JP2012096725A - ダンプトラック - Google Patents

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Kenji Ikema
健仁 池間
Takayuki Sato
隆之 佐藤
Kazunori Ishihara
和典 石原
Yasuki Kita
泰樹 北
Atsushi Kitaguchi
篤 北口
Tomohiko Yasuda
知彦 安田
Takashi Sasaki
崇 佐々木
Yoshifumi Nabeshima
芳文 鍋島
Hitomi Oshima
仁海 大嶋
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Abstract

【課題】荷台とフレームとのヒンジ結合部に作用する前方向の荷重を低減することができるダンプトラックを提供すること。
【解決手段】規制構造部21A,21Bはそれぞれ、荷台6の外底面に設けられた荷台側突出部22と、フレーム2の上面に設けられたフレーム側突出部30とを備え、荷台6がフレーム2の上面に着座した状態において、荷台側突出部22の下面に緩衝部材24で形成された当接面と、フレーム側突出部30の上面である受け面とを互いに接触させる。当接面および受け面はダンプトラック1の前方向に上り傾斜を成し、これら当接面と受け面の面接触によって、荷台6に作用する前方向の慣性力および荷台6の重力成分に対する反力を生じさせるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、本体を形成しているフレームにヒンジ結合により回動自在に設けられた荷台(ベッセル)を備え、この荷台に土砂等の運搬対象物を積載して走行したり、荷台を上方向に回動させて運搬対象物を流し落としたりするダンプトラックに関する。
従来のダンプトラックについて図9を用い説明する。この図9は、従来のダンプトラックの左側面図である。
図9に示すように、ダンプトラック100は、このダンプトラック100の骨格を形成する構造物であるフレーム2と、土砂等の運搬対象物が積載される荷台3(ベッセル)とを備える。荷台3はフレーム2にヒンジ結合部7により上下方向に回動可能に結合している。図9中の7aは、そのヒンジ結合部7の軸を成すヒンジピンである。また、荷台3とフレーム2にはホイスシリンダ5の両端のそれぞれが回動可能に結合している。つまり、ダンプトラック100においては、ホイストシリンダ8を伸縮動作させることによって、荷台6がフレーム2に対しヒンジピン7aを支点に上下方向に回動できるようになっている。
ダンプトラック100が加速する際、荷台3にはダンプトラック100の前方向の加速度とは逆向き(後方向)の慣性力が作用し、ダンプトラック100が減速する際、荷台3にはダンプトラック100の後方向の加速度とは逆向き(前方向)の慣性力が作用する。また、フレーム2と荷台3の接触面は前方向に下り傾斜しているため、荷台3は重力の成分によって常に前方向に引っ張られた状態となっている。さらに、ダンプトラック100が旋回する際、荷台3には遠心力(慣性力)が作用することとなる。
従来のダンプトラック100においては、荷台3に作用する慣性力の殆どをヒンジ結合部4が支持しており、したがって、このヒンジ結合部4を構成しているヒンジピン7aと、このヒンジピン7aが挿入されるフレーム2のピン孔(図示してない)の縁には、過大な荷重が作用することになる。このため、ダンプトラック100の長期間の使用によって、ヒンジピン7aが変形したり、ピン孔の縁に亀裂が入ったりするといったような不具合が生じる場合がある。この不具合を解決するために、ヒンジピン7aおよびピン孔の縁の強度を高めることが考えられるが、強度を高めるためにヒンジピン7aやフレーム2を大型化するのは好ましくない。大型化とは逆に、ヒンジ結合部7には小型軽量化が要望されているのが実情であり、したがって、ヒンジ結合部7に作用する慣性力を低減する必要がある。つまり、ヒンジ結合部に作用する慣性力の一部をヒンジ結合部7以外の部分で支持する必要がある。
ダンプトラック100に作用する慣性力は、旋回走行に伴う左右方向の慣性力、走行の加速に伴う後方向の慣性力、および、走行の減速に伴う前方向の慣性力のうち、走行の減速に伴う前方向の慣性力が最も大きいことが一般に知られている。さらに、ダンプトラック100においては、前述したようにフレーム2と荷台3の接触面は前方向に下り傾斜しているため、ヒンジ結合部7には荷台6の重力の成分による前方向の荷重が常に作用した状態である。したがって、ヒンジ結合部7に作用する前方向の荷重を重点的に低減する必要があり、このためには、荷台6に作用する前方向の慣性力の一部をヒンジ結合部7以外の部分で支持することが肝要である。
荷台6の外底面には、通常、弾性材料製、例えばゴム製の緩衝部材101が取り付けられている。この緩衝部材101は、荷台6が走行中に振動するのを防止したり、荷台6に土砂を積み込む際にフレーム2に与えられる衝撃を低減したりすることを本体の目的として設けられているものではあるが、荷台6が下方向に限界まで回動した状態、すなわち荷台6がフレーム2の上面に着座している状態においてフレーム2との間には摩擦力が生じ、この摩擦力が荷台6に作用する前方向の慣性力の抵抗力となるため、ヒンジ結合部7に作用する荷重を若干は低減できる。
また、荷台6の前側の下部には、ガイド9が下方向に突出して設けられている。このガイド9は、ダンプトラック100を正面側から見た場合の左右方向、すなわちダンプトラックの幅方向に2つ並んで設けられている。また、フレーム2には、2つのガイド9のそれぞれと当接するガイド当て10が2箇所設けられている。荷台6がフレーム2の上面に着座したとき、ガイド9はガイド当て10に対面した状態となる。この状態での旋回走行中において、荷台6がフレーム2に対して左右方向(鉛直方向を軸にして回転する方向)に移動した場合には、ガイド9がガイド当て10に当接することによって、荷台6の左右方向の移動が制限される。つまり、ガイド9とガイド当て10は、荷台6に作用する遠心力(慣性力)を若干は支持でき、したがって、ヒンジ結合部7に作用する左右方向の荷重を若干は低減できる。
特許文献1には、ダンプトラックのボディマウント装置が開示されている。このボディマウント装置はダンプトラックのキャブの背面と荷台の前面との間に設けられた装置であって、フレームに設けられた左右1対の台座部と、荷台から下方に突出して設けられた左右1対のブラケットとを備え、荷台がフレームの上面に着座したときに1対のブラケットを台座部が受け止めるようになっている。台座部およびブラケットには、ダンプトラックの幅の中心方向に下り傾斜を成した着座面が設けられており、荷台がフレームの上面に着座したときに台座部とブラケットが互いの着座面を接触するようになっている。これによってもフレームに対する荷台の左右方向の移動を制限でき、したがって、荷台に作用する遠心力の一部を支持して、フレームと荷台のヒンジ結合部に作用する左右方向の荷重を低減できる。
特開2007−176251号公報
図15に示した従来のダンプトラックにおいて、荷台6の外底面に下方向に突出して設けられた緩衝部材101とフレーム2との間の摩擦力によってヒンジ結合部7に作用する荷重を若干は支持する、ということは前述した。しかし、緩衝部材101とフレーム2の間の摩擦力が走行に伴う振動により弱まってしまう現象が確認されている。また、フレーム2に土砂などが降りかかった状態において、緩衝部材101とフレーム2の間の摩擦力が低減してしまう現象が確認されている。このように緩衝部材101とフレーム2の間の摩擦力が低減してしまうことが確認されているため、ヒンジ結合部7を設計するにあたって、このヒンジ結合部7に作用する荷重の設計値を、緩衝部材101がヒンジ結合部7に作用する慣性力を低減することを当てにして小さくすることはできない。つまり、緩衝部材101は、ヒンジ結合部7の小型軽量化を実現できる程には、ヒンジ結合部7に作用する前方向の荷重の低減に貢献しない。
また、従来のダンプトラック100においては、ガイド9とガイド当て10が、荷台6に作用する遠心力(慣性力)を若干は支持し、したがってヒンジ結合部7に作用する左右方向の荷重を若干は低減する、ということは前述した。しかし、荷台6をフレーム2に対し上下方向に円滑に回動させるためには、ガイド9とガイド当て10との間には所定の隙間(空間のゆとり)が必要であり、特に、ガイド9とガイド当て10の間の前後方向の隙間は左右方向の隙間と比較して大きい必要がある。このため、荷台6に作用する前後方向の慣性力は依然としてヒンジ結合部7が支持することになる。つまり、ガイド9およびガイド当て10も、ヒンジ結合部7の小型軽量化を実現できる程には、ヒンジ結合部7に作用する前方向の荷重の低減に貢献しない。
特許文献1に開示されたボディマウント装置によれば、荷台に作用する遠心力の一部を支持して、フレームと荷台のヒンジ結合部に作用する左右方向の荷重を低減できる、ということは前述した。しかし、このボディマウント装置は、荷台に作用する前後方向の慣性力を殆ど支持せず、したがって、特許文献1に開示されたボディマウント装置は、ヒンジ結合部の小型軽量化に十分な効果を発揮しない。
このように、図9に示した従来のダンプトラック、特許文献1に開示されたボディマウント装置を備えたダンプトラックは、荷台に作用する前方向の慣性力の殆どをヒンジピンで支持するため、ヒンジ結合部の小型軽量化が困難であるのが実情である。
本発明は前述の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、荷台とフレームとのヒンジ結合部に作用する前方向の荷重を低減することができるダンプトラックを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係るダンプトラックは次のように構成されている。
〔1〕 本発明に係るダンプトラックは、ダンプトラックの骨格を形成する構造物であるフレームと、このフレーム上に配置された荷台と、前記フレームの後端部に前記荷台の後端部を結合するヒンジ結合部とを備え、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態から前記ヒンジ結合部のヒンジピンを支点として上方向に回動するダンプトラックにおいて、前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し前方向に移動するのを規制する前側規制構造部を備え、この前側規制構造部は、前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられたフレーム側突出部とを備え、前記荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記フレーム側突出部に当接する当接面であり、前記フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、前記荷台側突出部の前記当接面と前記フレーム側突出部の前記受け面はいずれも前方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し前方向に移動するのを規制するものであり、前記荷台側突出部および前記フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備えることを特徴とする。
この「〔1〕」に記載のダンプトラックにおいて、前側規制構造部は、荷台がフレームの上面に着座した状態において荷台側突出部の当接面とフレーム側突出部の受け面とを互いに接触させることで、荷台がフレームに対し前方向に移動するのを規制することができる。つまり、荷台に作用する前方向の慣性力に対する反力を前側規制構造部により生じさせて、荷台とフレームとのヒンジ結合部に作用する前方向の荷重を低減することができる。
また、「〔1〕」に記載のダンプトラックにおいては、荷台側突出部の当接面とフレーム側突出部の受け面の接触が傾斜面同士の接触であるので、ダンプトラックの長期間の使用による荷台のガタつきを吸収して荷台側突出部の当接面とフレーム側突出部の受け面との接触状態を良好に保つことができる。したがって、荷台に作用する前方向の慣性力に対し前側規制構造部の効果を長期間持続させることができる。
また、「〔1〕」に記載のダンプトラックにおいて、荷台側突出部およびフレーム側突出部のいずれか一方は、荷台の外底面およびフレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて当接面および受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備える。これにより、当接面と受け面の間に、荷台に作用する前方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部に作用する前方向の荷重を低減することができる。
また、「〔1〕」に記載のダンプトラックにおいて、荷台側突出部の上面が荷台の外底面に固着されており、荷台側突出部の下面が当接面であるとともに、フレーム側突出部の下面がフレームの上面に固着されており、フレーム側突出部の上面が受け面であり、緩衝部材は当接面および受け面のいずれか一方の面を形成する。これにより、荷台がフレームの上面に着座した状態において、緩衝部材を荷台の重力により当接面および受け面のいずれか一方の面に押し付けることができ、この際、その一方の面に対し緩衝部材を押し付ける力(以下「押付力」という)を、その一方の面に対し緩衝部材がスライドする力(以下「スライド力」という)よりも大きくすることができる。つまり、荷台がフレームの上面に着座した状態において、スライド力が押付力よりも大きくなるよう緩衝部材が一方の面に設けられる場合と比較して、荷台の重力の経時的な影響によりその一方の面から緩衝部材が剥がれることを生じにくくすることができる。
〔2〕 本発明に係るダンプトラックは「〔1〕」に記載のダンプトラックにおいて、前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し左方向に移動するのを規制する左側規制構造部と、前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し右方向に移動するのを規制する右側規制構造部とを備え、前記左側規制構造部は、前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第1荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第1フレーム側突出部とを備え、前記第1荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第1荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第1フレーム側突出部に当接する当接面であり、前記第1フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第1フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第1荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、前記第1荷台側突出部の前記当接面と前記第1フレーム側突出部の前記受け面はいずれも左方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し左方向に移動するのを規制するものであり、前記第1荷台側突出部および前記第1フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備え、前記右側規制構造部は、前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第2荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第2フレーム側突出部とを備え、前記第2荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第2荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第2フレーム側突出部に当接する当接面であり、前記第2フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第2フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第2荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、前記第2荷台側突出部の前記当接面と前記第2フレーム側突出部の前記受け面はいずれも右方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し右方向に移動するのを規制するものであり、前記第2荷台側突出部および前記第2フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備えることを特徴とする。
この「〔2〕」に記載のダンプトラックにおいて、左側規制構造部は、荷台がフレームの上面に着座した状態では、第1荷台側突出部の当接面と第1フレーム側突出部の受け面とを互いに接触させることで、荷台がフレームに対し左方向に移動するのを規制する。つまり、荷台に作用する左方向の慣性力に対する反力を左側規制構造部により生じさせて、ピン結合部に作用する左方向の荷重を低減することができる。これと同様に、右側規制構造部では第2荷台側突出部の当接面と第2フレーム側突出部の受け面とを互いに接触させることで、荷台がフレームに対し右方向に移動するのを規制する。つまり、荷台に作用する右方向の慣性力に対する反力を右側規制構造部により生じさせて、ピン結合部に作用する右方向の荷重を低減することができる。
また、「〔2〕」に記載のダンプトラックにおいては、第1荷台側突出部の当接面と第1フレーム側突出部の受け面の接触が傾斜面同士の接触であるので、ダンプトラックの長期間の使用による荷台のガタつきを吸収して第1荷台側突出部の当接面と第1フレーム側突出部の受け面との接触状態を良好に保つことができる。したがって、荷台に作用する左方向の慣性力に対し左側規制構造部の効果を長期間持続することができる。これと同様に、第2荷台側突出部の当接面と第2フレーム側突出部の受け面の接触が傾斜面同士の接触であるので、第2荷台側突出部の当接面と第2フレーム側突出部の受け面との接触状態を良好に保つことができる。したがって、荷台に作用する右方向の慣性力に対し右側規制構造部の効果を長期間持続することができる。
また、「〔2〕」に記載のダンプトラックにおいては、第1荷台側突出部および第1フレーム側突出部のいずれか一方は、荷台の外底面およびフレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて当接面および受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備えることにより、荷台に作用する左方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を当接面と受け面の間に生じさせて、ヒンジ結合部に作用する左方向の荷重を低減することができる。これと同様に、第2荷台側突出部および第2フレーム側突出部のいずれか一方は、荷台の外底面およびフレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて当接面および受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備えることにより、荷台に作用する右方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を当接面と受け面の間に生じさせて、ヒンジ結合部に作用する右方向の荷重を低減することができる。
また、「〔2〕」に記載のダンプトラックにおいて、第1荷台側突出部の上面が荷台の外底面に固着されており、第1荷台側突出部の下面が当接面であるとともに、第1フレーム側突出部の下面がフレームの上面に固着されており、第1フレーム側突出部の上面が受け面であり、緩衝部材は第1荷台側突出部の当接面および第1フレーム側突出部の受け面のいずれか一方の面を形成する。これにより、荷台がフレームの上面に着座した状態において、左側規制構造部の緩衝部材を荷台の重力により当接面および受け面のいずれか一方の面に押し付けることができ、この際、その一方の面に対し緩衝部材を押し付ける力(以下「押付力」という)を、その一方の面に対し緩衝部材がスライドする力(スライド力)よりも大きくすることができる。つまり、左側規制構造部では、荷台がフレームの上面に着座した状態においてスライド力が押付力よりも大きくなるよう緩衝部材が一方の面に設けられる場合と比較して、荷台の重力の経時的な影響によりその一方の面から緩衝部材が剥がれることを生じにくくすることができる。これと同様に、第2フレーム側突出部の下面がフレームの上面に固着されており、第2フレーム側突出部の上面が受け面であり、緩衝部材は第2荷台側突出部の当接面および第2フレーム側突出部の受け面のいずれか一方の面を形成するので、荷台がフレームの上面に着座した状態では、右側規制構造部においても、緩衝部材が荷台の重力の影響を受けて一方の面から剥がれることを生じにくくすることができる。
〔3〕 本発明に係るダンプトラックは「〔1〕」または「〔2〕」に記載のダンプトラックにおいて、前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し後方向に移動するのを規制する後側規制構造部とを備え、前記後側規制構造部は、前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた前記前側規制構造部の前記荷台側突出部とは別の荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた前記前側規制構造部の前記フレーム側突出部とは別のフレーム側突出部とを備え、前記別の荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記別の荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記別のフレーム側突出部に当接する当接面であり、前記別のフレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記別のフレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記別の荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、前記別の荷台側突出部の前記当接面と前記別のフレーム側突出部の前記受け面はいずれも後方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し後方向に移動するのを規制するものであり、前記別の荷台側突出部および前記別のフレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備えることを特徴とする。
この「〔3〕」に記載のダンプトラックによれば、後側規制構造部は、荷台がフレームの上面に着座した状態において荷台後側突出部の当接面とフレーム後側突出部の受け面とを互いに接触させることで、荷台がフレームに対し前方向に移動するのを規制する。つまり、荷台に作用する後方向の慣性力に対する反力を後側規制構造部により生じさせて、ピン結合部に作用する後方向の荷重を低減することができる。
また、「〔3〕」に記載のダンプトラックは、「〔1〕」に記載のダンプトラックと同様で、荷台に作用する後方向の慣性力に対し後側規制構造部の効果を長期間持続させることができる。また、「〔1〕」に記載のダンプトラックと同様で、荷台に作用する後方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部に作用する後方向の荷重を低減することができる。さらに「〔1〕」に記載のダンプトラックと同様で、後側規制構造部における当接面および受け面のいずれか一方の面から緩衝部材が荷台の重力の影響を受けて剥がれることを生じにくくすることができる。
〔4〕 本発明に係るダンプトラックは、ダンプトラックの骨格を形成する構造物であるフレームと、このフレーム上に配置された荷台と、前記フレームの後端部に前記荷台の後端部を結合するヒンジ結合部とを備え、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態から前記ヒンジ結合部のヒンジピンを支点として上方向に回動するダンプトラックにおいて、前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し左斜め前方向に移動するのを規制する左斜め前側規制構造部と、前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し右斜め前方向に移動するのを規制する右斜め前側規制構造部とを備え、前記左斜め前側規制構造部は、前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第1荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第1フレーム側突出部とを備え、前記第1荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第1荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第1フレーム側突出部に当接する当接面であり、前記第1フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第1フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第1荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、前記第1荷台側突出部の前記当接面と前記第1フレーム側突出部の前記受け面はいずれも左斜め前方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し左斜め前方向に移動するのを規制するものであり、前記第1荷台側突出部および前記第1フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備え、前記右斜め前側規制構造部は、前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第2荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第2フレーム側突出部とを備え、前記第2荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第2荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第2フレーム側突出部に当接する当接面であり、前記第2フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第2フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第2荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、前記第2荷台側突出部の前記当接面と前記第2フレーム側突出部の前記受け面はいずれも右斜め前方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し右斜め前方向に移動するのを規制するものであり、前記第2荷台側突出部および前記第2フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備えることを特徴とする。
この「〔4〕」に記載のダンプトラックにおいて、荷台がフレームの上面に着座した状態では、左斜め前側規制構造部は第1荷台側突出部の当接面と第1フレーム側突出部の受け面とを互いに接触させ、右斜め前側規制構造部は第2荷台側突出部の当接面と第2フレーム側突出部の受け面とを互いに接触させる。これらによって、荷台がフレームに対し前方向に移動するのを規制する。つまり、荷台に作用する前方向の慣性力に対する反力を左斜め前規制構造部と右斜め前側規制部とにより生じさせて、荷台とフレームとのヒンジ結合部に作用する前方向の荷重を低減することができる。
また、「〔4〕」に記載のダンプトラックにおいて、また、左斜め前側規制構造部は第1荷台側突出部の当接面と第1フレーム側突出部の受け面とを互いに接触させることで、荷台がフレームに対し左方向に移動するのを規制する。つまり、荷台に作用する左方向の慣性力に対する反力を左斜め前側規制構造部により生じさせて、ピン結合部に作用する左方向の荷重を低減することができる。これと同様に、右斜め前側規制構造部は第2荷台側突出部の当接面と第2フレーム側突出部の受け面とを互いに接触させることで、荷台がフレームに対し右方向に移動するのを規制する。つまり、荷台に作用する右方向の慣性力に対する反力を右斜め前側規制構造部により生じさせて、ピン結合部に作用する右方向の荷重を低減することができる。
また、「〔4〕」に記載のダンプトラックは、「〔1〕」に記載のダンプトラックと同様で、荷台に作用する前方向の慣性力に対し左斜め前側規制構造部および右斜め前側規制構造部の両方の効果を長期間持続させることができ、また、荷台に作用する左方向の慣性力に対し左斜め前側規制構造部の効果を長期間持続させることができ、また、荷台に作用する右方向の慣性力に対し右斜め前側規制構造部の効果を長期間持続させることができる。また、「〔1〕」に記載のダンプトラックと同様で、荷台に作用する前方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部に作用する前方向の荷重を低減することができ、また、荷台に作用する左方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部に作用する左方向の荷重を低減することができ、また、荷台に作用する右方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部に作用する右方向の荷重を低減することができる。さらに、「〔1〕」に記載のダンプトラックと同様で、左斜め前側規制構造部における当接面および受け面のいずれか一方の面から緩衝部材が荷台の重力の影響を受けて剥がれることを生じにくくすることができ、また、右斜め前側規制構造部における当接面および受け面のいずれか一方の面から緩衝部材が荷台の重力の影響を受けて剥がれることを生じにくくすることができる。
〔5〕 本発明に係るダンプトラックは「〔4〕」に記載のダンプトラックにおいて、前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し左斜め後方向に移動するのを規制する左斜め後側規制構造部と、前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し右斜め後方向に移動するのを規制する右斜め後側規制構造部とを備え、前記左斜め後側規制構造部は、前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第3荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第3フレーム側突出部とを備え、前記第3荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第3荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第3フレーム側突出部に当接する当接面であり、前記第3フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第3フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第3荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、前記第3荷台側突出部の前記当接面と前記第3フレーム側突出部の前記受け面はいずれも左斜め後方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し左斜め後方向に移動するのを規制するものであり、前記第3荷台側突出部および前記第3フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備え、前記右斜め後側規制構造部は、前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第4荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第4フレーム側突出部とを備え、前記第4荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第4荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第4フレーム側突出部に当接する当接面であり、前記第4フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第4フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第4荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、前記第4荷台側突出部の前記当接面と前記第4フレーム側突出部の前記受け面はいずれも右斜め後方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し右斜め後方向に移動するのを規制するものであり、前記第4荷台側突出部および前記第4フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備え、前記左斜め前側規制構造部と前記右斜め前側規制構造部は左右方向に面線対称を成して位置し、前記左斜め前側規制構造部と前記右斜め前側規制構造部は左右方向に面対称を成して位置することを特徴とする。
この「〔5〕」に記載のダンプトラックにおいて、荷台がフレームの上面に着座した状態では、左斜め後側規制構造部は第3荷台側突出部の当接面と第3フレーム側突出部の受け面とを互いに接触させ、右斜め後側規制構造部は第4荷台側突出部の当接面と第4フレーム側突出部の受け面とを互いに接触させる。これらによって、荷台がフレームに対し後方向に移動するのを規制する。つまり、荷台に作用する後方向の慣性力に対する反力を左斜め後規制構造部と右斜め後側規制部とにより生じさせて、荷台とフレームとのヒンジ結合部に作用する後方向の荷重を低減することができる。
また、「〔5〕」に記載のダンプトラックにおいては、左斜め前側規制構造部と右斜め前側規制構造部は左右方向に面線対称を成して位置し、左斜め前側規制構造部と右斜め前側規制構造部は左右方向に面対称を成して位置する。これにより、荷台の着座状態においてフレームに対する荷台の位置を安定させることができる。
また、「〔5〕」に記載のダンプトラックにおいては、「〔4〕」に記載のダンプトラックと同様で、荷台に作用する左方向の慣性力に対する反力を、左斜め後側規制構造部により生じさせて、ピン結合部に作用する左方向の荷重を低減することができ、また、荷台に作用する右方向の慣性力に対する反力を、右斜め後側規制構造部により生じさせて、ピン結合部に作用する右方向の荷重を低減することができる。また、「〔1〕」に記載のダンプトラックと同様で、荷台に作用する後方向の慣性力に対し左斜め後側規制構造部および右斜め前側規制構造部の両方の効果を長期間持続させることができ、また、荷台に作用する左方向の慣性力に対し左斜め後側規制構造部の効果を長期間持続させることができ、また、荷台に作用する右方向の慣性力に対し右斜め後側規制構造部の効果を長期間持続させることができる。また、「〔1〕」に記載のダンプトラックと同様で、荷台に作用する後方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部に作用する前方向の荷重を低減することができ、また、荷台に作用する左方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部に作用する左方向の荷重を低減することができ、また、荷台に作用する右方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部に作用する右方向の荷重を低減することができる。さらに、「〔1〕」に記載のダンプトラックと同様で、左斜め後側規制構造部において当接面および受け面のいずれか一方の面から緩衝部材が荷台の重力の影響を受けて剥がれることを生じにくくすることができ、また、右斜め後側規制構造部において当接面および受け面のいずれか一方の面から緩衝部材が荷台の重力の影響を受けて剥がれることを生じにくくすることができる。
本発明に係るダンプトラックによれば、荷台とフレームとのヒンジ結合部に対し作用する前方向の荷重を低減することができ、したがって、ヒンジ結合部の小型軽量化の実現に貢献できる。
本発明の一実施形態に係るダンプトラックの左側面図である。 図1に示したダンプトラックの荷台がフレームの上面に着座した状態における荷台、フレームおよび規制構造部群の左側面図である。 図2に示した荷台が上方に回動した状態における荷台、フレームおよび規制構造部群の左側面図である。 図2,図3に示した規制構造部の拡大斜視図である。 規制構造部群を構成する8個の規制構造部のフレームに対する配置を示す上面図である。 図5に示した各規制構造部における当接面および受け面の上り傾斜の方向を示す図である。 図5に示した左側の4個の規制構造部のフレーム側突出部が一体化されて成るフレーム側突出部と、右側の4個の規制構造部のフレーム側突出部が一体化されて成るフレーム側突出部とを示す斜視図である。 図7に示したフレーム側突出部の上面図である。 従来のダンプトラックの左側面図である。
本発明の一実施形態について図1〜図6を用い説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るダンプトラック1は、このダンプトラック1の骨格を形成し、ダンプトラック1の前方向に下り傾斜を成すフレーム2と、このフレーム2の前側に設けられた運転室3と、フレーム2に対して回転可能に設けられた前輪4および後輪5とを備える。
ダンプトラック1はさらに、フレーム2上に配置された荷台6と、フレーム2の後端部に荷台6の後端部を結合するヒンジ結合部7とを備える。図1中の7aはヒンジ結合部の軸を成すヒンジピンであり、フレーム2に設けられたピン孔(図示してない)に軸周りに回転可能に刺し通されている。また、フレーム2と荷台6のそれぞれにはホイストシリンダ8の両端部のそれぞれが回動可能に結合している。ホイスシリンダ8はフレーム2の左右両側方に設けられて対を成している。運転室3においてオペレータにより所定操作が行われるとホイストシリンダ8が伸長し、これによって荷台6はヒンジ結合部7のヒンジピン7aを支点として上方向に回動し、また別の所定操作が行われるとホイスシリンダ8が収縮し、これによって荷台6はヒンジ結合部7のヒンジピン7aを支点として下方向に回動する。つまり、荷台6は、下方向に限界まで回動した状態、すなわち土砂などの運搬対象物を受け入れるフレーム2の上面に着座した姿勢(倒伏姿勢)から、荷台6が上方向に限界まで回動した状態、すなわち運搬対象物を流し落とす姿勢(起立姿勢)へと上方向に回動したり、起立姿勢から倒伏姿勢へと下方向に回動したりするものである。
荷台6にはガイド9が設けられ、フレーム2にはガイド9が挿入される凹部が形成されたガイド当て10が設けられている。そして、荷台6が倒伏姿勢をなした状態は、ガイド9はガイド当て10に挿入された状態である。このガイド9とガイド当て10は、荷台6が鉛直方向を軸として回転するのを防止するためのもの、言い換えると、ダンプトラック1を正面から見た場合の左右方向(ダンプトラック1の幅方向)に荷台6が移動するのを防止するものである。
ダンプトラック1は、荷台6の外底面とフレーム2の上面との間に介在する規制構造部群20を備える。この規制構造部群20は、図2,図3に示すように、ダンプトラック1の前後方向に並んだ4個の規制構造部21A〜21Dが、ダンプトラック1の左右方向に面対称を成すよう配列された合計8個の規制構造部から構成されている。図4に示すように、規制構造部21A〜21Dはいずれも、荷台6の外底面に下方向に突出して設けられた荷台側突出部22と、剛性の高い金属製のブロック体から成りフレーム2の上面に上方向に突出して設けられたフレーム側突出部30とを備える。荷台側突出部22の上面は荷台6の外底面に固着されており、荷台側突出部22の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成ってフレーム側突出部30に当接する当接面25である。フレーム側突出部30の下面はフレーム2の上面に固着されており、フレーム側突出部30の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って、荷台6が倒伏姿勢をなしている状態において荷台側突出部22の当接面25を受け止める受け面31である。
荷台側突出部22は、剛性の高い金属製のブロック体から成り荷台6側の外底面に下方向に突出して設けられた基台部23と、この基台部23に固着されて当接面25を形成する弾性材料製、例えばゴム製の緩衝部材24とを備える。なお、荷台側突出部22およびフレーム側突出部30のうち、基台部23と緩衝部材24を備えるのは荷台側突出部22ではなく、フレーム側突出部30であってもよい。つまり、フレーム側突出部30を基台部とし、これに緩衝部材24が固着していてもよく、この場合、図4に示す基台部23が荷台側突出部22を成す。
基台部23は、荷台側突出部22の上面を成す矩形の第1面23aと、この第1面23aの一の対辺のそれぞれから下方向に広がる三角形の第2面23bおよび第3面23cと、これら第1面23a、第2面23bおよび第3面23cに3方を囲まれて位置する第4面23dと、第1面23a、第2面23b、第3面23cおよび第4面23dの間に介在する第5面23eとから5面体に形成されたブロック体が、荷台6の外底面に固着されたものである。図示省略したが、基台部23は、第5面23eから第1面23aにボルトが差し通されて荷台6の外底面にボルト止めされ、これにより荷台6の外底面に固着されている。
緩衝部材24は、基台部23の第5面23eと略同形状で同寸法の矩形の板状に形成されている。この緩衝部材24の厚さ寸法は、基台部23の第4面23dの短辺の長さ寸法以上に設定されている。また、図示しないが、緩衝部材24は接着剤により基台部23の第5面23eに接着されている。
フレーム側突出部30は、このフレーム側突出部30の下面を成す矩形の第1面30aと、この第1面30aの一の対辺のそれぞれから上方向に広がる三角形の第2面30bおよび第3面30cと、これら第1面30a、第2面30bおよび第3面30cに3方を囲まれて位置する第4面30dと、第1面30a、第2面30b、第3面30cおよび第4面30dの間に介在して受け面31を成す第5面とから5面体に形成されたブロック体である。図示省略したが、フレーム側突出部30は、受け面31を成す第5面から第1面30aにボルトが差し通されてフレーム2の上面にボルト止めされ、これによりフレーム2の上面に固着されている。
図5に示すように、ダンプトラック1の左側(図5の下側)の規制構造部21A〜21Dと、ダンプトラック1の右側(図5の上側)の規制構造部21A〜21Dは、ダンプトラック1の左右方向に面対称を成して位置する。図5中のP1はその面対称の対称面である。
左側の規制構造部21A,21Bにおいて、当接面25および受け面31の上り傾斜の方向は、図6に矢印S1で示す方向に設定されている。また、左側の規制構造部21C,21Dにおいて、当接面25および受け面31の上り傾斜の方向は、図6に矢印S2で示す方向に設定されている。右側の規制構造部21A,21Bにおいて、当接面25および受け面31の上り傾斜の方向は図6に矢印S3で示す方向に設定されている。右側の規制構造部21C,21Dにおいて、当接面25および受け面31の上り傾斜の方向は図6に矢印S4で示す方向に設定されている。
左側の規制構造部21A,21Bは、当接面25および受け面31の上り傾斜の方向が矢印S1方向、すなわち左斜め前方向に設定されており、これによって、荷台6がフレーム2に対し左斜め前方向に移動するのを規制する左斜め前側規制構造部を成す。また、右側の規制構造部21A,21Bは、当接面25および受け面31の上り傾斜の方向が矢印S3方向、すなわち右斜め前方向に設定されており、これによって、荷台6がフレーム2に対し右斜め前方向に移動するのを規制する右斜め前側規制構造部を成す。これら左斜め前側規制構造部と右斜め前側規制構造部との関係において、荷台側突出部22とフレーム側突出部30を区別する場合、左斜め前側規制構造部(左側の規制構造部21A,21B)の荷台側突出部22を第1荷台側突出部、右斜め前側規制構造部(右側の規制構造部21A,21B)の荷台側突出部22を第2荷台側突出部、左斜め前側規制構造部(左側の規制構造部21A,21B)のフレーム側突出部30を第1フレーム側突出部、右斜め前側規制構造部(右側の規制構造部21A,21B)のフレーム側突出部30を第2フレーム側突出部と呼称する。
左側の規制構造部21C,21Dは、当接面25および受け面31の上り傾斜の方向が矢印S2方向、すなわち左斜め後方向に設定されており、これによって、荷台6がフレーム2に対し左斜め後方向に移動するのを規制する左斜め後側規制構造部を成す。また、右側の規制構造部21C,21Dは、当接面25および受け面31の上り傾斜の方向が矢印S4方向、すなわち右斜め後方向に設定されており、これによって、荷台6がフレーム2に対し右斜め後方向に移動するのを規制する右斜め後側規制構造部を成す。これら左斜め後側規制構造部と右斜め後側規制構造部との関係において、前出の左斜め後側規制構造部と右斜め後側規制構造部との関係を考慮して荷台側突出部22とフレーム側突出部30とを区別する場合、左斜め後側規制構造部(左側の規制構造部21C,21D)の荷台側突出部22を第3荷台側突出部、右斜め後側規制構造部(右側の規制構造部21C,21D)の荷台側突出部22を第4荷台側突出部、左斜め後側規制構造部(左側の規制構造部21C,21D)のフレーム側突出部30を第3フレーム側突出部、右斜め前側規制構造部(右側の規制構造部21C,21D)のフレーム側突出部30を第4フレーム側突出部、と呼称する。
このように構成された本実施形態に係るダンプトラック1によれば次の効果を得られる。
本実施形態に係るダンプトラック1は、急ブレーキなどによるダンプトラック1の急激な減速などに伴い荷台6に前方向の慣性力が作用しても、左側の規制構造部21A,21B(左斜め前側規制構造部)と右側の規制構造部21A,21B(右斜め前側規制構造部)とにより、その前方向の慣性力に対する反力を発生させることができ、また、荷台6の重力の成分に対する反力を発生させることができる。したがって、荷台6とフレーム2とのヒンジ結合部7に作用する前方向の荷重を低減でき、これにより、ヒンジ結合部7の小型軽量化の実現に貢献できる。
本実施形態に係るダンプトラック1は、急発進などによるダンプトラック1の急激な加速などに伴い荷台6に後方向の慣性力が作用しても、左側の規制構造部21C,21D(左斜め後側規制構造部)と右側の規制構造部21C,21D(右斜め後側規制構造部)とにより、その後方向の慣性力に対する反力を発生させることができる。したがって、荷台6とフレーム2とのヒンジ結合部7に作用する後方向の荷重を低減できる。
本実施形態に係るダンプトラック1は、ダンプトラック1の右旋回動作に伴い荷台6に左方向の慣性力が作用しても、左側の規制構造部21A,21B(左斜め前側規制構造部)と左側の規制構造部21C,21D(左斜め後規制構造部)により、その左方向の慣性力に対する反力を発生させることができ、したがって、荷台6とフレーム2とのヒンジ結合部7に作用する左方向の荷重を低減できる。これと同様に、ダンプトラック1の左旋回動作に伴い荷台6に右方向の慣性力が作用しても、右側の規制構造部21A,21B(右斜め前側規制構造部)と右側の規制構造部21C,21D(右斜め後規制構造部)とによって、その右方向の慣性力に対する反力を発生させることができ、したがって、荷台6とフレーム2とのヒンジ結合部7に作用する右方向の荷重を低減できる。
本実施形態に係るダンプトラック1において、荷台側突出部22の当接面25とフレーム側突出部30の受け面31との接触が傾斜面同士の接触であるので、ダンプトラック1の長期間の使用による荷台6のガタつきを吸収して荷台側突出部22の当接面25とフレーム側突出部30の受け面31との接触状態を良好に保つことができる。したがって、荷台6に作用する前方向の慣性力に対し左側の規制構造部21A,21B(左斜め前側規制構造部)と右側の規制構造部21A,21B(右斜め前側規制構造部)との効果を長期間持続させることができ、また、荷台6に作用する左方向の慣性力に対し左側の規制構造部21A〜21D(左斜め前側規制構造部、左斜め後側規制構造部)の効果を長期間持続させることができ、また、荷台6に作用する右方向の慣性力に対し右側の規制構造部21A〜21D(右斜め前側規制構造部、右斜め後側規制構造部)の効果を長期間持続させることができ、また、荷台6に作用する後方向の慣性力に対し左側の規制構造部21C,21D(左斜め後側規制構造部)と右側の規制構造部21C,21D(右斜め後側規制構造部)との効果を長期間持続させることができる。
本実施形態に係るダンプトラック1において、荷台側突出部22は、荷台6の外底面に下方向に突出して設けられた基台部23と、この基台部23に固着されて当接面25を形成する弾性材料製の緩衝部材24とを備える。これにより、左側の規制構造部20A、左側の規制構造部20B、右側の規制構造部20Aおよび右側の規制構造部20Bのそれぞれにおいて、当接面25と受け面31の間に、荷台6に作用する前方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部7に作用する前方向の荷重を低減することができる。これと同様で、左側の規制構造部20C、左側の規制構造部20D、右側の規制構造部20C、および右側の規制構造部20Dのそれぞれにおいて、当接面25と受け面31の間に、荷台6に作用する後方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部7に作用する後方向の荷重を低減することができる。さらに同様で、左側の規制構造部21A〜21Dのそれぞれにおいて、当接面25と受け面31の間に、荷台6に作用する左方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部7に作用する左方向の荷重を低減することができ、また、右側の規制構造部21A〜21Dのそれぞれにおいて、当接面25と受け面31の間に、荷台6に作用する右方向の慣性力に対し抵抗力となる摩擦力を生じさせて、ヒンジ結合部7に作用する右方向の荷重を低減することができる。
本実施形態に係るダンプトラック1において、荷台6がフレーム2の上面に着座した状態では、緩衝部材24が荷台6の重力によりフレーム側突出部30の受け面31に押し付けられているので、緩衝部材24が形成する当接面25とフレーム側突出部30との間に摩擦力が生じる。この摩擦力により、荷台6のフレーム2に対する移動を抑制して、荷台6の倒伏姿勢を安定させること、すなわち、ヒンジ結合部7に急激な荷重が作用することを防止することができる。つまり、ヒンジ結合部7に作用する荷重を静的なものにすることができる。
本実施形態に係るダンプトラック1は、荷台側突出部22の上面が荷台6の外底面に固着されており、荷台側突出部22の下面が当接面25であるとともに、フレーム側突出部30の下面がフレーム2の上面に固着されており、フレーム側突出部30の上面が受け面31であり、緩衝部材24は当接面25を形成する。これにより、荷台6がフレーム2の上面に着座した状態において、緩衝部材24を荷台6の重力により当接面25に押し付けることができ、この際、その当接面25に対する緩衝部材24の押付力を、その当接面25に対する緩衝部材24のスライド力よりも大きくすることができる。つまり、荷台6がフレーム2の上面に着座した状態において、スライド力が押付力よりも大きくなるよう緩衝部材24が当接面25に設けられる場合と比較して、荷台6の重力の経時的な影響により当接面25から緩衝部材24が剥がれることを生じにくくすることができる。
本実施形態に係るダンプトラック1においては、左側の規制構造部21A,21Bの当接面25および受け面31と、右側の規制構造部21A,21Bの当接面25および受け面31は、ダンプトラック1の左右方向に面対称を成して位置し、左側の規制構造部21C,21Dの当接面25および受け面31と、右側の規制構造部21C,21Dの当接面25および受け面31も、ダンプトラック1の左右方向に面対称を成して位置する。これにより、荷台6がフレーム2の上面に着座した状態においてフレーム2に対する荷台6の位置を安定させることができる。
なお、前述の実施形態において、左側の規制構造部21A,21Bは、当接面25および受け面31の傾斜が前方向の上り傾斜に左方向の上り傾斜を合成した左斜め前方向の上り傾斜に設定されたことによって、左斜め前側規制構造部を成し、また、右側の規制構造部21A,21Bは、当接面25および受け面31の傾斜が前方向の上り傾斜に右方向の上り傾斜を合成した右斜め前方向の上り傾斜に設定されたことによって、右斜め前側規制構造部を成すが、これらは荷台6に作用する前方向の慣性力に加えて左方向および右方向の慣性力にも対応するためである。荷台6に作用する前方向の慣性力のみを低減する場合には、規制構造部21A,21Bの上り傾斜から左方向または右方向の傾斜の成分を除いて前方向の上り傾斜のみの規制構造部、すなわち前側規制構造部でよい。
前述の実施形態において、左側の規制構造部21C,21Dは、当接面25および受け面31の傾斜が左方向の上り傾斜に後方向の上り傾斜を合成した左斜め後方向の上り傾斜に設定されたことによって、左斜め後側規制構造部を成し、また、右側の規制構造部21C,21Dは、当接面25および受け面31の傾斜が右方向の上り傾斜に後方向の上り傾斜を合成した右斜め後方向の上り傾斜に設定されたことによって、右斜め後側規制構造部を成すが、これらは荷台6に作用する左方向および右方向の慣性力に加えて後方向の慣性力にも対応するためである。荷台6に作用する左方向および右方向の慣性力のみを低減する場合には、規制構造部21C,21Dの上り傾斜から後方向の傾斜の成分を除いて左方向または右方向の上り傾斜のみの規制構造部、すなわち左側規制構造部または右側規制構造部でよい。これとは逆に、荷台6に作用する後方向の慣性力のみを低減する場合には、規制構造部21C,21Dの上り傾斜から左方向または右方向の傾斜の成分を除いて後方向の上り傾斜のみの規制構造部、すなわち後側規制構造部でよい。
前述の実施形態において、規制構造部の種類の組合せは、左斜め前側規制構造部(左側の規制構造部21A,21B)、右斜め前側規制構造部(右側の規制構造部21A,21B)、左斜め後側規制構造部(左側の規制構造部21C,21D)および右斜め後側規制構造部(右側の規制構造部21C,21D)の組合せであった。本発明は荷台に作用する前方向の慣性力を低減することを最大の目的としているので、この目的を達成できるのであれば規制構造部の種類の組合せは限定しない。例えば、その目的を達成できる組合せは、前側規制構造部と後側規制構造部の組合せ、前側規制構造部と左側規制構造部および右側規制構造部との組合せ、前側規制構造部と左斜め後側規制構造部および右斜め後側規制構造部との組合せなどでもよい。
また、前述の実施形態に係るダンプトラック1は、左側に4個の規制構造部20A〜20Dを備え、右側に4個の規制構造部21A〜21Dを備えたものであるが、その左側の規制構造部21A〜21Dの代わりに、左斜め前側規制構造部と左斜め後側規制構造部とが連続した一体形規制構造部を備え、その右側の規制構造部21A〜21Dの代わりに、右斜め前側規制構造部と右斜め後側規制構造部とが連続した一体形規制構造部を備えるものであってもよい。これら2個の一体形規制構造部のそれぞれのフレーム側突出部は、例えば図7,図8に示す40,42である。なお、左側のフレーム側突出部40の受け面41において、左前端の台形状の受け面部分41aが左斜め前規制構造部の受け面として機能し、この受け面部分41aから右斜め後方向に延びた受け面部分41bが左斜め後側規制構造部の受け面として機能する。右側のフレーム側突出部42の受け面43において、右前端の台形状の受け面部分43aが右斜め前規制構造部の受け面として機能し、この受け面部分43aから左斜め後方向に延びた受け面部分43bが左斜め後側規制構造部の受け面として機能する。
1 ダンプトラック
2 フレーム
3 運転室
4 前輪
5 後輪
6 荷台
7 ヒンジ結合部
7a ヒンジピン
8 ホイストシリンダ
9 ガイド
10 ガイド当て
20 規制構造部群
21A〜21D 規制構造部
22 荷台側突出部
23 基台部
23a 第1面
23b 第2面
23c 第3面
23d 第4面
23e 第5面
24 緩衝部材
25 当接面
30 フレーム側突出部
30a 第1面
30b 第2面
30c 第3面
30d 第4面
31 受け面
P1 対称面

40 フレーム側突出部
41 受け面
41a,41b 受け面部分
42 フレーム側突出部
43 受け面
43a,43b 受け面部分

Claims (5)

  1. ダンプトラックの骨格を形成する構造物であるフレームと、このフレーム上に配置された荷台と、前記フレームの後端部に前記荷台の後端部を結合するヒンジ結合部とを備え、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態から前記ヒンジ結合部のヒンジピンを支点として上方向に回動するダンプトラックにおいて、
    前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し前方向に移動するのを規制する前側規制構造部を備え、
    この前側規制構造部は、
    前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられたフレーム側突出部とを備え、
    前記荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記フレーム側突出部に当接する当接面であり、
    前記フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、
    前記荷台側突出部の前記当接面と前記フレーム側突出部の前記受け面はいずれも前方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し前方向に移動するのを規制するものであり、
    前記荷台側突出部および前記フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備える
    ことを特徴とするダンプトラック。
  2. 請求項1に記載のダンプトラックにおいて、
    前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し左方向に移動するのを規制する左側規制構造部と、
    前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し右方向に移動するのを規制する右側規制構造部とを備え、
    前記左側規制構造部は、
    前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第1荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第1フレーム側突出部とを備え、
    前記第1荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第1荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第1フレーム側突出部に当接する当接面であり、
    前記第1フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第1フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第1荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、
    前記第1荷台側突出部の前記当接面と前記第1フレーム側突出部の前記受け面はいずれも左方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し左方向に移動するのを規制するものであり、
    前記第1荷台側突出部および前記第1フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備え、
    前記右側規制構造部は、
    前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第2荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第2フレーム側突出部とを備え、
    前記第2荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第2荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第2フレーム側突出部に当接する当接面であり、
    前記第2フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第2フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第2荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、
    前記第2荷台側突出部の前記当接面と前記第2フレーム側突出部の前記受け面はいずれも右方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し右方向に移動するのを規制するものであり、
    前記第2荷台側突出部および前記第2フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備える
    ことを特徴とするダンプトラック。
  3. 請求項1または請求項2に記載のダンプトラックにおいて、
    前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し後方向に移動するのを規制する後側規制構造部とを備え、
    前記後側規制構造部は、
    前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた前記前側規制構造部の前記荷台側突出部とは別の荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた前記前側規制構造部の前記フレーム側突出部とは別のフレーム側突出部とを備え、
    前記別の荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記別の荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記別のフレーム側突出部に当接する当接面であり、
    前記別のフレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記別のフレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記別の荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、
    前記別の荷台側突出部の前記当接面と前記別のフレーム側突出部の前記受け面はいずれも後方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し後方向に移動するのを規制するものであり、
    前記別の荷台側突出部および前記別のフレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備える
    ことを特徴とするダンプトラック。
  4. ダンプトラックの骨格を形成する構造物であるフレームと、このフレーム上に配置された荷台と、前記フレームの後端部に前記荷台の後端部を結合するヒンジ結合部とを備え、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態から前記ヒンジ結合部のヒンジピンを支点として上方向に回動するダンプトラックにおいて、
    前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し左斜め前方向に移動するのを規制する左斜め前側規制構造部と、
    前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し右斜め前方向に移動するのを規制する右斜め前側規制構造部とを備え、
    前記左斜め前側規制構造部は、
    前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第1荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第1フレーム側突出部とを備え、
    前記第1荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第1荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第1フレーム側突出部に当接する当接面であり、
    前記第1フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第1フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第1荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、
    前記第1荷台側突出部の前記当接面と前記第1フレーム側突出部の前記受け面はいずれも左斜め前方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し左斜め前方向に移動するのを規制するものであり、
    前記第1荷台側突出部および前記第1フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備え、
    前記右斜め前側規制構造部は、
    前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第2荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第2フレーム側突出部とを備え、
    前記第2荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第2荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第2フレーム側突出部に当接する当接面であり、
    前記第2フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第2フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第2荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、
    前記第2荷台側突出部の前記当接面と前記第2フレーム側突出部の前記受け面はいずれも右斜め前方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し右斜め前方向に移動するのを規制するものであり、
    前記第2荷台側突出部および前記第2フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備える
    ことを特徴とするダンプトラック。
  5. 請求項4に記載のダンプトラックにおいて、
    前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し左斜め後方向に移動するのを規制する左斜め後側規制構造部と、
    前記荷台と前記フレームとの間に介在し、前記荷台が前記フレームに対し右斜め後方向に移動するのを規制する右斜め後側規制構造部とを備え、
    前記左斜め後側規制構造部は、
    前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第3荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第3フレーム側突出部とを備え、
    前記第3荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第3荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第3フレーム側突出部に当接する当接面であり、
    前記第3フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第3フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第3荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、
    前記第3荷台側突出部の前記当接面と前記第3フレーム側突出部の前記受け面はいずれも左斜め後方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し左斜め後方向に移動するのを規制するものであり、
    前記第3荷台側突出部および前記第3フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備え、
    前記右斜め後側規制構造部は、
    前記荷台の外底面に下方向に突出して設けられた第4荷台側突出部と、前記フレームの上面に上方向に突出して設けられた第4フレーム側突出部とを備え、
    前記第4荷台側突出部の上面は前記荷台の外底面に固着されており、前記第4荷台側突出部の下面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第4フレーム側突出部に当接する当接面であり、
    前記第4フレーム側突出部の下面は前記フレームの上面に固着されており、前記第4フレーム側突出部の上面は前記フレームの上面に対し傾斜した傾斜面から成って前記第4荷台側突出部の前記当接面を受け止める受け面であり、
    前記第4荷台側突出部の前記当接面と前記第4フレーム側突出部の前記受け面はいずれも右斜め後方向に上り傾斜を成し、前記荷台が前記フレームの上面に着座した状態において互いに接触することで前記荷台が前記フレームに対し右斜め後方向に移動するのを規制するものであり、
    前記第4荷台側突出部および前記第4フレーム側突出部のいずれか一方は、前記荷台の外底面および前記フレームの上面のいずれか一方に設けられた基台部と、この基台部に固着されて前記当接面および前記受け面のいずれか一方を形成する弾性材料製の緩衝部材とを備え、
    前記左斜め前側規制構造部と前記右斜め前側規制構造部は左右方向に面線対称を成して位置し、
    前記左斜め前側規制構造部と前記右斜め前側規制構造部は左右方向に面対称を成して位置する
    ことを特徴とするダンプトラック。
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