JP2014144408A - 一酸化炭素酸化触媒及びその製造方法並びにガス中の一酸化炭素の除去方法 - Google Patents

一酸化炭素酸化触媒及びその製造方法並びにガス中の一酸化炭素の除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、高い活性を持つ銀担持一酸化炭素酸化触媒を提供し、さらにこの触媒を利用することによって、水蒸気を含有するガス中からも効率的に一酸化炭素の除去を行う手法を提供する。
【解決手段】二酸化チタン担体に銀元素が担持され、さらに、二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素を少なくとも1種含むことを特徴とする一酸化炭素酸化触媒である。また、この触媒を用いて、ガス中の一酸化炭素を除去する手法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、一酸化炭素酸化触媒及びその製造方法並びにガス中の一酸化炭素の除去方法に関する。
有毒ガスである一酸化炭素を酸化させ、無害な二酸化炭素とする試みは古くから行われている。環境意識の高まりから、自動車排ガスや工場排ガス中に含まれる一酸化炭素を除去する為の触媒開発が進められている。また、タバコのフィルター内にも、人体に対する影響を低減する為に一酸化炭素を酸化させる触媒が導入されている。しかしながら、これらの触媒は白金、金、パラジウム、ロジウム等で代表される高価な貴金属を含むものが多い(特許文献1)。一方、安価な銅やマンガンを用いた触媒は、水蒸気存在下で活性が低下するという問題があった(非特許文献1)。
比較的安価な貴金属である銀は、代替材料候補の一つと考えられるが、一酸化炭素を酸化する能力が低いことが知られており、そのため、触媒としての銀に関する多くの研究は、窒素酸化物を除去することを目的としたもの(特許文献2)や、炭素含有成分である粒子状物質の酸化除去を目的としたもの(特許文献3、4)である。また、銀の担体としては、価数変化の容易な担体である酸化セリウムを用いたもの(特許文献4、非特許文献2)が知られている。一部には、一酸化炭素を除去する為の触媒として銀が適用された例はあるが、プラチナ等の貴金属を併せて利用するものが多い(特許文献5〜7)。また、銀よりも貴な金属を利用しないものでは、他の元素を含んだ状態であっても一酸化炭素の除去効率は高くなかった(特許文献8)。
一方、二酸化チタンに遷移金属元素を加えて触媒活性を向上させる試みが行われている(特許文献8、9、非特許文献3)が、一酸化炭素を酸化させる触媒として一般的な金を含有した系では成功例はあるものの(非特許文献4)、銀を含む触媒の活性を向上させる元素の組み合わせは見出されていない。
特許第4867794号公報 特許第3854325号公報 特許第5006855号公報 特許第5024656号公報 特開平8−52326号公報 特開平9−239271号公報 特許第4162713号公報 特許第3944149号公報 特開2012−162405号公報 特開2007−222863号公報
A. E. Cohen , Ken Nobe, "Catalytic Combustion of Carbon Monoxide on Copper Oxide. Effect of Water Vapor", Ind. Eng. Chem. Process Des. Dev., 5 (3), 214-217 (1966) 松元武史、森武史、廣瀬哲;第110回触媒討論会予稿集3F16「Ag 系触媒によるDPF 再生性能向上(1)」、2012年9月 Hyun You Kim, Hyuck Mo Lee, Raj Ganesh S. Pala, Vladimir Shapovalov and Horia Metiu, "CO Oxidation by Rutile TiO2(110) Doped with V, W, Cr, Mo, and Mn", J. Phys. Chem. C, 112(32), 12398-12408 (2008) Silvio Carrettin Dr., Yalin Hao, Veronica Aguilar-Guerrero, Bruce C. Gates Prof. Dr., Susana Trasobares Dr., Jose J. Calvino Prof. Dr., Avelino Corma Prof., "Increasing the Number of Oxygen Vacancies on TiO2 by Doping with Iron Increases the Activity of Supported Gold for CO Oxidation", Dr., Chemistry - A European Journal 13(27), 7771-7779 (2007)
プラチナや金等と、銀との価格差は数十倍に拡大しており、触媒を安定に供給するとともに省資源の観点から、脱白金技術や脱金技術の開発が求められている。また、一酸化炭素の主たる除去対象である自動車排ガスや工場排ガス等には、水蒸気等の異種ガスが同時に含まれており、異種ガス存在下でも一酸化炭素に対する高い酸化能力を維持できることが求められている。
本発明は、高い活性を持つ銀を担持させた一酸化炭素酸化触媒及びその製造方法を提供することを課題とし、さらにこの一酸化炭素酸化触媒を利用することによって、水蒸気を含有するガス中から効率的に一酸化炭素の除去を行う方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、銀を用いた触媒が一酸化炭素酸化反応を起こす際に、担体の持つ酸素の振る舞いが触媒活性に大きく影響を与えるという点に着目し、銀を用いた触媒の一酸化炭素酸化活性が低いという問題を解決しようと鋭意研究を行った。そして、本発明者らは、二酸化チタン担体に対して、二酸化チタンに酸素欠損構造が生じる元素を少なくとも一つの元素を添加することによって、二酸化チタン上に銀元素を含む触媒の一酸化炭素を酸化させる能力を向上させる手法を見出し、本発明を完成した。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 二酸化チタンからなる担体に銀元素が担持され、さらに、前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素が少なくとも1種以上含まれていることを特徴とする一酸化炭素酸化触媒。
(2) 前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素が、鉄、アルミニウム、コバルト、クロム、銅、マンガン、ニッケルのうちの1種または2種以上であることを特徴とする(1)に記載の一酸化炭素酸化触媒。
(3) 前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素が、鉄及び/又はアルミニウムであることを特徴とする(1)に記載の一酸化炭素酸化触媒。
(4) 銀元素の含有率が金属銀換算の質量比で0.5%以上50%以下であり、前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素の含有率が該元素の酸化物換算の質量比の和として0.5%以上50%以下であり、残部が二酸化チタン及び不可避不純物であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒。
(5) 前記二酸化チタンからなる担体が、粉末エックス線回折測定のピーク強度から計算した質量比で、50%以上のルチル型構造を有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒。
(6) さらに、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、イットリウムからなる群から選ばれる遷移元素の1種または2種以上を担持させたことを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒。
(7) (1)〜(6)のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒を用いて、ガス中から一酸化炭素を除去することを特徴とするガス中の一酸化炭素の除去方法。
(8) 前記ガスの温度が、前記一酸化炭素酸化触媒の接触時に150℃以上350℃以下であることを特徴とする(7)に記載のガス中の一酸化炭素の除去方法。
(9) 前記ガスが、水蒸気を含むことを特徴とする(7)又は(8)に記載のガス中の一酸化炭素の除去方法。
(10) 前記ガス中の前記水蒸気の含有量が、体積流量比で0.5%以上30%以下であることを特徴とする(9)に記載のガス中の一酸化炭素の除去方法。
(11) 二酸化チタンに、二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素を少なくとも1種以上含有させた後に、前記二酸化チタンに銀元素を担持させることを特徴とする一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
(12) 前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素として、鉄、アルミニウム、コバルト、クロム、銅、マンガン、ニッケルのうちの1種または2種以上の元素を用いることを特徴とする(11)に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
(13) 前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素として、鉄及び/又はアルミニウムを用いることを特徴とする(11)に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
(14) 二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素の含有率が該元素の酸化物換算の質量比の和として0.5%以上50%以下となり、銀元素の含有率が金属銀換算の質量比で0.5%以上50%以下となり、残部が二酸化チタン及び不可避不純物となるように調整することを特徴とする(11)〜(13)のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
(15) 前記二酸化チタンに、二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素を1種または2種以上含有させる方法が、該元素の硝酸塩溶液を含浸させた後に焼成する方法であることを特徴とする(11)〜(14)のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
(16) 前記銀元素を担持させる方法が、前記二酸化チタンに硝酸銀溶液を含浸させた後に焼成する方法であることを特徴とする(11)〜(15)のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
(17) 前記銀元素を担持させる方法が、前記二酸化チタンの担体細孔容積の0.5倍以上2倍以下の体積の溶媒に硝酸銀を溶解させた溶液を用いることを特徴とする(16)に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
(18) 前記銀元素を担持させる方法が、前記二酸化チタンの担体細孔容積の1倍以上1.2倍以下の体積の溶媒に硝酸銀を溶解させた溶液を用いることを特徴とする(16)に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
(19) 前記二酸化チタンが、粉末エックス線回折測定のピーク強度から計算した質量比で、50%以上がルチル型構造で構成されることを特徴とする(11)〜(18)のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
(20) さらに、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、イットリウムからなる群から選ばれる遷移元素を少なくとも1種または2種以上を担持させることを特徴とする(11)〜(19)のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
本発明によれば、白金、金、パラジウム、ロジウムに代表される高価な貴金属を用いることなく、二酸化チタン担体に鉄やアルミニウム等の非常に安価な元素を含有させるとともに銀を担持させることによって、水蒸気の有無によらず被処理ガスから効率よく一酸化炭素を酸化除去することが可能な銀系一酸化炭素酸化触媒を提供できると共に、このような一酸化炭素酸化触媒を用いて、効率良く被処理ガス中から一酸化炭素を除去することができる手法を提供できる。
図1は試験例1の結果を示す図であって、ガス温度とCO転化率との関係を示すグラフである。 図2は試験例2の結果を示す図であって、ガス温度とCO転化率との関係を示すグラフである。 図3は試験例3の結果を示す図であって、ガス温度とCO転化率との関係を示すグラフである。 図4は試験例4の結果を示す図であって、ガス温度とCO転化率との関係を示すグラフである。 図5は試験例5の結果を示す図であって、ガス温度とCO転化率との関係を示すグラフである。 図6は試験例6の結果を示す図であって、ガス温度とCO転化率との関係を示すグラフである。
本発明では、二酸化チタンからなる担体に銀以外の元素を含有させることによって、触媒の活性を向上させている。二酸化チタン結晶中のチタン元素を別の元素で置換することによって、酸素欠損が導入されることが、一酸化炭素酸化反応を促進するメカニズムの一つと考えられる。酸素欠損は、二酸化チタン中の酸素の移動を促進する機構の一つであることが知られており、イットリウム安定化ジルコニア等のイオン電導体においても利用されている。この機構が、二酸化チタン上に担持された銀による一酸化炭素酸化反応を促進する要因の一つとなっていると考えられる。酸素欠損を導入する為には、チタンと形式電荷の異なるイオンとして結晶中に存在することが必要であり、酸素欠損を導入するという目的には、形式電荷がチタンより小さい三価の陽イオンとなる元素が好ましい。形式電荷+3の状態でチタンを置換した場合には、チタンよりも形式電荷が小さいことから、結晶中の酸素原子の数も減少し、結果として酸素欠損の数が増大することとなる。
多くの元素の中で、二酸化チタン中にチタンと置換して存在させ易いと考えられるのは、二酸化チタン結晶中のチタン位置に存在したと仮定した際に、シャノンのイオン半径が四価のチタンイオンの0.605Å(60.5pm)と非常に近い三価の陽イオンとなる元素である。シャノンのイオン半径は、原著論文の他、様々な参考図書やウェブサイトに開示されている(例えば、参考文献: R. D. SHANNON, "Revised Effective Ionic Radii and Systematic Studies of Interatomie Distances in Halides and Chaleogenides", Acta Cryst. A32, 751 (1976))。イオン半径の値が近い元素は、結晶中の元素を置換し易いことが知られており、二酸化チタンでは、五価のニオブイオンが四価のチタンイオンとイオン半径が近く、実際に結晶中のチタンに置き換わることが知られている。また、五価のニオブイオンは、チタン酸ストロンチウム中のチタンを置換することも知られている。
三価の陽イオン状態にて六配位となった際に、シャノンのイオン半径が0.5Å(50pm)以上0.7Å(70pm)以下となる元素は、アルミニウム、コバルト、鉄、クロム、マンガン、銅、モリブデン、ロジウム、ニッケル、バナジウムである。この内、ロジウムとモリブデンとバナジウムは、イオン半径の大きさがチタンに対して相対的に大きいこと、三価のイオンとして安定して存在し難いこと、といった事情から本実施形態の対象からは除外される。
従って本実施形態において二酸化チタンに酸素欠損構造を生じさせる元素は、鉄、アルミニウム、コバルト、クロム、銅、マンガン、ニッケルのうちから選ばれる少なくとも1種または2種以上であり、中でも、形式電荷+3の状態の安定性と元素の価格の観点から、アルミニウム及び/または鉄が他の元素に比べて特に好ましい。
本実施形態では、二酸化チタンに対して銀元素が担持され、さらに二酸化チタンに鉄元素及び/又はアルミニウム元素といった二酸化チタンに酸素欠損構造を生じさせる元素が含有されている。本実施形態の一酸化炭素酸化触媒における二酸化チタンに酸素欠損構造を生じさせる元素及び銀元素の比率は、触媒の活性に大きな影響を与える。
例えば、二酸化チタンに含まれる鉄元素の量が2質量%未満である場合には、鉄酸化物単独のラマンスペクトルが観察されず、鉄元素は二酸化チタン中のチタンに置き換わった状態で存在可能である。鉄イオンとチタンイオンの持つ価電子数の違いにより、二酸化チタンに酸素の欠損が生じ、酸素の移動が促進されて触媒活性が高められると推測される。そのため、鉄原子が二酸化チタンに固溶した状態である場合において、より効果的に鉄元素の添加効果が得られると考えられる。事実、鉄元素の添加量が酸化鉄(III)換算の質量比で2%未満の場合において、少量の鉄元素の添加によって大幅な触媒活性の向上が見られることは、後述の実施例に示す通りである。また、鉄元素の添加量が酸化鉄(III)換算の質量比で20%以上の場合においてエックス線回折測定にて酸化鉄が観測され、さらに酸化鉄の比率を増大させると、寧ろ触媒の活性は低下する傾向がある。しかしながら、鉄は非常に安価な元素であり、過剰に加えた場合の経済的損失は小さく、前駆体の選択によってはコスト優位となる可能性もある。このことから、鉄元素を多少過剰に添加することは許されるべきである。鉄元素の添加効果を担保することも考慮すると、添加量は酸化鉄(III)換算の質量比で0.5%〜50%が好ましく、0.7〜20%がより好ましく、1.0%以上が更に好ましく、1.4%以上がなお一層好ましく、2〜5%が最も好ましい。
また、アルミニウムについては、酸化アルミニウム(III)換算の質量比で20%以下の場合において、アルミニウム原子が二酸化チタンに固溶することが実施例のエックス線回折測定の結果から示唆されている。アルミニウムも非常に安価な元素であり、銀と二酸化チタン担体との接触が妨げられない範囲においてアルミニウムの添加は許されるべきである。添加量は酸化アルミニウム(III)換算の質量比で0.5%〜50%が好ましく、0.7〜20%がより好ましく、1.0%以上が更に好ましく、1.4%以上がなお一層好ましく、2〜5%が最も好ましい。
鉄、アルミニウム以外の酸素欠損構造を生じる他の元素についても、該元素の酸化物換算の質量比の和として0.5%以上50%以下の範囲が好ましく、0.7〜20%がより好ましく、1.0%以上が更に好ましく、1.4%以上がなお一層好ましく、2〜5%が最も好ましい。
一方、銀は比較的高価な金属であるため、価格の観点から担持量は制限されるべきである。また、銀の担持量が二酸化チタン担体に比して過剰に増大した場合には、銀粒子の粒子径が増大し、添加した銀の内、反応に関与出来る銀の比率が低下する恐れがある。銀元素の添加効果を担保することも考慮すると、添加量は金属状態の銀に換算した質量比で0.5%〜50%が好ましく、1%〜20%がより好ましい。
担体として用いる二酸化チタンの結晶構造は、ルチル型、アナターゼ型、ブルッカイト型等が可能である。このうち、入手の容易さからルチル型もしくはアナターゼ型が好ましく、特に、ルチル型構造が酸素欠損を生じ易いため好ましい。実施例においても、ルチル型の二酸化チタン担体は、アナターゼ型の二酸化チタン担体に比べて、特に反応温度200℃以上において一酸化炭素の二酸化炭素への転化率が大きいという結果が得られており、二酸化チタン担体としてはルチル型が好ましい。また、二酸化チタン担体は、ルチル型とアナターゼ型とが混在する場合が多いが、アナターゼ型の二酸化チタン担体であっても鉄元素の添加によって一酸化炭素酸化活性が増大し、更に銀担持量を増大させることで高い活性が得られることから、アナターゼ型構造が少量含まれることは許容される。しかしながら、質量比で50%以上はルチル型構造であることが好ましい。質量比で50%以上がルチル型構造であることは、粉末X線回折測定の回折ピーク強度から計算して判定すればよい。
二酸化チタン担体は、一般的には無細孔型の球形粒子である。細孔を持つ活性炭等と異なり、互いにより集まることで、細孔状の構造を持つ。こうした事情から比表面積と粒子径には強い相関があり、粒子径が小さいものほど比表面積は増大する。一般的には触媒担体は比表面積が大きいものほど好ましいとされているが、二酸化チタンは粒子径が小さい場合に、焼成時に凝集して粗大粒子化する為、比表面積が大きいことは必ずしも銀を担持させるという目的には適さない。一方、比表面積が小さ過ぎると、銀の担持量を増大させた際に銀が粗大化してしまう原因となる。この為、二酸化チタン担体の比表面積は10m/g以上100m/g以下であることが好ましい。仮に一酸化炭素酸化触媒の調製をインシピエントウェットネスの条件で行う場合には、細孔容積が大きいものほど銀の前駆体を溶解させる溶液の量が増えて、均質な一酸化炭素酸化触媒の調製が容易になる。現実的な入手の容易さも考慮すると、二酸化チタン担体の細孔容積は0.1cm/g以上1.0cm/g以下が好ましい。
本発明の一酸化炭素酸化触媒は非常に高活性であるが、低温での活性や、水蒸気存在下における200℃以上での活性や、銀のタンマン温度以上での安定性を更に高めるために、銀とともに、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、イットリウムからなる群から選ばれる遷移元素の1種または2種以上を担持させてもよい。金を極少量添加することで低温での活性を高められる。また、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム等といった高融点の金属を少量添加することで、高温での安定性や活性をより高められる。一酸化炭素酸化触媒におけるこれら貴金属の含有量は極少量であることが好ましく、金属状態の貴金属換算の質量比で0.001%以上0.03%未満であることが好ましい。
更に、イットリウム酸化物を添加することで銀の凝集を抑制することが可能と考えられる。しかしながら、イットリウムの担持量を増大させ過ぎた場合には、反応に関与することが出来る銀の比率が低下する懸念がある。添加効果を担保することも考慮すると、イットリウムの担持量は0.1質量%以上10質量%未満が好ましい。
本実施形態の一酸化炭素酸化触媒を用いることで、ガス中に含まれる一酸化炭素を酸化除去することが可能である。本実施形態の一酸化炭素酸化触媒は、相対的に処理ガス量が多い条件においても高い能力を発揮する。そこで、ガス中から一酸化炭素を除去するためのプロセスに適用されることによって、プロセスの高効率化が達成されることが期待される。しかしながら、一酸化炭素の転化率は150℃未満においては非常に低い。よって、一酸化炭素酸化触媒にガスを接触させるとき、例えば、本実施形態の一酸化炭素酸化触媒を充填した触媒充填部にガスを流入させる場合は、ガス温度を150℃以上とすることが好ましい。一方、銀のタンマン温度は350℃程度であり、反応中の一酸化炭素酸化触媒の温度が350℃以上となる場合には銀の凝集が生じる可能性がある。そこで、触媒充填部流入時のガス温度を350℃以下とすることで、触媒の劣化を抑制出来ると期待される。
また、酸化銅や酸化マンガンを用いた触媒と異なり、本実施形態の一酸化炭素酸化触媒は、水蒸気の存在下において一酸化炭素の二酸化炭素への転化率が増大する。そこで、特に水蒸気を含有するガス中から一酸化炭素を除去するためのプロセスへ適用することで、プロセスの高効率化が達成される。各種の排ガス中には高濃度の水蒸気が含まれている場合が多く、例えば自動車排ガスには体積流量比で約10〜20%の水蒸気が含まれており、また、高炉ガス中には相対湿度ほぼ100%にあたる体積流量比約6%の水蒸気が含まれている。0℃での飽和水蒸気圧と同量だけ水蒸気を含むガスでは、体積流量比で約0.5%の水蒸気を含み、水蒸気含有量をこれ未満とするには、排ガスを氷点下に冷却する他、乾燥剤を利用した乾燥プロセスを用いる必要があり、コストが増大することが予想される。したがって、水蒸気を含む排ガスにおける水蒸気量を体積流量比で0.5%以上とすることで、全体としてのコストを低減できる。なお、元々排ガス中に水蒸気を殆ど含有しない場合でも、そのまま本実施形態の一酸化炭素酸化触媒で一酸化炭素の酸化除去を何ら問題無く行えることは言うまでも無い。また、水蒸気量が多過ぎる場合には、処理対象である一酸化炭素の濃度が低減される他、反応容器の劣化を引き起こし、装置寿命を縮める原因となる。そこで、水蒸気量を体積流量比で30%以下に制限することで、全体としてのコストを低減できる。
本実施形態の一酸化炭素酸化触媒を用いて触媒反応を行う場合には、前処理条件に気を使うべきである。反応器に一酸化炭素酸化触媒を充填した後、窒素雰囲気にて室温(25℃)から温度を上昇させていき、225℃にて一酸化炭素酸化反応を行った場合と、300℃にて一酸化炭素酸化反応を行った後に225℃にて再び一酸化炭素酸化反応を行った場合では、触媒活性に違いが見られ、後者でより高い活性が見られる。酸化銀は、大気雰囲気下にて300℃付近まで温度を上昇させると、金属銀に還元されることが知られている。このことから、銀の存在状態によって触媒活性が変化するものと推測される。また、仮にこれが真実であった場合、処理対象のガス中に含まれる酸化性ガスと還元性ガスの比率によっても触媒活性が大きく変化する可能性がある。
本実施形態の一酸化炭素酸化触媒の製造を行うにあたっては、二酸化チタンの結晶中により効率良く二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素(鉄やアルミニウム等)を導入することが好ましい。ゾルゲル法や共沈法等を利用することで、チタン、鉄、アルミニウム等の各元素を、より均質に混合した状態を初期状態とすることが可能だと考えられ、この目的に適っていると考えられる。しかしながら、これらの方法は大量合成が難しい他、鉄やアルミニウムの濃度に加え、二酸化チタンの粒径や構造をコントロールするために製造条件の最適化を行う必要がある。
入手容易な二酸化チタン粉末を用い、含浸法を利用することで、より簡便に担体の準備が可能となる。この際、二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素(鉄やアルミニウム等)の前駆体として任意の試薬が利用可能であるが、焼成後に担体表面に不純物が残り難いことや、水への溶解度が高いという理由から、硝酸塩を利用するのが簡便である。二酸化チタン粉末と、鉄やアルミニウム等の前駆体溶液とが均質に混ざり合うように、十分な攪拌を行いながら乾燥させ、焼成させる。焼成温度は少なくとも、鉄やアルミニウム等の前駆体が分解されて酸化鉄や酸化アルミニウム等になる温度以上に設定する必要がある。しかしながら、二酸化チタン、酸化鉄、酸化アルミニウム等のタンマン温度以上の高温に設定する必要はない。添加量が酸化数3の酸化物換算で5質量%以下の条件では、例えば硝酸鉄を前駆体とした場合で焼成温度450℃、硝酸アルミニウムを前駆体とした場合で焼成温度600℃とした場合にて、エックス線回折測定の結果では各酸化物は観測されず、二酸化チタンのピーク位置がシフトしていることが確認された。これは、二酸化チタン中のチタンを鉄やアルミニウム原子が置換したことを示唆している。無論、設備に余裕があるのであれば、焼成温度をより高くすることも可能であるが、その場合には担体比表面積の変化にも気を配るべきである他、共存元素が互いに反応し複合酸化物が生じないように気を配るべきである。
二酸化チタンとしてアナターゼ型を用いた場合には、500℃から800℃の温度範囲でルチル型への転移が生じ、またルチル型構造では融点から求めたタンマン温度が800℃程度の値となる。このことから、少なくとも800℃以上に昇温することは避けるべきである。以上より、酸化鉄の前駆体として硝酸鉄(III)を用いた場合には、焼成温度は450℃以上800℃以下が好ましく、酸化アルミニウムの前駆体として硝酸アルミニウム(III)を用いた場合には、焼成温度は600℃以上800℃以下が好ましい。また、鉄、アルミニウム以外の元素の場合の焼成温度は、450℃〜800℃の範囲で適宜調整するとよい。
本実施形態の一酸化炭素酸化触媒を用いた場合における一酸化炭素の転化率は、それを構成する元素の比率に大きく依存する。特に銀の量に対する依存性が大きい他、鉄及びアルミニウムのみを担持した場合における一酸化炭素転化率の低さから、銀が主たる反応活性種であると考えられる。以上より、銀がガスと接触し易い状態にあるほど、触媒活性が高まると考えられ、二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素を担持させる工程の後に銀元素を担持させる工程を設けることによって触媒活性が高まると考えられる。
担体に銀を担持する手法も任意の方法を採用することが可能であるが、操作の簡便性や大量合成への適用を念頭におくと、含浸法を利用するのが好ましい。銀の前駆体として任意の試薬が利用可能であるが、焼成後に担体表面に不純物が残り難いことや、水への溶解度が高いという理由から硝酸塩を利用するのが簡便である。硝酸銀を溶解させるのに用いる水の量は、酸化チタンからなる担体の細孔容積を参考にして決定するのが好ましい。水量を細孔容積の0.5倍程度としたり、また、2倍程度に設定する等、細孔容積の値から大きく外れた条件で含浸操作を行うと、触媒活性が低くなる傾向があるので、含浸操作に用いる水量は、少なくとも細孔容積の0.5倍以上2倍以下であることが好ましく、さらに、細孔容積の1.0〜1.2倍程度を目安にして、インシピエントウェットネスの条件で作成することが好ましい。同じ構造の担体を用いた場合において、比表面積によって触媒活性が大きく変わることが確認されていることも考慮すると、銀の担持状態によって触媒活性が大きく変化することが予想される。焼成温度は、銀の前駆体が分解する温度以上であれば構わないが、銀粒子が粗大化することや、他の元素と反応を起こす恐れがある為、低めに設定する方が好ましい。例えば、硝酸銀を前駆体として用いた場合には、焼成温度を450℃以上550℃以下にすることで良好な触媒が得られた。
なお、上記触媒の比表面積と細孔容積を測定する際には、液体窒素温度における窒素吸着量を用いたBET測定を利用すればよい。細孔容積の値としては、飽和蒸気圧を基準とした窒素の相対気圧が0.99となった時点での窒素吸着量を利用すればよい。
また、本実施形態の一酸化炭素酸化触媒の製造方法においては、酸化チタンからなる担体に銀を担持させた後に、更に、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、イットリウムからなる群から選ばれる遷移元素の少なくとも1種以上を担持させてもよい。
担体にこれら遷移元素を担持する手法も任意の方法を採用することが可能であるが、操作の簡便性や大量合成への適用を念頭におくと、含浸法を利用するのが好ましい。これら遷移元素の前駆体として任意の試薬が利用可能であるが、焼成後に担体表面に不純物が残り難いことや、水への溶解度が高いという理由から硝酸塩、又は塩化物を利用するのが簡便である。各前駆体を溶解させるのに用いる水の量は、銀を担持させた後の担体の細孔容積を参考にして決定するのが好ましい。担体表面に一様に各元素が担持されるように、細孔容積の1.0〜1.2倍程度を目安にして、インシピエントウェットネスの条件で作成することが好ましい。焼成温度は、遷移元素の前駆体が分解する温度以上であれば構わないが、遷移元素の粒子が粗大化することや、他の元素と反応を起こす恐れがある為、低めに設定する方が好ましい。例えば、ヘキサクロロ白金(IV)酸を前駆体として白金を担持させる場合には、焼成温度を500℃にするとよい。
以上説明したように、本実施形態の一酸化炭素酸化触媒によれば、二酸化チタンからなる担体に銀元素が担持され、さらに、二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素が含まれているので、一酸化炭素の転化率を高めることができる。
また、二酸化チタンからなる担体として、50%以上のルチル型構造を有するものを選択することで、銀の担持量が比較的低い場合であっても、一酸化炭素の転化率を高めることができる。
更に、金、白金、パラジウム等の遷移元素を担持させることで、一酸化炭素の転化率をより高めることができる。
次に、実施例及び比較例並びに試験例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は当該実施例及び比較例並びに試験例により何ら限定されるものではない。
[酸素欠損酸化チタンの作製]
(中間体1) Fe0.7wt%TIO−6
二酸化チタンとして触媒学会参照触媒JRC−TIO−6(比表面積:107m/g、細孔容積:0.54cm/g)を1.0g測り取った。硝酸鉄(III)九水和物(関東化学社製:特級)を0.034g測り取り、1.0mLの純水に溶解させた。得られた硝酸鉄水溶液を、二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下した。得られた懸濁液を、磁気回転子を用いて攪拌しながら60℃にて大気下1時間乾燥させた。その後、電気炉にて100℃で12時間乾燥し、400℃にて5時間焼成し、黄色い粉末を得た。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化鉄のピークは観測されなかった。得られた鉄含有二酸化チタン(中間体1)の鉄含有量は、酸化鉄(III)換算の質量%で約0.7%であった。
(中間体2) Fe1.4wt%TIO−6
硝酸鉄九水和物の量を0.069gとした以外は、中間体1と同様の方法で鉄含有二酸化チタン(中間体2)を得た。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化鉄のピークは観測されなかった。鉄含有量は、酸化鉄(III)換算の質量%で約1.4%であった。
(中間体3) Fe2wt%TIO−6
硝酸鉄九水和物の量を0.103gとした以外は、中間体1と同様の方法で鉄含有二酸化チタン(中間体3)を得た。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化鉄のピークは観測されなかった。鉄含有量は、酸化鉄(III)換算の質量%で約2%であった。
(中間体4) Fe5wt%TIO−6
硝酸鉄九水和物の量を0.259gとし、触媒学会参照触媒JRC−TIO−6の量を0.95gとした点以外は、中間体1と同様の方法で鉄含有二酸化チタン(中間体4)を得た。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化鉄のピークは観測されなかった。鉄含有量は、酸化鉄(III)換算の質量%で約5%であった。
(中間体5) Fe20wt%TIO−6
硝酸鉄九水和物の量を1.03gとし、純水1.0mLに溶解させた点と、触媒学会参照触媒JRC−TIO−6の量を0.80gとした点以外は、中間体1と同様の方法で鉄含有二酸化チタン(中間体5)を得た。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化鉄(III)のピークも観測された。鉄含有量は、酸化鉄(III)換算の質量%で約20%であった。
(中間体6) Fe50wt%TIO−6
硝酸鉄九水和物の量を2.53gとし、純水2.0mLに溶解させた点と、触媒学会参照触媒JRC−TIO−6の量を0.50gとした点以外は、中間体1と同様の方法で鉄含有二酸化チタン(中間体6)を得た。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化鉄(III)のピークも観測された。鉄含有量は、酸化鉄(III)換算の質量%で約50%であった。
(中間体7) Fe1.35wt%STS−01
二酸化チタンとしてSTS−01(石原産業製、比表面積:285m/g、細孔容積:0.42cm/g)を1.0g測り取った。硝酸鉄九水和物を0.069g測り取り、1.0mLの純水に溶解させた。得られた硝酸鉄水溶液を、二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下した。得られた懸濁液を、磁気回転子を用いて攪拌しながら60℃にて大気下1時間乾燥させた。その後、電気炉にて100℃で12時間乾燥し、400℃にて5時間焼成し、黄色い粉末を得た。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはアナターゼ型構造として存在していることが確かめられ、酸化鉄のピークは観測されなかった。得られた鉄含有二酸化チタン(中間体7)の鉄含有量は、酸化鉄(III)換算の質量%で約1.4%であった。
(中間体8) Al5wt%TIO−6
二酸化チタンとして触媒学会参照触媒JRC−TIO−6を0.95g測り取った。硝酸アルミニウム(関東化学社製:特級)を0.36g測り取り、1.0mLの純水に溶解させた。得られた硝酸アルミニウム水溶液を、二酸化チタンに攪拌を行いながら滴下した。得られた懸濁液を、磁気回転子を用いて攪拌しながら60℃にて大気下1時間乾燥させた。その後、電気炉にて110℃で12時間乾燥し、600℃にて6時間焼成し、白色粉末を得た。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化アルミニウムのピークは観測されなかった。得られたアルミニウム含有二酸化チタン(中間体8)のアルミニウム含有量は、酸化アルミニウム(III)換算の質量%で約5%であった。
(中間体9) Co1wt%TIO−6
二酸化チタンとして触媒学会参照触媒JRC−TIO−6を0.99g測り取った。硝酸コバルト(II)六水和物(関東化学社製:特級)を0.035g測り取り、1.0mLの純水に溶解させた。得られた硝酸コバルト水溶液を、二酸化チタンに攪拌を行いながら滴下した。得られた懸濁液を、磁気回転子を用いて攪拌しながら60℃にて大気下1時間乾燥させた。その後、電気炉にて120℃で16時間乾燥し、400℃にて6時間焼成した。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化コバルトのピークは観測されなかった。得られたコバルト含有二酸化チタン(中間体9)のコバルト含有量は、酸化コバルト(III)換算の質量%で約1%であった。
(中間体10) Cr1wt%TIO−6
二酸化チタンとして触媒学会参照触媒JRC−TIO−6を0.99g測り取った。硝酸クロム(III)九水和物(関東化学社製:鹿特級)を0.053g測り取り、1.0mLの純水に溶解させた。得られた硝酸クロム水溶液を、二酸化チタンに攪拌を行いながら滴下した。得られた懸濁液を、磁気回転子を用いて攪拌しながら80℃にて大気下1時間乾燥させた。その後、電気炉を用いて600℃にて3時間焼成した。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化クロムのピークは観測されなかった。得られたクロム含有二酸化チタン(中間体10)のクロム含有量は、酸化クロム(III)換算の質量%で約1%であった。
(中間体11) Cu1wt%TIO−6
二酸化チタンとして触媒学会参照触媒JRC−TIO−6を0.99g測り取った。硝酸銅(II)三水和物(関東化学社製:鹿特級)を0.030g測り取り、1.0mLの純水に溶解させた。得られた硝酸銅水溶液を、二酸化チタンに攪拌を行いながら滴下した。得られた懸濁液を、磁気回転子を用いて攪拌しながら70℃にて大気下1時間乾燥させた。その後、電気炉を用いて500℃にて3時間焼成した。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化銅のピークは観測されなかった。得られた銅含有二酸化チタン(中間体11)の銅含有量は、酸化銅(II)換算の質量%で約1%であった。
[一酸化炭素酸化触媒の作製]
(実施例1〜6) Ag1wt%Fe:TIO−6
中間体1〜6で得られた鉄含有二酸化チタンのBET比表面積測定を行い、窒素の相対分圧が0.99における窒素吸着量から、細孔容積を求めた。細孔容積は、中間体1〜6それぞれ、0.38cm/g、0.39cm/g、0.42cm/g、0.44cm/g、0.34cm/g、0.30cm/gであった。中間体1〜6で得られた鉄含有二酸化チタンをそれぞれ、0.99g量り取り、硝酸銀0.016gを各細孔容積の1.2倍程度の純水で溶解させた。得られた硝酸銀溶液を、各鉄含有二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下し、大気下で6時間乾燥させた。乾燥完了後、電気炉に入れ、110℃にて一晩乾燥し、450℃にて3時間焼成を行った。冷却後得られた触媒を、中間体1〜6を前駆体としたものを、それぞれ実施例1〜6とした。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンは全てルチル型構造として存在していることが確かめられた。また、実施例5、6についてのみ酸化鉄(III)のピークも観測された。銀の担持量は金属状態のAg換算で約1質量%であった。
(実施例7) Ag1wt%Fe1.35wt%STS−01
中間体7で得られた鉄含有二酸化チタンのBET比表面積測定を行い、窒素の相対分圧が0.99における窒素吸着量から、細孔容積を求めた。細孔容積は、0.43cm/gであった。中間体7で得られた鉄含有二酸化チタンを0.614g量り取り、硝酸銀0.010gを細孔容積の1.2倍程度に対応する0.3mLの純水に溶解させた。得られた硝酸銀溶液を、各鉄含有二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下し、大気下で6時間乾燥させた。乾燥完了後、電気炉に入れ、110℃にて一晩乾燥し、450℃にて3時間焼成を行った。冷却後得られた触媒を実施例7とした。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはアナターゼ型構造として存在していることが確かめられ、酸化鉄のピークは観測されなかった。銀の担持量は金属状態のAg換算で約1質量%であった。
(実施例8) Ag3wt%Fe1.35wt%STS−01
中間体7で得られた鉄含有二酸化チタンのBET比表面積測定を行い、窒素の相対分圧が0.99における窒素吸着量から、細孔容積を求めた。細孔容積は、0.43cm/gであった。中間体7で得られた鉄含有二酸化チタンを0.6275g量り取り、硝酸銀0.030gを、細孔容積の1.2倍程度に対応する0.3mLの純水に溶解させた。得られた硝酸銀溶液を、各鉄含有二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下し、大気下で6時間乾燥させた。乾燥完了後、電気炉に入れ、110℃にて一晩乾燥し、450℃にて3時間焼成を行った。冷却後得られた触媒を実施例8とした。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはアナターゼ型構造として存在していることが確かめられ、酸化鉄のピークは観測されなかった。銀の担持量は金属状態のAg換算で約3質量%であった。
(実施例9) Ag1wt%Al5wt%TIO−6
中間体8で得られたアルミニウム含有二酸化チタンのBET比表面積測定を行い、窒素の相対分圧が0.99における窒素吸着量から、細孔容積を求めた。細孔容積は、0.40cm/gであった。中間体8で得られたアルミニウム含有二酸化チタン0.7gを量り取った。硝酸銀0.012gを量り取り、細孔容積の1.2倍程度に対応する0.3mLの純水に溶解させた。得られた硝酸銀水溶液を、アルミニウム含有二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下した。大気下にて6時間乾燥させた後に、110℃にて10時間乾燥させ、450℃にて3時間焼成させた。冷却後得られた触媒を実施例9とした。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化アルミニウムのピークは観測されなかった。銀の担持量は金属状態のAg換算で約1質量%であった。
(実施例10) Ag1wt%Co1wt%TIO−6
中間体9で得られたコバルト含有二酸化チタンのBET比表面積測定を行い、窒素の相対分圧が0.99における窒素吸着量から、細孔容積を求めた。細孔容積は、0.42cm/gであった。中間体9で得られたコバルト含有二酸化チタン0.7gを量り取った。硝酸銀0.012gを量り取り、細孔容積の1.2倍程度に対応する0.3mLの純水に溶解させた。得られた硝酸銀水溶液を、コバルト含有二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下した。大気下にて6時間乾燥させた後に、110℃にて10時間乾燥させ、450℃にて3時間焼成させた。冷却後得られた触媒を実施例10とした。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化コバルトのピークは観測されなかった。銀の担持量は金属状態のAg換算で約1質量%であった。
(実施例11) Ag1wt%Cr1wt%TIO−6
中間体10で得られたクロム含有二酸化チタンのBET比表面積測定を行い、窒素の相対分圧が0.99における窒素吸着量から、細孔容積を求めた。細孔容積は、0.27cm/gであった。中間体10で得られたクロム含有二酸化チタン0.7gを量り取った。硝酸銀0.012gを量り取り、細孔容積の1.2倍程度に対応する0.23mLの純水に溶解させた。得られた硝酸銀水溶液を、クロム含有二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下した。大気下にて6時間乾燥させた後に、110℃にて10時間乾燥させ、450℃にて3時間焼成させた。冷却後得られた触媒を実施例11とした。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化クロムのピークは観測されなかった。銀の担持量は金属状態のAg換算で約1質量%であった。
(実施例12) Ag1wt%Cu5wt%TIO−6
中間体11で得られた銅含有二酸化チタンのBET比表面積測定を行い、窒素の相対分圧が0.99における窒素吸着量から、細孔容積を求めた。細孔容積は、0.41cm/gであった。中間体11で得られた銅含有二酸化チタン0.7gを量り取った。硝酸銀0.012gを量り取り、細孔容積の1.2倍程度に対応する0.35mLの純水に溶解させた。得られた硝酸銀水溶液を、銅含有二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下した。大気下にて6時間乾燥させた後に、110℃にて10時間乾燥させ、450℃にて3時間焼成させた。冷却後得られた触媒を実施例12とした。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられ、酸化銅のピークは観測されなかった。銀の担持量は金属状態のAg換算で約1質量%であった。
(実施例13) Pd0.03wt%Ag1%Fe1.4%TIO−6
実施例2で得られた銀担持鉄含有二酸化チタンのBET比表面積測定を行い、窒素の相対分圧が0.99における窒素吸着量から、細孔容積を求めた。細孔容積は、0.37cm/gであった。実施例2で得られた銀担持鉄含有二酸化チタンを1.0g量り取った。硝酸パラジウム(II)二水和物を0.0008g量り取り、細孔容積の1.1倍程度に対応する0.4mLの純水に溶解させた。完全に溶解したことを確認した後に、得られた硝酸パラジウム水溶液を、銀担持鉄含有二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下した。電気炉で、110℃にて一晩乾燥し、300℃にて3時間焼成した。冷却後、パラジウム銀共担持鉄含有二酸化チタン(実施例13)を得た。得られた触媒のパラジウム担持量は金属状態のパラジウム換算で約0.03質量%であった。
(参考例1) Pt/ALO-1
酸化アルミニウム担体として触媒学会参照触媒JRC−ALO−1を選択し、1.0g量り取った。塩化白金酸(IV)六水和物を0.0008g量り取り、0.8mLの純水に溶解させた。得られた塩化白金酸水溶液を、酸化アルミニウムを十分に攪拌しながら滴下した。電気炉で、110℃にて一晩乾燥し、500℃にて3時間焼成した。冷却後、白金担持酸化アルミニウム(参考例1)を得た。得られた触媒は、白金担持量が金属状態の白金換算で約0.03質量%であり、実施例1〜6、7、9の触媒と比べ、単位質量当りの貴金属コストが1.5倍程度となった。
(比較例1) Ag1%TIO-6
二酸化チタンとして触媒学会参照触媒JRC−TIO−6を選択し、電気炉中で500℃にて3時間焼成した。焼成後の二酸化チタンを1.0g量り取った。焼成後の二酸化チタンのBET比表面積は約45m/gであり、結晶構造はルチル型である。硝酸銀0.0158gを量り取り、純水0.5mLに溶解させた。得られた硝酸銀水溶液を、二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下した。大気下にて6時間乾燥させた後に、110℃にて10時間乾燥させ、450℃にて3時間焼成させた。冷却後得られた触媒を比較例1とした。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはルチル型構造として存在していることが確かめられた。銀の担持量は金属状態のAg換算で約1質量%であった。
(比較例2) Ag1%STS01
二酸化チタンとしてSTS01(石原産業製)を選択し、電気炉中で500℃にて3時間焼成した。焼成後の二酸化チタンを1.0g量り取った。焼成後の二酸化チタンのBET比表面積は約80m/gであり、結晶構造はアナターゼ型である。硝酸銀0.0158gを量り取り、純水0.5mLに溶解させた。得られた硝酸銀水溶液を、二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下した。大気下にて6時間乾燥させた後に、110℃にて10時間乾燥させ、450℃にて3時間焼成させた。冷却後得られた触媒を比較例2とした。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはアナターゼ型構造として存在していることが確かめられた。銀の担持量は金属状態のAg換算で約1質量%であった。
(比較例3) Ag1%TIO-4
二酸化チタンとして触媒学会参照触媒JRC−TIO−4を選択し、電気炉中で500℃にて3時間焼成した。焼成後の二酸化チタンを1.0g量り取った。焼成後の二酸化チタンのBET比表面積は約45m/gであり、結晶構造は、エックス線回折のピーク強度から求めた質量比で88%がアナターゼ構造、残部がルチル型構造である。BET比表面積測定を行い、窒素の相対分圧が0.99における窒素吸着量から、細孔容積を求めた。細孔容積は、0.31cm/gであった。硝酸銀0.0158gを量り取り、純水0.5mLに溶解させた。得られた硝酸銀水溶液を、二酸化チタンを十分に攪拌しながら滴下した。大気下にて6時間乾燥させた後に、110℃にて10時間乾燥させ、450℃にて3時間焼成させた。冷却後得られた触媒を比較例3とした。エックス線回折測定の結果、得られた粉末中の二酸化チタンはアナターゼ型構造とルチル型構造との混合物として存在していることが確かめられ、回折のピーク強度から求めた質量比で88%がアナターゼ構造、残部がルチル型構造であった。なお、各構造の存在比率の計算は、面指数(101)のアナターゼ型構造のピークと、面指数(110)のルチル型構造のピークとの強度比から、以下の式1を用いて、アナターゼ型構造とルチル型構造の比率を求めた。なお、ピーク強度は各ピークの面積値を用いた。その結果、アナターゼ型構造の比率は質量比で90%程度であると分かり、アナターゼ型構造が主たる構造であることが分かった。なお、銀の担持量は金属状態のAg換算で約1質量%であった。
構造比率=100/(1+1.265×(ルチル型ピーク強度/アナターゼ型ピーク強度))(%) … (式1)
(比較例4)
中間体2で得られた鉄含有二酸化チタンを比較例4とした。比較例4は鉄含有量が酸化鉄(III)換算の質量%で約1.4%の鉄含有二酸化チタンであり、エックス線回折の結果、比較例4中の二酸化チタンは、ルチル型構造であり、酸化鉄のピークは観察されないことが確かめられている。
[触媒性能評価]
(試験例1)
比較例4の鉄含有二酸化チタンと、実施例2で得られた銀担持鉄含有二酸化チタンと、参考例1で得られた白金担持酸化アルミニウムと、比較例1で得られた銀担持二酸化チタンを触媒として、一酸化炭素酸化反応試験を行った。
触媒量を30mgとし、石英ガラス管に充填した。ガス流量は毎分100mL、ガス組成は体積流量比で一酸化炭素1%、酸素10%、窒素89%である。相対的なガス流量を示す空間速度は、大凡200,000cm時間(hour)−1触媒質量(g)−1である。流量及び組成の調整はマスフローコントローラーを用いて行い、ガス源となるガスボンベは、一酸化炭素5%+窒素95%、酸素(純度99.9999以上)、窒素(純度99.9999%以上)の三種類を利用した。
反応温度は、電気管状炉にて調節し、石英ガラス管内に挿入した熱電対を用いて温度のモニターを行った。各反応温度まで窒素ガス流通下で昇温し、目標ガス組成にて5分間反応を行った後に、触媒通過後のガスをオンラインにてサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを用いて一酸化炭素及び二酸化炭素の含有量を測定した。
得られた測定値を用いて一酸化炭素の転化率を計算した。表1及び図1に測定結果を示す。実施例2の触媒が比較例4の触媒よりも高い一酸化炭素転化率を示しており、鉄含有二酸化チタンに銀を担持することで、通常の二酸化チタンに銀を担持した場合よりも高い活性が得られることが分かる。また、実施例2と参考例1とを比較すると、参考例1は275℃以下の温度域において実施例2よりもCO転化率が低くなっており、比較的高い温度のガスの処理に限られるという不利がある。また、参考例1では白金を用いるため、コストが実施例2の1.5倍程度となり、この点でも不利である。実施例2の触媒は、275℃以下の温度領域において高い活性を示していることが分かる。
Figure 2014144408
(試験例2)
実施例1〜6で得られた銀担持鉄含有二酸化チタンと、比較例1で得られた銀担持二酸化チタンとを触媒として、一酸化炭素酸化反応試験を行った。反応条件及び測定法は、試験例1と同様とした。
表2及び図2に測定結果を示す。酸化鉄(III)換算の質量比で0.7%以上50%以下の鉄元素が含まれている実施例1〜6の触媒は、鉄を含まない比較例1の触媒よりも高い一酸化炭素酸化活性を示していることが分かる。特に、鉄含有量の少ない実施例1〜3において、少量の鉄元素の添加によって大きく活性が向上していることが分かる。鉄含有量の多い実施例5、6においては、これより鉄含有量の少ない実施例4よりも低い一酸化炭素酸化活性が得られており、鉄の添加量が増加するに従って触媒の活性が低下することが分かる。
Figure 2014144408
(試験例3)
実施例2、7、8で得られた銀担持鉄含有二酸化チタンと、比較例1〜3で得られた銀担持二酸化チタンとを触媒として、一酸化炭素酸化反応試験を行った。反応条件及び測定法は、試験例1と同様とした。
表3及び図3に測定結果を示す。比較例1と実施例2の比較、及び、比較例2と実施例7の比較とから、二酸化チタン担体の構造によらず、鉄の添加によって触媒活性が向上することが分かる。また、鉄添加後の活性は鉄添加前の活性と強く相関があることが分かる。続いて、比較例1〜3を比較すると、二酸化チタンの構造及び表面積によって鉄添加前の触媒活性が大きく影響を受けることが分かる。比較例1、2の比較から比表面積が同程度である場合、アナターゼ型構造よりもルチル型構造においてより高い活性が得られることが分かる。ルチル型構造を用いた場合には温度を上昇させた場合にも触媒活性の増大が小さくなってしまうことが分かる。また、比較例2、3の比較から担体の構造が同じ場合でも担体の比表面積によって大きく活性が影響を受けることが理解できる。比表面積の違いから比較例2、3は担持された銀の粒子径が異なることが想定され、触媒反応が銀粒子の構造に敏感であることが分かる。続いて、実施例7、8の比較から、銀の担持量を増大させるに従って触媒の活性が大きく増大することが分かる。
Figure 2014144408
(試験例4)
実施例2で得られた銀担持鉄含有二酸化チタンと、参考例1で得られた白金担持酸化アルミニウムと、比較例1で得られた銀担持二酸化チタンとを触媒として、一酸化炭素酸化反応試験を行った。試験例1と同様の反応条件及び測定を行い、また、水蒸気含有条件での測定として、送水ポンプを用いてガス中に水蒸気を導入した条件にて測定を行った。この時、ガス流量は毎分100mL、ガス組成は体積流量比で一酸化炭素1%、酸素10%、水蒸気20%、窒素69%である。いずれの測定でも相対的なガス流量を示す空間速度は、大凡200,000cm時間(hour)−1触媒質量(g)−1である。
表4、5及び図4に測定結果を示す。水蒸気存在下での測定のデータは、同じ図中にて白抜きプロットで示す。実施例2と、参考例1、比較例1のいずれについても、水蒸気を導入することで、広い温度範囲で一酸化炭素転化率が増大していることが分かる。実施例2と比較例1との比較から、水蒸気導入時においても、鉄を添加した触媒がより高い活性を示していることが分かる。
また、水蒸気存在下で300℃にて測定を行った触媒は、その後の測定で活性が低下していることが確認されており、水蒸気存在下の反応で触媒に何らかの変性が生じるものと考えられる。実施例2と参考例1との比較から、本発明の触媒が225℃以下の広い温度範囲で、水蒸気を含むガスを用いた場合において、白金担持触媒よりも高い活性を示すことが理解できる。
Figure 2014144408
Figure 2014144408
(試験例5)
実施例9〜12で得られた触媒と、比較例1で得られた銀担持二酸化チタンとを触媒として、一酸化炭素酸化反応試験を行った。反応条件及び測定法は、試験例1と同様とした。
表6及び図5に測定結果を示す。実施例9〜12と比較例1との比較から、アルミニウム、コバルト、クロム、銅を添加することによって、一酸化炭素酸化触媒の活性が増大することが分かる。
Figure 2014144408
(試験例6)
実施例2、13で得られた触媒を利用して、一酸化炭素酸化反応試験を行った。反応条件及び測定法は試験例4と同様とし、水蒸気を含むガスを利用する条件で測定を行った。
表7及び図6に測定結果を示す。実験例2、13の比較から、パラジウムをさらに添加することによって、200℃以上の温度における一酸化炭素転化率が大きく向上していることが分かる。
Figure 2014144408

Claims (20)

  1. 二酸化チタンからなる担体に銀元素が担持され、さらに、前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素が少なくとも1種以上含まれていることを特徴とする一酸化炭素酸化触媒。
  2. 前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素が、鉄、アルミニウム、コバルト、クロム、銅、マンガン、ニッケルのうちの1種または2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の一酸化炭素酸化触媒。
  3. 前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素が、鉄及び/又はアルミニウムであることを特徴とする請求項1に記載の一酸化炭素酸化触媒。
  4. 銀元素の含有率が金属銀換算の質量比で0.5%以上50%以下であり、前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素の含有率が該元素の酸化物換算の質量比の和として0.5%以上50%以下であり、残部が二酸化チタン及び不可避不純物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒。
  5. 前記二酸化チタンからなる担体が、粉末エックス線回折測定のピーク強度から計算した質量比で、50%以上のルチル型構造を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒。
  6. さらに、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、イットリウムからなる群から選ばれる遷移元素の1種または2種以上を担持させたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒を用いて、ガス中から一酸化炭素を除去することを特徴とするガス中の一酸化炭素の除去方法。
  8. 前記ガスの温度が、前記一酸化炭素酸化触媒の接触時に150℃以上350℃以下であることを特徴とする請求項7に記載のガス中の一酸化炭素の除去方法。
  9. 前記ガスが、水蒸気を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載のガス中の一酸化炭素の除去方法。
  10. 前記ガス中の前記水蒸気の含有量が、体積流量比で0.5%以上30%以下であることを特徴とする請求項9に記載のガス中の一酸化炭素の除去方法。
  11. 二酸化チタンに、二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素を少なくとも1種以上含有させた後に、前記二酸化チタンに銀元素を担持させることを特徴とする一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
  12. 前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素として、鉄、アルミニウム、コバルト、クロム、銅、マンガン、ニッケルのうちの1種または2種以上の元素を用いることを特徴とする請求項11に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
  13. 前記二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素として、鉄及び/又はアルミニウムを用いることを特徴とする請求項11に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
  14. 二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素の含有率が該元素の酸化物換算の質量比の和として0.5%以上50%以下となり、銀元素の含有率が金属銀換算の質量比で0.5%以上50%以下となり、残部が二酸化チタン及び不可避不純物となるように調整することを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
  15. 前記二酸化チタンに、二酸化チタンに酸素欠損構造を生じる元素を1種または2種以上含有させる方法が、該元素の硝酸塩溶液を含浸させた後に焼成する方法であることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
  16. 前記銀元素を担持させる方法が、前記二酸化チタンに硝酸銀溶液を含浸させた後に焼成する方法であることを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
  17. 前記銀元素を担持させる方法が、前記二酸化チタンの担体細孔容積の0.5倍以上2倍以下の体積の溶媒に硝酸銀を溶解させた溶液を用いることを特徴とする請求項16に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
  18. 前記銀元素を担持させる方法が、前記二酸化チタンの担体細孔容積の1倍以上1.2倍以下の体積の溶媒に硝酸銀を溶解させた溶液を用いることを特徴とする請求項16に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
  19. 前記二酸化チタンが、粉末エックス線回折測定のピーク強度から計算した質量比で、50%以上がルチル型構造で構成されることを特徴とする請求項11〜18のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
  20. さらに、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、イットリウムからなる群から選ばれる遷移元素を少なくとも1種または2種以上を担持させることを特徴とする請求項11〜19のいずれか1項に記載の一酸化炭素酸化触媒の製造方法。
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