JP2014157038A - 被測定物の疲労き裂の自動計測装置およびプログラム - Google Patents

被測定物の疲労き裂の自動計測装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被測定物の疲労き裂の自動計測装置およびプログラムを提供すること。
【解決手段】CCDカメラ4と三軸移動台装置7とコンピュータ10とを備え、コンピュータ10は、初期画像における第1の特定領域に存在するパターンおよび第2の特定領域に存在するパターンを撮像手段の位置に応じて抽出する特定領域抽出部29と、試験片Tに負荷が加わっているときに撮影された画像において第2の対応領域に存在するパターンを抽出する対応領域抽出部30と、第1および第2の特定領域に存在するパターンの間隔と第1および第2の対応領域に存在するパターンの間隔との差が所定の大きさ以上になったことを条件として、き裂先端が進展したと判断するき裂先端進展判断部31とを有し、負荷を加えた回数が所定の回数になる毎に、撮像手段に撮影された画像を表す画像データに基づいて、き裂Kの長さおよび進展速度を計測する。
【選択図】図2

Description

本発明は、被測定物の疲労き裂の自動計測装置およびプログラムに関する。
従来、疲労試験機により試験片等の被測定物に疲労き裂を発生させ、被測定物に疲労き裂が発生していく状況をCCDカメラで撮影し、撮影した映像を表す画像データを分析することによって、被測定物に発生したき裂の長さおよび進展状況を自動計測するものが知られている(たとえば、特許文献1ないし3参照)。
たとえば、特許文献1に開示されたき裂伝播測定装置は、3軸微動台に支持される拡大鏡を備えたCCDカメラで試験片を撮影した画像を2値化処理し、2値化処理した白黒画像に基づいて、き裂先端をマイクロコンピュータで認識し、CCDカメラをき裂先端の伝播に自動追従させることにより、き裂先端の伝播を表すデータをリアルタイムで処理する。
また、特許文献2に開示されたものは、試験片にクラックが発生する状況をビデオ録画し、1静止画を微分することにより濃淡画像を生成し、生成した濃淡画像の各エッジ間の相互間距離からグループ化したラインを算出し、算出したラインの間隔の大きさからクラックの発生を判定する。
また、特許文献3に開示されたものは、試験片のき裂発生面にき裂が進展する方向に一定ピッチで予めマークを付しておき、き裂が発生する状況を撮影し、撮影画面上でマーク位置に基づいてき裂先端を求める。
そのほか、コンプライアンス法、き裂先端の進展をCCDカメラで撮影した画像を表示画面に表示させることにより観測者に常時監視させる方法、および、観測者に目視させる方法などが知られている。
実開平4−90947号公報 特開平5−52729号公報 特開2001−281119号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、き裂先端の進展が微細な線として生じた場合には、き裂と汚れまたは傷との区別ができず、き裂の長さおよび進展速度を正確に測定することができないといった課題があった。
また、特許文献1に記載された技術は、仮に拡大鏡の倍率を高くした場合であっても、被写界深度が浅くなるため、試験中の撮影時にピントがずれやすくなる上に、き裂の進展方向によっては、き裂が視野から外れやすくなるため、き裂の長さおよび進展速度を正確に測定することができないといった課題があった。
また、特許文献2および3に記載された技術は、き裂の進展速度を計測できないといった課題があった。また、特許文献3に記載された技術は、試験片のき裂にマークを描くため、誤差が生じやすく、き裂の長さおよび進展速度を正確に測定することができないといった課題があった。
また、コンプライアンス法などの上述したそのほかの方法は、観測者の目視に依存するため、特に、き裂先端の進展が微細な線として生じた場合には、き裂の長さおよび進展速度を正確に測定することができないといった課題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、き裂先端の進展が微細な線として生じても、き裂の長さおよび進展速度を正確に測定できる、被測定物の疲労き裂の自動計測装置およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、上記目的を達成するため、(1)疲労試験機により被測定物に負荷を繰り返し加えることによってき裂が生じる前記被測定物の表面部位を撮影する撮像手段と、前記き裂の先端の進展に応じて前記撮像手段を移動させる移動手段と、前記負荷を加えた回数が所定の回数になる毎または前記負荷を加える時間が所定の時間になる毎に、前記撮像手段に撮影された画像を表す画像データに基づいて、前記き裂の長さおよび進展速度の少なくともいずれかを計測する自動計測手段と、を備えた被測定物の疲労き裂の自動計測装置であって、前記自動計測手段は、前記被測定物の表面部位にき裂が生じる前に撮像された初期画像における第1の特定領域に存在するパターンおよび第2の特定領域に存在するパターンを前記撮像手段の位置に応じて抽出する特定領域抽出部と、前記被測定物に負荷が加わっているときに撮影された画像において前記第1の特定領域に存在するパターンに対応する第1の対応領域に存在するパターンおよび前記第2の特定領域に存在するパターンに対応する第2の対応領域に存在するパターンを抽出する対応領域抽出部と、前記第1および第2の特定領域に存在するパターンの間隔と前記第1および第2の対応領域に存在するパターンの間隔との差が所定の大きさ以上になったことを条件として、前記き裂先端が進展したと判断するき裂先端進展判断部と、を有して構成されている。
この構成により、本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、第1および第2の特定領域に存在するパターンの間隔と、第1および第2の対応領域に存在するパターンの間隔と、の差が所定の大きさ以上になったことを条件として、き裂先端が進展したと判断するので、き裂先端の進展が微細な線として生じても、き裂の長さおよび進展速度を正確に測定できる。
本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、上記(1)に記載の被測定物の疲労き裂の自動計測装置において、(2)前記自動計測手段は、疲労試験の開始時に前記被測定物の表面に貼着したクラックゲージに流れる電気信号が変化したことを条件として、前記き裂先端が進展したと判断するゲージ判断部をさらに有し、前記ゲージ判断部による前記疲労試験の実行を指示する外部信号の入力があったことを条件として、前記き裂先端進展判断部に替えて、前記ゲージ判断部によって前記き裂先端が進展したか否かを判断させるようにしてもよい。
この構成により、本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、き裂先端の進展に応じてクラックゲージの導電性極細線が切断されたことによる電気信号の変化を条件として、き裂先端が進展したと判断するため、き裂の長さおよびき裂先端の進展速度を正確に算出することができる。
本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、上記(1)または(2)に記載の被測定物の疲労き裂の自動計測装置において、(3)前記自動計測手段は、前記き裂先端が進展したと判断されたときの画像と、前記初期画像との差分画像を生成する差分画像生成部をさらに有し、前記差分画像生成部によって生成された差分画像を表示装置に表示させるようにしてもよい。
この構成により、本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、き裂先端が進展したと判断されたときの画像と、初期画像との差分画像を表示装置に表示させることにより、進展したき裂を明確に表示装置に表示させることができる。
本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の被測定物の疲労き裂の自動計測装置において、(4)前記自動計測手段は、前記表示装置に表示させた前記差分画像におけるき裂先端に対応した垂直線を前記表示装置に表示させる垂直線表示部と、前記垂直線を前記表示装置に表示させたことを条件として、前記き裂の長さと前記被測定物に負荷が加えられた回数を記憶媒体に記録する記録部と、をさらに有していてもよい。
この構成により、本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、差分画像におけるき裂先端に対応した垂直線を前記表示装置に表示させたことを条件として、前記き裂の長さと前記被測定物に負荷が加えられた回数を記憶媒体に記録することにより、き裂が発生した過程を記録することができる。
本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の被測定物の疲労き裂の自動計測装置において、(5)前記自動計測手段は、前記被測定物に負荷が所定回数加わる毎に、前記負荷を加える加振周波数を一時的に低くするように前記疲労試験機に対して指示する加振周波数指示部と、前記加振周波数が一時的に低くするように前記疲労試験機対して指示した後に、前記撮像手段に撮像を指示する撮像指示部と、をさらに有して構成されてもよい。
この構成により、本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、撮像手段に撮像させるときに、疲労試験機における加振周波数を一時的に低くするため、撮像手段のフレームレートを高くすることなく、ぶれのない画像を撮像手段に撮像させることができる。
本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の被測定物の疲労き裂の自動計測装置において、(6)前記撮像手段は、物体側テレセントリックレンズを備えているCCDカメラにより構成されている。
この構成により、本発明に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置は、物体側テレセントリックレンズを備えたCCDカメラによって被測定物の表面部位を撮影するので、き裂の進展方向がずれてき裂がカメラ中心から上側または下側にずれても収差の影響が少ない。
本発明に係るプログラムは、(7)疲労試験機により被測定物に負荷を繰り返し加えることによってき裂が生じる前記被測定物の表面部位を撮影する撮像手段と、前記き裂の先端の進展に応じて前記撮像手段を移動させる移動手段と、前記負荷を加えた回数が所定の回数になる毎または前記負荷を加える時間が所定の時間になる毎に、前記撮像手段に撮影された画像を表す画像データに基づいて、前記き裂の長さおよび進展速度の少なくともいずれかを計測する自動計測手段と、を備えた被測定物の疲労き裂の自動計測装置の、前記自動計測手段を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、前記被測定物の表面部位にき裂が生じる前に撮像された初期画像における第1の特定領域に存在するパターンおよび第2の特定領域に存在するパターンを前記撮像手段の位置に応じて抽出させるステップと、前記被測定物に負荷が加わっているときに撮影された画像において前記第1の特定領域に存在するパターンに対応する第1の対応領域に存在するパターンおよび前記第2の特定領域に存在するパターンに対応する第2の対応領域に存在するパターンを抽出させるステップと、前記第1および第2の特定領域に存在するパターンの間隔と前記第1および第2の対応領域に存在するパターンの間隔との差が所定の大きさ以上になったことを条件として、前記き裂先端が進展したと判断させるステップと、を有する構成である。
この構成により、本発明に係るプログラムは、第1および第2の特定領域に存在するパターンの間隔と、第1および第2の対応領域に存在するパターンの間隔と、の差が所定の大きさ以上になったことを条件として、き裂先端が進展したと判断するので、き裂先端の進展が微細な線として生じても、き裂の長さおよび進展速度を正確に測定できる。
本発明によれば、き裂先端の進展が微細な線として生じても、き裂の長さおよび進展速度を正確に測定できる、被測定物の疲労き裂の自動計測装置およびプログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置の概略のハードウェア構成図である。 本発明の実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置の概略の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置の初期画像登録処理部が登録表示した無負荷時の画像の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置によって、無負荷時の初期画像から抽出された第1および第2の特定領域に存在するパターンの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置によって、き裂先端が進展した時点の負荷時の画像から抽出された第1および第2の対応領域に存在するパターンの一例を示す図である。 図4に示す第1および第2の特定領域に存在するパターンと図5に示す第1および第2の対応領域に存在するパターンとを並べて両者の間隔の違いを比較した模式図である。 本発明の実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置の差分画像生成部によって生成された差分画像の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置の垂直線表示部が表示画像のき裂の先端に合わせて垂直線を表示させた表示画像を示す図である。 本発明の実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置で使用するクラックゲージを試験片に貼着した状態を示す図である。 図9のクラックゲージの特性を説明するための図である。 本発明の本実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の被測定物の疲労き裂の自動計測装置に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
まず概略の構成を説明する。
本発明の実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置1は、被測定物としての試験片Tに負荷として引張力を繰り返し加えることにより、試験片Tにき裂Kを発生させる疲労試験機2に対して、図1に示すように設けられている。
自動計測装置1は、試験片Tの長さ方向の略中央部に生じるき裂Kの発生状況を撮影する撮像手段としてのCCDカメラ4と、CCDカメラ4を支持し三次元方向に移動してCCDカメラ4をき裂先端の進展に対応してリアルタイムで移動させる移動手段としての三軸移動台装置7と、CCDカメラ4の撮像のタイミングと時間と制御するとともに、三軸移動台装置7の移動を制御する自動計測手段としてのコンピュータ10と、を備えている。
疲労試験機2は、公知の疲労試験機を用いることができる。たとえば、疲労試験機2は、上下に対向する一対のクロスヘッドを有し、かついずれか一方のクロスヘッドに負荷を加えるアクチュエータがリンクされており、試験片Tの上端および下端を一対のクロスヘッドでチャックしている。
疲労試験機2は、試験片Tに対し、一定時間ごとに、たとえば10Hz〜20Hz程度の周波数で正弦波、三角波、台形波、矩形波などさまざまな波形の繰り返しとなる引張荷重を加えることによりき裂Kを生じさせる。なお、試験片Tには、長手方向の中間部の一側にき裂の発生の端緒となるV字形の凹部が形成される。
疲労試験機2の制御部3は、疲労試験機2が試験片Tに負荷を1回加える毎に1つのカウント信号cをコンピュータ10へ出力するようになっている。これにより、コンピュータ10は、試験片Tに負荷が加えられた回数をカウントすることができる。
また、制御部3は、コンピュータ10から、後述する低加振周波数指示信号dを入力すると、一定時間、たとえば数秒間、試験片Tに対し負荷を加える周波数をCCDカメラ4のフレームレートに応じて低く切り替えるようになっている。
CCDカメラ4は、高精細な撮影が行えるカラーCCDカメラが用いられている。このCCDカメラ4は、対物レンズとして物体側テレセントリックレンズ5を備え、テレセントリックレンズ5の筒体内に照明6の光が導入されるようになっている。したがって、CCDカメラ4は、照明6の光が試験片Tを明るく照らすことにより明確な撮影が行える。
CCDカメラ4は、コンピュータ10からの第1の撮影指示信号a1または第2の撮影指示信号a2を入力すると、この撮影指示信号の種類に応じ異なる撮影回数で試験片Tのき裂Kが生じる表面部位を撮影するようになっている。具体的には、CCDカメラ4は、疲労試験開始前、すなわち疲労試験機2が負荷を加える前に、コンピュータ10から第1の撮影指示信号a1を入力したときは、1回撮影するようになっている。
そして、CCDカメラ4は、疲労試験開始後に、コンピュータ10から第2の撮影指示信号a2を入力したときは、負荷を加える回数が所定の回数、たとえば1,000回をカウントする毎に、一定時間、たとえば数秒間、複数回の撮影を行うようになっている。
三軸移動台装置7は、固定床等の上に設けられ矢印X方向に往復微動自在であるXテーブル7aと、Xテーブル7a上に設けられ矢印Y方向に往復微動自在であるYテーブル7bと、Yテーブル7b上に設けられ矢印Z方向に往復微動自在であるZテーブル7cと、からなる三軸移動台装置により構成されている。
本実施の形態のプログラムは、三軸移動台装置7を三軸方向に移動制御できるマニュアル操作部分を含んで作成されている。
このプログラムは、たとえば、起動後、表示装置12にマニュアル制御と自動制御とが表示された内容表示に対しマニュアル操作部が選択されれば、その後、コンピュータ10のキー入力部16のXキーが押され続けるとXテーブル7aが図1に示すX方向に微動していき、シフトキーが押されながらXキーが押され続けるとXテーブル7aがX方向と逆方向に微動していく。
Yテーブル7bのY方向とその逆方向の微動およびZテーブル7cのZ方向とその逆方向の微動についても、Xキーの操作と同様にYキーやZキーによって操作される。この構成は、要旨ではないのでこれ以上の詳しい説明は省略する。
コンピュータ10は、CPU(Central Processing Unit)13、RAM(Random Access Memory)14、ROM(Read Only Memory)15、キー入力部16、図示しないVRAMおよびHD、DVDなどの大容量記憶装置を備えている。
さらに、コンピュータ10は、出力ポートA17、出力ポートB18、LANポート19、RS232C20、A/Dポート21およびカウンタポート22を備えている。ROM15には、本実施の形態に係るプログラムが格納されている。ROM15は、EEPROMなどを用いることができる。
コンピュータ10は、第1の撮影指示信号a1または第2の撮影指示信号a2を出力ポートA17からCCDカメラ4の被制御信号入力ポートに出力するようになっている。
第1の撮影指示信号a1は、試験片Tに負荷が加えられていない状態に対応したタイミングでCCDカメラ4に対し試験片Tを少なくとも1回撮影することを指示する信号である。試験片Tに負荷が加えられていない状態に対応したタイミングは、試験片Tにき裂Kが発生する前でも後でもよい。
第2の撮影指示信号a2は、試験片Tに負荷が加えられている状態に対応したタイミングでCCDカメラ4に対し試験片Tを複数回の撮影を指示する信号である。なお、指示する撮影回数は1回でもよい。または第2の撮影指示信号a2は、試験片Tに負荷が加えられる回数が所定回数、たとえば1,000をカウントされる毎に、後述する低加振周波数指示信号dが出力された後に出力される。
コンピュータ10は、CCDカメラ4の撮影信号出力ポートから出力する撮影信号eをLANポート19に入力し、画像処理部23で画像処理するようになっている。
コンピュータ10は、3チャンネルのモータ制御信号fをRS232C20からモータコントロールアンプ8へ出力する。モータコントロールアンプ8は、モータ制御信号fを増幅してモータ駆動信号gとし、三軸移動台装置7のXテーブル7a、Yテーブル7bおよびZテーブル7cの図示しない位置決め用の制御モータへ出力する。
コンピュータ10は、試験の開始に先立って、CCDカメラ4を疲労試験機2に把持された試験片Tと対向する位置に移動するために、コンピュータ10のXキー,Yキー,Zキーを押すという外部信号の入力に応じて三軸移動台装置7の移動を制御する。コンピュータ10は、試験を開始した後は、Xテーブル7aのみをXキーを押すという外部信号の入力に拠らないで三軸移動台装置7の移動を自動制御する。
コンピュータ10は、クラックゲージGから出力されるアナログな電気信号hをA/Dポート21より入力し、このアナログな電気信号hをたとえば256階調でデジタル信号に変換して取り込み、後述するゲージ判断部36による処理対象の信号とするようになっている。
コンピュータ10は、疲労試験機2の制御部3から出力されるカウント信号cをカウンタポート22より入力し、このカウント信号cを1,000カウントする毎に、後述する特定領域抽出部29を起動するタイミング信号を生成するとともに、累積のカウント数を算出し後述する記録部35を起動させたときに後述する記憶媒体である記憶部24にき裂の長さおよび進展速度を記録するようになっている。
以上で、外観的な構成の説明を終えたので、続いて、制御を含む実質的な構成を説明する。
図2は、上記実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置の概略の機能ブロック図である。図2に示すように、自動計測手段としてのコンピュータ10は、画像処理部23と、記憶部24と、演算処理部25と、を備えている。
画像処理部23は、図1に示すCPU13とRAM14とで構成されてもよく、また画像処理用LSIによって構成されてもよい。記憶部24は、ここでは図1に示すROM15によって構成されているが、図示しないHDなどの大容量の記憶媒体によって構成されてもよい。演算処理部25は、図1に示すCPU13によって構成される。
コンピュータ10には、表示装置12が接続されている。表示装置12には、たとえば液晶表示装置に代表される薄型パネルの表示装置が採用される。
演算処理部25は、ROM15に格納されている本実施の形態に係るプログラムをRAM14にリードし、このプログラムを実行することにより、図2に示すように、初期画像登録処理部26、加振周波数指示部27、撮影指示部28、特定領域抽出部29、対応領域抽出部30、き裂先端進展判断部31、移動手段制御部32、差分画像生成部33、垂直線表示部34、記録部35およびゲージ判断部36を構成する。
演算処理部25は、プログラムを起動させた後にクラックゲージGの使用の有無を表示装置12に表示しYキーまたはNキーのいずれかを押して信号入力することにより選択するようになっている。クラックゲージGの使用については後述する。演算処理部25は、クラックゲージGの使用の有無を決定した後に、初期画像登録処理部26を起動するようになっている。
初期画像登録処理部26は、試験片Tにき裂が生じる前に出力ポートA17から第1の撮影指示信号a1をCCDカメラ4に出力し、CCDカメラ4が試験片Tのき裂が生じる前の表面部位について1回撮影して得た撮影信号eをLANポート19を介して入力するようになっている。
初期画像登録処理部26は、撮影信号eを画像処理部23に画像処理させて得た画像、たとえば図3に示す画像の画像データを記憶部24の一の記録エリアに登録するとともに、画像を表示装置12に表示させるようになっている。
なお、初期画像登録処理部26は、後述する加振周波数指示部27の1回目の起動を行った後に起動され、試験片Tに最大の負荷が加わっているタイミングで撮影して得た画像を登録するようになっていてもよい。
演算処理部25は、初期画像登録処理部26の起動終了から所定時間経過後に、疲労試験機2に試験を開始させる始動指示信号bを出力ポートB18より疲労試験機2の制御部3に出力するようになっている。これにより、疲労試験機2が疲労試験を開始する。すなわち、疲労試験機2が試験片Tに高い加振周波数で負荷を加えることを開始する。
演算処理部25は、疲労試験の開始後、疲労試験機2が試験片Tに負荷を1回加える毎に制御部3から出力される数値「1」に相当するカウント信号cをカウンタポート22より入力してカウントし、カウント数が所定の回数、たとえば1,000になる毎に、加振周波数指示部27、撮影指示部28、特定領域抽出部29、対応領域抽出部30およびき裂先端進展判断部31を順次に起動させるようになっている。なお、演算処理部25は、負荷を加える時間が所定の時間になる毎に上記の加振周波数指示部27等を起動させるようになっていてもよい。
演算処理部25は、カウント信号cのカウント数が1,000になる毎に、最初に加振周波数指示部27を起動させるようになっている。加振周波数指示部27は、疲労試験機2の制御部3に対し、試験片Tに加える負荷の加振周波数が所定時間、たとえば数秒間だけ低くなるように指示する低加振周波数指示信号dを出力ポートB18より出力するようになっている。
これにより、疲労試験機2は、CCDカメラ4が実質的な静止画の撮影ができるようにCCDカメラ4のフレームレートに合わせ試験片Tに負荷を加える加振周波数を低くする。
演算処理部25は、疲労試験機2が低加振周波数になった後に、撮影指示部28を起動させるようになっている。撮影指示部28は、CCDカメラ4に対し試験片Tに最大の負荷が加わっているタイミングで撮影を指示する第2の撮影指示信号a2を出力ポートA17より出力するようになっている。
これにより、CCDカメラ4は、試験片Tに最大の負荷が加わっているタイミングで試験片Tのき裂が生じることが予想される画像中央の水平領域を含む上側部分と下側部分を複数回安定して撮影することができる。
演算処理部25は、第2の撮影指示信号a2に基づいてCCDカメラ4が撮影し、CCDカメラ4から出力する撮影信号eをLANポート19より入力して画像処理部23に画像処理させ、これにより得られた複数の画像を記憶部24に記憶させるとともに、複数の画像を表示装置12に図3に示す画像とは別の表示エリアにリアルタイムで画像更新するように表示させ、その後、特定領域抽出部29を起動させるようになっている。
特定領域抽出部29は、試験片Tの表面部位にき裂が生じる前に撮像された図3に示す初期画像において、図4に示すように、き裂が生じることが予想される予想位置の上側部分および下側部分のうち、CCDカメラ4の位置に応じた上側部分の特定領域に存在するパターンA1および下側部分の特定領域に存在するパターンB1を抽出するようになっている。ここで、以下では、上側部分の特定領域を第1の特定領域と称し、また下側部分の特定領域を第2の特定領域と称することとするが、第1および第2の特定領域は上下に限定されるものではなく、き裂が上下方向に進展する場合には、第1および第2の特定領域とは、き裂を挟む左右の領域となる。
演算処理部25は、第2の撮影指示信号a2に基づいてCCDカメラ4が撮影し画像処理部23が画像処理した複数の画像を記憶部24の所定の記憶エリアに記憶することを指示するようになっている。
演算処理部25は、次に対応領域抽出部30を起動させる。対応領域抽出部30は、カウント信号cのカウント数が1,000になる毎に複数回撮影した画像の中から所定の順位の負荷時の画像を選出し、この負荷時の画像において、上側部分の第1の特定領域に存在するパターンA1および下側部分の第2の特定領域に存在するパターンB1と略同一位置に対応する上側部分のパターンと下側部分のパターンを抽出するようになっている。
対応領域抽出部30は、き裂が生じていない状態またはき裂先端K1が進展しない状態で起動されるときは、CCDカメラ4の撮影の中心がき裂先端K1に一致しており、負荷時の画像から、パターンA1とパターンB1と対比して弾性変形の伸びが生じた範囲内の略同一位置に対応する一対のパターンを抽出するようになっている。
また対応領域抽出部30は、図5に示すように、き裂先端K1が進展したときに起動されるときは、CCDカメラ4の撮影の中心によりき裂先端K1がX方向にずれて、CCDカメラ4の撮影の中心におけるき裂Kの隙間が負荷による弾性変形に起因する伸びよりも大きく離間した状態になるから、この状態の時に撮影した負荷時の画像から一対のパターンA2,B2を抽出するようになっている。
このパターンA2は、前述した第1の特定領域に存在するパターンA1に対応する第1の対応領域に存在するパターンであり、またパターンB2は、前述した第2の特定領域に存在するパターンB1に対応する第2の対応領域に存在するパターンである。
演算処理部25は、対応領域抽出部30の次にき裂先端進展判断部31を起動させるようになっている。き裂先端進展判断部31は、たとえばメモリ上でY方向の画素をカウントすることにより、第1および第2の特定領域に存在するパターンA1,B1の間隔W1と、第1および第2の対応領域に存在するパターンA2,B2の間隔W2をそれぞれ算出し、さらに2つの間隔の差を算出し、この差が弾性変形に起因する伸びを所定の大きさとして設定する閾値よりも大きく離間するときにき裂先端K1が進展したと判断するようになっている。
これにより、負荷によって弾性変形として生じる伸びをき裂先端が進展したと判断する間違いを排除することができ、確実にき裂が生じたときだけを正しく判断できる。図6は、第1および第2の特定領域に存在するパターンA1,B1と、き裂先端が進展した後の第1および第2の対応領域に存在するパターンA2,B2と、を模式的に並べて両者の間隔の違いを比較した図である。
演算処理部25は、第1の特定領域に存在するパターンA1と第2の特定領域に存在するパターンB1との間隔W1と、第1の対応領域に存在するパターンA2と第2の対応領域に存在するパターンB2の間隔W2との差が所定の大きさ未満であるときは、き裂先端進展判断部31の起動を終了させ、上述したように、次のカウント信号cのカウント数が再び1,000を経過すると、上記した、加振周波数指示部27の起動させる動作に戻るようになっている。
き裂先端進展判断部31は、間隔W1と間隔W2との差が所定の大きさ以上であるときは、き裂先端K1が進展したと判断するようになっている。この判断のとき、演算処理部25は、移動手段制御部32と差分画像生成部33を順次に起動させるようになっている。なお、移動手段制御部32と差分画像生成部33とが起動の順番が逆でもよい。
移動手段制御部32は、RS232C20からXテーブル7aを移動するための制御信号を出力し、モータコントロールアンプ8で増幅して駆動信号として三軸移動台装置7のXテーブル7aの制御用モータに出力するようになっている。
CCDカメラ4は、移動手段制御部32からの1回の制御信号を出力に基づいてき裂先端の進展方向に沿って予め決められた寸法、たとえば、0.2〜0.5mm微動される。ここでは、Yテーブル7bと、Zテーブル7cの移動制御は行わない。
これにより、き裂先端K1が水平方向に進展すると、CCDカメラ4は、進展したき裂先端K1からずれることなく、このき裂先端K1を含むその上側部分と下側部分を引き続いて撮像できるように追従する。
CCDカメラ4は、物体側テレセントリックレンズ5を備えているので、き裂先端K1が斜め上方または斜め下方に進展した場合でも、収差によって距離を歪ませることなく精度良く、き裂先端K1を撮影することができるようになっている。
き裂Kが一挙に大きく生じる場合には、き裂先端進展判断部31は、き裂先端K1が進展したと毎回判断することなる。その結果、三軸移動台装置7はX方向に歩進することになって、CCDカメラ4は、大きく進展したき裂先端に有効に追従できる。
差分画像生成部33は、負荷時パターンに係る画像(図5)を絶対値画像として扱い、初期パターンに係る画像(図4)との間で差分処理し、差分画像M(図7)を生成するようになっている。
演算処理部25は、差分画像Mを記憶部24に記憶させるとともに、差分画像Mを表示装置12に他の一の表示エリアに表示させるようになっている。図7は差分画像生成部33の作成に係る一例としての差分画像Mを示す。
図7から分かるように、差分画像Mによれば、2値化処理では判断できない細いき裂の進展を判別できる。すなわち、差分画像Mでは、き裂先端K1の進展が極細で行われる場合であっても、き裂先端K1の進展を表示装置12に顕示することができる。疲労き裂試験実施者は、表示装置12に表示された差分画像Mを観察することで、き裂先端K1の進展の有無を容易に知ることができる。
演算処理部25は、差分画像Mを表示した後に、カウンタポート22に入力するカウント信号cを引き続いてカウントして1,000を経過する毎に、上記と同様に、加振周波数指示部27、撮影指示部28、き裂先端進展判断部31、移動手段制御部32および差分画像生成部33を順次に起動させることを繰り返すようになっている。
図8は、試験実施者が、図5に示すように、リアルタイムで表示される試験片Tの画像において、き裂先端K1に合わせて垂直線Lを入力した状態を示す。
垂直線表示部34は、図7に示すように、表示装置12に表示した差分画像Mにおけるき裂先端K1に対し、図1に示すキー入力部16あるいはマウスを介し、垂直線Lを入力し得るようになっている。
記録部35は、垂直線表示部34と連動して起動させ垂直線の入力に対応したき裂の長さと試験開始からの負荷の繰り返し回数を記憶部24に記憶させるようになっている。なお、記録部35は、試験開始から垂直線Lを入力するまでの時間を記憶部24にさらに記憶させるようになっていてもよい。
これにより、次々に、極細に進展するき裂先端K1に合わせて垂直線Lを入力することにより、き裂Kが発生し進展していき最大長になるまでの過程における細かいピッチでき裂Kの長さと試験開始からの負荷の繰り返し回数を自動記録することができ、き裂先端K1の進展の履歴を容易に自動記録することができる。
ここから、クラックゲージGを使用して疲労き裂の自動計測を行うことについて説明する。
演算処理部25は、試験片TにクラックゲージGを貼着し(図9)、かつ表示装置12に表示されるガイダンスに従い、試験にクラックゲージGを使用する外部信号として、キー入力部16よりYキーの信号入力があると、き裂先端進展判断部31に代わってゲージ判断部36を起動するようになっている。
クラックゲージGは、伸縮性がなくかつ破断しやすい方形な極薄シートに、縦方向に延びる導電性極細線が横方向にたとえば0.2〜0.5mmピッチで並列回路とされていて、き裂先端K1の進展に伴い、端から導電性極細線が1本切れる毎に、抵抗値Ωが変化するようになっている(図10)。
ゲージ判断部36は、試験片Tの表面にクラックゲージGを貼着し、クき裂先端の進展に伴ってクラックゲージGの配線が次々に切れていくことを利用し、クラックゲージGからの電気量の変化があったか否かを判断してき裂先端K1の進展を検知し、CCDカメラ4をき裂先端K1の進展に追従させるための電気的信号を得るようになっている。
ゲージ判断部36は、クラックゲージGの信号を入力して監視しこの信号が変化する毎にき裂先端K1が進展したと判断するようになっている。したがって、クラックゲージGの縦方向に延びる導電性極細線が横方向にたとえば0.2mmピッチであれば、ゲージ判断部36は、移動手段制御部32を起動させてクラックゲージGの信号の変化がある毎に三軸移動台装置7のXテーブル7aを0.2mm移動するように制御するようになっている。
このため、ゲージ判断部36は、試験片Tに貼着したクラックゲージGからの電気量の変化に基づいてCCDカメラ4をき裂先端K1の進展にほぼ追従させることができるようになっている。
演算処理部25は、ゲージ判断部36のとき裂先端進展判断部31との二者択一で起動するようになっている。演算処理部25は、表示装置12に疲労試験においてクラックゲージGを使用するか否かの選択の表示を行わせ、外部選択信号の入力を待つようになっている。
具体例としては、演算処理部25は、プログラムが始動すると、表示装置12に、たとえば「クラックゲージを使用して疲労き裂試験を行いますか。YESのときはYキー、NOのときはNキーを押してください。」のメッセージを表示させる。
演算処理部25は、キー入力部16のYキーが押された外部信号の入力があったときは、試験片Tの表面にクラックゲージGを貼着していないときは、「クラックゲージを貼着してください。」のメッセージを表示装置12に表示させ、クラックゲージを試験片Tの表面に貼着して試験片Tの電気信号が入力されると、メッセージの表示を終了するようになっている。
演算処理部25は、キー入力部16のNキーが押された外部信号の入力があったときは、クラックゲージGを使用しないプログラムのフローに従い、実行する。
以上のようにして、演算処理部25は、試験片Tに負荷を1,000加える毎に、CCDカメラ4が撮影した撮影信号eに基づいて、き裂Kの長さおよび進展速度を演算し、画像および演算結果について記憶部24への記憶と表示装置12への表示を制御しかつ演算結果に基づいてCCDカメラ4および三軸移動台装置7を制御するようになっている。
続いて、上記のように構成された本実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置1の動作、すなわち自動計測方法を、図11に示すフローチャートの説明を通じて説明する。
プログラムをスタートする前に、コンピュータ10がマニュアル操作されて三軸移動台装置7の三軸が調整され、CCDカメラ4の撮影範囲が試験片Tのき裂が発生する部位に対応付けられる。また、クラックゲージGが使用される場合には試験片Tのき裂が発生する部位にクラックゲージGが貼着される。
プログラムをスタートすると、演算処理部25は、表示装置12にクラックゲージGを使用するか否かの選択を促す表示をする(ステップS1)。
演算処理部25は、クラックゲージGを使用しないことが選択されると、すなわち、キー入力部16よりNキーが押された旨を表す外部信号が入力されると、クラックゲージGを使用するか否かを表すフラグの値を「0」のままに保持する(ステップS2)。
演算処理部25は、ステップS1の判断において、キー入力部16のNキーが押された旨を表す外部信号が入力されたときは、クラックゲージGを使用するプログラムを実行する。
次に、演算処理部25は、初期画像登録処理部26が起動させ、この初期画像登録処理部26に、試験片Tに負荷が加えられない状態に対応したタイミングで、試験片Tのき裂が生じる予想水平領域を含む上下エリアをCCDカメラ4に撮影させ、CCDカメラ4によって撮影された画像を表す撮影信号eを画像処理部23に画像処理させ、画像処理された画像データを記憶部24に記憶させ、さらに画像データが表す画像を表示装置12に表示させる(ステップS4)。
次に、演算処理部25は、疲労試験機2に始動指示信号bを出力する(ステップS5)。これにより、疲労試験機2は、高い加振周波数で負荷を加えることを開始するとともに、試験片Tに負荷を1回加える毎に制御部3からカウント信号cを出力する。そして、演算処理部25は、カウント信号cに基づいて疲労試験機2の加振数をカウントし、カウント数が1,000になったか否かを判断する(ステップS5)。
演算処理部25は、ステップS5において、カウント数が1,000になったと判断した場合には(YESの判断)、加振周波数指示部27を起動させ、加振周波数指示部27により、疲労試験機2に対し低い加振周波数で動作するように指示信号を出力させる(ステップS6)。これにより、疲労試験機2は低い加振周波数で動作する。
次に、演算処理部25は、撮影指示部28を起動させ、この撮影指示部28に、CCDカメラ4に対し試験片Tに負荷が加えられた状態に対応したタイミングでの撮影を指示させる。これにより、CCDカメラ4は、試験片Tのき裂が生じる予想水平領域を含む上下エリアを撮影する(ステップS7)。
さらに、演算処理部25は、撮影指示部28に、CCDカメラ4からの撮影信号eを画像処理部23に画像処理させ、画像処理された画像データを記憶部24に記憶させ、画像データが表す画像を表示装置12に表示させる(ステップS7)。
次に、演算処理部25は、試験終了を指示する外部信号が入力した否かを判断する(ステップS8)。外部信号が入力していないと判断した場合には、演算処理部25は、試験続行と判断し、自動計測装置1の動作は、ステップS9に進む。
次に、演算処理部25は、フラグの値が「1」であるか否かを判断する(ステップS9)。演算処理部25は、外部信号が入力せずフラグの値が「1」でないと判断した場合には、特定領域抽出部29を起動させ、この特定領域抽出部29に特定領域に存在するパターンA1,B1を抽出させる(ステップS10)。
次いで、演算処理部25は、対応領域抽出部30を起動させ、この対応領域抽出部30に、対応領域に存在するパターンA2,B2を抽出させ(ステップS11)、続いてき裂先端進展判断部31を起動させ、このき裂先端進展判断部31にき裂先端が進展したか否かを判断させる(ステップS12)。
次に、演算処理部25は、移動手段制御部32を起動させ、この移動手段制御部32に、三軸移動台装置7のXテーブル7aがX方向に予め設定された寸法、たとえば0.2mm移動させる(ステップS14)。これにより、CCDカメラ4は、き裂先端の進展に追従するように移動する。
次に、演算処理部25は、差分画像生成部33を起動させ、この差分画像生成部33に、負荷時パターンに係る画像を絶対値画像とし、初期パターンに係る画像との間で差分処理させ、差分画像Mを生成させ、差分画像Mの画像データを記憶部24に記憶させるとともに、表示装置12に差分画像Mを表示させる(ステップS15)。
次に、演算処理部25は、垂直線表示部34を起動させ、この垂直線表示部34に、時間内に垂直線Lを入力したか否かを判断させ(ステップS16,S17)、時間内に垂直線Lを入力する旨の信号が入力したときは、き裂先端K1に合わせて垂直線Lを入力させ、次いで、記録部35を起動させ、この記録部35による指示を介し、き裂先端の長さおよびそのときの蓄積加振数を、記憶部24に記録させるとともに表示装置12に表示させる(ステップS18)。
自動計測装置1の動作は、ステップS18の後はステップS5に戻り、またステップS5,S12のそれぞれの判断でNOの場合およびステップS17の判断でYESの場合に、それぞれステップS5に戻る。
演算処理部25は、試験終了を指示する外部信号が入力したか否かを判断し(ステップS8)で、試験終了を指示する旨の外部信号の入力があったと判断したときは、疲労試験機2の制御部3に終了を指示する終了指示信号iを出力し(ステップS19)、エンドとなる。
演算処理部25は、上述したように、表示装置12にクラックゲージGを使用するか否かの選択を促す表示をして(ステップS1)、クラックゲージGを使用することが選択されると、すなわち、キー入力部16よりYキーが押された旨を表す外部信号が入力されると、フラグの値をクラックゲージGを使用する旨の識別符号である「1」に変更する(ステップS3)。
この後、自動計測装置1の動作は、ステップS4〜S7まで順に進んでCCDカメラ4により試験片Tの撮影が行われ、さらにステップS8に進んで試験終了の外部信号が入力していないときはステップS9に進む。
演算処理部25は、ステップS9の判断において、フラグの値が「1」であると、ゲージ判断部36を起動させ、このゲージ判断部36に、クラックゲージGの電気量が変化したか否かを判断させる(ステップS13)。自動計測装置1の動作は、クラックゲージGの電気量が変化していると判断した場合には、前述したステップS14〜S18の一連のフローに進んでからステップS5に戻り、クラックゲージGの電気量が変化していないと判断したときは、ステップS5に戻る。
以上説明したフローチャートから分かるように、本実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置1は、クラックゲージGを使用しない場合のき裂先端進展判断部31と、クラックゲージGを使用する場合のゲージ判断部36とを択一に作用し、いずれが選択された場合も、差分画像を生成して表示装置12に表示することができて、き裂先端に合わせて垂直線を入力することができ、き裂先端の長さおよびそのときの蓄積加振数を記録することができる。
以上説明してきたように、本実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置1およびプログラムは、特定領域抽出部29において、初期画像登録処理部26によって負荷が加わっていないときに撮影された図3に示す初期画像について、第1の特定領域に存在するパターンA1および第2の特定領域に存在するパターンB1をCCDカメラ4の位置に応じて抽出させるようになっている。
自動計測装置1およびプログラムは、さらに試験片Tに負荷が加わっているときに撮影された図4に示す画像において、第1の特定領域に存在するパターンA1に対応する第1の対応領域に存在するパターンA2および第2の特定領域に存在するパターンB1に対応する第2の対応領域に存在するパターンB2を抽出させるようになっている。
そして、自動計測装置1およびプログラムは、図6に示すように、第1および第2の特定領域に存在するパターンA1,B1の間隔W1と第1および第2の対応領域に存在するパターンA2,B2の間隔W2との差を算出し、この差が所定の大きさ以上になったことを条件として、き裂先端K1が進展したと判断するようになっている。
ここで、所定の大きさとは、弾性変形として生じる試験片Tの伸びである。したがって、これにより、自動計測装置1およびプログラムは、負荷によって弾性変形として生じる試験片Tの伸びに対してき裂先端K1が進展したと判断する間違いを排除して、き裂先端K1が進展したか否かの判断をするようになっている。
このため、き裂先端K1の進展が微細な線として生じても、確実に検出することができ、き裂先端K1の進展に対しCCDカメラ4を正確に追従させることができるから、き裂Kの長さおよびき裂先端K1の進展速度を正確に算出することができる。
また、上記構成の装置は、コンピュータ10を用いてCCDカメラ4を制御し自動撮影して自動計測し、コンピュータ10の表示装置12に映像および演算結果をするので、試験に立ち合いが不要になり、作業効率が向上し、従来の疲労き裂の計測試験において生じていたき裂先端位置特定時のヒューマンエラーを無くすことができる。
本実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置1は、ゲージ判断部36を備えたので、クラックゲージGを用いて疲労試験を行うことができ、クラックゲージGを使用してき裂先端K1の進展に対し撮像手段を正確に追従させることができ、き裂Kの長さおよびき裂先端K1の進展速度を正確に算出することができる。
本実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置1は、演算処理部25において2つの画像を差分処理し、差分画像Mを生成して表示装置12に表示するので、2値化処理では判断できない細いき裂の進展を判別することができ、映像を2値化処理する従来の自動計測装置において把握できなかった極細にき裂先端K1が進展する状況を可視化することができる。
本実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置1は、垂直線表示部34と、記録部35を備えたので、き裂先端K1が極細に進展したときの新たなき裂先端K1に合わせて垂直線Lを入力すると、次にき裂先端K1が極細に進展する場合でも差分処理して生成した差分画像Mと垂直線Lとによるき裂先端K1の位置の明確化と相俟ってき裂先端K1が進展するタイミングを表示装置12において容易に監視できる。
そして、次々に、極細に生じるき裂先端K1に合わせて垂直線Lを入力することにより、き裂Kが発生し進展していき最大長になるまでの過程におけるき裂Kの長さと負荷の繰り返し回数を自動記録することができ、テーブルデータの収集を容易に行うことができる。
本実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置1は、加振周波数指示部27と、撮影指示部28と、を備えたので、疲労試験機2における負荷の繰り返し周波数を低くできるから、CCDカメラ4のフレームレートを高くせずに撮影が可能で、コスト低減につながる。
本実施の形態に係る被測定物の疲労き裂の自動計測装置1は、物体側テレセントリックレンズ5を備えたCCDカメラ4で撮像手段を構成したので、き裂Kの進展方向がずれてもCCDカメラ4の中心からずれて生じても視野が外れにくく鮮明に撮影することが可能であり、き裂先端K1を正確に自動追従でき、フレームレートが大きくないCCDカメラ4を使用できることと相俟って、CCDカメラ4のコストを低く抑えることができる。
本発明に係る疲労き裂進展自動計測装置およびプログラムは、き裂先端の進展が微細な線として生じても、き裂の長さおよび進展速度を正確に測定できるという効果を有し、き裂先端が進展していく状況を撮像手段により撮影し、き裂の長さおよび進展速度を自動計測する技術全般に有用である。
1…被測定物の疲労き裂の自動計測装置、2…疲労試験機、3…制御部、4…CCDカメラ(撮像手段)、5…物体側テレセントリックレンズ、7…三軸移動台装置(移動手段)、10…コンピュータ(自動計測手段)、12…表示装置、23…画像処理部、24…記憶部、25…演算処理部、26…初期画像登録処理部、27…加振周波数指示部、28…撮影指示部、29…特定領域抽出部、30…対応領域抽出部、31…き裂先端進展判断部、32…移動手段制御部、33…差分画像生成部、34…垂直線表示部、35…記録部、36…ゲージ判断部、G…クラックゲージ、K…き裂、K1…き裂先端、T…試験片(被測定物)、A1…第1の特定領域に存在するパターン、B1…第2の特定領域に存在するパターン、A2…第1の対応領域に存在するパターン、B2…第2の対応領域に存在するパターン、L…垂直線、d…低加振周波数指示信号、M…差分画像

Claims (7)

  1. 疲労試験機により被測定物に負荷を繰り返し加えることによってき裂が生じる前記被測定物の表面部位を撮影する撮像手段と、
    前記き裂の先端の進展に応じて前記撮像手段を移動させる移動手段と、
    前記負荷を加えた回数が所定の回数になる毎または前記負荷を加える時間が所定の時間になる毎に、前記撮像手段に撮影された画像を表す画像データに基づいて、前記き裂の長さおよび進展速度の少なくともいずれかを計測する自動計測手段と、を備えた被測定物の疲労き裂の自動計測装置であって、
    前記自動計測手段は、
    前記被測定物の表面部位にき裂が生じる前に撮像された初期画像における第1の特定領域に存在するパターンおよび第2の特定領域に存在するパターンを前記撮像手段の位置に応じて抽出する特定領域抽出部と、
    前記被測定物に負荷が加わっているときに撮影された画像において前記第1の特定領域に存在するパターンに対応する第1の対応領域に存在するパターンおよび前記第2の特定領域に存在するパターンに対応する第2の対応領域に存在するパターンを抽出する対応領域抽出部と、
    前記第1および第2の特定領域に存在するパターンの間隔と前記第1および第2の対応領域に存在するパターンの間隔との差が所定の大きさ以上になったことを条件として、前記き裂先端が進展したと判断するき裂先端進展判断部と、を有することを特徴とする被測定物の疲労き裂の自動計測装置。
  2. 前記自動計測手段は、疲労試験の開始時に前記被測定物の表面に貼着したクラックゲージに流れる電気信号が変化したことを条件として、前記き裂先端が進展したと判断するゲージ判断部をさらに有し、前記ゲージ判断部による前記疲労試験の実行を指示する外部信号の入力があったことを条件として、前記き裂先端進展判断部に替えて、前記ゲージ判断部によって前記き裂先端が進展したか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の被測定物の疲労き裂の自動計測装置。
  3. 前記自動計測手段は、前記き裂先端が進展したと判断されたときの画像と、前記初期画像との差分画像を生成する差分画像生成部をさらに有し、前記差分画像生成部によって生成された差分画像を表示装置に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の被測定物の疲労き裂の自動計測装置。
  4. 前記自動計測手段は、
    前記表示装置に表示させた前記差分画像におけるき裂先端に対応した垂直線を前記表示装置に表示させる垂直線表示部と、
    前記垂直線を前記表示装置に表示させたことを条件として、前記き裂の長さと前記被測定物に負荷が加えられた回数を記憶媒体に記録する記録部と、をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の被測定物の疲労き裂の自動計測装置。
  5. 前記自動計測手段は、
    前記被測定物に負荷が所定回数加わる毎に、前記負荷を加える加振周波数を一時的に低くするように前記疲労試験機に対して指示する加振周波数指示部と、
    前記加振周波数が一時的に低くするように前記疲労試験機に対して指示した後に、前記撮像手段に撮像を指示する撮像指示部と、をさらに有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の被測定物の疲労き裂の自動計測装置。
  6. 前記撮像手段は、物体側テレセントリックレンズを備えているCCDカメラで構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の被測定物の疲労き裂の自動計測装置。
  7. 疲労試験機により被測定物に負荷を繰り返し加えることによってき裂が生じる前記被測定物の表面部位を撮影する撮像手段と、前記き裂の先端の進展に応じて前記撮像手段を移動させる移動手段と、前記負荷を加えた回数が所定の回数になる毎または前記負荷を加える時間が所定の時間になる毎に、前記撮像手段に撮影された画像を表す画像データに基づいて、前記き裂の長さおよび進展速度の少なくともいずれかを計測する自動計測手段と、を備えた被測定物の疲労き裂の自動計測装置の、前記自動計測手段を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記被測定物の表面部位にき裂が生じる前に撮像された初期画像における第1の特定領域に存在するパターンおよび第2の特定領域に存在するパターンを前記撮像手段の位置に応じて抽出させるステップと、
    前記被測定物に負荷が加わっているときに撮影された画像において前記第1の特定領域に存在するパターンに対応する第1の対応領域に存在するパターンおよび前記第2の特定領域に存在するパターンに対応する第2の対応領域に存在するパターンを抽出させるステップと、
    前記第1および第2の特定領域に存在するパターンの間隔と前記第1および第2の対応領域に存在するパターンの間隔との差が所定の大きさ以上になったことを条件として、前記き裂先端が進展したと判断させるステップと、を有することを特徴とするプログラム。
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