JP2013072425A - ロータリピストンエンジン - Google Patents
ロータリピストンエンジン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013072425A JP2013072425A JP2011214522A JP2011214522A JP2013072425A JP 2013072425 A JP2013072425 A JP 2013072425A JP 2011214522 A JP2011214522 A JP 2011214522A JP 2011214522 A JP2011214522 A JP 2011214522A JP 2013072425 A JP2013072425 A JP 2013072425A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- oil
- piston engine
- rotary piston
- housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明におけるロータリピストンエンジン1は、ロータハウジング2と、サイドハウジング3と、これらのロータハウジング及びサイドハウジングに囲まれたロータ収容室に収容される3つの頂部10を有すると共に3つの作動室5を形成するロータ6と、を有し、ロータの外側面と、サイドハウジングとの隙間をシールするシール部材76を有し、ロータには、オイルを誘導可能な内部空間36aと、シール部材を保持するためのシール溝68とが形成され、ロータのシール溝には、ロータの内部空間に連通する連通孔80が形成されている。
【選択図】図3
Description
このようなロータリピストンエンジンにおいて、エンジンの運転状態に応じて、ロータ収容室に供給するオイルの供給量を制御し、オイル消費を抑制するようにした技術が知られている(特許文献1)。
なお、特許文献2には、ロータリピストンエンジンとはその構造が全く異なる2サイクルのピストンエンジンにおいて、シリンダ室1に付着したオイルをオイルリング18により掻き取り、掻き取られてオイルリング18の下部に溜まったオイルを、ピストン11に形成したオイル落とし穴19でクランク室13に戻すことにより、オイルの掻き取りを確実に行うようにした技術が開示されている。
このように構成された本発明においては、シール部材を保持するロータのシール溝に、ロータの内部空間に連通する連通孔が形成されているので、ロータの外側面とサイドハウジングとの隙間に侵入したオイルが、連通孔によりロータの内部空間に流れるようにすることが出来、それにより、オイルの作動室(燃焼室)内への流入を防止することが出来る。従って、オイル消費量を低減して、オイル消費量の悪化を抑制することが出来る。
このように構成された本発明においては、ロータの3つの頂部の内部にそれぞれ設けられた内部空間は、ロータ径方向に対してより離れた位置で広がるよう形成されるので、内部空間内の冷却用オイルは、ロータの回転時、遠心力によってロータの径方向外方に偏り、これにより、内部空間内の冷却用オイルの油面が連通孔よりも径方向外方に維持されるようにすることが出来るので、内部空間内の冷却用オイルが連通孔に逆流することを防止することが出来る。
このように構成された本発明においては、連通孔は、径方向内方側のシール部材のシール溝に形成されているので、より効果的に、オイルの作動室内への流入を防止することが出来る。また、ロータの頂部の内部空間内のオイルが、連通孔からシール部材側へ逆流することを、効果的に防止することが出来る。
このように構成された本発明においては、より確実に、内部空間内のオイルが、連通孔からシール部材側へ逆流することを防止することが出来る。
先ず、図1により、本発明の実施形態によるロータリピストンエンジンの主な構成を説明する。図1は、本発明の実施形態によるロータリピストンエンジンの主な構成を示す断面図である。
先ず、図1に示すように、本発明の実施形態によるロータリピストンエンジン1は、トロコイド内周面2aを有する繭型のロータハウジング2と、サイドハウジング3と、これらのハウジング2、3に囲まれたロータ収容室4と、このロータ収容室4に収容されたほぼ三角形状のロータ6と、このロータ6の外周側に形成される3つの作動室5とを有する。本実施形態によるロータリピストンエンジン1は、図示は省略するが、2つのロータハウジング2を3つのサイドハウジング3の間に挟み込んで一体化して構成された、いわゆる2ロータタイプのロータリエンジンである。
図2及び図3に示すように、ロータ6には、環状の中央ボス部30と、ほぼ三角形状に延びるロータ外周部32と、複数のリブ34と、が設けられている。複数のリブ34は、ボス部30と外周部32との間を区画するように形成され、これにより、複数の内部空間36が形成されている。
このような各内部空間36a、36b内のオイルは、そのような冷却を行った後、ロータ中心に向かう求心力の作用時に、ロータ6のフロント側又はリア側のいずれか一方に形成されたシャフト貫通孔46、及び、サイドハウジング3のロータ側の側面部に形成されたシャフト貫通孔48を経て、サイドハウジング3内に形成されたオイル環流路50に排出されるようになっている。なお、図2に示す符号54は、冷却水通路である。
先ず、図4及び図5に示すように、ロータ6の外側面には、上述したコーナシール22及びサイドシール20を保持するための、コーナシール凹部60及びサイドシール溝62が形成されている。さらに、ロータ6の外側面には、カットオフシール溝64、アウタオイルシール溝66及びインナオイルシール溝68が形成されている。図5に示すように、これらの溝64、66、68は、それぞれ、ロータ6の中心軸線に対して同心円状に延びるよう形成されている。
より詳細には、各シール部材74、76が、ロータ6の遊星回転に伴ってサイドハウジング3に対して径方向外方に移動する部分(即ち、一周にわたる各シール部材74、76のうち、シャフト8の中心に対して外方に向けて移動する部分)では、傾斜面74b、76bにより、径方向外方側(作動室側)のオイル(潤滑用オイル)の圧力を高めると共に傾斜面74b、76bがそのオイルに乗り上げるようにして、オイルを径方向内方側に取り込むと共に、弾性支持されることによる所定の押付荷重により所定量の油膜を維持し、一方、各シール部材74、76が、ロータ6の遊星回転に伴ってサイドハウジング3に対して径方向内方に移動する部分(即ち、一周にわたる各シール部材74、76のうち、シャフト8の中心に対して内方に向けて移動する部分)では、エッジ74a、76aにより、オイル(冷却用オイル)が、ロータ6の径方向内方側から径方向外方側(作動室側)に侵入することを防止する。
また、図6に示すように、これらの連通孔80は、シール溝68の底部から、頂部内部空間36aに向けて、ロータ6の軸線方向に平行な方向に延びるよう形成されている。これらの連通孔80の大きさ(径)は、ロータ6の外側面とサイドハウジング3との隙間に流入したオイル(主に、上述したロータ6のシャフト貫通孔46を経て流入した各内部空間36a、36b内の冷却用オイル)が、ロータ6の遠心力により、インナオイルシール76に向けて径方向内方から流動し、インナオイルシール76に圧力がかかるようなとき、そのようなオイルを頂部内部空間36aに排出させると共に、そのようなインナオイルシール76への圧力を低減することが可能な大きさとなっている。
なお、各内部空間36aに連通する連通孔をそれぞれ複数設けてもよく、また、上述した構成に加え、内部空間36bに連通する連通孔を追加しても良く、又は、上述した連通孔80の代わりに、内部空間36bに連通する連通孔を形成するようにしても良い。
本実施形態では、シール部材76を保持するシール溝68に、ロータ6の内部空間36aに連通する連通孔80が形成されているので、ロータ6の外側面とサイドハウジング3との隙間に侵入したオイル(主に冷却用オイル)が、連通孔80によりロータ6の内部空間36aに流れるようにすることが出来、それにより、オイルの作動室(燃焼室)5内への流入を防止することが出来る。従って、そのように流入を防止した分、オイル消費量を低減して、オイル消費量の悪化を抑制することが出来る。
また、ロータ6の外側面とサイドハウジング3との隙間に侵入したオイルが、連通孔80によりロータ6の内部空間36aに流れるようにすることにより、オイルによるシール部材76への圧力が低減するので、シール部材76のサイドハウジング3への押し付け荷重を低減させることが出来、これにより、作動室5側からのオイル(潤滑用オイル)の回収量を増加させることが出来る。また、シール部材76のサイドハウジング3への押し付け荷重を低減させることにより、シール部材76とサイドハウジング3との摩擦圧力が低減し、これにより、エンジン1の出力を向上させることが出来る。
2 ロータハウジング
3 サイドハウジング
4 ロータ収容室
5 作動室
6 ロータ
8 エキセントリックシャフト
8a 偏心輪
10 ロータ6の頂部
36 ロータ6の内部空間
36a 頂部内部空間(ロータの頂部の内部空間)
46 ロータに形成されたシャフト貫通孔
66 アウタオイルシール溝
68 インナオイルシール溝
74 アウタオイルシール部材
76 インナオイルシール部材
80 インナオイルシール溝と頂部内部空間との連通孔
Claims (4)
- ロータハウジングと、サイドハウジングと、これらのロータハウジング及びサイドハウジングに囲まれたロータ収容室に収容される3つの頂部を有すると共に3つの作動室を形成するロータと、を有するロータリピストンエンジンであって、
上記ロータの外側面と、上記サイドハウジングとの隙間をシールするシール部材を有し、
上記ロータには、オイルを誘導可能な内部空間と、上記シール部材を保持するためのシール溝とが形成され、
上記ロータのシール溝には、上記ロータの内部空間に連通する連通孔が形成されていることを特徴とするロータリピストンエンジン。 - 上記内部空間は、上記ロータの3つの頂部の内部にそれぞれ設けられ、
上記連通孔は、上記3つの頂部の内部に設けられた内部空間にそれぞれ連通するよう複数形成されている請求項1記載のロータリピストンエンジン。 - 上記シール部材及び上記シール溝は、上記ロータの径方向に二重に設けられ、
上記連通孔は、そのうち、ロータ径方向内方側のシール溝に形成されている請求項1又は請求項2に記載のロータリピストンエンジン。 - 上記連通孔は、上記ロータの中心と、ロータの3つの頂部とを結ぶそれぞれの直線上に位置するよう形成されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロータリピストンエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011214522A JP5817986B2 (ja) | 2011-09-29 | 2011-09-29 | ロータリピストンエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011214522A JP5817986B2 (ja) | 2011-09-29 | 2011-09-29 | ロータリピストンエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013072425A true JP2013072425A (ja) | 2013-04-22 |
JP5817986B2 JP5817986B2 (ja) | 2015-11-18 |
Family
ID=48477114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011214522A Expired - Fee Related JP5817986B2 (ja) | 2011-09-29 | 2011-09-29 | ロータリピストンエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5817986B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018025629A1 (ja) | 2016-08-02 | 2018-02-08 | イーグル工業株式会社 | 密封装置 |
WO2018097064A1 (ja) | 2016-11-22 | 2018-05-31 | イーグル工業株式会社 | 密封部材 |
KR20220103457A (ko) | 2021-01-15 | 2022-07-22 | 엘지전자 주식회사 | 로터리 엔진 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4872505A (ja) * | 1971-09-06 | 1973-09-29 | ||
JPS5036812A (ja) * | 1973-06-23 | 1975-04-07 | ||
JPS5070707A (ja) * | 1973-10-29 | 1975-06-12 | ||
JPS52131501U (ja) * | 1976-04-01 | 1977-10-06 |
-
2011
- 2011-09-29 JP JP2011214522A patent/JP5817986B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4872505A (ja) * | 1971-09-06 | 1973-09-29 | ||
JPS5036812A (ja) * | 1973-06-23 | 1975-04-07 | ||
JPS5070707A (ja) * | 1973-10-29 | 1975-06-12 | ||
JPS52131501U (ja) * | 1976-04-01 | 1977-10-06 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018025629A1 (ja) | 2016-08-02 | 2018-02-08 | イーグル工業株式会社 | 密封装置 |
KR20190034599A (ko) | 2016-08-02 | 2019-04-02 | 이구루코교 가부시기가이샤 | 밀봉 장치 |
US10954790B2 (en) | 2016-08-02 | 2021-03-23 | Eagle Industry Co., Ltd. | Stepped sealing device circumferential pumping groove |
WO2018097064A1 (ja) | 2016-11-22 | 2018-05-31 | イーグル工業株式会社 | 密封部材 |
KR20190060858A (ko) | 2016-11-22 | 2019-06-03 | 이구루코교 가부시기가이샤 | 밀봉 부재 |
CN109983201A (zh) * | 2016-11-22 | 2019-07-05 | 伊格尔工业股份有限公司 | 密封部件 |
US11143029B2 (en) | 2016-11-22 | 2021-10-12 | Eagle Industry Co., Ltd | Sealing member |
KR20220103457A (ko) | 2021-01-15 | 2022-07-22 | 엘지전자 주식회사 | 로터리 엔진 |
KR102491336B1 (ko) * | 2021-01-15 | 2023-01-26 | 엘지전자 주식회사 | 로터리 엔진 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5817986B2 (ja) | 2015-11-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10221690B2 (en) | Rotary engine with intake and exhaust through rotor shaft | |
JP6796135B2 (ja) | 密封装置 | |
JP5817986B2 (ja) | ロータリピストンエンジン | |
US3300127A (en) | Rotary piston and seal therefor | |
JP5240300B2 (ja) | すべり軸受、並びにこれを備えるトルク伝達装置及びエンジン | |
KR102331644B1 (ko) | 로터리 엔진 | |
CA2782745C (en) | Apex seal arrangement for rotary internal combustion engine | |
CA2857737C (en) | Rotary internal combustion engine with static oil seal | |
CN203515794U (zh) | 叶片式发动机 | |
CA2782723A1 (en) | Apex seal for rotary internal combustion engine | |
RU2414610C1 (ru) | Роторно-поршневой двигатель внутреннего сгорания | |
US3915599A (en) | Structure for preventing leakage of lubricating oil in rotary-piston internal combustion engines | |
JP5783309B2 (ja) | カムシャフトの支持構造 | |
EA030441B1 (ru) | Составное уплотнение для роторно-поршневого двигателя внутреннего сгорания | |
CA2810031C (en) | Port for rotary internal combustion engine | |
CA2782848A1 (en) | Oil seal arrangement for rotary internal combustion engine | |
WO2003027440A1 (fr) | Machine hydraulique rotative | |
JP5783308B2 (ja) | カムシャフトの支持構造 | |
JP5783310B2 (ja) | カムシャフトの支持構造 | |
JP5724587B2 (ja) | カムシャフトの支持構造 | |
JP6146607B2 (ja) | ベーンポンプ | |
CA2782732C (en) | Gas seal arrangement for rotary internal combustion engine | |
WO2009142551A1 (ru) | Роторный двигатель | |
JP2019100456A (ja) | 弾性オイルシールリング | |
US20140326210A1 (en) | Rotary engine arrangement |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140326 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141211 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150902 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150915 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5817986 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |