JP2016176957A - 電子機器および腕時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる周波数の電波を良好に受信できる電子機器および腕時計を提供する。【解決手段】時計ガラス2が設けられた腕時計ケース1と、この腕時計ケース1内に設けられた文字板と、この文字板の下側に配置された時計モジュール7と、を備え、時計モジュール7は、その端部に配置されてGPS用の高周波の電波を受信する第1のアンテナ15と、この第1のアンテナ15に対向する他端部に配置されてGPS用の高周波の電波と異なる周波数の標準時刻用の電波を受信する第2のアンテナ16と、を有している。従って、第1のアンテナ15によってGPS用の高周波の電波を受信することができ、この第1のアンテナ15に対向して配置された第2のアンテナ16によって標準時刻用の周波数の電波を受信することができる。【選択図】図1

Description

この発明は、腕時計や携帯電話機、携帯情報端末機などの電子機器および腕時計に関す
る。
例えば、腕時計においては、特許文献1に記載されているように、腕時計ケース内にイ
ンダクタンスの異なる第1のアンテナと第2のアンテナとを設け、これら第1のアンテナ
と第2のアンテナとによって標準時刻電波を受信するように構成されたものが知られてい
る。
特開2007−256159号公報
この種の腕時計では、第1のアンテナと第2のアンテナとの各軸線が90度の角度をな
すように、第1のアンテナと第2のアンテナとを配置し、切替回路によって第1、第2の
アンテナを単独に接続するか、直列に接続するか、あるいは並列に接続するか、を切り替
えることにより、電波の方向や磁界強度に依存しない受信が行えるように構成されている
しかしながら、このような腕時計では、標準時刻電波などの1種類の電波を安定して受
信することができても、異なる周波数の電波、例えばGPS(Global Positioning Sys
tem)用の高周波の電波と標準時刻用の長波の電波とをそれぞれ受信することができない
この発明が解決しようとする課題は、異なる周波数の電波を良好に受信することができ
る電子機器を提供することである。
この発明は、ケースと、このケース内に設けられた文字板と、この文字板の下側に配置
されたモジュールと、を備え、前記モジュールは、端部に配置されて高周波の電波を受信
する第1のアンテナと、この第1のアンテナに対向する他端部に配置されて前記高周波の
電波と異なる周波数の電波を受信する第2のアンテナと、を有していることを特徴とする
電子機器である。
この発明によれば、モジュールの端部に配置された第1のアンテナによって高周波の電
波を受信することができ、この第1のアンテナに対向する他端部に配置された第2のアン
テナによって高周波の電波と異なる他の周波数の電波を受信することができる。これによ
り、異なる周波数の電波を良好に受信することができる。
この発明を指針式の腕時計に適用した第1実施形態を示した拡大正面図である。 図1に示された腕時計のA−A矢視における拡大断面図である。 図1に示された腕時計において、文字板が配置された状態の時計モジュールを示した拡大正面図である。 図1に示された腕時計において、文字板を取り除いた状態の時計モジュールを示した拡大正面図である。 図3に示された時計モジュールにおいて、ソーラーパネル、第1のアンテナ、および第2のアンテナを示した拡大正面図である。 図3に示された時計モジュールにおける文字板のストライプ模様を示した拡大正面図である。 この発明を適用した腕時計における文字板の第1変形例の格子模様を示した拡大正面図である。 この発明を適用した腕時計における文字板の第2変形例の市松模様を示した拡大正面図である。 この発明を適用した腕時計における文字板の第3変形例の格子模様を示した拡大正面図である。 この発明を指針式の腕時計に適用した第2実施形態において、文字板が配置された状態の時計モジュールを示した拡大正面図である。 この発明を指針式の腕時計に適用した第3実施形態において、文字板が配置された状態の時計モジュールを示した拡大正面図である。 この発明を指針式の腕時計に適用した第4実施形態において、文字板が配置された状態の時計モジュールを示した拡大正面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図6を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した第1実施形態につ
いて説明する。
この腕時計は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時
計ケース1の上部開口部には、時計ガラス2がパッキン2aを介して装着されている。ま
た、この腕時計ケース1の下部には、裏蓋3が取り付けられている。
この腕時計ケース1の12時側と6時側とに位置する外側面には、図1および図2に示
すように、バンド取付部4がそれぞれ設けられている。さらに、腕時計ケース1の3時側
に位置する側面には、竜頭5が設けられており、この腕時計ケース1の2時側、4時側、
8時側に位置する各側面には、それぞれ押釦スイッチ6が設けられている。
また、この腕時計ケース1の内部には、図2に示すように、時計モジュール7が組み込
まれている。この時計モジュール7の上側には、文字板8がソーラーパネル9を介して配
置されており、この文字板8の上側における外周部には、リング状の見切り部材10が設
けられている。
時計モジュール7は、図2に示すように、上部ハウジング11と下部ハウジング12と
を有し、これら上部ハウジング11と下部ハウジング12との間に回路基板13が配置さ
れた構成になっている。この場合、上部ハウジング11には、時計ムーブメント14、第
1のアンテナ15、第2のアンテナ16が組み込まれている。また、下部ハウジング12
には、釦電池17が設けられている。
時計ムーブメント14は、図1および図2に示すように、文字板8およびソーラーパネ
ル9の中心部に設けられた貫通孔18に挿入する指針軸19を有している。この場合、指
針軸19の上端部には、時針、分針、秒針などの金属材料からなる指針20が取り付けら
れている。これにより、時計ムーブメント14は、指針軸19を回転させて、指針20を
文字板8の上方で運針させることにより、時刻を指示表示するように構成されている。
また、この時計ムーブメント14は、図1〜図3に示すように、第1の副表示部21の
金属材料からなる第1小針21a、第2の副表示部22の金属材料からなる2つの第2小
針22a、22b、および第3の副表示部23の金属材料からなる1つの第3小針23a
を、それぞれ文字板8の上方で運針させると共に、図2および図4に示すように、日車2
4を文字板8の下側で回転させるように構成されている。
この場合、第1の副表示部21は、時計機能のモードや外部環境の温度、湿度などの機
能を表示するものであり、図1および図3に示すように、1つの第1小針21aを備えて
いる。この第1の副表示部21は、文字板8の中心部の貫通孔18と文字板8の3時側の
端部との間に対応する位置に配置されている。この第1の副表示部21は、1つの第1小
針21aの回転範囲が所定の角度範囲、例えば180度〜300度程度の角度範囲であり
、この第1実施形態では250度前後の角度範囲に設定されている。
また、第2の副表示部22は、世界の各都市の時刻を表示するワールドタイムなどを表
示するものであり、図1および図3に示すように、2つの第2小針22a、22bを備え
ている。この第2の副表示部22は、文字板8の中心部の貫通孔18と文字板8の8時側
の端部との間に対応する位置に配置されている。この第2の副表示部22は、2つの第2
小針22a、22bが輪列機構により連動して動作するように構成され、それぞれ360
度回転するように構成されている。
また、第3の副表示部23は、アラーム時刻やタイマー時間などの時間機能を表示する
ものであり、図1および図3に示すように、1つの第3小針23aを備えている。この第
3の副表示部23は、文字板8の中心部の貫通孔18と文字板8の10時側の端部との間
に対応する位置に配置されている。この第3の副表示部23は、1つの第3小針23aが
360度回転するように構成されている。
さらに、日車24は、図4に示すように、リング状に形成され、その上面に1〜31の
日付が表示され、これらの日付の1つが文字板8の4時側に位置する日窓8aに対応する
ように形成されている。すなわち、この日車24は、図2および図4に示すように、上部
ハウジング11の上面における外周部上に回転可能に配置されている。この場合、日車2
4は、その上面が耐磁板35によって回転可能な状態で、上部ハウジング11上に押えら
れている。
この耐磁板35は、時計ムーブメント14に対する外部からの磁界の影響を防ぐための
ものであり、図4に示すように、その一端部が上部ハウジング11の2時側に取り付けら
れ、他端部が上部ハウジング11の8時側に取り付けられている。この耐磁板35は、第
1のアンテナ15と第2のアンテナ16との各上側を覆うことがなく、日車24上に配置
されている。これにより、日車24は、時計ムーブメント14によって駆動されて1日に
一度、所定角度だけ回転して、日窓8aに対応する日付が替わるように構成されている。
ところで、第1のアンテナ15は、GPS用の高周波(例えば、1575.42MHz
)の電波を受信するパッチアンテナであり、第2のアンテナ16は、標準時刻用の長波(
例えば、40〜77.5KHz)の電波を受信するバーアンテナである。この第1のアン
テナ15と第2のアンテナ16とは、図1〜図3に示すように、時計モジュール7の互い
に対向する端部にそれぞれ配置されている。
すなわち、第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とは、図1および図3に示すよう
に、12時と6時とを結ぶ直線S1をその中心で両側に約50度づつ回転させることによ
って形成された、約100度の角度範囲内において対向して配置されるように構成されて
いる。この場合、第1のアンテナ15は、時計モジュール7における4時付近から5時を
経てほぼ6時に到達する個所に対応して配置されているように構成されている。
これにより、第1のアンテナ15は、図1および図3に示すように、第1〜第3の各副
表示部21〜23の各中心部を結ぶ三角形の長辺側に対応して配置され、第1〜第3の各
副表示部21〜23による影響が極力及ばないように配置されている。また、第2のアン
テナ16は、時計モジュール7における10時付近から11時を経てほぼ12時に到達す
る個所に対応して配置されるように構成されている。
この場合、第1のアンテナ15は、図1〜図3に示すように、文字板8の中心部の貫通
孔18と文字板8の5時側附近の端部との間に対応する位置に配置されている。すなわち
、この第1のアンテナ15は、その中心部が文字板8の12時と6時とを結ぶ直線S1に
対して、文字板8の中心において反時計回り方向に約25度の角度で交差する直線S2上
に位置して設けられている。
また、この第1のアンテナ15は、図1および図3に示すように、そのアンテナ領域が
ほぼ四角形状に形成され、時計モジュール7の外周側に位置する辺部が4時付近と6時付
近との間に位置し、時計モジュール7の中心部の貫通孔18側に位置する辺部における両
側の各角部15a、15bのうち、一方の角部15aが第1の副表示部21の領域に大き
く食い込んだ状態で重なり、他方の角部15bが第2の副表示部22の領域に接近または
少し食い込んだ状態で重なるように配置されている。
この場合、第1のアンテナ15は、図1および図3に示すように、時計モジュール7の
中心部の貫通孔18側の辺部に位置する各角部15a、15bのうち、一方の角部15a
が第1の副表示部21の領域に大きく食い込んだ状態で重なっていても、この第1の副表
示部21における1つの第1小針21aが第1のアンテナ15の領域上を運針または第1
のアンテナ15の領域上に停止しないように構成されている。これにより、第1のアンテ
ナ15は、GPS用の高周波の電波を受信する際の受信性能に対する第1小針21aによ
る影響が軽減されるように構成されている。
すなわち、第1の副表示部21は、図1および図3に示すように、1つの第1小針21
aの回転範囲が所定の角度範囲、例えば250度前後の角度範囲であり、この角度範囲以
外の個所が第1のアンテナ15の領域上に重なっていることにより、第1小針21aが第
1のアンテナ15の領域上を運針しないように構成されている。このため、第1のアンテ
ナ15は、GPS用の高周波の電波を受信する際に、受信性能が第1の副表示部21にお
ける1つの第1小針21aによって低下しないように構成されている。
また、この第1のアンテナ15は、図1および図3に示すように、時計モジュール7の
中心部の貫通孔18側の辺部に位置する各角部15a、15bのうち、他方の角部15b
が第2の副表示部22の領域に接近または少し食い込んだ状態で重なるように配置されて
いる。これにより、第1のアンテナ15は、GPS用の高周波の電波を受信する際の受信
性能に対して、2つの第2小針22a、22bによる影響がほとんど及ばないように構成
されている。
一方、第2のアンテナ16は、図1〜図3に示すように、第1のアンテナ15に対向す
る文字板8の11時側の外周部に対応して配置されている。すなわち、この第2のアンテ
ナ16は、コアにコイルを巻き付けた細長い形状のバーアンテナであり、その中心が第1
のアンテナ15の中心線を通る直線である対角線S2上に位置するように構成されている
この場合、第2のアンテナ16は、図1〜図3に示すように、その一端部が文字板8の
12時に対応し、他端部が文字板8の10時に対応し、この状態で文字板8の外周部に沿
うように、上部ハウジング11内に設けられている。これにより、第2のアンテナ16は
、第3の副表示部23が重ならないように配置されている。このため、第2のアンテナ1
6は、標準時刻電波などの長波の電波を受信する際の受信性能に対して、第3の副表示部
23の第3小針23aによる影響が及ばないように構成されている。
ところで、時計モジュール7と文字板8との間に配置されたソーラーパネル9は、外部
光を受光して発電するものであり、図5に示すように、文字板8の外形とほぼ同じ外形を
なし、複数のセル9aがそれぞれ同じ受光面積でほぼ放射状に配列されるように構成され
ている。
すなわち、これら複数のセル9aは、フィルム基板上にアルミニウムなどの金属からな
る下部電極を設け、この下部電極上にアモルファスシリコン(a−Si)などの半導体層
を設け、この半導体層上にITO(Indium Tin Oxide)などの透明な上部電極を設け、
これら下部電極および上部電極をそれぞれ接続することにより、複数の接9aを直列に接
続した構成になっている。
このソーラーパネル9には、図5に示すように、その中心に指針軸19が挿入する貫通
孔18が設けられていると共に、第1の副表示部21の第1小針21a、第2の副表示部
22の第2小針22a、22b、および第3の副表示部23の第3小針21aの各軸(図
示せず)がそれぞれ挿入する各貫通孔25が設けられている。
この場合、ソーラーパネル9は、複数のセル9aの各下部電極と各上部電極とが金属で
形成されているため、第1のアンテナ15と第2のアンテナ16との受信性能の低下を招
く。このため、ソーラーパネル9は、図5に示すように、第1のアンテナ15に対応する
個所に第1の非発電部26が設けられていると共に、第2のアンテナ16に対応する個所
に第2の非発電部27が設けられた構成になっている。
すなわち、第1の非発電部26は、図5に示すように、第1のアンテナ15に対応する
領域をほぼ四角形状に切り欠くことにより、外部光を受光しない領域に形成されている。
また、第2の非発電部27は、第2のアンテナ16に対応する領域をほぼ円弧状に切り欠
くことにより、外部光を受光しない領域に形成されている。
これにより、第1の非発電部26の周囲に位置するソーラーパネル9と第1のアンテナ
15との境界部、および第2の非発電部27の周囲に位置するソーラーパネル9と第2の
アンテナ16との境界部には、段差が生じる。このため、これら各境界部の各段差を隠す
ため、文字板8には、図6に示すように、ストライプ模様28が施されている。すなわち
、文字板8は、透明または半透明の樹脂シートからなり、その表面にストライプ模様28
が設けられている。
この文字板8のストライプ模様28は、図6に示すように、第1の非発電部26とソー
ラーパネル9との境界線、および第2の非発電部27とソーラーパネル9との境界線に対
して、それぞれ予め定められた角度で傾斜する多数の細線状の模様を設けることによって
形成されている。この場合、多数の細線は、第1のアンテナ15の中心と第2のアンテナ
16の中心とを結ぶ直線S2に対して交差する直線、例えば文字板8の12時と6時とを
結ぶ直線S1と平行な直線で形成されている。
これにより、文字板8のストライプ模様28は、図6に示すように、第1の非発電部2
6の周囲に位置するソーラーパネル9と第1のアンテナ15との境界部、および第2の非
発電部27の周囲に位置するソーラーパネル9と第2のアンテナ16との境界部における
各段差が目立たないように構成されている。この場合、文字板8は、その表面にストライ
プ模様28が設けられていても、外部光を透過してソーラーパネル9に照射させるように
構成されている。
次に、このような腕時計の作用について説明する。
この腕時計を腕に取り付けて使用する場合には、腕時計ケース1の6時側が人体側に位
置し、腕時計ケース1の12時側が人体と反対側に位置することにより、腕時計ケース1
の12時側が人体から離れて開放される。
この状態で、例えばGPS用の高周波の電波を第1のアンテナ15で受信する際には、
人体の前方からGPS用の高周波の電波が第1のアンテナ15に向けて侵入する。このと
きには、時計モジュール7と文字板8との間にソーラーパネル9が配置されているが、こ
のソーラーパネル9に設けられた第1の非発電部26を通してGPS用の高周波の電波が
第1のアンテナ15に取り込まれる。これにより、第1のアンテナ15がGPS用の高周
波の電波を受信する。
この場合には、時計モジュール7の中心部の貫通孔18側に位置する第1のアンテナ1
5の辺部における両側の各角部15a、15bのうち、一方の角部15aが第1の副表示
部21の領域に食い込んだ状態で重なっていても、この第1の副表示部21における1つ
の第1小針21aが第1のアンテナ15の領域上を運針しない。このため、第1のアンテ
ナ15は、その受信性能に対する第1小針21aの影響が軽減される。
すなわち、第1の副表示部21は、図1および図3に示すように、1つの第1小針21
aの回転範囲が所定の角度範囲、例えば250度前後の角度範囲であることにより、第1
の副表示部21の一部が第1のアンテナ15の領域上に重なっていても、第1小針21a
が第1のアンテナ15の領域上を運針することがない。このため、第1のアンテナ15は
、第1の副表示部21における1つの第1小針21aによって受信性能が低下せず、GP
S用の高周波の電波を良好に受信する。
また、この第1のアンテナ15は、図1および図3に示すように、時計モジュール7の
中心部の貫通孔18側の辺部に位置する各角部15a、15bのうち、他方の角部15b
が第2の副表示部22の領域に接近または少し食い込んだ状態で重なるように配置されて
いるが、第1のアンテナ15の受信性能に対する2つの第2小針22a、22bの影響を
ほとんど受けることがない。このため、GPS用の高周波の電波を良好に受信する。
一方、標準時刻用の長波の電波を第2のアンテナ16で受信する際には、人体の前方か
ら標準時刻用の長波の電波が第2のアンテナ16に向けて侵入する。このときにも、時計
モジュール7と文字板8との間にソーラーパネル9が配置されているが、このソーラーパ
ネル9に設けられた第2の非発電部27を通して標準時刻用の長波の電波が第2のアンテ
ナ16に取り込まれる。
このため、第2のアンテナ16が標準時刻用の長波の電波を良好に受信する。この場合
、第2のアンテナ16は、第3の副表示部23が重ならないように配置されているので、
第2のアンテナ16の受信性能が第3の副表示部23の第3小針23aの影響をほとんど
受けることがない。これにより、第2のアンテナ16が標準時刻電波などの長波の電波を
良好に受信する。
また、このように、第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とが波長の異なる2種類
の電波を受信しているか否かに係わらず、太陽光などの外部光が時計ガラス2を通して腕
時計ケース1内に取り込まれ、この取り込まれた外部光が文字板8を透過してソーラーパ
ネル9に照射される。このため、ソーラーパネル9に照射された外部光がソーラーパネル
9の複数のセル9aで受光され、この受光した外部光によって複数のセル9aがそれぞれ
発電し、この発電された電力が時計モジュール7内の回路基板13に供給されて充電され
る。
この場合、第1の非発電部26の周囲に位置するソーラーパネル9と第1のアンテナ1
5との境界部、および第2の非発電部27の周囲に位置するソーラーパネル9と第2のア
ンテナ16との境界部に、それぞれ段差が生じていても、この段差が文字板8のストライ
プ模様28によって目立たないように隠すことができる。
すなわち、文字板8のストライプ模様28は、第1の非発電部26とソーラーパネル9
との境界線、および第2の非発電部27とソーラーパネル9との境界線に対して、それぞ
れ予め定められた角度で傾斜する多数の細線状の模様を設けることによって形成されてい
るので、第1のアンテナ15の中心と第2のアンテナ16の中心とを結ぶ直線S2に対し
てストライプ模様28の多数の細線が交差し、これにより段差が目立たない。
このように、この腕時計によれば、時計ガラス2が設けられた腕時計ケース1と、この
腕時計ケース1内に設けられた文字板8と、この文字板8の下側に配置された時計モジュ
ール7と、を備え、時計モジュール7が、その端部に配置されてGPS用の高周波の電波
を受信する第1のアンテナ15と、この第1のアンテナ15に対向する時計モジュール7
の他端部に配置されてGPS用の高周波の電波と異なる他の周波数の電波、例えば標準時
刻用の長波の電波を受信する第2のアンテナ16と、を有していることにより、異なる周
波数の電波を良好に受信することができる。
すなわち、この腕時計では、時計モジュール7の端部に配置された第1のアンテナ15
によってGPS用の高周波の電波を受信することができ、この第1のアンテナ15に対向
する時計モジュール7の他端部に配置された第2のアンテナ16によってGPS用の高周
波の電波と異なる他の周波数である標準時刻用の長波の電波を受信することができる。こ
れにより、周波数の異なる電波を第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とで確実にか
つ良好に受信することができる。
この場合、第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とは、図1および図3に示すよう
に、12時と6時とを結ぶ直線S1を中心すると約100度の角度範囲内において対向し
て配置されていることにより、腕時計を腕に取り付けて使用する際に、腕時計ケース1の
6時側が人体側に位置し、腕時計ケース1の12時側が人体と反対側に位置し、これによ
り腕時計ケース1の12時側を人体から離して開放することができるので、人体から離れ
た12時側より周波数の異なる電波を第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とで良好
に受信することができる。
すなわち、第1のアンテナ15は、時計モジュール7における4時付近から5時を経て
ほぼ6時に到達する個所に対応して配置され、第2のアンテナ16は、時計モジュール7
における10時付近から11時を経てほぼ12時に到達する個所に対応して配置されるの
で、GPS用の高周波の電波を腕時計ケース1の12時側から取り込んで、第1のアンテ
ナ15で良好に受信することができると共に、標準時刻用の長波の電波を腕時計ケース1
の12時側から取り込んで、第2のアンテナ16で良好に受信することができる。
この場合、第1のアンテナ15は、時計モジュール7における4時付近から5時を経て
ほぼ6時に到達する個所に対応して配置され、第2のアンテナ16は、時計モジュール7
における10時付近から11時を経てほぼ12時に到達する個所に対応して配置されるの
で、腕時計ケース1の3時側に竜頭5を設け、腕時計ケース1の2時側、4時側、8時側
に押釦スイッチ6をそれぞれ設けることができ、これによりスイッチ操作性が損なわれず
、スイッチ操作性を向上させることができる。
また、この腕時計では、時計モジュール7が文字板8に設けられた貫通孔18に挿入さ
れた指針軸19を有しているので、この指針軸19の上端部に取り付けられた指針20を
文字板8の上方で運針させて時刻を指示表示することができる。このように、指針20が
文字板8の上方を運針しても、この指針20によって第1のアンテナ15と第2のアンテ
ナ16との各受信性能がほとんど影響を受けることがなく、第1のアンテナ15と第2の
アンテナ16とで周波数の異なる電波を良好に受信することができる。
また、この腕時計では、文字板8が光透過性を有する合成樹脂製のシートからなり、こ
の文字板8と時計モジュール7との間に外部光を受光して発電するソーラーパネル9が配
置されていることにより、文字板8を通して外部光をソーラーパネル9に照射させること
ができ、これによりソーラーパネル9で良好に発電することができる。
この場合、ソーラーパネル9は、少なくとも第1のアンテナ15に対応する領域が第1
の非発電部26に形成されていることにより、ソーラーパネル9の第1の非発電部26に
よって、電波を遮ることがなく、確実にかつ良好に電波を通過させることができるので、
第1のアンテナ15の受信性能がソーラーパネル9によって低下することがなく、第1の
アンテナ15でGPS用の高周波の電波を良好に受信することができる。
また、このソーラーパネル9は、第2のアンテナ16に対応する領域が第2の非発電部
27に形成されていることにより、このソーラーパネル9の第2の非発電部27によって
、電波を遮ることがなく、確実にかつ良好に電波を通過させることができるので、第2の
アンテナ16の受信性能がソーラーパネル9によって低下することがなく、第2のアンテ
ナ16で標準時刻用の長波の電波を良好に受信することができる。
この場合、文字板8には、ソーラーパネル9における第1の非発電部26の境界線と第
2の非発電部27の境界線とに対して、予め定められた角度で傾斜するストライプ模様2
8が設けられていることにより、第1の非発電部26の周囲に位置するソーラーパネル9
と第1のアンテナ15との境界部、および第2の非発電部27の周囲に位置するソーラー
パネル9と第2のアンテナ16との境界部に、それぞれ段差が生じていても、この段差が
文字板8のストライプ模様28によって目立たないように隠すことができる。
すなわち、文字板8のストライプ模様28は、第1の非発電部26とソーラーパネル9
との境界線、および第2の非発電部27とソーラーパネル9との境界線に対して、それぞ
れ予め定められた角度で傾斜する多数の細線状の模様を設けることによって形成されてい
るので、第1のアンテナ15の中心と第2のアンテナ16の中心とを結ぶ直線S2に対し
てストライプ模様28の多数の細線を交差させることができ、これにより段差が目立たな
いように隠すことができるので、デザイン性の良いものを提供することができる。
さらに、この腕時計の時計モジュール7は、第1のアンテナ15の両側に、1つの第1
小針21aを有する第1の副表示部21と、2つの第2小針22a、22bを有する第2
の副表示部22と、が設けられた構成であることにより、指針20によって時刻を指示表
示することができるほか、第1の副表示部21の第1小針21aによって、時計機能のモ
ードや外部環境の温度、湿度などの機能を表示することができると共に、第2の副表示部
22の第2小針22a、22bによって、世界の各都市の時刻を表示するワールドタイム
などを表示することができ、これにより多機能表示ができる。
この場合、時計モジュール7の中心部の貫通孔18側に位置する第1のアンテナ15の
辺部における両側の各角部15a、15bのうち、一方の角部15aが第1の副表示部2
1の領域に食い込んだ状態で重なっていても、この第1の副表示部21における1つの第
1小針21aが第1のアンテナ15の領域上を運針しないため、第1のアンテナ15の受
信性能が第1小針21aによって低下しないようにすることができる。
すなわち、第1の副表示部21は、図1および図3に示すように、1つの第1小針21
aの回転範囲が所定の角度範囲、例えば250度前後の角度範囲であることにより、第1
の副表示部21の一部が第1のアンテナ15の領域上に重なっていても、第1小針21a
が第1のアンテナ15の領域上を運針することがないので、第1の副表示部21における
1つの第1小針21aによって、第1のアンテナ15の受信性能が低下することがなく、
GPS用の高周波の電波を良好に受信することができる。
また、この第1のアンテナ15は、図1および図3に示すように、時計モジュール7の
中心部の貫通孔18側の辺部に位置する各角部15a、15bのうち、他方の角部15b
が第2の副表示部22の領域に接近または少し食い込んだ状態で重なるように配置されて
いても、第1のアンテナ15の受信性能が2つの第2小針22a、22bの影響をほとん
ど受けないようにすることができ、これによりGPS用の高周波の電波を良好に受信する
ことができる。
また、この腕時計の時計モジュール7は、第2のアンテナ16の近傍に1つの第3小針
23aを有する第3の副表示部23が設けられていることにより、指針20によって時刻
を指示表示し、第1の副表示部21の第1小針21aによって時計機能のモードや外部環
境の温度、湿度などの機能を表示し、第2の副表示部22の第2小針22a、22bによ
って世界の各都市の時刻を表示するワールドタイムなどを表示するほか、第3の副表示部
23の第3小針23aによってアラーム時刻やタイマー時間などの時間機能を表示するこ
とができ、これにより多機能表示ができる。
この場合にも、第2のアンテナ16は、第3の副表示部23が重ならないように配置さ
れているので、第3の副表示部23の第3小針23aによって第2のアンテナ16の受信
性能が低下しないようにすることができ、これにより第2のアンテナ16で標準時刻電波
などの長波の電波を良好に受信することができる。
このように、この腕時計では、第1のアンテナ15の両側に、1つの第1小針21aを
有する第1の副表示部21と、2つの第2小針22a、22bを有する第2の副表示部2
2と、が設けられ、第2のアンテナ16の近傍に1つの第3小針23aを有する第3の副
表示部23が設けられていることにより、多機能表示ができると共に、デザイン性に優れ
たものを提供することができる。
また、この腕時計では、耐磁板35の一端部が時計モジュール7の2時側に取り付けら
れ、耐磁板35の他端部が時計モジュール7の8時側に取り付けられ、この状態で耐磁板
35が第1のアンテナ15と第2のアンテナ16との各上側を覆うことがなく、時計モジ
ュール7上に配置されているので、第1のアンテナ15と第2のアンテナ16との各受信
性能に影響を及ぼすことなく、耐磁板35によって時計モジュール7の時計ムーブメント
14が外部からの磁界の影響を受けないようにすることができる。
なお、上述した第1実施形態では、文字板8にストライプ模様28を設けた場合につい
て述べたが、これに限らず、例えば図7に示す第1変形例、図8に示す第2変形例、およ
び図9に示す第3変形例のような模様を設けても良い。
すなわち、図7に示された第1変形例は、ソーラーパネル9と第1の非発電部26との
境界線、およびソーラーパネル9と第2の非発電部27との境界線に対して、それぞれ交
差する多数の細線によって形成された12時―6時方向および3時―9時方向の格子模様
30を文字板8に設けた構成になっている。
このような第1変形例の格子模様30によっても、第1の非発電部26の周囲に位置す
るソーラーパネル9と第1のアンテナ15との境界部、および第2の非発電部27の周囲
に位置するソーラーパネル9と第2のアンテナ16との境界部に、それぞれ段差が生じて
いても、この段差が文字板8の格子模様30によって目立たないように隠すことができ、
これによりデザイン性を向上させることができる。
また、図8に示された第2変形例は、ソーラーパネル9と第1の非発電部26との境界
線、およびソーラーパネル9と第2の非発電部27との境界線に対して、それぞれ交差す
る方向に沿って、所定間隔で周期的に形成された市松模様31を文字板8に設けた構成に
なっている。
このような第2変形例の市松模様31によっても、第1の非発電部26の周囲に位置す
るソーラーパネル9と第1のアンテナ15との境界部、および第2の非発電部27の周囲
に位置するソーラーパネル9と第2のアンテナ16との境界部に、それぞれ段差が生じて
いても、この段差が文字板8の市松模様31によって目立たないように隠すことができ、
これによりデザイン性を向上させることができる。
さらに、図9に示された第3変形例は、ソーラーパネル9と第1の非発電部26との境
界線、およびソーラーパネル9と第2の非発電部27との境界線に対して、それぞれ交差
する多数の細線によって形成された斜め45度に傾いた格子模様32を文字板8に設けた
構成になっている。
このような第3変形例の格子模様32によっても、第1の非発電部26の周囲に位置す
るソーラーパネル9と第1のアンテナ15との境界部、および第2の非発電部27の周囲
に位置するソーラーパネル9と第2のアンテナ16との境界部に、それぞれ段差が生じて
いても、この段差が文字板8の斜め45度に傾いた格子模様32によって目立たないよう
に隠すことができ、これによりデザイン性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、図10を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した第2実施形態について
説明する。なお、図1〜図6に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説
明する。
この腕時計は、図10に示すように、第1のアンテナ15と第2のアンテナ16との設
置位置、および第1の副表示部21、第2の副表示部22、第3の副表示部23の各設置
位置が、それぞれ第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態と同じ構成
になっている。
すなわち、第1のアンテナ15は、図10に示すように、時計モジュール7の12時側
に配置されており、第2のアンテナ16は、第1のアンテナ15と対向する時計モジュー
ル7の6時側に配置されている。この場合にも、第1のアンテナ15と第2のアンテナ1
6とは、12時と6時とを結ぶ直線S1を中心に約100度の角度範囲内において対向し
て配置されるように構成されている。
この場合、第1のアンテナ15は、図10に示すように、時計モジュール7における1
0時付近から12時を経て1時付近に達する個所に対応して配置されている。第2のアン
テナ16は、時計モジュール7における4時付近から6時を経て7時付近に到達する個所
に対応して配置されている。
この場合、第1のアンテナ15は、図10に示すように、文字板8の中心部の貫通孔1
8と文字板8の11時付近の端部との間に対応する位置に配置されている。すなわち、こ
の第1のアンテナ15は、その中心部が文字板8の12時と6時とを結ぶ直線S1に対し
て、文字板8の中心において反時計回り方向に約10度の角度で交差する直線S3上に位
置して設けられている。
また、第2のアンテナ16は、図10に示すように、その中心が第1のアンテナ15の
中心線を通る直線である対角線S3上に位置するように配置されている。この場合、第2
のアンテナ16は、その一端部が文字板8の4時付近に対応し、他端部が文字板8の7時
付近に対応し、この状態で文字板8の外周部に沿うように、時計モジュール7内に設けら
れている。
一方、第1の副表示部21は、第1実施形態と同様、時計機能のモードや外部環境の温
度、湿度などの機能を表示するものであり、1つの第1小針21aを備えている。この第
1の副表示部21は、図10に示すように、文字板8の中心部の貫通孔18と文字板8の
ほぼ9時側の端部との間に対応する位置に配置されている。また、この第1の副表示部2
1は、1つの第1小針21aの回転範囲が所定の角度範囲、例えば180度〜300度程
度の角度範囲であり、この第2実施形態では250度前後の角度範囲に設定されている。
また、第2の副表示部22は、第1実施形態と同様、世界の各都市の時刻を表示するワ
ールドタイムなどを表示するものであり、2つの第2小針22a、22bを備えている。
この第2の副表示部22は、図10に示すように、文字板8の中心部の貫通孔18と文字
板8のほぼ3時側の端部との間に対応する位置に配置され、2つの第2小針22a、22
bがそれぞれ360度回転するように構成されている。
さらに、第3の副表示部23は、第1実施形態と同様、アラーム時刻やタイマー時間な
どの時間機能を表示するものであり、1つの第3小針23aを備えている。この第3の副
表示部23は、図10に示すように、文字板8の中心部の貫通孔18と文字板8の6時側
の端部との間に対応する位置に配置され、1つの第3小針23aが360度回転するよう
に構成されている。
ところで、第1のアンテナ15は、図10に示すように、そのアンテナ領域がほぼ四角
形状に形成され、時計モジュール7の外周側に位置する辺部が10時付近と1時付近との
間に位置し、時計モジュール7の中心部の貫通孔18側に位置する辺部における両側の各
角部15a、15bのうち、一方の角部15aが第1の副表示部21の領域に食い込んだ
状態で重なり、他方の角部15bが第2の副表示部22の領域に接近した状態で配置され
ている。
一方、第2のアンテナ16は、図10に示すように、その中心が第1のアンテナ15の
中心線を通る直線である対角線S3上に位置するように構成されている。この第2のアン
テナ16は、その一端部が文字板8の4時付近に対応し、他端部が文字板8の7時付近に
対応し、この状態で文字板8の外周部に沿うように、時計モジュール7内に設けられてい
る。
この場合にも、第2のアンテナ16は、図10に示すように、第3の副表示部23が重
ならないように配置されている。これにより、第2のアンテナ16は、標準時刻電波など
の長波の電波を受信する際に、第3の副表示部23の第3小針23aによって受信性能が
影響をほとんど受けないように構成されている。
このような第2実施形態の腕時計によれば、第1実施形態と同様、時計モジュール7の
端部に配置された第1のアンテナ15によってGPS用の高周波の電波を受信することが
でき、この第1のアンテナ15に対向する時計モジュール7の他端部に配置された第2の
アンテナ16によってGPS用の高周波の電波と異なる他の周波数である標準時刻用の長
波の電波を受信することができる。これにより、周波数の異なる電波を第1のアンテナ1
5と第2のアンテナ16とで確実にかつ良好に受信することができる。
この場合にも、第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とは、12時と6時とを結ぶ
直線S1を中心に約100度の角度範囲内において対向して配置されていることにより、
腕時計を腕に取り付けて使用する際に、腕時計ケース1の6時側が人体側に位置し、腕時
計ケース1の12時側が人体と反対側に位置し、これにより腕時計ケース1の12時側を
人体から離して開放することができるので、人体から離れた12時側より周波数の異なる
電波を第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とで良好に受信することができる。
すなわち、第1のアンテナ15は、時計モジュール7における10時付近から12時を
経て1時付近に到達する個所に対応して配置されており、第2のアンテナ16は、時計モ
ジュール7における4時付近から6時を経て7時付近に到達する個所に対応して配置され
るので、GPS用の高周波の電波を腕時計ケース1の12時側から取り込んで、第1のア
ンテナ15で良好に受信することができると共に、標準時刻用の長波の電波を腕時計ケー
ス1の12時側から取り込んで、第2のアンテナ16で良好に受信することができる。
この場合、時計モジュール7の中心部の貫通孔18側に位置する第1のアンテナ15の
辺部における両側の各角部15a、15bのうち、一方の角部15aが第1の副表示部2
1の領域に食い込んだ状態で重なっていても、この第1の副表示部21における1つの第
1小針21aが第1のアンテナ15の領域上を運針しないため、第1のアンテナ15の受
信性能が第1小針21aによって低下しないようにすることができる。
また、この第1のアンテナ15は、時計モジュール7の中心部の貫通孔18側の辺部に
位置する各角部15a、15bのうち、他方の角部15bが第2の副表示部22の領域に
接近した状態で配置されているので、第1のアンテナ15の受信性能が2つの第2小針2
2a、22bの影響をほとんど受けないようにすることができ、これによりGPS用の高
周波の電波を良好に受信することができる。
さらに、第2のアンテナ16は、第3の副表示部23が重ならないように配置されてい
るので、第3の副表示部23の第3小針23aによって第2のアンテナ16の受信性能が
低下しないようにすることができ、これにより第2のアンテナ16で標準時刻電波などの
長波の電波を良好に受信することができる。
(第3実施形態)
次に、図11を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した第3実施形態について
説明する。この場合にも、図1〜図6に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を
付して説明する。
この第3実施形態の腕時計は、図11に示すように、第1のアンテナ15と第2のアン
テナ16との設置位置、および第1の副表示部21、第2の副表示部22、第3の副表示
部23の各設置位置が、それぞれ第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施
形態と同じ構成になっている。
すなわち、第1のアンテナ15は、図11に示すように、時計モジュール7の12時側
に配置されており、第2のアンテナ16は、第1のアンテナ15と対向する時計モジュー
ル7の6時側に配置されている。この場合にも、第1のアンテナ15と第2のアンテナ1
6とは、12時と6時とを結ぶ直線S1を中心に約100度の角度範囲内において対向し
て配置されるように構成されている。
これにより、第1のアンテナ15は、図11に示すように、時計モジュール7における
ほぼ11時から12時を経てほぼ1時に到達する個所に対応して配置されており、第2の
アンテナ16は、時計モジュール7におけるほぼ5時から6時を経てほぼ7時に到達する
個所に対応して配置されている。
この場合、第1のアンテナ15は、図11に示すように、文字板8の中心部の貫通孔1
8と文字板8の12時側の端部との間に対応する位置に配置されている。すなわち、この
第1のアンテナ15は、その中心部が文字板8の12時と6時とを結ぶ直線S1に対して
、文字板8の中心において時計回り方向に約5度の角度で交差する直線である対角線S4
上に位置して設けられている。
また、第2のアンテナ16は、図11に示すように、その中心が第1のアンテナ15の
中心線を通る直線の対角線S4上に位置するように配置されている。この場合、第2のア
ンテナ16は、その一端部が文字板8のほぼ5時に対応し、他端部が文字板8のほぼ7時
に対応し、この状態で文字板8の外周部に沿うように、時計モジュール7内に設けられて
いる。
一方、第1の副表示部21は、第1実施形態と同様、時計機能のモードや外部環境の温
度、湿度などの機能を表示するものであり、1つの第1小針21aを備えている。この第
1の副表示部21は、図11に示すように、文字板8の中心部の貫通孔18と文字板8の
ほぼ10時側の端部との間に対応する位置に配置されている。また、この第1の副表示部
21は、1つの第1小針21aの回転範囲が所定の角度範囲、例えば180度〜300度
程度の角度範囲であり、この第3実施形態でも、約250度前後の角度範囲に設定されて
いる。
また、第2の副表示部22は、第1実施形態と同様、世界の各都市の時刻を表示するワ
ールドタイムなどを表示するものであり、2つの第2小針22a、22bを備えている。
この第2の副表示部22は、図11に示すように、文字板8の中心部の貫通孔18と文字
板8の3時側の端部との間に対応する位置に配置され、2つの第2小針22a、22bが
それぞれ360度回転するように構成されている。
さらに、第3の副表示部23は、第1実施形態と同様、アラーム時刻やタイマー時間な
どの時間機能を表示するものであり、1つの第3小針23aを備えている。この第3の副
表示部23は、図11に示すように、文字板8の中心部の貫通孔18と文字板8の6時側
の端部との間に対応する位置に配置され、1つの第3小針23aが360度回転するよう
に構成されている。
ところで、第1のアンテナ15は、図11に示すように、そのアンテナ領域がほぼ四角
形状に形成され、時計モジュール7の外周側に位置する辺部が11時付近と1時付近との
間に位置し、時計モジュール7の中心部の貫通孔18側に位置する辺部における両側の各
角部15a、15bのうち、一方の角部15aが第1の副表示部21の領域に食い込んだ
状態で重なり、他方の角部15bが第2の副表示部22の領域に接近した状態で配置され
ている。
一方、第2のアンテナ16は、図11に示すように、その中心が第1のアンテナ15の
中心線を通る直線である対角線S4上に位置するように構成されている。この第2のアン
テナ16は、その一端部が文字板8のほぼ5時に対応し、他端部が文字板8のほぼ7時に
対応し、この状態で文字板8の外周部に沿うように、時計モジュール7内に設けられてい
る。
この場合にも、第2のアンテナ16は、図11に示すように、第3の副表示部23が接
近または僅かに重なる状態で配置されている。これにより、第2のアンテナ16は、標準
時刻電波などの長波の電波を受信する際に、第3の副表示部23の第3小針23aによっ
て受信性能がほとんど影響を受けないように構成されている。
このような第3実施形態の腕時計によれば、第1実施形態と同様、時計モジュール7の
端部に配置された第1のアンテナ15によってGPS用の高周波の電波を受信することが
でき、この第1のアンテナ15に対向する時計モジュール7の他端部に配置された第2の
アンテナ16によってGPS用の高周波の電波と異なる他の周波数である標準時刻用の長
波の電波を受信することができる。これにより、周波数の異なる電波を第1のアンテナ1
5と第2のアンテナ16とで良好に受信することができる。
この場合にも、第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とは、12時と6時とを結ぶ
直線S1を中心に約100度の角度範囲内において対向して配置されていることにより、
腕時計を腕に取り付けて使用する際に、腕時計ケース1の6時側が人体側に位置し、腕時
計ケース1の12時側が人体と反対側に位置し、これにより腕時計ケース1の12時側を
人体から離して開放することができるので、人体から離れた12時側より周波数の異なる
電波を第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とで良好に受信することができる。
すなわち、第1のアンテナ15は、時計モジュール7におけるほぼ11時から12時を
経てほぼ1時に到達する個所に対応して配置され、第2のアンテナ16は、時計モジュー
ル7におけるほぼ5時から6時を経てほぼ7時に到達する個所に対応して配置されるので
、GPS用の高周波の電波を腕時計ケース1の12時側から取り込んで、第1のアンテナ
15で良好に受信することができると共に、標準時刻用の長波の電波を腕時計ケース1の
12時側から取り込んで、第2のアンテナ16で良好に受信することができる。
この場合、時計モジュール7の中心部の貫通孔18側に位置する第1のアンテナ15の
辺部における両側の各角部15a、15bのうち、一方の角部15aが第1の副表示部2
1の領域に食い込んだ状態で重なっていても、この第1の副表示部21における1つの第
1小針21aが第1のアンテナ15の領域上を運針しないため、第1のアンテナ15の受
信性能が第1小針21aによって低下しないようにすることができる。
また、この第1のアンテナ15は、時計モジュール7の中心部の貫通孔18側の辺部に
位置する各角部15a、15bのうち、他方の角部15bが第2の副表示部22の領域に
接近した状態で配置されているので、第1のアンテナ15の受信性能が2つの第2小針2
2a、22bの影響をほとんど受けないようにすることができ、これによりGPS用の高
周波の電波を良好に受信することができる。
さらに、第2のアンテナ16は、第3の副表示部23が接近または僅かに重なる状態で
配置されているので、第3の副表示部23の第3小針23aによって第2のアンテナ16
の受信性能が低下しないようにすることができ、これにより第2のアンテナ16で標準時
刻電波などの長波の電波を良好に受信することができる。
(第4実施形態)
次に、図12を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した第4実施形態について
説明する。この場合にも、図1〜図6に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を
付して説明する。
この第4実施形態の腕時計は、図12に示すように、第1のアンテナ15と第2のアン
テナ16との設置位置、および第1の副表示部21、第2の副表示部22、第3の副表示
部23の各設置位置が、それぞれ第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施
形態と同じ構成になっている。
すなわち、第1のアンテナ15は、図12に示すように、時計モジュール7のほぼ2時
側に配置されており、第2のアンテナ16は、第1のアンテナ15と対向する時計モジュ
ール7のほぼ7時側に配置されている。この場合には、第1のアンテナ15と第2のアン
テナ16とは、対角線上に位置せず、12時と6時とを結ぶ直線S1に対してそれぞれ異
なる角度の各直線S5、S6上に配置されている。
この場合にも、第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とは、図12に示すように、
12時と6時とを結ぶ直線S1を中心に約100度程度の角度範囲内において対向して配
置されている。すなわち、第1のアンテナ15は、その中心部が文字板8の12時と6時
とを結ぶ直線S1に対して、文字板8の中心において時計回り方向に約50度の角度で交
差する直線S5上に位置して設けられている。これにより、第1のアンテナ15は、時計
モジュール7における1時付近から2時付近の個所に対応して配置されている。
また、第2のアンテナ16は、図12に示すように、その中心部が文字板8の12時と
6時とを結ぶ直線S1に対して、文字板8の中心において時計回り方向に約30度の角度
で交差する直線S6上に位置して設けられている。これにより、第2のアンテナ16は、
その一端部が文字板8の6時付近に対応し、他端部が文字板8の8時付近に対応し、この
状態で文字板8の外周部に沿うように、時計モジュール7内に設けられている。
一方、第1の副表示部21は、第1実施形態と同様、時計機能のモードや外部環境の温
度、湿度などの機能を表示するものであり、1つの第1小針21aを備えている。この第
1の副表示部21は、図12に示すように、文字板8の中心部の貫通孔18と文字板8の
12時側の端部との間に対応する位置に配置されている。また、この第1の副表示部21
は、1つの第1小針21aの回転範囲が所定の角度範囲、例えば180度〜300度程度
の角度範囲であり、この第4実施形態では、180度前後の角度範囲に設定されている。
また、第2の副表示部22は、第1実施形態と同様、世界の各都市の時刻を表示するワ
ールドタイムなどを表示するものであり、2つの第2小針22a、22bを備えている。
この第2の副表示部22は、図12に示すように、文字板8の中心部の貫通孔18と文字
板8の6時側の端部との間に対応する位置に配置され、2つの第2小針22a、22bが
それぞれ360度回転するように構成されている。
さらに、第3の副表示部23は、第1実施形態と同様、アラーム時刻やタイマー時間な
どの時間機能を表示するものであり、1つの第3小針23aを備えている。この第3の副
表示部23は、図12に示すように、文字板8の中心部の貫通孔18と文字板8の9時側
の端部との間に対応する位置に配置され、1つの第3小針23aが360度回転するよう
に構成されている。
ところで、第1のアンテナ15は、図12に示すように、そのアンテナ領域がほぼ四角
形状に形成され、時計モジュール7の外周側に位置する辺部がほぼ1時付近とほぼ2時付
近との間に位置し、時計モジュール7の中心部の貫通孔18側に位置する辺部における両
側の各角部15a、15bのうち、一方の角部15aが第1の副表示部21の領域に食い
込んだ状態で重なるように配置され、他方の角部15bが第2の副表示部22から離れた
状態で配置されている。
また、第2のアンテナ16は、図12に示すように、第2の副表示部22が接近した状
態で重ならないように配置されている。これにより、第2のアンテナ16は、標準時刻電
波などの長波の電波を受信する際に、第2の副表示部22の第2小針22a、22bによ
って受信性能が影響を受けないように構成されている。
このような第4実施形態の腕時計によれば、第1実施形態と同様、時計モジュール7の
端部に配置された第1のアンテナ15によってGPS用の高周波の電波を受信することが
でき、この第1のアンテナ15に対向する時計モジュール7の他端部に配置された第2の
アンテナ16によってGPS用の高周波の電波と異なる他の周波数である標準時刻用の長
波の電波を受信することができる。これにより、周波数の異なる電波を第1のアンテナ1
5と第2のアンテナ16とで確実にかつ良好に受信することができる。
この場合にも、第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とは、12時と6時とを結ぶ
直線S1を中心に約100度程度の角度範囲内において対向して配置されていることによ
り、第1実施形態と同様、腕時計を腕に取り付けて使用する際に、腕時計ケース1の6時
側が人体側に位置し、腕時計ケース1の12時側が人体と反対側に位置し、これにより腕
時計ケース1の12時側を人体から離して開放することができるので、人体から離れた1
2時側より周波数の異なる電波を第1のアンテナ15と第2のアンテナ16とで良好に受
信することができる。
すなわち、第1のアンテナ15は、時計モジュール7におけるほぼ1時からほぼ2時の
個所に対応して配置され、第2のアンテナ16は、時計モジュール7におけるほぼ6時か
らほぼ8時の個所に対応して配置されるので、GPS用の高周波の電波を腕時計ケース1
の12時側から取り込んで、第1のアンテナ15で良好に受信することができると共に、
標準時刻用の長波の電波を腕時計ケース1の12時側から取り込んで、第2のアンテナ1
6で良好に受信することができる。
この場合、時計モジュール7の中心部の貫通孔18側に位置する第1のアンテナ15の
辺部における両側の各角部15a、15bのうち、一方の角部15aが第1の副表示部2
1の領域に大きく食い込んだ状態で重なっていても、この第1の副表示部21における1
つの第1小針21aが第1のアンテナ15の領域上を運針しないため、第1のアンテナ1
5の受信性能が第1小針21aによって低下しないようにすることができる。
また、第2のアンテナ16は、第2の副表示部22が接近した状態で重なることなく配
置されているので、第2の副表示部22の2つの第2小針22a、22bによって第2の
アンテナ16の受信性能が低下しないようにすることができ、これにより第2のアンテナ
16で標準時刻電波などの長波の電波を良好に受信することができる。
なお、上述した第1〜第4の各実施形態およびその各変形例では、第1〜第3の副表示
部21〜23を備えている場合について述べたが、これに限らず、副表示部は、1つでも
良く、2つでも良く、また4つ以上設けても良く、あるいは副表示部はなくても良い。
また、述した第1〜第4の各実施形態およびその各変形例では、時針、分針、秒針など
の指針20、第1小針21a、2つの第2小針22a、22b、及び1つの第3小針23
aが金属材料からなる場合について述べたが、これに限らず、樹脂材料でも良く、カーボ
ン製の材料でも良い。
また、上述した第1〜第4の各実施形態およびその各変形例では、ソーラーパネル9に
設けられて第1のアンテナ15に対応する第1の非発電部26と第2のアンテナ16に対
応する第2の非発電部27とが、ソーラーパネル9を切り欠いた構成になっている場合に
ついて述べたが、これに限らず、第1の非発電部26および第2の非発電部27は、例え
ばフィルム基板を残して下部電極、半導体層、および上部電極を取り除いた構成であって
も良い。
また、上述した第1〜第4の各実施形態およびその各変形例では、ソーラーパネル9に
設けられて第1のアンテナ15に対応する第1の非発電部26が、ソーラーパネル9を切
り欠いた構成になっている場合について述べたが、これに限らず、第1の非発電部26は
、例えば第1のアンテナ15の放射電極の外形に対応する部分だけフィルム基板を残して
下部電極、半導体層、および上部電極を取り除いた構成であっても良く、さらに、受信性
能に対する多少の影響はあるが、放射電極の外形に対応して取り除いた領域の内側のセル
9aを、他の複数のセル9aと接続部を設けて、直列に接続する構成であっても良い。
さらに、上述した第1〜第4の各実施形態およびその各変形例では、指針式の腕時計に
適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオ
ッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の指針式の時計に適用することがで
きるほか、必ずしも時計である必要はなく、携帯電話機や携帯情報端末機などの電子機器
にも適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限ら
れるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである

以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、ケースと、前記ケース内に設けられた文字板と、前記文字板
の下側に配置されたモジュールと、を備え、前記モジュールは、端部に配置されて高周波
の電波を受信する第1のアンテナと、この第1のアンテナに対向する他端部に配置されて
前記高周波の電波と異なる周波数の電波を受信する第2のアンテナと、を有していること
を特徴とする電子機器である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記モジュールは、前
記文字板に設けられた貫通孔に挿入された指針軸を有していることを特徴とする電子機器
である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電子機器において、前記文
字板は光透過性を有する材料で形成され、前記文字板と前記モジュールとの間には、外部
光を受光して発電するソーラーパネルが配置されていることを特徴とする電子機器である
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子機器において、前記ソーラーパネルは
、少なくとも前記第1のアンテナに対応する領域が非発電部に形成されていることを特徴
とする電子機器である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子機器において、前記文字板は、12時
と6時とを結ぶ直線に対して線対称の模様を有し、前記模様に対して前記ソーラーパネル
の前記非発電部の境界線が予め定められた角度で傾斜していることを特徴とする電子機器
である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電子機器において、前記模様は、所定間隔
で周期的に形成されていることを特徴とする電子機器である。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載された電子機器におい
て、前記第1のアンテナの両側には、1つの小針を有する第1の副表示部と、2つの小針
を有する第2の副表示部と、が配置され、前記第1の副表示部は、前記第2の副表示部よ
り前記第1のアンテナに近く、前記第1の副表示部の小針軸に近接配置されていることを
特徴とする電子機器である。
請求項8に記載の発明は、腕時計ケースと、前記腕時計ケース内に設けられた文字板と
、前記文字板の下側に配置された時計モジュールと、を備え、前記時計モジュールは、端
部に配置されて高周波の電波を受信する第1のアンテナと、この第1のアンテナに対向す
る他端部に配置されて前記高周波の電波と異なる周波数の電波を受信する第2のアンテナ
と、を有していることを特徴とする腕時計である。
1 腕時計ケース
2 時計ガラス
7 時計モジュール
8 文字板
9 ソーラーパネル
9a セル
14 時計ムーブメント
15 第1のアンテナ
16 第2のアンテナ
18 貫通孔
19 指針軸
20 指針
21 第1の副表示部
22 第2の副表示部
23 第3の副表示部
26 第1の非発電部
27 第2の非発電部
28 ストライプ模様
30、32 格子模様
31 市松模様

Claims (8)

  1. ケースと、
    前記ケース内に設けられた文字板と、
    前記文字板の下側に配置されたモジュールと、を備え、
    前記モジュールは、端部に配置されて高周波の電波を受信する第1のアンテナと、この
    第1のアンテナに対向する他端部に配置されて前記高周波の電波と異なる周波数の電波を
    受信する第2のアンテナと、を有していることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、前記モジュールは、前記文字板に設けられた貫通
    孔に挿入された指針軸を有していることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子機器において、前記文字板は光透過性を有する材
    料で形成され、前記文字板と前記モジュールとの間には、外部光を受光して発電するソー
    ラーパネルが配置されていることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項3に記載の電子機器において、前記ソーラーパネルは、少なくとも前記第1のア
    ンテナに対応する領域が非発電部に形成されていることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項4に記載の電子機器において、前記文字板は、12時と6時とを結ぶ直線に対し
    て線対称の模様を有し、
    前記模様に対して前記ソーラーパネルの前記非発電部の境界線が予め定められた角度で
    傾斜していることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項5に記載の電子機器において、前記模様は、所定間隔で周期的に形成されている
    ことを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載された電子機器において、前記第1のアンテナの
    両側には、1つの小針を有する第1の副表示部と、2つの小針を有する第2の副表示部と
    、が配置され、
    前記第1の副表示部は、前記第2の副表示部より前記第1のアンテナに近く、前記第1
    の副表示部の小針軸に近接配置されていることを特徴とする電子機器。
  8. 腕時計ケースと、
    前記腕時計ケース内に設けられた文字板と、
    前記文字板の下側に配置された時計モジュールと、を備え、
    前記時計モジュールは、端部に配置されて高周波の電波を受信する第1のアンテナと、
    この第1のアンテナに対向する他端部に配置されて前記高周波の電波と異なる周波数の電
    波を受信する第2のアンテナと、を有していることを特徴とする腕時計。
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