JP2013224695A - 車両の変速指示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が後退走行するときには変速指示インジケータの点灯が行われないようにマスク処理するものにおいて、このマスク処理の期間をより適切なものとする。
【解決手段】変速指示装置は、アクセル開度APOと車速VSPとに基づいて手動変速機の推奨変速段を決定し、車速VSPとエンジン回転速度Neとから推定した変速段が推奨変速段と相違するときに、アップシフト/ダウンシフトの指示を変速指示インジケータの点灯により行う。後退時に表示を行わないように、リバーススイッチがONで車速VSPが所定の車速閾値VSP1に達したときに、表示禁止フラグをセットし、ニュートラル信号の立ち下がり(ONからOFFへの反転)を検出したときに表示禁止フラグをリセットする。
【選択図】図4

Description

この発明は、手動変速機を具備した車両において推奨変速段となるように運転者に変速操作を指示する変速指示装置に関する。
手動変速機を具備した車両において、アクセル開度と車速とに基づいて推奨変速段を決定し、現在の変速段と推奨変速段とが相違するときに、推奨変速段を示す数字あるいはアップ・ダウンを表す矢印等の表示でもって、手動変速機を変速操作すべきことを運転者に指示する変速指示装置が、例えば特許文献1に開示されている。
そして、特許文献1には、手動変速機の変速段が後退位置にあるときには、変速指示を出力しないことが開示されている。
特表2009−519415号公報
上記特許文献1には、手動変速機の変速段が後退位置にあるときに変速指示を出力しないことが記載されているものの、それ以上の具体的な開示はない。例えば、手動変速機の変速段が後退位置にあることは一般に変速機が備えるリバーススイッチによって検出されるが、このリバーススイッチの検出信号のON・OFFに連動した形で、変速指示の出力を禁止するフラグをセット・リセットしたとすると、いくつかの不自然な結果が生じてしまう。例えば、後退走行から車両が完全に停止する前にニュートラル位置へと運転者が操作したときに、リバーススイッチの検出信号がOFFとなった時点で変速指示の出力が許可されるため、その時点の車速によっては例えば2速へ変速すべき表示が現れてしまう。このような不適切な表示は、運転者に違和感や不安感を与える。
また、リバーススイッチの検出信号のONからOFFへの反転に遅れがある場合、運転者がこの遅れよりも素早く後退位置から1速へと変速したときに、1速であるにも拘わらずコントロールユニットがリバーススイッチのON信号を受ける結果、変速指示が表示されなくなる。
従って、本発明は、より適切な形で後退時における変速指示の出力禁止を行うことを目的としている。
本発明は、手動変速機を具備した車両において、アクセル開度と車速とに基づいて推奨変速段を決定し、現在の変速段と上記推奨変速段とが相違するときに、上記手動変速機を変速操作すべきことを運転者に指示する車両の変速指示装置において、
上記手動変速機の変速段が後退位置にあることを示す信号を出力する後退位置検出手段と、上記手動変速機がニュートラル状態にあることを示す信号を出力するニュートラル検出手段と、を備え、
上記後退位置検出手段の信号に基づいて変速指示の出力を禁止するとともに、この変速指示出力禁止を、上記ニュートラル検出手段によるニュートラル状態の終了検出まで継続することを特徴としている。
上記の変速指示装置では、車速とアクセル開度とに基づき例えば燃料消費率が最良となるような変速段を推奨変速段として決定し、現在の変速段がこれと相違していれば、視覚的あるいは聴覚的等の何らかの報知手段を介して、運転者に変速操作すべき指示が出される。ここで、推奨変速段は、走行方向に無関係に車速に基づいて決定されることから、後退走行時にも、内部信号として変速指示が生成され得る。本発明では、手動変速機の変速段として後退位置が選択された場合、その後、ニュートラル状態に変化しかつ該ニュートラル状態の終了を検出するまで、変速指示の出力が禁止される。
従って、例えば後退走行から車両が完全に停止する前にニュートラル位置へと運転者が操作したような場合でも、2速へ変速すべき表示などが現れることはない。なお、後退位置から1速へ変速される場合、一時的にニュートラル状態を経由し、このニュートラル状態の終了つまり1速へ変速操作されたときに、変速指示の出力禁止が終了するので、以降は、変速指示が適切になされる。
また、本発明の好ましい一つの態様では、上記後退位置検出手段が後退位置にあることを示す信号を出力しているときに、車速が所定車速以上であることを条件として上記の変速指示出力禁止を開始するようにしてもよい。
すなわち、この請求項2に係る発明では、後退位置検出手段が後退位置にあることを示す信号を出力していても、車両が実際に走行していなければ、変速指示の出力禁止が開始されない。従って、例えば車両停止中に後退位置から1速へ素早く変速操作がなされたような場合に、仮に、これよりも遅れて後退位置検出手段から後退位置にあることを示す信号が入力されたとしても、変速指示の出力が禁止されることはない。上記所定車速は、望ましくは、1速から2速への変速を推奨する車速よりも低く設定される。
この発明によれば、変速段を後退位置としたときの変速指示出力禁止を、ニュートラル状態の終了検出まで継続するようにしたので、後退位置からニュートラル位置等へ変速したときに過渡的に不適切な変速指示が出力されるという現象を確実に回避することができる。
この発明に係る変速指示装置の一実施例のシステム構成を示す構成説明図。 この変速指示装置の機能ブロック図。 この変速指示装置の後退時における制御の流れを示すフローチャート。 その動作の一例を説明するタイムチャート。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明に係る車両の変速指示装置のシステム構成を示す構成説明図である。車両1は、エンジン2の出力を、クラッチ4を含む手動変速機3を介して駆動輪5へ伝達するようにした一般的な構成であって、運転席には、アクセルペダルとクラッチペダルとブレーキペダルとが設けられている(いずれも図示せず)。手動変速機3は、一般的な歯車の切換による有段変速機構を備えたものであり、例えば前進5速後退1速等のように前進方向には複数の変速段を有し、後退方向には1つの変速段のみを有している。この手動変速機3は、いわゆるフロアシフトあるいはコラムシフト等の適宜な形態で設けられるシフトレバー7によって変速操作がなされる。例えば、シフトレバー7の互いに直交する2方向(シフト方向とセレクト方向)への動きが機械的なリンケージを介して変速機構に伝達され、歯車列の噛み合いの切換が行われる。ここで、上記手動変速機3は、公知のように、入力側と出力側との間の動力伝達が遮断されるニュートラル位置を備えており、車両の停止およびエンジン2の始動の際は、運転者によってこのニュートラル位置が選択されるとともに、各変速段の間の変速の際に、このニュートラル位置を経由する構成となっている。
上記手動変速機3には、ニュートラル検出手段として、ニュートラル信号を出力するニュートラルスイッチ8が設けられている。上記ニュートラル信号は、手動変速機3がニュートラル位置にあるときにONとなり、ニュートラル位置でないとき、つまりニュートラル位置以外の前進ないし後退のいずれかの変速段にあるときにOFFとなる。このニュートラルスイッチ8は、上記シフトレバー7の位置を検出するものであってもよく、あるいは、手動変速機3内部の変速機構の切換状態を検出するものであってもよい。同様に、上記手動変速機3には、後退位置検出手段として、リバース信号を出力するリバーススイッチ9が設けられている。上記リバース信号は、手動変速機3の変速段が後退位置にあるときにONとなり、後退位置ではないとき、つまり前進方向の変速段ないしニュートラル位置にあるときにOFFとなる。このリバーススイッチ9は、やはり上記シフトレバー7の位置を検出するものであってもよく、あるいは、手動変速機3内部の変速機構の切換状態を検出するものであってもよい。また、上記エンジン2には、該エンジン2の回転速度Neを検出する回転速度センサ10が設けられている。このエンジン回転速度Neは、上記手動変速機3の入力回転速度に相当する。勿論、手動変速機3の入力軸の回転速度を検出するセンサを別個に設けるようにしてもよい。
変速指示に関する信号処理を行うコントロールユニット11は、独立した専用のコントローラであってもよいが、他のコントローラ、例えばエンジン2の種々の制御を行うエンジンコントロールユニットと共用のものとすることができ、つまり、エンジンコントロールユニットの一部の機能として変速指示を実現することが可能である。このコントロールユニット11には、図示せぬアクセルペダルの踏込量つまりアクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ12からのアクセル開度信号が入力されているとともに、上記ニュートラルスイッチ8からのニュートラル信号が入力されている。これらのアクセル開度信号およびニュートラル信号は、図示せぬインターフェース回路を介してコントロールユニット11に入力され、その信号経路の遅れは非常に小さい。これに対し、上記リバーススイッチ9からのリバース信号は、リレーを含むジャンクションボックス14を経由し、かつ該ジャンクションボックス14から車両内通信ネットワークつまりCAN15を経由してコントロールユニット11へ入力される。従って、リバース信号は、ニュートラル信号に比較して、その信号経路の遅れが相対的に大きい。なお、エンジン回転速度NeもCAN15を経由することなくコントロールユニット11に入力される。
また、この実施例では、車速VSPを、個々の車輪に対して設けた車輪速センサ16の出力信号から求めている。つまり、車輪速センサ16の出力信号は、車両の挙動を安定化させるVDC(ビークルダイナミクスコントロール)制御およびブレーキのロックを回避するABS(アンチロックブレーキシステム)制御を行うVDC/ABSコントローラ17に入力され、該VDC/ABSコントローラ17で車速VSPが求められる。そして、この車速VSPは、やはりCAN15を経由してコントロールユニット11へ入力される。なお、手動変速機3の出力軸回転速度から車速VSPを求めるようにしてもよい。
一方、車両の運転席の計器板上に、変速指示を表示する変速指示インジケータ21が設けられており、この変速指示インジケータ21は、やはりCAN15を経由して、コントロールユニット11に接続されている。図示例では、変速指示インジケータ21は、アップシフト方向の変速を指示する上向きの矢印ないし三角形の表示灯と、ダウンシフト方向の変速を指示する下向きの矢印ないし三角形の表示灯と、を組み合わせて構成されている。この変速指示インジケータ21は、変速の必要がないときは消灯しており、変速が必要なとき、つまり推奨変速段と現在の変速段とが相違しているときには、アップシフトあるいはダウンシフトのいずれかの方向の矢印(三角形)が点灯して変速を指示する。なお、このようなアップシフト/ダウンシフトの指示のほか、推奨変速段を数字でもって直接に表示するなども可能である。また、このような視覚的な指示に限らず、何らかの音(音声を含む)や振動等によって運転者に変速を指示するものであってもよい。
図2は、上記コントロールユニット11において行われる変速指示制御の機能ブロック図を示している。変速段推定部31は、車速VSPとエンジン回転速度Ne(つまり変速機入力回転速度)とに基づいて、そのときの実際の変速段を推定する。この変速段の推定は、車両が走行している間にのみ可能であり、車両の停止中つまり車速VSPが0である場合には、変速段は不確定となる。同様に、運転者がクラッチペダルを操作してクラッチ4が切り離されている間(いわゆる半クラッチ状態を含む)も、変速段は不確定となる。なお、上記車速VSPは、前進方向と後退方向とで同じ正の値が出力されるため、手動変速機3の変速段が後退位置にあって後退方向へ走行している間も、近似した変速比の前進方向の変速段、例えば1速である、と推定される。
推奨変速段演算部32は、そのときのアクセル開度APOと車速VSPとを入力として、例えば燃料消費率が最良となる変速段を推奨変速段として決定する。これは、例えば、予め作成されメモリ内に保持されているマップを検索することにより行われる。なお、アクセル開度APOおよび車速VSP以外の適当なパラメータを推奨変速段の特性の補正のために用いることもできる。
変速指示演算部33には、上記推奨変速段演算部32で決定された推奨変速段と、上記実変速段推定部31において推定された推定変速段と、が入力される。ここでは、推奨変速段と推定変速段とが一致しているか否かを判別し、両者が一致していれば、変速指示インジケータ21の点灯指令は出力しない。両者が不一致であれば、さらに必要な変速方向(アップシフト/ダウンシフト)を判別し、変速指示インジケータ21の中の対応する矢印(三角形)の点灯指令を出力する。また、この変速指示演算部33には、ニュートラル信号が入力されており、該ニュートラル信号のONからOFFへの立ち下がりに基づいて、変速指示インジケータ21の点灯指令を解除する。これは、運転者が変速指示に従って他の変速段に変速したとき(つまりニュートラル位置を経由して新たな変速段へ移行したとき)に対応する。さらに、この変速指示演算部33は、図示せぬタイマを具備し、変速段推定部31において推定される推定変速段が不確定となってから所定時間(例えば3秒)が経過したときには、車両が停止したものとみなして、変速指示インジケータ21の点灯指令を解除する。
上記の変速指示演算部33が出力する点灯指令は、マスク処理部34を経て、最終的に変速指示インジケータ21へ出力される。マスク処理部34は、表示許可判定部35が出力する表示禁止要求に従って、点灯指令のマスク処理を行う。つまり、一種のフラグとして扱うことができる表示禁止要求がONとなっている場合は、変速指示インジケータ21への最終的な点灯指令の出力は行わず、表示禁止要求がOFFであれば、変速指示インジケータ21への点灯指令の出力を許可する。基本的に、車両の後退時には、変速指示が不要であることから、マスク処理が行われ、変速指示インジケータ21は点灯しない。
表示許可判定部35は、リバース信号と、ニュートラル信号と、車速VSPと、を入力とし、一種のフラグである表示禁止要求のON・OFFの切換を行う。これについては、図3のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図4は、運転者が1速および後退位置での走行を行った場合を例に、上記実施例の動作を説明するタイムチャートであって、図示するように、手動変速機3の実際の変速段の状態(Nはニュートラル位置、Rは後退位置を表す)、この実際の変速段に応じたニュートラル信号およびリバース信号、車速VSP(前後方向を問わない)、前述したように推定される推定変速段、上記マスク処理の要求を行う表示禁止フラグ(つまり表示禁止要求)、最終的に変速指示インジケータ21へ出力される点灯指令のON・OFF、を対比して示している。以下、この図4を適宜に参照しつつ図3のフローチャートを説明する。
図3に示すルーチンは、所定の微小時間間隔で繰り返し実行されるものであって、ステップ1では、入力信号(車速VSP、ニュートラル信号、リバース信号、アクセル開度APO、エンジン回転速度Ne、等)の読み込みを行う。ステップ2では、アクセル開度APOと車速VSPとに基づいて推奨変速段を決定するとともに、車速VSPとエンジン回転速度Neとから現在の変速段を推定し、変速指示インジケータ21の点灯の要否を決定する。ここでは、変速指示インジケータ21の非点灯、アップシフト側の点灯、ダウンシフト側の点灯、の3通りのいずれかとなる。
ステップ3以降が、本発明の要部となる後退時のマスク処理に関する部分である。ステップ3では、車速VSPが車速閾値VSP1以上であり、かつリバース信号がONとなっているか、判定する。上記車速閾値VSP1は、図4に示すように、1速から2速への変速を推奨する車速VSP2(例えば10km/h)よりも低く設定される。また、手動変速機3は、一般に、後退時に車両が完全に停止する前に運転者が後退位置から1速等へ変速操作しても、実際の変速が機械的に阻止されるようにした安全機構を備えているが、この安全機構が動作する車速(例えば3km/h)よりも高い車速に車速閾値VSP1が設定される。例えば、車速閾値VSP1は、7km/hである。
ステップ3でNOであれば、ステップ9へ進み、表示禁止フラグがONであるか否かを判定する。表示禁止フラグがOFFであれば、ステップ9からステップ14へ進み、変速指示インジケータ21の表示を許可する。従って、仮に推定変速段と推奨変速段とが相違していれば、アップシフト/ダウンシフトの指示が変速指示インジケータ21によってなされる。
例えば図4の例では、時刻t1においてニュートラル位置から1速へ変速し、かつ走行を開始した後、車速VSPが車速閾値VSP2を越えた時点で、推奨変速段が2速へと移行し、これに伴って、変速指示インジケータ21の点灯が行われる。
一方、ステップ3でYESであれば、ステップ4へ進み、ニュートラル信号の立ち下がり(ONからOFFへの反転)があったか否かを判定する。ステップ4の初回はNOであるので、ステップ4からステップ7へ進み、表示禁止フラグをセットつまりONとする。そして、ステップ8では、この表示禁止フラグに基づいて、変速指示のマスク処理を行い、つまり、変速指示インジケータ21の点灯を禁止する。
ステップ4でYESであれば、ステップ5へ進み、表示禁止フラグをリセットつまりOFFとする。これに伴い、ステップ6において、変速指示インジケータ21の表示を許可する。
ステップ3でNOであり、かつステップ9でYESの場合、つまり既に表示禁止フラグがセットされていた場合は、ステップ10へ進み、ステップ4と同様に、ニュートラル信号の立ち下がり(ONからOFFへの反転)があったか否かを判定する。ステップ10でNOの場合つまりニュートラル信号の立ち下がり(ONからOFFへの反転)がなければ、ステップ13へ進み、変速指示のマスク処理つまり変速指示インジケータ21の点灯禁止を継続する。
ニュートラル信号の立ち下がり(ONからOFFへの反転)があったときには、ステップ10からステップ11へ進み、表示禁止フラグをリセットつまりOFFとする。これに伴い、ステップ12において、変速指示インジケータ21の表示を許可する。
図4の例では、時刻t3においてニュートラル位置から後退位置へと変速され、かつ後退走行が行われる。なお、運転者のクラッチ操作により後退走行への発進は、時刻t3よりも僅かに遅れている。そして、車速VSPが車速閾値VSP1を越えると、表示禁止フラグがセットされる。このとき、実際の変速段は後退位置であるが、車速VSPが前後方向を問わずに正の値となることから、前述したように、推奨変速段は、変速比が近似した1速となる。従って、車速VSPがさらに2速への変速を推奨する車速VSP2に達すると、内部信号として2速への変速を指示する変速指示(アップシフト側の変速指示インジケータ21の点灯指令)が図4の破線で示すように生成されるが、表示禁止フラグがONとなっていることから、変速指示インジケータ21の点灯指令は出力されない。
ここで、上記の表示禁止フラグは、リバース信号に直接に連動せずに車速VSPが車速閾値VSP1に達していることを条件としてセットされるので、CAN15を経由するリバース信号に多少の遅れがあっても、不都合が生じない。つまり、車両停止状態で運転者が後退位置からニュートラル位置さらには1速へと素早く変速操作した場合、遅れてくるリバース信号が1速への変速後に入力されることがあり、仮に、リバース信号のみで表示禁止フラグをセットしたとすると、1速への変速後にマスク処理が開始されてしまい、適切な変速指示が表示されない。これに対し、上記実施例では、実際に後退方向へ走行している場合に表示禁止フラグをセットすることとなり、車両停止中にリバース信号が遅れて入力されても、何ら支障がない。なお、この観点からは、車速閾値VSP1は、1速から2速への変速を推奨する車速VSP2にできるだけ近いことが好ましい。
また、一旦セットされた表示禁止フラグは、ニュートラル信号の立ち下がり(ONからOFFへの反転)を条件としてリセットされる。つまり、表示禁止フラグのリセットはリバース信号のOFFには直接には連動せず、手動変速機3が後退位置からニュートラル位置へと変速され、ここから他の変速段(通常は1速)へ変速されたときに、表示禁止フラグがリセットされる。従って、後退位置からニュートラル位置へと変速した瞬間に過渡的に変速指示インジケータ21が点灯するような不都合が生じない。
前述したように、推奨変速段にないときに内部信号として生成される変速指示インジケータ21の点灯指令は、ニュートラル信号の立ち下がり(ONからOFFへの反転)に基づいて解除される。これは、運転者が変速指示に従って他の変速段に変速したとき(つまりニュートラル位置を経由して新たな変速段へ移行したとき)に対応する。さらに、車両がニュートラル位置のまま停止することがあるので、推定変速段が不確定となってから所定時間(例えば3秒)が経過したときには、車両が停止したものとみなして、やはり変速指示インジケータ21の点灯指令が解除される。後者のように、推定変速段が不確定となってから所定時間(例えば3秒)が経過するまで内部信号としての点灯指令が存在していても、上記実施例のようにニュートラル信号の立ち下がりまでマスク処理を継続することで、不適切な変速指示が出力されることを確実に回避することができる。
なお、図4の例では、時刻t2で1速からニュートラル位置へと変速した後、そのまま停車している。その前に点灯していた変速指示インジケータ21は、車速VSPの低下に伴い推奨変速段が1速へ戻ることに伴って消灯する。手動変速機3の場合、車両が完全に停止する前に、クラッチが切断され、かつニュートラル位置へと変速操作される。逆に発進時には、手動変速機3をニュートラル位置から1速ないし後退位置へと変速操作した後に、クラッチ操作を伴って発進が行われる。前述したように変速段の推定は走行が開始しないと確定し得ないため、例えば、時刻t1および時刻t3に対し、変速段の推定は遅れたものとなっている。
以上、この発明の一実施例を説明したが、この発明は上記実施例に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、上記実施例では、手動変速機3のニュートラル位置および後退位置以外の変速段は、車速VSPとエンジン回転速度Neとから推定しているが、手動変速機3のシフトレバー7の位置等からこれらの変速段を直接に検出するようにしてもよい。
2…エンジン
3…手動変速機
7…シフトレバー
8…ニュートラルスイッチ
9…リバーススイッチ
11…コントロールユニット
12…アクセル開度センサ
15…CAN
21…変速指示インジケータ

Claims (7)

  1. 手動変速機を具備した車両において、アクセル開度と車速とに基づいて推奨変速段を決定し、現在の変速段と上記推奨変速段とが相違するときに、上記手動変速機を変速操作すべきことを運転者に指示する車両の変速指示装置において、
    上記手動変速機の変速段が後退位置にあることを示す信号を出力する後退位置検出手段と、上記手動変速機がニュートラル状態にあることを示す信号を出力するニュートラル検出手段と、を備え、
    上記後退位置検出手段の信号に基づいて変速指示の出力を禁止するとともに、この変速指示出力禁止を、上記ニュートラル検出手段によるニュートラル状態の終了検出まで継続することを特徴とする車両の変速指示装置。
  2. 上記後退位置検出手段が後退位置にあることを示す信号を出力しているときに、車速が所定車速以上であることを条件として上記の変速指示出力禁止を開始することを特徴とする請求項1に記載の車両の変速指示装置。
  3. 上記所定車速は、1速から2速への変速を推奨する車速よりも低く設定されていることを特徴とする請求項2に記載の車両の変速指示装置。
  4. 現在の変速段と推奨変速段とが相違するときに出力される変速指示は、上記ニュートラル検出手段によりニュートラル状態の終了が検出されたとき、および、車両が停止したとみなされたとき、に解除されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両の変速指示装置。
  5. 現在の変速段が、走行方向と無関係に車速と変速機入力回転速度とに基づいて推定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両の変速指示装置。
  6. 現在の変速段が、車速と変速機入力回転速度とに基づいて推定されるとともに、この変速段が不確定な状態が所定時間継続したときに、車両が停止したとみなすことを特徴とする請求項4に記載の車両の変速指示装置。
  7. 上記手動変速機がニュートラル状態と後退位置との間で変速操作されたときに、上記ニュートラル検出手段からの信号の変化に比較して上記後退位置検出手段からの信号の変化が相対的に遅れて入力されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両の変速指示装置。
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