JP2015036718A - 像ぶれ補正装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像ぶれ補正装置の構造簡素化と小型化を図る。
【解決手段】レンズ光軸に直交する第1支点軸の軸回り方向である第1方向と、第1支点軸に直交する第2支点軸の軸回り方向である第2方向とに回動可能とされたレンズユニット11と、レンズユニット11を第1方向及び第2方向へ回動自在に支持する支持部22と、第1駆動部25を介してレンズユニット11を第1方向へ回動させる第1アクチュエーター23と、第2駆動部28を介してレンズユニット11を第2方向へ回動させる第2アクチュエーター26とを備え、第2駆動部28の移動によってレンズユニット11が第2方向へ回動したときに第1駆動部25のレンズユニット11に対する相対移動を許容する第1移動許容部17と、第1駆動部25の移動によってレンズユニット11が第1方向へ回動したときに第2駆動部28のレンズユニット11に対する相対移動を許容する第2移動許容部18とが形成される。
【選択図】図4

Description

本技術は、レンズユニットが直交する少なくとも二つの支点軸の軸回り方向へ回動される像ぶれ補正装置及び撮像装置についての技術分野に関する。
特開平7−274056号公報
ビデオカメラやスチルカメラやカメラユニットが組み込まれた各種の機器等の撮像装置には、レンズを光軸方向に直交する方向へ移動させて像ぶれの補正を行う像ぶれ補正装置が設けられているものがある。
このような撮像装置に設けられた像ぶれ補正装置には、レンズを有するレンズユニットが外筐に対して直交する少なくとも二つの支点軸の軸回り方向、例えば、レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と光軸及び第1の支点軸にともに直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動可能にされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
レンズユニットは第1の支点軸を支点としてピッチング方向へ回動されると共に第2の支点軸を支点としてヨーイング方向へ回動され、像ぶれの補正が行われる。
特許文献1に記載された像ぶれ補正装置にあっては、レンズユニットをピッチング方向及びヨーイング方向へ回動させるためにL字状に屈曲されたベース板をそれぞれ有する二つのジンバル機構が設けられている。
一方のジンバル機構に対してレンズユニットがピッチング方向へ回動されてピッチング方向におけるぶれ補正動作が行われ、他方のジンバル機構に対して一方のジンバル機構とレンズユニットが一体になってヨーイング方向へ回動されてヨーイング方向におけるぶれ補正動作が行われる。
ところが、特許文献1に記載された像ぶれ補正装置にあっては、レンズユニットをピッチング方向及びヨーイング方向へ回動させるための二つのジンバル機構が設けられており、その分、部品点数が多く構造が複雑であると言う問題がある。
また、二つのジンバル機構の一部が光軸に直交する方向において対向し重なり合うように設けられているため、その分、光軸に直交する方向における大きさが大きくなり小型化に支障を来していると言う問題がある。
そこで、本技術像ぶれ補正装置及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、構造の簡素化及び小型化を図ることを目的とする。
第1に、像ぶれ補正装置は、少なくとも一つのレンズを有し少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動可能にされたレンズユニットと、前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、前記第2の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第2の方向へ回動されたときに前記第1の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第1の移動許容部が形成され、前記第1の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第1の方向へ回動されたときに前記第2の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第2の移動許容部が形成されたものである。
これにより、一方の駆動部によってレンズユニットが回動されたときに他方の駆動部がレンズユニットに対して相対的に移動される。
第2に、上記したぶれ補正装置においては、前記レンズユニットに、前記駆動部に押圧され被駆動部として機能する複数の突部が設けられ、前記複数の突部の間の空間が前記移動許容部として形成され、前記移動許容部に前記駆動部が移動可能な状態で挿入されることが望ましい。
これにより、駆動部によって被駆動部が押圧されてレンズユニットが回動されると共に被駆動部が移動許容部を形成するための部分として機能する。
第3に、上記したぶれ補正装置においては、前記第1の駆動部と前記第2の駆動部が前記被駆動部の突出方向において交差した状態で配置されることが望ましい。
これにより、交差した方向と直交する方向において第1の駆動部と第2の駆動部の配置スペースが小さくなる。
第4に、上記したぶれ補正装置においては、前記被駆動部が四つ設けられマトリクス状に並んで位置されることが望ましい。
これにより、被駆動部の配置スペースが小さいと共に被駆動部間に空間が形成される。
第5に、上記したぶれ補正装置においては、前記レンズユニットの回動時に前記被駆動部と前記駆動部が線接触されることが望ましい。
これにより、被駆動部と駆動部の摺動負荷が小さくなる。
第6に、上記したぶれ補正装置においては、前記レンズユニットに、前記駆動部に押圧され被駆動部として機能する突部が設けられ、前記駆動部が枠状に形成されると共に前記駆動部の内部の空間が前記移動許容部として形成され、前記移動許容部に前記被駆動部が移動可能な状態で挿入されることが望ましい。
これにより、移動許容部が枠状の部材の内部の空間とされる。
第7に、上記したぶれ補正装置においては、前記第1の駆動部と前記第2の駆動部が交差した状態で配置されることが望ましい。
これにより、交差した方向と直交する方向において第1の駆動部と第2の駆動部の配置スペースが小さくなる。
第8に、上記したぶれ補正装置においては、前記レンズユニットの回動時に前記被駆動部と前記駆動部が線接触されることが望ましい。
これにより、被駆動部と駆動部の摺動負荷が小さくなる。
第9に、上記したぶれ補正装置においては、前記第1の駆動部が前記第1の支点軸の軸回り方向へ回転可能にされ、前記第2の駆動部が前記第2の支点軸の軸回り方向へ回転可能にされることが望ましい。
これにより、第1の駆動部と第2の駆動部の被駆動部に対する摺動負荷が低減される。
第10に、上記したぶれ補正装置においては、前記レンズユニットが前記第1の支点軸及び前記第2の支点軸にともに直交する第3の支点軸の軸回り方向である第3の方向へ回動可能にされ、所定の方向へ移動される第3の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第3の方向へ回動させる第3のアクチュエーターが設けられることが望ましい。
これにより、レンズユニットが第1の方向と第2の方向に加え第3の支点軸を支点として第3の方向へも回動される。
第11に、上記したぶれ補正装置においては、前記第3の方向が前記レンズの光軸の軸回り方向とされ、前記レンズユニットに、前記第1の駆動部又は前記第2の駆動部に押圧される被駆動部が設けられ、前記レンズユニットは前記第1の駆動部又は前記第2の駆動部に前記被駆動部が押圧されて前記第1の方向又は前記第2の方向へ回動され、前記レンズユニットの前記第3の方向における一方への回動時に前記被駆動部が前記第3の方向における他方へ回転可能にされることが望ましい。
これにより、被駆動部がレンズユニットの第3の方向への回動を規制しない。
第12に、上記したぶれ補正装置においては、前記第3の駆動部が前記第3の支点軸の軸回り方向へ回転可能にされることが望ましい。
これにより、第3の駆動部の被駆動部に対する摺動負荷が低減される。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、少なくとも一つのレンズを有するレンズユニットと前記レンズユニットが内部に配置された外筐とを有し、少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動されて像ぶれを補正する像ぶれ補正装置を備え、前記像ぶれ補正装置は、前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、前記第2の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第2の方向へ回動されたときに前記第1の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第1の移動許容部が形成され、前記第1の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第1の方向へ回動されたときに前記第2の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第2の移動許容部が形成されたものである。
これにより、像ぶれ補正装置において、一方の駆動部によってレンズユニットが回動されたときに他方の駆動部がレンズユニットに対して相対的に移動される。
本技術像ぶれ補正装置及び撮像装置は、一方の駆動部によってレンズユニットが回動されたときに他方の駆動部がレンズユニットに対して相対的に移動されるため、構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
撮像装置の斜視図である。 撮像装置を表示部を開いた状態で示す斜視図である。 図4乃至図13と共に第1の実施の形態における像ぶれ補正装置を示すものであり、本図は、像ぶれ補正装置の概略側面図である。 像ぶれ補正装置の概略斜視図である。 像ぶれ補正装置の概略背面図である。 図7乃至図13と共に像ぶれ補正装置の動作を示すものであり、本図は、レンズユニットが第1の方向において一方へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第1の方向において一方へ回動された状態を示す概略背面図である。 レンズユニットが第1の方向において他方へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第1の方向において他方へ回動された状態を示す概略背面図である。 レンズユニットが第2の方向において一方へ回動された状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが第2の方向において一方へ回動された状態を示す概略背面図である。 レンズユニットが第2の方向において他方へ回動された状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが第2の方向において他方へ回動された状態を示す概略背面図である。 図15と共に第1の変形例を示すものであり、本図は、概略側面図である。 概略背面図である。 図17乃至図19と共に第2の変形例を示すものであり、本図は、概略側面図である。 概略背面図である。 被駆動部の斜視図である。 別の被駆動部の斜視図である。 図21乃至図23と共に第2の実施の形態における像ぶれ補正装置を示すものであり、本図は、像ぶれ補正装置の概略側面図である。 像ぶれ補正装置の概略背面図である。 図23と共に像ぶれ補正装置の動作を示すものであり、本図は、レンズユニットが第1の方向へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第2の方向へ回動された状態を示す概略平面図である。 図25乃至図27と共に第3の実施の形態における像ぶれ補正装置を示すものであり、本図は、像ぶれ補正装置の概略側面図である。 像ぶれ補正装置の概略背面図である。 図27と共に像ぶれ補正装置の動作を示すものであり、本図は、レンズユニットが第1の方向へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第2の方向へ回動された状態を示す概略平面図である。 図29乃至図31と共に第4の実施の形態における像ぶれ補正装置を示すものであり、本図は、像ぶれ補正装置の概略側面図である。 像ぶれ補正装置の概略背面図である。 図31と共に像ぶれ補正装置の動作を示すものであり、本図は、レンズユニットが第3の方向へ回動された状態を示す概略背面図である。 レンズユニットが第2の方向へ回動された状態を示す概略平面図である。 図33乃至図42と共に第5の実施の形態における像ぶれ補正装置を示すものであり、本図は、像ぶれ補正装置の概略側面図である。 像ぶれ補正装置の概略分解斜視図である。 像ぶれ補正装置の概略背面図である。 図36乃至図40と共に像ぶれ補正装置の動作を示すものであり、本図は、レンズユニットが第1の方向において一方へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第1の方向において他方へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第2の方向において一方へ回動された状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが第2の方向において他方へ回動された状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが第3の方向において一方へ回動された状態を示す概略背面図である。 レンズユニットが第3の方向において他方へ回動された状態を示す概略背面図である。 図42と共に第5の実施の形態における別の例を示すものであり、本図は、概略側面図である。 レンズユニットが第1の方向へ回動された状態を示す概略側面図である。 図44及び図45と共に第3の変形例を示すものであり、本図は、概略背面図である。 被駆動部の斜視図である。 別の被駆動部の斜視図である。 図47と共にアクチュエーターとして軸回転タイプのアクチュエーターが用いられた例を示すものであり、本図は、概略背面図である。 概略拡大斜視図である。 撮像装置のブロック図である。
以下に、本技術像ぶれ補正装置及び撮像装置を実施するための形態を添付図面に従って説明する。
以下に示した実施の形態は、本技術撮像装置をビデオカメラに適用し、本技術像ぶれ補正装置をこのビデオカメラに設けられた像ぶれ補正装置に適用したものである。
尚、本技術撮像装置及び像ぶれ補正装置の適用範囲はビデオカメラ及びビデオカメラに設けられた像ぶれ補正装置に限られることはない。本技術撮像装置及び像ぶれ補正装置は、例えば、スチルカメラ、パーソナルコンピューター、携帯電話や携帯端末等の各種の機器に組み込まれた撮像装置又はこれらの撮像装置に設けられた像ぶれ補正装置に広く適用することができる。
以下の説明にあっては、ビデオカメラによる撮影時において撮影者から見た方向で前後上下左右の方向を示すものとする。従って、被写体側が前方となり、撮影者側が後方となる。
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
また、以下に示すレンズは、単一のレンズによって構成されているもの及び複数のレンズによりレンズ群として構成されているものの両者を含む意味である。
[撮像装置の全体構成]
撮像装置(ビデオカメラ)1は外筐2の内外に所要の各部が配置されて成る(図1及び図2参照)。外筐2は、例えば、前後方向に長いケース状に形成され、前端部がフロントパネル部2aとして設けられ、後端部における上端部が後方に開口された収納ケース部2bとして設けられている。
外筐2の上面における後端部には、例えば、ズームレバーと撮影釦として機能する操作部3、3が配置されている。外筐2の一方の側面には電源釦や画像再生釦等の各種の操作部3、3、・・・が配置されている。外筐2の後面にはモード切替釦や録画釦等の操作部3、3、・・・が配置されている。
外筐2の後面にはバッテリー4が装着され、バッテリー4は一部が外筐2の後面より後方へ突出される。
外筐2の側面部には表示部5が回動自在かつ回転自在に連結されている。表示部5は前端部が外筐2に連結され、表示面5aを有している。
外筐2の後端部にはファインダー6が連結され、ファインダー6は収納ケース部2bに対して前後方向へスライド可能及びチルト方向へ回動可能とされている。
外筐2の内部にはぶれ補正を行うための像ぶれ補正装置10(10A、10B、10C、10D)が配置されている。
[像ぶれ補正装置の構成(第1の実施の形態)]
以下に、第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10の構成について説明する(図3乃至図5参照)。
像ぶれ補正装置10はレンズユニット11とレンズユニット11を支持する固定部材12とを有している。
レンズユニット11は光軸方向に延びる、例えば、略円柱状に形成されている。レンズユニット11には鏡筒部13と鏡筒部13に光軸方向に並んで配置された複数のレンズ又はレンズ群とを有している。レンズ又はレンズ群のうち最も前側(物体側)に前玉と称される撮影レンズ14が配置されている。
レンズユニット11の光軸方向における中間部の外周面には他の外周面より径が大きくされた球面状の摺動部15が設けられている。摺動部15はレンズユニット11の内部の一点である基準点Mを中心とした球面状に形成され、基準点Mは、例えば、光軸P上に位置されレンズユニット11の回動支点とされる。
レンズユニット11には鏡筒部13の後面13aから後方へ突出された四つの被駆動部16、16、・・・が設けられている。被駆動部16、16、・・・は角柱状に形成され、光軸Pを基準とした周囲において光軸Pから同じ距離に位置されている。被駆動部16、16、・・・は上下左右に離隔してマトリクス状に並んで配置されている。
被駆動部16、16、・・・は、上下方向において対向された上方又は下方を向く面が第1の被作用面16a、16a、・・・として形成され、左右方向において対向された左方又は右方を向く面が第2の被作用面16b、16b、・・・として形成されている。
被駆動部16、16、・・・の間の空間は十字状に形成され、左右に延びる空間が第1の移動許容部17とされ、上下に延びる空間が第2の移動許容部18とされている。
摺動部15上にはそれぞれ球体19、19、・・・が回転可能な状態で前後に離隔して配置されている。球体19、19、・・・は、例えば、前後に離隔して配置された二つずつが周方向に離隔して設けられている。
固定部材12は略円筒状の支持部20と支持部20の後側に設けられたアクチュエーター取付部21とを有している。
支持部20の前端部には略円環状の環状部22が設けられ、環状部22の内周面が上記した基準点Mを中心とした球面状の支持面22aとして形成されている。
アクチュエーター取付部21は後端部における下端部に設けられた第1の保持部21aと後端部における右端部に設けられた第2の保持部21bとを有している。
レンズユニット11は摺動部15が球体19、19、・・・を介して固定部材12の環状部22に回動自在に支持されている。レンズユニット11が固定部材12に支持された状態においては、環状部22の支持面22aが球体19、19、・・・に接しレンズユニット11が球体19、19、・・・を介して回動される。
尚、レンズユニット11又は固定部材12には支持面22aと摺動部15の間からの球体19、19、・・・の脱落を防止する図示しない脱落防止部が設けられている。
また、環状部22と摺動部15の間に球体19、19、・・・が配置されておらず、環状部22が球体19、19、・・・を介すことなく摺動部15に支持されていてもよい。
固定部材12におけるアクチュエーター取付部21の第1の保持部21aには第1のアクチュエーター23が保持されている。第1のアクチュエーター23は上下方向へ移動される第1の駆動軸23aを有し、第1の駆動軸23aに第1の連結部24が連結されている。第1の連結部24は前後方向に貫通された枠状に形成され、下端部の左右方向における中央部が第1の駆動軸23aの上端部に連結されている。
第1の連結部24の上端部には左右に延びる円筒状の第1の駆動部25が軸回り方向へ回転自在に支持されている。
第1のアクチュエーター23は第1の駆動部25が第1の移動許容部17に挿入され、第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して回転される。
第1のアクチュエーター23において第1の駆動軸23aが上下方向へ移動されると、第1の駆動軸23aの移動に伴って第1の連結部24と第1の駆動部25が一体になって上下方向へ移動される。
固定部材12におけるアクチュエーター取付部21の第2の保持部21bには第2のアクチュエーター26が保持されている。第2のアクチュエーター26は左右方向へ移動される第2の駆動軸26aを有し、第2の駆動軸26aに第2の連結部27が連結されている。第2の連結部27は前後方向に貫通された枠状に形成され、右端部の上下方向における中央部が第2の駆動軸26aの左端部に連結されている。
第2の連結部27の左端部には上下に延びる円筒状の第2の駆動部28が軸回り方向へ回転自在に支持されている。
第2のアクチュエーター26は第2の駆動部28が第2の移動許容部18に挿入され、第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して回転される。第2の駆動部28は、例えば、第1の駆動部25の後方に位置され、第1の駆動部25と交差された状態で第2の移動許容部18に挿入されている。
第2のアクチュエーター26において第2の駆動軸26aが左右方向へ移動されると、第2の駆動軸26aの移動に伴って第2の連結部27と第2の駆動部28が一体になって左右方向へ移動される。
レンズユニット11は固定部材12に対して光軸Pに直交し基準点Mを通る左右に延びる第1の支点軸S1を支点として第1の方向(ピッチング方向)へ回動可能とされると共に光軸P及び第1の支点軸S1にともに直交し基準点Mを通る上下に延びる第2の支点軸S2を支点として第2の方向(ヨーイング方向)へ回動可能とされる。
[像ぶれ補正装置の動作(第1の実施の形態)]
以下に、像ぶれ補正装置10におけるぶれ補正動作について説明する(図3乃至図13参照)。
ぶれ補正動作が行われる前の状態においては、像ぶれ補正装置10は第1の方向にも第2の方向にも回動されていない基準位置にある(図3乃至図5参照)。
先ず、像ぶれ補正装置10における第1の方向(ピッチング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図6乃至図9参照)。
像ぶれ補正装置10において、第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが下方へ移動されて第1の駆動部25が下方へ移動されると、第1の駆動部25によって被駆動部16、16の上方を向く第1の被作用面16a、16aが押圧され、第1の駆動部25が第1の被作用面16a、16a、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11が第1の支点軸S1を支点として撮影レンズ14が僅かに上向きになる第1の方向へ回動される(図6及び図7参照)。
このとき第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28がレンズユニット11の第1の方向への回動に伴って第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に上方へ移動される。
このようにレンズユニット11の第1の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に上方へ移動されるため、レンズユニット11に対して第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
また、第1の駆動部25が下方へ移動されてレンズユニット11が第1の方向へ回動されるときには、第1の駆動部25が被駆動部16、16、・・・に対して回転されるため、第1の駆動部25の被駆動部16、16、・・・に対する摺動負荷が低減され、レンズユニット11の第1の方向への一層円滑な回動動作を確保することができる。
一方、像ぶれ補正装置10において、第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが上方へ移動されて第1の駆動部25が上方へ移動されると、第1の駆動部25によって被駆動部16、16の下方を向く第1の被作用面16a、16aが押圧され、第1の駆動部25が第1の被作用面16a、16a、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11が第1の支点軸S1を支点として撮影レンズ14が僅かに下向きになる第1の方向へ回動される(図8及び図9参照)。
このとき第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28がレンズユニット11の第1の方向への回動に伴って第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に下方へ移動される。
このようにレンズユニット11の第1の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に下方へ移動されるため、レンズユニット11に対して第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
また、第1の駆動部25が上方へ移動されてレンズユニット11が第1の方向へ回動されるときには、第1の駆動部25が被駆動部16、16、・・・に対して回転されるため、第1の駆動部25の被駆動部16、16、・・・に対する摺動負荷が低減され、レンズユニット11の第1の方向への一層円滑な回動動作を確保することができる。
次に、像ぶれ補正装置10における第2の方向(ヨーイング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図10乃至図13参照)。
像ぶれ補正装置10において、第2のアクチュエーター26の第2の駆動軸26aが右方へ移動されて第2の駆動部28が右方へ移動されると、第2の駆動部28によって被駆動部16、16の左方を向く第2の被作用面16b、16bが押圧され、第2の駆動部28が第2の被作用面16b、16b、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11が第2の支点軸S2を支点として撮影レンズ14が僅かに左向きになる第2の方向へ回動される(図10及び図11参照)。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25がレンズユニット11の第2の方向への回動に伴って第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に左方へ移動される。
このようにレンズユニット11の第2の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に左方へ移動されるため、レンズユニット11に対して第1の駆動部25から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
また、第2の駆動部28が右方へ移動されてレンズユニット11が第2の方向へ回動されるときには、第2の駆動部28が被駆動部16、16、・・・に対して回転されるため、第2の駆動部28の被駆動部16、16、・・・に対する摺動負荷が低減され、レンズユニット11の第2の方向への一層円滑な回動動作を確保することができる。
一方、像ぶれ補正装置10において、第2のアクチュエーター26の第2の駆動軸26aが左方へ移動されて第2の駆動部28が左方へ移動されると、第2の駆動部28によって被駆動部16、16の右方を向く第2の被作用面16b、16bが押圧され、第2の駆動部28が第2の被作用面16b、16b、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11が第2の支点軸S2を支点として撮影レンズ14が僅かに右向きになる第2の方向へ回動される(図12及び図13参照)。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25がレンズユニット11の第2の方向への回動に伴って第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に右方へ移動される。
このようにレンズユニット11の第2の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に右方へ移動されるため、レンズユニット11に対して第1の駆動部25から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
また、第2の駆動部28が左方へ移動されてレンズユニット11が第2の方向へ回動されるときには、第2の駆動部28が被駆動部16、16、・・・に対して回転されるため、第2の駆動部28の被駆動部16、16、・・・に対する摺動負荷が低減され、レンズユニット11の第2の方向への一層円滑な回動動作を確保することができる。
尚、像ぶれ補正装置10にあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11が第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット11の第2の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット11が第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット11の第1の方向への回動が可能とされている。
[像ぶれ補正装置(第1の実施の形態)の変形例]
次に、第1の実施の形態における各部の変形例(第1の変形例及び第2の変形例)について説明する(図14乃至図19参照)。
<第1の変形例>
第1の変形例は被駆動部16、16、・・・の変形例に係る被駆動部16A、16A、・・・である(図14及び図15参照)。
被駆動部16A、16A、・・・は被駆動部16、16、・・・と同じ形状に形成されており、二つずつが上下に離隔して配置されている。上側に配置された被駆動部16A、16Aは鏡筒部13の後面13aの中央部において左右に離隔して位置され、下側に配置された被駆動部16A、16Aは鏡筒部13の後面13aの下端部において上下に離隔して位置されている。
下側に配置された被駆動部16A、16Aは、上下方向において対向された上方又は下方を向く面が第1の被作用面16a、16aとして形成されている。下側に配置された被駆動部16A、16Aの間の空間は第1の移動許容部17とされている。
上側に配置された被駆動部16A、16Aは、左右方向において対向された左方又は右方を向く面が第2の被作用面16b、16bとして形成されている。上側に配置された被駆動部16A、16Aの間の空間は第2の移動許容部18とされている。
第1のアクチュエーター23は第1の駆動部25が第1の移動許容部17に挿入され、第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16A、16Aに対して回転される。第1のアクチュエーター23において第1の駆動軸23aが上下方向へ移動されると、第1の駆動軸23aの移動に伴って第1の連結部24と第1の駆動部25が一体になって上下方向へ移動される。
第2のアクチュエーター26は第2の駆動部28が第2の移動許容部18に挿入され、第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16A、16A、・・・に対して回転される。第2のアクチュエーター26において第2の駆動軸26aが左右方向へ移動されると、第2の駆動軸26aの移動に伴って第2の連結部27と第2の駆動部28が一体になって左右方向へ移動される。
第1の駆動部25が上下方向へ移動されると、レンズユニット11が第1の支点軸S1を支点として第1の方向へ回動される。このとき第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28がレンズユニット11の第1の方向への回動に伴って第2の移動許容部18において被駆動部16A、16Aに対して相対的に上下方向へ移動される。
このようにレンズユニット11の第1の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16A、16Aに対して相対的に上下方向へ移動されるため、レンズユニット11に対して第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、第2の駆動部28が左右方向へ移動されると、レンズユニット11が第2の支点軸S2を支点として第2の方向へ回動される。このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25がレンズユニット11の第2の方向への回動に伴って第1の移動許容部17において被駆動部16A、16Aに対して相対的に左右方向へ移動される。
このようにレンズユニット11の第2の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16A、16Aに対して相対的に左右方向へ移動されるため、レンズユニット11に対して第1の駆動部25から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
被駆動部16A、16A、・・・を用いた場合には、第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25と第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28とが光軸方向において重ならないため、像ぶれ補正装置10の光軸方向における小型化を図ることができる。
<第2の変形例>
第2の変形例は被駆動部16と第1の駆動部25及び第2の駆動部28の変形例に係る被駆動部16Bと第1の駆動部25B及び第2の駆動部28Bである(図16乃至図19参照)。
被駆動部16Bは、例えば、角筒状に形成され、鏡筒部13の後面13aにおける中央部に位置されている(図16及び図17参照)。
被駆動部16Bには、長手方向における中央部に第1の被作用面16c、16cが形成され、先端部に第2の被作用面16d、16dが形成されている(図18参照)。第1の被作用面16c、16cは上下に位置されそれぞれ上方又は下方へ凸の曲面状に形成され、第2の被作用面16d、16dは左右に位置されそれぞれ左方又は右方へ凸の曲面状に形成されている。上下に位置された第1の被作用面16c、16cはそれぞれ前後方向における中央が最も上方又は下方に位置され、左右に位置された第2の被作用面16d、16dはそれぞれ前後方向における中央が最も左方又は右方に位置されている。
第1の駆動部25Bは第1の連結部24に一体に設けられ横長の枠状に形成されている。第1の駆動部25Bは下端部が第1の連結部24の上端部に一致され、第1の連結部24の上側に位置されている。第1の駆動部25Bの内側の空間は第1の移動許容部29とされている。第1の移動許容部29には被駆動部16Bが挿入されている。
第2の駆動部28Bは第2の連結部27に一体に設けられ縦長の枠状に形成されている。第2の駆動部28Bは右端部が第2の連結部27の左端部に一致され、第2の連結部27の左側に位置されている。第2の駆動部28Bの内側の空間は第2の移動許容部30とされている。第2の移動許容部30には被駆動部16Bが挿入されている。
第2の駆動部28Bは、例えば、第1の駆動部25Bの後方に位置され、第1の駆動部25Bと交差されている。
第1の駆動部25Bが上下方向へ移動されると、第1の駆動部25Bによって被駆動部16Bの一方の第1の被作用面16cが押圧され、レンズユニット11が第1の支点軸S1を支点として第1の方向へ回動される。このとき第2の駆動部28Bがレンズユニット11の第1の方向への回動に伴って被駆動部16Bに対して相対的に上下方向へ移動される。
このようにレンズユニット11の第1の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第2の駆動部28Bが被駆動部16Bに対して相対的に上下方向へ移動されるため、レンズユニット11に対して第2の駆動部28Bから不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
また、第1の駆動部25Bが上下方向へ移動されてレンズユニット11が第1の方向へ回動されるときには、第1の駆動部25Bが曲面状に形成された第1の被作用面16c、16cに摺動されるため、第1の駆動部25Bの被駆動部16Bに対する摺動負荷が低減され、レンズユニット11の第1の方向への一層円滑な回動動作を確保することができる。
第2の駆動部28Bが左右方向へ移動されると、第2の駆動部28Bによって被駆動部16Bの一方の第2の被作用面16dが押圧され、レンズユニット11が第2の支点軸S2を支点として第2の方向へ回動される。このとき第1の駆動部25Bがレンズユニット11の第2の方向への回動に伴って被駆動部16Bに対して相対的に左右方向へ移動される。
このようにレンズユニット11の第2の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第1の駆動部25Bが被駆動部16Bに対して相対的に左右方向へ移動されるため、レンズユニット11に対して第1の駆動部25Bから不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
また、第2の駆動部28Bが左右方向へ移動されてレンズユニット11が第2の方向へ回動されるときには、第2の駆動部28Bが曲面状に形成された第2の被作用面16d、16dに摺動されるため、第2の駆動部28Bの被駆動部16Bに対する摺動負荷が低減され、レンズユニット11の第2の方向への一層円滑な回動動作を確保することができる。
第2の変形例においては、レンズユニット11に突部である被駆動部16Bが設けられ、第1の駆動部25Bと第2の駆動部28Bがそれぞれ枠状に形成されると共に第1の駆動部25Bと第2の駆動部28Bの内側の空間がそれぞれ第1の移動許容部29と第2の移動許容部30とされている。
従って、第1の駆動部25Bと第2の駆動部28Bによって被駆動部16Bが押圧されてレンズユニット11が回動されると共に第1の移動許容部29と第2の移動許容部30が枠状の部材の内部の空間とされているため、簡素な構造によってレンズユニット11を回動させることができる。
また、第1の駆動部25Bと第2の駆動部28Bが交差した状態にされているため、スペースの有効活用による像ぶれ補正装置10の小型化を図ることができる。
尚、被駆動部16Bの形状を、例えば、丸軸状に形成してもよく、この場合には被駆動部16Bと第1の駆動部25B及び第2の駆動部28Bとが線接触される。
従って、被駆動部16Bと第1の駆動部25B及び第2の駆動部28Bとの摺動負荷が小さくなり、レンズユニット11の円滑な回動動作を確保することができる。
[像ぶれ補正装置の構成(第2の実施の形態)]
次に、第2の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Aの構成について説明する(図20及び図21参照)。
尚、以下に示す像ぶれ補正装置10Aは、上記した第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10と比較して、駆動部と被駆動部の位置が異なることのみが相違する。従って、像ぶれ補正装置10Aにあっては、像ぶれ補正装置10と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については像ぶれ補正装置10における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
像ぶれ補正装置10Aはレンズユニット11Aとレンズユニット11Aを支持する固定部材12Aとを有している。
レンズユニット11Aは鏡筒部13と複数のレンズ又はレンズ群とを有している。
レンズユニット11Aには鏡筒部13の後端寄りの位置における周面13bから側方へ突出された四つの被駆動部16、16、・・・が設けられている。被駆動部16、16、・・・は角柱状に形成され、上下前後に離隔してマトリクス状に並んで配置されている。
被駆動部16、16、・・・は、上下方向において対向された上方又は下方を向く面が第1の被作用面16a、16a、・・・として形成され、前後方向において対向された前方又は後方を向く面が第2の被作用面16b、16b、・・・として形成されている。
被駆動部16、16、・・・の間の空間は十字状に形成され、前後に延びる空間が第1の移動許容部17とされ、上下に延びる空間が第2の移動許容部18とされている。
固定部材12Aは略円筒状の支持部20と支持部20に連続して設けられたアクチュエーター取付部21Aとを有している。
アクチュエーター取付部21Aは上端部に設けられた第1の保持部21cと前端部における左端部に設けられた第2の保持部21dとを有している。
固定部材12Aにおけるアクチュエーター取付部21Aの第1の保持部21cには第1のアクチュエーター23が保持されている。第1のアクチュエーター23は上下方向へ移動される第1の駆動軸23aを有し、第1の駆動軸23aに第1の連結部24が連結されている。第1の連結部24は左右方向に貫通された枠状に形成され、上端部の前後方向における中央部が第1の駆動軸23aの下端部に連結されている。
第1の連結部24の下端部には前後に延びる円筒状の第1の駆動部25が軸回り方向へ回転自在に支持されている。
第1のアクチュエーター23は第1の駆動部25が第1の移動許容部17に挿入され、第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して回転される。
第1のアクチュエーター23において第1の駆動軸23aが上下方向へ移動されると、第1の駆動軸23aの移動に伴って第1の連結部24と第1の駆動部25が一体になって上下方向へ移動される。
固定部材12Aにおけるアクチュエーター取付部21Aの第2の保持部21dには第2のアクチュエーター26が保持されている。第2のアクチュエーター26は前後方向へ移動される第2の駆動軸26aを有し、第2の駆動軸26aに第2の連結部27が連結されている。第2の連結部27は左右方向に貫通された枠状に形成され、前端部の上下方向における中央部が第2の駆動軸26aの後端部に連結されている。
第2の連結部27の後端部には上下に延びる円筒状の第2の駆動部28が軸回り方向へ回転自在に支持されている。
第2のアクチュエーター26は第2の駆動部28が第2の移動許容部18に挿入され、第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して回転される。第2の駆動部28は、例えば、第1の駆動部25の左方に位置され、第1の駆動部25と交差された状態で第2の移動許容部18に挿入されている。
第2のアクチュエーター26において第2の駆動軸26aが前後方向へ移動されると、第2の駆動軸26aの移動に伴って第2の連結部27と第2の駆動部28が一体になって前後方向へ移動される。
[像ぶれ補正装置の動作(第2の実施の形態)]
以下に、像ぶれ補正装置10Aにおけるぶれ補正動作について説明する(図20乃至図23参照)。
ぶれ補正動作が行われる前の状態においては、像ぶれ補正装置10Aは第1の方向にも第2の方向にも回動されていない基準位置にある(図20及び図21参照)。
先ず、像ぶれ補正装置10Aにおける第1の方向(ピッチング方向)へのぶれ補正動作について説明する。
像ぶれ補正装置10Aにおいて、第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが下方へ移動されて第1の駆動部25が下方へ移動されると、第1の駆動部25によって被駆動部16、16の上方を向く第1の被作用面16a、16aが押圧され、第1の駆動部25が第1の被作用面16a、16a、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Aが第1の支点軸S1を支点として撮影レンズ14が僅かに上向きになる第1の方向へ回動される(図22参照)。
このとき第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28がレンズユニット11Aの第1の方向への回動に伴って第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に上方へ移動される。
このようにレンズユニット11Aの第1の方向への回動時には、レンズユニット11Aの回動に伴って第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に上方へ移動されるため、レンズユニット11Aに対して第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Aの第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Aにおいて、第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが上方へ移動されて第1の駆動部25が上方へ移動されると、第1の駆動部25によって被駆動部16、16の下方を向く第1の被作用面16a、16aが押圧され、第1の駆動部25が第1の被作用面16a、16a、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Aが第1の支点軸S1を支点として撮影レンズ14が僅かに下向きになる第1の方向へ回動される。
このとき第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28がレンズユニット11Aの第1の方向への回動に伴って第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に下方へ移動される。
このようにレンズユニット11Aの第1の方向への回動時には、レンズユニット11Aの回動に伴って第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に下方へ移動されるため、レンズユニット11Aに対して第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Aの第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
次に、像ぶれ補正装置10Aにおける第2の方向(ヨーイング方向)へのぶれ補正動作について説明する。
像ぶれ補正装置10Aにおいて、第2のアクチュエーター26の第2の駆動軸26aが後方へ移動されて第2の駆動部28が後方へ移動されると、第2の駆動部28によって被駆動部16、16の前方を向く第2の被作用面16b、16bが押圧され、第2の駆動部28が第2の被作用面16b、16b、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Aが第2の支点軸S2を支点として撮影レンズ14が僅かに左向きになる第2の方向へ回動される(図23参照)。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25がレンズユニット11Aの第2の方向への回動に伴って第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に前方へ移動される。
このようにレンズユニット11Aの第2の方向への回動時には、レンズユニット11Aの回動に伴って第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に前方へ移動されるため、レンズユニット11Aに対して第1の駆動部25から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Aの第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Aにおいて、第2のアクチュエーター26の第2の駆動軸26aが前方へ移動されて第2の駆動部28が前方へ移動されると、第2の駆動部28によって被駆動部16、16の後方を向く第2の被作用面16b、16bが押圧され、第2の駆動部28が第2の被作用面16b、16b、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Aが第2の支点軸S2を支点として撮影レンズ14が僅かに右向きになる第2の方向へ回動される。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25がレンズユニット11Aの第2の方向への回動に伴って第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に後方へ移動される。
このようにレンズユニット11Aの第2の方向への回動時には、レンズユニット11Aの回動に伴って第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に後方へ移動されるため、レンズユニット11Aに対して第1の駆動部25から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Aの第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
尚、像ぶれ補正装置10Aにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11Aが第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Aの第2の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット11Aが第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Aの第1の方向への回動が可能とされている。
像ぶれ補正装置10Aにあっては、レンズユニット11Aの後方にレンズユニット11Aを回動させるための各部が配置されていないため、光軸方向における小型化を図ることができる。
尚、第2の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Aにおいても、第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10と同様に、上記した第1の変形例と第2の変形例の各構成を適用することが可能である。
[像ぶれ補正装置の構成(第3の実施の形態)]
次に、第3の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Bの構成について説明する(図24及び図25参照)。
尚、以下に示す像ぶれ補正装置10Bは、上記した第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10と比較して、駆動部と被駆動部の位置が異なることのみが相違する。従って、像ぶれ補正装置10Bにあっては、像ぶれ補正装置10と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については像ぶれ補正装置10における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
像ぶれ補正装置10Bはレンズユニット11Bとレンズユニット11Bを支持する固定部材12Bとを有している。
レンズユニット11Bは鏡筒部13と複数のレンズ又はレンズ群とを有している。
レンズユニット11Bには鏡筒部13の後端寄りの位置における周面13bから側方へ突出された突状部31が設けられ、突状部31に後方へ突出された四つの被駆動部16、16、・・・が設けられている。被駆動部16、16、・・・は角柱状に形成され、上下左右に離隔してマトリクス状に並んで配置されている。
被駆動部16、16、・・・は、上下方向において対向された上方又は下方を向く面が第1の被作用面16a、16a、・・・として形成され、左右方向において対向された左方又は右方を向く面が第2の被作用面16b、16b、・・・として形成されている。
被駆動部16、16、・・・の間の空間は十字状に形成され、左右に延びる空間が第1の移動許容部17とされ、上下に延びる空間が第2の移動許容部18とされている。
固定部材12Bは略円筒状の支持部20と支持部20の後側に設けられたアクチュエーター取付部21Bとを有している。
アクチュエーター取付部21Bは上端部に設けられた第1の保持部21cと左端部に設けられた第2の保持部21dとを有している。
固定部材12Bにおけるアクチュエーター取付部21Bの第1の保持部21cには第1のアクチュエーター23が保持されている。第1のアクチュエーター23は上下方向へ移動される第1の駆動軸23aを有し、第1の駆動軸23aに第1の連結部24が連結されている。第1の連結部24は前後方向に貫通された枠状に形成され、上端部の左右方向における中央部が第1の駆動軸23aの下端部に連結されている。
第1の連結部24の下端部には左右に延びる円筒状の第1の駆動部25が軸回り方向へ回転自在に支持されている。
第1のアクチュエーター23は第1の駆動部25が第1の移動許容部17に挿入され、第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して回転される。
第1のアクチュエーター23において第1の駆動軸23aが上下方向へ移動されると、第1の駆動軸23aの移動に伴って第1の連結部24と第1の駆動部25が一体になって上下方向へ移動される。
固定部材12Bにおけるアクチュエーター取付部21Bの第2の保持部21dには第2のアクチュエーター26が保持されている。第2のアクチュエーター26は左右方向へ移動される第2の駆動軸26aを有し、第2の駆動軸26aに第2の連結部27が連結されている。第2の連結部27は前後方向に貫通された枠状に形成され、左端部の上下方向における中央部が第2の駆動軸26aの右端部に連結されている。
第2の連結部27の右端部には上下に延びる円筒状の第2の駆動部28が軸回り方向へ回転自在に支持されている。
第2のアクチュエーター26は第2の駆動部28が第2の移動許容部18に挿入され、第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して回転される。第2の駆動部28は、例えば、第1の駆動部25の後方に位置され、第1の駆動部25と交差された状態で第2の移動許容部18に挿入されている。
第2のアクチュエーター26において第2の駆動軸26aが左右方向へ移動されると、第2の駆動軸26aの移動に伴って第2の連結部27と第2の駆動部28が一体になって左右方向へ移動される。
[像ぶれ補正装置の動作(第3の実施の形態)]
以下に、像ぶれ補正装置10Bにおけるぶれ補正動作について説明する(図24乃至図27参照)。
ぶれ補正動作が行われる前の状態においては、像ぶれ補正装置10Bは第1の方向にも第2の方向にも回動されていない基準位置にある(図24及び図25参照)。
先ず、像ぶれ補正装置10Bにおける第1の方向(ピッチング方向)へのぶれ補正動作について説明する。
像ぶれ補正装置10Bにおいて、第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが下方へ移動されて第1の駆動部25が下方へ移動されると、第1の駆動部25によって被駆動部16、16の上方を向く第1の被作用面16a、16aが押圧され、第1の駆動部25が第1の被作用面16a、16a、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Bが第1の支点軸S1を支点として撮影レンズ14が僅かに上向きになる第1の方向へ回動される(図26参照)。
このとき第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28がレンズユニット11Bの第1の方向への回動に伴って第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に上方へ移動される。
このようにレンズユニット11Bの第1の方向への回動時には、レンズユニット11Bの回動に伴って第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に上方へ移動されるため、レンズユニット11Bに対して第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Bの第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Bにおいて、第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが上方へ移動されて第1の駆動部25が上方へ移動されると、第1の駆動部25によって被駆動部16、16の下方を向く第1の被作用面16a、16aが押圧され、第1の駆動部25が第1の被作用面16a、16a、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Bが第1の支点軸S1を支点として撮影レンズ14が僅かに下向きになる第1の方向へ回動される。
このとき第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28がレンズユニット11Bの第1の方向への回動に伴って第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に下方へ移動される。
このようにレンズユニット11Bの第1の方向への回動時には、レンズユニット11Bの回動に伴って第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に下方へ移動されるため、レンズユニット11Bに対して第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Bの第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
次に、像ぶれ補正装置10Bにおける第2の方向(ヨーイング方向)へのぶれ補正動作について説明する。
像ぶれ補正装置10Bにおいて、第2のアクチュエーター26の第2の駆動軸26aが右方へ移動されて第2の駆動部28が右方へ移動されると、第2の駆動部28によって被駆動部16、16の左方を向く第2の被作用面16b、16bが押圧され、第2の駆動部28が第2の被作用面16b、16b、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Bが第2の支点軸S2を支点として撮影レンズ14が僅かに左向きになる第2の方向へ回動される(図27参照)。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25がレンズユニット11Bの第2の方向への回動に伴って第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に左方へ移動される。
このようにレンズユニット11Bの第2の方向への回動時には、レンズユニット11Bの回動に伴って第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に左方へ移動されるため、レンズユニット11Bに対して第1の駆動部25から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Bの第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Bにおいて、第2のアクチュエーター26の第2の駆動軸26aが左方へ移動されて第2の駆動部28が左方へ移動されると、第2の駆動部28によって被駆動部16、16の右方を向く第2の被作用面16b、16bが押圧され、第2の駆動部28が第2の被作用面16b、16b、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Bが第2の支点軸S2を支点として撮影レンズ14が僅かに右向きになる第2の方向へ回動される。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25がレンズユニット11Bの第2の方向への回動に伴って第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に右方へ移動される。
このようにレンズユニット11Bの第2の方向への回動時には、レンズユニット11Bの回動に伴って第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に右方へ移動されるため、レンズユニット11Bに対して第1の駆動部25から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Bの第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
尚、像ぶれ補正装置10Bにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11Bが第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Bの第2の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット11Bが第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Bの第1の方向への回動が可能とされている。
像ぶれ補正装置10Bにあっては、レンズユニット11Bの後方にレンズユニット11Bを回動させるための各部が配置されていないため、光軸方向における小型化を図ることができる。
尚、第3の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Bにおいても、第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10と同様に、上記した第1の変形例と第2の変形例の各構成を適用することが可能である。
[像ぶれ補正装置の構成(第4の実施の形態)]
次に、第4の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Cの構成について説明する(図28及び図31参照)。
尚、以下に示す像ぶれ補正装置10Cは、上記した第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10と比較して、駆動部と被駆動部の位置が異なることのみが相違する。従って、像ぶれ補正装置10Cにあっては、像ぶれ補正装置10と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については像ぶれ補正装置10における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
像ぶれ補正装置10Cはレンズユニット11Cとレンズユニット11Cを支持する固定部材12Cとを有している。
レンズユニット11Cは鏡筒部13と複数のレンズ又はレンズ群とを有している。
レンズユニット11Cには鏡筒部13の摺動部15から左方へ突出された四つの被駆動部16、16、・・・が設けられている。被駆動部16、16、・・・は角柱状に形成され、第1の支点軸S1を基準とした周囲において第1の支点軸S1から同じ距離に位置されている。被駆動部16、16、・・・は上下前後に離隔してマトリクス状に並んで配置されている。
被駆動部16、16、・・・は、上下方向において対向された上方又は下方を向く面が第1の被作用面16a、16a、・・・として形成され、前後方向において対向された前方又は後方を向く面が第2の被作用面16b、16b、・・・として形成されている。
被駆動部16、16、・・・の間の空間は十字状に形成され、前後に延びる空間が第1の移動許容部17とされ、上下に延びる空間が第2の移動許容部18とされている。
固定部材12Cは略円筒状の支持部20と支持部20の前側に設けられたアクチュエーター取付部21Cとを有している。
アクチュエーター取付部21Cは上端部に設けられた第1の保持部21cと左端部に設けられた第2の保持部21dとを有している。
固定部材12Cにおけるアクチュエーター取付部21Cの第1の保持部21cには第1のアクチュエーター23が保持されている。第1のアクチュエーター23は上下方向へ移動される第1の駆動軸23aを有し、第1の駆動軸23aに第1の連結部24が連結されている。第1の連結部24は左右方向に貫通された枠状に形成され、上端部の前後方向における中央部が第1の駆動軸23aの下端部に連結されている。
第1の連結部24の下端部には前後に延びる円筒状の第1の駆動部25が軸回り方向へ回転自在に支持されている。
第1のアクチュエーター23は第1の駆動部25が第1の移動許容部17に挿入され、第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して回転される。
第1のアクチュエーター23において第1の駆動軸23aが上下方向へ移動されると、第1の駆動軸23aの移動に伴って第1の連結部24と第1の駆動部25が一体になって上下方向へ移動される。
固定部材12Cにおけるアクチュエーター取付部21Cの第2の保持部21dには第2のアクチュエーター26が保持されている。第2のアクチュエーター26は前後方向へ移動される第2の駆動軸26aを有し、第2の駆動軸26aに第2の連結部27が連結されている。第2の連結部27は左右方向に貫通された枠状に形成され、前端部の上下方向における中央部が第2の駆動軸26aの後端部に連結されている。
第2の連結部27の後端部には上下に延びる円筒状の第2の駆動部28が軸回り方向へ回転自在に支持されている。
第2のアクチュエーター26は第2の駆動部28が第2の移動許容部18に挿入され、第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して回転される。第2の駆動部28は、例えば、第1の駆動部25の左方に位置され、第1の駆動部25と交差された状態で第2の移動許容部18に挿入されている。
第2のアクチュエーター26において第2の駆動軸26aが前後方向へ移動されると、第2の駆動軸26aの移動に伴って第2の連結部27と第2の駆動部28が一体になって前後方向へ移動される。
[像ぶれ補正装置の動作(第4の実施の形態)]
以下に、像ぶれ補正装置10Cにおけるぶれ補正動作について説明する(図28乃至図31参照)。像ぶれ補正装置10Cにおいては、レンズユニット11Cが第3の支点軸S3(光軸P)の軸回り方向である第3の方向(ローリング方向)と第2の支点軸S2の軸回り方向である第2の方向(ヨーイング方向)とに回動可能とされている。
ぶれ補正動作が行われる前の状態においては、像ぶれ補正装置10Cは第3の方向にも第2の方向にも回動されていない基準位置にある(図28及び図29参照)。
先ず、像ぶれ補正装置10Cにおける第3の方向(ローリング方向)へのぶれ補正動作について説明する。
像ぶれ補正装置10Cにおいて、第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが上方へ移動されて第1の駆動部25が上方へ移動されると、第1の駆動部25によって被駆動部16、16の下方を向く第1の被作用面16a、16aが押圧され、第1の駆動部25が第1の被作用面16a、16a、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Cが第3の支点軸S3を支点として第3の方向における一方へ回動される(図30参照)。
このとき第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28がレンズユニット11Cの第3の方向への回動に伴って第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に下方へ移動される。
このようにレンズユニット11Cの第3の方向への回動時には、レンズユニット11Cの回動に伴って第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に下方へ移動されるため、レンズユニット11Cに対して第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Cの第3の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Cにおいて、第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが下方へ移動されて第1の駆動部25が下方へ移動されると、第1の駆動部25によって被駆動部16、16の上方を向く第1の被作用面16a、16aが押圧され、第1の駆動部25が第1の被作用面16a、16a、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Cが第3の支点軸S3を支点として第3の方向における他方へ回動される。
このとき第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28がレンズユニット11Cの第3の方向への回動に伴って第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に上方へ移動される。
このようにレンズユニット11Cの第3の方向への回動時には、レンズユニット11Cの回動に伴って第2の駆動部28が第2の移動許容部18において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に上方へ移動されるため、レンズユニット11Cに対して第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Cの第3の方向への回動動作が円滑に行われる。
次に、像ぶれ補正装置10Cにおける第2の方向(ヨーイング方向)へのぶれ補正動作について説明する。
像ぶれ補正装置10Cにおいて、第2のアクチュエーター26の第2の駆動軸26aが後方へ移動されて第2の駆動部28が後方へ移動されると、第2の駆動部28によって被駆動部16、16の前方を向く第2の被作用面16b、16bが押圧され、第2の駆動部28が第2の被作用面16b、16b、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Cが第2の支点軸S2を支点として撮影レンズ14が僅かに左向きになる第2の方向へ回動される(図31参照)。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25がレンズユニット11Cの第2の方向への回動に伴って第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に前方へ移動される。
このようにレンズユニット11Cの第2の方向への回動時には、レンズユニット11Cの回動に伴って第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に前方へ移動されるため、レンズユニット11Cに対して第1の駆動部25から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Cの第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Cにおいて、第2のアクチュエーター26の第2の駆動軸26aが前方へ移動されて第2の駆動部28が前方へ移動されると、第2の駆動部28によって被駆動部16、16の後方を向く第2の被作用面16b、16bが押圧され、第2の駆動部28が第2の被作用面16b、16b、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Cが第2の支点軸S2を支点として撮影レンズ14が僅かに右向きになる第2の方向へ回動される。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25がレンズユニット11Cの第2の方向への回動に伴って第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に後方へ移動される。
このようにレンズユニット11Cの第2の方向への回動時には、レンズユニット11Cの回動に伴って第1の駆動部25が第1の移動許容部17において被駆動部16、16、・・・に対して相対的に後方へ移動されるため、レンズユニット11Cに対して第1の駆動部25から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Cの第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
尚、像ぶれ補正装置10Cにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11Cが第3の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Cの第2の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット11Cが第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Cの第3の方向への回動が可能とされている。
像ぶれ補正装置10Cにあっては、レンズユニット11Cの後方にレンズユニット11Cを回動させるための各部が配置されていないため、光軸方向における小型化を図ることができる。
尚、第4の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Cにおいても、第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10と同様に、上記した第1の変形例と第2の変形例の各構成を適用することが可能である。
また、上記には、レンズユニット11Cが第3の方向と第2の方向へ回動される像ぶれ補正装置10Cを例として示したが、被駆動部を摺動部14の上端部から上方又は下端部から下方へ突出させて設けることにより、レンズユニットが第3の方向と第1の方向へ回動される構成にすることも可能である。
[像ぶれ補正装置の構成(第5の実施の形態)]
次に、第5の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Dの構成について説明する(図32乃至図34参照)。
尚、以下に示す像ぶれ補正装置10Dは、上記した第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10と比較して、第3のアクチュエーターが配置されていること及び被駆動部が回転可能にされていることのみが相違する。従って、像ぶれ補正装置10Dにあっては、像ぶれ補正装置10と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については像ぶれ補正装置10における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
像ぶれ補正装置10Dはレンズユニット11Dとレンズユニット11Dを支持する固定部材12Dとを有している。
レンズユニット11Dは鏡筒部13Dと光軸方向に並んで配置された複数のレンズ又はレンズ群とを有している。鏡筒部13Dの後面13aにおける中央部には後方に開口された円形状の支持穴13cが形成されている。
レンズユニット11Dには回転体32が設けられ、回転体32と鏡筒部13Dが相互に回転可能とされている。回転体32は円板状の回転ベース33と回転ベース33から後方へ突出された四つの第1の被駆動部16D、16D、・・・とから成る。第1の被駆動部16D、16D、・・・は、例えば、第1の実施の形態における被駆動部16、16、・・・と同じ形状及び大きさに形成され、上下左右に離隔してマトリクス状に並んで配置されている。
回転体32は回転ベース33が支持穴13cに挿入され、鏡筒部13Dに光軸Pの軸回り方向へ相対的に回転される。
摺動部15の左端部からは第2の被駆動部34、34が突出されている。第2の被駆動部34、34は第1の支点軸S1を挟んで上下に離隔して位置され、上下方向において対向する面がそれぞれ曲面状の干渉防止面34a、34aとして形成されている。干渉防止面34a、34aは前後方向における中央が最も接近するように互いに対向する方向へ突出されている。
第2の被駆動部34、34間の空間は第3の移動許容部35とされている。
固定部材12Dは略円筒状の支持部20と支持部20に連続して設けられたアクチュエーター取付部21Dとを有している。
アクチュエーター取付部21Dは後端部における下端部に設けられた第1の保持部21cと後端部における右端部に設けられた第2の保持部21dと前端部における上端部に設けられた第3の保持部21eとを有している。
固定部材12Dにおけるアクチュエーター取付部21Dの第1の保持部21cには第1のアクチュエーター23が保持されている。
第1のアクチュエーター23において第1の駆動軸23aが上下方向へ移動されると、第1の駆動軸23aの移動に伴って第1の連結部24と第1の駆動部25が一体になって上下方向へ移動される。
固定部材12Dにおけるアクチュエーター取付部21Dの第2の保持部21dには第2のアクチュエーター26が保持されている。
第2のアクチュエーター26において第2の駆動軸26aが左右方向へ移動されると、第2の駆動軸26aの移動に伴って第2の連結部27と第2の駆動部28が一体になって左右方向へ移動される。
固定部材12Dの第3の保持部21eには第3のアクチュエーター36が保持されている。第3のアクチュエーター36は上下方向へ移動される第3の駆動軸36aを有し、第3の駆動軸36aに第3の駆動部37が固定されている。従って、第3の駆動部37は第3の駆動軸36aの移動に伴って上下方向へ移動される。
第3の駆動軸36aには第3の連結部37が連結されている。第3の連結部37は左右方向に貫通された枠状に形成され、上端部の前後方向における中央部が第3の駆動軸36aの下端部に連結されている。
第3の連結部37の下端部には前後に延びる円筒状の第3の駆動部38が軸回り方向へ回転自在に支持されている。
第3のアクチュエーター36は第3の駆動部38が第3の移動許容部35に挿入され、第3の駆動部38が第3の移動許容部35において第2の被駆動部34、34に対して回転される。
第3のアクチュエーター36において第3の駆動軸36aが上下方向へ移動されると、第3の駆動軸36aの移動に伴って第3の連結部37と第3の駆動部38が一体になって上下方向へ移動される。
レンズユニット11Dは固定部材12Dに対して第1の支点軸S1を支点として第1の方向(ピッチング方向)へ回動可能とされる。また、レンズユニット11Dは第2の支点軸S2を支点として第2の方向(ヨーイング方向)へ回動可能とされる。さらに、レンズユニット11Dは第3の支点軸S3(光軸P)を支点として第3の方向(ローリング方向)へ回動可能とされる。
[像ぶれ補正装置の動作(第5の実施の形態)]
以下に、像ぶれ補正装置10Dにおけるぶれ補正動作について説明する(図32乃至図40参照)。
ぶれ補正動作が行われる前の状態においては、像ぶれ補正装置10Dは第1の方向にも第2の方向にも第3の方向にも回動されていない基準位置にある(図32及び図34参照)。
先ず、像ぶれ補正装置10Dにおける第1の方向(ピッチング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図35及び図36参照)。
像ぶれ補正装置10Dにおいて、第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが下方へ移動されて第1の駆動部25が下方へ移動されると、第1の駆動部25によって第1の被駆動部16D、16Dの上方を向く第1の被作用面16a、16aが押圧され、第1の駆動部25が第1の被作用面16a、16a、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Dが第1の支点軸S1を支点として撮影レンズ14が僅かに上向きになる第1の方向へ回動される(図35参照)。
このとき第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28がレンズユニット11Dの第1の方向への回動に伴って第2の移動許容部18において第1の被駆動部16D、16D、・・・に対して相対的に上方へ移動される。
同時に、第3のアクチュエーター36の第3の駆動部38と第2の被駆動部34、34が接触されており、レンズユニット11Dの第1の方向への回動に伴って第3の駆動部38が第2の被駆動部34、34に対して上下方向において傾斜されるが、干渉防止面34a、34aによって第3の駆動部38と第2の被駆動部34、34の干渉が防止される。
このようにレンズユニット11Dの第1の方向への回動時には、レンズユニット11Dの回動に伴って第2の駆動部28が第2の移動許容部18において第1の被駆動部16D、16D、・・・に対して相対的に上方へ移動されると共に干渉防止面34a、34aによって第3の駆動部38と第2の被駆動部34、34の干渉が防止されるため、レンズユニット11Dに対して第2の駆動部28と第3の駆動部38から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Dの第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Dにおいて、第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが上方へ移動されて第1の駆動部25が上方へ移動されると、第1の駆動部25によって第1の被駆動部16D、16Dの下方を向く第1の被作用面16a、16aが押圧され、第1の駆動部25が第1の被作用面16a、16a、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Dが第1の支点軸S1を支点として撮影レンズ14が僅かに下向きになる第1の方向へ回動される(図36参照)。
このとき第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28がレンズユニット11Dの第1の方向への回動に伴って第2の移動許容部18において第1の被駆動部16D、16D、・・・に対して相対的に下方へ移動される。
同時に、第3のアクチュエーター36の第3の駆動部38と第2の被駆動部34、34が接触されており、レンズユニット11Dの第1の方向への回動に伴って第3の駆動部38が第2の被駆動部34、34に対して上下方向において傾斜されるが、干渉防止面34a、34aによって第3の駆動部38と第2の被駆動部34、34の干渉が防止される。
このようにレンズユニット11Dの第1の方向への回動時には、レンズユニット11Dの回動に伴って第2の駆動部28が第2の移動許容部18において第1の被駆動部16D、16D、・・・に対して相対的に下方へ移動されると共に干渉防止面34a、34aによって第3の駆動部38と第2の被駆動部34、34の干渉が防止されるため、レンズユニット11Dに対して第2の駆動部28と第3の駆動部38から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Dの第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
次に、像ぶれ補正装置10Dにおける第2の方向(ヨーイング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図37及び図38参照)。
像ぶれ補正装置10Dにおいて、第2のアクチュエーター26の第2の駆動軸26aが右方へ移動されて第2の駆動部28が右方へ移動されると、第2の駆動部28によって第1の被駆動部16D、16Dの左方を向く第1の被作用面16b、16bが押圧され、第2の駆動部28が第1の被作用面16b、16b、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Dが第2の支点軸S2を支点として撮影レンズ14が僅かに左向きになる第2の方向へ回動される。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25がレンズユニット11Dの第2の方向への回動に伴って第1の移動許容部17において第1の被駆動部16D、16D、・・・に対して相対的に左方へ移動される。
同時に、第3のアクチュエーター36の第3の駆動部38がレンズユニット11Dの第2の方向への回動に伴って第3の移動許容部35において第2の被駆動部34、34に対して相対的に前方へ移動される。
このようにレンズユニット11Dの第2の方向への回動時には、レンズユニット11Dの回動に伴って第1の駆動部25が第1の移動許容部17において第1の被駆動部16D、16D、・・・に対して相対的に左方へ移動されると共に第3の駆動部38が第3の移動許容部35において第2の被駆動部34、34に対して相対的に前方へ移動されるため、レンズユニット11Dに対して第1の駆動部25と第3の駆動部38から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Dの第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Dにおいて、第2のアクチュエーター26の第2の駆動軸26aが左方へ移動されて第2の駆動部28が左方へ移動されると、第2の駆動部28によって第1の被駆動部16D、16Dの右方を向く第1の被作用面16b、16bが押圧され、第2の駆動部28が第1の被作用面16b、16b、・・・に対して回転しながら摺動され、レンズユニット11Dが第2の支点軸S2を支点として撮影レンズ14が僅かに右向きになる第2の方向へ回動される。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25がレンズユニット11Dの第2の方向への回動に伴って第1の移動許容部17において第1の被駆動部16D、16D、・・・に対して相対的に右方へ移動される。
同時に、第3のアクチュエーター36の第3の駆動部38がレンズユニット11Dの第2の方向への回動に伴って第3の移動許容部35において第2の被駆動部34、34に対して相対的に後方へ移動される。
このようにレンズユニット11Dの第2の方向への回動時には、レンズユニット11Dの回動に伴って第1の駆動部25が第1の移動許容部17において第1の被駆動部16D、16D、・・・に対して相対的に右方へ移動されると共に第3の駆動部38が第3の移動許容部35において第2の被駆動部34、34に対して相対的に後方へ移動されるため、レンズユニット11Dに対して第1の駆動部25と第3の駆動部38から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Dの第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
次に、像ぶれ補正装置10Dにおける第3の方向(ローリング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図39及び図40参照)。
像ぶれ補正装置10Dにおいて、第3のアクチュエーター36の第3の駆動軸36aが上方へ移動されて第3の駆動部38が上方へ移動されると、第2の被駆動部34、34が第3の駆動部38の移動に伴って上方へ移動され、レンズユニット11Dが第3の支点軸S3を支点として撮影レンズ14が一方へ回転されるように第3の方向へ回動される(図39参照)。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25が第1の移動許容部17に挿入されると共に第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28が第2の移動許容部18に挿入されており、回転体32の回転が規制されているため、レンズユニット11Dが回転体32に対して第3の方向へ回転される。
このようにレンズユニット11Dの第3の方向への回動時には、回転体32に対してレンズユニット11Dが回転されるため、レンズユニット11Dに対して第1の駆動部25と第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Dの第3の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Dにおいて、第3のアクチュエーター36の第3の駆動軸36aが下方へ移動されて第3の駆動部38が下方へ移動されると、第2の被駆動部34、34が第3の駆動部38の移動に伴って下方へ移動され、レンズユニット11Dが第3の支点軸S3を支点として撮影レンズ14が他方へ回転されるように第3の方向へ回動される(図40参照)。
このとき第1のアクチュエーター23の第1の駆動部25が第1の移動許容部17に挿入されると共に第2のアクチュエーター26の第2の駆動部28が第2の移動許容部18に挿入されており、回転体32の回転が規制されているため、レンズユニット11Dが回転体32に対して第3の方向へ回転される。
このようにレンズユニット11Dの第3の方向への回動時には、回転体32に対してレンズユニット11Dが回転されるため、レンズユニット11Dに対して第1の駆動部25と第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Dの第3の方向への回動動作が円滑に行われる。
尚、像ぶれ補正装置10Dにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11Dが第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Dの第2の方向への回動が可能とされており、基準位置に対してレンズユニット11Dが第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Dの第1の方向への回動が可能とされている。
また、像ぶれ補正装置10Dにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11Dが第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Dの第3の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット11Dが第3の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Dの第1の方向への回動が可能とされている。
さらに、像ぶれ補正装置10Dにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11Dが第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Dの第3の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット11Dが第3の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Dの第2の方向への回動が可能とされている。
尚、第5の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Dにおいても、第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10と同様に、上記した第1の変形例と第2の変形例の各構成を適用することが可能である。
上記したように、像ぶれ補正装置10Dにあっては、レンズユニット11Dが第3の支点軸S3を支点として第3の方向へも回動されるため、機能性の向上を図った上で構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
また、レンズユニット11Dの回転時に、第1の被駆動部16D、16D、・・・を有する回転体32が鏡筒部13Dに対して相対的に第3の方向へ回転可能とされているため、第1の被駆動部16D、16D、・・・がレンズユニット11Dの第3の方向への回動を規制することがなく、レンズユニット11Dの円滑な回動動作を確保することができる。
さらに、第3の駆動部38が第3の支点軸S3の軸回り方向へ回転可能にされているため、第3の駆動部38の第2の被駆動部34、34に対する摺動負荷が低減され、レンズユニット11の第3の方向への一層円滑な回動動作を確保することができる。
尚、第5の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Dにおいては、第2の被駆動部34、34がレンズユニット11Dに対して第1の支点軸S1の軸回り方向へ回転可能な構成にすることも可能である(図41参照)。
即ち、第2の被駆動部34、34は円板状の回転ベース33Dから突出され、回転ベース33Dと第2の被駆動部34、34によって回転体32Dが構成され、回転体32Dがレンズユニット11Dに対して相対的に第1の支点軸S1の軸回り方向へ回転可能とされている。尚、回転体32Dが用いられる場合には、第2の被駆動部34、34に干渉防止部34a、34aが設けられていなくてもよい。
このような構成にすることにより、第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが上下方向へ移動されて第1の駆動部25が上下方向へ移動されレンズユニット11Dが第1の方向へ回動されたときに、回転体32Dがレンズユニット11Dに対して相対的に第1の支点軸S1を支点として回転される(図42参照)。従って、レンズユニット11Dの第1の方向への回動時に、レンズユニット11Dに対して第3の駆動部38から不必要な負荷が付与され難いため、レンズユニット11Dの第1の方向への回動動作を円滑に行うことができる。
尚、上記した回転体32Dを有する構成をレンズユニット11Dの上端部又は下端部に設け、回転体32Dがレンズユニット11Dに対して第2の支点軸S2の軸回り方向へ相対的に回転可能される構成にすることも可能である。この場合には、レンズユニット11Dが第2の方向へ回動されたときに、回転体32Dがレンズユニット11Dに対して相対的に第2の支点軸S2を支点として回転されるため、レンズユニット11Dの第2の方向への回動動作を円滑に行うことができる。
[像ぶれ補正装置(第5の実施の形態)の変形例]
次に、第5の実施の形態における第3の変形例について説明する(図43乃至図45参照)。
<第3の変形例>
第3の変形例は、第5の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Dに対して第2の変形例において示した第1の駆動部25Bと第2の駆動部28Bが用いられた例である(図43参照)。
第3の変形例においては、鏡筒部13における後面13aの中央部から後方へ突出された被駆動部16Cが用いられ、被駆動部16Cは、例えば、丸軸状に形成されている。また、第3の変形例においては、回転体32が設けられていない。
第3の変形例にあっては、丸軸状の被駆動部16Cが用いられているため、像ぶれ補正装置10Dにおいて、第3のアクチュエーター36の第3の駆動軸36aが上下方向へ移動されてレンズユニット11Dが第3の方向へ回動されたときに、レンズユニット11Dの回動が規制されることがなく、鏡筒部13Dと被駆動部16Cが一体になって第3の方向へ回動される。
従って、構造の簡素化を確保した上でレンズユニット11Dの第3の方向への回動動作を円滑に行うことができる。
尚、上記には、丸軸状の被駆動部16Cが用いられた例を示したが、例えば、被駆動部16Cに代えて被駆動部16X又は被駆動部16Yを用いることも可能である(図44及び図45参照)。
被駆動部16Xには、長手方向における中央部に球面状の第1の被作用面16eが形成され、先端部に球面状の第2の被作用面16fが形成されている(図44参照)。
被駆動部16Xが用いられた場合には、レンズユニット11Dの回動時に被駆動部16Xと第1の駆動部25B及び第2の駆動部28Bとが常に点接触されるため、被駆動部16Xに対する第1の駆動部25B及び第2の駆動部28Bの摺動負荷が低減され、レンズユニット11Dの第1の方向、第2の方向及び第3の方向への円滑な回動動作を確保することができる。
被駆動部16Yには、長手方向における中央部に第1の被作用面16gが形成され、先端部に第2の被作用面16hが形成されている(図45参照)。
第1の被作用面16gと第2の被作用面16hはそれぞれ前後方向における中央が最も径の大きい大径線16i、16iとして形成されている。
被駆動部16Yが用いられた場合には、レンズユニット11Dの回動時に被駆動部16Yの大径線16i、16iと第1の駆動部25B及び第2の駆動部28Bとが常に点接触されるため、被駆動部16Yに対する第1の駆動部25B及び第2の駆動部28Bの摺動負荷が低減され、レンズユニット11Dの第1の方向、第2の方向及び第3の方向への円滑な回動動作を確保することができる。
[他の例]
上記した第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10、第2の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10A、第3の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10B、第4の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10C及び第5の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Dには、第1のアクチュエーター23、第2のアクチュエーター26及び第3のアクチュエーター36としてそれぞれ第1の駆動軸23aと第2の駆動軸26aと第3の駆動軸36aが軸方向へ移動される軸移動タイプのアクチュエーターである例を示した。
しかしながら、以下のように、像ぶれ補正装置10、10A、10B、10C、10Dにあっては、第1の駆動軸23aと第2の駆動軸26aと第3の駆動軸36aが軸回り方向へ回転される軸回転タイプのアクチュエーターを用いることが可能である(図46及び図47参照)。
第1のアクチュエーター23、第2のアクチュエーター26及び第3のアクチュエーター36が軸回転タイプのアクチュエーターとされる場合についての構成及び動作は何れも同様であるため、以下には、例として、第1のアクチュエーター23と第2のアクチュエーター26の場合について説明する。
第1のアクチュエーター23が軸回転タイプのアクチュエーターとして用いられる場合には、第1の駆動軸23aに螺溝が形成され、第1の連結部24に平面部を有する螺合部24aが設けられ、螺合部24aが第1の駆動軸23aに螺合されている。螺合部24aは平面部が、例えば、固定部材12、12A、12B、12C、12Dに設けられた回転規制部39に面接触されて回転が規制されている。
従って、第1のアクチュエーター23の駆動軸23aが回転されると、回転規制部39によって回転が規制されている螺合部24aが第1の駆動部25と一体になって第1の駆動軸23aの回転方向に応じた方向へ送られて上方又は下方へ移動される。第1の駆動部25が移動されると、被駆動部16、16が押圧されてレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dが回動される。
第2のアクチュエーター26が軸回転タイプのアクチュエーターとして用いられる場合には、第2の駆動軸26aに螺溝が形成され、第2の連結部27に平面部を有する螺合部27aが設けられ、螺合部27aが第1の駆動軸26aに螺合されている。螺合部27aは平面部が、例えば、固定部材12、12A、12B、12C、12Dに設けられた回転規制部40に面接触されて回転が規制されている。
従って、第2のアクチュエーター26の駆動軸26aが回転されると、回転規制部40によって回転が規制されている螺合部27aが第2の駆動部28と一体になって第1の駆動軸26aの回転方向に応じた方向へ送られて左方又は右方へ移動される。第2の駆動部28が移動されると、被駆動部16、16が押圧されてレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dが回動される。
[撮像装置の一実施形態]
図48に、本技術撮像装置の一実施形態によるビデオカメラのブロック図を示す。
撮像装置(ビデオカメラ)100(撮像装置1に相当)は、撮像機能を担うレンズユニット101(レンズユニット11、11A、11B、11C、11Dに相当)と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部102と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部103とを有している。また、撮像装置100は、撮影された画像等を表示する液晶パネル等の画像表示部104と、メモリーカード1000への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)105と、撮像装置100の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)106と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等から成る入力部107と、レンズユニット101に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部108とを備えている。
レンズユニット101は、レンズ群109を含む光学系や、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子110等とによって構成されている。
カメラ信号処理部102は、撮像素子110からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部103は、所定の画像データーフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデーター仕様の変換処理等を行う。
画像表示部104はユーザーの入力部107に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデーターを表示する機能を有している。
R/W105は、画像処理部103によって符号化された画像データーのメモリーカード1000への書込及びメモリーカード1000に記録された画像データーの読出を行う。
CPU106は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部107からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部107は、例えば、シャッター操作を行うためのシャッターレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU106に対して出力する。
レンズ駆動制御部108は、CPU106からの制御信号に基づいてレンズ群109の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリーカード1000は、例えば、R/W105に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU106による制御の下で、レンズユニット101において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部102を介して画像表示部104に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部107からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU106がレンズ駆動制御部108に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部108の制御に基づいてレンズ群109の所定のレンズが移動される。
入力部107からの指示入力信号によりレンズユニット101の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部102から画像処理部103に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデーターフォーマットのデジタルデーターに変換される。変換されたデーターはR/W105に出力され、メモリーカード1000に書き込まれる。
フォーカシングやズーミングは、CPU106からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部108がレンズ群109の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリーカード1000に記録された画像データーを再生する場合には、入力部107に対する操作に応じて、R/W105によってメモリーカード1000から所定の画像データーが読み出され、画像処理部103によって伸張復号化処理が行われた後に、再生画像信号が画像表示部104に出力されて再生画像が表示される。
[まとめ]
以上に記載した通り、像ぶれ補正装置10、10A、10B、10C、10Dにあっては、第2の駆動部28の移動によってレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dが回動されたときに第1の駆動部25をレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dに対して相対的に移動させる第1の移動許容部17、29が形成されている。
また、第1の駆動部25の移動によってレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dが回動されたときに第2の駆動部28をレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dに対して相対的に移動させる第2の移動許容部18、30が形成されている。
これにより、第2の駆動部28によってレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dが回動されたときに第1の駆動部25がレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dに対して相対的に移動されると共に第1の駆動部25によってレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dが回動されたときに第2の駆動部28がレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dに対して相対的に移動される
従って、二つのジンバル機構が対向し重なり合うように設けられる構成にされていないため、構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
また、複数の被駆動部16、16、・・・、16A、16A、・・・、16D、16D、・・・間の空間が第1の移動許容部17、29及び第2の移動許容部18、30として形成され、第1の移動許容部17、29と第2の移動許容部18、30にそれぞれ第1の駆動部25と第2の駆動部28が挿入されている。
従って、第1の駆動部25と第2の駆動部28によって被駆動部16、16、・・・、16A、16A、・・・、16D、16D、・・・が押圧されてレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dが回動されると共に第1の移動許容部17、29及び第2の移動許容部18、30が被駆動部16、16、・・・、16A、16A、・・・、16D、16D、・・・間の空間であるため、構造の簡素化を確保した上でレンズユニット11、11A、11B、11C、11Dの円滑な回動動作を確保することができる。
さらに、第1の駆動部25と第2の駆動部28が交差した状態で配置されているため、第1の駆動部25と第2の駆動部28が光軸方向において重ねられ、光軸Pに直交する方向における省スペース化による小型化を図ることができる。
さらにまた、四つの被駆動部16、16、・・・がマトリクス状に並んで位置されているため、被駆動部16、16、・・・、16A、16A、・・・、16D、16D、・・・の配置スペースが最小限で済み、一層の構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
[本技術]
本技術は、以下のような構成にすることができる。
(1)
少なくとも一つのレンズを有し少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動可能にされたレンズユニットと、
前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、
所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、
所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、
前記第2の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第2の方向へ回動されたときに前記第1の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第1の移動許容部が形成され、
前記第1の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第1の方向へ回動されたときに前記第2の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第2の移動許容部が形成された
像ぶれ補正装置。
(2)
前記レンズユニットに、前記駆動部に押圧され被駆動部として機能する複数の突部が設けられ、
前記複数の突部の間の空間が前記移動許容部として形成され、
前記移動許容部に前記駆動部が移動可能な状態で挿入された
前記(1)に記載の像ぶれ補正装置。
(3)
前記第1の駆動部と前記第2の駆動部が前記被駆動部の突出方向において交差した状態で配置された
前記(2)に記載の像ぶれ補正装置。
(4)
前記被駆動部が四つ設けられマトリクス状に並んで位置された
前記(3)に記載の像ぶれ補正装置。
(5)
前記レンズユニットの回動時に前記被駆動部と前記駆動部が線接触される
前記(2)から前記(4)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(6)
前記レンズユニットに、前記駆動部に押圧され被駆動部として機能する突部が設けられ、
前記駆動部が枠状に形成されると共に前記駆動部の内部の空間が前記移動許容部として形成され、
前記移動許容部に前記被駆動部が移動可能な状態で挿入された
前記(1)から前記(5)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(7)
前記第1の駆動部と前記第2の駆動部が交差した状態で配置された
前記(6)に記載の像ぶれ補正装置。
(8)
前記レンズユニットの回動時に前記被駆動部と前記駆動部が線接触される
前記(6)又は前記(7)に記載の像ぶれ補正装置。
(9)
前記第1の駆動部が前記第1の支点軸の軸回り方向へ回転可能にされ、
前記第2の駆動部が前記第2の支点軸の軸回り方向へ回転可能にされた
前記(1)から前記(8)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(10)
前記レンズユニットが前記第1の支点軸及び前記第2の支点軸にともに直交する第3の支点軸の軸回り方向である第3の方向へ回動可能にされ、
所定の方向へ移動される第3の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第3の方向へ回動させる第3のアクチュエーターが設けられた
前記(1)から前記(9)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(11)
前記第3の方向が前記レンズの光軸の軸回り方向とされ、
前記レンズユニットに、前記第1の駆動部又は前記第2の駆動部に押圧される被駆動部が設けられ、
前記レンズユニットは前記第1の駆動部又は前記第2の駆動部に前記被駆動部が押圧されて前記第1の方向又は前記第2の方向へ回動され、
前記レンズユニットの前記第3の方向における一方への回動時に前記被駆動部が前記第3の方向における他方へ回転可能にされた
前記(10)に記載の像ぶれ補正装置。
(12)
前記第3の駆動部が前記第3の支点軸の軸回り方向へ回転可能にされた
前記(10)又は前記(11)に記載の像ぶれ補正装置。
(13)
少なくとも一つのレンズを有するレンズユニットと前記レンズユニットが内部に配置された外筐とを有し、少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動されて像ぶれを補正する像ぶれ補正装置を備え、
前記像ぶれ補正装置は、
前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、
所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、
所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、
前記第2の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第2の方向へ回動されたときに前記第1の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第1の移動許容部が形成され、
前記第1の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第1の方向へ回動されたときに前記第2の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第2の移動許容部が形成された
撮像装置。
1…撮像装置、2…外筐、10…像ぶれ補正装置、11…レンズユニット、12…固定部材、16…被駆動部、17…第1の移動許容部、18…第2の移動許容部、23…第1のアクチュエーター、25…第1の駆動部、26…第2のアクチュエーター、28…第2の駆動部、16A…被駆動部、16B…被駆動部、25B…第1の駆動部、25C…第2の駆動部、29…第1の移動許容部、30…第2の移動許容部、10A…像ぶれ補正装置、11A…レンズユニット、12A…固定部材、10B…像ぶれ補正装置、11B…レンズユニット、12B…固定部材、21B…アクチュエーター取付部、10C…像ぶれ補正装置、11C…レンズユニット、12C…固定部材、10D…像ぶれ補正装置、11D…レンズユニット、12D…固定部材、16D…第1の被駆動部、34…第2の被駆動部、36…第3のアクチュエーター、38…第3の駆動部、16C…被駆動部、16X…被駆動部、16Y…被駆動部、100…撮像装置、101…レンズユニット

Claims (13)

  1. 少なくとも一つのレンズを有し少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動可能にされたレンズユニットと、
    前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、
    所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、
    所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、
    前記第2の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第2の方向へ回動されたときに前記第1の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第1の移動許容部が形成され、
    前記第1の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第1の方向へ回動されたときに前記第2の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第2の移動許容部が形成された
    像ぶれ補正装置。
  2. 前記レンズユニットに、前記駆動部に押圧され被駆動部として機能する複数の突部が設けられ、
    前記複数の突部の間の空間が前記移動許容部として形成され、
    前記移動許容部に前記駆動部が移動可能な状態で挿入された
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  3. 前記第1の駆動部と前記第2の駆動部が前記被駆動部の突出方向において交差した状態で配置された
    請求項2に記載の像ぶれ補正装置。
  4. 前記被駆動部が四つ設けられマトリクス状に並んで位置された
    請求項3に記載の像ぶれ補正装置。
  5. 前記レンズユニットの回動時に前記被駆動部と前記駆動部が線接触される
    請求項2に記載の像ぶれ補正装置。
  6. 前記レンズユニットに、前記駆動部に押圧され被駆動部として機能する突部が設けられ、
    前記駆動部が枠状に形成されると共に前記駆動部の内部の空間が前記移動許容部として形成され、
    前記移動許容部に前記被駆動部が移動可能な状態で挿入された
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  7. 前記第1の駆動部と前記第2の駆動部が交差した状態で配置された
    請求項6に記載の像ぶれ補正装置。
  8. 前記レンズユニットの回動時に前記被駆動部と前記駆動部が線接触される
    請求項6に記載の像ぶれ補正装置。
  9. 前記第1の駆動部が前記第1の支点軸の軸回り方向へ回転可能にされ、
    前記第2の駆動部が前記第2の支点軸の軸回り方向へ回転可能にされた
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  10. 前記レンズユニットが前記第1の支点軸及び前記第2の支点軸にともに直交する第3の支点軸の軸回り方向である第3の方向へ回動可能にされ、
    所定の方向へ移動される第3の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第3の方向へ回動させる第3のアクチュエーターが設けられた
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  11. 前記第3の方向が前記レンズの光軸の軸回り方向とされ、
    前記レンズユニットに、前記第1の駆動部又は前記第2の駆動部に押圧される被駆動部が設けられ、
    前記レンズユニットは前記第1の駆動部又は前記第2の駆動部に前記被駆動部が押圧されて前記第1の方向又は前記第2の方向へ回動され、
    前記レンズユニットの前記第3の方向における一方への回動時に前記被駆動部が前記第3の方向における他方へ回転可能にされた
    請求項10に記載の像ぶれ補正装置。
  12. 前記第3の駆動部が前記第3の支点軸の軸回り方向へ回転可能にされた
    請求項10に記載の像ぶれ補正装置。
  13. 少なくとも一つのレンズを有するレンズユニットと前記レンズユニットが内部に配置された外筐とを有し、少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動されて像ぶれを補正する像ぶれ補正装置を備え、
    前記像ぶれ補正装置は、
    前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、
    所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、
    所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、
    前記第2の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第2の方向へ回動されたときに前記第1の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第1の移動許容部が形成され、
    前記第1の駆動部の移動によって前記レンズユニットが前記第1の方向へ回動されたときに前記第2の駆動部を前記レンズユニットに対して相対的に移動させる第2の移動許容部が形成された
    撮像装置。
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