JP2017089029A - 締付部を備えた筒状編地 - Google Patents

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Abstract

【課題】カットボスやカットソーによらずに強つくことなく地編組織のウエール方向にも周方向にも締付力を変化させることができる締付部を備えた筒状編地、及びその編成方法の提供。【解決手段】前後一対のニードルベッドを備えた横編み機を用いて編成を行い、弾性糸7に対しタック操作とミス操作を交互に繰り返して弾性糸7が地編組織14の表と裏を交互に通過するようライン部151a,151bを形成し、締付部1の第1周区分12aと第2周区分12bでは、異なる数のライン部151a,151bを設ける締付部を備えた筒状編地100及びその編成方法。【選択図】図2

Description

この発明は、前後一対にニードルベッドを備えた横編み機を用いて編成される筒状編地に関し、特に、ゴム糸等の弾性糸を編み込むことにより締付力を付与した締付部を備える筒状編地に関する。
従来、サポート機能を具備した筒状編地では、いわゆるカットボスやカットソーによりゴム糸等の弾性糸を部分的に配置することで、体の各部に合わせて締付力を変化させる工夫がなされている。
ところが、カットボスによる締付部では、カットされた弾性糸の端部が膨らんでゴワついたり、弾性糸が徐々に地編組織から引き出されて締付力を弱めたりするという問題があり、カットソーによる締付部では、ライン状に膨らんだ縫製線や周縁の生地によりやはりゴワつきが生じるという問題が有る。
そこで、カットボスやカットソーによらずに各部の締付力を変化させる筒状編地の編成方法が各種提案されており、例えば、特許文献1では、地編組織に挿入する弾性糸の挿入量と地編組織の度目数をコース毎に変化させることで、ウエール方向の締付力を変化させる方法が提案されている。特許文献1の編成方法は、円錐形ローラを用いて弾性糸を給糸し、コースごとに円錐形ローラの径の異なる部分で弾性糸を供給することにより弾性糸の挿入量を変化させるようにしたものである。
また、特許文献2では、締付部の周回方向の両端部で弾性収縮糸を地組織のループに引き掛けて折り返すことにより、足の甲には締付部を設けず、土踏まずにのみ締付部を設けた靴下が提案されている。特許文献2の靴下では、地組織を周回編とする一方で弾性糸のみを地組織の周回方向に折り返すようにしている。
さらに、特許文献3では、筒状編地を周方向について複数の編成部に分割し、各編成部における編成方向をコース方向の両端部で交互に折り返しながら編成する方法が提案されている。特許文献2に係る編成方法では、編成部毎に締付力の異なる弾性糸を地糸に用いたりプレーティングしたりすることで各部の締付力を変化させている。
特開2007−39814号公報 特開2010−242235号公報 特開2013−60696号公報
しかし、特許文献1の編地では、ウエール方向の締付力を変化させることができても、周方向の締付力を変化させることはできないという課題が有る。
また、特許文献2や特許文献3の編地では、周方向については締付力を変化させることができるもののウエール方向については締付力を変化させることができないという課題が有る。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、カットボスやカットボスによらずに周方向にもウエール方向にも締付力を変化させた筒状編地、及び当該筒状編地の編成方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る筒状編地の編成方法は、ニードルベッドを少なくとも前後一対に備えてなる横編み機を用い、地糸と弾性糸とからなる締付部を備えた筒状編地を編成する筒状編地の編成方法であって、地糸を周回編みして地編組織を1コース編成する地コース編成工程と、前記締付部の周回方向の一部をなす第1周区分にわたり弾性糸によりタックと一又は複数回のミスを交互に繰り返して前記弾性糸が前記地編組織の表と裏を交互に通過する第1周区分側ライン部を形成する第1周区分側ライン部形成工程と、前記締付部の周回方向の一部をなすとともに前記第1周区分に隣接する第2周区分にわたり弾性糸によりタックと一又は複数回のミスを交互に繰り返して前記弾性糸が前記地編組織の表と裏を交互に通過する第2周区分側ライン部を形成する第2周区分側ライン部形成工程と、弾性糸を第1周区分の端部、又は第2周区分の端部でタックさせて、弾性糸を地編組織のループに掛止するとともに前記周回方向に折り返す折り返し点形成工程と、弾性糸を第1周区分と第2周区分の境界部を通過させる境界部通過工程と、を備え、地コース編成工程を複数回実施するとともに、前後する地コース編成工程の間において、第1周区分側ライン部形成工程、又は第2周区分側ライン部形成工程が連続する場合には、この連続する2つの同じライン部形成工程の間に折り返し点形成工程を挟み、第1周区分側ライン部形成工程と第2周区分側ライン部形成工程が連続する場合には、この2つの異なるライン部形成工程の間に境界部通過工程を挟みながら、第1周区分側ライン部形成工程と第2周区分側ライン部形成工程を異なる回数実施することにより締付部を編成することを特徴とする。
尚、ここで、「地コース」とは地編組織のコースを言うものとする。
このように、地コースを1コース編成してから次の地コースを編成するまでの間に、複数回のライン部形成工程を実施することで、地編組織1コースあたりのライン部の数を地組織のコースごとに変更することが可能となるため、締付部の締付力をウエール方向について変化させることが可能となる。
また、第1周区分側ライン部形成工程と第2周区分側ライン部形成工程を異なる回数実施することで、当該両周区分に異なる数のライン部を設けることができるため、締付部の締付力を周方向について変化させることができる。
そして、このように、筒状編地のウエール及び周方向について締付力に変化をつけることが可能になると、強く締め付ける必要のない箇所の締付力を弱くして伸縮性を確保できるため、着用しやすい筒状編地を形成することができる。
また、本発明の筒状編地は、横編組織を有し、地糸と弾性糸からなる締付部を備えた筒状編地であって、前記締付部は、地糸により周回編成された地編組織と、前記地編組織に編み込まれた弾性糸からなる締付組織により形成されると共に、前記地編組織のウエール方向に並ぶ1又は複数の縦区分に分割され、前記縦区分は、前記地編組織の周回方向に隣接する第1周区分、及び第2周区分を含む少なくとも2つの周区分に分割されており、前記締付組織は、弾性糸が地編組織の裏側を通るタック部と地編組織の表側を通るミス部とを交互に繰り返しながら地コースに沿って延びるライン部と、前記弾性糸が前記地編組織のループの基端部に外側から掛止して前記地編組織の周回方向について折り返す折り返し点と、前記弾性糸が前記第1周区分と前記第2周区分の境界を通過する通過点と、を有し、前記第1周区分と前記第2周区分は、地編組織1コース当たり、互いに異なる数のライン部を備えることを特徴とする。
本発明に係る筒状編地では、このように、2つの周区分が1コース当たり互いに異なる数のライン部を備えるようにしたので、締付部の締付力を地編組織の周方向について変化させることができる。
本発明の筒状編地は、前記縦区分を複数有し、前記複数の縦区分のうち少なくとも2つの縦区分は、前記第1周区分と前記第2周区分のライン部の数の比が異なることが好ましい。このように、2つの周区分のライン部の数の比を地編組織のウエール方向に並ぶ2つの縦区分において異なる比とすることで、締付部の締付力を地編組織のウエール方向について変化させることができる。
前記縦区分は、第1周区分と第2周区分のライン部の数の比がN1:M1からなる地コースと、第1周区分と第2周区分のライン部の数の比がN2:M2からなる地コースとを交互に繰り返し、縦区分全体として第1周区分と第2周区分のライン部の比が(N1+N2):(M1+M2)に設けてもよい。こうすることで、地コース1コース当たりに設けることが可能なライン部の数の範囲内で、第1周区分と第2周区分の締付力の比を種々に変化させることができる。
前記折り返し部で折り返された2つのライン部は、コース方向の互いに異なる位置にタック部を備えるようにしてもよい。こうすることで、畔模様が外観に現れることを抑制できる。
本発明は、前記締付部が、脛部、及び脹脛部を締付けるよう構成され、前記第1周区分が脹脛側を締付け、前記第2周区分が脛側を締め付けるよう構成された締付部を備えた筒状編地を含む。
以上説明したように、本発明の締付部を備えた筒状編地の編成方法によれば、ゴワつきにより着用感を損なうことなくウエール方向にも周方向にも締付部の締付力を変化させた筒状編地を提供できる。
本発明の一の実施形態に係る筒状編地の斜視図である。 図1に示した第2縦区分の編地組織を筒状編地の内側から見た様子を模式的に示した組織図である。 図1の組織図の折り返し点近傍を示す要部拡大図である。 図1に示した第2縦区分の編成方法を示した編成図である。 図1に示した第1縦区分の編成方法を示した編成図である。 図1に示した第3縦区分の編成方法を示した編成図である。 本発明の他の実施形態に係る締付部の編成方法を示した編成図である。 本発明のまた別の実施形態に係る筒状編地の斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る筒状編地を(a)前側から見た斜視図、(b)後側から見た斜視図である。
以下、適宜図面を用いながら本発明の実施形態について詳述する。ただし、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明の一の実施形態に係る5本指靴下からなる筒状編地100を示す。筒状編地100は、図1に示すように、口ゴム部2と、レッグ部3と、フット部4と、5本の指袋5とを備え、レッグ部3に締付部1を備えている。筒状編地100は、口ゴム部2から指袋5までの同一の地糸6により編成される地編組織を有し、締付部1は、この地編組織に弾性糸7が編み込まれて形成されている。
地糸6としては、綿や毛、麻、絹、ポリエステル、アクリル、ナイロン、これらの混紡糸等の公知の弾性糸、又は非弾性糸を適宜に用いることができ、弾性糸7としては、ゴム糸やスパンデックス、カバリングヤーン等、公知の弾性糸を適宜に用いることができる。
尚、以下の説明において、地編組織の1ループを「1目」ともいうものとする。
締付部1は、足首から脛・脹脛部分にかけて設けられ、上下方向(ウエール方向)に分割される3つの縦区分(第1縦区分11,第2縦区分12,第3縦区分13)からなり、3つの縦区分11,12,13は、それぞれ周方向に分割される2つの周区分(第1周区分11a,12a,13a、及び第2周区分11b,12b,13b)を備えている。本実施形態では、第1周区分11a,12a,13aは締付部1の後側(脹脛側)に位置し、後述するように横編み機の前側のニードルベッドFで編成され、第2周区分11b,12b,13bは締付部1の前側(脛側)に位置し、横編み機の後側のニードルベッドBで編成される。
また、締付部1は、図2、図3に示したように、地糸6により編成される地編組織14と、弾性糸7により編成される締付組織15とを備えている。地編組織14は、指袋5から口ゴム部2まで連続する地編組織のうち、締付部1の範囲にある地編組織を言い、締付部1以外の部分の地編組織と独立したものではなく一体の組織である。
次に、締付組織15を、最も構造の簡単な第2縦区分を例に挙げて説明する。図2、図3は、第2縦区分12の編成組織を裏側から見た様子を示し、図2の左端に縦1列に示した2点鎖線のループは、地編組織14の右端の縦1列のループと同じループを示し、図2の編地の左右の端部が繋がっていて編地が筒状に連続することを示している。
締付組織15は、弾性糸7を地編組織14の周回方向(図2の左右方向)について折り返す折り返し点15cと、折り返し点15cで折り返した弾性糸7からなるライン部151a,151bとを有している。ライン部151a,151bは、弾性糸7が地編組織14のループ14aの裏側(図2では紙面手前側)を通るタック部15aと、弾性糸7が地編組織14のループ14aの表側(図2では紙面裏側)を通るミス部15bが1目ずつ交互に繰り返されるよう設けられ、折り返し点15cは、地編組織14のループ14aの基端部14b(図3参照)に弾性糸7を掛止するようにして設けられている。
第2縦区分12は、第1周区分12aに、地コース1本当たり2本のライン部151aが設けられ、第2周区分12bに、地コース1本当たり1本のライン部151bが設けられている。第1周区分12aは、2本のライン部151aのタック部15aとミス部15bの位置を互いに1目ずらして、2本のライン部151aのタック部15aとミス部15bが交互に入れ変わる編成組織を有している。第1周区分12aの2本のライン部151aのうち1本は、筒状編地の半周のみ(第1周区分15aのみ)に設けられ、他の1本のライン部151aは、第2周区分12bのライン部151bと合わせて筒状編地の全周に渡って延びるよう設けられている。
また、図2に示すように、第2縦区分12の地コースC2,C4,…のライン部151aにおいては、隣の地コースC1,C3,…からの渡り糸15dが第1周区分の右端に設けられ、折り返し点15cが、第1周区分12aの左端に設けられており、第2縦区分の地コースC3,C5,…のライン部151aにおいては、隣の地コースC2,C4からの渡り糸15dが第1周区分12aの左端に設けられ、折り返し点15cが第1周区分12aの右端に設けられており、このように、折り返し点15cと渡り糸15dの位置を地コース1コースごとに交代することで、全ての地コースにおいて第1周区分12aのライン部151aの数を2コースにし、第2周区分12bのライン部151bの数を1本にしている。
そして、最も脹脛の太い部分に位置する第1縦区分11では、図5の編成図に示すように、前側ニードルベッドFで編成する第1周区分11aに地コース1本当たり3本のライン部151aを配し、第2周区分11bに地コース1本当たり1本のライン部151bを配して、第1周区分11aと第2周区分11bのライン部の本数の比を3対1に設けている。第1周区分11aのライン部151aは、3目毎にタック部15aを設けるようにして3本のライン部151aでタック部15aが重ならないよう設けられ、2箇所の折返し部15cを介して連結している。第2周区分のライン部151bは、両端に設けられる境界部11cと渡り糸15dにより第1周区分11aのライン部151aに連結している。
尚、図4乃至図7の編成図において、符号6は地糸を、符号7は弾性糸を示し、右向き又は左向きの矢印は給糸方向を示している。
さらに、第3縦区分13では、図6に示すように、第1周区分13aに、ライン部151aを2本、第2周区分13bにライン部151bを1本設けた地コース141(W1乃至W4,又はW8乃至W11参照)と、第1周区分13aにライン部151aを1本、第2周区分13bにライン部151bを1本設けたコース(W5乃至W7,又はW12乃至W14参照)とを交互に繰り返して、第3縦区分13全体で第1周区分13aと第2周区分13bのライン部の本数の比を3対2に設けている。
(靴下100の編成方法)
次に、筒状編地100の編成方法について説明する。筒状編地100の編成は、ニードルベッドを少なくとも前後一対に備えてなる横編み機を用いて編成される。
締付部1は、地コース編成工程S1と、第1周区分側ライン部形成工程S2と、第2周区分側ライン部形成工程S3と、折り返し点形成工程S4と、境界部通過工程S5とを適宜の回数ずつ適宜の順に実施することにより編成される。
尚、口ゴム部2から指袋部5までの締付部1以外の部分の編成方法は、特許文献2に記載された方法等、公知の方法を適宜に用いることができるため、説明を省略する。
(地コース編成工程S1)
地コース編成工程S1は、地編組織14の地コース141を1コース編成する工程であり、例えば、図4の手順W1、W5に示すように、地糸を前後のニードルベッドF,Bの編針に周回状に給糸して、天竺編のコースを1コース編成する。
(第1周区分側ライン部形成工程S2)
第1周区分側ライン部形成工程S2は、第1周区分11a,12a,13aにライン部151aを形成する工程である。ライン部151aは、例えば、図4の手順W2、W3に示すように、横編機の前側のニードルベッドFに弾性糸7を給糸しながら、編針のタック操作を1又は複数針のミス操作を挟んで繰り返し、弾性糸7がタック部15aでは地編組織の裏を、ミス部15bでは地編組織の表を通過するよう形成する。
(第2周区分側ライン部形成工程S3)
第2周区分側ライン部形成工程S3は、第2周区分11b,12b,13bにライン部151bを形成する工程である。ライン部151bは、例えば、図4の手順W4に示すように、横編機の後側のニードルベッドBに弾性糸7を給糸しながら、編針のタック操作を1又は複数針のミス操作を挟んで繰り返し、弾性糸7が地編組織の表と裏を交互に通過するよう形成する。
(折り返し点形成工程S4)
折り返し点形成工程S4は、弾性糸7が地編組織14の周回方向について折り返す折り返し点15cを形成する工程である。折り返し点15cは、例えば、図4の手順W2の欄の右端に示すように、弾性糸7を折り返す位置にある編針をタック操作するととともに弾性糸7の給糸方向を地編組織14の周回方向について反転させて地編組織14のループ14aの肩部14bに弾性糸7を外側から引き掛けることにより形成する。
(境界部通過工程S5)
境界部通過工程S5は、例えば、図4の手順W3とW4の間に示すように、地編組織14に編み込まれる弾性糸7を第1周区分11a,12a,13aと第2周区分11b,12b,13bの境界部11c,12c,13cで折り返さずに通過させる工程である。弾性糸7を第1周区分11a,12a,13aから第2周区分11b,12b,13bへ、又は第2周区分11b,12b,13bから第1周区分11a,12a,13aへ折り返さずに通過させることにより、第1周区分11a,12a,13aのライン部151aと第2周区分11b,12b,13bのライン部151bを合わせて筒状編地の周方向の全長に渡る1本のライン部を形成する。
(渡り糸形成工程S6)
渡り糸形成工程S6は、例えば図4の手順W4乃至W6に示すように、地コース編成工程S1を実施する間、弾性糸7を給糸する給糸口を退避させることにより、隣接する2つの地コース141間に弾性糸7がかけ渡る渡り糸15dを形成する工程である。
次に図4乃至図6を用いて、第1縦区分11から第3縦区分13の編成方法について詳述する。
(第1縦区分11の編成)
第1縦区分11の編成は、図5に示すように、W1からW5の手順を複数回繰り返すことにより編成する。まず、手順W1で地コース編成工程S1を実施して地コースを1コース形成し、次に、手順W2から手順W4において第1周区分側ライン部形成工程程S2を2回実施して第1周区分側ライン部151aを3本形成したのち、手順W5で第2周区分側ライン部形成工程S3を実施して、第2周区分側ライン部151bを1本形成する。図5に示すように、手順W2,W3の終わりでは、折り返し点形成工程S4を実施して折り返し点15cを形成し、手順W4の終わりでは、境界部通過工程S5を実施して、弾性糸7を第1周区分から第2周区分へと通過させる。図中符号15eは通過点を示す。手順W2から手順W4では、弾性糸7に対し2針のミス操作を挟んで2針置きにタック操作を施す。
(第2縦区分12の編成)
第2縦区分12の編成は、図4に示すように、W1からW8の手順を複数回繰り返すことにより編成される。まず、手順W1では、地コース編成工程S1を実施して地コース141を1コース形成し、続けて手順W2と手順3で第1周区分側ライン部形成工程S2を実施して第1周区分側ライン部151aを2本形成したのち、手順W3で工程第2周区分側ライン部形成工程S3を実施して第2周区分側ライン部151bを1本形成する。次に手順W5で再び工程S1を実施して地コース141を1コース形成したのち、手順W6から手順8では、手順W2から手順W4と弾性糸7の給糸方向を逆にして、2回の工程S2と工程S3をこの順に実施して、第1周区分側ライン部151aを2本と、第2周区分側ライン部151bを1本形成する。図5に示すように、手順W2、W6の終わりには、折り返し点形成工程S4が実施されて折り返し点15cが形成され、手順W3、W7の終わりには境界部通過工程S5が行われて、弾性糸7が第1周区分から第2周区分へと通過する。第2縦区分12のライン部151a、151bの編成では、1針のミス操作を挟んで1針置きにタック操作を行い、手順W2と手順W3、及び手順W6と手順W7では、異なる位置でタックを行う。
(第3縦区分13の編成)
第3縦区分13の編成は、図6に示したW1からW14の手順を複数回繰り返すことにより編成される。まず、手順W1から手順W4で1本の地コース141と、2本の第1周区分側ライン部151aと、1本の第2周区分側ライン部151bを形成する。続けて、手順W5から手順W7で地コース1コースと1本の第1周区分側ライン部151aと、1本の第2周区分側ライン部151bを形成する。こうして手順W1から手順W7で、3本の第1周区分側ライン部151aと、2本の第2周区分側ライン部151bを形成する。
次に、手順W8からW14では、弾性糸7の給糸方向を逆にして、手順W1から手順W7と同じ工程を繰り返し、さらに3本の第1周区分側ライン部151aと、2本の第2周区分側ライン部151bを形成する。しかして、手順W1から手順W14では、合計6本の第1周区分側ライン部151aと、合計4本の第2周区分側ライン部151bが形成され、手順W1から手順W14を繰り返すことで、第3縦区分13全体で第1周区分13aと第2周区分13bのライン部の本数の比が3対2に設けられる。
上述したように、本実施形態に係る製造方法では、前後する2つの地コース編成工程S1,S1の間において、弾性糸による第1周区分側ライン部形成工程S2,及び第2周区分側ライン部形成工程S3を実施するに当たり、弾性糸を編針のタック操作とミス操作のみで編成することから、地コース1コースについて、ライン部を任意の本数だけ形成することができる。これにより、地コースごとにライン部の本数を変化させることができるため、締付部1の締付力を地編組織14のウエール方向について変化させることができる。
また、本実施形態に係る編成方法では、第1周区分側ライン部形成工程S2と,第2周区分側ライン部形成工程S3とを異なる回数だけ実施するため、第1周区分側ライン部151aと第2周区分側ライン部151bが異なる本数形成され、締付部1の締付力を地編組織14の周方向について変化させることができる。
また、本実施形態では、締付部1に3つの縦区分11,12,13を設け、第1周区分側ライン部151aと第2周区分側ライン部の本数の比を第1縦区分11では3:1に、第2縦区分12では2:1に、第3縦区分13では3:2に設けたので、足首側が良く締まり、口ゴム側が広がりやすく履きやすい。
また、本実施形態では、複数の第1周区分側ライン部151aのタック部15aの位置が重ならないように配置したので、編針の負担を小さくできるとともに、タック部が重なることによる編地上の不自然な起伏を防止することができる。
さらに、本実施形態では、第3縦区分13において、第1周区分側ライン部151aを2本とし第2周区分側ライン部の本数を1本とした地コースと、第1周区分側ライン部151と第2周区分側ライン部の本数を共に1本とした地コースとを交互に繰り返すことにより、第3区分13全体の当該比を3:2としたので、第1周区分側ライン部151aを3本とし第2周区分側ライン部の本数を2本とした地コースと設ける場合に比べて、地コース1コース当たりのライン部の数を少なくでき、地コース1コース当たりの弾性糸を増やし過ぎることなく第1周区分と第2周区分のライン部の本数の比を適宜に設定できる。
(その他の実施形態)
図8、図9は、本発明の別の実施形態に係る筒状編地200,300を示している。
筒状編地200では、図1に示した筒状編地100の第2周区分11b,12b,13bを細い帯状に形成して図の左上方から右下方まで斜めに横断させたもので、第1周区分11aが、第2周区分より周方向の広い部分を占めている。
筒状編地200の編成では、前側のニードルベッドの編成に用いる編針のうち、両端の編針ではなく中間位置の編針で折り返し点形成工程S5を行うことで第1周区分11a,12a,13aが、前側のニードルベッドと後側のニードルベッドの両端部に跨るように編成し、また、コースごとに折り返し点を編成する針を少しずつ移動させることにより境界部11c,12c,13cを曲線状に形成している。
また、図9の筒状編地300では、上下の両端部が、コースにより折り返し点を少しずつ移動させながら編成され、上下方向の中間部では、一定区間折り返し点の位置を変更しないように編成して、境界部311cは、曲線部分と直線部分を有するよう形成されている。第1周区分311aは、下に降りるにつれ領域を広げて後方から前方へ回り込むように形成され、逆に第2周区分311bは、上に上がるにつれ領域を広げて後方へ回り込むよう形成されている。尚、筒状編地300では、縦区分は1つである。
本発明は、上記の実施形態に限らず、例えば、図7に示すように、折り返し点で折り返す2本のライン部のタック位置を一致させてもよい。締付部における縦区分は、2つでも4つ以上でもよい。締付部は、脛や脹脛部に限らず、靴下のフット部に設けることもできる。筒状編地としては、指袋付靴下に限らず、指袋を備えない靴下でもよいし、靴下に限らず、タイツやレギンス、その他の公知の筒状編地をすべて含む。横編み機の前後のニードルベッドは、筒状編地の前後のいずれに用いてもよい。尚、図7、乃至図9に記載の実施形態では、上述の実施形態と共通する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
100,200,300 筒状編地
1,301締付部
11,311 第1縦区分
11a,311a 第1周区分
11b,311b 第2周区分
11c,311c 境界部
12 第2縦区分
12a 第1周区分
12b 第2周区分
12c 境界部
13 第3縦区分
13a 第1周区分
13b 第2周区分
13c 境界部
14 地編組織
14a ループ
14b ループの基端部
141 地コース
15 締付組織
15a タック部
15b ミス部
15c 折り返し点
15e 通過点
151a 第1周区分側ライン部
152b 第2周区分側ライン部
6 地糸
7 弾性糸
上記課題を解決するためになされた本発明に係る筒状編地の編成方法は、ニードルベッドを少なくとも前後一対に備えてなる横編み機を用い、地糸と弾性糸とからなる締付部を備えた筒状編地を編成する筒状編地の編成方法であって、地糸を周回編みして地編組織を1コース編成する地コース編成工程と、前記締付部の周回方向の一部をなす第1周区分にわたり弾性糸によりタックと一又は複数回のミスを交互に繰り返して地編組織の裏側を通るタック部と地編組織の表側を通るミス部とを交互に繰り返しながら地コースに沿って延びる弾性糸からなる第1周区分側ライン部を形成する第1周区分側ライン部形成工程と、前記締付部の周回方向の一部をなすとともに前記第1周区分に隣接する第2周区分にわたり弾性糸によりタックと一又は複数回のミスを交互に繰り返して地編組織の裏側を通るタック部と地編組織の表側を通るミス部とを交互に繰り返しながら地コースに沿って延びる弾性糸からなる第2周区分側ライン部を形成する第2周区分側ライン部形成工程と、弾性糸を第1周区分の端部、又は第2周区分の端部でタックさせて、弾性糸を地編組織のループに掛止するとともに前記周回方向に折り返す折り返し点形成工程と、弾性糸を第1周区分と第2周区分の境界部を通過させる境界部通過工程と、を備え、地コース編成工程を複数回実施するとともに、前後する地コース編成工程の間において、第1周区分側ライン部形成工程、又は第2周区分側ライン部形成工程が連続する場合には、この連続する2つの同じライン部形成工程の間に折り返し点形成工程を挟み、第1周区分側ライン部形成工程と第2周区分側ライン部形成工程が連続する場合には、この2つの異なるライン部形成工程の間に境界部通過工程を挟みながら、第1周区分側ライン部形成工程と第2周区分側ライン部形成工程を異なる回数実施することにより締付部を編成連続する地コース編成工程の間において第1周区分側ライン部形成工程をN1回、及び第2周区分側ライン部形成工程をM1回実施する工程と、連続する地コース編成工程の間において第1周区分側ライン部形成工程をN2回、及び第2周区分側ライン部形成工程をM2回実施する工程とを、地コース編成コースを挟みながら1回ずつ交互に実施し、折り返し点形成工程を挟んで連続して実施する2つのライン部形成工程は、互いにコース方向の異なる位置でタックを行うことを特徴とする。
尚、ここで、「地コース」とは地編組織のコースを言うものとする。
上述したように、地コースを1コース編成してから次の地コースを編成するまでの間に、複数回のライン部形成工程を実施することで、地編組織1コースあたりのライン部の数を地組織のコースごとに変更することが可能となるため、締付部の締付力をウエール方向について変化させることが可能となる。
また、第1周区分側ライン部形成工程と第2周区分側ライン部形成工程を異なる回数実施することで、当該両周区分に異なる数のライン部を設けることができるため、締付部の締付力を周方向について変化させることができる。
そして、このように、筒状編地のウエール及び周方向について締付力に変化をつけることが可能になると、強く締め付ける必要のない箇所の締付力を弱くして伸縮性を確保できるため、着用しやすい筒状編地を形成することができる。
また、連続する地コース編成工程の間において第1周区分側ライン部形成工程をN1回、及び第2周区分側ライン部形成工程をM1回実施する工程と、連続する地コース編成工程の間において第1周区分側ライン部形成工程をN2回、及び第2周区分側ライン部形成工程をM2回実施する工程とを、地コース編成コースを挟みながら1回ずつ交互に実施することで、第1周区分と第2周区分のライン部の比を(N1+N2):(M1+M2)に設けることができ、地コース1コース当たりに設けることが可能なライン部の数の範囲内で、第1周区分と第2周区分の締付力の比を種々に変化させることができる。
さらに、折り返し点形成工程を挟んで連続して実施する2つのライン部形成工程においては、互いにコース方向の異なる位置でタックを行うことで、畔模様が外観に現れることを抑制できる。
また、本発明の筒状編地は、横編組織を有し、地糸と弾性糸からなる締付部を備えた筒状編地であって、前記締付部は、地糸により周回編成された地編組織と、前記地編組織に編み込まれた弾性糸からなる締付組織により形成されると共に、前記地編組織のウエール方向に並ぶ1又は複数の縦区分に分割され、前記縦区分は、前記地編組織の周回方向に隣接する第1周区分、及び第2周区分を含む少なくとも2つの周区分に分割されており、
前記締付組織は、地編組織の裏側を通るタック部と地編組織の表側を通るミス部とを交互に繰り返しながら地コースに沿って延びる弾性糸からなるライン部と、前記弾性糸が前記地編組織のループの基端部に外側から掛止して前記地編組織の周回方向について折り返す折り返し点と、前記弾性糸が前記第1周区分と前記第2周区分の境界を通過する通過点と、を有し、前記第1周区分と前記第2周区分は、地編組織1コース当たり、互いに異なる数のライン部を備え、前記縦区分は、第1周区分と第2周区分のライン部の数の比がN1:M1からなる地コースと、第1周区分と第2周区分のライン部の数の比がN2:M2からなる地コースとを1コースずつ交互に繰り返し、縦区分全体として第1周区分と第2周区分のライン部の比が(N1+N2):(M1+M2)に設けられ、前記折り返し部で折り返された2つのライン部が、コース方向の互いに異なる位置にタック部を備えることを特徴とする。
本発明に係る筒状編地では、上述したように、2つの周区分が1コース当たり互いに異なる数のライン部を備えるようにしたので、締付部の締付力を地編組織の周方向について変化させることができる。
また、前記縦区分は、第1周区分と第2周区分のライン部の数の比がN1:M1からなる地コースと、第1周区分と第2周区分のライン部の数の比がN2:M2からなる地コースとを1コースずつ交互に繰り返し、縦区分全体として第1周区分と第2周区分のライン部の比が(N1+N2):(M1+M2)に設けるようにすることで、地コース1コース当たりに設けることが可能なライン部の数の範囲内で、第1周区分と第2周区分の締付力の比を種々に変化させることができる。
さらに、本発明の筒状編地は、前記折り返し部で折り返された2つのライン部が、コース方向の互いに異なる位置にタック部を備える。こうすることで、畔模様が外観に現れることを抑制できる。
本発明の筒状編地は、前記縦区分を複数有し、前記複数の縦区分のうち少なくとも2つ
の縦区分は、前記第1周区分と前記第2周区分のライン部の数の比が異なることが好まし
い。このように、2つの周区分のライン部の数の比を地編組織のウエール方向に並ぶ2つ
の縦区分において異なる比とすることで、締付部の締付力を地編組織のウエール方向につ
いて変化させることができる。

Claims (6)

  1. ニードルベッドを少なくとも前後一対に備えてなる横編み機を用い、地糸と弾性糸とからなる締付部を備えた筒状編地を編成する筒状編地の編成方法であって、
    地糸を周回編みして地編組織を1コース編成する地コース編成工程と、
    前記締付部の周回方向の一部をなす第1周区分にわたり弾性糸によりタックと一又は複数回のミスを交互に繰り返して前記弾性糸が前記地編組織の表と裏を交互に通過する第1周区分側ライン部を形成する第1周区分側ライン部形成工程と、
    前記締付部の周回方向の一部をなすとともに前記第1周区分に隣接する第2周区分にわたり弾性糸によりタックと一又は複数回のミスを交互に繰り返して前記弾性糸が前記地編組織の表と裏を交互に通過する第2周区分側ライン部を形成する第2周区分側ライン部形成工程と、
    弾性糸を第1周区分の端部、又は第2周区分の端部でタックさせて、弾性糸を地編組織のループに掛止するとともに前記周回方向に折り返す折り返し点形成工程と、
    弾性糸を第1周区分と第2周区分の境界部を通過させる境界部通過工程と、を備え、
    地コース編成工程を複数回実施するとともに、前後する地コース編成工程の間において、第1周区分側ライン部形成工程、又は第2周区分側ライン部形成工程が連続する場合には、この連続する2つの同じライン部形成工程の間に折り返し点形成工程を挟み、第1周区分側ライン部形成工程と第2周区分側ライン部形成工程が連続する場合には、この2つの異なるライン部形成工程の間に境界部通過工程を挟みながら、第1周区分側ライン部形成工程と第2周区分側ライン部形成工程を異なる回数実施することにより締付部を編成することを特徴とする締付部を備える筒状編地の編成方法。
  2. 横編組織を有し、地糸と弾性糸からなる締付部を備えた筒状編地であって、
    前記締付部は、
    地糸により周回編成された地編組織と、
    前記地編組織に編み込まれた弾性糸からなる締付組織により形成されると共に、
    前記地編組織のウエール方向に並ぶ1又は複数の縦区分に分割され、
    前記縦区分は、前記地編組織の周回方向に隣接する第1周区分、及び第2周区分を含む少なくとも2つの周区分に分割されており、
    前記締付組織は、
    弾性糸が地編組織の裏側を通るタック部と地編組織の表側を通るミス部とを交互に繰り返しながら地コースに沿って延びるライン部と、
    前記弾性糸が前記地編組織のループの基端部に外側から掛止して前記地編組織の周回方向について折り返す折り返し点と、
    前記弾性糸が前記第1周区分と前記第2周区分の境界を通過する通過点と、を有し、
    前記第1周区分と前記第2周区分は、地編組織1コース当たり、互いに異なる数のライン部を備えることを特徴とする締付部を備えた筒状編地。
  3. 前記縦区分を複数有し、
    前記複数の縦区分のうち少なくとも2つの縦区分は、前記第1周区分と前記第2周区分のライン部の数の比が異なる請求項2に記載の締付部を備えた筒状編地。
  4. 前記縦区分は、第1周区分と第2周区分のライン部の数の比がN1:M1からなる地コースと、第1周区分と第2周区分のライン部の数の比がN2:M2からなる地コースとを交互に繰り返し、縦区分全体として第1周区分と第2周区分のライン部の比が(N1+N2):(M1+M2)に設けられている請求項2、又は請求項3に記載の締付部を備えた筒状編地。
  5. 前記折り返し部で折り返された2つのライン部が、コース方向の互いに異なる位置にタック部を備える請求項2から請求項4に記載の締付部を備えた筒状編地。
  6. 前記締付部が、脛部、及び脹脛部を締付けるよう構成され、
    前記第1周区分が脹脛側を締付け、前記第2周区分が脛側を締め付けるよう構成された請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の締付部を備えた筒状編地。
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