JP2009100197A - Rf電力増幅装置およびrf電力増幅器の電源電圧を制御する電源供給回路 - Google Patents

Rf電力増幅装置およびrf電力増幅器の電源電圧を制御する電源供給回路 Download PDF

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Abstract

【課題】インピーダンス不整合の状態が長時間継続されても、携帯電話端末のバッテリーの消耗を軽減すること。
【解決手段】RF電力増幅装置は、RF電力増幅器RFPAと電源供給回路Pwr_Cntとを具備する。
電源供給回路は、パワー制御信号Vapcのレベルに応答して、RF電力増幅器に供給される電源電圧VLDOのレベルを制御する。検出抵抗Rsenは、電源電圧の電源電流ILDOに対応した検出信号Vsenを生成する。電流制御部Cmp1、2、FF1、NAND3、Qp4は、検出信号Vsenに応答して電源電流ILDOを制御する。Vsenが電源電流許容レベルILDO (Max)に対応する許容検出信号レベルVshに一致すると、電流制御部は電源電流ILDOを許容レベルILDO (Max)よりも小さな制限電流に制御する。好ましくは、制限電流は、シャットダウンスイッチSh_SWのオフ状態によるシャットダウン電流である。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局との通信を行う携帯電話端末に搭載されるRF送信用のRF電力増幅装置および電源供給回路に関し、特にインピーダンス不整合の状態が長時間継続されても、携帯電話端末のバッテリーの消耗を軽減するのに有益な技術に関する。
携帯電話端末のような通信端末機器で複数のタイムスロットのそれぞれのタイムスロットを、アイドル状態と、基地局からの受信動作と、基地局への送信動作とのいずれかに設定可能である時分割多元接続(TDMA)方式が知られている。尚、TDMAは、Time-Division Multiple Accessの略称である。このTDMA方式のひとつとして、位相変調のみを使用するGSM方式もしくはGMSK方式が知られている。
このGSM方式もしくはGMSK方式と比較して、通信データ転送レートを改善する方式も知られている。この改善方式として、位相変調と伴に振幅変調を使用するEDGE方式も、最近注目されている。
尚、GSMは、Global System for Mobile Communicationの略称である。また、GMSKは、Gaussian minimum Shift Keyingの略称である。更に、EDGEは、Enhanced Data for GSM Evolution(Enhanced Data for GPRS)の略称である。尚、GPRSはGeneral Packet Radio Serviceの略称である。
EDGE方式を実現する方法としては、送信すべき送信信号を位相成分と振幅成分とに分離した後、位相制御ループと振幅制御ループでそれぞれフィードバック制御を行い、フィードバック制御の後の位相成分と振幅成分とをアンプで合成するポーラループ方式が知られている。
下記非特許文献1には、位相制御ループと振幅制御ループとを有し、EDGE方式の送信機能をサポートするポーラループトランスミッターが記載されている。携帯電話において電力効率は重要な市場課題であり、ポーラループ方式ではRFパワーアンプが飽和近くで動作することにより、電力効率が良いと言う利点があると記載されている。また、このRFパワーアンプの飽和動作からのポーラループ方式の付加的な利点は、低雑音特性であると記載されている。
また、下記非特許文献2には、GSMでのGMSKおよびEDGEでの8PSKのためのポーラ変調送信機が記載され、ランピィング(ramping)と変調とのためのパワー制御はコレクタ電源電圧の制御により実行される。AM変調のインプリメンテーションは大電流CMOSLDOと非常に類似した方式により、実現される。CMOSLDOと非常に類似した方式では、差動増幅器の反転入力端子にはAM制御入力信号が供給され、差動増幅器の出力信号はPチャンネルMOSトランジスタのゲートに供給され、PチャンネルMOSトランジスタのドレイン出力は抵抗分圧負帰還回路を介して差動増幅器の非反転入力端子に供給される。AM制御入力信号に比例したPチャンネルMOSトランジスタのドレイン出力信号はコレクタ電源電圧として、RFパワーアンプに供給される。尚、LDOとは、下記非特許文献3に記載されているように、ロードロップアウト(出力低電圧降下)のシーリーズ・レギュレータである。
更に、下記非特許文献2には、RFパワーアンプの入力ベースバイアスを調整するための特殊なバイアスキャリブレーション技術が記載されている。そのために、システム効率を劣化させるいかなるインライン抵抗損出の無い電流検出回路が使用される。この電流検出回路は、RFパワーアンプにコレクタ電源電圧を供給する大きなサイズPチャンネルMOSトランジスタに小さなサイズPチャンネルMOSトランジスタを並列接続した単純なカレントミラーと、差動増幅器と、NチャンネルMOSトランジスタと、検出抵抗とから構成されている。小サイズPチャンネルMOSトランジスタの検出電流は検出抵抗の両端で検出電圧に変換され、検出電圧は電圧増幅器で増幅される。電圧増幅器の増幅出力とバイアス基準値とは他の差動増幅器で比較され、他の差動増幅器の比較出力信号はサンプル・ホールド回路を介してRFパワーアンプのベースバイアスとして供給される。
一方、下記非特許文献3には、負荷短絡等による過大出力電流に対する保護回路を含むロードロップアウト(出力低電圧降下)のレギュレータが記載されている。このレギュレータは、バンドギャップ参照電圧発生器とボルテージフォロワの第1制御ループと出力電流を検出する第2制御ループとにより構成されている。第2制御ループの検出抵抗は出力電流に比例する検出電流を検出電圧に変換して、検出電圧は比較器により基準電圧と比較される。基準電圧よりも検出電圧が高くなると、比較器の出力により制御されるトランジスタはボルテージフォロワの出力回路の入力をシャントする。その結果、このレギュレータは略1.2ボルトを出力する際に、5.3アンペアの電流リミット特性を持っている。
また、下記特許文献1には、下記非特許文献2に記載されたようなコレクタ電源電圧制御のRFパワーアンプの負荷インピーダンスの減少による電源電圧制御のレギュレータの出力電流の増大を制限することが記載されている。そのために、電源電圧制御のレギュレータには、電流リミット回路が接続される。電流リミット回路は、小サイズPチャンネルMOSトランジスタと、差動増幅器と、Pチャンネル制御MOSトランジスタと、基準電流源と、NチャンネルMOSトランジスタと、PチャンネルMOSカレントミラーとから構成されている。電流リミット回路の小サイズPチャンネルMOSトランジスタは、RFパワーアンプにコレクタ電源電圧を供給するレギュレータの大サイズPチャンネルMOSトランジスタと並列に接続されている。
大サイズトランジスタに流れるレギュレータの出力電流に比例した小サイズトランジスタの検出電流は、差動増幅器の出力で制御されるPチャンネル制御MOSトランジスタのソース・ドレイン経路を介して基準電流源とNチャンネルMOSトランジスタのゲートとに供給される。
RFパワーアンプの負荷インピーダンスの低下により、レギュレータの出力電流が増大して、検出電流が基準電流源の基準電流よりも大きくなる。すると、NチャンネルMOSトランジスタがオンして、PチャンネルMOSカレントミラーの出力電流は大サイズと小サイズの両PチャンネルMOSトランジスタのゲートをプルアップする。
その結果、検出電流が基準電流と等しくなるまで、レギュレータの出力電流と検出電流とが減少する。このようにして、RFパワーアンプの電源電圧制御のレギュレータに接続された電流リミット回路は、RFパワーアンプのコレクタ電流の最大値を略1.9アンペアに制限することができる。
Earl McCune, "High−Efficiency, Multi−Mode, Multi−Band Terminal Power Amplifiers", IEEE microwave magazine, March 2005, PP.44〜55. David R. Pehlke et al, "High Performnce Open−Loop AM Modulator Designed for Power Control of E−GPRS Polar Modulated Power Amplifier", IEEE 2004 CUSTOM INTEGRATED CIRCUITS CONFERENCE, PP.569〜572. Oscar Moreira−Tamayo, "A High Current Low Dropout Regulator With Dual Output Stage and Dual Control Loop", 2005 48th Midwest Symposium on Circuits and Systems, 7−10 Aug. 2005, PP.992〜995. 米国特許 第7,193,474 B2号 明細書
本発明者等は本発明に先立って、基地局と通信する携帯電話端末のためのEDGE方式の送信機能をサポートするポーラループ方式のRFパワーモジュールの開発に従事した。
前記非特許文献2に記載されているように、LDOタイプのレギュレータによるRFパワーアンプの電源電圧の制御によりEDGE方式のAM変調とGSM方式の送信タイムスロットでのランプアップとランプダウンとを実現することが本発明者により検討された。
GMSK方式と比較してEDGE方式で通信データ転送レートを改善するためには、高精度のAM変調をRFパワーアンプで行う必要がある。EDGE方式で通信データ転送レートを改善するには、AM変調の際のエラーベクトルマグニチュード(EVM)の性能を向上する必要がある。前記非特許文献2に記載されているようなLDOタイプのレギュレータを利用したポーラ変調送信機を採用して、レギュレータの差動増幅器の反転入力端子にAM制御入力信号を供給すれば、RFパワーアンプの電源電圧とEDGE方式のAM変調振幅成分とをAM制御入力信号レベルにより高精度に制御することができる。
GSM方式では隣接チャンネルパワーレシオ(ACPR)が規格により厳しく規制されているので、ランプアップとランプダウンとでのRFパワーアンプの送信電力レベルの遷移を高精度で制御する必要がある。そこで、このLDOタイプのレギュレータを、GSM方式の送信タイムスロットでのランプアップとランプダウンとに利用することができる。すなわち、LDOタイプのレギュレータの差動増幅器の反転入力端子にベースバンド処理ユニットからのランプ制御信号Vrampを供給すれば、GSM方式の送信タイムスロットでのランプアップとランプダウンとを高精度で実現することができる。
一方、前記特許文献1に記載されたようにRFパワーアンプの負荷インピーダンスの減少によって、コレクタ電源電圧制御のレギュレータの出力電流が著しく増大する。携帯電話端末では、一般的にアンテナのインピーダンスは50Ωとされている。RFパワーアンプの最終増幅段の電力トランジスタは、パワーバイポーラトランジスタにしてもパワーMOSトランジスタにしても、出力インピーダンスは数Ωである。
従って、RFパワーアンプでは、一般的にRFパワーアンプの最終増幅段の電力トランジスタとアンテナとの間に出力インピーダンス整合回路が接続される。例えば、出力インピーダンス整合回路は、コイルとコンデンサとで構成される。この場合、インピーダンス整合の状態を解析するためのスミスチャートで、スタート・ポイントは最終増幅段の電力トランジスタの出力インピーダンス(数Ω)で、出力インピーダンス整合回路のコイルのリアクタンスにより定抵抗円上を右回りの軌跡で第1移動先ポイントへインピーダンスが移動する。第1移動先ポイントから出力インピーダンス整合回路のコンデンサのキャパシタンスにより、右回りの軌跡で抵抗軸の直線上の50Ωで正規化した値が1+j・0であるアンテナのインピーダンス(50Ω)に最終的に移動する。
このようにして、アンテナのインピーダンスが50Ωの時には、出力インピーダンス整合回路を用いることにより、最終増幅段の電力トランジスタの低い出力インピーダンスとアンテナの高い入力インピーダンスとの間でインピーダンス整合を実現することができる。
しかし、ユーザーが誤って携帯電話端末のアンテナを手で触るか、アンテナを金属(例えば、ノートPCの金属シャーシ)に接触されると、一時的なインピーダンス不整合の状態となり、アンテナの入力インピーダンスは一時的に急激に減少して、RFパワーアンプの出力電流が著しく増大する。その時には、前記特許文献1に記載されたRFパワーアンプの電源電圧制御のレギュレータに接続された電流リミット回路は、RFパワーアンプの出力電流の最大値を所定のリミット電流値に有効に制限することができる。このようにして、電流リミット回路によって、携帯電話端末のバッテリーの消耗やRFパワーアンプとレギュレータの損傷を解消することができる。一時的なインピーダンス不整合の状態が解消されて、RFパワーアンプの出力電流が正常な状態に復帰すると、電流リミット回路の電流リミット動作は中止され、RFパワーアンプと電源電圧制御のレギュレータとは正常な動作に復帰することができる。
しかしながら、発明に先立った本発明者等によるRFパワーモジュールの開発の中で、上記のようなRFパワーアンプの電源電圧制御のレギュレータに電流リミット方式を採用すると下記の問題を有することが明らかとなった。
それは、一時的なインピーダンス不整合の状態が長時間継続されると、電流リミット回路によってRFパワーアンプに略1.9アンペアのリミット電流が流れ続けるので、携帯電話端末のバッテリーが消耗すると言うものである。また、発熱が生じて、RFパワーモジュールの他の部品が故障する危険もある。
次の問題は、携帯電話端末の故障に起因するものである。例えば、携帯電話端末に搭載されるRFパワーモジュールの内部で、RFパワーアンプの最終増幅段の電力トランジスタのコレクタ出力またはドレイン出力がエミッタまたはソースとの間の端子短絡されるような故障が想定される。また、このRFパワーモジュールを搭載した携帯電話端末のマザーボートの内部配線で、上記の部分の端子短絡が発生するような故障も想定される。特に、GSM方式の携帯電話端末は最大送信電力が略4ワットと高く、RFパワーアンプの最終増幅段の電力トランジスタの最大出力電流も2アンペアに近い大電流動作となる。
従って、長期間の使用の間に、ある程度の故障確率で、RFパワーモジュールの内部やマザーボートの内部配線で、上記の部分の端子短絡が発生することは否定できない。このような故障が発生したとしても、上記のようなRFパワーアンプの電源電圧制御のレギュレータに接続された電流リミット回路は所定のリミット電流値で携帯電話端末のバッテリーからレギュレータを介してRFパワーアンプに動作電流を流し続けることになり、バッテリーは過放電となる。
携帯電話端末のバッテリーとしては、一般にリチウムイオン電池パックが使用され、この電池パックはリチウムイオン電池セルのほかに過充電・過放電を監視・制御する電池保護ICと異常時の回路遮断スイッチとしてのMOSFET等から構成されている。従って、電池パックが過放電となると、電池保護ICは回路遮断スイッチのMOSFETをオフとして、電池の更なる消耗や発火事故を回避することができる。しかし、リチウムイオン電池パックが回路遮断状態となると、電池保護ICが回路遮断スイッチのMOSFETをオフ状態に維持する以外の携帯電話端末のトータルシステムはダウンしてしまう。
従って、RFパワーアンプやRFアナログ集積回路やベースバンド処理ユニット等の動作も停止するだけでなく、液晶表示部を制御する一方、携帯電話端末の電源スイッチやテンキー等のユーザーによる操作を監視するアプリケーション処理ユニットの動作も停止してしまう。従って、アプリケーション処理ユニットの動作も停止した状態ではユーザーが携帯電話端末の動作を再開することは不可能となり、ユーザーは電気店等のサービスステーションに携帯電話端末の故障の修理を依頼するしかない。
このように、RFパワーアンプの電源電圧制御のレギュレータに電流リミット方式を採用すると、RFパワーアンプの故障をトリガーとしてユーザーでは対応できない携帯電話端末のトータルシステムダウンを誘発すると言う問題が明らかとされた。
また、前記特許文献1に記載の電流リミット回路では、RFパワーアンプの最大出力電流を制限するリミット電流値が、検出電流Isenと基準電流との差電流で駆動されるNMOSトランジスタのゲートしきい値電圧のバラツキとPMOSカレントミラーのペア比のバラツキの影響を受けると言う問題も明らかとされた。
本発明は、以上のような本発明に先立った本発明者等の検討の結果、なされたものである。
従って、本発明の目的とするところは、インピーダンス不整合の状態が長時間継続されても、携帯電話端末のバッテリーの消耗を軽減することにある。
また、本発明の他の目的とするところは、RFパワーアンプの故障をトリガーとして携帯電話端末のトータルシステムダウンを誘発することのないRFパワーアンプの電源電圧制御のレギュレータの電流保護方式を提供することにある。
同様に、本発明の更に他の目的とするところは、バラツキの影響の少ない電流保護方式を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうちの代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明の代表的なRF電力増幅装置は、RF電力増幅器(RFPA)と電源供給回路(Pwr_Cnt)とを具備する(図1参照)。
電源供給回路は、パワー制御信号(Vapc)のレベルに応答して、RF電力増幅器に供給される電源電圧(VLDO)のレベルを制御する。
電源供給回路は、電源電圧の電源電流(ILDO)に対応した検出信号(Vsen)を生成する電源電流検出回路を含む。電源供給回路は、検出信号(Vsen)のレベルに応答して電源電流(ILDO)のレベルを制御する電流制御部(Cmp1、Cmp2、FF1、NAND3、Qp4)を含む。
検出信号(Vsen)のレベルが電源電流許容レベル(ILDO (Max) )に対応する許容検出信号レベル(Vsh)に一致することに応答して電源電流(ILDO)を許容レベル(ILDO (Max) )よりも小さな電流に設定された制限電流に制御する。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。すなわち、インピーダンス不整合の状態が長時間継続されても、携帯電話端末のバッテリーの消耗を軽減することができる。
《代表的な実施の形態》
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態によるRF電力増幅装置は、RF電力増幅器(RFPA)と電源供給回路(Pwr_Cnt)とを具備する(図1参照)。
前記電源供給回路(Pwr_Cnt)は、前記RF電力増幅器(RFPA)に電源電圧(VLDO)を供給する。
前記電源供給回路は、パワー制御信号(Vapc)のレベルに応答して、前記RF電力増幅器に供給される前記電源電圧のレベルを制御するように構成されている。
前記電源供給回路は、前記RF電力増幅器に供給される前記電源電圧の電源電流(ILDO)に対応した検出信号(Vsen)を生成する電源電流検出回路(Qp2、OPAmp2、Qp3、Rsen)を含む。
前記電源供給回路は、前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルに応答して前記電源電圧の前記電源電流のレベルを制御する電流制御部(Cmp1、Cmp2、NAND1、NAND2、NAND3、Inv1、Inv2、Inv3、Qp4)を含む。
前記電流制御部は、前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号(Vsen)のレベルが前記電源電流の許容レベル(ILDO (Max) )に対応する許容検出信号レベル(Vsh)に一致することに応答して前記電源電流を前記電源電流の前記許容レベルよりも小さな電流に設定された制限電流に制御するように構成されている。
好適な実施の形態による電源供給回路では、前記電流制御部は、シャットダウンスイッチ(Qp4)を含む。前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することに応答して、前記電流制御部の前記シャットダウンスイッチはオフ状態に制御される。前記制限電流は、前記電流制御部の前記シャットダウンスイッチの前記オフ状態によるシャットダウン電流である。
前記好適な実施の形態によれば、インピーダンス不整合の状態が長時間継続されても、携帯電話端末のバッテリーの消耗を軽減することができる。
より好適な実施の形態では、前記電流制御部は、ラッチ(FF1、NAND1、NAND2)を含む。
前記RF電力増幅器は、GSM方式の送信タイムスロットの送信動作を実行する。
前記電源供給回路に供給される前記パワー制御信号(Vapc)は、前記GSM方式の前記送信タイムスロットのランプアップとランプダウンとのためのランプ制御電圧(Vramp)である。
前記電流制御部の前記ラッチが前記ランプ制御電圧による前記ランプアップに際して一方の状態に設定されることによって、前記電源供給回路は前記RF電力増幅器に前記電源電圧(VLDO)と前記電源電流(ILDO)とを自動的に供給するように構成されている。
前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することに応答して、前記電流制御部の前記ラッチは前記方の状態と異なる他の状態に設定されることによって、前記電流制御部の前記ラッチは前記シャットダウンスイッチを前記オフ状態に制御する。
更に好適な実施の形態では、前記パワー制御信号(Vapc)は、EDGE方式のAM制御入力信号である。
前記RF電力増幅器は、EDGE方式の送信タイムスロットの送信動作も実行する。
更に他の好適な実施の形態では、前記電源供給回路はシリーズ・レギュレータとスイッチング・レギュレータとの少なくともいずれか一方を含む(図1、図9参照)。
また別の他の好適な実施の形態では、前記電源供給部は、第1のPチャンネルMOSトランジスタ(Qp1)を含み、前記第1のPチャンネルMOSトランジスタは前記電源電圧と前記電源電流とを前記RF電力増幅器に供給する。
前記電源電流検出回路は、前記差動増幅器(OpAmp2)と、第2のPチャンネルMOSトランジスタ(Qp2)と、第3のPチャンネルMOSトランジスタ(Qp3)と、検出抵抗(Rsen)とを含む。
前記第2のPチャンネルMOSトランジスタのソースとゲートとは、前記第1のPチャンネルMOSトランジスタのソースとゲートとにそれぞれ接続されている。
前記差動増幅器の非反転入力端子(+)は前記第1のPチャンネルMOSトランジスタのドレインに接続され、前記差動増幅器の反転入力端子(−)は前記第2のPチャンネルMOSトランジスタのドレインと前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのソースに接続されている。
前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのゲートは前記差動増幅器の出力端子に接続され、前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのドレインから前記電源電流に比例した検出電流が前記検出抵抗に供給され、前記検出抵抗の両端から前記検出信号としての検出電圧が生成される(図1参照)。
具体的な実施の形態では、前記電源供給回路と前記RF電力増幅器とはRFパワーモジュールのパッケージ内部に形成されている(図3参照)。
より具体的な実施の形態では、前記電流制御部は前記検出信号(Vsen)のレベルが前記許容検出信号レベル(Vsh) に一致することを検出する電圧比較器(Cmp1)を含む(図1参照)。
〔2〕本発明の別の観点の代表的な実施の形態による電源供給回路(Pwr_Cnt)は、RF電力増幅器(RFPA)に電源電圧(VLDO)を供給する。
前記電源供給回路は、パワー制御信号(Vapc)のレベルに応答して、前記RF電力増幅器に供給される前記電源電圧のレベルを制御するように構成されている(図1参照)。
前記電源供給回路は、前記RF電力増幅器に供給される前記電源電圧の電源電流(ILDO)に対応した検出信号(Vsen)を生成する電源電流検出回路(Qp2、OPAmp2、Qp3、Rsen)を含む。
前記電源供給回路は、前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルに応答して前記電源電圧の前記電源電流のレベルを制御する電流制御部(Cmp1、Cmp2、NAND1、NAND2、NAND3、Inv1、Inv2、Inv3、Qp4)を含む。
前記電流制御部は、前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号(Vsen)のレベルが前記電源電流の許容レベル(ILDO (Max) )に対応する許容検出信号レベル(Vsh)に一致することに応答して前記電源電流を前記電源電流の前記許容レベルよりも小さな電流に設定された制限電流に制御するように構成されている。
好適な実施の形態による電源供給回路では、前記電流制御部は、シャットダウンスイッチ(Qp4)を含む。前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することに応答して、前記電流制御部の前記シャットダウンスイッチはオフ状態に制御される。前記制限電流は、前記電流制御部の前記シャットダウンスイッチの前記オフ状態によるシャットダウン電流である。
より好適な実施の形態では、前記電流制御部は、前記ラッチ(FF1、NAND1、NAND2)を含む。
前記RF電力増幅器は、GSM方式の送信タイムスロットの送信動作を実行する。
前記電源供給回路に供給される前記パワー制御信号(Vapc)は、前記GSM方式の前記送信タイムスロットのランプアップとランプダウンとのためのランプ制御電圧(Vramp)である。
前記電流制御部の前記ラッチが前記ランプ制御電圧による前記ランプアップに際して一方の状態に設定されることによって、前記電源供給回路は前記RF電力増幅器に前記電源電圧(VLDO)と前記電源電流(ILDO)とを自動的に供給するように構成されている。
前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することに応答して、前記電流制御部の前記ラッチは前記方の状態と異なる他の状態に設定されることによって、前記電流制御部の前記ラッチは前記シャットダウンスイッチを前記オフ状態に制御する。
更に好適な実施の形態では、前記パワー制御信号(Vapc)は、EDGE方式のAM制御入力信号である。
前記RF電力増幅器は、EDGE方式の送信タイムスロットの送信動作も実行する。
更に他の好適な実施の形態では、前記電源供給回路はシリーズ・レギュレータとスイッチング・レギュレータとの少なくともいずれか一方を含む(図1、図9参照)。
また別の他の好適な実施の形態では、前記電源供給部は、第1のPチャンネルMOSトランジスタ(Qp1)を含み、前記第1のPチャンネルMOSトランジスタは前記電源電圧と前記電源電流とを前記RF電力増幅器に供給する。
前記電源電流検出回路は、前記差動増幅器(OpAmp2)と、第2のPチャンネルMOSトランジスタ(Qp2)と、第3のPチャンネルMOSトランジスタ(Qp3)と、検出抵抗(Rsen)とを含む。
前記第2のPチャンネルMOSトランジスタのソースとゲートとは、前記第1のPチャンネルMOSトランジスタのソースとゲートとにそれぞれ接続されている。
前記差動増幅器の非反転入力端子(+)は前記第1のPチャンネルMOSトランジスタのドレインに接続され、前記差動増幅器の反転入力端子(−)は前記第2のPチャンネルMOSトランジスタのドレインと前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのソースに接続されている。
前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのゲートは前記差動増幅器の出力端子に接続され、前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのドレインから前記電源電流に比例した検出電流が前記検出抵抗に供給され、前記検出抵抗の両端から前記検出信号としての検出電圧が生成される(図1参照)。
具体的な実施の形態では、前記電源供給回路と前記RF電力増幅器とはRFパワーモジュールのパッケージ内部に形成されている(図3参照)。
より具体的な実施の形態では、前記電流制御部は前記検出信号(Vsen)のレベルが前記許容検出信号レベル(Vsh) に一致することを検出する電圧比較器(Cmp1)を含む(図1参照)。
《実施の形態の説明》
次に、実施の形態について更に詳述する。
《EDGE方式の送信機能を実現するポーラループトランスミッター》
図1は、本発明の1つの実施の形態による基地局と通信する携帯電話端末のためのEDGE方式の送信機能を実現するポーラループトランスミッターを構成するRFパワーモジュールの構成を示す図である。
図1のポーラループトランスミッターは、RFパワーアンプRFPA、出力整合回路MN、パワー検出用方向性結合器Pcpl、アンテナANT、パワー制御ユニットPwr_Cntを含む。
尚、RFパワーアンプRFPAはGaAs・MMIC(マイクロウエーブモノリシック集積回路)のGaAs半導体チップに形成され、パワー制御ユニットPwr_CntはCMOSモノリシック集積回路のシリコン半導体チップに形成されている。尚、携帯電話のリチウムイオン電池パックの電池セルからのバッテリー電圧Vbatは3.1〜4.2ボルトの電圧範囲で、このバッテリー電圧Vbatはパワー制御ユニットPwr_Cntに供給される。
RFパワーアンプRFPAのRF入力端子には、携帯電話端末のRFアナログ集積回路(RFIC)の送信信号処理ユニットから生成されるRF送信入力信号RFinが供給される。RFパワーアンプRFPAは、初段のRF増幅回路1st_Ampと2段目のRF増幅回路2nd_Ampと最終段のRF増幅回路3rd_Ampとの従属接続によって構成されている。最終段のRF増幅回路3rd_Ampの出力端子のRF送信増幅出力信号RFoutは、出力整合回路MNとパワー検出用の方向性結合器Pcplを介して50オームの入力インピーダンスを持つ携帯電話端末のアンテナANTに供給される。
出力整合回路MNは、RFパワーアンプRFPAの最終段のRF増幅回路3rd_Ampの電力トランジスタ(図示せず)の低出力インピーダンス(数Ω)とアンテナANTの高入力インピーダンス(50Ω)との間でインピーダンス整合を行う。パワー検出用方向性結合器Pcplから得られるRFパワー信号の一部Pdetは、例えばRFIC(図示せず)のパワー検波回路で検波され、RFパワー検波出力信号はRFICの誤差増幅器の一方の入力端子に供給される。誤差増幅器の他方の入力端子には、GSM方式の送信タイムスロットのランプアップおよびランプダウンのためのランプ制御信号VrampとEDGE方式のAM制御入力信号とがベースバンド処理ユニット(図示せず)から供給される。この誤差増幅器の出力信号である自動パワー制御信号Vapcは、EDGE方式では、AM制御入力信号である。また、この自動パワー制御信号Vapcは、GSM方式では、送信タイムスロットのランプアップとランプダウンとのためのランプ制御電圧Vrampでもある。
パワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegには、携帯電話のバッテリーからのバッテリー電圧VbatとRFICの誤差増幅器の出力からの自動パワー制御信号Vapc(ランプ制御電圧Vramp)とが供給される。RFパワーアンプRFPAには、パワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegからコレクタ電源電圧VLDOが供給される。RFパワーアンプRFPAに供給されるコレクタ電源電圧VLDOの電圧レベルは、レギュレータRegの差動増幅器OpAmp1の反転入力端子(−)に供給される自動パワー制御信号Vapc(ランプ制御電圧Vramp)のレベルによって正確に制御される。
すなわち、パワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegは、第1差動増幅器OpAmp1、大サイズPチャンネルMOSトランジスタQp1、抵抗分圧負帰還回路R1、R2により構成されている。従って、RFパワーアンプRFPAに供給されるコレクタ電源電圧VLDOの電圧レベルは、次式で与えられる。
LDO=(R1+R2)・Vapc/R2 …(1式)
また、パワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegからRFパワーアンプRFPAへの電源電流ILDOが過大となった場合にLDOタイプのレギュレータRegをシャットダウンするために、パワー制御ユニットPwr_Cntは、次の回路を含んでいる。
まず、パワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegは、RFパワーアンプRFPAへの電源電流ILDOの電流レベルを検出する検出回路を含む。この電流レベル検出回路は、小サイズPチャンネルMOSトランジスタQp2、第2差動増幅器OpAmp2、Pチャンネル制御MOSトランジスタQp3、外付ディスクリート部品の検出抵抗Rsenにより構成されている。
小サイズPチャンネルMOSトランジスタQp2は、RFパワーアンプRFPAへコレクタ電源電圧VLDOおよび電源電流ILDOを供給する大サイズPチャンネルMOSトランジスタQp1と並列に接続されている。大サイズPMOSトランジスタQp1に流れる電源電流ILDOに比例した小サイズPMOSトランジスタQp2の検出電流Isenは、第2差動増幅器OpAmp2の出力で制御されるPチャンネル制御MOSトランジスタQp3のソース・ドレイン経路を介して検出抵抗Rsenに供給される。
小サイズPMOSトランジスタQp2の検出電流Isenは検出抵抗Rsenにより検出電圧Vsenに変換され、検出電圧Vsenは比較器Cmp1の非反転入力端子(+)に供給される。比較器Cmp1の反転入力端子(−)には、電圧発生回路V_genで生成されたシャットダウン基準電圧Vshが供給される。電圧発生回路V_genでは、集積回路の製造プロセス依存性と温度依存性と電源電圧依存性とが極めて小さな略1.2ボルトのバンドギャップ参照電圧VBGRが差動増幅器OpAmp3の反転入力端子(−)に供給されている。差動増幅器OpAmp3の出力によって、2個のPチャンネルMOSトランジスタQp5、Qp6のゲート入力が制御され、一方のPMOSトランジスタQp5のドレインに接続された抵抗R3の電圧は差動増幅器OpAmp3の非反転入力端子(+)に供給される。従って、他方のPMOSトランジスタQp6のドレインに接続された抵抗R4にはバンドギャップ参照電圧VBGRに比例した安定なシャットダウン基準電圧Vshが生成され、シャットダウン基準電圧Vshは比較器Cmp1の反転入力端子(−)に供給される。尚、一方のPMOSトランジスタQp5のドレインとゲートとの間には、位相補償のための容量C1と抵抗R5との直列接続が接続されている。尚、他のPMOSトランジスタQp1、Qp2、Qp3の各トランジスタのドレインとゲートとの間に、容量と抵抗との直列接続からなる位相補償回路を接続することもできる。
《ランプ制御電圧によるラッチのリセット》
まず、ラッチFF1は過電流保護のためにセット状態にセットされる以前に、ラッチFF1は自動パワー制御信号Vapc(ランプ制御電圧Vramp)に応答して下記に説明するリセット制御回路によってリセット状態に設定される。このリセット制御回路は、反転入力端子(−)に自動パワー制御信号Vapc(ランプ制御電圧Vramp)が供給されて非反転入力端子(+)に基準電圧Vrefが供給された比較器Cmp2である。
図10は、図1に示したパワー制御ユニットPwr_Cntの送信イネーブル信号Tx_En、ランプ制御電圧Vramp、検出電圧Vsen、比較器Cmp1、Cmp2の出力、NAND回路NAND1、NAND2、NAND3、インバータInv3の出力の波形を示す図である。
GSM方式の送信タイムスロットでのランプアップ初期の所定時間経過前では、反転入力端子(−)のランプ制御電圧Vrampは非反転入力端子(+)の基準電圧Vrefよりも低レベルである。従って、図10に示すように比較器Cmp2の出力はハイレベル“1”となり、ラッチFF1はリセット状態とされる。すなわち、NAND回路NAND1の出力信号/Qのローレベル“0”とされ、NAND回路NAND2の出力はハイレベル“1”とされ、NAND回路NAND3の出力もハイレベル“1”とされる。その結果、NAND回路NAND3の出力に入力が接続されたインバータInv3の出力のシャットダウン出力信号Sh_Dwnは、ローレベル“0”とされている。
その後、送信イネーブル信号Tx_Enがローレベル“0”からハイレベル“1”に変化した後、所定時間が経過してランプ制御電圧Vrampは基準電圧Vrefよりも高レベルとなる。従って、時間経過の後にリセット制御回路としての比較器Cmp2の出力は、図10に示すようにハイレベル“1”からローレベル“0” に向かって変化するが比較器Cmp2の出力のハイレベルからローレベルへの変化の際の駆動能力は小さく設定されている。その結果、比較器Cmp2の出力により入力が駆動されるNAND回路NAND1の出力信号/Qのローレベル“0”からハイレベル“1”への変化も、小さなものとなっている。従って、NAND回路NAND2の出力とNAND回路NAND3の出力とのハイレベル“1”からローレベル“0”への変化も、小さなものとなっている。
このようにして、ランプアップ初期の所定時間経過前と所定時間が経過した後とでは、NAND回路NAND1、2、3、インバータInv3で構成されたラッチFF1のリセット状態が維持されている。従って、図10に示すようにNAND回路NAND3の出力に入力が接続されたインバータInv3の出力のシャットダウン出力信号Sh_Dwnは、ローレベル“0”となり、シャットダウンスイッチSh_SwとしてのPチャンネルMOSトランジスタQp4はオン状態に制御される。このようにして、パワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegを介して、携帯電話のバッテリーからのバッテリー電圧VbatがRFパワーアンプRFPA全体に供給されることができる。
また、GSM方式の送信タイムスロットでのランプダウン後期では、反転入力端子(−)のランプ制御電圧Vrampは、非反転入力端子(+)の基準電圧Vrefよりも低レベルとなる。従って、図10に示すように比較器Cmp2の出力はハイレベル“1”となり、ラッチFF1のリセット状態とされ、NAND回路NAND1の出力信号/Qはローレベル“0”、NAND回路NAND2、3の出力はハイレベル“1”、シャットダウン出力信号Sh_Dwnはローレベル“0”とされる。
《過大電源電流によるラッチのセット》
次に、例えばアンテナANTのインピーダンスが低下したり、RFパワーアンプの最終増幅段の電力トランジスタに短絡故障が生じると、パワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegからRFパワーアンプRFPAへの電源電流ILDOが過大となる。
すると、比較器Cmp1の反転入力端子(−)に供給されるシャットダウン基準電圧Vshよりも、非反転入力端子(+)に供給される検出抵抗Rsenの検出電圧Vsenがハイレベルとなる。従って、図10に示すようにラッチFF1のセット入力端子Sに接続された比較器Cmp1の出力はローレベル“0”からハイレベル“1”となり、NAND回路NAND2の出力はハイレベル“1”からローレベル“0”となる。従って、図10に示すようにNAND回路NAND1の出力信号/Qはローレベル“0”からハイレベル“1”に変化して、ラッチFF1はリセット状態からセット状態に変化する。
その結果、ラッチFF1の出力信号/Qに接続されたNAND回路NAND3の出力はローレベル“0”からハイレベル“1”に変化するので、NAND回路NAND3の出力に入力が接続されたインバータInv3の出力のシャットダウン出力信号Sh_Dwnは、ローレベル“0” からハイレベル“1”に変化する。従って、シャットダウンスイッチSh_SwとしてのPチャンネルMOSトランジスタQp4はオン状態からオフ状態に制御される。その結果、パワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータReg全体がシャットダウン状態に制御され、RFパワーアンプRFPAへの電源電流ILDOも遮断される。このようにして、出力整合回路MNでのインピーダンス不整合の状態が長時間継続されても、携帯電話端末のバッテリーの消耗を軽減することができる。
このようにシャットダウンスイッチSh_SwのPチャンネルMOSトランジスタQp4がオフ状態に制御され、パワー制御ユニットPwr_CntのレギュレータReg全体がシャットダウン状態に制御されている。その間に、インバータInv3の出力のシャットダウン出力信号Sh_Dwnは、ハイレベル“1”に維持されている。
好ましい実施の形態として、この過電流遮断保護動作の期間のハイレベル“1”のシャットダウン出力信号Sh_Dwnが、ベースバンド処理ユニットとアプリケーション処理ユニットとの少なくともいずれか一方に供給される。その結果、携帯電話端末の液晶表示部による警告表示からユーザーは過電流遮断保護動作が実行されていることを理解することができる。極めて長時間にわたりこの警告表示が液晶表示部により表示されている場合には、携帯電話端末のトータルシステムダウンに至る前にサービスステーションに故障修理を依頼することができる。
《電流レベル検出回路の詳細》
電流レベル検出回路では、小サイズPチャンネルMOSトランジスタQp2は、RFパワーアンプRFPAへコレクタ電源電圧VLDOおよび電源電流ILDOを供給する大サイズPチャンネルMOSトランジスタQp1と並列に接続されている。第2差動増幅器OpAmp2の非反転入力端子(+)は大サイズPMOSトランジスタQp1のドレインに接続され、反転入力端子(−)は小サイズPMOSQp2のドレインとPチャンネル制御MOSQp3のソースとに接続され、出力端子はPチャンネル制御MOSQp3のゲートに接続されている。
従って、第2差動増幅器OpAmp2とPチャンネル制御MOSQp3とはボルテージフォロワーを構成して、このボルテージフォロワーは大サイズPMOSトランジスタQp1のドレイン電圧を小サイズPMOSQp2のドレインにコピーする。従って、小サイズPMOSQp2のソース・ドレイン電圧を、大サイズPMOSトランジスタQp1のソース・ドレイン電圧と略等しくすることができる。その結果、大サイズPMOSトランジスタQp1に流れる電源電流ILDOに正確に比例した小サイズPMOSトランジスタQp2の検出電流Isenを、検出抵抗Rsenに供給することができる。
また更に、反転入力端子(−)のシャットダウン基準電圧Vshと非反転入力端子(+)の検出抵抗Rsenの検出電圧Vsenとを比較する比較器Cmp1は、図1の右下に示すようにNチャンネルMOSトランジスタQn1、Qn2の差動トランジスタ対により構成されている。CMOSモノリシック集積回路のシリコン半導体チップに形成されるNチャンネルMOSトランジスタQn1、Qn2の差動トランジスタ対のゲートしきい値電圧のペア精度は高いので、素子バラツキの影響の少ない過電流保護を実現することができる。
また、電流レベル検出回路で小サイズPMOSトランジスタQp2の検出電流Isenを検出電圧Vsenに変換する検出抵抗Rsenは、パワー制御ユニットPwr_CntのCMOSモノリシック集積回路の半導体チップ内部の半導体抵抗ではなく、外付ディスクリート部品の抵抗部品によって構成されている。
半導体チップ内部の半導体抵抗は略±30%の大きなバラツキを持つので、電流・電圧の変換の後の変換電圧も略±30%の大きなバラツキを持つ。外付ディスクリート部品の抵抗部品のバラツキが略±5%以下の抵抗部品を購入することができるので、検出抵抗Rsenにより変換された検出電圧Vsenも略±5%以下とすることができる。その結果、バラツキの少ない過電流保護動作を実現することができる。
《電流レベル検出回路による過電流遮断保護動作》
図2は、図1に示した本発明の1つの実施の形態によるポーラループトランスミッターの内部のパワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegの電流レベル検出回路による過電流遮断保護動作を説明する図である。図2の縦軸は電圧および電流を示し、図2の横軸は時間を示している。図2の横軸で時間t1から時間t2の間はGSM方式の送信タイムスロットに対応しており、時間t1の直後はランプ制御電圧Vrampによるランプアップ動作に対応しており、時間t2の直後はランプ制御電圧Vrampによるランプダウンに対応している。尚、ランプアップとランプダウンのためのランプ制御電圧Vrampは、冒頭で説明したようにベースバンド処理ユニット(図示せず)から供給される。
図6はGSM規格で定められた送信タイムスロットの初期の送信電力のランプアップを示す図であり、図7はGSM規格で定められた送信タイムスロットの終期の送信電力のランプダウンを示す図である。図6では送信電力のランプアップ特性L3は破線L1と破線L2との間に存在する必要があり、図7では送信電力のランプダウン特性L3は破線L1と破線L2との間に存在する必要がある。この送信電力のランプアップ特性と送信電力のランプダウン特性とがGSM規格を満足しないと、GSMで採用されているGMSKのRF送信信号の周波数スペクトラムを満足することができない。規定のRF送信信号の周波数スペクトラムを満足できないと、不所望な隣接妨害信号レベル(ACPR)を十分抑圧できなくなる。
図8は、GMSKの規格により規定された携帯電話端末機器のRF送信信号の周波数スペクトラムを示し、太い実線PSDがGMSKの規格によって規定されたレベルである。中心周波数(RF送信周波数)の近傍±200KHzでの減衰量は−30dBm以下とされ、中心周波数(RF送信周波数)の近傍±400KHzでの減衰量は−60dBm以下とされている。細い実線は、この規格を満足する例を示している。
図2の過電流遮断保護動作に、話を戻す。図2で時間t1から時間t2の間のGSM方式の送信タイムスロットでは、ベースバンド処理ユニット(図示せず)から供給されるランプ制御電圧Vrampに応答して、レギュレータRegからRFパワーアンプRFPAに供給されるコレクタ電源電圧VLDOがランピィングされる。アンテナANTのインピーダンス低下によってレギュレータRegからRFパワーアンプRFPAへの電源電流ILDOが過大となって最大許容電源電流ILDO(Max)に到達した場合には、ラッチFF1はリセット状態からセット状態に変化する。その結果、シャットダウンスイッチSh_SwのPチャンネルMOSトランジスタQp4はオフ状態に変化して、パワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータReg全体がシャットダウン状態に制御されて、RFパワーアンプRFPAへの電源電流ILDOも遮断される。この過電流遮断保護動作は時間t2まで継続されて、時間t1から時間t2の間のGSM方式の送信タイムスロットの大部分の期間で電源電流ILDOの遮断が行われるので、携帯電話端末のバッテリーの消耗を軽減することができる。
図2で時間t3から時間t4の間のGSM方式の次の送信タイムスロットでも、ベースバンド処理ユニットから供給されるランプ制御電圧Vrampに応答して、レギュレータRegからRFパワーアンプRFPAに供給されるコレクタ電源電圧VLDOがランピィングされる。この時もアンテナANTのインピーダンス低下が生じていると、レギュレータRegからRFパワーアンプRFPAへの電源電流ILDOが過大となる。電源電流ILDOが最大許容電源電流ILDO(Max)に到達するので、ラッチFF1はリセット状態からセット状態に変化する。従って、再び過電流遮断保護動作が実行されるので、出力整合回路MNでの一時的なインピーダンス不整合の状態が長時間継続されても、携帯電話端末のバッテリーの消耗を軽減することができる。
また、更に良くない状態として、RFパワーアンプの最終増幅段の電力トランジスタに短絡故障が生じたとしても、GSM方式の次の送信タイムスロットでの電源電圧VLDOのランピィングの都度、過電流遮断保護動作が実行されるので、バッテリーの消耗を軽減することができる。
図2の時間t5から時間t6の間のGSM方式の更に次の送信タイムスロットでも、ベースバンド処理ユニットから供給されるランプ制御電圧Vrampに応答して、レギュレータRegからRFパワーアンプRFPAに供給されるコレクタ電源電圧VLDOがランピィングされる。この時はアンテナANTのインピーダンス低下が解消され、正常なインピーダンスの50Ωに復帰している。すると、レギュレータRegからRFパワーアンプRFPAへの電源電流ILDOは、過大とはならない。従って、電源電流ILDOは最大許容電源電流ILDO(Max)に到達することはなく、ラッチFF1はリセット状態に維持され、過電流遮断保護動作が実行されないので、RFパワーアンプによる正常なRF送信出力信号RFinの増幅が行われる。また、図2の時間t7から時間t8の間のGSM方式のその次の送信タイムスロットでも、アンテナANTが正常なインピーダンスとなっているので、過電流遮断保護動作が実行されずに、RFパワーアンプによる正常な増幅が行われる。
以上説明したように、レギュレータRegからRFパワーアンプRFPAへの電源電流ILDOが過大となって、ラッチFF1はリセット状態からセット状態に変化して、過電流遮断保護動作が実行されても、レギュレータRegからRFパワーアンプRFPAへの電源供給を自動的に再開する。この電源供給の自動的な再開は、レギュレータRegがGSM方式の送信タイムスロットのランプ制御電圧Vrampに応答することにより実行される。サーキットブレーカーのような一般的な遮断保護動作では、ユーザーがマニュアル操作によって動作再開する煩雑性があるのに対して、ランプ制御電圧Vrampを用いた自動的な再開動作は極めて有用である。
《マルチバンド対応のRFパワーモジュール》
図3は、本発明の1つの具体的な実施の形態による基地局とマルチバンドの通信を実行する携帯電話端末のためのEDGE方式の送信機能を実現するポーラループトランスミッターを含むRFパワーモジュールの構成を示す図である。
図3に示すRFパワーモジュールRF_PA_Mdのパッケージも、図1のRFパワーモジュールと同様に、GaAs・MMICのGaAs半導体チップに形成されたRFパワーアンプRFPAとCMOSモノリシック集積回路のシリコン半導体チップに形成されたパワー制御ユニットPwr_Cntとを含んでいる。
図3のRFパワーモジュールRF_PA_Mdの左側には、ハイバンドRF送信入力信号RFin_HBとローバンドRF送信入力信号RFin_LBと携帯電話端末のリチウムイオン電池パックからの3.1〜4.2ボルトのバッテリー電圧Vbatとが供給される。ハイバンドRF送信入力信号RFin_HBはPCS1900の1850〜1910MHzとDCS1800の1710〜1785MHzのRF送信信号であり、ローバンドRF送信入力信号RFin_LBはGSM900の889〜915MHzとGSM850の824〜849MHzのRF送信信号である。
ハイバンドRF送信入力信号RFin_HBとローバンドRF送信入力信号RFin_LBとは、それぞれストリップラインSL1H、SL1Lと容量C1H、C1Lとを介してRFパワーアンプRFPAの1番端子と5番端子とに供給される。バッテリー電圧Vbatは、パワー制御ユニットPwr_Cntの0番端子から7番端子までの8個の端子に供給される。尚、RFパワーアンプRFPAの4番端子は接地端子で、4番端子は接地電位GNDに接続される。
図3のRFパワーモジュールRF_PA_Mdの下側の11番端子、12番端子、13番端子には、それぞれ、モード制御信号Mod_Sg、自動パワー制御信号Vapc(ランプ制御電圧Vramp)、送信イネーブル信号Tx_Enとが供給される。RFパワーモジュールRF_PA_Mdの下側の14番端子を介して、パワー制御ユニットPwr_Cntの制御部Cntからベースバンド処理ユニットとアプリケーション処理ユニットとの少なくともいずれか一方に供給されるシャットダウン出力信号Sh_Dwnが出力される。パワー制御ユニットPwr_Cntの制御部Cntからのシャットダウン出力信号Sh_Dwnは、図1と同様にパワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegの過電流遮断保護動作の期間にハイレベル“1”とされ、その結果、警告表示が液晶表示部により表示されることができる。パワー制御ユニットPwr_Cntの23番端子は接地端子であり、24番端子には外付ディスクリート部品の検出抵抗Rsenが接続されている。パワー制御ユニットPwr_Cntの16番端子から22番端子までの7個の端子から、LDOタイプのレギュレータRegによるコレクタ電源電圧VLDOが生成されてRFパワーアンプRFPAに供給される。
モード制御信号Mod_Sgがテストモード期間の間には、パワー制御ユニットPwr_Cntの制御部Cntから9番端子を経由してテストバイアス電圧がRFパワーアンプRFPAの6番端子から評価トランジスタQ0に印加される。
モード制御信号Mod_SgがハイバンドRF送信モードを示す間には、パワー制御ユニットPwr_Cntの制御部Cntから10番端子を経由してハイバンドバイアス電圧Vbias_HBが生成される。このハイバンドバイアス電圧Vbias_HBは、RFパワーアンプRFPAの2番端子からハイバンドRF送信信号増幅トランジスタQ1H、Q2H、Q3Hのベースに供給される。従って、RFパワーアンプRFPAの1番端子に供給されるハイバンドRF送信入力信号RFin_HBは、従属接続されたトランジスタQ1H、Q2H、Q3Hにより順次増幅される。尚、トランジスタQ1H、Q2Hのコレクタには、RFパワーアンプRFPAの23番端子、22番端子と負荷インダクタを介してパワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegによるコレクタ電源電圧VLDOが供給される。また、トランジスタQ3Hのコレクタには、RFパワーアンプRFPAの17番端子から21番端子の5個の端子と負荷インダクタを介してパワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegによるコレクタ電源電圧VLDOが供給される。
その結果、RFパワーアンプRFPAの17番端子から21番端子までの5個の端子とハイバンド出力整合回路MN_HBとを介して、ハイバンドRF送信出力信号RFout_HBが生成される。ハイバンドRF送信出力信号RFout_HBは図示されていない携帯電話端末のアンテナに供給される一方、ハイバンドパワー検出用方向性結合器PCplr_HBにも供給される。ハイバンドパワー検出用方向性結合器PCplr_HBから得られるハイバンドRF送信出力信号RFout_HBの一部は、例えばRFIC(図示せず)のパワー検波回路で検波され、RFパワー検波出力信号はRFICの誤差増幅器の一方の入力端子に供給される。
モード制御信号Mod_SgがローバンドRF送信モードを示す間には、パワー制御ユニットPwr_Cntの制御部Cntから8番端子を経由してローバンドバイアス電圧Vbias_LBが生成される。このローバンドバイアス電圧Vbias_LBは、RFパワーアンプRFPAの3番端子からハイバンドRF送信信号増幅トランジスタQ1L、Q2L、Q3Lのベースに供給される。従って、RFパワーアンプRFPAの5番端子に供給されるローバンドRF送信入力信号RFin_LBは、従属接続されたトランジスタQ1L、Q2L、Q3Lにより順次増幅される。尚、トランジスタQ1 L、Q2 Lのコレクタには、RFパワーアンプRFPAの7番端子、8番端子と負荷インダクタを介してパワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegによるコレクタ電源電圧VLDOが供給される。また、トランジスタQ3Lのコレクタには、RFパワーアンプRFPAの9番端子から16番端子の8個の端子と負荷インダクタを介してパワー制御ユニットPwr_CntのLDOタイプのレギュレータRegによるコレクタ電源電圧VLDOが供給される。
その結果、RFパワーアンプRFPAの9番端子から16番端子までの8個の端子とローバンド出力整合回路MN_LBとを介して、ローバンドRF送信出力信号RFout_LBが生成される。ローバンドRF送信出力信号RFout_LBは図示されていない携帯電話端末のアンテナに供給される一方、ローバンドパワー検出用方向性結合器PCplr_LBにも供給される。ローバンドパワー検出用方向性結合器PCplr_LBから得られるローバンドRF送信出力信号RFout_LBの一部は、例えばRFIC(図示せず)のパワー検波回路で検波され、RFパワー検波出力信号はRFICの誤差増幅器の一方の入力端子に供給される。
《RFパワーモジュールとRFICとの組合せのポーラループトランスミッター》
図4は、図1に示した本発明の1つの実施の形態によるRFパワーモジュールと通信用半導体集積回路(RFIC)とを組み合わせた携帯電話端末のポーラループトランスミッター全体の構成を示す図である。このRFICは、基地局と通信端末機器との通信が位相変調ともに振幅変調を使用するEDGE方式に対応するためのポーラループ方式の送信方式を採用している。図4中では送信用RF電力増幅器203が、図1で説明した本発明の1つの実施の形態によるRFパワーモジュールに対応している。
RFICのひとつの半導体チップ300は、3つのサブユニット301、302、303を含んでいる。図4には、RFIC300以外にも、携帯電話端末機器の送受信用のアンテナ100と、フロントエンドモジュール200も示されている。フロントエンドモジュール200は、アンテナスイッチ201(ANT_SW)と、送信用RF電力増幅器203と、送信用RF電力増幅器203からの送信パワーを検出するためのパワーカップラーCPLとを含んでいる。
図4において、303は、RFキャリア同期サブユニットSYNである。RFキャリア同期サブユニット303(SYN)では、システム基準クロック発振器3031(DCXO)の発振周波数は、集積回路RFICの外部の水晶振動子501(Xtal)によって安定に維持される。システム基準クロック発振器3031(DCXO)からの安定な発振周波数に維持されたシステム基準クロック信号が印加された周波数シンセサイザ3032により、RF発振器3033(RFVCO)のRF発振周波数も安定に維持する。RF発振器3033(RFVCO)のRF出力が分周器3035(1/M)に供給されることにより、分周器3035(1/M)の出力からRF信号ΦRFが得られる。このRF信号ΦRFは、通信用RFアナログ信号処理集積回路RFIC内部のRF受信信号アナログ信号処理サブユニット301(RX SPU)とRF送信信号アナログ信号処理サブユニット302(TX SPU)とに供給される。すなわち、このRF送信信号アナログ信号処理サブユニット302(TX SPU)が、EDGE方式に対応するためのポーラループ方式で構成されている。
受信状態に設定されたタイムスロットでは、フロントエンドモジュール200(FEM)のアンテナスイッチ201(ANT_SW)は上側に接続される。従って、アンテナ100で受信されたRF受信信号は、例えば表面弾性波デバイスにより構成された受信フィルタ202(SAW)を介してRF受信信号アナログ信号処理サブユニット301(RX SPU)のローノイズアンプ3011(LNA)の入力に供給される。このローノイズアンプ3011(LNA)のRF増幅出力信号は、受信ミキサー3012を構成する二つの混合回路RX−MIX_I、RX−MIX_Qの一方の入力に供給される。二つの混合回路RX−MIX_I、RX−MIX_Qの他方の入力には、分周器3035(1/M)からのRF信号ΦRFに基づいて90°位相器3013(90Deg)で形成された90°位相を有する2つのRF受信キャリア信号が供給される。その結果、受信ミキサー3012の混合回路RX−MIX_I、RX−MIX_QではRF受信信号周波数からベースバンド信号周波数へのダイレクトダウン周波数コンバージョンが実行されて、出力から受信アナログベースバンド信号RxABI、RxABQが得られる。この受信アナログベースバンド信号RxABI、RxABQは受信タイムスロット設定で利得が調整された可変利得アンプ3014、3015で増幅された後、RFICのチップ内のA/D変換器によりデジタル信号に変換される。このデジタル受信信号は、図示されていないベースバンド信号処理LSIへ供給される。
送信状態に設定されたタイムスロットでは、図示されていないベースバンド信号処理LSIからデジタル送信ベースバンド信号がRFICに供給される。その結果、RFIC内部の図示されていないD/A変換器の出力から、アナログベースバンド送信信号TxABI、TxABQがRF送信信号アナログ信号処理サブユニット302(TX SPU)の送信ミキサー3021の二つの混合回路TX−MIX_I、TX−MIX_Qの一方の入力に供給される。分周器3035(1/M)の出力からのRF信号ΦRFが他の分周器3022(1/N)で分周されることによって、約80MHzの中間周波数(以下、IFと称す)の信号ΦIFが形成される。このIF信号ΦIFに基づき90°位相器3023(90Deg)で形成された90°位相を有する2つのIF送信キャリア信号が、二つの混合回路TX−MIX_I、TX−MIX_Qの他方の入力に供給される。その結果、送信ミキサー3021の混合回路TX−MIX_I、TX−MIX_Qでは、アナログベースバンド送信信号の周波数からIF送信信号への周波数アップコンバージョンが実行されて、加算器3024からベクトル合成されたひとつのIF送信変調信号が得られる。加算器3024からのIF送信変調信号はRF送信信号アナログ信号処理サブユニット302(TX SPU)の位相変調成分の送信のためのPMループ回路3025(PM LP)を構成する位相比較器PCの一方の入力に供給されている。PMループ回路3025(PM LP)では、位相比較器PCの出力はチャージポンプCPとローパスフィルタLF1を介して送信用発振器TXVCOの制御入力に伝達される。
更に、図4で送信用発振器TXVCOの出力に入力が接続されたバッファアンプBFは、電圧レギュレータVregからの動作電圧が供給されている。送信用電圧制御発振器TXVCOの出力は分周器3035(1/M)からRF信号ΦRFが供給されたPMループ用周波数ダウンミキサーDWN_MIX_PMの入力に供給されることによって、DWN_MIX_PMの出力から第1IF送信帰還信号が得られる。送信タイムスロットがGSM方式の時には、この第1IF送信帰還信号がスイッチSW_1を介してPMループ回路3025(PM LP)を構成する位相比較器PCの他方の入力に供給される。この結果、送信用RF電力増幅器203の出力の送信パワー信号はGSM方式の正確な位相変調情報を含むようになる。一方、送信タイムスロットがGSM方式の時は、RFアナログ信号処理集積回路300内部のランプ信号D/A変換器309(Ramp DAC)のランプ出力電圧Vrampが、スイッチSW2を介して10MHzフィルタ315に供給される。このフィルタ315からのランプ出力電圧Vrampと、送信用RF電力増幅器203の送信パワーを検出するパワーカップラーCPLとパワー検出器PDETとからの送信パワー検出信号Vdetとが、誤差増幅器Err_Ampに供給される。誤差増幅器Err_Ampの出力からの自動パワー制御電圧Vapcによるコレクタ電源電圧制御とベースバイアス電圧制御により、送信用RF電力増幅器203の増幅ゲインは基地局と携帯通信端末装置との距離に比例して設定される。尚、ランプ信号D/A変換器309にベースバンドLSIのようなベースバンド信号処理ユニットから供給されるディジタルランプ入力信号は、送信パワーのレベルを示す送信パワーレベル指示信号であり、基地局と通信端末機器との距離に比例して送信パワーレベルを高く制御するものである。このランプ信号D/A変換器309の出力から、アナログのランプ出力電圧Vrampが生成される。
一方、送信タイムスロットがEDGE方式の時は、加算器3024からのIF送信変調信号は、位相変調情報だけではなく振幅変調情報も含むことになる。従って、加算器3024からIF送信変調信号はPMループ回路3025(PM LP)を構成する位相比較器PCの一方の入力に供給されだけではなく、AMループ回路3026(AM LP)を構成する振幅比較器ACの一方の入力に供給される。この時には、位相比較器PCの他方の入力には、送信用発振器TXVCOの出力がPMループ用周波数ダウンミキサーDWN_MIX_PMを介して供給されるのではない。むしろ、送信用RF電力増幅器203の送信パワーに関係する情報(RF送信パワーレベルRFPLV)が、パワーカップラーCPL、可変利得回路MVGA、AMループ用周波数ダウンミキサーDWN_MIX_AMを介して位相比較器PCの他方の入力に供給されることとなる。また、AMループ回路3026(AM LP)を構成する振幅比較器ACの他方の入力に、送信用RF電力増幅器203の送信パワーに関係する情報(RF送信パワーレベルRFPLV)がパワーカップラーCPL、可変利得回路MVGA、AMループ用周波数ダウンミキサーDWN_MIX_AMを介して供給される。AMループ回路3026(AM LP)では、振幅比較器ACの出力はローパスフィルタLF2、可変利得回路IVGA、電圧・電流変換器V/I、チャージポンプCP、スイッチSW2を介して10MHzフィルタ315に供給される。この結果、まずPMループ回路3025(PM LP)によって、送信用発振器TXVCOのRF発振出力信号を増幅する送信用RF電力増幅器203の出力の送信パワー信号はEDGE方式の正確な位相変調情報を含むようになる。さらに、AMループ回路3026(AM LP)によって、送信用RF電力増幅器203の出力の送信パワー信号はEDGE方式の正確な振幅変調情報を含むようになる。
図4のRFアナログ信号処理集積回路300では、ランプ信号D/A変換器309(Ramp DAC)のランプ電圧Vrampに応答するAMループ回路3026(AM LP)の二つの可変利得回路MVGA、IVGAの利得は逆方向となるように、制御回路314(CNTL)が10ビットのディジタルランプ信号に応答して8ビットの2つの制御信号を生成する。すなわち、ランプ電圧Vrampに応答して可変利得回路MVGAの利得が減少する時には、可変利得回路IVGAの利得が増加することで、二つの可変利得回路MVGA、IVGAの利得の和がほぼ一定となる。この結果、AMループ回路3026のオープンループ周波数特性の位相余裕がランプ電圧Vrampに応答して著しく小さくなることを軽減している。
《ベースバンド信号処理LSIとアプリケーションプロセッサ》
図5は、図4に示したRFICと接続されるベースバンド信号処理LSIとアプリケーションプロセッサ等のデバイスを示す図である。
図5のベースバンド信号処理LSI400は、図4に示したRFICにアナログベースバンド送信信号TxABI、TxABQを供給する。また図5に示すように、ベースバンド信号処理LSI400は第1外部バス506(Bus_1)を介して第1外部メモリ507(MEM_1)とアプリケーションプロセッサ510(AP)とに接続されることができる。第1外部メモリ507(MEM_1)は、ベースバンド信号処理LSI400のワークメモリとして利用されるSRAMとベースバンド信号処理LSI400のための動作プログラムを格納する不揮発性メモリFlashとを含む。この不揮発性メモリFlashに格納された動作プログラムは、ベースバンドプロセッサコア401内部のディジタルシグナルプロセッサ(DSP)によるGSM方式の受信ベースバンド信号に関する位相復調と送信ベースバンド信号に関する位相変調のためのプログラムとを含んでいる。また、この不揮発性メモリFlashは、EDGE方式の受信ベースバンド信号に関する位相復調と振幅復調と送信ベースバンド信号に関する位相変調と振幅変調のプログラムを含んでいる。
第1外部バス506を介してベースバンド信号処理LSI400と接続されたアプリケーションプロセッサ510(AP)は、第2外部バス511(Bus_2)を介して第2外部メモリ512(MEM_2)と液晶表示装置513(LCD)と操作キー入力装置514(INPD)とに接続されている。この第2外部メモリ512(MEM_2)は、アプリケーションプロセッサ510のワークメモリとして利用されるSRAMと擬似SRAM(P−SRAM)とアプリケーションプロセッサ510のための動作プログラムを格納する不揮発性メモリFlashとを含む。更に、アプリケーションプロセッサ510には、第2外部バス511(Bus_2)を介して携帯電話端末の電源スイッチ(図示せず)も接続される。
また、本発明の好適な実施の形態では、第2外部メモリ512(MEM_2)の不揮発性メモリFlashには、モバイル端末装置のブートプログラム(モバイル端末装置のパワーオン時もしくはリセット時のイニシャライズ処理)とオペレーティングシステムプログラム(OS)とを含んでいる。さらに第2外部メモリ512の不揮発性メモリFlashには、汎用プログラミング言語の実行プログラムやゲーム等の種々のアプリケーションプログラム等も格納することもできる。このモバイル端末装置のブートプログラムやOSによって、時分割多元接続方式におけるタイムスロットの動作設定を行うこともできる。
また、ベースバンド信号処理LSI400とアプリケーションプロセッサ510とはそれぞれ別の半導体チップで構成されているが、別な実施の形態ではアプリケーションプロセッサ510がベースバンド信号処理LSI400の半導体チップに統合された統合ワンチップとされる。さらに別な実施の形態ではベースバンド信号処理LSI400とアプリケーションプロセッサ510とが統合された統合ワンチップ中に、RFアナログ信号処理ユニット300も更に統合される。
また、図5に示すように、図1または図3のRFパワーモジュールからのシャットダウン出力信号Sh_Dwnが、ベースバンド信号処理LSI400とアプリケーションプロセッサ510との少なくともいずれか一方に供給される。その結果、携帯電話端末の液晶表示装置513(LCD)による警告表示からユーザーは、RFパワーモジュールのパワー制御ユニットPwr_CntでのレギュレータRegによる過電流遮断保護動作が実行されていることを理解することができる。
《スイッチングレギュレータ・タイプの集積化DC/DCコンバータ》
本発明によるEDGE方式のポーラループトランスミッターを構成するためのランプ制御電圧Vrampに応答したRFパワーアンプに供給されるコレクタ電源電圧のランピィングに使用するレギュレータとしては、上記の実施の形態のLDOタイプのシリーズ・レギュレータに限定されるものではない。このレギュレータとしては、極めて電力効率の高いスイッチングレギュレータ・タイプのDC/DCコンバータを使用することができる。
図9は、GSM・EDGE送信システムのRF電力増幅器モジュールに搭載される本発明の他の実施の形態による集積化DC/DCコンバータの構成を示す図である。
図9の集積化DC/DCコンバータは、集積回路(IC)で構成されている。集積化DC/DCコンバータの入力端子T1にリチュームイオンのバッテリーBTから2.3ボルト〜4.7ボルトの電圧範囲のバッテリー電圧Vbatが供給されことにより、出力端子T2から0.5ボルト〜5ボルトの電圧範囲の出力電圧VOUTが生成される。この出力電圧VOUTはコレクタ電源電圧として、RFパワーアンプに供給される。集積化DC/DCコンバータの接地端子T3は接地電位に接続され、制御入力端子T4にはランプ制御電圧Vrampが供給され、フィードバック端子T5にフィードバック電圧VFBが供給される。端子T6、T7の間には、平滑インダクタL12が接続される。入力端子T1には入力平滑容量CINが接続され、出力端子T2には出力平滑容量COUTが接続される。出力端子T2と接地電圧との間には、直列接続された2個の分圧抵抗R11、R12が接続される。2個の分圧抵抗R11、R12の接続ノードのフィードバック電圧VFBは、フィードバック端子T5に供給される。例えば、2個の分圧抵抗R11、R12の抵抗値は等しい値に設定されることによって、フィードバック端子T5のフィードバック電圧VFBは出力端子T2の出力電圧VOUTの電圧の半分となる。また、尚、2個の分圧抵抗R11、R12は、集積化DC/DCコンバータの集積回路(IC)内部に集積化されることもできる。
図9の集積化DC/DCコンバータ(IC)は、コントローラ10、バック(降圧) コンバータ11、ブースト(昇圧) コンバータ12を含んでいる。制御入力端子T4のランプ制御電圧Vrampのレベルに応答して、コントローラ10、バック(降圧) コンバータ11、ブースト(昇圧) コンバータ12は、入力端子T1のバッテリー電圧Vbatを出力端子T2の出力電圧VOUTに変換する。コントローラ10の制御によって、制御入力端子T4のランプ制御電圧Vrampのレベルに正比例して出力端子T2の出力電圧VOUTのレベルが追従する。出力端子T2の出力電圧VOUTのレベルに、フィードバック端子T5のフィードバック電圧VFBのレベルが追従する。
図9の下に示すように、コントローラ10の誤差増幅器EAの非反転入力端子+と反転入力端子−とに、ランプ制御電圧Vrampとフィードバック電圧VFBとが供給される。ランプ制御電圧Vrampに対するフィードバック電圧VFBの誤差は、コントローラ10の誤差増幅器EAによって増幅され、誤差増幅出力電圧VOEが生成される。誤差増幅出力電圧VOEと三角波基準発振器OSCの基準三角波信号とが比較器CMP1、CMP2で比較されて、比較器CMP1、CMP2の比較出力信号はパルス幅変調制御ロジック100に供給される。バック・コンバータ11とブースト・コンバータ12とは、コントローラ10のパルス幅変調制御ロジック100のPWM出力制御信号によって制御される。図9の集積化DC/DCコンバータ(IC)によって、入力端子T1のバッテリー電圧Vbatを出力端子T2の出力電圧VOUTに変換するに際して、フィードバック電圧VFBと出力電圧VOUTのレベルは制御入力端子T4のランプ制御電圧Vrampのレベルによって正確に制御される。バック・コンバータ11はバックドライバ110と第1のPMOS(MP1)と第1のNMOS(MN1)とにより構成され、ブースト・コンバータ12はブーストドライバ120と第2のPMOS(MP2)と第2のNMOS(MN2)とにより構成されている。
また、第2のPMOS(MP2)のドレインには、大サイズPチャンネルMOSトランジスタQp1のソースと小サイズPチャンネルMOSトランジスタQp2のソースとが接続されている。大サイズPMOSトランジスタQp1のゲートと小サイズPMOSトランジスタQp2のゲートとは、コントローラ10によって制御される。大サイズPMOSトランジスタQp1のドレインは出力端子T2に接続され、小サイズPMOSトランジスタQp2のドレインは検出端子T3を介して外部ディスクリート部品の検出抵抗Rsenに接続されている。小サイズPMOSトランジスタQp2の検出電流Isenは検出抵抗Rsenによって検出電圧Vsenに変換され、検出電圧Vsenはコントローラ10のシャットダウンコントローラSh_Cntに供給される。このシャットダウンコントローラSh_Cntは、図1と同様に比較器Cmp1、Cmp2、ラッチFF1、2個のインバータInv1、2、NAND回路NAND3、インバータInv3によって構成されている。
従って、アンテナのインピーダンス低下やRFパワーアンプの最終段の電力トランジスタの故障により、大サイズPMOSトランジスタQp1からRFパワーアンプへの電源電流が過大となると、小サイズPMOSトランジスタQp2の検出電流Isenも大きくなり、検出電圧Vsenがハイレベルとなる。それに応答して、コントローラ10はバックドライバ110を制御することによって、バック・コンバータ11の第1のPMOS(MP1)をオフに制御する。従って、図9の集積化DC/DCコンバータ全体がシャットダウン状態に制御されて、RFパワーアンプへの電源電流も遮断される。このようにして、RFパワーアンプの出力整合回路でのインピーダンス不整合の状態が長時間継続されても、携帯電話端末のバッテリーの消耗を軽減することができる。
また、図9の集積化DC/DCコンバータ全体がシャットダウン状態に制御されている間に、コントローラ10からのハイレベル“1”のシャットダウン出力信号Sh_Dwnが、ベースバンド処理ユニットとアプリケーション処理ユニットとの少なくともいずれか一方に供給される。その結果、携帯電話端末の液晶表示部による警告表示からユーザーは過電流遮断保護動作が実行されていることを理解することができる。
《集積化DC/DCコンバータの降圧動作》
リチュームイオンのバッテリーBTから4.0ボルトの電圧レベルのバッテリー電圧Vbatが供給され、制御入力端子T4に1.0ボルトの電圧レベルのランプ制御電圧Vrampが供給されると想定する。従って、図9の集積化DC/DCコンバータ(IC)のバック・コンバータ11は、4.0ボルトの電圧レベルのバッテリー電圧Vbatを2.0ボルトの電圧レベルの出力電圧VOUTに電圧ダウン変換する。
PWM制御のバック・コンバータ11の電圧変換率は、オン期間TONとオフ期間TOFFとによって決定される。オン期間TONはバック・コンバータ11の第1のPMOS(MP1)がオンして第1のNMOS(MN1)がオフしている期間であり、オフ期間TOFFはバック・コンバータ11の第1のPMOS(MP1)がオフして第1のNMOS(MN1)がオンしている期間である。PWM制御のバック・コンバータ11による出力電圧VOUTは、オン期間TONとオフ期間TOFFとによって次式のように、バッテリー電圧Vbatより低い値となる。
VOUT=Vbat・TON/(TON+TOFF) …(2式)
オン期間TONとオフ期間TOFFとが等しい期間に設定されると、バッテリー電圧Vbatの4.0ボルトの電圧の半分の2.0ボルトのレベルの出力電圧VOUTが生成される。
尚、バック・コンバータ11による降圧動作の間に、ブースト・コンバータ12の第2のPMOS(MP2)は常時オン状態に維持されて、バック・コンバータ11の降圧動作による出力電圧VOUTが出力端子T2に供給されることができる。
《集積化DC/DCコンバータの昇圧動作》
リチュームイオンのバッテリーBTから2.0ボルトの電圧レベルのバッテリー電圧Vbatが供給され、制御入力端子T4に2.0ボルトの電圧レベルのランプ制御電圧Vrampが供給されると想定する。従って、図9の集積化DC/DCコンバータ(IC)のブースト・コンバータ12は、2.0ボルトの電圧レベルのバッテリー電圧Vbatを4.0ボルトの電圧レベルの出力電圧VOUTに電圧アップ変換する。
PWM制御のブースト・コンバータ12の電圧変換率は、オン期間TONとオフ期間TOFFとによって決定される。オン期間TONはブースト・コンバータ12の第2のNMOS(MN2)がオンして第2のPMOS(MP2)がオフしている期間であり、オフ期間TOFFはブースト・コンバータ12の第2のNMOS(MN2)がオフして第2のPMOS(MP2)がオンしている期間である。PWM制御のブースト・コンバータ12による出力電圧VOUTは、オン期間TONとオフ期間TOFFとによって次式のように、バッテリー電圧Vbatより高い値となる。
VOUT=Vbat・(TON+TOFF)/TOFF …(3式)
尚、ブースト・コンバータ12による昇圧動作の間に、バック・コンバータ11の第1のPMOS(MP1)は常時オン状態に維持され、バッテリーBTからのバッテリー電圧Vbatが平滑インダクタL12の一端に供給される。
《集積化DC/DCコンバータのスルー動作》
リチュームイオンのバッテリーBTから略3.6ボルトの電圧レベルのバッテリー電圧Vbatが供給され、制御入力端子T4に略1.8ボルトの電圧レベルのランプ制御電圧Vrampが供給されると想定する。従って、図9の集積化DC/DCコンバータ(IC)のバック・コンバータ11とブースト・コンバータ12とは、略3.6ボルトの電圧レベルのバッテリー電圧Vbatを略3.6ボルトの電圧レベルの出力電圧VOUTに電圧スルー変換する。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、図1で、送信用RF電力増幅器の送信パワーを検出するパワー検出用方向性結合器Pcplとしては、RF電力増幅器の送信パワーを電磁気的もしくは容量的に検出するカップラーを採用することができる。このパワー検出用結合器としては、それ以外にも、カレントセンス形検出器も採用することができる。このカレントセンス形検出器は、RF電力増幅器の最終段パワー増幅素子と並列に検出増幅素子を接続して、最終段パワー増幅素子のDC・AC動作電流に比例する小さな検出DC・AC動作電流を検出増幅素子に流すものである。
また、図3のRF送信信号増幅トランジスタQ1H、Q2H、Q3H、Q1L、Q2L、Q3LはGaAsへテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)だけでなく、シリコン・ゲルマニゥム型のHBTを使用することができる。シリコン・ゲルマニゥム型のHBTは、ベース層をシリコン・ゲルマニゥムのナローバンドギャップとし、エミッタ層をシリコンのワイドバンドギャップとしたものである。
また、RF送信信号増幅トランジスタを、LD(Lateral Diffused)MOSと呼ばれるシリコン電力MOSトランジスタとすることもできる。
その結果、図3のRFパワーモジュールRF_PA_Mdで、RFパワーアンプRFPAとパワー制御ユニットPwr_CntとをCMOSまたはBiCMOSのシングルチップモノリシック集積回路に形成することができる。
また、本発明は、遮断タイプの過電流保護方式だけではなく、電流リミット方式の過電流保護方式にも適用することができる。
この場合の電流リミット方式には、図1において、シャットダウンスイッチSh_SWのPチャンネルMOSトランジスタQp4を省略すると伴に、LDOタイプのレギュレータRegの大サイズPMOSQp1のソースと小サイズPMOSQp1のソースとにバッテリー電圧Vbatを直接供給する。
電圧発生回路V_genの基準電圧Vshが反転入力端子(−)に供給されると伴に検出抵抗Rsenの検出電圧Vsenが非反転入力端子(+)に供給される比較器Cmp1の出力電圧を、LDOタイプのレギュレータRegの大サイズPMOSQp1のゲートと小サイズPMOSQp1のゲートとに供給する。
従って、アンテナのインピーダンス低下もしくは最終増幅段の電力トランジスタの故障によりRFパワーアンプの電源電流が増大すると、検出抵抗Rsenの検出電圧Vsenが増加する。比較器Cmp1は差動増幅器で構成されているので、非反転入力端子(+)の検出電圧Vsenが反転入力端子(−)の基準電圧Vshのレベルまで増加すると、比較器Cmp1の出力電圧レベルが上昇する。比較器Cmp1の出力によってLDOタイプのレギュレータRegの大サイズPMOSQp1と小サイズPMOSQp1のゲート電圧レベルが上昇するので、大サイズPMOSQp1と小サイズPMOSQp1のドレイン電流はそれ以上に増大することはない。このようにして、電流リミット方式の過電流保護方式を実現することができる。
また、比較器Cmp1はCMOSモノリシック集積回路内部のNチャンネルMOSトランジスタQn1、Qn2の差動トランジスタ対により構成されているので、素子バラツキの影響の少ない電流リミット方式の過電流保護を実現することができる。
更に本発明は、時分割多元接続(TDMA)を利用するGSM方式やEDGE方式以外にも、コード分割多元接続(CDMA)を利用するWCDMA方式の携帯電話端末に適用することができる。
CDMA方式は、TDMA方式のように送信タイムスロットや受信タイムスロットの時分割の送受信機能切り換えを行うのではなく、低い送信RF周波数と高い受信RF周波数との相違を用いる並列送受信を行うものである。従って、過電流遮断保護動作の実行の後の電源供給の自動的な再開は、ユーザーの操作による携帯電話端末の電源再投入もしくは通話開始に応答することにより実行される。
図1は、本発明の1つの実施の形態による基地局と通信する携帯電話端末のためのEDGE方式の送信機能を実現するポーラループトランスミッターを構成するRFパワーモジュールの構成を示す図である。 図2は、図1に示した本発明の1つの実施の形態によるポーラループトランスミッターの内部のパワー制御ユニットのLDOタイプのレギュレータの電流レベル検出回路による過電流保護動作を説明する図である。 図3は、本発明の1つの具体的な実施の形態による基地局とマルチバンドの通信を実行する携帯電話端末のためのEDGE方式の送信機能を実現するポーラループトランスミッターを含むRFパワーモジュールの構成を示す図である。 図4は、図1に示した本発明の上記1つの実施の形態によるRFパワーモジュールと通信用半導体集積回路とを組み合わせた携帯電話端末のポーラループトランスミッター全体の構成を示す図である。 図5は、図4に示したRFICと接続されるベースバンド信号処理LSIとアプリケーションプロセッサ等のデバイスを示す図である。 図6はGSM規格で定められた送信タイムスロットの初期の送信電力のランプアップを示す図である。 図7はGSM規格で定められた送信タイムスロットの終期の送信電力のランプダウンを示す図である。 図8は、GMSKの規格により規定された携帯電話端末機器のRF送信信号の周波数スペクトラムを示す図である。 図9は、GSM・EDGE送信システムのRF電力増幅器モジュールに搭載される本発明の他の実施の形態による集積化DC/DCコンバータの構成を示す図である。 図10は、図1に示したパワー制御ユニットの送信イネーブル信号、ランプ制御電圧、検出電圧、比較器の出力、NAND回路、インバータの出力の波形を示す図である。
符号の説明
RFPA RFパワーアンプチップ
Pwr_cnt パワー制御ユニット
MN 出力整合回路
Pcpl パワー検出用方向性結合器
ANT アンテナ
Reg LDOタイプのレギュレータ
V_gen 電圧発生回路
LDO 電源電圧
LDO 電源電流
Isen 検出電流
Vsen 検出電圧
Vsh シャットダウン基準電圧
Sh_SW シャットダウンスイッチ
Qp4 PチャンネルMOSトランジスタ
Qp1 大サイズPチャンネルMOSトランジスタ
Qp2 小サイズPチャンネルMOSトランジスタ
OpAmp1 差動増幅器
Vapc 自動パワー制御信号
Vramp ランプ制御信号
R1、R2 抵抗分圧負帰還回路
Qp3 Pチャンネル制御MOSトランジスタ
Rsen 検出抵抗
Cmp1、Cmp2 比較器
FF1 ラッチ
NAND1、2、3 NAND回路
Inv1、2 インバータ
Tx_En 送信イネーブル信号

Claims (19)

  1. RF電力増幅器と電源供給回路とを具備して、
    前記電源供給回路は、前記RF電力増幅器に電源電圧を供給して、
    前記電源供給回路は、パワー制御信号のレベルに応答して、前記RF電力増幅器に供給される前記電源電圧のレベルを制御するように構成され、
    前記電源供給回路は、前記RF電力増幅器に供給される前記電源電圧の電源電流に対応した検出信号を生成する電源電流検出回路を含み、
    前記電源供給回路は、前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルに応答して前記電源電圧の前記電源電流のレベルを制御する電流制御部を含み、
    前記電流制御部は、前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記電源電流の許容レベルに対応する許容検出信号レベルに一致することに応答して前記電源電流を前記電源電流の前記許容レベルよりも小さな電流に設定された制限電流に制御するように構成されたRF電力増幅装置。
  2. 前記電流制御部は、シャットダウンスイッチを含み、
    前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することに応答して、前記電流制御部の前記シャットダウンスイッチはオフ状態に制御され、
    前記制限電流は、前記電流制御部の前記シャットダウンスイッチの前記オフ状態によるシャットダウン電流である請求項1に記載のRF電力増幅装置。
  3. 前記電流制御部は、ラッチを含み、
    前記RF電力増幅器は、GSM方式の送信タイムスロットの送信動作を実行して、
    前記電源供給回路に供給される前記パワー制御信号は、前記GSM方式の前記送信タイムスロットのランプアップとランプダウンとのためのランプ制御電圧であり、
    前記電流制御部の前記ラッチが前記ランプ制御電圧による前記ランプアップに際して一方の状態に設定されることによって、前記電源供給回路は前記RF電力増幅器に前記電源電圧と前記電源電流とを自動的に供給するように構成され、
    前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することに応答して、前記電流制御部の前記ラッチは前記方の状態と異なる他の状態に設定されることによって、前記電流制御部の前記ラッチは前記シャットダウンスイッチを前記オフ状態に制御する請求項2に記載のRF電力増幅装置。
  4. 前記パワー制御信号は、EDGE方式のAM制御入力信号であり、
    前記RF電力増幅器は、EDGE方式の送信タイムスロットの送信動作も実行する請求項3に記載のRF電力増幅装置。
  5. 前記電源供給回路はシリーズ・レギュレータとスイッチング・レギュレータとの少なくともいずれか一方を含む請求項4に記載のRF電力増幅装置。
  6. 前記電源供給部は、第1のPチャンネルMOSトランジスタを含み、前記第1のPチャンネルMOSトランジスタは前記電源電圧と前記電源電流とを前記RF電力増幅器に供給して、
    前記電源電流検出回路は、前記差動増幅器と、第2のPチャンネルMOSトランジスタと、第3のPチャンネルMOSトランジスタと、検出抵抗とを含み、
    前記第2のPチャンネルMOSトランジスタのソースとゲートとは、前記第1のPチャンネルMOSトランジスタのソースとゲートとにそれぞれ接続され、
    前記差動増幅器の非反転入力端子は前記第1のPチャンネルMOSトランジスタのドレインに接続され、前記差動増幅器の反転入力端子は前記第2のPチャンネルMOSトランジスタのドレインと前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのソースに接続され、
    前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのゲートは前記差動増幅器の出力端子に接続され、前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのドレインから前記電源電流に比例した検出電流が前記検出抵抗に供給され、前記検出抵抗の両端から前記検出信号としての検出電圧が生成される請求項4に記載のRF電力増幅装置。
  7. 前記電源供給回路と前記RF電力増幅器とはRFパワーモジュールのパッケージ内部に形成されている請求項5に記載のRF電力増幅装置。
  8. 前記電流制御部は前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することを検出する電圧比較器を含む請求項7に記載のRF電力増幅装置。
  9. パワー制御信号のレベルに応答して、RF電力増幅器に供給される電源電圧のレベルを制御するように構成されている電源供給回路であって、
    前記電源供給回路は、前記RF電力増幅器に供給される前記電源電圧の電源電流に対応した検出信号を生成する電源電流検出回路を含み、
    前記電源供給回路は、前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルに応答して前記電源電圧の前記電源電流のレベルを制御する電流制御部を含み、
    前記電流制御部は、前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記電源電流の許容レベルに対応する許容検出信号レベルに一致することに応答して前記電源電流を前記電源電流の前記許容レベルよりも小さな電流に設定された制限電流に制御するように構成されている電源供給回路。
  10. 前記電流制御部は、シャットダウンスイッチを含み、
    前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することに応答して、前記電流制御部の前記シャットダウンスイッチはオフ状態に制御され、
    前記制限電流は、前記電流制御部の前記シャットダウンスイッチの前記オフ状態によるシャットダウン電流である請求項9に記載の電源供給回路。
  11. 前記電流制御部は、前記ラッチを含み、
    前記RF電力増幅器は、GSM方式の送信タイムスロットの送信動作を実行して、
    前記電源供給回路に供給される前記パワー制御信号は、前記GSM方式の前記送信タイムスロットのランプアップとランプダウンとのためのランプ制御電圧であり、
    前記電流制御部の前記ラッチが前記ランプ制御電圧による前記ランプアップに際して一方の状態に設定されることによって、前記電源供給回路は前記RF電力増幅器に前記電源電圧と前記電源電流とを自動的に供給するように構成され、
    前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することに応答して、前記電流制御部の前記ラッチは前記一方の状態と異なる他の状態に設定されることによって、前記電流制御部の前記ラッチは前記シャットダウンスイッチを前記オフ状態に制御する請求項10に記載の電源供給回路。
  12. 前記パワー制御信号は、EDGE方式のAM制御入力信号であり、
    前記RF電力増幅器は、EDGE方式の送信タイムスロットの送信動作も実行する請求項11に記載の電源供給回路。
  13. 前記電源供給回路はシリーズ・レギュレータとスイッチング・レギュレータとの少なくともいずれか一方を含む請求項12に記載の電源供給回路。
  14. 前記電源供給部は、第1のPチャンネルMOSトランジスタを含み、前記第1のPチャンネルMOSトランジスタは前記電源電圧と前記電源電流とを前記RF電力増幅器に供給して、
    前記電源電流検出回路は、前記差動増幅器と、第2のPチャンネルMOSトランジスタと、第3のPチャンネルMOSトランジスタと、検出抵抗とを含み、
    前記第2のPチャンネルMOSトランジスタのソースとゲートとは、前記第1のPチャンネルMOSトランジスタのソースとゲートとにそれぞれ接続され、
    前記差動増幅器の非反転入力端子は前記第1のPチャンネルMOSトランジスタのドレインに接続され、前記差動増幅器の反転入力端子は前記第2のPチャンネルMOSトランジスタのドレインと前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのソースに接続され、
    前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのゲートは前記差動増幅器の出力端子に接続され、前記第3のPチャンネルMOSトランジスタのドレインから前記電源電流に対応した検出電流が前記検出抵抗に供給され、前記検出抵抗の両端から前記検出信号としての検出電圧が生成される請求項12に記載の電源供給回路。
  15. 前記電源供給回路と前記RF電力増幅器とはRFパワーモジュールのパッケージ内部に形成されている請求項13に記載の電源供給回路。
  16. 前記電流制御部は前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することを検出する電圧比較器を含む請求項15に記載の電源供給回路。
  17. RF電力増幅器と電源供給回路とを具備して、
    前記電源供給回路は、前記RF電力増幅器に電源電圧を供給して、
    前記電源供給回路は、パワー制御信号のレベルに応答して、前記RF電力増幅器に供給される前記電源電圧のレベルを制御するように構成され、
    前記電源供給回路は、前記RF電力増幅器に供給される前記電源電圧の電源電流に対応した検出信号を生成する電源電流検出回路を含み、
    前記電源供給回路は、前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルに応答して前記電源電圧の前記電源電流のレベルを制御する電流制御部を含み、
    前記電流制御部は、前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記電源電流の許容レベルに対応する許容検出信号レベルに一致することに応答して前記電源電流を所定の電流に設定された制限電流に制御するように構成され、
    前記電流制御部は前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することを検出する電圧比較器を構成するモノリシック集積回路に形成された差動トランジスタ対を含むRF電力増幅装置。
  18. 前記電流制御部の前記電圧比較器が前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することを検出することに応答して、前記電源電流は前記電源電流の前記許容レベルよりも小さな電流に設定された前記制限電流に制御される請求項17に記載のRF電力増幅装置。
  19. 前記電流制御部は、シャットダウンスイッチを含み、
    前記電源電流検出回路から生成される前記検出信号のレベルが前記許容検出信号レベルに一致することに応答して、前記電流制御部の前記シャットダウンスイッチはオフ状態に制御され、
    前記制限電流は、前記電流制御部の前記シャットダウンスイッチの前記オフ状態によるシャットダウン電流である請求項18に記載のRF電力増幅装置。
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