JP2012042368A - 反射体制御原子炉および反射体 - Google Patents

反射体制御原子炉および反射体 Download PDF

Info

Publication number
JP2012042368A
JP2012042368A JP2010184638A JP2010184638A JP2012042368A JP 2012042368 A JP2012042368 A JP 2012042368A JP 2010184638 A JP2010184638 A JP 2010184638A JP 2010184638 A JP2010184638 A JP 2010184638A JP 2012042368 A JP2012042368 A JP 2012042368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflector
core
support plate
neutron
core barrel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010184638A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Wakamatsu
光夫 若松
Hideo Komita
秀雄 小見田
Daigo Kikko
大悟 橘高
Junko Matsuda
淳子 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2010184638A priority Critical patent/JP2012042368A/ja
Publication of JP2012042368A publication Critical patent/JP2012042368A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】反射体制御原子炉の反射体の径方向の温度分布を均一化する。
【解決手段】反射体制御原子炉は、炉心を囲む筒状のコアバレル13と、コアバレル13を囲む環状の反射体領域30を形成するように反射体領域30を囲む筒状の隔壁16と、反射体領域30内を上下移動可能な反射体32と、隔壁16を囲む中性子遮へい体と、を有する。反射体32は、中性子反射部14と、中性子反射部14の上に取り付けられたキャビティ下部支持板と、キャビティ下部支持板の上に取り付けられた中空筒状のキャビティ部39と、を備える。反射体領域30内でのキャビティ下部支持板の周辺の流路面積が、コアバレル13寄りの位置に比べて隔壁16寄りの位置で大きくなるように偏って分布している。
【選択図】図1

Description

本発明は、炉心の外側に配置された反射体を上下に移動することによって出力を制御する反射体制御原子炉、および、かかる反射体制御原子炉で使用されるための反射体に関する。
炉心の外側に配置された反射体を微少な速度で上下に移動させて燃料を燃焼させるナトリウム冷却の商用小型原子炉(4S(Super-Safe, Small and Simple)炉)が開発されている。この原子炉は、高い安全性を有し、長期間(目標30年間)燃料無交換で運転ができる。受動的安全性の確保が容易な金属燃料炉心に微小速度で移動する反射体を採用することにより、高い安全性の確保(負またはゼロボイド反応度炉心など)と長い炉心寿命の実現が可能になる。
一般に、反射体制御原子炉においては、反射体を炉心外周で上下に制御して中性子のストリーミング効果で炉心出力制御を行う(特許文献1)。
反射体制御原子炉(4S炉)は先行炉にない隔壁で区切られた二重容器である。特に自然循環時に、コアバレルと隔壁の間にある環状の反射体領域では炉心側からの熱移行があり、また、中性子照射により反射体の炉心側の発熱が大きい。さらに、遮へい体の外側の炉容器のさらに外側には空気冷却の原子炉容器補助冷却システム(RVACS;Reactor Vessel Auxiliary Cooling System)があるため外側では温度が低い。
反射体領域では、複数の反射体が上下に移動制御される。各反射体は、中性子反射部と、その上部に取り付けられたキャビティ部とが一体となっている。
この反射体領域には下部から低温冷却材が流される。反射体領域内の半径方向の温度の分布によって反射体領域内の対流が起こる。つまり、反射体の半径方向内側(炉心側)の温度が高く、外側(隔壁側)の温度が低くなり、内側に温度上昇による上昇流が発達し、外側では上昇流が弱められ、場合によっては下降流ができることもある。
特開2008−309780号公報
反射体の中性子反射部やキャビティ部の径方向に温度分布ができると、熱応力が発生して構造物の熱変形等の不具合が生じることがありうる。これは反射体制御原子炉の構造健全性を低下させる要因ともなりうる。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、反射体制御原子炉の中性子反射部またはキャビティ部の径方向の温度分布を均一化することにより、構造物の熱変形や熱応力を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る反射体制御原子炉の一つの態様は、炉心と、前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、を有し、1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、前記反射体は、中性子を反射する中性子反射部と、前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、を備え、前記反射体領域内での前記キャビティ下部支持板の周辺の流路面積が、前記コアバレル寄りの位置に比べて前記隔壁寄りの位置で大きくなるように偏って分布していること、を特徴とする。
本発明に係る反射体制御原子炉の他の一つの態様は、炉心と、前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、を有し、1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、前記反射体は、中性子を反射する中性子反射部と、前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、を備え、前記反射体領域内で、前記中性子反射部の周囲で前記隔壁寄りの位置に流動抵抗体が配置されていること、を特徴とする。
本発明に係る反射体制御原子炉の他の一つの態様は、炉心と、前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、を有し、1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、前記反射体は、中性子を反射する中性子反射部と、前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、前記キャビティ部の周辺で水平方向に広がる対流抑制板と、を備えること、を特徴とする。
本発明に係る反射体制御原子炉の他の一つの態様は、炉心と、前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、を有し、1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、前記反射体は、中性子を反射する中性子反射部と、前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、前記中性子反射部の下部に取り付けられて水平方向に広がる反射体下部支持板と、を備え、前記反射体下部支持板と前記隔壁コアバレルとの間の間隙が、前記反射体下部支持板と前記隔壁の間の間隙よりも大きいこと、を特徴とする。
本発明に係る反射体制御原子炉の他の一つの態様は、炉心と、前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、前記反射体領域の下端部に配置されて1次冷却材を前記反射体領域内に導入する反射体領域入口部材と、前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体、中性子遮へい体および反射体領域入口部材を収容する原子炉容器と、を有し、1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、前記反射体は、中性子を反射する中性子反射部と、前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、を備え、前記反射体領域入口部材は、前記反射体領域へ流入する1次冷却材の流路の面積が、前記隔壁寄りの位置に比べて前記コアバレル寄りの位置で大きくなるように偏って分布するように形成されていること、を特徴とする。
本発明に係る反射体制御原子炉の他の一つの態様は、炉心と、前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、を有し、1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、前記反射体は、中性子を反射する中性子反射部と、前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、前記キャビティ部の周辺で1次冷却材の上向きの流れを斜めに逸らせて水平方向の流れを促進する逸らせ部材と、を備えること、を特徴とする。
本発明に係る反射体の一つの態様は、炉心と炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、を有する反射体制御原子炉の前記反射体領域内を上下移動可能に配置される反射体であって、中性子を反射する中性子反射部と、前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、を備え、前記反射体領域内での前記キャビティ下部支持板の周辺の流路面積が、前記コアバレル寄りの位置に比べて前記隔壁寄りの位置で大きくなるように偏って分布していること、を特徴とする。
この本発明によれば、反射体の中性子反射部やキャビティ部の径方向の温度分布を均一化でき、それによって、熱変形や熱応力を抑制でき、それにより、反射体制御原子炉の構造健全性を向上できる。
本発明に係る反射体制御原子炉の第1の実施形態の模式的立断面図である。 第1の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。 図2のIII−III線矢視方向平断面図である。 第1の実施形態における一つの反射体を示す斜視図である。 第1の実施形態におけるキャビティ部の下部周辺の半径方向温度分布を従来技術の場合と比較して示すグラフである。 本発明に係る反射体制御原子炉の第2の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。 図6のVII−VII線矢視方向平断面図である。 本発明に係る反射体制御原子炉の第3の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。 本発明に係る反射体制御原子炉の第4の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。 図9のX−X線矢視方向平断面図である。 本発明に係る反射体制御原子炉の第5の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。 図11のXII−XII線矢視方向平断面図である。 第5の実施形態における中性子反射部の上部周辺の半径方向温度分布を従来技術の場合と比較して示すグラフである。 本発明に係る反射体制御原子炉の第6の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。 図14のXV−XV線矢視方向平断面図である。 本発明に係る反射体制御原子炉の第7の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。 図16のXVII−XVII線矢視方向平断面図である。 本発明に係る反射体制御原子炉の第8の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。 図18のXIX−XIX線矢視方向平断面図である。 本発明に係る反射体制御原子炉の第9の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。 図20のXXI−XXI線矢視方向平断面図である。 図20の反射体の側面図である。
以下、本発明に係る反射体制御原子炉の実施形態について、図面を参照して説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る反射体制御原子炉の第1の実施形態の模式的立断面図である。図2は、第1の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。図3は図2のIII−III線矢視方向平断面図である。図4は、第1の実施形態における一つの反射体を示す斜視図である。
この反射体制御原子炉では、軸を鉛直方向とする円筒状の原子炉容器11内に1次冷却材(たとえば液体ナトリウム)が満たされ、その内部中央に炉心12が配置されて高速炉として構成されている。炉心12は、鉛直方向に延びる複数の燃料集合体(図示せず)を備えている。炉心12は原子炉容器11と同軸に配置された円筒状のコアバレル13内に収容されている。
コアバレル13の水平方向外側に環状の反射体領域30が形成され、反射体領域30の外側を囲むように、原子炉容器11と同軸円筒状の隔壁16が配置されている。
反射体領域30は、コアバレル13と隔壁16とを放射状に接続する放射状分割壁31によって、周方向に、たとえば、円周角60度ずつで6個に分割されている。放射状分割壁31によって分割された反射体領域30のそれぞれに、反射体32が配置され、反射体駆動機構15によって各反射体32が上下に移動制御される。反射体領域30および反射体32などの詳細については後述する。
隔壁16の外面と原子炉容器11の内面とにはさまれた外側環状空間17内の上部には中間熱交換器18が配置され、その下方に電磁ポンプ19が配置され、さらにその下方で炉心12を水平方向に囲む位置に中性子遮へい体20が配置されている。中間熱交換器18には、図示しない2次冷却材が原子炉容器11の外側から導入されて、原子炉容器11内の1次冷却材の熱が2次冷却材に伝達されるようになっている。
コアバレル13および隔壁16の上端および下端はともに開放されていて、それらの上端には上部プレナム21が形成され、同様に、それらの下端の下方には下部プレナム22が形成されている。
原子炉容器11内の1次冷却材は、電磁ポンプ19の駆動力と炉心12での発熱による自然対流によって、炉心12内および反射体領域30内を上昇し、外側環状空間17内を下降するように循環する。ただし、反射体領域30内での上昇流の流速は、炉心12内での上昇流の流速に比べるときわめて小さい。
すなわち、下部プレナム22内の1次冷却材のほとんどは炉心12の下端から流入して加熱されながら炉心12内を上昇して上部プレナム21に達する。また、下部プレナム22内の1次冷却材の一部は、反射体領域30内に流入して反射体32を冷却しながら上昇し、上部プレナム21に達する。
つぎに、上部プレナム21内の1次冷却材は、外側環状空間17内を下降する。すなわち、はじめに、中間熱交換器18を通過して2次冷却材に熱を伝達し、つぎに、電磁ポンプ19で加圧されて下方に駆動される。その後、中性子遮へい体20の間を通って中性子遮へい体20を冷却し、下部プレナム22に達する。図1に示すように、原子炉容器11の外側には空気冷却の原子炉容器補助冷却システム(RVACS)26が配置され、原子炉容器11を外側から冷却している。なお、図示は省略するが、炉心12の上方に炉上部機構が配置され、炉心12内に制御棒を挿入できる。
反射体領域30の下端部には、コアバレル13と隔壁16と2枚の放射状分割壁31に接するように反射体領域入口部材35が配置され、同様に、反射体領域30の上端部には、反射体領域出口部材36が配置されている。反射体領域入口部材35および反射体領域出口部材36それぞれには開口部が設けられ、1次冷却材が、反射体領域入口部材35から反射体領域30内に流入し、反射体領域出口部材36から流出するように構成されている。
反射体駆動機構15から下方に延びた反射体駆動棒37が反射体領域出口部材36を貫通して、反射体駆動棒37の下端に反射体32が取り付けられている。
反射体32は、下部に設けられた中性子反射部14と、中性子反射部14の上に取り付けられたキャビティ下部支持板38と、キャビティ下部支持板38の上に取り付けられたキャビティ部39と、キャビティ部39の上に取り付けられたキャビティ上部支持板40とを有する。反射体駆動棒37はキャビティ上部支持板40に取り付けられている。
図4に示すように、中性子反射部14は、水平に広がる複数枚の平板を積層して構成され、鉛直方向に貫通する複数の歪み防止孔41が形成されている。この歪み防止孔41内を1次冷却材が上向きに通り抜けることにより中性子反射部14を構成する各平板を冷却してその熱歪みを抑制することができる。中性子反射部14の上部および下部には外側に向かって突出する複数の突起48が設けられており、突起48がコアバレル13、隔壁16および2枚の放射状分割壁31と接することにより、反射体領域30内で反射体32の水平方向の位置決めがなされるようになっている。
キャビティ部39は、鉛直方向に互いに平行に延びる2列の中空の円筒容器からなり、各列について3本の円筒容器が上下に積み重ねられている。ただし、図2では、図の簡単化のために、キャビティ部39を、上下方向に連続した1本の筒のように示している。各円筒容器にはガスが封入されている。キャビティ上部支持板40とキャビティ下部支持板38とを連結し、さらに中性子反射部14を連結するように、キャビティ部39に沿って複数のスタッドボルト42が鉛直方向に、互いに平行に延びている。
キャビティ下部支持板38は、水平に広がる平板状であって、コアバレル13、隔壁16および2枚の放射状分割壁31との間に間隙ができるように配置されている。また、キャビティ下部支持板38とその下部に配置された中性子反射部14の上端との間で水平方向の流路が形成されている。
この実施形態では、キャビティ下部支持板38には、上下方向に貫通する複数のキャビティ下部支持板流路孔43が形成されている。キャビティ下部支持板流路孔43は、コアバレル13と隔壁16の中央位置を境として、コアバレル13寄り(半径方向内側)の位置に比べて隔壁16寄り(半径方向外側)の位置に大きな面積が偏在するように配置されている。この面積の偏在は、個々のキャビティ下部支持板流路孔43の大きさを変えることによって実現してもよいし、同じ大きさのキャビティ下部支持板流路孔43の個数の分布を調整して実現しても、また、個々の大きさと個数の組み合わせで実現してもよい。また、図示の例ではキャビティ下部支持板流路孔43は円形であるが、多角形その他の形状であってもよい。
この実施形態によれば、反射体領域入口部材35の開口部から反射体領域30内に流入した1次冷却材は、中性子反射部14の周囲および歪み防止孔41内を上向きに通って中性子反射部14を冷却する。1次冷却材はその後、キャビティ下部支持板38の周囲およびキャビティ下部支持板流路孔43を通り、さらにキャビティ部39の周囲を上昇しながらキャビティ部39を冷却する。1次冷却材はその後、キャビティ上部支持板40の周囲を通って上昇し、反射体領域出口部材36の開口部を上向きに通って反射体領域30の外へ流出する。
上述のように、この実施形態では、キャビティ下部支持板流路孔43が、コアバレル13寄りの位置に比べて隔壁16寄りの位置に大きな面積で偏在するように配置されている。そのため、1次冷却材がキャビティ下部支持板38の周辺を通って上方に流れる際に、隔壁16寄りの位置をより多くの1次冷却材が流れることになる。
すなわち、中性子反射部14の温度上昇に誘起される高温の1次冷却材の上昇流が中性子反射部14の内部およびその周囲を流れた後にキャビティ下部支持板38の下面に衝突し、隔壁16に向かうように(半径方向外側に)向きを変える。これにより、中性子反射部14のコアバレル13寄りで高温になった1次冷却材がキャビティ部39の下部の周辺の隔壁16寄りの位置に供給される。それにより、キャビティ部39での半径方向の温度の均一化を図ることができる。
図5は、第1の実施形態におけるキャビティ部の下部周辺の半径方向温度分布を従来技術の場合と比較して示すグラフである。従来技術によれば、実線45に示すように、半径方向内側の方が半径方向外側に比べて温度が高く、半径方向の温度差が大きかったが、この実施形態によれば、破線46に示すように、半径方向の温度差が小さくなる。
この実施形態によれば、特にキャビティ部の下部での半径方向の温度が均一化され、キャビティ部の熱応力が抑制され、構造的健全性を保つことができる。
[第2の実施形態]
図6は本発明に係る反射体制御原子炉の第2の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。図7は図6のVII−VII線矢視方向平断面図である。
この実施形態では、第1の実施形態に比べて、キャビティ下部支持板38の形状および半径方向取り付け位置が異なる。すなわち、この実施形態では、キャビティ下部支持板38とコアバレル13との間の間隙L1が、キャビティ下部支持板38と隔壁16との間の間隙L2よりも小さい。なお、この実施形態では、キャビティ下部支持板38にキャビティ下部支持板流路孔43(図3)が設けられていない。
この実施形態では、キャビティ下部支持板38とコアバレル13との間の間隙L1が、キャビティ下部支持板38と隔壁16との間の間隙L2よりも小さいことから、キャビティ下部支持板38の周辺の1次冷却材流路面積が、隔壁16寄り(半径方向外側に)に比べてコアバレル13寄り(半径方向内側に)の位置に偏在していることになる。
したがって第1の実施形態と同様に、1次冷却材がキャビティ下部支持板38の周辺を通って上方に流れる際に、隔壁16寄りの位置をより多くの1次冷却材が流れることになる。これにより、キャビティ部39での半径方向の温度の均一化を図ることができる。
[第3の実施形態]
図8は、本発明に係る反射体制御原子炉の第3の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。
この実施形態では、中性子反射部14の隔壁16寄り(半径方向外側)の位置に、隔壁16に向かって下降する下向きフィン(流動抵抗体)50が取り付けられている。下向きフィン50は、上下に互いに間隔をあけて複数個が取り付けられていることが好ましい。
キャビティ下部支持板38の構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが、キャビティ下部支持板流路孔43(図3)は設けられていないものとする。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
この実施形態によれば、反射体領域30内の中性子反射部14の半径方向外側の位置(隔壁16寄りの位置)に下向きフィン50が取り付けられているので、反射体領域30内の中性子反射部14の周辺の1次冷却材の流れが、上方に向かいつつ半径方向内側に逸らされ、半径方向内側の流速が相対的に速くなる。その結果、発熱の大きい半径方向内側に多くの1次冷却材が供給され、中性子反射部14の上部における半径方向の温度分布が平坦化される。
なお、変形例として、下向きフィン50に代えて他の流動抵抗体を中性子反射部14の隔壁16寄りの位置に配置すれば、反射体領域30内の中性子反射部14の半径方向外側の位置の上向きの流れが抑制されるので、半径方向内側の流速が相対的に速くなり、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第4の実施形態]
図9は本発明に係る反射体制御原子炉の第4の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。図10は図9のX−X線矢視方向平断面図である。
この実施形態では、キャビティ部39の外側で水平に広がる複数の対流抑制板52が、互いに鉛直方向の間隔をあけて配置されている。対流抑制板52とコアバレル13との間、および、対流抑制板52と隔壁16との間にはそれぞれ、水平方向の間隙が設けられている。
キャビティ下部支持板38の構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが、キャビティ下部支持板流路孔43(図3)は設けられていないものとする。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
この実施形態によれば、キャビティ部39の周りの反射材領域30の空間が対流抑制板52によって複数個の小空間にある程度分割されており、キャビティ部39の周りに発生する自然対流は、対流抑制板52によって分割されたそれぞれの小空間ごとの自然対流が生じることになる。これにより、キャビティ部39の周りの半径方向の温度差が小さくなり、温度が均一化される。
[第5の実施形態]
図11は本発明に係る反射体制御原子炉の第5の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。図12は図11のXII−XII線矢視方向平断面図である。
この実施形態では、中性子反射部14の下端部に反射体下部支持板53が取り付けられている。反射体下部支持板53は水平に広がる平板状である。反射体下部支持板53とコアバレル13との間の間隙L3は、反射体下部支持板53と隔壁16との間の間隙L4よりも大きい。したがって、反射体下部支持板53とコアバレル13との間の流路の方が反射体下部支持板53と隔壁16との間の流路よりも大きくて、1次冷却材が流れやすい構成になっている。
キャビティ下部支持板38の構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが、キャビティ下部支持板流路孔43(図3)は設けられていないものとする。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
この実施形態によれば、反射体領域入口部材35の開口部を通って反射体領域30に流入した1次冷却材は、反射体下部支持板53と隔壁16との間の流路よりも反射体下部支持板53とコアバレル13との間の流路の方により多く流れる。その結果、中性子反射部14の周辺で、発熱量の比較的多いコアバレル13寄りの部分に多くの1次冷却材が流れる。
図13は、第5の実施形態における中性子反射部14の上部周辺の半径方向温度分布を、従来技術の場合と比較して示すグラフである。従来技術によれば、実線60に示すように、半径方向内側の方が半径方向外側に比べて温度が高く、半径方向の温度差が大きかったが、この実施形態によれば、破線61に示すように、半径方向の温度差が小さくなる。
[第6の実施形態]
図14は本発明に係る反射体制御原子炉の第6の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。図15は図14のXV−XV線矢視方向平断面図である。
この実施形態では、反射体領域入口部材35の開口部が丸孔オリフィス54であって、この丸孔オリフィス54が、コアバレル13と隔壁16の中央よりもコアバレル13寄り(半径方向内側寄り)の位置に設けられている。
キャビティ下部支持板38の構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが、キャビティ下部支持板流路孔43(図3)は設けられていないものとする。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
この実施形態によれば、反射体領域30に流入する1次冷却材は、コアバレル13寄りの丸孔オリフィス54を通って上昇を始めるので、中性子反射部14のコアバレル13寄りの部分に多くの1次冷却材が流れる。その結果、第5の実施形態と同様に、中性子反射部14での発熱量が比較的多いコアバレル13寄りの部分の冷却が促進され、半径方向の温度分布が均一化される。
[第7の実施形態]
図16は本発明に係る反射体制御原子炉の第7の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。図17は図16のXVII−XVII線矢視方向平断面図である。
この実施形態は第6の実施形態の変形である。反射体領域入口部材35の開口部がコアバレル13に沿って周方向に延びるスリット55であって、このスリット55が、コアバレル13と隔壁16の中央よりもコアバレル13寄り(半径方向内側寄り)の位置に設けられている。その他の構成は第6の実施形態と同様である。
この実施形態によれば、反射体領域30に流入する1次冷却材は、コアバレル13寄りのスリット55を通って上昇を始めるので、中性子反射部14のコアバレル13寄りの部分に多くの1次冷却材が流れる。その結果、第6の実施形態と同様に、中性子反射部14での発熱量が比較的多いコアバレル13寄りの部分の冷却が促進され、半径方向の温度分布が均一化される。
[第8の実施形態]
図18は本発明に係る反射体制御原子炉の第8の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。図19は図18のXIX−XIX線矢視方向平断面図である。
この実施形態では、2本の筒状のキャビティ部39のそれぞれの外周に沿って、螺旋状部材(逸らせ部材)56が取り付けられている。螺旋状部材56とコアバレル13の間、および、螺旋状部材56と隔壁16との間は、間隙が設けられてもよいが、間隙が設けられずに互いに接していてもよい。
螺旋状部材56は、たとえば、横断面が水平方向に長い長方形の板状である。しかし、螺旋状部材56の横断面形状は円または楕円であってもよい。
図示の例では螺旋状部材56は各キャビティ部39について1条(1枚の連続した板)であるが、複数条としてもよい。
キャビティ下部支持板38の構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが、キャビティ下部支持板流路孔43(図3)は設けられていないものとする。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
この実施形態によれば、キャビティ部39の周りを上方に向かって流れる1次冷却材が、斜めに逸らせられ、螺旋状部材56によって旋回することになり、これによって、水平方向の流れが促進される。これにより、キャビティ部39の1次冷却材の水平方向の流れが促進され、半径方向の温度が均一化される。
[第9の実施形態]
図20は本発明に係る反射体制御原子炉の第9の実施形態における反射体領域付近を示す立断面図である。図21は図20のXXI−XXI線矢視方向平断面図である。図22は図20の反射体の側面図である。
この実施形態では、2本の筒状のキャビティ部39の外周に、複数の傾斜板(逸らせ部材)57が取り付けられている。複数の傾斜板57は互いに平行に互いに所定の間隔をあけて配置されている。傾斜板57とコアバレル13の間、および、傾斜板57と隔壁16との間は、間隙が設けられている。
キャビティ下部支持板38の構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが、キャビティ下部支持板流路孔43(図3)は設けられていないものとする。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
この実施形態によれば、キャビティ部39の周りを上方に向かって流れる1次冷却材が、傾斜板57によって斜めに逸らせられ、水平方向の流れが促進される。これにより、第8の実施形態と同様に、キャビティ部39の1次冷却材の水平方向の流れが促進され、半径方向の温度が均一化される。
[他の実施形態]
以上説明した実施形態は単なる例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。
また、複数の実施形態の特徴を組み合わせることもできる。
11 原子炉容器
12 炉心
13 コアバレル
14 中性子反射部
15 反射体駆動機構
16 隔壁
17 外側環状空間
18 中間熱交換器
19 電磁ポンプ
20 中性子遮へい体
21 上部プレナム
22 下部プレナム
26 原子炉容器補助冷却システム(RVACS)
30 反射体領域
31 放射状分割壁
32 反射体
35 反射体領域入口部材
36 反射体領域出口部材
37 反射体駆動棒
38 キャビティ下部支持板
39 キャビティ部
40 キャビティ上部支持板
41 歪み防止孔
42 スタッドボルト
43 キャビティ下部支持板流路孔
48 突起
50 下向きフィン(流動抵抗体)
52 対流抑制板
53 反射体下部支持板
54 丸孔オリフィス
55 スリット
56 螺旋状部材(逸らせ部材)
57 傾斜板(逸らせ部材)

Claims (15)

  1. 炉心と、
    前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、
    前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、
    前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、
    前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、
    前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、
    を有し、
    1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、
    前記反射体は、
    中性子を反射する中性子反射部と、
    前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、
    前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、
    を備え、
    前記反射体領域内での前記キャビティ下部支持板の周辺の流路面積が、前記コアバレル寄りの位置に比べて前記隔壁寄りの位置で大きくなるように偏って分布していること、
    を特徴とする反射体制御原子炉。
  2. 前記キャビティ下部支持板に複数のキャビティ下部支持板流路孔が形成され、前記キャビティ下部支持板流路孔の流路面積が、前記コアバレル寄りの位置に比べて前記隔壁寄りの位置に大きくなるように偏って分布していること、
    を特徴とする請求項1に記載の反射体制御原子炉。
  3. 前記キャビティ下部支持板と前記隔壁との間の間隙が、前記キャビティ下部支持板と前記コアバレルの間の間隙よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の反射体制御原子炉。
  4. 炉心と、
    前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、
    前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、
    前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、
    前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、
    前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、
    を有し、
    1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、
    前記反射体は、
    中性子を反射する中性子反射部と、
    前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、
    前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、
    を備え、
    前記反射体領域内で、前記中性子反射部の周囲で前記隔壁寄りの位置に流動抵抗体が配置されていること、
    を特徴とする反射体制御原子炉。
  5. 前記流動抵抗体は、前記中性子反射部の前記隔壁寄りの位置に取り付けられて前記隔壁に向かって下降するように傾斜している下向きフィンを含むこと、を特徴とする請求項4に記載の反射体制御原子炉。
  6. 炉心と、
    前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、
    前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、
    前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、
    前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、
    前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、
    を有し、
    1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、
    前記反射体は、
    中性子を反射する中性子反射部と、
    前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、
    前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、
    前記キャビティ部の周辺で水平方向に広がる対流抑制板と、
    を備えること、を特徴とする反射体制御原子炉。
  7. 炉心と、
    前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、
    前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、
    前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、
    前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、
    前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、
    を有し、
    1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、
    前記反射体は、
    中性子を反射する中性子反射部と、
    前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、
    前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、
    前記中性子反射部の下部に取り付けられて水平方向に広がる反射体下部支持板と、
    を備え、
    前記反射体下部支持板と前記隔壁コアバレルとの間の間隙が、前記反射体下部支持板と前記隔壁の間の間隙よりも大きいこと、を特徴とする反射体制御原子炉。
  8. 炉心と、
    前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、
    前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、
    前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、
    前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、
    前記反射体領域の下端部に配置されて1次冷却材を前記反射体領域内に導入する反射体領域入口部材と、
    前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体、中性子遮へい体および反射体領域入口部材を収容する原子炉容器と、
    を有し、
    1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、
    前記反射体は、
    中性子を反射する中性子反射部と、
    前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、
    前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、
    を備え、
    前記反射体領域入口部材は、前記反射体領域へ流入する1次冷却材の流路の面積が、前記隔壁寄りの位置に比べて前記コアバレル寄りの位置で大きくなるように偏って分布するように形成されていること、
    を特徴とする反射体制御原子炉。
  9. 前記反射体領域入口部材には、前記隔壁よりも前記コアバレル寄りの位置に丸孔が形成されていること、を特徴とする請求項8に記載の反射体制御原子炉。
  10. 前記反射体領域入口部材には、前記隔壁よりも前記コアバレル寄りの位置で前記コアバレルの周方向に延びるスリットが形成されていること、を特徴とする請求項8に記載の反射体制御原子炉。
  11. 炉心と、
    前記炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、
    前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、
    前記反射体領域内を上下移動可能に配置された反射体と、
    前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、
    前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、
    を有し、
    1次冷却材が、前記炉心内および反射体領域内を上方に向かって流れ、前記隔壁の外面と前記原子炉容器の内面との間を下方に向かって流れるように構成された反射体制御原子炉であって、
    前記反射体は、
    中性子を反射する中性子反射部と、
    前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、
    前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、
    前記キャビティ部の周辺で1次冷却材の上向きの流れを斜めに逸らせて水平方向の流れを促進する逸らせ部材と、
    を備えること、を特徴とする反射体制御原子炉。
  12. 前記逸らせ部材は、前記キャビティ部の外周に沿って螺旋状に巻かれた螺旋部材を含むこと、を特徴とする請求項11に記載の反射体制御原子炉。
  13. 前記螺旋部材は、その横断面形状が水平方向に扁平に延びた板状であること、を特徴とする請求項12に記載の反射体制御原子炉。
  14. 前記逸らせ部材は、水平に対して傾斜した傾斜板を含むこと、を特徴とする請求項11に記載の反射体制御原子炉。
  15. 炉心と炉心の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状のコアバレルと、
    前記コアバレルの水平方向の周囲を取り囲む環状の反射体領域を形成するようにその反射体領域の水平方向の周囲を取り囲んで配置された筒状の隔壁と、
    前記隔壁の水平方向の周囲を取り囲んで配置された中性子遮へい体と、
    前記炉心、コアバレル、隔壁、反射体および中性子遮へい体を収容する原子炉容器と、
    を有する反射体制御原子炉の前記反射体領域内を上下移動可能に配置される反射体であって、
    中性子を反射する中性子反射部と、
    前記中性子反射部の上に取り付けられて水平に広がるキャビティ下部支持板と、
    前記キャビティ下部支持板の上に取り付けられて密閉された中空筒状のキャビティ部と、
    を備え、
    前記反射体領域内での前記キャビティ下部支持板の周辺の流路面積が、前記コアバレル寄りの位置に比べて前記隔壁寄りの位置で大きくなるように偏って分布していること、
    を特徴とする反射体。
JP2010184638A 2010-08-20 2010-08-20 反射体制御原子炉および反射体 Withdrawn JP2012042368A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010184638A JP2012042368A (ja) 2010-08-20 2010-08-20 反射体制御原子炉および反射体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010184638A JP2012042368A (ja) 2010-08-20 2010-08-20 反射体制御原子炉および反射体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012042368A true JP2012042368A (ja) 2012-03-01

Family

ID=45898861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010184638A Withdrawn JP2012042368A (ja) 2010-08-20 2010-08-20 反射体制御原子炉および反射体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012042368A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105849817A (zh) * 2013-12-10 2016-08-10 阿科姆工程合资(控股)公司 一种快中子反应堆及一种快中子反应堆的中子反射层组件
CN107408414A (zh) * 2015-04-02 2017-11-28 科利尔株式会社 利用热膨胀原理使反射体热变移位的负载跟随小型化核能发电***

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105849817A (zh) * 2013-12-10 2016-08-10 阿科姆工程合资(控股)公司 一种快中子反应堆及一种快中子反应堆的中子反射层组件
CN107408414A (zh) * 2015-04-02 2017-11-28 科利尔株式会社 利用热膨胀原理使反射体热变移位的负载跟随小型化核能发电***
CN107408414B (zh) * 2015-04-02 2019-05-28 科利尔株式会社 利用热膨胀原理使反射体热变移位的负载跟随小型化核能发电***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8295425B2 (en) Fast reactor having reactivity control reflector
US5043135A (en) Method for passive cooling liquid metal cooled nuclear reactors, and system thereof
JP6236463B2 (ja) 原子炉
JP6395802B2 (ja) 原子炉システムと方法
JPS5829879B2 (ja) 原子炉
JP6541680B2 (ja) 圧力降下の少ない原子燃料集合体下部ノズル
JP4825763B2 (ja) 反射体制御方式の高速炉
JP4886220B2 (ja) 高速炉
JP2012042368A (ja) 反射体制御原子炉および反射体
JP5558779B2 (ja) 反射体制御原子炉
JP5443199B2 (ja) 高速増殖炉の炉心構造
JP2019502912A (ja) 放射性物質を輸送および/または保管するためのパッケージング用の、自然対流により放熱するための改良された構造
US7693250B2 (en) Fast reactor controlled with a reflector
KR20120125012A (ko) 원자로
JP5896711B2 (ja) 高速炉用燃料集合体構造及び高速炉内の燃料集合体配置構造
KR20170040552A (ko) 분산형 내부 덕트를 가진 한국형 액체금속냉각로 핵연료 집합체
JP7394041B2 (ja) 原子炉
JP6808765B2 (ja) 高速炉の制御棒案内管
JP2005274555A (ja) 原子炉燃料集合体における軸方向に長さを変えた部分長燃料ロッド
KR20140063733A (ko) 홈이 있는 핵연료 조립체 구성요소 삽입체
RU2787572C1 (ru) Жидкосолевой ядерный реактор с активной зоной полостного типа
JP2011080886A (ja) 反射体制御方式の高速炉およびそれに用いる反射体
KR101141295B1 (ko) 부착형 지지구조체를 갖는 원자력연료봉
JP2018004445A (ja) 高速炉用燃料集合体及びそれを装荷する高速炉の炉心
JP2012103164A (ja) 高速炉の炉心

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20131105