JP2016094654A - 薄膜デバイスの製造方法および薄膜デバイス製造装置 - Google Patents

薄膜デバイスの製造方法および薄膜デバイス製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】均一な膜厚分布を確保できる薄膜デバイスの製造方法を提供する。【解決手段】複数枚のターゲット51を第1の配置形態で真空槽50に配置し、複数枚のターゲット51と基板との間にプラズマを発生させて、基板上に第1の膜厚標準偏差を有する第1の薄膜42Aを形成し、複数枚のターゲット61を第1の配置形態と異なる第2の配置形態で真空槽60に配置し、複数枚のターゲット61と第1の薄膜42Aが形成された基板との間にプラズマを発生させて、第1の薄膜42Aの表面に、第2の膜厚標準偏差を有する第2の薄膜42Bを、第1の薄膜42Aと第2の薄膜42Bとを合わせた積層膜42Cの膜厚標準偏差が第1の膜厚標準偏差および第2の膜厚標準偏差よりも小さくなるよう形成する。【選択図】図3

Description

本開示は、薄膜デバイスの製造方法および薄膜デバイス製造装置に関する。
有機EL発光デバイスの製造工程において、例えば、大面積のガラス基板上に金属酸化物薄膜からなる機能層が形成される。この機能層を構成する金属酸化物薄膜には、有機発光層から出射される可視光の光路長の均一化などの要求性能に応じて、ナノメートルオーダーの膜厚制御が必要となる。
上記のような大面積基板上に金属酸化物薄膜を形成する方法の一つとして、スパッタリング法がある。このスパッタリング法は、基板とターゲットとの間の真空空間にプラズマを発生させ、プラズマ中のイオンをターゲットに衝突させることにより飛散するターゲット粒子を基板表面に堆積させて所定の薄膜を形成するものである。
特許文献1では、大面積基板に薄膜を形成するスパッタリング装置が開示されている。具体的には、真空槽内に、基板に対向させて複数のターゲットを並設し、当該複数のターゲットのうち対をなす1組のターゲットに対し、所定の周波数で交互に極性をかえて電圧を印加し、各ターゲットをアノードまたはカソードへと交互に切替える。このとき、1組のターゲット間にグロー放電を生じさせてプラズマ雰囲気を形成し、各ターゲットをスパッタリングする。これにより、ターゲット間の距離を短くでき、スパッタ粒子が放出されない面積の割合を小さくできるので、スパッタ粒子が基板に均一に到達して膜厚分布が均一になるとしている。
特開2005−290550号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたスパッタリング装置では、膜厚分布を均一にすべく並設された複数のターゲット間隔を小さくすると、隣り合うプラズマどうしの干渉が発生する。また、プラズマの均一性を持たせるため、例えば、ターゲット間から基板に向かってスパッタガスや反応ガスを導入しようとしてもターゲットの間隙にガス管を配置することは困難である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、均一な膜厚分布を確保できる薄膜デバイスの製造方法および薄膜デバイス製造装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る薄膜デバイスの製造方法は、薄膜デバイスの製造方法であって、複数枚の第1ターゲットを第1の配置形態で第1真空槽に配置し、前記複数枚の第1ターゲットと基板との間にプラズマを発生させて、前記基板上に第1の膜厚標準偏差を有する第1の薄膜を形成する第1成膜工程と、複数枚の第2ターゲットを前記第1の配置形態と異なる第2の配置形態で第2真空槽に配置し、前記複数枚の第2ターゲットと前記第1の薄膜が形成された前記基板との間にプラズマを発生させて、前記第1の薄膜の表面に第2の膜厚標準偏差を有する第2の薄膜を、前記第1の薄膜と前記第2の薄膜とを合わせた積層膜の膜厚標準偏差が前記第1の膜厚標準偏差および前記第2の膜厚標準偏差よりも小さくなるよう形成する第2成膜工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る薄膜デバイス製造装置は、薄膜デバイスの製造装置であって、第1の配置形態で配置された複数枚の第1ターゲットを有し、前記複数枚の第1ターゲットと基板との間にプラズマを発生させて、前記基板上に第1の薄膜を形成させる第1真空槽と、前記第1の配置形態と異なる第2の配置形態で配置された複数枚の第2ターゲットを有し、前記複数枚の第2ターゲットと前記第1の薄膜が形成された前記基板との間にプラズマを発生させて、前記第1の薄膜の上に第2の薄膜を、前記第1の薄膜と前記第2の薄膜とを合わせた積層膜の膜厚標準偏差が、前記第1の薄膜の膜厚標準偏差および前記第2の薄膜の膜厚標準偏差よりも小さくなるよう形成させる第2真空槽とを備えることを特徴とする。
本発明に係る薄膜デバイスの製造方法または薄膜デバイス製造装置によれば、異なるターゲット配置形態を有する2つの真空槽により、膜厚分布の異なる薄膜が積層されるので、均一な膜厚分布を有する積層膜を形成することが可能となる。
実施の形態に係る有機EL表示デバイスの断面概略図である。 実施の形態に係る有機EL基板の断面概略図である。 実施の形態に係る薄膜デバイス製造装置の第1真空槽の構成を表す概略図である。 実施の形態に係る薄膜デバイス製造装置の第2真空槽の構成を表す概略図である。 実施の形態に係る有機ELデバイス製造装置により形成された金属酸化物薄膜の膜厚分布を表す図である。 実施の形態に係る有機ELデバイスの製造方法を説明するフローチャートである。 実施の形態に係る有機EL表示デバイスを内蔵した薄型フラットTVの外観図である。
以下、薄膜デバイスの製造方法および薄膜デバイス製造装置の一実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示における好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程、並びに、工程の順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明における最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
[1.薄膜デバイスの構成]
まず、薄膜デバイスの構成について説明する。本実施の形態に係る薄膜デバイスは、例えば、有機EL表示デバイス1である。以下、有機EL表示デバイス1及びその製造仕掛品である有機EL基板1Aの構成について説明する。
図1Aは、実施の形態に係る有機EL表示デバイスの断面概略図である。同図に示した有機EL表示デバイス1は、陽極、陰極、およびこれら両極で挟まれた有機発光層を含む有機機能デバイスである。有機EL表示デバイス1は、サブ画素である赤色表示画素100R、緑色表示画素100G、及び、青色表示画素100Bが配置されて形成された画素部が行列状に配置されている。各表示画素は、基板21の上に、平坦化膜22と、陽極23と、正孔注入層24と、有機発光層25と、隔壁28と、電子注入層26と、陰極27と、薄膜封止層30と、樹脂封止層31と、カラーフィルタと、接着層32と、透明基板33とを備える。カラーフィルタは、図1Aでは、赤色表示画素100R、緑色表示画素100G及び青色表示画素100Bに対応して配置される。赤色表示画素100Rには、可視光領域では赤色を優先透過する赤色カラーフィルタ35Rが配置される。緑色表示画素100Gには、可視光領域では緑色を優先透過する緑色カラーフィルタ35Gが配置される。青色表示画素100Bには、可視光領域では青色を優先透過する青色カラーフィルタ35Bが配置される。また、赤色カラーフィルタ35R、緑色カラーフィルタ35G、及び、青色カラーフィルタ35Bの間には、それぞれブラックマトリクス34が配置されている。なお、カラーフィルタは、有機発光層の材料構成により設けなくてよい場合があり、必須の構成要素ではない。
基板21及び透明基板33は、有機EL表示デバイス1の裏面及び発光表面を保護する基板であり、例えば、厚みが0.5mmである透明の無アルカリガラスである。
平坦化膜22は、一例として、絶縁性の有機材料からなり、例えば駆動用の薄膜トランジスタ(TFT)などを含む基板上に形成されている。
陽極23は、正孔が供給される、つまり、外部回路から電流が流れ込むアノードであり、例えば、Al、あるいは銀合金APCなどからなる反射電極が平坦化膜22上に積層された構造となっている。反射電極の厚みは、一例として10〜40nmである。
正孔注入層24は、正孔注入性の材料を主成分とする層である。正孔注入性の材料とは、陽極23側から注入された正孔を安定的に、または正孔の生成を補助して有機発光層へ注入する機能を有する材料である。正孔注入層24は金属酸化物で形成され、例えば、酸化タングステン(WO)が用いられる。また、正孔注入層24の膜厚は、一例として10nmである。
有機発光層25は、陽極23及び陰極27の間に電圧が印加されることにより発光する、有機EL材料で形成された有機発光層である。有機発光層25は、例えば、下層としてα−NPD(Bis[N−(1−naphthyl)−N−phenyl]benzidine)、上層としてAlq3(tris−(8−hydroxyquinoline)aluminum)が積層された構造となっている。
電子注入層26は、電子注入性の材料を主成分とする層である。電子注入性の材料とは、陰極27から注入された電子を安定的に、または電子の生成を補助して有機発光層へ注入する機能を有する材料である。
陰極27は、電子が供給される、つまり、外部回路へ電流が流れ出すカソードであり、例えば、透明金属酸化物であるITOにより積層された構造となっている。電極の厚みは、一例として10〜40nmである。
隔壁28は、画素部をサブ画素ごとに分離するための分離体であり、例えば、感光性の樹脂で形成されたバンク、または撥液性材料が形成された層である。
薄膜封止層30は、例えば、窒化珪素からなり、上記した有機発光層25や陰極27を水蒸気や酸素から遮断する機能を有する。有機発光層25そのものや陰極27が、水蒸気や酸素にさらされることにより劣化(酸化)してしまうことを防止するためである。
樹脂封止層31は、アクリルまたはエポキシ系の樹脂であり、上記の基板上に形成された平坦化膜22から薄膜封止層30までの一体形成された層と、カラーフィルタとを接合する。
カラーフィルタは、隔壁28で分離された各発光領域を覆うように、透明基板33及び接着層32の下面に、赤、緑および青の色調整を行うフィルタとして形成されている。
上述した陽極23、有機発光層25及び陰極27の構成は有機ELデバイスの基本構成であり、このような構成により、陽極23と陰極27との間に適当な電圧が印加されると、陽極23側から正孔、陰極27側から電子がそれぞれ有機発光層25に注入される。これらの注入された正孔および電子が有機発光層25で再結合して生じるエネルギーにより、有機発光層25の発光材料が励起され発光する。
なお、正孔注入層24及び電子注入層26の材料は、本実施の形態では限定されるものではなく、周知の有機材料または無機材料が用いられる。
図1Bは、実施の形態に係る有機EL基板の断面概略図である。同図に示された有機EL基板1Aは、有機EL表示デバイス1の製造仕掛品である。具体的には、図1Bに示すように、有機EL基板1Aは、有機EL表示デバイス1が有する積層構造のうち、有機発光層25及びそれより上方の各層が形成されていない製造仕掛品である。また、有機EL基板1Aは、陽極23および正孔注入層24がパターニング形成される前段階である陽極膜23Aおよび正孔注入膜24Aが形成された状態となっている。
本実施の形態に係る有機EL表示デバイス1では、有機EL基板1Aの正孔注入膜24Aを形成する工程において、例えば、反応性スパッタリング法が採用される。正孔注入膜24Aを形成する工程では、例えば、まず、真空槽内に配置された基板とターゲットとの間にプラズマを発生させ、プラズマ中のイオンをターゲットに衝突させることにより飛散するターゲット粒子を基板表面に堆積させ、また、当該ターゲット粒子と反応ガスとを反応させて正孔注入膜24Aを形成する。
有機EL表示デバイスの製造では、生産性向上のため、表示パネルとしての有機EL表示デバイスを多数個取りできる大型のガラス基板を用いて有機EL基板が製造される。例えば、有機EL表示デバイス1の製造工程に投入されるガラス基板は、1100mm×1300mmである。この製造時に用いられる大型基板に伴い、スパッタ装置で用いられるターゲットは、基板面内に対して複数に分割配置された方式が用いられる。しかしながら、複数枚のターゲットを用いた場合、大型基板上のターゲットが対向している箇所と対向していない箇所とで成膜レートが異なり、複数のターゲットの配置形態を反映した膜厚分布が生じる。この膜厚分布は、有機EL表示デバイス1の電気的および光学的特性に対して影響し、特性ムラの要因となる。上記例示したサイズのガラス基板上に形成される正孔注入層24の膜厚は、例えば、10nmであり、これに対してガラス基板内の膜厚差(最大膜厚値と最小膜厚値との差)は、±1〜2nmであることが要求される。
複数のターゲットを用いた大型基板への成膜における上記問題を解決すべく、本実施の形態に係る有機EL表示デバイス1の製造方法では、第1真空槽における成膜と、第1真空槽における膜厚分布と相反する膜厚分布傾向を有する第2真空槽における成膜とを、連続して実行することにより膜厚分布を均一化させる。
言い換えると、まず、複数枚の第1ターゲットを第1の配置形態で第1真空槽に配置し、基板上に第1の膜厚標準偏差を有する第1の薄膜を形成する。次に、複数枚の第2ターゲットを第1の配置形態と異なる第2の配置形態で第2真空槽に配置し、第1の薄膜の上に第2の膜厚標準偏差を有する第2の薄膜を形成する。ここで、第1ターゲットおよび第2ターゲットは、第1の薄膜と第2の薄膜とを合わせた積層膜の膜厚標準偏差が第1の膜厚標準偏差および第2の膜厚標準偏差よりも小さくなるように配置される。
これにより、異なるターゲット配置形態を有する2つの真空槽を用いて、膜厚分布の異なる薄膜が積層されるので、均一な膜厚分布を有する積層膜を形成することが可能となる。
以下、本実施の形態に係る有機EL表示デバイス1の製造方法および製造装置について、具体的に説明する。
[2.成膜装置の構成]
図2Aは、実施の形態に係る有機EL表示デバイス製造装置の第1真空槽の構成を表す概略図である。また、図2Bは、実施の形態に係る有機EL表示デバイス製造装置の第2真空槽の構成を表す概略図である。図2Aおよび図2Bともに、上段には真空槽の正面透視図が示され、下段には真空槽の平面透視図が示されている。
本実施の形態に係る有機EL表示デバイス製造装置は、図2Aに示された真空槽50と、図2Bに示された真空槽60とを備えたスパッタリング装置である。真空槽50および真空槽60は、それぞれ、ロータリーポンプおよびターボ分子ポンプなどの真空排気手段(図示せず)を介して所定の真空度に保持することが可能な第1真空槽および第2真空槽である。
また、真空槽50および真空槽60には、アルゴンまたは酸素のスパッタガスと、基板52および52Aの表面に形成しようとする薄膜の組成に応じて適宜選択される酸素や窒素などの反応ガスとを真空槽50および60の内部に導入するガス導入手段(図示せず)が設けられている。
また、スパッタリング装置には、バッキングプレートと基板ホルダとの間に所定の電圧を印加することが可能な電源(図示せず)が設けられている。
図2Aの上段に示すように、真空槽50は、バッキングプレート53と、複数のターゲット51と、基板ホルダ54とを有している。バッキングプレート53および基板ホルダ54は、ターゲット51と基板52とを対向させるように配置されている。
基板52は、例えば、有機EL基板1Aの正孔注入膜24Aを形成する前の基板である。
ターゲット51は、例えば、金属ターゲットでありタングステンで形成された第1ターゲットである。
また、図2Aの下段に示すように、ターゲット51は、平面視(z軸方向)において長方形である平板型のターゲットである。3枚のターゲット51の配置は、上記長方形の長辺どうしが平行であり、隣り合うターゲット51が所定の間隔で離間し、当該間隔が等しい第1の配置形態となっている。また、3枚のターゲット51は、平面視した場合、長辺方向(y軸方向)において基板と重なっている。
上記構成により、基板52が基板ホルダ54上に配置された状態で、真空槽50内が所定の真空度に到達したとき、スパッタガスおよび反応ガスを真空槽50内に導入する。そして、バッキングプレート53と基板ホルダ54との間に所定の電圧を印加してプラズマを発生させる。これにより、プラズマ中のイオンをターゲット51に衝突させ、飛散するターゲット粒子を基板52の表面に堆積させ、また、反応ガスと反応させることにより、基板52上に酸化タングステンからなる第1の薄膜が形成される。
図2Bの上段に示すように、真空槽60は、バッキングプレート63と、複数のターゲット61と、基板ホルダ64とを有している。バッキングプレート63および基板ホルダ64は、ターゲット61と基板52Aとを対向させるように配置されている。
基板52Aは、有機EL基板1Aの正孔注入膜24Aを形成する途中のものであり、真空槽50で基板52上に第1の薄膜が形成されたものである。
ターゲット61は、例えば、金属ターゲットでありタングステンで形成された第2ターゲットである。本実施の形態では、ターゲット51および61の組成比、構造および形状は同じである。
また、図2Bの下段に示すように、ターゲット61は、平面視(z軸方向)において長方形である平板型のターゲットである。2枚のターゲット61の配置は、上記長方形の長辺どうしが平行であり、隣り合うターゲット61が所定の間隔で離間した第2の配置形態となっている。また、2枚のターゲット61は、平面視した場合、長辺方向(y軸方向)において基板と重なっている。また、本実施の形態では、隣り合うターゲット61の間隔は、隣り合うターゲット51の間隔と等しい。
また、ターゲット61の第2の配置形態は、ターゲット51の第1の配置形態と異なっており、真空槽50における2つのターゲット51の間であってターゲット51が配置されない領域に相当する真空槽60の領域に、ターゲット61が配置されている
上記構成により、基板52Aが基板ホルダ64上に配置された状態で、真空槽60内が所定の真空度に到達したとき、スパッタガスおよび反応ガスを真空槽60内に導入する。そして、バッキングプレート63と基板ホルダ64との間に所定の電圧を印加してプラズマを発生させる。これにより、プラズマ中のイオンをターゲット61に衝突させ、飛散するターゲット粒子を基板52Aの表面に堆積させ、また、反応ガスと反応させることにより、基板52Aの第1の薄膜上に酸化タングステンからなる第2の薄膜が形成される。
なお、本実施の形態に係る正孔注入膜24Aである酸化タングステン薄膜を形成する場合には、プラズマ生成ガスとして導入されるガスは酸素のみであってもよい。
また、バッキングプレートと基板ホルダとの間に印加される所定の電圧は交流電圧であっても、直流電圧であってもよい。
[3.金属酸化物薄膜の膜厚分布]
上記構成を有する真空槽50および真空槽60により形成された第1の薄膜、第2の薄膜、およびそれらを合わせた積層膜の膜厚分布について説明する。
図3は、実施の形態に係る有機ELデバイス製造装置により形成された金属酸化物薄膜の膜厚分布を表す図である。
図3の上段には、左から順に、第1の薄膜42Aの表面状態、第2の薄膜42Bの表面状態、および積層膜42Cの表面状態を模式的に表したものが示されている。
また、図3の下段には、左から順に、第1の薄膜42AのA−A’断面における膜厚分布、第2の薄膜42BのB−B’断面における膜厚分布、および積層膜42CのC−C’断面における膜厚分布を表すグラフが示されている。
なお、図3において、第1の薄膜42Aは、平坦な基板の上に形成されたものである。また、第2の薄膜42Bは、第1の薄膜42Aが形成されていない平坦な基板の上に形成されたものと想定する。また、積層膜42Cは、第1の薄膜42Aが形成された基板の上に第2の薄膜42Bが積層されて形成されたものである。
図3の左側に示すように、第1の薄膜42Aの表面状態は、長方形領域がy軸方向に延び、それらがx軸方向に交互に現れたストライプ状となっており、図2Aに示されたターゲット51の配置形態を反映した膜厚分布となっている。また、基板52の表面領域のうち、ターゲット51に対向している領域の膜厚が厚く、隣り合うターゲット51の間隙と対向している領域の膜厚が薄い傾向となっている。
また、図3の中央に示すように、第2の薄膜42Bの表面状態は、長方形の領域がy軸方向に延び、それらがx軸方向に交互に現れたストライプ状となっており、図2Bに示されたターゲット61の配置形態を反映した膜厚分布となっている。また、基板52Aの表面領域のうち、ターゲット61に対向している領域の膜厚が厚く、隣り合うターゲット61の間隙と対向している領域の膜厚が薄い傾向となっている。第1の薄膜42Aおよび第2の薄膜42Bの膜厚分布は、基板上の各領域とターゲットとの距離を反映したものとなっており、当該距離が長いほどプラズマ中で飛散するターゲット粒子の基板上への到達確率が低下することに起因するものと考えられる。
また、第1の薄膜42Aの膜厚のばらつき度を表す第1の膜厚標準偏差は、第2の薄膜42Bの膜厚のばらつき度を表す第2の膜厚標準偏差と同程度である。
これに対し、図3の右側に示すように、積層膜42Cの表面状態は、第1の薄膜42Aおよび第2の薄膜42Bで見られたようなストライプ状の表面状態ではなく、その他の模様も観察されない。また、膜厚分布は、x軸方向の両端部を除いて均一となっている。つまり、第1の薄膜42Aと第2の薄膜42Bとを合わせた積層膜42Cの膜厚標準偏差は、第1の薄膜42Aの膜厚標準偏差および第2の薄膜42Bの膜厚標準偏差よりも小さい。
これは、真空槽50におけるターゲット51の第1の配置形態と、真空槽60におけるターゲット61の第2の配置形態とを、ほぼ反転状態となっていることによるものである。これにより、第1の薄膜42Aの膜厚分布と第2の薄膜42Bの膜厚分布とは、相互補完される関係(相反する関係)となる。これにより、積層膜42Cの膜厚分布を均一化させることが可能となる。
[4.製造方法]
次に、有機EL表示デバイス1の製造方法について説明する。
図4は、実施の形態に係る有機EL表示パネルの製造方法を説明する工程フローチャートである。
まず、陽極膜23Aまでが形成された有機EL基板を形成する(図示せず)。具体的には、TFTを含む基板21上に、絶縁性の有機材料からなる平坦化膜22を形成し、その後、平坦化膜22上に陽極膜23Aを形成する。陽極膜23Aは、例えば、スパッタリング法により、平坦化膜22上に成膜される。
次に、複数枚のターゲット51が第1の配置形態で配置された真空槽50内に、複数枚のターゲット51と上記有機EL基板(以下、基板52と記す)との間にプラズマを発生させ、基板52上に、第1の膜厚標準偏差を有する第1の薄膜42Aを成膜する(S10)。具体的には、図2Aに示された真空槽50により、基板52が基板ホルダ54上に配置された状態で、真空槽50が所定の真空度に到達したとき、スパッタガスおよび反応ガスである酸素ガスを真空槽50に導入する。そして、バッキングプレート53と基板ホルダ54との間に所定の電圧を印加してプラズマを発生させる。これにより、プラズマ中のイオンをターゲット51に衝突させ、飛散するターゲット粒子を基板52の表面に堆積させ、また、酸素と反応させることにより、基板52上に酸化タングステンからなる第1の薄膜42Aが形成される。このとき、図3の左側に示すように、第1の薄膜42Aの表面状態は、長方形の領域がy軸方向に延びたストライプ状となっており、図2Aに示されたターゲット51の配置形態を反映した膜厚分布となっている。つまり、基板52の表面領域のうち、ターゲット51に対向している領域の膜厚が厚く、隣り合うターゲット51の間隙と対向している領域の膜厚が薄い傾向となっている。
次に、複数枚のターゲット61が第1の配置形態と異なる第2の配置形態で配置された真空槽60内に、複数枚のターゲット61と第1の薄膜42Aが形成された有機EL基板(以下、基板52Aと記す)との間にプラズマを発生させ、基板52Aの上に、第2の膜厚標準偏差を有する第2の薄膜42Bを、第1の薄膜42Aと第2の薄膜42Bとを合わせた積層膜42Cの膜厚標準偏差が第1の膜厚標準偏差および第2の膜厚標準偏差よりも小さくなるよう成膜する(S20)。具体的には、基板52Aが基板ホルダ64上に配置された状態で、真空槽60が所定の真空度に到達したとき、スパッタガスおよび反応ガスである酸素ガスを真空槽60内に導入する。そして、バッキングプレート63と基板ホルダ64との間に所定の電圧を印加してプラズマを発生させる。これにより、プラズマ中のイオンをターゲット61に衝突させ、飛散するターゲット粒子を第1の薄膜42Aの表面に堆積させ、また、酸素と反応させることにより、第1の薄膜42A上に酸化タングステンからなる第2の薄膜42Bが形成される。このとき、図3の中央に示すように、第2の薄膜42Bは、図2Bに示されたターゲット61の配置形態を反映した膜厚分布となっている。つまり、第2の薄膜42Bの表面領域のうち、ターゲット61に対向している領域の膜厚が厚く、隣り合うターゲット61の間隙と対向している領域の膜厚が薄い傾向となっている。
これに対し、図3の右側に示すように、第1の薄膜42Aと第2の薄膜42Bとを合わせた積層膜42Cの表面状態は、第1の薄膜42Aで見られたようなストライプ状の表面状態ではなく、その他の模様も観察されない。また、膜厚分布は、x軸方向の両端部を除いて均一となっている。つまり、積層膜42Cの膜厚標準偏差は、第1の薄膜42Aの膜厚標準偏差および第2の薄膜42Bの膜厚標準偏差よりも小さい。
これは、真空槽50におけるターゲット51の第1の配置形態と、真空槽60におけるターゲット61の第2の配置形態とを、ほぼ反転状態としていることによるものである。これにより、第1の薄膜42Aの膜厚分布と第2の薄膜42Bの膜厚分布とは、相互補完される関係(相反する関係)となる。これにより、積層膜42Cの膜厚分布を均一化させることが可能となる。
また、ステップS10では、有機EL基板およびターゲット51を静止させて第1の薄膜42Aを形成し、ステップS20では、第1の薄膜42Aが形成された有機EL基板およびターゲット61を静止させて第2の薄膜42Bを形成している。本実施の形態に係る製造方法は、大型ガラス基板への薄膜形成を対象としており、大型真空槽を高真空に維持するという観点などから、基板回転機構やターゲット移動機構などを想定していない。本実施の形態に係る製造方法によれば、真空度を低下させる要因となる基板回転機構やターゲット移動機構などの複雑な駆動機構を設けずとも、膜厚分布の均一化を達成できる。よって、成膜装置の機構を簡素化できる。
なお、ステップS20では、真空槽50における、2つのターゲット51の間であってターゲット51が配置されない領域に相当する真空槽60内の領域にターゲット61を配置することが好ましい。これにより、第1の薄膜42Aの膜厚分布と第2の薄膜42Bの膜厚分布とが高精度に相互補完される。よって、積層膜42Cの膜厚分布を高精度に均一化させることが可能となる。
また、ステップS10およびステップS20では、第1の薄膜42Aの膜厚分布における膜厚値の極大点を示す複数の基板面内位置と、第2の薄膜42Bの膜厚分布における膜厚値の極大点を示す複数の基板面内位置とが、基板を平面視した場合において重ならないよう、それぞれ、ターゲット51および61を配置してもよい。これにより、積層膜42Cの膜厚が平準化され、膜厚分布を均一化させることが可能となる。
また、ステップS10の終了後、第1の薄膜42Aが形成された有機EL基板を、大気に曝さずに真空槽60内に配置してステップS20を開始してもよい。これにより、第1の薄膜42Aと第2の薄膜42Bとの界面における不純物が低減されるので、積層膜42Cの膜質が向上する。
また、ターゲット51およびターゲット61の組成比および構造は同じであってもよい。これにより、第1の薄膜42Aと第2の薄膜42Bとは、同一の組成および構造を有する。よって、2つの真空槽50および60を用いた連続成膜により、膜厚が均一化された一機能膜を形成できる。
以下、製造工程に戻り、正孔注入膜24Aが形成された有機EL基板1Aの以降の工程を説明する。
次に、陽極膜23Aおよび正孔注入膜24Aをパターニングし、陽極23および正孔注入層24を形成する。
次に、表面感光性樹脂からなる隔壁28を所定位置に形成する。
次に、正孔注入層24の上に、例えば、湿式成膜法により有機発光層25を形成する。
次に、有機発光層25の上に、例えば、湿式成膜法により、電子注入層26を形成する。
ここで、湿式成膜法としては、特に限定されるものではないが、インクジェット法に代表されるノズルジェット法や、ディスペンサー法などの印刷技術を用いることができる。インクジェット法は、例えば、インク化した有機成膜材料を、ノズルから下層表面へ噴射する方法である。
続いて、電子注入層26が形成された基板を大気曝露させることなく、陰極27を形成する。具体的には、電子注入層26の上に、スパッタリング法によりITO(Indium Tin Oxide)が形成される。
次に、陰極27の上に、例えば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法により窒化珪素を積層し、薄膜封止層30を形成する。
次に、薄膜封止層30の表面に、樹脂封止層31を塗布する。その後、塗布された樹脂封止層31上に、カラーフィルタを形成する。
次に、カラーフィルタの上に、接着層32及び透明基板33を配置する。なお、薄膜封止層30、樹脂封止層31、接着層32及び透明基板33は、保護層に相当する。
最後に、透明基板33を上面側から下方に加圧しつつ熱またはエネルギー線を付加して樹脂封止層31を硬化し、透明基板33、接着層32及びカラーフィルタと薄膜封止層30とを接着する。
上述した一連の製造工程により、図1に示す有機EL表示デバイス1が形成される。なお、陽極23、有機発光層25、電子注入層26及び陰極27の形成工程は、本実施の形態により限定されるものではない。
(その他の実施の形態)
以上、上記実施の形態に基づいて薄膜デバイスの製造方法および薄膜デバイス製造装置を説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、実施の形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本実施の形態に係る有機EL表示デバイス1を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、反応性スパッタリング法を用いた製造方法および製造装置を例示したが、本発明に係る薄膜デバイスの製造方法および薄膜デバイス製造装置は、真空槽内に配置された複数のターゲットと基板と間にプラズマを発生させることにより成膜する製造方法または製造装置に適用される。
また、本実施の形態に係る製造方法および製造装置により形成される薄膜層は、正孔注入層に限定されず、その他の機能層であってもよい。また、本実施の形態に係る製造方法および製造装置により形成される薄膜は、金属酸化物薄膜でなくてもよく、膜厚の均一性が要求される薄膜であればよく、例えば、金属薄膜や窒化物薄膜などであってもよい。
また、上記実施の形態では、ターゲット51および61が同じ組成比および構造を有するものとして例示したが、互いに異なる組成または構造を有するターゲットを用いて、異種の機能膜を積層させてもよい。この場合、それぞれの機能膜の膜厚分布は均一化されないが、2つの機能膜の加算膜厚値を均一化できる。これにより、2つの機能膜を通過する光の光路長を揃えることが可能となり、表示性能が向上する。
また、上述した実施の形態では、下部電極を陽極、上部電極を陰極とする構成について示したが、下部電極を陰極、上部電極を陽極とする構成であってもよい。また、表示画素の構成である平坦化膜、陽極、正孔注入層、有機発光層、隔壁、電子注入層、陰極、薄膜封止層、樹脂封止層、カラーフィルタ、接着層及び透明基板は、上記した実施の形態に示した構成に限らず、材料や構成、形成方法を変更してもよい。例えば、正孔注入層と発光層との間に正孔輸送層があってもよいし、電子注入層と発光層との間に電子輸送層があってもよい。
また、上記実施の形態では、有機EL材料を用いた有機発光層を有する有機EL表示デバイス1を例示したが、薄膜デバイスとしては有機EL材料以外を用いたものであってもよく、例えば、無機EL材料を用いた発光層を有する表示デバイスであってもよい。
また、本発明は、例えば、図5に示すような、本実施の形態に係る有機EL表示デバイス1を備えた薄型フラットテレビシステムに好適である。
本発明に係る製造方法または製造装置により製造された有機EL表示デバイスは、大画面及び高解像度が要望される薄型テレビ及びパーソナルコンピュータのディスプレイなどの技術分野に有用である。
1 有機EL表示デバイス
1A 有機EL基板
21、52、52A 基板
22 平坦化膜
23 陽極
23A 陽極膜
24 正孔注入層
24A 正孔注入膜
25 有機発光層
26 電子注入層
27 陰極
28 隔壁
30 薄膜封止層
31 樹脂封止層
32 接着層
33 透明基板
34 ブラックマトリクス
35B 青色カラーフィルタ
35G 緑色カラーフィルタ
35R 赤色カラーフィルタ
42A 第1の薄膜
42B 第2の薄膜
42C 積層膜
50、60 真空槽
51、61 ターゲット
53、63 バッキングプレート
54、64 基板ホルダ
100B 青色表示画素
100G 緑色表示画素
100R 赤色表示画素

Claims (7)

  1. 薄膜デバイスの製造方法であって、
    複数枚の第1ターゲットを第1の配置形態で第1真空槽に配置し、前記複数枚の第1ターゲットと基板との間にプラズマを発生させて、前記基板上に第1の膜厚標準偏差を有する第1の薄膜を形成する第1成膜工程と、
    複数枚の第2ターゲットを前記第1の配置形態と異なる第2の配置形態で第2真空槽に配置し、前記複数枚の第2ターゲットと前記第1の薄膜が形成された前記基板との間にプラズマを発生させて、前記第1の薄膜の表面に第2の膜厚標準偏差を有する第2の薄膜を、前記第1の薄膜と前記第2の薄膜とを合わせた積層膜の膜厚標準偏差が前記第1の膜厚標準偏差および前記第2の膜厚標準偏差よりも小さくなるよう形成する第2成膜工程とを含む
    薄膜デバイスの製造方法。
  2. 前記第2成膜工程では、前記第2の配置形態として、前記第1真空槽における隣り合う2つの前記第1ターゲットの間であって前記第1ターゲットが配置されない領域に相当する前記第2真空槽内の領域に前記第2ターゲットを配置する
    請求項1に記載の薄膜デバイスの製造方法。
  3. 前記第1成膜工程および前記第2成膜工程では、前記第1の配置形態および前記第2の配置形態として、前記第1の薄膜における膜厚値の極大点を示す複数の基板面内位置と、前記第2の薄膜における膜厚値の極大点を示す複数の基板面内位置とが前記基板を平面視した場合において重ならないよう、前記複数枚の第1ターゲットおよび前複数枚の第2ターゲットを配置する
    請求項1または2に記載の薄膜デバイスの製造方法。
  4. 前記第1成膜工程では、前記基板および前記第1ターゲットを静止させて前記第1の薄膜を形成し、
    前記第2成膜工程では、前記第1の薄膜が形成された前記基板および前記第2ターゲットを静止させて前記第2の薄膜を形成する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の薄膜デバイスの製造方法。
  5. 前記第1成膜工程の終了後、前記第1の薄膜が形成された前記基板を、大気に曝さずに前記第2真空槽内に配置して前記第2成膜工程を開始する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の薄膜デバイスの製造方法。
  6. 前記第1ターゲットおよび前記第2ターゲットの組成比および構造は同じである
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の薄膜デバイスの製造方法。
  7. 薄膜デバイスの製造装置であって、
    第1の配置形態で配置された複数枚の第1ターゲットを有し、前記複数枚の第1ターゲットと基板との間にプラズマを発生させて、前記基板上に第1の薄膜を形成させる第1真空槽と、
    前記第1の配置形態と異なる第2の配置形態で配置された複数枚の第2ターゲットを有し、前記複数枚の第2ターゲットと前記第1の薄膜が形成された前記基板との間にプラズマを発生させて、前記第1の薄膜の上に第2の薄膜を、前記第1の薄膜と前記第2の薄膜とを合わせた積層膜の膜厚標準偏差が、前記第1の薄膜の膜厚標準偏差および前記第2の薄膜の膜厚標準偏差よりも小さくなるよう形成させる第2真空槽とを備える
    薄膜デバイス製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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