JP2008180690A - 受信装置、電波時計、受信モジュールおよび受信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電波時計1は、パイロットチャンネル信号、およびシンクチャンネル信号を含む通信方式で送信された通信信号を受信する電波受信部10と、パイロットチャンネル信号から、同期情報を取得し通信信号と同期を取る同期部35と、同期が取られた通信信号からシンクチャンネル信号を復調して復号することで、シンクチャンネル信号のデータを取得するデータ取得部40と、取得されたデータと、このデータよりも前に取得され保持されたデータ列のデータとを比較することで、データ列における位置を推定するデータ位置推定部60と、推定されたデータ列の位置から、次のデータ列の先頭を受信するまでの時間を算出する所要時間算出部85と、算出された時間に基づき、通信信号の受信動作の中断を制御する受信制御部80とを備える。
【選択図】図1
Description
この発明によれば、時刻に関する情報の中で、更新される頻度が少ない領域を比較対象とすることで、時刻の変動の影響を受けることなく、時刻情報を含むデータ同士の比較ができると共に、所定の配置パターンを示す領域を比較対象とすることで、時刻情報を含まないデータ同士を精度良く比較できる。
この発明によれば、受信動作を中断する時間が基準値よりも短い場合は、受信動作を中断させないため、動作を切替える際の遅延によるデータの取得ミスを防げる。
このような構成によれば、受信された通信信号に含まれるパイロットチャンネル信号から同期情報を取得し、取得された同期情報に基づき通信信号と同期を取り、通信信号に含まれるシンクチャンネル信号のデータを復号して取得する。続いて、取得されたデータと、このデータよりも前に取得され保持されたデータ列のデータとを比較することで、取得されたデータのデータ列における位置を推定する。続いて、推定された位置から、次のデータ列の先頭を受信するまでに所要する時間を算出し、算出された時間に応じて、通信信号を受信する受信動作を中断する。この結果、パイロットチャンネル信号で同期を取り、シンクチャンネル信号からデータが取得されるのを契機として、次のデータ列の先頭が受信されるまでの時間に渡り、受信動作は中断される。従って、その間に消費される電力は削減されることから、受信装置の消費電力の低減を図ることができる。
図1は、実施形態1に係る受信装置を適用した電波時計1の構成を示すブロック図である。電波時計1は、CDMA変調されて送信される極超短波帯域の電波に含まれる時刻情報を受信して、時刻情報が有する正確な時刻を表示する。この電波時計1は、時刻情報がCDMA変調されて送信された電波を、アンテナ15を用いて受信する電波受信部10と、電波受信部10で受信された電波の高周波信号をベースバンド信号に変換すると共に、AD変換してデジタル信号に変換するRF処理部20と、位相が直交する2つのデジタル信号(I信号、Q信号)に対してCDMAの復調処理を施し、時刻情報を含むデータを復号するベースバンド処理部30と、復号されたデータから時刻に関する情報を抽出する時刻情報抽出部90と、抽出された時刻情報を出力する時刻情報出力部95と、この電波時計1における受信機能を制御する受信制御部80とを備える。
受信制御部80は、所要時間算出部85により算出された時間に基づき、シンクチャンネル信号の受信に関する動作の中断を制御する。本実施形態1では、受信制御部80は、電波受信部10、RF処理部20およびベースバンド処理部30の少なくとも1つの機能部に対して高精度で制御できるように構成されている。
次に、ステップS110において、電波時計1は、受信した信号と同期を取れたか、否かを判定する。ここで、受信した信号と同期を取れない場合(ステップS110でNo)、ステップS105に戻り、同期を取れるまで待機する。尚、本実施形態1では、パイロットチャンネル信号の受信を開始してから、同期を取るまで26.6m秒程度を要する。他方で、受信した信号と同期を取れた場合(ステップS110でYes)、ステップS115において、電波時計1は、受信した信号に含まれるシンクチャンネル信号の復調を開始する(図5のT1)。
次に、ステップS130において、電波時計1は、シンクチャンネル信号の復調されたデータの中から、1つのデータ列(図5のシンクチャンネルメッセージ2)の全てのデータに渡り、そのデータ列の先頭から順次取得する(図5のT3〜T4)。
次に、ステップS135において、電波時計1は、取得したデータ列に含まれる時刻情報を含むSYS_TIMEを含むフィールドから時刻情報を抽出する。
次に、ステップS140において、電波時計1は、抽出した時刻情報を所定の表示形式に変換して表示する。以上の処理により、電波時計1は、受信した信号から時刻情報を抽出すると共に、抽出した時刻情報を表示する。
(1)電源を電池により供給される電波時計1は、消費電力の低減が図れることから、電池交換の頻度が減少する。特に、電波時計1を携帯電話や腕時計に適用した場合、消費電力が少ないことから、搭載する電池が低容量でも良いため、携帯電話や腕時計の小型化および軽量化を図れる。
次に、本発明の実施形態2について、図7および図8を参照して説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分と同じ部分については、同一符号を付してその説明を省略する。図7は、実施形態2に係る受信装置を適用した電波時計1の構成を示すブロック図であり、この図に示すように、本実施形態2の電波時計1は、実施形態1の電波時計1と比較して、最短停止時間を保持する基準値保持部82が追加されている。ここで、最短停止時間は、受信制御部80で受信動作を中断する最短時間であり、予め設定されている。また、図8は、実施形態2において、データ列のデータ領域を推定し、データ領域に応じて受信動作を制御する処理(図4のステップS125)の詳細を説明するフローチャートである。このフローチャートのステップS212において、電波時計1は、算出された動作停止時間と最短停止時間とを比較する。ここで、動作停止時間が基準値である最短停止時間よりも短い場合(ステップS212でYes)、電波時計1は、ステップS205に進み、受信動作を中断することなく、受信動作を継続する。他方で、動作停止時間が最短停止時間よりも長い場合(ステップS212でNo)、電波時計1は、ステップS215に進み、動作停止時間に従い、受信動作を中断する。
(2)受信動作を中断する時間が、所定の最短停止時間よりも短い場合は、受信動作を中断しないため、受信動作を切替える際の、動作遅延によるデータの取得ミスを防止できる。
次に、本発明の実施形態3について図9を参照して説明する。図9は、実施形態1で述べた電波時計1の各機能部を含む受信モジュール300の構成を示すブロック図である。この受信モジュール300は、集積回路のように1チップ化された様態でも良く、また、基板上に複数の電子部品が実装された様態でも良い。尚、本実施形態3では、受信モジュール300は実施形態1で述べた電波時計1の各機能部を採用するが、これに限定されるものでは無く、実施形態2で述べた電波時計1の各機能部を採用しても良い。この受信モジュール300は、情報処理装置350に接続されると共に、受信モジュール300の時刻情報出力部95から出力される時刻情報は、情報処理装置350の時刻情報入力部360に入力され、情報処理装置350は必要に応じて時刻情報を参照する。
・録画装置における録画予約のための計時
・有料放送受信装置における視聴時間計測
・株などの証券の電子取引装置における取引執行時刻確定
・文書作成装置における公文書の作成日時確定
・他の装置に組み込まれるリアルタイムクロックにおける計時
このように、情報処理装置350に受信モジュール300を組み込むことにより、情報処理装置350は、正確な時刻情報を低消費電力で取得できる。
Claims (8)
- パイロットチャンネル信号と、所定のデータ列が周期的に連続するシンクチャンネル信号とを含む所定の通信方式により、基地局から送信された通信信号を受信する受信手段と、
前記通信信号に含まれる前記パイロットチャンネル信号から、前記基地局との通信のための同期情報を取得し、前記取得した同期情報に基づき前記通信信号と同期を取る同期手段と、
前記同期が取られた通信信号からシンクチャンネル信号を復調し、当該復調したシンクチャンネル信号を復号することで、前記シンクチャンネル信号のデータを取得するデータ取得手段と、
前記取得されたデータと、当該データよりも前に取得され保持された前記データ列を含むデータとを比較することにより、前記取得されたデータの前記データ列における位置を推定する推定手段と、
前記推定されたデータ列の位置から、次のデータ列の先頭を受信するまでに所要する時間を算出する算出手段と、
前記算出された時間に基づき、前記通信信号の受信に関する動作の中断を制御する制御手段とを備えることを特徴とする受信装置。 - 請求項1に記載の受信装置において、
前記推定手段は、基準となる前記データ列を記憶する記憶手段と、
前記取得されたデータと、前記記憶されたデータ列とを比較する比較手段とを備えることを特徴とする受信装置。 - 請求項2に記載の受信装置において、
前記データ列は、時刻に関する情報を少なくとも含む一方のデータ領域と、
時刻の経過に応じてデータが更新される可能性が小さい他方のデータ領域とを含み、
前記推定手段は、
前記取得されたデータが示す時刻に関する情報の中で、更新される頻度が少ない領域を比較対象とすることにより、前記取得されたデータが、前記一方のデータ領域に含まれるか、否かを判定すると共に、
前記取得されたデータの中で、所定の配置パターンを示す領域を比較対象とすることにより、前記取得されたデータが、前記他方のデータ領域に含まれるか、否かを判定することを特徴とする受信装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の受信装置において、
前記制御手段は、前記算出された時間が基準値よりも短い場合、前記受信に関する動作の中断を指示しないことを特徴とする受信装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の受信装置において、
前記所定の通信方式は、CDMA通信方式であることを特徴とする受信装置。 - 時刻情報を含む通信信号を受信する電波時計であって、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の受信装置を備えることを特徴とする電波時計。 - パイロットチャンネル信号と、所定のデータ列が周期的に連続するシンクチャンネル信号とを含む所定の通信方式により、基地局から送信された通信信号を受信する受信手段と、
前記通信信号に含まれる前記パイロットチャンネル信号から、前記基地局との通信のための同期情報を取得し、前記取得した同期情報に基づき前記通信信号と同期を取る同期手段と、
前記同期が取られた通信信号からシンクチャンネル信号を復調し、当該復調したシンクチャンネル信号を復号することで、前記シンクチャンネル信号のデータを取得するデータ取得手段と、
前記取得されたデータと、当該データよりも前に取得され保持された前記データ列を含むデータとを比較することにより、前記取得されたデータの前記データ列における位置を推定する推定手段と、
前記推定されたデータ列の位置から、次のデータ列の先頭を受信するまでに所要する時間を算出する算出手段と、
前記算出された時間に基づき、前記通信信号の受信に関する動作の中断を制御する制御手段とを備えることを特徴とする受信モジュール。 - パイロットチャンネル信号と、所定のデータ列が周期的に連続するシンクチャンネル信号とを含む所定の通信方式により、基地局から送信された通信信号を受信する受信工程と、
前記通信信号に含まれる前記パイロットチャンネル信号から、前記基地局との通信のための同期情報を取得し、前記取得した同期情報に基づき前記通信信号と同期を取る同期工程と、
前記同期が取られた通信信号からシンクチャンネル信号を復調し、当該復調したシンクチャンネル信号を復号することで、前記シンクチャンネル信号のデータを取得するデータ取得工程と、
前記取得されたデータと、当該データよりも前に取得され保持された前記データ列を含むデータとを比較することにより、前記取得されたデータの前記データ列における位置を推定する推定工程と、
前記推定されたデータ列の位置から、次のデータ列の先頭を受信するまでに所要する時間を算出する算出工程と、
前記算出された時間に基づき、前記通信信号の受信に関する動作の中断を制御する制御工程とを備えることを特徴とする受信方法。
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