JP2009129748A - 蛍光ランプおよびバックライトユニットおよびディスプレイ装置 - Google Patents

蛍光ランプおよびバックライトユニットおよびディスプレイ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】蛍光体層からの可視光の取り出し効率効率を向上させて、高輝度の蛍光ランプと、当該蛍光ランプを光源として備えるバックライトユニットおよびディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】ガラス容器の内壁面に形成された蛍光体層356には、その内部に複数の蛍光体粒子3561と、隣り合う蛍光体粒子3561間に介挿される透光性粒子3562とが含まれている。また、蛍光体層356には、最内層から最外層までを連通する連通孔が設けられているとともに、透光性粒子3562は、紫外光および可視光を透過し、蛍光体層356中において、蛍光体粒子3561の量に対して5[wt%]以上33[wt%]以下の比率をもって含有されている。透光性粒子3562の一例としては、平均粒径が1.5[μm]のSiOを適用できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、蛍光ランプおよびバックライトユニットおよびディスプレイ装置に関する。
蛍光ランプは、内壁に蛍光体層が形成されたガラス容器を有し、容器内方に水銀と一種またはニ種以上の希ガスとが充填された構成を有する。ガラス容器の内面に形成された蛍光体層は、無数の蛍光体粒子と、蛍光体粒子間の連結のための結着剤などから構成されている。蛍光体層は、蛍光体粒子と蛍光体粒子との間に微小な隙間を空けた状態で形成されている。
蛍光ランプの発光駆動では、ガラス容器の内方両端部分に設けられた電極間で陽光柱放電が開始され、これにより容器内に充填された水銀が励起および電離される。この状態において、水銀からは、励起にともなって共鳴線である185[nm]および254[nm]の波長を有する紫外線が発せられる。水銀から発せられた紫外線は、ガラス容器の内壁に形成された蛍光体層中の蛍光体粒子において、可視光に変換された後に容器外へと放出される。
ところで、上記のように蛍光体層においては、蛍光体粒子間に微小な隙間が存在するが、この隙間は希ガスなどが充填された空間に連通しているため、これら希ガスなどが入り込んだ状態となっている。希ガスは、蛍光体粒子に対して異なる屈折率を有し、これにより、蛍光体粒子の表面で光の反射・散乱を生じ、光損失を生じる。これに対して、蛍光体粒子間の隙間に透光性材料(透光性アルミナ)などを充填することによって蛍光体粒子間に屈折率が異なる希ガスなどが入り込むのを抑制するという技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1では、屈折率が蛍光体粒子と略同等の材料を透光性材料を蛍光体粒子間に充填することにより、蛍光体粒子の表面における光の反射・散乱を抑制し、光損失の低減が図れるとされている。
特開平10−188899号公報
しかしながら、上記特許文献1で提案された技術を採用する場合には、必ずしも蛍光ランプの輝度が向上するとは限らない。即ち、蛍光ランプの蛍光体層では、内表面側での輝度がガラス容器との境界に近い側よりも高いのであるが、上記特許文献1で提案されている技術では、先に形成された蛍光体層の粒子間に透明材料を埋め込んでいるので、蛍光体粒子と透明材料との比率についてはあまり考慮がはらわれておらず、蛍光体層の内表面側で変換された可視光のランプ外への取り出し効率という観点から、高い輝度を得られない場合がある。
本発明は、上記問題を解決しようとなされたものであって、蛍光体層からの可視光の取り出し効率を向上させて、高輝度の蛍光ランプと、当該蛍光ランプを光源として備えるバックライトユニットおよびディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、気密封止されてなる透光性容器と、当該透光性容器の内壁側に形成されてなる蛍光体層とを有する蛍光ランプにおいて、蛍光体層が、その内部に複数の蛍光体粒子と、隣り合う蛍光体粒子間に介挿される複数の透光性粒子とが互いに分散状態で蛍光体層に含有されているとともに、最内層から最外層までを連通する連通孔を有している構成となっている。そして、蛍光体層中に含有されている透光性粒子は、紫外光および可視光を透過する。また、透光性粒子は、蛍光体層中において、蛍光体粒子の量に対して5[wt%]以上33[wt%]以下の比率をもって含有されている。
また、本発明に係るバックライトユニットは、上記本発明に係る蛍光ランプを光源として備えることを特徴とし、また、本発明に係るディスプレイ装置は、上記本発明に係る蛍光ランプをバックライト光源として備えることを特徴とする。
本発明に係る蛍光ランプでは、蛍光体層において、最内層から最外層までを連通する連通孔を有していること、および、その内部に複数の蛍光体粒子と複数の透光性粒子とが互いに分散状態で含有されていることを特徴としている。また、本発明では、蛍光体層において、蛍光体粒子の量に対する透光性粒子の含有比率が5[wt%]以上33[wt%]以下であることを特徴としている。ここで、蛍光ランプでは、蛍光体層の内表面側と透光性容器との境界側(外表面側)とを比較するとき、内表面側の方が外表面側に比べて高い輝度を有する。よって、本発明に係る蛍光ランプでは、蛍光体層の内表面側で変換された可視光が高効率にランプ外へと取り出されることになり、ランプ全体として高い輝度を有する。
従って、本発明に係る蛍光ランプでは、最内層から最外層までを連通する連通孔を有していることに加え、透光性粒子を蛍光体粒子の量に対して5[wt%]以上33[wt%]以下の範囲で含有させることにより、蛍光体層からの可視光の取り出し効率効率が向上され、高い輝度特性を有することになる。また、本発明に係るバックライトユニットおよびディスプレイ装置は、上記本発明に係る蛍光ランプを光源として備えるので、高い輝度特性を有する。
本発明では、次のようなバリエーションを採用することもできる。
上記本発明では、透光性粒子の平均粒径を、蛍光体粒子の平均粒径に対して30[%]以上130[%]以下の範囲に規定することができる。即ち、通常の蛍光ランプに適用される蛍光体粒子では、平均粒径が1.0[μm]〜6.5[μm]程度であるが、これに対して、透光性粒子の粒径を130[%]よりも大きくするとランプ光束が弱くなる。
一方、粒径を30[%]よりも小さくした場合には、表面積が増加し、これに起因して光の減衰が大きくなる。
本発明では、酸化シリコンからなる透光性粒子を採用することができる。
また、本発明では、蛍光体層に、上記透光性粒子の他に、酸化イットリウムとアルカリ土類金属ホウ酸塩とからなる結着剤が含有されている、という構成を採用することもできる。
また、本発明では、蛍光体層において、酸化イットリウムが、蛍光体粒子の量に対して0.01[wt%]以上0.6[wt%]以下の比率をもって含有されているとともに、アルカリ土類金属ホウ酸塩が、蛍光体粒子の量に対して0.8[wt]%以上1.0[wt]%以下の比率をもって含有されている、という構成を採用することもできる。上記比率をもって酸化イットリウムとアルカリ土類金属ホウ酸塩とからなる結着剤が含有されている場合には、発光駆動時間の長短にかかわらず高い輝度維持率を確保することができる。
本発明では、酸化カルシウムと酸化バリウムと酸化ホウ素とを構成成分とする混合物が、結着剤のアルカリ土類金属ホウ酸塩として含有されている、という構成を採用することもできる。
また、本発明では、透光性容器の内壁と蛍光体層との間に、紫外線を反射する反射膜が挿設されている、という構成を採用することができる。このように反射膜を形成する場合には、透光性粒子で構成される蛍光体粒子どうしの間隙を通り蛍光体層を通過した紫外線は反射膜により蛍光体層側へと反射することができる。そして、反射された紫外線は、蛍光体層内で可視光へと変換されランプ外へと放射される。このため、反射膜を形成することで一層の輝度向上を図ることができる。
本発明では、反射膜の構成材料の具体例として、酸化イットリウムを適用することができ、この場合には、反射膜の平均膜厚を0.5[μm]以下とすることが、紫外線の反射率と可視光の透過率との関係から望ましい。
また、本発明では、反射膜の構成材料の別の具体例として、γ−Alも適用することができ、この場合には、反射膜の膜厚を3.0[μm]以下とすることが、上記同様の理由から望ましい。なお、反射膜の膜厚の下限値は、”0[μm]”よりも厚ければよい。例えば、反射膜の形成装置および形成コストあるいは膜厚バラツキなどとの関係で可能であれば、0.01[μm]やそれ以上に薄くすることとしてもよい。
反射膜の膜厚を上記範囲とするのが望ましいのは、次のような理由からである。
は、可視光域における透過率が若干低く、膜厚が厚いと輝度が低下する。これに対して、γ−Alは、可視光域における透過率が高いため、膜厚を厚くしても輝度への影響が少ない。なお、反射膜の構成材料として、酸化ランタンを用いることもできる。
また、本発明では、透光性容器の構成材料の具体例としてガラス材料を適用することができ、この場合に軟化点が660[℃]以上700[℃]以下のガラス材料を用いることが好ましい。即ち、従来のようにホウケイ酸ガラスを透光性容器の材料として用いる場合には、ランプの生産性の向上および蛍光体層の結着力の確保のためにシンター温度を700[℃]程度とする必要があるが、このような高温にすることにより蛍光体が劣化し、輝度が4[%]程度以上低下するという問題を生じる。
これに対して、本発明では、軟化点が660[℃]以上700[℃]以下のガラス材料を用いるので、シンター温度が620±20[℃]となり、ランプの生産性の向上を図りながら、熱の影響による蛍光体の輝度低下を抑制することができる。よって、これにより、本発明では、生産性の向上を図りながら、蛍光体の高い輝度特性を有することができる。
本発明では、透光性容器の構成材料としてのガラス材料に、5[mol%]以上20[mol%]以下のナトリウムが含まれたソーダガラスを採用することができる。
本発明は、筒状の電極が設けられた構成の冷陰極型蛍光ランプにも適用することができる。冷陰極型蛍光ランプに適用する場合には、具体的に、透光性容器の内径が1.4[mm]以上7.0[mm]以下である構成を採用することができる。
本発明は、蛍光体層における蛍光体材料に限定はないが、例えば、少なくとも青色発光のユーロピウム付活ストロンチウム・クロロアパタイト、緑色発光のユーロピウム・マンガン共付活アルミン酸バリウム・マグネシウムおよび赤色発光のユーロピウム付活酸化イットリウムの3波長型蛍光体の粒子により形成された蛍光体材料を採用することができる。このような蛍光体材料を採用することにより、色再現性を向上することができる。
(実施の形態1)
1.ディスプレイ装置1の構成
本実施の形態に係るディスプレイ装置1の構成について、図1を用い説明する。なお、図1では、ディスプレイ装置1の構成を分かりやすく説明するために、一部を切り欠いて示している。
図1に示すように、ディスプレイ装置1は、偏平箱型の筐体4内に液晶ユニット2とバックライトユニット3とが収納されている。バックライトユニット3は、液晶ユニット2に対して紙面奥側に配されている。ディスプレイ装置1には、この他にカラーフィルタや駆動回路ユニットなどを備えている(図示を省略)。ディスプレイ装置1では、バックライトユニット3から放射された光が液晶ユニット2を通過し、各画素ごとの階調制御がされ入力信号に基づく画像表示がされる。
2.バックライトユニット3の構成
ディスプレイ装置1の構成要素の内、バックライトユニット3の構成について、図2を用い説明する。図2では、構成を分かりやすく示すために、前面パネル34の一部を切り欠いている。
図2に示すように、本実施の形態に係るディスプレイ装置1が備えるバックライトユニット3は、直下方式のユニットであって、その基本構成は従来の直下型バックライトユニットに準ずるものである。具体的には、略直方体状のバックライトケース30内に複数本(本実施の形態では、一例として14本)の冷陰極型蛍光ランプ35を備える。バックライトケース30内における複数本の冷陰極型蛍光ランプ35は、互いに間隔をあけた状態で並設されており、各端部が端部カバー32、33でそれぞれ覆われている。
バックライトケース30は、例えば、白色のポリエチレンテレフタレート(PET)を用い形成されており、その内側表面31が光を反射する機能を有する。なお、バックライトケース30の構成材料については、必ずしもポリエチレンテレフタレートである必要はなく、例えば、アルミニウムなどの金属材料を用いることが可能である。また、バックライトケース30では、内側表面31の光反射機能を確保するために、アルミニウムなどの金属材料を蒸着することとしてもよい。
端部カバー32、33は、例えば、ポリカーボネート(PC)を用い形成されている。
バックライトケース30の開口部分(紙面手前側の開口部分)は、拡散板341、拡散シート342およびレンズシート343の積層構造を有する前面パネル34で封口されている。この内、拡散板341および拡散シートは、例えば、ポリカーボネートを用い形成されており、レンズシート343は、例えば、アクリルを用い形成されている。
前面パネル34は、バックライトケース30の開口部分を封口することで、冷陰極型蛍光ランプ35が収納された内方空間への塵や埃の侵入を防ぐとともに、並設された複数本の冷陰極型蛍光ランプ35から出射された光を拡散板341および拡散シート342で散乱・拡散させ、また、レンズシート343でその法線方向(シート厚み方向)へ光路を揃える機能を有する。
3.冷陰極型蛍光ランプ35の構成
冷陰極型蛍光ランプ35の構成について、図3を用い説明する。図3は、冷陰極型蛍光ランプ35の内部構成を示す断面図であるが、模式的に示すものであるため、各構成における縮尺などについては、実物に基づくものではない。
図3に示すように、冷陰極型蛍光ランプ35は、円筒型のガラス容器353を備え、ガラス容器353の両端は、リード線351、352がそれぞれ挿通された状態で気密封止されている。ガラス容器353は、例えば、硬質のホウケイ酸ガラスを用い形成されており、寸法の一例を示すと、全長が900[mm]、外径がφ3.4[mm]、内径がφ2.4[mm]である。
リード線351、352は、それぞれが内部リード部351a、352aと外部リード部351b、352bとの継線である。内部リード部351a、352aは、例えば、タングステン(W)を用い形成されており、外部リード部351b、352bは、例えば、ニッケル(Ni)を用い形成されている。なお、外部リード部351b、352bについては、ニッケル合金を用い形成されたものでもよい。
内部リード部351a、352aおよび外部リード部351b、352bは、ともに円形断面を有する軸体であって、一例としての寸法は、内部リード部351a、352aが、全長が3.0[mm]、線径がφ1.0[mm]であり、外部リード部351b、352bが、全長が10.0[mm]、線径がφ0.8[mm]である。
図3に示すように、各内部リード部351a、352aは、ガラス容器353に対して端部で支持されており、各内側端部には、電極354、355が接合されている。内部リード部351a、352aのそれぞれへの電極354、355の接合には、例えば、レーザ溶接などが用いられている。電極354、355は、所謂、ホロー型電極であって、ニオブ(Nb)材料を用いて、これを有底筒状に加工したものである。なお、ホロー型電極である電極354、355は、耐スパッタリング性に優れ、ランプ点灯中にガラス容器353内で発生する放電にも十分な耐性を有する。
冷陰極型蛍光ランプ35では、ガラス容器353の内壁面に蛍光体層356が形成されている。蛍光体層は、例えば、平均厚み20[μm]で形成されている。図3の下側拡大部分に示すように、本実施の形態に係る蛍光体層356には、複数の蛍光体粒子3561と、その他に複数の透光性粒子3562が含有されている。ここで、透光性粒子3562は、隣り合う蛍光体粒子3561どうしの間に割り込んだ状態で存在する。また、図3の下側拡大部分に示すように、蛍光体層356においては、蛍光体粒子3561および透光性粒子3562との間に、隙間356aが存在する。この隙間356aについては、上側拡大部分に示すように、蛍光体層356をランプ内面より観測する場合においても存在する。
蛍光体粒子3561としては、例えば、次に示す材料が採用されている。
・赤色蛍光体;ユーロピウム付活酸化イットリウム(Y:Eu3+)、[略号;YOX]
・緑色蛍光体;ユーロピウム・マンガン共付活アルミン酸バリウム・マグネシウム(BaMgAl1627:Eu2+、Mn2+)、[略号;BAM−G]
・青色蛍光体;ユーロピウム付活ストロンチウム・クロロアパタイト(Sr10(POCl:Eu2+)、[略号;SCA]
一方、透光性粒子3562としては、紫外光および可視光を透過するとともに、平均粒径が蛍光体粒子3561の平均粒径に対して30[%]以上130[%]以下である粒子を用いることができる。具体例としては、例えば、1.5[μm]程度の平均粒径を有するSiO粒子を用いることができる。
本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ35では、蛍光体層356における蛍光体粒子3561の量に対する透光性粒子3562の添加比率が、5[wt%]以上33[wt%]以下、好ましくは、10[wt%]以上30[wt%]以下の範囲内に規定されている。また、蛍光体層356中においては、蛍光体粒子3561と透光性粒子3562とは互いに分散された状態で含有されている。
4.冷陰極型蛍光ランプ35の発光駆動
本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ35の発光駆動では、ガラス容器353の内方両端部分に設けられた筒状の電極354、355間で陽光柱放電が開始され、これによりガラス容器353内に充填された水銀が励起および電離される。この状態において、水銀からは、励起にともなって共鳴線である185[nm]および254[nm]の波長を有する紫外線が発せられる。水銀から発せられた紫外線は、ガラス容器353の内壁に形成された蛍光体層356中の蛍光体粒子3561において、可視光に変換された後に容器外へと放出される。
5.冷陰極型蛍光ランプ35が有する優位性
本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ35では、蛍光体層356中において、蛍光体粒子3561の量に対して5[wt%]以上33[wt%]以下の比率をもって透光性粒子3562が含有されている。そして、蛍光体粒子3561および透光性粒子3562は、ともに蛍光体層356中において分散状態で存在しているので、透光性粒子3562は、蛍光体粒子3561と蛍光体粒子3561との間に介挿されていることになる。即ち、蛍光体粒子3561および透光性粒子3562からなる粒子は、隙間356aを有した状態で接続され蛍光体層356が形成されている。この状態において、透光性粒子3562は、紫外光および可視光を透過する。
ここで、冷陰極型蛍光ランプ35を始めとする蛍光ランプでは、蛍光体層356の内表面側と外表面側(ガラス容器353との境界側)とを比較する場合において、外表面側に比べて内表面側の輝度が高いという特性を有する。これについて、図4を用い説明する。
図4(a)に示すように、蛍光体粒子と蛍光体粒子との間に透光性粒子が介挿されていない従来の蛍光ランプでは、内表面側での変換により生じた可視光が蛍光体粒子の表面で反射・散乱されることで減衰してしまう。
これに対して、図4(b)に示すように、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ35では、上記のように蛍光体層356中に透光性粒子3562を含有し、また、粒子相互間に連通孔を有しているので、当該透光性粒子3562を透過して可視光がランプ外方に取り出されることになる。このため、冷陰極型蛍光ランプ35では、蛍光体層356中における光損失を低減することができ、高い発光効率を有する。蛍光ランプでは、内面の輝度が外面発光に比べて約35[%]高い。本発明者等の実験によると、図4(c)に示すように、従来の蛍光ランプにおけるランプ外面輝度をLとするとき、図4(d)に示すように、蛍光体層が形成されていない領域でのランプ外面輝度は(1.36×L)となる。
なお、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ35では、透光性粒子3562の比率を蛍光体粒子3561の量に対して5[wt%]以上33[wt%]以下の範囲に規定することにより、高い発光効率を得ることができるのであって、これ以外の比率では、高い発光効率を得ることは困難である。即ち、比率を5[wt%]未満とする場合には、光損失の低減が十分に図れず、33[wt%]よりも大きくする場合には、相対的な蛍光体粒子の比率が低くなってしまい輝度の低下を招く。これより、透光性粒子3562の含有比率は、蛍光体粒子3561に対して5[wt%]以上33[wt%]以下の範囲としている。
また、本実施の形態では、透光性粒子3562の比率を蛍光体粒子3561の量に対して10[wt%]以上30[wt%]以下の範囲に規定することにより、より一層の高い発光効率を得ることができる。透光性粒子3562の含有比率と輝度との関係については、後述する。
また、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ35では、蛍光体層356中に含有されている透光性粒子3562の平均粒径を、蛍光体粒子3561の平均粒径に対し30[%]以上130[%]以下としている。これは、透光性粒子3562の平均粒径を130[%]よりも大きくすると光束が弱まる結果を招き、また、30[%]未満とすると蛍光体粒子3561の表面積が増加することにより光の減衰を抑制する効果が低くなるためである。
なお、透光性粒子3562の平均粒径を1.0[μm]〜3.0[μm]程度の範囲に規定する場合には、接触面積の増大によるファンデルワールス力に起因して強い結着力を得ることができる。
6.透光性粒子3562の含有比率、平均粒径および材料についての考察
(1)含有比率
透光性粒子3562の含有比率と輝度との関係について、図5を用い説明する。なお、図5に示す特性図は、透光性粒子として平均粒径が1.5[μm]のSiOからなる粒子を採用し、また、比較例に係る透光性粒子として平均粒径が1.5[μm]のAlからなる粒子を採用している。
図5に示すように、平均粒径が1.5[μm]のSiOからなる透光性粒子3562を蛍光体層356中に5〜33[wt%]含むサンプルでは、透光性粒子を含まない(含有比率が0[%])サンプルに比べて、相対輝度が1.0〜3.0ポイント高くなっている。中でも、透光性粒子3562の含有比率を10〜30[wt%]としたサンプルでは、透光性粒子を含まないサンプルに比べて、相対輝度が2.0ポイント以上高くなっている。
なお、SiOからなる透光性粒子3562に代え、蛍光体層中に平均粒径が同じく1.5[μm]のAlをからなる粒子を含むサンプル(三角のポイント)では、透光性粒子を含まないサンプルに比べて、相対輝度が1.7ポイント低下している。
(2)平均粒径
本実施の形態では、透光性粒子3562の平均粒径を、蛍光体粒子3561の平均粒径に対して30[%]〜130[%]の範囲に規定することができる。即ち、通常の蛍光ランプに適用される蛍光体粒子では、平均粒径が1.0[μm]〜6.5[μm]程度であるが、これに対して、透光性粒子3562の平均粒径を130[%]よりも大きくするとランプ光束が弱くなる。
一方、透光性粒径3562の平均粒径を、蛍光体粒子3561の平均粒径に対して30[%]よりも小さくした場合には、相対的に蛍光体粒子3561の表面積が増加し、これに起因して光の減衰が大きくなる。
(3)材料
なお、本実施の形態では、透光性粒子3562の一例としてSiOからなる粒子を採用したが、これに限らず、Yなどの吸収端が波長200[nm]以下である材料を採用することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ36の構成について、図6を用い説明する。なお、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ36についても、ディスプレイ装置のバックライト光源として用いられるものであるが、ディスプレイ装置およびバックライトユニットの基本構成については、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
なお、蛍光体粒子と透光性粒子との配列については、必ずしも図に示す配列である必要はない。
1.冷陰極型蛍光ランプ36の構成
本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ36においても、ガラス容器363の両端にリード線361、362が設けられ、それぞれの内側端部に電極364、365が接合されている。そして、冷陰極型蛍光ランプ36においても、ガラス容器363の内方空間に水銀と一種またはニ種以上の希ガスとが充填されている。
本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ36では、ガラス容器363の内側表面と蛍光体層366との間に反射膜367が挿設されている。図6の下側拡大部分に示すように、反射膜367は略一様な膜厚を有している。
蛍光体層366は、上記実施の形態1に係る冷陰極型蛍光ランプ35の蛍光体層356と同様に、その内部に複数の蛍光体粒子3661と、複数の透光性粒子3662とが、互いに分散状態で含有されている。また、図6の下側拡大部分に示すように、蛍光体層366においても、蛍光体粒子3661および透光性粒子3662との間に、隙間366aが存在する。この隙間366aについては、上記実施の形態1に係るランプ35の蛍光体層356と同様に、上側拡大部分に示すように、蛍光体層366をランプ内面より観測する場合においても存在する。
蛍光体粒子3661は、例えば、次に示す蛍光体材料から選択される少なくとも一種である。
・赤色蛍光体;ユーロピウム付活酸化イットリウム(Y:Eu3+)、[略号;YOX]
・緑色蛍光体;ユーロピウム・マンガン共付活アルミン酸バリウム・マグネシウム(BaMgAl1627:Eu2+、Mn2+)、[略号;BAM−G]
・青色蛍光体;ユーロピウム付活ストロンチウム・クロロアパタイト(Sr10(POCl:Eu2+)、[略号;SCA]
透光性粒子3662については、蛍光体粒子3661の量に対する比率(5[wt%]以上33[wt%]以下)や、蛍光体粒子3661に対する平均粒径の関係(30[%]以上130[%]以下)は、上記実施の形態1と同様である。
2.反射膜367の構成
本実施の形態に係る反射膜367は、可視光の透過率と紫外線の反射率との両方を考慮して規定されている。これについては、後述するが、例えば、反射膜367を酸化イットリウム(Y)を用い形成する場合には、膜厚を0.5[μm]以下としておく。即ち、酸化イットリウム(Y)はγ−Alなどに比べて透光性が低いので、膜厚を薄くする。このように蛍光体層366とガラス容器363との間に反射膜367を挿設させることにより、蛍光体層366を透過してきた紫外線を蛍光体層366の側へと反射させることができる。
一方、反射膜367をγ−Alを用い形成する場合には、膜厚を3.0[μm]以下としておくことにより、上記酸化イットリウムを用い形成する場合と同様の効果を得ることができる。ここで、酸化イットリウムを用いる場合に比べてγ−Alを用いる場合に膜厚を厚くしているのは、可視光の透過効率が高いためであり、紫外線の反射率をより確実なものとすることができることに起因する。
なお、反射膜367の膜厚の下限値は、”0[μm]”よりも厚ければよい。即ち、薄くても反射膜367が挿設されている場合には、少なくとも反射膜が挿設されていない場合よりも、高い輝度特性を有することになる。例えば、反射膜の形成装置および形成コストあるいは膜厚バラツキなどとの関係で可能であれば、0.01[μm]やそれ以上に薄くすることとしてもよい。
3.冷陰極型蛍光ランプ36が有する優位性
本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ36は、上記冷陰極蛍光ランプ35と同様に、蛍光体層366中に透光性粒子3662が含有され、上記冷陰極型蛍光ランプとの構成上の相違点として反射膜367を備えている。そして、本実施の形態においても、蛍光体層366中における透光性粒子3662の比率(蛍光体粒子3661の量に対する比率)および平均粒径などの関係が上記実施の形態1に係る冷陰極型蛍光ランプ35と同様であるので、上記冷陰極型蛍光ランプ35が有する優位性をそのまま有する。
次に、反射膜367を備えることにより奏される効果について、図7を用い説明する。図7に示すように、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ36では、蛍光体層366とガラス容器363との間に反射膜367が介挿されている。このため、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ36では、蛍光体層366中を通過してきた紫外線が当該反射膜367により蛍光体層366の側へと反射される。このため、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ36では、上記冷陰極型蛍光ランプ35よりもさらに高い輝度特性が得られるものと考えられる。特に、反射した紫外線は、蛍光体層366に入射した際の発光面がランプ外側に向く側となるため、発光として大きくランプ外へと取り出すことができるものと考えられる。
なお、反射膜367では、材質に応じて膜厚を上記範囲に規定しているので、可視光の透過率と紫外線の反射率とのバランスをとることができる。このため、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプ36では、上記効果を得ることができる。
4.反射膜367の構成に用いる材料と膜厚との関係についての考察
上述のように、本実施の形態では、Yを用い形成する場合に、膜厚を0.5[μm]以下とし、γ−Alを用い形成する場合に、膜厚を3.0[μm]以下とする。これについて、表1を用い考察する。
Figure 2009129748

表1には、9種類のサンプルにおける相対輝度を示している。ここで、サンプル9は、比較対象の基準とするサンプルであって、反射膜を備えないランプサンプルである。なお、サンプル1〜サンプル9の全サンプルでは、反射膜の種類、膜厚およびその有無を除いて同じ構成を採用しており、蛍光体層中には、平均粒径が1.5[μm]のSiOからなる透光性粒子が蛍光体粒子の量に対して10[wt%]の比率で含有されている。
表1に示すように、膜厚が0.2[μm]〜3.0[μm]のγ−Alからなる反射膜を有するサンプル1〜サンプル3では、反射膜を有さないサンプル9に比べて相対輝度が0.2〜3.6ポイント高くなっている。また、膜厚が0.1[μm]〜0.5[μm]のYからなる反射膜を有するサンプル5〜サンプル7では、反射膜を有さないサンプル9に比べて相対輝度が3.2〜4.2ポイント高くなっている。ここで、サンプル1とサンプル9とを対比し、また、サンプル5とサンプル9とを対比すると、反射膜については、薄い膜厚であっても挿設されていれば相対輝度が高くなるといえる。
また、反射膜の構成材料と膜厚との関係に着目すると、γ−Alを構成材料とする場合には、膜厚が0.2[μm]のサンプル1よりも、膜厚が1.0[μm]のサンプル2の方が、さらに膜厚が3.0[μm]のサンプル3の方が、相対輝度は高い。ただし、膜厚が5.0[μm]のサンプル4では、反射膜を有さないサンプル9よりも輝度が低下した。この結果より、構成材料としてγ−Alを採用する場合には、反射膜の膜厚を3.0[μm]以下とすることが好ましい。
同様に、Yを採用する場合には、膜厚が0.1[μm]のサンプル5よりも、膜厚が0.5[μm]のサンプル7の方が、さらに膜厚が0.2[μm]のサンプル6の方が、相対輝度は高い。ただし、膜厚が1.0[μm]のサンプル8では、反射膜を有さないサンプル9よりも輝度が低下した。この結果より、構成材料としてYを採用する場合には、反射膜の膜厚0.5[μm]以下とすることが好ましい。
(実施の形態3)
1.冷陰極型蛍光ランプの構成
本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプは、上記実施の形態2に係る冷陰極型蛍光ランプ36に対し蛍光体層366の構成のみが異なる。このため、以下では、蛍光体層の構成について説明する。
本実施の形態に係る蛍光体層は、その中に結着剤が含有されている。そして、含有されている結着剤は、酸化イットリウム(Y)とCBB(アルカリ土類金属ホウ酸塩の一種)とを有し構成されたものである。ここで、CBBは、酸化カルシウム(CaO)と酸化バリウム(BaO)と酸化ホウ素(B)とを構成成分とするものである。
なお、本実施の形態に係る結着剤では、CBBを含有することとしているが、アルカリ土類金属ホウ酸塩であれば、これに限定されるものではない。例えば、酸化カルシウム(CaO)と酸化バリウム(BaO)と酸化ホウ素(B)とピロリン酸カルシウム(Ca)を構成成分とするCBBPや、酸化カルシウム(CaO)などを採用することもできる。
また、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプでは、蛍光体層とガラス容器とのあいだの反射膜が、酸化イットリウム(Y)を用い形成されたものであり、膜厚が0.1[μm]以上0.5[μm]以下の範囲に設定されている。本実施の形態においても、蛍光体には、次の中から選ばれる少なくとも一種が採用されている。
・赤色蛍光体;ユーロピウム付活酸化イットリウム(Y:Eu3+)、[略号;YOX]
・緑色蛍光体;ユーロピウム・マンガン共付活アルミン酸バリウム・マグネシウム(BaMgAl1627:Eu2+、Mn2+)、[略号;BAM−G]
・青色蛍光体;ユーロピウム付活ストロンチウム・クロロアパタイト(Sr10(POCl:Eu2+)、[略号;SCA]
2.蛍光体層中における結着剤組成
本実施の形態では、結着剤を構成する要素(酸化イットリウム、CBB)が次のような比率に規定されている。即ち、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプでは、蛍光体粒子の量に対して、0.01[wt%]以上0.6[wt%]以下の範囲で酸化イットリウムが含有され、0.8[wt%]以上1.0[wt%]以下の範囲でCBBが含有されている。
3.本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプが有する優位性
本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプでは、蛍光体層中の結着剤の酸化イットリウムの含有比率を上記のように微量なものとしている。なお、この微量とは、従来の蛍光ランプに比べて微量であるということを示す。
本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプでは、蛍光体としてY:Eu3+、BaMgAl1627:Eu2+、Mn2+、Sr10(POCl:Eu2+を採用している。そして、蛍光体層中における結着剤の組成は、酸化イットリウムを0.01[wt%]以上0.6[wt%]以下の範囲としているのは、輝度維持率を実用レベル以上にするためであり、また、CBBを0.8[wt%]以上1.0[wt%]以下の範囲としているのは、上記のように輝度を維持した状態でガラス容器からの蛍光体層の剥がれを防止するためである。
また、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプでは、蛍光体層とガラス容器との間に反射膜を介挿させているので、初期輝度を高くすることができ、さらにガラス容器に5[mol%]以上20[mol%]以下のナトリウム(Na)が含まれているガラス材料を用いても、蛍光体粒子とナトリウム(Na)との化学反応による色ずれを抑制することができる。
4.結着剤中における酸化イットリウムの含有比率と輝度維持率との関係についての考察
結着剤中の酸化イットリウムの含有比率と輝度維持率との関係について、図8を用い説明する。なお、図8のデータについては、CBBの比率(蛍光体粒子の量に対する比率)を0.9±0.1[wt%]として求められたものである。また、酸化イットリウムの含有比率以外の各構成条件については、上記と同様である。
図8に示すように、500[hr.]における輝度維持率は、結着剤中に酸化イットリウムを全く含有しない(0[wt%])サンプルでは92.9[%]であった。酸化イットリウムの含有比率を0.01[wt%]としたサンプルでは、輝度維持率が急激に向上する。そして、輝度維持率は、酸化イットリウムの含有比率が0.01[wt%]〜0.12[wt%]の範囲でグラフの上に凸の放物状の曲線を描く。
酸化イットリウムの含有比率が0.12[wt%]のポイントを変曲点として、それよりも含有比率が大きい場合には、含有比率の上昇に応じて輝度維持率が徐々に低下している。そして、酸化イットリウムの含有比率が0.6[wt%]のときに、輝度維持率は実用的なレベルの下限値である95[%]となる。
図8に示すデータより、結着剤中の酸化イットリウムの含有比率が0.01[wt%]以上0.6[wt%]以下の範囲にあるサンプルが、バックライトユニットの光源として冷陰極型蛍光ランプを考慮するときの実用レベルであるといえる。そして、酸化イットリウムの含有比率が0.01[wt%]以上0.12[wt%]以下の範囲であるときには、高い輝度維持率を確保することができるので好ましいといえる。
なお、図8に示すデータは、上記実施の形態で採用したYOX、BAM−G、SCAの各蛍光体を用い、結着剤中のCBBの含有比率を0.9±0.1[wt%]とした場合のものであるが、上記以外の蛍光体を用いた場合でも同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
1.冷陰極型蛍光ランプの構成
本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプは、上記実施の形態1に係る冷陰極型蛍光ランプ35に対しガラス容器の組成のみが異なる。このため、以下では、ガラス容器の組成を中心に説明する。
上記実施の形態1に係る冷陰極型蛍光ランプ35では、ホウケイ酸ガラスを用い形成されたガラス容器353を採用している。これに対して、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプでは、軟化点が660[℃]以上700[℃]以下となるように調整されたソーダガラスを用い形成されたガラス容器を採用している。具体的には、5[mol%]以上20[mol%]以下のナトリウム(Na)が含まれたソーダガラスが用いられ、内径がφ1.4[mm]以上7.0[mm]以下で、厚みが0.2[mm]以上0.6[mm]以下の範囲でガラス容器が形成されている。
2.ソーダガラスを用いたガラス容器を有する冷陰極型蛍光ランプの優位性
上記実施の形態1に係る冷陰極型蛍光ランプ35では、ホウケイ酸ガラスを用いガラス容器353が形成されている。ホウケイ酸ガラスの軟化点は、780[℃]程度であって、ソーダガラスに比べて高い。このため、細管タイプのガラス容器353を有する冷陰極型蛍光ランプにおける蛍光体のシンター工程では、ランプの生産性の向上および蛍光体層の結着力の向上を図るために、700[℃]程度にしておく必要がある。仮に700[℃]を下回るような温度でシンター処理を行った場合には、ランプの生産性が低下するという問題や、原因は不明であるが、蛍光体層の結着力が十分に確保することができず、膜剥がれを生じ易くなる。また、膜剥がれを防止すべくシンター温度が700[℃]を超えるような場合には、蛍光体が劣化し、熱の影響により輝度が低下するという問題を生じる。
これに対して、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプでは、軟化点が660[℃]以上700[℃]以下であるソーダガラスを用いガラス容器を形成しているので、ホウケイ酸ガラスを用いたガラス容器を採用する場合に比べて低い温度(700[℃]未満、具体的には、620±20[℃])でシンター処理を行うことができるので、ランプの生産性を向上させることができ、且つ、熱の影響による蛍光体の劣化を防止することができる。また、原因は不明であるが、620±20[℃]のシンター温度でも十分に強い結着力を確保することができる。
従って、本実施の形態に係る冷陰極型蛍光ランプは、ランプの生産性が向上し、且つ、蛍光体の輝度低下が少なく、しかも強い結着力を確保できるものである。
3.シンター温度と蛍光体の輝度特性との関係についての考察
シンター温度と蛍光体の輝度特性との関係について、図9を用い説明する。
図9に示すように、シンターMAX温度が580〜600[℃]の範囲では、温度が高いほど管中央での相対輝度が低下している。具体的には、シンターMAX温度が580[℃]のときの輝度を”100”とするとき、シンターMAX温度が600[℃]のときには、相対輝度は約96.5[%]である。これは、蛍光体に対して水銀(Hg)およびナトリウム(Na)が付着することによる水銀消失などが原因であると考えられる。
一方、シンターMAX温度が600〜660[℃]の範囲では、相対輝度は約96[%]で安定している。これは、この温度域では蛍光体に対する水銀(Hg)およびナトリウム(Na)の吸着が飽和状態となることが原因と考えられる。
次に、シンターMAX温度が660[℃]よりも高い範囲では、温度の上昇に伴い相対輝度は再び低下してゆく。これは、熱の影響により蛍光体が劣化することが原因であると考えられる。
(その他の事項)
上記実施の形態1〜4の各具体例は、本発明の技術的特徴を分かりやすく説明するために一例として用いたものであって、本発明はその本質的特徴部分以外に何ら上記に限定を受けるものではない。例えば、以下の構成を採ることもできる。
(1)上記実施の形態1〜4では、冷陰極型蛍光ランプ(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)を一例に説明したが、本発明は、これに限らず外部電極型蛍光ランプや熱陰極型蛍光ランプ(HCFL:Hot Cathode Fluorescent Lamp)などを含む蛍光ランプに対し適用が可能である。なお、外部電極型蛍光ランプとは、ガラス容器(ガラスバルブ)の両端部分のバルブ外周に外部電極を設け、ガラス管壁をキャパシタンスとして利用する誘電体バリア放電蛍光ランプ(EEFL:External Electrodes Fluorescent Lamp)である。
(2)蛍光体粒子を構成する蛍光体材料についても、上記のものに限定を受けるものではない。
蛍光体層の構成材料としては、例えば、以下の構成のもの用いることもできる。この場合に、上記材料のものを含め、青色蛍光体は430[nm]以上460[nm]以下の範囲に、緑色蛍光体は510[nm]以上550[nm]以下の範囲に、赤色蛍光体は600[nm]以上780[nm]以下の範囲に、それぞれ発光ピークを有するものである。
i)紫外線吸収について
例えば、近年、液晶カラーテレビの大型化に伴って、バックライトユニットの開口を塞ぐ拡散板に寸法安定性の良いポリカーボネートが使用されるようになっている。このポリカーボネートは、水銀(Hg)が発する313[nm]の波長の紫外線により劣化しやすい。このような場合には、波長313[nm]の紫外線を吸収する蛍光体を利用するとよい。なお、波長が313[nm]の紫外線を吸収する蛍光体としては、以下のものがある。
(a)青色
ユーロピウム・マンガン共付活アルミン酸バリウム・ストロンチウム・マグネシウム(Ba(1−x−y)SrEuMg(1−z)MnAl1017)または(Ba(1−x−y)SrEuMg(2−z)MnAl1627
ここで、x、y、zは、それぞれ0≦x≦0.4、 0.07≦y≦0.25、 0≦z<0.1なる条件を満たす数であるであることが好ましい。
このような蛍光体としては、例えば、ユーロピウム付活アルミン酸バリウム・マグネシウム(BaMgAl1627:Eu2+)、(BaMgAl1017:Eu2+) [略号;BAM−B]や、ユーロピウム付活アルミン酸バリウム・ストロンチウム・マグネシウム((Ba、Sr)MgAl1627:Eu2+)、((Ba,Sr)MgAl1017:Eu2+)、[略号;SBAM−B]などがある。
(b)緑色
・マンガン不活マグネシウムガレート(MgGa:Mn2+)、[略号;MGM]
・マンガン付活アルミン酸セリウム・マグネシウム・亜鉛(Ce(Mg,Zn)Al1119:Mn2+)、[略号;CMZ]
・テルビウム付活アルミン酸セリウム・マグネシウム(CeMgAl1119:Tb3+)、[略号;CAT]
・ユーロピウム・マンガン共付活アルミン酸バリウム・ストロンチウム・マグネシウム(Ba(1−x−y)SrEuMg(1−z)MnAl1017)または(Ba(1−x−y)SrEuMg(2−z)MnAl1627
ここで、x、y、zは、それぞれ0≦x≦0.4、 0.07≦y≦0.25、 0.1≦z≦0.6なる条件を満たす数であり、zは、0.4≦x≦0.5であることが好ましい。
このような蛍光体としては、例えば、ユーロピウム・マンガン共付活アルミン酸バリウム・マグネシウム(BaMgAl1627:Eu2+、Mn2+)、(BaMgAl1017:Eu2+,Mn2+)、[略号;BAM−G]や、ユーロピウム・マンガン共付活アルミン酸バリウム・ストロンチウム・マグネシウム((Ba,Sr)MgAl1627:Eu2+、Mn2+)、((Ba,Sr)MgAl1017:Eu2+、Mn2+)、[略号;SBAM−G]などがある。
(c)赤色
・ユーロピウム付活リン・バナジン酸イットリウム(Y(P,V)O:Eu3+)、[略号;YPV]
・ユーロピウム付活バナジン酸イットリウム(YVO:Eu3+)、[略号;YVO]
・ユーロピウム付活イットリウムオキシサルファイド(YS:Eu3+)、[略号;YOS]
・マンガン付活フッ化ゲルマン酸マグネシウム(3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn4+)、[略号;MFG]
・ジスプロシウム付活バナジン酸イットリウム(YVO:Dy3+)、(赤と緑の2成分発光蛍光体であり、[略号;YDS])
なお、一種類の発光色に対して、異なる化合物の蛍光体を混合して用いてもよい。例えば、青色にBAM−B(313[nm]を吸収する。)のみ、緑色にLAP(313[nm]を吸収しない。)とBAM−G(313[nm]を吸収する。)、赤色にYOX(313[nm]を吸収しない。)とYVO(313[nm)を吸収する。)の蛍光体を用いてもよい。このような場合は、前述のように波長313[nm]を吸収する蛍光体が、蛍光体の総重量組成比率で50[%]より大きくなるように調整することで、紫外線がガラス管外に漏れ出ることをほとんど防止できる。従って、313[nm]の紫外線を吸収する蛍光体を蛍光体層に含む場合には、上記のバックライトユニットの開口を塞ぐポリカーボネート(PC)からなる拡散板等の紫外線による劣化が抑制され、バックライトユニットとしての特性を長時間維持することができる。
ここで、「313[nm]の紫外線を吸収する」とは、254[nm]付近の励起波長スペクトル(励起波長スペクトルとは、蛍光体を波長変化させながら励起発光させ、励起波長と発光強度をプロットしたものである。)の強度を100[%]としたときに、313[nm]の励起波長スペクトルの強度が80[%]以上のものと定義する。すなわち、313[nm]の紫外線を吸収する蛍光体とは、313[nm]の紫外線を吸収して可視光に変換できる蛍光体である。
ii)高色再現について
液晶カラーテレビで代表される液晶表示装置では、近年における高画質化の一環としてなされる高色再現化に伴い、当該液晶表示装置のバックライトユニットの光源として用いられる冷陰極蛍光ランプや外部電極蛍光ランプにおいて、再現可能な色度範囲の拡大化の要請がある。
このような要請に対して、例えば、以下の蛍光体を用いることで、実施の形態での蛍光体を用いる場合よりも、色度範囲の拡大を図ることができる。具体的には、CIE1931色度図において、高色再現用の当該蛍光体の色度座標値が、実施の形態で使用した3つの蛍光体の色度座標値を結んでできる三角形を含んで色再現範囲を広げる座標に位置する。
なお、以下に記載している蛍光体(粉体)の色度座標値は、大塚電子(株)製の分光分析値装置(MCPD−7000)で測定した値を、小数点以下第4桁で四捨五入したものである。また、この色度座標値は、それぞれの蛍光体材料における代表値であり、測定方法(測定原理)等に起因して、若干異なる値を示す場合がある。
(a)青色
・ユーロピウム付活ストロンチウム・クロロアパタイト(Sr10(POCl:Eu2+)、[略号;SCA]、色度座標:x=0.153、y=0.030
上記以外に、ユーロピウム付活ストロンチウム・カルシウム・バリウム・クロロアパタイト((Sr,Ca,Ba)10(POCl:Eu2+)、[略号;SBCA]も使用でき、上記波長313[nm]の紫外線も吸収できるSBAM−Bも高色再現用に使用できる。
(b)緑色
・BAM−G、色度座標:x=0.136、y=0.572
・CMZ、色度座標:x=0.164、y=0.722
・CAT、色度座標:x=0.284、y=0.635
・テルビウム・マンガン共付活アルミン酸セリウム・マグネシウム(CeMgAl1119:Tb3+、Mn2+)、[略号;CAM]、色度座標:x=0.256、y=0.657
・マンガン付活ジンクリリケート(ZnSiO:Mn2+)、[略号;ZSM]、色度座標:x=0.248、y=0.700
なお、これらは上述したように、波長313[nm]の紫外線も吸収でき、また、ここで説明した3つの蛍光体以外にも、MGMも高色再現用に使用することもできる。
(c)赤色
・YOS、色度座標:x=0.658、y=0.330
・YVO、色度座標:x=0.661、y=0.328
・MFG、色度座標:x=0.708、y=0.288
なお、これらは上述したように、波長313[nm]の紫外線も吸収でき、また、ここで説明した3つの蛍光体以外にも、YPV、YDSも高色再現用に使用することもできる。
また、上記で示した色度座標値は各々の蛍光体(粉体)のみで測定した代表値であり、測定方法(測定原理)などに起因して、各蛍光体の粉体が示す色度座標値は、上記の値と若干異なる場合があり得る。
さらに、赤、緑、青の各色を発光させるために用いる蛍光体は各波長につき1種類に限らず、複数種類を組み合わせて用いることとしても良い。
ここで、上記の高色再現用の蛍光体を用いて蛍光体層を形成した場合について説明する。ここでの評価は、CIE1931色度図内においてNTSC規格の3原色の色度座標値を結ぶNTSC三角形(NTSCtriangle)の面積を基準とした、高色再現用の蛍光体を用いた場合の3つの色度座標値を結んできる三角形の面積の比(以下、NTSC比という。)で行なう。
例えば、青色としてBAM−B、緑色としてBAM−G、赤色としてYVOを用いると(例1)NTSC比が92[%]となり、また、青色としてSCA、緑色としてBAM−G、赤色としてYVOを用いると(例2)NTSC比が100[%]となり、また、青色としてSCA、緑色としてBAM−G、赤色としてYOXを用いると(例3)、NTSC比が95[%]となり、例1および2に比べて輝度を10[%]向上させることができる。
なお、ここでの評価に用いた色度座標値は、ランプ等が組み込まれた液晶表示装置とした状態で測定したものである。
本発明は、照明装置やディスプレイ装置などの光源として、高い輝度特性を有する蛍光ランプを実現するのに有用な技術である。
実施の形態1に係るディスプレイ装置の構成を示す模式外観斜視図(一部切り欠き図)である。 実施の形態1に係るディスプレイ装置に備えられているバックライトユニットの構成を示す模式斜視図(一部切り欠き)である。 実施の形態1に係るバックライトユニットに備えられている冷陰極型蛍光ランプの構成を示す模式断面図である。 従来の蛍光ランプにおける発光効率と、実施の形態に係る蛍光ランプの発光効率とを比較するための模式断面図である。 蛍光体層における透光性粒子の含有比率と相対輝度との関係を示す特性図である。 実施の形態2に係る冷陰極型蛍光ランプの構成を示す模式断面図である。 反射膜を設けることによる発光効率の向上メカニズムを模式的に示す模式断面図である。 実施の形態3に係る冷陰極型蛍光ランプにおける蛍光体層中の酸化イットリウムの含有比率と輝度維持率との関係を示す特性図である。 実施の形態4に係る冷陰極型蛍光ランプにおけるガラス容器についてのシンターMAX温度と管中央での相対輝度との関係を示す特性図である。
符号の説明
1.ディスプレイ装置
2.液晶ユニット
3.バックライトユニット
4.筐体
30.バックライトケース
32、33.端部カバー
34.前面パネル
35、36.冷陰極型蛍光ランプ
341.拡散板
342.拡散シート
343.レンズシート
351、352、361、362.リード線
353、363.ガラス容器
354、355、364、365.電極
356、366.蛍光体層
367.反射膜
3561、3661.蛍光体粒子
3562、3662.透光性粒子

Claims (16)

  1. 気密封止されてなる透光性容器と、当該透光性容器の内壁側に形成されてなる蛍光体層とを有する蛍光ランプであって、
    前記蛍光体層は、その内部に複数の蛍光体粒子と、隣り合う蛍光体粒子間に介挿される複数の透光性粒子とが互いに分散状態で含有されているとともに、最内層から最外層までの連通孔を有しており、
    前記透光性粒子は、紫外光および可視光を透過するとともに、前記蛍光体層中において、前記蛍光体粒子の量に対して5wt%以上33wt%以下の比率をもって含有されている
    ことを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 前記透光性粒子の平均粒径は、前記蛍光体粒子の平均粒径に対して30%以上130%以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプ。
  3. 前記透光性粒子は、酸化シリコンからなる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の蛍光ランプ。
  4. 前記蛍光体層には、さらに酸化イットリウムとアルカリ土類金属ホウ酸塩とからなる結着剤が含有されている
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の蛍光ランプ。
  5. 前記蛍光体層では、
    前記酸化イットリウムが、前記蛍光体粒子の量に対して0.01wt%以上0.6wt%以下の比率をもって含有されているとともに、
    前記アルカリ土類金属ホウ酸塩が、前記蛍光体粒子の量に対して0.8wt%以上1.0wt%以下の比率をもって含有されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の蛍光ランプ。
  6. 前記結着剤は、酸化カルシウムと酸化バリウムと酸化ホウ素とを構成成分とする混合物を、前記アルカリ土類金属ホウ酸塩として含む
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の蛍光ランプ。
  7. 前記透光性容器の内壁と前記蛍光体層との間には、紫外線を反射する反射膜が挿設されている
    ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の蛍光ランプ。
  8. 前記反射膜は、Yからなり、0.5μm以下の平均膜厚を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の蛍光ランプ。
  9. 前記反射膜は、γ−Alからなり、3.0μm以下の平均膜厚を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の蛍光ランプ。
  10. 前記透光性容器は、軟化点が660℃以上700℃以下のガラス材料からなる
    ことを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の蛍光ランプ。
  11. 前記ガラス材料には、5mol%以上20mol%以下のナトリウムが含まれている
    ことを特徴とする請求項10に記載の蛍光ランプ。
  12. 前記透光性容器の内方には、筒状の電極が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から11の何れかに記載の蛍光ランプ。
  13. 前記透光性容器は、内径が1.4mm以上7.0mm以下の管状体である
    ことを特徴とする請求項1から12の何れかに記載の蛍光ランプ。
  14. 前記蛍光体層は、少なくともユーロピウム付活ストロンチウム・クロロアパタイト、ユーロピウム・マンガン共付活アルミン酸バリウム・マグネシウムおよびユーロピウム付活酸化イットリウムの3波長型蛍光体の粒子により形成されている
    ことを特徴とする請求項1から13の何れかに記載の蛍光ランプ。
  15. 請求項1から14の何れかの蛍光ランプを光源として備える
    ことを特徴とするバックライトユニット。
  16. 請求項1から14の何れかの蛍光ランプをバックライト光源として備える
    ことを特徴とするディスプレイ装置。
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