JP2017199515A - ヒータ装置の製造方法およびヒータ装置 - Google Patents

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良雄 辻谷
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【課題】セラミックヒータの表面を保護し、かつ熱伝達効率の高いヒータ装置を簡易なプロセスで製造する方法を提供する。【解決手段】金属体にてセラミックヒータ2の表面が被覆されてなるヒータ装置1の製造方法において、ケース部材3にセラミックヒータ2を嵌挿する嵌挿工程S100と、セラミックヒータ2が嵌挿されたケース部材3に金属粉末Mを充填する充填工程S110と、ケース部材3に充填された金属粉末Mをセラミックヒータ2の発熱により焼結及び/又は溶融させてセラミックヒータ2の外面2a及び下面2bに金属体層4を形成する形成工程S120と、を有する。かかる製造方法を用いて製造されたヒータ装置1は、金属体層4にてセラミックヒータ2及びケース部材3が固定される。【選択図】図2

Description

本発明は、ヒータ装置の製造方法およびヒータ装置の技術に関し、より詳細には、金属体にてセラミックヒータの表面が被覆されてなるヒータ装置の製造方法およびヒータ装置に関する。
従来、セラミックヒータは、シーズヒータに比べて小型で長寿命であるという特徴を有しているが、他方、外部からの物理的な衝撃に弱く、また、セラミックヒータを直接液中で使用した際には、気泡や液中の異物が表面(セラミック層)に付着することで当該部分の温度が高まり、熱応力や熱衝撃に表面(セラミック層)にヒビが入り、場合によってはセラミックヒータ自体が割れてしまうという問題があった。
かかる観点から、セラミックヒータの表面(セラミック層)が露出しないように、金属体にてセラミックヒータの表面が被覆されてなるヒータ装置が提案されている。例えば、特許文献1には、まず、筒状の金属製ケース(カバー部材)に棒状のセラミックヒータを嵌挿して覆い、次いで、金属製ケースとセラミックヒータとの間に金属粉末等からなる流動体を充填するヒータ装置の製造方法が開示されている。かかる製造方法により得られるヒータ装置は、金属粉体を介して間接的に被加熱物を加熱することができる。
しかしながら、上述した特許文献1に開示される従来のヒータ装置の製造方法では、金属製ケースとセラミックヒータとの間に金属粉末等からなる流動体を充填するものであったため、金属製ケースの開口端を別部材にて封止する必要があり、製造プロセスが複雑になるという問題があった。また、成形品たるヒータ装置において、金属粉末を隙間なく充填して充填密度を高めることが困難であったため、金属粉末の充填密度が低いと、ヒータ装置における熱伝達効率が金属製ケースとセラミックヒータとの間の金属粉末の充填密度に影響されることから、セラミックヒータにて直接加熱する構造と比べて反って被加熱物への熱伝達効率が低下してしまうという問題があった。
特開昭60−127689号公報
そこで、本発明では、ヒータ装置の製造方法およびヒータ装置に関し、前記従来の課題を解決するもので、セラミックヒータの表面を保護し、かつ熱伝達効率の高いヒータ装置を簡易なプロセスで製造する方法を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、金属体にてセラミックヒータの表面が被覆されてなるヒータ装置の製造方法において、枠体にセラミックヒータを嵌挿する嵌挿工程と、前記セラミックヒータが嵌挿された前記枠体に金属粉末を充填する充填工程と、前記枠体に充填された金属粉末を前記セラミックヒータの発熱により焼結及び/又は溶融させてセラミックヒータの表面に金属体層を形成する形成工程と、を有するものである。
請求項2においては、前記嵌挿工程は、前記枠体として内部中空の金属又はセラミックス製のケース部材が用いられ、前記形成工程は、前記金属体層にて前記セラミックヒータ及び前記ケース部材を固定するものである。
請求項3においては、前記嵌挿工程は、前記枠体として成形品形状と同一形状の空間部を有する金型が用いられるものである。
請求項4においては、前記形成工程は、前記セラミックヒータに通電して前記金属粉末を加熱するものである。
請求項5においては、前記形成工程は、前記金属粉末の加熱温度を前記金属粉末に含まれる主成分の融点以下に設定するものである。
請求項6においては、前記金属粉末は、銅及びアルミニウムから選ばれる少なくとも一種を主成分として含むものである。
請求項7においては、金属体にてセラミックヒータの表面が被覆されてなるヒータ装置おいて、前記セラミックヒータが嵌挿された金属又はセラミックス製のケース部材と、前記セラミックヒータと前記ケース部材との間に金属粉末を焼結及び/又は溶融させて形成される金属体層と、を有してなり、前記金属体層にて、前記セラミックヒータの表面が被覆されるとともに、前記セラミックヒータ及び前記ケース部材が固定されるものである。
請求項8においては、前記金属粉末は、銅及びアルミニウムから選ばれる少なくとも一種を主成分として含むものである。
本発明の効果として、セラミックヒータの表面を保護し、かつ熱伝達効率の高いヒータ装置を簡易なプロセスで製造することができる。
本発明の一実施例に係るヒータ装置の全体的な構成を示した側面図である。 図1のヒータ装置の縦断面図である。 図1のヒータ装置の水平断面図である。 図1のヒータ装置の製造工程を示したフローチャートである。 図1のヒータ装置の製造工程を説明した断面図である。 別実施例のヒータ装置の縦断面図である。 図6のヒータ装置の水平断面図である。 図6のヒータ装置の製造工程を示したフローチャートである。 図6のヒータ装置の製造工程を説明した断面図である。 その他の実施例のヒータ装置の水平断面図である
次に、発明を実施するための形態を説明する。
まず、本実施例のヒータ装置1の構成について、以下に説明する。
図1乃至図3に示すように、本実施例のヒータ装置1は、金属体にてセラミックヒータ2の表面が被覆されてなるヒータ装置であって、具体的には、セラミックヒータ2が嵌挿された金属又はセラミックス製の枠体としてのケース部材3と、セラミックヒータ2とケース部材3との間に金属粉末Mを焼結及び/又は溶融させて形成される金属体としての金属体層4と、を有してなり、金属体層4にてセラミックヒータ2の外面2a及び下面2bが被覆されるとともに、セラミックヒータ2及びケース部材3が固定されるものである。
セラミックヒータ2は、断面円形の円柱状に形成された公知のセラミックス製のヒータとして構成されている。セラミックヒータ2は、図示せぬタングステン等の高融点金属からなる電熱線(発熱体)が埋設されており、電熱線の両端部にリード5・5がそれぞれロウ付けにより接続されている。リード5・5は、図示せぬ電源装置と接続されており、電源装置と通電されることで上述した熱電線が発熱する。
セラミックヒータ2の材質としては、公知の材料を用いることができ、例えば、アルミナ、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素等が挙げられる。本実施例のヒータ装置1では、900℃〜1200℃での高温使用が可能な高温用セラミックヒータが好ましく用いられる。
ケース部材3は、一端が閉塞された内部中空の有底円筒状に形成された金属又はセラミックス製の部材として構成されている。ケース部材3の材質としては、セラミックヒータ2の熱容量や後述する金属体層4を形成する金属粉末Mの融点等によって適宜選択することができ、例えば、ステンレス等の鋼系、純銅・青銅・真鍮・洋銀等の銅系、又はこれらの合金等、熱伝導率の高い金属材料やセラミックスを用いることができる。本実施例のヒータ装置1では、耐熱性及び耐蝕性の点でステンレス鋼が好ましく用いられ、耐薬品性の点でセラミックスが好ましく用いられる。
ケース部材3は、内径がセラミックヒータ2の外径よりも大きくなるように形成されており、セラミックヒータ2がケース部材3に嵌挿されて同一軸心上に位置決めされて配設されている。そして、セラミックヒータ2の外面2a及び下面2bとケース部材3の内面3a及び内底面3bとの間に形成された隙間に、後述する金属体層4が形成されている。なお、セラミックヒータ2及びケース部材3の隙間のクリアランスは、所定の離間を保持してセラミックヒータ2をケース部材3に嵌挿でき、かつその隙間に金属体層4を有効に形成できる大きさであればよい。
金属体層4は、セラミックヒータ2とケース部材3との間に形成され、所定の金属粉末Mが部分的又は完全に焼結及び/又は溶融された金属の塊状物として形成される。金属粉末Mの材質としては、ヒータ装置1のヒータ通電時に溶融しないものであり、かつケース部材3の材質より低融点の材質が用いられ、具体的には、純銅・青銅・真鍮・洋銀等の銅系、アルミニウム系、鉄系、又はこれらの合金等を用いることができる。本実施例のヒータ装置1では、熱伝導率が高く、また寸法変化も比較的小さく安価であることから、銅及びアルミニウムから選ばれる少なくとも一種を主成分として含むことが好ましい。
金属体層4は、ケース部材3の中央にセラミックヒータ2を嵌挿させた状態で、ケース部材3の隙間に金属粉末Mを流し込んで充填し、金属製ケース2に充填された金属粉末Mをセラミックヒータ2の発熱により焼結及び/又は溶融させることで形成される。なお、ヒータ装置1の製造方法については、詳細を後述する(図4及び図5参照)。
金属体層4の厚さは、熱伝達効率の観点から装置寸法に合せて適宜好ましく設定される。すなわち、ヒータ装置1の熱伝達効率を高めるためには薄いほど好ましいが、薄すぎるとセラミックヒータ2とケース部材3との隙間に金属粉末Mを均一に充填させることが困難となる。金属粉末Mの充填が不十分であると、金属体層4の強度や密度が不均一となって、ヒータ装置1のヒータ通電時に不均一箇所で熱伝達効率が低下して、ヒータ装置1の性能が低下するとともに、局所的な熱応力や熱衝撃の発生によりセラミックヒータ2に割れが発生する要因となるからである。他方、金属体層4が厚くなるほどヒータ装置1の熱伝達効率が低下してしまう。
次に、本実施例のヒータ装置1の製造方法について、以下に説明する。
図4及び図5に示すように、ヒータ装置1の製造方法としては、枠体としてのケース部材3にセラミックヒータ2を嵌挿する嵌挿工程S100と、セラミックヒータ2が嵌挿されたケース部材3に金属粉末Mを充填する充填工程S110と、ケース部材3に充填された金属粉末Mをセラミックヒータ2の発熱により焼結及び/又は溶融させてセラミックヒータ2の外面2a及び下面2bに金属体としての金属体層4を形成する形成工程S120と、を有する。
嵌挿工程S100では、ケース部材3を開口部が上方に向くように設置した状態で(図5(a))、セラミックヒータ2を上方より嵌挿するとともに、セラミックヒータ2及びケース部材3を同一軸心上に位置決めして配置する(図5(b))。このとき、セラミックヒータ2は、図示せぬ治具にて固定される。
充填工程110では、セラミックヒータ2が嵌挿されたケース部材3の隙間に金属粉末Mを図示せぬロート部材等を用いて流し込み、ケース部材3の開口部端面の近傍位置まで金属粉末Mを充填する(図5(c))。金属粉末Mを充填する際には、ケース部材3を微振動させつつ、金属粉末Mを複数回に分けて流し込むようにすることで、金属粉末Mの充填密度を高めることができる。
形成工程S120では、図示せぬ電源装置に接続されて通電したセラミックヒータ2を発熱させ、金属粉末Mをセラミックヒータ2にて加熱して焼結及び/又は溶融させることで金属体層4を形成する(図5(d))。金属粉末Mの加熱温度としては、金属粉末Mに含まれる主成分の融点以下の温度に設定して、好ましくは主成分の融点の6割〜8割程度に設定する。金属粉末Mの加熱温度を上げすぎると、分解ガスの発生等により金属体層4の密度が低下してしまう場合があるからである。なお、主成分が金属合金の場合の融点は、組成の液相点のことをいい、共晶点が存在する場合には共晶点のことをいう。
金属体層4の形成プロセスとしては、例えば、常温(室温)・常圧の条件下でセラミックヒータ2を発熱させて加熱を開始し、設定温度(最高温度)で一定時間保持した後、再び室温まで冷却する。金属体層4の微細組織制御のためには、保持温度を2段階以上設けるのが好ましい。ケース部材3に充填された金属粉末Mは、融点以下の温度で熱処理されることで、全部又は一部が溶融するか、又は表面エネルギーを減少させようとする方向、つまり表面積が減少する方向に物質移動がおこり、粉体間の結合が生じて全部又は一部が焼結して、セラミックヒータ2の外面2a及び下面2bを被覆するようにして金属体層4が形成され、かかる金属体層4にてセラミックヒータ2及びケース部材3が固定される。
一例として、金属粉末Mが銅を主成分として含む場合の形成工程S120では、銅の融点である約1080℃以下となるようにセラミックヒータ2による金属粉末Mの加熱温度(600℃〜700℃)が設定され、常温から設定温度まで発熱させた状態で所定時間(10分間〜20分間)加熱することで、目的とするヒータ装置1を得ることができる。なお、金属粉末Mがアルミニウムを主成分として含む場合は、アルミニウムの融点である約660℃以下となるように、セラミックヒータ2による金属粉末Mの加熱温度が設定される。
以上のように、本実施例のヒータ装置1の製造方法は、金属体にてセラミックヒータ2の表面が被覆されてなるヒータ装置1の製造方法において、ケース部材3にセラミックヒータ2を嵌挿する嵌挿工程S100と、セラミックヒータ2が嵌挿されたケース部材3に金属粉末Mを充填する充填工程S110と、ケース部材3に充填された金属粉末Mをセラミックヒータ2の発熱により焼結及び/又は溶融させてセラミックヒータ2の外面2a及び下面2bに金属体層4を形成する形成工程S120と、を有するため、セラミックヒータ2の表面を保護し、かつ熱伝達効率の高いヒータ装置1を簡易なプロセスで製造することができる。
すなわち、本実施例の製造方法によれば、ケース部材3にセラミックヒータ2が嵌挿され、セラミックヒータ2とケース部材3との間に金属粉末Mを充填させた状態で金属体層4を形成するものであるため、金属製ケース2とセラミックヒータ3との間に隙間なく金属層4を形成して、成形品たるヒータ装置1にてセラミックヒータ2の表面(外面2a及び下面2b)を精度よく覆うことができ、外部からの物理的な衝撃や、熱応力や熱衝撃により表面(セラミック層)にヒビが入ったりするのを防止し、熱伝達効率を高めることができる。また、セラミックヒータ2の発熱により金属体層4を形成するため、製造プロセスを簡易化することができる。
特に、本実施例の製造方法では、嵌挿工程S100にて、枠体として内部中空の金属又はセラミックス製のケース部材3が用いられ、形成工程S120にて、金属体層4にてセラミックヒータ2及びケース部材3を固定するものであるため、金属体層4の形成がより容易となる。
また、成形工程S120にて、セラミックヒータ2に通電して金属粉末Mを加熱するものであるため、外部の加熱源が不要となるため製造プロセスをより簡易化することができるとともに、金属粉末Mの加熱効率がよく、金属体層4の成形精度を高めることができる。
なお、本実施例のヒータ装置1およびその製造方法としては、上述した実施例に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
すなわち、上述した実施例のヒータ装置1の製造方法においては、枠体として内部中空の金属又はセラミックス製のケース部材3が用いられ、成形品として金属体層4にてセラミックヒータ2及びケース部材3が固定されるヒータ装置1が得られる方法について説明したが、成形品たるヒータ装置1の構成はこれに限定されない。
例えば、図6及び図7に示す実施例のヒータ装置101は、金属体層104にてセラミックヒータ102の外面102a及び下面102bが被覆されて構成されており、上述した実施例のヒータ装置(図1乃至図3等参照)と比べてケース部材3を不要としたものである。本実施例のヒータ装置101は、金属体層104にてセラミックヒータ102の表面(外面102a及び下面102b)が覆われることで、物理衝撃や熱衝撃の向上だけでなく、セラミックヒータ102単体と比べた場合の真円度や直線度等の形状の寸法精度をより向上できる。
図8及び図9に示すように、ヒータ装置101の製造方法としては、枠体として成形品形状と同一形状の空間部106cを有する金型106にセラミックヒータ102を嵌挿する嵌挿工程S200と、セラミックヒータ102が嵌挿された金型106に金属粉末Mを充填する充填工程S210と、金型106に充填された金属粉末Mをセラミックヒータ102の発熱により焼結及び/又は溶融させてセラミックヒータ102の外面102a及び下面102bに金属体としての金属体層104を形成する形成工程S220と、金型106よりヒータ装置1を離型する離型工程S230と、を有する。
金型106は、可動型及び固定型を有してなり、型締めされた状態で、可動型及び固定型の両端面に成形品たるヒータ装置101(金属体層104)の外形と同一形状の断面円形の空間部106cが形成されている。空間部106cは、内径がセラミックヒータ102の外径よりも大きくなるように形成され、セラミックヒータ102が金型106(空間部106c)に嵌挿されて同一軸心上に位置決めされた状態で、セラミックヒータ102の外面102a及び下面102bと空間部106cの内面103a及び内底面103bとの間に隙間が形成される。
まず、嵌挿工程S200では、型締めされた金型106を空間部106cの開口部が上方に向くように設置した状態で、セラミックヒータ102を上方より嵌挿するとともに、セラミックヒータ102及び金型106の空間部106cを同一軸心上に位置決めして配置する(図9(a))。なお、金型106の空間部106cには、後述するヒータ装置1の離型性を高めるための予め所定の離型剤が塗布される。
充填工程210では、セラミックヒータ102が嵌挿された金型106の空間部106cの隙間に金属粉末Mを図示せぬロート部材等を用いて流し込み、空間部106cの開口部端面の近傍位置まで金属粉末Mを充填する(図9(b))。金属粉末Mを充填する際には、金型106を微振動させつつ、金属粉末Mを複数回に分けて流し込むようにすることで、金属粉末Mの充填密度を高めることができる。
形成工程S220では、図示せぬ電源装置に接続されて通電したセラミックヒータ102を発熱させ、金属粉末Mをセラミックヒータ102にて加熱して焼結及び/又は溶融させることで金属体層104を形成する(図9(c))。
離型工程S230では、金属体層104が形成された成形品たるヒータ装置1を金型106より離型する(図9(d))。本工程におけるヒータ装置101の離型性を高め、金型106に対する金属粉末Mの焼け付きを防止するという観点から、本実施例のヒータ装置101に用いられる金属粉末Mの素材としては、真鍮又はアルミニウムが好ましく用いられる。
また、上述した実施例のヒータ装置1の製造方法(図4及び図5参照)では、形成工程S120にて図示せぬ電源装置に接続されて通電したセラミックヒータ2を発熱させて、金属粉末Mを加熱する方法について説明したが、セラミックヒータ2の発熱方法はこれに限定されず、例えば、誘導加熱装置を用いて、ケース部材3に充填された金属粉末Mとともに、セラミックヒータ2の電熱線(発熱体)を誘導加熱して、セラミックヒータ2の発熱により金属粉末Mを間接的に加熱するようにしてもよい。
また、上述した実施例のヒータ装置1の製造方法(図4及び図5参照)では、形成工程S120にて常温の条件下にて金属体層4を形成する方法について説明したが、例えば、金属粉末Mが充填された金属製ケース2を所定温度に加熱(予加熱)した条件下にて金属粉末Mを焼結させるようにしてもよい。
また、上述した実施例のヒータ装置1(図1乃至図3参照)では、セラミックヒータ2が断面円形の円柱状に形成され、ケース部材3が内部中空の有底円筒状に形成されたものが用いられるが、セラミックヒータ2及びケース部材3の形状はこれに限定されず、例えば、セラミックヒータ2が有底若しくは無底チューブ状、板状、又は角柱状等に形成され、ケース部材3が円筒状や箱状等に形成されてもよい。さらに、ケース部材3としては、開口縁部にねじ山、ねじ溝、又は鍔状のフランジ等が形成されてもよい。
ヒータ装置におけるセラミックヒータ及びケース部材の形状の組み合わせとしては、例えば、図10に示す各実施例のように、内部中空の有底円筒状のケース部材203に断面長方形の板状に形成されたセラミックヒータ202を嵌挿してなるヒータ装置201(図10(a))、内部中空で底面長方形の箱状のケース部材303に断面円形の円柱状に形成されたセラミックヒータ302を嵌挿してなるヒータ装置301(図10(b))、内部中空で底面正方形の箱状のケース部材403に断面正方形の角柱状に形成されたセラミックヒータ402を嵌挿してなるヒータ装置401(図10(c))、又は内部中空で底面長方形の箱状のケース部材503に断面長方形の板状に形成されたセラミックヒータ502を嵌挿してなるヒータ装置501(図10(d))等のように構成してもよい。
1 ヒータ装置
2 セラミックヒータ
2a 外面
2b 下面
3 ケース部材(枠体)
3a 内面
3b 内底面
4 金属体層(金属体)
5 リード

Claims (8)

  1. 金属体にてセラミックヒータの表面が被覆されてなるヒータ装置の製造方法において、
    枠体にセラミックヒータを嵌挿する嵌挿工程と、
    前記セラミックヒータが嵌挿された前記枠体に金属粉末を充填する充填工程と、
    前記枠体に充填された金属粉末を前記セラミックヒータの発熱により焼結及び/又は溶融させてセラミックヒータの表面に金属体層を形成する形成工程と、
    を有することを特徴とするヒータ装置の製造方法。
  2. 前記嵌挿工程は、前記枠体として内部中空の金属又はセラミックス製のケース部材が用いられ、前記形成工程は、前記金属体層にて前記セラミックヒータ及び前記ケース部材を固定する請求項1に記載のヒータ装置の製造方法。
  3. 前記嵌挿工程は、前記枠体として成形品形状と同一形状の空間部を有する金型が用いられる請求項1に記載のヒータ装置の製造方法。
  4. 前記形成工程は、前記セラミックヒータに通電して前記金属粉末を加熱する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のヒータ装置の製造方法。
  5. 前記形成工程は、前記金属粉末の加熱温度を前記金属粉末に含まれる主成分の融点以下に設定する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のヒータ装置の製造方法。
  6. 前記金属粉末は、銅及びアルミニウムから選ばれる少なくとも一種を主成分として含む請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のヒータ装置の製造方法。
  7. 金属体にてセラミックヒータの表面が被覆されてなるヒータ装置おいて、
    前記セラミックヒータが嵌挿された金属又はセラミックス製のケース部材と、
    前記セラミックヒータと前記ケース部材との間に金属粉末を焼結及び/又は溶融させて形成される金属体層と、を有してなり、
    前記金属体層にて、前記セラミックヒータの表面が被覆されるとともに、前記セラミックヒータ及び前記ケース部材が固定される、
    ことを特徴とするヒータ装置。
  8. 前記金属粉末は、銅及びアルミニウムから選ばれる少なくとも一種を主成分として含む請求項7に記載のヒータ装置。
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