JP2015166070A - イオン交換装置 - Google Patents

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稔文 山崎
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Abstract

【課題】装置の正面側からメンテナンスを行う空間がない幅の狭い空間にも設置することができて、必要なメンテナンスを支障なく行うことのできるイオン交換装置を提供すること。【解決手段】イオン交換装置1は、原水W1を導入することにより処理水W2を製造するイオン交換樹脂床211が収容される圧力タンク2と、イオン交換樹脂床211を再生する再生液W3が貯留される再生液タンク4と、原水導入部51及び処理水導出部52を有する配管部5と、を備える。圧力タンク2及び配管部5は、再生液タンク4を挟んでその両側にそれぞれ配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、硬水軟化装置等のイオン交換装置に関する。
近年、一般家庭の生活用水や食品製造業の加工用水として、軟水の特性や効能が注目されるようになり、軟水を製造するためのイオン交換装置(いわゆる、硬水軟化装置)が普及し始めている。軟水製造用のイオン交換装置は、水道水や地下水等の原水に含まれる硬度成分(カルシウムイオン及びマグネシウムイオン)を陽イオン交換樹脂により吸着して除去し、処理水である軟水を製造する(特許文献1、2参照)。
上記のような硬水軟化装置において、イオン交換樹脂床は、所定の採水量に達すると、イオン交換基が硬度成分でほぼ飽和状態になり、イオン交換能力を失う状態(即ち破過状態)になる。そこで、硬水軟化装置では、イオン交換樹脂床が破過状態になる前に、イオン交換樹脂床が収容される圧力タンクへ再生液としての塩水を供給してイオン交換能力を回復させる再生動作が行われる。再生液としての塩水は、再生液タンク(塩水タンク)に貯留される。
一般的な硬水軟化装置は、イオン交換樹脂床が収容される圧力タンクと、再生液としての塩水が貯留される再生液タンクと、原水を導入する原水導入部及び圧力タンク内でイオン交換樹脂により処理された処理水を導出する処理水導出部を有する配管部とを備えて構成される。更に、家庭用の硬水軟化装置では、これらの要素に加えて、圧力タンク、再生液タンク及び配管部を収容する筐体を備えて構成される。圧力タンクには、通水工程や再生工程等の流路を切り換えるためのコントロールバルブが設けられ、このコントロールバルブを介して、圧力タンクは、配管部と接続される。そのため、一般に、筐体内において、圧力タンクと配管部とは、互いに隣接して配置され、再生液タンクは、圧力タンクの付近に配置される。特許文献1の硬水軟化装置では、再生液タンクは、圧力タンクの上方付近に配置される。また、特許文献2の硬水軟化装置では、コントロールバルブの通水系ポート(原水入口,軟水出口)と再生系ポート(塩水入口,排水出口)とが反対側に位置するため、圧力タンクを挟んで配管部とは反対側に再生液タンクが配置される。
特開2009−178665号公報 特開2002−28646号公報
近年、硬水軟化装置が一般家庭に普及するのに伴い、様々な場所に硬水軟化装置を設置することが求められるようになった。例えば、戸建て住宅の家屋とそれに隣接する塀との間の幅の狭い空間に、硬水軟化装置は設置される。硬水軟化装置は、据付現場の給水配管と接続されるものであるため、一旦設置すると、通常、移動させることはできない。そして、圧力タンクは、イオン交換樹脂の交換等のメンテナンスを定期的に行う必要がある。配管部も、ストレーナやフィルタの部品交換等のメンテナンスを定期的に行う必要がある。
しかしながら、従来の硬水軟化装置では、装置の正面側から作業者がメンテナンスを行う構造が一般的である。そのため、硬水軟化装置の外形寸法よりも大きい空間があるにも拘わらず、装置の正面側からメンテナンスを行う空間がないという理由で、幅の狭い空間には硬水軟化装置を設置することができないという課題があった。
本発明は、装置の正面側からメンテナンスを行う空間がない幅の狭い空間にも設置することができて、必要なメンテナンスを支障なく行うことのできるイオン交換装置を提供することを目的とする。
本発明は、原水を導入することにより処理水を製造するイオン交換樹脂床が収容される圧力タンクと、前記イオン交換樹脂床を再生する再生液が貯留される再生液タンクと、原水導入部及び処理水導出部を有する配管部と、を備え、前記圧力タンク及び前記配管部は、前記再生液タンクを挟んでその両側にそれぞれ配置される、イオン交換装置に関する。
また、前記圧力タンク、前記再生液タンク及び前記配管部を収容する筐体を更に備え、前記筐体は、前記圧力タンクが配置された側及び前記配管部が配置された側に、それぞれ取り外し可能な筐体側部を有することが好ましい。
また、前記筐体は、基部と、前記圧力タンクが配置された側の圧力タンク側筐体側部と、前記配管部が配置された側の配管部側筐体側部と、前記両筐体側部間に挟まれる筐体中央部とによって構成され、前記筐体中央部は、前記基部に固定され、前記圧力タンク側筐体側部及び前記配管部側筐体側部は、前記筐体中央部及び前記基部に対してそれぞれ着脱されることが好ましい。
また、前記圧力タンクには、流路制御バルブユニットが付設され、前記流路制御バルブユニットには、前記配管部の前記原水導入部から当該流路制御バルブユニットに至る入口管路、及び当該流路制御バルブユニットから前記配管部の前記処理水導出部に至る出口管路が接続され、前記流路制御バルブユニット付近の前記入口管路及び前記出口管路には、当該入口管路と当該出口管路とを直接接続して、前記流路制御バルブユニットを含む前記圧力タンクを前記入口管路及び前記出口管路から切り離し可能なバイパスバルブが設けられ、前記バイパスバルブは、前記圧力タンク側筐体側部が取り外されたときに、前記圧力タンクが配置された側から操作されるハンドルを有することが好ましい。
また、前記入口管路及び前記出口管路は、前記再生液タンクを越えて延び、前記再生液タンクは、当該再生液タンクの外側に前記入口管路及び前記出口管路の配置を許容する凹部を有することが好ましい。
また、前記配管部には、保温用のヒータが設けられ、前記ヒータは、前記筐体の前記配管部側筐体側部の内側に取り付けられることが好ましい。
本発明によれば、装置の正面側からメンテナンスを行う空間がない幅の狭い空間にも設置することができて、必要なメンテナンスを支障なく行うことのできるイオン交換装置を提供することができる。
本発明のイオン交換装置の一実施形態としての硬水軟化装置1の斜視図である。 本実施形態の硬水軟化装置1の展開斜視図である。 本実施形態の硬水軟化装置1の一部を断面にして示す正面図である。 本実施形態の硬水軟化装置1の一部を断面にして示す右側面図である。 本実施形態の硬水軟化装置1の一部を断面にして示す平面図である。 本実施形態の硬水軟化装置1において連結状態にあるコントロールバルブ及びバイパスバルブを示す斜視図である。 本実施形態の硬水軟化装置1においてコントロールバルブ及びバイパスバルブの切り離した状態を示す斜視図である。 本実施形態の硬水軟化装置1の通水工程を示す全体構成図である。 本実施形態の硬水軟化装置1の再生工程を示す全体構成図である。 本実施形態の硬水軟化装置1の押出工程を示す全体構成図である。 本実施形態の硬水軟化装置1のリンス工程を示す全体構成図である。 本実施形態の硬水軟化装置1においてコントロールバルブとバイパスバルブとを切り離した状態を示す全体構成図である。
以下、本発明のイオン交換装置の一実施形態としての硬水軟化装置1について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の硬水軟化装置1は、水道水、地下水、工業用水等の原水中に含まれる硬度成分をナトリウムイオン(又は、カリウムイオン)へ置換して軟水を生成する。硬水軟化装置1は、軟水を各種の用水として需要箇所へ供給する目的で使用される。硬水軟化装置1は、家屋やマンション等の居住建物、ホテルや大衆浴場等の集客施設、ボイラやクーリングタワー等の冷熱機器、食品加工装置や洗浄装置等の水使用機器等に接続される。特に、硬水軟化装置1は、一般家庭において水道水を原水として使用するのに適している。
本実施形態の硬水軟化装置1は、原水W1をイオン交換樹脂床211(後述)で軟水化して得られた処理水(軟水)W2を浴室等の需要箇所(図示せず)に供給する通水工程、塩水W3を供給してイオン交換樹脂床211を再生させる再生工程、イオン交換樹脂床211に供給された塩水W3を押し出す押出工程、及びイオン交換樹脂床211に残留した塩水W3を洗浄するリンス工程を実行可能な構成を備える。
まず、図1〜図5、図8を参照して、本実施形態の硬水軟化装置1を構成する各構成要素について説明する。以下の説明において「ライン」とは、流路、経路、管路等の総称である。
本実施形態の硬水軟化装置1は、圧力タンク2と、再生液タンクとしての塩水タンク4と、配管部5と、筐体6と、を備えて構成される。圧力タンク2の内部には、原水(例えば、水道水)W1を導入することにより処理水としての軟水W2を製造するイオン交換樹脂床211が収容される。塩水タンク4の内部には、圧力タンク2内のイオン交換樹脂床211を再生する再生液としての塩水W3が貯留される。配管部5は、原水W1を導入する原水導入部51、及び軟水W2を導出する処理水導出部としての軟水導出部52を有する。筐体6は、圧力タンク2、塩水タンク4及び配管部5を収容する。
図2、図3、図8に示すように、圧力タンク2は、丸みを帯びた底部を有する筒状体(例えば、円筒)であり、上部に開口21を有している。圧力タンク2の内部には、開口21の中央部から圧力タンク2の底部付近まで延びる集配液管231(図8参照)が設けられる。圧力タンク2の開口21において集配液管231を除く領域には、頂部スクリーン241が設けられる。集配液管231の下端部と圧力タンク2の底部との間には、底部スクリーン242が設けられる。そのため、集配液管231の上端部から圧力タンク2に流入した液体は、集配液管231内を下降してその下端部から底部スクリーン242を通って集配液管231の外側に出て、集配液管231の外側における圧力タンク2の内部空間を上昇して頂部スクリーン241を通って圧力タンク2から外に出る。反対に、頂部スクリーン241を通って圧力タンク2に流入した液体は、圧力タンク2の内部空間を下降して底部スクリーン242を通って集配液管231の中に入り、集配液管231内を上昇してその上端部から圧力タンク2の外に出る。
集配液管231の外側における圧力タンク2の内部空間には、陽イオン交換樹脂ビーズからなるイオン交換樹脂床211、及び濾過砂利からなる支持床212が、収容される。支持床212は、圧力タンク2の底部側に配置される。支持床212は、イオン交換樹脂床211に対する流体の整流部材として機能する。イオン交換樹脂床211は、支持床212の上方に積層される。イオン交換樹脂床211は、原水W1を軟水化する処理材として機能する。
圧力タンク2の上部の開口21には、流路制御バルブユニットとしてのコントロールバルブ3が取り付けられる。図8に示すように、コントロールバルブ3は、流路切換バルブ31と、後述するバイパスバルブ32の着脱受け部3211と、エゼクタ33と、ストレーナ34と、ブラインバルブ35と、ドレンバルブ36と、原水ラインL12と、軟水ラインL21、L22、L23、L24と、希釈水ラインL31、L32と、塩水ラインL41、L42、L43、L44と、排水ラインL51、L52、L53、L54と、を備える。後述するように、軟水ラインL21〜L24、希釈水ラインL31、L32、塩水ラインL44は、原水ラインとしても機能する。軟水ラインL21は、塩水ラインとしても機能する。
流路切換バルブ31は、一端部が開口した筒状のバルブハウジング311と、筒状のバルブ本体312とを備える。バルブ本体312は、一端部が開口し、バルブハウジング311の内部に収容されてバルブハウジング311の軸線方向に沿って摺動可能である。バルブハウジング311は、その周壁に、軸線方向に沿って所定の間隔を隔てて4つの孔3111〜3114を備える。バルブ本体312は、3つのシール部3121〜3123を備える。3つのシール部3121〜3123は、軸線方向に沿って所定の間隔を隔てて周壁から外方へ張り出している。バルブ本体312は、その頂部に1つの孔3124を備える。
流路切換バルブ31の開口端部は、圧力タンク2の集配液管231の上端部に水密に取り付けられる。原水ラインL12の一端は、バイパスバルブ32の着脱受け部3211の後述する第2流路L2に接続される。原水ラインL12の他端は、流路切換バルブ31のバルブハウジング311の第1孔3111に接続される。軟水ラインL21の一端は、圧力タンク2の開口21において集配液管231を除く領域に水密に接続される。軟水ラインL21の他端は、軟水ラインL22の一端と、塩水ラインL44の一端との接続点に接続される。軟水ラインL22の他端は、流路切換バルブ31のバルブハウジング311の第3孔3113に接続される。軟水ラインL23の一端は、流路切換バルブ31のバルブハウジング311の第2孔3112に接続される。軟水ラインL23の他端は、軟水ラインL24の一端と、希釈水ラインL31の一端との接続点に接続される。軟水ラインL24の他端は、バイパスバルブ32の着脱受け部3211の後述する第3流路L3に接続される。
希釈水ラインL31の他端は、ストレーナ34の一側に接続される。ストレーナ34の他側には、希釈水ラインL32の一端が接続される。希釈水ラインL32の他端は、エゼクタ33の一側に接続される。エゼクタ33の他側には、塩水ラインL44の他端が接続される。エゼクタ33の吸込み口には、塩水ラインL43の一端が接続される。塩水ラインL43の他端は、ブラインバルブ35の一側に接続される。ブラインバルブ35の他側には、塩水ラインL42の一端が接続される。塩水ラインL42の他端は、コントロールバルブ3の外方に設けられる塩水流量計44の一側に接続される。塩水流量計44の他側には、塩水ラインL41の一端が接続される。塩水ラインL41の他端は、塩水タンク4の塩水取り出し部に接続される。排水ラインL51の一端は、流路切換バルブ31のバルブハウジング311の第4孔3114に接続される。排水ラインL51の他端は、ドレンバルブ36の一側に接続される。ドレンバルブ36の他側には、排水ラインL52の一端が接続される。排水ラインL52の他端は、排水ラインL53の一端と、排水ラインL54の一端との接続点に接続される。排水ラインL53の他端は、塩水タンク4のオーバフロー部に接続される。排水ラインL54の他端は、系外の排水溝等に解放される。
コントロールバルブ3には、配管部5の原水導入部51からコントロールバルブ3に至る原水ラインL11、及びコントロールバルブ3から配管部5の軟水導出部52に至る軟水ラインL25が接続される。具体的には、コントロールバルブ3付近の原水ラインL11及び軟水ラインL25には、バイパスバルブ32が設けられる。バイパスバルブ32は、原水ラインL11と軟水ラインL25とを直接接続して、コントロールバルブ3を含む圧力タンク2を原水ラインL11及び軟水ラインL25から切り離すことが可能である。
バイパスバルブ32は、内部に4つの流路L1〜L4を有するバルブハウジング321と、バルブハウジング321の内部に収容されて流路L1〜L4の流通を切換可能なバルブ本体322と、を備える。バルブハウジング321の第1流路L1と第4流路L4とは、互いに一直線上に配置される。第2流路L2と第3流路L3とは、互いに平行に配置される。第1流路L1及び第4流路L4の向きと、第2流路L2及び第3流路L3の向きとは、互いに直交する。バルブハウジング321の第2流路L2及び第3流路L3側の先端部は、着脱受け部3211として、バルブハウジング321に対して着脱可能に構成される。
図6、図7に示すように、バイパスバルブ32の着脱受け部3211は、コントロールバルブ3側に設けられる。着脱受け部3211は、2つの円筒状の内周面3212、3213を有する。バイパスバルブ32の第2流路L2及び第3流路L3側を構成する部分は、2つの円筒部3214、3215を備える。円筒部3214、3215は、円筒状の外周面を有し、この外周面には、Oリング3216、3217がそれぞれ装着される。円筒部3214、3215を着脱受け部3211の内周面3212、3213に圧入したうえ、左右の連結金具3231、3232をねじ留めすることによって、バイパスバルブ32は、コントロールバルブ3に連結される。このとき、Oリング3216、3217の作用により、バイパスバルブ32とコントロールバルブ3とは、水密に連結される。左右の連結金具3231、3232を外したうえ、ハンドル324を操作すると、Oリング3216、3217の抵抗に抗して、円筒部3214、3215を着脱受け部3211の内周面3212、3213から抜き取ることができる。即ち、バイパスバルブ32は、コントロールバルブ3から切り離される。
バイパスバルブ32の通常使用時には、バルブ本体322は、図8〜図11に示す位置にある。このとき、バイパスバルブ32の第1流路L1と第2流路L2とは、互いに連通する。バイパスバルブ32の第3流路L3と第4流路L4とは、互いに連通する。バイパスバルブ32の切り離し時には、バルブ本体322は、図12に示す位置にある。このとき、バイパスバルブ32の第1流路L1と第4流路L4とは、互いに連通する。バイパスバルブ32の第2流路L2と第3流路L3とは、互いに連通する。
バイパスバルブ32の第1流路L1には、原水ラインL11の一端が接続される。バイパスバルブ32の第4流路L4には、軟水ラインL25の一端が接続される。原水ラインL11の他端及び軟水ラインL25の他端は、据付現場の給水配管(例えば、水道管)に接続される。即ち、水道管の上流側に原水ラインL11の他端が接続され、水道管の下流側に軟水ラインL25の他端が接続される。水道管に接続される原水ラインL11の他端は、原水W1を導入する原水導入部51を構成する。水道管に接続される軟水ラインL25の他端は、処理水としての軟水W2を導出する処理水導出部としての軟水導出部52を構成する。
原水ラインL11には、原水導入部51に近い側から順に、通水流量計511、逆止弁付きボール止水栓512、ストレーナ513、減圧弁514、逃がし弁515、及びフロースイッチ516が設けられる。フロースイッチ516の下流側には、負圧破壊弁517及びフィルタ518が設けられる。通水流量計511は、原水W1の通水流量を計測する。逆止弁付きボール止水栓512は、原水W1の流れを一方向に規制して原水W1の逆流を防止する。ストレーナ513は、原水W1に含まれる微細粒子の流通を阻止する。減圧弁514は、原水W1を所定の水圧まで減圧する。逃がし弁515は、原水W1の水圧や装置二次側からの背圧が所定値以上になった場合に、過剰な圧力を系外に逃がすことにより、圧力タンク2やコントロールバルブ3を保護する。フロースイッチ516は、所定流量の原水W1が流通したことを検知すると、検出信号を制御部(図示せず)に出力する。負圧破壊弁517は、系内での負圧発生時に開弁して大気を吸入する。軟水ラインL25には、バイパスバルブ32に近い側から順に、コック付きストレーナ521、及び逆止弁付きボール止水栓522が設けられる。コック付きストレーナ521は、軟水W2に混入した異物(イオン交換樹脂の細粒や破砕片)を捕捉可能であり、コックを開けることによりその異物を系外に排出する。逆止弁付きボール止水栓522は、軟水W2の流れを一方向に規制して軟水W2の逆流を防止する。原水ラインL11及び軟水ラインL25におけるこれらの構成要素は、配管部5を構成する。
流路切換バルブ31は、採水及び再生に関して、原水W1を圧力タンク2の底部スクリーン242へ配液しながら、頂部スクリーン241で集液することにより原水W1の上昇流を生成して、処理水である軟水W2を製造する通水工程の水(原水W1、軟水W2)の流れ、及び、再生液である塩水W3を頂部スクリーン241へ配液しながら、底部スクリーン242で集液することにより塩水W3の下降流を生成して、イオン交換樹脂床211を再生させる再生工程の塩水W3の流れを、切り換え可能なバルブである。
流路切換バルブ31において、バルブ本体312の第1シール部3121がバルブハウジング311の第1孔3111と第2孔3112との間に位置するときに、バルブ本体312の第2シール部3122は、バルブハウジング311の第3孔3113と第4孔3114との間に位置し、バルブ本体312の第3シール部3123は、バルブハウジング311の第4孔3114と開口端部との間に位置する。このとき、バルブハウジング311の第1孔3111は、バルブハウジング311の周壁内面とバルブ本体312の周壁外面との間の所定の間隙、バルブハウジング311の頂部内側の空間、及びバルブ本体312の頂部の孔3124を介して、バルブ本体312の内側の空間と連通する。即ち、バルブハウジング311の第1孔3111は、圧力タンク2の集配液管231の上端部と連通する。バルブハウジング311の第2孔3112と第3孔3113とは、バルブハウジング311の周壁内面とバルブ本体312の周壁外面との間の所定の間隙を介して、互いに連通する。バルブハウジング311の第4孔3114は、他の孔又はバルブ本体312の内側の空間とは連通しない。以下、この位置関係を流路切換バルブ31の第1の状態という(後述する通水工程参照)。
流路切換バルブ31において、バルブ本体312の第1シール部3121がバルブハウジング311の第1孔3111と頂部との間に位置するときに、バルブ本体312の第2シール部3122は、バルブハウジング311の第2孔3112と第3孔3113との間に位置し、バルブ本体312の第3シール部3123は、バルブハウジング311の第3孔3113と第4孔3114との間に位置する。このとき、バルブハウジング311の第1孔3111は、バルブハウジング311の周壁内面とバルブ本体312の周壁外面との間の所定の間隙を介して、バルブハウジング311の第2孔3112と連通する。バルブハウジング311の第3孔3113は、他の孔又はバルブ本体312の内側の空間とは連通しない。バルブハウジング311の第4孔3114は、バルブ本体312の開口端部側と連通する。即ち、バルブハウジング311の第4孔3114は、圧力タンク2の集配液管231の上端部と連通する。以下、この位置関係を流路切換バルブ31の第2の状態という(後述する再生工程及び押出工程参照)。
流路切換バルブ31において、バルブ本体312の第2シール部3122がバルブハウジング311の第2孔3112に対応する位置にあって第2孔3112を塞がないときに、バルブ本体312の第1シール部3121は、バルブハウジング311の第1孔3111と頂部との間に位置し、バルブ本体312の第3シール部3123は、バルブハウジング311の第3孔3113と第4孔3114との間に位置する。このとき、バルブハウジング311の第2孔3112は、流路切換バルブ31の第2の状態と同様に、バルブハウジング311の周壁内面とバルブ本体312の周壁外面との間の所定の間隙を介して、バルブハウジング311の第1孔3111と連通すると共に、バルブハウジング311の周壁内面とバルブ本体312の周壁外面との間の所定の間隙を介して、バルブハウジング311の第3孔3113とも連通する。バルブハウジング311の第4孔3114は、バルブ本体312の開口端部側と連通する。即ち、バルブハウジング311の第4孔3114は、圧力タンク2の集配液管231の上端部と連通する。以下、この位置関係を流路切換バルブ31の第3の状態という(後述するリンス工程参照)。
塩水タンク4は、上下2段になった底部411を有する筒状体(例えば、角筒)であり、上部に開口412を有している。塩水タンク4の内部には、イオン交換樹脂床211を再生する再生液としての塩水W3が貯留される。塩水タンク4の外周には、底部411から所定の高さに段部413が設けられる。段部413は、これよりも上方における塩水タンク4の横断面の大きさに比べて、これよりも下方における塩水タンク4の横断面の大きさが小さくなった段部である。塩水タンク4の前側には、凹部414が設けられる。凹部414には、後述する入口管路としての原水ラインL11の一部を構成する原水接続管519が配置される。塩水タンク4の後側には、凹部415が設けられる。凹部415には、後述する出口管路としての軟水ラインL25の一部を構成する軟水接続管523が配置される。塩水タンク4は、塩水供給管42を備える。塩水供給管42は、再生工程において、貯留する塩水W3を圧力タンク2に供給するための塩水ラインL41の一部を構成する。塩水W3は、陽イオン交換樹脂ビーズを用いる硬水軟化装置においては、塩化ナトリウム、塩化カリウムの各水溶液等を利用することができる。
ここで、圧力タンク2と、塩水タンク4と、配管部5との配置関係について説明する。図2〜図5に示すように、塩水タンク4は、装置1の中央に配置される。圧力タンク2は、塩水タンク4の一側(左側)に配置される。配管部5は、塩水タンク4の他側(右側)に配置される。圧力タンク2の上部に取り付けられたコントロールバルブ3に連結されたバイパスバルブ32と、配管部5とは、原水接続管519及び軟水接続管523によって接続される。原水接続管519は、塩水タンク4の前側の凹部414内において実質的に水平に配置される。軟水接続管523は、塩水タンク4の後側の凹部415において実質的に水平に配置される。原水接続管519は、原水ラインL11の一部を構成する。軟水接続管523は、軟水ラインL25の一部を構成する。
筐体6は、圧力タンク2及び塩水タンク4を支持する基部61と、塩水タンク4全体及び圧力タンク2の一部の領域において、装置1の前面、背面及び上面を覆う筐体中央部62と、圧力タンク2が配置された側(左側)のタンク側筐体側部としての筐体左部63と、配管部5が配置された側(右側)の配管部側筐体側部としての筐体右部64と、を備える。基部61は、圧力タンク2の丸みを帯びた底部の形状を支える支持形状を有する圧力タンク支持部611と、塩水タンク4の段部413を支える支持形状を有する塩水タンク支持部612と、を備える。圧力タンク支持部611及び塩水タンク支持部612は、一体に構成される。
筐体中央部62は、前面部材621と、背面部材622と、上面部材623と、を備える。前面部材621の下端部は、基部61の前側に固定される。背面部材622の下端部は、基部61の後側に固定される。上面部材623の横幅は、前面部材621及び背面部材622の横幅に比べて長く、装置1全体の横幅に相当する長さを有する。上面部材623は、周囲に下向きのフランジ6231を有する。上面部材623は、塩水タンク4の上部の開口412に対応する位置に、開口6232を有する。開口6232には、蓋体624が被せられる。上面部材623は、圧力タンク2の上部のコントロールバルブ3の上方位置に、開閉可能な窓6233を有する。前面部材621の上端部は、上面部材623の左右に関して中央において、フランジ6231の内側に固定される。背面部材622の上端部は、上面部材623の左右方向の中央において、フランジ6231の内側に固定される。
筐体左部63は、左側面の前縁から左前面が張り出し、左側面の後縁から左背面が張り出した水平断面が略コ字形の形状を有する部材である。筐体左部63は、筐体中央部62の上面部材623の左側において、筐体左部63の上端部を下からフランジ6231の内側に差し込んだうえ、前面部材621及び背面部材622の左側部に係止されて、基部61上に着脱可能に取り付けられる。筐体左部63の取り付けには、適宜の取り付け方法を用いることができる。
筐体右部64は、右側面の前縁から右前面が張り出し、右側面の後縁から右背面が張り出した水平断面が略コ字形の形状を有する部材である。筐体右部64は、筐体中央部62の上面部材623の右側において、筐体右部64の上端部を下からフランジ6231の内側に差し込んだうえ、前面部材621及び背面部材622の右側部に係止されて、基部61上に着脱可能に取り付けられる。筐体左部63の取り付けには、適宜の取り付け方法を用いることができる。筐体右部64の内側には、配管部5の保温用のヒータ53が設けられる。ヒータ53には、面状ヒータを用いることができる。
次に、本実施形態における硬水軟化装置1の運転動作において、通水工程、再生工程、押出工程及びリンス工程について説明する。
〔通水工程〕
図8に示すように、通水工程では、コントロールバルブ3において、流路切換バルブ31は第1の状態にあり、ブラインバルブ35及びドレンバルブ36はいずれも閉位置にある。そのため、原水導入部51から装置1に導入される原水W1は、原水ラインL11、バイパスバルブ32の第1流路L1及び第2流路L2、原水ラインL12、流路切換バルブ31の第1孔3111及び孔3124を順次流れて、圧力タンク2の集配液管231に供給され、底部スクリーン242から配水される。底部スクリーン242から配水された原水W1は、イオン交換樹脂床211を上昇流で通過する。その過程において、原水W1の硬度成分は、ナトリウムイオン(又は、カリウムイオン)へ置換され、原水W1は軟水化される。
イオン交換樹脂床211を通過した処理水(軟水W2)は、圧力タンク2の頂部で頂部スクリーン241へ集水される。その後、軟水W2は、軟水ラインL21、軟水ラインL22、流路切換バルブ31の第3孔3113及び第2孔3112、軟水ラインL23、軟水ラインL24、バイパスバルブ32の第3流路L3及び第4流路L4、軟水ラインL25を順次流れて、軟水導出部52から装置1の外部へ導出されて、軟水W2の需要箇所へ供給される。尚、軟水W2は、軟水ラインL22、流路切換バルブ31の第3孔3113及び第2孔3112、軟水ラインL23を順次流れるのと並行して、塩水ラインL44、エゼクタ33、希釈水ラインL32、ストレーナ34、希釈水ラインL31を順次流れる。
〔再生工程〕
図9に示すように、再生工程では、コントロールバルブ3において、流路切換バルブ31は第2の状態にあり、ブラインバルブ35及びドレンバルブ36はいずれも開位置にある。そのため、原水導入部51から装置1に導入される原水W1は、原水ラインL11、バイパスバルブ32の第1流路L1及び第2流路L2、原水ラインL12、流路切換バルブ31の第1孔3111及び第2孔3112、軟水ラインL23、希釈水ラインL31、ストレーナ34、希釈水ラインL32、エゼクタ33を順次流れる。原水W1が所定の圧力でエゼクタ33を流れることにより、エゼクタ33の吸込み口には、吸込み力が発生する。この吸込み力により、塩水タンク4の内部に貯留された塩水W3は、塩水ラインL41、塩水流量計44、塩水ラインL42、ブラインバルブ35、塩水ラインL43を順次介して、エゼクタ33の吸込み口に吸込まれる。これにより、塩水W3と原水W1とは、エゼクタ33において混合され、所定濃度(約10重量%)の塩水W3となる。
所定濃度の塩水W3は、塩水ラインL44、軟水ラインL21を介して、圧力タンク2の頂部に配置された頂部スクリーン241から配液され、圧力タンク2の内部を下降流で通過する。その過程において、塩水W3は、イオン交換樹脂床211を再生する。使用済みの塩水W3は、圧力タンク2の底部に配置された底部スクリーン242で集液され、圧力タンク2の集配液管231内を上昇して、流路切換バルブ31の第4孔3114、排水ラインL51、ドレンバルブ36、排水ラインL52、排水ラインL54を順次流れて系外に排水される。この再生工程は、所定時間実行され、所定量の塩水W3を供給することにより完了する。
尚、軟水ラインL23を流れる原水W1は、希釈水ラインL31へ流れる一方、軟水ラインL24へも流れる。そのため、塩水W3を所定濃度に希釈するのに過剰な原水W1は、軟水ラインL24から、バイパスバルブ32の第3流路L3及び第4流路L4、軟水ラインL25、軟水導出部52を順次流れて、軟水W2の需要箇所へ一時的に供給される。
〔押出工程〕
図10に示すように、押出工程では、コントロールバルブ3において、流路切換バルブ31は第2の状態にあり、ブラインバルブ35及びドレンバルブ36はいずれも開位置にある。これは、図9に示す再生工程と同じである。但し、塩水タンク4の内部には、塩水タンク4の塩水取り出し部から塩水ラインL41への塩水W3の流通を妨げることが可能なバルブ(図示せず)が、設けられている。このバルブは、再生工程では開位置にあり、塩水W3の流通を妨げないのに対して、押出工程では閉位置にあり、塩水W3の流通を妨げる。そのため、原水導入部51から装置1に導入される原水W1は、原水ラインL11、バイパスバルブ32の第1流路L1及び第2流路L2、原水ラインL12、流路切換バルブ31の第1孔3111及び第2孔3112、軟水ラインL23、希釈水ラインL31、ストレーナ34、希釈水ラインL32、エゼクタ33、塩水ラインL44、軟水ラインL21を介して、圧力タンク2の頂部に配置された頂部スクリーン241から配水され、圧力タンク2の内部を下降流で通過する。その過程において、原水W1は、先行して供給された塩水W3を押し出しながら、引き続き、イオン交換樹脂床211を再生する。使用済みの塩水W3及び原水W1は、圧力タンク2の底部に配置された底部スクリーン242で集水され、圧力タンク2の集配液管231内を上昇して、流路切換バルブ31の第4孔3114、排水ラインL51、ドレンバルブ36、排水ラインL52、排水ラインL54を順次流れて系外に排水される。この押出工程は、所定時間実行され、所定量の原水W1を供給して塩水W3を押し出すことにより完了する。
尚、軟水ラインL23を流れる原水W1は、希釈水ラインL31へ流れる一方、軟水ラインL24へも流れる。そのため、塩水W3を押し出すのに過剰な原水W1は、軟水ラインL24から、バイパスバルブ32の第3流路L3及び第4流路L4、軟水ラインL25、軟水導出部52を順次流れて、軟水W2の需要箇所へ一時的に供給される。
〔リンス工程〕
図11に示すように、リンス工程では、コントロールバルブ3において、流路切換バルブ31は第3の状態にあり、ブラインバルブ35は閉位置にあり、ドレンバルブ36は開位置にある。そのため、原水導入部51から装置1に導入される原水W1は、原水ラインL11、バイパスバルブ32の第1流路L1及び第2流路L2、原水ラインL12、流路切換バルブ31の第1孔3111及び第2孔3112を通り、この第2孔3112から、一方では、軟水ラインL23、希釈水ラインL31、ストレーナ34、希釈水ラインL32、エゼクタ33、塩水ラインL44を通る流れとなり、他方では、流路切換バルブ31の第3孔3113、軟水ラインL22を通る流れとなる。この両方の流れは、軟水ラインL21において合流して1つの流れとなって、圧力タンク2の頂部に配置された頂部スクリーン241から配水され、圧力タンク2の内部を下降流で通過する。その過程において、原水W1は、イオン交換樹脂床211の内部に残留する塩水W3を洗い流しながら、イオン交換樹脂床211をリンスする。使用済みの原水W1は、圧力タンク2の底部に配置された底部スクリーン242で集水され、圧力タンク2の集配液管231内を上昇して、流路切換バルブ31の第4孔3114、排水ラインL51、ドレンバルブ36、排水ラインL52、排水ラインL54を順次流れて系外に排水される。このリンス工程は、所定時間実行され、所定量の原水W1を供給することにより完了する。
このように、リンス工程では、押出工程の場合に原水W1が流れる流路切換バルブ31の第2孔3112から軟水ラインL23、希釈水ラインL31、ストレーナ34、希釈水ラインL32、エゼクタ33、塩水ラインL44を通る流れとは別に、流路切換バルブ31の第3孔3113、軟水ラインL22を通る流れは、作られる。この両方の流れは、軟水ラインL21において合流して1つの流れとなって、圧力タンク2に供給される。従って、圧力タンク2への単位時間当たりの原水供給量は、押出工程の場合よりも大きくなる。このため、イオン交換樹脂床211の内部に残留する塩水W3は、速やかに洗い流される。
このリンス工程の場合も、軟水ラインL23を流れる原水W1は、希釈水ラインL31へ流れる一方、軟水ラインL24へも流れる。そのため、過剰な原水W1は、軟水ラインL24から、バイパスバルブ32の第3流路L3及び第4流路L4、軟水ラインL25、軟水導出部52を順次流れて、軟水W2の需要箇所へ一時的に供給される。
上述した本実施形態の硬水軟化装置1によれば、例えば、以下のような様々な効果が奏される。
本実施形態の硬水軟化装置1は、原水W1を導入することにより軟水W2を製造するイオン交換樹脂床211が収容される圧力タンク2と、イオン交換樹脂床211を再生する塩水W3が貯留される塩水タンク4と、原水導入部51及び軟水導出部52を有する配管部5と、を備え、圧力タンク2及び配管部5は、塩水タンク4を挟んでその両側にそれぞれ配置される。
そのため、圧力タンク2、塩水タンク4及び配管部5について、圧力タンク2に対しては装置1の圧力タンク2の側からメンテナンスを行うことができ、配管部5に対しては装置1の配管部5の側からメンテナンスを行うことができる。つまり、圧力タンク2又は配管部5のメンテナンスを装置1の正面側から行わなくて済む。従って、装置1の正面側からメンテナンスを行う空間がない幅の狭い空間にも設置することができて、必要なメンテナンスを支障なく行うことができる。なお、塩水タンク4は、塩水の原料としての塩の補充をユーザが時々行う以外に、修理、交換等のメンテナンスをする必要がほとんど無い。
また、硬水軟化装置1は、圧力タンク2、塩水タンク4及び配管部5を収容する筐体6を更に備え、筐体6は、圧力タンク2が配置された側及び配管部5が配置された側に、取り外し可能な筐体左部63及び筐体右部64をそれぞれ有する。そのため、メンテナンスの際には、筐体6のうちの筐体左部63を取り外すだけで、圧力タンク2のメンテナンスを行うことができる。また、筐体6のうちの筐体右部64を取り外すだけで、配管部5のメンテナンスを行うことができる。従って、メンテナンスを行う際に、筐体左部63又は筐体右部64の取り外し及び取り付けを容易に行うことができる。
また、筐体6は、基部61と、圧力タンク2が配置された側の筐体左部63と、配管部5が配置された側の筐体右部64と、筐体左部63及び筐体右部64間に挟まれる筐体中央部62とによって構成され、筐体中央部62は、基部61に固定され、筐体左部63及び筐体右部64は、筐体中央部62及び基部61に対してそれぞれ着脱される。そのため、メンテナンスの際に、筐体左部63又は筐体右部64の着脱をより確実に行うことができる。
また、圧力タンク2には、コントロールバルブ3が取り付けられ、コントロールバルブ3には、配管部5の原水導入部51からコントロールバルブ3に至る原水ラインL11、及びコントロールバルブ3から配管部5の軟水導出部52に至る軟水ラインL25が接続され、コントロールバルブ3付近の原水ラインL11及び軟水ラインL25には、原水ラインL11と軟水ラインL25とを直接接続して、コントロールバルブ3を含む圧力タンク2を原水ラインL11及び軟水ラインL25から切り離し可能なバイパスバルブ32が設けられ、バイパスバルブ32は、筐体左部63が取り外されたときに、圧力タンク2が配置された側から操作されるハンドル324を有する。
そのため、圧力タンク2のメンテナンスの際には、筐体左部63を取り外した後、圧力タンク2が配置された側から簡単に手の届く位置にあるハンドル324を操作して、バイパスバルブ32を通常状態からバイパス状態に切り換えることによって、コントロールバルブ3を含む圧力タンク2を、原水ラインL11及び軟水ラインL25から切り離すことができる。従って、コントロールバルブ3を含む圧力タンク2の切り離し操作を、圧力タンク2が配置された側から簡単に行うことができる。また、バイパス状態にあるとき、バイパスバルブ32は、原水ラインL11及び軟水ラインL25を直結する。そのため、ユーザは、圧力タンク2のメンテナンス中でも、原水W1を支障なく使用することができる。
また、原水ラインL11及び軟水ラインL25は、塩水タンク4を越えて延び、塩水タンク4は、塩水タンク4の外側に原水ラインL11及び軟水ラインL25の配置を許容する凹部414、415を有する。そのため、塩水タンク4の設置空間を無駄にすることなく、原水ラインL11及び軟水ラインL25を支障なく配置することができる。
また、配管部5には、保温用のヒータ53が設けられ、ヒータ53は、筐体6の筐体右部64の内側に取り付けられる。そのため、外気温が低い時季でも、配管部5内の原水W1又は軟水W2の凍結を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
1 硬水軟化装置(イオン交換装置)
2 圧力タンク
3 コントロールバルブ(流路制御バルブユニット)
32 バイパスバルブ
324 ハンドル
4 塩水タンク(再生液タンク)
414 凹部
415 凹部
5 配管部
51 原水導入部
52 軟水導出部(処理水導出部)
53 ヒータ
6 筐体
61 基部
62 筐体中央部
63 筐体左部(圧力タンク側筐体側部)
64 筐体右部(配管部側筐体側部)
L11 原水ライン(入口管路)
L25 軟水ライン(出口管路)

Claims (6)

  1. 原水を導入することにより処理水を製造するイオン交換樹脂床が収容される圧力タンクと、
    前記イオン交換樹脂床を再生する再生液が貯留される再生液タンクと、
    原水導入部及び処理水導出部を有する配管部と、を備え、
    前記圧力タンク及び前記配管部は、前記再生液タンクを挟んでその両側にそれぞれ配置される、イオン交換装置。
  2. 前記圧力タンク、前記再生液タンク及び前記配管部を収容する筐体を更に備え、
    前記筐体は、前記圧力タンクが配置された側及び前記配管部が配置された側に、それぞれ取り外し可能な筐体側部を有する、請求項1に記載のイオン交換装置。
  3. 前記筐体は、基部と、前記圧力タンクが配置された側の圧力タンク側筐体側部と、前記配管部が配置された側の配管部側筐体側部と、前記両筐体側部間に挟まれる筐体中央部とによって構成され、
    前記筐体中央部は、前記基部に固定され、
    前記圧力タンク側筐体側部及び前記配管部側筐体側部は、前記筐体中央部及び前記基部に対してそれぞれ着脱される、請求項2に記載のイオン交換装置。
  4. 前記圧力タンクには、流路制御バルブユニットが付設され、
    前記流路制御バルブユニットには、前記配管部の前記原水導入部から当該流路制御バルブユニットに至る入口管路、及び当該流路制御バルブユニットから前記配管部の前記処理水導出部に至る出口管路が接続され、
    前記流路制御バルブユニット付近の前記入口管路及び前記出口管路には、当該入口管路と当該出口管路とを直接接続して、前記流路制御バルブユニットを含む前記圧力タンクを前記入口管路及び前記出口管路から切り離し可能なバイパスバルブが設けられ、
    前記バイパスバルブは、前記圧力タンク側筐体側部が取り外されたときに、前記圧力タンクが配置された側から操作されるハンドルを有する、請求項3に記載のイオン交換装置。
  5. 前記入口管路及び前記出口管路は、前記再生液タンクを越えて延び、
    前記再生液タンクは、当該再生液タンクの外側に前記入口管路及び前記出口管路の配置を許容する凹部を有する、請求項4に記載のイオン交換装置。
  6. 前記配管部には、保温用のヒータが設けられ、前記ヒータは、前記筐体の前記配管部側筐体側部の内側に取り付けられる、請求項3〜5のいずれか1項に記載のイオン交換装置。
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