JP2017068167A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置の小型化を図り、記録媒体に対するトナーの定着性と画像濃度とを向上させ、高画質の画像を得ることができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置10は、画像形成ユニット10、及び、搬送ベルト30を備える。複数の画像形成ユニット10は、像担持体11と、帯電部12と、露光部13と、現像部14と、転写部15とを含む。最下流駆動画像形成ユニット10は、71%以上の転写効率である。最下流駆動画像形成ユニット10の上流側に配置された画像形成ユニット10は、50%以上70%以下の転写効率である。静電潜像現像用トナーは、各々有色トナー粒子を複数含む有色トナーと、透光性を有する透明トナー粒子を複数含む透明トナーとを含有する。有色トナー粒子は離型剤を含まない。透明トナー粒子は離型剤を含む。透明トナーは、有色トナーよりも0.00μm超0.20μm以下だけ大きい体積中位径を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
記録媒体に対するトナーの定着性を向上させるために、トナー粒子にワックスを含有させることが知られている。しかしながら、トナー粒子にワックスを含有させると、トナー粒子に含まれる着色剤及び結着樹脂のような成分の分散が妨げられる場合がある。また、複数色の有色トナー粒子にワックスを含有させることで、有色トナー粒子間で色相障害が発生しやすく、現像が不安定となり高画質な画像が得られにくい場合がある。
特許文献1には、有色トナーとは別に、透明トナーを含む多色画像形成用のトナーが記載されている。また、特許文献1には、透明トナーにワックスを含有させ、有色トナーにワックスを含有させないことが記載されている。また、特許文献1に記載された画像形成装置のトナーホッパー内には、記録媒体に形成される画像に光沢を付与させるため、有色トナーとは別に透明トナーが収容されている。
特開2006−11218号公報
しかし、特許文献1に記載のトナーを用いた画像形成装置は、有色トナーを用いた画像形成プロセスに加えて透明トナーによる画像形成プロセスを有するため、画像形成プロセスが1工程多い。画像形成のための工程数が多くなると、画像形成装置の小型化を図ることが難しくなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画像形成装置の小型化を図り、記録媒体に対するトナーの定着性と画像濃度とを向上させ、高画質の画像を得ることができる画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、複数の画像形成ユニット及び、無端状の搬送ベルトを備える。前記複数の画像形成ユニットは、各々像担持体と、帯電部と、露光部と、現像部と、転写部とを含む。前記像担持体は、回転方向に回転する。前記帯電部は、前記像担持体の周面を帯電する。前記露光部は、帯電された前記像担持体の前記周面を露光して、前記像担持体の前記周面に静電潜像を形成する。前記現像部は、現像剤を収容し前記静電潜像を前記現像剤によりトナー像として現像する。転写部は、前記トナー像を前記像担持体から記録媒体へ転写する。無端状の搬送ベルトは、前記複数の画像形成ユニットの複数の前記像担持体に当接され、表面が前記複数の像担持体に対して移動するように回転駆動され、前記記録媒体を搬送し、前記記録媒体に前記トナー像が転写される。前記複数の画像形成ユニットは、前記搬送ベルトの前記記録媒体が搬送される順に上流側から下流側に配置されている。前記複数の画像形成ユニットは、前記記録媒体に前記トナー像を転写する複数の駆動画像形成ユニットを含む。前記駆動画像形成ユニットは、最も下流側に配置される最下流駆動画像形成ユニットを含む。前記最下流駆動画像形成ユニットは、71%以上の転写効率である。前記最下流駆動画像形成ユニットの上流側に配置された画像形成ユニットは、50%以上70%以下の転写効率である。前記現像剤が、各々静電潜像現像用トナーを含む。前記静電潜像現像用トナーは、各々有色トナー粒子を複数含む有色トナーと、透光性を有する透明トナー粒子を複数含む透明トナーとを含有する。前記有色トナー粒子は、離型剤を含まない。前記透明トナー粒子は、離型剤を含む。前記透明トナーは、前記有色トナーよりも0.00μm超0.20μm以下だけ大きい体積中位径を有する。
本実施形態に係る画像形成方法は、画像形成装置が記録媒体に画像を形成する方法である。前記画像形成装置は、複数の画像形成ユニット及び、無端状の搬送ベルトを備える。前記複数の画像形成ユニットは、各々像担持体と、帯電部と、露光部と、現像部と、転写部とを含む。前記像担持体は、回転方向に回転する。前記帯電部は、前記像担持体の周面を帯電する。前記露光部は、帯電された前記像担持体の前記周面を露光して、前記像担持体の前記周面に静電潜像を形成する。前記現像部は、現像剤を収容し前記静電潜像を前記現像剤によりトナー像として現像する。転写部は、前記トナー像を前記像担持体から記録媒体へ転写する。無端状の搬送ベルトは、前記複数の画像形成ユニットの複数の前記像担持体に当接され、表面が前記複数の像担持体に対して移動するように回転駆動され、前記記録媒体を搬送し、前記記録媒体に前記トナー像が転写される。前記複数の画像形成ユニットは、前記搬送ベルトの前記記録媒体が搬送される順に上流側から下流側に配置されている。前記複数の画像形成ユニットは、前記搬送ベルトの前記記録媒体が搬送される順に上流側から下流側に配置されている。前記現像剤は、各々静電潜像現像用トナーを含む。前記静電潜像現像用トナーは、各々有色トナー粒子を複数含む有色トナーと、透光性を有する透明トナー粒子を複数含む透明トナーとを含有する。前記有色トナー粒子は、離型剤を含まない。前記透明トナー粒子は、離型剤を含む。前記透明トナーは、前記有色トナーよりも0.00μm超0.20μm以下だけ大きい体積中位径を有する。前記画像形成方法は、前記複数の画像形成ユニットにおいて、前記記録媒体に前記トナー像を転写するために駆動する複数の駆動画像形成ユニットのうちの最も下流側に配置される最下流駆動画像形成ユニットが、71%以上の転写効率でトナー像を前記記録媒体に転写する工程と、前記最下流駆動画像形成ユニットが前記トナー像を前記記録媒体に転写する前に、前記複数の駆動画像形成ユニットのうちの前記最下流駆動画像形成ユニットの上流側に配置された駆動画像形成ユニットが、50%以上70%以下の転写効率で前記トナー像を前記記録媒体に転写する工程とを包含する。
本発明によれば、画像形成装置の小型化を図り、記録媒体に対するトナーの定着性と画像濃度とを向上させ、高画質の画像を得ることができる画像形成装置および画像形成方法を提供できる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 像担持体から用紙Pにトナー像を転写して、用紙Pに画像を形成することを示す図である。 像担持体の周面の静電潜像にイエロートナー粒子及び透明トナー粒子が現像された像担持体を示す拡大図である。 像担持体の周面の静電潜像にブラックトナー粒子及び透明トナー粒子が現像された像担持体を示す拡大図である。 像担持体から用紙Pに、あるトナー像を転写して、用紙Pにある画像を形成することを示す図である。 像担持体から用紙Pに、別のトナー像を転写して、用紙Pに別の画像を形成することを示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。本実施形態に係る画像形成装置1は、静電潜像の現像に用いることができる。以下、図1を参照して、直接転写方式を採用したタンデム方式の電子写真装置(画像形成装置1)の一例について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す図である。
画像形成装置1は、画像形成ユニット10、及び無端状の搬送ベルト20を備える。画像形成ユニット10はそれぞれ、像担持体11と、帯電部12と、露光部13と、現像部14と、転写部15とを含む。像担持体11は、回転方向に回転する。帯電部12は、像担持体11の周面を帯電する。露光部13は、帯電された像担持体11の周面を露光して、像担持体11の周面に静電潜像を形成する。現像部14は、現像剤を収容し静電潜像を現像剤によりトナー像として現像する。転写部15は、トナー像を像担持体11から記録媒体へ転写する。無端状の搬送ベルト20は、複数の画像形成ユニット10a,10b,10c,10dの複数の像担持体11に当接され、表面が複数の像担持体11に対して移動するように回転駆動され、記録媒体を搬送し、記録媒体にトナー像が転写される。
なお、トナーは、複数のトナー粒子を含む粉体である。粉体(より具体的には、コア、トナー母粒子、外添剤、又はトナー等)に関する評価結果(形状又は物性などを示す値)は、何ら規定していなければ、相当数の粒子について測定した値の個数平均である。以下、化合物名の後に「系」を付けて、化合物及びその誘導体を包括的に総称する場合がある。化合物名の後に「系」を付けて重合体名を表す場合には、重合体の繰返し単位が化合物又はその誘導体に由来することを意味する。また、アクリル及びメタクリルを包括的に「(メタ)アクリル」と総称する場合がある。
複数の画像形成ユニット10a〜10dは、搬送ベルト20の記録媒体が搬送される順に上流側から下流側に配置されている。複数の画像形成ユニット10a〜10dは、記録媒体にトナー像を転写する複数の駆動画像形成ユニットを含む。画像形成ユニットは、用紙P上に画像を形成するために、駆動している画像形成ユニット(駆動画像形成ユニット)と駆動していない画像形成ユニット(非駆動画像形成ユニット)とに分けられる。画像形成ユニットが駆動するか否かは、画像によって決定する。駆動画像形成ユニットは、最も下流側に配置される最下流駆動画像形成ユニットを含む。
本実施形態に係る画像形成装置1は、次に示す構成(1)〜(3)を有する。
(1)現像剤が、各々静電潜像現像用トナー(以下、トナーという)を含む。トナーは、各々有色トナー粒子を複数含む有色トナーと、透光性を有する透明トナー粒子を複数含む透明トナーとを含有する。有色トナー粒子は、離型剤を含まない。透明トナー粒子は、離型剤を含む。透明トナーは、有色トナーよりも0.00μm超0.20μm以下だけ大きい体積中位径を有する。
(2)最下流駆動画像形成ユニットの転写効率は、71%以上である。
(3)最下流駆動画像形成ユニットの上流側に配置された駆動画像形成ユニットの転写効率は50%以上70%以下である。
構成(1)は、記録媒体に対するトナーの定着性を向上させ、高画質の画像を得るために有益である。詳しくは、透明トナー粒子が離型剤を含むことで、定着ローラーに対するトナーの離型性を保持できるため、記録媒体に対するトナーの定着性を向上させやすい。さらに、有色トナー粒子が離型剤を含まないことで、有色トナー粒子に含まれる着色剤及び結着樹脂のような構成成分の分散不良を防ぎ、色相障害のない高画質な画像を得やすい。なお、有色トナーと透明トナーとを混合することで、画像形成プロセスが増えることなく、画像形成装置1の小型化を図ることができる。
像担持体11上の静電潜像には、トナー粒子が付着することで、像担持体11上にトナー像が形成される。像担持体11上の静電潜像に付着したトナー粒子は積層構造を有する。粒子径が大きい透明トナー粒子は、像担持体11表面にトナー粒子層(以下、透明トナー粒子層という)を形成しやすい。また、粒子径の小さい有色トナー粒子は、透明トナー粒層上にトナー粒子層(以下、有色トナー粒子層という)を形成しやすい。透明トナー粒子層と有色トナー粒子層とは、像担持体11上に、透明トナー粒子層及び有色トナー粒子層が、この順で積層される位置関係を有しやすい。
トナー粒子層の上記位置関係は、例えば、1成分ジャンピング現像方式においても形成できる。1成分ジャンピング現像方式では、粒子径の小さいトナー粒子には、トナー粒子に対する鏡像力及びファンデルワールス力の影響が大きいと考えられるため、像担持体11に転写されにくい。このため、透明トナーの体積中位径が、有色トナーの体積粒子径よりも0.00μm超であると、粒子径の小さい有色トナー粒子よりも粒子径が大きい透明トナー粒子の方が、像担持体11へ転写されやすい。また、透明トナーの体積中位径が、有色トナーよりも0.20μm以下であると、有色トナー粒子と透明トナー粒子との帯電量の差が大きくなるため、かぶりが発生しやすい。なお、透明トナー粒子層及び有色トナー粒子層が上記位置関係を有するためには、透明トナーの体積中位径と有色トナーの体積中位径との差は、0.10μm以上0.20μm以下であることが好ましい。
構成(2)は、記録媒体に対するトナーの定着性を向上させ、高画質の画像を得るために有益である。詳しくは、構成(2)を有していると、記録媒体上に形成された画像の上層部に透明トナーが付着しやすい。透明トナーには、離型剤が含まれているため、定着ローラーに対するトナーの離型性を保持できるため、記録媒体に対するトナーの定着性を向上させやすい。また、透明トナーが画像の上層部に位置するため、光沢性に優れた画像を形成しやすい。なお、転写効率は、転写電流、転写電圧、および、記録媒体が像担持体11と転写部15との間を通過する速度(記録媒体の線速)等に応じて変動する。
構成(3)は画像濃度を向上させ、高画質の画像を得るために有益である。詳しくは、構成(3)を有していると、像担持体11に形成された透明トナー層は記録媒体に転写されず、記録媒体に十分な有色トナー層が転写されやすい。この結果、記録媒体に形成された画像の濃度が向上しやすい。また、透明トナー粒子は離型剤を含んでいるが、有色トナー粒子は離型剤を含まないため、有色トナー粒子間で色相障害が発生しにくく、高画質の画像を得やすい。
なお、図1に示すように、画像形成装置1は給紙部40と定着部50と排紙部60とをさらに備える。給紙部40は、給紙カセット41、第一ピックアップローラー42、給紙ローラー43、及びレジストローラー対44を含む。給紙カセット41には、各種サイズの用紙Pが貯留される。第一ピックアップローラー42は、給紙カセット41の左上方位置に設けられる。第一ピックアップローラー42は、給紙カセット41に貯留されている用紙Pを1枚ずつ取り出す。給紙ローラー43は、第一ピックアップローラー42によって取り出された用紙Pを搬送する。レジストローラー対44は、給紙ローラー43によって搬送された用紙Pを一時待機させた後に、所定のタイミングで搬送ベルト20に供給する。レジストローラー対44から供給された用紙Pは、吸着ローラー45によって搬送ベルト20上に吸着される。搬送ベルト20上に吸着された用紙Pは、搬送ベルト20の回転に伴い、上流側から下流側へ各像担持体11と各像担持体11に対応する転写部15との間を通過する。このため、用紙Pに、上流側の像担持体11から下流側の像担持体11の順に、像担持体11に形成されたトナー像が転写される。
転写部15は、像担持体11と用紙Pとを接触させながら、像担持体11から用紙Pへトナー像を転写する。具体的には、転写部15は、転写バイアス(具体的には、トナーの帯電極性と逆極性のバイアス)を、搬送ベルト20上に吸着された用紙Pに印加する。これにより、像担持体11上に形成されたトナー像は、各像担持体11と対応する転写部15との間で、用紙Pに転写される。搬送ベルト20は、駆動ローラーの駆動により矢符A(時計回り)方向に周回する。これに伴い、搬送ベルト20上に吸着された用紙Pは、上流側から下流側の各像担持体11と各像担持体11に対応する転写部15との間を順次通過する。通過する際に、各像担持体11上に形成されたトナー像が、重ね塗り状態で順次用紙Pに転写される。この後、各像担持体11はさらに回転し、次のプロセスに移行する。
定着部50は、画像形成ユニット10で用紙Pに転写された未定着トナー像を定着させる。定着部50は、加熱ローラー51と、加圧ローラー52とを含む。加熱ローラー51は、通電発熱体により加熱される。加圧ローラー52は、加熱ローラー51に対向配置され、加圧ローラー52の周面が加熱ローラー51の周面に押圧される。そして、定着処理の施された用紙Pは、排紙部60へ排紙される。また、定着部と排紙部60との間の適所に、複数の搬送ローラー70が配設されている。
ここで、すべての画像形成ユニット10a〜10dが駆動している場合について説明する。上述のように、画像形成ユニットが駆動するか否かは、画像によって決定する。以下、駆動画像形成ユニットについて説明する。駆動画像形成ユニットでは、像担持体11が回転方向に回転し、帯電部12が像担持体11の周面を帯電する。続いて、駆動画像形成ユニットの露光部13が帯電された像担持体11の周面を露光して、像担持体11の周面に静電潜像を形成し、現像部14が現像剤を収容し静電潜像を現像剤によりトナー像として現像する。その後、駆動画像形成ユニットの転写部15がトナー像を像担持体から記録媒体へ転写する。非駆動画像形成ユニットは、駆動画像形成ユニットのように駆動することなく、記録媒体にトナー像を転写しない。
図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置1を用いて、用紙Pに画像Gが形成される過程を説明する。図2は、像担持体11a〜11dから用紙Pにトナー像を転写して、用紙Pに画像を形成することを示す図である。図2に示す通り、用紙Pは搬送ベルト20の搬送方向に従い、矢符Aの方向に搬送される。矢符Aの順に像担持体11a〜11dは、用紙Pにトナー像を重ねて画像Gを形成する。
図2において駆動画像形成ユニットを駆動画像形成ユニット10rと示す。駆動画像形成ユニット10rに収容されたトナーにおいて、透明トナーの体積中位径は有色トナーの体積中位径よりも0.00μm超0.20μm以下だけ大きい。このため、図2に示す通り、透明トナーは、像担持体11a〜11d表面に透明トナー層80tを形成しやすい。また、有色トナーは像担持体11a〜11d表面に形成された透明トナー層80t上にそれぞれ有色トナー層80y、80c、80m、及び80kを形成する。像担持体11a〜11cの転写効率が50%以上70%以下であると、有色トナー層80y、80c、80m、及び80kが用紙Pに転写されやすく、透明トナー層80tは転写されにくい。このため、用紙Pにトナー粒子が積層され過ぎず、記録媒体に形成される画像に乱れが生じにくい。一方、像担持体11dの転写効率が71%以上であると有色トナーのブラックトナーだけでなく、透明トナーも転写されやすい。なお、トナーは、上流側から下流側へ、イエロートナー、シアントナー、マゼンダトナー、及びブラックトナーの順に並んでいる。このため、有色トナーを十分に記録媒体に付着させやすいため、高画質の画像を得やすい。さらに、透明トナーは離型剤を含むため、記録媒体に対するトナーの定着性を向上させやすい。
図3を参照して、4つの像担持体11a〜11dに含まれる画像形成ユニットが全て駆動画像形成ユニットになる場合に、像担持体11aに含まれる駆動画像形成ユニットが、用紙Pにトナー像を転写する過程を説明する。像担持体11aに用いられている有色トナーはイエロートナーである。図3は、像担持体11aを示す拡大図である。像担持体11aに、像担持体11aの周面の静電潜像にイエロートナー粒子及び透明トナー粒子が現像される。図3に示す通り、透明トナーは像担持体11aの周面に透明トナー層80tを形成しやすい。また、イエロートナーは像担持体11aの周面に形成された透明トナー層80t上にイエロートナー層80yを形成する。像担持体11aを含む駆動画像形成ユニットの転写効率は50%以上70%以下である。像担持体11aを含む駆動画像形成ユニットの転写効率が50%以上70%以下であると、イエロートナー層が記録媒体に転写されやすく、透明トナー層が記録媒体に転写されにくい。つまり、像担持体11aを含む駆動画像形成ユニットの転写効率が50%以上であると、イエロートナーを十分に記録媒体に付着させやすいため、画像濃度が向上しやすい。像担持体11aを含む駆動画像形成ユニットの転写効率が70%以下であると、トナー粒子が積層され過ぎず、記録媒体上に形成される画像が乱れにくい。
像担持体11b、及び11cを含む駆動画像形成ユニットは、像担持体11dを含む最下流駆動画像形成ユニットの上流側に配置された画像形成ユニットであるため、像担持体11aを含む駆動画像形成ユニットと同様に駆動する。
図4を参照して、像担持体11dが、用紙Pにトナー像を転写する過程を説明する。像担持体11dに用いられている有色トナーはブラックトナーである。図4は、像担持体11dを示す拡大図である。像担持体11dの周面の静電潜像にブラックトナー粒子及び透明トナー粒子が現像される。図4に示す通り、透明トナーは像担持体11dの周面に透明トナー層80tを形成しやすい。また、ブラックトナーは像担持体11dの周面に形成された透明トナー層80t上にブラックトナー層80kを形成する。像担持体11dを含む駆動画像形成ユニットの転写効率は71%以上である。像担持体11dを含む駆動画像形成ユニットの転写効率が71%以上であると、ブラックトナー層が記録媒体に転写されるとともに、透明トナー層が記録媒体に転写されやすい。透明トナー層が転写されると、透明トナー粒子には離型剤を含んでいるため、定着ローラーに対するトナーの離型性を保持でき、記録媒体に対するトナーの定着性を向上させやすい。像担持体11dを含む駆動画像形成ユニットの転写効率が85%以上であることが好ましい。
本実施形態に係る画像形成装置に収容される現像剤について説明する。現像剤は、トナーを含む。トナーにおいて、トナー粒子がトナーコアとシェル層とを含んでいても良い。トナーコアがアニオン性を有し、シェル層の材料(以下、シェル材料と記載する)がカチオン性を有する場合には、シェル層の形成時にカチオン性のシェル材料をトナーコアの表面に引き付けることが可能になる。詳しくは、例えば水性媒体中で負に帯電するトナーコアに、水性媒体中で正に帯電するシェル材料が電気的に引き寄せられ、in−situ重合によりトナーコアの表面にシェル層が形成されると考えられる。シェル材料がトナーコアに引き寄せられることで、分散剤を用いなくても、トナーコアの表面に均一なシェル層を形成しやすくなると考えられる。
<有色トナー>
有色トナーに含まれる有色トナー粒子は、離型剤を含まず、結着樹脂及び着色剤を含む。また、有色トナー粒子は、用途に応じて、その他内添剤(例えば、電荷制御剤又は磁性粉)を含むことができる。また、有色トナー粒子の表面には、必要に応じて、外添剤が添加されていても良い。外添剤により処理される前の有色トナー粒子を、有色トナー母粒子と称する場合がある。なお、有色トナーは、着色剤によって、色が異なる。有色トナーは、例えば、イエロートナー、シアントナー、マゼンダトナー、又はブラックトナーが挙げられる。
(結着樹脂)
有色トナー粒子に含まれる結着樹脂としては、熱可塑性樹脂が好ましい。結着樹脂として用いることのできる熱可塑性樹脂の好適な例としては、スチレン系樹脂、アクリル酸系樹脂、オレフィン系樹脂(より具体的には、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂)、ビニル系樹脂(より具体的には、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ビニルエーテル樹脂、又はN−ビニル樹脂)、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、スチレン−アクリル酸系樹脂、又はスチレンブタジエン系樹脂が挙げられる。中でも、スチレン−アクリル酸系樹脂及びポリエステル樹脂はそれぞれ、トナー中の着色剤の分散性、トナーの帯電性、及び記録媒体に対するトナーの定着性に優れる。
以下、結着樹脂として用いることのできるスチレン−アクリル酸系樹脂について説明する。なお、スチレン−アクリル酸系樹脂は、スチレン系モノマーとアクリル酸系モノマーとの共重合体である。
スチレン系モノマーの好適な例としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、又はp−エチルスチレンが挙げられる。
アクリル酸系モノマーの好適な例としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、又は(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルの例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸iso−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、又は(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルが挙げられる。(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルの例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、又は(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルが挙げられる。
スチレン−アクリル酸系樹脂を調製する際に、水酸基を有するモノマー(例えば、p−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、又は(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル)を用いることで、スチレン−アクリル酸系樹脂に水酸基を導入できる。また、水酸基を有するモノマーの使用量を調整することで、得られるスチレン−アクリル酸系樹脂の水酸基価を調整できる。
スチレン−アクリル酸系樹脂を調製する際に、(メタ)アクリル酸(モノマー)を用いることで、スチレン−アクリル酸系樹脂にカルボキシル基を導入できる。また、(メタ)アクリル酸の使用量を調整することで、得られるスチレン−アクリル酸系樹脂の酸価を調整することができる。
結着樹脂がスチレン−アクリル酸系樹脂である場合、有色トナー粒子の強度、及び記録媒体に対するトナーの定着性を向上させるためには、スチレン−アクリル酸系樹脂の数平均分子量(Mn)が2000以上3000以下であることが好ましい。スチレン−アクリル酸系樹脂の分子量分布(数平均分子量(Mn)に対する質量平均分子量(Mw)の比率Mw/Mn)は10以上20以下であることが好ましい。スチレン−アクリル酸系樹脂のMnとMwの測定には、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いることができる。
以下、結着樹脂として用いることのできるポリエステル樹脂について説明する。なお、ポリエステル樹脂は、2価又は3価以上のアルコールと2価又は3価以上のカルボン酸とを重合させることで得られる。
ポリエステル樹脂を調製するために用いることができる2価アルコールの例としては、ジオール類又はビスフェノール類が挙げられる。
ジオール類の好適な例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、又はポリテトラメチレングリコールが挙げられる。
ビスフェノール類の好適な例としては、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレンビスフェノールAエーテル、又はポリオキシプロピレンビスフェノールAエーテルが挙げられる。
ポリエステル樹脂を調製するために用いることができる3価以上のアルコールの好適な例としては、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、又は1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンが挙げられる。
ポリエステル樹脂を調製するために用いることができる2価カルボン酸の好適な例としては、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マロン酸、コハク酸、アルキルコハク酸(より具体的には、n−ブチルコハク酸、イソブチルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−ドデシルコハク酸又はイソドデシルコハク酸)又はアルケニルコハク酸(より具体的には、n−ブテニルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸又はイソドデセニルコハク酸)が挙げられる。
ポリエステル樹脂を調製するために用いることができる3価以上のカルボン酸の好適な例としては、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、又はエンポール三量体酸が挙げられる。
また、2価又は3価以上のカルボン酸は、上記2価又は3価以上のカルボン酸のエステル形成性の誘導体(例えば、酸ハライド、酸無水物、又は低級アルキルエステル)を用いてもよい。ここで、「低級アルキル」とは、炭素原子数1〜6のアルキル基を意味する。
ポリエステル樹脂を調製する際に、アルコールの使用量とカルボン酸の使用量とをそれぞれ変更することで、ポリエステル樹脂の酸価及び水酸基価を調整することができる。ポリエステル樹脂の分子量を上げると、ポリエステル樹脂の酸価及び水酸基価は低下する傾向がある。
結着樹脂がポリエステル樹脂である場合、有色トナー粒子の強度、及び記録媒体に対するトナーの定着性を向上させるためには、ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)が1000以上2000以下であることが好ましい。ポリエステル樹脂の分子量分布(数平均分子量(Mn)に対する質量平均分子量(Mw)の比率Mw/Mn)は9以上21以下であることが好ましい。ポリエステル樹脂のMnとMwの測定には、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いることができる。
ポリエステル樹脂の軟化点は80℃以上150℃以下であることが好ましく、90℃以上140℃以下であることがより好ましい。
また、結着樹脂には熱硬化性樹脂が含まれていても良い。結着樹脂に熱硬化性樹脂が含まれていることにより、結着樹脂中に一部架橋構造が導入され、記録媒体に対するトナーの定着性を低下させることなく、トナーの保存安定性、形態保持性、及び耐久性を向上させやすい。
結着樹脂として用いることのできる熱硬化性樹脂の好適な例としては、エポキシ系樹脂又はシアネート系樹脂が挙げられる。具体的には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリアルキレンエーテル型エポキシ樹脂、環状脂肪族型エポキシ樹脂、又はシアネート樹脂が挙げられる。
結着樹脂のガラス転移点(Tg)は50℃以上65℃以下であることが好ましく、50℃以上60℃以下であることがより好ましい。結着樹脂のガラス転移点が50℃以上であれば、トナー粒子と他のトナー粒子とが現像器内で融着しにくい。また、トナー粒子が感光体に付着しにくい。結着樹脂のガラス転移点が65℃以下であれば、トナーの低温定着性が維持できる。
結着樹脂のTgは、示差走査熱量計を用いて結着樹脂の吸熱曲線を測定することにより、吸熱曲線における比熱の変化点から求めることができる。
(着色剤)
有色トナー粒子に含まれる着色剤としては、有色トナーの色に合わせて公知の顔料又は染料を用いることができる。着色剤の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下であることが好ましく、3質量部以上10質量部以下であることがより好ましい。
有色トナー粒子に含まれる着色剤は、黒色着色剤であってもよい。黒色着色剤の例としては、カーボンブラックが挙げられる。また、黒色着色剤は、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤を用いて黒色に調色された着色剤であってもよい。
有色トナー粒子に含まれる着色剤は、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、又はシアン着色剤のようなカラー着色剤であってもよい。
イエロー着色剤の例としては、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、又はアリールアミド化合物が挙げられる。イエロー着色剤の好適な例としては、C.I.ピグメントイエロー(3、12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、191、又は194)、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、又はC.I.バットイエローが挙げられる。
マゼンタ着色剤の例としては、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、又はペリレン化合物が挙げられる。マゼンタ着色剤の好適な例としては、C.I.ピグメントレッド(2、3、5、6、7、19、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、150、166、169、177、184、185、202、206、220、221、又は254)が挙げられる。
シアン着色剤の例としては、銅フタロシアニン化合物、アントラキノン化合物、又は塩基染料レーキ化合物が挙げられる。シアン着色剤の好適な例としては、C.I.ピグメントブルー(1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、又は66)、フタロシアニンブルー、C.I.バットブルー、又はC.I.アシッドブルーが挙げられる。
(電荷制御剤)
有色トナー粒子は、電荷制御剤を含んでいてもよい。電荷制御剤は、例えばトナーの帯電レベル、及び帯電立ち上がり特性を向上させ、耐久性、及び安定性に優れたトナーを得るために配合することができる。トナーの帯電立ち上がり特性は、所定の帯電レベルにトナーを短時間で帯電可能か否かの指標になる。トナーを正帯電させて現像に供する場合には、正帯電性の電荷制御剤を添加し、負帯電させて現像に供する場合には、負帯電性の電荷制御剤を添加することができる。
正帯電性の電荷制御剤の具体例としては、限定されないが、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、オルトオキサジン、メタオキサジン、パラオキサジン、オルトチアジン、メタチアジン、パラチアジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,4−オキサジアジン、1,3,4−オキサジアジン、1,2,6−オキサジアジン、1,3,4−チアジアジン、1,3,5−チアジアジン、1,2,3,4−テトラジン、1,2,4,5−テトラジン、1,2,3,5−テトラジン、1,2,4,6−オキサトリアジン、1,3,4,5−オキサトリアジン、フタラジン、キナゾリン、又はキノキサリンのようなアジン化合物;アジンファストレッドFC、アジンファストレッド12BK、アジンバイオレットBO、アジンブラウン3G、アジンライトブラウンGR、アジンダークグリーンBH/C、アジンディープブラックEW、又はアジンディーブラック3RLのようなアジン化合物からなる直接染料;ニグロシン、ニグロシン塩、又はニグロシン誘導体のようなニグロシン化合物;ニグロシンBK、ニグロシンNB、又はニグロシンZのようなニグロシン化合物からなる酸性染料;ナフテン酸、又は高級脂肪酸の金属塩類;アルコキシル化アミン;アルキルアミド;ベンジルデシルヘキシルメチルアンモニウム、デシルトリメチルアンモニウムクロライドのような4級アンモニウム塩が挙げられる。これらの電荷制御剤の2種以上を組み合わせてもよい。ニグロシン化合物は、より迅速なトナーの帯電立ち上がり性が得られる観点から、正帯電性トナーとしての使用には好適である。
また、4級アンモニウム塩、カルボン酸塩、又はカルボキシル基を官能基として有する樹脂又はオリゴマ−も正帯電性電荷制御剤として用いることができる。より具体的には、4級アンモニウム塩を有するスチレン系樹脂、4級アンモニウム塩を有するアクリル酸系樹脂、4級アンモニウム塩を有するスチレン−アクリル酸系樹脂、4級アンモニウム塩を有するポリエステル系樹脂、カルボン酸塩を有するスチレン系樹脂、カルボン酸塩を有するアクリル酸系樹脂、カルボン酸塩を有するスチレン−アクリル酸系樹脂、カルボン酸塩を有するポリエステル系樹脂、カルボキシル基を有するポリスチレン系樹脂、カルボキシル基を有するアクリル酸系樹脂、カルボキシル基を有するスチレン−アクリル酸系樹脂、又はカルボキシル基を有するポリエステル系樹脂が挙げられる。
4級アンモニウム塩を官能基として有するスチレン−アクリル酸系樹脂は、帯電量を所望の範囲内の値に容易に調節することができる観点から、好適である。スチレン−アクリル酸系樹脂に用いられるアクリル酸系モノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸iso−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、又は(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルのような(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。
また、上記4級アンモニウム塩は、例えば(メタ)アクリル酸ジアルキルアミノアルキルから第4級化の工程を経て誘導される。誘導される(メタ)アクリル酸ジアルキルアミノアルキルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジプロピルアミノエチル、又は(メタ)アクリル酸ジブチルアミノエチルのような(メタ)アクリル酸ジ(低級アルキル)アミノエチル;ジメチルメタクリルアミド;ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドが好適である。また、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、又はN−メチロール(メタ)アクリルアミドのようなヒドロキシル基含有重合性モノマーを重合時に併用することもできる。
負帯電性の電荷制御剤の具体例としては、限定されないが、キレート化合物である有機金属錯体が挙げられる。有機金属錯体としては、例えばアセチルアセトン金属錯体、サリチル酸系金属錯体又はこれらの塩が好ましく、サリチル酸系金属錯体又はサリチル酸系金属塩がより好ましい。具体的には、アルミニウムアセチルアセトナート、鉄(II)アセチルアセトナート、又は3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸クロムが挙げられる。
電荷制御剤の含有量は、トナーの全体量を100質量部に対して、0.5質量部以上15質量部以下であることが好ましく、0.5質量部以上8.0質量部以下であることがより好ましく、0.5質量部以上7.0質量部以下であることがさらに好ましい。電荷制御剤の含有量が0.5質量部以上であると、トナーを安定して帯電しやすいため、画像濃度を向上させやすい。また、電荷制御剤の分散不良に起因するカブリの発生を抑制しやすく、トナーによる感光体の汚染を防止しやすい。電荷制御剤の含有量が15質量部以下であれば、高温高湿下でもトナーを安定して帯電させやすいため、画像不良を抑制しやすく、トナーによる感光体の汚染を防止しやすい。
(磁性粉)
有色トナー粒子は、磁性粉を含んでいてもよい。磁性粉の例としては、鉄(より具体的には、フェライト又はマグネタイト)、強磁性金属(より具体的には、コバルト又はニッケル)、鉄及び/又は強磁性金属を含む化合物(より具体的には、合金)、強磁性化処理(例えば、熱処理)が施された強磁性合金、又は二酸化クロムが挙げられる。また、磁性粉からの金属イオン(例えば、鉄イオン)の溶出を抑制するため、磁性粉を表面処理することが好ましい。
[外添剤]
有色トナー粒子の表面には、必要に応じて外添剤を付着させてもよい。外添剤としては、金属酸化物(例えば、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、又はチタン酸バリウム)、又はシリカの粒子が挙げられる。また、外添剤は、目的に応じて、表面処理剤(例えば、アミノシラン、シリコーンオイル、ヘキサメチルジシラザン、チタネート系カップリング剤、又はシラン系カップリング剤)により表面処理をした外添剤を用いることができる。
外添剤の粒子径は、0.01μm以上1.0μm以下であることが好ましい。外添剤の使用量は、有色トナー母粒子100質量部に対して0.5質量部以上10質量部以下であることが好ましく、1質量部以上5質量部以下であることがより好ましい。
<透明トナー>
透明トナーに含まれる透明トナー粒子は、結着樹脂及び離型剤を含む。また、透明トナー粒子は透光性を有すればよく、用途に応じて、その他内添剤(例えば、電荷制御剤)を含むことができる。また、透明トナー粒子の表面には、必要に応じて、外添剤が添加されていても良い。
(結着樹脂)
透明トナー粒子に含有される結着樹脂としては、透明性に優れた樹脂であれば、その種類は限定されず、有色トナーと同様の結着樹脂を用いることができる。透明トナー粒子に含有される結着樹脂としては、透光性の観点から、ポリエステル系樹脂であることが好ましい。
(離型剤(ワックス))
透明トナー粒子は、離型剤を含有する。離型剤は、例えばトナーの定着性又は耐オフセット性を向上させる目的で使用される。透明トナー粒子の定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下であることが好ましく、1質量部以上20質量部以下であることがより好ましい。
離型剤の好適な例としては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、又はフィッシャートロプシュワックスのような脂肪族炭化水素系ワックス;酸化ポリエチレンワックス、又は酸化ポリエチレンワックスのブロック共重合体のような脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物;キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう、又はライスワックスのような植物系ワックス;みつろう、ラノリン、又は鯨ろうのような動物系ワックス;オゾケライト、セレシン、又はペトロラタムのような鉱物系ワックス;モンタン酸エステルワックス、又はカスターワックスのような脂肪酸エステルを主成分とするワックス類;脱酸カルナバワックスのような、脂肪酸エステルの一部又は全部が脱酸化したワックスが挙げられる。これらの離型剤の2種以上を組み合わせてもよい。
なお、結着樹脂と離型剤との相溶性を改善するために、相溶化剤を透明トナー粒子に添加してもよい。
(電荷制御剤)
透明トナー粒子は、電荷制御剤を含んでいてもよい。透明トナー粒子に含まれる電荷制御剤は、透明であればその種類は限定されず、有色トナーと同様の電荷制御剤を用いることができる。
有色トナーの質量(Sc)に対する透明トナーの質量(St)の比率(St/Sc)は、0.25以上1.00以下であることが好ましい。この比率が0.25以上であれば、画像の色再現性を維持しやすく、画像濃度が低下しにくい。この比率が1.00以下であれば、記録媒体に対するトナーの定着性と画像の光沢性とに優れ、ホットオフセットの発生を抑制しやすい。
有色トナー全量における、有色トナーの体積中位径よりも1μm小さい粒子径を有する有色トナー粒子の個数割合をRcと記載する。また、透明トナー全量における、透明トナーの体積中位径よりも1μm小さい粒子径を有する透明トナー粒子の個数割合をRtと記載する。RcはRtより大きいことが好ましい。RcはRtより大きいことで、有色トナーと透明トナーとの粒子径が重なる範囲が小さくなる。
以下、有色トナー粒子と透明トナー粒子との粒子径が重なる範囲について説明する。RcはRtより大きければ、有色トナーと透明トナーとの粒子径が重なるトナー粒子は少ない。粒子径が重なる範囲が小さければ、有色トナーが記録媒体上の画像の下層部に位置しやすく、透明トナーが記録媒体上の画像の上層部に位置しやすい。
有色トナーにおける、粒子径3μm以下の有色トナー粒子の含有率(Vc)が5個数%以下であることが好ましい。また、透明トナーにおける、粒子径3μm以下の透明トナー粒子の含有率(Vt)が、5個数%以下であることが好ましい。Vc及びVtの求め方を下記式に示した。トナー粒子の粒子径が3μm以下であれば、トナー粒子の付着力が強く、現像スリーブに残存しやすい。粒子径3μm以下の有色トナー粒子の含有率が、有色トナーに対して5個数%以下であり、粒子径3μm以下の透明トナー粒子の含有率が、透明トナーに対して5個数%以下であれば、有色トナー粒子及び透明トナー粒子は現像スリーブに残存しにくく、画像が乱れにくい。
式1:Vc=(粒子径3μm以下の有色トナー粒子の個数)×100/(有色トナー粒子の全個数)
式2:Vt=(粒子径3μm以下の透明トナー粒子の個数)×100/(透明トナー粒子の全個数)
[トナーの製造方法]
(有色トナーの製造方法)
以下、本実施形態に係るトナーに含まれる有色トナーの製造方法について説明する。有色トナーの製造方法は、例えば、粉砕法、凝集法が好ましい。なお、有色トナー粒子の体積中位径が5.0μm以上10μm以下に粒度調整されていることが好ましい。
粉砕法では、結着樹脂と、着色剤と、内添剤(例えば、電荷制御剤、又は磁性粉)とを混合する。続けて、得られた混合物を溶融し、混練する。続けて、得られた混練物を粉砕する。続けて、得られた粉砕物を分級する。その結果、所望の粒子径を有する有色トナー粒子が得られる。粉砕法によれば、比較的容易に有色トナーを調製できる。
凝集法は、例えば、凝集工程及び合一化工程を含む。凝集工程では、有色トナーを構成する成分を含む微粒子を水性媒体中で凝集させて、凝集粒子を形成する。合一化工程では、凝集粒子に含まれる成分を水性媒体中で合一化させて有色トナー粒子を形成する。凝集法によれば、形状が均一であり、粒子径の揃った有色トナー粒子を得やすい。
外添工程では、有色トナー母粒子の表面に外添剤を付着させる。外添剤を付着させる好適な方法としては、外添剤が有色トナー母粒子の表面に埋没しないような条件で、混合機(例えば、FMミキサー、ナウターミキサー(登録商標))を用いて、有色トナー母粒子と外添剤とを混合する方法が挙げられる。
(透明トナーの製造方法)
透明トナーは、有色トナーと同様に製造できる。透明トナーの製造方法は、例えば、粉砕法、凝集法が好ましい。なお、透明トナー粒子の体積中位径が5.0μm以上10μm以下に調整されていることが好ましい。
(有色トナーと透明トナーとの混合工程)
有色トナーと透明トナーとを混合して、トナーを調製する。有色トナーと透明トナーとを混合するためには、例えば、FMミキサーを用いることができる。
本実施形態に係るトナーは、1成分現像剤として使用してもよい。また、トナーを所望のキャリアと混合して2成分現像剤を調製して使用してもよい。2成分現像剤を調製する場合、磁性キャリアを用いることが好ましい。
好適なキャリアの例としては、キャリアが、樹脂で被覆されたキャリアコアを含むことが挙げられる。キャリアコアの具体例としては、鉄、酸化処理鉄、還元鉄、マグネタイト、銅、ケイ素鋼、フェライト、ニッケル、又はコバルトの粒子;これらの材料とマンガン、亜鉛、又はアルミニウムのような金属との合金の粒子;鉄−ニッケル合金、又は鉄−コバルト合金の粒子;セラミックス(例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化銅、酸化マグネシウム、酸化鉛、酸化ジルコニウム、炭化ケイ素、チタン酸マグネシウム、チタン酸バリウム、チタン酸リチウム、チタン酸鉛、ジルコン酸鉛、又はニオブ酸リチウム)の粒子;高誘電率物質(例えば、リン酸二水素アンモニウム、リン酸二水素カリウム、又はロッシェル塩)の粒子が挙げられる。樹脂中に上記粒子を分散させて樹脂キャリアを調製してもよい。
キャリアコアを被覆する樹脂の例としては、アクリル酸系重合体、スチレン系重合体、スチレン−アクリル酸系共重合体、オレフィン系重合体(例えば、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、又はポリプロピレン)、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネート樹脂、セルロース樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、又はポリフッ化ビニリデン)、フェノール樹脂、キシレン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂、又はアミノ樹脂が挙げられる。これらの樹脂の2種以上を組み合わせてもよい。
電子顕微鏡により測定されるキャリアの粒子径は、20μm以上120μm以下であることが好ましく、25μm以上80μm以下であることがより好ましい。
トナーとキャリアとを用いて2成分現像剤を調製する場合、トナーの含有量は、2成分現像剤の質量に対して、3質量部以上20質量部以下であることが好ましく、5質量部以上15質量部以下であることがより好ましい。
転写効率は、公知の方法で制御することができる。転写効率は、例えば、帯電部12による像担持体11の帯電量を変化させることにより、制御できる。
また、別の態様においては、一部の画像形成ユニット10が駆動していない場合もある。例えば、図5に示すように、画像形成ユニット10a〜10cが駆動しており、画像形成ユニット10dが駆動していない場合では、画像形成ユニット10a〜10cが駆動画像形成ユニット10rとなり、画像形成ユニット10dが非駆動画像形成ユニット10nとなる。このとき、駆動画像形成ユニット10rとなる画像形成ユニット10a〜cのうち最下流駆動画像形成ユニットは画像形成ユニット10cである。この場合には、画像形成ユニット10aおよび10bの転写効率が50%以上70%以下であり、画像形成ユニット10cの転写効率が71%以上である。
また、例えば、図6に示すように、画像形成ユニット10aおよび10bが駆動しており、画像形成ユニット10cおよび10dが駆動していない場合では、画像形成ユニット10a〜10bが駆動画像形成ユニット10rとなり、画像形成ユニット10c〜10dが非駆動画像形成ユニット10nとなる。このとき、駆動画像形成ユニット10rとなる画像形成ユニット10a〜10bのうち最下流駆動画像形成ユニットは画像形成ユニット10bである。この場合には、画像形成ユニット10aの転写効率が50%以上70%以下であり、画像形成ユニット10bの転写効率が71%以上である。なお、画像形成ユニット10を4つ備える場合を説明したが、これに限定されることなく、2以上の画像形成ユニット10を備えていればよい。
本発明の実施例について説明する。以下、実施例1〜4と比較例1〜4との画像形成装置1に用いたトナーの製造方法、並びに、実施例1〜4と比較例1〜4との画像形成装置1の測定方法、測定結果、評価方法、及び評価結果について、順に説明する。なお、粉体(例えば、トナー)に関する評価結果(形状又は物性などを示す値)は、何ら規定していなければ、相当数の粒子について測定した値の平均である。
実施例1
[有色トナー]
(ポリエステル樹脂の作製)
ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物1960gと、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物780gと、ドデセニル無水コハク酸257gと、テレフタル酸770gと、酸化ジブチル錫4gとを容器に投入して、混合した。続いて、窒素雰囲気下で、温度235℃、常圧の条件で、容器内容物を8時間加熱した。その後、温度235℃、圧力8.3kPaの条件で、容器内容物を1時間反応させた。さらに、温度180℃の条件で、容器内容物の酸価が所望の酸価となるように、容器内容物に無水トリメリット酸を添加した。その後、10℃/時の昇温速度で容器内容物を210℃まで昇温し、ポリエステル樹脂を得た。
(ブラックトナーの作製)
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、上記により得られたポリエステル樹脂100質量部と、4級アンモニウム塩(オリヱント化学工業株式会社製「BONTRON(登録商標)P−51」)2質量部と、カーボンブラック(三菱化学株式会社製「MA−100」)5質量部とを混合した。
続けて、得られた混合物を、材料投入速度5kg/時、回転速度160rpm、設定温度範囲80℃以上110℃以下の条件で、2軸押出機(株式会社池貝製「PCM−30」)を用いて溶融し、混練した。その後、得られた混練物を冷却した。
続けて、粉砕機(ホソカワミクロン株式会社製「ロートプレックス(登録商標)16/8型」)を用いて混練物を粗粉砕した。さらに、得られた粗粉砕物を、材料投入速度10kg/時、回転速度11000rpmの条件で、機械式粉砕機(フロイント・ターボ株式会社製「ターボミル」)を用いて微粉砕した。
分級機(日鉄鉱業株式会社製「エルボージェットEJ−LABO型」)の微粉側に除去される微粉ゾーンのゾーン幅(ΔF)を12mmに設定し、粗粉側に除去される粗粉ゾーンのゾーン幅(ΔM)を22mmに設定した。続けて、得られた微粉砕物を、材料投入速度3.0kg/時の条件で、上記のように設定された分級機を用いて2回微粉分級し、着色粒子を得た。
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、回転周速30m/秒、混合時間5分の条件で、得られた着色粒子97.1質量部に、乾式シリカ微粒子(日本アエロジル株式会社製「AEROSIL(登録商標)REA200」)1.8質量部と、導電性酸化チタン微粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」)1.0質量部と、ステアリン酸亜鉛(日油株式会社製)0.1質量部とを混合して、着色粒子を外添した。その結果、実施例1のブラックトナーを得た。
(イエロートナーの作製)
カーボンブラックの代わりにイエロー顔料(山陽色素株式会社製「C.I.ピグメントイエロー180(商品名)」)を添加すること以外は、実施例1のブラックトナーと同様の方法で、実施例1のイエロートナーを得た。
(マゼンダトナーの作製)
カーボンブラックの代わりにマゼンタ顔料(山陽色素株式会社製「C.I.ピグメントレッド238(商品名)」)を添加すること以外は、実施例1のブラックトナーと同様の方法で、実施例1のマゼンダトナーを得た。
(シアントナーの作製)
カーボンブラックの代わりにシアン顔料(山陽色素株式会社製「C.I.ピグメントブルー(商品名)」)を添加すること以外は、実施例1のブラックトナーと同様の方法で、実施例1のシアントナーを得た。
得られたブラックトナー、イエロートナー、マゼンダトナー、及びシアントナーをまとめて有色トナーという。
[透明トナー]
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、上記により得られたポリエステル樹脂100質量部と、カルナバワックス(株式会社加藤洋行製「カルナウバワックス1号」)6質量部と、4級アンモニウム塩(オリヱント化学工業株式会社製「BONTRON(登録商標)P−51」)2質量部とを混合し、ブラックトナーと同様に溶融し、混練し、粗粉砕した。
得られた粗粉砕物を、材料投入速度10kg/時、回転数10000rpmの条件で、機械式粉砕機(フロイント・ターボ株式会社製「ターボミル」)を用いて微粉砕した。
分級機(日鉄鉱業株式会社製「エルボージェットEJ−LABO型」)の微粉側に除去される微粉ゾーンのゾーン幅(ΔF)を15mmに設定し、粗粉側に除去される粗粉ゾーンのゾーン幅(ΔM)を22mmに設定した。続けて、得られた微粉砕物を、材料投入速度3.0kg/時の条件で、上記のように設定された分級機を用いて、1回のみ微粉分級した。さらに、ブラックトナーと同様に外添剤を添加した。その結果、実施例1の透明トナーを得た。
[有色トナーと透明トナーとの混合]
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、実施例1の有色トナー100質量部に対して、実施例1の透明トナー30質量部をそれぞれ混合した。その結果、実施例1の4つのトナーを得た。
[画像形成装置]
画像形成装置は、複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C8026N」)を用いた。この画像形成装置を用いて、以下の評価項目について、温度23℃、湿度50%の環境下で、4色のハーフ画像(印刷率50%)又はソリッド画像(印刷率100%)を形成した。なお、実施例1の画像形成装置では、定着器の定着温度を180℃に設定し、転写電流を−8μAに設定した。
実施例2
[有色トナー]
実施例1の有色トナーと同様に、実施例2の有色トナーを作製した。
[透明トナー]
実施例1の透明トナーと同様に、実施例2の透明トナーを作製した。
[有色トナーと透明トナーとの混合]
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、実施例2の有色トナー100質量部に対して、実施例2の透明トナー50質量部をそれぞれ混合した。その結果、実施例2のトナーを得た。
[画像形成装置]
実施例2の画像形成装置における定着器の定着温度を180℃に設定した。また、実施例2の画像形成装置では、転写電流を−8μAから−6μAに変更した点を除いて実施例1と同様に画像を形成した。
実施例3
[有色トナー]
機械式粉砕条件を9500rpmに変更すること以外は、実施例1の有色トナーと同様に、実施例3の有色トナーを作製した。
[透明トナー]
実施例1の透明トナーと同様に、実施例3の透明トナーを作製した。
[有色トナーと透明トナーとの混合]
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、実施例3の有色トナー100質量部に対して、実施例3の透明トナー30質量部をそれぞれ混合した。その結果、実施例3のトナーを得た。
[画像形成装置]
実施例3の画像形成装置における定着器の定着温度を180℃に設定した。また、実施例3の画像形成装置では、転写電流を−8μAから−6μAに変更した点を除いて実施例1と同様に画像を形成した。
実施例4
[有色トナー]
機械式粉砕条件を9500rpmに変更すること以外は、実施例1の有色トナーと同様に、実施例4の有色トナーを作製した。
[透明トナー]
ゾーン幅(ΔF)を13mmに変更すること以外は、実施例1の透明トナーと同様に、実施例4の透明トナーを作製した。
[有色トナーと透明トナーとの混合]
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、実施例4の有色トナー100質量部に対して、実施例4の透明トナー30質量部をそれぞれ混合した。その結果、実施例4のトナーを得た。
[画像形成装置]
実施例4の画像形成装置における定着器の定着温度を180℃に設定した。また、実施例4の画像形成装置では、転写電流を−8μAから−6μAに変更した点を除いて実施例1と同様に画像を形成した。
比較例1
[有色トナー]
機械式粉砕条件を9500rpmに変更すること以外は、実施例1の有色トナーと同様に、比較例1の有色トナーを作製した。
[透明トナー]
実施例1の透明トナーと同様に、比較例1の透明トナーを作製した。
[有色トナーと透明トナーとの混合]
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、比較例1の有色トナー100質量部に対して、比較例1の透明トナー30質量部をそれぞれ混合した。その結果、比較例1のトナーを得た。
[画像形成装置]
実施例1と同様に、画像形成装置内に比較例1のトナーを収容した。比較例1の画像形成装置では、転写電流を−8μAから−5μAに変更した点を除いて実施例1と同様に画像を形成した。
比較例2
[有色トナー]
機械式粉砕条件を9000rpmに変更すること以外は、実施例1の有色トナーと同様に、比較例2の有色トナーを作製した。
[透明トナー]
ゾーン幅(ΔF)を12mm変更すること以外は、実施例1の透明トナーと同様に、比較例2の透明トナーを作製した。
[有色トナーと透明トナーとの混合]
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、比較例2の有色トナー100質量部に対して、比較例2の透明トナー29質量部をそれぞれ混合した。その結果、比較例2のトナーを得た。
[画像形成装置]
比較例2の画像形成装置における定着器の定着温度を180℃に設定した。また、比較例2の画像形成装置では、転写電流を−8μAから−5μAに変更した点を除いて実施例1と同様に画像を形成した。
比較例3
[有色トナー]
機械式粉砕条件を8500rpmに変更すること以外は、実施例1の有色トナーと同様に、比較例3の有色トナーを作製した。
[透明トナー]
実施例1の透明トナーと同様に、比較例3の透明トナーを作製した。
[有色トナーと透明トナーとの混合]
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、比較例3の有色トナー100質量部に対して、比較例3の透明トナー50質量部をそれぞれ混合した。その結果、比較例3のトナーを得た。
[画像形成装置]
比較例3の画像形成装置における定着器の定着温度を180℃に設定した。また、比較例3の画像形成装置では、転写電流を−8μAから−15μAに変更した点を除いて実施例1と同様に画像を形成した。
比較例4
[有色トナー]
機械式粉砕条件を9000rpmに変更すること以外は、実施例1の有色トナーと同様に、比較例4の有色トナーを作製した。
[透明トナー]
ゾーン幅(ΔF)を12mmに変更すること以外は、実施例1の透明トナーと同様に、比較例4の透明トナーを作製した。
[有色トナーと透明トナーとの混合]
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、比較例4の有色トナー100質量部に対して、比較例4の透明トナー51質量部をそれぞれ混合した。その結果、比較例4のトナーを得た。
[画像形成装置]
比較例4の画像形成装置における定着器の定着温度を180℃に設定した。また、比較例4の画像形成装置では、転写電流を−8μAから−15μAに変更した点を除いて実施例1と同様に画像を形成した。
[測定方法]
(転写効率)
画像形成装置に試料(トナー)を補給しながら印刷率5%の画像を温度32℃、湿度80%RHの環境下で1万枚出力した。そして、消費トナー重量及び回収トナー重量を測定して、下記式から試料の転写効率を算出した。下記基準にしたがって、試料の転写効率を評価した。
式:転写効率(%)={(消費トナーの質量−回収トナーの質量)/(消費トナーの質量)}×100
なお、消費トナーは、トナーコンテナにセットされた試料(トナー)のうち、トナーコンテナから排出されたトナーである。また、回収トナーとは、消費トナーのうち、記録媒体に転写されなかったトナーである。
(トナー粒子径分布)
電解液(ベックマン・コールター株式会社製「アイソトンII」)に界面活性剤を添加し、有色トナー10mgを加えた。超音波分散器を用いて、有色トナーを電解液中に分散させた。精密粒度分布測定装置(ベックマン・コールター株式会社製「コールターカウンターマルチサイザー3」)を用いて、アパーチャー径100μmの条件で、電解液中の有色トナーの粒子径の体積分布を得た。得られた有色トナーの粒子径の体積分布から有色トナーの体積中位径(D50 c)を得た。得られた有色トナーの粒子径の体積分布から、有色トナーの体積中位径よりも1μm小さい粒子径の有色トナー粒子の個数割合(Rc)を得た。有色トナーと同様に、透明トナーの粒子径の体積分布から、透明トナーの体積中位径(D50 t)と、透明トナーの体積中位径よりも1μm小さい粒子径の透明トナー粒子の個数割合(Rt)とを得た。
以下、実施例1〜4、及び比較例1〜4の画像形成装置に用いたトナーの測定結果を表1に示した。
Figure 2017068167
[評価方法]
(紙面上層乱れ)
通常環境(温度20℃、湿度65%RH)にて、上記の通り調製した2成分現像剤と複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C8026」)とを用いて、ハーフ画像(印刷率50%)を記録媒体(紙)に印刷した。トナー層の状態を電子顕微鏡(キーエンス株式会社製「デジタルマイクロスコープVHX−100(商品名)」)を用いて、得られた印刷物の細線を観察した。下記基準にしたがって、印刷物の細線を観察し、紙面上トナー層乱れを評価した。
◎(非常に良い):トナー層の乱れはなく、ドット及び細線が十分に再現されている。
○(良い) :トナー層のほとんど乱れず、ドット及び細線が十分に再現されている。
×(非常に悪い):トナー層が乱れ、ドット及び細線が再現されていない。
(初期画質及び1万枚印刷後の画質)
通常環境(温度20℃、湿度65%RH)にて、上記の通り調製した2成分現像剤と複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C8026」)とを用いて、初期評価用のソリッド画像(印刷率100%)及びハーフ画像(印刷率50%)を記録媒体(紙)に印刷し、画像サンプルAが得られた。その後、画像サンプルを1万枚の記録媒体に連続して印刷した。そして、1万枚印刷後にソリッド画像(印刷率100%)及びハーフ画像(印刷率50%)を記録媒体に印刷し、画像サンプルBが得られた。下記基準にしたがって、画像サンプルA及び画像サンプルBの色再現性と画像欠損とを目視にて評価し、それぞれ初期画質及び1万枚印刷後の画質とした。
5:十分に色再現をしており、画像欠損もなかった。
4:彩度が低下するが、十分に色再現しており、画像欠損もなかった。
3:彩度が落ちて色再現が悪く、画像欠損が発生した。
2:色再現が悪く、画像欠損が多く発生した。
1:色再現が悪く、画像欠損が非常に多く発生した。
(定着率)
複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C8026」)の定着器を180℃に設定した後、通常環境(温度20℃、湿度65%RH)にて、定着器の電源を切って10分間冷却した。その後、定着器の電源を入れ、線速200mm/秒(ニップ通過時間40m秒)、トナー載り量1.0mg/cm2の条件で、90g/m2の記録媒体(A4サイズの印刷用紙)5枚に連続して印刷し、大きさ25mm×25mmのソリッド画像(印刷率100%)を形成した。
トナーを定着させることができたか否かは、以下に示す摩擦試験で確認した。詳しくは、記録媒体に形成した画像の画像濃度を反射濃度計(サカタインクスエンジニアリング株式会社製)を用いて測定した。続けて、記録媒体に形成した画像上を、布帛で覆った1kgの分銅を用いて、10往復摩擦した。その後、記録媒体に形成した画像の画像濃度を反射濃度計(サカタインクスエンジニアリング株式会社製)を用いて測定した。得られた摩擦前後の画像濃度から下記式によりトナーの定着率を算出し、下記基準にしたがって、記録媒体に対するトナーの定着率を評価した。
式:トナーの定着率=(摩擦後の画像濃度/摩擦前の画像濃度)×100
◎(非常に良い):トナーの定着率が95%以上であった。
○(良い) :トナーの定着率が90%以上95%未満であった。
×(悪い) :トナーの定着率が90%未満であった。
(ホットオフセット性)
複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C8026」)の定着器を230℃に設定した。続けて、通常環境(温度20℃、湿度65%RH)にて、線速200mm/秒(ニップ通過時間40m秒)、トナー載り量1.0mg/cm2の条件で、オフセットパターン画像を90g/m2の記録媒体(A4サイズの印刷用紙)10枚に連続して印刷した。下記基準にしたがって、トナーのホットオフセット性を評価した。
◎(非常に良い):ホットオフセットが全く発生しなかった。
○(良い) :ホットオフセットがほとんど発生しなかった。
△(悪い) :ホットオフセットがわずかに発生した。
×(非常に悪い):ホットオフセットが発生した。
(光沢性)
複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C8026」)を用いて、通常環境(温度20℃、湿度65%RH)にて、線速200mm/秒(ニップ通過時間40m秒)、トナー載り量1.0mg/cm2の条件で、ソリッド画像(印刷率100%)を90g/m2の記録媒体(A4サイズの印刷用紙)に印刷した。光沢度計(日本電色工業社製「PG−IIM(商品名)」)を用いて、得られた記録媒体に形成したソリッド画像(印刷率100%)の温度60℃におけるグロス値を測定した。下記基準にしたがって、得られたグロス値から画像の光沢性を評価した。
◎(非常に良い):グロス値が、6以上であった。
○(良い) :グロス値が、4以上6未満であった。
△(悪い) :グロス値が、4未満であった。
(総合評価)
紙面上層乱れ、初期画質、1万枚印刷後画質、定着性、ホットオフセット及び光沢性を総合的に勘案した。下記基準にしたがい、実使用に耐えうるか否かを示した。
5:総合的に非常に優れており、良好に画像形成装置を使用できる。
4:総合的に優れており、良好に画像形成装置を使用できる。
3:総合的に劣っていることはなく、良好に画像形成装置を使用できる。
2:総合的に劣っており、良好に画像形成装置を使用できない。
1:総合的に非常に劣っており、良好に画像形成装置を使用できない。
Figure 2017068167
実施例1〜4は、転写性、画像特性、及び定着性において優れていた。特に、実施例1の画像形成装置は、総合的に非常に優れており、良好な画像を形成できた。
1 画像形成装置
10 画像形成ユニット
11 像担持体
12 帯電部
13 露光部
14 現像部
15 転写部
20 搬送ベルト
40 給紙部
41 給紙カセット
42 第一ピックアップローラー
43 給紙ローラー
44 レジストローラー対
45 吸着ローラー
50 定着部
51 加熱ローラー
52 加圧ローラー
60 排紙部
70 搬送ローラー
80 トナー層
80t 透明トナー層
80y イエロートナー層
80c シアントナー層
80m マゼンダトナー層
80k ブラックトナー層
P 用紙
G 画像

Claims (7)

  1. 複数の画像形成ユニット、及び無端状の搬送ベルトを備える画像形成装置であって、
    前記複数の画像形成ユニットの各々は、
    回転方向に回転する像担持体と、
    前記像担持体の周面を帯電する帯電部と、
    帯電された前記像担持体の前記周面を露光して、前記像担持体の前記周面に静電潜像を形成する露光部と、
    現像剤を収容し前記静電潜像を前記現像剤によりトナー像として現像する現像部と、
    前記トナー像を前記像担持体から記録媒体へ転写する転写部と
    を含み、
    前記無端状の搬送ベルトは、前記複数の画像形成ユニットの複数の前記像担持体に当接され、表面が前記複数の像担持体に対して移動するように回転駆動され、前記記録媒体を搬送し、前記記録媒体に前記トナー像が転写され、
    前記複数の画像形成ユニットは、前記搬送ベルトの前記記録媒体が搬送される順に上流側から下流側に配置されており、
    前記複数の画像形成ユニットは、前記記録媒体に前記トナー像を転写する複数の駆動画像形成ユニットを含み、
    前記駆動画像形成ユニットは、最も下流側に配置される最下流駆動画像形成ユニットを含み、
    前記最下流駆動画像形成ユニットは、71%以上の転写効率であり、
    前記複数の駆動画像形成ユニットのうち前記最下流駆動画像形成ユニットの上流側に配置された駆動画像形成ユニットは、50%以上70%以下の転写効率であり、
    前記現像剤が、各々静電潜像現像用トナーを含み、
    前記静電潜像現像用トナーは、各々有色トナー粒子を複数含む有色トナーと、透光性を有する透明トナー粒子を複数含む透明トナーとを含有し、
    前記有色トナー粒子は、離型剤を含まず、
    前記透明トナー粒子は、離型剤を含み、
    前記透明トナーは、前記有色トナーよりも0.00μm超0.20μm以下だけ大きい体積中位径を有する、画像形成装置。
  2. 前記透明トナーの体積中位径と前記有色トナーの体積中位径との差は0.10μm以上0.20μm以下である、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記透明トナーは、前記静電潜像現像用トナー全体に対して30質量%以上50質量%以下である、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記最下流駆動画像形成ユニットの転写効率は85%以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記有色トナーにおける、前記有色トナーの体積中位径よりも1μm小さい粒子径を有する有色トナー粒子の個数割合は、前記透明トナーにおける、前記透明トナーの体積中位径よりも1μm小さい粒子径を有する透明トナー粒子の個数割合よりも小さい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 粒子径3μm以下の有色トナー粒子の含有率が、前記有色トナーに対して5個数%以下であり、
    粒子径3μm以下の透明トナー粒子の含有率が、前記透明トナーに対して5個数%以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置が記録媒体に画像を形成する画像形成方法であって、
    前記画像形成装置は、複数の画像形成ユニット、及び無端状の搬送ベルトを備え、
    前記複数の画像形成ユニットの各々は、
    回転方向に回転する像担持体と、
    前記像担持体の周面を帯電する帯電部と、
    帯電された前記像担持体の前記周面を露光して、前記像担持体の前記周面に静電潜像を形成する露光部と、
    現像剤を収容し前記静電潜像を前記現像剤によりトナー像として現像する現像部と、
    前記トナー像を前記像担持体から記録媒体へ転写する転写部と
    を含み、
    前記無端状の搬送ベルトは、前記複数の画像形成ユニットの複数の前記像担持体に当接され、表面が前記複数の像担持体に対して移動するように回転駆動され、前記記録媒体を搬送し、前記記録媒体に前記トナー像が転写され、
    前記複数の画像形成ユニットは、前記搬送ベルトの前記記録媒体が搬送される順に上流側から下流側に配置されており、
    前記現像剤は、各々静電潜像現像用トナーを含み、
    前記静電潜像現像用トナーは、各々有色トナー粒子を複数含む有色トナーと、透光性を有する透明トナー粒子を複数含む透明トナーとを含有し、
    前記有色トナー粒子は、離型剤を含まず、
    前記透明トナー粒子は、離型剤を含み、
    前記透明トナーは、前記有色トナーよりも0.00μm超0.20μm以下だけ大きい体積中位径を有し、
    前記画像形成方法は、
    前記複数の画像形成ユニットにおいて、前記記録媒体に前記トナー像を転写するために駆動する複数の駆動画像形成ユニットのうちの最も下流側に配置される最下流駆動画像形成ユニットが、71%以上の転写効率でトナー像を前記記録媒体に転写する工程と
    前記最下流駆動画像形成ユニットが前記トナー像を前記記録媒体に転写する前に、前記複数の駆動画像形成ユニットのうちの前記最下流駆動画像形成ユニットの上流側に配置された駆動画像形成ユニットが、50%以上70%以下の転写効率で前記トナー像を前記記録媒体に転写する工程と
    を包含する、画像形成方法。
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