(エアバッグ、オットマン、および、マッサージ機が取り得る形態の一例)
(1)本発明に関するエアバッグの一形態は、空気が供給される閉空間が形成されたエアバッグであって、前記閉空間の外郭が形成されるように溶着された第1溶着部と、前記閉空間における空気の流れを調整できるように前記閉空間の外郭よりも内側に形成された第2溶着部とを備え、前記第2溶着部は、空気の流れを調整できるように形成された細長い部分である主部、および前記主部の端部における応力集中が緩和されるように形成された応力集中緩和部を含み、前記応力集中緩和部の最大幅は前記主部の最大幅よりも広い。
上記エアバッグによれば、応力集中緩和部が形成されているため、第2溶着部の応力集中が緩和される。このため、エアバッグが膨張および収縮を繰り返しても劣化しにくい。また、応力集中緩和部の曲率を小さくできるため、第2溶着部の応力集中が一層緩和される。
(2)前記エアバッグの一例によれば、前記応力集中緩和部の形状は円弧であり、前記円弧の中心角は180度よりも大きい。
上記エアバッグによれば、応力集中緩和部の曲率を小さくできるため、第2溶着部の応力集中が一層緩和される。
(3)前記エアバッグの一例によれば、前記閉空間に空気を供給する供給口と、前記供給口から供給された空気により膨張する膨張部と、整列した複数の前記第2溶着部が形成された案内部とをさらに備え、前記案内部は前記供給口から前記膨張部に空気が流れるように隣り合う前記第2溶着部の間に形成された流通路を含む。
上記エアバッグによれば、案内部の流通路を介して膨張部に空気が供給されるため、供給口から膨張部に向かう空気の流れが安定する。
(4)前記エアバッグの一例によれば、前記主部は前記供給口側に形成された第1端部、および、前記膨張部側に形成された第2端部を含み、前記応力集中緩和部は少なくとも前記主部の前記第2端部に形成されている。
上記エアバッグによれば、膨張部の膨張にともない応力が生じやすい第2端部に応力集中緩和部が形成されているため、第2溶着部の応力集中が一層緩和される。
(5)前記エアバッグの一例によれば、隣り合う前記主部の前記第2端部に形成された前記応力集中緩和部の間隔は前記応力集中緩和部の最大幅以上である。
上記エアバッグによれば、応力集中緩和部が形成されていることにより隣り合う応力集中緩和部の間隔が隣り合う主部の間隔よりも狭くなるが、応力集中緩和部の最大幅以上であるため、流通路から膨張部に流れる空気の流れに対する抵抗の増加を低減できる。
(6)前記エアバッグの一例によれば、前記第2溶着部は、前記主部の前記第1端部における応力集中が緩和されるように前記第1端部に形成された第1応力集中緩和部と、前記主部の前記第2端部に形成された前記応力集中緩和部である第2応力集中緩和部とを含み、前記第1応力集中緩和部の最大幅は前記主部の最大幅と同じである。
上記エアバッグによれば、隣り合う第1端部の間隔が広いため、供給口から流通路に流れる空気の流量が多くなる。
(7)本発明に関するオットマンの一形態は、下腿を配置可能な凹部を含む脚支持部と、前記凹部に設けられた上記(1)〜(7)のいずれかに記載のエアバッグとを備える。
オットマンに設けられたエアバッグは、例えば下腿をマッサージするために繰り返し膨張および収縮を繰り返す。ただし、エアバッグに応力集中緩和部が形成されているため、エアバッグが劣化しにくい。
(8)前記オットマンの一例によれば、前記凹部は前記下腿の側部を支持する側壁、および、前記下腿の背部を支持する背壁を含み、前記エアバッグは、前記膨張部が前記側壁上に位置し、前記案内部が前記背壁上に位置するように折り曲げられた状態で前記凹部に配置され、前記背壁は前記案内部上に前記下腿が配置された場合に前記流通路を含む前記案内部の一部が前記背壁側に退避できるように構成された退避部を含む。
上記オットマンによれば、エアバッグが下腿から強い力を受けた場合、流通路を含むエアバッグの一部が退避部に移動するため、その流通路が下腿と背壁とに圧縮される状態が形成されにくい。このため、供給口から膨張部に適切な量の空気が供給される。
(9)本発明に関するマッサージ機の一形態は、椅子と、上記(7)または(8)に記載のオットマンとを備える。
上記マッサージ機によれば、上記(7)または(8)のオットマンにより得られる効果と実質的に同じ効果が得られる。
(実施の形態)
図1はマッサージ機1の外観である。マッサージ機1は例えば床面(図示略)等の平坦な設置面に設置して使用される。マッサージ機1は商用電源等の外部電源(図示略)から供給される電力により駆動する。図1に示される例では、マッサージ機1の外観に露出する各種の要素はそれぞれカバーCにより覆われている。
マッサージ機1は椅子10、施療装置20、コントローラ30、および、制御装置40(図3参照)を備える。椅子10の機能は身体を支持することである。椅子10は座11、背もたれ12、一対の肘掛け13、および、オットマン100を含む。背もたれ12は例えば座11の後方に設けられ、座11との接続部分を軸として回転可能に座11に取り付けられている。オットマン100は例えば座11の前方に設けられ、座11との接続部分を軸として回転可能に座11に取り付けられている。
施療装置20の機能は身体の背中等がマッサージされるように各種のマッサージ動作を形成することである。施療装置20は施療ブロック21、一対のアーム22、複数の揉み玉23、および、一対のレール24を含む。施療ブロック21の機能は複数の揉み玉23を駆動することである。施療ブロック21は複数の機械要素により構成されている。施療ブロック21は例えば背もたれ12内に設けられ、レール24に沿って移動可能にレール24に支持されている。レール24は背もたれ12内に設けられ、背もたれ12の高さ方向に延びている。このため、施療ブロック21は背もたれ12の高さ方向において背もたれ12に対して移動可能である。
一対のアーム22は例えば互いに1つの揉み玉23を支持している。一例では、一対のアーム22は椅子10の幅方向に延びる施療ブロック21の回転軸(図示略)まわりに回転可能、および、椅子10の幅方向に沿って移動可能にその回転軸に支持されている。揉み玉23の機能は身体をマッサージすることである。揉み玉23はアーム22の先端に取り付けられる。一対の揉み玉23は施療ブロック21がレール24に沿って移動することにより背もたれ12の高さ方向に移動し、アーム22が回転軸まわりに回転することにより椅子10の前後方向に移動し、アーム22が回転軸に沿って移動することにより椅子10の幅方向に移動する。このように、施療装置20は揉み玉23を移動させることにより各種のマッサージ動作を形成する。
コントローラ30の機能はマッサージ機1の動作に関する情報を入力および出力することである。コントローラ30は例えばマッサージ機1の電源のオンおよびオフを切り替える機能を含む。コントローラ30は制御装置40と電気的に接続されている。制御装置40の機能はコントローラ30により入力された情報に基づいて施療装置20およびオットマン100等を制御することである。制御装置40は例えば座11の内部に設けられる。
オットマン100は脚支持部110、足置台180、および、一対の連結支持部190を備える。連結支持部190の機能は脚支持部110および足置台180を支持することである。一対の連結支持部190は例えば脚支持部110および足置台180を挟むように設けられ、座11との接続部分を軸として回転可能に座11に取り付けられている。
脚支持部110の機能は下腿L(図15参照)を支持することである。脚支持部110は例えば一対の連結支持部190に支持されている。脚支持部110は凹部111、側壁112、および、背壁116を含む。凹部111は下腿Lを配置できるように構成されている。凹部111は右凹部111A、左凹部111B、および、開口部111Cを含む。右凹部111Aは右下腿L1(図15参照)を配置可能である。左凹部111Bは左下腿L2(図15参照)を配置可能である。開口部111Cは凹部111の正面側に開口した部分である。
側壁112の機能は下腿Lの側部を支持することである。側壁112は凹部111の側部を構成している。側壁112は一対の外側壁113および中間壁115を含む。一方の外側壁113は右凹部111Aの外側の側壁112を構成する。他方の外側壁113は左凹部111Bの外側の側壁112を構成する。中間壁115は右凹部111Aと左凹部111Bとを区画するように一方の外側壁113と他方の外側壁113との間に設けられ、右凹部111Aの内側の側壁112および左凹部111Bの内側の側壁112を構成する。背壁116の機能は下腿Lの背部を支持することである。背壁116は凹部111の底部側を構成している。一対の外側壁113および中間壁115は凹部111が形成されるように背壁116と結合している。
脚支持部110は未区画部117をさらに含む。未区画部117は中間壁115の上方に設けられ、右凹部111Aと左凹部111Bとが中間壁115によって区画されていない部分である。中間壁115の上端は外側壁113の上端および背壁116の上端よりも低い。
足置台180の機能は足を支持することである。足置台180は例えば一対の連結支持部190に支持されている。足置台180は一対の凹部181、一対の外側壁182、中間壁183、底壁184、および、背壁185を含む。凹部181は足を配置できるように構成されている。外側壁182の機能は足の外側を支持することである。中間壁183の機能は足の内側を支持することである。底壁184の機能は足裏を支持することである。背壁185の機能は足の背部を支持することである。一対の外側壁182および中間壁183は一対の凹部181が形成されるように底壁184および背壁185と結合している。
図2はオットマン100の内部構造を示す。
オットマン100は、第1押圧部120、第2押圧部160、および、複数の足側面エアバッグ186をさらに備える。足側面エアバッグ186の機能は足置台180の凹部181に配置された足の側面を挟み込むことである。図2に示される例では、複数の足側面エアバッグ186は一対の外側壁182および中間壁183のうちの足を支持する面のそれぞれに設けられている。足側面エアバッグ186の数の一例は4つである。
第1押圧部120は、脚支持部110の凹部111に配置された下腿Lの前部および側部の少なくとも一方を押す強さを調節可能に凹部111に設けられている。第1押圧部120は一対の第1エアバッグ121を含む。第1エアバッグ121は膨張したときに膝の側部を押さないように凹部111に設けられている。第1エアバッグ121と膝の側部との関係は、例えば第1エアバッグ121の配置および第1エアバッグ121の膨張量の少なくとも一方により決められる。一例では、第1エアバッグ121は凹部111において、膨張したときに膝の側部を押さない位置に設けられている。
第1エアバッグ121は外側面エアバッグ130、内側面エアバッグ140、および、補助エアバッグ150を含む。外側面エアバッグ130は外側壁113のうちの下腿Lを支持する面に設けられている。内側面エアバッグ140は中間壁115および背壁116のうちの下腿Lを支持する面に設けられている。補助エアバッグ150の機能は内側面エアバッグ140の膨張にともなう下腿Lを押す力を強めることである。補助エアバッグ150は例えば脚支持部110の凹部111と内側面エアバッグ140との間に設けられている。なお、内側面エアバッグ140は脚支持部110の凹部111と補助エアバッグ150との間に設けられてもよい。
第2押圧部160は、脚支持部110の凹部111に配置された下腿Lの膝を押す強さを調節可能に凹部111に設けられている。第2押圧部160は膝裏エアバッグ161および一対の突起165を含む。膝裏エアバッグ161は第2エアバッグを構成する。膝裏エアバッグ161は背壁116のうちの膝裏を支持する面に設けられている。一例では、膝裏エアバッグ161は背壁116のうちの右凹部111A、左凹部111B、および、未区画部117と対応する部分に跨るように設けられている。
突起165は、膝裏エアバッグ161の膨張にともない凹部111に配置された膝裏の窪みに入り込むように構成されている。一例では、突起165の形状は膝裏の窪みにフィットするような丸みを帯びた形状である。一方の突起165は膝裏エアバッグ161のうちの右凹部111Aと対応する部分に設けられる。他方の突起165は膝裏エアバッグ161のうちの左凹部111Bと対応する部分に設けられる。オットマン100によれば、第1押圧部120により下腿Lが押されるため、第2押圧部160により膝裏が押された場合に下腿Lが開口部111C側へ移動しにくい。このため、第2押圧部160により膝裏に与えられるマッサージ感が高められる。
図3はマッサージ機1を構成する各種の要素の電気的な接続関係を示す。
オットマン100は駆動部50および排気通路57をさらに備える。駆動部50の機能は各エアバッグ130、140、150、161、186に空気を供給し、各エアバッグ130、140、150、161、186から空気を排出することである。駆動部50は複数の電磁弁およびエアポンプ56を含む。複数の電磁弁は第1電磁弁51、第2電磁弁52、第3電磁弁53、第4電磁弁54、および、第5電磁弁55を含む。電磁弁51〜55の機能は各エアバッグ130、140、150、161、186における空気の給排態様を変更することである。エアポンプ56の機能は各エアバッグ130、140、150、161、186に空気を供給することである。制御装置40は電磁弁51〜55およびエアポンプ56を制御することにより、各エアバッグ130、140、150、161、186の膨張量を調節できる。駆動部50は各押圧部120、160を構成する要素の一部に含まれる。
制御装置40が第1電磁弁51を制御することにより、外側面エアバッグ130における空気の給排態様が変更される。一例では、第1電磁弁51が外側面エアバッグ130とエアポンプ56とを接続する場合に外側面エアバッグ130に空気が供給され、第1電磁弁51が外側面エアバッグ130と排気通路57とを接続する場合に外側面エアバッグ130から空気が排出される。また、第1電磁弁51が外側面エアバッグ130とエアポンプ56または排気通路57とを接続しない場合、外側面エアバッグ130に供給された空気が保持される。
制御装置40が第2電磁弁52を制御することにより、内側面エアバッグ140における空気の給排態様が変更される。制御装置40が第3電磁弁53を制御することにより、補助エアバッグ150における空気の給排態様が変更される。制御装置40が第4電磁弁54を制御することにより、膝裏エアバッグ161における空気の給排態様が変更される。制御装置40が第5電磁弁55を制御することにより、足側面エアバッグ186における空気の給排態様が変更される。
図4〜図6を参照して、脚支持部110の具体的な構成について説明する。
図4に示されるように、外側面エアバッグ130は膨張部131および非膨張部132を含む。膨張部131は外側面エアバッグ130のうちの膨張する部分である。膨張部131は、第2押圧部160により膝裏が押された場合に下腿Lが凹部111の開口部111Cから凹部111の外側に飛び出ることを妨げることができるように外側壁113のうちの前方側の部分に設けられている。一例では、膨張部131が膨張した場合に下腿Lの前部および側部が膨張部131により押される。この構成では、膨張部131により前後方向における下腿Lの位置が保持されるため、膝裏エアバッグ161が膝裏を押すように膨張したとしても前後方向における下腿Lの位置がずれにくい。このため、膝裏に与えられるマッサージ感が高められる。
非膨張部132は所定の大きさの厚みを有し、外側面エアバッグ130のうちの膨張しない部分である。非膨張部132は例えば外側壁113のうちの上方の部分と対向するように、外側面エアバッグ130のうちの膨張部131よりも上方に設けられている。このため、外側面エアバッグ130を覆うカバーC(図1参照)が非膨張部132により支えられ、カバーCが撚れにくい。
外側面エアバッグ130は、膨張部131のうちの最も膨張する部分(以下「最大膨張部ME」)が膝裏エアバッグ161のうちの最も膨張する部分(以下「最大膨張部MK1」)よりも下方に位置するように外側壁113に設けられている。具体的には、外側面エアバッグ130は、膨張部131の上端部131Aが膝裏エアバッグ161の最大膨張部MK1よりも下方に位置するように外側壁113に設けられている。この構成では、下腿Lが凹部111に配置された状態において膨張部131が膨張したとしても膨張部131が膝と接触しにくいため、脚支持部110に対する膝の位置が大きくずれにくい。また、膝の側部を押さないように膨張部131が膨張するため、脚支持部110に対する膝の位置が一層ずれにくい。このため、第2押圧部160により膝裏が適切にマッサージされやすい。最大膨張部MEは例えば膨張部131の中央に設定されている。最大膨張部MK1は例えば膝裏エアバッグ161のうちの突起165と対応する部分に設定されている。一例では、最大膨張部MK1は膝裏エアバッグ161のうちの突起165の頂点と対応する部分に設定されている。
駆動部50(図3参照)は、例えば膨張部131が膨張した状態で膝裏エアバッグ161への空気の供給を開始できるように構成されている。具体的には、制御装置40(図3参照)は膨張部131が膨張した状態で膝裏エアバッグ161への空気の供給が開始されるように駆動部50を制御する。この構成では、前後方向における下腿Lの位置が保持された状態で膝裏がマッサージされるため、膝裏に与えられるマッサージ感が高められる。
図5に示されるように、外側壁113は側壁主部113Aおよび被覆部114を含む。側壁主部113Aは外側壁113のうちの凹部111に配置された下腿Lの側部を支持する部分である。被覆部114は外側面エアバッグ130の縁133の少なくとも一部を覆うように、側壁主部113Aにおける凹部111の開口部111C側の端部から脚支持部110の中心側に突出している。このため、ユーザが下腿Lを凹部111に配置するために開口部111C側から凹部111内に下腿Lを移動させようとした場合に下腿Lが外側面エアバッグ130の縁133に引っ掛かりにくい。
被覆部114の内面114Aは、背壁116側から凹部111の開口部111C側に向けて脚支持部110の中心側に傾くように構成されている。この構成では、ユーザが凹部111に配置した下腿Lを凹部111の外側に移動させる場合に被覆部114の内面114Aの形状に沿って下腿Lの動作が案内される。このため、凹部111の外側に向かう下腿Lの動作が被覆部114に妨げられにくい。また、外側面エアバッグ130の膨張部131は被覆部114の内面114A上に配置されている。具体的には、外側面エアバッグ130は膨張部131が被覆部114の内面114Aと対向するように外側壁113に設けられている。この構成では、膨張部131が膨張した場合に下腿Lの前部が膨張部131により押されるため、下腿Lが凹部111の外側に飛び出しにくい。
外側面エアバッグ130は例えば固定部(図示略)により外側壁113に固定されている。固定部の一例は接着剤である。固定部は例えば外側面エアバッグ130のうちの非膨張部132等の膨張部131以外の部分に設けられている。一例では、膨張部131は膨張することにより側壁主部113A側に倒れるように被覆部114の内面114Aに固定されていない。具体的には、膨張部131は膨張することにより側壁主部113A側に倒れるように固定部に対して折れ曲がる。この構成では、膨張部131が側壁主部113A側に倒れることによって下腿Lの前部が膨張部131により押されるため、被覆部114の突出量が小さい場合においても下腿Lが凹部111の外側に飛び出すおそれを低減できる。このため、開口部111Cの大きさを十分に確保でき、ユーザが下腿Lを凹部111に配置しやすい。また、オットマン100の前後方向における中間壁115の長さがオットマン100の前後方向における外側壁113の長さよりも短いため、開口部111Cの大きさを十分に確保でき、ユーザが下腿Lを凹部111に配置しやすい。
図6に示されるように、被覆部114の縁114Bはオットマン100の高さ方向における被覆部114の中間部分114Cが最も突出するように緩やかに湾曲している。一例では、被覆部114の縁114Bは下腿Lにソフトな接触感が与えられる程度に緩やかに湾曲している。このため、凹部111内に移動しようとする下腿L、および、凹部111の外側に移動しようとする下腿Lが被覆部114の縁114Bに接触した場合に下腿Lにソフトな接触感が与えられる。また、オットマン100の幅方向において、被覆部114の中間部分114Cにおける縁114Bと側壁主部113Aとの距離は側壁主部113Aの厚みよりも長い。
図7を参照して、内側面エアバッグ140の構成について説明する。
内側面エアバッグ140は例えば空気が供給される閉空間Sが形成されたエアバッグである。内側面エアバッグ140は第1溶着部141および第2溶着部142を備える。第1溶着部141は閉空間Sの外郭が形成されるように溶着された部分である。第2溶着部142は閉空間Sにおける空気の流れを調整できるように溶着された部分であり、閉空間Sの外郭よりも内側に形成されている。
内側面エアバッグ140は供給口144、膨張部145、および、案内部146をさらに備える。供給口144の機能は閉空間Sに空気を供給することである。供給口144はエアポンプ56(図3参照)と繋がっている。膨張部145の機能は供給口144から供給された空気により膨張することである。案内部146は内側面エアバッグ140において、供給口144と膨張部145との間に設けられる。案内部146には、整列した複数の第2溶着部142が形成されている。第2溶着部142の数の一例は7本である。案内部146は流通路147を含む。流通路147は供給口144から膨張部145に空気が流れるように隣り合う第2溶着部142の間に形成されている。案内部146の流通路147を介して膨張部145に空気が供給されるため、供給口144から膨張部145に向かう空気の流れが安定する。第2溶着部142は第1溶着部141との間隔、および、隣り合う第2溶着部142の間隔によって流通路147を流れる空気の流れを調整可能である。一例では、膨張部145が所定の速度で膨張するように第1溶着部141と第2溶着部142との間隔、および、隣り合う第2溶着部142の間隔が設定されている。
第2溶着部142は主部142Aおよび応力集中緩和部143を含む。主部142Aは空気の流れを調整できるように形成された細長い部分である。主部142Aは第1端部142Bおよび第2端部142Cを含む。第1端部142Bは主部142Aのうちの供給口144側に形成されている。第2端部142Cは主部142Aのうちの膨張部145側に形成されている。応力集中緩和部143は主部142Aの端部142B、142Cにおける応力集中が緩和されるように形成されている。このため、第2溶着部142の応力集中が緩和される。
応力集中緩和部143は第1応力集中緩和部143Aおよび第2応力集中緩和部143Bを含む。第1応力集中緩和部143Aは主部142Aの第1端部142Bにおける応力集中が緩和されるように第1端部142Bに形成されている。第1応力集中緩和部143Aの最大幅MW1は主部142Aの最大幅MW3と実質的に同じである。最大幅MW1、MW3は第2溶着部142が整列する方向の幅である。隣り合う第1端部142Bの間隔が広いため、供給口144から流通路147に流れる流量が多くなる。また、第1応力集中緩和部143Aの形状は中心角が概ね180度の円弧である。円弧は円または楕円の円周の一部分である。
第2応力集中緩和部143Bは主部142Aの第2端部142Cにおける応力集中が緩和されるように第2端部142Cに形成されている。第2応力集中緩和部143Bの最大幅MW2は主部142Aの最大幅MW3よりも広い。最大幅MW2は第2溶着部142が整列する方向の幅である。この構成では、第2応力集中緩和部143Bの曲率を小さくできるため、第2溶着部142の応力集中が一層緩和される。このため、内側面エアバッグ140が膨張および収縮を繰り返しても劣化しにくい。
第2応力集中緩和部143Bの形状は円弧である。円弧は円または楕円の円周の一部分である。円弧の中心角Aは180度よりも大きい。円弧の中心角Aは円弧の中心と円弧の一方の端部とを繋ぐ仮想線VL1と、円弧の中心と円弧の他方の端部とを繋ぐ仮想線VL2とがなす円弧の角度である。中心角Aに関する好ましい範囲の一例は180度以上、360度未満である。中心角Aに関するより好ましい範囲の一例は225度以上、315度以下である。第2応力集中緩和部143Bの曲率を小さくできるため、第2溶着部142の応力集中が一層緩和される。
隣り合う第2応力集中緩和部143Bの間隔IWは第2応力集中緩和部143Bの最大幅MW2以上である。この構成では、第2応力集中緩和部143Bが形成されていることにより隣り合う第2応力集中緩和部143Bの間隔IWが隣り合う主部142Aの間隔よりも狭くなるが、第2応力集中緩和部143Bの最大幅MW2以上であるため、流通路147から膨張部145に流れる空気の流れに対する抵抗の増加を低減できる。一例では、隣り合う第2応力集中緩和部143Bの間隔IWは最大幅MW2と実質的に同じである。
供給口144から流通路147に流れる流量は供給口144に近い流通路147ほど多くなる。内側面エアバッグ140の正面視において、内側面エアバッグ140のうちの最も上方に設けられた第2溶着部142と第1溶着部141との間に形成された流通路(以下「主流通路147A」)は、膨張部145側の幅が供給口144側の幅よりも広がっている。このため、供給口144から流通路147に流れる流量が多くなる。
図8に示されるように、内側面エアバッグ140は膨張部145が中間壁115上に位置し、案内部146が背壁116上に位置するように折り曲げられた状態で凹部111に配置される。背壁116は退避部118を含む。退避部118は案内部146上に下腿Lが配置された場合に流通路147を含む案内部146の一部が背壁116側に退避できるように構成されている。退避部118は例えば背壁116において、内側面エアバッグ140の主流通路147Aと対向するように設けられている。退避部118の一例はオットマン100の幅方向に延びる孔である。この構成では、内側面エアバッグ140が下腿Lから強い力を受けた場合、流通路147を含む内側面エアバッグ140の一部が退避部118に移動するため、その流通路147が下腿Lと背壁116とに圧縮される状態が形成されにくい。このため、供給口144から膨張部145に適切な量の空気が供給される。
図9に示されるように、内側面エアバッグ140および補助エアバッグ150は1つのカバーCにより一体的に覆われている。図9に示される例では、内側面エアバッグ140、補助エアバッグ150、および、中間壁115が1つのカバーCにより一体的に覆われている。このため、カバーCの構成が簡素化される。また、補助エアバッグ150は内側面エアバッグ140のうちの膨張部145および案内部146(図7参照)に対応する部分が膨張するように構成されている。このため、凹部111に配置された下腿Lに多様なマッサージを提供できる。また、外側面エアバッグ130(図4参照)を覆うカバーCは、外側壁113と対向する部分の素材がストレッチ素材である。ストレッチ素材がカバーCのうちの下腿Lと接触しにくい部分に設けられているため、外側面エアバッグ130を覆うカバーCが劣化しにくい。
図10〜図14を参照して、第2押圧部160の具体的な構成について説明する。
図10に示されるように、第2押圧部160は複数の膝裏エアバッグ161および一対の突起165を含む。複数の膝裏エアバッグ161は凹部111(図4参照)の深さ方向に積層されている。突起165は、積層された複数の膝裏エアバッグ161のうちの凹部111の開口部111C側の膝裏エアバッグ161に設けられる(図4参照)。この構成では、複数の膝裏エアバッグ161が膨張することにより膝裏エアバッグ161が凹部111に対して大きく突出するため、第2押圧部160により膝裏に与えられるマッサージ感が高められる。
一方、膝裏エアバッグ161が膨張していない状態(以下「非膨張状態」)では、膝裏と第2押圧部160とが接触しないことが好ましい。しかし、非膨張状態において膝裏と第2押圧部160とが接触しない状態では、膝裏エアバッグ161が膨張した場合に第2押圧部160により膝裏に与えられるマッサージ感が低下する。オットマン100によれば、複数の膝裏エアバッグ161が膨張することにより膝裏エアバッグ161が凹部111に対して大きく突出するため、非膨張状態において膝裏と第2押圧部160とが接触しない構成を用いたとしても、第2押圧部160により膝裏に与えられるマッサージ感が低下しにくい。
図11に示されるように、複数の膝裏エアバッグ161は第1右膝裏エアバッグ162、第1左膝裏エアバッグ163、および、第2膝裏エアバッグ164を含む。第1右膝裏エアバッグ162の機能は右凹部111A(図15参照)に配置された右下腿L1の膝裏を押すことである。第1左膝裏エアバッグ163の機能は左凹部111B(図15参照)に配置された左下腿L2の膝裏を押すことである。第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163の形状の一例は概ね長方形状である。第2膝裏エアバッグ164の形状の一例は概ね長方形状である。一方の突起165が第1右膝裏エアバッグ162に設けられ、他方の突起165が第1左膝裏エアバッグ163に設けられる。
第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163は、第2膝裏エアバッグ164よりも柔軟な材料により構成されている。一例では、第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163は膝裏にソフトな接触感が与えられるような柔軟な材料により構成されている。第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163を構成する材料の一例はナイロンである。第2膝裏エアバッグ164を構成する材料の一例はポリエチレンである。第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163が膝裏と接触した場合にソフトな接触感が得られるため、好ましいマッサージ感が膝裏に与えられやすい。
第2膝裏エアバッグ164は、第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163を膝裏に向けて押すように第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163に対して背壁116(図4参照)側に配置されている。一例では、第1右膝裏エアバッグ162が第2膝裏エアバッグ164と連通するように第2膝裏エアバッグ164に設けられ、第1左膝裏エアバッグ163が第2膝裏エアバッグ164と連通するように第2膝裏エアバッグ164に設けられ、第2膝裏エアバッグ164が背壁116に設けられている。この構成では、第1右膝裏エアバッグ162と第1左膝裏エアバッグ163とが個別に膨張するため、右下腿L1の膝裏および左下腿L2の膝裏のそれぞれが適切にマッサージされる。
第2膝裏エアバッグ164は、例えば第1右膝裏エアバッグ162に対して背壁116側に配置された第2右膝裏エアバッグ164A、および、第1左膝裏エアバッグ163に対して背壁116側に配置された第2左膝裏エアバッグ164Bを含めて一体的に構成されている。この構成では、第2右膝裏エアバッグ164Aと第2左膝裏エアバッグ164Bとが個別に構成される場合よりも膨張量が大きくなる。このため、第2押圧部160により膝裏に与えられるマッサージ感が高められる。
図12に示されるように、膝裏エアバッグ161の最大膨張部MK1の位置は、第1右膝裏エアバッグ162の最大膨張部MK1の位置および第1左膝裏エアバッグ163の最大膨張部MK1の位置と同じである。最大膨張部はエアバッグのうちの最も膨張する部分の中心を示す。第1右膝裏エアバッグ162の最大膨張部MK1の位置および第1左膝裏エアバッグ163の最大膨張部MK1の位置は、脚支持部110(図4参照)の幅方向において第2膝裏エアバッグ164の最大膨張部MK2の位置と異なる。一例では、最大膨張部MK1は脚支持部110の幅方向において、最大膨張部MK2の外側に設定されている。この構成では、一対の突起165が互いに反対方向を向くように第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163が膨張するため、膝裏が指圧されたようなマッサージ感がユーザに与えられる。このため、高いマッサージ感が膝裏に与えられる。
図13に示されるように、第2押圧部160は第1右固定部166A(図10参照)、第1左固定部166B、および、一対の第2固定部167をさらに含む。第1右固定部166Aは第1右膝裏エアバッグ162を脚支持部110(図4参照)に固定できるように第1右膝裏エアバッグ162から帯状に延びている。第1左固定部166Bは第1左膝裏エアバッグ163を脚支持部110に固定できるように第1左膝裏エアバッグ163から帯状に延びている。第2固定部167は第2膝裏エアバッグ164を脚支持部110に固定できるように第2膝裏エアバッグ164から帯状に延びている。一方の第2固定部167は脚支持部110の幅方向において、第2膝裏エアバッグ164のうちの第1右固定部166Aと対応する位置から延びている。他方の第2固定部167は脚支持部110の幅方向において、第2膝裏エアバッグ164のうちの第1左固定部166Bと対応する位置から延びている。
図14に示されるように、第1右固定部166Aおよび一方の第2固定部167が固定具168により背壁116の背面側に固定され(図10参照)、第1左固定部166Bおよび他方の第2固定部167が固定具168により背壁116の背面側に固定されている。固定具168の一例はリベットである。図14は膝裏エアバッグ161が膨張した状態を示している。
第1右固定部166Aのうちの背壁116に固定された部分から第1右膝裏エアバッグ162に接続された部分までの長さ(以下「第1右固定部長さ」)は、第2固定部167のうちの背壁116に固定された部分から第2膝裏エアバッグ164に接続された部分までの長さ(以下「第2固定部長さ」)よりも長い。また、第1左固定部166Bのうちの背壁116に固定された部分から第1左膝裏エアバッグ163に接続された部分までの長さ(以下「第1左固定部長さ」)は、第2固定部長さよりも長い。この構成では、第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163の膨張が第1右固定部166Aおよび第1左固定部166Bにより制限されにくいため、好ましいマッサージ感が膝裏に与えられやすい。
図15を参照して、オットマン100の動作の一例について説明する。
オットマン100は例えばユーザにより次のように使用される。第1手順では、脚支持部110の凹部111に下腿Lが配置される。外側面エアバッグ130の縁133が外側壁113の被覆部114により覆われているため、第1手順においてユーザが開口部111Cから凹部111内に下腿Lを移動させようとした場合に下腿Lが外側面エアバッグ130の縁133に引っ掛かりにくい。第2手順では、コントローラ30が操作されることによりマッサージ機1の電源がオンに設定され、任意のマッサージコースが選択される。任意のマッサージコースが選択されることによりオットマン100が駆動し始める。
始めに、外側面エアバッグ130の膨張部131が膨張し、膨張部131が膨張にともない下腿Lの前部に向かって倒れ始める。下腿Lの前部および側部が膨張部131により押されることによって、開口部111C側への下腿Lの移動が妨げられる状態が形成される。次に、膝裏エアバッグ161が膨張し始め、突起165が開口部111C側かつ外側壁113側に向けて突出し始める。このため、ユーザの膝裏が突起165によりマッサージされ、好ましいマッサージ感が膝裏に与えられる。図15の二点鎖線は膨張部131および膝裏エアバッグ161が膨張した状態を示している。また、開口部111Cへの下腿Lの移動が膨張部131により妨げられているため、突起165により膝裏に与えられるマッサージ感が高められる。なお、オットマン100は開口部111Cが上方を向くように座11に対して回転した状態で使用することもできる。この使用例では、第2押圧部160と膝裏との関係を任意に調節できる。
(変形例)
実施の形態に関する説明は本発明に関するエアバッグ、これを備えるオットマン、および、これを備えるマッサージ機が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明は実施の形態以外に例えば以下に示される実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・第1右固定部長さおよび第2左固定部長さと第2固定部長さとの関係は任意に変更可能である。第1例では、第1右固定部長さおよび第2左固定部長さは第2固定部長さと実質的に同じである。第2例では、第1右固定部長さおよび第2左固定部長さは第2固定部長さよりも短い。
・第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163の材料と第2膝裏エアバッグ164の材料との関係は任意に変更可能である。第1例では、第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163は第2膝裏エアバッグ164と同じ材料により構成される。第2例では、第2膝裏エアバッグ164は第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163よりも柔軟な材料により構成される。
・第2膝裏エアバッグ164の構成は任意に変更可能である。一例では、第2膝裏エアバッグ164は第2右膝裏エアバッグ164Aと第2左膝裏エアバッグ164Bとが個別に設けられることにより構成される。この例によれば、第2右膝裏エアバッグ164Aと第2左膝裏エアバッグ164Bとが互いに連通してもよい。また、脚支持部110の幅方向における最大膨張部MK1の位置が最大膨張部MK2の位置と同じであってもよい。
・膝裏エアバッグ161の形状は任意に変更可能である。一例では、第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163の形状は、膝裏エアバッグ161の正面視において脚支持部110の中心側に近づくにつれて小さくなる形状である。第2膝裏エアバッグ164の形状は概ね長方形状である。この例によれば、第1右膝裏エアバッグ162および第1左膝裏エアバッグ163が互いに平行して延びるように膨張する。
・第1押圧部120の構成は任意に変更可能である。一例では、第1押圧部120は一対の施療装置を含む。施療装置は例えば施療装置20と実質的に同じ構成を備える。施療装置は施療ブロック、アーム、および、揉み玉を含む。施療ブロックは例えば外側壁113および中間壁115のうちの少なくとも一方の内部に設けられる。施療装置が揉み玉を駆動することにより下腿Lがマッサージされる。なお、第2押圧部160においても同様の変形例が成立する。
・第2押圧部160の構成は任意に変更可能である。第1例では、第2押圧部160は1つまたは一対の膝裏エアバッグ161を含む。第2押圧部160が1つの膝裏エアバッグ161により構成される場合、右下腿L1の膝裏および左下腿L2の膝裏のそれぞれが1つの膝裏エアバッグ161によりマッサージされる。第2例では、第2押圧部160は凹部111の深さ方向に3つ以上積層された複数の膝裏エアバッグ161を含む。第3例では、一対の突起165が第2押圧部160から省略される。
・退避部118の構成は任意に変更可能である。第1例では、退避部118はオットマン100の幅方向に延びる凹部である。第2例では、2つ以上の退避部118が各凹部111A、111Bの背壁116に設けられる。なお、オットマン100は退避部118を省略した形態を取り得る。
・第1応力集中緩和部143Aの構成は任意に変更可能である。第1例では、第1応力集中緩和部143Aの最大幅MW1が主部142Aの最大幅MW3よりも広い。第2例では、第1応力集中緩和部143Aの最大幅MW1が主部142Aの最大幅MW3よりも狭い。第3例では、第1応力集中緩和部143Aの構成が第2応力集中緩和部143Bの構成と実質的に同じである。なお、内側面エアバッグ140は第1応力集中緩和部143Aを省略した形態を取り得る。
・第2応力集中緩和部143Bの構成は任意に変更可能である。第1例では、第2応力集中緩和部143Bの最大幅MW2が主部142Aの最大幅MW3と実質的に同じである。第2例では、第2例では、第2応力集中緩和部143Bの最大幅MW2が主部142Aの最大幅MW3よりも狭い。第3例では、第2応力集中緩和部143Bの間隔IWが第2応力集中緩和部143Bの最大幅MW2よりも狭い。第4例では、第2応力集中緩和部143Bの中心角Aが180度未満である。なお、内側面エアバッグ140は第2応力集中緩和部143Bを省略した形態を取り得る。
・第2溶着部142の数は任意に変更可能である。一例では、第2溶着部142の数は6本以下または8本以上である。
・内側面エアバッグ140は案内部146を省略した形態を取り得る。この例では、供給口144が膨張部145に設けられる。
・オットマン100の前後方向における中間壁115の長さとオットマン100の前後方向における外側壁113の長さとの関係は任意に変更可能である。第1例では、オットマン100の前後方向における中間壁115の長さはオットマン100の前後方向における外側壁113の長さと実質的に同じである。第2例では、オットマン100の前後方向における中間壁115の長さはオットマン100の前後方向における外側壁113の長さよりも長い。
・膨張部131と被覆部114の内面114Aとの関係は任意に変更可能である。一例では、膨張部131は被覆部114の内面114Aに固定される。この例によれば、膨張部131が膨張にともない下腿Lの前部および側部を押さえることができるように、被覆部114の内面114Aが傾いていることが好ましい。
・被覆部114と外側壁113との関係は任意に変更可能である。一例では、被覆部114は中間壁115に設けられる。なお、オットマン100は被覆部114を省略した形態を取り得る。
・膨張部131の上端部131Aと膝裏エアバッグ161の最大膨張部MK1との関係は任意に変更可能である。第1例では、外側面エアバッグ130は膨張部131の上端部131Aが膝裏エアバッグ161の最大膨張部MK1と同じ高さに位置するように外側壁113に設けられる。第2例では、外側面エアバッグ130は膨張部131の上端部131Aが膝裏エアバッグ161の最大膨張部MK1よりも上方に位置するように外側壁113に設けられる。
・膨張部131の最大膨張部MEと膝裏エアバッグ161の最大膨張部MK1との関係は任意に変更可能である。第1例では、外側面エアバッグ130は膨張部131の最大膨張部MEが膝裏エアバッグ161の最大膨張部MK1と実質的に同じ高さに位置するように外側壁113に設けられる。第2例では、外側面エアバッグ130は膨張部131の最大膨張部MEが膝裏エアバッグ161の最大膨張部MK1よりも上方に位置するように外側壁113に設けられる。
・外側面エアバッグ130の構成は任意に変更可能である。第1例では、非膨張部132が外側面エアバッグ130から省略される。第2例では、膨張部131は外側壁113のうちの背壁116寄りの部分、または、外側壁113のうちの上方の部分に設けられる。第3例では、外側面エアバッグ130の全部が膨張部131を構成する。
・オットマン100はマッサージ機1から独立した1つの物体として構成される。この例では、足置台180が床面等の設置面に設置される。また、オットマン100は足置台180および連結支持部190を省略した形態を取り得る。