JP2018174264A - 希土類鉄系永久磁石および希土類鉄系永久磁石の製造方法 - Google Patents

希土類鉄系永久磁石および希土類鉄系永久磁石の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】保磁力の低下が抑えられているとともに、電気抵抗が高い希土類鉄系永久磁石を提供すること。
【解決手段】本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末とを含む混合粉末を、前記希土類鉄系磁石の粉末の液相成分が出現し始める温度未満で焼結して得られる希土類鉄系永久磁石であって、前記希土類鉄系磁石の粉末が、超急冷磁石薄帯から作製された磁石の粉末である。前記混合粉末は、前記希土類鉄系磁石の粉末を30体積%以上90体積%以下の量で、前記低融点ガラスの粉末を10体積%以上70体積%以下の量で含むことが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、希土類鉄系永久磁石および希土類鉄系永久磁石の製造方法に関する。
機器の小型化、高性能化に伴い、それに使用されるモータに使われる磁石として、高磁気特性を有する希土類永久磁石の使用が増えている。近年車載用途のモータ需要が多い。モータ用磁石として成形の自由度がある磁石粉末と樹脂とを混合して成形した磁石(いわゆるボンド磁石)がある。しかしながら、バインダーに有機材料である樹脂を使用しているため、エンジンルームなどの高温となる環境下では使用が難しい。
これに対して、磁石粉末同士を結合する結合剤である樹脂を使用することなく、磁石粉末同士を結合した焼結磁石が知られている。この焼結磁石は、磁石粉末を減圧下で所定の圧力で圧縮した後、電極に所定の直流電圧を印加して加熱し、放電プラズマ焼結(SPS)することで得られる(たとえば特許文献1参照)。なお、特許文献1には、磁石粉末には、必要に応じて、MgO、ZrO、PbO等を含む低融点ガラス等の結合剤を添加してもよいことが記載されている。
特開平11−87163号公報
しかしながら、特許文献1の焼結磁石において、磁石粉末の保磁力に対する保磁力の減少率を抑えることと、電気抵抗が高いこととは両立できていない。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、保磁力の低下が抑えられているとともに、電気抵抗が高い希土類鉄系永久磁石を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る希土類鉄系永久磁石は、希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末とを含む混合粉末を、上記希土類鉄系磁石の粉末の液相成分が出現し始める温度未満で焼結して得られる希土類鉄系永久磁石であって、上記希土類鉄系磁石の粉末が、超急冷磁石薄帯から作製された磁石の粉末である。
本発明の一態様によれば、保磁力の低下が抑えられているとともに、電気抵抗が高い希土類鉄系永久磁石が得られる。
図1は、実施例1で使用した希土類鉄系磁石の粉末の走査型顕微鏡写真である。 図2は、実施例1で作製した希土類鉄系永久磁石の走査型顕微鏡写真である。 図3は、実施例および比較例で作製した希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率を示す図である。
以下、実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により何ら限定されるものではない。
<実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石>
本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末とを含む混合粉末を、上記希土類鉄系磁石の粉末の液相成分が出現し始める温度未満で焼結して得られる。あるいは、本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、上記混合粉末を410℃以下で焼結して得られる。上記希土類鉄系磁石の粉末は、超急冷磁石薄帯から作製された磁石の粉末である。本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、保磁力の低下が抑えられているとともに、電気抵抗が高い。また、相対密度も高い。
上記混合粉末を高温(たとえば450℃以上)で焼結する場合、高温では、希土類鉄系磁石における希土類リッチの粒界相が液相となる。この液相は活性であるため、酸化物を含む低融点ガラス(軟化した状態のガラス)と反応すると考えられる。これにより、希土類鉄系永久磁石の磁気特性が低下すると考えられる。一方、本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石では、低融点ガラスが軟化している温度範囲であるが、希土類鉄系磁石の特性に悪い影響を与えない温度範囲(希土類鉄系磁石の粉末の液相成分が出現し始める温度未満)で焼結する。したがって、得られた希土類鉄系永久磁石では、保磁力の低下が抑えられると考えられる。また、低融点ガラスを含む混合粉末を焼結するため、電気抵抗も高い。
〔希土類鉄系磁石の粉末〕
上記希土類鉄系磁石は、希土類元素として、イットリウム(Y)を包含する希土類元素を含むことが好ましく、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、プラセオジム(Pr)およびジスプロシウム(Dy)のうちの少なくとも1種の元素を含むことがより好ましい。また、上記希土類鉄系磁石において、鉄(Fe)の一部を、たとえばCo、Ni、Ga、Cu、Al、Si、Ti、MnおよびNbから選択される少なくとも1種の元素で置換してもよい。なお、Feの一部をCoで置換すると耐熱性を改善できる。Feの一部を上記元素で置換する場合、磁気特性の低下を防ぐ観点から、Feに対する置換量は50原子%未満が好ましく、35原子%以下がより好ましい。Feの一部をCoで置換する場合、Sm−Fe系磁石では、Coの含有量は6質量%以下とすることが好ましい。
これらの中でも、希土類鉄系磁石としては、希土類元素(RE)としてNd、PrおよびDyのうちの少なくとも1種を含み、Bを1原子%以上12原子%以下含むRE−Fe−B系磁石が好ましい。さらに、Ndを必須元素として含むことが好ましい。このような希土類鉄系磁石としては、Nd系磁石、具体的にはNd−Fe−B系化合物(たとえばNd2Fe14B)を主相とするNd−Fe−B系合金を用いたNd−Fe−B系磁石が好適に用いられる。このようなNd系磁石によれば、磁気特性に優れた電気抵抗の高い希土類鉄系永久磁石が得られる。また、Nd系磁石以外では、Sm−Fe−N系化合物(例、Sm2Fe173)を主相とするSm−Fe−N系合金を用いたSm−Fe−N系磁石を用いてもよい。なお、Sm−Fe−N系磁石は、Sm−Fe系化合物(たとえばSm2Fe17)を主相とするSm−Fe系合金を窒化して得られる。
また、希土類鉄系磁石は、希土類鉄系永久磁石中の希土類鉄系磁石の充填率を向上して電気抵抗および相対密度が高い希土類鉄系永久磁石を得る観点から、下記一般式(1)で表される組成を有することが好ましい。
RE(Fe1−uCo100−x−y−z (1)
上記式(1)中、REはイットリウム(Y)を包含する希土類元素からなる群から選択された少なくとも1種である。具体的には、REとしては、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)およびルテチウム(Lu)などが挙げられる。これらの中でも、高電気抵抗および高密度の希土類鉄系永久磁石が得られる観点から、REとして、少なくともネオジム(Nd)を含むことが好ましい。
上記式(1)において、Feは鉄、Coはコバルトである。鉄(Fe)およびコバルト(Co)は強磁性元素であり、希土類鉄系永久磁石の組成としてはほぼ同様の役割を担う。典型的な組成としては鉄であるが、鉄をコバルトで置換するとキュリー温度が上昇し、製品としての希土類鉄系永久磁石の温度特性が上昇する。
また、上記式(1)において、Bはホウ素であり、Tは、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)およびタングステン(W)からなる群から選択された少なくとも1種を含む。添加元素であるTは高融点元素であり、結晶粒成長の抑制に寄与する。添加元素としては、高電気抵抗および高密度の希土類鉄系永久磁石が得られる観点から、タングステン(W)を用いることが好ましい。
また、x,y,zは、組成比を百分率で表した数値であり、0<x,y,z<100かつ0<x+y+z<100を満たす値である。uは、0≦u<1を満たす値である。また、uは、0≦u<0.5を満たす値であることが好ましい。
上記式(1)で表される組成を有する希土類鉄系磁石では、通常、Nd−Fe−B系の焼結磁石に対して元素の置換または元素の添加を行っている。なお、希土類鉄系永久磁石の原料には不可避の不純物(ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)など)が含まれており、上記組成式において、これら不可避の不純物もTに含まれる。いいかえると、Tは、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)およびタングステン(W)からなる群から選択された少なくとも1種ならびに不可避の元素である。
また、上記希土類鉄系磁石の粉末は、超急冷磁石薄帯から作製された磁石の粉末である。すなわち、フレーク状の形状を有し、かつ磁気的等方性を示す磁石の粉末である。上記希土類鉄系磁石の粉末は、たとえば、メルトスピニング法、ストリップキャスト法などの公知の液体急冷法により得られた薄帯状の急冷凝固合金を用いて作製される。上記急冷凝固合金は適宜粉砕してもよい。たとえば、急冷凝固合金を数mmから数十mm程度に破断した後、粉砕機などで粉砕することが好ましい。
上記希土類鉄系磁石の粉末のタップ密度は、2.0g/cm3以上5.0g/cm3以下であることが好ましい。なお、上記タップ密度は、JIS Z 2512:2012に準拠して測定することができる。
上記希土類鉄系磁石の粉末としては、より具体的には、商品名:MQP−C、MQP−14−12、MQP−AA14−12、MQP−14−13、MQP−AA14−13、MQP−13−14(マグネクエンチ社製)が好適に用いられる。これらの希土類鉄系磁石は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
〔低融点ガラスの粉末〕
本実施の形態において、低融点ガラスとは、600℃以下の温度範囲において、軟化、変形または流動するガラスである。低融点ガラスとしては、従来公知の低融点ガラスを用いることができる。磁気特性に優れた電気抵抗の高い希土類鉄系永久磁石を得る観点から、たとえば酸化鉛、酸化ビスマス、酸化亜鉛、酸化バナジウム、酸化スズ、酸化テルル、アルカリ金属酸化物およびフッ化物(たとえばBaF2、KF、AlF3)からなる群から選択された少なくとも1種を含む低融点ガラスが好ましい。環境負荷への影響を低減する観点から、上記から酸化鉛を除いた群から選択された少なくとも1種を含む低融点ガラスがより好ましく、さらに電気抵抗の高い希土類鉄系永久磁石を得る観点から、酸化ビスマスを含有する低融点ガラス(たとえばBi23およびB23を含有する低融点ガラス)が特に好ましい。
低融点ガラスとしては、たとえば主要組成がBi23・B23である低融点ガラス粉末の市販品(たとえばBG−0700(商品名)、日本電気硝子社製)を用いてもよい。これらの低融点ガラスは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
低融点ガラスの粉末の融点(軟化点)としては、磁気特性に優れた希土類鉄系永久磁石を得る観点から、100℃以上600℃以下が好ましく、200℃以上550℃以下がより好ましく、350℃以上450℃以下がさらに好ましい。
低融点ガラスの粉末の平均粒径は、高電気抵抗および高密度の希土類鉄系永久磁石を得る観点から、0.1μm以上100μm以下が好ましく、0.1μm以上50μm以下がより好ましく、1μm以上10μm以下がさらに好ましい。なお、上記平均粒径は、日本工業規格JIS Z8815のふるい分け法に準拠して測定できる。
〔混合粉末〕
本実施の形態に用いる混合粉末は、上記希土類鉄系磁石の粉末と上記低融点ガラスの粉末とを含む。
混合粉末における上記希土類鉄系磁石の粉末の配合量は、混合粉末の全体積を100体積%としたときに、30体積%以上90体積%以下であることが好ましい。希土類鉄系磁石の粉末の配合量が上記範囲にあると、希土類鉄系永久磁石の相対密度および強度を向上できる。また、混合粉末における上記低融点ガラスの粉末の配合量は、混合粉末の全体積を100体積%としたときに、10体積%以上70体積%以下であることが好ましい。低融点ガラスの粉末の配合量が上記範囲にあると、希土類鉄系永久磁石の相対密度および強度を向上できる。
上記希土類鉄系磁石の粉末のタップ密度が2.0g/cm3以上5.0g/cm3以下である場合は、混合粉末の全体積を100体積%としたときに、上記希土類鉄系磁石の粉末を35体積%以上60体積%以下の量で、上記低融点ガラスの粉末を40体積%以上65体積%以下の量で用いることがより好ましい。配合量が上記範囲にあると、希土類鉄系永久磁石の相対密度および強度をより向上できる。
なお、混合粉末は、上述した上記希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末とを公知の方法で混合して得られる。
〔希土類鉄系永久磁石〕
本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、上記混合粉末を希土類鉄系磁石の粉末の液相成分が出現し始める温度未満で焼結して得られる。このように、希土類リッチの粒界相が活性な液相となっていない温度、かつ上記低融点ガラスの軟化点付近で焼結するため、保磁力の低下が抑えられる。たとえば、Nd−Fe−B系磁石の粒界相は、450℃以上で液相成分が支配的になると考えられる。このような温度よりも低温で(すなわち希土類鉄系磁石の粉末の液相成分が出現し始める温度未満で)焼結すると、保磁力の低下が抑えられると考えられる。低融点ガラスの軟化の観点から、350℃以上かつ希土類鉄系磁石の粉末の液相成分が出現し始める温度未満で、焼結することがより好ましい。
あるいは、本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、上記混合粉末(たとえばNd−Fe−B系磁石の粉末を含む混合粉末)を410℃以下で焼結して得られる。低融点ガラスの軟化の観点から、350℃以上410℃以下で焼結することがより好ましい。
本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、希土類鉄系磁石の粉末単体の保磁力に対する、希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率が通常10%以下である。なお、上記保磁力の減少率を求めるためには、まず希土類鉄系永久磁石の原料である希土類鉄系磁粉(希土類鉄系磁石の粉末)単体の保磁力を求める。具体的には、磁粉をアルミケースに樹脂と一緒に入れ、混ぜる。その後樹脂を硬化させ、磁粉が動かないようにする。振動試料型磁力計(VSM)を用いてアルミケースごと磁化測定を行い、磁粉の保磁力を求める。もしくは、磁粉と樹脂を混練して金型に入れ圧縮成型後、樹脂を熱硬化させたもの(圧縮ボンド磁石)を用いてBHトレーサーにて保磁力を求めてもよい。次に希土類鉄系永久磁石の保磁力を求める。具体的には、たとえば低融点ガラス粉末と磁粉とを混合し、金型にいれて放電プラズマ焼結により焼成する。得られた試料寸法は、たとえば7mm×7mm×7mmのキュービック形状である。この試料を用いてBHトレーサーにて保磁力を求める。最後に[(希土類鉄系磁粉単体の保磁力)−(希土類鉄系永久磁石の保磁力)]/(希土類鉄系磁粉単体の保磁力)×100の値(%)を計算する。このようにして保磁力の減少率が求められる。
また、本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、電気抵抗が通常1.0×10−6Ω・m以上である。本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、相対密度が通常90%以上100%以下である。
<実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石の製造方法>
本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石の製造方法は、希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末とを混合して混合粉末を得る混合工程と、上記混合粉末を、希土類鉄系磁石の粉末の液相成分が出現し始める温度未満で焼結して希土類鉄系永久磁石を得る焼結工程とを含む。あるいは、本実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石の製造方法は、希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末とを混合して混合粉末を得る混合工程と、上記混合粉末を410℃以下で焼結して希土類鉄系永久磁石を得る焼結工程とを含む。この製造方法によれば、上述した希土類鉄系永久磁石が製造できる。
〔混合工程〕
混合工程では、希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末とを混合して混合粉末を得る。ここで、希土類鉄系磁石の粉末は、超急冷磁石薄帯から作製された磁石の粉末である。希土類鉄系磁石の粉末、低融点ガラスの粉末、これらの配合量については、上述した実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石について説明したものと同じである。
希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末との混合は、公知の方法で行うことができ、たとえば、乾式混合であっても、湿式混合であってもよい。乾式混合の場合は、乳鉢と乳棒とを用いても、ハンマーミル、ロールミル、ボールミル、ジェットミル、振動ミル等の乾式粉砕機、リボンブレンダー、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサー、ロッキングミキサー等の混合機を用いてもよい。湿式混合の場合は、たとえば、上記希土類鉄系磁石の粉末および上記低融点ガラスの粉末に、水等の溶媒または分散媒を加え、乳鉢および乳棒;粉砕機;または蒸発皿および撹拌棒を用いて混合し、溶液またはスラリーを調製する。次いで、これを噴霧乾燥、加熱乾燥または自然乾燥させる。
〔焼結工程〕
焼結工程では、上記混合粉末を希土類鉄系磁石の粉末の液相成分が出現し始める温度未満で焼結して希土類鉄系永久磁石を得る。あるいは、上記混合粉末を410℃以下で、好ましくは350℃以上410℃以下で焼結して希土類鉄系永久磁石を得る。このように、希土類リッチの粒界相が液相となっていない温度、かつ上記低融点ガラスの軟化点付近で焼結するため、得られた希土類鉄系永久磁石において保磁力の低下が抑えられる。
具体的には、放電プラズマ焼結(SPS:Spark Plasma Sintering)装置のキャビティに上記混合粉末を充填する。次に、充填した混合粉末について、たとえば減圧下で、1MPa以上70MPa以下の圧力で圧縮して成形体とする。この成形体に対してON−OFF直流パルス通電を行う。電流密度は、たとえば100A/cm2以上1000A/cm2以下に設定する。たとえば上記の温度まで、昇温速度10℃/min以上100℃/min以下で加熱して、変位率が0になるまでの時間、具体的には30秒以上30分以下の時間、放電プラズマ焼結を実施する。これにより、低融点ガラスの粉末による希土類鉄系磁石の粉末の浸食を防ぎつつ、磁石粉末が十分に充填された焼結体となる。すなわち、成形体は焼き固められ(焼結され)、希土類鉄系永久磁石の焼結体が得られる。
本実施の形態における焼結工程においては、上記成形体を加熱できる装置を用いればよく、放電プラズマ焼結装置以外の装置、たとえばホットプレス装置、雰囲気炉を用いてもよい。これらの場合も、低融点ガラスの粉末による希土類鉄系磁石の粉末の浸食を防ぎつつ、磁石粉末が十分に充填された焼結体となる。すなわち、成形体は焼き固められ(焼結され)、希土類鉄系永久磁石の焼結体が得られる。ただし、フルデンスのバルク体を作製するために試料を加圧しながら焼成したほうが好ましい。
〔後処理工程〕
なお、焼結工程後には、通常、後処理工程を行う。後処理工程としては、たとえばアニール処理工程、検査工程、加工工程、表面処理工程、着磁工程が挙げられる。アニール処理工程では、アルゴン、窒素などの不活性ガスで満たした熱処理炉内に焼結体を配置し、たとえば400℃以上800℃以下で、たとえば0.5時間以上2時間以下維持する。アニール処理工程により、焼結体の微細な磁区組織が最適化されて磁気特性が向上する。検査工程では、得られた焼結体の磁気特性を振動試料型磁力計(VSM:Vibrating Sample Magnetometer)、BHトレーサーなどにより検出する。VSMでは、試料を振動させ、試料の磁化によって生じる磁束の時間変化を、傍らに置いたコイルに生じる誘導起電力として検出する。また、BHトレーサーでは、試料にコイルを巻いて、外部磁界を付与したときに生じるコイルの誘導起電力を測定する。これにより、試料のBH曲線を得る。加工工程では、焼結体を切削加工または研磨加工し、焼結体を製品寸法に仕上げる。表面処理工程では、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)などのめっき処理、アルミ(Al)蒸着および樹脂塗装などの表面処理を実施する。着磁工程では、焼結体に対して公知の方法により着磁を行う。
なお、上記希土類鉄系永久磁石の製造方法によって得られた希土類鉄系永久磁石の特性(保磁力の低下率、電気抵抗および相対密度)については、上記希土類鉄系永久磁石について説明したものと同じである。
<他の実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石>
他の実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、希土類鉄系永久磁石のフレーク体と低融点ガラスとが一体化した希土類鉄系永久磁石である。すなわち、上記希土類鉄系永久磁石のフレーク体および上記低融点ガラスは接するように存在しており、これらが一体化している一体化物(具体的には焼結体)である。
また、上記希土類鉄系永久磁石のフレーク体は、磁気的等方性を示す。他の実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、希土類鉄系磁石の粉末から上記希土類鉄系永久磁石を製造する場合において、上記希土類鉄系磁石の粉末単体の保磁力に対する、希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率が通常10%以下である。なお、上記保磁力の減少率を求めるためには、まず希土類鉄系永久磁石の原料である希土類鉄系磁粉(希土類鉄系磁石の粉末)単体の保磁力を求める。次に希土類鉄系永久磁石の保磁力を求める。最後に[(希土類鉄系磁粉単体の保磁力)−(希土類鉄系永久磁石の保磁力)]/(希土類鉄系磁粉単体の保磁力)×100の値(%)を計算する。このようにして保磁力の減少率が求められる。具体的には、上述した方法によって求められる。
また、他の実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、電気抵抗が通常1.0×10−6Ω・m以上である。他の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、相対密度が通常90%以上100%以下である。
他の実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石において、希土類鉄系永久磁石の全体積を100体積%としたときに、上記希土類鉄系磁石の体積が30体積%以上90体積%以下であり、低融点ガラスの体積が10体積%以上70体積%以下であることが好ましい。体積が上記範囲にあると、希土類鉄系永久磁石は強度にも優れる。
他の実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石は、たとえば上述した実施の形態に係る希土類鉄系永久磁石の製造方法によって製造できる。
以下、上記実施の形態による効果を明確にするために行った実施例に基づいて上記実施の形態をより詳細に説明する。なお、上記実施の形態は、以下の実施例および比較例によって何ら制限されない。
[評価方法]
(保磁力の減少率)
まず希土類鉄系磁粉(希土類鉄系磁石の粉末)単体の保磁力を求めた。具体的には、希土類鉄系永久磁石の原料である磁粉をアルミケースに樹脂と一緒に入れ、混ぜた。その後樹脂を硬化させ、磁粉が動かないようにした。振動試料型磁力計(VSM)を用いてアルミケースごと磁化測定を行い、磁粉の保磁力を求めた。次に希土類鉄系永久磁石の保磁力を求めた。具体的には、後述するようにして作製した希土類鉄系永久磁石(試料寸法は、7mm×7mm×7mmのキュービック形状であった。)を用いてBHトレーサーにて保磁力を求めた。最後に[(希土類鉄系磁粉単体の保磁力)−(希土類鉄系永久磁石の保磁力)]/(希土類鉄系磁粉単体の保磁力)×100の値(%)を計算した。このようにして保磁力の減少率を求めた。
[実施例1]
希土類鉄系磁石の粉末として、フレーク状の等方性磁石粉末(商品名:MQP−C、マグネクエンチ社製、平均粒径150μm、タップ密度3.0g/cm3)を使用した。低融点ガラスのガラス粉末としては、主要組成がBi23・B23の粉末ガラス(商品名:BG−0700、日本電気硝子社製、軟化点410℃)を使用した。磁石粉末が60体積%となり、ガラス粉末が40体積%となるようにして混合して混合粉末を調製した。上記混合粉末を放電プラズマ焼結装置のキャビティに充填した。次いで、キャビティに充填した混合粉末を減圧下、圧力30MPaで圧縮した。次いで、電流密度300A/cm2に設定し、直流電圧を印加して、緻密化温度410℃まで加熱して放電プラズマ焼結を行った。これにより希土類鉄系永久磁石を得た。得られた希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率は10%であり、電気抵抗率は7.0×10-4Ω・mであり、相対密度は90%であった。
図1は、実施例1で使用した希土類鉄系磁石の粉末の走査型顕微鏡写真である。図1に示すように、実施例1で使用した磁石粉末は、フレーク状の形状を有していた。図2は、実施例1で作製した希土類鉄系永久磁石の走査型顕微鏡写真である。希土類鉄系永久磁石において、フレーク状の希土類鉄系永久磁石と低融点ガラスとが一体化していた。
[実施例2]
希土類鉄系磁石の粉末として、フレーク状の等方性磁石粉末(商品名:MQP−C、マグネクエンチ社製)の代わりに、フレーク状の等方性磁石粉末(商品名:MQP−14−12、マグネクエンチ社製、平均粒径150μm、タップ密度3.0g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様にして希土類鉄系永久磁石を得た。得られた希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率は9.73%であり、電気抵抗率は6.0×10-4Ω・mであり、相対密度は90%であった。
[実施例3]
希土類鉄系磁石の粉末として、フレーク状の等方性磁石粉末(商品名:MQP−C、マグネクエンチ社製)の代わりに、フレーク状の等方性磁石粉末(商品名:MQP−AA14−12、マグネクエンチ社製、平均粒径150μm、タップ密度3.1g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様にして希土類鉄系永久磁石を得た。得られた希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率は5.72%であり、電気抵抗率は6.0×10-4Ω・mであり、相対密度は91%であった。
[実施例4]
希土類鉄系磁石の粉末として、フレーク状の等方性磁石粉末(商品名:MQP−C、マグネクエンチ社製)の代わりに、フレーク状の等方性磁石粉末(商品名:MQP−14−13、マグネクエンチ社製、平均粒径150μmタップ密度3.0g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様にして希土類鉄系永久磁石を得た。得られた希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率は7.76%であり、電気抵抗率は7.0×10-4Ω・mであり、相対密度は92%であった。
[実施例5]
希土類鉄系磁石の粉末として、フレーク状の等方性磁石粉末(商品名:MQP−C、マグネクエンチ社製)の代わりに、フレーク状の等方性磁石粉末(商品名:MQP−AA14−13、マグネクエンチ社製、平均粒径150μm、タップ密度3.0g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様にして希土類鉄系永久磁石を得た。得られた希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率は9.0%であり、電気抵抗率は7.0×10-4Ω・mであり、相対密度は91%であった。
[実施例6]
希土類鉄系磁石の粉末として、フレーク状の等方性磁石粉末(商品名:MQP−C、マグネクエンチ社製)の代わりに、フレーク状の等方性磁石粉末(商品名:MQP−13−14、マグネクエンチ社製、平均粒径150μm、タップ密度3.0g/cm3)を使用した以外は、実施例1と同様にして希土類鉄系永久磁石を得た。得られた希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率は4.85%であり、電気抵抗率は7.0×10-4Ω・mであり、相対密度は93%であった。
[比較例]
実施例1〜6で用いた希土類鉄系磁石の粉末について、緻密化温度を440℃、500℃、550℃、600℃または700℃とした以外は、実施例1と同様にして希土類鉄系永久磁石を得た。比較例で得られた希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率は10%を超えていた。具体的には、MQP−Cを用いた場合では、緻密化温度が440℃、500℃、700℃のときに、それぞれ46.57%、62.68%、71.00%であり;MQP−14−2を用いた場合では、緻密化温度が440℃、500℃、600℃のときに、それぞれ20.21%、25.96%、70.00%であり;MQP−AA14−12を用いた場合では、緻密化温度が550℃のときに15.25%であり;MQP−14−13を用いた場合では、緻密化温度が550℃、のときに14.73%であり;MQP−AA14−13を用いた場合では、緻密化温度が550℃のときに22.75%であり;MQP−13−14を用いた場合では、緻密化温度が440℃、500℃、550℃のときに、それぞれ16.89%、21.71%、24.00%であった。
ここで、実施例1〜6、比較例で得られた希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率を図3にまとめた。すなわち、図3は、実施例および比較例で作製した希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率を示す図である。図3において、30℃のプロットは、保磁力の減少率の式において、希土類鉄系永久磁石の保磁力の値として希土類鉄系磁石の粉末単体の保磁力の値を用いた場合を示している(すなわち保磁力の減少率=0%)。また、410℃のプロットは、実施例1〜6で得られた希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率を示している。さらに、440℃、500℃、550℃、600℃および700℃のプロットは、比較例で得られた希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率を示している。
上述した実施例で得られた希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率は10%以下であったが、実施例で用いた希土類鉄系磁石の粉末について、緻密化温度を410℃未満とした場合も、保磁力の減少率は10%以下となると考えられる。
また図3の結果から、410℃を超えた温度で焼結すると保磁力減少率が急激に大きくなる。そのため、410℃を超えると粒界相は活性になっていると考える。450℃以上では液相成分が支配的になり、より保磁力が減少すると考察する。また、焼結温度がさらに高くなると、液相成分の活性化の度合いが増し、保磁力がさらに減少すると考えられる。

Claims (13)

  1. 希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末とを含む混合粉末を、前記希土類鉄系磁石の粉末の液相成分が出現し始める温度未満で焼結して得られる希土類鉄系永久磁石であって、前記希土類鉄系磁石の粉末が、超急冷磁石薄帯から作製された磁石の粉末である、希土類鉄系永久磁石。
  2. 希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末とを含む混合粉末を、410℃以下で焼結して得られる希土類鉄系永久磁石であって、前記希土類鉄系磁石の粉末が、超急冷磁石薄帯から作製された磁石の粉末である、希土類鉄系永久磁石。
  3. 前記混合粉末が、前記希土類鉄系磁石の粉末を30体積%以上90体積%以下の量で、前記低融点ガラスの粉末を10体積%以上70体積%以下の量で含む、請求項1または請求項2に記載の希土類鉄系永久磁石。
  4. 前記希土類鉄系磁石が、下記一般式(1)で表される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の希土類鉄系永久磁石。
    RE(Fe1−uCo100−x−y−z (1)
    (上記式(1)中、REはイットリウムを包含する希土類元素からなる群から選択された少なくとも1種であり、Feは鉄、Coはコバルト、Bはホウ素であり、Tは、チタン、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ハフニウム、タンタルおよびタングステンからなる群から選択された少なくとも1種を含む。x,y,zは、0<x,y,z<100かつ0<x+y+z<100を満たす値であり、uは、0≦u<1を満たす値である。)
  5. 前記低融点ガラスが、酸化鉛、酸化ビスマス、酸化亜鉛、酸化バナジウム、酸化スズ、酸化テルル、アルカリ金属酸化物およびフッ化物からなる群から選択された少なくとも1種を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の希土類鉄系永久磁石。
  6. 前記希土類鉄系磁石の粉末単体の保磁力に対する、前記希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率が10%以下であり、前記希土類鉄系永久磁石の電気抵抗が1.0×10−6Ω・m以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の希土類鉄系永久磁石。
  7. 希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末とを混合して混合粉末を得る混合工程と、
    前記混合粉末を、前記希土類鉄系磁石の粉末の液相成分が出現する温度未満で焼結して希土類鉄系永久磁石を得る焼結工程とを含み、
    前記希土類鉄系磁石の粉末が、超急冷磁石薄帯から作製された磁石の粉末である、希土類鉄系永久磁石の製造方法。
  8. 希土類鉄系磁石の粉末と低融点ガラスの粉末とを混合して混合粉末を得る混合工程と、
    前記混合粉末を410℃以下で焼結して希土類鉄系永久磁石を得る焼結工程とを含み、
    前記希土類鉄系磁石の粉末が、超急冷磁石薄帯から作製された磁石の粉末である、希土類鉄系永久磁石の製造方法。
  9. 前記混合粉末が、前記希土類鉄系磁石の粉末を30体積%以上90体積%以下の量で、前記低融点ガラスの粉末を10体積%以上70体積%以下の量で含む、請求項7または請求項8に記載の希土類鉄系永久磁石の製造方法。
  10. 前記希土類鉄系磁石が、下記一般式(1)で表される、請求項7〜9のいずれか1項に記載の希土類鉄系永久磁石の製造方法。
    RE(Fe1−uCo100−x−y−z (1)
    (上記式(1)中、REはイットリウムを包含する希土類元素からなる群から選択された少なくとも1種であり、Feは鉄、Coはコバルト、Bはホウ素であり、Tは、チタン、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ハフニウム、タンタル、及びタングステンからなる群から選択された少なくとも1種を含む。x,y,zは、0<x,y,z<100かつ0<x+y+z<100を満たす値であり、uは、0≦u<1を満たす値である。)
  11. 前記低融点ガラスが、酸化鉛、酸化ビスマス、酸化亜鉛、酸化バナジウム、酸化スズ、酸化テルル、アルカリ金属酸化物およびフッ化物からなる群から選択された少なくとも1種を含む、請求項7〜10のいずれか1項に記載の希土類鉄系永久磁石の製造方法。
  12. 前記希土類鉄系磁石の粉末単体の保磁力に対する、前記希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率が10%以下であり、前記希土類鉄系永久磁石の電気抵抗が1.0×10−6Ω・m以上である、請求項7〜11のいずれか1項に記載の希土類鉄系永久磁石の製造方法。
  13. 希土類鉄系永久磁石のフレーク体と低融点ガラスとが一体化した希土類鉄系永久磁石であって、
    前記希土類鉄系永久磁石のフレーク体は、磁気的等方性を有しており、
    希土類鉄系磁石の粉末から前記希土類鉄系永久磁石を製造するとき、前記希土類鉄系磁石の粉末単体の保磁力に対する、前記希土類鉄系永久磁石の保磁力の減少率が10%以下である、希土類鉄系永久磁石。
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