〔第1の実施形態〕
本発明の一実施形態に係る表示処理装置について、図面に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施形態に係る表示処理装置は、テレビジョン受像機として実現されているので、以下ではこれを「テレビ」と呼ぶ。ただし、本発明の適用範囲は、外部又は内部の表示画面に番組表を表示する表示機能を有する表示処理装置一般に及ぶものであって、テレビに限定されるものではない。なお、以下の説明において、「番組表」は、放送チャンネルを示す軸と、放送時刻を示す軸とによって張られる平面に番組情報が配置される一般的な電子番組表であるが、これは本発明を限定するものではない。すなわち、複数の番組の中から何れかの番組を選択することが可能な番組表であればよく、番組表の構成は上記の構成に限定されるものではない。
また、本明細書において、番組表における番組を選択するとは、当該番組にカーソルを合わせることを指す。本明細書における「選択する」との文言は、他の文献において、「フォーカスする」と表現されることもある。
(テレビの構成)
まず、本実施形態に係るテレビ(表示処理装置)10の構成について、図2を参照して説明する。図2は、テレビ10の構成を示すブロック図である。
テレビ10は、図2に示すように、外部入力端子101、地上デジタル放送チューナ102(取得手段)、衛星放送チューナ103、録画再生部104、BDドライブ105、映像セレクタ106、映像処理回路107、OSD(On-Screen Display)生成部108、LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ109、LCD110、音声セレクタ111、音声処理回路112、アンプ113、スピーカ114、通信部115、ROM116、RAM117、制御部118、赤外線受光部119、カメラ120、および、HDドライブ121を備えている。図2においては、映像信号の経路を実線で、音声信号の経路を1点鎖線で、データや制御信号の経路(バス)を太線で示している。
外部入力端子101は、映像入力端子101aと音声入力端子101bとを含む。映像入力端子101aは、映像信号を入力するためのものであり、例えば、DVI端子である。音声入力端子101bは、音声信号を入力するためのものであり、例えば、S/PDIF端子である。ただし、外部入力端子101は、これに限定されず、映像入力端子101aと音声入力端子101bとが一体化されたHDMI(High-Definition Multimedia Interface、登録商標)端子などであってもよい。
地上デジタル放送チューナ102は、地上デジタル放送により放送される放送番組及び放送番組に付加されているEIT(Event Information Table、イベント情報テーブル)を受信するためのチューナである。受信したEITには、放送番組の情報を示す番組情報が含まれている。なお、「番組情報」には、例えば、当該番組情報の示す放送番組を示すイベントID(EventID)、当該放送番組の放送チャンネルを示すサービスID(ServiceID)、番組名、放送日時、出演者名、及び、当該放送番組に関する説明などが含まれる。
なお、次世代の超高精細度テレビジョン放送においては、MH−EIT(MPEG-H Event Information Table)と呼ばれるEITが用いられる。本明細書中における「EIT」との文言には、「現行放送のEIT」及び「MH−EIT」の双方が含まれるものとする。
地上デジタル放送チューナ102は、例えば、受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、および、MPEG2ストリームから映像信号および音声信号を復号する復号部により構成することができる。
地上デジタル放送チューナ102により受信されたEITは、制御部118に供給される。また、地上デジタル放送チューナ102により復調されたMPEG2ストリームは、バスを介して録画再生部104に供給される。さらに、地上デジタル放送チューナ102により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給される。なお、地上デジタル放送チューナ102が何れのチャンネルを復調対象として選択するかは、制御部118により制御される。
なお、地上デジタル放送チューナ102は、異なるチャンネルを介して放送される2つのMPEG2ストリームを同時に復調することが可能なダブルチューナであることが好ましい。この場合、地上デジタル放送チューナ102は、選局対象チャンネルとして選択した第1のチャンネルを介して放送されるMPEG2ストリームを録画再生部104に供給すると共に、そのMPEG2ストリームから復号した映像信号および音声信号を映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給する。また、地上デジタル放送チューナ102は、録画対象チャンネルとして選択した第2のチャンネルを介して放送されるMPEG2ストリームを録画再生部104に供給する。
もちろん、本発明に係る地上デジタル放送チューナ102は、ダブルチューナに限定されるものではなく、例えば、シングルチューナであってもよく、3つ以上のチューナを備える複数のチューナであってもよい。地上デジタル放送チューナ102がシングルチューナである場合には、ユーザが放送番組を視聴していないときに限って、放送番組を表すMPEG2ストリームを録画再生部104に供給することができる。また、地上デジタル放送チューナ102が複数のチューナによって構成される場合には、チャンネル毎、放送波毎、又は、視聴者毎(例えば、お父さん、お母さん、及び、子供など)に、異なるチャンネルを介して放送される放送番組を表すMPEG2ストリームを録画再生部104に供給することができる。
衛星放送チューナ103は、衛星放送により放送される放送番組及びEITを受信するためのチューナである。衛星放送チューナ103は、地上デジタル放送チューナ102と同様に、番組情報を取得するための取得手段としても機能する。衛星放送チューナ103は、例えば、受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、および、MPEG2ストリームから映像信号を復号する復号部により構成することができる。
衛星放送チューナ103により受信されたEITは、制御部118に供給される。また、衛星放送チューナ103により復調されたMPEG2ストリームは、録画再生部104に供給される。さらに、衛星放送チューナ103により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給さる。なお、衛星放送チューナ103が何れのチャンネルを介して伝送されるMPEG2データストリームを復調するかは、制御部118により選択される。
なお、本実施形態における衛星放送チューナ103は、地上デジタル放送チューナ102と同様、異なるチャンネルを介して放送される2つの放送番組を同時に受信することが可能なダブルチューナであることが好ましい。
録画再生部104は、録画部104aと再生部104bとを含む。録画部104aは、地上デジタル放送チューナ102および衛星放送チューナ103の何れかからMPEG2ストリームを取得し、取得したMPEG2ストリームを記録装置に書き込む。録画部104aは、テレビ10に内蔵されたBDドライブ105、テレビ10に内蔵されたHDドライブ121、および、USB(Universal Serial Bus)インターフェース(不図示)に接続されたHDドライブ(不図示)を、MPEG2ストリームを記録するための記録装置として利用することができる。再生部104bは、記録装置からMPEG2ストリームを読み出し、読み出したMPEG2ストリームから映像信号および音声信号を復号する。再生部104bにより復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給される。
映像セレクタ106には、上述した4種類の映像信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子101(特に映像入力端子101a)から入力された映像信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された映像信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された映像信号、および、(4)録画再生部104(特に再生部104b)にて復号された映像信号が入力される。映像セレクタ106は、上記(1)〜(4)の映像信号のうちの何れか1つを選択する。映像セレクタ106によって選択された映像信号は、映像処理回路107に供給される。なお、映像セレクタ106が何れの映像信号を選択するかは、制御部118によって制御される。
映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号に画質調整処理を施す。また、映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号にスケーリング処理を施す。ここで、画質調整処理とは、例えば、映像信号を加工することによって、その映像信号が表す映像の輝度、シャープネス、および、コントラストの少なくとも何れかを変更することを指す。また、スケーリング処理とは、映像信号を加工することによって、その映像信号が表す映像のサイズを相似拡大または相似縮小することを指す。映像処理回路107によって加工された映像信号は、LCDコントローラ109に供給される。なお、映像処理回路107が画質およびサイズをどのように変更するかは、制御部118によって制御される。
OSD生成部108は、制御部118から供給されたOSDデータからOSD画像を生成(レンダリング)する。OSD生成部108が生成するOSD画像としては、電子番組表などが挙げられる。OSDデータとしては、例えば、SVG(Scalable Vector Graphics)を用いることができる。OSD生成部108により生成されたOSD画像は、映像処理回路107から供給された映像信号に重畳され、LCDコントローラ109に供給される。
LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号に基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する表示手段として機能する。また、OSD生成部108からOSD画像が供給されている場合、LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号にOSD画像が重畳されたものに基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する表示手段として機能する。
音声セレクタ111には、上述した4種類の音声信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子101(特に音声入力端子101b)から入力された音声信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された音声信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された音声信号、および、(4)録画再生部104(特に再生部104b)にて復号された音声信号が入力される。音声セレクタ111は、上記(1)〜(4)の音声信号のうちの何れか1つを選択する。
音声セレクタ111によって選択された音声信号は、音声処理回路112に供給される。なお、音声セレクタ111が何れの音声信号を選択するかは、制御部118によって制御される。ただし、映像セレクタ106における映像の選択と、音声セレクタ111における音声の選択とは連動しており、例えば、映像セレクタ106が地上デジタル放送チューナ102から供給された映像信号を選択しているときには、音声セレクタ111も地上デジタル放送チューナ102から供給された音声信号を選択する。
音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音量調整処理を施す。また、音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音質調整処理を施す。ここで、音量調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の音量を変更することを指す。また、音質調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の周波数特性を変更すること(例えば、低域の強調や高域の強調など)を指す。音声処理回路112によって加工された音声信号は、アンプ113に供給される。なお、音声処理回路112によって音量および音質をどのように変更するかは、制御部118によって制御される。
アンプ113は、音声処理回路112から供給された音声信号に基づいて、その音声信号が表す音声を出力するようにスピーカ114を駆動する。
制御部118は、赤外線受光部119が受信したリモコン信号、および、カメラ120が撮像した画像に応じて上記各部を制御する。赤外線受光部119を用いた制御としては、例えば、リモコン信号に応じて番組表を表示する制御や、番組表を表示している状態において、当該番組表において選択される番組をリモコン信号に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、赤外線受光部119を用いた制御の他の例としては、地上デジタル放送チューナ102および衛星放送チューナ103の受信チャンネルをリモコン信号に応じて切り替える制御や、映像セレクタ106および音声セレクタ111にて選択する映像信号および音声信号をリモコン信号に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、カメラ120を用いた制御としては、例えば、映像処理回路107にて画質をどのように調整するかを、撮像した画像に基づいて特定した視聴者に応じて切り替える制御などが挙げられる。
また、制御部118は、番組表の中から番組が選択された場合(具体的には、当該番組の番組セル上にカーソルが移動した場合)に表示すべきWEBコンテンツの取得先を示す取得先情報と、表示画面内におけるWEBコンテンツの表示領域を示す表示領域情報とを取得する。本実施形態においては、取得先情報として、WEBコンテンツのURLを示すURL情報が用いられる。なお、番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツは、当該番組を放送する放送事業者が提供するWEBコンテンツであってもよいし、当該番組の内容に関連したWEBコンテンツ(例えば、当該番組において紹介されている商品に関するWEBコンテンツ)であってもよい。さらに、番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツは、当該番組のスポンサー企業が提供するWEBコンテンツであってもよい。また、WEBコンテンツとしては、URL情報が示すURLにて指定されるWEBページ、WEBアプリ、及び動画コンテンツなどが挙げられる。
さらに、制御部118は、URL情報が示すURLからWEBコンテンツを取得し、番組表の中から番組が選択された場合に、表示領域情報が示す表示領域にWEBコンテンツを表示する。なお、URL情報及び表示領域情報の取得、WEBコンテンツの取得、及び取得したWEBコンテンツの表示処理については、参照する図面を変えて後述する。
ROM116は、制御部118によって実行されるプログラムなどの固定データが格納されるメモリであって、電源を落としても内容が消去されない不揮発なメモリである。一方、RAM117は、制御部118が演算のために参照するデータや、制御部118が演算によって生成したデータなどの可変データが格納される、読み出し可能かつ書き込み可能なメモリである。
通信部115は、インターネットなどのネットワーク30をテレビ10に接続するためのインターフェースである。通信部115としては、例えば、インターネットに接続可能なイーサーネット(登録商標)インターフェースを挙げることができるが、これに限定されるものではない。
テレビ10は、通信部115以外にも、外部機器を接続可能なインターフェースを備えていてもよい。外部機器を接続可能なインターフェースとしては、例えば、USB機器をテレビ10に接続可能なUSBインターフェースを挙げることができる。テレビ10に接続可能なUSB機器としては、HD(ハードディスク)ドライブなどの記録装置が代表的である。
なお、テレビ10の備える、外部機器を接続するためのインターフェースは、USBインターフェースに限定されない。すなわち、USBインターフェースは、例えば、ATA(Advanced Technology Attachment)、ATAPI(ATA Packet Interface)、IEEE1394、HDMI、および、LANなどの有線接続用インターフェース、あるいは、IEEE80211などの無線接続用インターフェースに置換することが可能である。さらに、SDカードが接続されている場合には、このSDカードを外部機器として利用してもよい。
また、本実施形態においては、地上デジタル放送の方式として、MPEG2ストリームを多重化する方式(米国におけるATSC方式や日本におけるISDB−T方式など)を想定しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、MPEG2ストリームを多重化する代わりに、MPEG4ストリーム等を多重化する方式(欧州におけるDVB−T/DVB−T2方式など)に対しても本発明を適用することができる。後者の場合、復調したMPEG4ストリームをそのまま記録媒体に記録する構成を採用してもよいし、あるいは、復調したMPEG4ストリームをMPEG2ストリームに変換して記録媒体に記録する構成を採用してもよい。
(放送システムの構成)
続いて、本発明の一実施形態に係る放送システムについて図3を参照して説明する。図3は、テレビ10と、情報生成装置20とを含む放送システム1の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、情報生成装置20は、AVエンコーダ201、SI/EPG生成部202(情報生成手段)、多重化処理部203、暗号化処理部204、変調処理部205、及び通信部(送出手段)206を備えている。
AVエンコーダ201は、放送番組の映像信号及び音声信号を圧縮する。AVエンコーダ201により映像信号を圧縮する方式としては、MPEG2が用いられる。また、AVエンコーダ201により音声信号を圧縮する方式としては、AACが用いられる。AVエンコーダ201により圧縮された映像信号及び音声信号は、多重化処理部203に供給される。
SI/EPG生成部202は、放送番組を制御するための制御情報、及びEITを生成する。また、SI/EPG生成部202は、番組表の中から番組を選択する操作を受け付けたテレビが表示画面に表示すべきWEBコンテンツの取得先を示すURL情報と、表示画面内における上記WEBコンテンツの表示領域を示す表示領域情報とを生成する。例えば、情報生成装置20は、ユーザ(例えば、放送番組を放送する放送事業者)からの入力操作を受け付けるように構成されており、SI/EPG生成部202は、ユーザから入力された情報を参照してURL情報及び表示領域情報を生成する。さらに、SI/EPG生成部202は、生成したEITにURL情報及び表示領域情報を付加する。SI/EPG生成部202により生成された制御情報及びEIT(URL情報及び表示領域情報が付加されたEIT)は、多重化処理部203に供給される。なお、SI/EPG生成部202によりEITに付加されるURL情報及び表示領域情報の一例については、参照する図面を代えて後述する。
多重化処理部203は、AVエンコーダ201から供給された映像信号及び音声信号と、SI/EPG生成部202から供給された制御情報及びEITとを多重化してMPEG2ストリームを生成する。多重化処理部203により生成されたMPEG2ストリームは、暗号化処理部204に供給される。なお、多重化処理部203において、データ放送、文字スーパー、及び字幕等に関するデータをさらに多重化する構成としてもよい。
暗号化処理部204は、多重化処理部203から供給されたMPEG2ストリームを暗号化する。暗号化処理部204による暗号化のアルゴリズムとしては、Multi2が用いられる。暗号化処理部204により暗号化されたMPEG2ストリームは、変調処理部205に供給される。
変調処理部205は、暗号化処理部204から供給されたMPEG2ストリームであって、暗号化されたMPEG2ストリームを変調し、放送信号を生成する。変調処理部205による変調方式として、地上デジタル放送においてはOFDMが用いられ、衛星放送においては8PSKが用いられる。変調処理部205により生成された放送信号は、通信部206に供給される。
通信部206は、変調処理部から供給された放送信号を送出する。通信部206により送出される放送信号には、URL情報及び表示領域情報が含まれている。すなわち、通信部206は、テレビ10にURL情報及び表示領域情報を送出するための送出手段として機能する。
上述したように、テレビ10は、通信部206から送出された放送信号を、地上デジタル放送チューナ102、または衛星放送チューナ103により受信する。
(URL情報及び表示領域情報)
次に、SI/EPG生成部202において生成されるEITについて、図4を参照して説明する。図4は、SI/EPG生成部202がEITに付加するURL情報及び表示領域情報の一例を示す図である。
SI/EPG生成部202は、URL情報及び表示領域情報をEPG配置記述子としてEITに付加する。図4に示す例において、SI/EPG生成部202がEITに付加するEPG配置記述子には、以下の(1)〜(6)に示す情報が記述されている。
(1)descriptor_tag:複数の記述子を識別するための8ビットのフィールドである。
(2)descriptor_length:記述子のデータ部分の全バイト長を規定するための8ビットのフィールドである。
(3)number_of_layout:番組表の中から番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツの数(以下では、「配置数」とも記載する)を示す8ビットのフィールドである。
(4)layout_area:表示領域情報を示す8ビットのフィールドである。なお、表示領域情報が示す情報としては、例えば、表示領域「A」、「B」などのように、表示画面の全表示領域を分割した複数の領域のうちの何れかの領域を示す情報であればよい。
(5)URL_length:URLを構成する文字列のバイト長を示す8ビットのフィールドであり、(6)に示す情報と共にURL情報を構成する。
(6)URL_byte:上記文字列を構成する各文字を示す8ビットのフィールドであり、(5)に示す情報と共にURL情報を構成する。
即ち、SI/EPG生成部202は、図4に示すように、URL情報と表示領域情報とのペアを含むEPG配置記述子を生成し、生成したEPG配置記述子をEITに付加する。配置数が複数の場合には、SI/EPG生成部202は、各WEBコンテンツについてURL情報と表示領域情報とのペアを生成し、各ペアを含むEPG配置記述子をEITに付加する。
(制御部118の構成)
次に、制御部118の構成について図1及び図5を参照して説明する。図1は、テレビ10の備える制御部118の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、制御部118は、情報取得部(情報取得手段)11、コンテンツ取得部(コンテンツ取得手段)12、及び表示処理部(表示処理手段)13として機能するように構成されている。
情報取得部11は、URL情報及び表示領域情報を取得するための手段として機能する。情報取得部11は、地上デジタル放送チューナ102または衛星放送チューナ103からEITを受信することにより、URL情報及び表示領域情報を取得する。具体的には、情報取得部11は、地上デジタル放送チューナ102または衛星放送チューナ103から受信したEITを構文解析(以下では、「パース」とも記載する)することにより、URL情報及び表示領域情報を取得する。情報取得部11は、各番組についてEITをパースして、番組情報と、URL情報と表示領域情報とのペアとを関連づけた番組情報テーブルを予め生成し、RAM117に格納しておく。情報取得部11が受信したEITに、URL情報と表示領域情報とのペアが1対以上含まれている場合、情報取得部11は、各ペアと番組情報とを関連づけた番組情報テーブルを生成する。
ここで、参照する図面を代えて、情報取得部11が生成する番組情報テーブルの一例について説明する。図5は、情報取得部11が生成する番組情報テーブルの一例を示す図である。図5に示すように、番組情報テーブルにおいて、各番組の番組名、番組情報、配置数、表示領域情報、及び当該番組に関連する関連WEBコンテンツ(URL情報)がそれぞれ関連づけられて格納されている。例えば、図5に示す番組情報テーブルにおける「番組1」に着目すると、「番組1」の配置数は「3」であり、URL情報と表示領域情報とのペアが3つ格納されていることがわかる。したがって、番組表の中から「番組1」が選択された場合、「URL1」が示すURLから取得したWEBコンテンツが表示領域「B」に表示され、「URL2」が示すURLから取得したWEBコンテンツが表示領域「C」に表示され、「URL3」が示すURLから取得したWEBコンテンツが表示領域「D」に表示されることになる。
再び図1を参照する。コンテンツ取得部12は、URL情報が示すURLからWEBコンテンツを取得するコンテンツ取得手段として機能する。テレビ10が番組表を表示している状態において、赤外線受光部119が番組表の中の何れかの番組を選択する操作指示を受信した場合に、コンテンツ取得部12は、通信部115を介してネットワーク30にアクセスし、WEBコンテンツを取得する。具体的には、コンテンツ取得部12は、RAM117に格納されている番組情報テーブルを参照して、当該操作指示により選択された番組に関連づけられているURL情報が示すURLからWEBコンテンツを取得する。例えば、RAM117に格納されている番組情報テーブルにおいて、当該操作指示により選択された番組に関連づけられているURL情報が複数存在する場合には、コンテンツ取得部12は、各URL情報が示すURLからWEBコンテンツをそれぞれ取得する。コンテンツ取得部12により取得されたWEBコンテンツは、表示処理部13に供給される。
表示処理部13は、番組表の中から番組が選択された場合に、表示領域情報が示す表示領域にWEBコンテンツを表示する表示処理手段として機能する。表示処理部13は、赤外線受光部119が受信したリモコン信号に応じて、番組表を表示する。具体的には、表示処理部13は、RAM117に格納されている番組情報テーブルを参照して、番組表画面を示すOSDデータを生成し、生成されたOSDデータをOSD生成部108に供給する。
さらに、表示処理部13は、表示画面に番組表を表示している状態において、赤外線受光部119から番組表の中の何れかの番組を選択する操作指示を受信した場合に、コンテンツ取得部12に対して、WEBコンテンツの取得要求を送信する。コンテンツ取得部12に対する取得要求には、当該操作指示により何れの番組が選択されたかを示す情報が含まれている。表示処理部13は、RAM117に格納されている番組情報テーブルを参照して、コンテンツ取得部12から供給された各WEBコンテンツが当該WEBコンテンツを表示すべき領域に配置されているような番組表画面のOSDデータを生成し、生成したOSDデータをOSD生成部108に供給する。
(テレビ10の表示例)
次に、テレビ10が表示する画面の一例について、図6から図8を参照して説明する。図6は、テレビ10が表示する画面の一例を示す図である。
図6に示す例において、テレビ10は、水平画素数7680×垂直画素数4320の画面解像度を有する表示画面Pに番組表画面を表示する。表示処理部13は、図6に示すように、表示画面Pの全表示領域を表示領域A、表示領域B、及び表示領域Eに分割し、表示領域Eに番組表を表示するように構成されている。図6に示す例において、表示領域Aの画面解像度は、水平画素数3840×垂直画素数4320であり、表示領域B及び表示領域Eの画面解像度は、何れも水平画素数3840×垂直画素数2160である。図6に示す例において、表示領域情報が示す表示領域は、表示領域E以外の何れかの領域、すなわち、表示領域Aまたは表示領域Bの何れかの表示領域である。図6に示す例においては、表示領域Eに表示される番組表の中の何れの番組も選択されていないため、表示領域A及び表示領域Bには、WEBコンテンツが表示されていない。
なお、WEBコンテンツの表示領域を示す表示領域情報として、表示画面Pにおける当該表示領域を代表する画素(例えば、当該表示領域の左上隅の画素)の座標値と当該表示領域のサイズを示すサイズ値とのペアを採用してもよい。この場合、画面解像度が異なる複数の表示装置が番組表画面を同じレイアウトで表示することを可能にするために、各表示装置には、上記ペアを成す座標値及びサイズ値を自機の表示画面の画面解像度に応じた値に変換する構成をさらに付加すればよい。例えば、水平画素数3840×垂直画素数2160の画面解像度を有する表示画面を備えた表示装置は、水平画素数1920×垂直画素数1080の画面解像度を有する表示画面を基準とする表示領域情報を取得した場合、当該表示領域情報に含まれる座標値およびサイズ値を2倍し、得られた座標値とサイズ値とから定まる表示領域にWEBコンテンツを表示してもよい。また、WEBコンテンツの表示領域を示す表示領域情報として、表示画面Pにおける当該表示領域の四隅の画素の各々の座標値を示す情報を採用してもよい。
図7は、テレビ10が表示する番組表画面の他の一例を示す図である。図7に示す例においても、テレビ10は、水平画素数7680×垂直画素数4320の画面解像度を有する表示画面Pに番組表画面を表示する。表示処理部13は、図7に示すように、表示画面Pの全表示領域を表示領域B、表示領域C、表示領域D、及び表示領域Eに分割し、表示領域Eに番組表を表示するように構成されている。図7に示す例において、表示領域B、表示領域C、表示領域D、及び表示領域Eの画面解像度は、何れも水平画素数3840×垂直画素数2160である。図7に示す例において、表示領域情報が示す表示領域は、表示領域E以外の何れかの領域、すなわち、表示領域B、表示領域C、または表示領域Dの何れかの表示領域である。図7に示す例においては、表示領域Eに表示される番組表の中の何れの番組も選択されていないため、表示領域B、表示領域C、及び表示領域Dには、WEBコンテンツが表示されていない。なお、図7に示す例においても、表示領域情報が示す表示領域を、当該表示領域を代表する画素の座標値と当該表示領域のサイズを示すサイズ値とのペアにて示す構成としてもよい。
図8は、テレビ10が表示する番組表画面の他の一例を示す図である。図8(a)は、或る番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツのURL情報及び表示領域情報のペアの一例を示し、図8(b)は、図8(a)に示す各ペアについて、当該ペアを成すURL情報が示すURLから取得したWEBコンテンツを表示する場合の番組表画面の一例を示している。なお、図8(b)に示す番組表画面の構成は、図7に示す番組表画面の構成と同様であるため、その説明を省略する。図8(b)に示す例においては、表示画面Pの表示領域Eに表示される番組表の中から、「番組10」が選択されている。
図8(a)は、番組表の中から、「番組10」が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツのURL情報と表示領域情報とのペアを示している。図8(a)に示すように、番組表の中から「番組10」が選択された場合の配置数は「3」であり、表示領域B、表示領域C、及び表示領域Dの各々に、WEBコンテンツが表示される。
図8に示す例において、表示領域Bに表示されるコンテンツは、「番組10」のスポンサー企業が提供するWEBコンテンツである。また、図8に示す例において、表示領域Cに表示されるWEBコンテンツは、「番組10」を放送する放送事業者が提供するWEBコンテンツであって、「番組10」の内容(例えば、当該番組のタイムスケジュールなど)を紹介するWEBコンテンツである。さらに、図8に示す例において、表示領域Dに表示されるWEBコンテンツは、「番組10」の内容に関連するWEBコンテンツであり、例えば、「番組10」において紹介されている店舗が提供するWEBコンテンツである。
図8に示すように、テレビ10は、番組表の中から番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツを、予め定められたレイアウトで表示することができるので、当該番組を選択したユーザに対して有益な情報を提供することができる。
なお、図6〜図8に示す番組表画面は、テレビ10が表示する番組表画面の一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、表示画面Pの中央部に番組表を表示する表示領域を配置するとともに、その周囲にWEBコンテンツを表示する表示領域を配置する構成としてもよい。
(テレビ10の動作)
次に、テレビ10が番組表を表示する操作指示を受信した場合の動作の一例について図9を参照して説明する。図9はテレビ10が番組表を表示する際の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)
まず、赤外線受光部119が番組表を表示する操作指示を示すリモコン信号を受信すると、表示処理部13により番組表が生成され、LCD110に表示される。
(ステップS102)
続いて、テレビ10は、S101にて表示した番組表の中の何れかの番組を選択する操作指示を受信するまで待機する。S101にて表示した番組表の中の何れかの番組を選択する操作指示を受信すると、テレビ10は、S103の処理に進む。なお、本実施形態において、テレビ10は、番組表の中の何れかの番組を選択する操作指示を受信するまで待機する構成としているが、これは本発明を限定するものではない。例えば、S101において、番組表を表示する直前に表示されていた番組が選択された状態の番組表を表示する構成としてもよい。上記の場合には、S101の直後には、S102の処理を行わず、S103の処理に進む構成としてもよい。
(ステップS103)
続いて、表示処理部13は、RAM117に格納されている番組情報テーブル(具体的には、S102にて選択された番組に対応するレコード)を参照して、表示すべきWEBコンテンツの配置数、すなわち、S102にて選択された番組に関連付けて格納されている配置数を取得する。そして、表示処理部13は、規定の変数(これから表示すべきWEBコンテンツの数を示す値)の値を、取得した配置数を示す値に設定する。ここで、当該配置数を示す値が0である場合には、S102にて選択された番組に関連して表示すべきWEBコンテンツが存在していないことを意味している。
(ステップS104)
続いて、表示処理部13は、規定の変数の値が0であるか否かを判定する。ここで、後述するS107の直後の本ステップにおける規定の変数の値が0である場合には、S102にて選択された番組に関連して表示すべきWEBコンテンツが全て表示されたことを意味している。規定の変数の値が0であると判定された場合、テレビ10は、S108の処理に進む。また、規定の変数の値が0でないと判定された場合、テレビ10は、S105の処理に進む。
(ステップS105)
続いて、表示処理部13は、S102にて選択された番組に関連して表示すべきWEBコンテンツのうち、表示されていないWEBコンテンツの取得要求を、コンテンツ取得部12に送信する。コンテンツ取得部12は、RAM117に格納されている番組情報テーブルを参照して、S102にて選択された番組に関連付けて格納されているURL情報を取得する。コンテンツ取得部12は、通信部115を介して、取得したURL情報が示すURLからWEBコンテンツを取得する。コンテンツ取得部12は、取得したWEBコンテンツを表示処理部13に供給する。
(ステップS106)
続いて、表示処理部13は、RAM117に格納されている番組情報テーブルを参照して、S105にて供給されたWEBコンテンツの取得先を示すURL情報とペアを成す表示領域情報が示す表示領域に当該WEBコンテンツを表示する。
(ステップS107)
続いて、表示処理部13は、規定の変数の値を1減らし、S104の処理に戻る。
(ステップS108)
S104にて、規定の変数の値が0であると判定された場合、テレビ10は、番組表の表示を終了する操作指示(リモコンの番組表ボタンを押下する操作指示)を受信したか否かを判定する。ここで、番組表の表示を終了する操作指示には、例えば、S102にて選択された番組を視聴することを示す操作指示(例えば、リモコンの決定ボタンを押下する操作指示)なども含まれる。番組表の表示を終了する操作指示を受信したと判定された場合、テレビ10は、番組表の表示処理を終了する。また、番組表の表示を終了する操作指示を受信していないと判定された場合、テレビ10は、S102に処理を戻し、現在選択されている番組と異なる番組を選択する操作指示を受信するまで待機する。
以上のように、テレビ10は、番組表と、番組表の中から番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツを、予め放送事業者により定められたレイアウトで表示することができる。
なお、本実施形態では、テレビ10が表示する番組表が、既に放送が終了した番組の番組情報を参照することが可能なように構成されていてもよい。テレビ10が表示する番組表を上記のように構成することにより、例えば、過去に放送された番組において紹介されていた商品に関する情報を、ユーザに提示することも可能になる。上記の構成を採用する場合には、例えば、RAM117に格納されている番組情報テーブルに含まれる各番組の情報を、当該番組の放送終了後一定期間(例えば、一週間など)が経過した後に破棄するような構成とすればよい。
〔第2の実施形態〕
第1の実施形態においては、表示処理部13は、表示画面の全表示領域を分割した所定の複数の領域の中から予め決められた或る領域に番組表を表示するようになっているが、本発明はこれに限定されない。本実施形態においては、テレビ10において番組表が表示される表示領域を変更することが可能である。
本実施形態において、情報生成装置20の備えるSI/EPG生成部202は、番組表の表示領域を示す番組表表示領域情報を生成し、生成した番組表表示領域情報をEITにさらに付加する。また、本実施形態において、テレビ10の備える情報取得部11は、番組表表示領域情報を更に取得する。情報取得部11は、番組表表示領域情報がさらに含まれた番組情報テーブルを生成し、RAM117に格納する。表示処理部13は、RAM117に格納されている番組情報テーブルを参照して、番組表を番組表表示領域情報が示す表示領域に表示する。
上記の構成によれば、例えば、図7に示す番組表画面を表示する場合において、表示領域E以外の表示領域B、表示領域C、または表示領域Dの何れかに番組表を表示することができる。したがって、例えば、番組表表示領域情報が示す表示領域が表示領域Dである場合には、番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツの表示領域情報が示す表示領域は、表示領域D以外の表示領域B、表示領域C、または表示領域Eの何れかの表示領域である。
本実施形態に係るテレビ10においても、番組表と、番組表の中から番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツを、予め外部で定められたレイアウトで表示することができる。
〔第3の実施形態〕
上述の各実施形態においては、URL情報及び表示領域情報がEITに付加されて送出される構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、情報生成装置20を、各番組について生成したURL情報及び表示領域情報をEITに付加することなく、テレビ10に送出するように構成してもよい。
また、例えば、情報生成装置20を、放送番組及び放送番組に付加されたEITを送出する装置とは別体の装置として構成してもよい。上記の場合、情報生成装置20は、各番組について生成したURL情報及び表示領域情報を、ネットワーク30を介してテレビ10に送出する構成としてもよい。また、上記の場合、テレビ10は、通信部115を介してネットワーク30にアクセスし、URL情報及び表示領域情報を取得する構成としてもよい。
本実施形態に係るテレビ10においても、番組表と、番組表の中から番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツを、予め外部で定められたレイアウトで表示することができる。
〔付記事項1〕
上述の実施形態では、表示領域情報の例として、表示領域を表すlayout_areaフィールドの値、及び、表示領域の代表画素の座標値と当該表示領域のサイズを示すサイズ値とのペアを挙げた。しかしながら、表示領域情報は、これらには限定されない。表示領域情報の他の例(表示領域情報に、当該layout_areaフィールドの値、又は、当該座標値と当該サイズ値とのペアに加え、後述のレイヤー値が含まれている例)について、図10を参照して説明する。図10は、テレビ10が表示する番組表画面の他の例を示す図である。
図10(a)は、表示画面の右半分に3つのWEBコンテンツが互いに重なりあうように配置された番組表画面の一例を示している。図10(a)に示すように、1番目のWEBコンテンツに対応するレイヤーCの背後には、レイヤーCの一部と重なるように2番目のWEBコンテンツに対応するレイヤーC1が配置されており、レイヤーC1の背後には、レイヤーC1の一部と重なるように3番目のWEBコンテンツに対応するレイヤーC2が配置されている。
図10(a)に示す例においては、テレビ10は、時間の経過とともにアクティブなレイヤー(即ち、上記3つのWEBコンテンツのうちの表示対象となるWEBコンテンツ)を自動的に切り替えるようになっている。
具体的には、テレビ10は、表示領域情報の中でレイヤー値(即ち、対応するWEBコンテンツを何番目のレイヤーのWEBコンテンツであるかを示す値)のみが異なる複数のWEBコンテンツ(上記3つのWEBコンテンツ)を特定する。そして、テレビ10は、レイヤー値の小さい順に、上記3つのWEBコンテンツを表示するようになっている。
図10(b)は、表示画面の右半分に表示すべきWEBコンテンツを3つのWEBコンテンツの中からユーザが選択できるように構成された番組表画面の一例を示している。
テレビ10は、図10(b)の番組表画面を表示するために、表示領域情報の中でレイヤー値のみが異なるWEBコンテンツの個数を特定し、特定した3つのタブ(レイヤーCのタブ、レイヤーC1のタブ、及び、レイヤーC2のタブ)を表示するとともに、レイヤーCのタブに対応するWEBコンテンツ(即ち、3つのWEBコンテンツの中でレイヤー値が最も小さいWEBコンテンツ)を、その表示領域情報が示す表示領域(図10(b)の例では、表示画面の右半分)に表示する。
そして、テレビ10は、ユーザが何れかのタブ(例えば、レイヤーC2のタブ)を選択したことを検出すると、表示画面の右半分に表示すべきWEBコンテンツを、選択されたタブに対応するWEBコンテンツ(当該例では、3つのWEBコンテンツの中でレイヤー値が最も大きいWEBコンテンツ)に切り替えるようになっている。
〔テレビ10の構成例〕
図11は、上述の各実施形態に係るテレビ10の構成例を示す外観図である。テレビ10の構成例は、例えば、図11(a)に示す構成でもよい。図11(a)に例示したテレビ10は、外付ディスプレイ2と無線通信により接続されており、テレビ10がLCD110(内蔵ディスプレイ)を備えていない場合においても、外付ディスプレイ2に画像を表示することができる。なお、テレビ10と、外付ディスプレイ2との接続は有線接続であってもよい。また、テレビ10の構成例として、例えば、図11(b)に示す構成としてもよい。図11(b)におけるテレビ10は、上述の各実施形態にて説明した通り、LCD110(内蔵ディスプレイ)を備えている。また、テレビ10の構成例として、例えば、図11(c)に示すような構成としてもよい。図11(c)におけるテレビ10は、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤなどの外部機器3により再生された画像を表示するものであってもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
テレビ10の制御ブロック(特に情報取得部11、コンテンツ取得部12、および表示処理部13)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、テレビ10は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る表示処理装置(テレビ10)は、外部又は内部の表示画面に番組表を表示する表示処理装置であって、上記番組表の中から番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツの取得先(URL)を示す取得先情報(URL情報)と、上記表示画面内における上記WEBコンテンツの表示領域を示す表示領域情報とを取得する情報取得手段(情報取得部11)と、上記取得先情報が示す上記取得先から上記WEBコンテンツを取得するコンテンツ取得手段(コンテンツ取得部12)と、上記番組表の中から上記番組が選択された場合に、上記表示領域情報が示す上記表示領域に上記WEBコンテンツを表示する表示処理手段(表示処理部13)と、を備えている。
上記の構成によれば、上記表示処理装置は、上記取得先情報と、上記表示領域情報とを取得することにより、上記番組表の中から上記番組が選択された場合に、上記表示領域情報が示す表示領域に取得したWEBコンテンツを表示することができる。
したがって、上記の構成によれば、上記表示画面内における上記WEBコンテンツの表示領域が上記表示領域情報によって予め定められているので、上記表示処理装置は、上記WEBコンテンツを、予め外部で定められたレイアウトで表示することができる。
なお、番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツは、当該番組を放送する放送事業者が提供するWEBコンテンツであってもよいし、当該番組の内容に関連したWEBコンテンツ(例えば、当該番組において紹介されている商品に関するWEBコンテンツ)であってもよい。さらに、番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツは、当該番組のスポンサー企業が提供するWEBコンテンツであってもよい。
本発明の態様2に係る表示処理装置は、上記態様1において、上記情報取得手段は、上記取得先情報及び上記表示領域情報を含むイベント情報テーブル(EIT)を受信することにより、上記取得先情報及び上記表示領域情報を取得する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記取得先情報及び上記表示領域情報は、イベント情報テーブルに含まれている。イベント情報テーブルとは、上記番組を示す放送信号に付加されて送出されるものである。すなわち、上記表示処理装置は、上記番組を放送する放送事業者により定められた上記取得先情報及び上記表示領域情報を取得する。
したがって、上記の構成によれば、上記表示処理装置は、上記番組表の中から上記番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツを、当該番組を放送する放送事業者により定められたレイアウトで表示することができる。
本発明の態様3に係る表示処理装置は、上記態様2において、上記表示処理手段は、上記表示画面(表示画面P)の全表示領域を分割した所定の複数の領域の中から予め決められた或る領域(表示領域E)に上記番組表を表示するようになっており、上記表示領域情報が示す表示領域は、上記所定の複数の領域のうちの、上記或る領域以外の何れかの領域(表示領域A〜D)であり、上記表示処理手段は、上記情報取得手段が受信した上記イベント情報テーブルに上記取得先情報と上記表示領域情報とのペアが1対以上含まれている場合に、各ペアについて、当該ペアを成す表示領域情報が示す表示領域に、当該ペアを成す取得先情報が示す取得先から取得したWEBコンテンツを表示する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記表示処理装置は、上記番組表と、上記WEBコンテンツとを、互いに異なる表示領域に表示することができる。また、上記イベント情報テーブルに上記取得先情報と上記表示領域情報とのペアが1対以上含まれている場合、すなわち、上記番組表の中から上記番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツが複数存在する場合に、各WEBコンテンツを上記番組表が表示される表示領域と異なる表示領域に表示することができる。
したがって、上記の構成によれば、上記表示処理装置は、上記番組表と、各WEBコンテンツとを区別可能に表示することができるので、上記表示処理装置のユーザに対して、上記番組に関連する情報を確実に提供することができる。
本発明の態様4に係る表示処理装置は、上記態様1又は2において、上記情報取得手段は、上記番組表の表示領域を示す番組表表示領域情報を更に取得するようになっており、上記表示処理手段は、上記番組表表示領域情報が示す表示領域に上記番組表を表示する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記表示処理装置は、上記番組表表示領域情報を取得することにより、上記番組表を上記番組表表示領域情報が示す表示領域に表示することができる。
したがって、上記の構成によれば、上記表示処理装置は、上記番組表及び上記WEBコンテンツを予め外部で定められたレイアウトで表示することができる。
本発明の態様5に係るテレビジョン受像機は、上記態様1から4に係る表示処理装置を備えている。
上記の構成によれば、上記表示処理装置と同様の効果を奏する。
本発明の態様6に係る情報生成装置20は、番組表の中から番組を選択する操作を受け付けた表示処理装置が表示画面に表示すべきWEBコンテンツの取得先を示す取得先情報と、上記表示画面内における上記WEBコンテンツの表示領域を示す表示領域情報とを生成する情報生成手段(SI/EPG生成部202)と、上記情報生成手段により生成された上記取得先情報及び上記表示領域情報を送出する送出手段(通信部206)と、を備えている。
上記の構成によれば、上記情報生成装置は、上記取得先情報及び上記表示領域情報を生成し、上記表示処理装置に送出することができる。これにより、上記情報生成装置は、上記表示処理装置が上記番組表の中から上記番組を選択する操作を受け付けた場合に、上記表示処理装置に、上記WEBコンテンツを取得させるとともに、上記表示領域情報が示す表示領域に取得した上記WEBコンテンツを表示させることができる。
したがって、上記の構成によれば、上記表示画面内における上記WEBコンテンツの表示領域が、上記情報生成装置が生成する上記表示領域情報によって予め定められているので、上記情報生成装置は、上記表示処理装置に上記WEBコンテンツを予め定められたレイアウトで表示させることができる。
本発明の態様7に係る放送システム1は、上記態様1から4に係る表示処理装置と、上記態様6に係る情報生成装置と、を含んでいる。
上記の構成によれば、上記の表示処理装置と同様の効果を奏する。
本発明の態様8に係る表示処理方法は、表示画面に番組表を表示する表示処理装置の表示処理方法であって、上記番組表の中から番組が選択された場合に表示すべきWEBコンテンツの取得先を示す取得先情報と、上記表示画面内における上記WEBコンテンツの表示領域を示す表示領域情報とを取得する情報取得工程と、上記取得先情報が示す上記取得先から上記WEBコンテンツを取得するコンテンツ取得工程と、上記番組表の中から上記番組が選択された場合に、上記表示領域情報が示す上記表示領域に上記WEBコンテンツを表示する表示処理工程と、を含んでいる。
上記の構成によれば、上記の表示処理装置と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る表示処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記表示処理装置が備える各手段として動作させることにより上記表示処理装置をコンピュータにて実現させる表示処理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
〔付記事項2〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。