JP2017165132A - 履帯および履帯の締結方法 - Google Patents

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敏勝 高木
知宏 猪瀬
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知宏 猪瀬
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Abstract

【課題】 マスタピンの加工を容易にし、マスタピンを安価に製造できるようにする。
【解決手段】 各レギュラリンク13の内側リンク部14と外側リンク部15および各マスタリンク17の内側リンク部18と外側リンク部19には、レギュラピン23またはマスタピン26が挿通されるピン挿通孔14A,15B,21A,22Aを設ける。左,右方向の一方のマスタリンク17の外側リンク部19には、マスタピン挿通孔21Aの内周面から径方向の外向きに凹陥し、左,右方向の外側の端面21Cに開口した凹陥溝21Dを設ける。マスタピン26には、軸方向の一端部26Aの外周面に切欠溝26Cを設ける。マスタリンク17の外側リンク部19とマスタピン26との間には、マスタピン26の切欠溝26Cに嵌入した状態で、外側リンク部19の凹陥溝21Dに係止してマスタピン26の回転を規制する係止部材27を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の装軌式車両に用いて好適な履帯および履帯の締結方法に関する。
一般に、油圧ショベル等の装軌式車両に用いられる履帯は、下部走行体のサイドフレームに設けられた遊動輪と駆動輪との間に巻回され、これら遊動輪と駆動輪との間で無限軌道を形成する。そして、駆動輪を油圧モータ等によって回転駆動し、履帯を遊動輪と駆動輪との間で周回動作させることにより、装軌式車両は不整地等を安定して走行することができる。
履帯は、通常、無端状に形成されたトラックリンクと、該トラックリンクに取付けられた多数個のシューとからなっている。トラックリンクは、左,右方向で対をなし長さ方向の一側が内側リンク部となり長さ方向の他側が外側リンク部となった多数個のレギュラリンクと、左,右方向で対をなし長さ方向の一側が内側リンク部となり長さ方向の他側が外側リンク部となったマスタリンクと、隣合う前記各マスタリンクの前記内側リンク部と前記各レギュラリンクの前記外側リンク部との間および隣合う前記各レギュラリンクの前記内側リンク部と前記外側リンク部との間を連結する多数本のレギュラピンと、前記マスタリンクの前記外側リンク部と前記レギュラリンクの前記内側リンク部との間を連結するマスタピンとを備えている。
トラックリンクのマスタピンは、マスタリンクに対して回転が規制され、抜止めされた状態で取付けられている。ここで、マスタピンには、軸方向の一端部に長円状のフランジが設けられ、このフランジをマスタリンクの外側リンク部に形成した溝に係合させることにより、マスタピンの軸方向の他方への抜止めとマスタリンクに対する回転の規制が図られている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭57−163488号公報
ところで、特許文献1によるものでは、マスタピンの一端部に長円状のフランジを設ける構成としている。この場合、マスタピンにフランジを設ける方法としては、マスタピンのピン本体よりも大径な丸棒(素材)を切削してフランジを形成する方法、鍛造によってフランジを形成する方法、溶接を用いてフランジを固着する方法等がある。いずれの方法でも、製造するための工数、コストが多く掛かるため、マスタピンが高額になるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、マスタピンの加工を容易にすることができ、マスタピンを安価に製造できるようにした履帯および履帯の締結方法を提供することにある。
本発明による履帯は、無端状に形成されたトラックリンクと、該トラックリンクに取付けられた多数個のシューとからなり、前記トラックリンクは、左,右方向で対をなし長さ方向の一側が内側リンク部となり長さ方向の他側が外側リンク部となった多数個のレギュラリンクと、左,右方向で対をなし長さ方向の一側が内側リンク部となり長さ方向の他側が外側リンク部となったマスタリンクと、隣合う前記各マスタリンクの前記内側リンク部と前記各レギュラリンクの前記外側リンク部との間および隣合う前記各レギュラリンクの前記内側リンク部と前記外側リンク部との間を連結する多数本のレギュラピンと、前記マスタリンクの前記外側リンク部と前記レギュラリンクの前記内側リンク部との間を連結するマスタピンとを備えてなる。
上述した課題を解決するために、本発明が採用する構成の特徴は、前記各レギュラリンクの前記内側リンク部と前記外側リンク部および前記各マスタリンクの前記内側リンク部と前記外側リンク部には、前記レギュラピンまたは前記マスタピンが挿通されるピン挿通孔を設け、前記左,右のマスタリンクのうち一方のマスタリンクの前記外側リンク部には、前記ピン挿通孔の内周面から径方向の外向きに凹陥して形成されると共に左,右方向の外側の端面に開口した凹陥溝を設け、前記マスタピンには、軸方向の一方の端部に位置して外周面を切欠くことにより切欠溝を設け、前記マスタリンクの前記外側リンク部と前記マスタピンとの間には、前記マスタピンの前記切欠溝に嵌入した状態で、前記外側リンク部の前記凹陥溝に係止することにより前記マスタピンの回転を規制する係止部材を設ける構成としたことにある。
本発明によれば、マスタピンの加工を容易にすることができ、マスタピンを安価に製造することができる。
本発明の第1の実施の形態による履帯を備えた油圧ショベルを示す正面図である。 履帯の一部を拡大して示す斜視図である。 レギュラリンク、マスタリンク、レギュラピン、マスタピン、シュー等を図2中の矢示III−III方向からみた断面図である。 マスタリンク、レギュラピン、マスタピン、抜止めピン、シュー等を示す分解斜視図である。 マスタリンクの外側リンク部、マスタピンの一端側および係止部材を拡大して示す締結方法の工程図である。 マスタピンの切欠溝に係止部材を嵌入した状態を示す締結方法の工程図である。 図6のマスタピンをマスタリンクのピン挿通孔に挿入し、係止部材をマスタリンクの凹陥溝に係止させた状態を示す締結方法の工程図である。 本発明の第2の実施の形態によるマスタリンクの外側リンク部と係止部材をマスタピンの一端側と一緒に分解して示す締結方法の工程図である。 図8のマスタピンをマスタリンクのピン挿通孔に挿入し、係止部材をマスタリンクの凹陥溝に係止させた状態を示す締結方法の工程図である。 本発明の第3の実施の形態によるマスタリンクの外側リンク部、マスタピンの一端側および各係止部材を分解して示す締結方法の工程図である。 図10のマスタピンをマスタリンクのピン挿通孔に挿入し、各係止部材をマスタリンクの各凹陥溝に係止させた状態を示す締結方法の工程図である。 本発明の第4の実施の形態によるマスタリンクの外側リンク部、マスタピンの一端側および係止部材を分解して示す締結方法の工程図である。
以下、本発明の実施の形態に係る履帯を、油圧ショベルの下部走行体に適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図7は、本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、油圧ショベル1は、土砂の掘削作業等を行う建設機械の1つを構成している。この油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。上部旋回体3の前側には、土砂の掘削作業等を行うフロント装置4が俯仰動可能に設けられている。
ここで、下部走行体2は、センタフレーム(図示せず)の左,右両側に位置して前,後方向に伸長した左,右のサイドフレーム5A(左側のみ図示)を備えたトラックフレーム5と、各サイドフレーム5Aの長さ方向の一端側に設けられた遊動輪6と、サイドフレーム5Aの他端側に設けられた駆動輪7と、遊動輪6と駆動輪7との間に巻回された後述の履帯11とを含んで構成されている。
トラックフレーム5の左,右のサイドフレーム5Aには、履帯11をサイドフレーム5Aの上側で案内する複数個の上ローラ8と、履帯11をサイドフレーム5Aの下側で案内する複数個の下ローラ9とが設けられている。
次に、本発明の特徴部分となる履帯11の構成および締結方法(組立手順)について、図2ないし図7を参照して説明する。まず、履帯11の構成について述べる。
履帯11は、遊動輪6と駆動輪7との間に巻回して設けられ、該履帯11は、後述のトラックリンク12、シュー29を含んで構成されている。履帯11は、駆動輪7が回転駆動されることにより、遊動輪6と駆動輪7との間で周回動作を行うものである。
トラックリンク12は、後述のレギュラリンク13、マスタリンク17、レギュラピン23、マスタピン26、係止部材27、抜止めピン28を含んで構成されている。トラックリンク12は、レギュラリンク13とマスタリンク17をレギュラピン23、マスタピン26等によって連結することにより無限軌道履帯として無端状に形成される。
レギュラリンク13は、左,右方向で対をなした状態で多数個設けられ、履帯11の周回方向で隣合うものが互いに回動可能に連結されている。左,右のレギュラリンク13は、履帯11の長手方向(周回方向)に沿って延びる長円状の強度部材として形成されている。各レギュラリンク13は、左,右方向で対称形状をなすように配置され、内側リンク部14、外側リンク部15、リンク本体16により構成されている。
内側リンク部14は、レギュラリンク13の長さ方向の一側に形成されている。左,右の内側リンク部14は、左,右方向に所定寸法離間して配置され、隣合う各レギュラリンク13の外側リンク部15に挟まれている。内側リンク部14には、図3に示す如く、左,右方向に貫通するピン挿通孔14Aが形成されている。このピン挿通孔14Aには、後述のブッシュ24を介してレギュラピン23が回転自在に挿入される。
外側リンク部15は、レギュラリンク13の長さ方向の他側に形成され、該外側リンク部15は、隣合う各レギュラリンク13の内側リンク部14または各マスタリンク17の内側リンク部18を左,右両側から挟むように配置されるものである。外側リンク部15には、左,右方向の外側に突出するように円筒状のボス部15Aが設けられている。
ボス部15Aの内周側は、レギュラピン挿通孔15Bとなり、該レギュラピン挿通孔15Bの左,右方向の内側は、拡開してシール嵌合段部15Cとなっている。レギュラピン挿通孔15Bには、後述するレギュラピン23の軸方向の端部側が挿嵌され、シール嵌合段部15Cには、後述のシール部材25が嵌合されている。
リンク本体16は、内側リンク部14と外側リンク部15との間に位置し、内部が中空となる枠状体として形成されている。このリンク本体16は、履帯11が周回動作するときの外側の端縁が後述のシュー29が取付けられるシュー取付部16Aとなっている。一方、リンク本体16の内側の端縁は、上ローラ8および下ローラ9が接触するローラ接触部16Bとなっている。
シュー取付部16Aは、後述するシュー29が当接する平坦面をなし、上,下方向に貫通するボルト挿通孔(図示せず)が複数個、例えば2個設けられている。シュー取付部16Aには、各ボルト挿通孔の上側に位置して後述のナット31が配置され、このナット31には、シュー29をシュー取付部16Aに取付けるためのボルト30が螺着される。
次に、本実施の形態の特徴となる部分を備えたマスタリンク17の構成について説明する。
マスタリンク17は、左,右方向で対をなして配置され、多数個のレギュラリンク13を連結してなるリンク列の両端部に配置された各レギュラリンク13に連結されるものである。ここで、左,右のマスタリンク17は、後述するボス部21,22の形状を除き、左,右方向でほぼ対称となる形状をなしている。そこで、左,右のマスタリンク17では、ボス部21,22以外の構成について、同一の符号を付して説明するものとする。マスタリンク17は、レギュラリンク13と同様に、内側リンク部18と外側リンク部19とリンク本体20とにより構成されている。
内側リンク部18は、マスタリンク17の長さ方向の一側に形成され、左,右の内側リンク部18は、左,右方向に所定寸法離間して配置され、隣合う各レギュラリンク13の外側リンク部15に挟まれている。内側リンク部18には、レギュラリンク13の内側リンク部14と同様に、図3、図4に示す如く、左,右方向に貫通するピン挿通孔18Aを有し、該ピン挿通孔18Aには、後述のブッシュ24を介してレギュラピン23が回転自在に挿入される。
外側リンク部19は、マスタリンク17の長さ方向の他側に形成され、該外側リンク部19は、隣合う各レギュラリンク13の内側リンク部14を左,右両側から挟むように配置されるものである。左,右の外側リンク部19のうち、一方の外側リンク部19には、後述の係止側ボス部21が設けられ、他方の外側リンク部19には、後述のピン側ボス部22が設けられている。なお、本実施の形態では、左,右方向の一方を図2ないし図4での右方とし、他方を左方としているが、逆の配置とすることもできる。
マスタリンク17のリンク本体20は、レギュラリンク13のリンク本体16と同様に、内側リンク部18と外側リンク部19との間に位置し、内部が中空となる枠状体として形成されている。また、リンク本体20は、シュー取付部20Aとローラ接触部20Bとを有し、シュー取付部20Aには、長さ方向に間隔をもって2個のボルト挿通孔20Cが形成されている。各ボルト挿通孔20Cには、後述のシュー29を取付けるためのボルト30が挿通される。
係止側ボス部21は、図3に示すように、左,右方向の一方に配置されたマスタリンク17の外側リンク部19に設けられている。この係止側ボス部21は、左,右方向の外側(一方)に突出する円筒状をなしている。係止側ボス部21は、その内周側がマスタピン挿通孔21Aとなり、該マスタピン挿通孔21Aの左,右方向の内側(他方)は、拡開してシール嵌合段部21Bとなっている。マスタピン挿通孔21Aには、後述するマスタピン26の軸方向の一端部26A側が挿嵌され、シール嵌合段部21Bには、後述のシール部材25が嵌合されている。
ここで、係止側ボス部21には、マスタピン挿通孔21Aの内周面から径方向の外向きに凹陥して形成されると共に、左,右方向の外側の端面21Cに開口した凹陥溝21Dが設けられている。この凹陥溝21Dは、後述するマスタピン26の切欠溝26Cに係止部材27を嵌入した状態で、この切欠溝26Cから外部に突出した係止部材27の一部が係止するものである。
凹陥溝21Dの形状を具体的に述べると、図5、図6に示すように、係止部材27は、例えば扁平なブロック体からなるキーと呼ばれる金属片として形成されている。従って、係止部材27の突出部位27Aは四角形状をなしているから、凹陥溝21Dは、係止部材27の突出部位27Aが位置決め状態で嵌合するように、四角形状の凹溝として形成されている。即ち、凹陥溝21Dは、マスタピン挿通孔21A側となる内径側が開口し、外径側が底部21D1によって閉塞されたU字状溝として形成されている。
これにより、凹陥溝21Dは、マスタピン26の切欠溝26Cに嵌入された係止部材27が嵌合した状態では、マスタリンク17に対するマスタピン26の回転を規制することができ、かつ底部21D1によって係止部材27が切欠溝26Cから抜出すのを規制することができる。なお、凹陥溝21Dの係止側ボス部21の軸方向となる深さ寸法は、係止部材27の厚さ寸法よりも僅かに大きな寸法に設定しているが、両者が確実に係止できる寸法であればこの寸法に限るものではない。
次に、ピン側ボス部22は、左,右方向の他方に配置されたマスタリンク17の外側リンク部19に設けられている。このピン側ボス部22は、係止側ボス部21とほぼ同様に、左,右方向の外側(他方)に突出する円筒状をなしている。ピン側ボス部22の内周側は、マスタピン挿通孔22Aとなり、該マスタピン挿通孔22Aの左,右方向の内側(一方)は、拡開してシール嵌合段部22Bとなっている。マスタピン挿通孔22Aには、後述するマスタピン26の軸方向の他端部26B側が挿嵌され、シール嵌合段部22Bには、シール部材25が嵌合されている。
さらに、ピン側ボス部22には、端面に開口した状態で径方向に延びるピン溝22Cが設けられている。このピン溝22Cは、後述の抜止めピン28をマスタピン26のピン孔26Dに挿通させるための凹溝として形成されている。ここで、ピン溝22Cは、マスタリンク17に挿着されたマスタピン26が軸方向にがたつかないように、ピン孔26Dの近傍位置に配置されている。一方、ピン側ボス部22の周方向となるピン溝22Cの幅寸法は、抜止めピン28よりも大きな寸法に設定されている。これにより、抜止めピン28は容易に取付け、取外しすることができる。
レギュラピン23は、隣合う各マスタリンク17の内側リンク部18と各レギュラリンク13の外側リンク部15との間および隣合う各レギュラリンク13の内側リンク部14と外側リンク部15との間を連結するもので、連結部位に合わせて多数本設けられている。レギュラピン23は、一定の外径寸法をもった円柱体として形成され、その両端側は、各レギュラリンク13の外側リンク部15に設けられたレギュラピン挿通孔15Bに圧入、かしめ等の手段を用いて固定的に嵌着される。
ブッシュ24は、レギュラピン23または後述のマスタピン26が挿通可能な円筒体からなり、その両端側は、各レギュラリンク13の内側リンク部14に設けられたピン挿通孔14Aまたは各マスタリンク17の内側リンク部18に設けられたピン挿通孔18Aに固定的に嵌着される。各ブッシュ24の内周側には、挿通されたレギュラピン23またはマスタピン26の外周面と摺接する軸受(図示せず)が設けられ、この軸受(摺接面)を潤滑するためのグリースも収容している。
シール部材25は、各レギュラリンク13の外側リンク部15に設けられたシール嵌合段部15Cおよび各マスタリンク17を構成する各ボス部21,22のシール嵌合段部21B,22Bにそれぞれ嵌合されている。各シール部材25は、ブッシュ24の端面に液密に摺接し、該ブッシュ24内に収容されたグリースが外部に漏れ出さないようにシールしている。
マスタピン26は、隣合う各マスタリンク17と各レギュラリンク13とを連結、切離し可能に連結するものである。マスタピン26は、一定の外径寸法をもった円柱体として形成され、ブッシュ24内に僅かな隙間を介して挿入されている。また、マスタピン26の一端部26Aは、一方のマスタリンク17の係止側ボス部21に設けられたマスタピン挿通孔21Aに支持され、他端部26Bは、他方のマスタリンク17のピン側ボス部22に設けられたマスタピン挿通孔22Aに支持されている。
マスタピン26には、一端部26A側に位置して外周面を切欠くことにより切欠溝26Cが設けられている。この切欠溝26Cは、例えば図5に示すように、マスタピン26の一端部26Aの外周面を軸線と直交する接線方向に切欠くことにより凹溝状に形成されている。切欠溝26Cは、後述する係止部材27が嵌入されるもので、その深さ寸法(マスタピン26の径方向の寸法)および隙間寸法(マスタピン26の軸方向の寸法)は、後述の係止部材27をがたつかせず安定的に保持できる寸法、即ち、係止部材27よりもそれぞれ僅かに大きな寸法に設定されている。切欠溝26Cは、マスタピン26に対し例えばフライス盤等を用いた切削加工を施すことにより容易に加工することができる。
ここで、切欠溝26Cは、マスタピン26の軸方向に一対の壁部を有するU字状の凹溝として形成されている。従って、切欠溝26Cに係止部材27を嵌入した状態では、マスタピン26に対して係止部材27を軸方向に固定することができる。
一方、マスタピン26の他端部26Bには、直径方向に貫通するようにピン孔26Dが設けられている。このピン孔26Dには、後述する抜止めピン28が着脱可能に挿着されるもので、ピン側ボス部22のピン溝22Cに対応して配置されている。
係止部材27は、マスタリンク17の外側リンク部19(係止側ボス部21)とマスタピン26との間に設けられるものである。係止部材27は、マスタピン26の切欠溝26Cに嵌入した状態で、一方のマスタリンク17の係止側ボス部21に設けられた凹陥溝21Dに係止することができる。この状態では、係止部材27は、マスタリンク17に対するマスタピン26の回転を規制することができる。しかも、マスタピン26が軸方向の他側に移動しようとしたときに、係止部材27が凹陥溝21Dに当接するから、この係止部材27は、マスタピン26の他側への抜け出し(移動)を規制することができる。
係止部材27は、キーと呼ばれる金属片からなり、マスタピン26の軸方向に扁平な四角形状のブロック体として形成されている。係止部材27は、一部がマスタピン26の切欠溝26Cに嵌入し、該切欠溝26Cに嵌入していない残余の部分が突出部位27A(図6参照)となる。この突出部位27Aは、マスタリンク17の係止側ボス部21に設けられた凹陥溝21Dに係止するものである。
抜止めピン28は、抜止め部材を構成するもので、マスタピン26の他端部26Bに設けられたピン孔26Dに着脱可能に挿着される棒状体として形成されている。抜止めピン28は、マスタピン26の他端部26Bを他方のマスタリンク17のピン側ボス部22に設けられたマスタピン挿通孔22Aに挿通させた状態で、マスタピン26のピン孔26Dに挿着されることにより、マスタピン26が軸方向の一側に抜け出ないように固定するものである。
シュー29は、トラックリンク12に取付けられるもので、該トラックリンク12の長さ方向に多数個設けられている。シュー29は、左,右方向に長尺な金属板からなり、各レギュラリンク13のリンク本体16のシュー取付部16Aおよびマスタリンク17のリンク本体20のシュー取付部20Aにボルト30およびナット31を用いて取付けられ、履帯11の接地面として構成されるものである。
左,右一対のレギュラリンク13および左,右一対のマスタリンク17には、それぞれ1個のシュー29が取付けられる構成となっている。シュー29には、長さ方向の中央位置に、左,右方向に離間して2個ずつ合計4個のボルト挿通孔29Aが設けられている。シュー29の取付構造は、レギュラリンク13およびマスタリンク17共に同様である。そこで、マスタリンク17にシュー29を取付ける構造を例に挙げて説明する。
図4に示すように、マスタリンク17のリンク本体20のシュー取付部20Aにシュー29を当接させる。この状態で、シュー29のボルト挿通孔29Aとリンク本体20のボルト挿通孔20Cとにボルト30を挿通し、このボルト30をナット31に螺着することにより、シュー29を各マスタリンク17に強固に取付けることができる。
次に、履帯11を構成するトラックリンク12の組立作業、即ち、各レギュラリンク13、各マスタリンク17を各レギュラピン23、マスタピン26を用いて連結する場合の締結方法について説明する。
まず、多数個のレギュラリンク13を各レギュラピン23を用いて連結する場合について述べる。
多数個設けられたレギュラリンク13を左,右方向で対称形状をなすように配置し、その内側リンク部14のピン挿通孔14Aにブッシュ24の両端側を圧入することにより、それぞれを一体化させる。また、各外側リンク部15のシール嵌合段部15Cにシール部材25を挿着する。
ブッシュ24によって左,右のレギュラリンク13を一体化させたら、左,右のレギュラリンク13の内側リンク部14を、他のレギュラリンク13の外側リンク部15間に挿入し、ブッシュ24と各外側リンク部15のレギュラピン挿通孔15Bとを同軸上に配置する。そして、レギュラピン23を、前記各外側リンク部15のレギュラピン挿通孔15Bとブッシュ24とに挿入する。このときに、レギュラピン23の両端部を各外側リンク部15のレギュラピン挿通孔15Bに対し、圧入、かしめ等の手段を用いて固定的に嵌着する。これにより、多数個のレギュラリンク13を帯状に連結することができる。
次に、各レギュラリンク13を帯状に連結したら、その他端に位置するレギュラリンク13にマスタリンク17を連結する。このマスタリンク17の連結作業は、各レギュラリンク13間の連結作業と同様となっている。
即ち、マスタリンク17の内側リンク部18のピン挿通孔18Aにブッシュ24の両端側を圧入し、各ボス部21,22のシール嵌合段部21B,22Bにシール部材25を挿着する。この状態で、左,右のマスタリンク17の内側リンク部18を、他端の各レギュラリンク13の外側リンク部15間に挿入した後、レギュラピン23を、前記各外側リンク部15のレギュラピン挿通孔15Bとブッシュ24とに挿入し、レギュラピン23の両端部を各外側リンク部15のレギュラピン挿通孔15Bに固定的に嵌着する。これにより、各マスタリンク17を他端に位置する各レギュラリンク13に連結することができる。
このように、各レギュラリンク13と各マスタリンク17とを帯状に連結したら、この段階で、各リンク13,17に対してシュー29を取付けるのが一般的な作業手順となっている。各リンク13,17に対してシュー29を取付けたら、履帯11を下部走行体2に取付けるための履帯11の締結作業が行われる。
そこで、本発明の特徴となる履帯11の締結方法を、図5ないし図7を参照しつつ説明する。
まず、締結方法を始める前の準備作業とし、帯状に連結された各リンク13,17によるリンク列を、トラックフレーム5のサイドフレーム5Aを取囲むように、遊動輪6と駆動輪7とに亘って巻回させる。この状態で、リンク列の一端に位置する各レギュラリンク13の内側リンク部14を、各マスタリンク17の外側リンク部19間に挿入し、ブッシュ24と係止側ボス部21のマスタピン挿通孔21Aとピン側ボス部22のマスタピン挿通孔22Aとを同軸上に配置する。
次に、ブッシュ24と各ボス部21,22のマスタピン挿通孔21A,22Aとを位置合せしたら、履帯11の締結作業に移る。この履帯11の締結作業の作業方法では、図5に示す如く、マスタピン26の一端部26A側に形成した切欠溝26Cに係止部材27の一部を嵌入する。
続いて、図6に示す如く、切欠溝26Cに係止部材27が嵌入されたマスタピン26を、その他端部26B側からマスタリンク17の係止側ボス部21のマスタピン挿通孔21A、ブッシュ24(各レギュラリンク13の内側リンク部14のピン挿通孔14A)、マスタリンク17のピン側ボス部22のマスタピン挿通孔22Aの順で挿入する。
このように、ブッシュ24と各マスタピン挿通孔21A,22Aとの間にマスタピン26を挿入するときには、係止部材27の突出部位27Aの周方向位置を係止側ボス部21に設けられた凹陥溝21Dの位置に合せる。これにより、図7に示す如く、マスタピン26の切欠溝26Cから突出した係止部材27の突出部位27Aを、マスタリンク17の係止側ボス部21の凹陥溝21Dに係合させることができる。
そして、係止部材27の突出部位27Aを、マスタリンク17の係止側ボス部21の凹陥溝21Dに係合させた状態では、この係止部材27によりマスタリンク17に対するマスタピン26の回転を規制することができる。しかも、マスタピン26が軸方向の他側に移動しようとしたときには、係止部材27の突出部位27Aが凹陥溝21Dに当接するから、係止部材27によってマスタピン26の他側への抜け出し(移動)を規制することができる。
履帯11の締結方法を用いて、各レギュラリンク13と各マスタリンク17とを連結したら、マスタピン26のピン孔26Dに抜止めピン28を挿着することにより、抜止めピン28によってマスタピン26の一側への抜け出し(移動)を規制することができる。これにより、履帯11を組立てつつ、該履帯11を遊動輪6と駆動輪7とに亘って巻回させることができる。
下部走行体2に履帯11を装着した状態では、駆動輪7を回転駆動させることにより、履帯11を周回動作させて油圧ショベル1を作業現場まで走行させることができる。この作業現場では、上部旋回体3を旋回させつつフロント装置4を俯仰動させることにより、土砂の掘削作業等を行うことができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、各レギュラリンク13の内側リンク部14と外側リンク部15および各マスタリンク17の内側リンク部18と外側リンク部19(ボス部21,22)には、レギュラピン23またはマスタピン26が挿通されるピン挿通孔14A,15B,21A,22Aを設ける。また、左,右方向の一方のマスタリンク17の外側リンク部19の係止側ボス部21には、マスタピン挿通孔21Aの内周面から径方向の外向きに凹陥して形成されると共に左,右方向の外側の端面21Cに開口した凹陥溝21Dを設ける。一方、マスタピン26には、軸方向の一端部26Aに位置して外周面を切欠くことにより切欠溝26Cを設ける。この上で、マスタリンク17の外側リンク部19(係止側ボス部21)とマスタピン26との間には、マスタピン26の切欠溝26Cに嵌入した状態で、係止側ボス部21の凹陥溝21Dに係止することによりマスタピン26の回転を規制する係止部材27を設ける構成としている。
従って、マスタピン26の切欠溝26Cに嵌入された係止部材27は、その突出部位27Aを、マスタリンク17の係止側ボス部21の凹陥溝21Dに係合させることにより、マスタリンク17に対するマスタピン26の回転を規制することができる。しかも、軸方向の他側へのマスタピン26の移動は、係止部材27の突出部位27Aが凹陥溝21Dに当接することにより規制でき、マスタピン26の他側への抜け出しを防止することができる。
この結果、特許文献1のように、マスタピンにフランジを設ける必要がなく、簡単な切削加工でマスタピン26に切欠溝26Cを設け、マスタリンク17の係止側ボス部21に凹陥溝21Dを設け、ブロック状の係止部材27を用意するだけで、マスタピン26の回転と他側への抜出しを防止でき、マスタピン26を含めて材料費、加工費を安価に抑えることができる。
マスタリンク17の係止側ボス部21に設けた凹陥溝21Dは、マスタピン挿通孔21A側となる内径側が開口し、外径側が底部21D1によって閉塞されたU字状溝として形成している。これにより、凹陥溝21Dは、底部21D1によって係止部材27が切欠溝26Cから抜出すのを規制することができる。
さらに、マスタピン26の他端部26Bには、ピン孔26Dを設け、各ボス部21,22のマスタピン挿通孔21A,22A等に挿入された状態で、ピン孔26Dに抜止め部材としての抜止めピン28を挿入する構成としている。これにより、抜止めピン28は、マスタピン26が軸方向の一側に抜け出ないように固定することができる。
次に、図8および図9は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、マスタリンクの凹陥溝を径方向の外側に向けて漸次広幅に形成し、係止部材には、この凹陥溝に係止する拡幅部を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図8において、第2の実施の形態による係止側ボス部41は、第1の実施の形態による係止側ボス部21とほぼ同様に、マスタピン挿通孔41A、シール嵌合段部41B、端面41Cおよび凹陥溝41Dを有している。しかし、第2の実施の形態による係止側ボス部41は、凹陥溝41Dが径方向の外側に向けて溝幅寸法が漸次広くなるように形成されている点で、第1の実施の形態による係止側ボス部21と相違している。
第2の実施の形態による係止部材42は、第1の実施の形態による係止部材27とほぼ同様に、ブロック体として形成されている。しかし、第2の実施の形態による係止部材42は、図9に示すように、マスタピン26の切欠溝26Cから突出する突出部位42Aが、係止側ボス部41の凹陥溝41Dに合致して係止するように拡幅部として形成されている点で、第1の実施の形態による係止部材27と相違している。
かくして、このように構成された第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態によれば、係止側ボス部41の凹陥溝41Dに対し、係止部材42の突出部位42Aを正確に、かつ強固に係止させることができる。
次に、図10および図11は本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、マスタリンクの凹陥溝とマスタピンの切欠溝と係止部材とをそれぞれ2個ずつ設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図10、図11において、第3の実施の形態による係止側ボス部51は、第1の実施の形態による係止側ボス部21とほぼ同様に、マスタピン挿通孔51A、シール嵌合段部51B、端面51Cおよび凹陥溝51Dを有している。しかし、第3の実施の形態による係止側ボス部51は、凹陥溝51Dが径方向で対向する位置に2個設けられている点で、第1の実施の形態による係止側ボス部21と相違している。
第3の実施の形態によるマスタピン52は、第1の実施の形態によるマスタピン26とほぼ同様に、一定の外径寸法をもった円柱体として形成され、軸方向の一端部52Aに切欠溝52Bが設けられ、他端部にピン孔(いずれも図示せず)が設けられている。しかし、第3の実施の形態によるマスタピン52は、切欠溝52Bが径方向で対向する位置に2個設けられている点で、第1の実施の形態によるマスタピン26と相違している。
第3の実施の形態による係止部材53は、2個設けられた係止側ボス部51の凹陥溝51Dとマスタピン52の切欠溝52Bとにそれぞれ対応するように2個設けられている。
かくして、このように構成された第3の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第3の実施の形態によれば、係止側ボス部51の凹陥溝51Dとマスタピン52の切欠溝52Bと係止部材53とをそれぞれ2個ずつ設けているから、それぞれが受承する負荷を軽減することができ、これらの構成の簡略化、小型化を図ることができる。
次に、図12は本発明の第4の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、マスタピンの切欠溝を丸穴として形成し、係止部材を円柱体として形成したことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図12において、第4の実施の形態による係止側ボス部61は、第1の実施の形態による係止側ボス部21とほぼ同様に、マスタピン挿通孔61A、シール嵌合段部61B、端面61Cおよび凹陥溝61Dを有している。しかし、第4の実施の形態による係止側ボス部61は、凹陥溝61Dが後述する係止部材63に合わせて狭幅に形成されている点で、第1の実施の形態による係止側ボス部21と相違している。
第4の実施の形態によるマスタピン62は、第1の実施の形態によるマスタピン26とほぼ同様に、一定の外径寸法をもった円柱体として形成され、軸方向の一端部62Aに切欠溝62Bが設けられ、他端部にピン孔(いずれも図示せず)が設けられている。しかし、第4の実施の形態によるマスタピン62は、切欠溝62Bが丸穴として形成されている点で、第1の実施の形態によるマスタピン26と相違している。
第4の実施の形態による係止部材63は、係止側ボス部61の凹陥溝61Dに係止し、マスタピン62の切欠溝62Bに嵌入する円柱体として形成されている点で、第1の実施の形態による係止部材27と相違している。
かくして、このように構成された第4の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第4の実施の形態によれば、マスタピン62の切欠溝62Bは、丸穴として形成しているから、ドリル等を用いて容易に加工することができる。また、係止部材63を円柱体とすることにより市販の丸棒材を利用することができる。
なお、第1の実施の形態では、マスタピン26の他端部26Bにピン孔26Dを設け、該ピン孔26Dに抜止め部材としての抜止めピン28を挿入することにより、マスタピン26の一側への抜止めを行う構成とした場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、マスタピンの他端部に全周に亘って凹溝を形成し、この凹溝にC字状のリングを嵌着することにより、マスタピンの一側への抜止めを行う構成としてもよい。この構成は他の実施の形態にも適用することができる。
また、各実施の形態では、履帯として油圧ショベル1の下部走行体2に装備された履帯11を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン、ブルドーザ等の他の装軌式車両に装備された履帯にも適用することができる。
11 履帯
12 トラックリンク
13 レギュラリンク
14,18 内側リンク部
14A,18A ピン挿通孔
15,19 外側リンク部
15B レギュラピン挿通孔
17 マスタリンク
21,41,51,61 係止側ボス部
21A,22A,41A,51A,61A マスタピン挿通孔
21C,41C,51C,61C 端面
21D,41D,51D,61D 凹陥溝
21D1 底部
22 ピン側ボス部
23 レギュラピン
26,52,62 マスタピン
26A,52A,62A 一端部
26B 他端部
26C,52B,62B 切欠溝
26D ピン孔
27,42,53,63 係止部材
28 抜止めピン(抜止め部材)
29 シュー

Claims (4)

  1. 無端状に形成されたトラックリンクと、該トラックリンクに取付けられた多数個のシューとからなり、
    前記トラックリンクは、
    左,右方向で対をなし長さ方向の一側が内側リンク部となり長さ方向の他側が外側リンク部となった多数個のレギュラリンクと、
    左,右方向で対をなし長さ方向の一側が内側リンク部となり長さ方向の他側が外側リンク部となったマスタリンクと、
    隣合う前記各マスタリンクの前記内側リンク部と前記各レギュラリンクの前記外側リンク部との間および隣合う前記各レギュラリンクの前記内側リンク部と前記外側リンク部との間を連結する多数本のレギュラピンと、
    前記マスタリンクの前記外側リンク部と前記レギュラリンクの前記内側リンク部との間を連結するマスタピンとを備えてなる履帯において、
    前記各レギュラリンクの前記内側リンク部と前記外側リンク部および前記各マスタリンクの前記内側リンク部と前記外側リンク部には、前記レギュラピンまたは前記マスタピンが挿通されるピン挿通孔を設け、
    前記左,右のマスタリンクのうち一方のマスタリンクの前記外側リンク部には、前記ピン挿通孔の内周面から径方向の外向きに凹陥して形成されると共に左,右方向の外側の端面に開口した凹陥溝を設け、
    前記マスタピンには、軸方向の一方の端部に位置して外周面を切欠くことにより切欠溝を設け、
    前記マスタリンクの前記外側リンク部と前記マスタピンとの間には、前記マスタピンの前記切欠溝に嵌入した状態で、前記外側リンク部の前記凹陥溝に係止することにより前記マスタピンの回転を規制する係止部材を設ける構成としたことを特徴とする履帯。
  2. 前記マスタリンクの前記凹陥溝は、前記ピン挿通孔側となる内径側が開口し、外径側が閉塞されたU字状溝として形成してなる請求項1に記載の履帯。
  3. 前記マスタピンの他方の端部には、前記ピン挿通孔に挿入された状態で抜止めするための抜止め部材を設ける構成としてなる請求項1に記載の履帯。
  4. 無端状に形成されたトラックリンクと、該トラックリンクに取付けられた多数個のシューとからなり、
    前記トラックリンクは、
    左,右方向で対をなし長さ方向の一側が内側リンク部となり長さ方向の他側が外側リンク部となった多数個のレギュラリンクと、
    左,右方向で対をなし長さ方向の一側が内側リンク部となり長さ方向の他側が外側リンク部となったマスタリンクと、
    隣合う前記各マスタリンクの前記内側リンク部と前記各レギュラリンクの前記外側リンク部との間および隣合う前記各レギュラリンクの前記内側リンク部と前記外側リンク部との間を連結する多数本のレギュラピンと、
    前記マスタリンクの前記外側リンク部と前記レギュラリンクの前記内側リンク部との間を連結するマスタピンとを備えてなる履帯において、
    前記各レギュラリンクの前記内側リンク部と前記外側リンク部および前記各マスタリンクの前記内側リンク部と前記外側リンク部には、前記レギュラピンまたは前記マスタピンが挿通されるピン挿通孔を設け、
    前記左,右のマスタリンクのうち一方のマスタリンクの前記外側リンク部には、前記ピン挿通孔の内周面から径方向の外向きに凹陥して形成されると共に左,右方向の外側の端面に開口した凹陥溝を設け、
    前記マスタピンには、軸方向の一方の端部に位置して外周面を切欠くことにより切欠溝を設け、
    前記マスタリンクの前記外側リンク部と前記マスタピンとの間には、前記マスタピンの前記切欠溝と前記外側リンク部の前記凹陥溝とに係止する係止部材を設けてなる履帯の締結方法であって、
    前記マスタピンの前記切欠溝に前記係止部材を嵌入し、
    前記切欠溝に前記係止部材が嵌入された前記マスタピンを、前記マスタリンクの前記ピン挿通孔と前記レギュラリンクの前記ピン挿通孔との間に挿入し、
    前記マスタピンの前記切欠溝から突出した前記係止部材を、前記マスタリンクの前記凹陥溝に係合し、
    前記係止部材により前記マスタリンクに対する前記マスタピンの回転を規制する履帯の締結方法。
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JP2021523051A (ja) * 2018-05-10 2021-09-02 キャタピラー インコーポレイテッドCaterpillar Incorporated テクスチャードトラックピンボアを備えるアンダーキャリッジクランプマスタトラックリンク

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