JP2011031461A - 感熱転写受像シート - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布面状が良好であり、高速印画に適し、最高濃度が高く、高濃度の画像部に光沢ムラが生じにくい高品位の感熱転写受像シートを提供する。
【解決手段】支持体上に、少なくとも1層の断熱層と、ポリマーラテックスとポリエーテル変性シリコーンを含有する少なくとも1層の受容層とをこの順に設けた感熱転写受像シートであって、該支持体上の該受容層を有する面側の少なくとも1層に下記一般式(H)で表される含フッ素化合物の少なくとも1種を含有する感熱転写受像シート。
【化8】
Figure 2011031461

(一般式(H)中、mおよびnは、それぞれ独立に2〜8の整数を表す。Mはカチオンを表す。Lbは、単結合または置換もしくは無置換のアルキレン基を表す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、染料拡散転写記録に用いる感熱転写受像シートに関するものである。
染料拡散転写記録方式では、色素(染料とも称す)を含有する感熱転写シート(以下、単にインクシートとも称す)と感熱転写受像シート(以下、単に受像シートとも称す)を重ね合わせ、次いで、電気信号によって発熱が制御されるサーマルヘッドによって感熱転写シートを加熱することで感熱転写シート中の色素を感熱転写受像シートに転写して画像情報の記録を行うものであり、シアン、マゼンタ、イエローの3色あるいはこれにブラックを加えた4色を重ねて記録することで色の濃淡に連続的な変化を有するカラー画像を転写記録することができる。
近年、染料拡散転写記録型システムの普及とプリントスピードの高速化により、遊園地や観光地などの屋外に上記システムが設置され、即時プリント用途として利用されるようになってきている。
特許文献1には、断熱層の上に、塩化ビニル系ラテックスおよびカルナバワックスを含有し、アニオン性のフッ素系化合物を用いた受容層を設けた感熱転写受像シートが開示されている。
また特許文献2には、断熱層の上に、水分散性ポリエステルおよびノニオン性のフッ素系界面活性剤を含有する受容層を設けた感熱転写受像シートが開示されている。
特許文献3には、ポリエーテルシリコーン化合物を受容層に含有する熱転写受像シートが開示されている。
特開2007−237617号公報 特開2006−88691号公報 特開2009−83331号公報
しかし、上記のような屋外での即時プリント用途のシステムでこれらの感熱転写受像シートを用いて画像出力すると、黒および高濃度の画像部において反射光沢のムラが生じるという新たな問題が発生した。特に印画環境が雨天時など高湿条件の場合に、ムラが顕著に発生し、画像品位が損なわれる。この問題を克服することが強く求められていた。
本発明の課題は、塗布面状が良好であり、高速印画に適し、最高濃度が高く、高濃度の画像部に光沢ムラが生じにくい高品位の感熱転写受像シートを提供することである。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、下記手段で本発明の上記課題が達成できることを見出した。
[1]支持体上に、少なくとも1層の断熱層と、ポリマーラテックスとポリエーテル変性シリコーンを含有する少なくとも1層の受容層とをこの順に設けた感熱転写受像シートであって、該支持体上の該受容層を有する面側の少なくとも1層に下記一般式(H)で表される含フッ素化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする感熱転写受像シート。
Figure 2011031461
(一般式(H)中、mおよびnは、それぞれ独立に2〜8の整数を表す。Mはカチオンを表す。Lbは、単結合または置換もしくは無置換のアルキレン基を表す。)
[2]前記一般式(H)で表される含フッ素化合物において、m、nがそれぞれ独立に2〜6の整数であることを特徴とする[1]に記載の感熱転写受像シート。
[3]前記一般式(H)で表される含フッ素化合物において、mとnの合計値が6以上12以下であることを特徴とする[2]に記載の感熱転写受像シート。
[4]前記ポリマーラテックスが塩化ビニル系共重合体であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか一項に記載の感熱転写受像シート。
[5]前記断熱層と前記受容層との間に中間層を有することを特徴とする[1]〜[4]のいずれか一項に記載の感熱転写受像シート。
[6]前記支持体と前記断熱層との間に下引き層を有することを特徴とする[1]〜[5]のいずれか一項に記載の感熱転写受像シート。
なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
本発明により、塗布面状が良好であり、高速印画に適し、最高濃度が高く、高濃度の画像部に光沢ムラが生じにくい高品位の感熱転写受像シートを提供できる。
[感熱転写受像シート]
本発明の感熱転写受像シートについて説明する。
本発明の感熱転写受像シート(以下本発明の受像シートともいう)は、支持体上に少なくとも1層の断熱層および少なくとも1層の受容層を有する感熱転写受像シートである。
また、本発明の感熱転写受像シートは、前記支持体と前記断熱層との間に、例えば白地調整、帯電防止、接着性、クッション性、平滑性などの各種機能を付与するために下引き層を設けることも好ましい態様の一つである。
さらにまた、本発明の感熱転写受像シートは、前記断熱層と前記受容層との間に、例えば白地調整、帯電防止、接着性、クッション性、平滑性などの各種機能を付与するために中間層を設けることも好ましい態様の一つである。
前記支持体の、前記受容層を塗設した面の他方の面にはカール調整層、筆記層、帯電調整層を設けてもよい。
<含フッ素化合物>
本発明において、支持体上の前記受容層を有する面側に、下記一般式(H)で表される含フッ素化合物を含有する。
Figure 2011031461
上記一般式(H)中、mおよびnは、それぞれ独立に2〜8の整数を表し、好ましくはそれぞれ独立に2〜6であり、より好ましくはそれぞれ独立に3〜6である。また、mとnの合計値は、6以上12以下であることが好ましく、6以上10以下であることがより好ましい。mとnは、なかでも、同じであることが好ましく、mとnがともに4である場合が最も好ましい。
Mで表されるカチオンとしては、アルカリ金属イオン(リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン等)、アルカリ土類金属イオン(バリウムイオン、カルシウムイオン等)、アンモニウムイオン等が好ましい。これらのうち、より好ましくはリチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンまたはアンモニウムイオンであり、さらに好ましくはリチウムイオン、ナトリウムイオンまたはカリウムイオンである。
bは、単結合またはアルキレン基を表す。Lbがアルキレン基である場合、炭素数は2以下であるのが好ましく、メチレン基であるのがより好ましい。Lbは、単結合であるのが最も好ましい。
上記一般式(H)は、上記のそれぞれの好ましい態様を組み合わせることが、より好ましい。
一般式(H)の具体例を以下に例示するが、本発明で用いることができる一般式(H)は以下の具体例によってなんら制限されるものではない。下記例示化合物の構造表記の中で特に断りのない限りアルキル基、パーフルオロアルキル基は直鎖の構造を有する基を意味する。
Figure 2011031461
一般式(H)で表される含フッ素化合物は、塗布液に濡れ性を付与することで面状安定化に寄与するだけでなく、高濃度画像部の光沢ムラを防止する効果がある。
光沢ムラ防止のメカニズムは明らかではないが、高濃度印画時(200〜450℃)に、感熱転写受像シート表面または膜内に存在する微量の水分が急激に気化することにより、表面に局所的に強い圧力がかかり、その部分が凹むため、受容層表面に微小な凹凸が生じる。引き続いて感熱転写シートから熱転写性保護層が印画部に転写されるが、熱転写性保護層と印画部表面との界面に僅かな空気が入り込むため、高濃度部の光沢がムラ状に見えるものと推定している。
ここで含フッ素化合物の作用について説明すると、末端−CFの含フッ素化合物に比べ、末端−CFHの含フッ素化合物は疎水性が弱いため、高温印画時に生じる気化水分を受容層内部へ迅速に拡散させることができる。その結果、印画時の受容層表面の急激な圧力変化を防ぐことができ、ムラの原因となる微小凹凸が生じないものと推定している。
上記一般式(H)で表される含フッ素化合物は、支持体上の受容層を有する面側のいずれかの一層に添加されていれば良い。通常は受容層に含有するが、同時重層塗布を行う場合には断熱層、中間層、下引き層などの受容層以外の層に添加しても本発明の効果を奏する。これは上記含フッ素化合物が比較的低分子であるため、塗布後の乾燥工程で上記含フッ素化合物が受容層表面に移行するからであると考えられる。
上記一般式(H)で表される含フッ素化合物の塗布量は、該化合物を添加した層の1mあたり0.1mg以上100mg以下であることが好ましく、さらに1mあたり1mg以上50mg以下であることがより好ましい。
<受容層>
本発明の受像シートは、少なくともポリマーラテックスとポリエーテル変性シリコーンを含有する少なくとも1層の受容層を有する。受容層は、感熱転写シートから移行してくる染料を染着し、形成された画像を維持する役割を果たす。
(ポリマーラテックス)
本発明の受像シートにおいて、受容層はポリマーラテックスを含有する。
本明細書中、ポリマーラテックスとは、水不溶な疎水性ポリマーが微細な粒子として水溶性の分散媒中に分散したもののことを言う。分散状態としては、球状のポリマー重合粒子や、ポリマーが分散媒中に乳化されているもの、乳化重合されたもの、ミセル分散されたもの、あるいはポリマー分子中に部分的に親水的な構造を持ち分子鎖自身が分子状分散したものなどいずれでもよいが、特に球状のポリマー重合粒子が好ましい。
また、前記受容層は、感熱転写時に感熱転写シートから移行された染料を受容して記録画像を形成する受容ポリマーとしてのポリマーラテックス以外にも、例えば、膜の弾性率を調整するなどの目的で、他の機能を有するポリマーラテックスも併用して用いてもよい。
前記受容層に用いられるポリマーラテックスの分散粒子の平均粒径は1〜1000nmであることが好ましく、5〜500nmの範囲であることが特に好ましい。
本発明の前記受容層に用いられるポリマーラテックスに用いられる熱可塑性樹脂の例としては、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、塩化ビニル系共重合体、ポリウレタン、スチレン-アクリロニトリル共重合体、ポリカプロラクトン等が挙げられる。
このうち、ポリエステル、ポリアクリレート、塩化ビニル系共重合体が好ましく、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体が特に好ましく、塩化ビニル系共重合体が最も好ましい。
本明細書中、前記塩化ビニル系共重合体とは、重合体を得るためのモノマーとして塩化ビニルを少なくとも使用し、かつ他のモノマーと共重合させたものであり、例えば、塩化ビニルと酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルとアクリレートの共重合体、塩化ビニルとメタクリレートの共重合体、塩化ビニルと酢酸ビニルとアクリレートの共重合体、塩化ビニルとアクリレートとエチレンの共重合体等が挙げられる。このように2元共重合体でも3元以上の共重合体でもよく、モノマーが不規則に分布していても、ブロック共重合していてもよい。
これらの共重合体にはビニルアルコール誘導体やマレイン酸誘導体、ビニルエーテル誘導体などの補助的なモノマー成分を添加してもよい。
本発明に用いる塩化ビニル系共重合体において、塩化ビニルを主成分とすることが好ましい。塩化ビニルを主成分とするとは塩化ビニル成分は50モル%以上含有されていることであり、塩化ビニル成分は50モル%以上含有されていることが好ましく、またマレイン酸誘導体、ビニルエーテル誘導体等の補助的なモノマー成分は10モル%以下であることが好ましい。
本発明において、前記受容層に用いられるポリマーラテックスは単独でも混合物として使用してもよい。また前記受容層に用いられるポリマーラテックスは、均一構造であってもコア/シェル型であってもよく、このときコアとシェルをそれぞれ形成する樹脂のガラス転移温度が異なってもよい。
本発明において、前記受容層で使用するポリマーラテックスのガラス転移温度(Tg)は、−30℃〜100℃が好ましく、0℃〜90℃がより好ましく、20℃〜90℃がさらに好ましく、40℃〜90℃が特に好ましい。
なお、このガラス転移温度(Tg)は実測できない場合、下記式で計算することができる。
1/Tg=Σ(Xi/Tgi)
ここでは、ポリマーはi=1からnまでのn個のモノマー成分が共重合しているとする。Xiはi番目のモノマーの質量分率(ΣXi=1)、Tgiはi番目のモノマーの単独重合体のガラス転移温度(絶対温度)である。ただしΣはi=1からnまでの和をとる。尚、各モノマーの単独重合体ガラス転移温度の値(Tgi)は「Polymer Handbook(3rd Edition)」(J.Brandrup,E.H.Immergut著(Wiley−Interscience、1989))の値を採用できる。
また、本発明に好ましく用いられるポリマーラテックスは、ポリマー濃度がラテックス液に対して10〜70質量%であることが好ましく、20〜60質量%であることがより好ましい。受容層中の全ポリマーラテックスの添加量は、ポリマーラテックスの固形分が受容層中の全ポリマーの50〜98質量%であることが好ましく、70〜95質量%であることがより好ましい。
ポリマーラテックスの好ましい態様としては、アクリル系ポリマー、ポリエステル類、ゴム類(例えばSBR樹脂)、ポリウレタン類、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル/メタアクリル酸共重合体等の共重合体を含めたポリ塩化ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等の共重合体を含めたポリ酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン等のポリマーラテックスを好ましく用いることができる。これらポリマーラテックスとしては直鎖のポリマーでも枝分かれしたポリマーでもまた架橋されたポリマーでもよいし、単一のモノマーが重合したいわゆるホモポリマーでもよいし、2種類以上のモノマーが重合したコポリマーでもよい。コポリマーの場合はランダムコポリマーでも、ブロックコポリマーでもよい。これらポリマーの分子量は数平均分子量で5000〜1000000が好ましく、より好ましくは10000〜500000である。
ポリマーラテックスとしては、ポリエステルラテックス、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス等の塩化ビニル共重合体ラテックスのいずれか1つまたは任意の組み合わせが好ましい。
塩化ビニル系共重合ラテックスとしては、例えば、ビニブラン240、ビニブラン270、ビニブラン276、ビニブラン277、ビニブラン375、ビニブラン380、ビニブラン386、ビニブラン410、ビニブラン430、ビニブラン432、ビニブラン550、ビニブラン601、ビニブラン602、ビニブラン609、ビニブラン619、ビニブラン680、ビニブラン680S、ビニブラン681N、ビニブラン683、ビニブラン685R、ビニブラン690、ビニブラン860、ビニブラン863、ビニブラン685、ビニブラン867、ビニブラン900、ビニブラン938、ビニブラン950(以上いずれも日信化学工業(株)製、商品名)、SE1320、S−830(以上いずれも住友ケムテック(株)製、商品名)が挙げられ、これらは本発明において好ましいポリマーラテックスである。
塩化ビニル系共重合ラテックス以外のポリマーラテックスとしては、ポリエステル系ポリマーラテックスを挙げることができ、例えば、バイロナール MD1200、バイロナール MD1220、バイロナール MD1245、バイロナール MD1250、バイロナール MD1500、バイロナール MD1930、バイロナール MD1985(以上いずれも東洋紡(株)製、商品名)が挙げられる。
これらのなかでも、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス(特に、塩化ビニル/アクリル酸エステル共重合体ラテックス)、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体ラテックス、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックス(特に、塩化ビニル/酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重合体ラテックス)等の塩化ビニル共重合体ラテックスが特に好ましく、塩化ビニル/アクリル化合物共重合体ラテックスが最も好ましい。
(水溶性ポリマー)
本発明の受像シートにおいては、受容層に水溶性ポリマーを含有してもよく、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン共重合体が好ましく用いられ、なかでも塗布時のセット性が良好であるという理由からゼラチンが好ましく用いられる。これらの水溶性ポリマーは受容層の親疎水性の制御に有効であり、多量に使用し過ぎない場合はインクシートからの染料転写が良好であり、転写濃度も良好となる。
水溶性ポリマーの使用量は、受容層の固形分全体の質量に対して0.1〜10質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがさらに好ましい。
(ポリエーテル変性シリコーン)
本発明の受像シートにおいて、受容層にはポリエーテル変性シリコーンを含有する。
元来、ポリエーテル変性シリコーンは離型剤として用いるものであるが、本発明においては本発明の課題の一つである高濃度画像部の光沢ムラの防止に有効であることを見出した。
前記ポリエーテル変性シリコーンは、25℃で液体のものが好ましい。
また、前記ポリエーテル変性シリコーンは、非反応性のものが好ましく、エポキシ基を含まないものが好ましい。
本発明に好ましく用いられる前記ポリエーテル変性シリコーンは、下記一般式(1)に示す片末端変性型、下記一般式(2)に示す両末端変性型、下記一般式(3)に示す側鎖変性型、または下記一般式(4)に示す主鎖共重合型が好ましい。
Figure 2011031461
一般式(1)〜(4)において、R1はアルキル基を表し、R2は−Y−(C24O)a−(C36O)b−R4を表し、R3は、水素原子、1個のアシル部を有するアシル基、1価のアルキル基、1価のシクロアルキル基または、1価のアリール基を表し、R4は各々独立に、水素原子、アシル基、アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表す。Yは単結合または2価の連結基を表し、Xは2価の連結基を表す。nは正の数を表し、n'は0または正の整数を表し、mは0または正の数を表し、sは正の数を表す。aおよびbは各々独立に0または正の数を表すが、aとbが同時に0であることはない。また、n'とmが同時に0になることはない。
前記R1におけるアルキル基は、分岐したアルキル基であってもよい。前記R1のアルキル基の炭素数は1〜20が好ましく、1〜8がより好ましく、1〜4がさらに好ましい。なかでもメチル基またはエチル基が好ましく、メチル基が最も好ましい。
前記R3におけるl個のアシル部を有するアシル基は、1個のアシル部を有するアシル基としては、例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ベンゾイル基が挙げられる。これらのアシル基としては、炭素数2〜20のアシル基が好ましく、炭素数2〜10のアシル基がより好ましい。
前記R3における1価のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、tert−ブチル基が挙げられる。これらのアルキル基の炭素数は1〜20が好ましく、1〜10がより好ましい。
前記R3における1価のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が挙げられる。シクロアルキル基の炭素数は、5〜10が好ましい。
前記R3における1価のアリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基が挙げられる。アリール基のアリール部としてはベンゼン環が好ましい。
前記R3は、1価のアルキル基が好ましい。
前記R4におけるアシル基の炭素数は20以下が好ましく、10以下がより好ましく、5以下がさらに好ましく、アセチル基が最も好ましい。
前記R4におけるアルキル基は、分岐したアルキル基であってもよい。R4のアルキル基の炭素数は1〜20が好ましく、1〜8がより好ましく、1〜4がさらに好ましい。なかでもメチル基、エチル基またはブチル基が好ましく、メチル基が最も好ましい。
前記R4におけるシクロアルキル基は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が好ましい。
前記R4におけるアリール基は、置換基を有してもよく、フェニル基、ナフチル基が挙げられるが、フェニル基が好ましい。置換基としては、アルキル基、ハロゲン原子が好ましいが、無置換のフェニル基が最も好ましい。
前記R4は、水素原子、アシル基、アルキル基またはアリール基が好ましく、水素原子、アシル基またはアルキル基がより好ましく、アルキル基がさらに好ましい。
前記Xおよび前記Yにおける2価の連結基は、それぞれ独立にアルキレン基またはアルキレンオキシ基が好ましく、例えば、前記アルキレン基としてはメチレン基、エチレン基およびプロピレン基が挙げられ、前記アルキレンオキシ基としては、−CH2CH2O−、−CH(CH3)CH2O−、−CH2CH(CH3)O−および−(CH23O−が挙げられ、これらが好ましい。前記2価の連結基の炭素数は1〜4が好ましく、2または3がより好ましい。
また、XおよびYは、単結合または上記の好ましい2価の連結基が好ましい。
なお、Yにおいては、アルキレンオキシ基がさらに好ましく、プロピレンオキシ基(−(CH23O−)が特に好ましい。
前記aおよび前記bは、それぞれ独立に0または1以上の整数が好ましく、0〜500がより好ましく、0〜200がさらに好ましい。
前記nは1〜1000が好ましく、n'およびmは0〜1000が好ましい。
前記sは1〜10が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜4がさらに好ましい。
前記一般式(1)〜(4)で表されるポリエーテル変性シリコーンのなかでも、離型作用としては一般式(2)〜(4)で表されるポリエーテル変性シリコーンが好ましく、一般式(2)または(3)で表されるポリエーテル変性シリコーンがより好ましく、本発明の課題の一つである高濃度画像部の光沢ムラを防止する作用としては一般式(3)で表されるポリエーテル変性シリコーンが最も好ましい。
前記ポリエーテル変性シリコーンは、HLB値(Hydrophile−Lipophile Balance)は、5〜9であることが好ましい。より好ましくは5〜7が好ましい。HLB値が低過ぎると塗工液中で分離・凝集し、面状故障の原因となる。HLB値が高いと離型効果およびラテックス粒子表面への配向効果が小さく十分な効果が発揮されない。
本発明において、HLB値はグリフィン法に基づき、以下の式で定義された計算式で求める(西一郎、今井怡知朗、笠井正威 共編,「界面活性剤便覧」,産業図書株式会社(1960年))。
HLB = 20 × Mw/M
ここで、Mは分子量であり、Mwは親水性部分の式量(分子量)である。ちなみに、M=Mw + Mo であり、ここで、Moは新油性部分の式量(分子量)である。なお、親水性部分とは、エチレンオキシ基である。
本発明で好ましく用いられる前記ポリエーテル変性シリコーンオイルの具体例としては、信越化学株式会社製 KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−640、KF−642、KF−643、KF−6020、KF−6011、KF−6012、KF−6015、KF−6017、X−22−4515、X−22−6191、東レ・ダウコーニング株式会社製 SH3749、SH3773M、SH8400、SF8427、SF8428、FZ−2101、FZ−2104、FZ−2110、FZ−2118、FZ−2162、FZ−2203、FZ−2207、FZ−2208、FZ−77、L−7001、L−7002(いずれも商品名)等が挙げられる。
また、本発明で好ましく用いられるポリエーテル変性シリコーンオイルは、例えば、特開2002−179797号公報、特開2008−1896号公報、特開2008−1897号公報に記載の方法、または、これに準じた方法で、容易に合成できる。
本発明においては、ポリエーテル変性シリコーンオイルは単独でも、2種類以上混合して使用することもできる。また、本発明においては、ポリエーテル変性シリコーンオイルに他の離型剤を併用してもよい。
ポリエーテル変性シリコーンオイルの添加量としては、受容層中の全ポリマーラテックスに対して1質量%〜20質量%が好ましく、1質量%〜10質量%がより好ましい。
本発明における受容層の塗布量は、0.5〜10.0g/mであることが好ましく、1.0〜8.0g/mであることがさらに好ましい。なお、本明細書において「塗布量」とは、特に断らない限り固形分換算の数値である。
<断熱層>
本発明の感熱転写受像シートは少なくとも1層の断熱層を有する。前記断熱層は1層のみでも2層以上あってもよい。前記断熱層は前記受容層と前記支持体の間に設けられる。
(中空ポリマー粒子)
本発明において、前記断熱層は中空ポリマー粒子を含有することが好ましい。
本発明における中空ポリマー粒子(以下、中空粒子ともいう)とは、粒子内部に空隙を有するポリマー粒子のことを言う。前記中空粒子は好ましくは水分散物であり、例えば、
1)ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂等により形成された隔壁内部に水などの分散媒が入っており、塗布乾燥後、粒子内の水が粒子外に蒸発して粒子内部が中空となる非発泡型の中空ポリマー粒子、
2)ブタン、ペンタンなどの低沸点液体を、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステルのいずれかまたはそれらの混合物もしくは重合物よりなる樹脂で覆っており、塗工後、加熱により粒子内部の低沸点液体が膨張することにより内部が中空となる発泡型マイクロバルーン、
3)上記の2)をあらかじめ加熱発泡させて中空粒子としたマイクロバルーン
などが挙げられる。
これらの中でも、前記中空粒子は上記1)の非発泡型の中空粒子であることがより好ましく、必要に応じて2種以上混合して使用することができる。具体例としてはロームアンドハース社製 ローペイク HP−1055、JSR社製 SX866(B)、日本ゼオン社製 Nipol MH5055(いずれも商品名)などが挙げられる。
前記中空粒子の平均粒子径は、0.5μm〜5.0μmであることが好ましく、0.5μm〜2.0μmであることがより好ましい。前記中空粒子の平均粒子径が小さすぎなければ膜の空隙率を高く設計できるため高い断熱性が得られ、前記中空粒子の平均粒子径が大きすぎなければ製造時の乾燥工程での膜収縮による中空粒子の潰れが発生し難くなる。
本発明に用いられる中空粒子の平均粒子径は、透過型電子顕微鏡を用いて、その外径の円相当換算直径を測定し算出する。平均粒子径は、中空粒子を少なくとも300個透過電子顕微鏡を用いて観察し、その外形の円相当径を算出し、平均して求める。
また、本発明に用いられる中空粒子は、中空率が20〜80%程度のものが好ましく、30〜70%程度のものがより好ましい。中空率が低すぎなければ高い断熱性が得られ、高すぎなければ中空粒子の強度が低下せず、製造時の乾燥工程での膜収縮による中空粒子の潰れが発生し難くなる。
本発明に用いられる中空粒子の中空率は、中空粒子を少なくとも300個透過型電子顕微鏡を用いて観察し、外径の平均円相当径(R1)と内径の平均円相当径(R2)をそれぞれ算出し、粒子体積に対する空隙部分の体積の割合(R2/R1)3×100を計算して求めることができる。
前記中空粒子は、ガラス転移温度(Tg)が70℃〜200℃であることが好ましく、90℃〜180℃であることがさらに好ましい。前記中空粒子としては、中空粒子を水中に分散したポリマーラテックスのような中空ポリマー粒子ラテックスを用いることが特に好ましい。
本発明の受像シートにおいて、断熱層の全体積に占める前記中空粒子の体積総計の割合は30%〜90%であることが好ましく、さらに50%〜80%であることがより好ましい。
また、断熱層の全固形分に占める前記中空粒子の固形分総計の割合は20質量%〜80質量%であることが好ましく、さらに30質量%〜70質量%であることがより好ましい。
本発明においては、断熱層が2層以上ある場合、例えば断熱層が断熱上層と断熱下層の2層に分かれている態様が好ましい。
(ゼラチン)
本発明において前記断熱層にゼラチンを含有することが好ましい。本発明に用いるゼラチンは、その製造過程において、ゼラチン抽出前、アルカリ浴に浸漬されるいわゆるアルカリ処理(石灰処理)ゼラチン、酸浴に浸漬される酸処理ゼラチンおよびその両方に浸漬した二重浸漬ゼラチン、酵素処理ゼラチンのいずれでもよい。本発明に用いるゼラチンは分子量10,000から1,000,000までのものを用いることができる。本発明に用いられるゼラチンはCl-、SO4 2-等の陰イオンを含んでいてもよいし、Fe2+、Ca2+、Mg2+、Sn2+、Zn2+などの陽イオンを含んでいてもよい。ゼラチンは水に溶かして添加することが好ましい。
(ゼラチン以外の水溶性ポリマー)
本発明において前記断熱層にはゼラチン以外の水溶性ポリマーを含有させることができる。本発明に用いることのできるゼラチン以外の水溶性ポリマーとしては、天然高分子(多糖類系、微生物系、動物系)、半合成高分子(セルロース系、デンプン系、アルギン酸系)および合成高分子系(ビニル系、その他)であり、以下に述べるポリビニルアルコールを始めとする合成ポリマーや、植物由来のセルロース等を原料とする天然あるいは半合成ポリマーが本発明で使用できる水溶性ポリマーに該当する。
本発明に併用することのできるゼラチン以外の水溶性ポリマーのうち、天然高分子および半合成高分子について詳しく説明する。植物系多糖類としては、アラビアガム、κ−カラギーナン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナン、グアガム(Squalon製Supercolなど)、ローカストビーンガム、ペクチン、トラガント、トウモロコシデンプン(National Starch & Chemical Co.製Purity−21など)、リン酸化デンプン(National Starch & Chemical Co.製National 78−1898など)など、微生物系多糖類としては、キサンタンガム(Kelco製Keltrol Tなど)、デキストリン(National Starch & Chemical Co.製Nadex360など)など、動物系天然高分子としては、カゼイン、コンドロイチン硫酸ナトリウム(Croda製CromoistCSなど)などが挙げられる(いずれも商品名)。セルロース系としては、エチルセルロース(I.C.I.製Cellofas WLDなど)、カルボキシメチルセルロース(ダイセル製CMCなど)、ヒドロキシエチルセルロース(ダイセル製HECなど)、ヒドロキシプロピルセルロース(Aqualon製Klucelなど)、メチルセルロース(Henkel製Viscontranなど)、ニトロセルロース(Hercules製Isopropyl Wetなど)、カチオン化セルロース(Croda製Crodacel QMなど)などが挙げられる(いずれも商品名)。デンプン系としては、リン酸化デンプン(National Starch & Chemical製National 78−1898など)、アルギン酸系としては、アルギン酸ナトリウム(Kelco製Keltoneなど)、アルギン酸プロピレングリコールなど、その他の分類として、カチオン化グアガム(Alcolac製Hi−care1000など)、ヒアルロン酸ナトリウム(Lifecare Biomedial製Hyalureなど)が挙げられる(いずれも商品名)。
本発明に併用することのできるゼラチン以外の水溶性ポリマーのうち、合成高分子について詳しく説明する。アクリル系としてはポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸共重合体、ポリアクリルアミド、ポリアクリルアミド共重合体、ポリジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート四級塩またはその共重合体など、ビニル系としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン共重合体、ポリビニルアルコールなど、その他としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリイソプロピルアクリルアミド、ポリメチルビニルエーテル、ポリエチレンイミン、ポリスチレンスルホン酸またはその共重合体、ナフタレンスルホン酸縮合物塩、ポリビニルスルホン酸またはその共重合体、ポリアクリル酸またはその共重合体、アクリル酸またはその共重合体等、マレイン酸共重合体、マレイン酸モノエステル共重合体、アクリロイルメチルプロパンスルホン酸またはその共重合体、など)、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライドまたはその共重合体、ポリアミジンまたはその共重合体、ポリイミダゾリン、ジシアンシアミド系縮合物、エピクロルヒドリン・ジメチルアミン縮合物、ポリアクリルアミドのホフマン分解物、水溶性ポリエステル(互応化学(株)製プラスコートZ−221、Z−446、Z−561、Z−450、Z−565、Z−850、Z−3308、RZ−105、RZ−570、Z−730、RZ−142(いずれも商品名))などである。このなかでも、ポリビニルアルコールを用いることが好ましい。
本発明に用いられるポリビニルアルコールとしては、PVA−105、PVA−110、PVA−117、PVA−120、PVA−124、PVA−203、PVA−204、PVA−205、PVA−210、PVA−217、PVA−220、PVA−224、PVA−228、PVA−235、PVA−403、PVA−405などである(いずれもクラレ(株)製の商品名)。
上記の好ましい水溶性ポリマーのうち、ポリビニルアルコール、ゼラチンを用いることが好ましい。これらは単独でも混合物でも用いることができ、より好ましくはゼラチンを用いることである。
本発明における断熱層の塗布量は、5.0〜40.0g/mであることが好ましく、10.0〜30.0g/mであることがさらに好ましい。
<中間層>
本発明の感熱転写受像シートは、断熱層と受容層との間に少なくとも1層の中間層を有してもよい。中間層は、その上下層との密着性を付与する目的あるいはクッション性を付与する目的等で適宜設ける層である。
本発明の感熱転写受像シートの中間層にはポリマーラテックスを含有することが特に好ましい。
ポリマーラテックスとして特に限定するものではないが、例として、ポリウレタン、スチレン−ブタジエン共重合体(SBRラテックス)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBRラテックス)、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体(MBRラテックス)、スチレン−アクリル共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル系共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などのポリマーラテックスなどから選択して用いられる。これらの中でも、ポリウレタン、SBR、NBR、MBRおよび塩化ビニル/(メタ)アクリル酸エステルが好ましく、SBR、塩化ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体がより好ましく、SBRが最も好ましい。これらのポリマーラテックスは必要に応じて、単独又は2種類以上混合して用いることができる。
ポリウレタン系ラテックスとしては、大日本インキ化学(株)製HYDRAN AP10、AP20、AP30、AP40、APX−101H、1320NS、1610NS、1670NS、1980NS、HW−337、HW−350、HW−920、HW−940、大成ファインケミカル(株)製WEM−202U、WEM−3008、WEM−321U、WEM−031U、WBR−016U、WBR−2018U、WBR−2019、大日精化(株)製D−1000、D−2000、D−4000、D−6000、D−9000、高松油脂(株)製NS−155NX、NS−310A、NS−310X、NS−311X、日本ポリウレタン(株)製WOE−305、第一工業製薬(株)製エラストロンなどが挙げられる(いずれも商品名)。
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックスとしては、日本エイアンドエル(株)製MR−170、MR−171、MR−172、MR−173、MR−174、MR−180などが挙げられる(いずれも商品名)。
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテックスとしては、日本エイアンドエル(株)製SR−141、SR−142、日本ゼオン(株)製Nipol 1561、1562、1571H、1571C2、1571CL、LX517A、LX517B、1577K、LX511A、LX513、LX531、LX531B、LX550、LX550L、LX551、LX552などが挙げられる(いずれも商品名)。
塩化ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体としては、受容層で説明した塩化ビニル、塩化ビニル共重合体ラテックスが挙げられる。
本発明における中間層中には、水溶性ポリマーを含有させることができる。例としては、断熱層の項で記載した水溶性ポリマーが挙げられる。これら水溶性ポリマーのなかで、ポリビニルアルコールが特に好ましい。これらの樹脂は単独又は混合して用いることができる。
本発明における中間層の塗布量は、0.5〜10.0g/m2であることが好ましく、1.0〜5.0g/m2であることがより好ましい。
<下引き層>
また、本発明の感熱転写受像シートは支持体と断熱層との間に下引き層を有してもよい。下引き層は、その上下層との密着性を付与する目的あるいはクッション性を付与する目的等で適宜設ける層である。支持体上に予め塗布される下塗り層とは区別される。
下引き層の好ましい態様は、中間層の項で述べられたものと同じであり、下引き層と中間層の構成はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
本発明における下引き層の塗布量は、0.5〜10.0g/m2であることが好ましく、1.0〜5.0g/m2であることがより好ましい。
上記以外では、例えば白地調整層、帯電調節層、接着層、プライマー層を設けても良い。これらの層については、例えば特許第3585599号公報、特許第2925244号公報などに記載されたものと同様の構成とすることができる。
<支持体>
本発明の感熱転写受像シートには、通常の支持体を用いることができる。その中でも耐水性支持体が好ましく用いられる。耐水性支持体を用いることで支持体中に水分が吸収されるのを防止して、受容層の経時による性能変化を防止することができる。耐水性支持体としては例えばコート紙やラミネート紙、合成紙を用いることができる。なかでもラミネート紙が好ましい。
支持体上には、下塗り層を予め塗布しておくことが通例である。
<カール調整層>
本発明の感熱転写受像シートには、必要に応じてカール調整層を形成することが好ましい。カール調整層には、ポリエチレンラミネートやポリプロピレンラミネート等が用いられる。具体的には、例えば特開昭61−110135号公報、特開平6−202295号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
<筆記層・帯電調整層>
本発明の感熱転写受像シートには、必要に応じて筆記層・帯電調整層を設けることができる。筆記層、帯電調整層には、無機酸化物コロイドやイオン性ポリマー等を用いることができる。帯電防止剤として、例えば第四級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル等のノニオン系帯電防止剤など任意のものを用いることができる。具体的には、例えば特許第3585585号公報などに記載されたものと同様にして形成することができる。
<その他の添加剤>
本発明の感熱転写受像シートには、必要に応じて前記受容層以外にも、添加剤を含有させることができる。このような添加剤としては、前述した離型剤の他、紫外線吸収剤、界面活性剤、防腐剤、造膜助剤、硬膜剤、マット剤(滑剤を含む)、酸化防止剤、その他の添加剤を含有させることができる。
紫外線吸収剤:
本発明の感熱転写受像シートには、紫外線吸収剤を含有させてもよい。その紫外線吸収剤としては、通常の無機系紫外線吸収剤、有機系紫外線吸収剤が使用できる。有機系紫外線吸収剤としては、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、置換アクリロニトリル系、ヒンダートアミン系等の非反応性紫外線吸収剤や、これらの非反応性紫外線吸収剤に、例えば、ビニル基やアクリロイル基、メタアクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいは、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等を導入し、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂に共重合若しくは、グラフトしたものを使用することができる。また、樹脂のモノマーまたはオリゴマーに紫外線吸収剤を溶解させた後、このモノマーまたはオリゴマーを重合させる方法が開示されており(特開2006−21333号公報)、こうして得られた紫外線遮断性樹脂を用いることもできる。この場合には紫外線吸収剤は非反応性のものでよい。
これら紫外線吸収剤の中でも、特にベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系が好ましい。これら紫外線吸収剤は画像形成に使用する染料の特性に応じて、有効な紫外線吸収波長域をカバーするように組み合わせて使用することが好ましく、また、非反応性紫外線吸収剤の場合には紫外線吸収剤が析出しないように構造が異なるものを複数混合して用いることが好ましい。
紫外線吸収剤の市販品としては、チヌビン−P(チバガイギー製)、JF−77(城北化学製)、シーソープ701(白石カルシウム製)、スミソープ200(住友化学製)、バイオソープ520(共同薬品製)、アデカスタブLA−32(旭電化製)(いずれも商品名)等が挙げられる。
界面活性剤:
また、本発明の感熱転写受像シートは、受容層、断熱層、中間層などの任意の層に界面活性剤を含有させることができる。
界面活性剤の添加量は、全固形分量に対して0.01〜5質量%であることが好ましく、0.01〜1質量%であることがより好ましく、0.02〜0.2質量%であることが特に好ましい。
界面活性剤としては、アニオン系、ノニオン系、カチオン系など種々の非フッ素系の界面活性剤が知られている。本発明で用いることのできる界面活性剤としては、公知のものが使用でき、例えば、「機能性界面活性剤監修/角田光雄、発行/2000年8月、第6章」で紹介されているもの等を用いることができる。
防腐剤:
本発明の感熱転写受像シートには、防腐剤を添加してもよい。本発明の感熱転写受像シートに含有される防腐剤としては、特に限定されないが、防腐防黴ハンドブック、技報堂出版(1986)、堀口博著、防菌防黴の化学、三共出版(1986)、防菌防黴剤事典、日本防菌防黴学会発行(1986)等に記載されているものを用いることができる。具体的には、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ベンゾトリアゾール誘導体、アミジングアニジン誘導体、四級アンモニウム塩類、ピロジン,キノリン,グアニジン等の誘導体、ダイアジン、トリアゾール誘導体、オキサゾール、オキサジン誘導体、2−メルカプトピリジン−N−オキサイドまたはその塩等が挙げられる。これらの中でも、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オンが好ましい。
造膜助剤:
本発明の感熱転写受像シートには、高沸点溶剤を添加することが好ましい。高沸点溶剤は造膜助剤または可塑剤として機能し、ポリマーラテックスの最低造膜温度を低下させる有機化合物(通常有機溶剤)で、例えば室井宗一著,「合成ラテックスの化学」,高分子刊行会発行(1970年)に記載されている。高沸点溶剤(造膜助剤)の例として以下のものが挙げられる。
Z−1:ベンジルアルコール類
Z−2:2,2,4−トリメチルペンタンジオール−1,3−モノイソブチレート類
Z−3:2−ジメチルアミノエタノール類
Z−4:ジエチレングリコール類
これらの高沸点溶剤を添加すると、画像のにじみが見られ、実用上好ましくない場合があるが、塗布膜中の上記溶剤類の含有量が固形分で1%以下であれば、性能上問題がない。
硬膜剤:
本発明の感熱転写受像シートにおいては、硬膜剤を使用してもよい。感熱転写受像シートの塗設層(例えば、受容層、断熱層、下引き層など)中に添加することができる。
本発明で用いることができる硬膜剤としては、特開平1−214845号公報17頁のH−1,4,6,8,14,米国特許第4,618,573号明細書のカラム13〜23の式(VII)〜(XII)で表される化合物(H−1〜54)、特開平2−214852号公報8頁右下の式(6)で表される化合物(H−1〜76),特にH−14、米国特許第3,325,287号明細書のクレーム1に記載の化合物などが好ましく用いられる。硬膜剤の例としては米国特許第4,678,739号明細書の第41欄、同第4,791,042号、特開昭59−116655号、同62−245261号、同61−18942号、特開平4−218044号の公報または明細書等に記載の硬膜剤が挙げられる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N'−エチレン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタンなど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、ほう酸、メタほう酸あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−234157号公報などに記載の化合物)が挙げられる。好ましくはビニルスルホン系硬膜剤やクロロトリアジン類が挙げられる。
マット剤:
本発明の感熱転写受像シートにおいて、ブロッキング防止、離型性付与、滑り性付与のためにマット剤を添加してもよい。マット剤は感熱転写受像シートの受容層が塗布される面、受容層が塗布される他方の面、あるいはその両方の面に添加することができる。
マット剤は、一般に水に不溶の有機化合物の微粒子、無機化合物の微粒子を挙げることができるが、本発明では、分散性の観点から、有機化合物を含有する微粒子が好ましい。有機化合物を含有していれば、有機化合物単独からなる有機化合物微粒子であってもよいし、有機化合物だけでなく無機化合物をも含有した有機/無機複合微粒子であってもよい。マット剤の例としては、例えば米国特許第1,939,213号、同2,701,245号、同2,322,037号、同3,262,782号、同3,539,344号、同3,767,448号等の各明細書に記載の有機マット剤を用いることができる。
[感熱転写受像シートの製造方法]
以下、本発明の感熱転写受像シートの製造方法について説明する。
本発明の感熱転写受像シートは、少なくとも1層の断熱層および少なくとも1層の受容層を有し、適宜、断熱層と受容層の間に中間層を有しても良いが、その製造方法は各層の塗布液を支持体上に同時重層塗布して製造することが好ましい。
このような同時重層塗布は、水系塗布であることが好ましい。ただし、ここで言う「水系」とは塗布液の溶媒(分散媒)の60質量%以上が水であることをいう。塗布液の水以外の成分としてはメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、ジアセトンアルコール、フルフリルアルコール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、オキシエチルフェニルエーテルなどの水混和性の有機溶媒を用いることができる。
支持体上に複数の機能の異なる複数の層(断熱層、中間層、受容層など)からなる多層構成の受像シートを製造する場合、特開2004−106283号、同2004−181888号、同2004−345267号等の各公報に示されている如く各層を順次塗り重ねていくか、あらかじめ各層を支持体上に塗布したものを張り合わせることにより製造することが知られている。一方、写真業界では例えば複数の層を同時に重層塗布することにより生産性を大幅に向上させることが知られている。例えば特開米国特許第2,761,791号、同第2,681,234号、同第3,508,947号、同第4,457,256号、同第3,993,019号、特開昭63−54975号、特開昭61−278848号、同55−86557号、同52−31727号、同55−142565号、同50−43140号、同63−80872号、同54−54020号、特開平5−104061号、同5−127305号、特公昭49−7050号の公報または明細書やEdgar B. Gutoffら著,「Coating and Drying Defects:Troubleshooting Operating Problems」,John Wiley&Sons社,1995年,101〜103頁などに記載のいわゆるスライド塗布(スライドコーティング法)、カーテン塗布(カーテンコーティング法)といわれる方法が知られている。これらの塗布方法では、複数の塗布液を塗布装置に同時に供給して異なる複数の層を形成する。
本発明の感熱転写受像シートを製造する方法としては、同時重層塗布が可能で高い生産性を実現できることから、スライド塗布あるいはカーテン塗布が好ましい。本発明の感熱転写受像シートは、少なくとも1層の受容層および少なくとも1層の断熱層を水系塗布により、支持体上に塗布して製造されるものであるが、これらが複数の層からなる場合、あるいは、中間層や下引き層を有する場合には、それらを全て含めて支持体上に同時塗布することが好ましい。
同時重層塗布においては、均質な塗膜形成および良好な塗布性の点で、各層を構成する塗布液の粘度および表面張力を調整する必要がある。塗布液の粘度は、通常の増粘剤や減粘剤を他の性能に影響を与えない範囲で使用することにより容易に調整できる。また、塗布液の表面張力は各種の界面活性剤により調整可能である。
これらの各層を塗布するための塗布液の温度は、25℃〜60℃が好ましく、30℃〜50℃であることがさらに好ましい。特に塗布液にゼラチンを使用する場合の塗布液の温度は33℃〜45℃であることが好ましい。
本発明においては多層構成を構成する1層あたりの塗布液の塗布量は1g/m2〜500g/m2の範囲が好ましい。多層構成の層数は2以上で任意に選択できる。受容層は支持体から最も遠く離れた層として設けられることが好ましい。
乾燥ゾーンでは、乾燥速度が一定で、材料温度とほぼ湿球温度が等しい恒率乾燥期間と、乾燥速度が遅くなり、材料温度が上昇する減率乾燥期間を経て乾燥が進む。恒率乾燥期間では、外部から与えられた熱はすべて水分の蒸発に使われる。減率乾燥期間では、材料内部での水分拡散が律速になり、蒸発表面の後退等により乾燥速度が低下し、与えられた熱は材料温度上昇にも使われるようになる。
セットゾーンおよび乾燥ゾーンにおいては、各塗布膜の間および支持体と塗布膜の間で水分移動が起こり、また塗布膜の冷却と水分蒸発による固化が起こる。このため、製品の品質・性能には乾燥途中での膜面温度・乾燥時間等の履歴が大きく影響し、要求品質に応じた条件の設定が必要とされる。
セットゾーンの温度は、15℃以下であり、なおかつその冷却工程時間を5秒以上30秒未満とすることが好ましい。5秒未満では十分な塗布液粘度上昇が得られずその後の乾燥時に面状が悪化してしまう。また30秒以上の冷却工程を経るとその後の乾燥工程においての水分除去に時間がかかり、生産効率が低下する。
15℃以下での冷却工程後、15℃を越える環境下で乾燥を行うが、その際、本発明においては、冷却終了後から30秒以内に、重層塗布された塗布膜における水の蒸発量を、塗布直後に1m2あたりに塗りつけられた膜面に含まれる水分の60%以上とすることが好ましい。塗布直後に1m2あたりに塗りつけられた膜面に含まれる水分とは、塗布前に調液された塗工液中の含水量に等しい。蒸発水分量が少なすぎなければ、塗布面状の水分が多すぎず、面状が良好となる。一方、該蒸発量を60%以上とする際に乾燥温度を50℃より高くしすぎなければ、水分の蒸発が急激とならず、ひび割れなどを起こさず、面状が良好となるため、乾燥温度は50℃以下に抑えることが好ましい。
蒸発量の規定は、塗布後の感熱転写受像シートを110℃1時間の条件(雰囲気)で乾燥させたものの質量を100%蒸発したものと定義して、質量の差分を量ることで行うことができる。
乾燥された塗布済み品は、一定の含水率に調整され巻き取られるが、巻取り、塗布済み品の保存過程での含水率、温度によって硬膜進行が影響されるため、巻取りでの含水率について適切な調湿過程条件の設定が必要となる。
一般に、硬膜反応は高温・多湿条件ほど進行しやすい。しかし、含水率が高すぎると、塗布品同士が接着したり、性能上の問題が生じたりする場合がある。この為、巻取りの含水率(調湿条件)と貯蔵条件は品質に応じた設定が必要とされる。
代表的な乾燥装置としては、エアループ方式、つるまき方式等がある。エアループ方式は、ローラーで支持された塗布済み品に乾燥風噴流を吹き付ける方式であり、ダクトは縦に配置する方式と、横に配置する方式がある。乾燥機能と搬送機能は基本的に分離されていて、風量等の自由度が大きい。しかし、多くのローラーを使うため、寄り・シワ・スリップ等のベースの搬送不良が発生しやすい。つる巻き方式は、円筒状のダクトに塗布済み品をつる巻き状に巻きつけて乾燥風で浮上させて(エアフローティング)搬送・乾燥する方式で、基本的にローラー支持がいらない(特公昭43−20438号公報)。その他、上下互いにダクトを設置して搬送する乾燥方式がある。一般的に乾燥分布はつるまき式に比べ良いが、浮上能力が劣る。
[画像形成方法]
本発明の感熱転写受像シートを用いて画像形成する方法としては、本発明の感熱転写受像シートの受容層と感熱転写シートの染料層(熱転写層)とが接するように重ね合わせて、サーマルヘッドからの画像信号に応じた熱エネルギーを付与することにより画像を形成する。
具体的な画像形成は、例えば特開2005−88545号公報などに記載された方法と同様にして行うことができる。本発明では、消費者にプリント物を提供するまでの時間を短縮するという観点から、プリント時間は15秒未満が好ましく、3〜12秒がより好ましく、さらに好ましくは、3〜7秒である。
上記プリント時間を満たすために、プリント時のライン速度は2.0msec/line以下が好ましく、1.5msec/line以下であることがより好ましく、さらに好ましくは0.73msec/line以下であり、最も好ましくは0.65msec/line以下である。また、高速化条件における転写効率向上の観点から、プリント時のサーマルヘッド最高到達温度は、180℃〜450℃が好ましく、さらに好ましくは200℃〜450℃である。さらには350℃〜450℃が好ましい。
本発明の感熱転写受像シートは、感熱転写記録方式を利用したプリンター、複写機などに利用することができる。熱転写時の熱エネルギーの付与手段は、従来公知の付与手段のいずれも使用することができ、例えば、サーマルプリンター(例えば、日立製作所製、商品名、ビデオプリンターVY−100)等の記録装置によって記録時間をコントロールすることにより、5〜100mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与することによって所期
の目的を十分に達成することができる。また、本発明の感熱転写受像シートは、支持体を適宜選択することにより、熱転写記録可能な枚葉またはロール状の感熱転写受像シート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途に適用することもできる。
[感熱転写シート]
感熱転写シートとは、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の支持体上に、バインダー樹脂にイエロー、マゼンタ、シアン、の3色の色材をそれぞれ分散させた色材層および転写性保護層を面順次に設けたものである。色材層はブラックを加えた4色とした態様でもよい。
(バインダー樹脂)
感熱転写シートに用いられるバインダー樹脂の例としては、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルブチラールなどのポリビニルアセタール系樹脂、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、硝酸セルロース等の変性セルロース系樹脂ニトロセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース及びエチルセルロースなどのセルロース系樹脂や、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、各種エストラマー等が挙げられる。これらを単独で用いる他、これらを混合、または共重合して用いることも可能である。
(染料)
染料は、熱により拡散し、感熱転写シートに組み込み可能かつ、加熱により感熱転写シートから感熱転写受像シートに転写するものであれば特に限定されず、熱転写シート用の染料として従来から用いられてきている染料、あるいは公知の染料を用いることができる。
好ましい染料としては、たとえば、ジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チアゾール系、メロシアニン等のメチン系、インドアニリン、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチンに代表されるアゾメチン系、キサンテン系、オキサジン系、ジシアノスチレン、トリシアノスチレンに代表されるシアノメチレン系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、ベンゼンアゾ系、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジズアゾ等のアゾ系、スピロピラン系、インドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、ナフトキノン系、アントラキノン系、キノフタロン系等が挙げられる。
具体例を挙げると、イエロー染料としては、ディスパースイエロー231、ディスパースイエロー201、ソルベントイエロー93等が、マゼンタ染料としては、ディスパースバイオレット26、ディスパースレッド60、ソルベントレッド19等が、さらに、シアン染料としては、ソルベントブルー63、ソルベントブルー36、ディスパースブルー354、ディスパースブルー35等が挙げられるがこれらに限定されない。また、上記の各色相の染料を任意に組み合わせることも可能である。
(熱転写性保護層)
熱転写性保護層(積層体)は、熱転写された画像の上に透明樹脂からなる保護層を熱転写で形成し、画像を覆い保護するためのものであり、耐擦過性、耐光性、耐候性等の耐久性を向上させるために用いられる。感熱転写受像シート上に転写された染料が表面に曝されたままの状態では耐光性、耐擦過性、耐薬品性等の画像耐久性が不十分な場合があり、このような透明保護層を設けることが好ましい。一例としてPET支持体上に、支持体側から離型層、保護層、接着剤層の順に配設されている場合が挙げられる。保護層を複数の層で形成することも可能である。保護層が他の層の機能を兼ね備えている場合には、離型層、接着剤層を省くことも可能である。支持体としては、易接着層の設けられたものを用いることも可能である。
保護層を形成する樹脂としては、耐擦過性、耐薬品性、透明性、硬度に優れた樹脂が好ましく、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、これら各樹脂のシリコーン変性樹脂、これら各樹脂の混合物、電離放射線硬化性樹脂、紫外線遮断性樹脂等を例として挙げることができる。この他にも、保護層形成用樹脂として従来から知られている各種の樹脂を用いることができる。また、紫外線吸収性の付与、転写時の膜切れ性、光沢、白色度向上等を目的として、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、有機フィラー及び/又は無機フィラー等を必要に応じて適宜添加することも好ましい。
保護層は、保護層形成用樹脂の種類に依存するが、前記熱転写層の形成方法と同様の、方法で形成され、0.5〜10μm程度の厚さが好ましい。
保護層が転写時に支持体から剥離しにくい場合には、離型層を支持体と保護層との間に形成するのも好ましい態様である。離型層は、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、弗素樹脂等のような離型性に優れた材料、或はサーマルヘッドの熱によって溶融しない比較的高軟化点の樹脂、例えば、セルロース系樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリルビニルエーテル系樹脂、無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、あるいはこれらの樹脂にワックス等の熱離型剤を含有させた樹脂からなる塗布液を従来公知のグラビアコート、グラビアリバースコート等の方法で塗布、乾燥することにより形成することができる。上記の樹脂の中でも、アクリル樹脂として、アクリル酸やメタクリル酸等の単体、または他のモノマー等と共重合させた樹脂が好ましく、支持体との密着性、保護層との離型性において優れている。また、これらの樹脂は単独で用いても複数を用いても良い。
この離型層は、印画時(転写時)にはPET支持体等の支持体側に残る。
層の厚みは0.5〜5μm程度が好ましい。離型層中に各種の粒子を含有させることにより、あるいは離型層の保護層側の表面をマット処理することにより表面をマット状にして、印画後の受像シート表面を艶消し状態にすることも可能である。
転写性保護層と離型層の間に剥離層を形成しても良い。剥離層は保護層と共に転写される。転写後は印画された受像シートの最上層となる層であって、透明性、耐磨耗性、耐薬品性に優れた樹脂から形成される。樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂等を例示することができる。充填剤、ワックス類等を添加することも可能である。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に限定されるものではない。なお、実施例中で、部または%とある場合、特に断りのない限り質量基準である。
[実施例1]
(試料100の作製)
ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗り層を設けた。この上に、下記組成の断熱層、受容層を支持体側からこの順に積層させた状態で、スライド塗布方式により、同時重層塗布を行った。固形分が断熱層:20g/m、受容層:5.0g/mとなるように塗布し、試料100を作製した。
試料100の塗布面状は、評価試験可能なレベルではあったが、点欠陥の多いものであった。
(組成)
受容層塗布液1:
塩化ビニル/アクリル系ラテックス 40質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製;塩化ビニル/アクリル酸エステル共重合)
ゼラチン(10%水溶液) 2質量部
ポリエーテル変性シリコーン 1質量部
(両末端型KF−6004、商品名、信越化学工業製;一般式(2)で表される)
水 54質量部
(組成)
断熱層塗布液1:
アクリル系中空粒子 25質量部
(ローペイクHP−1055、商品名、ロームアンドハース社製)
ゼラチン(10%水溶液) 50質量部
水 27質量部
(試料101の作製)
試料100の受容層塗布液1を、下記の受容層塗布液2に変更した以外は試料101と同様にして、試料101を作製した。
試料101の塗布面状は、良好であった。
(組成)
受容層塗布液2:
塩化ビニル/アクリル系ラテックス 40質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2質量部
ポリエーテル変性シリコーン 1質量部
(両末端型KF−6004、商品名、信越化学工業製;一般式(2)で表される)
含フッ素化合物 5質量部
(特開2007−237617号公報に記載の、BSF−1で表される化合物)
水 50質量部
Figure 2011031461
(試料102の作製)
試料101のBSF−1を下記のものに変更した以外は試料101と同様にして、試料102を作成した。これは特開2007−237617号公報中で、BSF−6で表される化合物である。
試料102の塗布面状は、良好であった。
Figure 2011031461
(試料103の作製)
試料101のBSF−1を一般式(H)で表わされる化合物(H)−5に変更した以外は試料101と同様にして、試料103を作成した。
試料103の塗布面状は、良好であった。
(試料104の作製)
試料101のBSF−1を一般式(H)で表わされる化合物(H)−7に変更した以外は試料101と同様にして、試料104を作成した。
試料104の塗布面状は、良好であった。
(試料105の作製)
試料101のBSF−1を一般式(H)で表わされる化合物(H)−3に変更した以外は試料101と同様にして、試料105を作成した。
試料105の塗布面状は、良好であった。
(画像形成)
画像形成のためのプリンターには 富士フイルム(株)製 フジフイルムサーマルフォトプリンター ASK−2000L(商品名)を用いた。プリンター所定の感熱転写シートと試料100〜105の感熱転写受像シートを装填可能なように加工し、出力環境が25℃55%の条件で最高濃度の黒ベタ画像のプリント出力を行った。
上記のプリント物に関して、高濃度画像部の光沢感を評価した。
5.光沢ムラが見られず、良好な画像品位である
4.わずかに光沢ムラが見られるが、実用に支障ないレベルである
3.若干の光沢ムラが見られ、実用に支障あるレベルである
2.一部に明らかな光沢ムラが見られ、実用に支障あるレベルである
1.全面的に明らかな光沢ムラが見られ、実用できない
Figure 2011031461
試料100は、受容層塗布液中に含フッ素化合物を含有しない為、良好な塗布面状とならなかった。比較的均一な部分を選んだうえ印画を行い、高濃度部分を評価したところ、若干の光沢ムラが見られた。
含フッ素化合物を含有する比較例である試料101,102で一部に明かな光沢ムラが見られたのに対し、一般式(H)で表わされる含フッ素化合物を添加した本発明例の試料103〜105では高濃度画像部の光沢ムラが抑えられた。
[実施例2]
(試料106の作製)
試料100に用いた支持体上に、下層から順に下記の断熱層塗布液2、下記の受容層塗布液3の2層構成塗布物をスライド方式による同時重層塗布にて試料106を作製した。
(組成)
受容層塗布液3:
塩化ビニル/アクリル系ラテックス 40質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
ゼラチン(10%水溶液) 2質量部
ポリエーテル変性シリコーン 1質量部
(側鎖型L−7001、商品名、東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製;一般式(3)で表され、かつRがメチル基)
一般式(H)で表わされる含フッ素化合物(H)−3 5質量部
水 50質量部
(組成)
断熱層塗布液2:
アクリル系中空粒子 30質量部
(ローペイクHP−1055、商品名、ロームアンドハース社製)
ゼラチン(10%水溶液) 50質量部
水 50質量部
(試料107の作製)
試料106において、含フッ素化合物を(H)−1に変更した以外は、試料106と同様に試料107を作製した。
(試料108の作製)
試料106において、含フッ素化合物を(H)−2に変更した以外は、試料106と同様に試料108を作製した。
(試料109の作製)
試料106において、含フッ素化合物を(H)−4に変更した以外は、試料106と同様に試料109を作製した。
(試料110の作製)
試料106において、含フッ素化合物を(H)−11に変更した以外は、試料106と同様に試料110を作製した。
(試料111の作製)
試料106において、受容層塗布液を下記のものに変更した以外は、試料106と同様に試料111を作製した。塗布面状は僅かにムラがあった。
(組成)
受容層塗布液4:
塩化ビニル/アクリル系ラテックス 40質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
PVA10%水溶液 2.1質量部
(ポバールPVA210、商品名、(株)クラレ製)
ポリエーテル変性シリコーンオイル 1質量部
(側鎖型KF−352A、商品名、信越化学製;一般式(3)で表され、かつRがメチル基)
一般式(H)で表わされる含フッ素化合物(H)−10 5質量部
水 50質量部
(試料112の作製)
試料106において、受容層塗布液を下記のものに変更した以外は、試料108と同様に試料112を作製した。
(組成)
受容層塗布液5:
塩化ビニル/酢酸ビニル系ラテックス 50質量部
(ビニブラン601、商品名、日信化学製)
ゼラチン(10%水溶液) 2質量部
ポリエーテル変性シリコーン 1質量部
(側鎖型KF−6012、商品名、信越化学製;一般式(3)で表され、かつRがメチル基)
一般式(H)で表わされる含フッ素化合物(H)−7 5質量部
水 50質量部
(試料113の作製)
試料106において、受容層塗布液を下記のものに変更した以外は、試料108と同様に試料113を作製した。
(組成)
受容層塗布液6:
ポリエスエル系ラテックス 50質量部
(MD−1200、商品名、東洋紡製)
ゼラチン(10%水溶液) 2質量部
ポリエーテル変性シリコーン 1質量部
(側鎖型KF−6012、商品名、信越化学製;一般式(3)で表され、かつRがメチル基)
一般式(H)で表わされる含フッ素化合物(H)−9 5質量部
水 50質量部
(試料114の作製)
試料106において、断熱層と受容層の間に下記の中間層(2.0g/m)を設け、断熱層と受容層は試料106と同様にしてスライド方式で3層同時重層塗布を行い、試料114を作製した。
(組成)
中間層塗布液
スチレンブタジエンラテックス 60質量部
(SR103、商品名、日本エイアンドエル社製)
PVA 6% 水溶液 40質量部
(ポバールPVA210、商品名、(株)クラレ製)
NaOHでpHを8に調節
(試料115の作製)
試料114において、さらに支持体と断熱層の間に下記の下引き層(3.0g/m)を設け、それ以外の断熱層と中間層と受容層は試料114と同様にしてスライド方式で4層同時重層塗布を行い、試料115を作製した。
(組成)
下引き層塗布液
スチレンブタジエンラテックス 60質量部
(SR103、商品名、日本エイアンドエル社製)
PVA 6% 水溶液 40質量部
(ポバールPVA205、商品名、(株)クラレ製)
NaOHでpHを8に調節
(試料116の作製)
試料106において、含フッ素化合物(H)−3をBSF−6に変えた以外は試料106と同様に試料116を作製した。
(画像形成)
画像形成のためのプリンターには 富士フイルム(株)製 フジフイルムサーマルフォトプリンター ASK−2000L(商品名)を用いた。プリンター所定の感熱転写シートと試料106〜116の感熱転写受像シートを装填可能なように加工し、出力環境を30℃80%という過酷条件下とし、最高濃度の黒ベタ画像のプリントを出力し、表1と同じ基準で評価を行った。
Figure 2011031461
一般式(H)で表わされる含フッ素化合物を添加した本発明例の試料106〜115は、より過酷な高温高湿印画条件においても高濃度画像部の光沢ムラが防止できるという優れた効果を奏している。

Claims (6)

  1. 支持体上に、少なくとも1層の断熱層と、ポリマーラテックスとポリエーテル変性シリコーンを含有する少なくとも1層の受容層とをこの順に設けた感熱転写受像シートであって、該支持体上の該受容層を有する面側の少なくとも1層に下記一般式(H)で表される含フッ素化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする感熱転写受像シート。
    Figure 2011031461
    (一般式(H)中、mおよびnは、それぞれ独立に2〜8の整数を表す。Mはカチオンを表す。Lbは、単結合または置換もしくは無置換のアルキレン基を表す。)
  2. 前記一般式(H)で表される含フッ素化合物において、m、nがそれぞれ独立に2〜6の整数であることを特徴とする請求項1に記載の感熱転写受像シート。
  3. 前記一般式(H)で表される含フッ素化合物において、mとnの合計値が6以上12以下であることを特徴とする請求項2に記載の感熱転写受像シート。
  4. 前記ポリマーラテックスが塩化ビニル系共重合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の感熱転写受像シート。
  5. 前記断熱層と前記受容層との間に中間層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の感熱転写受像シート。
  6. 前記支持体と前記断熱層との間に下引き層を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の感熱転写受像シート。
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