JP2018200376A - カメラ駆動ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】補正可能な振れ量を拡大する。【解決手段】カメラ駆動ユニット197は、撮像素子とレンズとレンズ鏡筒とを含むカメラ部と、カメラ部を保持する第1の可動部と、光軸10と一致する第1の回動軸を中心に第1の可動部を回転可能に軸支する第2の可動部と、第1の回動軸に直交する第2の回動軸11を中心に第2の可動部を回転可能に軸支する第3の可動部と、第1、第2の回動軸と直交する第3の回動軸12を中心に第3の可動部を回転可能に軸支する固定部601と、第1、第2および第3の可動部の回転角度を検出する検出器と、第1の可動部を回転させる第1の駆動手段と、第2の可動部を回転させる第2の駆動手段と、第3の可動部を回転させる第3の駆動手段とを備え、第1、第2および第3の駆動手段は、第2、第3の回動軸に対して基準点を中心に45度傾斜し、かつ第2、第3の回動軸と干渉しない4つの投影領域にそれぞれ配置される。【選択図】図15

Description

本発明は、レンズ鏡筒および撮像素子を含むカメラ部を、ヨーイング方向およびピッチング方向に駆動し、かつカメラ部の光回動軸を中心にローリング方向に駆動させるカメラ駆動ユニットの構造に関する。
近年市販されるデジタルカメラの多くには、手振れによる撮影画像の像振れを補正する手振れ補正装置が設けられている。この手振れ補正装置は、レンズ、レンズ鏡筒または撮像素子等をカメラの光軸に対して傾斜させるか、もしくは、カメラ全体を傾斜させてカメラの光軸そのものを傾斜させるものがある。
たとえば、特許文献1は、カメラ全体を互いに直交する2軸で支持し、カメラを2次元に傾斜させる駆動手段を有する。また特許文献2は、カメラ全体を互いに直交する2軸で支持し、各軸に駆動手段を設けて、レンズ鏡筒を光軸に対して2次元に傾斜させる構造を有する。また特許文献3は、ピボット支持構造によりカメラ全体を2次元に傾斜させるとともにカメラの光軸に対して回転させる。
特開平4−104666号公報 特開平7−318866号公報 国際公開第2010/010712号公報
一般に、人が静止して撮影する場合に発生する手振れ角度は、±0.3度程度であり、かつ、10Hz程度までの周波数帯域で手振れ補正制御を行う必要がある。このように、撮影者が静止した状態でカメラの撮影を行う場合、手振れ角度は比較的小さく、また、周波数も比較的低い。従って静止時の手振れによる撮影画像の像振れを補正する従来の補正装置は、レンズ、レンズ鏡筒、撮像素子等の、カメラの光軸に対する傾斜角度や、光軸に直交する平面で2次元的に直線移動させる移動量が微少であるにもかかわらず、良好な手振れ補正を実現していた。
近年、カメラの利用シーンは拡大的に広がりを見せ、人がカメラを持って撮影する以外に、自転車、自動車、各種の探査車両、またはドローンのような無人飛体物体にカメラを装着して撮影を行う、従来にない特殊な撮影条件が求められている。このような特殊な撮影を行う場合、上述の従来のカメラでは、画像振れの補正が十分ではない場合があり、また、より大きな自由度でカメラ部を制御することや高い周波数帯域で制御を行うことが要求される。このため、カメラ駆動ユニットにおいても、カメラ部を支持する支持系やカメラ部を駆動する駆動系の構造にさらなる技術的な課題が生じる可能性がある。
本発明は、従来のデジタルカメラよりも大きな量の画像振れを補正することが可能なカメラ駆動ユニット、たとえば、ヨーイング方向およびピッチング方向に±20度以上の振れ角度を補正させ、さらにカメラをローリング方向に振れ補正できるカメラ駆動ユニットを実現することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の実施形態のカメラ駆動ユニットは、撮像面を有する撮像素子、光軸を有し撮像面に被写体像を形成するレンズおよびレンズを保持するレンズ鏡筒を含むカメラ部と、カメラ部を保持するベースを有する第1の可動部と、光軸と一致する第1の回動軸を中心に第1の可動部を回転可能に軸支する第2の可動部と、第1の回動軸上の基準点を通り、かつ第1の回動軸に対して直交する第2の回動軸を中心に第2の可動部を回転可能に軸支する第3の可動部と、基準点を通り、かつ第1の回動軸と第2の回動軸と直交する第3の回動軸を中心に第3の可動部を回転可能に軸支する固定部と、第1の可動部、第2の可動部および第3の可動部の回転角度を検出する検出器と、第1の可動部を第2の可動部に対して第1の回動軸を中心に回転させる第1の駆動手段と、第2の可動部を第3の可動部に対して第2の回動軸を中心に回転させる第2の駆動手段と、第3の可動部を固定部に対して第3の回動軸を中心に回転させる第3の駆動手段と、を備え、第1の駆動手段、第2の駆動手段および第3の駆動手段は、第1の回動軸の方向から投影して、第2の回動軸および第3の回動軸に対して基準点を中心に45度傾斜し、かつ第2の回動軸および第3の回動軸と干渉しない4つの投影領域にそれぞれ配置される。
ある好ましい第1の実施形態において、第1の駆動手段は、第2の可動部の投影領域に設けられた複数の第1のマグネットと、第1のマグネットとの間に第1の磁気ギャップを形成しつつ、第2の可動部の第1のマグネットに対向する位置に設けられた第1の磁気ヨークと、第1の磁気ギャップに遊挿されつつ、第1の可動部の投影領域に設けられた第1の駆動コイルと、を備え、通電される第1の駆動コイル、第1のマグネットおよび第1の磁気ヨークの間に発生する第1の電磁力の相互作用により、第1の可動部を第1の回動軸を中心に第2の可動部に対して回転させる。
ある好ましい第1の実施形態において、第2の駆動手段および第3の駆動手段は、第2の可動部の投影領域に設けられた複数の第2のマグネットと、第2のマグネットとの間に第2の磁気ギャップを形成しつつ、固定部の投影領域の第2のマグネットに対向する位置に設けられた第2の磁気ヨークと、第2の磁気ヨークに巻回された第2の駆動コイルと、を備え、通電される第2の駆動コイル、第2の磁気ヨークおよび第2のマグネットの間に発生する第2の電磁力の相互作用により、第3の可動部に対して第2の可動部を第2の回動軸を中心に回転させ、かつ固定部に対して第3の可動部を第3の回動軸を中心に回転させる。
ある好ましい第1の実施形態において、第2の電磁力は、第3の可動部に対して第2の可動部を第2の回動軸を中心に回転させる回転駆動力と固定部に対して第3の可動部を第3の回動軸を中心に回転させる回転駆動力との合成駆動力である。
ある好ましい第1の実施形態において、第2の駆動手段および第3の駆動手段は、それぞれ基準点を介して対向する一対の第2のマグネット、一対の第2の磁気ヨーク、および一対の第2の駆動コイルを有し、さらに第2の駆動手段および第3の駆動手段は、基準点に対して互いに90度回転した位置に配置される。
ある好ましい第1の実施形態において、第2のマグネットは第1のマグネットである。
ある好ましい第1の実施形態において、第1のマグネットは、N極もしくはS極に着磁された一側面からの磁束で第1の磁気ヨークとの間に第1の磁気ギャップを形成し、かつS極もしくはN極に着磁された反対側面からの磁束で第2の磁気ヨークとの間に第2の磁気ギャップを形成する。
ある好ましい第1の実施形態において、第1の磁気ヨークと第2の磁気ヨークは、それぞれの側面が、基準点を中心とした凹状の部分曲面形状を有する。
ある好ましい第1の実施形態において、第1の駆動コイルのコイル巻回中心線である第1のコイル巻回中心線は、光軸に垂直な直線であり、第1のコイル巻回中心線の中点と基準点を結ぶ直線は、光軸に垂直で基準点を通る平面に対して、45度以下の傾斜角度を有する。
ある好ましい第1の実施形態において、第2の駆動コイルの第2のコイル巻回中心線は基準点を中心とする所定の半径を有する円弧である。
ある好ましい第1の実施形態において、第2の駆動コイルのコイル巻回中心線の中点と基準点を結ぶ直線は、光軸に垂直で基準点を通る平面に対して、45度以下の傾斜角度を有する。
ある好ましい第1の実施形態において、検出器は、第2の可動部に設けられ、第1の可動部の第1の回動軸周りの回転角度を検出する第1の検出器と、第3の可動部に設けられ、第2の可動部の第2の回動軸周りの回転角度を検出する第2の検出器と、固定部に設けられ、第3の可動部の第3の回動軸周りの回転角度を検出する第3の検出器とからなる。
ある好ましい第1の実施形態において、基準点は、第1の可動部の重心位置と一致し、かつ第2の可動部の重心位置と一致し、かつ第3の可動部の重心位置と一致する。
ある好ましい第1の実施形態において、さらに固定部に設けられ、それぞれが直交する第1の回動軸、第2の回動軸および第3の回動軸周りの角速度をそれぞれ検出する第1の角速度センサーと、角速度センサーからの出力に基づき、目標回転角度信号を生成する演算処理部と、目標回転角度信号に基づき、第1の駆動手段、第2の駆動手段および第3の駆動手段を駆動する信号を生成する駆動回路とを備える。
上記課題を解決するため、本発明の第2の実施形態のカメラ駆動ユニットは、撮像面を有する撮像素子、光軸を有し撮像面に被写体像を形成するレンズおよびレンズを保持するレンズ鏡筒を含むカメラ部と、カメラ部を保持するベースを有する第1の可動部と、光軸と一致する第1の回動軸を中心に第1の可動部を回転可能に軸支する第2の可動部と、第1の回動軸上の基準点を通り、かつ第1の回動軸に対して直交する第2の回動軸を中心に第2の可動部を回転可能に軸支する第3の可動部と、基準点を通り、かつ第1の回動軸と第2の回動軸と直交する第3の回動軸を中心に第3の可動部を回転可能に軸支する固定部と、第1の可動部を第2の可動部に対して第1の回動軸を中心に回転させる第1の駆動手段と、第2の可動部を第3の可動部に対して第2の回動軸を中心に回転させる第2の駆動手段と、第3の可動部を固定部に対して第3の回動軸を中心に回転させる第3の駆動手段と、を備え、第1の可動部は、第1の回動軸、第2の回動軸および第3の回動軸周りの角速度を検出する第2の角速度センサーを備え、第1の駆動手段、第2の駆動手段および第3の駆動手段は、第1の回動軸の方向から投影して、第2の回動軸および第3の回動軸に対して基準点を中心に45度傾斜し、かつ第2の回動軸および第3の回動軸と干渉しない4つの投影領域にそれぞれ配置される。
ある好ましい第2の実施形態において、さらに第2の角速度センサーからの出力に基づき、目標回転角速度信号を生成する演算処理部と、目標回転角速度信号に基づき、第1の駆動手段、第2の駆動手段および第3の駆動手段を駆動する信号を生成する駆動回路と、を備える。
本発明のカメラ駆動ユニットによれば、光軸を中心にローリング方向にローリング回転軸(第1の回動軸)に対して回転可能に軸支された第1の可動部であるローリング可動部にカメラ部を搭載し、かつローリング可動部を軸支する第2の可動部であるピッチング可動部を、光軸に直交するピッチング方向に回転可能なピッチング回転軸(第2の回動軸)と、光軸に直交するヨーイング方向に回転可能なヨーイング回転軸(第3の回動軸)とのジンバル2軸機構で固定部に対して支持する3軸支持機構を備える。さらに、ピッチング可動部を駆動するピッチング駆動部およびヨーイング駆動部を、ローリング回転軸の方向から見て、ピッチング回転軸およびヨーイング回転軸に対して約45度傾斜する投影領域に構成している。このため、ジンバル2軸機構と干渉しない空間にて、ローリング駆動部、ピッチング駆動部、およびヨーイング駆動部を省スペースにて構成でき、カメラ駆動ユニットの光軸方向の低背化により小型化を実現できる。
また、ピッチング駆動部およびヨーイング駆動部を、ローリング回転軸の方向から見て、ピッチング回転軸およびヨーイング回転軸に対して約45度傾斜する円周上の4箇所の投影領域に配置された二対の駆動部として構成することで、固定部に対してピッチング可動部をピッチング方向とヨーイング方向の2方向へ直接的に駆動できるため、制御特性の安定化が可能となる。さらに、二対の駆動部から出力される駆動力をそれぞれ45度傾斜する方向に分配した成分ベクトル力が、ピッチング駆動力とヨーイング駆動力に相当するため、異方性のないジンバル2軸機構の安定駆動を実現できる。
また、ローリング駆動部を、ローリング可動部に固定されたローリング駆動コイルを可動するムービングコイル駆動方式(MC駆動)で構成し、ピッチング駆動部およびヨーイング駆動部を、ピッチング可動部に固定された駆動マグネットを可動するムービングマグネット駆動方式(MM駆動)で構成することにより、駆動マグネットの磁極の表側面でヨーイング駆動とピッチング駆動を、裏側面でローリング駆動をさせることができる。つまり、駆動マグネットを、ピッチング駆動およびヨーイング駆動に加え、さらにローリング駆動にも併用させることが可能となり、3軸の駆動の効率化、ユニット全体の小型化、および部品点数削減を実現できる。
また、磁気ヨークが、ピッチング可動部に固定される駆動マグネットの着磁方向にある2面に対してそれぞれ対向するように、かつ駆動マグネットを挟むように配置されるため、閉磁路を有する磁気回路を形成することが可能となり、駆動部からの磁気漏れによるカメラ部への影響を削減することできる。
また、ローリング方向、ピッチング方向、およびヨーイング方向の回転角度を検出する回転角度検出器をそれぞれ設け、3軸方向にそれぞれ独立した位置フィードバックを行うため、安定した姿勢制御を実現できる。
また、ローリング回転軸、ピッチング回転軸、およびヨーイング回転軸は、それぞれ基準中心点(後述する基準回転中心点)を通り、かつ互いに直交する。さらに、ローリング可動部、ピッチング可動部、および第3の可動部であるヨーイング可動部のそれぞれの重心位置を、ほぼ基準中心点に一致させる重心支持構成を備えることにより、カメラ駆動ユニットに加わる並進外乱力によってローリング可動部、ピッチング可動部、およびヨーイング可動部に回転偶力が発生することを抑制し、外乱衝撃等に強く安定した振れ補正を実現できる。
また、ローリング可動部およびピッチング可動部の重心位置をほぼ基準中心点(後述する基準回転中心点)に一致させる際、ローリング可動部に固定するローリング磁気ヨーク、ローリング駆動コイル、およびピッチング可動部に固定する駆動マグネットを、重心を調整する錘として代用させることにより、部品点数の削減と慣性モーメントの削減を実現できる。
また、ローリング駆動、ピッチング駆動、およびヨーイング駆動の際には、各駆動部を重心駆動することにより、共振の発生を抑制し、高い周波数帯域においても安定した応答性能を実現できる。
また、ローリング駆動部、ピッチング駆動部、およびヨーイング駆動部を、基準中心点(後述する基準回転中心点)を通り光軸に直交する平面に対して、45度以下の傾斜角度θdをなす位置にそれぞれ配置することにより、駆動マグネットと磁気ヨークとの間で発生する磁気吸引力を光軸方向へのスラスト力に変換し、3軸方向に軸支する軸受機構のガタつきを抑圧し安定した制御を実現できる。
上述の構成により、ピッチング方向とヨーイング方向に±20度以上、ローリング方向に±10度以上の振れ補正をさせることが可能な3軸のカメラ駆動ユニットを実現できる。したがって、本発明によれば、従来の2軸ジンバル機構で構成されているような、駆動軸ごとにピッチング駆動部とヨーイング駆動部をそれぞれ設けていた構成とは異なり、固定部より直接的にピッチング方向とヨーイング方向に駆動することで制御安定性を向上できる。また、カメラ部を従来よりも大きな角度でピッチング方向およびヨーイング方向に傾斜させることができ、さらに、ローリング方向にもカメラ部を回転させることができる。また、重心支持・重心駆動することにより広帯域の周波数領域で応答が可能であり、自転車、自動車、各種の探査車両、またはドローンのような無人飛体物体にカメラを装着して撮影を行う、従来にない特殊な撮影条件においても、3軸の安定した振れ補正制御が可能な、小型で堅牢なカメラ駆動ユニットを実現できる。
なお、従来のヨーイング、ピッチング、およびローリングの3軸駆動を実現するシンプルな支持構成として、1点支持からなるピボット支持構成がある。しかし、ピボット支持構成において、例えば可動部に搭載した駆動マグネットと駆動マグネットに対向するように固定部に搭載した磁気ヨークからなる磁気回路を構成した場合、駆動マグネットがヨーイング、ピッチング、およびローリング方向の3方向に移動し、磁気移動が3重に蓄積されると、磁気ヨークの投影領域から駆動マグネットが逸脱し、駆動マグネットを磁気ヨークの中心部に引き戻そうとするいわゆるバネ効果のような磁気抵抗力が発生する。その結果、ローリング方向の駆動角度が著しく減少するという課題がある。本発明の場合には、駆動マグネットのヨーイング方向とピッチング方向のみの移動による、磁気移動の2重の蓄積となるため、磁気ヨークの投影領域から駆動マグネットが逸脱せず、かつローリング方向の10度以上の駆動角度を維持できる。
図1は、本発明の第1の実施形態のローリング可動部の分解斜視図である。 図2Aは、第1の実施形態のローリング可動部をレンズの配置位置側から見た平面図である。 図2Bは、第1の実施形態のローリング可動部の縦断面図である。 図3は、第1の実施形態のローリング可動部およびピッチング可動部の分解斜視図である。 図4Aは、第1の実施形態のローリング可動部およびピッチング可動部の斜視図である。 図4Bは、第1の実施形態のローリング可動部およびピッチング可動部の斜視図である。 図5Aは、第1の実施形態のローリング可動部およびピッチング可動部をレンズの配置位置側から見た平面図である。 図5Bは、第1の実施形態のローリング可動部およびピッチング可動部の縦断面図である。 図5Cは、第1の実施形態のローリング可動部およびピッチング可動部の縦断面図である。 図6Aは、第1の実施形態のローリング可動部およびピッチング可動部の斜視図である。 図6Bは、第1の実施形態のローリング可動部をローリング方向に回転した状態の、ローリング可動部およびピッチング可動部の斜視図である。 図6Cは、第1の実施形態のローリング可動部をローリング方向に回転した状態の、ローリング可動部およびピッチング可動部の斜視図である。 図7Aは、第1の実施形態のカメラ部を除いたローリング可動部およびピッチング可動部をレンズの配置位置側から見た平面図である。 図7Bは、第1の実施形態のローリング可動部をローリング方向に回転した状態の、カメラ部を除いたローリング可動部およびピッチング可動部をレンズの配置位置側から見た平面図である。 図7Cは、第1の実施形態のローリング可動部をローリング方向に回転した状態の、カメラ部を除いたローリング可動部およびピッチング可動部をレンズの配置位置側から見た平面図である。 図8は、第1の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、およびピッチング可動部を軸支するヨーイング可動部の分解斜視図である。 図9は、第1の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、およびピッチング可動部を軸支するヨーイング可動部の斜視図である。 図10は、第1の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、ヨーイング可動部、および傾斜駆動コイルユニットの斜視図である。 図11Aは、第1の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、ヨーイング可動部、および傾斜駆動コイルユニットの平面図である。 図11Bは、第1の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、ヨーイング可動部、および傾斜駆動コイルユニットの平面図である。 図12Aは、第1の実施形態の傾斜駆動コイルユニットの分解斜視図である。 図12Bは、第1の実施形態の第1の固定部に固定された状態における傾斜駆動コイルユニットの斜視図である。 図13は、第1の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、第1の固定部に軸支された状態におけるヨーイング可動部、および第1の固定部に固定された状態における傾斜駆動コイルユニットの横断面図である。 図14は、第1の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、第1の固定部に軸支された状態におけるヨーイング可動部、および第1の固定部に固定された状態における傾斜駆動コイルユニットの縦断面図である。 図15は、第1の実施形態のカメラ駆動ユニットの斜視図である。 図16Aは、第1の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、およびヨーイング可動部をピッチング回転軸に対してピッチング方向に傾斜させた状態平面図である。 図16Bは、第1の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、およびヨーイング可動部をピッチング回転軸に対してピッチング方向に傾斜させた状態平面図である。 図17Aは、第1の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、およびヨーイング可動部をヨーイング回転軸に対してヨーイング方向に傾斜させた状態の斜視図である。 図17Bは、第1の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、およびヨーイング可動部をヨーイング回転軸に対してヨーイング方向に傾斜させた状態の斜視図である。 図18は、第1の実施形態のカメラ駆動ユニットの駆動制御ブロック図である。 図19は、本発明の第2の実施形態のローリング可動部の分解斜視図である。 図20Aは、第2の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、ヨーイング可動部、傾斜駆動コイルユニットの平面図である。 図20Bは、第2の実施形態のローリング可動部、ピッチング可動部、ヨーイング可動部、傾斜駆動コイルユニットの平面図である。 図21は、第2の実施形態のカメラ駆動ユニットの駆動制御ブロック図である。
<1.第1の実施形態>
以下、本発明によるカメラ駆動ユニットの第1の実施形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態であるカメラ駆動ユニット197の、ローリング可動部185を示す分解斜視図であり、図2Aは、ローリング可動部185をレンズの配置位置側から見た平面図であり、図2Bは、ローリング可動部185における光軸10と直線14を含む平面での縦断面図である。また図3はローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195の分解斜視図である。図4Aはローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195を、ピッチング回転軸11が左右の真ん中に来る位置から見た斜視図であり、図4Bはローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195を、直線14が左右の真ん中に来る位置から見た斜視図である。また図5Aは、ローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195をレンズの配置位置側から見た平面図であり、図5Bはローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195の、光軸10と直線14を含む縦断面図であり、図5Cは、ローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195の、光軸10とピッチング回転軸11を含む縦断面図である。また、図6Aは、ローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195の斜視図であり、図6Bは、図6Aのローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195のうち、ローリング可動部185をピッチング可動部195に対してローリング方向60に回転した状態の斜視図であり、図6Cは、図6Aのローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195のうち、ローリング可動部185をピッチング可動部195に対してローリング方向61に回転した状態の斜視図である。また、図7Aは、カメラ部100を除いたローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195をカメラ部100が配置される側から見た平面図であり、図7Bは、図7Aのカメラ部100を除いたローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195のうち、ローリング可動部185をピッチング可動部195に対してローリング方向60に回転した状態の平面図であり、図7Cは、図7Aのカメラ部100を除いたローリング可動部185、およびローリング可動部185を軸支するピッチング可動部195のうち、ローリング可動部185をピッチング可動部195に対してローリング方向61に回転した状態の平面図である。
<1−1.ローリング駆動部の構造>
まず、これらの図を参照してカメラ駆動ユニット197のローリング可動部185をローリング方向22に駆動するローリング駆動部の構造について説明する。ローリング可動部185は、光軸10を有するカメラ部100と、カメラ部100を、カメラホルダー110を介して支持するローリングベース101と、光軸10を中心にローリング方向22に駆動する4つのローリング駆動コイル303とを備える。図1〜図2Bに示すように、カメラ部100は、撮像面を有する撮像素子(図示せず)と、撮像素子の撮像面に被写体像を結像させる光軸10を有したレンズ(図示せず)と、レンズを保持するレンズ鏡筒(図示せず)とを含む。光軸10と一致するローリング回転軸(第1の回動軸)の軸上にある基準回転中心点30を通り光軸10に直交する平面に、互いに直交するピッチング回転軸11(第2の回動軸)とヨーイング回転軸12(第3の回動軸)が配置されている。なお、詳細は後述するが、カメラ駆動ユニット197において、ピッチング回転軸11を中心に回転する方向がピッチング方向21であり、ヨーイング回転軸12を中心に回転する方向がヨーイング方向20である。
直線13と直線14は、光軸10に直交する平面において基準回転中心点30を通り、ピッチング回転軸11とヨーイング回転軸12に対してそれぞれ45度傾斜している。4つのローリング駆動コイル303、後述する4つのローリング磁気ヨーク205、および後述する4つのマグネット、すなわち後述する一対の駆動マグネット401と後述する一対の駆動マグネット402は、ローリング回転軸を中心にレンズの配置位置側から投影して、ピッチング回転軸11およびヨーイング回転軸12と干渉しない領域である4つの投影領域に、それぞれ1つずつ設けられている。また、4つのローリング駆動コイル303のうち、2つは光軸10と直線13を含む平面に対して、残りの2つは光軸10と直線14を含む平面に対して、それぞれ直交する方向にコイル巻回中心軸を有し、かつコイル巻回中心軸は、ピッチング回転軸11とヨーイング回転軸12を含む平面に対してカメラ部100の反対側に傾斜角度θdに傾斜した平面上に位置するように配設され、ローリングベース101の平面101Bにそれぞれ固定される。なお、ローリング駆動コイル303のコイル巻回中心線の中点と基準回転中心点30とを結ぶ直線は、光軸10と垂直でかつ基準回転中心点30を通る平面に対して、45度以下の傾斜角度を有する。また、図2Bに示すように、ローリングベース101には、光軸10の軸上のカメラ部100と反対側に、ローリングシャフト101Aが設けられている。
次に、ローリング可動部185を搭載しつつ回転可能に軸支し、かつローリング可動部185を光軸10と一致するローリング回転軸を中心にローリング方向22に回転駆動するピッチング可動部195について説明する。図3および図5Bに示すように、4つのローリング駆動コイル303のコイル巻回中心軸に沿った空芯部分にそれぞれ遊挿されるように、ピッチング可動部195に4つのローリング磁気ヨーク205が傾斜角度θdに傾斜した直線と平行にピッチングベース102に固定されている。4つのローリング磁気ヨーク205は、それぞれの側面が基準回転中心点30を中心とした凹状の部分曲面形状を有している。また、ピッチング可動部195の投影領域において、ローリング磁気ヨーク205とそれぞれ対向しつつ、ローリング磁気ヨーク205との間に磁気ギャップを形成する、一対の駆動マグネット401と一対の駆動マグネット402とが設けられている。互いに対向する一対の駆動マグネット401は、磁性体からなる互いに対向する一対のマグネットホルダー411を磁気吸着する。また、一対のマグネットホルダー411は、互いに対向する一対のローリング駆動コイル303の外側面と空隙を介してそれぞれ対向し、上述した傾斜角度θdに傾斜した直線と平行にピッチングベース102の当接面102Aに固定される。さらに、一対の駆動マグネット402は、磁性体からなる互いに対向する一対のマグネットホルダー412を磁気吸着する。また、一対のマグネットホルダー412は、互いに対向する一対のローリング駆動コイル303の外側面と空隙を介してそれぞれ対向し、上述した傾斜角度θdに傾斜した直線と平行にピッチングベース102の当接面102Aに固定される。なお、マグネット、ローリング駆動コイル303、およびローリング磁気ヨーク205の数は、これに限定されない。
この構成により、一対の駆動マグネット401と駆動マグネット401を磁気吸着する一対のマグネットホルダー411、一対の駆動マグネット402と駆動マグネット402を磁気吸着するマグネットホルダー412、および4つのローリング磁気ヨーク205との間にローリング駆動用の磁気ギャップを形成し、この磁気ギャップにローリングベース101に固定された4つのローリング駆動コイル303が遊挿される。また、ローリング磁気ヨーク205のローリング方向22の円周長さ寸法は、ローリング駆動コイル303の巻回中心軸方向の長さ寸法より大きく、所定のローリング方向22の駆動回転角度分の磁気ギャップを形成する。また、マグネットホルダー411、412の中心部分に貫通穴部(図示せず)を設けることにより、駆動マグネット401、402の磁束を増加させ、上述の磁気ギャップ内の磁束密度を高め、ローリング駆動効率をより高めることも可能である。
ピッチングベース102には、光軸10と一致した中心軸を有する円筒状のローリング軸受部材106Aを搭載するローリング軸受フランジ106が、ピッチングベース102を上下方向に貫通した状態で固定されている。このローリング軸受部材106Aの上面には、上面から下方へ凹む挿入孔を有する。当該挿入孔には、ローリングシャフト101Aが挿入される。また、ローリング軸受部材106Aの上面が、ローリングベース101の下面である当接面に当接されるまで挿入され、その結果、ローリングベース101はローリング軸受部材106Aおよびピッチングベース102に対して回転軸支される。また、図5Bおよび図5Cに示すように、ローリングシャフト101Aの先端は、ローリング可動部185のローリング回転軸周りのローリング方向22の回転角度を検出するローリング角度検出器70の回転軸にカップリング108を介して接続され、ローリング角度検出器70は検出器ホルダー107を介してピッチング可動部195のピッチングベース102の底部に固定される。
この構成によって、電気的に接続された4つのローリング駆動コイル303に通電することにより、一対の駆動マグネット401と、一対の駆動マグネット402と、4つのローリング磁気ヨーク205との間に形成される磁気ギャップにおける磁束との相互作用によってローリング方向22の電磁力が発生する。この電磁力がローリング方向22の回転駆動力となり、カメラ部100を搭載するローリングベース101を含むローリング可動部185を、ピッチングベース102を含むピッチング可動部195に対してローリング回転軸を中心にローリング方向22に回転させる。
なお、図6Bおよび図7Bは、ローリングベース101をローリング方向60に駆動した状態を示し、図6Cおよび図7Cは、ローリングベース101をローリング方向61に駆動した状態を示している。このようにローリング駆動に関しては、基準回転中心点30を中心に円周状に配置された4つのローリング駆動コイル303でローリング駆動を行うため、ローリング回転駆動力にばらつきが発生しにくく安定したローリング方向22の回転駆動制御が実現できる。
また、詳細は後述するが、カメラ駆動ユニット197の後述する第1の固定部600に固定されるローリング角速度センサー902の検出信号により、目標指令となるローリング駆動角度が演算される。また、その指令に基づきローリング角度検出器70とローリング駆動コイル303からなるローリング角度フィードバック制御が行われる。これにより、ローリング方向22の外乱に対して、光軸10を中心にカメラ部100の安定な姿勢水準を保つことが可能となる。また、ピッチングベース102のピッチング回転軸11方向の両側面には、ピッチング回転軸11に一致する方向に中心軸を有する一対のピッチングシャフト105が当接穴102H(図3参照)を介して固定されている。詳細は後述するが、ピッチングシャフト105は、ピッチング可動部195をピッチング方向21にヨーイング可動部196に対して軸支するための部材である。
<1−2.ピッチング駆動部およびヨーイング駆動部の構造>
次に、カメラ駆動ユニット197のピッチング可動部195をヨーイング可動部196に対してピッチング回転軸11を中心にピッチング方向21に駆動するピッチング駆動部、およびヨーイング可動部196を後述する固定部に対してヨーイング回転軸12を中心にヨーイング方向20に駆動するヨーイング駆動部の構造について説明する。
図8は、ローリング可動部185、ピッチング可動部195、およびピッチング可動部195を軸支するヨーイング可動部196の分解斜視図であり、図9は、ローリング可動部185、ピッチング可動部195、およびピッチング可動部195を軸支するヨーイング可動部196の斜視図である。ただし、図8および図9において、ヨーイング軸受フランジ505、およびヨーイング角度検出器72の図示が省略されている。図10は、ローリング可動部185、ピッチング可動部195、ヨーイング可動部196、傾斜駆動コイルユニット301U、および傾斜駆動コイルユニット302Uの斜視図であり、図11Aは、ローリング可動部185、ピッチング可動部195、ヨーイング可動部196、傾斜駆動コイルユニット301U、および傾斜駆動コイルユニット302Uをレンズ配置位置側から見た平面図であり、図11Bは、ローリング可動部185、ピッチング可動部195、ヨーイング可動部196、傾斜駆動コイルユニット301U、および傾斜駆動コイルユニット302Uをレンズ配置位置側と直交する側方から見た平面図である。また、図12Aは、傾斜駆動コイルユニット301Uの分解斜視図であり、図12Bは、第1の固定部に固定された状態における、傾斜駆動コイルユニット301U、および傾斜駆動コイルユニット302Uの斜視図である。また、図13は、ローリング可動部185、ピッチング可動部195、第1の固定部に軸支された状態におけるヨーイング可動部196、および第1の固定部に固定された状態における傾斜駆動コイルユニット301Uの、光軸10と直線13を含む横断面図であり、図14は、ローリング可動部185、ピッチング可動部195、第1の固定部に軸支された状態におけるヨーイング可動部196、第1の固定部に固定された状態における傾斜駆動コイルユニット301U、および第1の固定部に固定された状態における傾斜駆動コイルユニット302Uの、ピッチング回転軸11とヨーイング回転軸12を含む縦断面図である。図15は、カメラ駆動ユニット197の斜視図である。図16Aは、ピッチング可動部195をピッチング回転軸11に対してピッチング方向62に傾斜させた状態のカメラ駆動ユニット197を、レンズ配置位置側からみた平面図であり、図16Bは、ピッチング可動部195をピッチング回転軸11に対してピッチング方向63に傾斜させた状態のカメラ駆動ユニット197を、のレンズ配置位置側からみた平面図である。また、図17Aは、ヨーイング可動部196をヨーイング回転軸12に対してヨーイング方向65に傾斜させた状態のカメラ駆動ユニット197の斜視図であり、図17Bは、ヨーイング可動部196をヨーイング回転軸12に対してヨーイング方向66に傾斜させた状態のカメラ駆動ユニット197の斜視図である。
まず、これらの図を参照してカメラ駆動ユニット197のピッチング可動部195とヨーイング可動部196の構成について説明する。図8、図9、図14に示すように、ヨーイング可動部196において、ヨーイング回転軸12と一致した中心軸を有するヨーイングシャフト504の上端部から、上方に向かって、ヨーイングベース500が設けられている。ヨーイングベース500は、ヨーイングシャフト504を中心にU字形状を成す。ヨーイングベース500は、U字形状の両端部にはそれぞれ、ピッチング回転軸11と一致した中心軸を有する円筒状のピッチング軸受部材501Aを搭載するピッチング軸受フランジ501が固定されている。また、この一対のピッチング軸受部材501Aの内側には、ピッチング可動部195の両側面に固定された一対のピッチングシャフト105がそれぞれ挿入され、回転可能に支持されている。これにより、ピッチング可動部195は、ヨーイングベース500を含むヨーイング可動部196に対してピッチング回転軸11を中心にピッチング方向21に回転可能に軸支される。つまり、ヨーイング回転軸12を中心に回転するヨーイング可動部196には、ローリング回転軸を中心に回転するローリング可動部185と、ピッチング回転軸11を中心に回転するピッチング可動部195とが、搭載されている。
なお、一対のピッチングシャフト105のうち一方(図14における左側のピッチングシャフト105)の先端は、ピッチング可動部195のピッチング回転軸11周りのピッチング方向21の回転角度を検出するピッチング角度検出器71の回転軸に、カップリング503を介して接続される。また、ピッチング角度検出器71は、検出器ホルダー502を介してヨーイング可動部196のヨーイングベース500の側面部に固定される。
次に、ヨーイングベース500の下部に固定されているヨーイングシャフト504は、ヨーイング回転軸12と一致した中心軸を有する円筒状の上下一対のヨーイング軸受部材505Aに挿入される。ヨーイング軸受フランジ505は、ヨーイング軸受部材505Aを、上部と下部にそれぞれ搭載する。これにより、ヨーイング可動部196は、ヨーイング軸受フランジ505が固定される後述する第1の固定部600に対してヨーイング方向20に回転可能に軸支される。
なお、ヨーイング軸受フランジ505は、検出器ホルダー506を介して第2の固定部601に固定されている(図15参照)。また、ヨーイングシャフト504の下端部は、ヨーイング可動部196のヨーイング回転軸12周りのヨーイング方向20の回転角度を検出するヨーイング角度検出器72(図14参照)の回転軸に接続される。さらに、ヨーイング角度検出器72は、検出器ホルダー506を介して第2の固定部601に固定される(図15参照)。
さらに、カメラ駆動ユニット197は、各可動部と、上述の第1の固定部600と、検出器ホルダー506を固定する第2の固定部601に加え、リングベース603、連結部材604、および連結部材605を有する。リングベース603には、後述する一対の傾斜駆動コイルユニット301Uのカメラ部100側の部位、および一対の傾斜駆動コイルユニット302Uのカメラ部100側の部位が取り付けられる。また、連結部材604および連結部材605は、リングベース603と第1の固定部600とを連結し、固定する。この構成により、傾斜駆動コイルユニット301U、および傾斜駆動コイルユニット302Uが、第1の固定部600に対して堅牢に固定される。
次に、ピッチング可動部195とヨーイング可動部196を回転駆動する駆動部の構成と動作について説明する。図10および図13に示すように、ピッチングベース102に固定された一対の駆動マグネット401と一対の駆動マグネット402の外側面は、基準回転中心点30を中心とする所定半径の円弧上に位置し、また、それぞれ第1の固定部600に固定される(図13〜図15参照)。傾斜駆動コイルユニット301Uの構成要素である一対の傾斜駆動コイル301と、傾斜駆動コイルユニット302Uの構成要素である一対の傾斜駆動コイル302は、それぞれのコイル巻回中心線が基準回転中心点30を中心とする所定半径の円弧上に位置している。
また、一対の傾斜駆動コイル301は、光軸10と直線13を含む平面にコイル巻回中心線を有し、一対の傾斜駆動コイル302は、光軸10と直線14を含む平面にコイル巻回中心線を有する。また、これらのコイル巻回中心線の中点は、ピッチング回転軸11とヨーイング回転軸12を含む平面に対してカメラ部100の反対側に傾斜角度θdに傾斜した直線上に位置する。コイル巻回中心線は、基準回転中心点30を中心とする所定の半径を有する円弧である。なお、傾斜駆動コイル301、302のコイル巻回中心線の中点と基準回転中心点30とを結ぶ直線は、光軸10と垂直でかつ基準回転中心点30を通る平面に対して、45度以下の傾斜角度を有する。
なお、4つの駆動マグネット401、402と、当該4つの傾斜駆動コイル301、302に加え、後述する4つの円弧状磁気ヨーク201、202は、ローリング回転軸を中心にレンズの配置位置側から投影して、ピッチング回転軸11およびヨーイング回転軸12と干渉しない領域である4つの投影領域に、それぞれ1つずつ設けられている。なお、傾斜駆動コイルおよび円弧状磁気ヨークの数は、これに限定されない。
次に、傾斜駆動コイルユニット301Uと傾斜駆動コイルユニット302Uの構成について説明する。図12Aおよび図12Bに示すように、傾斜駆動コイルユニット301Uは、傾斜駆動コイル301の基準回転中心点30を中心とする所定半径の巻回中心軸を有する円弧状の空芯空間に、円弧状磁気ヨーク201の両側面にコイルボビン201L、およびコイルボビン201Rを取り付けた後に挿入固定される。また、傾斜駆動コイルユニット302Uは、傾斜駆動コイル302の基準回転中心点30を中心とする所定半径の巻回中心軸を有する円弧状の空芯空間に、円弧状磁気ヨーク202の両側面にコイルボビン202Lおよびコイルボビン202Rを取り付けた後に挿入固定される。4つの円弧状磁気ヨーク201、202は、それぞれの側面が基準回転中心点30を中心とした凹状の部分曲面形状を有している。
また、一対の駆動マグネット401の円弧状の外側面に対向して、一対の円弧状磁気ヨーク201の円弧状の内側面との間に磁気ギャップを形成し、この磁気ギャップに一対の傾斜駆動コイル301が一対の駆動マグネット401と接触しないよう一対の円弧状磁気ヨーク201に巻回され、コイルボビン201Lおよびコイルボビン201Rを介して第1の固定部600に固定されて、磁気回路が形成されている。また、一対の駆動マグネット402の円弧状の外側面に対向して、一対の円弧状磁気ヨーク202の円弧状の内側面との間に磁気ギャップを形成し、この磁気ギャップに一対の傾斜駆動コイル302が一対の駆動マグネット402と接触しないよう一対の円弧状磁気ヨーク202に巻回され、コイルボビン202Lおよびコイルボビン202Rを介して第1の固定部600に固定され、磁気回路が形成されている。また、円弧状磁気ヨーク201および円弧状磁気ヨーク202の内側面の円弧長さ寸法は、駆動マグネット401および駆動マグネット402の外側面の円弧長さ寸法より大きい。これにより、所定のピッチング方向21とヨーイング方向20の駆動回転角度分の磁気ギャップが形成される。
この構成によって、互いに電気的に接続された一対の傾斜駆動コイル301に通電することにより、一対の駆動マグネット401と一対の円弧状磁気ヨーク201との間に形成される磁気ギャップの磁束との相互作用によって、光軸10と直線13からなる平面に基準回転中心点30を中心とした電磁偶力が発生する。また、互いに電気的に接続された一対の傾斜駆動コイル302に通電することにより、一対の駆動マグネット402と一対の円弧状磁気ヨーク202との間に形成される磁気ギャップの磁束との相互作用によって、光軸10と直線14からなる平面に基準回転中心点30を中心とした電磁偶力が発生する。これらの2つ電磁偶力は、それぞれピッチング方向21とヨーイング方向20の回転駆動力の合成力となっている。言い換えれば、これらの2つの電磁偶力の、ピッチング回転軸11とヨーイング回転軸12への成分ベクトルとなるそれぞれの偶力が、ピッチング可動部195をヨーイング可動部196に対してピッチング回転軸11を中心にピッチング方向21に回転駆動させるとともに、ヨーイング可動部196を第1の固定部600に対してヨーイング回転軸12を中心にヨーイング方向20に回転駆動させる。
すなわち、ピッチング駆動部およびヨーイング駆動部は、それぞれ基準回転中心点30を介して対向する一対の駆動マグネット401、402、一対の円弧状磁気ヨーク201、202、および一対の傾斜駆動コイル301、302を有する。さらに、ピッチング駆動部およびヨーイング駆動部は、基準回転中心点30に対して互いに90度回転した位置に配置されている。
また、ピッチング駆動部およびヨーイング駆動部において用いられる駆動マグネット401、402は、上述のローリング駆動部において用いられる駆動マグネット401、402である。駆動マグネット401、402は、N極もしくはS極に着磁された一側面からの磁束でローリング磁気ヨーク205との間に磁気ギャップを形成し、かつS極もしくはN極に着磁された反対側面からの磁束で円弧状磁気ヨーク201、202との間に磁気ギャップを形成する。これにより、駆動マグネット401、402を、ローリング駆動、ピッチング駆動、およびヨーイング駆動に併用することが可能となり、3軸の駆動の効率化、部品点数の削減、さらにカメラ駆動ユニット全体の小型化を実現できる。
なお、基準回転中心点30は、ローリング可動部185の重心位置、ピッチング可動部195の重心位置、さらにヨーイング可動部196の重心位置とそれぞれ一致する。これにより、カメラ駆動ユニット197を駆動する際の姿勢がより安定する。さらに、重複するが、ローリング駆動部、ピッチング駆動部、およびヨーイング駆動部は、ローリング回転軸を中心にレンズの配置位置側から投影して、ピッチング回転軸11およびヨーイング回転軸12に対して基準回転中心点30を中心に45度傾斜し、かつピッチング回転軸11およびヨーイング回転軸12と干渉しない領域である4つの投影領域に配置されている。これにより、ピッチング方向21とヨーイング方向20の2方向へ直接的に駆動できるため、制御特性の安定化が可能となる。
なお、詳細は後述するが、別途、ピッチング角速度センサー901とヨーイング角速度センサー900が設けられ(図18参照)、カメラ駆動ユニット197の第1の固定部600に固定されている。ピッチング角速度センサー901とヨーイング角速度センサー900からの検出信号により、目標指令となるピッチング駆動角度とヨーイング駆動角度の、直線13と直線14への成分角度が演算される。また、演算された直線13と直線14のそれぞれへの成分角度指令に基づき、一対の傾斜駆動コイル301と一対の傾斜駆動コイル302に適度な電流がそれぞれ供給される。また、ピッチング角度検出器71とヨーイング角度検出器72からそれぞれ検出されるピッチング角度とヨーイング角度から(図14参照)、ピッチング方向21とヨーイング方向20の角度フィードバック制御がそれぞれ行われる。これにより、ピッチング方向21とヨーイング方向20の傾斜外乱に対して、カメラ部100の安定な姿勢水準を保つことが可能なる。
以上の構成により、カメラ駆動ユニット197は、カメラ部100をピッチング方向21およびヨーイング方向20に±20度以上、およびローリング方向22に±10度以上駆動させることができ、カメラ部100の姿勢を空間的に安定させる3軸振れ補正制御を行うことができる。
<1−3.カメラ駆動ユニットの制御動作>
次に、カメラ駆動ユニット197の制御動作について説明する。
図18は、カメラ駆動ユニット197の駆動制御ブロック図である。図18に示すように、カメラ駆動ユニット197は、角速度センサー900、901、902と、アナログ回路91y、91p、91rと、増幅回路92y、92p、92rと、AD変換器93y、93p、93rと、演算処理部94と、DA変換器95y、95p、95rと、駆動回路96y、96p、96rと、アナログ回路97y、97p、97rと、をさらに含む。角速度センサー900、901、902は、カメラ駆動ユニット197の第1の固定部600または第1の固定部600に固定されるカメラ駆動ユニット197本体(図示せず)に取り付けられている。ヨーイング角速度センサー900は、ヨーイング回転軸12の軸周りのヨーイング方向20の角速度を検出する。ピッチング角速度センサー901は、ピッチング回転軸11の軸周りのピッチング方向21の角速度を検出する。ローリング角速度センサー902は、ローリング回転軸の軸周りのローリング方向22の角速度を検出する。
なお、3つの互いに独立した角速度センサー900、901、902を用いる代わりに、3軸周りの角速度を検出できる1つの角速度センサーを用いてもよい。また、角速度センサーは、必ずしもヨーイング方向20、ピッチング方向21およびローリング方向22と一致している3軸の軸周りの角速度を検出するものである必要はない。角速度センサーは、ヨーイング方向20、ピッチング方向21およびローリング方向22と一致していないが、互いに直交する3軸の軸周りの角速度を検出するものであれば、検出された値から、演算処理部94において、ヨーイング方向20、ピッチング方向21およびローリング方向22の軸周りの角速度に変換して、算出することができる。
図18に示すように、撮影時において、例えば外部からの力を受けて振れが発生した際に、ヨーイング方向20の振れ角は、ヨーイング角速度センサー900によって検出される。また、ピッチング方向21の振れ角は、ピッチング角速度センサー901によって検出される。さらにローリング方向22の振れ角は、ローリング角速度センサー902によって検出される。角速度センサー900、901、902によって検出した振れ角に関する情報は、それぞれ、角速度信号80y(ヨーイング方向)、80p(ピッチング方向)、80r(ローリング方向)として出力される。
角速度信号80y、80p、80rは、それぞれ演算処理部94において演算処理を行うのに適した信号に変換される。具体的には、角速度信号80y、80p、80rは、アナログ回路91y、91p、91rに入力され、ノイズ成分やDCドリフト成分が除去され、それぞれ順に角速度信号81y、81p、81rとなる。角速度信号81y、81p、81rは、増幅回路92y、92p、92rに入力され、それぞれが増幅されて、適切な出力値である角速度信号82y、82p、82rが出力される。その後、角速度信号82y、82p、82rは、AD変換器93y、93p、93rにより、それぞれデジタル信号に変換され、デジタル化された角速度信号83y、83p、83rが演算処理部94に入力される。
演算処理部94は、角速度信号83y、83p、83rを、それぞれ積分処理によって画像振れの角度に変換し、ヨーイング方向20、ピッチング方向21およびローリング方向22の振れ角度として逐次算出する。また、演算処理部94は、角速度信号83y、83p、83rから変換されたヨーイング方向20、ピッチング方向21およびローリング方向22の振れ角度に応じて、振れを抑制するようにカメラ部100を搭載した可動部を駆動する開ループ制御を行う。具体的には、演算処理部94は、カメラ駆動ユニット197の周波数応答特性と位相補償およびゲイン補正等を含めた最適なデジタルの振れ補正量として、逐次目標回転角度信号84y、84p、84rを出力する。目標回転角度信号84y、84p、84rは、DA変換器95y、95p、95rによりアナログ化され、アナログの目標回転角度信号85y、85p、85rとして駆動回路96y、96p、96rに入力される。
一方、カメラ駆動ユニット197においては、カメラ部100を搭載した可動部の回転角度を検出するヨーイング角度検出器72、ピッチング角度検出器71およびローリング角度検出器70から、ヨーイング方向20、ピッチング方向21およびローリング方向22の回転角度信号86y、86p、86rが出力される。回転角度信号86y、86p、86rは、アナログ回路97y、97p、97rによってノイズ成分やDCドリフト成分が除去され、回転角度信号87y、87p、87rとなる。さらに、回転角度信号87y、87p、87rは、増幅回路98y、98p、98rにより、出力値の回転角度信号88y、88p、88rとなる。回転角度信号88y、88p、88rは、駆動回路96y、96p、96rに入力される。
駆動回路96y、96p、96rは、目標回転角度信号85y、85p、85rに対して回転角度信号88y、88p、88rを帰還するフィードバック制御を行うように構成される。具体的には、目標回転角度信号85y、85p、85rおよび回転角度信号88y、88p、88rに基づき、一対の傾斜駆動コイル301と一対の傾斜駆動コイル302とを有するピッチング駆動部およびヨーイング駆動部、およびローリング駆動コイル303を有するローリング駆動部を駆動する駆動信号が、駆動回路96y、96p、96rから出力される。これにより、カメラ駆動ユニット197において、角度位置のフィードバック制御が実行され、回転角度信号88y、88p、88rが目標回転角度信号85y、85p、85rに等しくなるように、ヨーイング可動部196、ピッチング可動部195およびカメラ部100を搭載するローリング可動部185が駆動される。
以上の駆動制御により、カメラ部100の振れが補正される。また、自転車、自動車、各種の探査車両、またはドローンのような無人飛体物体等の移動物体にカメラを装着して撮影を行う場合や、歩行時に撮影する場合においても、従来よりも大きな量の補正、すなわち、ヨーイング方向およびピッチング方向に±20度以上の振れ角度を補正し、また、ローリング方向に±10度以上の回転および振れ角度を補正することが可能となる。これにより、良好で安定した撮影が実現できる。ただし、カメラ駆動ユニット197に外部からの力が作用しない場合、つまり、撮像時に振れが発生しない場合は、カメラ部を所定の回転角度に位置させるための、カメラ部100を搭載したローリング可動部185のヨーイング方向20、ピッチング方向21およびローリング方向22の角度の制御のみを行うように構成されている。
このように、第1の実施形態では、カメラ駆動ユニット197の外枠を形成している第1の固定部600、または第1の固定部600に固定されるカメラ駆動ユニット197本体に取り付けられる角速度センサー900、901、902の出力を用いて得られる、撮影時に生じたカメラ駆動ユニット197全体の振れを検知し、カメラ駆動ユニット197の内部のヨーイング可動部196、ピッチング可動部195およびローリング可動部185を駆動させることで、搭載されたカメラ部100の像振れを補正するように制御する構成となっている。
なお、第1の実施形態では、カメラ駆動ユニット197のヨーイング角度検出器72、ピッチング角度検出器71、ローリング角度検出器70からの回転角度信号88y、88p、88rを、角速度センサー900、901、902の出力を積分した振れ回転角度信号から得られる目標回転角度信号85y、85p、85rに近づける制御を行うものであった。しかし、カメラ駆動ユニット197のヨーイング角度検出器72、ピッチング角度検出器71、ローリング角度検出器70からの回転角度信号88y、88p、88rを、AD変換器を介して演算処理部94に取り込み、微分演算処理を行うことにより検出するカメラ部100の回転角速度信号を、角速度センサー900、901、902の出力から得られる目標回転角速度信号に近づける制御を行うことも可能である。
<2.第2の実施形態>
以下、本発明によるカメラ駆動ユニットの第2の実施形態を説明する。なお、第2の実施形態におけるカメラ駆動ユニット198は、第1の実施形態におけるカメラ駆動ユニット197と、機械的に同等の構造を有する。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と同等の部分については、重複説明を省略する。
図19は、本発明の第2の実施形態のローリング可動部185の分解斜視図である。図20Aは、ローリング可動部185、ピッチング可動部195、ヨーイング可動部196、傾斜駆動コイルユニット301U、および傾斜駆動コイルユニット302Uをレンズの配置位置側から見た平面図であり、図20Bは、ローリング可動部185、ピッチング可動部195、ヨーイング可動部196、傾斜駆動コイルユニット301U、および傾斜駆動コイルユニット302Uをレンズの配置位置側と直交する側方から見た平面図である。図21は、第2の実施形態のカメラ駆動ユニット198の駆動制御ブロック図である。なお、図19〜図21において第1の実施形態と同じ構成要素には同じ参照符号を付している。
図19に示すように、第1の可動部であるローリング可動部185には、それぞれヨーイング回転軸12、ピッチング回転軸11、ローリング回転軸の軸周り方向、すなわちヨーイング方向20、ピッチング方向21およびローリング方向22の角速度をそれぞれ検出する角速度センサー900、901および902を搭載する角速度検出回路910が搭載されている。ただし、図20Aおよび図20Bに示すように、第2の実施形態のカメラ駆動ユニット198には、第1の実施形態のカメラ駆動ユニット197において搭載されていたローリング角度検出器70、ピッチング角度検出器71およびヨーイング角度検出器72が、搭載されていない。重複するが、第1の実施形態と異なり、第2の実施形態において角速度センサー900、901、902は、カメラ駆動ユニット198の第1の可動部であるローリング可動部185に取り付けられている。
各角速度センサー900、901、902は、それぞれ、ヨーイング回転軸12、ピッチング回転軸11、ローリング回転軸の軸周り方向、すなわちヨーイング方向20、ピッチング方向21、ローリング方向22の角速度を検出する。なお、3つの互いに独立した角速度センサー900、901、902を用いる代わりに、3軸周りの角速度を検出できる1つの角速度センサーを用いてもよい。
図21に示すように、角速度センサー900、901、902によって検出されたヨーイング方向20、ピッチング方向21、ローリング方向22の振れ角速度に関する情報は、それぞれ、角速度信号80y、80p、80rとして出力される。角速度信号80y、80p、80rは、それぞれ演算処理部94において演算処理を行うのに適した信号に変換される。具体的には、角速度信号80y、80p、80rはアナログ回路91y、91p、91rに入力され、ノイズ成分やDCドリフト成分が除去され、それぞれ順に角速度信号81y、81p、81rとなる。角速度信号81y、81p、81rは、増幅回路92y、92p、92rに入力され、それぞれが増幅されて、適切な出力値である角速度信号82y、82p、82rが出力される。その後、角速度信号82y、82p、82rは、AD変換器93y、93p、93rにより、それぞれデジタル信号に変換され、デジタル化された角速度信号83y、83p、83rが演算処理部94に入力される。
重複するが、第1の実施形態では、カメラ駆動ユニット197の外枠を形成している第1の固定部600、または第1の固定部600に固定されるカメラ駆動ユニット本体に取り付けられる角速度センサー900、901、902の出力を用いて得られる、撮影時に生じたカメラ駆動ユニット197全体の振れを考慮し、カメラ駆動ユニット197の内部のヨーイング可動部196、ピッチング可動部195およびローリング可動部185を駆動させることで、搭載されたカメラ部100の像振れを補正するように制御する構成となっていた。一方、第2の実施形態では、カメラホルダー110を介してカメラ部100を支持する第1の可動部であるローリング可動部185に取り付けられている角速度センサー900、901、902の出力を用いて得られる角速度信号83y、83p、83rを0にするように制御する構成となっている。
具体的に、まず、演算処理部94は、それぞれの角速度センサー900、901、902の出力から得られた角速度信号83y、83p、83rに応じて角速度を0に抑制するように、カメラ駆動ユニット198の周波数応答特性と位相補償およびゲイン補正等を含めた最適なデジタルの振れ補正量として逐次目標回転角度速度信号130y、130p、130rを出力する。目標回転角度速度信号130y、130p、130rはDA変換器95y、95p、95rによりアナログ化され、アナログの目標回転角速度信号131y、131p、131rとして駆動回路96y、96p、96rに入力される。このように、カメラ部100を搭載した第1の可動部であるローリング可動部185を駆動する閉ループ制御によって3軸の補正処理を行うことで、演算処理部94において、第1の実施形態で必要としていた角速度を像振れの角度に変換する積分処理が不要となり、演算処理を大幅に削減できる。これにより、直接的な角速度フィードバック制御を実行することができ、より高速かつ高精度で、カメラ部の大きな振れや高い周波数成分を含む振れを抑制することができる。また、第2の実施形態においても、従来よりも大きな量の補正、すなわち、ヨーイング方向およびピッチング方向に±20度以上の振れ角度を補正し、また、ローリング方向に±10度以上の回転および振れ角度を補正することが可能となる。
なお、上記の第1、第2の実施形態では、第2の可動部はピッチング可動部195であり、第3の可動部はヨーイング可動部196であるとしたが、これらは逆であってもよい。すなわち、第2の可動部はヨーイング可動部196であり、第3の可動部はピッチング195であってもよい。
上記の第1、第2の実施形態でそれぞれ説明したように、本発明のカメラ駆動ユニットは、従来の手振れ補正装置に比べて、より大きな角度かつ高速でカメラ部を回転させることができる。このため、本発明のカメラ駆動ユニットは、幅広い周波数成分を含んだ3軸振動が発生し得る自転車、自動車および無人の特殊飛行機や特殊車両に搭載する振れ補正手段として非常に有効である。
さらに、本発明のカメラ駆動ユニットと、画像処理技術等を用いて、カメラ部をヨーイング方向、ピッチング方向およびローリング方向に3軸の振れ補正させながら、画像中定した被写体が、たとえば、画面の中央に位置するように被写体を追尾することのできるカメラ駆動装置を実現することもできる。また、カメラ部をヨーイング方向、ピッチング方向およびローリング方向に回転駆動させながら撮影を行い、撮影した静止画や動画を逐次合成することによって、静止画や動画の超広角撮影が可能なカメラ駆動ユニットを実現することができる。また、本発明のカメラ駆動ユニットを用いることで、一般に高精度かつ高度な振れ補正が要求されるズーム撮影においても、小型で安価なズーム撮影用振れ補正装置を実現できる。
本発明のカメラ駆動ユニットは、ヨーイング方向およびピッチング方向に±20度以上の振れ角度補正が可能で、かつローリング方向に±10度以上の振れ角度補正が可能な構造を備えているため、自転車、自動車、各種の探査車両、またはドローンのような移動物体の重心移動によって発生する3軸方向の振れを補正することができる。
2 ジンバル
10 光軸(ローリング回転軸)
11 ピッチング回転軸
12 ヨーイング回転軸
20,65,66 ヨーイング方向
21,62,63 ピッチング方向
22,60,61 ローリング方向
30 基準回転中心点
70 ローリング角度検出器
71 ピッチング角度検出器
72 ヨーイング角度検出器
80p,80r,80y 角速度信号
81p,81r,81y 角速度信号
82p,82r,82y 角速度信号
83p,83r,83y 角速度信号
84p,84r,84y 目標回転角度信号
85p,85r,85y 目標回転角度信号
86p,86r,86y 回転角度信号
87p,87r,87y 回転角度信号
88p,88r,88y 回転角度信号
91p,91r,91y アナログ回路
92p,92r,92y 増幅回路
93p,93r,93y 変換器
94 演算処理部
95p,95r,95y 変換器
96p,96r,96y 駆動回路
97p,97r,97y アナログ回路
98p,98r,98y 増幅回路
100 カメラ部
101 ローリングベース
101A ローリングシャフト
101B 平面
102 ピッチングベース
102A 当接面
102H 当接穴
105 ピッチングシャフト
106 ローリング軸受フランジ
106A ローリング軸受部材
107 検出器ホルダー
108 カップリング
110 カメラホルダー
130p,130r,130y 目標回転角度速度信号
131p,131r,131y 目標回転角速度信号
185 ローリング可動部
195 ピッチング可動部
196 ヨーイング可動部
197 カメラ駆動ユニット
198 カメラ駆動ユニット
201 円弧状磁気ヨーク
201L,201R コイルボビン
202 円弧状磁気ヨーク
202L,202R コイルボビン
205 ローリング磁気ヨーク
301 傾斜駆動コイル
301U 傾斜駆動コイルユニット
302 傾斜駆動コイル
302U 傾斜駆動コイルユニット
303 ローリング駆動コイル
401 駆動マグネット
402 駆動マグネット
411 マグネットホルダー
412 マグネットホルダー
500 ヨーイングベース
501 ピッチング軸受フランジ
501A ピッチング軸受部材
502 検出器ホルダー
503 カップリング
504 ヨーイングシャフト
505 ヨーイング軸受フランジ
505A ヨーイング軸受部材
506 検出器ホルダー
600 第1の固定部
601 第2の固定部
603 リングベース
604 連結部材
605 連結部材
900 ヨーイング角速度センサー
901 ピッチング角速度センサー
902 ローリング角速度センサー
910 角速度検出回路
θd 傾斜角度

Claims (16)

  1. 撮像面を有する撮像素子、光軸を有し前記撮像面に被写体像を形成するレンズおよび前記レンズを保持するレンズ鏡筒を含むカメラ部と、
    前記カメラ部を保持するベースを有する第1の可動部と、
    前記光軸と一致する第1の回動軸を中心に前記第1の可動部を回転可能に軸支する第2の可動部と、
    前記第1の回動軸上の基準点を通り、かつ前記第1の回動軸に対して直交する第2の回動軸を中心に前記第2の可動部を回転可能に軸支する第3の可動部と、
    前記基準点を通り、かつ前記第1の回動軸と前記第2の回動軸と直交する第3の回動軸を中心に前記第3の可動部を回転可能に軸支する固定部と、
    前記第1の可動部、前記第2の可動部および前記第3の可動部の回転角度を検出する検出器と、
    前記第1の可動部を前記第2の可動部に対して前記第1の回動軸を中心に回転させる第1の駆動手段と、
    前記第2の可動部を前記第3の可動部に対して前記第2の回動軸を中心に回転させる第2の駆動手段と、
    前記第3の可動部を前記固定部に対して前記第3の回動軸を中心に回転させる第3の駆動手段と、
    を備え、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段および前記第3の駆動手段は、前記第1の回動軸の方向から投影して、前記第2の回動軸および前記第3の回動軸に対して前記基準点を中心に45度傾斜し、かつ前記第2の回動軸および前記第3の回動軸と干渉しない4つの投影領域にそれぞれ配置されたカメラ駆動ユニット。
  2. 前記第1の駆動手段は、
    前記第2の可動部の前記投影領域に設けられた複数の第1のマグネットと、
    前記第1のマグネットとの間に第1の磁気ギャップを形成しつつ、前記第2の可動部の前記第1のマグネットに対向する位置に設けられた第1の磁気ヨークと、
    前記第1の磁気ギャップに遊挿されつつ、前記第1の可動部の前記投影領域に設けられた第1の駆動コイルと、
    を備え、
    通電される前記第1の駆動コイル、前記第1のマグネットおよび第1の磁気ヨークの間に発生する第1の電磁力の相互作用により、前記第1の可動部を前記第1の回動軸を中心に前記第2の可動部に対して回転させる請求項1に記載のカメラ駆動ユニット。
  3. 前記第2の駆動手段および前記第3の駆動手段は、
    前記第2の可動部の前記投影領域に設けられた複数の第2のマグネットと、
    前記第2のマグネットとの間に第2の磁気ギャップを形成しつつ、前記固定部の前記投影領域の前記第2のマグネットに対向する位置に設けられた第2の磁気ヨークと、
    前記第2の磁気ヨークに巻回された第2の駆動コイルと、
    を備え、
    通電される前記第2の駆動コイル、前記第2の磁気ヨークおよび前記第2のマグネットの間に発生する第2の電磁力の相互作用により、前記第3の可動部に対して前記第2の可動部を前記第2の回動軸を中心に回転させ、かつ前記固定部に対して前記第3の可動部を前記第3の回動軸を中心に回転させる請求項1に記載のカメラ駆動ユニット。
  4. 前記第2の電磁力は、前記第3の可動部に対して前記第2の可動部を前記第2の回動軸を中心に回転させる回転駆動力と前記固定部に対して前記第3の可動部を前記第3の回動軸を中心に回転させる回転駆動力との合成駆動力である請求項3に記載のカメラ駆動ユニット。
  5. 前記第2の駆動手段および前記第3の駆動手段は、それぞれ前記基準点を介して対向する一対の前記第2のマグネット、一対の前記第2の磁気ヨーク、および一対の前記第2の駆動コイルを有し、さらに前記第2の駆動手段および前記第3の駆動手段は、前記基準点に対して互いに90度回転した位置に配置される請求項3に記載のカメラ駆動ユニット。
  6. 前記第1の駆動手段は、
    前記第2の可動部の前記投影領域に設けられた複数の第1のマグネットと、
    前記第1のマグネットとの間に第1の磁気ギャップを形成しつつ、前記第2の可動部の前記第1のマグネットに対向する位置に設けられた第1の磁気ヨークと、
    前記第1の磁気ギャップに遊挿されつつ、前記第1の可動部の前記投影領域に設けられた第1の駆動コイルと、
    を備え、
    通電される前記第1の駆動コイル、前記第1のマグネットおよび第1の磁気ヨークの間に発生する第1の電磁力の相互作用により、前記第1の可動部を前記第1の回動軸を中心に前記第2の可動部に対して回転させ、
    前記第2のマグネットは前記第1のマグネットである請求項5に記載のカメラ駆動ユニット。
  7. 前記第1のマグネットは、N極もしくはS極に着磁された一側面からの磁束で前記第1の磁気ヨークとの間に前記第1の磁気ギャップを形成し、かつS極もしくはN極に着磁された反対側面からの磁束で前記第2の磁気ヨークとの間に前記第2の磁気ギャップを形成する請求項6に記載のカメラ駆動ユニット。
  8. 前記第1の磁気ヨークと前記第2の磁気ヨークは、それぞれの側面が、前記基準点を中心とした凹状の部分曲面形状を有する請求項6に記載のカメラ駆動ユニット。
  9. 前記第1の駆動コイルのコイル巻回中心線である第1のコイル巻回中心線は、前記光軸に垂直な直線であり、前記第1のコイル巻回中心線の中点と前記基準点を結ぶ直線は、前記光軸に垂直で前記基準点を通る平面に対して、45度以下の傾斜角度を有する請求項2に記載のカメラ駆動ユニット。
  10. 前記第2の駆動コイルの第2のコイル巻回中心線は前記基準点を中心とする所定の半径を有する円弧である請求項3または請求項5に記載のカメラ駆動ユニット。
  11. 前記第2の駆動コイルのコイル巻回中心線の中点と前記基準点を結ぶ直線は、前記光軸に垂直で前記基準点を通る平面に対して、45度以下の傾斜角度を有する請求項3または請求項5に記載のカメラ駆動ユニット。
  12. 前記検出器は、
    前記第2の可動部に設けられ、前記第1の可動部の前記第1の回動軸周りの回転角度を検出する第1の検出器と、
    前記第3の可動部に設けられ、前記第2の可動部の前記第2の回動軸周りの回転角度を検出する第2の検出器と、
    前記固定部に設けられ、前記第3の可動部の前記第3の回動軸周りの回転角度を検出する第3の検出器とからなる請求項1に記載のカメラ駆動ユニット。
  13. 前記基準点は、前記第1の可動部の重心位置と一致し、かつ前記第2の可動部の重心位置と一致し、かつ前記第3の可動部の重心位置と一致する請求項1に記載のカメラ駆動ユニット。
  14. さらに
    前記固定部に設けられ、それぞれが直交する前記第1の回動軸、前記第2の回動軸および前記第3の回動軸周りの角速度をそれぞれ検出する第1の角速度センサーと、
    前記第1の角速度センサーからの出力に基づき、目標回転角度信号を生成する演算処理部と、
    前記目標回転角度信号に基づき、前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段および前記第3の駆動手段を駆動する信号を生成する駆動回路と
    を備えた請求項1に記載のカメラ駆動ユニット。
  15. 撮像面を有する撮像素子、光軸を有し前記撮像面に被写体像を形成するレンズおよび前記レンズを保持するレンズ鏡筒を含むカメラ部と、
    前記カメラ部を保持するベースを有する第1の可動部と、
    前記光軸と一致する第1の回動軸を中心に前記第1の可動部を回転可能に軸支する第2の可動部と、
    前記第1の回動軸上の基準点を通り、かつ前記第1の回動軸に対して直交する第2の回動軸を中心に前記第2の可動部を回転可能に軸支する第3の可動部と、
    前記基準点を通り、かつ前記第1の回動軸と前記第2の回動軸と直交する第3の回動軸を中心に前記第3の可動部を回転可能に軸支する固定部と、
    前記第1の可動部を前記第2の可動部に対して前記第1の回動軸を中心に回転させる第1の駆動手段と、
    前記第2の可動部を前記第3の可動部に対して前記第2の回動軸を中心に回転させる第2の駆動手段と、
    前記第3の可動部を前記固定部に対して前記第3の回動軸を中心に回転させる第3の駆動手段と、
    を備え、
    前記第1の可動部は、
    前記第1の回動軸、前記第2の回動軸および前記第3の回動軸周りの角速度を検出する第2の角速度センサーを備え、
    前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段および前記第3の駆動手段は、前記第1の回動軸の方向から投影して、前記第2の回動軸および前記第3の回動軸に対して前記基準点を中心に45度傾斜し、かつ前記第2の回動軸および前記第3の回動軸と干渉しない4つの投影領域にそれぞれ配置されたカメラ駆動ユニット。
  16. さらに
    前記第2の角速度センサーからの出力に基づき、目標回転角速度信号を生成する演算処理部と、
    前記目標回転角速度信号に基づき、前記第1の駆動手段、前記第2の駆動手段および前記第3の駆動手段を駆動する信号を生成する駆動回路と、
    を備えた請求項15に記載のカメラ駆動ユニット。

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