JP2018073764A - ヒータユニット及び車両用シート - Google Patents

ヒータユニット及び車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2018073764A
JP2018073764A JP2016216010A JP2016216010A JP2018073764A JP 2018073764 A JP2018073764 A JP 2018073764A JP 2016216010 A JP2016216010 A JP 2016216010A JP 2016216010 A JP2016216010 A JP 2016216010A JP 2018073764 A JP2018073764 A JP 2018073764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
base material
heater unit
cord
heater element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016216010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6829582B2 (ja
Inventor
裕廉 丸山
Hiroyasu Maruyama
裕廉 丸山
友浩 立井
Tomohiro Tachii
友浩 立井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurabe Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kurabe Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurabe Industrial Co Ltd filed Critical Kurabe Industrial Co Ltd
Priority to JP2016216010A priority Critical patent/JP6829582B2/ja
Publication of JP2018073764A publication Critical patent/JP2018073764A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6829582B2 publication Critical patent/JP6829582B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Resistance Heating (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)

Abstract

【課題】ヒータ素子の断線を防止することが可能なヒータユニット及びそれを用いた車両用シートを提供すること。【解決手段】基材11と、該基材11上に配設されるヒータ素子10と、からなり、複数の採暖部31aが連結部31bで連結されているとともに、該連結部31bにおいて上記基材11には穴11b又は切欠き形成されており、上記ヒータ素子10が上記穴11b又は切欠きの存する位置にも配設されるヒータユニット31。上記ヒータ素子10がコード状ヒータであり、蛇行形状にて上記基材11上に配設され、上記穴11b又は切欠きが上記蛇行形状における直線部分に位置するヒータユニット31。上記のヒータユニット31が配設され、上記吊り込み部が位置にする箇所を避けるように上記採暖部31aが配置され、上記吊り込み部が位置にする箇所に上記連結部31bが配置される車両用シート。【選択図】 図1

Description

本発明は、電気毛布、電気カーペット、カーシートヒータなどに好適に使用可能なヒータユニットに係り、ヒータ素子の断線を防止することが可能なものに関する。
従来より、車両用シートに装着されシートヒータとして供されるヒータユニットとしては、例えば、基材上に熱融着部を備えたコード状ヒータを蛇行配線し、加熱加圧による熱融着により基材と熱融着部を接着固定した構成のもの(例えば、特許文献1〜3参照)や、カレンダー加工を施して表面を硬化させた不織布を基材とし、基材の硬化させた表面上にヒータ線を縫合したもの(例えば、特許文献4,5)などがある。また、本願発明に関連する技術として、例えば、特許文献6が挙げられる。
実公平6−25916号公報:クラベ 特許第4202071号公報:クラベ 特開2015−64926公報:クラベ 特開2007−200866公報:松下電器産業 特開2004−123721公報:松下電器産業 特開2010−3543公報:クラベ
上記のようなヒータユニットに対し、特にカーシートヒータに適用した際には、市場からは更に高度な要求がなされている。まず、運転者等の着座・離座によって繰り返し加えられる荷重や、ヒータユニットを車両用シートに設置する際の作業に対しても、ヒータ素子の断線が生じないことが要求されている。車両用シートには、シート表皮をシートパットに固定するための吊り込み部が形成されており、この吊り込み部にはヒータユニットを配置することができないため、吊り込み部を避けるようにヒータユニットの採暖部を分割し、これら採暖部を連結部で連結する構成がとられている。このような連結部は、幅が狭く、且つ、車両用シートへのヒータユニット設置の際に強い引張力を受けることから、この部分で断線する可能性が高い。
このような問題に対し、上記特許文献2には、連結部において、ヒータ素子を基材に接着固定しない離脱部を設けることが記載されている。また、上記特許文献3には、連結部において基材が筒状となっており、ヒータ素子が筒状になった上記基材の内部に一体化していない状態で挿通されていることが記載されている。しかし、これらのような場合でも、連結部において繰り返し加えられる荷重によって基材が屈曲を繰り返す際、ヒータ素子が基材に引っかかり、基材の屈曲に追従してヒータ素子も屈曲してしまい、結果的にヒータ素子の断線が生じてしまうことがあった。
本発明はこのような従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ヒータ素子の断線を防止することが可能なヒータユニット及びそれを用いた車両用シートを提供することにある。
上記目的を達成するべく、本発明によるヒータユニットは、基材と、該基材上に配設されるヒータ素子と、からなるヒータユニットにおいて、上記ヒータユニットは、複数の採暖部が連結部で連結されているとともに、該連結部において上記基材には穴又は切欠きが形成されており、上記ヒータ素子が上記穴又は切欠きの存する位置にも配設されていることを特徴とするものである。
また、上記ヒータ素子がコード状ヒータであり、所定のパターン形状にて上記基材上に配設されていることが考えられる。
また、上記ヒータ素子が、蛇行形状に配設されており、上記穴又は切欠きが上記蛇行形状における直線部分に位置していることを特徴とするものである。
また、本発明による車両用シートは、シート表皮とシートパットを有し、上記シート表皮を上記シートパットに固定するための吊り込み部が形成され、上記シート表皮と上記シートパットの間に上記のヒータユニットが配設された車両用シートにおいて、上記吊り込み部が位置にする箇所を避けるように上記採暖部が配置され、上記吊り込み部が位置にする箇所に上記連結部が配置されることを特徴とするものである。
本発明によるヒータユニットによれば、連結部において、ヒータ素子が基材に形成された穴又は切欠きの位置に配設されていることから、この部分では基材の屈曲をヒータ素子が受けることがなくなる。そのため、ヒータ素子が屈曲によって断線することを防止できる。特に、穴又は切欠きが上記蛇行形状における直線部分に位置しているものであれば、蛇行形状のパターンを維持しつつ、ヒータ線の屈曲を防止できる。なお、基材において穴又は切欠きを形成した部分は、穴又は切欠きを形成していない部分よりも剛性が低下する。そのため、着座者の着座・離座によって基材が屈曲される位置は、この剛性が低下した穴又は切欠きを形成した部分となる。
本発明による実施の形態を示す図で、ヒータユニットの構成を示す平面図である。 本発明による実施の形態を示す図で、ヒータユニットの一部を拡大した構成を示す平面図である。 本発明による実施の形態を示す図で、ホットプレス式ヒータ製造装置の構成を示す図である。 本発明による実施の形態を示す図で、コード状ヒータを所定のパターン形状に配設する様子を示す一部斜視図である。 本発明による実施の形態を示す図で、コード状ヒータの構成を示す一部切り欠き側面図である。 本発明による実施の形態を示す図で、ヒータユニットを車両用シート内に埋め込んだ様子を一部切り欠いて部示す斜視図である。 本発明による他の実施の形態を示す図で、コード状ヒータの構成を示す一部切り欠き側面図である。 本発明による他の実施の形態を示す図で、ヒータユニットの一部を拡大した構成を示す平面図である。 折り曲げ試験の試験装置を示す側面図である。
以下、図1〜図5を参照して本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態は、本発明を車両用シートのシートヒータに適用することを想定した例を示すものである。
まず、本実施の形態におけるヒータ素子の構成から説明する。本実施の形態は、ヒータ素子としてコード状ヒータ10を使用した例である。本実施の形態におけるコード状ヒータ10は図5に示すような構成になっている。まず、外径約0.2mmの芳香族ポリアミド繊維束からなるヒータ芯3の外周に、素線径0.10mmの銅ニッケル抵抗線(CNW−5)からなる導体素線5aを7本引き揃え、ピッチ1mmで螺旋状に巻装して発熱線1を構成する。なお、導体素線5aには、シリコーンゴムからなる絶縁被膜5bが厚さ約0.005mmで被覆されている。この発熱線1の外周に、熱融着部9としての難燃剤が配合されたポリエチレン樹脂が0.30mmの厚さで押出・被覆されている。コード状ヒータ10はこのような構成になっていて、その仕上外径は1.0mmである。又、屈曲性や引張強度を考慮した場合には上記ヒータ芯3は有効であるが、ヒータ芯3の代わりに複数本の発熱体素線を引き揃えるか或いは撚り合わせたものを使用することも考えられる。
次に、上記構成をなすコード状ヒータ10を接着・固定する基材11の構成について説明する。本実施例における基材11は、低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘構造を有する熱融着性繊維10%と、難燃性ポリエステル繊維からなる難燃性繊維90%とを混合させた不織布(目付150g/m,厚さ0.6mm)で構成にされている。なお、この不織布は、繊維を構成する材料を溶融押出して紡糸しながら積層してウェブを形成して得たものであり、長繊維からなるものである。この長繊維とは、繊維長さを有さない連続した繊維のことであり、フィラメントとも称される。また、本実施の形態によるヒータユニット31は、2つの採暖部31a,31a´が、2つの連結部31b,31b´で連結された形状であるため、基材10もそれに対応した形状となっている。
次に、上記コード状ヒータ10を基材11上に蛇行形状で配設して接着・固定する構成について説明する。本実施の形態においては、蛇行間隔を20mmとした。図3はコード状ヒータ10を基材11上に接着・固定させるためのホットプレス式ヒータ製造装置13の構成を示す図である。まず、ホットプレス治具15があり、このホットプレス治具15上には複数個の係り止め機構17が設けられている。上記係り止め機構17は、図4に示すように、ピン19を備えていて、このピン19はホットプレス冶具15に穿孔された孔21内に下方より差し込まれている。このピン19の上部には係り止め部材23が軸方向に移動可能に取り付けられていて、コイルスプリング25によって常時上方に付勢されている。そして、図4中仮想線で示すように、これら複数個の係り止め機構17の係り止め部材23にコード状ヒータ10を引っ掛けながら蛇行形状にて配設することになる。
図3に戻って、上記複数個の係り止め機構17の上方にはプレス熱板27が昇降可能に配置されている。すなわち、コード状ヒータ10を複数個の係り止め機構17の係り止め部材23に引っ掛けながら蛇行形状にて配設し、その上に基材11を置く。その状態で上記プレス熱板27を降下させてコード状ヒータ10と基材11に、例えば、230℃/5秒間の加熱・加圧を施すものである。それによって、コード状ヒータ10側の熱融着部9と基材11側の熱融着性繊維が融着することになり、その結果、コード状ヒータ10と基材11が接着・固定されることになる。尚、上記プレス熱板27の降下による加熱・加圧時には複数個の係り止め機構17の係り止め部材23はコイルスプリング25の付勢力に抗して下方に移動するものである。また、連結部31b,31b´には複数の穴11bが形成されており、この穴11bの位置においては、コード状ヒータ10が基材11と接着・固定されないことになる。
このようにして、コード状ヒータ10と基材11が接着・固定されたヒータユニット31について、基材11のコード状ヒータ10を配設しない側の面には、接着層の形成、或いは、両面テープの貼り付けがなされても良い。これは、座席に取り付ける際、ヒータユニット31を座席に固定するためのものである。
上記作業を行うことにより、図1に示すような車両用シートヒータのヒータユニット31を得ることができる。尚、上記ヒータユニット31におけるコード状ヒータ10の両端、及び、温度制御装置39にはコードが接続されており、このコードにより、コード状ヒータ10、温度制御装置39、及び、コネクタ35が接続されている。そして、このコネクタ35を介して図示しない車両の電気系統に接続されることになる。
そして、上記構成をなすヒータユニット31は、図6に示すような状態で、車両用シート41内に埋め込まれて配置されることになる。すなわち、上記した通り、車両用シート41のシート表皮43又はシートパット45に、ヒータユニット31が貼り付けられることとなるものである。この際、ヒータユニット31におけるコード状ヒータ10が配設された面がシート表皮43側となっていることが好ましい。これにより、コード状ヒータ10からの熱が、基材11によって断熱されることなく、シート表皮43のみを介して着座者に伝わることになり、熱効率に優れるものとなる。また、車両用シート41の吊り込み部47が位置にする箇所を避けるように採暖部31a,31a´が配置され、吊り込み部47が位置にする箇所に連結部31b,31b´が配置されるよう、ヒータユニット31が車両用シート41に配置される。
上記実施の形態のようにして得られたヒータユニット31は、連結部31b,31b´における穴11bの位置において、ヒータ素子10が基材11と一体化していないため、連結部31b,31b´近傍に強い力や屈曲が加わってもヒータ素子10が強い引張力や屈曲を受けることなく、この部分での断線を防止することができる。また、連結部31b,31b´において、ヒータ素子10が部分的に基材11と接着・固定されているため、ヒータ素子10が宙に浮いて自由に動いてしまうことがなく、ヒータユニット31を車両用シート41等に設置する際の作業性に優れることになる。
上記のようにして得られたヒータユニット31に対し、折り曲げ試験を行った。折り曲げ試験は、図9に示す試験装置51を使用するものであり、この試験装置51は、試料であるヒータユニット31を固定する押さえ金具53,53´、一方の押さえ金具53が設置され上下に往復運動する上板55、もう一方の押さえ金具53´が設置され緩衝材からなる下板57、及び、下板を支える支持台59からなる。まず、ヒータユニット31における連結部31bが2つの押さえ金具53,53´に位置するように、試験装置51にヒータユニット31がセットされる。その状態で、ヒータユニット31における押さえ金具53,53´間の略中央部が折り曲げられるように、上板55が上下に往復運動される。この往復運動は、2秒/サイクルの周期、上板55と下板57の間隔Lについて最小値L=2.5mm、最大値L=100mmとなる振幅で行われた。この間、ヒータユニット31のコード状ヒータ10における7本の各導体素線5aには独立して通電がなされており、ヒータユニット31の折り曲げにより何れか1本の導体素線5aが断線するまでの往復回数を測定した。測定した試料数は5とし、最小値(Min)、最大値(Max)、平均値(Ave)を得た。本実施の形態に対し、連結部31bにおいて、基材11に穴や切欠きが形成されておらず、且つ、基材11上にコード状ヒータ10が接着・固定されたものについて、比較の形態とし、同様に折り曲げ試験を行った。これら試験結果を表1に示す。
Figure 2018073764
表1に示す通り、本実施の形態によるヒータユニット31は、数千回を超える折り曲げに対しても、導体素線5aの断線はなく、確実な断線の防止が図られたものであることが確認された。一方、比較の形態によるヒータユニット31は、実施の形態よりもはるかに少ない往復回数での断線が確認されており、実使用上は充分ではあるが、更なる断線の防止策が必要なものであった。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。コード状ヒータ10は、従来公知の種々のコード状ヒータを使用することができる。例えば、図7に示すような構成のものも考えられる。具体的には、外径約0.2mmの芳香族ポリアミド繊維束からなるヒータ芯3があり、該ヒータ芯3の外周には、素線径0.08mmの錫鍍金硬質錫入り銅合金線(TH−SNCC−3)からなる6本の導体素線5aを引き揃えて構成されたものがピッチ約0.7mmで螺旋状に巻装されている。このヒータ芯3上に導体素線5aを巻装したものの外周に、絶縁体層7としての四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)が約0.15mmの肉厚で押出・被覆され、発熱線1が構成されている。又、この発熱線1の外周には、更に、熱融着部9としての難燃剤が配合されたポリエステル樹脂が0.4mmの厚さで押出・被覆されている。コード状ヒータ10はこのような構成になっていて、その仕上外径は1.5mmである。また、コード状ヒータ10を構成する各構成材料についても、種々のものが使用できるため、適宜選定すればよい。また、温度検知線や圧力検知線、人体検知線などと一体化したコード状ヒータ10を使用することもできる。
また、ヒータ素子として、上記のコード状ヒータ10の他に、例えば、エッチングヒータ、カーボンヒータ、箔状ヒータ等、種々のヒータを使用することもできる。
基材11としては、上記実施の形態で示した不織布の他に、例えば、織布、編物、発泡樹脂シート、発泡ゴムシート、延伸多孔質体等、種々のものが使用できる。これらの中でも、不織布は、風合いが良く柔軟であるため、特にカーシートヒータの用途において好ましい。また、不織布を使用する場合も、上記実施の形態の場合には、不織布を構成する熱融着性繊維として、低融点ポリエステルを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維を使用しているが、それ以外にも、例えば、低融点ポリプロピレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維、又はポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造を有する繊維等の使用が考えられる。このような熱融着性繊維を使用することで、熱融着性繊維の芯部を取り囲んだ状態で、熱融着性繊維の鞘部と上記熱融着部9とが互いに融着し一体化することとなるため、コード状ヒータ1と不織布との接着は非常に強固なものとなる。又、難燃性繊維としては、例えば、上記の難燃性ポリエステルの他に、種々の難燃性繊維の使用が考えられる。
又、基材の大きさや厚さなどは、使用用途によって適宜に変更するものであるが、例えば、機材として不織布を使用する場合、その厚さ(乾燥時に測定した値)は、例えば、0.6mm〜1.4mm程度とすることが望ましい。このような厚さの不織布を使用すれば、加熱・加圧によりコード状ヒータと不織布とを接着・固定した際、不織布がコード状ヒータの外周の30%以上、好ましくは50%以上の部分と良好に接着することになるからであり、それによって、強固な接着状態を得ることができるからである。
また、ヒータユニット31を座席に固定するための接着層については、基材11の伸縮性の点や、良質な風合いの保持という点からすると、離型シート等の上に接着剤のみからなる接着層を形成し、該接着層を上記離型シートから上記基材11表面に転写することによって接着層を形成することが好ましい。
また、コード状ヒータ10を基材11に配設する際、上記のようなホットプレス治具を用いた加熱加圧による融着によって接着・固定する態様でなく、他の態様によりコード状ヒータ10を基材11に固定しても良い。例えば、加熱ロールによって熱融着部9を溶融させながら偏平形状とし、コード状ヒータ10を基材11に固定することも考えられる。また、ヒータ素子に形成された熱融着層により接着する方法のみならず、縫製による方法、接着性を有する基材31により挟持保持する方法など種々の方法によって、ヒータ素子を基材11に配設することが考えられる。
また、採暖部31aの数は、2つでなく3つ以上となっても良い。また、連結部31bについても、2つでなく3つ以上となっても良いし、採暖部31aの数が2つであれば連結部31bの数は1つであることも考えられる。また、1つの連結部31bに複数のヒータ素子が配設されていても良い。
また、連結部31bの構成について、上記実施の形態では、穴11bを形成したが、図8に示すような切欠き11cであってもよい。また、形状も四角形だけでなく、他の多角形や円、楕円、様々な曲線から構成された形状であってもよい。大きさにも制限はないが、小さすぎると、ヒータ素子が基材の屈曲に追従しまい断線しやすくなり、大きすぎると、基材から離脱したヒータ素子を適切な位置に収納することが困難となってしまう。採暖部31a同士を連結する方向を長さ、それに直行する方向を幅とすると、連結部31bの幅方向において穴11b又は切欠き11cが1/4〜3/4を占めるように形成することが好ましい。また、穴11b又は切欠き11cの長さは、ヒータ素子を蛇行形状に配設した場合、蛇行形状における直線部分の長さより小さく、蛇行形状における直線部分の長さの1/3より大きいことが好ましい。そして、ヒータ素子を蛇行形状に配設した場合、穴11b又は切欠き11cが蛇行形状における直線部分に位置していることが好ましい。また、穴11b又は切欠き11cは単数でもよいし複数形成してもよく、数に制限はない。
以上詳述したように本発明によれば、ヒータ素子の断線を防止し、作業性を向上したヒータユニットを得ることができる。このヒータユニットは、例えば、電気毛布、電気カーペット、カーシートヒータ、ステアリングヒータ、暖房便座、防曇鏡用ヒータ、加熱調理器具、床暖房用ヒータ等に好適に使用可能である。
10 コード状ヒータ(ヒータ素子)
11 基材
11b 穴
11c 切欠き
31 ヒータユニット
31a,31a´ 採暖部
31b,31b´ 連結部
41 車両用シート

Claims (4)

  1. 基材と、該基材上に配設されるヒータ素子と、からなるヒータユニットにおいて、
    上記ヒータユニットは、複数の採暖部が連結部で連結されているとともに、該連結部において上記基材には穴又は切欠きが形成されており、上記ヒータ素子が上記穴又は切欠きの存する位置にも配設されていることを特徴とするヒータユニット。
  2. 上記ヒータ素子がコード状ヒータであり、所定のパターン形状にて上記基材上に配設されていることを特徴とする請求項1記載のヒータユニット。
  3. 上記ヒータ素子が、蛇行形状に配設されており、上記穴又は切欠きが上記蛇行形状における直線部分に位置していることを特徴とする請求項2記載のヒータユニット。
  4. シート表皮とシートパットを有し、上記シート表皮を上記シートパットに固定するための吊り込み部が形成され、上記シート表皮と上記シートパットの間に請求項1〜請求項3何れか記載のヒータユニットが配設された車両用シートにおいて、
    上記吊り込み部が位置にする箇所を避けるように上記採暖部が配置され、上記吊り込み部が位置にする箇所に上記連結部が配置されることを特徴とする車両用シート。
JP2016216010A 2016-11-04 2016-11-04 ヒータユニット及び車両用シート Active JP6829582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016216010A JP6829582B2 (ja) 2016-11-04 2016-11-04 ヒータユニット及び車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016216010A JP6829582B2 (ja) 2016-11-04 2016-11-04 ヒータユニット及び車両用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018073764A true JP2018073764A (ja) 2018-05-10
JP6829582B2 JP6829582B2 (ja) 2021-02-10

Family

ID=62115689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016216010A Active JP6829582B2 (ja) 2016-11-04 2016-11-04 ヒータユニット及び車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6829582B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020147158A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 大倉工業株式会社 面状発熱体および乗物用シート
DE102022102140A1 (de) 2021-02-02 2022-08-04 Tokyo Cosmos Electric Co., Ltd. Elektronische komponente und verfahren zu deren herstellung
DE102022102150A1 (de) 2021-02-02 2022-08-04 Tokyo Cosmos Electric Co., Ltd. Elektronische komponente und verfahren zu deren herstellung

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020147158A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 大倉工業株式会社 面状発熱体および乗物用シート
JP7390109B2 (ja) 2019-03-13 2023-12-01 大倉工業株式会社 面状発熱体および乗物用シート
DE102022102140A1 (de) 2021-02-02 2022-08-04 Tokyo Cosmos Electric Co., Ltd. Elektronische komponente und verfahren zu deren herstellung
DE102022102150A1 (de) 2021-02-02 2022-08-04 Tokyo Cosmos Electric Co., Ltd. Elektronische komponente und verfahren zu deren herstellung

Also Published As

Publication number Publication date
JP6829582B2 (ja) 2021-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6320935B2 (ja) コード状ヒータと面状ヒータ
JP4202071B2 (ja) シートヒータとシートヒータの製造方法
JP5916385B2 (ja) コード状ヒータと面状ヒータ
US9963056B2 (en) Seat heater and a manufacturing method of seat heater
JP6351999B2 (ja) ヒータユニット及びシート
JP6829582B2 (ja) ヒータユニット及び車両用シート
JP7360942B2 (ja) コード状ヒータ、面状ヒータおよび面状ヒータの製造方法
JP5500792B2 (ja) ヒータユニット、シートヒータ及びシート
JP7133905B2 (ja) ヒータユニット及び車両用シート
JP6636825B2 (ja) ヒータユニット及び車両用シート
JP5360790B2 (ja) ヒータユニット及びその製造方法
JP2015064926A (ja) ヒータユニット及び車両用シート
JP7210299B2 (ja) 面状ヒータ
JP2013020951A (ja) コード状ヒータと面状ヒータ
CN116018878A (zh) 绳状加热器与面状加热器
WO2022153919A1 (ja) ヒータユニット及び車両用シート
JP6101480B2 (ja) ヒータユニット
JP5127381B2 (ja) ヒータユニットの製造方法
WO2021186972A1 (ja) コード状ヒータと面状ヒータ
JP2022108228A (ja) ヒータユニット及び車両用シート
JP2023015829A (ja) ヒータユニット及び車両用シート
JP2022108229A (ja) ヒータユニット及び車両用シート
WO2024142835A1 (ja) 線状体を備えた面状ユニット、ステアリングホイール及び面状ユニットの製造方法
WO2023204022A1 (ja) 面状ユニット、ステアリングホイール及び面状ユニットの製造方法
CN116761532A (zh) 加热器单元和车辆座椅

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6829582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350