JP2013150080A - ヘッドフォン - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用者の耳に対するドライバーの取り付け角度を、所定の範囲で使用者が容易に変更可能にして、良好な音声再生を可能にするヘッドフォンを提供する。
【解決手段】 ヘッドフォンは、ドライバーユニットと、ドライバーユニットが取り付けられるバッフルと、ドライバーユニットおよびバッフルを収容し、かつ、イヤーパッドを有するハウジングと、を少なくとも備えるヘッドフォンであって、バッフルおよびハウジングが、ハウジングに対してバッフルを所定の回転方向に軸回転するように軸支する回転軸ならびに軸受けと、ハウジングに対してバッフルを所定角度で固定する係止機構と、を有し、係止機構が、バッフルまたはハウジングの一方に回転軸を中心とする同心円上に所定角度間隔で配置される複数の係止孔と、バッフルまたはハウジングの他方に係止孔に係合する弾性支持された鋼球と、を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、イヤーパッドを備えるハウジングに含まれるドライバーに音声信号を供給して、使用者の耳付近で音声に変換して再生するヘッドフォンに関し、特に、使用者の耳に対するドライバーの取り付け角度を所定の範囲で変更可能にして、良好な音声再生を可能にするヘッドフォンに関する。
音声を再生するオーディオ機器であるヘッドフォンは、音声信号を音波に変換するドライバーを、イヤーパッドを備えハウジングに固定する場合がある。ヘッドフォンのハウジングには、ドライバーの振動板の背面側の空気が外部と連通する通気孔を備える開放型と、通気孔を備えない密閉型と、が存在する。ステレオ信号に対応するヘッドフォンでは、左右のドライバーを含む2つのハウジングは、使用者の頭部に載置するためのヘッドバンドなどで連結されている。使用者の耳付近にハウジングを固定するヘッドフォンにおいては、ドライバーは、耳介に対して所定の位置および向きで配置されるように、ハウジングのバッフルに固定される。ヘッドフォンのドライバーは、耳介にほぼ正対するように、ハウジングに取り付けられる場合が多い。
従来には、ヘッドフォンの装着感および音質の向上を図るように、耳殻を包囲する大きさを有する第1のハウジングの周囲に第1のイヤーパッドを設け、第1のハウジングに対し所望の角度を取りうるように、支持部材を介して第2のハウジングを取付け、該第2のハウジング内にドライバーユニットを取付け、該第2のハウジングおよびドライバーユニットの前面を覆う第2のイヤーパッドを取付けたことを特徴とする密閉型のヘッドフォンがある(特許文献1)。
また、従来には、使用環境に応じて、手軽に密閉型ヘッドフォンまたは開放型ヘッドフォンとして使い分けることができるようにするのに、所定の支持手段を介して聴者の耳輪内に装着される比較的小型なヘッドフォン本体を有するヘッドフォンにおいて、上記ヘッドフォン本体もしくは上記支持手段のいずれかに、周縁が耳殻に当接可能もしくは耳殻を包み込み可能で、上記ヘッドフォン本体の背面側にほぼ密閉された所定容量の音響空間を提供するサウンドシェルが取り付けられていることを特徴とするヘッドフォンがある(特許文献2)。
特開平7−327291号公報 (第1図〜第6図) 特開2001−326986号公報 (第1図〜第4図)
しかしながら、従来技術のヘッドフォンでは、いずれも充分ではない。ドライバーを耳介に対して取り付ける位置及び方向は、ヘッドフォンの音響特性ならびに再生音質に与える影響が大きい。ヘッドフォンのドライバーは、耳介に対して所定の位置および向きで配置されるように角度変更可能にハウジングのバッフルに取り付けられるにしても、再現性のある角度変更機構でなければ、安定した音声再生ができないという問題がある。
本発明は、上記の従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、イヤーパッドを備えるハウジングに含まれるドライバーに音声信号を供給して、使用者の耳付近で音声に変換して再生するヘッドフォンに関し、使用者の耳に対するドライバーの取り付け角度を、所定の範囲で使用者が容易に変更可能にして、良好な音声再生を可能にするヘッドフォンを提供することにある。
本発明のヘッドフォンは、ドライバーユニットと、ドライバーユニットが取り付けられるバッフルと、ドライバーユニットおよびバッフルを収容し、かつ、イヤーパッドを有するハウジングと、を備えるヘッドフォンであって、バッフルおよびハウジングが、ハウジングに対してバッフルを所定の回転方向に軸回転するように軸支する回転軸ならびに軸受けと、ハウジングに対してバッフルを所定角度で固定する係止機構と、を有し、係止機構が、バッフルまたはハウジングの一方に回転軸を中心とする同心円上に所定角度間隔で配置される複数の係止孔と、バッフルまたはハウジングの他方に係止孔に係合する弾性支持された鋼球と、を有する。
好ましくは、本発明のヘッドフォンは、バッフルおよびハウジングが有する回転軸ならびに軸受けが、略垂直方向に沿って規定されて、垂直方向に沿って規定されるバッフルの所定の回転方向が、略水平方向である。
また、好ましくは、本発明のヘッドフォンは、係止機構の鋼球を少なくとも2つ以上有し、複数の係止孔が、第1の鋼球が対応する1つの係止孔に係合する場合に、第2の鋼球が他の係止孔に係合しないように、回転軸を中心とする同心円上に所定角度間隔で配置される。
また、好ましくは、本発明のヘッドフォンは、係止機構の第1の鋼球に対応する複数の係止孔と、第2の鋼球に対応する複数の係止孔と、がそれぞれ同一の所定角度間隔で配置されて、かつ、バッフルおよびハウジングが、所定角度間隔の1/2の角度で相対的に回転する場合に、第1の鋼球または第2の鋼球のいずれか一方が係止孔に係合する。
また、好ましくは、本発明のヘッドフォンは、使用者の両耳に対応する2つのドライバー並びにハウジングと、2つのハウジングを連結するヘッドバンドと、を備える。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明のヘッドフォンは、ドライバーユニットと、ドライバーユニットが取り付けられるバッフルと、ドライバーユニットおよびバッフルを収容し、かつ、イヤーパッドを有するハウジングと、を備えるヘッドフォンである。ヘッドフォンは、使用者の両耳に対応する2つのドライバー並びにハウジングと、2つのハウジングを連結するヘッドバンドと、を備えていてもよい。また、ハウジングは、ドライバーユニットの振動板の背面側の空気を密閉する密閉型でもよく、また、1又は複数の通気孔を有する開放型であってもよい。
本発明のヘッドフォンは、バッフルおよびハウジングが、ハウジングに対してバッフルを所定の回転方向に軸回転するように軸支する回転軸ならびに軸受けと、ハウジングに対してバッフルを所定角度で固定する係止機構と、を有する。この係止機構は、バッフルまたはハウジングのいずれかの一方に回転軸を中心とする同心円上に所定角度間隔で配置される複数の係止孔と、バッフルまたはハウジングのいずれかの他方に係止孔に係合する弾性支持された鋼球と、を有する。したがって、使用者の耳に対するドライバーの取り付け角度、つまり、ハウジングに対するバッフルの角度を、係止機構の鋼球がいずれかの係止孔に係合するかを使用者が変更することで、所定の範囲で再現性があるように変更可能にして、良好な音声再生を可能にするヘッドフォンを実現できる。
具体的には、このヘッドフォンの係止機構は、バッフルおよびハウジングが有する回転軸ならびに軸受けが、略垂直方向に沿って規定されて、垂直方向に沿って規定されるバッフルの所定の回転方向が、略水平方向になるように構成される。ヘッドフォンのドライバーは、耳介にほぼ正対する角度になる場合には、使用者の真横方向から音波が到来する場合を模するようになり、耳介の前方側に位置する角度になる場合には、使用者の前方向から音波が到来する場合を模するようになり、耳介の後方側に位置する角度になる場合には、使用者の後方向から音波が到来する場合を模するようになる。したがって、使用者は、ヘッドフォンの音響特性ならびに再生音質を、音波の到来方向が異なる音場感を含めて、使用者の好みによって容易に変更できる。
特に、このヘッドフォンの係止機構は、鋼球を少なくとも2つ以上有し、複数の係止孔が、第1の鋼球が対応する1つの係止孔に係合する場合に、第2の鋼球が他の係止孔に係合しないように、回転軸を中心とする同心円上に所定角度間隔で配置されるようにする。複数の係止孔は、バッフルまたはハウジングの一方に回転軸を中心とする同心円上に所定角度間隔で配置されるので、第1の鋼球が対応する係止孔の列と、第2の鋼球が対応する係止孔の列と、を相互に異なるような配置とすれば、使用者の耳に対するドライバーの取り付け角度をより細かい角度ステップで、使用者が容易に変更できるように設定できる。
具体的には、係止機構の第1の鋼球に対応する複数の係止孔と、第2の鋼球に対応する複数の係止孔と、がそれぞれ同一の所定角度間隔で配置されていれば、バッフルおよびハウジングが、この所定角度間隔の1/2の角度で相対的に回転する場合に、第1の鋼球または第2の鋼球のいずれか一方が係止孔に係合するようにすればよい。係止機構の第1の鋼球または第2の鋼球の直径がある程度大きい場合には、所定角度間隔を小さくすることは難しくなる場合があるが、このようにすれば、ドライバーの取り付け角度の角度ステップを、再現性があるようにしたうえで実質的に1/2倍に細かくすることができる。
本発明のヘッドフォンは、使用者の耳に対するドライバーの取り付け角度を、所定の範囲で使用者が容易に変更可能にして、良好な音声再生を可能にすることができる。
本発明の好ましい実施形態によるヘッドフォン1について説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態によるヘッドフォン1のハウジング4の係止機構について説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態によるヘッドフォン1のハウジング4の係止機構について説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態によるヘッドフォン1のハウジング4の係止機構について説明する図である。(実施例1) 本発明の好ましい実施形態によるヘッドフォン1のハウジング4の係止機構について説明する図である。(実施例1)
以下、本発明の好ましい実施形態によるヘッドフォンについて説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1は、本発明の好ましい実施形態によるヘッドフォン1を説明する図である。また、図2〜図5は、ヘッドフォン1のハウジング4の係止機構について説明する斜視図、または、一部断面図である。具体的には、図1は、ヘッドフォン1を使用する使用者100を上方向から見た平面図であり、中央点線から右側がヘッドフォン1のハウジング4の内部を説明する一部断面図である。また、図2(a)、図4(a)および図5(a)は、一方のハウジング4の斜視図であり、図2(b)、図4(b)および図5(b)は、それぞれのA−A’断面図である。さらに、図3は、ハウジング4の後述する係止機構を説明する図であり、図2におけるO−B一部拡大断面図である。なお、後述するように、説明に不要なヘッドフォン1の一部の構造や、内部構造等は、図示を省略している。
ヘッドフォン1は、使用者100の頭部101に載置して使用者100の両耳102および103付近に左右のドライバー2を含むハウジング4Lおよび4R(以後、一方のみを説明する場合は、ハウジング4とする。)を固定するヘッドバンド6を備えるオーバーヘッド型のヘッドフォンである。ハウジング4は、ドライバー2を内側に固定するバッフル3と、使用者100の頭部101に当接する部位に柔軟性のあるイヤーパッド5と、を備えている。ハウジング4およびヘッドバンド6は、ハウジング4とヘッドバンド6との相対的な位置および角度調整ができるようにハウジング4を軸支する(図示しない)ハンガーを含む。また、ヘッドフォン1のハウジング4は、ドライバー2に接続する(図示しない)ケーブルが接続される(図示しない)端子部を含む。なお、図1の矢印Fの方向が使用者100の前方向であり、以後の説明では、図2(a)、図4(a)および図5(a)に示す斜視図のX方向と一致する。また、図1の垂直上方向と、図2(a)、図4(a)および図5(a)に示す斜視図のZ方向と、が一致する。
図2〜図5に示すヘッドフォン1のハウジング4は、ヘッドバンド6との連結にあたるハンガー、接続コード、ならびに、外観上の装飾、等の説明に不要な一部の構造の図示を省略している。ハウジング4は、樹脂で構成されて、内部にドライバーユニット2と、ドライバーユニット2が取り付けられるバッフル3と、を収容する。本実施例のハウジング4は、ドライバーユニット2の振動板の背面側の空気が、外部に連通する複数の通気孔を有する開放型でハウジングである。また、ドライバー2を固定するバッフル3も、樹脂で構成されている。ドライバー2は、バッフル3にネジで固定されている。
バッフル3およびハウジング4は、ハウジング4に対してバッフル3を略水平方向に所定の角度範囲内で軸回転し、所定角度で固定する係止機構を有する。つまり、図2、図4および図5に示すように、ハウジング4に収容されているドライバーユニット2が取り付けられるバッフル3は、ドライバーユニット2が使用者100の耳介に相対する位置および角度を変更できるように、垂直方向であるZ方向に沿って規定される回転の仮想の軸Oを中心に所定の角度範囲内で軸回転するように構成されている。具体的には、バッフル3は、軸Oが中心を通過する上下の2箇所にそれぞれ突出する(図示しない)回転軸を備え、ハウジング4は、対応する2箇所にこれらの回転軸を軸支する(図示しない)軸受けを備える。
したがって、バッフル3を略水平方向に軸回転させると、図2に示す場合には、ヘッドフォン1のドライバー2およびバッフル3は、耳介にほぼ正対する角度に配置される。また、ドライバー2およびバッフル3は、図4に示す場合には、耳介の前方側に位置する角度に配置され、図5に示す場合には、耳介の後方側に位置する角度に配置される。なお、本実施例では、ハウジング4に対するバッフル3の相対的な角度θを、図2に示す場合に角度θ=0°とし、図4に示す場合に角度θを正の値とし、図5に示す場合に角度θを負の値とする。
また、バッフル3およびハウジング4の係止機構は、ハウジング4に対してバッフル3を所定角度で係止するのに、ハウジング4が、回転の軸Oを中心とする同心円40上に所定角度間隔で配置される複数の係止孔41または42を有する。一組の係止孔41は、図示するX−Y平面で角度θが正の値になる領域において、X軸正方向を基準とする角度αが、10°の所定角度間隔で0°〜60°になる7箇所に設けられる。また、もう一組の係止孔42は、図示するX−Y平面で角度θが負の値になる領域において、X軸負方向を基準とする角度βが、10°の所定角度間隔で5°〜55°になる6箇所に設けられる。
バッフル3は、ハウジング4の係止孔41または42に係合する弾性支持された鋼球31または32を有する。図3の一部拡大断面図において一方の鋼球31および係止孔41について図示するように、鋼球31ならびに32は、バネ33で付勢力を与えるように弾性支持されており、球面がハウジング4に当接する。したがって、鋼球31ならびに32は、弾性体であるバネ33の付勢力を常にハウジング4に作用させている。鋼球31ならびに32は、略方形上のバッフル3の上下の角部分であって、図2に図示するように、回転の軸Oを中心とする同心円40と一致する同心円と、回転の中心点である軸Oを通過するY軸を対称にして角度θが±60°に相当する角度線と、の交点の位置に配置されている。
その結果、ハウジング4に対してバッフル3を回転させると、一致する同心円40上に配置された鋼球31と係止孔41とが、あるいは、鋼球32と係止孔42とが、所定の相対的な角度θで係合するので、この係止機構は、ハウジング4に対してバッフル3を所定角度で係止することができる。図2に示す角度θ=0°の場合には、一方の鋼球31と、角度αが30°に相当する係止孔41と、が係合している。また、図4に示す角度θ=+15°の場合には、他方の鋼球32と、角度βが45°に相当する係止孔42と、が係合している。また、図5に示す角度θ=−25°の場合には、他方の鋼球32と、角度βが5°に相当する係止孔42と、が係合している。
このように、本実施例のヘッドフォン1は、使用者100の耳に対するドライバー2の取り付け角度、つまり、ハウジング4に対するバッフル3の相対的な角度θを、係止機構の鋼球31または32がいずれかの係止孔41あるいは42に係合するかを変更できるので、所定の範囲で再現性があるように変更可能にして、良好な音声再生を可能にする。図2の場合には、ヘッドフォン1のドライバー2は、使用者100の耳介にほぼ正対する角度になり、真横方向から音波が到来する場合を実現する。また、図4の場合には、ヘッドフォン1のドライバー2は、使用者100の耳介の前方側に位置する角度になり、前方向から音波が到来する場合を実現する。また、図5の場合には、ヘッドフォン1のドライバー2は、使用者100の耳介の後方側に位置する角度になり、後方向から音波が到来する場合を実現する。
したがって、使用者100は、ヘッドフォン1の音響特性ならびに再生音質を、音波の到来方向が異なる音場感を含めて、使用者100の好みによって容易に変更できる。使用者100は、バッフル3の所定位置に力を加えて押し回わすようにすると、バッフル3がハウジング4に対して相対的に回転して、鋼球31と係止孔41との係合、あるいは、鋼球32と係止孔42との係合が外れるので、相対的な角度θを所定範囲で変更することができるからである。ヘッドフォン1は、ハウジング4に対するバッフル3の角度θを、係止機構の鋼球31または32がいずれの係止孔41または42に係合するかを使用者が変更することで、使用者100の耳に対するドライバー2の取り付け角度を、所定の範囲で再現性があるように変更可能にして、良好な音声再生を可能にする。
この係止機構は、一方の鋼球31が対応するハウジング4の係止孔41に係合する場合に、他方の鋼球32が対応する係止孔42に係合せず、反対に、鋼球32が対応するハウジング4の係止孔42に係合する場合に、他方の鋼球31が対応する係止孔41に係合しない、という関係になっている。鋼球31が対応する一方の複数の係止孔41の列と、鋼球32が対応する他方の複数の係止孔42の列と、は、同一の同心円40上に所定角度間隔を10°として配置されるが、Y軸に対して線対称の関係になっていない。例えば、複数の係止孔41の列と、係止孔42の列と、は、回転する角度方向に5°ずれた位置関係になる。X軸に最も近い係止孔41は、角度α=0°の位置に設けられ、X軸に最も近い他方の係止孔42は、角度β=5°の位置に設けられているからである。
したがって、係止孔41および42は、ハウジング4に対するバッフル3の相対的な角度θが、θ=−55°から+60°までの間で、5°間隔で設定可能に配列されていることになる。所定角度間隔10°の1/2の角度である5°で相対的に回転すると、鋼球31また鋼球32のいずれか一方が、それぞれ係止孔41または係止孔42のいずれかに必ず係合するようになる。バッフル3およびハウジング4の係止機構は、本実施例のように、鋼球31が対応する係止孔41の列と、鋼球32が対応する係止孔42の列と、を相互に異なるような配置とすれば、使用者100の耳に対するドライバー2の取り付け角度をより細かい角度ステップで、使用者が容易に変更できるように設定できる。係止機構の鋼球31および32の直径がある程度大きくても、ドライバー2の取り付け角度の角度ステップを、再現性があるようにしたうえで実質的に1/2倍の5°に細かくすることができる。もちろん、この係止機構は、さらに別の鋼球とこれに対応する複数の係止孔の列を備えていれば、さらに細かい角度ステップで使用者100の耳に対するドライバー2の取り付け角度を調整できるようにすることができる。
また、上記実施例では、ハウジング4に対するバッフル3の相対的な角度θを変更する際に、使用者100がバッフル3の所定位置に力を加えて押し回わすとしたが、バッフル3の(図示しない)回転軸に連結するノブを設けて、ドライバー2が取り付けられているバッフル3を回転させるようにしてもよい。使用者100は、耳に対するドライバー2の取り付け角度を容易に変更できるので、様々な条件での良好な音声再生を可能にすることができる。
本実施例のヘッドフォン1は、通気孔を有するハウジング4を備える開放型のヘッドフォンであるが、ハウジング4が通気孔を有しない密閉型の場合には、バッフル3とハウジング4との間の通気を断つように密閉すればよい。ドライバーユニット2の背面側の空気を密閉する他のハウジングをバッフル3に連結するように設けて、ハウジング4の内部で回転するようにしてもよい。
本発明のヘッドフォンは、上記実施例の場合のようなステレオ信号に対応するヘッドフォンに適用するものに限定されず、モノラル信号の場合には、左右の耳のいずれか一方に対応するハウジング4を少なくとも一つ備えるヘッドフォン、あるいは、イヤホンにも適用が可能である。
1 ヘッドフォン
2 ドライバーユニット
3 バッフル
4 ハウジング
5 イヤーパッド
6 ヘッドバンド

Claims (5)

  1. ドライバーユニットと、該ドライバーユニットが取り付けられるバッフルと、該ドライバーユニットおよび該バッフルを収容し、かつ、イヤーパッドを有するハウジングと、を備えるヘッドフォンであって、
    該バッフルおよび該ハウジングが、該ハウジングに対して該バッフルを所定の回転方向に軸回転するように軸支する回転軸ならびに軸受けと、該ハウジングに対して該バッフルを所定角度で固定する係止機構と、を有し、
    該係止機構が、該バッフルまたは該ハウジングの一方に該回転軸を中心とする同心円上に所定角度間隔で配置される複数の係止孔と、該バッフルまたは該ハウジングの他方に該係止孔に係合する弾性支持された鋼球と、を有する、
    ヘッドフォン。
  2. 前記バッフルおよび前記ハウジングが有する前記回転軸ならびに前記軸受けが、略垂直方向に沿って規定されて、該垂直方向に沿って規定される該バッフルの所定の前記回転方向が、略水平方向である、
    請求項1に記載のヘッドフォン。
  3. 前記係止機構の前記鋼球を少なくとも2つ以上有し、複数の前記係止孔が、第1の該鋼球が対応する1つの該係止孔に係合する場合に、第2の該鋼球が他の該係止孔に係合しないように、該回転軸を中心とする同心円上に所定角度間隔で配置される、
    請求項1または2に記載のヘッドフォン。
  4. 前記係止機構の前記第1の鋼球に対応する複数の前記係止孔と、前記第2の鋼球に対応する複数の前記係止孔と、がそれぞれ同一の前記所定角度間隔で配置されて、かつ、前記バッフルおよび前記ハウジングが、該所定角度間隔の1/2の角度で相対的に回転する場合に、該第1の鋼球または該第2の鋼球のいずれか一方が該係止孔に係合する、
    請求項3に記載のヘッドフォン。
  5. 使用者の両耳に対応する2つの前記ドライバー並びに前記ハウジングと、2つの該ハウジングを連結するヘッドバンドと、を備える、
    請求項1から4のいずれかに記載のヘッドフォン。
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