JP2013186240A - 蛍光スクリーンとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価である粒子径の大きな蛍光体を用いながら発光効率の高い蛍光スクリーンを提供する。
【解決手段】 蛍光スクリーン1は、蛍光体層2〜4、微粒子層5、ブラックストライプ6、基材7、接着層8、カバー材9を有する。微粒子層5に分散された微粒子は、励起光に対してレイリー散乱を生じる粒子径を有し、蛍光体層2〜4に分散された蛍光体粒子は、励起光に対してミー散乱または幾何光学的散乱を生じる粒子径を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蛍光スクリーンとその製造方法に関し、特に、投射型画像表示装置に適用される蛍光スクリーンとその製造方法に関する。
励起光を走査して蛍光スクリーン上に画像を表示させる投射型画像表示装置がある。この種の投射型画像表示装置は、スクリーン輝度の高輝度化が求められる。蛍光スクリーンに含まれる蛍光体層の構造によって、高輝度化を実現する試みがなされている。
特許文献1に記載の画像表示装置を図14に示す。本画像表示装置は、可視光透過性のフェースプレート101を有する真空外囲器と、フェースプレート101の内面に形成された金属反射膜102と青色発光蛍光膜103と、真空外囲器内に収容されて青色発光蛍光膜103に電子線を投射する電子銃(図示せず)とを備え、青色発光蛍光膜103は、フェースプレート101の内面側からZnS:Ag,Al蛍光体膜103aとCaMgSi2O6:Eu2+蛍光体膜103bとを順次積層して形成されている。また青色発光蛍光膜103上にはアルミニウム膜104が形成されている。
ここで、CaMgSi2O6:Eu2+蛍光体膜103bを構成するCaMgSi2O6:Eu2+蛍光体の平均粒径は、ZnS:Ag,Al蛍光体膜103aを構成するZnS:Ag,Al蛍光体の平均粒径よりも小さい。このことから、CaMgSi2O6:Eu2+蛍光体膜103bは高密度に充填されて成膜されるので、より高い発光強度が得られる。従って、高密度電子線照射に対する発光効率の低下、所謂輝度飽和が少なくなるので、高密度励起状態で高輝度が得られる。
特許文献2に記載の蛍光体を図15に示す。本蛍光体は、励起光116に対してレイリー散乱を生じさせる粒子径を有する蛍光体111〜113と、励起光116に対してミー散乱を生じさせる粒子径を有する石英ガラス粒子114を有し、これらがアクリル樹脂115中に分散されている。このような蛍光体111〜113へ励起光116として波長400nmの紫外光を照射すれば、その励起光116を吸収した蛍光体111〜113からそれぞれ青、緑、赤の蛍光が放射される。
ここで励起光116に注目すると、使用している蛍光体111〜113の粒子径は励起光116の波長に比べて小さいので、励起光116は蛍光体粒子によってレイリー散乱され、四方に散乱される。レイリー散乱の場合、短波長の励起光116が散乱され易いため、励起光入射側と反対の表面に近い蛍光体111〜113には励起光が到達しにくい。
一方、石英ガラス粒子114の粒径は励起光の波長に比べて大きいので、励起光はこのガラス粒子でミー散乱されて、励起光の伝播方向(前方散乱方向)に強く散乱される。
したがって、励起光116の波長に比べて小さい蛍光体粒子111〜113と励起光の波長に比べて大きい石英ガラス粒子114とをそれぞれ分散させた場合は、励起光の波長に比べて小さい蛍光体粒子のみが分散している場合より、励起光を前方散乱方向へより多く散乱させることができる。こうして、光変換効率を良好にすることができる。
また、図16には特許文献2に記載の別の実施形態を示す。粒子径が励起光の波長よりも小さな蛍光体(青)111、蛍光体(緑)112、蛍光体(赤)113と粒子径1μmの石英ガラス粒子114とがそれらの含有割合が互いに異なるようにアクリル樹脂115中に分散された複数の層117、118を含む積層構造が形成されている。そして、この積層構造からなる蛍光体に励起光116として波長400nmの紫外光を照射することによって、蛍光体中で励起光を吸収したそれぞれの粒径の蛍光体(青)111、蛍光体(緑)112、蛍光体(赤)113から青、緑、赤の蛍光が放射される。
本実施形態においては、励起光源に近い側の蛍光体層117に含まれる石英ガラス粒子114が、励起光源に遠い側の蛍光体層118に含まれる石英ガラス粒子114に比べて高密度にされている。こうすることによって、励起光源に近い側の蛍光体層117では、励起光源に遠い側の蛍光体層118に比べて、励起光に対するミー散乱の効果が大きくなる(レイリー散乱の効果が小さくなる)。逆に、励起光源に遠い側の蛍光体層118では、励起光116に関するレイリー散乱の効果が大きくなる(ミー散乱の効果が小さくなる)。すなわち、励起光源に近い側の蛍光体層117において、励起光は励起光源に遠い側の蛍光体層118のある前方向(励起光の伝播方向)に散乱されやすくなる。他方、蛍光体層118では、励起光はその励起光源に遠い側の蛍光体層118内に均一に散乱されやすくなる。このように、本実施形態では、励起光源に近い側の蛍光体層117、励起光源に遠い側の118内における励起光116の散乱状態を個別に制御することができ、蛍光体中において蛍光放射する表面側に近い領域で励起光分布を大きくかつ均一にすることができる。従って、光変換効率を良好にすることができる。
特開2007−165008号公報 特開2004−161841号公報
特許文献1に記載の画像表示装置は、以下のような問題がある。
粒子径の小さな蛍光体を励起光照射側に高密度に配置すると、高密度な蛍光体層において励起光が散乱し、蛍光体層内部の比較的粒子径の大きな蛍光体にまで励起光が照射されにくい。また、照射されたとしても励起光強度が弱まってしまっている。また、蛍光スクリーンに使用するような安価な無機蛍光体に関しては、ある程度粒子径の大きな蛍光体の方が、発光効率が高い。一方、必要以上に細かく砕いた無機蛍光体に関しては、光変換効率が低下してしまう。以上のように、蛍光スクリーンに使用するためには、粒子径の大きな蛍光体を有効に利用し、励起光を蛍光体に効率的に照射するという面において、問題がある。
一方、特許文献2に記載の画像表示装置は、以下のような問題がある。特許文献2では、粒子径の小さな蛍光体を密度の分布を持たせるなど、比較的大量に使用する必要がある。一般的に、レイリー散乱を起こすような粒子径の小さな蛍光体は、粒子径の大きな蛍光体と比較すると高価、もしくは発光効率が低い。以上のように、低コストで発光効率の高い蛍光スクリーンを構成することが困難であった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、比較的安価で粒子径の大きな蛍光体を有効に利用し、低コストで発光効率の高い蛍光スクリーンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の蛍光スクリーンでは、表示領域の面内方向に周期的に配置され、それぞれが光を受けて拡散光を出射する複数の拡散領域を有し、前記拡散領域は、前記光により励起されて所定波長の蛍光を放出する蛍光体を含む蛍光体層と、前記光の波長よりも小さい微粒子を含む微粒子層との積層構造を有する。
本発明によれば、低コストで発光効率の高い、蛍光スクリーンを構成することができる。
第1の実施形態である蛍光スクリーンの模式的断面図である。 第1の実施形態である蛍光スクリーンの一部を拡大した模式的断面図である。 蛍光体粒子からの発光を模式的に表した図である。 ミー散乱・幾何学的散乱の場合の散乱光の散乱方向を模式的に表した図である。 レイリー散乱の場合の散乱光の散乱方向を模式的に表した図である。 第1の実施形態である蛍光スクリーンの製造方法を表した図である。 第2の実施形態である蛍光スクリーンの模式的断面図である。 第2の実施形態である蛍光スクリーンの製造方法を表した図である。 第3の実施形態である蛍光スクリーンの模式的断面図である。 第3の実施形態の蛍光スクリーンの、あるサブピクセルのスクリーン断面図を模式的に示した図である。 第2の実施形態である蛍光スクリーンの製造方法を表した図である。 蛍光スクリーンを用いた投射型画像表示装置の構成を示す図である。 蛍光スクリーンと複数の投射型画像表示装置を用いたマルチプロジェクションシステムの構成を示す図である。 特許文献1に掲載された蛍光体形成部を示す模式的な断面図である。 特許文献2に掲載された蛍光体の構造を示す模式的な断面図である。 特許文献2に掲載された別の実施形態の蛍光体の構造を示す模式的な断面図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である蛍光スクリーンの模式的断面図である。図1に示すように、蛍光スクリーン1は、蛍光体層(赤)2、蛍光体層(緑)3、蛍光体層(青)4、微粒子層5、ブラックストライプ(BS)6、基材7、接着層8、カバー材9を有する。蛍光体層(赤)2、蛍光体層(緑)3、蛍光体層(青)4はこの順番で特定の方向に周期的に形成されている。ブラックストライプ6が、蛍光体層2、3、4の各領域の間に形成されている。
図2に蛍光体層(赤)2の拡大図を示す。蛍光体層(赤)2は、粒子径が数μm〜数十μmの赤色蛍光体粒子12が、樹脂10(たとえばアクリル樹脂)中に分散させられている。微粒子層5は、粒子径が数nmから数十nmの微粒子15が樹脂10中に分散させられている。蛍光体層(赤)2と同様に、蛍光体層(緑)3には緑色蛍光体粒子13が、蛍光体層(青)4には青色蛍光体粒子14が、それぞれ分散されている。
ブラックストライプ6は、ドライフィルムレジストによって形成されている。あるいは、黒色物質16(たとえばカーボンブラック)が樹脂中に分散させられていてもよい。
このような蛍光体層へ、励起光11が入射したときの蛍光体層内でのふるまいについて説明する。蛍光体層へ、たとえば波長360〜450nmの励起光11を照射すると、励起光11を吸収した蛍光体粒子12〜14からそれぞれ赤、緑、青の蛍光17が図3のように全方向に向かって放射される。また、蛍光体粒子12〜14に吸収されない励起光11の成分は、蛍光体粒子12〜14によって散乱される。ここで、蛍光体粒子12〜14の粒子径は励起光11の波長に比べて大きいため、励起光11はその蛍光体粒子12〜14でミー散乱もしくは幾何光学的な散乱をされる。図4に散乱光強度の角度分布18を示す。ミー散乱および幾何学的な散乱をした励起光11は、図4のように、励起光11の伝播方向(前方散乱方向)に強く散乱される。
元の励起光11の伝播方向(前方散乱方向)に対して逆方向(後方散乱方向)に散乱された励起光11は、その後方散乱方向に存在する粒子に照射される。しかしながら、後方散乱方向に存在する蛍光体粒子12〜14においては、既に光源側からの励起光11が照射されている蛍光体粒子が多く、蛍光体では既に電子と正孔が発生している場合が多い。したがって、既に励起された蛍光体に照射された励起光11に関しては、既に生じている電子と正孔の飽和によって、吸収は少なくなる。その結果、励起光11が最初に入射される側の蛍光体層2、3、4で発生した後方散乱光は、励起光11の損失成分となりやすく、光変換効率の低下を生じやすい。その対策として、本構造では後方散乱光が少ないミー散乱が生じやすい粒子径の蛍光体粒子12〜14を用いることで光の利用効率の低下を防いでいる。
一方、散乱された励起光11のうちで、元の励起光の伝播方向(前方散乱方向)に進む励起光11は、前方散乱方向のまだ励起されていない蛍光体粒子12〜14に照射され、吸収および散乱を繰り返しながら、蛍光体層2〜4を通過していき、次第に減衰していく。その後、蛍光体層2〜4を通過した励起光11は、微粒子層5に照射される。
微粒子層5に含まれる微粒子15の粒子径は数nm〜数十nmであり、励起光の波長に比べて十分に小さい。このため、励起光11はその微粒子15によってレイリー散乱される。図5にレイリー散乱における散乱光強度の角度分布18を示す。図中のθは入射方向からの角度、I1、I2は散乱光の2つの成分を表しており、2つを合成したものI1+I2が散乱光強度になる。図5のように、レイリー散乱された励起光11は、前方散乱方向と、後方散乱方向に同じ程度の割合で散乱される。従って、ミー散乱や幾何光学的散乱を起こした場合よりも、レイリー散乱を起こした場合の方が、後方散乱方向に強く散乱される。後方散乱方向に強く散乱された励起光11は、蛍光体層内に戻り、再び蛍光体粒子12〜14を励起させながら吸収および散乱を繰り返し、次第に減衰していく。
ここで、微粒子層5側の蛍光体層2〜4では、励起光11が最初に入射される側の蛍光体層2〜4と比べて、到達する励起光は減衰されて弱くなっている。このため、励起可能な蛍光体粒子が多く含まれている。すなわち、電子と正孔を生成可能な蛍光体粒子が残っている。このため、微粒子層5側の蛍光体層2〜4では、後方散乱された励起光11が蛍光体粒子によって吸収される割合が高く、蛍光体の励起と発光に寄与させることができる。従って、従来よりも高い光変換効率を得ることができる。
ここで、レイリー散乱およびミー散乱の原理について、式1と式2の2つの式を用いて説明する。

Figure 2013186240
式1のαは、散乱粒子の大きさDと波長λによって決まるサイズパラメータと呼ばれる係数である。αの値によってどのような散乱が起きるかが決まり、α<<1の場合にはレイリー散乱、α≒1の場合にはミー散乱、α>>1の場合には幾何光学近似で表現できる。ここで、励起光および可視光の波長帯域360nm〜830nmの場合は、α=1となる粒子径Dは、200nm程度である。従って、粒子径Dが200nmよりもさらに小さいとき(たとえば数nm〜数十nm程度の場合)にはレイリー散乱、粒子径Dが200nm程度のときにはミー散乱、粒子径Dが200nmよりもさらに大きいとき(たとえば数μm〜数十μm程度の場合)には幾何光学近似で表現できることになる。また、αは波長λに反比例することから、短波長の光ほどレイリー散乱を生じやすい。従って、励起光は蛍光体発光波長よりも短波長であるため、蛍光体の発光よりもレイリー散乱を生じやすい。
式2は、レイリー散乱の散乱量を示した散乱係数ksを示した式であり、nは粒子数、dは粒子径、mは粒子の反射係数、λは波長を示す。

Figure 2013186240
ここで散乱係数ksはλの4乗に反比例する。すなわち、波長が短い励起光ほどレイリー散乱が強く生じ、波長が長い蛍光体からの発光ほどレイリー散乱の影響は小さくなる。このため、蛍光体層2、3、4から微粒子層5に入射した励起光10はレイリー散乱によって後方散乱光成分が増加するため、蛍光体層側に戻る量が多くなる。これに対し、蛍光体層2,3,4から微粒子層5に入射した蛍光体からの発光は、レイリー散乱の効果を受けにくいため、微粒子層5を透過しやすい。
上記の2式に示されたレイリー散乱の原理により、微粒子層5は、波長が小さな励起光11に対しては、励起光11を蛍光体層2〜4に戻して蛍光体の再励起に利用する層として働き、波長が大きな蛍光体からの発光に対しては透過しやすい層として働く。そのため、本実施形態を利用した場合は、従来よりも高い光変換効率を得ることができる。
以上のように、励起光11を蛍光体スクリーン1に照射させると、高い光変換効率で赤色、緑色、青色の蛍光体からの発光を得ることができる。また、蛍光体層2、3、4が薄くても、層内の励起光を有効に利用して、効率良く蛍光体を励起して光変換することが可能となる。さらに、本実施形態に用いる粒子径が数μm〜数十μmの蛍光体粒子12〜14は、一般的にスクリーン製造などで用いられる安価な蛍光体を用いることができるため、低コストで発光効率の高い蛍光スクリーンを提供できる。
下記に、本構造の具体的な作成方法について図6を用いて説明する。基材7にはガラスもしくは樹脂フィルムを用いる。基材7の上に、黒色のドライフィルム19を貼り付ける(図6−a)。ドライフィルム19上にフォトマスクを乗せて露光し、感光させた部分をエッチングすることでブラックストライプ6を形成する(図6−b)。次に、インクジェット印刷、スクリーン印刷もしくはディスペンサによる塗布にて、微粒子層5をそれぞれ形成し、焼成またはUV露光によって硬化させる(図6−c)。次に、スクリーン印刷もしくはディスペンサによる塗布にて、蛍光体層2、3、4をそれぞれ形成し、焼成またはUV露光によって硬化させる(図6−d)。最後に、接着層8を用いてガラスもしくは樹脂フィルムからなるカバー材9を張り合わせて完成となる(図6−e)。以上のように複数回印刷を繰り返すことによって、蛍光スクリーン1を作成することができる。
次に、実際に作成したスクリーンについて、具体的数値を用いて本実施形態を説明する。
基材には0.7mm厚のガラス基板を用いた。ブラックストライプ6は、それぞれ幅135μm、高さ50μmである。スクリーンの開口はそれぞれ幅400μmであるため、1サブピクセルで幅535μm、1ピクセルで1615μmとなる。微粒子層108は膜厚10μmで形成した。そして各蛍光体層2〜4は膜厚30μmで形成した。
なお、基材には0.2mm厚の樹脂フィルム(ポリエステルやポリエチレンナフタレート)や、1mm厚以上のアクリル板などの樹脂基板を使用してもよい。
また、微粒子層5は、微粒子15の濃度を濃くすることで膜厚を少なくしてもよい。その場合、膜厚を少なくした分、蛍光体層2〜4の膜厚を増やすことができる。
本実施形態の発明のバリエーションを以下にまとめて示す。
単一の蛍光体を用いる例を示したが、蛍光体層に複数の蛍光体を用いてもよい。複数の蛍光体を用いることで、単体の蛍光体だけでは出せないスペクトルが得られる蛍光体層2〜4を形成することが可能となる。
微粒子層5に含まれる微粒子15は拡散度(白色度)が高い拡散粒子がよい。数nm〜数十nmの二酸化チタン、炭酸カルシウム、ナノシリカなどのナノ粒子が適している。
微粒子層5に含まれる微粒子15は、数nm〜数十nmの大きさの粒子であればよく、量子ドット蛍光体などのナノサイズ蛍光体が含まれていてもよい。ナノサイズ蛍光体の表面では、吸収と拡散が起きる。吸収された励起光10に関しては、ナノサイズ蛍光体の発光に寄与するため、蛍光体層2〜4と対応する波長で発光する蛍光体であれば単純な拡散粒子よりも輝度の向上が期待できる。拡散された励起光11に関しては、レイリー散乱によりほかのナノサイズ蛍光体粒子もしくは蛍光体層2〜4内の蛍光体粒子12〜14に吸収される可能性が高くなり、輝度向上が期待できる。
微粒子層5と蛍光体層2〜4は明確な境界がなくてもよい。すなわち、1層内に蛍光体粒子12〜14と微粒子15との濃度のグラデーションが生じていてもよい。この場合の作成方法は、一例を挙げると、微粒子層5をスクリーン印刷やディスペンサで形成した後に焼成やUV硬化をせずに、その上に直接蛍光体層2〜4をスクリーン印刷やディスペンサなどで塗布し、その後焼成やUV硬化をさせることで形成可能となる。
微粒子層5の挿入により、出射される励起光の前方散乱成分を低下させることができるため、観察者側から観察した際の励起光の混色が低下し、色純度や視野角の向上などが期待できる。
以上の説明ではブラックストライプ6がストライプ形状の例を示したが、網目状のマトリクスなどの形状でもよい。
また励起光11に波長445nmなどの青色光を使用する場合、蛍光体層(青)4は青色蛍光体粒子14の代わりに、光拡散用の白色粒子や、シリコンやガラス粒子など屈折率を利用した光拡散粒子を使用した光拡散層としてもよい。
また蛍光スクリーン1の励起光入射面と張り合わせるガラスもしくは樹脂フィルムに、励起光11を透過し、青色〜赤色光を反射する選択反射層を設けてもよい。これにより、蛍光体領域から励起光入射面に向かう蛍光(拡散光)が反射層にて蛍光スクリーン1の励起光入射面とは反対側(表示面側)に向けて反射されるので、更なる高輝度化が可能となる。
蛍光スクリーン1の励起光入射面に、プリズムシートを設けてもよい。これにより、蛍光スクリーン1の励起光入射面に向かって進行してくる可視光は、プリズム構造によって蛍光スクリーン1の励起光入射面とは反対側(表示面側)に向けて反射されるので、更なる高輝度化が可能となる。なお基材7は、可視光透過性を有していればよい。
(第2の実施形態)
図7は本発明第2の実施の形態である蛍光スクリーンの模式的断面図である。本実施の形態では微粒子層5の基材7側にカラーフィルタ層(赤)22、カラーフィルタ層(緑)23、カラーフィルタ層(青)24を設けている。他の構成は実施の形態1と同様である。
蛍光体層2、3、4から発せられ 微粒子層5を通過した蛍光17と、吸収されなかった励起光11は、カラーフィルタ層22〜24に入射する。カラーフィルタに入射した励起光11は、カラーフィルタ層22〜24内の色素によって吸収され、減衰していく。一方、蛍光体12〜14からの発光は、カラーフィルタ層内で吸収されにくいため、透過する。従って、カラーフィルタ層22〜24を透過した光はほぼ蛍光体12〜14からの発光のみとなる。
次に作成方法について説明する。図8は本実施の形態の作成方法を示す模式的断面図である。まず基材の上に、ドライフィルム19を貼り付ける(図8−a)。ドライフィルム19は黒色であることが望ましいが、これに限るものではない。ドライフィルム19上にフォトマスクを乗せて露光し、感光させた部分をエッチングすることでブラックストライプ6を形成する(図8−b)。次に、インクジェット印刷、もしくはスクリーン印刷によって、各ブラックストライプ間に各色のカラーフィルタ層22〜24を形成し、焼成またはUV露光によって硬化させる(図8−c)。次に、インクジェット印刷、スクリーン印刷もしくはディスペンサによる塗布にて、微粒子層5をそれぞれ形成し、焼成またはUV露光によって硬化させる(図8−d)。次に、スクリーン印刷もしくはディスペンサによる塗布にて、蛍光体層2〜4をそれぞれ形成し、焼成またはUV露光によって硬化させる(図8−e)。最後に、接着層8を用いて、ガラスもしくは樹脂フィルムからなるカバー材9を張り合わせて完成となる(図8−f)。以上のように複数回印刷を繰り返すことによって、蛍光スクリーン1を作成することができる。
なお本実施形態の発明においても、第1の実施形態で説明したものと同様のバリエーションを適用することができる。
(第3の実施形態)
図9に、本発明の第3の実施形態である蛍光スクリーン1の模式的断面図の一例を示す。本実施形態の蛍光スクリーン1は、微粒子層5を2つの蛍光体層で挟んだ構造とした点で、第1の実施形態のものと異なる。
蛍光体層2〜4、カラーフィルタ層22〜24、微粒子層5、ブラックストライプ6は第2の実施形態と同様であり、それぞれの微粒子層5とカラーフィルタ層22、23、24の間に、蛍光体層(赤)32、蛍光体層(緑)33、蛍光体層(青)34が挿入されている。
蛍光体層32〜34は、たとえば赤色蛍光体粒子12、緑色蛍光体粒子13、青色蛍光体粒子14が、それぞれ樹脂10中に分散させられている。蛍光体層32〜34における蛍光体粒子12〜14のサイズは、蛍光体からの発光の透過を妨げないのであればどのサイズでもよい。たとえば粒子径が小さなナノサイズ蛍光体を用いてもよく、蛍光体層2〜4と同様の蛍光体粒子12〜14が、それぞれ樹脂10と同じ樹脂に分散させられていてもよい。
本実施形態の構造を用いた蛍光スクリーン1での、あるサブピクセル(ここでは蛍光体層2、微粒子層5、蛍光体層32、カラーフィルタ層22が形成された赤色サブピクセル)のスクリーン断面図を図10に示す。
蛍光体層2へ、励起光11としてたとえば波長360〜450nmの紫外光を照射すると、第1の実施の形態で説明したメカニズムによって、励起光11の一部は蛍光体粒子12に直接吸収されて発光に寄与する。また直接吸収されなかった励起光11は、微粒子層5でレイリー散乱され、一部が蛍光体層2に入射し再び発光に寄与する。
さらに、本実施形態では、微粒子層5から前方散乱方向に散乱された励起光11は、次の蛍光体層32に入射される。蛍光体層32には励起可能な蛍光体粒子12が多く含まれているため、微粒子層5から前方散乱方向に散乱された励起光11は、蛍光体粒子12の励起と発光に寄与することができる。このように、励起光11は蛍光体粒子12を励起させながら吸収および散乱を繰り返し、次第に減衰していく。
最後に、カラーフィルタ層22に入射した励起光11は、カラーフィルタ層22内の色素によって吸収され、減衰していく。一方、蛍光体粒子12からの発光は、カラーフィルタ22層内で吸収されにくいため、透過する。従って、カラーフィルタ層22を透過した光はほぼ蛍光体粒子12からの発光のみとなる。
以上に示したとおり、本実施形態では、第一の実施形態と同様の効果のほか、更に微粒子層5から前方散乱方向に散乱された励起光11を再び蛍光体層32に入射させて再び蛍光体粒子12を励起させることに利用できる。従って、第1の実施の形態よりも高い光変換効率を得ることができる。
なお、上記は赤色サブピクセルについて記述したが、緑色サブピクセル、青色サブピクセルにも同様である。
次に、本構造の具体的な作成方法について図11を用いて説明する。基材7にはガラスもしくは樹脂フィルムを用いる。まず基材7の上に、黒色ドライフィルム19を貼り付ける(図11−a)。次に、ドライフィルム上にフォトマスクを乗せて露光し、感光させた部分をエッチングすることでブラックストライプ6を形成する(図11−b)。次に、インクジェット印刷、もしくはスクリーン印刷によって、各ブラックストライプ6間に各色のカラーフィルタ層22〜24を形成し、焼成またはUV露光によって硬化させる(図11-c)。次に、スクリーン印刷もしくはディスペンサによる塗布にて、蛍光体層32〜34をそれぞれ形成し、焼成またはUV露光によって硬化させる(図11-d)。次に、インクジェット印刷、スクリーン印刷もしくはディスペンサによる塗布にて、微粒子層5をそれぞれ形成し、焼成またはUV露光によって硬化させる(図11−e)。次に、スクリーン印刷もしくはディスペンサによる塗布にて、蛍光体層2〜4をそれぞれ形成し、焼成またはUV露光によって硬化させる(図11-f)。最後に、ガラスもしくは樹脂フィルムを張り合わせて完成となる(図11-g)。以上のように複数回印刷を繰り返すことによって、第3の実施形態の蛍光スクリーンを作成することができる。
次に、実際に作成したスクリーンについて、具体的数値を用いて本実施形態を説明する。基材には0.7mm厚のガラス基板を用いた。ブラックストライプ6は、それぞれ幅135μm、高さ60μmである。スクリーンの開口はそれぞれ幅400μmであるため、1サブピクセルで幅535μm、1ピクセルで幅1615μmとなる。カラーフィルタ層22〜24は、それぞれ膜厚10μm、各蛍光体層32〜34は膜厚20μmで形成した。微粒子層5も膜厚10μmで形成した。そして各蛍光体層2〜4は膜厚20μmで形成した。
なお、基材7には0.2mm厚の樹脂フィルム(ポリエステルやポリエチレンナフタレート)や、1mm厚以上のアクリル板などの樹脂基板を使用してもよい。
また、カラーフィルタ層22〜24と微粒子層5は、色素および微粒子の濃度を濃くすることで膜厚を少なくしてもよい。その場合、膜厚を少なくした分、スクリーン部分の膜厚を減らすことができる。
なお本実施形態の発明においても、第1および第2の実施形態で説明したものと同様のバリエーションを適用することができる。
また、蛍光体層32〜34に到達する励起光11は蛍光体層2〜4を透過してきたときに比べると減衰されて弱くなっているため、蛍光体層32〜34は蛍光体層2〜4よりも薄くてもよい。
(第4の実施形態)
図12に、第1乃至第3の実施形態で説明した蛍光スクリーンを利用した投射型画像表示装置の構成を示す。
図12を参照すると、投射型画像表示装置は、制御手段41、走査手段42、励起光源43および第1乃至第3の実施形態に示した蛍光スクリーン44を有する。
励起光源43は、蛍光スクリーン44上に形成された蛍光体を励起する励起光11を出力するものであって、たとえばレーザダイオード(LD)に代表されるレーザ光源である。走査手段42は、励起光源43からの光ビーム(励起光)で蛍光スクリーン44を走査するものであって、ポリゴンミラーやガルバノミラー、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー等からなる。走査手段42は、水平方向と垂直方向の両方向の走査可能な2軸走査素子であっても良く、また、水平方向に走査する走査素子と垂直方向に走査する走査素子の2つの素子を組み合わせた構成であっても良い。走査手段42は、励起光11を水平方向に走査し、蛍光スクリーン44の左右の端部で走査方向を反転させる、もしくは左右の走査開始点まで戻って再び走査する。この水平方向の走査と同時に、垂直方向にも走査することで、蛍光スクリーン1上を2次元走査させることが可能となる。
制御手段41は、走査手段42を制御してこの蛍光スクリーン44上を2次元走査させる。また、制御手段41は、走査と同期を取りつつ、励起光源43からの励起光11の出力を変調させる。この変調された励起光11が蛍光スクリーン1上の各サブピクセルに照射されると、各サブピクセル内の蛍光体粒子12〜14が励起される。従ってフルカラーの表示が可能となる。
また、走査手段42の代わりにDMD(Digital Mirror Device)やLCOS(Liquid Crystal on Silicon)に代表される2次元変調デバイス(不図示)を用いて励起光を変調させてもよい。
(第5の実施形態)
本実施の形態は、第4の実施の形態の投射型画像表示装置を用いたマルチプロジェクションシステムである。以下に、そのマルチプロジェクションシステムの一例を説明する。
マルチプロジェクションディスプレイは、主制御部、操作部、複数のプロジェクタユニット及びスクリーンを有する。操作部は、複数のボタン(または操作キー)を有し、これらボタンを用いた入力操作に応じた指示信号を主制御部に供給する。例えば、使用者がシステム起動のための特定の入力操作を行うと、起動信号が操作部から主制御部に供給される。
主制御部は、指示信号に従って、各プロジェクタユニットを同期させて動作させる。主制御部は、外部の映像再生装置から供給された映像信号に基づいて、各プロジェクタユニットへの映像信号を生成する。具体的には、主制御部は、入力映像信号に基づく画像を、プロジェクタユニットの数に応じた複数の画面の画像に分割し、それぞれの分割画像に対応する分割映像信号を生成する。そして、主制御部は、生成した分割映像信号を対応するプロジェクタユニットに供給する。
各プロジェクタユニットは、上述した各実施形態の投射型画像表示装置のいずれかにより構成されており、それぞれが自身の表示範囲を特定し、その特定した表示範囲内に入力分割映像信号に基づく画像を表示する。
図13に、6台のプロジェクタユニットにより表示されたマルチ画面の一例を示す。この例では、第4の実施形態の投射型画像表示装置を用いてプロジェクタユニットを構成している。蛍光スクリーン44は、図13に示したのは、6枚の蛍光スクリーン1を貼り合わせたものであるが、1枚の基板上にすべての蛍光スクリーン1が形成されていてもよい。
第1のプロジェクタユニットが、その表示範囲内に入力分割映像に基づく分割画像を表示する。この第1のプロジェクタユニットによる表示範囲が、分割画面44−1である。同様に第2〜6のプロジェクタユニットが、その分割画面44−2〜44−6に入力分割映像に基づく分割画像を表示する。分割画面44−1〜44−6は、隙間なく繋ぎ合わされた状態になっている。
なお、本願の図面において、同一の参照符号は同一部分または相当部分を表わしている。また、図面における長さ、厚さ、幅などの寸法関係は、図面の明瞭化と簡略化のために適宜に変更されており、実際の寸法関係を表わしてはいない。
また、本発明は、前記各構成及び実施の形態に記載される構成に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく、種々の変更が可能である。
1 蛍光スクリーン
2 蛍光体層(赤)
3 蛍光体層(緑)
4 蛍光体層(青)
5 微粒子層
6 ブラックストライプ
7 基材
8 接着層
9 カバー材
10 樹脂
11 励起光
12 赤色蛍光体粒子
13 緑色蛍光体粒子
14 青色蛍光体粒子
15 微粒子
16 黒色物質
17 蛍光
18 散乱光強度の角度分布
19 ドライフィルム
22 カラーフィルタ層(赤)
23 カラーフィルタ層(緑)
24 カラーフィルタ層(青)
32 蛍光体層(赤)
33 蛍光体層(緑)
34 蛍光体層(青)
41 制御手段
42 走査手段
43 励起光源
44 蛍光スクリーン
101 フェースプレート
102 金属反射膜
103 青色発光蛍光膜
103a ZnS:Ag,Al蛍光体膜
103b CaMgSi2O6:Eu2+蛍光体膜
104 アルミニウム膜
111 蛍光体(青)
112 蛍光体(緑)
113 蛍光体(赤)
114 石英ガラス粒子
115 アクリル樹脂
116 励起光
117 励起光源に近い側の蛍光体層
118 励起光源に遠い側の蛍光体層

Claims (10)

  1. 表示領域の面内方向に周期的に配置され、それぞれが光を受けて拡散光を出射する複数の拡散領域を有し、前記拡散領域は、前記光により励起されて所定波長の蛍光を放出する蛍光体を含む蛍光体層と、前記光の波長よりも小さい微粒子を含む微粒子層との積層構造を有する、ことを特徴とする蛍光スクリーン。
  2. 前記微粒子は、前記蛍光体を励起する前記光に対してレイリー散乱を生じさせる粒子径を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光スクリーン。
  3. 前記蛍光体は、前記蛍光体を励起する前記光に対してミー散乱もしくは幾何光学的な散乱を生じさせる粒子径を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の蛍光スクリーン。
  4. 前記蛍光体層と、前記微粒子層とは、この順番に前記光が通過するように積層されている、ことを特徴とする請求項1から3に記載の蛍光スクリーン。
  5. 前記蛍光体層は、前記微粒子層を挟むように複数配置されている、ことを特徴とする請求項1から4に記載の蛍光スクリーン。
  6. 複数の前記拡散領域が、赤、緑、青の蛍光を発する前記蛍光体層を含む、ことを特徴とする請求項1から5に記載の蛍光スクリーン。
  7. 赤、緑、青の蛍光を発する前記蛍光体層に対応して赤、緑、青のカラーフィルタが設けられ、前記カラーフィルタは、前記蛍光体層に対して前記光の進行方向側に配置されていることを特徴とする請求項6記載の蛍光スクリーン。
  8. 請求項1から7に記載のいずれかの蛍光スクリーンと、励起光を射出する励起光源と、励起光を走査する走査手段と、前記励起光源と前記走査手段を制御する制御手段と、を有する、投射型画像表示装置。
  9. 請求項8に記載の投射型画像表示装置を複数用いたマルチプロジェクタ。
  10. 第1の透光性基材上に、不透光性のストライプまたはマトリクスを形成する工程と、前記ストライプまたはマトリクスの間隙に、可視光に対してレイリー散乱を生じる粒径を有する微粒子が分散された微粒子層を形成する工程と、前記微粒子層に重畳して、可視光に対してミー散乱もしくは幾何光学的な散乱を生じる粒子径を有する蛍光体が分散された蛍光体層を形成する工程と、前記蛍光体層上に、接着層を介して第2の透光性基材を張り合わせる工程とを有する、ことを特徴とする蛍光スクリーンの製造方法。
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