JP2011144854A - 無励磁作動ブレーキおよびブレーキ内蔵型ギヤードモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、小型・高効率のブレーキ内蔵型ギヤードモータを提供する。
【解決手段】サイドプレート22とフィールドコア8間に円周等分割になるように設けられた複数の軸受25と、前記軸受25の外輪の形状に合わせた切り欠きにより接して配置されたアーマチェア6と、前記軸受25の外輪に接するように外周面が配置され、内周面に磁性体26を備えたブレーキディスク5と、前記ブレーキディスク5の前記磁性体26に対向して磁気的に結合するようにシャフト14の周方向に複数個配置された永久磁石28と、前記磁性体26と前記永久磁石28の間をキャン27により機械的に絶縁したものである。
【選択図】図1
【解決手段】サイドプレート22とフィールドコア8間に円周等分割になるように設けられた複数の軸受25と、前記軸受25の外輪の形状に合わせた切り欠きにより接して配置されたアーマチェア6と、前記軸受25の外輪に接するように外周面が配置され、内周面に磁性体26を備えたブレーキディスク5と、前記ブレーキディスク5の前記磁性体26に対向して磁気的に結合するようにシャフト14の周方向に複数個配置された永久磁石28と、前記磁性体26と前記永久磁石28の間をキャン27により機械的に絶縁したものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、ブレーキ内蔵型ギヤードモータに関するものである。
従来のブレーキ内蔵型ギヤードモータについて図2に基づいて説明する。これまで、発明者らは図2に示すブレーキ付サーボモータを開発しており、このようなブレーキ付モータに減速機を取付けたものが用いている(例えば、特許文献1参照)。図2において、ステータコア1はケイ素鋼板を積層したもので、その内周には複数の電機子巻線2が図示しない絶縁層を介して、円周方向に等間隔に配置されている。各電機子巻線を結線基板10に半田づけした後、ステータコア1、電機子巻線2、結線基板10は樹脂モールド9により一体に固着される。モールド後、ステータコア1とフレーム3は焼バメ又は接着により固定される。
電機子巻線2は通電により発熱し、その熱はステータコア1を通してフレーム3に伝達される。従来例ではフレーム3をアルミニウムで構成している。電機子巻線2の内周には空隙を介して永久磁石4が対向配置されている。
永久磁石4は、リング磁石または複数のセグメント磁石により構成され、所定の極数となるよう着磁されており、軟磁性材料で構成されたロータヨーク15の外周に接着固定されている。ロータヨーク15は内径側に窪ませた略カップ形状としている。このロータヨーク15はシャフト14と同心に固定され、シャフト14はL側軸受12、反L側軸受13により回転自在に支持されている。Lブラケット11はフレーム3と一体に形成されており、L側軸受12の外輪がLブラケット11に勘合されている。反L側軸受13の外輪はブレーキのフィールドコア8と一体に形成された反L軸受ハウジング16に勘合されており、フィールドコア8の外周は図示しないボルトによりフレーム3に固定されモータ部を構成している。
次に、ブレーキ部を説明する。フィールドコア8は同心のスロットを有した円筒形状のもので、鉄などの軟磁性材料で構成されている。ブレーキコイル7は、図示しないボビンに円筒形状に巻回し、フィールドコア8の溝に挿入後、樹脂モールド等により固着されている。フィールドコア8の外周にはブレーキディスク5をアーマチェア6とサイドプレート22に押付けるため、図示しないコイルばねが配置されている。
ブレーキディスク5はアーマチェア6とサイドプレート22の間に配置されており、ハブ23を介してシャフト14に取付けられている。アーマチェア6の外周には図示しないカラに合わせた切欠きが設けられており、カラに沿って軸方向に自在に摺動し、円周方向に回転しないよう取付けられている。サイドプレート22は図示しないカラを介してフィールドコア8に固定されている。
次にブレーキの動作について説明する。ブレーキコイルに通電していない状態ではコイルばねの力によりブレーキブレーキディスク5はアーマチェア6とサイドプレート22に押付けられ拘束されている。ブレーキディスク5はハブ23を介してシャフト14に取付けられているため、シャフト14も回転しない。コイル7に通電すると磁気吸引力によってアーマチェア6がフィールド8に吸着するので、ブレーキディスク5は回転自在となり、ブレーキが開放される。
図3は別の従来のブレーキ内蔵型ギヤードモータを示したものである。図3(a)は
側断面図を示し、図3(b)はA−A‘の正断面図である。減速機30には、潤滑のため図示しない規定量のグリースが封入されており、モータ側へグリースが侵入するのを防止するため、オイルシール24が設けられている。本従来例では、Lブラケットが存在せず、減速機のモータ側取付け面と空隙を介して、樹脂モールド9と電機子巻線2が配置されている。また、図示しないL側軸受を減速機30と一体に設け、軸方向の長さを低減している。減速機の高速軸と一体に成形されたシャフト14にはハブ23が固着されており、ハブ23外周とブレーキディスク5の内周に設けられた、スプライン21によりブレーキディスク5はラジアル方向には拘束され、軸方向には移動可能となるよう取付けられている。フィールドコア8は同心のスロットを有した円筒形状のもので、鉄などの軟磁性材料で構成されている。ブレーキコイル7は、図示しないボビンに円筒形状に巻回し、フィールドコア8の溝に挿入後、樹脂モールド等により固着されている。フィールドコア8の外周にはブレーキディスク5をアーマチェア6とサイドプレート22に押付けるため、図示しないコイルばねが配置されている。
ブレーキディスク5はアーマチェア6とサイドプレート22の間に配置されており、ハブ23を介してシャフト14に取付けられている。アーマチェア6の外周にはカラ19に合わせた切欠きが設けられており、カラ19に沿って軸方向に自在に摺動し、円周方向に回転しないよう取付けられている。サイドプレート22はカラ19を介してフィールドコア8に固定されている。
次にブレーキの動作について説明する。ブレーキコイルに通電していない状態ではコイルばねの力によりブレーキディスク5はアーマチェア6とサイドプレート22に押付けられ拘束されている。ブレーキディスク5はハブ23を介してシャフト14に取付けられているため、シャフト14も回転しない。コイル7に通電すると磁気吸引力によってアーマチェア6がフィールド8に吸着するので、ブレーキディスク5は回転自在となり、ブレーキが開放される。
電機子巻線2は通電により発熱し、その熱はステータコア1を通してフレーム3に伝達される。従来例ではフレーム3をアルミニウムで構成している。電機子巻線2の内周には空隙を介して永久磁石4が対向配置されている。
永久磁石4は、リング磁石または複数のセグメント磁石により構成され、所定の極数となるよう着磁されており、軟磁性材料で構成されたロータヨーク15の外周に接着固定されている。ロータヨーク15は内径側に窪ませた略カップ形状としている。このロータヨーク15はシャフト14と同心に固定され、シャフト14はL側軸受12、反L側軸受13により回転自在に支持されている。Lブラケット11はフレーム3と一体に形成されており、L側軸受12の外輪がLブラケット11に勘合されている。反L側軸受13の外輪はブレーキのフィールドコア8と一体に形成された反L軸受ハウジング16に勘合されており、フィールドコア8の外周は図示しないボルトによりフレーム3に固定されモータ部を構成している。
次に、ブレーキ部を説明する。フィールドコア8は同心のスロットを有した円筒形状のもので、鉄などの軟磁性材料で構成されている。ブレーキコイル7は、図示しないボビンに円筒形状に巻回し、フィールドコア8の溝に挿入後、樹脂モールド等により固着されている。フィールドコア8の外周にはブレーキディスク5をアーマチェア6とサイドプレート22に押付けるため、図示しないコイルばねが配置されている。
ブレーキディスク5はアーマチェア6とサイドプレート22の間に配置されており、ハブ23を介してシャフト14に取付けられている。アーマチェア6の外周には図示しないカラに合わせた切欠きが設けられており、カラに沿って軸方向に自在に摺動し、円周方向に回転しないよう取付けられている。サイドプレート22は図示しないカラを介してフィールドコア8に固定されている。
次にブレーキの動作について説明する。ブレーキコイルに通電していない状態ではコイルばねの力によりブレーキブレーキディスク5はアーマチェア6とサイドプレート22に押付けられ拘束されている。ブレーキディスク5はハブ23を介してシャフト14に取付けられているため、シャフト14も回転しない。コイル7に通電すると磁気吸引力によってアーマチェア6がフィールド8に吸着するので、ブレーキディスク5は回転自在となり、ブレーキが開放される。
図3は別の従来のブレーキ内蔵型ギヤードモータを示したものである。図3(a)は
側断面図を示し、図3(b)はA−A‘の正断面図である。減速機30には、潤滑のため図示しない規定量のグリースが封入されており、モータ側へグリースが侵入するのを防止するため、オイルシール24が設けられている。本従来例では、Lブラケットが存在せず、減速機のモータ側取付け面と空隙を介して、樹脂モールド9と電機子巻線2が配置されている。また、図示しないL側軸受を減速機30と一体に設け、軸方向の長さを低減している。減速機の高速軸と一体に成形されたシャフト14にはハブ23が固着されており、ハブ23外周とブレーキディスク5の内周に設けられた、スプライン21によりブレーキディスク5はラジアル方向には拘束され、軸方向には移動可能となるよう取付けられている。フィールドコア8は同心のスロットを有した円筒形状のもので、鉄などの軟磁性材料で構成されている。ブレーキコイル7は、図示しないボビンに円筒形状に巻回し、フィールドコア8の溝に挿入後、樹脂モールド等により固着されている。フィールドコア8の外周にはブレーキディスク5をアーマチェア6とサイドプレート22に押付けるため、図示しないコイルばねが配置されている。
ブレーキディスク5はアーマチェア6とサイドプレート22の間に配置されており、ハブ23を介してシャフト14に取付けられている。アーマチェア6の外周にはカラ19に合わせた切欠きが設けられており、カラ19に沿って軸方向に自在に摺動し、円周方向に回転しないよう取付けられている。サイドプレート22はカラ19を介してフィールドコア8に固定されている。
次にブレーキの動作について説明する。ブレーキコイルに通電していない状態ではコイルばねの力によりブレーキディスク5はアーマチェア6とサイドプレート22に押付けられ拘束されている。ブレーキディスク5はハブ23を介してシャフト14に取付けられているため、シャフト14も回転しない。コイル7に通電すると磁気吸引力によってアーマチェア6がフィールド8に吸着するので、ブレーキディスク5は回転自在となり、ブレーキが開放される。
このように、従来のブレーキ内蔵型ギヤードモータは、減速機、モータ、無励磁作動ブレーキ、回転検出器等の機器が直列に配置され、さらにそれらの機器の間に軸受、隔壁などが設けてあるため軸方向長さが大きくなり、小形化が困難という問題があった。また、モータ部やギヤ部で発生する熱はブラケットを介して放熱されるため、軸方向長さが長くなると冷却性能が低下してしまうという問題も抱えていた。また、従来例では、Lブラケットの無い構造として、L側軸受も減速機内に設けることで、軸方向長さを短縮しているが、減速機内のグリースのモータ側への流出防止のため、オイルシールが必要であり、オイルシールによる回転損失が発生し、効率が低下してしまうという問題があった。また、オイルシールからのグリース漏れが発生すると、ブレーキディスクにグリースが付着し、ブレーキトルクが低下するという問題もあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、小型・高効率のブレーキ内蔵型ギヤードモータを提供することを目的とする。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、小型・高効率のブレーキ内蔵型ギヤードモータを提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、フィールドコアに設けられたコイルの電磁力により、アーマチェアを吸引することで、コイル通電状態ではブレーキを開放状態とし、無通電時には、ばね等の機械力によりブレーキディスクを前記アーマチェアおよびサイドプレートに押付け、所定のブレーキトルクを発生する無励磁作動ブレーキにおいて、サイドプレートとフィールドコア間に円周等分割になるように設けられた複数の軸受と、前記軸受の外輪の形状に合わせた切り欠きにより接して配置されたアーマチェアと、前記軸受の外輪に接するように外周面が配置され、内周面に磁性体を備えたブレーキディスクと、前記ブレーキディスクの前記磁性体に対向して磁気的に結合するようにシャフトの周方向に複数個配置された永久磁石と、前記磁性体と前記永久磁石の間をキャンにより機械的に絶縁したものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記ブレーキディスクの内周側に磁性体が、偶数の歯で形成されるか偶数の永久磁石で形成されるかの何れかで構成されたものである。
また、請求項3に記載の発明は、非磁性材料で構成されたキャンをフィールドコアとサイドプレートの内周面に固着したものである。
また、請求項4に記載の発明は、キャンが樹脂で構成されたものである。
また、請求項5に記載の発明は、フィールドコアに設けられたコイルの電磁力により、アーマチェアを吸引することで、コイル通電状態ではブレーキを開放状態とし、無通電時には、ばね等の機械力によりブレーキディスクを前記アーマチェアおよびサイドプレートに押付け、所定のブレーキトルクを発生する無励磁作動ブレーキを備え、モータ部と、減速機部とを備えたたブレーキ内蔵形ギヤードモータにおいて、サイドプレートとフィールドコア間に円周等分割になるように設けられた複数の軸受と、前記軸受の外輪の形状に合わせた切り欠きにより接して配置されたアーマチェアと、前記軸受の外輪に接するように外周面が配置され、内周面に磁性体を備えたブレーキディスクと、前記ブレーキディスクの前記磁性体に対向して磁気的に結合するようにシャフトの周方向に複数個配置された永久磁石と、前記磁性体と前記永久磁石の間をキャンにより機械的に絶縁したものである。
また、請求項6に記載の発明は、減速機とモータ部の間にVリングを設けたものである。
請求項1に記載の発明は、フィールドコアに設けられたコイルの電磁力により、アーマチェアを吸引することで、コイル通電状態ではブレーキを開放状態とし、無通電時には、ばね等の機械力によりブレーキディスクを前記アーマチェアおよびサイドプレートに押付け、所定のブレーキトルクを発生する無励磁作動ブレーキにおいて、サイドプレートとフィールドコア間に円周等分割になるように設けられた複数の軸受と、前記軸受の外輪の形状に合わせた切り欠きにより接して配置されたアーマチェアと、前記軸受の外輪に接するように外周面が配置され、内周面に磁性体を備えたブレーキディスクと、前記ブレーキディスクの前記磁性体に対向して磁気的に結合するようにシャフトの周方向に複数個配置された永久磁石と、前記磁性体と前記永久磁石の間をキャンにより機械的に絶縁したものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記ブレーキディスクの内周側に磁性体が、偶数の歯で形成されるか偶数の永久磁石で形成されるかの何れかで構成されたものである。
また、請求項3に記載の発明は、非磁性材料で構成されたキャンをフィールドコアとサイドプレートの内周面に固着したものである。
また、請求項4に記載の発明は、キャンが樹脂で構成されたものである。
また、請求項5に記載の発明は、フィールドコアに設けられたコイルの電磁力により、アーマチェアを吸引することで、コイル通電状態ではブレーキを開放状態とし、無通電時には、ばね等の機械力によりブレーキディスクを前記アーマチェアおよびサイドプレートに押付け、所定のブレーキトルクを発生する無励磁作動ブレーキを備え、モータ部と、減速機部とを備えたたブレーキ内蔵形ギヤードモータにおいて、サイドプレートとフィールドコア間に円周等分割になるように設けられた複数の軸受と、前記軸受の外輪の形状に合わせた切り欠きにより接して配置されたアーマチェアと、前記軸受の外輪に接するように外周面が配置され、内周面に磁性体を備えたブレーキディスクと、前記ブレーキディスクの前記磁性体に対向して磁気的に結合するようにシャフトの周方向に複数個配置された永久磁石と、前記磁性体と前記永久磁石の間をキャンにより機械的に絶縁したものである。
また、請求項6に記載の発明は、減速機とモータ部の間にVリングを設けたものである。
本発明によれば、シャフトとブレーキディスクが機械的に絶縁されるため、シャフト側からブレーキディスクへの異物進入を防止できる。また、ブレーキ部の磁気的結合部は過大なトルクが加わった場合、脱調するのでトルクリミッタとしても使用できる。磁気結合力をブレーキディスクの摩擦力より低めに設定すれば、ブレーキ力は磁気吸引力で決定される。磁気結合部は非接触であるため、経年変化が無くブレーキ力のばらつきを従来に比べ極めて小さくできる。また、ブレーキディスク外周を軸受で保持することで、ディスクの倒れを低減できるので、空転磨耗の極めて少ないブレーキが実現できる。
また、減速機のグリースがブレーキに浸入しないため、従来必要であった、オイルシール等の減速機グリース封止手段が不要、またはVリング等の簡易的なものにできるため、封止手段により発生する摩擦抵抗を大幅に軽減でき、モータ効率が向上するとともに、発熱も軽減できる。
また、減速機のグリースがブレーキに浸入しないため、従来必要であった、オイルシール等の減速機グリース封止手段が不要、またはVリング等の簡易的なものにできるため、封止手段により発生する摩擦抵抗を大幅に軽減でき、モータ効率が向上するとともに、発熱も軽減できる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、ブレーキ内蔵型ギヤードモータの側断面図(a)とA−A断面図(b)である。図において、1はステータコア、2は電機子巻線、3はフレーム、4は永久磁石、5はブレーキディスク、6はアーマチェア、7はブレーキコイル、8はフィールドコア、9はモールド樹脂、10は結線基板、13は反L側軸受、14はシャフト、15はロータヨーク、16は反L軸受ハウジング、17はブレーキカバ、18はエンコーダ、20はエンコーダカバ、22はサイドプレート、25は軸受、26は磁性歯、27はキャン、28は永久磁石、29はVリング、30は減速機である。
本発明が従来技術と異なる部分について説明する。ブレーキディスク5は外周を軸受25の外輪で回転自在に保持され、内周に磁性歯26を設けられている。ブレーキディスク5は非磁性材料で構成されるが、内周の磁性歯26は磁性体で構成された偶数の歯が設けられており、外周の非磁性部と焼きバメ等により一体に固着する。偶数の歯は磁気的変化を発生させるために形成されているが、歯の代わりに偶数個の永久磁石をN極、S極の順に周方向に配置しても良い。磁性歯26と対向するシャフト14の外周に磁性歯26と同数のN極、S極の順に周方向に永久磁石28が設置され、磁性歯26と永久磁石28は磁気的に結合するとともに、前記磁性歯と永久磁石の間にはキャン27が設けられ、機械的に絶縁して形成している。キャン27は非磁性材料または、樹脂により構成されるが、永久磁石28の磁束により、発生する粘性抵抗を低減するため、高抵抗率材が望ましい。キャン27はサイドプレート22の内周とフィールドコア8の内周に接着等により固定されている。
アーマチェア6は、外周面にサイドプレート22とフィールドコア8間に設けられた同心上等分割になるように設けられた複数の軸受25に合わせた切欠きが設けられ、軸受25の外輪に接するようにして円周方向には回転せず、軸方向には可動自在に取付けられている。
Vリング29は減速機30に給脂されたグリースがモータ側に流出するのを防止するために設けられている。従来はオイルシールを用いていたが、本発明のブレーキによれば、ブレーキディスクに異物が浸入しない構造となっており、潤滑に支障をきたさない程度のグリースの流出は許容できる。Vリング29はオイルシールに比べるとグリースの封止能力は低いが、摺動抵抗が小さいため、モータの無負荷トルクを低減できるので、従来に比べ効率が向上する。ブレーキのリード穴32には、図示しないゴムブッシュまたはシール材を塗布しブレーキへの異物浸入を防止している。また、フレーム3、ブレーキカバ17とフィールドコア8の当り面には図示しないシール材を塗布し、外部からの異物浸入を防止している。
アーマチェア6は、外周面にサイドプレート22とフィールドコア8間に設けられた同心上等分割になるように設けられた複数の軸受25に合わせた切欠きが設けられ、軸受25の外輪に接するようにして円周方向には回転せず、軸方向には可動自在に取付けられている。
Vリング29は減速機30に給脂されたグリースがモータ側に流出するのを防止するために設けられている。従来はオイルシールを用いていたが、本発明のブレーキによれば、ブレーキディスクに異物が浸入しない構造となっており、潤滑に支障をきたさない程度のグリースの流出は許容できる。Vリング29はオイルシールに比べるとグリースの封止能力は低いが、摺動抵抗が小さいため、モータの無負荷トルクを低減できるので、従来に比べ効率が向上する。ブレーキのリード穴32には、図示しないゴムブッシュまたはシール材を塗布しブレーキへの異物浸入を防止している。また、フレーム3、ブレーキカバ17とフィールドコア8の当り面には図示しないシール材を塗布し、外部からの異物浸入を防止している。
次にブレーキの動作について説明する。ブレーキコイル7に通電していない状態ではコイルばねの力によりブレーキディスク5はアーマチェア6とサイドプレート22に押付けられ拘束されている。ブレーキディスク5の内周に設けた磁性歯26は空隙とキャンを介して対向配置された永久磁石28と磁気的に結合しており、永久磁石28はシャフト14に取付けられているため、シャフト14も回転しない。コイル7に通電すると磁気吸引力によってアーマチェア6がフィールド8に吸着するので、ブレーキディスク5は回転自在となり、ブレーキが開放される。ブレーキディスク5は内周側に設けた磁性歯26以外は非磁性であり、フィールドコア8からの漏れ磁束によりアーマチェア6に吸引されない構造となっている。
1 ・・・・ステータコア
2 ・・・・電機子巻線
3 ・・・・フレーム
4 ・・・・永久磁石
5 ・・・・ブレーキディスク
6 ・・・・アーマチェア
7 ・・・・ブレーキコイル
8 ・・・・フィールドコア
9 ・・・・モールド樹脂
10・・・・結線基板
11・・・・Lブラケット
12・・・・L側軸受
13・・・・反L側軸受
14・・・・シャフト
15・・・・ロータヨーク
16・・・・反L側軸受ハウジング
17・・・・ブレーキカバ
18・・・・エンコーダ
19・・・・カラ
20・・・・エンコーダカバ
21・・・・スプライン
22・・・・サイドプレート
23・・・・ハブ
24・・・・オイルシール
25・・・・軸受
26・・・・磁性歯
27・・・・キャン
28・・・・永久磁石
29・・・・Vリング
30・・・・減速機
31・・・・リード穴
2 ・・・・電機子巻線
3 ・・・・フレーム
4 ・・・・永久磁石
5 ・・・・ブレーキディスク
6 ・・・・アーマチェア
7 ・・・・ブレーキコイル
8 ・・・・フィールドコア
9 ・・・・モールド樹脂
10・・・・結線基板
11・・・・Lブラケット
12・・・・L側軸受
13・・・・反L側軸受
14・・・・シャフト
15・・・・ロータヨーク
16・・・・反L側軸受ハウジング
17・・・・ブレーキカバ
18・・・・エンコーダ
19・・・・カラ
20・・・・エンコーダカバ
21・・・・スプライン
22・・・・サイドプレート
23・・・・ハブ
24・・・・オイルシール
25・・・・軸受
26・・・・磁性歯
27・・・・キャン
28・・・・永久磁石
29・・・・Vリング
30・・・・減速機
31・・・・リード穴
Claims (6)
- フィールドコアに設けられたコイルの電磁力により、アーマチェアを吸引することで、コイル通電状態ではブレーキを開放状態とし、無通電時には、ばね等の機械力によりブレーキディスクを前記アーマチェアおよびサイドプレートに押付け、所定のブレーキトルクを発生する無励磁作動ブレーキにおいて、
サイドプレートとフィールドコア間に円周等分割になるように設けられた複数の軸受と、前記軸受の外輪の形状に合わせた切り欠きにより接して配置されたアーマチェアと、前記軸受の外輪に接するように外周面が配置され、内周面に磁性体を備えたブレーキディスクと、前記ブレーキディスクの前記磁性体に対向して磁気的に結合するようにシャフトの周方向に複数個配置された永久磁石と、前記磁性体と前記永久磁石の間をキャンにより機械的に絶縁したことを特徴とする無励磁作動ブレーキ。 - 前記ブレーキディスクの内周側に磁性体が、偶数の歯で形成されるか偶数の永久磁石で形成されるかの何れかで構成されたことを特徴とする請求項1記載の無励磁作動ブレーキ。
- 非磁性材料で構成されたキャンをフィールドコアとサイドプレートの内周面に固着したことを特徴とする請求項1記載の無励磁作動ブレーキ。
- キャンが樹脂で構成されたことを特徴とする請求項1記載の無励磁作動ブレーキ。
- フィールドコアに設けられたコイルの電磁力により、アーマチェアを吸引することで、コイル通電状態ではブレーキを開放状態とし、無通電時には、ばね等の機械力によりブレーキディスクを前記アーマチェアおよびサイドプレートに押付け、所定のブレーキトルクを発生する無励磁作動ブレーキを備え、モータ部と、減速機部とを備えたたブレーキ内蔵形ギヤードモータにおいて、
サイドプレートとフィールドコア間に円周等分割になるように設けられた複数の軸受と、前記軸受の外輪の形状に合わせた切り欠きにより接して配置されたアーマチェアと、前記軸受の外輪に接するように外周面が配置され、内周面に磁性体を備えたブレーキディスクと、前記ブレーキディスクの前記磁性体に対向して磁気的に結合するようにシャフトの周方向に複数個配置された永久磁石と、前記磁性体と前記永久磁石の間をキャンにより機械的に絶縁したことを特徴とするブレーキ内蔵形ギヤードモータ。 - 減速機とモータ部の間にVリングを設けたことを特徴とする請求項5記載のブレーキ内蔵形ギヤードモータ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010004956A JP2011144854A (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 無励磁作動ブレーキおよびブレーキ内蔵型ギヤードモータ |
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JP2010004956A Pending JP2011144854A (ja) | 2010-01-13 | 2010-01-13 | 無励磁作動ブレーキおよびブレーキ内蔵型ギヤードモータ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021100871A1 (ja) | 2019-11-22 | 2021-05-27 | ツカサ電工株式会社 | ギヤードモータの駆動制御機構 |
-
2010
- 2010-01-13 JP JP2010004956A patent/JP2011144854A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021100871A1 (ja) | 2019-11-22 | 2021-05-27 | ツカサ電工株式会社 | ギヤードモータの駆動制御機構 |
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