JP2011025007A - パッドホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】併用される吸収性パッドを着用者の股間部に安定的にフィットした状態に保持することができ、また、着脱性や装着感にも優れたパッドホルダーを提供すること。
【解決手段】本発明のパッドホルダー1は、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6を有し、股下部の肌対向面上に吸収性パッド7を配して着用されるパンツ型のパッドホルダーであり、縦方向に伸長性、幅方向に伸縮性を有する。また、着用時に前身頃2によって着用者の上前腸骨棘8,8が覆われるようになされており、ウエスト開口部5の周縁部にはウエスト開口弾性部51が形成されている。一対の前身頃伸長抑制部21,22が、前身頃下半部の幅方向中央側から前身頃上半部の左右両側部に亘って延びており、それぞれの一部が、着用時に着用者の上前腸骨棘の上方に位置するように形成され、該伸長抑制部21,22のウエスト開口部に最も近い部分とウエスト開口弾性部51とが離れている。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸収性パッドと併用されるパッドホルダーに関する。
従来、パッドホルダーの股下部の肌対向面上に吸収性パッドを取り付けた状態で該パッドホルダーを着用し、吸収性パッドが液を吸収した後に、吸収性パッドのみを新品と交換する一方、パッドホルダーは再利用することが行われている。斯かるパッドホルダーは、吸収性パッドを着用者の股間部にフィットした状態に保持するものであり、パッドホルダーを吸収性パッドと組み合わせて使用することにより、ゴミの量やコストの削減を図ることができる。
従来のパッドホルダーとして、伸縮性シートから形成され、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有し、股下部の肌対向面上に吸収性パッドを配して着用されるパッドホルダーが知られている。特にボクサーブリーフ型のパッドホルダー、即ち、着用時においてレッグ開口部の開口周縁部が股下部より下方に位置するタイプのパッドホルダーが広く普及しているが、このようなボクサーブリーフ型のパッドホルダーにおいては、該パッドホルダーの股下部に取り付けられた吸収性パッドの外部へのはみ出しを防止する目的で、一対のレッグ開口部それぞれの開口周縁部にレッグ部弾性部材が配されて太腿ギャザーが形成されており、該太腿ギャザーが着用者の太腿部を締め付けるようになされている(例えば特許文献1参照)。
また、先に出願人は、レッグ開口部の開口周縁部に沿って形成されたギャザーと着用者のそけい部に沿って形成されたギャザーとを形成したパッドホルダーを提案した(特許文献2参照)。
特開2002−660号公報 特開2008−284038号公報
特許文献1に開示されるような従来のボクサーブリーフ型のパッドホルダーは、併用される吸収性パッドを着用者の股間部に安定的にフィットさせることが難しく、着用者の肌と吸収性パッドとの隙間を介して漏れが生じたり、着用者と吸収性パッドとの間に生じた隙間で吸収性パッドが折れ曲がり、その結果、漏れが生じる場合があった。
特許文献2開示のパッドホルダーによれば、吸収性パッドを、着用者の股間部に良好にフィットさせることができるが、着用者のそけい部をギャザーが押圧するため、装着感の点で改善の余地があった。
本発明は、併用される吸収性パッドを、着用者の股間部に安定的にフィットした状態に保持することが容易で、着脱性や装着感にも優れたパッドホルダーを提供することを目的とする。
本発明は、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部と、着用者股間部に対応する股下部を有し、該ウエスト開口部から股下部に向かう方向である縦方向と、該縦方向と直交する方向である幅方向を有しており、股下部の肌対向面上に吸収性パッドを配して着用されるパンツ型のパッドホルダーであって、前記縦方向に伸長性を有し、前記幅方向に伸縮性を有しており、着用時に前身頃によって着用者の上前腸骨棘が覆われるようになされており、前記ウエスト開口部の周縁部にはウエスト開口弾性部が形成されており、前記縦方向の伸長性を抑制しうる一対の前身頃伸長抑制部が、前身頃下半部の幅方向中央側から前身頃上半部の左右両側部に亘ってそれぞれ延びており、該前身頃伸長抑制部は、それぞれの一部が、着用時に着用者の上前腸骨棘の上方に位置するように形成され、前記縦方向に関して、前記前身頃伸長抑制部の前記ウエスト開口部に最も近い部分と前記ウエスト開口弾性部とが間隔を置いて配されているパッドホルダーを提供するものである。
本発明のパッドホルダーは、併用される吸収性パッドを、着用者の股間部に安定的にフィットした状態に保持することが容易で、着脱性や装着感にも優れている。特に、大人用のパッドホルダーとして優れている。
本発明のパッドホルダーの第1実施形態を、前身頃と後身頃の肌対向面同士を面接させて平面状とした状態(自然状態)を、前身頃側から見た正面図である。 図1に示すパッドホルダーの使用状態(着用状態)を前身頃側から見た図である。 図1に示すパッドホルダーを、前身頃と後身頃の肌対向面同士を面接させて平面状とした状態(自然状態)を、後身頃側から見た背面図である。 図1に示すパッドホルダーの使用状態(着用状態)を後身頃側から見た図である。 上前腸骨棘の位置を示す人体図である。 骨盤の凹部と臀筋群の重なり部にできる窪みの位置等を示す図である。 本発明のパッドホルダーの第2実施形態の使用状態(着用状態)を前身頃側から見た図である。 図7に示すパッドホルダーの使用状態(着用状態)を後身頃側から見た図である。 本発明のパッドホルダーの更に他の実施形態を示す図(図1相当図)である。
以下、本発明のパッドホルダーを、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。
第1実施形態のパッドホルダー1は、図1(自然状態)に示すように、パンツ型の形態を有し、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6を有している。
また、パッドホルダー1は、パッドホルダー1の着用時に着用者(大人)の腹側に配される前身頃2と、パッドホルダー1の着用時に着用者の背側に配される後身頃3とを有している。
パッドホルダー1は、股下部4の肌対向面(パッドホルダー着用時に着用者の肌側に向けられる面)側に、図2及び4に示すように、吸収性パッド7が配された状態で着用される。股下部4は、着用時に着用者の股間部に配される部分である。吸収性パッド7は、一般に、液透過性の表面シート、液不透過性又は撥水性の裏面シート及びこれら両シート間に挟持固定された吸収性コアを備えている。吸収性パッド7は、前記裏面シート側の面に、パッドホルダー1に固定するための固定手段(粘着部等)を有するものでも有しないものであっても良い。
パッドホルダー1は、図1に示すように、パッドホルダーの縦方向に延びる縦中心線CLに対して左右対称に形成されている。
ウエスト開口部5は、着用者のウエスト部分が挿通される部分であり、その開口周縁部には、ウエスト開口弾性部51が環状に形成されている。また、一対のレッグ開口部6,6は、着用者の脚が挿通される部分であり、それぞれの開口周縁部には、レッグ開口弾性部61が環状に形成されている。
ウエスト開口弾性部51は、ウエスト開口部5の周方向に伸縮する。レッグ開口弾性部61は、レッグ開口部6の周方向に伸縮する。
本実施形態におけるウエスト開口弾性部51は、ウエスト開口部5の開口周縁部にウエスト部弾性部材を配することによって形成されている。また、本実施形態におけるレッグ開口弾性部61は、レッグ開口部6の開口周縁部にレッグ部弾性部材を配することによって形成されている。ウエスト部弾性部材及びレッグ部弾性部材は、パッドホルダー1を構成する伸縮性シートに重ねた状態に取り付けても良いし、伸縮性シートの端縁に該端縁から延出するように取り付けても良い。
ウエスト部弾性部材及びレッグ部弾性部材としては、例えば、ポリウレタン繊維を含む伸縮性織布や不織布、合成ゴムシート、天然ゴムシート等が用いられる。レッグ開口弾性部61とウエスト開口弾性部51とで使用する弾性部材が同じでも良く、異なっていても良い。
ウエスト開口弾性部51及びレッグ開口弾性部61は、弾性部材を配する形態に代えて、パッドホルダー1を構成する伸縮性シートを折り返し、その端部をホルダー内面(又は外面)に固定することによって形成することもできる。
ウエスト開口弾性部51の存在によって、ウエスト開口部5の開口周縁部は、パッドホルダー1の着用時に、その直ぐ下に存する伸縮性シートのみからなる環状部分に比して強く着用者を締め付けることができる。同様に、レッグ開口部6,6それぞれの開口周縁部は、各レッグ開口部6における該開口周縁部より直ぐ上に存する環状部分に比して強く着用者を締め付けることができる。
本発明のパッドホルダーは、縦方向に伸長性を有しており、本実施形態においてはパッドホルダーの縦方向に伸長性を有する伸縮性シートを含んで構成されている。伸縮性シートの伸縮性は、少なくともパッドホルダーの幅方向(パッドホルダーの縦方向に直交する方向,胴回り方向に沿う方向)に発現する。パッドホルダーの縦方向(ウエスト開口部から股下部に向かう方向)においては伸縮性を有する必要はなく、伸長性を発現すれば良い。しかし、縦方向の伸縮性(特に臀部〜背側腰部)を有することで、歩行や立ち座り等の動きによる臀部近傍の皮膚の伸びにホルダーが追従し易くなり、ずり落ちの発生を抑制し易くなるので好ましい。また、腹部(特に高齢者の多重腹)や臀部等の凹凸のある複雑形状に沿うことが容易となり、フィット性が良好となる点からも好ましい。
本実施形態のパッドホルダー1は、図2に示すように、着用時に前身頃2によって着用者の上前腸骨棘8,8が覆われるようになされている。なお、上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)は、解剖学の用語であり、腸骨稜の前端に存する鈍円な突起(図5に符号8で示す部分)である。上前腸骨棘8は、体表の近くに存在し、着用者の左右に一対存在する。図2には、へその位置を符号10で示してある。
パッドホルダー1の前身頃2には、図1に示すように、パッドホルダー1の縦方向の伸長性を抑制しうる左右一対の伸長抑制部(前身頃伸長抑制部)21,22が、それぞれ、前身頃下半部2Dの幅方向中央側から前身頃上半部2Uの側部に亘って帯状に形成されている。前身頃伸長抑制部は、パッドホルダーの前身頃に形成された、パッドホルダー縦方向の伸長性が抑制された部分である。前身頃下半部2Dとは、図1に示すように、前身頃2の股上長L2を2等分する直線L21より下方に位置する部分であり、前身頃上半部2Uとは、同直線L21より上方に位置する部分である。前身頃上半部2Uの側部は、前身頃上半部2Uに位置すると共に、パッドホルダー1の着用時に、左右一対の上前腸骨棘8,8それぞれの位置又はそれより幅方向外方に位置する部分である。
前身頃下半部2Dの幅方向中央側は、前身頃下半部2Dに位置すると共に、パッドホルダー1の着用時に、左右一対の上前腸骨棘8,8それぞれの位置より幅方向中央側(パットホルダーの縦方向中央線CL側)に位置する部分である。
前身頃伸長抑制部21,22の幅は特に制限されないが、例えば図示例のものの幅は0.5〜5cm程度である。
本発明のパッドホルダー1の縦方向に関しては、前身頃において、前身頃伸長抑制部21,22のウエスト開口部にもっとも近い部分(本実施形態では折曲線1a、1aに到達した部分)が、ウエスト開口弾性部51と間隔を置いて配されている。言い換えると、前身頃では、パッドホルダー縦方向に関してウエスト開口弾性部51と前身頃伸長抑制部21,22との間には、着用者腹部に相当する部分において、前身頃伸長抑制部21,22よりも伸長性の高い領域が存在している。この構成により、特に姿勢変化時(前屈、立ち座り、等)の皮膚の伸縮にパッドホルダーが追随し、パッドホルダー着用中のずり落ちが抑制されるとともに、運動時や深呼吸時などの腹部が比較的大きく膨らむ状況であっても腹部の自由度が確保されて快適さが維持される。また、前身頃伸長抑制部21,22によるずり落ち抑制により、ウエスト開口弾性部51によるウエスト部の締め付けを弱くしても、パッドホルダーのずり落ちを抑制することが可能となるので、ウエスト開口部周辺部分のめくれを防止しつつ、装着中の不快感や締め付け痕を低減することができる。
前身頃伸長抑制部21,22は、前身頃上半部2U側の端部21a,22aが、図1に示すように、パッドホルダー1を、前身頃2と後身頃3の肌対向面同士を面接させて平面状の自然状態としたときにホルダーの側部に生じる折曲線1a,1aに達していることが好ましい。前記端部21a,22aは、それぞれ折曲線1a,1aに達していなくても良いが、その場合、折曲線1a,1aまでの最短距離が30mm以下、特に10mm以下であることが好ましい。また、前身頃伸長抑制部21,22は、前身頃下半部2D側の端部21b,22bが、図1に示すように、一対のレッグ開口部6,6間の領域41まで入り込んでいることが好ましく、前身頃2と後身頃3の肌対向面同士を面接させて平面状の自然状態としたときに股下部4に生じる折曲線1bに達していることがより好ましい。
パッドホルダーの幅方向における一対のレッグ開口部6,6間の距離L4(図1参照)は、パッドホルダー1および吸収性パッド7の着用者の股間部への密着性向上の観点から、3〜15cmであることが好ましく、6〜12cmであることがより好ましい。また、前身頃伸長抑制部21,22は、前身頃下半部2Dにおいて互いに交差しないことが好ましい。前身頃下半部2D及び後身頃下半部3Dの下端は、パッドホルダー1を、前身頃2と後身頃3の肌対向面同士を面接させて平面状の自然状態としたときに股下部4に生じる折曲線1bの位置である。
前身頃伸長抑制部及び後述する後身頃伸長抑制部は、パッドホルダーの縦方向における最大伸長率が、前身頃又は後身頃の胴回り部分における前身頃又は後身頃伸長抑制部以外の部分(特に前身頃又は後身頃伸長抑制部を挟んだ両側の少なくとも一方に位置する部分)よりも小さくなされている部分、または、パッドホルダーの縦方向における特定加重を加えたときの伸長率が、前身頃又は後身頃の胴回り部分における他の部分(特に前身頃又は後身頃伸長抑制部を挟んだ両側の少なくとも一方に位置する部分)よりも小さくなされている部分のことである。着脱性や装着感の観点からは前者であることが好ましい。最大伸長率とは、それ以上伸ばせない長さ(材破する直前の長さ)まで伸長したときの伸長率であり、最大伸長率は、下記式(1)で求められる。
最大伸長率(%)={(伸長後の長さ−伸長前の長さ)/伸長前の長さ)}×100%・・・(1)
前身頃伸長抑制部21(22)の最大伸長率は、180%未満であることが好ましく、20〜150%がより好ましく、40〜120%が更に好ましい。
他方、前身頃伸長抑制部21(22)以外の高伸長性部分、すなわち前身頃伸長抑制部よりも相対的に伸長性が高い部分、例えば前身頃伸長抑制部21(22)を挟んでその両側に位置する部分のうち、少なくとも一方に位置する高伸長性部分の最大伸長率は、パッドホルダーの着脱容易性や装着感の点から、120%以上、特に125%以上、更には150%以上、殊更180%以上であることが好ましく、また、前身頃伸長抑制部21(22)の最大伸長率との差が、30%以上、特に50〜150%であることが好ましい。本実施形態では、高伸長性部分2a、2b(2a,2c)それぞれの最大伸長率が上記範囲となることが好ましい。
また、パッドホルダー1は、自然状態におけるパッドホルダー1の総面積(外面又は内面の総面積)の35%以上、より好ましくは50%以上、更に好ましくは65%以上が、前身頃伸長抑制部21(22)よりも伸長性が高い部分、即ち、最大伸長率がより大きい部分となっていることが、パッドホルダーの着脱容易性や装着感の点から好ましい。前身頃伸長抑制部21,22の合計面積は、自然状態におけるパッドホルダー1の総面積の5%以上30%未満、特に3%以上20%未満、更には5%以上15%未満であることが、装着感、着用操作時の引き上げ性、吸収性パッドの安定したホールド性の観点等から好ましい。なお、後述する後身頃第1伸長抑制部31,32についても同様である。
前身頃伸長抑制部21(22)の最大伸長率は、前身頃伸長抑制部21(22)を含む測定用サンプルを、パッドホルダーの縦方向(Y方向)に伸長させて測定する。
他方、前身頃伸長抑制部21(22)以外の高伸長性部分の最大伸長率は、該高伸長性部分を含み、かつ前身頃伸長抑制部21(22)を含まない測定用サンプルをパッドホルダーの縦方向(Y方向)に伸長させて測定する。
具体的には、測定対象のパッドホルダーから、自然状態において、パッドホルダーの縦方向に沿う方向(Y方向)に100mm、幅方向に沿う方向(X方向)に50mmの寸法の長方形形状で、かつ、測定用サンプルの長手方向中央に少なくとも60mmの範囲に亘って前身頃伸長抑制部21(22)が含まれるように切り出し、この切り出された長方形形状のものを測定用サンプルとする。なお、上記サンプルの調製では、60mmの範囲全長に亘り連続して前身頃伸長抑制部21(22)が配置していることを前提としているが、前身頃伸長抑制部21(22)がその一部で分断されて高伸長性部分を一部に含んでいる場合もこの範疇に含めるものとする。
この測定サンプルを、その長手方向(Y方向)が引っ張り方向となるように、引張試験機のチャックに取り付ける。このとき、上下のチャックのいずれにおいても前身頃伸長抑制部21(22)が挟まれていることを確認する。チャック間距離は50mm(チャック部は測定用サンプルの前後25mmの部分)とする。測定サンプルを300mm/minで引っ張り、測定用サンプルの少なくとも一部が材破した時のチャック間距離を測定する。
ただし、100N荷重後も測定用サンプルが材破しない場合は、100N荷重時のチャック間距離を測定する。
測定対象のパッドホルダーから上記のようにサンプルが取り出せない場合は、適宜サンプル長さ、サンプル幅、チャック間距離、チャック幅、を変更し、両チャックに伸長抑制部が挟まれるようにする。
前身頃伸長抑制部21(22)以外の高伸長性部分の最大伸長率の測定方法は、上記に準じる。但し、測定用サンプルを切り出す際には、測定用サンプル中に前身頃伸長抑制部21(22)を含まないようにする。やむを得ず測定用サンプル中に前身頃伸長抑制部21(22)を含まざるを得ない場合は、上下のチャックのいずれにおいても前身頃伸長抑制部21(22)が挟まれないように調整する。
また、前身頃又は後身頃伸長抑制部が「パッドホルダーの縦方向における特定加重を加えたときの伸長率が、前身頃又は後身頃の胴回り部分における他の部分よりも小さくなされている」とは、通常の装着状態において***物がパッドに保持された状態を想定し、3N加重時の伸長率で対比したときに伸長率が小さいことを意味する。測定用サンプルの準備方法及び測定方法は、加重値以外については上記最大伸長率の測定方法に準じて行う。
本実施形態のパッドホルダー1は、前身頃伸長抑制部21,22が、上述した態様で形成されているため、吸液による吸収性パッド7の重量増加等により、パッドホルダー1の着用時に、パッドホルダー1を下方に引き下げる力が働いても、前身頃伸長抑制部21,22が、上前腸骨棘8,8に引っ掛かり、しかも、前身頃伸長抑制部21,22が、伸縮性シートからなる高伸長性部分の伸長に抗して、股下部4の下方への移動を抑制するため、吸収性パッド7やパッドホルダー1の下方へのずり落ちを効果的に防止することができる。吸収性パッド7の吸収容量が大きい場合、例えば、吸収容量(生理食塩水で測定)が250mL以上、あるいは300mL以上の場合には、吸収性パッド7による引き下げ力が大きくなるが、そのような場合であっても、前身頃伸長抑制部21,22の作用により、吸収性パッド7を着用者の股間にフィットした状態に保持(ホールド)することができる。このような伸長抑制部が存在しない形態では、一般的にウエスト弾性部材によってずり落ち防止を図ることが必要で、その締め付け力を高くする等の工夫が必要であったが、それに伴う不都合を、本発明では緩和・解消することに役立つ。
また、前身頃伸長抑制部が前身頃下半部の幅方向中央部側から前身頃上半部の側部に亘って延びていることにより、前身頃伸長抑制部が吊上げ効果を発現し、全面伸縮の素材を使用しながら、引上げ時に製品股部近傍が大腿部に引っ掛かり十分引き上げられないという不具合を防止し、手直しすることなく製品全体を適正位置にまで引き上げることが容易になっている。引下げ時には、上前腸骨棘上に位置する前身頃伸長抑制部を、着用者あるいは介護者が上前腸骨棘上から外すことにより、前身頃伸長抑制部によるずり落ち抑制効果が解除され、容易に引き下げることができる。
吸収性パッド7やパッドホルダー1の下方へのずり落ちを効果的に防止するとともに、パッドホルダー1が呼吸等による腹囲変化に柔軟に対応するために、前身頃伸長抑制部21,22は、少なくとも前身頃上半部2Uにおいて互いに交差しないことが好ましい。
特に、本実施形態のパッドホルダー1は、図2に示すように、前身頃2における上前腸骨棘8,8を覆う部分が、前身頃伸長抑制部21,22より高伸長性の部分2b,2cであり、前身頃伸長抑制部21,22と高伸長性の部分2b,2cとの境界部付近が上前腸骨棘8,8が引っ掛かり易い。そのため、吸収性パッド7やパッドホルダー1の下方へのずり落ちをより効果的に防止することができる。特に、上前腸骨棘8,8を覆う部分が伸縮性であると、着用中に着用者の動きに追従しやすく、かつ、前身頃伸長抑制部21,22が引っ掛かる際に上前腸骨棘に当たる感触が柔らかくなるので好ましい。
しかも、本実施形態のパッドホルダー1は、上述した前身頃伸長抑制部21,22により、吸収性パッド7やパッドホルダー1の下方へのずり落ちを効果的に防止することができるため、着用者のそけい部に沿うように弾性部材を配して、パッドホルダーをそけい部に押しつける必要がない。そけい部を弾性部材で締め付けなくてすむことは、肌に与える刺激低減、良好な装着感の観点から好ましく、肌の弱い高齢者に特に好ましい。そけい部に弾性部材を配した場合には、該弾性部材は収縮して周長の短い安定した場所へ移動しようとし、前身頃伸長抑制部21,22を下方へ引張る作用を発現するため、ずり落ち防止の観点からもそけい部近傍に沿う弾性部材は配さないことが好ましい。
なお、本実施形態のパッドホルダー1においては、図2に示すように、パッドホルダー1の着用時に、一対のレッグ開口部6,6の開口周縁部は、股下部4より下方に位置している。一対のレッグ開口部6,6の開口周縁部は、着用者のそけい部に沿うライン(図示せず)よりも下方に位置することが、吸収性パッドの保持性及びホルダーから外部への露出防止の点から好ましい。また、可動量が大きく、個人間で周長差が大きいレッグ開口部6,6の開口周縁部には、幅方向の伸長性を抑制する伸長抑制部(幅方向伸長抑制部)が形成されていないことが好ましく、より好ましくは、レッグ開口部6,6の開口周縁端から内側3cm以内には幅方向伸長抑制部を形成しない。なお、レッグ開口部6,6の開口周縁端部及びその近傍には縦方向の伸長抑制部は存在しても良い。
本実施形態のパッドホルダー1における前身頃伸長抑制部21,22は、それぞれ、前身頃下半部2Dから前身頃上半部2Uの側部にかけての領域における接線L(一方のみ図示)と、パッドホルダーの幅方向に延びる直線(例えば前記直線L21)とのなす角度α(図1参照)が、前身頃上半部2Uの前記側部に近づくに従って漸次減少するように円弧状に形成されている。斯かる構成により、前身頃伸長抑制部21,22のライン上の一点に集中的に加重や歪みが加わることが防止されるため、前身頃伸長抑制部21,22が着用者の体型に隙間なくフィットし、且つ上前腸骨棘8,8に一層引っ掛かり易い。そのため、装着感やずり落ち防止性に一層優れている。
本実施形態のパッドホルダー1は、図3及び図4に示すように、後身頃3にも、パッドホルダー1の縦方向の伸長性を抑制する伸長抑制部(後身頃伸長抑制部)31,32,33,34が形成されている。後身頃伸長抑制部は、パッドホルダーの後身頃に形成された、パッドホルダー縦方向の伸長性が抑制された部分である。
より具体的に説明すると、後身頃下半部3Dの幅方向中央側から後身頃上半部3Uの側部に向かって延びる左右一対の後身頃第1伸長抑制部31,32と、後身頃下半部3Dからウエスト開口部5に向かって延びる左右一対の後身頃中間伸長抑制部33,34とが形成されている。後身頃上半部3Uの側部は、図1又は図3に示す平面状の自然状態としたときに、前身頃の上前腸骨棘8,8を覆う部分と重なる位置又はそれより幅方向外方に位置する部分である。伸長抑制部31,32,33,34は、それら以外の高伸長性部分3a〜3eよりも最大伸長率が低くなされている。後身頃伸長抑制部31〜34の好ましい伸長性は、前身頃伸長抑制部21,22と同様である。
後身頃中間抑制部33,34の合計面積は、自然状態におけるパッドホルダー1の総面積の総面積の2%以上15%未満、特に4%以上10%未満であることが、装着感、着用操作時の引き上げ製、吸収性パッドの安定したホールド性の観点から好ましい。
後身頃第1伸長抑制部31,32は、後身頃上半部3U側の端部31a,32aが、図3に示すように、パッドホルダー1を、前身頃2と後身頃3の肌対向面同士を面接させて平面状の自然状態としたときにホルダーの側部に生じる折曲線1a,1aに達していることが好ましい。
後身頃中間伸長抑制部33,34は、ウエスト開口部5側の端部33a,34aが、後身頃上半部3Uに存することが好ましい。ただし、該端部33a,34aとウエスト開口部の開口周縁端との間の距離は3cm以上、特に5cm以上離れていることが好ましい。端部33a,34aが、ウエスト開口弾性部51の位置まで達している場合には、背側のパッドホルダーの縦方向(Y方向)伸縮性が低下し、背側のずり落ちが懸念される。
後身頃伸長抑制部31〜34それぞれの後身頃下半部3D側の端部31b、32b、33b、34bは、それぞれ、後身頃下半部3Dにおける一対のレッグ開口部6,6間の領域41まで入り込んでいることが好ましく、それぞれ、前身頃2と後身頃3の肌対向面同士を面接させて平面状の自然状態としたときに股下部4に生じる折曲線1bに達していることがより好ましい。
本実施形態のパッドホルダー1において、前身頃2の前身頃伸長抑制部21,22と後身頃3の後身頃第1伸長抑制部31,32とは、着用者の股間部及び側部に配される部位で連接されており、全体として環状に連続している。これにより、環状に連続した伸長抑制部が、恥骨結合部と上前腸骨棘で位置固定されるため、ずり落ちが一層抑制される。恥骨結合部とは、骨盤の下方において左右両側に位置している恥骨が股下中央で結合している部分をいう。この効果は、着座姿勢等の後身頃側が前身頃側よりも引っ張られ易い状況において前身頃伸長抑制部21,22によるずり落ち抑制に有効である。
また、後身頃第1伸長抑制部31,32は、図4に示すように、それぞれ、骨盤の凹部と臀筋群の重なり部にできる窪み9上を通るように、好ましくは窪み9の中央部上を通るようにパッドホルダー1の略上下方向に延びて形成されている。図6(a)〜(c)に、身体の内側から外側(皮膚表面側)に向かってこの順に重なって存在する、骨盤91,中臀筋92及び大臀筋93を示し、図6(d)に、骨盤91の凹部と臀筋群(中臀筋92及び大臀筋93)の重なり部にできる窪み9の位置及び大体の大きさ示した。窪み9は、骨盤91の凹部に、臀筋群(中臀筋92及び大臀筋93)が入り込むことによってできるものである。
この臀部の窪み9上、特にその中央部の位置を通るように後身頃第1伸長抑制部31,32を配置することにより、吸収性パッド7と肌との間に隙間が生じることを効果的に防止でき、防漏性が向上する。
他方、後身頃中間伸長抑制部33,34は、上述したように、後身頃下半部3Dからウエスト開口部5に向かって延びるように形成されている。また、一対の後身頃中間伸長抑制部33,34は、図3に示すように、互いに交差しておらず、且つウエスト開口部5に近づくに連れて相互間の間隔Wが漸増している。特に、前記間隔Wは、後身頃下半部3Dにおける最大値W1(図3参照)と後身頃上半部3Uにおける最大値W2(図3参照)との比(後者/前者)が1.1〜1.8であることが好ましく、1.3〜1.6であることがより好ましい。このように配することで、後身頃中間伸長抑制部33,34を、臀部の前記窪み9に確実にフィットさせることができ、吸収性パッド7と肌との間に隙間が生じることを一層確実に防止することができる。
また、パッドホルダー1の左右同じ側の、後身頃第1伸長抑制部と後身頃中間伸長抑制部との間隔W3(図3参照)、即ち、後身頃第1伸長抑制部31と後身頃中間伸長抑制部33との間隔及び後身頃第1伸長抑制部32と後身頃中間伸長抑制部34との間隔は、パッドホルダー1の下方から上方に向かうに連れて漸増している。これにより、後身頃第1伸長抑制部31により吸収性パッド7の中央部分(例えば、内部に吸収性コアを有する部分)を抑える一方、後身頃中間伸長抑制部34により、吸収性パッド7の両側部(例えば、吸収性コアの両側縁から延出するサイドフラップ部分等)を抑えることができ、防漏性が向上する。また、ウエスト開口部側に進むに従って、後身頃第1伸長抑制部と後身頃中間伸長抑制部との間隔W3が開いてくるため、前後が扇状に開いた瓢箪型のパッドでもしっかりと肌にフィットさせることができる。
第1実施形態のパッドホルダー1を形成する伸縮性シートとしては、編地、伸縮不織布等を用いることができるが、編地が好ましく、特に糸自体が伸縮性を有すると共に、伸縮性が発現し易い編み方で形成された編地を用いることが好ましい。第1実施形態のパッドホルダー1は、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部の開口周縁部を除く部分が、丸編機等により製造された伸縮性に富む編地から形成されており、伸長抑制部21,22,31〜34の部分は、その編地の網目を他の部分より密にすることで最大伸長率を低下させてある。伸長抑制部21,22,31〜34の他の形成方法としては、例えば、伸縮性に富むシートに、伸長性に劣る帯状のシートを縫合や融着等により接合する方法が挙げられる。
図7及び図8は、本発明の第2実施形態のパッドホルダー1Aを示す図である。第2実施形態については、第1実施形態との相違する点について説明し、同様の点については説明を省略する。特に説明しない点については、第1実施形態についての説明が適宜適用される。第1実施形態と同様の構成要素には、同一の符号を付す。
第2実施形態のパッドホルダー1Aにおける前身頃2側の伸長抑制部(前身頃伸長抑制部)23,24は、図7に示すように、前身頃下半部2Dの幅方向中央側から前身頃上半部2Uの側部に亘って延びており、その幅が、下端から上端に向かって漸次増大している。
前身頃伸長抑制部23,24は、図7に示すように、着用時に着用者の上前腸骨棘の上方に位置する部分23c,24cと該上前腸骨棘8,8を覆う部分23d,24dとを有している。上方に位置する部分23c,24cと該上前腸骨棘8,8を覆う部分23d,24dとを有することで、前身頃伸長抑制部23,24が、上前腸骨棘8,8に引っ掛かり、しかも、伸長が抑制された伸長抑制部23,24が、伸縮性シートからなる高伸長性部分の伸長に抗して、股下部4の下方への移動を抑制するため、第1実施形態と同様の作用効果が奏し得られる。
また、前身頃伸長抑制部23,24の幅が、下端から上端に向かって漸次増大しているため、上前腸骨棘8,8の良好な被覆性と股下の違和感低減との両立が容易である。
前身頃伸長抑制部23,24は、上前腸骨棘8,8より3cm上方の位置(直線L8の位置)より下方に位置し得るように形成されており且つそけい部の位置10より上方に位置し得るように形成されている。このように、伸長抑制部23,24を必要最低限の部位に設けることで、上前腸骨棘8,8の被覆性と、上前腸骨棘8,8の良好な被覆性と股下の違和感低減との両立が容易である。
第2実施形態のパッドホルダー1Aの後身頃3における後身頃伸長抑制部(臀部伸長抑制部)35,36は、図8に示すように、骨盤の凹部と臀筋群の重なり部の窪み9に沿うことが可能に配された上縁35a,36aと臀溝に沿うことが可能に配された下縁35b,36bを有している。斯かる臀部伸長抑制部35,36で臀部を覆うことが可能となることにより、吸収性パッドの臀部への密着性を高め、防漏性を高めることができる。また、臀部伸長抑制部35,36が、臀部の膨らみに引っ掛かることが可能となるので、ずり落ち防止性が向上する。
本発明のパッドホルダーは、着用者の胴回りに配される部分全周に伸縮性シート同士の継目がないことが好ましい。継目をなくすことで、肌への刺激を低減でき、また、伸長抑制部が上前腸骨棘を囲み得るように連続するために、局所的な力が加わることによる伸長抑制部の形状のゆがみが防止され、確実に伸長抑制部を上前腸骨棘に引っ掛けることができる。
本発明のパッドホルダーは、第1実施形態のパッドホルダーのように、平面状の自然状態において、後身頃の股上長L3が前身頃の股上長L2よりも長いことが好ましく、その差(L3−L2)は2〜8cmであることが好ましい。高齢者は、腰が曲がった体型の人が多く、また座位姿勢の時間が長いという特徴がある。こうした体型、姿勢では着用者の背側のずり落ちが大きくなり易いが、後身頃の股上長L3を前身頃の股上長L2より長くすることで、このような背側のずり落ちを効果的に抑制することができる。
また、本発明のパッドホルダーは、100cm周長時の幅方向伸縮応力が5〜40N、特に10〜30Nであることが好ましく、750g荷重時のパッドホルダー縦方向の伸度が175〜500%、特に200〜300%であることが好ましい。100cm周長とは、着用者が履き上げ時にウエストを拡げるおよその値を表し、750g荷重とは、着用者が履き上げ時にウエストを引っ張るときのおおよそのモデル値を表している。
前記幅方向伸縮応力を上記範囲としてパッドホルダーを比較的低い応力で開くようにし、また、前記伸度を上記範囲として適度な縦伸が発現するようにすることで、容易な引き上げ性を達成することができる。但し、これだけではずり落ち性の悪化は避けられないが、本発明のように伸長抑制部を設けることで、引き上げ性とずり落ち防止性との両立を図ることができる。
〔100cm周長時の幅方向伸縮応力の測定方法〕
測定対象のパッドホルダーを、一対のU字状の治具間に架け渡すようにして、引張試験機(例えば、オリエンテック社製の「RTA−100」等)のチャック間に固定する。初期状態では、パッドホルダーが自然状態(外力が加わらない状態)になるように設定する。そして、チャック間に固定したパッドホルダーを、300mm/minで伸長させ、パッドホルダーのウエスト左右両脇間距離が50cmになった時の応力を「100cm周長時の幅方向伸縮応力」とする。
〔750g荷重時の縦方向の伸度の測定方法〕
測定対象のパッドホルダーから、自然状態において、その縦方向(Y方向)に100mm、幅方向(X方向)に50mmの寸法の長方形形状を切り出し、この切り出された長方形形状を測定用サンプルとする。
この測定サンプルを、その長手方向(Y方向相当)が引っ張り方向となるように、引張試験機のチャックに取り付ける。チャック間距離は50mm(チャック部は測定用サンプルの前後25mmの部分)とする。測定サンプルを300mm/minで引っ張り、750g(7.4N)荷重を示したところで停止させる。その際のチャック間距離を測定し、次式より「750g荷重時の縦方向の伸度」を算出する。
伸度(%)={(伸長時のチャック間距離(mm)/初期チャック間距離50mm}×100
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は実施形態に制限されない。
例えば、前身頃伸長抑制部21,22は、全長に亘って円弧状のものに代えて、直線部と円弧状部とを有するものや、角度をなして連接された2本又は3本以上の直線部からなるもの等を設けることもできる。
また、パッドホルダーは、ボクサーブリーフ型のものに代えて、図9に示すように、ハイレグタイプのものであっても良い。ただし、本発明は、引上げ時に製品股部近傍が大腿部に引っ掛かり十分引き上げられないという不具合を防止するという観点から、一対のレッグ開口部6,6の開口周縁部が、折曲線1bよりも下方に位置するボクサーブリーフ型のパッドホルダーにおいて特に優れた効果を発現する。
また、パッドホルダー1の前身頃伸長抑制部21,22は、折曲線1a,1a及び/又は折曲線1bに達しないものであっても良く、後身頃第1伸長抑制部31,32及び後身頃中間伸長抑制部33,34は、何れか一方又は両方を省略することもできる。
また、前身頃伸長抑制部21(22)がその一部で分断されて高伸長性部分を一部に含んでいる場合、たとえば伸長抑制部と高伸長性部分が交互に配される形態であってもよい。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
1,1A パッドホルダー
2 前身頃
21〜24 前身頃伸長抑制部
2U 前身頃上半部
2D 前身頃下半部
L2 前身頃の股上長
3 後身頃
31,32 後身頃第1伸長抑制部(後身頃伸長抑制部)
33,34 後身頃中間伸長抑制部(後身頃伸長抑制部)
35,36 臀部伸長抑制部(後身頃伸長抑制部)
L3 後身頃の股上長
4 股下部
5 ウエスト開口部
51 ウエスト開口弾性部
6 レッグ開口部
61 レッグ開口弾性部
7 吸収性パッド
8 上前腸骨棘
9 骨盤の凹部と臀筋群の重なり部にできる窪み

Claims (11)

  1. ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部と、着用者股間部に対応する股下部を有し、該ウエスト開口部から股下部に向かう方向である縦方向と、該縦方向と直交する方向である幅方向を有しており、股下部の肌対向面上に吸収性パッドを配して着用されるパンツ型のパッドホルダーであって、
    前記縦方向に伸長性を有し、前記幅方向に伸縮性を有しており、
    着用時に前身頃によって着用者の上前腸骨棘が覆われるようになされており、
    前記ウエスト開口部の周縁部にはウエスト開口弾性部が形成されており、
    前記縦方向の伸長性を抑制しうる一対の前身頃伸長抑制部が、前身頃下半部の幅方向中央側から前身頃上半部の左右両側部に亘ってそれぞれ延びており、該前身頃伸長抑制部は、それぞれの一部が、着用時に着用者の上前腸骨棘の上方に位置するように形成され、
    前記縦方向に関して、前記伸長抑制部の前記ウエスト開口部に最も近い部分と前記ウエスト開口弾性部とが間隔を置いて配されているパッドホルダー。
  2. 前身頃における前記上前腸骨棘を覆われるようになされている部分が前記前身頃伸長抑制部より高伸長性である、請求項1記載のパッドホルダー。
  3. 前記前身頃伸長抑制部は、前身頃下半部から前身頃上半部の側部にかけての該前身頃伸長抑制部の接線と、パッドホルダーの幅方向に延びる直線とのなす角度が、前記前身頃上半部の前記側部に近づくに従って漸次減少するように円弧状に形成されている、請求項1又は2記載のパッドホルダー。
  4. 前記縦方向の伸長性を抑制しうる一対の後身頃第1伸長抑制部が、後身頃下半部の幅方向中央側から後身頃上半部の左右両側部に亘ってそれぞれ延びており、前身頃伸長抑制部と後身頃第1伸長抑制部とが環状に連続している、請求項1〜3の何れかに記載のパッドホルダー。
  5. 前記縦方向の伸長性を抑制しうる一対の後身頃第1伸長抑制部が、後身頃下半部の幅方向中央側から後身頃上半部の左右両側部に亘ってそれぞれ延びており、一対の該後身頃第1伸長抑制部は、それぞれ、骨盤の凹部と臀筋群の重なり部にできる窪み上を通るように形成されている、請求項1〜4の何れかに記載のパッドホルダー。
  6. 後身頃に、左右一対の後身頃中間伸長抑制部が、それぞれ、後身頃下半部からウエスト開口部に向かって延びるように形成されており、前記一対の後身頃中間伸長抑制部は、互いに交差しておらず、且つ前記ウエスト開口部に近づくに連れて相互間の間隔が漸増しており、後身頃下半部における最大値と後身頃上半部における最大値との比(後者/前者)が1.1〜1.8である請求項1〜5の何れかに記載のパッドホルダー。
  7. 後身頃に、後身頃下半部の幅方向中央側から後身頃上半部の側部に向かって延びる左右一対の後身頃第1伸長抑制部と、後身頃下半部からウエスト開口部に向かって延びる左右一対の後身頃中間伸長抑制部とが形成されており、左右の同じ側の、後身頃第1伸長抑制部と後身頃中間伸長抑制部との間隔が、パッドホルダーの下方から上方に向かうに連れて漸増している、請求項1〜6の何れかに記載のパッドホルダー。
  8. 前記前身頃伸長抑制部が、着用時に着用者の上前腸骨棘の上方に位置するようになされた部分と該上前腸骨棘を覆うようになされた部分とを有している請求項1記載のパッドホルダー。
  9. 前記前身頃伸長抑制部は、前身頃の下半部から前身頃の上半部の側部に向かうに連れて幅が拡がるように形成されている、請求項8記載のパッドホルダー。
  10. 後身頃に、骨盤の凹部と臀筋群の重なり部の窪みに沿う上縁と臀溝に沿うような下縁を有している臀部伸長抑制部が設けられている、請求項1〜3,8及び9の何れかに記載のパッドホルダー。
  11. 着用者の胴回りに配される部分全周に伸縮性シート同士の継目がない、請求項1〜11の何れかに記載のパッドホルダー。
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