JP2018118828A - 画像形成システム - Google Patents

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Nozomi Kumakura
望 熊倉
木村 邦恭
Kuniyasu Kimura
邦恭 木村
西村 俊輔
Shunsuke Nishimura
俊輔 西村
淳一郎 中林
Junichiro Nakabayashi
淳一郎 中林
清太 井上
Seita Inoue
清太 井上
雄也 大田
Yuya Ota
雄也 大田
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Abstract

【課題】載置部上の処理済み用紙と、後処理中に一時的に載置部に停止された用紙とを混同してユーザが後処理待機中の用紙を取り除くのを防止できる画像形成システムを提供する。
【解決手段】画像形成システム1000は、画像形成装置400と、画像形成後の複数の用紙からなる用紙束に後処理を施すフィニッシャー500と、フィニッシャーに搬入された用紙を製本処理トレイ860まで搬送する際、その上流側で、用紙の一部を露出させた状態で一旦停止させるスタックトレイ702と、ここに用紙Pを停止させた後、製本処理トレイ860に向けた搬送を開始するまでの時間を設定するCPU901を有し、CPU901は、製本処理トレイ860で処理されるN部目の用紙束を構成する最終紙に続くN+1部目の用紙束を構成する先頭紙の待機時間を製本処理トレイ860で一の用紙束を処理する処理時間よりも画像形成装置の排紙間隔の2倍を超える時間短く設定する。
【選択図】図6B

Description

本発明は、画像形成装置から排紙された画像形成後の用紙に後処理を施す画像形成システムに関する。
近年、画像形成システムにおけるサドル製本装置において、当該サドル製本装置の省スペース化を実現することが望まれている。特許文献1記載の技術では、製本ジョブの実行時に製本されるべき用紙を排紙トレイであるスタックトレイを利用し、用紙の一部が露出する状態になるまで用紙を搬送し、その後スイッチバックさせることで用紙を反転させる構成を採用している。
特開2010−070288号公報
しかしながら、上記従来技術には、以下のような問題がある。すなわち、スイッチバック前の用紙がスタックトレイ上に露出した状態で一時的に停止することで、スタックトレイ上の用紙をユーザが取り除こうとすることがある。即ち、処理済みの用紙と、製本ジョブ待機中に一時的にスタックトレイ上に停止している用紙とを混同して製本待機中の用紙を取り除いてしまうことがある。かかる場合は、紙詰まりが発生する原因にもなる。
特に、製本処理は、一の用紙束の製本中に、次の用紙束の先頭紙をスタックトレイに跨らせて比較的長い時間停止させることがあるために、ユーザが処理済み用紙と誤って製本待機中の用紙を取り除く可能性が高い。
本発明は、生産性を低下させることなく、載置部上の処理済み用紙と、後処理のために載置部に一時的に停止している用紙とを混同してユーザが後処理待機中の用紙を取り除くのを防止することができる画像形成システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の画像形成システムは、用紙に画像を形成する画像形成装置と、画像形成後の複数の用紙からなる用紙束に後処理を施す後処理機能部を備えた後処理装置と、前記後処理装置に搬入された用紙を前記後処理機能部まで搬送する際、前記後処理機能部の上流側で、前記用紙の一部を露出させた状態で前記用紙を一旦停止させる載置部と、前記載置部に前記用紙を停止させた後、前記用紙の前記後処理機能部に向けた搬送を開始するまでの待機時間を設定する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記後処理機能部で処理されるN部目の用紙束を構成する最終紙に続くN+1部目の用紙束を構成する先頭紙の前記待機時間を、前記後処理機能部における一の用紙束を処理するための処理時間よりも前記画像形成装置における排紙間隔の2倍を超える時間短くなるように設定することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、後処理機能部で処理されるN部目の用紙束の最終紙に続くN+1部目の用紙束の先頭紙の載置部での待機時間を、後処理機能部での一の用紙束の処理時間よりも画像形成装置の排紙間隔の2倍を超える時間短くなるように設定する。これによって、載置部で一部が露出した状態で停止する用紙の停止時間が従来よりも短くなる。従って、載置部上の処理済みの用紙と、後処理待機中に一時的に載置部に停止している用紙とを混同してユーザが後処理待機中の用紙を取り除くことを防止することができる。
実施の形態に係る画像形成システムの概略構成を示す断面図である。 図1の画像形成装置における操作表示装置を示す図である。 図1の画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。 図3におけるプリンタ制御部のシステムブロックを示す図である。 図3におけるフィニッシャ制御部のシステムブロックを示す図である。 図1の画像形成システムで実行される製本処理時の用紙搬送処理の手順を示すフローチャートである。 図1の画像形成システムで実行される製本処理時の用紙搬送処理の手順を示すフローチャートである。 操作表示装置の製本モード設定画面を示す図である。 両面印刷を行う場合の印刷順序を説明するための図である。 製本動作を行う際の面付け方法を説明するための図である。 フィニッシャーにおける製本処理を説明するための図である。 図6AのステップS403で実行される第1の搬送開始判断処理の手順を示すフローチャートである。 図6BのステップS412で実行される第2の搬送開始判断処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る画像形成システムの概略構成を示す断面図である。画像形成システム1000は、画像形成装置400と、後処理装置(フィニッシャー)500とから主として構成されている。画像形成装置400は、画像形成装置本体(以下、「プリンタ」という。)100と、該プリンタ100の上部に設けられた画像読取装置(イメージリーダ)200及び操作表示装置600を備えている。
図1において、イメージリーダ200は、原稿トレイ101と、排紙トレイ112を備えた原稿給送部250と、プラテンガラス102を備えている。プラテンガラス102の下方には、スキャナユニット104と、該スキャナユニット104の光源103から照射され、原稿面で反射した反射光を受光するミラー105、106、107、レンズ108及びイメージセンサ109が配置されている。
原稿給送部250は、原稿トレイ101上に上向きにセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ図1中、左方向へ給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左から所定の読取位置を経て右へ搬送し、排紙トレイ112に向けて排出する。読取位置とは、プラテンガラス102上の所定の位置であり、スキャナユニット104が固定される位置に対向するプラテンガラス102上の位置をいう。原稿がプラテンガラス102上の読取位置を通過する際に、原稿の読取面がスキャナユニット104の光源103の光で照射され、原稿からの反射光がミラー105、106、107を介してレンズ108に導かれる。レンズ108を通過した光がイメージセンサ109の撮像面に結像することによって原稿画像が読み取られる。
このように、読取位置を左から右へ通過するように原稿を搬送することによって、原稿の搬送方向に対して直交する主走査方向と、原稿の搬送方向である副走査方向における原稿の読み取りが行われる。即ち、原稿が読取位置を通過する際、主走査方向に原稿画像を1ライン毎イメージセンサ109で読み取りながら、原稿を副走査方向に搬送することによって原稿画像全体が読み取られる。
なお、原稿給送部250から原稿をプラテンガラス102上に搬送して所定位置に一旦停止させ、原稿停止状態でスキャナユニット104を左から右へ走査させることによって原稿を読み取ることもできる。また、原稿給送部250を使用しないで原稿を読み取ることもできる。かかる場合、まず、ユーザが、原稿給送部250を持ち上げてプラテンガラス102上に原稿を載置し、その後、スキャナユニット104を左から右へ走査させることによって原稿の読み取りが行われる。
光学的に読み取られた画像は、イメージセンサ109によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ109から出力された画像データは、プリンタ100の後述する露光部110にビデオ信号として入力される。
次に、プリンタ100の構成について説明する。プリンタ100は、画像形成領域と、画像形成領域に記録材としての用紙Pを搬送する用紙搬送部と、用紙Pを収容する用紙収容部とを備えている。
画像形成領域は、画像形成ステーションを備えている。画像形成ステーションは、回転自在に軸支された感光体としての感光ドラム111を備えている。感光ドラム111は、像担持体として機能する。感光ドラム111の外周面にそれぞれ対向するように1次帯電装置、露光部(光学系)110、ポリゴンミラー119及び現像装置113が配置されている。感光ドラム111と対向するように転写部116が設けられている。感光ドラム111と転写部116の当接部が転写領域となる。
画像形成ステーションの下方に、用紙Pを搬送する搬送パスと、用紙Pを収容する用紙収容部が配置されている。用紙収容部は、給紙段として上カセット114及び下カセット115を備えている。
用紙搬送部としての搬送パスは、上カセット114又は下カセット115からそれぞれ用紙Pを転写部116まで搬送する供給パス138と、画像形成後の用紙Pを機外に排出する排出パス139を備えている。供給パス138には、上カセット114及び下カセット115にそれぞれ対応するピックアップローラ127及び128、給紙ローラ対129及び130設けられている。また、供給パス138には、縦パスローラ対136、レジストレーションローラ(レジストローラ)126及びレジ前センサ132が設けられている。
また、排出パス139には、定着装置117が設けられている。定着装置117の下流側の排出パス139には反転パス122が接続されている。反転パス122には、両面搬送パス124が接続されている。排出パス139は、反転パス122との分岐部に設けられた切替フラッパ121、及び用紙Pを装置外に向けて排紙する排紙ローラ対118を備えている。
プリンタ100は、また、手差しトレイ125と、該手差しトレイ125上の用紙Pをレジストローラ対126まで搬送する搬送パスを備えている。手差しトレイ125には、該手差しトレイ125上の用紙の有無を検出するための検知センサ133と、手差しトレイ上の用紙の送り方向のサイズを検出する長さ検出センサ134が設けられている。また、手差しトレイ125には、用紙Pの搬送方向と直交する幅方向のサイズを検知する幅検知センサ(図示省略)が設けられている。
次に、操作表示装置600について説明する。
図2は、図1の画像形成装置400における操作表示装置600を示す図である。図2において、操作表示装置600には、画像形成動作を開始するためのスタートキー602、画像形成動作を中断するためのストップキー603、部数設定等を行うテンキー604〜612及び614が設けられている。また、操作表示装置600には、IDキー613、クリアキー615、リセットキー616などが配置されている。操作表示装置600の上部には、タッチパネルが表示された表示画面620が設けられており、表示画面620には、ソフトキーが表示されている。
次に、このような構成である画像形成装置400の基本的なプリント動作について説明する。
イメージリーダ200のスキャナユニット104を介して原稿を読み取ることによって生成された画像データは、画像形成装置400内の露光部110に入力される。
露光部110は、イメージリーダ200から入力された画像データとしてのビデオ信号に基づいてレーザ光を変調して出力する。出力されたレーザ光は、ポリゴンミラー119によって走査されながら感光ドラム111上に照射され、感光ドラム111上に静電潜像が形成される。感光ドラム111上に形成された静電潜像は、現像装置113から供給される現像剤によって現像されて可視化する。
一方、上カセット114又は下カセット115からピックアップローラ127又は128によって給紙された用紙Pは、給紙ローラ対129又は130、縦パスローラ対136によって回転停止中のレジストローラ対126まで搬送される。このとき、レジ前センサ132によって用紙Pの先端が検出され、用紙Pが停止しているレジストローラ対126に達したところで用紙Pの先端側の搬送が一旦停止される。
レジストローラ対126まで搬送した後、用紙Pの後端側をわずかに搬送方向に付勢することによって用紙Pの先端部に撓みが作成されることによって用紙の斜行が補正される。その後、レジストローラ対126が任意のタイミングで駆動され、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで用紙Pが感光ドラム111と転写部116との間の転写領域に搬送される。感光ドラム111に形成された現像剤像は、転写領域における転写部116によって用紙P上に転写される。現像剤像が転写された用紙Pは、定着装置117に搬入され、定着装置117内で加熱及び加圧されることによって現像剤像が用紙Pに定着する。現像剤像が定着された用紙Pは、フラッパ121及び排紙ローラ対118を経てプリンタ100から機外に排紙される。
用紙Pを画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)で排出する際は、定着装置117を通過した用紙Pをフラッパ121の切替動作により一旦、反転パス122内に導く。次いで、用紙Pの後端がフラッパ121を通過した後、用紙Pをスイッチバックさせて排紙ローラ対118によってプリンタ100から排紙する(反転排紙)。反転排紙は、原稿給送部250を使用して読み取った画像を形成するとき又は外部コンピュータから出力された画像データに基づいて画像を形成するときのように、先頭頁から順に画像形成する際に採用される。この場合、排紙後の用紙の順序は正しい頁順になる。
また、手差しトレイ125から、例えば、OHP用紙などの硬い用紙が給紙され、この用紙に画像を形成する際は、用紙は反転パス122に導かれることなく、画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ)のまま排紙ローラ対118によって機外に排紙される。
一方、用紙の表裏両面に画像を形成する両面印刷が設定されている場合は、用紙Pの第1面に画像を形成した後、フラッパ121の切替動作により用紙Pは反転パス122に導入される。次いで、用紙Pを両面搬送パス124へ搬入し、その後、用紙Pを感光ドラム111と転写部116との間の転写領域まで給紙する両面循環制御が行われる。転写部116によって用紙Pの第2面目に画像が転写された両面印刷後の用紙Pは、排紙ローラ対118によってプリンタ100から機外へ排紙される。
次に、フィニッシャー500の構成について説明する。
図1において、フィニッシャー500は、画像形成装置400から排紙された用紙Pを受け取る搬送パス520、及び受け取った用紙Pを上載置トレイであるサンプルトレイ701まで搬送する上排紙パス(ノンソートパス)522を備えている。また、フィニッシャー500は、用紙Pを中間載置トレイであるスタックトレイ702まで搬送する中間排紙パス(ソートパス)523、及び下載置トレイである製本トレイ703まで搬送する製本パス525を備えている。
搬送パス520には、用紙Pの搬送方向に沿って搬送センサ570、搬送ローラ対511、2対の搬送ローラ対512及び搬送センサ571を備えたシフトユニット580、搬送センサ572、並びに搬送ローラ対513、514が設けられている。搬送パス520は、搬送ローラ対513の下流側で、搬送ローラ対514によって用紙Pを反転搬送するためのバッファパス521と接続されている。バッファパス521には、搬送ローラ対519が設けられている。また、搬送パス520とバッファパス521との分岐点に切替フラッパ540が設けられている。
搬送パス520は、搬送ローラ対514の下流側でノンソートパス522とソートパス523に分岐している。ノンソートパス522とソートパス523の分岐点には、切替フラッパ541が設けられている。切替フラッパ541からサンプルトレイ701に到るノンソートパス522には、排紙センサ574及び排紙ローラ対515が設けられている。
ソートパス523は、搬送ローラ対516、517及び搬送センサ575を備えている。ソートパス523は、搬送ローラ対517の下流側で処理パス524となり、処理パス524の途中に製本パス525が接続されている。処理パス524と製本パス525の分岐点には、切替フラッパ542が配置されている。処理パス524には、搬送センサ576、搬送ローラ対518、整合部材641及びパドル660を備えた処理トレイ630が配置されている。処理トレイ630には、ステイプラ601及び束排紙ローラ対680が設けられている。ステイプラ601は、処理トレイ630の外周に沿って移動可能に構成されており、処理トレイ630に積載された用紙束のシート搬送方向の後端部に綴じ処理を施す。
製本パス525には、製本入口センサ870及び搬送ローラ対801が設けられており、製本パス525は、製本処理トレイ860を経て製本トレイ703まで延びている。
製本処理トレイ860は、用紙Pの搬送方向の先端部が当接して用紙Pを位置決めする可動式の位置決め部材805、及び用紙Pの後端部を固定するシート把持部材802を備えている。また、製本処理トレイ860は、用紙Pを積層した用紙束に対して綴じ処理を施す中綴じステイプラ820a及びアンビル820bを備えている。また、製本処理トレイ860は、用紙束を折り曲げる折りローラ対810、これに対向配置された突出し部材830、及び折り処理後の用紙束を搬送する折り搬送ローラ対811を備えている。折り搬送ローラ対811の下流側には搬送センサ871が設けられている。また、折り搬送ローラ対811の下流側には、折り排紙ローラ対812が設けられており、折り排紙ローラ対812の下流側には排紙センサ872が設けられている。
このような構成のフィニッシャー500は、画像形成装置400から排出された用紙Pを順に取り込む。フィニッシャー500は、取り込んだ複数の用紙Pを整合して1つの束に束ねるソート処理、用紙束の後端をステイプルで綴じるステイプル処理、パンチ孔を穿つパンチ処理、用紙束を中央から二つ折りにする製本処理などの各種後処理を実行する。
すなわち、フィニッシャー500は、画像形成装置400から排出された用紙Pを搬送ローラ対511によって搬送パス520に取り込む。搬送ローラ対511によって取り込まれた用紙Pは、シフトユニット580に設けられた2対の搬送ローラ対512及びその下流側の搬送ローラ対513によって搬送される。搬送センサ570、571、572は、それぞれ用紙Pの通過を検出する。
シフトユニット580は、後述のシフトモータM4により、搬送方向に直交する用紙幅方向へ移動可能である。搬送ローラ対512が用紙Pを挟持している状態で、シフトモータM4を駆動することにより、用紙Pを搬送しながらを幅方向にオフセットすることができる。ユーザがシフトモードを選択した場合、手前シフトの用紙は、例えば、15mm手前側に、奥シフトの用紙は、例えば、15mm奥側にオフセットされる。
搬送センサ571によって用紙Pがシフトユニット580を通過したことが検知されると、シフトモータM4が駆動し、シフトユニット580はセンター位置へと戻る。
切替フラッパ541がノンソートパス522側に切り替わると、後述のバッファモータM2により駆動される搬送ローラ対514により、用紙Pはノンソートパス522へと搬入される。その後、用紙Pは、排紙モータM3により駆動される排紙ローラ対515によりサンプルトレイ701へ排出される。このとき、排紙センサ574は、用紙Pの通過を検出する。一方、切替フラッパ541がソートパス523側に切り替わると、用紙PはバッファモータM2により駆動される搬送ローラ対514によりソートパス523へと導かれ、排紙モータM3により駆動される搬送ローラ対516により搬送される。このとき、搬送センサ575は、用紙Pの通過を検出する。
ソートパス523の下流側は、処理パス524となっている。処理パス524に搬入された用紙Pは、後述の排紙モータM3により駆動される搬送ローラ対518により処理トレイ630へと導かれる。このとき、搬送センサ576は、用紙Pの通過を検出する。搬送センサ576を通過した用紙Pは、ユーザの選択に応じて、処理トレイ630上又はスタックトレイ702上へ排出される。ユーザがステイプル処理を選択した場合、所定枚数の用紙Pが処理トレイ630に排出され、ステイプラ601によって所定位置にステイプル処理が施される。一方、ステイプルが選択されない場合、用紙Pは、束排紙モータM5により駆動される束排紙ローラ対680によってスタックトレイ702へ排出される。
また、用紙Pに対して製本処理を施す場合、切替フラッパ542が動作して搬送先が製本パス525に切り換えられる。製本パス525に搬入された用紙Pは、搬送ローラ対801によって製本処理トレイ860に搬入される。このとき、製本入口センサ870が製本処理トレイ860に導入される用紙Pを検出する。
製本処理トレイ860に搬入された用紙Pは、例えば、所定枚数の用紙束を形成する。用紙束に対し、中綴じステイプラ820aとアンビル820bが協働してその搬送方向の中央部分にステイプル処理を施す。ステイプル処理が終了した後、可動式の位置決め部材805を所定幅だけ移動させることによって用紙束におけるステイプル位置を突き出し部材830に対向する位置まで移動させる。次いで、突き出し部材830を用紙束に向けて突出させることにより、製本処理トレイ860に収納された用紙束を折りローラ対810間に押し出して用紙束を2つ折りにする。
折りローラ対810は、用紙束に対して折り処理を施すとともに、用紙束を下流側に向けて搬送する。折りローラ対810及び折り搬送ローラ対811によって搬送された用紙束は、下流側の折り排紙ローラ対812によって製本トレイ703上に排出される。このとき、排紙センサ872は、製本トレイ703上に排出される用紙束を検出する。
次に、図1の画像形成システムの制御構成について説明する。
図3は、図1の画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。
図3において、画像形成装置400は、CPU回路部900を有する。CPU回路部900は、CPU901、ROM902、RAM903を内蔵する。CPU901は、ROM902及びRAM903とそれぞれアドレスバス又はデータバスによって接続されている。
CPU回路部900は、各制御部911、921、922、931、941、951と接続されており、CPU901は、これらをROM902に格納された制御プログラムに従って総括的に制御する。
各制御部としては、原稿給送装置制御部911、イメージリーダ制御部921、画像信号制御部922、プリンタ制御部931、操作表示装置制御部941、フィニッシャー制御部951が挙げられる。CPU回路部900は、また、画像信号制御部922と、該画像信号制御部922に接続された外部I/F904を介して外部のコンピュータ905と接続されている。
CPU901は、本画像形成システム1000全体を制御する。ROM902は、制御プログラムを記憶する。RAM903は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
原稿給送装置制御部911は、イメージリーダ200の原稿給送部250をCPU回路部900からの指示に基づいて駆動制御する。イメージリーダ制御部921は、上述のスキャナユニット104、イメージセンサ109などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力された画像信号を画像信号制御部922に転送する。
画像信号制御部922は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。また、コンピュータ905から外部I/F904を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。画像信号制御部922による処理動作は、CPU回路部900により制御される。
プリンタ制御部931は、入力されたビデオ信号に基づいてプリンタ100及び該プリンタ100の露光部110を制御し、画像形成、用紙搬送等を行う。操作表示装置制御部941は、CPU回路部900からの指示に基づき操作表示装置600を制御し、画像形成の設定画面の表示や紙詰まり処理画面の表示等を行う。フィニッシャー制御部951は、フィニッシャー500をCPU回路部900からの指示に基づいて駆動制御する。
次に、図3におけるプリンタ制御部931のシステムブロックについて説明する。
図4は、図3におけるプリンタ制御部のシステムブロックを示す図である。図4において、プリンタ制御部931は、画像形成制御部323、定着制御部322、及び搬送制御部325を有しており、CPU回路部900からの指示に基づき、画像形成制御部323、定着制御部322、搬送制御部325をそれぞれ制御する。
画像形成制御部323は、感光ドラム111、現像装置113、転写部116、及び露光部110を制御して現像剤像を形成し、形成した現像剤像を用紙に転写する。定着制御部322は、定着装置117を制御し、用紙上の現像剤像を定着させる。搬送制御部325は、用紙を給紙するためのピックアップローラ127、128、手差しピックアップローラ137を制御する。また、搬送制御部325は、用紙を搬送するための給紙ローラ対129、130、縦パスローラ対136、レジストローラ対126、搬送パスを切り替えるためのフラッパ121等を制御する。
次に、図3におけるフィニッシャー制御部951の制御構成について説明する。
図5は、図3におけるフィニッシャー制御部のシステムブロックを示す図である。図5において、CPU回路部900に接続されたフィニッシャー制御部951は、搬送ローラ対511、512、513を駆動する入口モータM1、搬送ローラ対514、519を駆動するバッファモータM2を制御する。また、フィニッシャー制御部951は、排紙ローラ対515、搬送ローラ対516、517、518を駆動する排紙モータM3、シフトユニット580を駆動するシフトモータM4を制御する。
また、フィニッシャー制御部951は、処理トレイ630の各種部材を駆動する手段として束排紙ローラ対680を駆動する束排紙モータM5、パドル660を駆動するパドルモータM6、整合部材641を駆動する整合モータM7を制御する。また、フィニッシャー制御部951は、用紙束に綴じ処理を行うステイプラ601を駆動するステイプルモータM8、及び、ステイプラ601を指定されるステイプル位置に移動させるステイプラ移動モータM9を制御する。
また、フィニッシャー制御部951は、用紙Pの通過を検知する為に、搬送センサ570〜576などの入力信号を受信する。また、フィニッシャー制御部951は、切替フラッパ540を駆動するソレノイドSL1、切替フラッパ541を駆動するソレノイドSL2、切替フラッパ542を駆動するソレノイドSL3を制御する。
また、フィニッシャー制御部951は、製本機能のための入出力として、搬送ローラ対801を駆動する搬送モータM10、折りローラ対810、折り搬送ローラ対811、折り排紙ローラ対812を駆動する折りモータM11を制御する。さらに、フィニッシャー制御部951は、突き出し部材830を駆動する突きモータM12、先端揃え部材805を移動させる先端揃え部材移動モータM14を制御し、用紙の通過を検知するセンサ870〜872からの入力信号を受信する。
次に、図1の画像形成システムで実行される製本処理時の用紙搬送処理について説明する。
図6A及び図6Bは、図1の画像形成システムで実行される製本処理時の用紙搬送処理の手順を示すフローチャートである。この用紙搬送処理は、CPU回路部900のCPU901が、ROM902に格納された用紙搬送処理プログラムに従って実行する。
図6Aにおいて、CPU901は、例えば、操作表示装置600から製本モード設定がされたプリントジョブが入力されると、当該プリントジョブを受け付けて給紙位置からレジストローラ対126へ向けて用紙Pの搬送を開始する(ステップS401)。
図7は、操作表示装置の製本モード設定画面を示す図である。
図7において、初期画面図7(a)において、ユーザがソフトキーである「応用モード」キーを押下すると、画面は、図7(b)の応用モードの選択画面へ遷移する。応用モードの選択画面において、ユーザが「製本」キーを押下すると、画面は、図7(c)の給紙段の設定画面へ遷移する。給紙段の設定画面において、ユーザが給紙段として、例えば、A3普通紙キーを押下した後、「次へ」キーを押下すると、画面は、図7(d)の中綴じ設定画面へ遷移する。
綴じ製本する場合、ユーザは、中綴じ設定画面で「中綴じする」キーを押下する。一方、未綴じ製本する場合、ユーザは、中綴じ設定画面で「中綴じしない」キーを押下する。「中綴じする」と「中綴じしない」のいずれかを選択した後、ユーザが、「OK」キーを押下することによって製本モードの設定が完了する。
ここで、用紙Pの搬送を開始する給紙位置は、画像が形成されるページ(自ページ)が両面印刷における第1面目の場合は、上カセット114、下カセット115、又は手差しトレイ125である。一方、自ページが両面印刷における第2面目の場合、給紙位置は、両面搬送パス124となる。
図6Aに戻り、用紙Pの搬送を開始した後(ステップS401)、CPU901は、用紙Pがレジストローラ対126に到達したか否かを判定し、到達するまで待機する(ステップS402)。なお、用紙P先端がレジストローラ対126に当接した位置を第1の待機位置(搬送待機部)という。第1の待機位置は、用紙Pの搬送を停止して一時的に用紙Pを停止させておく画像形成装置内の場所をいう。第1の待機位置は、例えば、レジストレーションローラ位置又はその上流側に設けられるが、これに限定されるものではない。画像形成装置400内で、該画像形成装置400からフィニッシャー500に向けて排出される用紙Pの搬送を一時的に停止して用紙Pを所定時間待機させておくことができる場所であれば何処でもよい。
用紙Pが第1の待機位置に到達した後(ステップS402で「YES」)、CPU901は、処理をステップS403に進める。すなわち、CPU901は、用紙Pの搬送を一旦停止させた後、当該用紙Pを第1の待機位置から下流側に向けて移動させるか否かを判断する第1の搬送開始判断処理を実行する(ステップS403)。第1の搬送開始判断処理の詳細については、図11を用いて後述する。
第1の搬送開始判断処理が終了した後(ステップS403)、CPU901は、第1の待機位置から感光ドラム111と転写部116との間の転写領域へ用紙Pを搬送するための搬送を開始する(ステップS404)。用紙Pの搬送を開始した後、CPU901は、第1の待機位置における用紙Pの搬送を開始した時刻Tregon(レジオン時間)を取得してRAM903に記憶させる(ステップS405)。なお、レジオン時間Tregonは、用紙Pの搬送毎に更新される。
Tregonを取得した後、CPU901は、用紙Pが転写領域に到達したか否かを判定し、到達するまで待機する(ステップS406)。用紙Pが転写領域に到達したした後、CPU901は、プリンタ制御部931を制御して用紙Pに現像剤像を転写させ、その後、用紙Pを定着装置117へ導入して転写画像を用紙Pに定着させて印字画像を形成する(ステップS407)。
ここで、製本処理時に画像形成装置400によって実行される両面印刷について説明する。
図8は、両面印刷を行う場合の印刷順序を説明するための図である。なお、図1の画像形成装置400は、反転パス122及び両面搬送パス124に合計3枚の用紙を待機させることができるものとする。
図8において、5枚の用紙を順番にS1、S2、S3、S4、S5とする。また、P11、P12をS1の表裏、P21、P22をS2の表裏、P31、P32をS3の表裏、P41、P42をS4の表裏、P51、P52をS5の表裏にそれぞれ該当するページとする。
まず、反転パス122及び両面搬送パス124で待機可能な枚数分の用紙の表(第1面目)が印刷される。反転パス122及び両面搬送パス124には合計3枚の用紙が待機可能なので、まず、P11、P21、P31が印刷される。次に、1枚目の裏(第2面目)となるP12が印刷され、以降、第1面目の印刷と第2面目の印刷が交互に繰り返される。そして、5枚目の用紙の第1面目P51が印刷された後は、両面搬送パス124に待機しているS3、S4の第2面目P32、P42、及びS5の第2面目P52が連続して印刷される。
次に、製本動作を行う際の画像形成装置400による面付けについて説明する。
図9は、製本動作を行う際の面付け方法を説明するための図である。
図9(a)に、用紙2枚で、8ページからなる製本物Bが示されている。製本物Bの各ページには、画像形成装置400によって右から順に1から8の数字に対応する画像が形成されている。
このような製本物Bを得るためには、図9(b)に示すように1から8ページに対応する画像(以下、便宜上、ページ数を表す数字のみで示す。)が形成された2枚の用紙をフィニッシャー500の製本処理トレイ860上に積載させる必要がある。1枚目の用紙(図9(b)中、用紙の右側半分)には「4」と「5」、「3」と「6」、2枚目の用紙(図9(b)中、用紙の左側半分)には「2」と「7」、「1」と「8」をそれぞれ表裏に形成する必要がある。
画像形成装置400では、用紙の表裏に画像形成する際、前述したように第2面目に画像が形成された用紙は、反転パス122に導入されることなく排紙ローラ対118により機外に排出される。また、フィニッシャー500では、画像形成装置400から受け取った用紙を1度反転させた後に製本処理トレイ860上に積載する構成になっている。
そのため、図9(b)で示すように画像が形成された用紙を製本処理トレイ860上に積載するためには、図9(c)から図9(f)に示す順番で画像形成装置400によって用紙Pに画像を形成する必要がある。まず、図9(c)に示したように1枚目の第1面目には左側に「3」、右側に「6」の画像が形成される。次に、図9(d)に示したように2枚目の第1面目には左側に「1」、右側に「8」の画像が形成される。そして、図9(e)に示したように1枚目の第2面目には左側に「5」、右側に「4」の画像が形成される。そして最後に、図9(f)に示したように2枚目の第2面目には左側に「7」、右側に「2」の画像が形成される。
このように、フィニッシャー500では製本動作を行う際に用紙が反転されるため、反転されることを考慮した順番に画像が形成される。
図6Aに戻り、画像を形成した後(ステップS407)、CPU901は、当該画像が形成された用紙Pの画像形成面(以降、注目ページと呼ぶ)が両面印刷処理における第2面目であるか否かを判定する(図6B、ステップS408)。ステップS408の判定の結果、注目ページが両面印刷処理における第2面目である場合(ステップS408で「YES」)、CPU901は、処理をステップS410へ進める。すなわち、CPU901は、用紙Pをフィニッシャー500へ向けて搬送させる(ステップS410)。フィニッシャー500内で用紙Pは、処理トレイ630方向へ搬送される。
図10は、フィニッシャー500における製本処理を説明するための図である。
図10において、製本処理が行われる場合、図10(a)に示したように、用紙Pは、搬送ローラ対516〜518によってソートパス523を経て処理トレイ630方向へ搬送される。
図6Bに戻り、用紙Pをフィニッシャー500に向けて搬送した後、CPU901は、用紙Pの後端が切替フラッパ542を通過したか否か(第2の待機位置に到達したか否か)を判断し、通過するまで待機する(ステップS411)。以降、用紙Pの後端が切替フラッパ542を通過した位置を第2の待機位置(後処理待機部)という。
図10(b)に示したように、用紙Pの後端が切替フラッパ542を通過すると搬送ローラ対518が停止する。このとき、用紙Pは、載置部としてのスタックトレイ702上に大きくはみ出して露出した状態になる。なお、スタックトレイ702は、製本処理を実行しない非サドル製本時の排紙トレイである。
用紙Pの後端が第2の待機位置に到達した後(ステップS411で「YES」)、CPU901は、処理をステップS412に進める。すなわちCPU901は、用紙Pの搬送を一旦停止させ、当該用紙Pを第2の待機位置から下流側の後処理機能部である製本処理トレイ860へ向けて搬送する搬送を開始するか否かを判断する第2の搬送開始判断処理を実行する(ステップS412)。第2の搬送開始判断処理の詳細については、後述する。なお、後処理機能部とは、フィニッシャー500内(後処理装置内)に設けられた所定の構成部材であって、用紙に対して所定の後処理を施すための機能を発揮する部材をいう。
第2の搬送開始判断処理が終了した後、CPU901は、用紙Pを第2の待機位置から製本処理トレイ860へ搬送するための搬送を開始する(ステップS413)。
すなわち、用紙の後端が切替フラッパ542を通過し、搬送ローラ対518が停止した後、切替フラッパ542が製本パス525側に切り替えられる。その後、排紙モータM3を逆転することにより図10(c)に示したように、用紙Pは、搬送ローラ対518によって製本パス525に導入される。製本パス525に導入された用紙Pは、搬送ローラ対801によって製本処理トレイ860に搬送され、所定枚数の用紙束を形成する。このとき、製本入口センサ870によって、用紙Pの通過が検出される。
用紙Pの搬送を開始した後、CPU901は、用紙Pが製本処理トレイ860に到達したか否かを判定し、到達するまで待機する(ステップS414)。用紙Pが製本処理トレイ860に到達した後(ステップS414)、CPU901は、注目ページが部最終紙であるか否かを判定する(ステップS415)。ステップS415の判定の結果、注目ページが部最終紙である場合(ステップS415で「YES」)、CPU901は、フィニッシャー制御部951を制御して製本処理を実行させる(ステップS416)。
すなわち、製本処理トレイ860内の用紙束の所定位置に対し、ステイプラ820aとアンビル820bが協働してステイプル処理を実施して綴じる。次いで、ステイプル処理が施された用紙束に対して折り動作が開始される。すなわち、モータM11を駆動して折りローラ対810を回転させ、突きモータM12を駆動して突き出し部材830を製本処理トレイ860に収納された用紙束に向けて突き出す。これによって、製本処理トレイ860に収納された用紙束を折りローラ対810のローラ間に押し出して用紙束が折り曲げられる。
折りローラ対810で用紙束を折ると同時に、折り搬送ローラ対811及び折り排紙ローラ対812で用紙束を下流側に向けて搬送する。このとき、折り搬送ローラ対811の下流側に配置された搬送センサ871がOFFになった後、折り排紙ローラ対812の下流側に配置された排紙センサ872がOFFになると折りモータM11を停止させ、用紙束の製本トレイ703への排出が完了する。
製本処理を実行した後(ステップS416)、CPU901は、製本処理が完了したか否かを判定し、製本処理が完了するまで待機する(ステップS417)。そして、製本処理が完了した後、CPU901は、本用紙搬送処理を終了する。
一方、ステップS408の判定の結果、注目ページが両面印刷処理における第2面目でない場合(ステップS408で「NO」)、CPU901は、処理をステップS409へ進める。すなわち、CPU901は、用紙Pを反転パス122を経由して両面搬送パス124へ搬送し、その後、本用紙搬送処理を終了する。また、ステップS415の判定の結果、注目ページが部最終紙でない場合、CPU901は、本用紙搬送処理を終了する。
次に、図6AのステップS403で実行される第1の搬送開始判断処理について説明する。
図11は、図6AのステップS403で実行される第1の搬送開始判断処理の手順を示すフローチャートである。第1の搬送開始判断処理は、製本処理実行時に、用紙Pを第1の待機位置から第2の待機位置へ向かって移動させるための搬送の開始を判断する処理である。第1の搬送開始判断処理は、CPU901が、ROM902に格納された第1の搬送開始判断処理プログラムに基づいて実行する。
第1の搬送開始判断処理が開始されると、CPU901は、まず、画像形成装置400における紙間時間T2を取得する(ステップS451)。紙間時間とは、例えば、画像形成装置400の生産性が100ppmである場合、以下のように算出することができる。
紙間時間 T2=60(秒)/100(枚)
=0.6(秒)
紙間時間T2は、画像形成装置400の生産性に応じて予め決められており、例えば、ROM902に格納されている。
紙間時間T2を取得した後(ステップS451)、CPU901は、注目ページがジョブ先頭紙であるか否かを判断する(ステップS452)。ステップS452の判定の結果、注目ページがジョブ先頭紙でない場合(ステップS452で「NO」)、CPU901は、注目ページが両面印刷処理の第2面目であるか否かを判断する(ステップS453)。
ステップS453の判定の結果、注目ページが両面印刷処理の第2面目である場合(ステップS453で「YES」)、CPU901は、処理をステップS454に進める。すなわち、CPU901は、注目ページがN+1部目の用紙束を構成する先頭紙であり、かつ、前のN部目の用紙束が製本処理中であるか否かを判定する(ステップS454)。ステップS454の判定の結果、注目ページが用紙束を構成する部先頭紙であり、かつ、前の用紙束(部)が製本処理中である場合(ステップS454で「YES」)、CPU901は、処理をステップS455に進める。すなわち、CPU901は、用紙束の折り時間(製本時間)T1を取得する(ステップS455)。折り時間T1は、予め決められており、例えば、ROM902に格納されている。
折り時間T1を取得した後、CPU901は、N部目の用紙束を構成する最終紙とN+1部目の用紙束を構成する先頭紙のレジオン間隔TW1を設定する(ステップS456)。レジオン間隔とは、第1の待機位置における一の用紙の搬送を開始したレジオン時間と、一の用紙に後続する次の用紙の搬送を開始したレジオン時間との間隔であって、用紙Pを連続して搬送する際のレジストレーションローラ126をオンする間隔をいう。レジオン間隔は、結果的にプリンタ100における紙間時間(排紙間隔)に相当する間隔である。
フィニッシャー500は、第2の待機位置で用紙を待機させることができる構成である。従って、折り時間T1に対して、1枚分先行してフィニッシャー500に用紙が搬送される。この場合、TW1が最も長くなる最長レジオン間隔TW1(max)は、折り時間T1から、先行してフィニッシャー500に搬送した1枚分の紙間時間T2を引いたものとなる。
TW1(max)=T1(折り時間)−T2(紙間時間)
また、上述したように、両面印刷時は、用紙Pの第1面目と第2面目が交互に印刷されるために、N部目の用紙束を構成する最終紙の第2面目の次は後続紙の第1面目を印刷し、次に、N+1部目の用紙束を構成する先頭紙の第2面が印刷される。従って、TW1が最も短くなる最短レジオン間隔TW1(min)は、N部目の用紙束の最終紙と後続紙の1面目の紙間時間T2、及び後続紙の1面目とN+1部目の用紙束の先頭紙との紙間時間T2を加えたもの(T2×2)となる。
TW1(min)=T2×2
本実施の形態では、N+1部目の用紙束の先頭紙を第2の待機位置で待機させる待機時間を短くするために、第1の待機位置での待機時間が長くなるように、N部目の用紙束の最終紙とN+1部目の用紙束の先頭紙のレジオン間隔TW1を下記のように設定する。すなわち、TW1は、紙間時間T2の2倍を超え、折り時間(製本処理時間)T1から紙間時間T2を差し引いた時間以下となるように設定される。
T2×2 < TW1 ≦ T1−T2
TW1をT2×2よりも大きくすることによって、後述のように、第2の待機位置での待機時間(TW2=T1−TW1)を従来に比べて短くすることができる。従って、第2の待機位置であるスタックトレイ702上で製本待機するN+1部目の用紙束の先頭紙を、処理済み用紙と間違えてユーザが取り除く可能性が低下する。また、TW1をT1−T2以下にすることによって、後述ように、第2の待機位置での待機時間(TW2=T1−TW1)を従来に比べて短くすることができると共に、製本処理トレイ860を所定の処理間隔で有効利用できるので、製本効率が低下することもない。
レジオン間隔TW1を設定した後(ステップS456)、CPU901は、処理をステップS458に進める。すなわち、CPU901は、注目ページにおけるレジオン時間Tregonからの経過時間が設定したTW1を超えたか否か判定し、レジオン時間Tregonからの経過時間がTW1を超えるまで待機する(ステップS458)。レジオン時間Tregonからの経過時間がTW1を超えた後(ステップS458で「YES」)、CPU901は、当該用紙Pの第1の待機位置から第2の待機位置に向けた搬送を開始してもよいと判断し、本処理を終了する。
一方、ステップS453の判定の結果、注目ページが両面印刷処理の第2面目ではない場合(ステップS453で「NO」)、CPU901は、処理をステップS457へ進める。また、ステップS454の判定の結果、注目ページが部先頭紙であることと、前の部が製本処理中であることの少なくとも一方が満たされない場合(ステップS454で「NO」)、CPU901は、処理をステップS457へ進める。
ステップS457において、CPU901は、N部目の用紙束の最終紙とN+1部目の用紙束の先頭紙のレジオン間隔TW1を、下記のように紙間時間T2に設定する。
TW1=T2
その後、CPU901は、処理をステップS458へ進める。
一方、ステップS452の判定の結果、注目ページがジョブ先頭紙である場合、CPU901は、本処理を終了させる。本処理は、複数部を包含するジョブにおける先行部に続く後続部の先頭紙を対象とするものであり、ジョブ先頭紙を対象とするものではないからである。
次に、図6BのステップS412で実行される第2の搬送開始判断処理について説明する。
図12は、図6BのステップS412で実行される第2の搬送開始判断処理の手順を示すフローチャートである。第2の搬送開始判断処理は、第2の待機位置から用紙Pを製本処理トレイ860に搬入する搬送を開始してもよいか否かを判断する処理である。第2の搬送開始判断処理は、CPU901が、ROM902に格納された第2の搬送開始判断処理プログラムに基づいて実行する。
第2の搬送開始判断処理が開始されると、CPU901は、まず、用紙Pが第2の待機位置に到達した時刻(サドル前停止時刻)Tpresaddleを取得し、RAM903に記憶させる(ステップS461)。Tpresaddleは、搬送される用紙毎に更新される。
Tpresaddleを取得した後(ステップS461)、CPU901は、注目ページが部先頭紙であり、かつ、前の部が製本処理中であるか否かを判定する(ステップS462)。ステップS462の判定の結果、上記条件を満たす場合(ステップS462で「YES」)、CPU901は、第2の待機位置で待機する第2の待機時間TW2を設定する(ステップS463)。第2の待機時間TW2は、用紙束の折り時間T1から、N部目の用紙束の最終紙とN+1部目の用紙束の先頭紙のレジオン間隔TW1を差し引いて、下記のように表される。
TW2=T1−TW1
本実施の形態では、第2の待機位置で用紙Pを待機させる第2の待機時間TW2を短くするために、第1の待機位置での待機時間が最も長くなるように、N部目の用紙束の最終紙とN+1部目の用紙束の先頭紙のレジオン間隔TW1を決定することが好ましい。
従って、TW2は、下記のように表される。
TW2=T1−TW1(max)
=T1−(T1−T2)
=T2
その後、CPU901は、Tpresaddleからの経過時間がTW2を超えたか否か判定し、Tpresaddleからの経過時間がTW2を超えるまで待機する(ステップS465)。そして、Tpresaddleからの経過時間がTW2を超えた場合(ステップS465で「YES」)、CPU901は、当該用紙Pの第2の待機位置から製本処理トレイ860へ向けた搬送を開始してもよいと判断し、本処理を終了する。
一方、ステップS462の判定の結果、注目ページが部先頭紙であることと、前の部が製本処理中であることの少なくとも一方を満たさない場合(ステップS462で「NO」)、CPU901は、処理をステップS464に進める。すなわち、CPU901は、第2の待機位置で待機する第2の待機時間TW2をTW2=0に設定する(ステップS464)。製本処理の終了を待つ必要がないので、用紙Pをすぐに製本処理トレイ860へ搬送できるからである。そして、その後、CPU901は、処理をステップS465に進め、上記と同様の処理を行う。
図6A、図6B(図11及び図12)の処理によれば、先の部(先の用紙束)の最終紙と次の部(次の用紙束)の先頭紙のレジオン間隔TW1を、通常の間隔よりも長くする。すなわち、レジオン間隔TW1を画像形成装置400の紙間時間の2倍を超える時間に設定することによって、先の部の製本処理中に、次の部の先頭紙がスタックトレイ上に露出して停止する時間が短くなる。これによって、ユーザが、製本待機中の用紙を、スタック処理済み用紙と混同して取り除く可能性を低減することができる。
例えば、用紙束の折り時間(製本時間)T1を3.0秒、画像形成装置400の紙間時間T2を0.6秒とすると、ステップS463で設定した第2の待機位置での最短待機時間TW2(min)は、以下のようになる。
TW2=T1−TW1(max)
=T1−(T1−T2)
=T2=0.6(秒)
一方、N部目の用紙束の最終紙とN+1部目の用紙束の先頭紙のレジオン間隔TW1が最も短くなる従来技術の場合のTW2は、以下のようになる。
TW2=T1−TW1(min)
=T1−(T2×2)
=3−(0.6×2)
=1.8(秒)
従って、本実施の形態によれば、N部目の用紙束の最終紙とN+1部目の用紙束の先頭紙のレジオン間隔TW1が最も長くなるように設定すると、従来技術に比べて、第2の待機位置での待機時間を所定時間短く、例えば、最大1.2秒短くすることができる。
すなわち、本実施の形態によれば、用紙束の先頭紙が、第2の待機位置であるスタックトレイ702上に露出して停止する時間を短くすることができるので、ユーザが、処理済みの用紙と誤って取り出すという不都合を防止することができる。また、この場合、製本処理トレイ860による製本処理は、所定の処理時間間隔により順次実施されるので、製本効率が低下することもない。
また、本実施の形態によれば、フィニッシャー500の載置部であるスタックトレイ702で用紙Pの搬送方向を逆転させる構成としたことにより、フィニッシャー500を小型化させることができる。
100 プリンタ
126 レジストレーションローラ
200 イメージリーダ(画像読取装置)
400 画像形成装置
500 フィニッシャー(後処理装置)
600 操作表示装置
702 スタックトレイ(載置部)
703 製本トレイ
860 製本処理トレイ
900 CPU回路部
901 CPU

Claims (10)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    画像形成後の複数の用紙からなる用紙束に後処理を施す後処理機能部を備えた後処理装置と、
    前記後処理装置に搬入された用紙を前記後処理機能部まで搬送する際、前記後処理機能部の上流側で、前記用紙の一部を露出させた状態で前記用紙を一旦停止させる載置部と、
    前記載置部に前記用紙を停止させた後、前記用紙の前記後処理機能部に向けた搬送を開始するまでの待機時間を設定する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記後処理機能部で処理されるN部目の用紙束を構成する最終紙に続くN+1部目の用紙束を構成する先頭紙の前記待機時間を、前記後処理機能部における一の用紙束を処理するための処理時間よりも前記画像形成装置における排紙間隔の2倍を超える時間短くなるように設定する
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記制御手段は、前記待機時間を、前記後処理機能部における前記処理時間よりも当該後処理機能部における前記処理時間から前記画像形成装置における排紙間隔を差し引いた時間又は当該時間よりも短い時間短くなるように設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記画像形成装置は、該画像形成装置内を搬送される用紙を一時的に停止させるための搬送待機部を備えた搬送手段を有し、
    前記搬送手段は、前記用紙を前記後処理装置の載置部に向けて搬送する際、前記搬送待機部で一旦停止させ、前記排紙間隔の2倍を超える時間であって、前記後処理機能部における前記処理時間から前記排紙間隔を差し引いた時間以下の時間待機させることを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
  4. 前記搬送待機部における待機時間(TW1)は、
    前記後処理機能部における処理時間をT1とし、
    前記画像形成装置における排紙間隔をT2とすると、
    (T2×2) < TW1 ≦ (T1−T2)
    で表されることを特徴とする請求項3記載の画像形成システム。
  5. 前記載置部における待機時間(TW2)は、
    TW2 = T1−TW1
    で表されることを特徴とする請求項4記載の画像形成システム。
  6. 前記後処理機能部は、複数の用紙からなる用紙束に折り処理を施す製本手段であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  7. 前記載置部は、前記後処理機能部に搬入される用紙を一時的に停止させて搬送方向を逆転させるためのトレイであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  8. 前記載置部は、前記製本手段による折り処理が施されないシートが排出される排紙トレイであることを特徴とする請求項6を引用する請求項7記載の画像形成システム。
  9. 前記画像形成後の用紙は、表裏両面にそれぞれ画像が形成された両面印刷後の用紙であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  10. 前記搬送待機部は、前記画像形成装置の転写部に用紙を搬送するレジストレーションローラ位置又はその上流側に設けられていることを特徴とする請求項3乃至9のいずれか1項に記載の画像形成システム。



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