JP2008280489A - 油・水エマルジョン燃料及びその製造に用いる乳化剤 - Google Patents

油・水エマルジョン燃料及びその製造に用いる乳化剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2008280489A
JP2008280489A JP2007128580A JP2007128580A JP2008280489A JP 2008280489 A JP2008280489 A JP 2008280489A JP 2007128580 A JP2007128580 A JP 2007128580A JP 2007128580 A JP2007128580 A JP 2007128580A JP 2008280489 A JP2008280489 A JP 2008280489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
fuel
water
water emulsion
emulsifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007128580A
Other languages
English (en)
Inventor
Asako Murata
朝子 村田
Yoshihiro Murata
嘉宏 村田
Hiroyuki Watanabe
廣幸 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANTO ENERGY KK
Original Assignee
SANTO ENERGY KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANTO ENERGY KK filed Critical SANTO ENERGY KK
Priority to JP2007128580A priority Critical patent/JP2008280489A/ja
Publication of JP2008280489A publication Critical patent/JP2008280489A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

【課題】 長期間安定な燃料油及び水のエマルジョンからなる燃料を製造し提供する。
【解決手段】燃料油及び水からなるエマルジョン燃料であって、シリコーンオイル、エタノールアミン及び非イオン界面活性剤よりなる乳化剤によって乳化されている油・水エマルジョン燃料、その製造方法、及び油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
【効果】 本発明の乳化剤を使用して製造した油・水エマルジョン燃料は、長期間分離することなく、燃焼が安定であり燃焼効率が高まるため燃料使用量の低減とコストダウンが可能となる。また、従来の燃焼装置をそのまま使用することができ、燃焼廃液中の窒素酸化物(NOx)硫黄酸化物(SOx)などの低減が期待される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼特性及びその取り扱いを改善した低公害燃料として用いられる油・水エマルジョン燃料に関するものであり、特に、少量の乳化剤で長期間に亘り安定したエマルジョン状態を維持できる油・水エマルジョン燃料、その製造方法、及び、エマルジョン燃料を製造するための乳化剤に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、燃料油及び水からなるエマルジョン燃料であって、シリコーンオイル、エタノールアミン及び非イオン界面活性剤よりなる乳化剤によって乳化されていることを特徴とする油・水エマルジョン燃料、ならびに、その製造のための新規な乳化剤に関するものである。また、本発明は、燃料油又は水を乳化前にセラミックス材料と接触させることにより、油や水のクラスターを変化させて安定した油・水エマルジョンを形成させるエマルジョン燃料を製造する方法に関するものである。
燃料油と水のエマルジョンを燃料として使用することにより、燃料使用量が低減されてコストダウンが可能となるとともに、燃焼排ガス中の有害物質含有量を低下できることは知られているが、従来、長期間良好なエマルジョン状態を安定に維持し、優れた燃焼状態を長時間保つことが可能なエマルジョン燃料の開発が望まれていた。本発明は、こうした従来技術の課題を解決することを可能とする新規な組成の乳化剤を開発し、この乳化剤を使用して、優れたエマルジョン燃料を製造することを可能とした新技術を提供するものである。
従来、各種の製造工場等々において使用されているガスタービン、ボイラー、ジーゼルエンジンなどの油類を燃焼させる際に生ずる爆発力や熱量を利用した機械類、重機等には燃料油が不可欠である。燃料油の燃焼に際しては、NOx、CO、SOx、煤煙などの排出量が問題視され、京都議定書において、日本はCO等の排出総量を低下させなければかりか、燃料の燃焼時に発生するNOx、SOx等の低下も義務付けられているのが現状である。COなどの排出量を制御するために、装置、設備等の改善を行うことはコストの面でも非常に高いものとなる。しかし、根本要因である燃料油自体を改善することによりCOなどの有害物質の排出量を低減できれば、低コスト化が行えるとともに、排気ガスの有害物質を同時に低下させることができる。このような課題を解決するための一手段として、燃料油と水からなる油・水エマルジョン燃料に関する数多く提案がされている。
エマルジョン燃料には、O/W型とW/O型の2つのタイプがあり、どちらもその製造には水と油の分離を防ぐために界面活性剤を使用する必要がある。油・水エマルジョン燃料の製造については、近年検討されてきているが、乳化安定性に優れた安価な乳化剤が求められ、さらにエマルジョン燃料の粘性を適度な範囲に調整することが容易な乳化剤が求められている。
従来、エマルジョン燃料の乳化剤に関しては多くの提案がなされており、例えば、水酸基1個当たりの重量平均分子量と数平均分子量の比が特定の範囲にあるアルコール類のアルキレンオキサイドの付加物からなる乳化剤は、乳化安定性に優れ、経日的に安定した乳化組成物であることが開示されている(特許文献1参照)。また、燃料油100重量部に、アニオン系、非イオン系及び両性イオン系の界面活性剤から少なくとも2種類を組み合わせてなる乳化剤と水から構成されたエマルジョン原液と、容量比で1/5〜15/5の水を加えて乳化して製造されたエマルジョン燃料が燃焼して生成するNOx量は、燃料油単独で燃焼させた際に生成するNOxの50%以下となることが開示されている(特許文献2参照)。また、HLB値が8.9〜8.3の範囲であり、1%水溶液のPH値が2.8〜2.2となる脂肪酸エステル系の非イオン界面活性剤を0.1〜0 .5%混合して、W/O型の安価で安定性のよいエマルジョン燃料を提供できることが開示されている(特許文献3参照)。
他のエマルジョン燃料に関する従来技術としては、ソルビトール、ソルビタン及びソルバイドからなる群から選ばれる1種以上の多価アルコール(a)と炭素数9〜25の脂肪属モノカルボン酸(b)とのエステル(A)からなり、遊離の(a)が(A)に対して1重量%以下であるエマルジョン燃料用乳化剤は、経時安定性及び乳化安定性に優れていることが開示されている(特許文献4参照)。また、オレイン酸を主成分とし、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートと、トリエタノールアミンとを含有する油・水混合燃料用添加剤は、水を油中に完全に溶化せしめ、数年間放置しても分離することのない油・水混合燃料を製造できることが開示されている(特許文献5参照)。また、ポリブテニルコハク酸と非イオン界面活性剤を特定の割合で配合した組成物からなる乳化安定性に優れた乳化剤を使用して製造した燃料油と水からなるW/O型エマルジョン燃料組成物が開示されている(特許文献6参照)。
上述したような燃料油・水エマルジョン燃料の製造に使用される乳化剤としては、燃料油と水の比率を一定の割合に保ち燃焼性の低下を防止することが必要であり、特に、乳化剤の安定性が悪いとエマルジョン燃料を一時タンク等に入れたとき分離してしまい、その無害化処理がやっかいになる場合がある。また、生成したエマルジョン燃料の粘性はその用途に応じて適度な範囲に制御ができること、さらには、エマルジョン燃料の燃焼が良好で、COやNOxの排出量が効果的に削減できることが求められる。しかしながら、これらの要件を満足できるエマルジョン燃料に使用される乳化剤はいまだ実現していないのが現状である。
特開2003−27074号公報 特開2000−265183号公報 特開2004−10765号公報 特開2004−123947号公報 特開2005−133031号公報 特開2005−60647号公報
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、長期間の保存安定性に優れたエマルジョン燃料を開発することを目標にして鋭意研究を重ねた結果、燃料油と水からなるエマルジョン燃料を製造するに際して有用な、シリコーンオイル、トリエタノールアミン、非イオン界面活性剤からなる乳化剤を新たに開発することにより、乳化剤の使用量を低減でき、かつ長期間の保存安定性が良く燃焼特性に優れているエマルジョン燃料を製造し、提供することができることを見出し、さらに研究を重ねることにより本発明を完成するに至った。
本発明の目的は、安定性に優れ、長期間貯蔵しても、油と水が分離することのない油・水エマルジョン燃料を提供することにある。また、本発明の目的は、従来から一般的に使用されている各種装置を改造することなく使用できるエマルジョン燃料を提供することである。また、本発明の目的は、燃焼状態が安定し燃焼効率が高い燃料燃焼装置を提供することである。また本発明の目的は、安定な油等・水エマルジョン燃料の製造に適した、新規乳化剤を提供することにある。また、本発明の目的は、燃焼排ガス中の窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)の低減が期待される油・水エマルジョン燃料及びその製造方法を提供することである。
また、本発明の目的は、油及び/又は水をセラミック材料に接触させることにより、油と水の混合状態を改善し、乳化剤の使用量の低減を図り、さらに安定性に優れたエマルジョン燃料を提供することが可能なエマルジョン燃料の製造方法を提供することである。また、本発明の目的は、油・水エマルジョンを構成する成分を微粒子化させることなどにより燃焼の安定化を実現することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)燃料油及び水からなるエマルジョン燃料であって、シリコーンオイル、エタノールアミン及び非イオン界面活性剤よりなる乳化剤によって乳化されていることを特徴とする油・水エマルジョン燃料。
(2)燃料油90〜40重量%と水10〜60重量%を含有するW/O型のエマルジョンからなる上記(1)に記載の油・水エマルジョン燃料。
(3)シリコーンオイルが、ジメチルシリコーンオイル、又はジメチルシリコーンオイルのメチル基の一部がフェニル基又は水素で置換されているシリコーンオイルから選ばれた1種又はそれ以上からなる上記(1)又は(2)に記載の油・水エマルジョン燃料。
(4)エタノールアミンが、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンから選ばれた1種又はそれ以上からなる上記(1)から(3)のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
(5)非イオン界面活性剤が、コハク酸エステルであることを特徴とする上記(1)から(4)のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
(6)コハク酸エステルが、ソルビタンコハク酸エステルであることを特徴とする上記(1)から(5)のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
(7)乳化剤が、シリコーンオイル100重量部に対し、エタノールアミンが10〜30重量部、非イオン界面活性剤が80〜120重量部からなる上記(1)から(6)のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
(8)燃料油と水の総量100重量部あたり、0.05〜10重量部の乳化剤を含有する上記(1)から(7)のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
(9)燃料油が、軽油、重油、灯油などの石油留分、石炭液化油、動物性油、植物性油、及び各種廃油から選ばれた1種又はそれ以上からなる上記(1)から(8)のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
(10)シリコーンオイル、エタノールアミン及び非イオン界面活性剤からなることを特徴とする油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
(11)シリコーンオイルが、ジメチルシリコーンオイル、又はジメチルシリコーンオイルのメチル基の一部がフェニル基又は水素で置換されているシリコーンオイルである上記(10)に記載の油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
(12)エタノールアミンが、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンから選ばれた1種又はそれ以上からなる上記(10)又は(11)に記載の油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
(13)非イオン界面活性剤が、コハク酸エステルであることを特徴とする上記(10)から(12)のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
(14)コハク酸エステルが、ソルビタンコハク酸エステルであることを特徴とする上記(10)から(13)のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
(15)乳化剤が、シリコーンオイル100重量部に対し、エタノールアミンが10〜30重量部、非イオン界面活性剤が80〜120重量部からなる上記(10)から(14)のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
(16)燃料油90〜40重量%と水10〜60重量%からなるW/O型のエマルジョン燃料の製造方法であって、燃料油及び水を、上記(10)から(15)のいずれか1項に記載の乳化剤により乳化することを特徴とする油・水エマルジョン燃料の製造方法。
(17)燃料油と水を乳化する前に、燃料油及び/又は水をセラミック材料と接触させる上記(16)に記載の油・水エマルジョン燃料の製造方法。
(18)燃料油を、シリカ・アルミナ系セラミック材料、酸化チタン系セラミック材料から選ばれた1種又はそれ以上のセラミック材料と接触させる上記(17)に記載の油・水エマルジョン燃料の製造方法。
(19)水を、活性炭、麦飯石、トルマリンから選ばれた1種又はそれ以上のセラミック材料と接触させる上記(17)に記載の油・水エマルジョン燃料の製造方法。
本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明は、燃料油90〜40重量%と水10〜60重量%からなるW/O型のエマルジョン燃料であって、該油・水エマルジョン燃料が、シリコーンオイル、エタノールアミン及び非イオン界面活性剤よりなる乳化剤により乳化されていることを特徴とする油・水エマルジョン燃料、シリコーンオイル、エタノールアミン及び非イオン界面活性剤よりなる乳化剤、及び該乳化剤を用いて油・水エマルジョン燃料を製造する方法に関するものである。本発明は、新規乳化剤を用いて油・水エマルジョン燃料を製造することにより、長期間の乳化安定性に優れた油・水エマルジョン燃料を提供することを可能とするものであり、さらに、本発明により燃焼状態の安定化と熱効率の向上が可能となる。本発明の油・水エマルジョン燃料の製造には、その原材料である燃料油、水及び/又は乳化剤を、エマルジョンの形成前に、特定のセラミックと接触させることにより乳化工程が改善できるとともに、生成したエマルジョンの長期安定化ならびに微粒子化を達成したエマルジョン燃料の製造が可能となる。
本発明の油・水エマルジョン燃料を構成する燃料油としては、例えば、重油、軽油、灯油などの石油の留分、石炭液化油、食用油、植物性油、動物性油、各種の産業から排出される廃油、流出重油の回収油などの燃焼可能な油類であればいかなる種類のものでも使用されるが、特に軽油及び重油が好適である。本発明の油・水エマルジョン燃料は、燃料油90〜40重量%と水10〜60重量%からなるW/O型のエマルジョン燃料であって、特に、燃料油70〜50重量%と水30〜50重量%からなることがさらに好適である。
本発明の油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤は、シリコーンオイル、エタノールアミン及び非イオン界面活性剤からなる。
シリコーンオイルとしては、特に限定されるものではないが、例えば、ジメチルシリコーンオイル、又はジメチルシリコーンオイルのメチル基の一部がフェニル基又は水素により置換されているストレートシリコンオイルが好適である。好適なジメチルシリコーンオイルの化学構造を次に示す。式中において、Rが全てメチル基であるジメチルシリコーンオイルは最も実用化されており、重合度nを調整すれば、例えば、0.65〜100万cstのシリコーンオイルを調製することができる。その特徴は、温度による粘度変化が小さく、表面張力も小さい。また、メチル基の一部をフェニル基に置き換えたシリコーンオイル、例えばメチルフェニルシリコーンオイルは、耐寒性に優れ、油・水エマルジョン燃料に寒冷地での安定性を付与することができる。脂肪酸変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイルも好ましいものである。
シリコーンオイルは油・水エマルジョン燃料の製造において、安定した油・水エマルジョン燃料を容易に生成するの作用効果を有する。
エタノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンのいずれも使用することができるが、トリエタノールアミンが最も好適である。エタノールアミンは、燃焼工程において燃焼中に発生する二酸化炭素、硫化水素などの酸性のガスを吸収することが可能であり、また、500℃以上での燃焼において、油・水の混合物の小規模な水爆発を起こして燃焼状態(炎)の安定化に寄与する。また、トリエタノールアミンは、エタノール、水には易溶であり、塩基とアルコールの両反応を示すため、非イオン界面活性剤とシリコーンオイルを混合し乳化剤を調製することを容易とする。
本発明で使用されるエタノールアミンとしては、例えば、トリエタノールアミンが例示される。
非イオン界面活性剤としては、特に限定されることはなく広範囲の非イオン界面活性剤を使用することが可能であるが、好適には例えばコハク酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等が挙げられる。その中で特に好適には、ソルビタンコハク酸エステルが挙げられる。
本発明の乳化剤は、シリコーンオイル(A)、エタノールアミン(B)、及び非イオン界面活性剤(C)を含むものであり、それらの含有比率は、(A)100重量部に対し、(B)が10〜30重量部、(C)が80〜120重量部からなり、さらに好適には、(A)100重量部に、(B)15〜25重量部、(C)90〜110重量部からなる乳化剤が挙げられる。
本発明の乳化剤は、シリコーンオイルとエタノールアミン及び非イオン界面活性剤を上記の割合で配合し均一な液状となしたものであり、例えば、これらの成分を約40〜60℃の温度範囲で加熱しながら撹拌、混合し、均一な液状となすことにより優れた乳化性能を発揮することができる乳化剤を調製することが可能である。この乳化剤を使用して油・水エマルジョン燃料を製造する際には、燃料油と水の総重量100重量部に対して、乳化剤を0.05〜10重量部使用するのが好適であり、乳化剤が0.05重量部未満であれば充分な乳化力が得られず生成した油・水エマルジョン燃料の長期安定性が損なわれる。また、乳化剤が10重量部を越えると乳化剤によるコストが上昇し経済性が得られないこととなる。特に好適な乳化剤の添加量としては、燃料油と水の総量100重量部に対して、2〜8重量部の範囲が挙げられる。
乳化剤は、上記(A)、(B)、(C)からそれぞれ選ばれた複数の成分を混合した混合物から構成してもよい。また、本発明の油・水エマルジョン燃料には、必要に応じて他の添加剤、例えば、防錆剤、流動点降下剤、腐食防止剤などを添加することが可能である。例えば、コハク酸又はその塩類を添加することにより、水と油の分離防止を改善することができる。
本発明の油・水エマルジョン燃料を製造するには、特殊な工程を必要とすることはなく、油及び水を本発明の乳化剤を混合し強力に撹拌することで充分目的が達成され、乳化方法が特に限定されることはない。例えば、燃料油に乳化剤を混合した後水を徐々に添加する方法、水に乳化剤を添加した後燃料油に添加する方法、油、水、乳化剤を同時に添加する方法などがあるが、簡便な混合機の使用が可能となること、エマルジョン形成が容易であることなどを考慮すると燃料油に乳化剤を添加混合する方法が好適である。乳化の際に、空気、窒素ガスなどのガス類がエマルジョン中に混入すると、エマルジョン燃料が相分離しやすくなるのでガス類の混入は避けるのがよい。乳化混合機としては特に限定されることはなく、一般に利用されている混合撹拌機、例えば、スクリューミキサー、ホモジナイザーなどが挙げられる。
燃料油と水を乳化する前に、燃料油及び/又は水をセラミック材料に接触させた後、両者をエマルジョン化することにより生成した燃料エマルジョン特性をさらに改善し、長期間安定したエマルジョン燃料を製造することができる。これは、セラミック材料との接触により油中に分散した水粒子を微細化できることによるものと考えられる。燃料油と接触させその性状を改善できるセラミック材料としては、いわゆるマイナス側のセラミック材料、例えば、シリカ・アルミナ系セラミック材料、酸化チタン系セラミック材料などが使用される。また、水と接触させてその性状を改善できるセラミック材料としては、いわゆるプラス側のセラミック材料、例えば、活性炭、麦飯石、トルマリンなどが使用される。例えば、プラス側のセラミック材料と水を接触させると、水のクラスターが小さくなり物性が変化してエマルジョン形成能が改善されるものと考えられる。セラミック材料と接触させた油又は水は、そのクラスター(物性)が破壊されないあいだに、手早くエマルジョン形成工程に付すことが好適であるので、油又は水をセラミック材料と接触させる工程と、両者を混合し乳化させる工程を連続して設けることがよい。
このように油又は水を、各々マイナス又はプラスのセラミック材料に接触させることにより乳化状態が改善されるが、さらに乳化物の安定を増進させるために、一旦乳化させた燃料エマルジョンを再度セラミック材料に接触させることにより、より安定化した油・水エマルジョン燃料を製造することが可能である。また、乳化剤を同様にセラミック材料で処理することが好適である。
次に、本発明の油・水エマルジョン燃料の製造方法について具体的に説明する。本発明の乳化剤を調製するには、例えば、約40〜60℃に保持したシリコーンオイルの中に、加熱したトリエタノールアミンを滴下し、40〜60℃に保持しながら撹拌を続行する。生成したシリコーンオイル、トリエタノールアミンの混合物中に、非イオン界面活性剤を徐々に滴下して均一な溶液の状態を形成させるのが好適である。撹拌を、例えば、45〜55℃の温度下で、20〜60分間継続した後、セラミックスと接触させて乳化剤を製造する。
乳化剤を調製した後、所定の割合となるように秤量した水と燃料油を用意し、水と燃料油を各々セラミック材料と接触させた後直ちに混合する、燃料油と水の混合液を撹拌しながら調製した乳化剤を徐々に滴下し、油と水を乳化状態となしてエマルジョン燃料を製造する。製造したエマルジョン燃料を再度セラミック材料と接触させて乳化状態を改善してもよい。また、燃料油と水をセラミック材料と接触させることなく乳化させても、本発明の乳化剤の優れた乳化特性が発揮されてエマルジョン燃料が製造される。製造した油・水エマルジョン燃料を容器に入れて長期間静置して油と水の分離状態を観察したところ、3週間経過しても相分離は発生しなかった。しかし、4週間静置した後には、若干の相分離が認められることがあるが、このエマルジョン燃料を実用に供するには充分な程度の安定性を保持している。燃料油及び水をセラミック材料と接触させることなく製造した本発明の油・水エマルジョン燃料の安定性は完全とはまではいえず、セラミック材料と接触させたエマルジョン燃料よりは若干安定性が低下したが、実用上は問題がない程度である。
本発明の油・水エマルジョン燃料の燃焼試験を、図1に示す燃焼装置を用いて行った。
図中、1はセラミック耐火材製の円筒状の燃焼炉、2はバーナ装置、3はポンプ、4は第1燃料タンク、5は第2燃料タンクである。
すなわち、燃焼実験を実施するにあたり、直径600mm、長さ2000mmのセラミック耐火材製の円筒状の燃焼炉1端部に重油バーナー2を取り付けて燃焼装置を構成し、メインバーナー(図示せず)には第1燃料タンク4に入っているA重油と水とのエマルジョンからなる燃料を供給し、パイロットバーナー(図示せず)には第2燃料タンク5に入っているA重油を供給して燃焼実験を行った。燃焼温度を、燃焼炉1の開放端部付近(A点)及び端部から1000mm内側に入った箇所(B点)でそれぞれ熱電対により測定した。
A重油と水の重量比が50:50のエマルジョン燃料を製造し、これを80L/Hでメインバーナーに供給し、A重油を20L/Hでパイロットバーナーに供給して燃焼させた。A点及びB点での温度は、10分後にA点で960℃、B点で1050℃に上昇し、20分後には、A点で1000℃、B点で1060℃に上昇した。燃焼の際の火炎の安定性に優れていた。これらの試験結果から、本発明のエマルジョン燃料が優れた燃焼特性を有することが判明した。
本発明により、次のような効果が奏される。
(1)長期間の貯蔵に耐える安定性に優れた、実用的なエマルジョン燃料であり、しかも燃焼時のCO2及びNOx、SOx、煤煙等を低下させ、環境問題への貢献が期待される優れた油・水エマルジョン燃料を製造し提供することができる。
(2)シリコーンオイル、エタノールアミン及び非イオン性界面活性剤よりなる、油・水エマルジョン燃料の製造に優れた乳化性能を発揮する乳化剤を提供することができる。
(3)エマルジョン燃料を製造するにあたり、原材料をセラミック材料と接触処理することにより、さらに安定性を改善されたエマルジョン燃料を製造することができる。
(4)油・水エマルジョン燃料の製造にあたり、乳化剤の量を増加することにより高カロリーのエマルジョン燃料を提供することができる。
(5)使用燃料油量の低減、燃料のコストダウン、排ガス中の有害物質類の低減が実現される油・水エマルジョン燃料を提供することができ、地球温暖化防止にも大きな役割を発揮することができる。
次に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
シリコーンオイル、トリエタノールアミン、及び非イオン界面活性剤からなる乳化組成物を使用してエマルジョン燃料を製造するにあたり次の原材料を用意した。
1)シリコーンオイル(メチルフェニルシリコーンオイル)
2)トリエタノールアミン
3)非イオン界面活性剤(ソルビタンエステル)
4)A重油
次に、約50〜60℃に保持した100mLの上記シリコーンオイルの中に、約70〜80℃に加熱したトリエタノールアミン12.0gを滴下し、50〜60℃で20〜60分間撹拌を続行した。こうして得られた生成したシリコーンオイルとトリエタノールアミンの混合物中に、非イオン界面活性剤7.0mLを撹拌しながら徐々に滴下して均一な溶液の状態を形成させて乳化剤を製造した。
次に、水とA重油の重量比が40:50となるように、水を4LとA重油を5L収容した容器中に、水4Lに対し上記の乳化剤が4〜12mLとなるような量の乳化剤を、水とA重油の混合物中に撹拌しながら徐々に滴下して、重油・水エマルジョン燃料を製造した。製造した重油・水エマルジョン燃料を容器に入れて静置して、重油と水との分離を観察したところ、3週間経過しても相分離は発生しなかった。4週間静置した後には、若干の相分離が認められたが、この重油・エマルジョン燃料を実用に供するには充分な程度の安定性を保持していた。
本実施例では、乳化剤、A重油、及び水をセラミック材料と接触させた後、それらを直ちに混合して乳化させた以外は実施例1と同様にして重油・エマルジョン燃料を製造した。水をA重油と混合する直前にセラミック材料(ケイ酸アルミニウム系セラミック)と接触させ、A重油を水と混合する直前に同じセラミック材料と接触させた。A重油と水を混合後、直ちに、乳化剤をホモジナイザーによる撹拌下に添加して油・水エマルジョン燃料を製造した。生成した重油・水エマルジョン燃料は安定であり、8000回/分の遠心分離器で1分間処理しても分離相を形成することはなかった。
実施例1と同様にしてA重油と水の重量比が50:50であるエマルジョン燃料を製造した。生成した油・水エマルジョン燃料は長期間安定していた。
本実施例では以下の材料を使用して油・水エマルジョン燃料油を製造した。シリコーンオイル(A)、エタノールアミン(B)、非イオン界面活性剤(C)が重量比で100対20対100からなる乳化剤を4g、燃料油(D)と水の重量比が50対50の混合液2L(又はKg)に添加してエマルジョン燃料とした。生成したエマルジョン燃料は安定性のよいものであった。
本実施例では以下の材料を使用して油・水エマルジョン燃料を製造した。シリコーンオイル(A)、エタノールアミン(B)、非イオン界面活性剤(C)が重量比で100対30対90からなる乳化剤を3g、燃料油(D)と水の重量比が50対40の混合液2L(又はKg)に添加してエマルジョン燃料とした。生成したエマルジョン燃料は安定性に優れていた。
本実施例では、上記の実施例で製造した重油・水エマルジョン燃料の燃焼試験を図1に示す燃焼装置を用いて行った。
すなわち、燃焼実験を実施するにあたり、直径600mm、長さ2000mmのセラミック耐火材製の円筒状の燃焼炉1端部に重油バーナー2を取り付けて燃焼装置を構成し、メインバーナー(図示せず)には第1燃料タンク4に入っているA重油と水とのエマルジョンからなる燃料を供給し、パイロットバーナー(図示せず)には第2燃料タンク5に入っているA重油を供給して燃焼実験を行った。燃焼温度を、燃焼炉1の開放端部付近(A点)及び端部から1000mm内側に入った箇所(B点)でそれぞれ熱電対により測定した。
実施例1と同様の方法により製造したA重油と水の重量比が50:40である本発明のエマルジョン燃料を80L/Hでメインバーナーに供給し、またA重油を20L/Hでパイロットバーナーに供給して燃焼させた。A点及びB点での温度を測定したところ、10分後にはA点で960℃、B点で1050℃に上昇し、20分後には、A点で1000℃、B点で1060℃に上昇した。
実施例3で使用したエマルジョン燃料を使用し、実施例6と同様にして燃焼実験を行った。パイロットバーナーにA重油を10L/Hで供給し、次いでメインバーナーにはエマルジョン燃料を90L/Hで供給して燃焼させてA点及びB点での温度を測定した。燃焼を始めて30分後には、A点での温度が1200℃に達した。
以上詳述したように、本発明はシリコーンオイル、エタノールアミン及び非イオン界面活性剤からなる新規な乳化剤に特徴を有し、この乳化剤を使用して油・水エマルジョン燃料を製造し提供する技術に係るものである。本発明の油・水エマルジョン燃料は、その燃焼特性及び取り扱いを改善した低公害燃料として用いることが可能であり、低い乳化剤の添加量でも長期間に亘り安定したエマルジョン状態を維持できる油・水エマルジョン燃料である。本発明のエマルジョン燃料により、燃料使用量を低減して燃料関係のコストダウン、及び燃焼排ガス中に排出されるNOx、CO、SOxなどの有害物質の排出量を低下させることが可能となり、将来の低公害燃料としてその消費量の増加が期待されるところである。さらに、本発明のエマルジョン燃料は、長期間エマルジョン状態が安定で、優れた燃焼状態を維持することから、その燃焼形態及び燃焼装置が制限なされることはなく、従来の燃焼装置をそのまま使用して燃焼することが可能となる。
本発明は上記のような優れた油・水エマルジョン燃料を製造し提供するものであり、新規なエマルジョン燃料技術を開示するものとして有用である。
本発明の油・水エマルジョン燃料の燃焼試験装置の構成図である。
符号の説明
1:セラミック耐火材製の円筒状の燃焼炉
2:バーナ装置
3:ポンプ
4:第1燃料タンク
5:第2燃料タンク

Claims (19)

  1. 燃料油及び水からなるエマルジョン燃料であって、シリコーンオイル、エタノールアミン及び非イオン界面活性剤よりなる乳化剤によって乳化されていることを特徴とする油・水エマルジョン燃料。
  2. 燃料油90〜40重量%と水10〜60重量%を含有するW/O型のエマルジョンからなる請求項1に記載の油・水エマルジョン燃料。
  3. シリコーンオイルが、ジメチルシリコーンオイル、又はジメチルシリコーンオイルのメチル基の一部がフェニル基又は水素で置換されているシリコーンオイルから選ばれた1種又はそれ以上からなる請求項1又は2に記載の油・水エマルジョン燃料。
  4. エタノールアミンが、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンから選ばれた1種又はそれ以上からなる請求項1から3のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
  5. 非イオン界面活性剤が、コハク酸エステルであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
  6. コハク酸エステルが、ソルビタンコハク酸エステルであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
  7. 乳化剤が、シリコーンオイル100重量部に対し、エタノールアミンが10〜30重量部、非イオン界面活性剤が80〜120重量部からなる請求項1から6のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
  8. 燃料油と水の総量100重量部あたり、0.05〜10重量部の乳化剤を含有する請求項1から7のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
  9. 燃料油が、軽油、重油、灯油などの石油留分、石炭液化油、動物性油、植物性油、及び各種廃油から選ばれた1種又はそれ以上からなる請求項1から8のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料。
  10. シリコーンオイル、エタノールアミン及び非イオン界面活性剤からなることを特徴とする油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
  11. シリコーンオイルが、ジメチルシリコーンオイル、又はジメチルシリコーンオイルのメチル基の一部がフェニル基又は水素で置換されているシリコーンオイルである請求項10に記載の油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
  12. エタノールアミンが、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンから選ばれた1種又はそれ以上からなる請求項10又は11に記載の油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
  13. 非イオン界面活性剤が、コハク酸エステルであることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
  14. コハク酸エステルが、ソルビタンコハク酸エステルであることを特徴とする請求項13に記載の油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
  15. 乳化剤が、シリコーンオイル100重量部に対し、エタノールアミンが10〜30重量部、非イオン界面活性剤が80〜120重量部からなる請求項10から14のいずれか1項に記載の油・水エマルジョン燃料を製造するための乳化剤。
  16. 燃料油90〜40重量%と水10〜60重量%からなるW/O型のエマルジョン燃料の製造方法であって、燃料油及び水を、請求項10から15のいずれか1項に記載の乳化剤により乳化することを特徴とする油・水エマルジョン燃料の製造方法。
  17. 燃料油と水を乳化する前に、燃料油及び/又は水をセラミック材料と接触させる請求項16に記載の油・水エマルジョン燃料の製造方法。
  18. 燃料油を、シリカ・アルミナ系セラミック材料、酸化チタン系セラミック材料から選ばれた1種又はそれ以上のセラミック材料と接触させる請求項17に記載の油・水エマルジョン燃料の製造方法。
  19. 水を、活性炭、麦飯石、トルマリンから選ばれた1種又はそれ以上のセラミック材料と接触させる請求項17に記載の油・水エマルジョン燃料の製造方法。
JP2007128580A 2007-05-14 2007-05-14 油・水エマルジョン燃料及びその製造に用いる乳化剤 Pending JP2008280489A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007128580A JP2008280489A (ja) 2007-05-14 2007-05-14 油・水エマルジョン燃料及びその製造に用いる乳化剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007128580A JP2008280489A (ja) 2007-05-14 2007-05-14 油・水エマルジョン燃料及びその製造に用いる乳化剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008280489A true JP2008280489A (ja) 2008-11-20

Family

ID=40141574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007128580A Pending JP2008280489A (ja) 2007-05-14 2007-05-14 油・水エマルジョン燃料及びその製造に用いる乳化剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008280489A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101469681B1 (ko) * 2014-07-16 2014-12-05 김기선 유화제가 혼합된 중질유조성물 및 그 제조장치
CN105154155A (zh) * 2015-08-25 2015-12-16 太仓旺泰净化设备有限公司 一种造纸黑液水煤浆
JP2017008394A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 有限会社エスエスシー 低温溶射用hvaf溶射装置
KR101797477B1 (ko) * 2009-10-09 2017-11-15 알스트롬-문크스죄 오와이제이 낮은 계면 장력을 갖는 물-탄화수소 에멀션을 분리하는데 특히 유용한 분리 매체와 방법
JP2020176231A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 真二 長谷川 加水燃料製造方法及び加水燃料製造装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11140470A (ja) * 1997-11-11 1999-05-25 Zenshin Denryoku Engineering:Kk 水−化石燃料混合エマルジョン
JP2001019983A (ja) * 1999-07-06 2001-01-23 Shigemi Sawada 水と油との混合物であるエマルジョンの製造装置およびエマルジョンの製造方法
JP2003049182A (ja) * 2001-05-07 2003-02-21 Osamu Yamanaka 乳化状燃料およびその製造方法
WO2004103539A2 (en) * 2003-05-16 2004-12-02 Velocys Inc. Process for forming an emulsion using microchannel process technology

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11140470A (ja) * 1997-11-11 1999-05-25 Zenshin Denryoku Engineering:Kk 水−化石燃料混合エマルジョン
JP2001019983A (ja) * 1999-07-06 2001-01-23 Shigemi Sawada 水と油との混合物であるエマルジョンの製造装置およびエマルジョンの製造方法
JP2003049182A (ja) * 2001-05-07 2003-02-21 Osamu Yamanaka 乳化状燃料およびその製造方法
WO2004103539A2 (en) * 2003-05-16 2004-12-02 Velocys Inc. Process for forming an emulsion using microchannel process technology

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101797477B1 (ko) * 2009-10-09 2017-11-15 알스트롬-문크스죄 오와이제이 낮은 계면 장력을 갖는 물-탄화수소 에멀션을 분리하는데 특히 유용한 분리 매체와 방법
KR101469681B1 (ko) * 2014-07-16 2014-12-05 김기선 유화제가 혼합된 중질유조성물 및 그 제조장치
JP2017008394A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 有限会社エスエスシー 低温溶射用hvaf溶射装置
CN105154155A (zh) * 2015-08-25 2015-12-16 太仓旺泰净化设备有限公司 一种造纸黑液水煤浆
JP2020176231A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 真二 長谷川 加水燃料製造方法及び加水燃料製造装置
JP7265250B2 (ja) 2019-04-22 2023-04-26 真二 長谷川 加水燃料製造方法及び加水燃料製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008280489A (ja) 油・水エマルジョン燃料及びその製造に用いる乳化剤
WO2009090980A1 (ja) 燃料添加剤
JP2008063355A (ja) 油中水滴型エマルジョン燃料の製造方法、及び油中水滴型エマルジョン燃料の製造装置
JP2001508831A (ja) 石油残留物べース燃料油由来の水性エマルジョン燃料
JP2008255208A (ja) 水可溶化油用添加剤、該添加剤の製造方法、及び該添加剤を用いた水可溶化油の製造方法
JP3858230B2 (ja) エマルション燃料
WO1993007238A1 (en) Emulsification system for light fuel oil emulsions
JP3458262B2 (ja) 重質油燃焼方法およびそれに用いる装置
WO2014162280A1 (en) Emulsifying additive for forming emulsions of water in pure fuel oil or in mixtures containing mainly fuel oil and method for its production
JPH0450958B2 (ja)
US20110265370A1 (en) Three phase emulsified fuel and method of preparation and use
JP2012021105A (ja) 化石油水可溶化用添加剤、該添加剤の製造方法及び、該添加剤を用いた化石油水可溶化の製造方法
JP2004091625A (ja) ボイラ用乳化植物油燃料
JP2009091593A (ja) 油中水滴型エマルジョン燃料
JP2005530862A (ja) 燃料添加剤
JP2010138362A (ja) エマルジョン燃料油の生成方法
JPH10168467A (ja) 濃縮エマルジョン燃料材及びエマルジョン燃料
KR19990085956A (ko) 벙커-씨유를 원료로 하는 정제연료유의 제조방법과 그 장치
JP2012126759A (ja) エマルジョン燃料用乳化剤組成物とエマルジョン燃料及びその製造方法
KR100981094B1 (ko) 에멀젼 연료 및 그 제조 방법
JPH09111267A (ja) 濃縮エマルジョン燃料材及びエマルジョン燃料
KR102580224B1 (ko) 폐유를 이용한 재활용 연료 조성물 및 이를 포함하는 에멀젼형 연료유
US20030041507A1 (en) Water-in-oil emulsion fuel
KR19990009206A (ko) 연료유 개질 조연제 조성물
JP2017197683A (ja) エマルジョン燃料、その製造方法およびその製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110808