JP2009202599A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力発生室を高密度に配列し且つ小型化を図ることのできる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】ノズル開口にそれぞれ連通する圧力発生室12の列13を少なくとも2列備えた流路形成基板10と、流路形成基板10の一方面側に振動板を介して設けられて圧力発生室12内に圧力変化を生じさせる圧電素子300とを具備する液体噴射ヘッドであって、流路形成基板10の圧電素子300側に接合される接合基板30上に、圧力発生室12の各列13に対向する領域に圧電素子300を駆動させる駆動IC110を配設し、接合基板30の圧力発生室12の列13間に対応する領域に圧電素子300から引き出される引き出し電極90が露出される貫通孔33を圧力発生室12の各列13に対応して少なくとも一つずつ設けて隣接する各貫通孔33の間に梁部34を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に、インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板の表面に圧電素子を形成して、圧電素子の変位によりインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
インク滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、たわみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの2種類が実用化されている。
前者は圧電素子の端面を振動板に当接させることにより圧力発生室の容積を変化させることができて、高密度印刷に適したヘッドの製作が可能である反面、圧電素子をノズル開口の配列ピッチに一致させて櫛歯状に切り分けるという困難な工程や、切り分けられた圧電素子を圧力発生室に位置決めして固定する作業が必要となり、製造工程が複雑であるという問題がある。
これに対して後者は、圧電材料のグリーンシートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し、これを焼成するという比較的簡単な工程で振動板に圧電素子を作り付けることができるものの、たわみ振動を利用する関係上、ある程度の面積が必要となり、高密度配列が困難であるという問題がある。
一方、後者の記録ヘッドの不都合を解消すべく、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法により圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生室毎に独立するように圧電素子を形成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、このようなインクジェット式記録ヘッドには、ノズル開口に連通する圧力発生室の列を少なくとも2列備えた流路形成基板と、この流路形成基板の圧電素子側に接合され且つ圧電素子を駆動させる駆動ICが実装される接合基板とを有する構造のものがある。この構造では、駆動ICが接合基板の略中央部、すなわち、圧力発生室の列間に対応する領域に実装され、駆動ICと各圧電素子から引き出される引き出し配線とが、接合基板の駆動ICの両側にそれぞれ設けられた貫通孔を介してワイヤボンディングで電気的に接続されている(例えば、特許文献2参照)。
このような従来のインクジェット式記録ヘッドでは、一つの駆動ICで2列の圧電素子を駆動させているため、製造コストは比較的低く抑えられるが、駆動ICの両側にそれぞれ貫通孔を形成しているため、流路形成基板及び接合基板の面積を比較的大きくする必要があり、ヘッドを小型化するのが難しい。特に、圧力発生室を高密度に配列する場合、複数の貫通孔を形成する領域を確保するのが難しくヘッドが大型化してしまうという問題がある。なお、このような問題は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドだけではなく、勿論、インク以外の液滴を吐出する他の液体噴射ヘッドにおいても、同様に存在する。
特開平5−286131号公報(第1図〜第4図) 特開2003−136734号公報(第1図、第2図)
本発明は、このような事情に鑑み、圧力発生室を高密度に配列し且つ小型化を図ることのできる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、ノズル開口にそれぞれ連通する圧力発生室の列を少なくとも2列備えた流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられて前記圧力発生室内に圧力変化を生じさせる圧電素子とを具備する液体噴射ヘッドであって、前記流路形成基板の前記圧電素子側に接合される接合基板と、該接合基板上の、前記圧力発生室の各列に対向する領域に配設され前記圧電素子を駆動させる駆動ICとを有し、前記接合基板には、前記圧力発生室の列間に対応する領域に前記圧電素子から引き出される引き出し電極が露出される貫通孔が前記圧力発生室の各列に対応して少なくとも一つずつ設けられると共に隣接する各貫通孔の間に梁部が形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第1の態様では、貫通孔を形成するスペースを設けることなく、既にあるスペースを利用して貫通孔を形成することで、圧力発生室を高密度に配列してもヘッドを小型化することができる。また、貫通孔の間に梁部が設けられていることで、接合基板の強度が増加し、接合基板が接合される流路形成基板の剛性を確保できる。これにより、構造が要因となるクロストークを防止でき、常に安定した吐出特性が得られる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記接合基板上には、前記駆動ICが実装される配線パターンが形成されており、前記梁部上には、前記配線パターンの一部を構成し、複数の並設された複数の圧電素子に共通する共通電極と接続される共通電極配線が前記圧力発生室の列に沿って形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第2の態様では、共通電極配線の面積が増加することで、圧電素子に電圧を印加した際の共通電極の抵抗値が実質的に低下するため、複数の圧電素子を同時に駆動しても電圧降下が発生するのを防止できる。したがって、液滴の吐出特性が安定し且つ液滴の吐出特性のばらつきが抑えられる。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記接合基板が、前記圧電素子に対向する領域に空間を確保した状態で当該空間を密封する圧電素子保持部を有する封止基板であることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第3の態様では、封止基板上に駆動ICを実装することで、ヘッドをさらに小型化することができる。
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記接合基板上の、前記圧力発生室の列設方向に前記駆動ICが、所定間隔を開けて複数配置され、且つ前記貫通孔が各駆動ICに対応して設けられて前記所定間隔に対応する前記接合基板に前記梁部が形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第4の態様では、圧力発生室の列設方向に延びる梁部と、圧力発生室の長手方向に延びる梁部とが形成され、封止基板と流路形成基板の剛性がより高められる。
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる第5の態様では、印刷品質が向上し且つ小型の液体噴射装置を実現することができる。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図及び断面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドの平面図である。 一実施形態に係る記録装置の概略図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図であり、図2は、図1の平面図及び断面図である。図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる、厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成されている。流路形成基板10には、複数の圧力発生室12がその幅方向に並設された列13が2列形成されている。また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向外側の領域には連通部14が形成され、連通部14と各圧力発生室12とが、各圧力発生室12毎に設けられたインク供給路15を介して連通されている。なお、連通部14は、後述する封止基板のリザーバ部と連通して各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバの一部を構成する。インク供給路15は、圧力発生室12よりも狭い幅で形成されており、連通部14から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
また、流路形成基板10の開口面側には、圧力発生室12を形成する際のマスクとして用いられた絶縁膜51を介して、各圧力発生室12のインク供給路15とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。なお、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.01〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[×10−6/℃]であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又は不錆鋼などからなる。
一方、このような流路形成基板10の開口面とは反対側には、上述したように、厚さが例えば約1.0μmの弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜55が形成されている。さらに、この絶縁体膜55上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60と、厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。本実施形態では、下電極膜60は圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。何れの場合においても、各圧力発生室毎に圧電体能動部が形成されていることになる。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと称する。
また、このような各圧電素子300を構成する上電極膜80には、例えば、金(Au)等からなるリード電極90が接続されており、このリード電極90は、圧力発生室12の列13の間に対応する領域まで延設され、その先端部が後述する封止基板の貫通孔内に露出されている。
そして、このような圧電素子300が形成された流路形成基板10上には、圧電素子300を駆動するための駆動IC110が実装される接合基板、本実施形態では、封止基板30が接合されている。この封止基板30は、圧電素子300に対向する領域に、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を確保した状態で、その空間を密封可能な圧電素子保持部31を有する。圧電素子保持部31は、各圧力発生室12の列13に対応してそれぞれ設けられている。なお、本実施形態では、各圧電素子保持部31は、各圧力発生室12の列13に対応する領域に一体的に設けられているが、勿論、圧電素子300毎に独立して設けられていてもよい。このような封止基板30の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス材料、金属、樹脂等が挙げられるが、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料で形成されていることがより好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
また、封止基板30には、流路形成基板10の連通部14に対応する領域にリザーバ部32が設けられている。このリザーバ部32は、本実施形態では、封止基板30を厚さ方向に貫通して圧力発生室12の列13に沿って設けられており、上述したように流路形成基板10の連通部14と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成している。
さらに、封止基板30の略中央部、すなわち、圧力発生室12の列13間に対向する領域には、封止基板30を厚さ方向に貫通する貫通孔33が各圧力発生室12の列13毎にそれぞれ一つ設けられ、これらの貫通孔33の間には梁部34が形成されている。なお、この梁部34は、封止基板30と一体的に形成されていることが好ましいが、勿論、封止基板30とは別体であってもよい。
また、封止基板30上には、図示しない外部配線が接続されて駆動信号が供給される配線パターン35が絶縁膜36を介して設けられている。そして、封止基板30の貫通孔33の両側、すなわち、圧力発生室12の各列13に対応する領域の配線パターン35上に、各圧電素子300を駆動するための半導体集積回路(IC)である駆動IC110がそれぞれ実装されている。
ここで、駆動信号は、例えば、駆動電源信号等の駆動ICを駆動させるための駆動系信号のほか、シリアル信号(SI)等の各種制御系信号を含み、配線パターン35は、それぞれの信号が供給される複数の配線で構成される。そして、本実施形態では、この配線パターン35を構成する配線のうちの圧電素子300の共通電極である下電極膜60に接続されて駆動用信号(COM)が供給される共通電極配線37が、駆動IC110が実装される領域と共に梁部34上に、圧力発生室12の列13に沿って延設されている。この梁部34上に設けられる配線は、共通電極配線37に限定されず、シリアル等の信号を供給するための配線を配置してもよい。
そして、配線パターン35上に実装された各駆動IC110と各圧電素子300から延設されたリード電極90とは、封止基板30の貫通孔33内に延設された、例えば、ボンディングワイヤ等の導電性ワイヤからなる接続配線120によってそれぞれ電気的に接続されている。また、同様に、配線パターン35の共通電極配線37と下電極膜60とは、貫通孔33の両端部近傍で接続配線120によって電気的に接続されている。
このような本実施形態の構成では、封止基板30の圧力発生室12の列13間に対向する領域に、各圧力発生室12の列13毎に貫通孔33が設けられ、これらの貫通孔33内に延設される接続配線120によって各リード配線90と駆動IC110、あるいは下電極膜60と共通電極配線37とが電気的に接続されているため、封止基板30の面積を比較的小さく抑えることができる。さらに、この梁部34の断面積形状をテーパ形状にすることで、封止基板30及び流路形成基板10の剛性をさらに高めることができ、また、ワイヤボンディング時のキャピラリが当該梁部34に触れることを抑制することができる。
また、貫通孔33の間に梁部34が形成されているため、封止基板30の剛性(強度)が向上し、それに伴い封止基板30が接合された流路形成基板10の剛性も向上する。したがって、流路形成基板10の剛性の低さに起因するクロストークの発生を防止することができ、良好なインク吐出特性を得ることができる。また、封止基板30及び流路形成基板10の剛性が向上することにより、例えば、キャッピング時等に加わる外力による破損も防止され、耐久性及び信頼性を向上することができる。
さらに、封止基板30の梁部34上に共通電極配線37が設けられて共通電極配線37の面積が広くなっているため、この共通電極配線37に接続される下電極膜の抵抗値は実質的に低下する。すなわち、下電極膜60の電流容量を確保することができるため、複数の圧電素子300を同時に駆動した場合でも電圧降下が発生することなく、電圧降下に起因するクロストークの発生も防止することができる。
なお、このような封止基板30上には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。ここで、封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバ部31の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成される。この固定板42のリザーバ100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、リザーバ100の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドでは、図示しない外部インク供給手段からインクを取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路110からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、弾性膜50、絶縁体膜55、下電極膜60及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
(実施形態2)
図3は、実施形態2に係るインクジェット式記録ヘッドの平面図である。本実施形態は、図3に示すように、各圧力発生室12の列13に対応して2つの貫通孔33A,33Bをそれぞれ設け、これら2つの貫通孔33A及び33Bの間にも梁部34Aが形成されている。すなわち、本実施形態では、封止基板30上には、各圧力発生室12の列13に対向する領域に、それぞれ2つの駆動IC110A,110Bが実装され、合計4つの駆動IC110が実装されている。そして、各駆動IC110に対応してそれぞれ貫通孔33A,33Bが設けられ、これら2つの貫通孔33A及び33Bの間に梁部34Aが封止基板30と同一部材によって一体的に形成されている以外は、実施形態1と同様である。
このような構成としても、実施形態1と同様の効果が得られ、また、梁部34Aが形成されていることにより、封止基板30及び流路形成基板10の剛性をさらに向上することができ、クロストークの発生をより確実に防止することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、接合基板として圧電素子保持部31を有する封止基板30を例示したが、接合基板は、駆動ICが実装される基板であれば特に限定されるものではない。また、例えば、上述の実施形態では、成膜及びリソグラフィプロセスを応用して製造される薄膜型のインクジェット式記録ヘッドを例にしたが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型のインクジェット式記録ヘッドにも本発明を採用することができる。
また、これら各実施形態のインクジェット式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図4は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。図4に示すように、インクジェット式記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8上を搬送されるようになっている。
なお、上述した実施形態においては、本発明の液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを説明したが、液体噴射ヘッドの基本的構成は上述したものに限定されるものではない。本発明は、広く液体噴射ヘッドの全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射するものにも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
10…流路形成基板、12…圧力発生室、20…ノズルプレート、21…ノズル開口、30…封止基板、31…圧電素子保持部、32…リザーバ部、33…貫通孔、34…梁部、40…コンプライアンス基板、50…弾性膜、55…絶縁体膜、60…下電極膜、70…圧電体膜、80…上電極膜、100…リザーバ、300…圧電素子。

Claims (5)

  1. ノズル開口にそれぞれ連通する圧力発生室の列を少なくとも2列備えた流路形成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられて前記圧力発生室内に圧力変化を生じさせる圧電素子とを具備する液体噴射ヘッドであって、
    前記流路形成基板の前記圧電素子側に接合される接合基板と、該接合基板上の、前記圧力発生室の各列に対向する領域に配設され前記圧電素子を駆動させる駆動ICとを有し、前記接合基板には、前記圧力発生室の列間に対応する領域に前記圧電素子から引き出される引き出し電極が露出される貫通孔が前記圧力発生室の各列に対応して少なくとも一つずつ設けられると共に隣接する各貫通孔の間に梁部が形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1において、前記接合基板上には、前記駆動ICが実装される配線パターンが形成されており、前記梁部上には、前記配線パターンの一部を構成し、複数の並設された複数の圧電素子に共通する共通電極と接続される共通電極配線が前記圧力発生室の列に沿って形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1又は2において、前記接合基板が、前記圧電素子に対向する領域に空間を確保した状態で当該空間を密封する圧電素子保持部を有する封止基板であることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記接合基板上の、前記圧力発生室の列設方向に前記駆動ICが、所定間隔を開けて複数配置され、且つ前記貫通孔が各駆動ICに対応して設けられて前記所定間隔に対応する前記接合基板に前記梁部が形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1〜4の何れかの液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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