JP2016050589A - ソケット及びソケットを用いた接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂パイプ用継手の破損を抑制することができるソケット及びソケットを用いた接続構造を得る。【解決手段】ソケット10は、軸方向の一方に既存の配管の継手60に接続される雄ねじ部12Bを備えた金属製接続部12を備えている。また、ソケット10は、軸方向の他方に、金属製接続部12と固定手段16によって一体となるように固定されると共に、樹脂パイプ90が接続される樹脂パイプ用継手70にロックリング82に係止されることによって接続される樹脂製接続部14を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、ソケット及びソケットを用いた接続構造に関する。
従来から、既存のパイプから樹脂パイプ用継手に変換するためのソケット(アダプタ)が提案されている。
下記特許文献1には、既存の樹脂製のパイプと、新たな樹脂パイプが接続される樹脂パイプ用継手とを接続するアダプタが開示されている。このアダプタは、既存のパイプと同じ材質(樹脂)で形成されており、アダプタの一端を樹脂パイプ用継手に対して差し込み可能な形状とし、アダプタの他端を既存のパイプに接着接合可能な形状としている。
特開2007−2917号公報
しかし、上記特許文献1に記載のアダプタは、既存のパイプと同じ樹脂製とされると共に、アダプタの他端を既存のパイプに接着接合しているため、使用できる既存のパイプとアダプタの材質が制限されてしまう。このため、上記特許文献1に記載のアダプタは、例えば、既存の金属製の配管又は継手と樹脂パイプ用継手とを接続する際にそのまま適用することはできない。
例えば、既存の配管の金属製の継手と樹脂パイプ用継手とを接続する際に、金属製のソケット(アダプタ)を用い、このソケットの一端を金属製の継手に接続し、ソケットの他端をロック爪に係止させて樹脂パイプ用継手に接続することが考えられる。しかし、金属製のソケットは、剛性が高く伸びも小さいため、接続部分に繰り返し高い圧力や偏荷重が加えられた場合や、接続部分の内部で流体が凍結した場合などに、ソケットと樹脂パイプ用継手の接触部に負荷がかかり、樹脂パイプ継手を破損させる可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、樹脂パイプ用継手の破損を抑制することができるソケット及びソケットを用いた接続構造を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係るソケットは、軸方向の一方に設けられ、既存の配管の継手に接続される締結部を備えた金属製の接続部と、軸方向の他方に設けられ、前記金属製の接続部と固定手段によって一体となるように固定されると共に、樹脂パイプが接続される樹脂パイプ用継手に該樹脂パイプ用継手に設けられたロック部材に係止されることによって接続される樹脂製の接続部と、を有する。
請求項1に記載の発明によれば、ソケットの軸方向の一方には、締結部を備えた金属製の接続部が設けられている。この金属製の接続部の締結部を既存の配管の継手に締結することにより、金属製の接続部と既存の配管の継手とが接続されている。ソケットの軸方向の他方には、金属製の接続部と固定手段によって一体となるように固定される樹脂製の接続部が設けられている。樹脂製の接続部が樹脂パイプ用継手のロック部材に係止されることにより、樹脂製の接続部と樹脂パイプ用継手とが接続されている。すなわち、このソケットでは、樹脂製の接続部が樹脂パイプ用継手に接触しており、金属製の接続部は樹脂パイプ用継手と接触していない。このため、ソケットや樹脂パイプ用継手に繰り返し高い圧力や偏荷重が加えられた場合、又はソケットや樹脂パイプ用継手の内部で流体が凍結した場合でも、金属製の接続部に比べて柔軟で伸びやすい樹脂製の接続部が樹脂パイプ用継手に接触するため、樹脂パイプ用継手の破損を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のソケットにおいて、前記固定手段は、前記金属製の接続部の端部内側に前記樹脂製の接続部の端部外側を差し込んだ状態で、前記端部内側と前記端部外側とが対向する位置に設けられている。
請求項2に記載の発明によれば、固定手段は、金属製の接続部の端部内側に樹脂製の接続部の端部外側を差し込んだ状態で、金属製の接続部の端部内側と樹脂製の接続部の端部外側とが対向する位置に設けられている。すなわち、固定手段が金属製の接続部で覆われているため、金属製の接続部により固定手段を保護することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のソケットにおいて、前記固定手段は、前記金属製の接続部に設けられ、半径方向内側に突出する突起と、前記樹脂製の接続部の外周面に設けられ、前記突起が係止される溝部又は段差部と、を備える。
請求項3に記載の発明によれば、金属製の接続部に半径方向内側に突出する突起が設けられており、この突起が、樹脂製の接続部の外周面に設けられた溝部又は段差部に係止されている。これにより、金属製の接続部と樹脂製の接続部とが一体となるように固定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のソケットにおいて、前記固定手段は、前記樹脂製の接続部に設けられた雄ねじ部を前記金属製の接続部に設けられた雌ねじ部に螺合させる構成とされている。
請求項4に記載の発明によれば、樹脂製の接続部に設けられた雄ねじ部が金属製の接続部に設けられた雌ねじ部に螺合されている。これにより、金属製の接続部と樹脂製の接続部とが一体となるように固定することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載のソケットにおいて、前記固定手段は、前記金属製の接続部の内周面に設けられた複数の突起の間に、インサート成形によって形成された前記樹脂製の接続部の一部が入り込む構成とされている。
請求項5に記載の発明によれば、金属製の接続部の内周面に設けられた複数の突起の間に、インサート成形によって形成された樹脂製の接続部の一部が入り込んでいる。これにより、金属製の接続部と樹脂製の接続部とが一体となるように固定することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載のソケットにおいて、前記固定手段は、前記金属製の接続部の内周面に取り付けられた係止部材に前記樹脂製の接続部の外周面を係止させる構成とされている。
請求項6に記載の発明によれば、金属製の接続部の内周面に取り付けられた係止部材に、樹脂製の接続部の外周面が係止されている。これにより、金属製の接続部と樹脂製の接続部とが一体となるように固定することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項3、請求項4、又は請求項6に記載のソケットにおいて、前記樹脂製の接続部の端面に設けられた係合部が、前記金属製の接続部の半径方向に沿った壁部に設けられた被係合部に係合されている。
請求項7に記載の発明によれば、樹脂製の接続部の端面に設けられた係合部が、金属製の接続部の半径方向に沿った壁部に設けられた被係合部に係合されている。これにより、樹脂製の接続部と金属製の接続部の半径方向の相対的な位置ズレを抑制することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のソケットにおいて、前記金属製の接続部には、前記継手と接続されるときに工具からトルクが付与されるトルク付与部が設けられている。
請求項8に記載の発明によれば、金属製の接続部には、既存の配管の継手と接続されるときに工具からトルクが付与されるトルク付与部が設けられており、トルク付与部の強度を確保することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のソケットを用いた接続構造であって、前記金属製の接続部が、前記既存の配管の継手に前記締結部を締結することにより接続されており、前記樹脂製の接続部が、前記樹脂パイプ用継手に該樹脂パイプ用継手に設けられたロック部材に係止されることによって接続されている。
請求項9に記載の発明によれば、金属製の接続部が、既存の配管の継手に締結部を締結することにより接続されており、樹脂製の接続部が、樹脂パイプ用継手にロック部材に係止されることによって接続されている。このソケットを用いた接続構造では、樹脂製の接続部が樹脂パイプ用継手に接触しており、金属製の接続部は樹脂パイプ用継手と接触していない。このため、ソケットや樹脂パイプ用継手に繰り返し高い圧力や偏荷重が加えられた場合、又はソケットや樹脂パイプ用継手の内部で流体が凍結した場合でも、金属製の接続部に比べて柔軟な樹脂製の接続部が樹脂パイプ用継手に接触するため、樹脂パイプ用継手の破損を抑制することができる。
本願発明のソケット及びソケットを用いた接続構造によれば、樹脂パイプ用継手の破損を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るソケット、このソケットが接続される既存の配管の継手及び樹脂パイプ用継手を示す半裁断面図である。 (A)〜(D)は、図1に示すソケットの金属製接続部と樹脂製接続部とを組付けるための工程を示す半裁断面図である。 本発明の第2実施形態に係るソケットを示す半裁断面図である。 本発明の第3実施形態に係るソケットを示す半裁断面図である。 本発明の第4実施形態に係るソケットを示す半裁断面図である。 本発明の第5実施形態に係るソケットを示す半裁断面図である。 本発明の第6実施形態に係るソケットを示す半裁断面図である。 本発明の第7実施形態に係るソケットを示す半裁断面図である。 比較例に係るソケット、このソケットが接続される既存の配管の継手及び樹脂パイプ用継手を示す半裁断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1には、本発明の第1実施形態であるソケット10と、このソケット10が接続される既存の配管の継手60及び樹脂パイプ用継手70とが半裁断面図にて示されている。
まず、ソケット10について説明する前に、既存の配管の継手60及び樹脂パイプ用継手70について説明する。
図1に示されるように、継手60は、既存の配管と一体的に構成された管体60Aと、管体60Aの軸方向の端部に配置されて管体60Aの外径よりも外径が大きい接続部60Bと、を備えている。接続部60Bの内側には、ソケット10を接続するための雌ねじ部60Cが設けられている。管体60Aの内部には、流体が流れる流路60Dが設けられている。継手60を構成する管体60Aと接続部60Bは、金属製とされている。接続部60Bは、軸方向視にて略六角形状に形成されており、ソケット10と接続する際にスパナ等の工具を掛けるための工具掛け部とされている。
本実施形態では、管体60Aと接続部60Bとが一体的に構成されているが、この構成に限定されるものではない。図示を省略するが、接続部60Bと管体60Aとを別体で構成し、管体60Aに対して接続部60Bを回転可能とした構成でもよい。
また、本実施形態では、継手60は、管体60Aと既存の配管とが一体的に構成されているが、この構成に限定されず、別体で構成された既存の配管と管体60Aとを連結したものでもよい。例えば、既存の配管としてのホースを継手60に加締めて固定したものを用いることができる。
樹脂パイプ用継手70は、3方向にパイプを接続可能な略T字状の継手である。樹脂パイプ用継手70は、側断面視にて外形が略T字状に形成された筒状の芯部72と、側断面視にて外形が略T字状に形成されると共に芯部72の外周側に取り付けられたカバー74と、を備えている。また、樹脂パイプ用継手70は、カバー74の3方に延びた先端部側の外周に取り付けられた3つのスリーブ76を備えている。
芯部72は、略T字状に分岐される根元付近に位置する中間部72Aと、中間部72Aから3方に分岐された先端部側で中間部72Aの外径よりも外径が小さい小径部72Bと、を備えている。芯部72の筒内の中心部には、流体が流れる略T字状の流路72Cが設けられている。側断面視にて中間部72Aの外面側には、カバー74の角部75の内面が当接する略直角形状の窪み部72Dが形成されている。3つの小径部72Bには、それぞれ外周面に周方向に沿って2つの周溝72Eが設けられている。これらの周溝72Eには、それぞれシール部材としてのゴム製のOリング78が嵌め込まれている。
樹脂パイプ用継手70は、樹脂パイプ90等が接続されるため、芯部72は、樹脂製とされている。なお、芯部72の製造方法は、特に限定されない。
カバー74は、樹脂製とされており、インサート成形により形成されている。カバー74の内径は軸方向に沿ってほぼ均一に設定されており、カバー74の内径は、芯部72の小径部72Bの外径よりも大きく設定されている。これにより、樹脂パイプ用継手70には、芯部72の3つの小径部72Bとカバー74及びスリーブ76との間に、パイプ(樹脂パイプ90等)が挿入される3つの挿入孔80が形成されている。
樹脂パイプ用継手70の3つの挿入孔80のうちの1つ(図1中の右側の挿入孔80)には、ソケット10が挿入されるようになっている。また、樹脂パイプ用継手70の残りの挿入孔80の一方(図1中の上側の挿入孔80)には、樹脂パイプ90が挿入されており、残りの挿入孔80の他方(図1中の下側の挿入孔80)には、図示しない樹脂パイプが挿入されるようになっている。
カバー74の3方向の外周面には、半径方向外側に突出した2つの突起74Cが形成されている。スリーブ76は筒状の部材からなり、スリーブ76の内周には、半径方向外側に窪んだ2つの溝部76Aが形成されている。カバー74の突起74Cは、スリーブ76の溝部76Aに圧入により嵌合されることで、カバー74にスリーブ76が取り付けられる。
スリーブ76の内側には、樹脂パイプ等(一例として、樹脂パイプ90)を挿入孔80に保持するためのロック部材としてのロックリング82がそれぞれ設けられている。このロックリング82は、断面が横向きの略V字形をなしており、略V字形の開口部が芯部72の奥側に向かうように配置されている。そして、ロックリング82の開口部がカバー74の船型の先端部74Dと対向するように配置されており、ロックリング82の一部が先端部74Dに当接している。また、スリーブ76の内壁には、ロックリング82の略V字形の外側面が当接可能なテーパ面76Bが形成されている。このテーパ面76Bは、挿入孔80の入口側に向かって小径となるように形成されている。
図示を省略するが、ロックリング82は、切断部のない連続的なリング部と、リング部から半径方向内側に斜め方向(芯部72の奥側に向かう方向)に延出された複数の爪部と、を備えている。そして、複数の爪部が樹脂パイプ等の周面の溝部に食い込むことで、樹脂パイプ等がロックされるようになっている。
例えば、樹脂パイプ90の外周面には、周方向に沿って溝部90Aが形成されている。樹脂パイプ用継手70の1つの挿入孔80(図1中の上側)に樹脂パイプ90が挿入され、ロックリング82の複数の爪部が樹脂パイプ90の溝部90Aに食い込むことで、樹脂パイプ90がロックされるようになっている。
本実施形態では、スリーブ76は、樹脂製とされている。また、ロックリングは、金属製とされている。
スリーブ76の内側には、ロックリング82よりも挿入孔80の入口側に、軸方向に移動可能な解放リング84が内挿されている。この解放リング84は、内壁が挿入孔80の一部を構成している。また、スリーブ76のテーパ面76Bよりも先端側には、テーパ面76Bよりも半径方向内側に突出する突出部76Cが形成されている。解放リング84は、その外周に形成された突起84Aが、スリーブ76の突出部76Cに当接することで、スリーブ76から抜けないように構成されている。本実施形態では、解放リング84は、樹脂製とされている。
また、芯部72の小径部72Bの周溝74Eに嵌め込まれたOリング78は、挿入孔80に面して配置されており、挿入孔80に挿入された樹脂パイプ等と芯部72とのシール性が確保されるようになっている。
また、芯部72の挿入孔80の最奥部には、中間部72Aと小径部72Bとの間の段差となる壁面73が形成されており、この壁面73に当接するまで樹脂パイプ等(例えば、樹脂パイプ90)が挿入されるようになっている。
次に、ソケット10及びソケット10を用いた接続構造について説明する。
図1に示されるように、ソケット10は、軸方向の一方に継手60に接続される金属製の接続部としての金属製接続部12と、軸方向の他方に金属製接続部12と固定手段16によって一体となるように固定されると共に樹脂パイプ用継手70に接続される樹脂製の接続部としての樹脂製接続部14と、を備えている。
金属製接続部12は、略円筒状の部材で構成されており、中心部に流体が流れる流路13が形成されている。金属製接続部12は、軸方向の一端部12Aに継手60の雌ねじ部60Cに螺合される締結部としての雄ねじ部12Bを備えている。金属製接続部12の雄ねじ部12Bが金属製の接続部60Bの雌ねじ部60Cに螺合されることで、締結部の強度が確保されるようになっている。
図1及び図2に示されるように、金属製接続部12は、軸方向の中間部に一端部12Aの外径よりも外径が大きく設定された大径部12Cを備えている。大径部12Cの内側には、一端部12Aの内径よりも内径が小さく設定された内周面18Aと、内周面18Aの一端部12Aとは反対側の端部から半径方向に沿って配置された壁部18Bとが設けられている。また、大径部12Cの内側には、壁部18Bの半径方向外側の端部から軸方向に配置された内周面18Cを備えている。壁部18Bには、軸方向に窪んだ被係合部としての凹部20が形成されている。凹部20は、軸方向視にて壁部18Bの周方向に沿ってほぼ円形状に設けられている。
壁部18Bと内周面18Cとの角部には、シール部材としてのゴム製のOリング40が配置されている。金属製接続部12の大径部12Cの外側には、継手60と接続する際にスパナ等の工具を掛けるためのトルク付与部としての略六角形状の工具掛け部22が形成されている。金属製接続部12に工具掛け部22を設けることで、工具を介してトルクが付与された際の強度が確保されるようになっている。
金属製接続部12は、軸方向の他端部12D側の内径が、内周面18Cの内径よりも若干大きく形成されており、軸方向の他端部12Dの先端には、半径方向内側に突出する突起24が設けられている(図2参照)。本実施形態では、突起24は、他端部12Dの周方向に沿って連続して形成されている。突起24は、金属製接続部12と樹脂製接続部14とを固定する固定手段16の一部を構成している。
樹脂製接続部14は、略円筒状の部材で構成されており、中心部に流体が流れる流路15が形成されている。樹脂製接続部14は、軸方向の一端部14A側の内径が、軸方向の他端部14B側の内径よりも小さくなるように設定されている。また、樹脂製接続部14の一端部14Aの外周面の外径は、金属製接続部12の大径部12Cの内周面18Cの内径よりも若干小さく形成されている。これにより、樹脂製接続部14の端部外側としての一端部14Aが金属製接続部12の端部内側としての他端部12D及び大径部12Cの内周面18Cの内側に挿入される(差し込まれる)ようになっている。
樹脂製接続部14の軸方向の一端部14Aの外周面には、周方向に沿って金属製接続部12の突起24が係止される溝部26が形成されている。溝部26は、金属製接続部12と樹脂製接続部14とを固定する固定手段16の一部を構成している。すなわち、固定手段16は、樹脂製接続部14の一端部14Aを金属製接続部12の他端部12D及び内周面18Cの内側に差し込んだ状態で、樹脂製接続部14の一端部14Aと金属製接続部12の他端部12D及び内周面18Cとが対向する位置に設けられている。
また、樹脂製接続部14の軸方向の一端部14Aの端面(半径方向に沿った壁部)には、金属製接続部12の凹部20に係合する係合部としての凸部28が形成されている。凸部28は、一端部14Aの端面に周方向に沿って略円形状に形成されている。
樹脂製接続部14の軸方向の一端部14Aの外周縁部には、Oリング40が接触する略矩形状の切り欠き部30が形成されている。
樹脂製接続部14の一端部14Aが、金属製接続部12の他端部12D及び内周面18Cの内側に差し込まれた状態で、金属製接続部12の突起24が樹脂製接続部14の溝部26に係止されている。これにより、金属製接続部12と樹脂製接続部14とが一体となるように固定されている。本実施形態では、樹脂製接続部14の一端部14Aを、金属製接続部12の他端部12D及び内周面18Cの内側に差し込んだ後に、金属製接続部12の他端部12D及び突起24を縮径させることで、金属製接続部12の突起24を樹脂製接続部14の溝部26に係止させる(図2(C)、(D)参照)。その際、樹脂製接続部14の一端部14Aの端面の凸部28が、金属製接続部12の壁部18Bの凹部20に係合されている。これにより、樹脂製接続部14と金属製接続部12の半径方向の相対的な位置ズレが抑制されるようになっている。
また、樹脂製接続部14の一端部14Aが、金属製接続部12の他端部12D及び内周面18Cの内側に差し込まれた状態で、金属製接続部12の壁部18Bと内周面18Cとの角部に配置されたOリング40が樹脂製接続部14の切り欠き部30に接触している。このOリング40により、樹脂製接続部14と金属製接続部12とのシール性が確保されるようになっている。
樹脂製接続部14の軸方向の中間部には、樹脂パイプ用継手70のロックリング82の爪部が係止される周溝32が形成されている。樹脂製接続部14が他端部14Bから樹脂パイプ用継手70の挿入孔80に挿入されたときに、ロックリング82の爪部が樹脂製接続部14の周溝32に係止されることで、樹脂製接続部14(ソケット10)が樹脂パイプ用継手70に接続されるようになっている。なお、ロックリング82の爪部は樹脂製接続部14の周面に食い込み可能であるため、樹脂製接続部14に周溝32を設けなくてもよいが、周溝32を設けることで、ロックリング82の爪部が周溝32に係止されたときのクリック感を得ることができる。
次に、ソケット10の組み付け方法について説明する。
図2(A)に示されるように、金属製接続部12と樹脂製接続部14とを固定する前は、金属製接続部12の他端部12Dは軸方向に沿って延びており、突起24の内径は、樹脂製接続部14の一端部14Aの外径よりも大きくなるように設定されている。また、突起24の内面は、金属製接続部12の軸方向奥側に向かうにしたがって、内径が徐々に小さくなるように傾斜している。
図2(B)に示されるように、樹脂製接続部14の一端部14Aを、金属製接続部12の他端部12D及び内周面18Cの内側に差し込む。その際、突起24の内径が、樹脂製接続部14の一端部14Aの外径よりも大きいため、樹脂製接続部14の一端部14Aをスムーズに差し込むことができる。そして、樹脂製接続部14の一端部14Aの端面の凸部28を金属製接続部12の壁部18Bの凹部20に係合させる。この状態で、金属製接続部12のOリング40が樹脂製接続部14の切り欠き部30に接触して変形している。
その後、図2(C)に示されるように、略円筒状の加締め治具50を樹脂製接続部14の他端部14Bの外側に挿入し、金属製接続部12の他端部12Dを加締める。加締め治具50の軸方向の一端部の内周面には、軸方向先端に向かって内径が拡大されたテーパ部50Aが設けられている。加締め治具50を軸方向(矢印A方向)に所定の荷重で押すことにより、テーパ部50Aで金属製接続部12の他端部12Dを半径方向内側に加締める(縮径させる)。これにより、図2(D)に示されるように、金属製接続部12の突起24が樹脂製接続部14の溝部26に係止され、金属製接続部12と樹脂製接続部14とが一体となって固定される。
このようなソケット10では、金属製接続部12の他端部12Dを加締めることで、金属製接続部12の突起24を樹脂製接続部14の溝部26に係止させて樹脂製接続部14と金属製接続部12とを接合するので、高い結合力を得ることができる。
ここで、ソケット10及びソケット10を用いた接続構造の作用について説明する前に、比較例のソケット200及びソケット200を用いた接続構造について説明する。
図9には、比較例のソケット200と、このソケット200が接続される既存の配管の継手60及び樹脂パイプ用継手70とが半裁断面図にて示されている。なお、継手60及び樹脂パイプ用継手70は、図1に示す第1実施形態と同じである。
図9に示されるように、ソケット200は、金属製の筒状部材で構成されている。ソケット200には、軸方向の一端部200Aに雄ねじ部12Bが形成されている。ソケット200の軸方向の中間部には、一端部200Aよりも外径が大きい大径部200Bが設けられており、大径部200Bの外側面には工具掛け部22が設けられている。ソケット200の軸方向の他端部200C側の外周面には、周溝32が形成されている。
ソケット200を、軸方向の他端部200Cから樹脂パイプ用継手70の3つの挿入孔80のうちの1つ(図9中の右側の挿入孔80)に挿入する。その際、樹脂パイプ用継手70の内部のロックリング82の爪部がソケット200の周溝32に係止されることで、ソケット200が挿入孔80から抜け出す(離脱する)ことが抑制される。これにより、ソケット200が樹脂パイプ用継手70に接続される。
また、ソケット200の雄ねじ部12Bを継手60の接続部60Bの雌ねじ部60Cに螺合させることで、ソケット200が継手60に接続される。その際、金属製のソケット200と金属製の継手60(接続部60B)を用いることで、雄ねじ部12Bと雌ねじ部60Cとの締結部分の強度を確保することができる。
この金属製のソケット200は、剛性が高く、伸びが小さい。このため、例えば、ソケット200や樹脂パイプ用継手70に偏荷重が加えられた場合、ソケット200と接触する樹脂パイプ用継手70の芯部72に負荷がかかり、芯部72がOリング78の周溝72Eで折れる可能性がある。また、ソケット200や樹脂パイプ用継手70に繰り返し高い圧力が加えられた場合、ソケット200と接触するロックリング82を変形又は破損させる可能性がある。さらに、ソケット200や樹脂パイプ用継手70が満水状態で凍結した場合、ソケット200と接触するロックリング82を変形又は破損させる可能性がある。
次に、本実施形態のソケット10及びソケット10を用いた接続構造の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、ソケット10は、軸方向の一方に雄ねじ部12Bが形成された金属製接続部12を備えており、軸方向の他方に金属製接続部12と固定手段16によって一体となるように固定された樹脂製接続部14を備えている。ソケット10は、樹脂製接続部14の一端部14Aが、金属製接続部12の他端部12D及び内周面18Cの内側に差し込まれた状態で、金属製接続部12の突起24が樹脂製接続部14の溝部26に係止されている。これにより、金属製接続部12と樹脂製接続部14とが一体となるように固定されている。その際、樹脂製接続部14の一端部14Aの端面の凸部28が、金属製接続部12の壁部18Bの凹部20に係合されている。
金属製接続部12は、雄ねじ部12Bが継手60の接続部60Bに螺合されることで、金属製接続部12が継手60に接続される。また、樹脂製接続部14は、他端部14Bから樹脂パイプ用継手70の挿入孔80(図1中の右側の挿入孔80)に挿入されることで、ロックリング82の爪部が樹脂製接続部14の周溝32に係止され、樹脂製接続部14(ソケット10)が樹脂パイプ用継手70に接続される。これにより、ソケット10を用いた接続構造が構成される。その際、樹脂パイプ用継手70及びソケット10に液体が流され、内圧が作用すると、ソケット10が樹脂パイプ用継手70から抜ける方向の力を受けて、ソケット10及びロックリング82が挿入孔80から抜ける方向に若干移動し、ロックリング82のリング部の外周側がスリーブ76のテーパ面76Bに当たる。これによって、ロックリング82の複数の爪部が樹脂製接続部14の周溝32に食い込み、ソケット10が挿入孔80から抜け出す(離脱する)ことを抑制できる。
一方、ソケット10を樹脂パイプ用継手70から離脱させる場合には、挿入孔80の入口側から解放リング84を奥側に押し込む。これによって、解放リング84の奥側の先端部がロックリング82の爪部を押し、ロックリング82を拡径させる。その際、解放リング84の先端部がロックリング82の爪部と樹脂製接続部14の間に入り込み、ロックリング82の爪部を樹脂製接続部14から抜き出す。この状態で挿入孔80からソケット10を引き抜く(離脱させる)ことができる。
このようなソケット10では、樹脂パイプ用継手70に差し込む部分を樹脂製接続部14とし、継手60に締結固定する部分を金属製接続部12としている。すなわち、樹脂製接続部14が樹脂パイプ用継手70に接触しており、金属製接続部12は樹脂パイプ用継手70と接触していない。このため、ソケット10や樹脂パイプ用継手70に繰り返し高い圧力や偏荷重が加えられた場合等に、ソケット10が相手方である樹脂パイプ用継手70に与える負荷を軽減することで、樹脂パイプ用継手70を破損させることを防止又は抑制することができる。
より具体的には、ソケット10や樹脂パイプ用継手70に偏荷重が加えられた場合に、樹脂製接続部14の柔軟な他端部14B側が樹脂パイプ用継手70に接触しているため、芯部72の周溝72E付近が折れることを抑制することができる。また、ソケット10や樹脂パイプ用継手70に繰り返し高い圧力が加えられた場合に、樹脂製接続部14と接触するロックリング82が変形又は破損することを抑制することができる。さらに、ソケット10や樹脂パイプ用継手70が満水状態で凍結した場合に、樹脂製接続部14と接触するロックリング82が変形又は破損することを抑制することができる。また、ソケット10は、金属製接続部12と樹脂製接続部14とを備えているため、ソケット全体を金属で形成した場合に比べて、軽量化が可能であると共に、コストを削減できる。
また、樹脂製接続部14の一端部14Aが、金属製接続部12の他端部12D及び内周面18Cの内側に差し込まれた状態で、金属製接続部12の突起24が樹脂製接続部14の溝部26に係止されることで、金属製接続部12と樹脂製接続部14とが一体となるように固定されている。すなわち、突起24と溝部26と備えた固定手段16が金属製接続部12で覆われているため、金属製接続部12により固定手段16を保護することができる。
また、樹脂製接続部14の一端部14Aの端面の凸部28が、金属製接続部12の壁部18Bの凹部20に係合されている。これにより、樹脂製接続部14と金属製接続部12の半径方向の相対的な位置ズレを抑制することができる。
また、金属製接続部12には、継手60と接続する際にスパナ等の工具を掛けるための工具掛け部22が形成されている。金属製接続部12に工具掛け部22を設けることで、工具を介してトルクが付与された際の強度を確保することができる。
さらに、ソケット10では、雄ねじ部12B等を備えた金属製接続部12を必要最小限の範囲とすることができ、製造時のコストを削減することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図3を用いて、本発明に係るソケットの第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図3に示されるように、ソケット100は、軸方向の一方に継手60(図1参照)に接続される金属製接続部102を備えている。また、ソケット10は、軸方向の他方に金属製接続部102と固定手段16によって一体となるように固定されると共に樹脂パイプ用継手70(図1参照)に接続される樹脂製接続部104と、を備えている。
金属製接続部102は、軸方向の中間部に大径部102Aを備えており、大径部102Aは、一端部12Aの内径とほぼ同じ内径に設定された内周面108Aと、内周面108Aから半径方向外側に配置された壁部108Bと、壁部108Bの外側端部から軸方向に配置された内周面108Cと、を備えている。壁部108Bと内周面108Cとの角部にはOリング40が設けられている。
樹脂製接続部104の端部外側としての軸方向の一端部104Aは、金属製接続部102の端部内側としての他端部12D及び大径部102Aの内周面108Aと重なる位置まで延びている。一端部104Aの外径は、内周面108Aの内径より若干小さく形成されており、一端部104Aが内周面108Aの内側に挿入されている。固定手段16は、第1実施形態と同じである。
このようなソケット100では、樹脂パイプ用継手70(図1参照)に差し込む部分を樹脂製接続部104とし、継手60(図1参照)に締結固定する部分を金属製接続部102とすることができる。また、ソケット100では、樹脂製接続部104の一端部104Aが金属製接続部102の内周面108Aの内側に挿入されており、一端部104Aの外側に形成された切り欠き部30がOリング40と接触している。これにより、第1実施形態のソケット10に比べて、ソケット100をよりシンプルに構成することができる。このソケット100は、樹脂製接続部104の剛性が長期的なシール性に影響しない場合に用いることができる。
〔第3実施形態〕
次に、図4を用いて、本発明に係るソケットの第3実施形態について説明する。なお、前述した第1及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、ソケット110は、軸方向の一方に配置された金属製接続部112と、軸方向の他方に金属製接続部112と固定手段16によって一体となるように固定された樹脂製接続部114と、を備えている。金属製接続部112の軸方向の一端部112Aには、既存の配管の継手(図示省略)に接続される締結部としての雌ねじ部112Bを備えている。金属製接続部112は、一端部112Aと外形がほぼ同じに設定された中間部112Cを備えており、端部内側としての他端部12D及び中間部112Cの内周面108Aに、樹脂製接続部114の軸方向の端部外側としての一端部114Aが挿入されている。固定手段16は、第1実施形態と同じである。また、金属製接続部112の中間部112C及び一端部112Aの外側面には、工具掛け部22が設けられている。
このソケット110は、雌ねじ部112Bを既存の配管の継手(図示省略)に接続する構成であり、第2実施形態と比較して締結構造を変更している。このようなソケット110では、樹脂パイプ用継手70(図1参照)に差し込む部分を樹脂製接続部114とし、既存の配管の継手(図示省略)に締結固定する部分を金属製接続部112とすることができる。このソケット110は、樹脂製接続部114の剛性が長期的なシール性に影響しない場合に用いることができる。
〔第4実施形態〕
次に、図5を用いて、本発明に係るソケットの第4実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、ソケット120は、軸方向の一方に配置された金属製接続部122と、軸方向の他方に金属製接続部122と固定手段126によって一体となるように固定された樹脂製接続部124と、を備えている。金属製接続部122は、軸方向の一端部12Aと反対側の他端部に、一端部12Aの外径よりも大きい大径部122Aを備えている。固定手段126は、大径部122Aの端部内側としての他端部(一端部12Aと反対側)に形成された雌ねじ部122Bと、樹脂製接続部124の端部外側としての一端部124A側に形成されて雌ねじ部122Bと螺合される雄ねじ部124Bと、を備えている。なお、樹脂製接続部124の一端部124Aには、雄ねじ部124Bよりも端部側にOリング40が接触する切り欠き部30が設けられている。また、金属製接続部122の大径部122Aの外側面には、工具掛け部22が設けられている。
このソケット120では、樹脂製接続部124の雄ねじ部124Bを金属製接続部122の雌ねじ部122Bに螺合される(ねじ込む)ことで、金属製接続部122と樹脂製接続部124とを一体的に固定することができる。
このようなソケット120では、樹脂パイプ用継手70(図1参照)に差し込む部分を樹脂製接続部124とし、既存の配管の継手60(図1参照)に締結固定する部分を金属製接続部122とすることができる。
〔第5実施形態〕
次に、図6を用いて、本発明に係るソケットの第5実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第4施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、ソケット130は、軸方向の一方に配置された金属製接続部132と、軸方向の他方に金属製接続部132と固定手段136によって一体となるように固定された樹脂製接続部134と、を備えている。金属製接続部132は、軸方向の一端部12Aと反対側の他端部に、一端部12Aの外径よりも大きい大径部132Aを備えている。金属製接続部132の大径部132Aの端部内側としての他端部には、内径が中間部の内径よりも大きく形成された内周面138Aを備えており、内周面138Aには、軸方向に沿って複数の突起138Bが設けられている。樹脂製接続部134は、軸方向の端部外側としての一端部134Aがインサート成形によって金属製接続部132の大径部132Aの内側に固定されている。すなわち、固定手段136は、金属製接続部132の内周面138Aに設けられた複数の突起138Bの間に、インサート成形によって形成された樹脂製接続部134の一部134Bが充填される(入り込む)構成とされている。
このようなソケット130では、金属製接続部132の内周面138Aに設けられた複数の突起138Bの間にインサート成形によって形成された樹脂製接続部134の一部134Bが充填される(入り込む)ことで、金属製接続部132と樹脂製接続部134とを一体的に固定することができる。また、このソケット130では、金属製接続部132と樹脂製接続部134とをシールするためのOリングが不要となる。
このようなソケット130では、樹脂パイプ用継手70(図1参照)に差し込む部分を樹脂製接続部134とし、既存の配管の継手60(図1参照)に締結固定する部分を金属製接続部132とすることができる。
〔第6実施形態〕
次に、図7を用いて、本発明に係るソケットの第6実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第5施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、ソケット140は、軸方向の一方に配置された金属製接続部142と、軸方向の他方に金属製接続部142と固定手段146によって一体となるように固定された樹脂製接続部144と、を備えている。金属製接続部142は、軸方向の一端部12Aと反対側の他端部に、一端部12Aの外径よりも大きい大径部142Aを備えている。金属製接続部142の大径部142Aの端部内側としての他端部には、Oリング40が接触する内周面18Cの内径よりも内径が大きい内周面が設けられており、この内周面に係止部材としての止め輪148が嵌め込まれる周溝142Bが形成されている。本実施形態では、C字状の止め輪148が用いられており、周溝142BにC字状の止め輪148を縮径させて周溝142Bに嵌め込む構成とされている。
樹脂製接続部144の端部外側としての一端部144Aの外周面には、Oリング40が接触する切り欠き部30より軸方向中間部側に、半径方向外側に突出する突出部144Bが設けられている。樹脂製接続部144の突出部144Bの外径は、樹脂製接続部144の軸方向のどの部分の外径よりも大きく形成されている。樹脂製接続部144の突出部144Bは、樹脂製接続部144の一端部144Aを金属製接続部142の大径部142Aの内側に挿入したときに、周溝142Bより僅かに挿入方向奥側に配置されている。また、樹脂製接続部144の突出部144Bの外径は、周溝142Bに嵌め込んだ止め輪148の内径よりも大きく設定されている。
このようなソケット140では、樹脂製接続部144の一端部144Aを金属製接続部142の大径部142Aの内側に挿入した状態で、金属製接続部142の周溝142Bに止め輪148を縮径させて周溝142Bに嵌め込む。これにより、樹脂製接続部144の突出部144Bが止め輪148に係止されることで、樹脂製接続部144の金属製接続部142からの抜け出しが阻止されている。これにより、金属製接続部142と樹脂製接続部144とを一体的に固定することができる。
このようなソケット140では、樹脂パイプ用継手70(図1参照)に差し込む部分を樹脂製接続部144とし、既存の配管の継手60(図1参照)に締結固定する部分を金属製接続部142とすることができる。
〔第7実施形態〕
次に、図8を用いて、本発明に係るソケットの第7実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第6施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、ソケット150は、軸方向の一方に配置された金属製接続部152と、軸方向の他方に金属製接続部152と固定手段156によって一体となるように固定された樹脂製接続部154と、を備えている。金属製接続部152は、軸方向の一端部12Aと反対側の他端部に、一端部12Aの外径よりも大きい大径部152Aを備えている。固定手段156は、金属製接続部152の大径部152Aの端部内側としての他端部に、流路13の内周面から半径方向内側に突出する突起152Bを備えている。さらに、固定手段156は、樹脂製接続部154の軸方向の端部外側としての一端部154Aに、半径方向外側に突出して突起152Bに係止される段差部としての突出部154Bを備えている。突出部154Bの外径は、突起152Bの内径より大きく形成されている。突出部154Bの外周面には、周方向に沿って周溝154Cが形成されており、周溝154CにOリング158が嵌め込まれている。
このようなソケット150では、突出部154Bが突起152Bに係止されることで、樹脂製接続部154の金属製接続部152からの抜け出しが阻止されている。これにより、金属製接続部152と樹脂製接続部154とを一体的に固定することができる。すなわち、ソケット150は、ねじ部分の寸法取り合いによっては、単純に引っ掛ける構成とすることができる。また、このソケット150では、樹脂製接続部154の突出部154Bの周溝154Cに嵌め込まれたOリング158が金属製接続部152の内周面に接触することで、樹脂製接続部154と金属製接続部152とのシール性が確保されている。
このようなソケット150では、樹脂パイプ用継手70(図1参照)に差し込む部分を樹脂製接続部154とし、既存の配管の継手60(図1参照)に締結固定する部分を金属製接続部152とすることができる。
なお、第1、第2、第4〜第7実施形態では、金属製接続部に雄ねじ部が形成されているが、本発明はこれらの構成に限定されるものではなく、金属製接続部に雌ねじ部が形成された構成でもよい。
また、第1、第4及び第6実施形態では、樹脂製接続部の端面の凸部28を金属製接続部の壁部の凹部20に係合させているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、凸部と凹部の係合関係を逆にしてもよく、金属製接続部の壁部に凸部を設け、樹脂製接続部の端面に設けられた凹部に凸部を係合させる構成でもよい。また、第3実施形態のソケット110にも、上記のような凸部と凹部を設けてもよい。
また、第1実施形態では、ロックリング82を備えた樹脂パイプ用継手70が用いられているが、樹脂パイプ用継手70の構成はこれに限定されず、変更が可能である。例えば、ロックリング82に代えて、鋼球などの他のロック部材を用いてもよい。
10 ソケット
12 金属製接続部(金属製の接続部)
12B 雄ねじ部(締結部)
12D 他端部(端部内側)
14 樹脂製接続部(樹脂製の接続部)
14A 一端部(端部外側)
16 固定手段
18C 内周面(端部内側)
20 凹部(被係合部)
24 突起
26 溝部
28 凸部(係合部)
60 継手
60A 管体(既存の配管)
70 樹脂パイプ用継手
82 ロックリング(ロック部材)
90 樹脂パイプ
100 ソケット
102 金属製接続部(金属製の接続部)
104 樹脂製接続部(樹脂製の接続部)
104A 一端部(端部外側)
108A 内周面(端部内側)
110 ソケット
112 金属製接続部(金属製の接続部)
112B 雌ねじ部(締結部)
114 樹脂製接続部(樹脂製の接続部)
114A 一端部(端部外側)
120 ソケット
122 金属製接続部(金属製の接続部)
122B 雌ねじ部
124 樹脂製接続部(樹脂製の接続部)
124B 雄ねじ部
126 固定手段
130 ソケット
132 金属製接続部(金属製の接続部)
134 樹脂製接続部(樹脂製の接続部)
134A 一端部(端部内側)
136 固定手段
138A 内周面
138B 突起
140 ソケット
142 金属製接続部(金属製の接続部)
142B 周溝
144 樹脂製接続部(樹脂製の接続部)
144A 一端部(端部外側)
144B 突出部(外周面)
146 固定手段
148 止め輪(係止部材)
150 ソケット
152 金属製接続部(金属製の接続部)
152B 突起
154 樹脂製接続部(樹脂製の接続部)
154A 一端部(端部外側)
154B 突出部(段差部)
156 固定手段

Claims (9)

  1. 軸方向の一方に設けられ、既存の配管の継手に接続される締結部を備えた金属製の接続部と、
    軸方向の他方に設けられ、前記金属製の接続部と固定手段によって一体となるように固定されると共に、樹脂パイプが接続される樹脂パイプ用継手に該樹脂パイプ用継手に設けられたロック部材に係止されることによって接続される樹脂製の接続部と、
    を有するソケット。
  2. 前記固定手段は、前記金属製の接続部の端部内側に前記樹脂製の接続部の端部外側を差し込んだ状態で、前記端部内側と前記端部外側とが対向する位置に設けられている請求項1に記載のソケット。
  3. 前記固定手段は、
    前記金属製の接続部に設けられ、半径方向内側に突出する突起と、
    前記樹脂製の接続部の外周面に設けられ、前記突起が係止される溝部又は段差部と、
    を備える請求項2に記載のソケット。
  4. 前記固定手段は、前記樹脂製の接続部に設けられた雄ねじ部を前記金属製の接続部に設けられた雌ねじ部に螺合させる構成とされている請求項2に記載のソケット。
  5. 前記固定手段は、前記金属製の接続部の内周面に設けられた複数の突起の間に、インサート成形によって形成された前記樹脂製の接続部の一部が入り込む構成とされている請求項2に記載のソケット。
  6. 前記固定手段は、前記金属製の接続部の内周面に取り付けられた係止部材に前記樹脂製の接続部の外周面を係止させる構成とされている請求項2に記載のソケット。
  7. 前記樹脂製の接続部の端面に設けられた係合部が、前記金属製の接続部の半径方向に沿った壁部に設けられた被係合部に係合されている請求項3、請求項4又は請求項6に記載のソケット。
  8. 前記金属製の接続部には、前記継手と接続されるときに工具からトルクが付与されるトルク付与部が設けられている請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のソケット。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のソケットを用いた接続構造であって、
    前記金属製の接続部が、前記既存の配管の継手に前記締結部を締結することにより接続されており、
    前記樹脂製の接続部が、前記樹脂パイプ用継手に該樹脂パイプ用継手に設けられたロック部材に係止されることによって接続されているソケットを用いた接続構造。
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