JP2013217400A - Vibration control device for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、振動源であるエンジンから車体側へ伝達される振動を抑制する車両用防振装置に関するものである。 The present invention relates to a vibration isolator for a vehicle that suppresses vibration transmitted from an engine that is a vibration source to a vehicle body.
エンジンから車体側へ伝達される振動を抑制する防振装置として、トルクロッドの剛体共振周波数をエンジンの共振周波数より低く設定するとともに、トルクロッドの軸方向変位の速度に比例した力をアクチュエータに発生させるように構成した防振装置が提案されている(特許文献1)。この防振装置では、加速度センサが一方のブッシュの先端に装着されている。 As an anti-vibration device that suppresses vibrations transmitted from the engine to the vehicle body, the rigid resonance frequency of the torque rod is set lower than the resonance frequency of the engine, and a force proportional to the axial displacement speed of the torque rod is generated in the actuator. There has been proposed an anti-vibration device configured so as to be made (Patent Document 1). In this vibration isolator, an acceleration sensor is attached to the tip of one bush.
しかしながら、上記従来の防振装置は、アクチュエータを備えるぶんだけ重量物となり、狭小なエンジンルーム内に組み付けるには作業性が悪い。特に、ブッシュの先端に加速度センサを設けた構造では、当該防振装置を車体に組み付ける際にエンジンルーム内の部品等に当たって加速度センサが損傷するおそれがある。 However, the above conventional vibration isolator is heavy as much as it is provided with an actuator, and its workability is poor for assembling in a narrow engine room. In particular, in the structure in which the acceleration sensor is provided at the tip of the bush, when the vibration isolator is assembled to the vehicle body, the acceleration sensor may hit the parts in the engine room and be damaged.
本発明が解決しようとする課題は、車体への組み付け時において加速度センサなどの振動検出手段の損傷が防止できる車両用防振装置を提供することである。 The problem to be solved by the present invention is to provide a vibration isolator for a vehicle that can prevent damage to vibration detecting means such as an acceleration sensor during assembly to a vehicle body.
本発明は、振動検出手段を搭載可能に、トルクロッドのロッドから側方に突出して台座部を形成し、振動検出手段を当該台座部の鉛直方向の上側に取り付けることによって、上記課題を解決する。 The present invention solves the above problem by forming a pedestal portion that protrudes laterally from the rod of the torque rod so that the vibration detection means can be mounted, and attaching the vibration detection means to the upper side in the vertical direction of the pedestal portion. .
例えばエンジンルームの上部に装着する防振装置にあっては、当該防振装置を鉛直方向上側から下側に向かって締結作業を行って車体に組み付ける場合があるが、振動検出手段の鉛直方向の下側には台座部が設けられているので、組み付け時の目視が難しいエンジンルーム下方の部品と干渉しようとしても台座部が盾となり、振動検出手段の損傷が防止される。また、エンジンルームの下部に装着する防振装置にあっては、走行中の飛び石を台座部により防御することができ、振動検出手段の損傷が防止される。 For example, in an anti-vibration device mounted on the upper part of an engine room, the anti-vibration device may be attached to the vehicle body by fastening work from the upper side to the lower side in the vertical direction. Since the pedestal portion is provided on the lower side, the pedestal portion serves as a shield to prevent damage to the vibration detecting means even if it tries to interfere with parts below the engine room that are difficult to see during assembly. Further, in the vibration isolator attached to the lower part of the engine room, the stepping stone during traveling can be protected by the pedestal portion, and the vibration detecting means is prevented from being damaged.
最初に本発明の一実施の形態に係る車両用防振装置を適用することができる、いわゆるペンデュラム方式エンジン1について説明する。ペンデュラム方式によるエンジン1の支持構造とは、図1A及び図1Bに示すように、エンジン1の慣性主軸Lを、例えば、車両の幅方向(進行方向と直交する方向,車両左右方向ともいう)と平行に向けて配置された、いわゆる横置きエンジン1に対して、エンジン1を支持する2個の支持点P1,P2が、図1Bの平面視においては、エンジン1の慣性主軸Lの近傍の、重心Gを挟んで互いに軸方向反対側に位置し、図1Aの側面視においては、ともに慣性主軸Lの車両上方に位置するように設けられた支持構造である。なお、2個の支持点P1,P2は、図2に示すように左右それぞれのエンジンマウント3,4により構成される。
First, a so-called
ペンデュラム方式エンジンの支持構造は、エンジン1を振り子のように吊り下げて支持するとともに、それらの支持点P1,P2を結ぶ直線の周りを揺動するエンジン重心Gを、車体に取り付けられたトルクロッドアッセンブリ5,6(以下、アッパトルクロッド5、ロアトルクロッド6ともいう。)のような棒状部材で抑えるよう構成され、少ない点数の部品で従来と同様の制振効果が得られるといったメリットがある。すなわち、ペンデュラム方式でマウントされたエンジン1では、エンジン1の運転時に回転慣性力によって2つの支持点P1,P2を結んだ軸の回りにエンジン1が傾く。この傾きを防止してエンジン1を支持するために、エンジン1のほぼ上半分と車体側部材とを連結するアッパトルクロッド5と、エンジン1の残り下半分と車体側部材とを連結するロアトルクロッド6とを備える。アッパトルクロッド5が車両右上側からエンジン1に、もう一つのロアトルクロッド6が車両下側からエンジン1に連結され、これら2つのトルクロッド5,6により、ペンデュラム方式のエンジン1が傾くことを防止する。
The support structure of the pendulum type engine is a torque rod attached to the vehicle body with an engine center of gravity G swinging around a straight line connecting the support points P1 and P2 while supporting the
上記のエンジン1は、たとえば直列4気筒である。4気筒エンジンでは、エンジン回転の基本次数で不平衡慣性力が小さいので、主にエンジントルク変動の反力がエンジン1に作用する。したがってエンジン回転の基本次数では、トルクを支持している上記2つのトルクロッド5,6からの入力によって主に車内音・車内振動が発生することが本発明者によって知見されている。さらに、車両の主に加速時に、基本次数の高次数で構成される約1000Hzまでの車内音が乗員にとって問題となることが知られている。
The
既述したとおり、本例の車両用防振装置は、2つのトルクロッド5,6を備える。アッパトルクロッド5は、図1B及び図2に示すようにエンジン1の上部と車体との間に装着される。これに対し、ロアトルクロッド6は、図1A,図1B及び図2に示すように、エンジン1の下部とサブフレーム2との間に装着される。本例のアッパトルクロッド5とロアトルクロッド6とは基本構成が同じであるため、アッパトルクロッド5の構成について説明し、ロアトルクロッド6の構成はこれを援用して省略する。
As described above, the vehicle vibration isolator of this example includes the two
図3は、本例に係るアッパトルクロッド5の基本構造を示す要部断面図、図4A〜図4Dは当該アッパトルクロッドの具体的構造を示す斜視図、平面図及び正面図である。アッパトルクロッド5は、図2及び図3に示すように、一端部のブッシュ12がエンジン1の上部に固定され、他端部のブッシュ13が車体に固定されるロッド11と、ロッド11に支持された慣性マス15と、慣性マス15をロッド11の軸方向に往復動させるアクチュエータ17とを有する。
FIG. 3 is a cross-sectional view of a main part showing the basic structure of the
なお、図2及び図3においては、本例のアッパトルクロッド5の基本構造を説明するため、ブッシュ12,13を連結する部分がシャフト状のロッド11で構成され、アクチュエータ17(慣性マス15を含む)がロッド11の周囲を囲むものを示した。一方、本例のアッパトルクロッド5の具体的構造は、図4A〜図4Dに示されるように、ブッシュ12,13を連結する部分がアクチュエータ17(慣性マス15を含む)を収容するハウジング20を備えたものとなっている。図4のハウジング20はブッシュを連結すると共にアクチュエータ17を支持する部材として、機能的には図3のロッド11に相当する。図3において、ハウジング20は図示を省略されたものと捉えても差し支えない。尚、いずれの例においてもアクチュエータ17は、アッパトルクロッド5の軸心(ブッシュ12、13の厚み方向中央における円筒の中心を互いに結んだ線)上に重心を持つように、ロッド11或いはハウジング20に対して同軸となるように取り付けられている。
2 and 3, in order to explain the basic structure of the
本例のアッパトルクロッド5は、図3に示すように、棒状のロッド11(図4の場合はハウジング20)の両端に一対のブッシュ12,13が溶接により固定されている。エンジン側に固定されるブッシュ12は、円筒状の外筒12aと、外筒12aと同心の円筒状の内筒12bと、これら外筒12aと内筒12bとを連結する弾性体(防振材)12cとからなる。内筒12bに対して図3で紙面に直交する向きに挿通されるボルト18(図2参照)によってブッシュ12はエンジン1に固定される。
In the
一方、車体側に固定されるブッシュ13も、上記ブッシュ12と同様に、円筒状の外筒13aと、外筒13aと同心の円筒状の内筒13bと、これら外筒13aと内筒13bとを連結する弾性体(防振材)13cとからなる。内筒13bに対して図3で紙面に直交する向きに挿通されるボルト19(図2参照)によってブッシュ13は車体側の部材に固定される。単にロッドと表現した場合、エンジン側のブッシュの外筒12a、車体側のブッシュの外筒13a、およびこれらを連結するロッド11或いはハウジング20を含んだ、ロッド剛体全体を意味するものとする。
On the other hand, the
なお、図示する実施形態は、ブッシュ12をエンジン1に固定し、ブッシュ13を車体側に固定する構成であるが、これに限らず、ブッシュ12を車体側に固定し、ブッシュ13をエンジン1に固定してもよい。また、図3に示すアッパトルクロッド5は、ブッシュ12,13の内筒12b,13bに挿通される2つのボルト18,19が平行に配置される例を示すが、図2,図4A,図5A及び図6Aに示すアッパトルクロッド5は、ブッシュ12,13の内筒12b,13bに挿通される2つのボルト18,19が互いに直交する向きに配置された例を示す。これらの向きは車体側の固定部及びエンジンの固定部の形状に応じて適宜変更することができる。
In the illustrated embodiment, the
本例の弾性体(防振材)12c,13cは、ばねと減衰の機能を兼ね備えた部材であり、例えば弾性ゴムを用いることができる。 The elastic bodies (vibration isolation materials) 12c and 13c of this example are members having both a spring and a damping function, and for example, elastic rubber can be used.
本例のアッパトルクロッド5では、ブッシュ12,13の外筒及び内筒の径を相違させている。すなわち、ブッシュ13の外筒13a、内筒13bの径を、対応するブッシュ12の外筒12a、内筒12bの径よりも相対的に小さくすると共に、さらに、ブッシュ13の弾性体13cの剛性を、ブッシュ12の弾性体12cの剛性よりも相対的に大きくする。一対のブッシュ12、13の弾性体12c、13cの剛性の設定によって2重防振に適したロッド軸方向のエンジン剛体共振とロッド剛体共振とを生じさせている。すなわち、ロッド剛体共振が、エンジンの曲げ、捩りの共振周波数より小さな周波数となるように、アクチュエータ17の質量を含んだロッド(ブッシュの外筒12a、13aとロッド11又はハウジング20)の質量と、車体側のブッシュ13の剛性を設定している。
In the
本例のアッパトルクロッド5は、図3に示すように磁性を有する金属等からなる慣性マス15と、アクチュエータ17と、加速度センサ21と、バンドパスフィルタ22と、電圧増幅回路23とを備える。
As shown in FIG. 3, the
慣性マス15は、ロッド11の周囲にロッド11と同軸で設けられている。ロッド11の軸方向に見た慣性マス15の断面は、ロッド11の中心(重心)を中心にした点対称な形であると共に、慣性マス15の重心がロッド11の中心に一致している。慣性マス15は、図2に示されているように角筒型とされ、慣性マス15のロッド軸方向の両端(図3で上下端)がそれぞれ弾性支持バネ16を介してロッド11に連結されている。弾性支持バネ16は、たとえば比較的小さな剛性を有する板バネである。慣性マス15の内壁15aはその一部が後述するアクチュエータ17の永久磁石17cに向けて凸設されている。
The
本例のアッパトルクロッド5では、図3に示すように慣性マス15とロッド11との間の空間にアクチュエータ17が設けられている。アクチュエータ17は、角筒状のコア17aと、コイル17bと、永久磁石17cとを含むリニアタイプ(直線運動型)のアクチュエータで、慣性マス15をロッド11の軸方向に往復動するものである。
In the
コイルの磁路を構成するコア17aは積層鋼鈑から構成されており、ロッド11に固設されている。コア17aは、アッパトルクロッド5の組立前には複数個の部材に分割されており、これら複数個の部材を接着剤で棒状のロッド11の周囲に接着することにより、全体として角筒状のコア17aを形成している。コイル17bは、この角筒状のコア17aに巻装されている。永久磁石17cは、コア17aの外周面に設けられている。
The
アクチュエータ17は、このような構成であるので、コイル17bと永久磁石17cとが発生する磁界によるリアクタンストルクによって慣性マス15をリニアに、つまり慣性マス15をロッド11の軸方向に往復動するように駆動することとなる。
Since the
本例のアッパトルクロッド5の具体的構造は、図4A〜図4Dに示すように、図2や図3では省略された、アクチュエータ17(慣性マス15を含む)を収容するハウジング20を備え、ハウジング20がブッシュ12とブッシュ13の間を剛的に連結している。アクチュエータ17の具体的構造は図3と共通で、ロッド11の代わりに、アクチュエータ17内部にはハウジング20に固定したシャフトが設けられている。ここで、トルクロッドのトルク支持軸のことを、エンジンの回転慣性力(トルク)に起因してトルクロッドに伝わる軸方向力の作用線と定義することができ、本例のようにブッシュ12、13の断面が厚み方向に概ね変化が無く一様な円筒形である場合、それぞれのブッシュ厚み方向中央におけるブッシュ12の円筒中心とブッシュ13の円筒中心の間を結んで得られるトルクロッドの軸心(ロッドの中心や、アクチュエータ17のシャフト中心)と同じとみなすことができる。
As shown in FIGS. 4A to 4D, the specific structure of the
上記のように、ロッド剛体共振はエンジンの曲げ、捩りの共振周波数より小さな周波数としなければならず、ブッシュの剛性は相対的に低い(一般的なものに比べてかなり柔らかい)ものになるので、ハウジング20の軸心に対する重心位置のずれが僅かな場合でも、軸方向の振動がピッチ方向の振動と連成し易く、防振制御の制御性が悪化してしまう。本例のように、アクチュエータ17(慣性マス15)を含めて断面形状を対称に構成したトルクロッドでは、トルクロッド全体の重心位置をロッド11あるいはハウジング20の軸心に近づけることができ、軸方向の振動がピッチ振動を励起するのが抑えられ、その結果、制御性の悪化を抑制することができる。
As mentioned above, the rod rigid body resonance must be lower than the resonance frequency of the bending and twisting of the engine, and the rigidity of the bush is relatively low (much softer than the general one) Even when the position of the center of gravity relative to the axis of the
図4A〜4Dに示すように、ブッシュ12,13の間であってロッドの軸心を通る水平面上には、ロッドの略軸心位置での軸方向の振動の加速度を、エンジン1からロッドに伝達される振動の加速度として検出する加速度センサ21が、ハウジング20の台座部24に取り付けられている。そして、加速度センサ21からのロッド軸方向加速度の信号は、バンドパスフィルタ22を介して電圧増幅回路23に入力され、この電圧増幅回路23で増幅された信号はアクチュエータ17のコイル17bに印加される(電圧の制御を行なう)。電圧増幅回路23は例えばオペアンプから構成することができる。加速度センサ21の取付構造等の詳細は後述する。
As shown in FIGS. 4A to 4D, on the horizontal plane between the
慣性マス15は比較的柔らかい板バネ(弾性支持バネ16)で支持され、例えば慣性マス15のロッドに対するロッド軸方向の共振は10Hzから100Hzまでの低い周波数で生じるものとされている。例えば4気筒エンジンのアイドル回転速度2次の振動周波数は約20Hzであることから、慣性マス15の共振周波数を10Hzにすることができれば、エンジン1の運転条件によらず慣性マス15が共振するのを抑えることができる。
The
一方、慣性マス15の共振周波数を10Hzといったこのような低周波数に設定しようとすると、慣性マス15が大きくなりすぎてそのような設定が困難な場合には、抑制しようとするロッド剛性共振(たとえば200Hz)の約1/2の周波数より低く設定しておけば、互いの共振周波数が十分に離れ、振動伝達の抑制が十分に行なわれる。
On the other hand, when trying to set the resonance frequency of the
また、加速度センサ21で検出した加速度信号をバンドパスフィルタ22に通すことによって、余分な周波数での制御を行なわないようにして、制御安定性を高めるとともに、余分な電力消費を抑えつつ狙いの周波数範囲での確実な伝達力の抑制を図ることができる。そして、制御対象であるロッドの減衰を増大する速度フィードバック制御が行われるように、バンドパスフィルタ22で通過している周波数帯において、加速度センサ21により検出した振動のロッド軸方向速度に略比例した力を逆符合とした力をアクチュエータ17から発生させる。
Further, by passing the acceleration signal detected by the
次に加速度センサ21のハウジング20への取り付け構造について説明する。
本例のアッパトルクロッド5は、ブッシュ12,13及びアクチュエータ17を覆うハウジング20(ロッド11に相当)を備え、加速度センサ21は、図4Aに示すように当該ハウジング20の側面に設けられている。ハウジング20は、ブッシュ12,13の外筒12a,13aに固定又は一体形成された剛体からなるので、軸方向及びピッチ方向の振動が伝達される。ロッドの軸方向に見て断面矩形のハウジング20に対し、加速度センサ21は、ロッドの軸心から近い方の側面においてロッドの軸心に最も近づくように設けられていて、ピッチ振動をなるべくロッド軸方向(直進運動)の加速度として拾うことが無いようにしている。さらに加速度センサ21を、ピッチ振動の振動中心線上に配置することができれば、ピッチ振動中心線方向で見たときの腕長さがなくなり、さらにピッチ振動の影響を少なくすることが可能である。
Next, a structure for attaching the
The
ハウジング20は、アクチュエータ17を覆うように形成されているが、図4Bに示すように、当該アッパトルクロッド5が車両に装着された状態における鉛直方向の下側に、開口部25が形成され、ここからアクチュエータ17を挿入したのち、蓋体26をハウジング20にボルトなどを用いて取り付けることで開口部25が閉塞される。
The
ハウジング20の側面の下部には、側面から側方に突出する一対の台座部24,24が形成され、この台座部24の上に加速度センサ21がボルト27,27にて取り付けられる。台座部24は、図4Cの平面視において、加速度センサ21より大きい外形を有するように形成されている。本例の台座部24は、ハウジング20と一体成形されたものであるが、別部品をハウジングに固定して取り付けた構成にしても構わない。尚、アッパトルクロッド5が車両に組み込まれた状態でボルト27の締結作業を行なう際、作業者が鉛直方向の上側から下側に向かって締結作業を行なえるように、アッパトルクロッド5は加速度センサ21が台座部24の上側となるように車両に組み込まれる。
A pair of
また、本例の加速度センサ21は、振動を検出する振動検出素子21aを備え、当該振動検出素子21aは、図4Dに示すように、ブッシュ12,13の間であって、ロッドの軸心CL(トルクを支持する軸)を通る水平面上に設けられている。図4DにおいてGはアッパトルクロッド5の重心を示し、当該アッパトルクロッド5の重心Gも、ロッドの軸心CL(トルクを支持する軸)を通る水平面上に設けられている。
Further, the
アッパトルクロッド5には蓋体26が取り付けられるものの、開口部25によってアッパトルクロッド5全体としては下方が軽くなってしまった場合、アッパトルクロッド5の重心Gがロッドの軸心CLから離れてしまい、前述の理由から防振制御の制御性を悪化させてしまう。これに対して、本例の台座部24は、ハウジング20の側面の下部に設けられているので、重心Gをロッドの軸心CL付近に戻す効果があり、アクチュエータ17による防振制御の効果が低下するのを抑制することができる。
Although the
4気筒エンジン等は、上下方向に不平衡慣性力が作用した振動が発生し、ロッドのトルクを支持する軸方向に対して上方にずれた位置にセンサを配置すると、エンジン1の上下振動によって、トルクロッドにはピッチ方向の振動が発生するが、本例では、加速度センサ21の振動検出素子21aを、ロッドの軸心から近い側のハウジング20の側面において、トルク支持軸を通り水平な面に配置しているので、トルク支持軸に最も近くなってピッチ方向の振動に感度が小さくなる。すなわち、軸方向の振動検出精度が向上する。その結果、ロッドの軸方向の剛体共振を大幅に下げた場合であっても、ピッチ方向の剛体共振のノイズは殆んど検出しないので、従来のように、ピッチ方向の剛体共振が常用域まで下がるのを加速度センサ21が検出し、これにより防振制御の精度が低下し、制御電力を増大させるといった不具合現象を抑制することができる。
In a four-cylinder engine or the like, vibrations caused by an unbalanced inertial force are generated in the vertical direction, and if the sensor is arranged at a position shifted upward with respect to the axial direction supporting the torque of the rod, the vertical vibrations of the
また、加速度センサ21をブッシュ12,13の間に配置しているので、ロッドのピッチ方向の剛体共振の節が存在する領域に加速度センサ21を配置することになり、ピッチ方向の感度がより小さくなる。
Further, since the
加速度センサ21を上述した構成とすることはロアトルクロッド6についても同様であるが、アッパトルクロッド5はロアトルクロッド6に比べてパワートレインの重心から遠い位置に取り付けられるため、アッパトルクロッド5の方が効果は大きい。
The configuration of the
以上のとおり、本例のアッパトルクロッド5では、ハウジング20の側面の下方に台座部24を設け、この台座部24の上に加速度センサ21を取り付けているので、当該アッパトルクロッド5をエンジンルームに組み付けるにあたり、組み付け時の目視が難しいエンジンルーム下方の部品と干渉しようとしても、台座部24が盾となり、その結果、加速度センサ21の損傷が防止される。
As described above, in the
また、本例の加速度センサ21は、台座部24に対して車両に装着した場合における鉛直方向の上側から下側に向かってボルト27等で取り付けられているので、加速度センサ21が何らかの原因で交換が必要となっても、エンジンルーム内においてアッパトルクロッド5を取り外すことなく装着した状態で、加速度センサ21の交換や保守が可能となる。また、ボルト27の締め付け方向を鉛直方向にしているので、アッパトルクロッド5の幅(図4Aの車両左右方向)を小さくすることができ、狭小なエンジンルームにおいては効果的である。
Moreover, since the
また、本例の台座部24は、図4Cに示す平面視においてその一部または全部が加速度センサ21の外形より大きい外形に形成されているので、特に組み付け時の目視が難しいエンジンルーム下方の部品と干渉しようとしても台座部24が盾となる効果が大きい。
In addition, since the
また本例では、台座部24をロッドの軸心CL(トルクを支持する軸)より鉛直方向の下側に形成しているので、アッパトルクロッド5自体(台座部24を除いた部分)の重心Gがロッドの軸心CLより鉛直方向の上側にあるものに対しては当該台座部24が重量部となってアッパトルクロッド5の重心Gをロッドの軸心CLに一致するように調整することができる。なお、本発明の台座部24はロッドの軸心CLより鉛直方向の上側に設けてもよい。特に、アッパトルクロッド5自体の重心Gがロッドの軸心CLより鉛直方向の下側にあるものに対しては当該台座部24が重量部となってアッパトルクロッド5の重心Gをロッドの軸心CLに一致するように調整することができるので効果的である。
Further, in this example, since the
また本例の加速度センサ21の振動検出素子21aを、ロッドを軸方向に見たときに、ロッドの軸心CL(トルクを支持する軸)に最も近い側面に設けているので、ピッチ方向の振動に感度が小さくなり、軸方向の振動検出精度が向上する。
Further, since the
また本例の台座部24は、アッパトルクロッド5自体の重心Gがロッドの軸心CL(トルクを支持する軸)に一致するように形成されているので、車両前後方向の剛体共振と他の方向の剛体共振とが連成するのが抑制され、トルクロッドの振動の増大を抑制することができる。
In addition, since the
また本例のハウジング20の下面にはアクチュエータ17を挿入するための開口部25が形成され、蓋体26により閉塞されているので、すなわち開口部25と蓋体26との接合部が鉛直方向の下側を向いているので水滴が溜まり難く、気密性が向上する。また、ハウジング20の下面に開口部25を形成したぶんだけロッドの軸心CLから下側が相対的に軽くなるが、上述したとおり台座部24をロッドの軸心CLから下側に設けることで、アッパトルクロッド5自体の重心Gがロッドの軸心CLと一致するように調整することができる。
In addition, an
図5Aは、アッパトルクロッド5の他の具体的構造を示す斜視図、図5Bは図5AのV-V線に沿う断面図である。本例のアッパトルクロッド5では、台座部24を連続的に形成し、平面視において加速度センサ21の外形より大きい外形となるようにされている。こうすることで、加速度センサ21の損傷防止の効果がより大きくなる。
5A is a perspective view showing another specific structure of the
図6Aは、アッパトルクロッド5のさらに他の具体的構造を示す斜視図、図6Bは図6AのVI-VI線に沿う断面図である。本例のアッパトルクロッド5では、台座部24をハウジング20に設けることに代えて、蓋体26に一体的に形成している。こうすることでアッパトルクロッド5の部品点数を削減することができる。
6A is a perspective view showing still another specific structure of the
図7Aは、図2のロアトルクロッド6の具体的構造を示す斜視図、図7Bはこのロアトルクロッド6を裏側から見た斜視図である。ロアトルクロッド6にも台座部24を形成することで、アッパトルクロッド5と同様の作用効果を発揮することができる。
7A is a perspective view showing a specific structure of the
上記加速度センサ21は本発明に係る振動検出手段に相当し、上記ボルト27は本発明に係る締結手段に相当する。
The
1…エンジン
2…サブフレーム
3,4…エンジンマウント
P1,P2…支持点
5…アッパトルクロッド
6…ロアトルクロッド
11…ロッド
12,13…ブッシュ
15…慣性マス
17…アクチュエータ
18,19…ボルト
20…ハウジング
21…加速度センサ
22…バンドパスフィルタ
23…電圧増幅回路
24…台座部
25…開口部
26…蓋体
27…ボルト
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記ロッドに支持された慣性マスを含み、前記慣性マスを前記ロッドの軸方向に往復動させるアクチュエータと、
前記ロッドの軸方向の振動を検出する振動検出手段と、を有し、
前記ロッドは、前記振動検出手段を搭載可能に側方に突出して形成された台座部を有し、
前記振動検出手段は、前記台座部の、前記車体に装着した状態における鉛直方向の上側に、少なくとも一部が接触して取り付けられている車両用防振装置。 A rod having one end fixed to the engine and the other end fixed to the vehicle body;
An actuator including an inertial mass supported by the rod; and reciprocating the inertial mass in the axial direction of the rod;
Vibration detecting means for detecting vibration in the axial direction of the rod,
The rod has a pedestal formed to protrude sideways so that the vibration detecting means can be mounted,
The vibration detection device is a vibration isolator for a vehicle in which at least a part of the vibration detection unit is attached to an upper side of the pedestal portion in a vertical direction in a state of being mounted on the vehicle body.
前記ハウジングは、前記鉛直方向の下面に前記アクチュエータを挿入する開口部を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用防振装置。 A housing for covering and storing the rod and the actuator;
The vibration isolator for a vehicle according to any one of claims 1 to 6, wherein the housing has an opening for inserting the actuator on a lower surface in the vertical direction.
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Cited By (2)
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JP2016017589A (en) * | 2014-07-09 | 2016-02-01 | 日産自動車株式会社 | Vibration isolator for vehicle |
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-
2012
- 2012-04-05 JP JP2012086494A patent/JP2013217400A/en active Pending
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