JP2011172819A - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】造影効果が良好なタイミングでモニタリングスキャンから本スキャンへ移行することができるX線コンピュータ断層撮影装置の提供。
【解決手段】 スキャン機構10は、造影剤が注入された被検体にCTスキャンを実行し、前記被検体に関する時系列の投影データを収集する。画像発生部34は、収集された時系列の投影データに基づいて被検体に関する時系列のCT画像のデータを発生する。ROI設定部36は、発生された時系列のCT画像上に関心領域を設定する。時間濃度曲線生成部38は、設定された関心領域に関する時間濃度曲線を前記時系列のCT画像のデータに基づいて生成する。判定部42は、生成された時間濃度曲線の形状に基づいて、モニタリングスキャンをスキャン機構10に継続させるのか、あるいは本スキャンをスキャン機構10に実行させるのかを判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、造影剤が注入された被検体をX線でスキャンするX線コンピュータ断層撮影装置に関する。
被検体の血管をCT画像上で画像診断するために、被検体に造影剤が注入される。X線コンピュータ断層撮影装置は、造影剤が注入された被検体をX線でスキャンしている。
造影剤を利用したX線コンピュータ断層撮影装置によるスキャンの応用の一つとして、造影剤濃度に応じてスキャンを開始させる機能が開発されている。具体的には、X線コンピュータ断層撮影装置は、本スキャン前に、造影剤濃度のモニタリングのためのスキャンを行なう。X線コンピュータ断層撮影装置は、造影剤が注入された被検体を繰り返しモニタリングスキャンし、CT画像上に設定された関心領域のCT値をモニタリングする。そして、CT値が予め設定された閾値に到達したことを契機として、X線コンピュータ断層撮影装置は、モニタリングスキャンから本スキャンへ移行している。
特開平10―127621号公報
モニタリングスキャンから本スキャンへの移行のための閾値は、造影効果の良好な、例えば、CT値のピークやピーク周辺に設定されることが望ましい。しかし、被検体により血流動態は異なる。そのため、被検体に応じて適切な閾値を予め設定することは大変な困難である。閾値が適切なCT値に設定されないことの弊害の1つとして、例えば、被検体によってはCT値が閾値に到達しない場合がある。この場合、本スキャンが実行されない虞がある。また、被検体によってはCT値が閾値を大きく超えてしまう場合もある。この場合、造影剤が診断部位に十分に行き渡る前に本スキャンが実行される虞がある。このように、適切な造影効果が得られるCT値に閾値を設定することは、大変困難である。
本発明の目的は、造影効果が良好なタイミングでモニタリングスキャンから本スキャンへ移行することができるX線コンピュータ断層撮影装置を提供することを目的とする。
本発明の第1局面に係るX線コンピュータ断層撮影装置は、造影剤が注入された被検体に第1のCTスキャンを実行し、前記被検体に関する時系列の投影データを収集するスキャン機構と、前記収集された時系列の投影データに基づいて前記被検体に関する時系列のCT画像のデータを発生する発生部と、前記発生された時系列のCT画像上に関心領域を設定する設定部と、前記設定された関心領域に関する時系列のCT値変化を前記時系列のCT画像のデータに基づいて生成する生成部と、前記生成されたCT値変化の形状に基づいて、前記第1のCTスキャンを前記スキャン機構に継続させるのか、あるいは前記第1のCTスキャンとは異なるスキャン条件を有する第2のCTスキャンを前記スキャン機構に実行させるのかを判定する判定部と、を具備する。
本発明によれば、造影効果が良好なタイミングでモニタリングスキャンから本スキャンへ移行することができるX線コンピュータ断層撮影装置を提供することが実現する。
本発明の実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の構成を示す図。 本実施形態に係るCTスキャンの概略的なスキャンシーケンスを、横軸を時間[s]、縦軸を管電流[mA]で示した図。 図1のX線絞りにより設定される第1照射野サイズ(モニタリングスキャン用の照射野サイズ)を有するX線を模式的に示す図。 図1のX線絞りにより設定される第2照射野サイズ(本スキャン用の照射野サイズ)を有するX線を模式的に示す図。 図1の画像発生部により発生される、胸部に関するCT画像の時間変化を模式的に示す図。 図1の時間濃度曲線生成部により発生される、図3の第1ROIに関する時間濃度曲線と図3の第2ROIに関する時間濃度曲線とを示す図。 図1のシステム制御部の制御のもとに行なわれる第1の移行処理の典型的な流れを示す図。 図7のステップSA6における判定処理を示す図。 図1のシステム制御部の制御のもとに行なわれる第2の移行処理の典型的な流れを示す図。 図9のステップSB6における判定処理を示す図。 図1の表示部に表示される移行条件の設定画面(ユーザインターフェース)を示す図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係わるX線コンピュータ断層撮影装置を説明する。
なお、X線コンピュータ断層撮影装置には、X線管とX線検出器とが1体となって被検体の周囲を回転するROTATE/ROTATEタイプや、リング状に多数の検出素子が配列され、X線管のみが被検体の周囲を回転するSTATIONARY/ROTATEタイプ等様々なタイプがあるが、いずれのタイプでも本実施形態は適用可能である。ここでは、ROTATE/ROTATEタイプとして説明する。
また、X線コンピュータ断層撮影装置により利用される画像再構成法には、フルスキャン法とハーフスキャン法とがある。フルスキャン法では、1スライスのCT画像のデータを再構成するために、被検体の周囲1周、すなわち約2π[rad]分の投影データが必要である。また、ハーフスキャン法では、1スライスの画像データを再構成するために、π+α[rad](α:ファン角)分の投影データが必要である。本実施形態は、フルスキャン法とハーフスキャン法とのいずれの方法も適用可能である。しかし、以下、説明を具体的に行なうため本実施形態は、フルスキャン法を採用するとする。
本実施形態においては、プレスキャン、本スキャン、及びモニタリングスキャンが行われる。プレスキャンは、造影剤が注入される前に行なわれる。本スキャンは、画像診断のために行なわれる。本スキャンは、造影剤が注入され後であって、造影剤が十分に充満した時に行なわれる。モニタリングスキャンは、造影剤濃度のモニタリングのために行なわれる。モニタリングスキャンは、造影剤が注入された後であって、造影剤が十分に充満する前に複数回実行される。モニタリングスキャンは、プレスキャンと本スキャンとの間に行なわれる。本実施形態に係るCTスキャンは、モニタリングスキャンが中心である。従って以下の本実施形態の説明において、特に言及しない限りCTスキャンは、モニタリングスキャンであるものとする。
また、本実施形態におけるスキャン領域は、造影剤が流入される領域であれば被検体Pのどの部位にも適用可能である。ただし以下の説明を具体的に行なうため、スキャン領域は被検体Pの胸部であるとする。また、本スキャンにおける画像診断対象は、心臓であるとする。
図1は、本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置1の構成を示す図である。図1に示すように、スキャン機構(ガントリ)10とコンピュータ30とを搭載する。
スキャン機構10は、被検体PをX線でCTスキャンするための様々な機構を有する。スキャン機構10は、コンピュータ30内のスキャン制御部44による制御に従って、CTスキャンを繰り返し実行する。
スキャン機構10は、円環又は円板状の回転フレーム12を回転可能に支持する。回転フレーム12の内周側には、天板14に載置された被検体Pが挿入されるスキャン領域が形成される。本実施形態において、被検体Pには、血管をCT画像上で視認するための造影剤が注入されている。天板14は、図示しない寝台により長手方向と上下方向とに沿ってスライド可能に支持されている。
ここで、XYZ直交座標系を定義する。Z軸は、回転フレーム12の回転軸に規定される。天板14は、長手方向がZ軸方向に平行するように配置される。X軸は、水平方向の軸に規定され、Y軸は、鉛直方向の軸に規定される。
回転フレーム12は、天板14に載置された被検体Pを挟んで対向するようにX線管16とX線検出器18とを有する。回転フレーム12は、回転駆動部20からの駆動信号の供給を受けてX線管16とX線検出器18とを連続回転させる。
X線管16は、高電圧発生部22から高電圧の印加とフィラメント電流の供給とを受けてX線を発生する。被検体へのX線の照射時間間隔は、例えば、1秒に10回である。高電圧発生部22は、コンピュータ30内のスキャン制御部44による制御に従ってX線管16に高電圧を印加し、フィラメント電流を供給する。X線管16のX線照射口側には、X線絞り(X線コリメータ)24が取り付けられている。X線絞り24は、X線管16から発生されたX線の照射野を限定する。具体的には、X線絞り24は、X線を遮蔽する物質から構成された複数の絞り羽根を移動可能に支持している。絞り羽根は、例えば、鉛により形成される。複数の絞り羽根の位置が調整されることで、X線照射野のサイズや形状が変化される。X線絞り24は、スキャン制御部44からの駆動信号の供給を受けて絞り羽根を移動する。
X線検出器18は、X線管16から発生され被検体Pを透過したX線を検出し、検出されたX線の強度に応じた電流信号を生成する。X線検出器18には、データ収集回路(DAS)26が接続されている。
データ収集回路26は、スキャン制御部44による制御に従ってX線検出器18から電流信号を収集する。データ収集回路26は、収集された電流信号を増幅し、増幅された電流信号をデジタル変換することによって、デジタル信号である投影データを生成する。投影データは、生成されるたびに非接触データ伝送部26を介してコンピュータ30に供給される。スキャン機構10によりCTスキャンが繰り返されることで、時系列の投影データが生成され、コンピュータ30に供給される。
コンピュータ30は、前処理部32、画像発生部34、ROI設定部36、濃度指標計算部38、平滑化部40、判定部42、スキャン制御部44、表示部46、操作部48、記憶部50、及びシステム制御部52を備える。
前処理部32は、データ収集回路26からリアルタイムに供給される投影データに対数変換や感度補正等の前処理を施す。前処理により画像再構成に利用される投影データが生成される。
画像発生部34は、前処理が施された投影データに基づいて、被検体Pに関するCT画像データをリアルタイムで発生する。換言すれば、画像発生部34は、時系列の投影データに基づいて時系列のCT画像データを再構成する。
ROI設定部36は、再構成されたCT画像データに造影剤濃度のモニタリングのためのROI(関心領域:region of interest)を設定する。ROIは、血管領域等の造影剤が流入する領域に設定される。ROIは、画像処理により自動的に設定されてもよいし、操作部48を介して手動的に設定されてもよい。ROIは、時系列のCT画像上の同一位置に設定される。
時間濃度曲線生成部38は、設定されたROIに関する時間濃度曲線を時系列のCT画像データに基づいて生成する。時間濃度曲線は、CT値の時間変化を示す曲線である。時間濃度曲線生成部38は、CT画像が発生される毎に時間濃度曲線を生成する。CT画像は、例えば、1秒間に10枚の割合で生成される。これに伴い、時間濃度曲線は、1秒間に10回の割合で更新される。換言すれば、1秒間に10回の割合で時間濃度曲線上にデータ(点)がプロットされる。このように実際には、時間濃度曲線上のデータは、連続的に配列されているのではなく、離散的に配列されており、厳密に言えば曲線(線)ではない。しかしながら、本実施形態においては、離散的なデータ配列も曲線と呼ぶことにする。なお、時間濃度曲線生成部38は、離散的なデータ間を線形補間することにより厳密な曲線を生成してもよい。
平滑化部40は、生成された時間濃度曲線に含まれるノイズ成分を低減するために、時間濃度曲線を平滑化する。平滑化部40は、時間濃度曲線が生成される毎に平滑化を実行する。
判定部42は、平滑化された時間濃度曲線の形状に基づいて、スキャン機構10にモニタリングスキャンを継続させるか、あるいは、スキャン機構10に本スキャンを実行させるのかを判定する。具体的には、判定部42は、時間濃度曲線が特定の形状に基づく移行条件を満足するか否かを判定する。特定の形状は、スキャン領域に造影剤が充満している際に時間濃度曲線が描く形状である。モニタリングスキャンを継続させると判定された場合(すなわち、時間濃度曲線が特定の形状を有していないと判定された場合)、その旨の継続信号がスキャン制御部44に供給される。一方、本スキャンを実行させると判定された場合(すなわち、時間濃度曲線が特定の形状を有していると判定された場合)、その旨の移行信号がスキャン制御部44に供給される。
スキャン制御部44は、被検体PをX線でCTスキャンするためにスキャン機構10を制御する。上述のように、スキャン制御部44は、プレスキャン、モニタリングスキャン、及び本スキャンを行なう。スキャン制御部44は、モニタリングスキャン中に継続信号が供給された場合、モニタリングスキャンを継続するためにスキャン機構10(具体的には、回転駆動部20、高電圧発生部22、X線絞り24、及びデータ収集回路26)を制御する。一方、スキャン制御部44は、モニタリングスキャン中に移行信号が供給された場合、モニタリングスキャンから本スキャンに移行させるためにスキャン機構10(具体的には、回転駆動部20、高電圧発生部22、X線絞り24、及びデータ収集回路26)を制御する。
表示部46は、CT画像や時間濃度曲線を表示デバイスに表示する。表示デバイスとしては、例えばCRTディスプレイや、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等が利用可能である。
操作部48は、操作者からの各種指令や情報入力を受け付ける。例えば、操作部48は、ユーザにより入力デバイスを介してROIの設定位置を入力する。入力デバイスとしては、キーボードやマウス、スイッチ等が利用可能である。
記憶部50は、投影データやCT画像のデータ、時間濃度曲線のデータを記憶する。また、記憶部50は、X線コンピュータ断層撮影装置の制御プログラムを記憶している。この制御プログラムは、時間濃度曲線の形状に応じてモニタリングスキャンから本スキャンへ移行させる機能を有している。
システム制御部52は、X線コンピュータ断層撮影装置1の中枢として機能する。具体的には、システム制御部52は、記憶部50に記憶されている制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従って各部を制御する。これによりシステム制御部52は、時間濃度曲線の形状に応じてモニタリングスキャンから本スキャンへ移行させることができる。
以下、X線コンピュータ断層撮影装置1の動作例について説明する。まずは、本実施形態に係るCTスキャンの概略的なスキャンシーケンスについて説明する。
図2は、本実施形態に係るCTスキャンの概略的なスキャンシーケンスを、横軸を時間[s]、縦軸を管電流[mA]で示した図である。図2に示すように、本実施形態においてはスキャン制御部44により制御のもと、プレスキャン、モニタリングスキャン、及び本スキャンが行われる。ここで、時刻t1にプレスキャンが行なわれるとする。プレスキャンは、被検体Pに造影剤が注入される前に1回のみ行なわれる。プレスキャンにより得られたCT画像上でモニタリングのためのROIの位置や大きさが決定される。次に時刻t2において被検体Pへの造影剤の注入が開始されるとする。そして造影剤注入後の時刻t3においてモニタリングスキャンが開始されるとする。時刻t3後モニタリングスキャンが継続される。時刻t3、時刻t4と時間が経過するに従ってROIにおける造影剤濃度が濃くなる。そして時刻t5において、判定部42によりモニタリングスキャンから本スキャンへ移行すると判定されるとする。すなわち、時刻t5においてモニタリングスキャンが終了する。そして時刻t5後の時刻t6において本スキャンが実行されるとする。時刻t5と時刻t6との時間間隔は、モニタリングスキャンから本スキャンへの移行期間である。移行期間は、例えば、1秒から2秒程度である。
図2に示すように、例えば、画像診断のための本スキャンは、スキャン制御部44の制御に従って管電流500mAで実行される。ROIの位置決め等のためのプレスキャンは、スキャン制御部44の制御に従って本スキャンよりも低い、例えば、管電流100mAで行なわれる。造影剤濃度のモニタリングのためのモニタリングスキャンは、スキャン制御部44の制御に従ってプレスキャンよりもさらに低い、例えば、管電流50mAで行なわれる。
本スキャンにおけるスキャン領域がボリューム(3次元領域)の場合、被爆量低減等のため、プレスキャン時及びモニタリングスキャン時におけるX線の照射野サイズ(第1照射野サイズ)が、本スキャンにおけるX線の照射野サイズ(第2照射野サイズ)よりも狭くなるように設定される。
図3は、X線絞り24により設定される第1照射野サイズ(モニタリングスキャン用の照射野サイズ)を有するX線を模式的に示す図である。図4は、X線絞り24により設定される第2照射野サイズ(本スキャン用の照射野サイズ)を有するX線を模式的に示す図である。図3と図4とは、X線をX軸方向から見た図である。図3に示すように、第1照射野サイズの場合、X線は、例えば、X線絞り24によりファンビームに成形される。モニタリングスキャンから本スキャンへの移行期間において、X線絞り24は、X線のコーン角(Z軸に沿う広がり角度)を拡大するために絞り羽根を移動させる。この絞り羽根の移動によりX線は、図4に示すように、コーンビームに成形される。
次に、造影剤によるCT画像の時間変化と時間濃度曲線とについて説明する。図5は、画像発生部34により発生される、胸部に関するCT画像の時間変化を模式的に示す図である。図5の(a)は、図2の時刻t1や時刻t2に関するCT画像の模式図、図5の(b)は、図2の時刻t4に関するCT画像の模式図、図5の(c)は、図2の時刻t5や時刻t6に関するCT画像の模式図である。なお図5の各CT画像は、被検体Pの足側から見たアキシャル断面(XY断面)に関するものとする。また、CT値が高いほど画素領域は白く描出され、CT値が低いほど画素領域は黒く描出されるものとする。また、第1ROI61は、比較的心臓の拍動等による位置ずれが少ない、下行大動脈に対応する画素領域(下行大動脈領域)71に設定され、第2ROI63は、右心室に対応する画素領域(右心室領域)73に設定されるものとする。図6は、時間濃度曲線生成部38により発生される、図3の第1ROI61に関する時間濃度曲線と図3の第2ROI63に関する時間濃度曲線とを示す図である。
図5に示すように、時刻t1や時刻t2においては、まだ右心房、右心室、左心房、左心室、及び下行大動脈には造影剤が存在しない。従って、時刻t1や時刻t2に関するCT画像上には、右心室領域73、右心房に対応する画素領域(右心房領域)75、左心房に対応する画素領域(左心房領域)77、左心室に対応する画素領域(左心室領域)79、及び下行大動脈領域71が描出されていない。また、CT画像には、肺に対応する画素領域(肺領域)81や背骨に対応する画素領域(背骨領域)83等が描出されている。
図5の(b)に示すように、時刻t4においては、まず右心室と右心房とに造影剤が充満する。従って、右心室領域73と右心房領域75とのCT値はピークに到達し、白く描出される。また、時刻t4において、右心室と右心房とから流出した造影剤は、肺を循環した後、左心房、左心室、及び下行大動脈に造影剤が流入し始めている。しかし、時刻t4において左心房、左心室、及び下行大動脈には造影剤が充満していない。従って、時刻t4においては左心房領域77、左心室領域79、及び下行大動脈領域71は、右心室領域73と右心房領域75とに比べてより黒く描出される。なおモニタリングスキャンの開始タイミングによっては、モニタリングスキャン開始時において図5の(b)の造影状態になることもある。
図5の(c)に示すように、時刻t5や時刻t6においては、右心室と右心房とから造影剤が流出し始めているため、この時点において右心房と右心室とには造影剤が充満していない。従って、時刻t5や時刻t6においては、右心室領域73と右心房領域75とは、時刻t4よりも黒く描出される。また、時刻t5や時刻t6においては、左心房、左心室、及び下行大動脈に造影剤が充満する。従って、左心房領域77、左心室領域79、及び下行大動脈領域71のCT値はピークに到達し、時刻t4よりも白く描出される。
本スキャンは、画像診断を目的とするため、CT値がピークやピーク付近(プラトー:plateau)にあるときに実行されるのがよい。一方、典型的には、造影剤の時間濃度曲線は、同様な形状を有している。すなわち時間濃度曲線上においてCT値は、造影剤注入開始時点から上昇し始めて、やがてピークに到達し、下降する。判定部42は、リアルタイムに生成される時間濃度曲線が移行条件を満足するか否かに応じて、最新のCT値がピーク付近にあるか否かをリアルタイムに判定する。判定部42は、最新のCT値がピーク付近にあると判定された場合、モニタリングスキャンから本スキャンへの移行タイミングであると判定する。
以下、システム制御部52の制御のもとに行なわれるモニタリングスキャンから本スキャンへの移行処理について説明する。移行処理は、本スキャンへの移行タイミングの違いに応じて2種類に分けられる。第1の移行処理は、最新のCT値がピーク直前にある時に本スキャンへ移行することを目的とする。第2の移行処理は、最新のCT値がピーク直後にある時に本スキャンへ移行することを目的とする。第1の移行処理に関する移行条件と第2の移行処理に関する移行条件とを異なっている。まずは、第1の移行処理について説明する。
図7は、システム制御部52の制御のもとに行なわれる第1の移行処理の典型的な流れを示す図である。システム制御部52は、スキャン制御部44にモニタリングスキャンを実行させる(ステップSA1)。ステップS1においてスキャン制御部44は、モニタリングスキャンのためのスキャン条件に従ってスキャン機構10を制御する。モニタリングスキャンにおけるスキャン領域は、被検体の胸部に関するスライス断面であるとする。また、モニタリングスキャンは、例えば、1秒間に10回程度の間隔で繰り返し行なわれる。1回のモニタリングスキャン毎に、スライス断面に関する投影データが生成される。生成された投影データは、1スライス断面毎にリアルタイムにコンピュータ30に供給される。
ステップSA1が行なわれるとシステム制御部52は、画像発生部34に発生処理を行なわせる(ステップSA2)。ステップSA2において画像発生部34は、投影データを再構成処理して、スライス断面に関するCT画像のデータを発生する。
ステップSA2が行なわれるとシステム制御部52は、ROI設定部36に設定処理を行なわせる(ステップSA3)。ステップSA3においてROI設定部36は、ステップSA2において発生されたCT画像上にROIを設定する。ROIの位置や大きさは、予め操作者により操作部48を介して設定されている。例えば、プレスキャンにより発生されたCT画像上においてROIの位置や大きさが設定される。ROI設定部36は、予め設定されている位置や大きさと同一の位置や大きさにROIを自動的に設定する。以下の説明を具体的に行なうため、ROIは、下行大動脈領域に設定されるものとする。
ステップSA3が行なわれるとシステム制御部52は、時間濃度曲線生成部38に生成処理を行なわせる(ステップSA4)。ステップSA4において時間濃度曲線生成部38は、ステップSA3において設定されたROIに関する時間濃度曲線を生成する。より詳細には、時間濃度曲線生成部38は、ステップSA3において設定されたROI中のCT値の特性を表す指標を計算する。指標としては、例えば、ROIを構成する複数の画素の平均CT値や中央値、重心値が適用される。以下の説明を具体的に行なうため指標は、平均CT値であるとする。時間濃度曲線生成部38は、計算された平均CT値を横軸が時間に規定され、縦軸がCT値に規定された平面上にプロットする。このようにして時間濃度曲線生成部38は、CT画像が発生される毎に、ROIの平均CT値に基づいて時間濃度曲線を更新する。なおROIの大きさを大きくすることで、心臓の拍動や呼吸動による平均CT値の変動幅を低減することができる。ステップSA4において生成された時間濃度曲線は、典型的には、心臓の拍動、呼吸動、画像ノイズ、造影剤の流入状況等に由来するノイズを含んでいる。
ステップSA4が行なわれるとシステム制御部52は、平滑化部40に平滑化処理を行なわせる(ステップSA5)。ステップS5において平滑化部40は、ノイズを除去するため、ステップSA4において生成された時間濃度曲線に平滑化処理を施す。平滑化処理としては、例えば、移動平均法や曲線近似法(フィッティング)が適用される。移動平均法は、時間濃度曲線上に設定された平均対象の時間区間内にプロットされた複数の平均CT値の平均に基づいて行なわれる。平均対象の時間区間は、最新のスキャン時刻を基準として規定される。例えば、最新のスキャン時刻と、最新のスキャン時刻から遡って所定時間(例えば、1秒)までの時間区間が平均対象の時間区間に規定される。曲線近似は、多項式やガンマ関数等に基づいて行なわれる。なお本実施形態に係る平滑化処理は、移動平均法と曲線近似法とに限定されない。時間濃度曲線の形状を大きく崩すことなく、ノイズ成分を低減できる方法であれば、本実施形態に係る平滑化処理に適用可能である。
ステップSA5が行なわれるとシステム制御部52は、判定部42に判定処理を行なわせる(ステップSA6)。ステップS6において判定部42は、ステップSA5において生成された平滑化後の時間濃度曲線が移行条件を満足するか否か(上に凸となったか否か)を判定する。以下に図8を参照しながらステップSA6における判定処理について詳細に説明する。
図8は、ステップSA6における判定処理を示す図である。図8の(a)は、平滑化前の時間濃度曲線を示す図、図8の(b)は、平滑化後の時間濃度曲線を示す図、図8の(c)は、平滑化後の時間濃度曲線の1階微分曲線を示す図、図8の(d)は、平滑化後の時間濃度曲線の2階微分曲線を示す図である。なお、本スキャンの開始時刻T6においてROI内の造影剤濃度が最も高くなるものとする。
図8の(b)に示すように、平滑化後の時間濃度曲線においてCT値は、プレスキャンの開始時刻t3から上昇する。ピークP1(造影剤濃度が最も高い時刻におけるCT値)に近づくにつれてCT値の上昇度合(傾き)は、減少する。CT値の傾きが0の時刻は、CT値がピークに到達する時刻であると数学的に定義される。すなわち、平滑化後の時間濃度曲線は、時刻t3からしばらくの時間区間(時刻t3から時刻t4´まで)において、下に凸である。時刻t4´において平滑化後の時間濃度曲線は、変曲点P2を有する。そして時刻t4´以降において平滑化後の時間濃度曲線は、上に凸となる。
第1の移行処理において判定部42は、「CT値がピークに近づくにつれて、CT値の傾きは減少する」、という一般的に成立する時間濃度曲線の特性を移行条件に利用する。具体的には、判定部42は、ステップA5において平滑化された時間濃度曲線が上に凸であるか否かを判定する。上に凸か否かの判定方法は、時間濃度曲線の1階微分を利用する場合と、2階微分を利用する場合とがある。まずは、図8の(c)を参照しながら1階微分を利用する場合について説明する。
まず判定部42は、平滑化後の時間濃度曲線を時間微分し、図8の(c)に示すような時間濃度曲線の1階微分曲線を生成する。下に凸の区間(時刻t4〜時刻t4´)において、1階微分曲線上の1階微分値は、正(+)の範囲内で上昇し続ける。上に凸の区間(時刻t4´〜時刻t5)において、1階微分曲線上の1階微分値は、正(+)の範囲内で下降し続ける。1階微分曲線は、時刻t4´においてピークP3に到達する。
最新の1階微分曲線を生成すると判定部42は、最新の1階微分曲線がピークP3を有しているか否かを判定する(換言すれば、判定部42が最新の1階微分曲線のピークP3を検出するか否か)。最新の1階微分曲線がピークP3を有していないと判定した場合(最新の1階微分曲線のピークP3を検出しなかった場合)、判定部42は、最新の時間濃度曲線は上に凸でないと判定する。一方、最新の1階微分曲線がピークP3を有していると判定した場合(最新の1階微分曲線のピークP3を検出した場合)、判定部42は、最新の1階微分値がピークP3から所定値V1だけ下降しているか否かを判定する。最新の1階微分値がピークP3から所定値V1だけ下降していない場合、判定部42は、時間濃度曲線が上に凸でないと判定する。一方、最新の1階微分値がピークP3から所定値V1だけ下降している場合、判定部42は、時間濃度曲線が上に凸であると判定する。あるいは、判定部42は、最新の1階微分値がピークP3から下降し始めて所定時間T1経過していない場合、時間濃度曲線が上に凸でないと判定し、最新の1階微分値がピークP3から下降し始めて所定時間T1経過している場合、時間濃度曲線が上に凸であると判定してもよい。
次に図8の(d)を参照しながら2階微分を利用する場合について説明する。まず判定部42は、最新の1階微分曲線をさらに時間微分し、図8の(d)に示すような時間濃度曲線の2階微分曲線を生成する。下に凸の区間(時刻t4〜時刻t4´)において、2階微分曲線上の2階微分値は、正(+)の範囲内にある。上に凸の区間(時刻t4´〜時刻t5)において、2階微分曲線上の2階微分値は、負(−)の範囲内にある。2階微分値は、時刻t4´において0値P4となる。
最新の2階微分曲線を生成すると判定部42は、最新の2階微分曲線が0値P4を有しているか否かを判定する。最新の2階微分曲線が0値P4を有していないと判定された場合(判定部42が最新の2階微分曲線が0値であることを検出しなかった場合)、判定部42は、時間濃度曲線が上に凸でないと判定する。一方、最新の2階微分曲線が0値P4を有していると判定された場合(判定部42が最新の2階微分曲線が0値であることを検出した場合)、判定部42は、最新の2階微分値が0値P4から所定値V2だけ下降しているか否かを判定する。最新の2階微分値が0値P4から所定値V2だけ下降していないと判定された場合、判定部42は、時間濃度曲線が上に凸でないと判定する。一方、最新の2階微分値が0値P4から所定値V2だけ下降していると判定された場合、判定部42は、時間濃度曲線が上に凸であると判定する。あるいは、判定部42は、最新の2階微分値が負(−)になり始めて所定時間T2経過していない場合、時間濃度曲線が上に凸でないと判定し、最新の2階微分値が負(−)になり始めて所定時間T2経過した場合、時間濃度曲線が上に凸であると判定してもよい。
所定値V1や所定時間T1、所定値V2、所定時間T2等の基準値は、時間濃度曲線の特性を考慮して設定される。例えば、時間濃度曲線の傾きに応じて基準値の値を設定してもよい。例えば、時間濃度曲線の傾きが大きい場合、造影剤濃度が安定するまで時間がかかると推定される。従って、時間濃度曲線の傾きが大きくなるにつれて、基準値を大きく設定するとよい。逆に、時間濃度曲線の傾きが小さくなるにつれて、基準値を小さく設定するとよい。なお所定値V1や所定時間T1、所定値V2、所定時間T2等の基準値は、操作部48を介して任意に設定可能である。
ステップSA6において時間濃度曲線が上に凸でないと判定された場合(ステップS6:NO)、システム制御部52は、ステップSA1に戻る。そして再びステップSA1からステップSA6が繰り返される。このようにステップSA1からステップSA6までの処理は、最新の時間濃度曲線が上に凸であると判定されるまで繰り返される。換言すれば、ステップSA1からステップSA6までの処理は、最新の時間濃度曲線が上に凸であることを判定部42が検出するまで繰り返される。
そして、ステップSA6において時間濃度曲線が上に凸であると判定された場合(ステップSA6:YES)、システム制御部52は、スキャン制御部44に停止処理を行なわせる(ステップSA7)。ステップSA7においてスキャン制御部44は、スキャン機構10を制御して、プレスキャンを停止する。
また、システム制御部52は、時間濃度曲線が上に凸であると判定された場合、モニタリングスキャン中の息止め指示をしてもよい。息止め指示は、呼吸動のCT画像への悪影響を低減するために本スキャン前になされる。具体的には、息止め指示として、予め録音された息止め指示のための音声がスピーカー等を介して出力される。音声は、例えば、「息を吸ってとめてください」や「息を吐いてとめてください」等の息をとめる指示に関する内容であることが多い。なお、音声は、息をとめる以外の内容の指示であってもよい。
ステップSA7が行なわれるとシステム制御部52は、スキャン制御部44に本スキャンの実行処理を行なわせる(ステップSA8)。ステップSA8においてスキャン制御部44は、本スキャンのためのスキャン条件に従ってスキャン機構10を制御して、本スキャンを実行する。本スキャンは、天板14を静止させて行なう通常のスキャンであっても、天板14を移動させながら行うヘリカルスキャンであってもよい。また、本スキャンのスキャン領域は、ボリュームでなくスライスであってもよい。なおボリュームの場合、コーン角を考慮したフェルドカンプ(Feldkamp)再構成法であってもよい。また、ボリュームであってもコーン角が小さい場合(例えば、検出素子4列分)、検出素子列毎にCT画像を再構成し、各CT画像を平行ビームとみなしてボリュームデータを発生してもよい。
ステップSA8が行なわれるとシステム制御部44は、第1の移行処理を終了する。
上述のように、モニタリングスキャンから本スキャンへの移行は、時間濃度曲線が上に凸になったことを契機してなされる。また、モニタリングスキャンから本スキャンへの移行期間は、1秒から2秒程度である。これらのことを勘案すると、本スキャンの実行時は、最新のCT値がピーク付近に到達していると推定される。かくして第1の移行処理によれば、造影効果が良好な、最新のCT値がピーク直前にある時に本スキャンへ移行することができる。
次にシステム制御部52の制御のもとに行なわれる第2の移行処理について説明する。図9は、第2の移行処理の典型的な流れを示す図である。なお、第2の移行処理のステップSB1、SB2、SB3、SB4、SB5、SB7、及びSB8と第1の移行処理のステップSA1、SA2、SA3、SA4、SA5、SA7、及びSA8とは、それぞれ同一の処理内容であるので説明は省略し、ステップSB6のみ説明する。
ステップSB5が行なわれるとシステム制御部52は、判定部42に判定処理を行なわせる(ステップSB6)。ステップSB6において判定部42は、ステップSB5において生成された平滑化後の時間濃度曲線が移行条件を満足するか否か(時間濃度曲線がピークを有している否か)を判定する。以下に図10を参照しながらステップSB6における判定処理について詳細に説明する。
図10は、ステップSB6における判定処理を示す図である。図10の(a)は、平滑化前の時間濃度曲線を示す図、図10の(b)は、平滑化後の時間濃度曲線を示す図、図10の(c)は、平滑化後の時間濃度曲線の1階微分曲線を示す図である。なお図10においては、時刻t4´においてCT値がピークP5に到達するものとする。
第2の移行処理において判定部42は、「ピークを過ぎるとCT値は下降する」、という一般的に成立する時間濃度曲線の特性を移行条件に利用する。具体的には、判定部42は、平滑化後の時間濃度曲線がピークP5を有しているか否かを判定する。ピークP5を有しているか否かの判定方法は、平滑化後の時間濃度曲線をそのまま利用する場合と、平滑化後の時間濃度曲線の1階微分を利用する場合とがある。まずは、平滑化後の時間濃度曲線をそのまま利用する場合について説明する。
まず判定部42は、最新の平滑化後の時間濃度曲線における最大CT値を特定する。特定された最大CT値がピークP5であるか否かは現時点においては判定できない。次に判定部42は、最新のCT値が最大CT値から所定値V3だけ下降しているか否かを判定する。最新のCT値が最大CT値から所定値V3だけ下降していると判定された場合、判定部42は、平滑化後の時間濃度曲線がピークP5を有していないと判定する(換言すれば、判定部42は、最新の時間濃度曲線のピークを検出しなかった)。一方、最新のCT値が最大CT値から所定値V3よりも小さいと判定された場合、判定部42は、平滑化後の時間濃度曲線がピークP5を有していると判定する(換言すれば、判定部42は、最新の時間濃度曲線のピークを検出した)。あるいは、判定部42は、最新のCT値が最大CT値から下降し始めて所定期間T3経過していない場合、平滑化後の時間濃度曲線がピークP5を有していないと判定し、最新のCT値が最大CT値から下降し始めて所定期間T3経過した場合、平滑化後の時間濃度曲線がピークP5を有していると判定してもよい。
次に図10の(d)を参照しながら1階微分を利用する場合について説明する。まず判定部42は、平滑化後の時間濃度曲線を時間微分し、図10の(d)に示すような時間濃度曲線の1階微分曲線を生成する。CT値がピークへ向けて上昇している区間(時刻t3〜t4´)において1階微分値は、正(+)である。CT値がピークから下降している区間(時刻t4´〜t5)において1階微分値は、負(−)である。時刻t4´において1階微分値は、0値P6である。
最新の1階微分曲線を生成すると判定部42は、最新の1階微分曲線が0値P6を有しているか否かを判定する。0値P6を有していないと判定された場合(換言すれば、判定部42が最新の1階微分曲線が0値であることを検出しなかった場合)、判定部42は、平滑化後の時間濃度曲線がピークP5を有していないと判定する。一方、最新の1階微分曲線が0値P6を有していると判定された場合(換言すれば、判定部42が最新の1階微分曲線が0値であることを検出した場合)、判定部42は、最新の1階微分値が0値P6から所定値V4だけ下降しているか否かを判定する。最新の1階微分値が0値P6から所定値V4だけ下降していないと判定された場合、判定部42は、平滑化後の時間濃度曲線がピークを有さないと判定する。一方、最新の1階微分値が0から所定値V4だけ下降していると判定された場合、判定部は、時間濃度曲線がピークを有すると判定する。あるいは、判定部42は、1階微分値が負(−)になり始めて所定時間T4経過していない場合、時間濃度曲線がピークを有していないと判定し、1階微分値が負(−)になり始めて所定時間T4経過した場合、時間濃度曲線がピークを有していると判定してもよい。
第1の移行処理同様に、所定値V3や所定時間T3、所定値V4、所定時間T4等の基準値は、時間濃度曲線の特性を考慮して設定される。また、所定値V3や所定時間T3、所定値V4、所定時間T4等の基準値は、操作部48を介して任意に設定可能である。
ステップSB6において時間濃度曲線がピークを有していないと判定された場合(ステップS6:NO)、システム制御部52は、ステップSB1に戻る。そして再びステップSB1からステップSB6が繰り返される。このようにステップSB1からステップSB6までの処理は、最新の時間濃度曲線がピークを有すると判定されるまで繰り返される。換言すれば、ステップSB1からステップSB6までの処理は、判定部42が最新の時間濃度曲線のピークを検出するまで繰り返される。
そして、ステップSB6において時間濃度曲線がピークを有すると判定された場合(ステップSB6:YES)、換言すれば、ピークが検出された場合、システム制御部52は、スキャン制御部44にモニタリングスキャンを停止させ(ステップSB7)、スキャン制御部44に本スキャンを行なわせる(ステップSB8)。
ステップSB8が行なわれるとシステム制御部52は、第2の移行処理を終了する。
上述のように、モニタリングスキャンから本スキャンへの移行は、時間濃度曲線がピークを有することを契機してなされる。また、モニタリングスキャンから本スキャンへの移行期間は、1秒から2秒程度である。これらのことを勘案すると、本スキャンの実行時におけるCT値は、ピークよりも少し低下している程度に留まっていると推定される。従って本スキャンの実行時においては、また造影効果が良好であると推定される。かくして第2の移行処理によれば、造影効果が良好な、最新のCT値がピーク直後にある時に本スキャンへ移行することができる。
なお、モニタリングスキャンから本スキャンへの移行条件は、時間濃度曲線の形状に関する条件のみに限定されない。例えば、時間濃度曲線の形状に関する条件と時間濃度曲線のCT値に関する条件とを組み合わせてもよい。すなわち判定部42は、最新の時間濃度曲線が形状に関する条件とCT値に関する条件との両方を満足する場合、モニタリングスキャンから本スキャンへ移行すると判定する。一方、判定部42は、最新の時間濃度曲線が形状に関する条件とCT値に関する条件との少なくとも一方を満足しない場合、モニタリングスキャンを継続すると判定する。形状に関する条件としては、例えば、最新のCT値が予め設定された閾値以上又は以下である等が採用される。この場合の組み合わせの移行条件としては、例えば、時間濃度曲線が上に凸であり、且つ最新のCT値が250HU以上であること等が挙げられる。また、他の形状に関する条件としては、例えば、最新のCT値が基準時におけるCT値よりも所定値だけ上昇したか等でもよい。基準時としては、例えば、非造影時やモニタリングスキャンの開始直後等が採用される。このように時間濃度曲線の形状に関する条件とCT値に関する条件とを組み合わせることで、時間濃度曲線が異常な挙動を示す場合における移行条件の誤判定を軽減できる。
また、上記の第1の移行処理と第2の移行処理との説明においてROIは1箇所に設定されるものとした。しかしながら本実施形態は、これに限定する必要はなく、ROIは、複数個所に設定されてもよい。この場合、複数のROIのそれぞれについて時間濃度曲線が生成される。そして全ての時間濃度曲線が移行条件を満足する場合に、判定部42は、モニタリングスキャンから本スキャンへ移行すると判定する。1つでも移行条件を満足しない時間濃度曲線があれば判定部42は、モニタリングスキャンを継続すると判定する。移行条件としては、上述した全ての条件が選択的に適用される。
次に表示部46により表示される移行条件の設定画面(ユーザインターフェース)について説明する。図11は、移行条件の設定画面91の一例を示す図である。図11に示すように、設定画面91は、CT画像の表示領域93と移行条件の設定領域95とを有している。表示領域93には、プレスキャンにより発生されたCT画像が表示される。操作者は、CT画像を観察しながら操作部48を介してROIを設定する。ここでは、第1のROIと第2のROIとが設定されるものとする。設定領域95は、ROI毎の設定領域951、953を含む。設定領域951、953には、例えば、移行条件の種類を選択するためのチェックボックス97が選択可能に表示される。図11においては、時間濃度曲線の形状に関する条件として、「ピーク」と「上に凸」とが選択可能に表示される。「ピーク」は、上述の第1の移行処理に対応する。「上に凸」は、上述の第2の移行処理に対応する。また、時間濃度曲線のCT値に関する条件としては、閾値の入力欄98と比較式の選択欄99とが表示される。入力欄98には、操作部48を介して任意の閾値が入力される。選択欄99は、移行条件を満足のための最新のCT値と閾値との比較式が選択可能に表示される。例えば、選択欄99には、「以上」と「以下」とがプルダウンメニュー形式で選択可能に表示される。
さらに設定領域95には、モニタリングスキャンから本スキャンへの移行のためのオプション機能の選択領域955を含む。選択領域955には、オプション機能がチェックボックス97により選択可能に表示される。図11においては、モニタリングスキャン中の息止め指示の有無が選択可能に表示される。詳細設定ボタンBUが操作部48を介して選択されることにより、息止め指示の詳細設定画面が表示される。詳細設定画面において、例えば、息止め指示の出力タイミングが設定可能である。
上述の説明によりX線コンピュータ断層撮影装置1は、時間濃度曲線の形状に基づいてモニタリングスキャンから本スキャンへの移行タイミングを判断する。従ってX線コンピュータ断層撮影装置1は、ピーク時のCT値が異常に低かったり高かったりする場合であっても、ピークやピーク付近でモニタリングスキャンから本スキャンへ移行することができる。また、
かくして本実施形態によれば、造影効果が良好なタイミングでモニタリングスキャンから本スキャンへ移行することができるX線コンピュータ断層撮影装置を提供することが可能となる。
なお、本実施形態においてROIは、下行大動脈や右心室に設定されるとした。しかしながら、ROIの設定箇所はこれに限定されない。画像診断対象が心臓であるのであれば、ROIは、例えば、上行大動脈等の他の大動脈、左心室、左心房、右心房等に設定されてもよい。また、画像診断対象が肝臓であるのであれば大動脈、画像診断対象が頭部であるのであれ頚動脈にROIが設置されるとよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以上本発明によれば、造影効果が良好なタイミングでモニタリングスキャンから本スキャンへ移行することができるX線コンピュータ断層撮影装置の提供を実現することができる。
1…X線コンピュータ断層撮影装置、10…撮影機構、12…回転フレーム、14…天板、16…X線管、18…X線検出器、20…回転駆動部、22…高電圧発生部、24…X線絞り、26…データ収集回路(DAS)、28…非接触データ伝送部、30…コンピュータ、32…前処理部、34…画像発生部、36…ROI設定部、38…時間濃度曲線生成部、40…平滑化部、42…判定部、44…スキャン制御部、46…表示部、48…操作部、50…記憶部、52…システム制御部

Claims (5)

  1. 造影剤が注入された被検体に第1のCTスキャンを実行し、前記被検体に関する時系列の投影データを収集するスキャン機構と、
    前記収集された時系列の投影データに基づいて前記被検体に関する時系列のCT画像のデータを発生する発生部と、
    前記発生された時系列のCT画像上に関心領域を設定する設定部と、
    前記設定された関心領域に関する時系列のCT値変化を前記時系列のCT画像のデータに基づいて生成する生成部と、
    前記生成されたCT値変化の形状に基づいて、前記第1のCTスキャンを前記スキャン機構に継続させるのか、あるいは前記第1のCTスキャンとは異なるスキャン条件を有する第2のCTスキャンを前記スキャン機構に実行させるのかを判定する判定部と、
    を具備するX線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 前記判定部は、前記生成されたCT値変化のピーク又は前記生成されたCT値変化が上に凸であることを検出したことを契機として、前記スキャン機構に前記第2のCTスキャンを実行させると判定する、請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  3. 前記判定部は、前記生成されたCT値変化のピーク又は前記生成されたCT値変化が上に凸であることを検出しない場合、前記スキャン機構に前記第1のCTスキャンを継続させる、請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  4. 前記生成されたCT値変化を平滑化する平滑化部をさらに備え、
    前記判定部は、前記平滑化されたCT値変化の形状に基づいて前記第1のCTスキャンを継続するか、前記第2のCTスキャンを実行するかを判定する、
    請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  5. 前記判定部は、前記形状と予め設定された閾値との組み合わせに基づいて、前記第1のCTスキャンを前記スキャン機構に継続させるか、前記第2のCTスキャンを前記スキャン機構に実行させるのかを判定する、請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
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