JP2018182587A - 高周波電力増幅装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波電力増幅装置における損失の低減を図る。【解決手段】前段増幅器10からの増幅高周波信号を半同軸空洞型高周波電力分配器30にて分配する。分配により得られた複数の高周波信号は複数の後段増幅器40に入力されて各々に増幅され、ループアンテナATbを用いた磁界結合により、TE011モード空洞型高周波電力合成器60に導入される。合成器60での電力合成にて得られた大電力の高周波出力が出力用同軸導波管70から得られる。【選択図】図1

Description

本発明は、高周波電力増幅装置に関する。
数100Wから数100kWの連続波又はパルス波を生成するための高周波電力増幅装置においては、電界効果トランジスタなどの電力増幅用の高周波半導体素子が用いられている。この種の高周波半導体素子の単体での出力電力は限られている。その出力電力の上限は、増幅する高周波信号の周波数にも依存するが、例えば500MHzにおいては、現状1kW程度であり、それ以上の周波数においては、更に小さくなる。
大電力の高周波出力を得るべく、電力増幅用の高周波半導体素子を並列合成する方法が提案されている(下記非特許文献2参照)。この方法では、例えば、1kW出力の高周波半導体素子を100個用意する。そして、1つの前段増幅器からの高周波電力を分配器にて分配したものを各高周波半導体素子に入力し、それらの出力を並列合成することで100kW級の高周波出力を得る。
電力合成を行う電力合成器としては、空洞型高周波電力合成器(下記非特許文献1〜5参照)や放射状高周波電力合成器(下記非特許文献6及び7参照)が提案されている。
Yuji Otake et al., "Cavity Combiner for S-band Solid-state Amplifier for The High-power Klystron at SLAC",SLAC-PUB-5197, 1990 春待和孝ほか," 空胴合成器を用いた509MHz固体化電力増幅器の開発",Proceedings of the 13th Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan (PASJ2016), MOP034, 2016 大久保章ほか," 二重円筒空胴電力合成器の結合電磁界",福山大学工学部紀要,1993年,17号,No.2,p.39−44 F. Perez et al., "High-Power Cavity Combiner for RF Amplifier",Proceedings of EPAC 2006, 2006, THPCH179, p.3215-3217 M. Langlois et al., "Resonant High Power Combiner", Proceedings of 2005 Particle Accelerator Conference, 2005, p. 3970-3972 M. Ghanadi, "A New Compact Broadband Radial Power Combiner", Elektrotechnik und Informatik der Technischen Universitat Berlin, 2011 A. Jain et al., "High-power, Low-loss, Radial RF power Divider/Combiner", APAC 2007, 2007, WEPMA143, p. 520-522
高周波電力増幅装置において、損失の低減が重要であることは言うまでも無い。特に、大電力出力を得ようとした場合、出力に対する損失の割合がわずかに異なるだけでも、損失の影響は大きい。例えば、100kW出力において上記割合が1%変化するだけでも、損失は1kWも変動し、影響が大きい。
そこで本発明は、損失の低減に寄与する高周波電力増幅装置を提供することを目的とする。
本発明に係る高周波電力増幅装置は、所定周波数の高周波信号を分配して得られる複数の分配信号を各々に増幅して複数の増幅信号を出力する複数の増幅器と、導体壁に囲まれた空洞を有し、前記所定周波数を共振周波数とするTE011共振モードを用いて、前記複数の増幅信号の電力を前記空洞にて合成する空洞型高周波電力合成器と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、損失の低減に寄与する高周波電力増幅装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る高周波電力増幅装置の概略ブロック図である。 本発明の実施形態に係る電力分配器の斜視図及び上面図である。 本発明の実施形態に係る電界同軸結合器及び電力分配器の断面図である。 本発明の実施形態に係る電力分配器の空洞内における電磁界分布を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力分配器の空洞内に複数のループアンテナが挿入されている様子を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力分配器の空洞内に挿入される複数のループアンテナの配置位置を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る電力合成器の斜視図である。 本発明の実施形態に係る電力合成器の断面図である。 図8の電力合成器における空洞の形状を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る電力合成器の断面図である。 本発明の実施形態に係る電力合成器の変形断面図である。 本発明の実施形態の電力合成器における空洞に複数のループアンテナが挿入されている様子を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力合成器及びそれの周辺部品の斜視図である。 本発明の実施形態に係る電力合成器の空洞内における電磁界分布を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、高周波電力増幅装置に複数の増幅器モジュールが設けられていることを示す図である。 本発明の第1実施例に係り、増幅器モジュールと増幅基板との関係を示す図である。 本発明の第1実施例に係る電力分配器、複数の増幅器モジュール及び電力合成器の配置関係を示す斜視図である。 参考高周波電力増幅装置の構成部品の配置例を示す図である。 本発明の第2実施例に係る電力分配器、複数の増幅器モジュール及び電力合成器の配置関係を示す斜視図である。 本発明の第3実施例に係り、パルス出力動作の説明図である。 本発明の第4実施例に係り、パルス出力動作に適した後段増幅器の構成を示す図である。 図21の後段増幅器に関わるトリガパルス及びFET駆動パルスを示す図である。 直流駆動方式及びパルス駆動方式における増幅用素子の温度変化を示す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
図1は、本発明の実施形態に係る高周波電力増幅装置1の概略ブロック図である。高周波電力増幅装置1は、前段増幅器10と、電界同軸結合器20と、電力分配器(半同軸空洞型高周波電力分配器)30と、後段増幅器40と、同軸線路50と、電力合成器(TE011モード空洞型高周波電力合成器)60と、出力用同軸導波管70と、を備える。尚、後述されるループアンテナATa、ATb及びATcも高周波電力増幅装置1の構成要素に含まれる。図1及び後述の幾つかの図面ではループアンテナが示されているが、それらの図面では、図示の簡略化上、ループアンテナを模式的又は概念的に示しており、ループアンテナの形状等を必ずしも正確には表していない。実際には、ループアンテナの所望の機能が実現されるように、ループアンテナの形状等を定めれば良い。
本実施形態において、高周波電力増幅装置1で取り扱われる高周波とは、例えば、100MHz(メガヘルツ)以上であって且つ10GHz(ギガヘルツ)以下の帯域における周波数を指す。但し、その帯域に属さない周波数(例えば数10MHzの周波数や数10GHzの周波数)も、高周波に属すると考えても構わない。
前段増幅器10は、所定周波数fTGを有する高周波入力信号を受け、当該高周波入力信号を増幅して出力する。前段増幅器10は電力増幅器として機能するため、前段増幅器10の入力信号の電力(入力電力)に対して前段増幅器10の出力信号の電力(出力電力)は大きい。前段増幅器10は、例えば、GaN(窒化ガリウム)−HEMT(高電子移動度トランジスタ;High Electron Mobility Transistor)を用いて電力増幅を実現する。但し、GaN−HEMT以外のトランジスタを用いて電力増幅を実現しても良い。前段増幅器10における増幅は、例えば、A級増幅又はAB級増幅であって良い。周波数fTGは、高周波に属する任意の周波数であって、例えば476MHzである。ここでは、前段増幅器10の出力信号における電力が20Wであると考えるが、その電力は20Wに限定されない。
前段増幅器10の出力信号は、同軸線路である電界同軸結合器20に供給され、電界同軸結合器20を介して電力分配器30に伝搬される。
図2(a)及び(b)及び図3を参照し、前段増幅器10、電界同軸結合器20及び電力分配器30の結合方法、並びに、電力分配器30の構成等を説明する。図2(a)は、電力分配器30の概略斜視図である。図2(b)は、電力分配器30の上面図である。図3は、電界同軸結合器20及び電力分配器30の断面図(後述のz軸に沿った断面図)である。尚、電力分配器30は、前段増幅器10の出力電力を磁界結合を通じて複数の後段増幅器40に分配且つ伝達するものであるため、後述されるように、磁界結合用のループアンテナATa(図1参照)が電力分配器30に挿入されることになるが、図面の煩雑化防止のため、図2(a)、図2(b)及び図3では、ループアンテナATaに関わる図示を省略している。
電力分配器30は、半同軸空洞型高周波電力分配器として構成されている。より詳細には、電力分配器30は、円筒形状を有する外部導体32と、外部導体32における円筒内に配置された棒状の内部導体31と、を備える。外部導体32の形状としての円筒の上面及び下面にも、外部導体32を形成する導体が配置されている。従って、外部導体32は、中空の円柱形状を有しているとも言える。内部導体31及び外部導体32は、共に、金属等の導体にて形成される。電力分配器30において、外部導体32の内側に形成された円筒形状の空洞を符号33にて参照する。但し、空洞33の形状としての円筒には上面が存在する。従って、図3の断面図上において、空洞33はコの字形状を有している。尚、図2(a)及び(b)においては、外部導体32の図示に際し、図示の簡略化のため、外部導体32の肉厚の存在を無視している。
内部導体31は、外部導体32で囲まれた空間内に配置される。内部導体31は、円柱形状を有する導体であり、外部導体32における円筒の軸と、内部導体31における円柱の軸と、空洞33における円筒の軸とは、全て共通である。図3には、それらの軸を通り且つそれらの軸に平行な断面による、電界同軸結合器20及び電力分配器30の断面が示されている。
ここで、z、r及びθを用いた円筒座標系を導入する。円筒座標系において、z軸方向は、円筒又は円柱の軸方向に相当し、r方向は、円筒又は円柱の半径方向(即ちz軸の直交方向)に相当し、θ方向は、円筒又は円柱の周方向(動径方向)に相当する。また、z軸方向が上下方向に平行であるとし、z軸の正方向が上方向に且つz軸の負方向が下方向に対応しているものとする。上から下に向かう方向は重力が働く方向と一致するものとする。
仮に、内部導体31の下面と外部導体32の下面とが互いに導体にて接合されていると共に内部導体31の上面と外部導体32の上面とが互いに導体にて接合されているとき、内部導体31と外部導体32とで同軸空洞が形成されることになる。しかし、電力分配器30において、内部導体31の下面と外部導体32の下面とは互いに導体にて接合されているが、内部導体31の上面と外部導体32の上面とは互いに導体にて接合されておらずに、内部導体31の上面と外部導体32の上面との間には隙間が形成されている(当該隙間は空洞33の一部である)。このため、電力分配器30は半同軸空洞を形成する。
電力分配器30において、外部導体32に囲まれた空間の内、内部導体31が存在していない空間が、半同軸空洞における空洞33である。以下のように考えることもできる。電力分配器30は、内部に空洞33が形成された中空の外部導体32と、空洞33内に配置された内部導体31と、を備える。
外部導体32の上面の中央部には、円形の穴である開口部35が形成されている。電界同軸結合器20は、内部導体である芯線21と、芯線21の周囲に取り囲むように設けられた外部導体22と、芯線21及び外部導体22間に配置された絶縁物23と、で構成された同軸線路である。外部導体22は、ゼロボルトの基準電位点に接続されていると共に、電力分配器30の外部導体32と開口部35の周辺にて接合されている。芯線21は、円柱状の金属線であり、芯線21の一端21aにて前段増幅器10の出力信号を受ける。芯線21の一部は開口部35を介して空洞33内に挿入され、芯線21の他の一端である芯線21の下端21bは内部導体31と距離d1を隔てて対向している。芯線21としての円柱の軸と内部導体31としての円柱の軸は互いに一致している。
即ち、前段増幅器10の出力信号である高周波信号を伝搬する同軸線路(20)の芯線21の一部は、外部導体32に設けられた開口部35を介して空洞33内に挿入され、内部導体31の一端面である内部導体31の上面は芯線21の下端21bと対向する一方で、内部導体31の他の端面である内部導体31の下面は外部導体32と直接接合により短絡されている。
結果、互いに対向し合う芯線21の下端21bと内部導体31の上面とが電界結合して、両者にてコンデンサが形成される。よって、前段増幅器10から出力される高周波信号による電磁波が、上記コンデンサによる電界結合を介して、空洞33内に導入されて放射される。電界同軸結合器20は、前段増幅器10の出力を空洞33に対して電界結合させるための同軸線路として機能する。
尚、本明細書では、円筒又は円柱形状を有する任意の部材について、軸、直径、半径、高さと記した場合、それらは、夫々、当該部材の形状としての円筒又は円柱における軸、直径、半径、高さを指すものとする。円筒又は円柱に関わる他の用語(動径、周など)についても同様とする。例えば、内部導体31の軸、直径、半径、高さとは、夫々、内部導体31の形状としての円柱における軸、直径、半径、高さを指す。
空洞についても同様である。即ち、円筒又は円柱形状を有する任意の空洞について、軸、直径、半径、高さと記した場合、それらは、夫々、当該空洞の形状としての円筒又は円柱における軸、直径、半径、高さを指すものとする。円筒又は円柱に関わる他の用語(動径、周など)についても同様とする。例えば、空洞33の軸、直径、半径、高さとは、夫々、空洞33の形状としての円筒における軸、直径、半径、高さを指す。
空洞33は、詳細には、半径がb1であって且つ高さがh1の円柱形状の空洞から、当該円柱形状の空洞内における内部導体31及び芯線21の存在領域を除いて残った部分の空間である。尚、内部導体31の半径はa1で表される。
図4に、空洞33内に励振される電磁界の様子を簡単に示す。図4には、空洞33内の放射方向(空洞33の軸の直交方向)における電界強度、磁界強度のz軸位置依存性も概略的に示されている。図4において、矢印付き実線は空洞33内の電界を表し、矢印付き破線は空洞33内の磁界を表している。空洞33内を伝搬する電磁波はTEM(Transverse Electromagnetic)波に類似することになる。
電力分配器30は、周波数fTGを共振周波数とする空洞共振器としての機能を持つ。空洞33内にて周波数fTGの高周波信号が共振するように(即ち周波数fTGの電磁界が空洞33内で共振現象をおこすように)、電力分配器30の形状(a1、b1及びh1の値や、内部導体31の高さ等)が定められていると共に、電界同軸結合器20の芯線21の下端21bと内部導体31の上面との距離d1が定められている。
同軸空洞にて周波数fTGの高周波信号を共振させるためには、同軸空洞の高さは“λg/2”に設定する必要がある。λgは、空洞内における、周波数fTGの電磁波の波長を表す。一方、半同軸空洞にて周波数fTGの高周波信号を共振させる際には、半同軸空洞の高さを、“λg/4”より大きいが“λg/4”に近い値に設定することができ、少なくとも“λg/2”よりも小さくすることができる。これは、半同軸空洞の特性より自明な事項である。つまり、半同軸空洞型の電力分配器30では、空洞33の高さを、“λg/4”より大きいが“λg/4”に近い値に設定することができ、少なくとも“λg/2”よりも小さくすることができる。
図5に示す如く、実際には、空洞33内に複数のループアンテナATaが挿入されている。半同軸空洞型の電力分配器30においては、放射方向の磁界強度が下側においてより強くなる傾向を有するため、空洞33の上側よりも下側に集中的に複数のループアンテナATaが分散配置される。
図6に示すように、電力分配器30の外部導体32における円筒面に沿って複数のループアンテナATaが分散配置され、各ループアンテナATaから伸びる伝送路(同軸線路など、インピーダンスが整合された信号伝送路であれば任意の伝送路で良い)は外部導体32の円筒面から外部導体32の外へと引き出される。図6には、空洞33内に計4つのループアンテナATaが挿入されている様子を示しているが、空洞33内に挿入されるループアンテナATaの個数は4以外でも良い。ループアンテナATaと後段増幅器40は一対一の関係で接続される。電力分配器30の外部導体32には、空洞33内のループアンテナATaから伸びる伝送路を外部導体32の外部に引き出すための穴が設けられており、当該穴を介してループアンテナATaから伸びる伝送路が後段増幅器40の入力側に接続される。
高周波電力増幅装置1に設けられた後段増幅器40の個数をNで表す。Nは2以上の任意の整数である。以下では、特に記述無き限り、“N=100”であるとする。そうすると、ループアンテナATaと後段増幅器40の組が計100組形成されることになる。
空洞33内の磁界が各ループアンテナATaを鎖交する。このため、前段増幅器10から電界同軸結合器20を介して空洞33内に導入され、空洞33内に蓄積されたエネルギは、磁界結合により、計100個のループアンテナATaに分配されて各ループアンテナATaを介して各後段増幅器40に供給される。上述の如く、前段増幅器10の出力信号における電力が20Wであるとき、理想的には(損失の存在及び分配の不均一性を無視すれば)、対応するループアンテナATaを介して、200mWの電力を有する周波数fTGの高周波信号が各後段増幅器40に供給されることになる。
各後段増幅器40は、ループアンテナATaを介して供給される周波数fTGの高周波信号を増幅して出力する。後段増幅器40は電力増幅器として機能するため、後段増幅器40の入力信号の電力(入力電力)に対して後段増幅器40の出力信号の電力(出力電力)は大きい。後段増幅器40は、例えば、LDMOS(Laterally Diffused Metal Oxide Semiconductor)−FET(Field effect transistor)を用いて電力増幅を実現する。但し、LDMOS−FET以外のトランジスタを用いて電力増幅を実現しても良い。ここでは、各後段増幅器40の出力信号における電力が1kWであるとする(但し、その電力は1kWに限定されない)。このため、100個の後段増幅器40は、夫々に、1kWの電力を有する周波数fTGの高周波信号を出力することとなる。後段増幅器40における増幅は、例えば、A級増幅又はAB級増幅であって良い。
後段増幅器40ごとに入力側にループアンテナATaが設けられているのと同様に、後段増幅器40ごとに出力側に同軸線路50及びループアンテナATbが設けられており、各後段増幅器40の出力信号(換言すれば各後段増幅器40から出力される高周波電力)は、対応する同軸線路50及びループアンテナATbを介して電力合成器60に供給される。同軸線路50に代えて、ストリップラインなどの他の伝送路を用いても良い。
電力合成器60は、空洞型高周波電力合成器として構成されている。図7は、電力合成器60の斜視図である。図8は、電力合成器60の断面図である。
電力合成器60は、円筒形状を有する金属筐体62(導体壁)にて形成される。金属筐体62の形状として円筒の上面及び下面にも、金属筐体62を形成する金属が配置されている。従って、金属筐体62は、中空の円柱形状を有しているとも言える。尚、ここでは、筐体62が金属で構成されることを想定しているため、筐体62を金属筐体と称しているが、筐体62を構成する物質は金属に属さない導体であっても良い。
電力合成器60において、金属筐体62の内側に形成された空洞を符号63にて参照する。即ち、空洞63は金属筐体62としての導体壁に囲まれた空洞である。
図9を参照して空洞63の形状を説明する。図9において、63aは半径r1且つ高さh2aの円柱を表し、63b及び63cの夫々は、半径r1且つ高さh2bの円筒であって且つ円筒面の厚みが(r1−r2)の円筒を表している。即ち、円筒63b及び63cの夫々は、内側の半径がr2であり且つ外側の半径がr1であり且つ高さがh2bの円筒である(但し、r1>r2)。円柱63a、円筒63b及び円筒63cの軸を同一直線上に揃えた状態で、円柱63aが円筒63bと円筒63cとの間に配置されるように、円柱63a、円筒63b及び円筒63cを結合する。この結合により得られた物体の形状が、空洞63の形状に相当する。即ち、空洞63は、円柱状の空間(63a)の上面及び下面に輪状の空間(63b、63c)を付加した形状を有する(図10も参照)。
金属筐体62の軸と、空洞63の軸(即ち、円柱63a、円筒63b及び円筒63cの形状を持つ各空間の軸)は、同一軸上に並んでいる。図8は、それらの軸を通り且つそれらの軸に平行な断面による、電力合成器60の断面図である。尚、図11に示す如く、金属筐体62の上面及び下面に、金属筐体62の上面及び下面における肉厚を薄くするための凹部64を設けるようにしても良い。
図8には示されていないが、実際には、図12に示す如く、空洞63内に複数のループアンテナATbが挿入されていると共に1つのループアンテナATcが挿入されている。図13をも参照し、後段増幅器40の出力信号の伝送路は、同軸線路50を用いて電力合成器60の上面から空洞63内に導入され、ループアンテナATbにつながる。従って、各後段増幅器40の出力信号による電磁波は、対応する同軸線路50を介し、対応するループアンテナATbから空洞63内に放射される。図12及び図13では、図示の簡略化のため、同軸線路50及びループアンテナATbが4つずつしか示されていないが、実際には、後段増幅器40の個数と同じ数だけ同軸線路50及びループアンテナATbの組も存在する。電力合成器60の金属筐体62の上面には、空洞63内のループアンテナATbから伸びる伝送路を金属筐体62の外部に引き出すための穴が設けられており、当該穴を介してループアンテナATbから伸びる伝送路が後段増幅器40の出力側に接続される。
電力合成器60は、周波数fTGを共振周波数とする空洞共振器としての機能を持つ。空洞63内にて周波数fTGの高周波信号がTE011モードにて共振するように(即ち周波数fTGの電磁界が空洞63内でTE011モードにて共振現象をおこすように)、電力合成器60の形状(h2a、h2b、r1及びr2の値等)が定められている。
図14(a)及び(b)に、空洞63内においてTE011モードにて共振する電磁界の様子を簡単に示す。図14(a)は、空洞63の中心を通り且つ空洞63の軸に直交する断面における、TE011モードの電磁界の様子を示している。図14(b)は、空洞63の軸を通る断面における、TE011モードの電磁界の様子を示している。図14(a)及び(b)において、矢印付き実線は空洞63内の電界を表し、矢印付き破線は空洞63内の磁界を表している(但し、TE011モードの電界はz軸成分を持たないため、図14(b)では、当該電界が矢印付き実線として表現されていない)。
電力合成器60において、金属筐体62の円周面には、空洞63内のループアンテナATcから伸びる伝送路を金属筐体62の外部に引き出すための穴が設けられている。当該穴を介して引き出された伝送路が出力用同軸導波管70として設けられている。尚、出力用同軸導波管70の設置位置は金属筐体62の円周面に限定されず、例えば、金属筐体62の下面に出力用同軸導波管70を設置しても良い。
空洞63内の磁界がループアンテナATcを鎖交することで、磁界結合により、空洞63内に蓄積されたエネルギがループアンテナATcを介して出力用同軸導波管70から出力される。つまり、100個の後段増幅器40からの出力電力が空洞共振器として機能する電力合成器60に供給されて空洞63内にて合成され、合成された電力を持つ周波数fTGの高周波信号(高周波の電磁波)が出力用同軸導波管70から出力されることになる。出力用同軸導波管70の出力電力は、理想的には(損失等を無視すれば)、100kWに達する。
空洞共振器における共振現象の共振モードは、z軸方向に電界成分を持たないTEモードと、z軸方向に磁界成分を持たないTMモードとに大別される。TEモード円筒空洞共振器の詳細な共振モードは、周知の如く、TElmnで表記される(l、m、nは0以上の整数)。即ち、TElmnは、円形空洞共振器の動径方向において共振周波数の半波長のl倍の波長を有する電界が生じ、且つ、円形空洞共振器の半径方向において共振周波数の半波長のm倍の波長を有する電界が生じ、且つ、円形空洞共振器の高さ方向において共振周波数の半波長のn倍の波長を有する電界が生じることを意味する。
本実施形態では、電力合成器60での共振における共振モードをTE011に設定し、TE011に適合するように、空洞63の形状が設定されている。このため、電力合成器60の半径方向(即ち金属筐体62又は空洞63の半径方向)において共振周波数の半波長の1倍の波長を有する電界が生じ、且つ、電力合成器60の高さ方向(即ち金属筐体62又は空洞63の高さ方向)において共振周波数の半波長の1倍の波長を有する電界が生じる(これらの電界は空洞63内に生じる)。電力合成器60での共振周波数は周波数fTGに設定される。
仮に、電力合成器60における空洞63が、図9の円柱63aと同一形状の空洞のみから成る場合、TE011モードとTM111モードは共通の周波数にて共振することになるが、円柱63aと同一形状の空洞に対し、円筒63b及び63cに対応する溝状の空洞を付加することで、TE011モードとTM111モードが分離されてTE011モードのみで共振現象を生じさせることができる。溝状の空洞の付加により当該分離が実現される理由については周知であるので、それの詳細な説明を省略する。
空洞共振器として構成された高周波電力合成器自体の損失は、その空洞での損失を示す指標である無負荷時のクオリティーファクタで表現される。無負荷時のクオリティーファクタは、Q値とも表記され、空洞内の蓄積エネルギを空洞壁面での損失で割ることにより求められる。高周波電力合成器で用いられる共振モードが、従来構成で一般的に用いられるTM010モードである場合、Q値は10000以下であり、そこから計算や実験を通じて求められる高周波損失は入力高周波電力の数%以上になる。一方、上述した機械構造及び電磁界分布を持つTE011モードを使用した電力合成器60では、Q値が100000以上あるため、生じる高周波損失も、TM010モードを用いる場合と比べて約1/10に低減できる。TE011モードを使用した空洞共振器のQ値を100000以上にできること自体は、単なる数値計算にて得られる公知の事実であるため、その理由の説明はここでは省略する。
例えば、100kWの出力を得ようとした場合において、TM010モードを用いて3kWの損失が発生するのであれば、3個分の後段増幅器40が無駄になるという計算になるが、本実施形態の如くTE011モードを用いれば0.3kW程度の損失で済むことになり、メリットが非常に大きい。
また、空洞共振器として構成された空洞分配器は、寸法が一番小さくなるTM010の共振モードを用いた場合でも、共振周波数の波長の1/2の直径が必要な円筒状空洞を持つ。これに対し、上述した機械構造及び電磁界分布を持つ電力分配器(半同軸空洞型高周波電力分配器)30を用いれば、必要な空洞の直径を、TM010モードを用いる従来構成のそれよりも随分と小さくすることができる。
例えば、共振周波数が500MHzである場合において、TM010の共振モードを用いて空洞分配器を構成すると、その空洞には30cmの直径が必要となるに対し、上述した機械構造及び電磁界分布を持つ電力分配器(半同軸空洞型高周波電力分配器)30を用いれば、空洞33の直径を30cmの半分以下にすることができ、空洞33の高さも、TM010の共振モードを用いる場合の同等以下にすることができる。結果、装置の小型化が実現される。
上述した高周波電力増幅装置1の構成及び動作等を、便宜上、基本実施例と称する。以下、複数の実施例の中で、高周波電力増幅装置1についてのより詳細な構成例、応用例、変形例などを説明する。特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、基本実施例に記載の事項が後述の各実施例に適用され、各実施例において基本実施例と矛盾する事項については、各実施例での記載が優先される。また矛盾無き限り、以下に述べる複数の実施例の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
<<第1実施例>>
第1実施例を説明する。図15に示す如く、高周波電力増幅装置1には、複数の増幅器モジュール40Mが設けられている。図16を参照し、1つの増幅器モジュール40Mは概略直方体形状の筐体を有し、当該筐体内に、1つの後段増幅器40を形成する回路素子が実装された1枚の増幅基板40Sを収容及び固定することで当該増幅器モジュール40Mが形成される。
後段増幅器40ごとに増幅基板40Sが設けられ、増幅基板40Sごとに増幅器モジュール40Mが設けられるものとする。従って、1枚の増幅基板40Sには1つの後段増幅器40が実装され、1つの増幅器モジュール40Mには1枚の増幅基板40Sが収容及び支持されることになる。上述したように後段増幅器40の個数をNで表した場合、増幅基板40S及び増幅器モジュール40Mの個数も夫々にNである。
図17は、電力分配器30、複数の増幅器モジュール40M及び電力合成器60の配置関係を示す、それらの斜視図である。但し、図17においては、図示の簡略化及び煩雑化防止のため、“N=4”であると仮定し、また、同軸線路50及び出力用同軸導波管70の図示を省略している。
図17に示す如く、電力合成器60の軸を上下方向に向けた状態で、電力合成器60の上にN個の増幅器モジュール40Mを放射状に配置する。そして、N個の増幅器モジュール40Mの上方に電力分配器30を配置する。電力合成器60は、N個の増幅器モジュール40M及び電力分配器30を支持する架台としての機能を持つことになる。N個の増幅器モジュール40Mを支持することとN枚の増幅基板40Sを支持することは等価である。
上記の配置関係について詳細な説明を加えておく。円筒型の電力合成器60の軸と円筒型の電力分配器30の軸とは、上下方向に沿って同一軸上に並んでいる。電力合成器60の軸は、金属筐体62の軸及び空洞63の軸でもある(図8参照)。電力分配器30の軸は、内部導体31の軸、外部導体32の軸及び空洞33の軸でもある(図3参照)。電力合成器60の金属筐体62の上面に相当する、電力合成器60の上面を符号60Uにて参照する。電力合成器60の上面60Uの形状は円形である。
各増幅器モジュール40Mの筐体が電力合成器60の上面60Uに接する態様で、電力合成器60の上面60Uの上にN個の増幅器モジュール40Mが配置される。この際、電力合成器60の軸に対して放射状にN個の増幅器モジュール40Mが配置される。各増幅器モジュール40Mの筐体の外面を形成する6面の内、上面60Uと接する面に対向する面を、増幅器モジュール40Mの上面と称した場合、N個の増幅器モジュール40Mの全上面は水平方向に平行な共通の平面上に位置することになり、各増幅器モジュール40Mの上面と電力分配器30の下面(換言すれば外部導体32の下面)が接する態様で、電力分配器30を各増幅器モジュール40Mの上方に配置する。
図18は、本実施形態の高周波電力増幅装置1とは異なる参考高周波電力増幅装置1001における構成部品の配置例を示している。参考高周波電力増幅装置1001は、高周波電力増幅装置1と同様の100kW出力級の高周波電力増幅装置である。参考高周波電力増幅装置1001では、TM010モードを利用した空洞型高周波電力合成器1060を中心にして放射状に複数の増幅器モジュール1040Mが配置されており、各増幅器モジュール1040Mからの1kW級の高周波電力を空洞型高周波電力合成器1060で合成する。図示の簡略化及び煩雑化防止のため、図17と同様、図18では、増幅器モジュール1040Mが4つしか示されていないが、増幅器モジュール1040Mが100個あれば、空洞型高周波電力合成器1060から100kW級の高周波電力が得られる。各増幅器モジュール1040M及び空洞型高周波電力合成器1060は相応の大きさ及び重量を有し、それらを支持する架台1100が必須となる。
100kW出力級の高周波電力増幅装置において、1kW出力が可能な出力素子を使用した場合、損失が無いと仮定したとしても、100個の最終段増幅器が必要である。この100個の最終段増幅器を構成する素子の数や数100MHz帯の空洞合成器の大きさを考慮すれば、100kW出力級の高周波電力増幅装置の設置スペースは相当に大きなものになる。例えば、現状技術において、電力合成器に500MHzのTM010モードの空洞を利用した場合、増幅装置全体では、(2m×2m)以上の設置面積が必要となる。つまり、TM010モードの空洞を利用する図18の構成において、500MHzの高周波電力を合成する場合、(2m×2m)以上の設置面積が必要となり、且つ、別途に架台1100が必須となる。
一方、本実施形態の高周波電力増幅装置1では、電力合成に際しTE011モードの空洞を利用するため、電力合成器60が相応に大きくなる。これを考慮し、電力合成器60を架台として機能させて最終段増幅基板(増幅器モジュール40Mに収容された増幅基板40Sに相当)の下に配置する。これにより、高周波電力増幅装置の全体の設置体積を小さくすることができる。また、図18に示すような架台1100を別途に用意する必要もなくなる。
<<第2実施例>>
第2実施例を説明する。第2実施例は第1実施例を基礎とする変形実施例であり、第2実施例にて特に述べない事項に関しては、矛盾無き限り、第1実施例の記載が第2実施例に適用される。
第1実施例に示した配置方法では、各増幅器モジュール40の上方に電力分配器30を配置しているが、図19に示す如く、電力合成器60の軸に対してN個の増幅器モジュール40Mを放射状に配置する際の、放射中心に電力分配器30を配置するようにしても良い。図19は、第2実施例に係り、電力分配器30、複数の増幅器モジュール40M及び電力合成器60の配置関係を示す、それらの斜視図である。
電力分配器30の下面(換言すれば外部導体32の下面)が電力合成器60の上面60Uに接する態様で、電力合成器60の上面60Uの上に電力分配器30が配置される。また、第1実施例と同様に、各増幅器モジュール40Mの筐体が電力合成器60の上面60Uに接する態様で、電力合成器60の上面60Uの上にN個の増幅器モジュール40Mが配置され、この際、電力合成器60の軸に対して放射状にN個の増幅器モジュール40Mが配置される。但し、放射中心位置には電力分配器30が配置されているため、電力分配器30の円筒面に沿って、放射状にN個の増幅器モジュール40Mが配置されることになる。第1実施例と同様、電力合成器60は、N個の増幅器モジュール40M及び電力分配器30を支持する架台としての機能を持つ。
<<第3実施例>>
第3実施例を説明する。電力合成器60での合成により得られる100kW級の電力を持った周波数fTGの高周波信号であって且つ出力同軸導波管70から出力される高周波信号(高周波電力)を、便宜上、目的高周波信号と称する。目的高周波信号を目的高周波電力と読み替えても良い。高周波電力増幅装置1は、連続出力動作又はパルス出力動作を行うことができる。
連続出力動作では、出力同軸導波管70から目的高周波信号が連続的に絶え間なく出力される。パルス出力動作では、出力同軸導波管70から目的高周波信号がパルス波として断続的に出力される。図20を参照し、パルス出力動作が行われる場合、所定の時間幅(図20の例において1μs)を持つ目的高周波信号が、所定周期PREF(図20の例において1/60秒の周期)にて繰り返し出力される。
<<第4実施例>>
第4実施例を説明する。第4実施例では、上述のパルス出力動作に適した後段増幅器40の駆動方式を説明する。
図21に、1つの後段増幅器40の構成を示す図であって、パルス出力動作に適した後段増幅器40の構成を示す。N個の後段増幅器40の夫々に、図21に示す構成を採用することができる。
図21に示される1つの後段増幅器40に注目して、第4実施例に係る後段増幅器40の構成及び動作を説明する。後段増幅器40は、直流阻止コンデンサ41と、入力インピーダンス整合回路42と、Nチャネル型の電界効果トランジスタとして構成されたFET43と、パルス電源電圧供給回路44と、チョークコイル45と、出力インピーダンス整合回路46と、直流阻止コンデンサ47と、を備える。
電力分配器30の空洞33に挿入されたループアンテナATaから伝搬される高周波信号は、後段増幅器40の入力高周波信号SINとして、後段増幅器40の入力端子に加わり、直流阻止コンデンサ41及び入力インピーダンス整合回路42を介して、FET43のゲートに入力される。FET43のソースは基準電位点に接続される。尚、図21には示していないが、FET43のゲートにバイアス電圧を加える回路を後段増幅器40に設けておくことができる。
パルス電源電圧供給回路44には、図示されないトリガパルス供給回路から、パルス状のトリガ信号であるトリガパルスが周期的に入力される。トリガパルスの入力周期は、上述の周期PREFと一致している。パルス電源電圧供給回路44は、トリガパルスの入力を受けるたびに、FET駆動パルスを出力する。図22に示す如く、FET駆動パルスは、トリガパルスの入力タイミングに同期して出力されるパルス状の電源電圧であって、一定時間分のパルス幅を持つ。FET駆動パルスは、チョークコイル45を介してFET43のドレインに供給される。チョークコイル45とFET43のドレインとの接続点は、出力インピーダンス整合回路46及び直流阻止コンデンサ47を介して、後段増幅器40の出力端子に接続される。後段増幅器40の出力端子に加わる信号は、後段増幅器40の出力信号SOUTとして、同軸線路50を介し、電力合成器60の空洞内63に挿入されたループアンテナATbへと伝搬される。
このように、パルス電源電圧供給回路44は、トリガパルスの入力を受けるたびに、FET駆動パルスのパルス幅に相当する一定時間分だけ、チョークコイル45及びFET43の直列回路に対し直流の電源電圧を供給する。このため、パルス電源電圧供給回路44に対してトリガパルスが入力される周期と、パルス電源電圧供給回路44からFET駆動パルスが出力される周期は一致する。パルス電源電圧供給回路44は、FET駆動パルスのパルス幅を調整及び決定するFET駆動パルス決定回路44aと、その回路44aにより駆動され、決定されたパルス幅を持つFET駆動パルスを生成及び出力するパルス電源44bと、で構成される。チョークコイル45及びFET43の直列回路に電源電圧が供給されている期間においてのみ、後段増幅器40の入力端子に加わる信号がFET43を用いて増幅されて、その増幅により得られた信号が後段増幅器40の出力端子に現れる。
このように、FET43(又はFET43とチョークコイル45の組み合わせ)は、電源電圧を用いて入力信号SINを増幅する。高周波電力増幅装置1においてパルス出力動作が行われるとき、電力合成器60での電力合成により得られる高周波合成電力(換言すれば目的高周波信号)が、所定周期PREFにて繰り返しパルス状に出力されることになるが、当該パルス出力動作において、パルス電源電圧供給回路44は、トリガパルスの入力を受けて、FET43に対しFET駆動パルス(パルス状の電源電圧)を供給する。トリガパルスの入力周期は所定周期PREFと一致するので、FET駆動パルス(パルス状の電源電圧)も所定周期PREFにて繰り返し供給されることになる。
入出力特性が線形となる増幅又は線形に近い増幅を実現するA級やAB級の高周波増幅器においては、扱う高周波が連続波であるかパルス波であるかに関わらず、増幅用素子に直流の電源電圧を継続的に供給するのが一般的である(この供給による方式を直流駆動方式と称する)。しかしながら、高周波電力増幅装置1にてパルス出力動作を行う場合において、直流駆動方式を用いると、電力合成器60からのパルス出力高周波の平均電力に対し、後段増幅器40の消費電力が無駄に大きくなりすぎることがある。例えば、図20に示す如く、1/60秒の周期にて電力合成器60から1μsのパルス出力高周波を得るケースにおいては、1秒間の内、0.999999秒分の増幅用素子での電力消費は無駄と言え、効率が悪い。
そこで、本実施例の如く、パルス出力動作を行う場合には、パルス出力高周波を得たいタイミングに合わせて(即ちトリガパルスの入力に合わせて)FET駆動パルスを供給することにより、増幅用素子(図21の例においてFET43)をパルス駆動する(この駆動方式をパルス駆動方式と称する)。これによれば、パルス出力動作時において、後段増幅器40における電源の供給平均電流、ひいては消費電力を、直流駆動方式と比べて格段に小さくすることができる。例えば、図20に示す如く、1/60秒の周期にて電力合成器60から1μsのパルス出力高周波を得るケースにおいては、後段増幅器40の消費電力を究極的には、直流駆動方式を用いる場合の(60×10−6)倍にまで低減することができる。また、上述のようなパルス駆動方式を用いたとしても、高周波出力の電力及び位相に関する安定度は、直流駆動方式と比べても遜色が無い。
増幅器において、出力信号の位相や電力は増幅用素子の温度に依存する。直流駆動方式を用いれば、図23(a)に示す如く、増幅器の起動後、一定時間が経過すると、増幅用素子が熱的平衡に達し、熱的平衡に達した後は増幅用素子の温度が一定であるとして、安定した出力信号が得られると考えられる。パルス駆動方式においても、一定の周期PREFでFET駆動パルスが供給されることから、図23(b)に示す如く、パルス駆動方式の動作の開始後、一定時間が経過すると、増幅用素子が熱的平衡に達し、熱的平衡に達した後は増幅用素子の温度が一定であるとして、安定した出力信号が得られる。
パルス駆動方式を用いる場合、FET駆動パルスの供給周期(即ち周期PREF)で増幅用素子にて電力消費が生じるため、熱的平衡に達したといえる段階においても、理論的には、直流駆動方式よりも増幅用素子の温度変動が大きいとも言える。しかしながら実際には、増幅用素子の温度変化に関する応答性は秒単位のものであるため、その応答性に対し、周期PREFが十分に小さければ、出力信号の安定性に実質的な問題は生じない。
尚、トリガパルス供給回路は、高周波電力増幅装置1内であって且つ後段増幅器40外に設けられた回路であっても良いし、高周波電力増幅装置1の外部装置に設けられた回路であっても良い。トリガパルス供給回路は、全ての後段増幅器40に対して共通のトリガパルスを供給する。トリガパルス供給回路は、各々の後段増幅器40に設けられるものであっても良い。この場合、各々のトリガパルス供給回路にタイマーを持たせて、N個の後段増幅器40におけるN個のトリガパルス供給回路が同時にトリガパルスを発生及び出力するようにすると良い。
また、高周波電力増幅装置1は、連続出力動作及びパルス出力動作を選択的に実行できるように構成されていても良い。連続出力動作を行う場合においては、パルス電源44bを単なる直流電源として機能させて、当該直流電源から、チョークコイル45及びFET43の直列回路に対して連続的に直流の電源電圧を供給すれば良い。
<<第5実施例>>
第5実施例を説明する。第4実施例では、後段増幅器40にパルス駆動方式を採用する方法を説明したが、同様のパルス駆動方式を前段増幅器10にも採用するようにしても良い。この場合、第4実施例の記載における後段増幅器40を前段増幅器10に読み替えれば良く、この際、第4実施例の記載における入力高周波信号SIN及び出力高周波信号SOUTは、夫々、前段増幅器10に入力される高周波信号及び前段増幅器10から出力される高周波信号であると解される。
前段増幅器10は20W級の出力を行う単体の増幅器であるのに対し、後段増幅器40の群は計100kW級の出力を行う増幅器群であるため、前者にパルス駆動方式を採用することによるメリットに比べ、後者にパルス駆動方式を採用することによるメリットの方がはるかに大きい。故に、パルス出力動作を行う場合には、少なくとも後段増幅器40に対してパルス駆動方式を採用することが好ましい。
<<第6実施例>>
第6実施例を説明する。
1枚の増幅基板40Sに対して2以上の後段増幅器40が実装されるようにしても良い。この場合、増幅基板40Sの総数及び増幅器モジュール40Mの総数は、後段増幅器40の総数よりも小さくなる。
各後段増幅器40は、複数段の増幅器から構成されていても良い。つまり例えば、各後段増幅器40を2段の増幅器にて構成する場合、各後段増幅器40は、ループアンテナATaから供給される高周波信号を増幅して出力する第1増幅器と、第1増幅器から出力される増幅高周波信号を更に増幅して出力する第2増幅器とを有していても良い。この場合、第2増幅器から出力される高周波信号が、対応するループアンテナATbに供給されることになる。同様にして、前段増幅器10も、複数段の増幅器から構成するようにしても良い。
電力合成器60における空洞63は上述の円筒型空洞に限定されず、例えば方形型空洞であっても構わない。電力分配器30における空洞33についても同様である。
但し、空洞63を円筒型空洞としたときにQ値が最大化され、またサイズが極小化されるため、空洞63を円筒型空洞とすることが好ましい。電力分配器30における空洞33についても同様である。
<<発明の考察>>
本発明について考察する。
本発明の一側面に係る高周波電力増幅装置Wは、所定周波数の高周波信号(例えば前段増幅器10の出力信号)を分配して得られる複数の分配信号(例えば複数のループアンテナATaを通じて供給される複数の高周波信号)を各々に増幅して複数の増幅信号を出力する複数の増幅器(例えば複数の後段増幅器40)と、導体壁に囲まれた空洞(例えば空洞63)を有し、前記所定周波数を共振周波数とするTE011共振モードを用いて、前記複数の増幅信号の電力を前記空洞にて合成する空洞型高周波電力合成器(例えば電力合成器60)と、を備えたことを特徴とする。
TE011共振モードを用いて電力合成を行うことにより、高周波損失を極めて小さくすることが可能となる。
高周波電力増幅装置Wは、例えば、各々に増幅基板(40S)を備えた複数の増幅器モジュール(40M)を備え、各増幅器モジュールにおいて、前記増幅基板には、前記複数の増幅器の内の1以上の増幅器が実装され、前記空洞型高周波電力合成器を、前記複数の増幅器モジュールを支持する架台として用いても良い(第1実施例参照)。
これにより、別途に架台を設ける必要がなくなり、高周波電力増幅装置の全体の設置体積を小さくすることができる。
また例えば、高周波電力増幅装置Wにおいて、前記高周波信号を分配する分配器として、半同軸空洞型高周波電力分配器(30)を用いると良い。
これによっても、高周波電力増幅装置の小型化が実現可能となる。
より具体的には例えば、高周波電力増幅装置Wにおいて、前記半同軸空洞型電力分配器(30)は、内部に分配器用空洞(33)が形成された中空の外部導体(32)と、前記分配器用空洞内に配置された棒状の内部導体(31)と、を備え、前記高周波信号を伝搬する同軸線路の芯線(21)の一部は、前記外部導体に設けられた開口部(35)を介して前記分配器用空洞内に挿入され、前記内部導体の一端は、前記同軸線路の芯線の一端(21b)と対向する一方で、前記内部導体の他端は前記外部導体と短絡されていると良い。
また例えば、高周波電力増幅装置Wにおいて、各増幅器は、供給された分配信号を、電源電圧を用いて増幅する増幅用素子(図21の例においてFET43)を備えていると良い。そして、高周波電力増幅装置Wにおいて、前記空洞型高周波電力合成器での電力合成により得られる高周波合成電力を、所定周期にて繰り返しパルス状に出力するパルス出力動作が可能であり、前記パルス出力動作が行われる際、各増幅器において、前記増幅用素子に対し、前記電源電圧として前記所定周期のパルス状の電源電圧を供給すると良い。
これにより、パルス出力動作時における各増幅器での損失を低く抑えることが可能となる。
尚、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
1 高周波電力増幅装置
10 前段増幅器
20 電界同軸結合器
30 電力分配器(半同軸空洞型高周波電力分配器)
31 内部導体
32 外部導体
33 空洞(分配器用空洞)
40 後段増幅器
40S 増幅基板
40M 増幅モジュール
50 同軸線路
60 電力合成器(TE011モード空洞型高周波電力合成器)
70 出力用同軸導波管
ATa、ATb、ATc ループアンテナ

Claims (5)

  1. 所定周波数の高周波信号を分配して得られる複数の分配信号を各々に増幅して複数の増幅信号を出力する複数の増幅器と、
    導体壁に囲まれた空洞を有し、前記所定周波数を共振周波数とするTE011共振モードを用いて、前記複数の増幅信号の電力を前記空洞にて合成する空洞型高周波電力合成器と、を備えた
    ことを特徴とする高周波電力増幅装置。
  2. 各々に増幅基板を備えた複数の増幅器モジュールを備え、
    各増幅器モジュールにおいて、前記増幅基板には、前記複数の増幅器の内の1以上の増幅器が実装され、
    前記空洞型高周波電力合成器を、前記複数の増幅器モジュールを支持する架台として用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅装置。
  3. 前記高周波信号を分配する分配器として、半同軸空洞型高周波電力分配器を用いた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の高周波電力増幅装置。
  4. 前記半同軸空洞型電力分配器は、内部に分配器用空洞が形成された中空の外部導体と、前記分配器用空洞内に配置された棒状の内部導体と、を備え、
    前記高周波信号を伝搬する同軸線路の芯線の一部は、前記外部導体に設けられた開口部を介して前記分配器用空洞内に挿入され、
    前記内部導体の一端は、前記同軸線路の芯線の一端と対向する一方で、前記内部導体の他端は前記外部導体と短絡される
    ことを特徴とする請求項3に記載の高周波電力増幅装置。
  5. 各増幅器は、供給された分配信号を、電源電圧を用いて増幅する増幅用素子を備え、
    当該高周波電力増幅装置において、前記空洞型高周波電力合成器での電力合成により得られる高周波合成電力を、所定周期にて繰り返しパルス状に出力するパルス出力動作が可能であり、
    前記パルス出力動作が行われる際、各増幅器において、前記増幅用素子に対し、前記電源電圧として前記所定周期のパルス状の電源電圧を供給する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の高周波電力増幅装置。
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