JP2015159774A - 接触性皮膚炎を抑制する食品添加用組成物 - Google Patents

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博子 米元
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Abstract

【課題】接触性皮膚炎を抑制する食品添加用組成物、皮膚に外用したり経口摂取することで接触性皮膚炎を抑制する製剤、食品、飲料並びに皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】大豆イソフラボンが優れた接触性皮膚炎抑制効果を示すことを見出し、有効成分として水溶性大豆イソフラボン素材を用いる接触性皮膚炎を抑制させるための食品添加用組成物。大豆イソフラボンとして水溶性大豆イソフラボン素材が使用され、大豆イソフラボン総量に対して、マロニルイソフラボン配糖体を60重量%以上含む、接触性皮膚炎抑制剤、接触性皮膚炎抑制食品および飲料。更には、大豆イソフラボン総量に対して、マロニルイソフラボン配糖体を50〜95重量%、マロニルイソフラボン配糖体以外のイソフラボンを5〜50重量%含む接触性皮膚炎抑制剤。
【選択図】なし

Description

本発明は接触性皮膚炎を抑制する食品添加用組成物に関する。特に接触性皮膚炎を予防又は治療するための有効成分として作用しうる接触性皮膚炎抑制剤、及び接触性皮膚炎抑制剤を含有する接触性皮膚炎抑制食品、飲料および皮膚外用剤に関する。
接触性皮膚炎疾患は、あるものに接触して間もなく、乃至は数日たって湿疹反応が現れる疾患で、IV型アレルギー反応に起因すると考えられている。アレルギー反応は、I型からIV型のアレルギー反応の4つの型に分けられ、I型からIII型は、アレルギー反応が速やかに現れるので即時型アレルギーともいわれる。一方、IV型アレルギー反応はI型からIII型のアレルギー反応とはそのメカニズムが大きく異なっており、IV型アレルギー反応は抗体が関与せず、感作リンパ球が関与する細胞性免疫反応であり、遅延型アレルギーともいわれている。
花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎等のI型アレルギー疾患は、発症までのアレルギー反応において、IgE抗体が肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球という白血球に結合し、そこに抗原が結合するとこれらの細胞がヒスタミンなどの生理活性物質(ケミカルメディエーター)を放出する。それにより、血管の拡張・透過性亢進などがおこり、浮腫、掻痒などの症状があらわれることが知られている。すなわち、I型アレルギー疾患の発症は、抗原(アレルゲン)の侵入により、該抗原(アレルゲン)に特異的な抗体の産生が開始される段階と、再度の抗原(アレルゲン)の進入によって抗原抗IL(インターロイキン)−4、IL−5、IL−6及びIL−13等のTh2型サイトカインが放出され、好酸球浸潤等を誘導して標的組織に炎症を引惹き起こす段階とからなる。
一方、接触性皮膚炎は、T細胞が関与する遅延型のアレルギー反応で、マクロファージなどの抗原提示細胞を介して抗原情報が伝達された感作T細胞が、種々のサイトカインを放出し、これによって好酸球やマクロファージの集積により遅延型の炎症反応が起こるものである。
IV型アレルギー性疾患に対する治療は、ステロイド剤を用いた外用療法が知られている。ステロイド剤はT細胞やマクロファージに働き、サイトカインの産生を抑制する作用を有し、湿疹の治療に効果を発揮する。しかしながら、ステロイド剤は大量または長期間使用する場合、全身的には副腎皮質機能低下、局所的には皮膚萎縮、潮紅、毛細血管拡張等の重篤な副作用を引き起こす可能性が高い。抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤も補助的に併用される場合もあるが、かゆみの抑制にある程度有効であるにすぎない。
このような現状を鑑みて、安全性が高く、手軽に経口摂取や皮膚に外用によってアレルギー症状を抑制しようという試みがなされているが、接触性皮膚炎の治療又は予防に対しては明確な効果を示すものは少ない。大豆イソフラボンは多くの生理機能、たとえば抗皮膚がん剤(特許文献1)、花粉症などの抗アレルギー(特許文献2)、抗酸化活性(特許文献3)に有効であるものの、接触性皮膚炎の治療又は予防に対しては言及されていない。一方、ウーロン茶中に含まれる新規フラボンC 配糖体(特許文献4)、微粒子化した可溶性の新規フラボノイド製剤(特許文献5)やサラシア属植物の抽出物が接触性皮膚炎の治療に有効であることも知られている(特許文献6)。
特開平11−21246号公報 特開2007−197398号公報 特開2013−147456号公報 特開2004−35474号公報 特表2013−508361号公報 特開2011−231019号公報
そこで本発明は、食品又は医薬品に利用可能であって、皮膚に外用したり、経口摂取することで接触性皮膚炎を抑制する製剤、食品、飲料並びに皮膚外用剤を提供することを課題とした。
背景技術に記載した通り、大豆胚軸や大豆イソフラボン類は、抗皮膚がん剤、花粉症などの抗アレルギー、抗酸化活性に有効であることは知られているが、接触性皮膚炎の治療又は予防に対しては全く言及されておらず、また別の文献では、抗酸化剤が、アトピー性皮膚炎に有効であるとしているが、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎等のI型アレルギーとは異なり、接触性皮膚炎はT細胞が関与する遅延型のアレルギー反応(IV型アレルギー性疾患)であり、発生メカニズムが異なる接触性皮膚炎の治療又は予防に対しては何ら知見を与えるものではなかった。抗アレルギーを示す別の手段として、ウーロン茶中に含まれる新規なフラボンC 配糖体は知られているが、大豆由来のマロニルイソフラボン配糖体とは違うものであり、新規フラボノイド製剤として、難溶性のフラボノイドを微粒子化する方法も開示されているものの、難溶性フラボノイドと水溶性大豆イソフラボンでは全く物が異なり、水溶性大豆イソフラボンの接触性皮膚炎を抑制する効果は知られていなかった。また、サラシア属植物は、スリランカ、インド、タイ、インドネシア、マレーシアなどの熱帯地方に分布する植物であり、容易には入手することが困難で、かつ摂取量も成人で12g/日と多いため、簡単に一般食品や一般飲料に含有させ摂取するには相当の困難であった。以上のことから、手軽に経口摂取や皮膚に外用によって接触性皮膚炎の治療又は予防に対して明確な効果を示し、十分な活用をされている物や方法がないのが現状である。
そこで、本発明者は本課題について鋭意検討した結果、水溶性大豆イソフラボン素材が優れた接触性皮膚炎抑制効果を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、
(1)大豆イソフラボンを有効成分とすることを特徴とする、接触性皮膚炎を抑制させるための食品添加用組成物、
(2)大豆イソフラボンを添加し食品として摂取することを特徴とする、接触性皮膚炎の抑制方法(医療行為を除く)、
(3)大豆イソフラボンを有効成分とすることを特徴とする接触性皮膚炎抑制剤、
(4)大豆イソフラボンとして水溶性大豆イソフラボン素材が使用され、大豆イソフラボン総量に対して、マロニルイソフラボン配糖体を60重量%以上含む、(3)記載の接触性皮膚炎抑制剤、
(5)大豆イソフラボンとして水溶性大豆イソフラボン素材が使用され、大豆イソフラボン総量に対して、マロニルイソフラボン配糖体を50〜95重量%、マロニルイソフラボン配糖体以外のイソフラボンを5〜50重量%含む、(3)記載の接触性皮膚炎抑制剤、
(6)(3)〜(5)の何れか1項に記載の有効成分を含む接触性皮膚炎抑制皮膚外用剤、
(7)(3)〜(5)の何れか1項に記載の有効成分を含む接触性皮膚炎抑制食品および飲料、
である。
本発明によれば、水溶性大豆イソフラボン素材が優れた接触性皮膚炎抑制効果を示し、接触性皮膚炎を抑制する製剤、食品や飲料、皮膚外用剤を提供することができる。
本発明の接触性皮膚炎を抑制する食品添加用組成物は、水溶性大豆イソフラボン素材を必須成分とすることを特徴とするものである。以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明の水溶性大豆イソフラボン素材はアグリコン体であるダイゼイン、ゲニステイン及びグリシテインを基本構造として、それらの遊離の配糖体であるダイジン、ゲニスチン及びグリシチン; それらのマロニル配糖体である6″-O-マロニルダイジン、6″-O-マロニルゲニスチン及び6″-O-マロニルグリシチン; それらのアセチルイソフラボン配糖体である6″-O-アセチルダイジン、6″-O-アセチルゲニスチン、及び6″-O-アセチルグリシチン、並びにそれらの代謝産物であるエクオール等が含まれる。
水溶性大豆イソフラボン素材は、大豆原料から抽出され、精製等により水溶性大豆イソフラボンが濃縮されたものが好ましい。大豆原料としては、例えば丸大豆、脱皮大豆、脱皮脱胚軸大豆、脱脂大豆、大豆胚軸、濃縮大豆たん白、オカラ等が挙げられる。大豆からの抽出には分離大豆たん白の製造時に複製する大豆ホエー、濃縮大豆たん白の製造時に複製する酸洗浄液やアルコール洗浄液、豆腐や豆乳などの製造時に複製する大豆の水浸漬液なども含まれる。
水溶性大豆イソフラボン素材の抽出に使用される溶媒は特に限定されず、公知の方法で抽出すれば良く、好ましくは水性溶媒、より好ましくは水又はメタノール、エタノールもしくはプロパノール等のアルコール類を単独又は混合して用いることができる。例えば、大豆胚軸を原料として、水性溶媒などで抽出することにより、水溶性大豆イソフラボン素材を含む抽出液を風味よく、安価に得ることが可能である。
抽出液は食品に適した状態にして、そのまま、あるいは濃縮により濃縮液とし、あるいは噴霧乾燥により乾燥粉末として加工し、抽出素材を得ることもできる。精製は、カラムクロマトグラフィー等の樹脂処理や有機溶媒等による液液分配法等により行うことができる。抽出物を合成吸着剤に吸着させ、適当な濃度の含水アルコールで水溶性大豆イソフラボン素材を溶出させる方法は、簡易な方法で水溶性大豆イソフラボン素材をより高純度に精製できる。使用可能な合成吸着剤としては、例えばダイヤイオン(三菱化学製)やセパビーズ(三菱化学製)、アンバーライト(住友化学製)等のスチレンジビニルベンゼン系などの非極性合成吸着剤を用いることができる。これを製造用タンクに投入するか、又はカラムに充填して抽出液を接触させ、水溶性大豆イソフラボン素材を吸着させることができる。非吸着成分を洗浄除去した後、吸着した画分を例えば20〜80容量% 含水エタノールで溶出するなどして、高純度の水溶性大豆イソフラボン素材を効率良く得ることができる。水溶性大豆イソフラボン素材中のイソフラボン総量は乾燥重量あたり40重量%以上が好ましく、50重量%以上がより好ましい。この量が少なすぎると、本発明の接触性皮膚炎抑制の機能が低くなるばかりで無く、夾雑物の影響で風味が劣る場合がある。
本発明の水溶性大豆イソフラボン素材は、大豆イソフラボン総量に対してマロニルイソフラボン配糖体が60重量%以上含まれることが好ましく、70重量%以上がより好ましい。マロニルイソフラボン配糖体が少なすぎると、溶解性が充分な状態で存在できなくなりやすく、また体内摂取時に溶解性が劣るため、接触性皮膚炎抑制機能が十分に発揮できなくなる場合がある。マロニルイソフラボン配糖体以外のイソフラボンは5〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%、さらに好ましくは15〜30重量%含まれる程度が適当である。マロニルイソフラボン配糖体以外のイソフラボンが多すぎると、相対的にマロニルイソフラボン配糖体が少なくなるため、接触性皮膚炎の抑制機能が十分に発揮できなくことがある。
本発明の水溶性大豆イソフラボン素材は、接触性皮膚炎を抑制するための食品添加用組成物として、食品に添加することが出来る。添加できる食品としては、特に制限は無く、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、飲料、乳製品、油脂及び油脂加工食品、麺類、水産・畜産加工食品、並びに健康・栄養補助食品などが挙げられる。
本発明が提供する接触性皮膚炎抑制剤の使用方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、一般食品や一般飲料、健康食品、医薬品及び医薬部外品等として使用することができる。また、必要に応じて、本発明の効果に影響を与えない範囲で、他の成分を配合して接触性皮膚炎抑制剤として使用することができる。
本発明の接触性皮膚炎抑制用食品及び飲料は、前記接触性皮膚炎抑制剤を含有してなる食品及び飲料であり、摂取形式に特に制限は無く、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、清涼飲料、栄養飲料、アルコール飲料等の飲料;ガム、チョコレート、キャンディー、スナック菓子、焼き菓子、ゼリー、ジャム、クリーム、パン等の菓子類;アイスクリーム、アイスシャーベット等の冷菓;ソース、たれ、スパイス等の調味料;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、マーガリン、ショートニング、ホイップクリーム、マヨネーズ、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;そば、うどん、中華麺、即席麺等の麺類;かまぼこ、はんぺん、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;カレー、シチュー、マーボドーフ、ミートソース等のレトルト食品;種々の形態の飲料及び食品、並びに健康・栄養補助食品などが挙げられる。
皮膚外用剤としては、軟膏剤、ジェル剤、ゲル剤、クリーム、パック剤、シップ剤、乳液、ローション剤、化粧水、パウダーなどのなどの半固形物や液体あるいは固形物があげられる。また石鹸やシャンプーなどの洗剤に混合して用いることも可能である。さらに、その抑制効果を高める目的で、その他の成分例えば、ポリフェノール類、クロレラ原末、スピルリナ原末、ビフィズス菌、乳酸菌、脂肪酸、アミノ酸、ビタミン類、ミネラル類などを配合することができる。
本発明の接触性皮膚炎抑制剤の摂取量としては、炎症症状等のレベルに応じて適宜選択することができるが、前記水溶性大豆イソフラボン素材の乾燥物重量として、被投与個体の体重1kgあたり0.001g/日以上が好ましく、0.05g/日以上がより好ましい。接触性皮膚炎抑制用食品における、本発明の接触性皮膚炎抑制剤の添加量は、対象となる飲食物の種類に応じて異なり一概には規定することができないが、飲食物本来の味を損なわない範囲で添加すれば良い。本発明の接触性皮膚炎抑制剤は、日常的に経口摂取や皮膚外用することが可能であり、摂取することにより、皮膚炎症等を改善することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)水溶性大豆イソフラボン素材の製造
大豆生胚軸1kgに75容量%の含水エタノール4Lを加え、抽出を行った。抽出液をろ過により分離した後、該抽出液を減圧下、濃縮を行った。このようにして得られた抽出物を水に溶解し、吸着樹脂ダイアイオンHP-20(三菱化学(株)製) を充填したカラム(200mL)にSV2にて負荷した。次に、30容量%の含水エタノールで溶出させた画分を減圧下で濃縮し、乾燥粉末化して大豆イソフラボン抽出素材を得た。得られた素材中の重量あたりのイソフラボン含量は50%、サポニン含量は10%であった。またイソフラボン総量に対して、マロニルイソフラボン配糖体が75重量%、マロニルイソフラボン配糖体以外のイソフラボン(イソフラボンアグリコン、遊離のイソフラボン配糖体、アセチルイソフラボン配糖体の総量)が25重量%であった。
(試験例1)水溶性大豆イソフラボン素材の接触性皮膚炎に対する抑制評価
6週齢雄BALB/cマウスを用い、F2PLD1飼料(オリエンタル酵母社製)を自由摂取させた。1群5匹とし、非感作群、対照群、試験群(0.2%水溶性大豆イソフラボン素材水溶液を自由摂取)の3群で実験を行った。対照群、試験群は実験0日目と1日目に、マウス腹部に0.5%ジニトロフルオロベンゼン(DNFB)で感作をおこなった。実験5日目、12日目、19日目に0.15%DNFBを耳介に塗布し、耳介接触性皮膚炎を惹起させた。最後に塗布した24時間後に、耳介の厚みをマイクロメーターで測定することによって、接触過敏症の程度を評価した。結果を図1に示す。
(実施例2)健康食品として摂取する方法
ゼラチン25重量部(以下同様)、ステアリン酸50部、ペクチン10部、乳糖400部、バレイショ澱粉515部、チアミン10部、L−アスコルビン酸100部、グリセロリン酸カルシウム100部及び実施例1で得た水溶性大豆イソフラボン素材300部を湿式法により整粒後、打錠機を用いて1錠当たり500mgの裸錠に製錠した。この裸錠を糖衣機中に入れ、回転させながらシェラック/エタノール溶液で下掛けした後、常法に従ってアラビアゴム及び二酸化チタンを含む白糖シロップによる本掛け及びワックスによるポリッシングを行い、接触性皮膚炎抑制作用を有する健康食品向けの糖衣錠剤を得た。本健康食品は、水溶性イソフラボン素材を1%含んでおり、接触性皮膚炎を抑制する作用を有するものである。
(実施例3)食品添加用組成物を利用した飲料
市販のヨーグルト味ドリンクベース100gに実施例1で得た水溶性大豆イソフラボン素材を1%の割合で混ぜて食品添加用組成物を得た。この食品添加用組成物を牛乳に対し適量を混合すると、ヨーグルト風味を有する美味な飲料が得られた。本飲料は、水溶性イソフラボン素材を1%含んでおり、接触性皮膚炎を抑制する作用を有するものである。
(実施例4)皮膚外用剤
水溶性大豆イソフラボン素材を1%含有する接触性皮膚炎抑制用の皮膚外用剤を、下記の組成で製造した。
水溶性大豆イソフラボン素材 1.0%
ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0%
モノステアリン酸グリセリン 4.0%
パラフィン 2.5%
セタノール 3.0%
スクワラン 4.0%
シリコン油 0.8%
グリセリン 25.0%
1,3−ブチレングリコール 6.0%
メチルパラベン 0.1%
プロピルパラベン 0.05%
精製水 適量
本皮膚外用剤は、水溶性イソフラボン素材を1%(乾燥重量 0.05%)含んでおり、接触性皮膚炎を抑制する作用を有するものである。
本発明により、水溶性大豆イソフラボン素材が優れた接触性皮膚炎抑制効果を示し、接触性皮膚炎を抑制する好適な製剤、食品や飲料、皮膚外用剤を提供することができる。
本発明が提供する接触性皮膚炎を抑制する食品添加用組成物を用いることにより、安全且つ簡便な手段で接触性皮膚炎の抑制方法が提供される点で、本発明の産業上の利用性は多大なものである。
試験例1で行った本発明の水溶性大豆イソフラボン素材を摂取した試験群および非感作群、対照群のマウス耳介接触性皮膚炎に対する抑制効果を示すグラフである。

Claims (7)

  1. 大豆イソフラボンを有効成分とすることを特徴とする、接触性皮膚炎を抑制させるための食品添加用組成物。
  2. 大豆イソフラボンを添加し食品として摂取することを特徴とする、接触性皮膚炎の抑制方法(医療行為を除く)。
  3. 大豆イソフラボンを有効成分とすることを特徴とする接触性皮膚炎抑制剤。
  4. 大豆イソフラボンとして水溶性大豆イソフラボン素材が使用され、大豆イソフラボン総量に対して、マロニルイソフラボン配糖体を60重量%以上含む、請求項3記載の接触性皮膚炎抑制剤。
  5. 大豆イソフラボンとして水溶性大豆イソフラボン素材が使用され、大豆イソフラボン総量に対して、マロニルイソフラボン配糖体を50〜95重量%、マロニルイソフラボン配糖体以外のイソフラボンを5〜50重量%含む、請求項3記載の接触性皮膚炎抑制剤。
  6. 請求項3〜5の何れか1項に記載の有効成分を含む接触性皮膚炎抑制皮膚外用剤。
  7. 請求項3〜5の何れか1項に記載の有効成分を含む接触性皮膚炎抑制食品および飲料。
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