JP2015524335A - 供給装置および供給器具 - Google Patents

Abstract

供給装置および供給器具が開示されている。供給器具は供給装置（１００）を含んでいる。弾性材料から成る供給装置（１００）は、円形基部（１）とサック（２）とを含んでいる。サック（２）は、円形基部（１）から下方に延在し、折り畳み部分（２２）を含んでいる。１つ以上のアパーチャ（２１１）がサック（２）の端部（２１）に設けられる。サック（２）が折り畳み部分（２２）を有するので、一方では、サック（２）の容量が増加され、他方では、折り畳み部分（２２）がポンプとして用いられてサック（２）から食物を押し出すことが容易となってもよい。折り畳み部分（２２）はまた、使い易さと実用性を向上するよう角度をなして曲げられてもよい。

Description

本発明は、供給装置と、かかる供給装置を備える供給器具とに関する。

哺乳びんは、乳幼児、および障害者、高齢者、または病人等の食事に不自由する他の人々に食物を与えるための牛乳または飲料等の液状食品を収容するために用いられる。しかし、梨、リンゴ等の果物または野菜の一片、ゼリー、ヨーグルト、およびひき肉を摂る場合、この種類の哺乳びんは適していない。従って、不自由な人および／または乳児がそのような種類の食物を摂るための新規な供給装置を開発することが必要とされている。

本発明は、従来技術の上記欠点を解決しようと試みている。それにより、乳幼児または上記不自由な人々が食物を摂取することがより便利になる供給装置を提供する。

前記問題を解決するために本発明において提供される一実施形態は以下のとおりである。軟質弾性材料から成り、円形基部と、円形基部から下方に延在することによって形成されるサックとを含み、前記サックの端部において、１つ以上のアパーチャが存在する供給装置を開発する。これは、前記サックが折り畳み部分を含むことを特徴としている。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、前記折り畳み部分は円形基部の近傍のサックの端部に位置している。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、前記折り畳み部分（２２）は上部から底部へ徐々に収縮する形状となっている。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、前記折り畳み部分は複数の離間された環状突出部と環状凹部とを含んでいる。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、サックの前記突出部の厚さはサックの前記凹部の厚さよりも大きい。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、前記凹部の断面は弧状となっている。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、前記凹部の断面はくさび形となっている。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、前記折り畳み部分は、３つまたは４つの環状凹部と、前記凹部によって離間される３つまたは４つの環状突出部とを含んでいる。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、前記サック（２）の前記凹部（２２２）の厚さは前記サックの他の部分の厚さの０．４〜０．７倍である。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、前記円形基部から上方に延在する
接続部をさらに含んでいる。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、前記接続部は円形接続片を含み、円形溝が前記円形接続片と前記円形基部との間に形成される。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、前記円形接続片の外周が位置決め用のノッチを有する。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、供給装置は、食品用の透明または半透明の弾性材料からできている。

本発明における前記供給装置の一実施形態において、供給装置は、食品用の色付きまたは色無しの弾性材料からできている。

本発明の一実施形態はまた、上記の供給装置を含む供給器具を提供する。

本発明の供給装置および供給器具の実装形態は、以下の有利な効果を有する。供給装置のサックが折り畳み部分を含んでいるので、一態様では、サックはより多くの食品を収容でき、他方では、折り畳み部分がポンプとして機能してサックから食品を押し出すことが容易となり、食品の供給により適するようになる。さらに、折り畳み部分は角度をなして曲げられてもよく、それにより使い易さと実用性が増す。

本発明の特定の実施形態を、以下の添付図面を参照して例示によってここで説明する。

図１は供給装置の第１の実施形態の斜視図である。 図２は供給装置の第１の実施形態の正面図である。 図３は供給装置の第１の実施形態の左側面図である。 図４は供給装置の第１の実施形態の一形式の部分断面図である。 図５は供給装置の第１の実施形態の別の形式の部分断面図である。 図６は供給装置の第２の実施形態の斜視図である。 図７は供給装置の第２の実施形態の正面図である。 図８は供給装置の第２の実施形態の左側面図である。 図８は供給装置の第２の実施形態の一形式の部分断面図である。 図１０は供給装置の第１の実施形態の別の形式の部分断面図である。 図１１は供給装置の第３の実施形態の斜視図である。 図１２は供給装置の第３の実施形態の部分断面図である。 図１３は供給器具の好ましい一実施形態の正面図である。 図１４は図１３に示すような供給器具の外部カバーを外した図である。 図１５は図１３に示すような供給器具の分解図である。 図１６ａは食事を摂る間の供給装置の曲げ状態を示している。 図１６ｂは食事を摂る間の供給装置の曲げ状態を示している。 図１６ｃは食事を摂る間の供給装置の曲げ状態を示している。 図１６ｄは食事を摂る間の供給装置の曲げ状態を示している。 図１７ａは食事を摂る間の供給装置のポンプ機能状態を示している。 図１７ｂは食事を摂る間の供給装置のポンプ機能状態を示している。

より明らかに、また、より容易に特徴を理解するため、本発明を図面を参照して選択した実施形態についてより詳細に説明する。

図１〜図５におけるようなものは、本発明の供給装置の第１の実施形態である。前記供給装置は、シリコン、プラスチック、ゴム等の食品用弾性材料または他の食品用弾性材料からできている乳幼児用供給装置１００である。供給装置は透明または半透明であってもよい。また、色付きであっても、色無しであってもよい。供給装置１００は、円形基部１と、前記円形基部１から下に延在することによって形成されるサック２とを含んでいる。サック２は、食品を格納するよう、および、乳児にそれを介して与えるために用いることができる。食品は円形基部１の開口端を介してサック２内に配置される。サック２を介した供給を実現するため、前記サック２の端部２１に１つ以上のアパーチャ２１１が存在する。一般に、２つ以上のアパーチャ２１１が前記サック上にある。アパーチャ２１１はどのような形状であってもよい。乳歯を楽にし、安定させるために、サックはアパーチャ２１１の近くに、またはアパーチャ２１１の間に１つ以上の突起が設けられてもよい。

前記供給装置１００のサック２は折り畳み部分２２を含んでいる。前記折り畳み部分２２は、好ましい一実施形態としての円形基部１の近傍のサック２の端部に位置しており、前記折り畳み部分２２は、複数の離間された環状突出部２２１と環状凹部２２２とを含んでいる。前記折り畳み部分２２は、複数の離間された環状突出部２２１および環状凹部２２２の設計および用いられる弾性材料により、追加的な力によって折り畳まれてもよい。すなわち、前記環状凹部２２２は圧縮され、前記環状突出部２２１は共に折り畳まれる。

前記折り畳み部分２２を容易に折り畳むために、サック２上の前記環状突出部２２１の厚さは、前記環状凹部２２２よりも厚いことが好ましい場合もある。前記環状突出部２２１の厚さは前記環状凹部２２２の厚さと同じであることを理解できる。

例えば本実施例において、折り畳み部分２２の前記環状凹部２２２の厚さは、折り畳み部分２２を除いて、サック２の他の部分の厚さの約０．４〜０．７倍である。例えば、サックの厚さが１．２ｍｍであれば、前記環状凹部２２２の厚さは、０．６ｍｍまたは０．８ｍｍまたは他の同様な値である。

本実施例において、供給装置１００は三つ折りの供給装置である。サック２の折り畳み部分２２は、３つの離間された環状突出部２２１および３つの環状凹部２２２を含んでいる。環状凹部２２２の断面形状は、弧状またはくさび形であってもよい。図４に示すように、環状凹部２２２の断面形状は弧状である。図５に示すように、環状凹部２２２’の断面形状はくさび形である。すなわち、環状凹部２２２’は角張っている。

折り畳み部分２２により、一方では、サック２の容積がより多くの食品をその中に蓄えるよう拡大され、他方では、ユーザが食べるために食品を容易に絞り出せるように、折り畳み部分２２がポンプとして機能してもよい。さらに、折り畳み部分２２は、使い易さと実用性を向上するよう角度をなして曲がってもよい。本実施形態において、前記折り畳み部分２２は上部から底部へ徐々に収縮する形状となっている。わかりやすいように、前記折り畳み部分２２は上部から底部への円筒形等の他の種類の形状であってもよい。

本発明の供給装置は単独で用いられてもよい。また、他の部品と組み合わされて供給器具を形成してもよい。供給装置１００を他の部品と適合できるようにするため、本実施形態では、供給装置１００はさらに、前記円形基部１から上方に延在する接続部３を含んでいる。前記接続部３は、円形接続片３１と、前記円形接続片３１と前記円形基部１との間に形成される円形溝３２とを含んでいる。供給装置は次いで、円形接続片３１を用いて供給器具に設置される。例えば、円形接続片３１は、供給装置が他の部品によって接続されるように他の部品によってクランプされてもよい。

図６〜図１０におけるようなものは、本発明の供給装置の第２の実施形態である。供給装置１００Ａは四つ折りの供給装置である。供給装置１００Ａの構造は、サック２Ａの折り畳み部分２２Ａが４つの離間された環状突出部２２１Ａおよび３つの環状凹部２２２Ａを含む点を除いて、第１の実施形態における供給装置１００の構造と類似している。ここでは繰り返し説明しない。図９に示すように、環状凹部２２２Ａの断面形状は弧状である。図１０に示すように、環状凹部２２２Ａ’の断面形状はくさび形である。すなわち、環状凹部２２２Ａ’は角張っている。図中の他の標識は以下のように定義される：円形基部１Ａ、サック２Ａ、前記サック２Ａの端部２１Ａ、アパーチャ２１１Ａ、接続部３Ａ、円形接続片３１Ａ、および円形溝３２Ａ。

図１１〜図１２におけるようなものは、本発明の供給装置の第３の実施形態である。供給装置１００Ｂの構造は、円形接続片３１Ｂの構造が第１の実施形態における前記円形接続片３１の構造とは異なる点を除いて、第１の実施形態における供給装置１００の構造と類似している。本実施形態において、前記円形接続片３１Ｂの外周は、他の部品と迅速に位置決めするための２つのノッチを有している。ここでは、他の構造を繰り返し説明しない。図中の他の標識は以下のように定義される：円形基部１Ｂ、サック２Ｂ、前記サック２Ｂの端部２１Ｂ、アパーチャ２１１Ｂ、接続部３Ｂ、円形接続片３１Ｂ、円形溝３２Ｂ、折り畳み部分２２Ｂ、環状突出部２２１Ｂ、および環状凹部２２２Ｂ。

図１３〜図１５におけるようなものは、本発明の供給器具の好ましい一実施形態である。本実施形態において、これは上記供給装置１００、１００Ａ、または１００Ｂのいずれか１つを含んでいる。例として、ここでは供給装置１００を参照されたい。図におけるように、供給器具は、供給装置１００と接続する第１の接続要素２００と、供給装置１００を覆うカバー３００とを含んでいる。第１の接続要素２００は、第２の接続要素４００とヒンジ接続されている。第２の接続要素４００は、一方の側で第１の接続要素２００とヒンジ接続されており、他方の側で第１の接続要素２００に締結されている。第２の接続要素４００はユーザが手で持つよう用いるためのハンドラを含んでもよい。

図１６ａ〜図１６ｄに示すように、乳幼児が供給装置を用いて自分で食べる様子が示されている。供給装置１００の折り畳み部分２２は、使い易さと実用性を向上するよう角度を付けて曲げることができる。供給装置に対し、乳児の頭部は回転または他の動きを行うが、供給装置１００の折り畳み部分２２は角度をなして曲がって乳児の頭部と供給装置１００との間の相対移動に追従する。図１６ａ〜図１６ｄに示すように、供給装置１００が乳児の頭部と供給装置１００との間の相対移動に対して乳児の口から離れないように、供給装置はいずれの方向にも曲がることができる。

図１６ａ〜図１６ｄに示すように、供給装置の折り畳み部分２２はポンプとして機能する。図に示すように、折り畳み部分２２は最初に引き伸ばされ、次いで押しつぶされる。供給装置の容積は、ユーザが食べるために食品を容易に絞り出せるような方法で変化する。

さらに、一態様において、供給装置のサックが折り畳み部分を含むので、サックはより多くの食品を収容できる。サックの容積は調節可能である。例えば、乳児がより幼い場合、折り畳み可能部分は、容積を低減するように折り畳むことができる。乳児の成長と共に、折り畳み可能部分は引き伸ばされて容積を拡大できる。そのため、本発明の供給装置は、乳児の成長を通じて乳児に食物を与える要件に合致するよう適合できる。乳児の成長期間に供給装置を取り換える必要はない。

乳児が使用する以外に、上記供給装置および供給器具はまた、障害者、高齢者、または病人等の自分で食事することに不自由な人によっても用いられる。これらの人々は、サッ
クを噛んだり吸ったりすることによって自分で食事を摂ることができる。また、本発明の製品は無重力空間環境でも使用することができる。

上記の説明により、本発明のいくつかの実施形態を説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されない。これらの実施形態は、本発明の概念を限定することのない単なる例示である。当業者にとって、本発明の概念に基づいて他の多くの実施形態を実施することができ、それらはすべて本発明の適用範囲内にあり、本発明によって保護される。

図１は供給装置の第１の実施形態の斜視図である。 図２は供給装置の第１の実施形態の正面図である。 図３は供給装置の第１の実施形態の左側面図である。 図４は供給装置の第１の実施形態の一形式の部分断面図である。 図５は供給装置の第１の実施形態の別の形式の部分断面図である。 図６は供給装置の第２の実施形態の斜視図である。 図７は供給装置の第２の実施形態の正面図である。 図８は供給装置の第２の実施形態の左側面図である。 図９は供給装置の第２の実施形態の一形式の部分断面図である。 図１０は供給装置の第１の実施形態の別の形式の部分断面図である。 図１１は供給装置の第３の実施形態の斜視図である。 図１２は供給装置の第３の実施形態の部分断面図である。 図１３は供給器具の好ましい一実施形態の正面図である。 図１４は図１３に示すような供給器具の外部カバーを外した図である。 図１５は図１３に示すような供給器具の分解図である。 図１６ａは食事を摂る間の供給装置の曲げ状態を示している。 図１６ｂは食事を摂る間の供給装置の曲げ状態を示している。 図１６ｃは食事を摂る間の供給装置の曲げ状態を示している。 図１６ｄは食事を摂る間の供給装置の曲げ状態を示している。 図１７ａは食事を摂る間の供給装置のポンプ機能状態を示している。 図１７ｂは食事を摂る間の供給装置のポンプ機能状態を示している。

図１７ａ〜図１７ｂに示すように、供給装置の折り畳み部分２２はポンプとして機能する。図に示すように、折り畳み部分２２は最初に引き伸ばされ、次いで押しつぶされる。供給装置の容積は、ユーザが食べるために食品を容易に絞り出せるような方法で変化する。

Claims (10)

1. 弾性材料から成り、円形基部（１）と、前記円形基部（１）から下方に延在することによって形成されるサック（２）とを含み、前記サック（２）の端部（２１）において、１つ以上のアパーチャ（２１１）が存在する供給装置であって、前記サックが折り畳み部分（２２）を含む、供給装置。
2. 前記折り畳み部分（２２）は前記円形基部（１）近傍のサック（２）の前記端部に位置する、請求項１に記載の供給装置。
3. 前記折り畳み部分（２２）は上部から底部へ徐々に収縮する形状となっている、請求項１に記載の供給装置。
4. 前記折り畳み部分（２２）は複数の離間された環状突出部（２２１）と環状凹部（２２２）とを含む、請求項１に記載の供給装置。
5. 前記凹部（２２２）の断面は弧状またはくさび形となっている、請求項４に記載の供給装置。
6. 前記折り畳み部分（２２）は、３つまたは４つの環状凹部（２２２）と、前記凹部（２２２）によって離間される３つまたは４つの環状突出部（２２１）とを含む、請求項１に記載の供給装置。
7. 前記サック（２）の前記凹部（２２２）の厚さは前記サックの他の部分の厚さの０．４〜０．７倍である、請求項１に記載の供給装置。
8. 前記円形基部（１）から上方に延在する接続部（３）をさらに含み、前記接続部は円形接続片（３１）を含み、円形溝（３２）が前記円形接続片（３１）と前記円形基部（１）との間に形成され、前記円形接続片（３１）の外周が位置決め用のノッチを有する、請求項１に記載の供給装置。
9. 弾性材料から成り、円形基部（１）と、前記円形基部（１）から下方に延在することによって形成されるサック（２）とを含み、前記サック（２）の端部（２１）において、１つ以上のアパーチャ（２１１）が存在する供給装置であって、前記サックが折り畳み部分（２２）を含み、
   前記折り畳み部分（２２）は円形基部（１）近傍のサック（２）の端部に位置し、
   前記折り畳み部分（２２）は複数の離間された環状突出部（２２１）と環状凹部（２２２）とを含み、
   前記サックの前記突出部（２２１）の厚さは前記サックの前記凹部（２２２）の厚さよりも大きく、
   前記凹部（２２２）の断面は弧状またはくさび形となっており、
   請求項１に記載の供給装置であって、前記サック（２）の前記凹部（２２２）の厚さは前記サックの他の部分の厚さの０．４〜０．７倍である、
   供給装置。
10. 請求項１から９のいずれか１項に記載の供給装置を含む、供給器具。

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