JP2008105830A - 搬送装置における被搬送物分離装置および被搬送物分離方法 - Google Patents

搬送装置における被搬送物分離装置および被搬送物分離方法 Download PDF

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勝裕 秋本
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Abstract

【課題】 ベルトコンベヤ等の搬送装置で搬送されている被搬送物のうちから所望の被搬送物を搬送面から除去する場合に、除去すべきでない被搬送物を除去してしまうことのない搬送装置における被搬送物分離装置を提供する。
【解決手段】 搬送装置10の搬送方向Pと交差する方向を軸方向としたスクリュコンベヤ21と、このスクリュコンベヤ21の下流側にジャマ板22を配設する。ジャマ板22の下端と搬送面との間には適宜な間隔Gを形成する。この間隔Gを通過できない大きさの被搬送物はスクリュコンベヤ21の動作によりスクリュ羽根に押動されて搬送面上を搬送装置10の側方に搬送されて除去される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、搬送装置、特にベルトコンベヤ等のほぼ平面で形成された搬送面上に被搬送物を載置させて搬送する搬送装置で搬送されている被搬送物のうちから、所望の大きさよりも大きい被搬送物を搬送域外へ排出させる搬送装置における被搬送物分離装置に関する。
水処理施設、特に下水処理施設においては、汚水からゴミや不純物、環境汚染の原因となる物質が除去され排水基準まで処理された処理水を放流するが、この下水処理施設で処理する汚水には、雨水や家庭から排水される下水等の雑排水等があり、それぞれを個別に処理する分流処理と、雨水と雑排水とを併せて処理する合流処理とが行われている。分流処理では粗大物が流入することは少ないが、合流処理では雨水側溝等から5〜40cm程度の岩石やゴミ等の粗大物が下水処理施設に流入する場合があることから、流路中に格子状等のスクリーンを配して、下水処理に先立って粗大物をこのスクリーンで捕捉して、後続する処理工程で処理すべきし渣から分離している。
下水処理施設に流入した粗大物を含む下水中のし渣は、除塵装置で掻き揚げられ、破砕装置や脱水装置等に供されて脱水された後、下水処理施設からの搬するためのホッパに搬送され一時貯留される。なお、ホッパに搬送されたし渣は、トラック等の搬送車両により所定の処理を行う施設まで搬送される。
除塵装置によって掻き揚げられたし渣はコンベヤを経由し、脱水装置等に供給用のシュートから落下させて供給されるが、このとき前記スクリーンで捕捉された粗大物が存している場合にはシュート内や装置本体を閉塞してしまい、以後の処理の支障となってしまうおそれがある。合流式処理を行う場合には、この種の粗大物、例えばペットボトルや空き缶、木材、草花、岩石、オイルボール等があり、これらの粗大物がシュート内や装置本体を閉塞してしまうおそれがある。このため、前記スクリーンで捕捉し除塵装置によって掻き揚げられたし渣の粗大物を後続する処理装置に至る前に除去する必要がある。この種の除去装置として、特許文献1に開示されたコンベヤ装置のトリッパプレート等がある。
前記コンベヤ装置のトリッパプレートは、コンベヤ装置の所定箇所に、昇降自在なトリッパプレートを進行方向に対して全体を傾斜させた状態で配置し、このトリッパプレートを、その垂直断面において、コンベヤ表面に近接する最下辺の近傍が進行方向からみて傾斜角度が90度を超える傾斜面に形成され、かつ、表面全体が滑らかな略円弧状に湾曲した形状からなり、その頂部がオーバーハング状に形成されたものである。
特開2003−226421
しかしながら、前記トリッパプレートは下降させた状態でし渣を除去することによるから、除去すべき粗大物だけでなく後続する処理装置で処理することが可能なし渣までも除去されてしまうことになる。また、オイルボール等のように、コンベヤベルトとの間の摩擦力が小さいものではコンベヤベルトは走行するが、ベルト上をスリップし、トリッパプレートに滞留してしてしまうおそれがある。一度滞留が生じると、順次搬送されるし渣が徐々に滞留して成長し、巨大な塊となり閉塞が発生し、コンベヤでの搬送に支障を生じさせて、コンベヤを停止させて除去しなければならない状況となり、施設の運転を停止させることになる。
そこで、この発明は、搬送装置により搬送される被搬送物から所望の粗大な被搬送物を除去して以後の処理工程に搬入させることがないようにした搬送装置における被搬送物分離装置であって、特に、下水処理施設において除塵装置で掻き揚げられたし渣のうちから、破砕装置や脱水装置等の後続する処理装置での処理が不都合な粗大物を極力除去できると共に、後続する処理装置で処理可能なし渣を除去することのない搬送装置における被搬送物分離装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置は、被搬送物を搬送する搬送装置上において被搬送物中の粗大物を分離する被搬送物分離装置であって、前記搬送装置の搬送面上の前記粗大物の搬送を阻止する阻止手段と、前記阻止手段にて搬送を阻止した前記粗大物を前記搬送面上から排出する排出手段とを有することを特徴としている。
前記搬送装置としては、例えばベルトコンベヤがある。ベルトコンベヤは帯状に形成された環状体が無端循環移動することにより、搬送面に載置された被搬送物が搬送される。この搬送途中において被搬送物が前記排出手段を通過する際に、通過できない被搬送物は排出手段の動作により搬送されて搬送装置の搬送面から排除される。また、排出手段を通過した被搬送物のうちには、排出手段の下流側に配された前記阻止手段の下方を通過できるものと通過できないものとが存する。通過できない被搬送物は排出手段の動作により搬送面から排除される。そして、通過できる被搬送物が後続する処理装置等まで搬送されることになる。したがって、被搬送物が大きさに応じて選別される。
前記阻止手段は、平板や断面がほぼ円弧状に湾曲した板、パイプ、角材など断面形状はどの様な形状でも良く、その下端は直線上でもよいし、櫛状でもよく、その下端と搬送面とにより形成される間隙を、下流に搬送されることを許容される被搬送物が通過できればよく、阻止手段の全部が搬送手段から近接した一定の距離に離れていてもよいし、一部が搬送面に接していてもよい。なお、近接した一定の距離とは、後続する処理装置等で処理が可能な大きさの被搬送物は通過を許容し、それ以上の大きさの被搬送物の通過を阻止するものとする。
また、前記排出手段としては、排出すべき被搬送物を搬送するのに適したものとし、例えば、スクリュコンベヤや回転鋤、回転円盤、回転ブラシ、鋼板を帯状につなぎ合わせて環状にした無端循環移動する、いわゆるキャタピラ装置、無端チェーンに連接したバケットあるいは板、回転ドラムに連接したバケットあるいは板などを用いることができる。この排出手段と前記搬送装置とは接していても、所定間隔をあけて設置してもよい。所定間隔とは、搬送装置と排出手段の磨耗を防ぐために、搬送装置の振幅幅を考慮して、これらが接触しない程度である距離、例えば1mm〜1cmとしたり、後続する処理装置等で処理が可能な大きさの被搬送物は通過を許容し、それ以上の大きさの被搬送物の通過を阻止するものとする。
さらに、前記阻止手段と排出手段を、昇降自在としてあれば、受け入れの許否を行える被搬送物の大きさを調整できるので好ましい。すなわち、これらは、通過する被搬送物は後続の処理装置に受け入れられることを許容されるものであるから、大きい被搬送物の受け入れを許容する場合には阻止手段を上昇させて阻止手段と搬送面との間隔を大きくし、大きいものの受け入れを阻止する場合には阻止手段を下降させて搬送面との間隔を小さくする。
また、前記搬送面の移動速度または前記排出手段の排出速度のいずれか一方または双方を可変とすれば、被搬送物の分離処理の速度を調整できるので好ましい。例えば、下水処理施設の場合、雨天時などでは施設に流入する下水量が増加するから、搬送装置の移動速度や搬出手段の排出速度を大きくして処理量を多くして対応する。下水量が減少する場合には移動速度や排出速度を小さくする。また、除去すべき大型の被搬送物が増加する場合には、排出速度を大きくして搬送面から迅速に除去するように調整する。
また、前記排出手段の排出方向は、搬送装置の搬送方向と交差する方向であれば、直交する方向であっても、前記搬送装置の搬送面の搬送方向と前記排出手段の排出方向とが、搬送方向の上流側で鈍角を形成してもあるいは鋭角を形成しても、いずれであっても構わない。これら搬送方向と排出方向との関係は、除去すべき被搬送物と搬送速度や排出速度等に応じて定めればよい。
また、請求項2の発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置は、前記排出手段が搬送面上において阻止手段の上流側に配設され、被搬送物中の塊状物を解砕したり、粗大物を分別したり、粗大でないし渣の山を低くして阻止手段への衝突を少なくする機能を有することを特徴としている。
前記被搬送物が、外力が加えられることによって分解される塊状物等である場合には、前記排出手段に係合することにより解砕して、後続する処理装置等に供することができる大きさにするようにしたものである。これにより、下流側の阻止手段により下流に搬送されることが阻止される被搬送物を減じて、前記処理装置の運転効率を高めるようにしたものである。
また、請求項3の発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置は、前記排出手段がスクリュコンベアであることを特徴としている。
前述したように、排出手段としては種々の機構装置を用いることができるが、特にスクリュコンベヤとしたものである。排出手段にスクリュコンベアを用いて、前記阻止手段と所定間隔に近接して設けた場合には、阻止手段に捕捉された粗大物を搬送手段の進行方向と異なる方向へ排出することができる。スクリュコンベヤと阻止手段の距離は接していても良いし、所定間隔をあけて設置しても良い。所定間隔とはスクリュ羽根の外周端と阻止手段との間隔を、搬送装置とスクリュ羽根の磨耗を防ぐために振動や阻止手段の撓みを考えて、接触しない程度である1mmから1cmに間隙をあけても良いし、後続する処理装置での処理可能な大きさの被搬送物がスクリュコンベヤにより排出されない大きさとする。また、スクリュコンベヤと搬送装置との距離は接していても良いし、所定間隔をあけて設置しても良い。所定間隔とは、スクリュ羽根の外周端と搬送装置の搬送面のうち最もスクリュ羽根に近接した部分との間隔を、搬送装置とスクリュ羽根の磨耗を防ぐために、搬送手装置の振動幅を考えて、接触しない程度である1mmから1cmに間隙をあけても良いし、後続する処理装置での処理可能な大きさの被搬送物がスクリュコンベヤにより排出されない大きさとする。
前記スクリュコンベヤのスクリュの回転方向は、スクリュ羽根の外周端面が搬送面を臨んだ状態で、この搬送面と並行して移動する方向であっても、対向して移動する方向であってもいずれの方向とすることもできる。すなわち、並行する方向であれば、搬送された被搬送物をスクリュ羽根が引き込むように作用し、対向する方向であれば、搬送された被搬送物をスクリュ羽根が押し戻すように作用する。
また、請求項4の発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置は、前記被搬送物が処理すべき下水から捕捉されたし渣であり、前記排出手段により排出される前記粗大物が、後続する処理工程で処理されるのに適しない大きさのものであることを特徴としている。
下水を浄化処理する場合には、下水に伴われたし渣を除去するが、前述したように下水にはペットボトル等の粗大物も伴われる。し渣を処理するための破砕装置や脱水装置に粗大物が供されては不都合であるから、下水を処理する工程にこの搬送装置における被搬送物分離装置を導入したものである。阻止手段と搬送装置との距離は、破砕装置等の後続の処理装置で処理できない大きさの粗大物を通過させない大きさとすることが好ましく、例えば、ヘルメットのように破砕装置が噛みこまないものや、岩石のように破砕装置が破砕できないもの等を除去する場合には10cm以下とすると共に、食品残渣などを通過させるために1cm以上とすることが好ましい。同様に、前記排出手段と搬送装置との距離は、ペットボトルや靴等を除去することを考慮して10cm以下で、食品残渣が通過することを許容する大きさとして1cm以上とすることが好ましい。さらに、阻止手段と排出手段との間隔も、ヘルメットや岩石等を除去する場合を考慮して、通常10cm以下とすることが好ましい。なお、後続する処理工程が、同軸型破砕装置である場合には20cm以下であることが好ましく、ニ軸破砕装置である場合には10cm以下であることが一般的な破砕能力を考えて望ましい。
また、排出手段がし渣中の塊状物を解砕する機能を備えていることにより、粗大物が峻別されると共に、し渣の山の頂部を削って平坦にすることで、下流側の阻止手段に衝突するし渣を減らし、粗大物は搬送装置の進行方向とは異なる方向に排出される。
また、請求項5の発明に係る搬送装置における被搬送物分離方法は、被搬送物を搬送する搬送装置上において被搬送物中の粗大物を分離する被搬送物分離方法であって、前記搬送装置の搬送面上の前記粗大物の搬送を阻止し、搬送が阻止された前記粗大物を前記搬送面上から排出することを特徴としている。
搬送装置による搬送途中で、粗大物は搬送されることが阻止されて、搬送面上から排出される。すなわち、後続する処理工程で処理可能な被搬送物のみが搬送される。
また、請求項6の発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置は、前記粗大物の排出を、該粗大物の搬送を阻止する阻止手段の上流側で行うと共に、粗大物の排出のための搬送時に、被搬送物の塊状物を解砕することを特徴としている。
前記被搬送物が、外力が加えられることによって分解される塊状物等である場合には、前記排出手段に係合することにより解砕して、後続する処理装置等に供することができる大きさにするようにしたものである。これにより、下流側の阻止手段により下流に搬送されることが阻止される被搬送物を減じて、前記処理装置の運転効率を高めるようにしたものである。
また、請求項7の発明に係る搬送装置における被搬送物分離方法は、前記被搬送物が処理すべき下水から捕捉されたし渣であり、後続する処理工程で処理されるのに適しない大きさの粗大物を排出することを特徴としている。
この搬送装置における被搬送物分離方法を、下水に伴われて流入したペットボトル等の粗大物の分離に用いたものである。すなわち、下水の浄化処理では下水に伴われたし渣を破砕し、脱水した後に適宜処分するが、下水に伴われて破砕工程や脱水工程に供せられないペットボトル等の粗大物が流入するため、こららの粗大物をし渣から分離して除去する場合の方法とするものである。搬送装置による搬送が阻止された除去されるものとの分離は、粉砕工程や脱水工程等に供するのに不都合な大きさか否かで区別する。
この発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置、または搬送装置における被搬送物分離方法によれば、前記阻止手段の下方を通過できない大きさの被搬送物は前記排出手段により搬送面から強制的に排除されるから、搬送装置の搬送面に滞留することを極力防止できる。したがって、搬送装置は勿論、各工程の処理装置等を停止することがなく、連続して迅速な処理を行うことができる。
また、請求項2の発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置、または請求項6の発明に係る被搬送物分離方法によれば、塊状物は被搬送物は阻止手段に搬送が阻止されながら、排出手段によって解砕されるから、後続する処理装置等で処理可能な被搬送物をこの処理装置等に極力供給することができる。
また、請求項3の発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置によれば、排出手段をスクリュコンベヤとすることにより、簡単な機構により確実に被搬送物を搬送面から排出して除去することができる。
また、請求項4の発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置、または請求項7の発明に係る搬送装置における被搬送物分離方法によれば、下水処理施設において、破砕装置や脱水装置等に供することができない粗大物を確実に除去できて、下水処理施設でのし渣の処理効率を高めることができる。しかも、粗大物を排出装置により強制的に搬送面から排出することにより、迅速に除去することができる。したがって、後続する破砕装置や脱水装置等における処理を円滑に行うことができ、下水の円滑な処理を行うことができる。
以下、下水処理施設に設置した場合について図示した、好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置を具体的に説明する。
図4は下水処理施設1の処理フローを説明する図で、処理すべき下水は導入口Iからこの下水処理施設1に流入する。流入された下水は流路を通って複数系統設けられた処理池2a、…、2b、…に導かれる。処理池2a、2bは処理量等を異ならせてあり、流入する下水量に応じて処理に必要な処理池2a、2bの入口ゲート3を開閉することができるようにしてある。処理池2a、2bの上流部には、図5に示すように、格子状等で形成されたスクリーン4が配されており、下水に伴われて流入した粗大物はこのスクリーン4により捕捉されて除去される。このスクリーン4には捕捉されたし渣を掻き揚げるための除塵装置5が配されている。除塵装置5によりし渣が掻き揚げられて除去された下水は下流側の沈砂池6に流入して砂分を沈殿させ、集砂されて排出される。沈砂池6の下流側にはポンプ井7が配されており、砂分が除去された下水がポンプより汲み上げられて後続する浄化処理工程に給送される。
前記除塵装置5により掻き揚げられたし渣は、処理池2を横断する方向に配された第1搬送装置8に供される。この第1搬送装置8はベルトコンベヤ等の平面状の搬送面に被搬送物を載置して搬送するもので、除塵装置5で掻き揚げられたし渣はこの第1搬送装置8に落下させて移載されるようにしてある。また、第1搬送装置8は各処理池2a、…、2b、…のそれぞれでし渣を掻き揚げる除塵装置5について共通のものとしてある。第1搬送装置8の進行方向の先端にはし渣を排出するための第2搬送装置10が配されている。この第2搬送装置は、ベルトコンベヤ等の平面状の搬送面にし渣を載置して搬送するもので、第2搬送装置10の進行方向の先端にはシュート10aが設けられ、搬送されたし渣はこのシュート10aに案内されてし渣脱水装置11に供給されるようにしてある。し渣脱水装置11で脱水されたし渣は後続するし渣搬出装置12により搬出され、さらに適宜に配された排出用搬送装置13によってし渣貯留ホッパ14に搬送される。適宜な量のし渣がし渣貯留ホッパ14に貯留されると、トラック等の搬送車両15により処分場等まで搬送されて処分される。
前記し渣脱水装置11に供給される際に通過するシュート10aは、排出口が縮径された形状とされているから、粗大物がシュート10aに給送されると排出口を閉塞してしまうおそれがある。このため、このシュート10aに至るまでにシュート10aを閉塞させるおそれがある粗大物を予め除去する必要が生じる。そこで、図1〜図3に示すように、第2搬送装置10に被搬送物分離装置20が設置される。この被搬送物分離装置20は、排出手段としてのスクリュコンベヤ21と阻止手段としてのジャマ板22とが組み合わされて構成されている。第2搬送装置10の上方に、この第2搬送装置10の搬送方向と交差する方向を軸方向としたスクリュコンベヤ21が配設されている。このスクリュコンベヤ21の下流側に前記ジャマ板22が配設されている。ジャマ板22の下端と第2搬送装置10の搬送面との間には適宜な間隔Gが設けられており、この間隔Gを通過することができる大きさのし渣が下流へ搬送されることを許容している。また、このジャマ板22は図示しない昇降機構により自動または手動により昇降可能とされており、昇降することにより間隔Gの大きさを調整できるようにしてある。なお、スクリュコンベヤ21も自動または手動により昇降可能に支持させてあれば好ましい。
以上により構成されたこの発明の実施形態に係る被搬送物分離装置20の作用を、以下に説明する。
前記スクリーン4で捕捉されたし渣が前記除塵装置5により掻き揚げられて前記第1搬送装置8に移載される。このし渣には前記シュート10aまたは脱水装置11を閉塞させてしまうおそれがある粗大物も含まれており、これらのし渣と粗大物が第1搬送装置8で搬送されて第2搬送装置10に移載される。第2搬送装置10の搬送面に供給されたし渣と粗大物はこの第2搬送装置10により搬送される。その搬送途中において、前記スクリュコンベヤ21とジャマ板22の間隔Gを順次通過することになる。粗大物であってスクリュコンベヤ21のスクリュ羽根の間隔を通過することができないものは、スクリュコンベヤ21に係合する。また、スクリュ羽根の間隔を通過した粗大物であっても、ジャマ板22と搬送面との間隔Gを通過できない大きさのものもスクリュコンベヤ21に係合することになる。スクリュコンベヤ21と係合した粗大物は、スクリュ羽根の回転によって押動される。このスクリュコンベヤ21の軸方向は第2搬送装置10の搬送方向と交差させた方向としてあるから、スクリュ羽根に押動された粗大物は搬送面から除去されることになる。なお、図2に示すように、第2搬送装置10の側方であってスクリュコンベヤ21による搬送先には回収ボックス23または図示しない搬送装置を配しておくことにより、除去される粗大物はこの回収ボックス23に収容させたり、粗大物のみ上記搬送装置で別途搬送することができる。
図1〜図3に示す実施形態の場合で、図1及び図3において矢標Pで示す方向を第2搬送装置10の搬送方向とし、矢標Qで示す方向をスクリュコンベヤ21の排出方向とすれば、スクリュコンベヤ21で搬送される粗大物は、スクリュ羽根による押動力と第2搬送装置10の搬送面の移動による力の合力を受けることになるから、粗大物は円滑に搬送面から除去されることになる。なお、図1には、第2搬送装置10の搬送方向の上流側において、この搬送方向とスクリュコンベヤ21の排出方向とが鈍角となっている状態を例示してある。
他方、搬送方向Pに対してスクリュコンベヤ21の排出方向を反矢標Q方向とすることもできる。この場合には、スクリュ羽根21の押動力の分力の方向が搬送方向Pに対抗する方向となって、粗大物は搬送方向Pに抗して押動されることになる。例えば、小さなし渣が団塊を形成して粗大物となっている場合に、これを小さなし渣に崩すことができる場合には、対抗する方向の力を受けることにより崩して小さなし渣として、処理すべきし渣を後続するし渣脱水装置11に搬送できることになり、処理効率を高めることができる。
また、スクリュコンベヤ21の回転方向は、図1において矢標Rで示す方向とすることにより、スクリュ羽根の外周端面が搬送面を臨んだ位置において、搬送面の搬送方向Pとスクリュ羽根の回転方向とが一致する。このため、スクリュコンベヤ21に捕捉された粗大物はスクリュ羽根に引き込まれる方向の力を受けることになり、スクリュ羽根と確実に係合した状態となる。したがって、粗大物を確実にスクリュコンベヤ21に委ねることができ、搬送面から確実に除去することができる。
他方、スクリュコンベヤ21の回転方向を反矢標R方向とする場合には、スクリュコンベヤ21に係合しようとする粗大物は押し戻される方向の力を受けることになる。このため、粗大物は搬送面上での滞留時間が長くなり、小さなし渣により形成されている団塊が解砕されやすくなり、し渣脱水装置11での処理効率を高めることができる。
また、第2搬送装置10の搬送速度とスクリュコンベヤ21の回転数とを、各別に可変としてあれば、スクリュコンベヤ21に係合した粗大物に作用する力を調整できるので好ましい。例えば、搬送速度とスクリュ羽根の周速とを異ならせることによりスクリュコンベヤ21に係合した粗大物の団塊を崩すように作用させることができて、し渣脱水装置11へ給送されるし渣の量を増加させて、し渣脱水装置11での処理効率を高めることができる。
さらに、ジャマ板22を昇降させて間隔Gを調整することにより、し渣脱水装置11へ供するし渣の大きさを調整することができる。なお、スクリュコンベヤ21も昇降可能としてあれば、し渣脱水装置11へ供することができるし渣の大きさを調整する範囲をより広くすることができる。
すなわち、第2搬送装置21の搬送速度とスクリュコンベヤ21の回転数、スクリュコンベヤ21の軸方向と排出方向との位置と角度の関係、スクリュコンベヤ21の回転方向、ジャマ板22と搬送面との間隔Gを適宜に調整することにより、粗大物に作用する力の大きさや方向を調整できる。本実施形態のように、下水処理施設におけるし渣から粗大物を分離する際は勿論、し渣以外の被搬送物の搬送途中で所望の被搬送物の分離を行う場合の利便性を高めることができる。
この発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置では、阻止手段であるジャマ板の下端を通過することができる被搬送物は後続する処理装置へ送られることになり、この処理施設での処理効率を良好にして運転することができ、設備の運転効率を高めることに寄与する。
この発明に係る搬送装置における被搬送物分離装置の概略の構成を示す平面図である。 図1に示す被搬送物分離装置の右側面図である。 この発明に係る被搬送物分離装置を配置する系統の一例を示す平面図である。 この発明に係る被搬送物分離装置を設置するのに適した施設として、下水処理施設の一例を示すフロー図である。 図4に示す下水処理施設において流入した下水からし渣を除去する装置を説明する図である。
符号の説明
1 下水処理施設
5 除塵装置
8 第1搬送装置
10 第2搬送装置
10a シュート
11 し渣脱水装置等のし渣処理装置
12 し渣搬出装置
13 排出用搬送装置
14 し渣貯留ホッパ
21 スクリュコンベヤ
22 ジャマ板

Claims (7)

  1. 被搬送物を搬送する搬送装置上において被搬送物中の粗大物を分離する被搬送物分離装置であって、
    前記搬送装置の搬送面上の前記粗大物の搬送を阻止する阻止手段と、前記阻止手段にて搬送を阻止した前記粗大物を前記搬送面上から排出する排出手段とを有することを特徴とする被搬送物分離装置。
  2. 請求項1に記載の搬送物分離装置であって、前記排出手段が搬送面上において阻止手段の上流側に配設され、被搬送物中の塊状物を解砕する機能を有することを特徴とする被搬送物分離装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の搬送装置における被搬送物分離装置であって、前記排出手段がスクリュコンベアであることを特徴とする搬送装置における被搬送物分離装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の搬送装置における被搬送物分離装置であって、前記被搬送物が処理すべき下水から捕捉されたし渣であり、前記排出手段により排出される前記粗大物が、後続する処理工程で処理されるのに適しない大きさのものであることを特徴とする搬送装置における被搬送物分離装置。
  5. 被搬送物を搬送する搬送装置上において被搬送物中の粗大物を分離する被搬送物分離方法であって、
    前記搬送装置の搬送面上の前記粗大物の搬送を阻止し、搬送が阻止された前記粗大物を前記搬送面上から排出することを特徴とする搬送装置における被搬送物分離方法。
  6. 請求項5に記載の搬送装置における被搬送物分離方法であって、前記粗大物の排出を、該粗大物の搬送を阻止する阻止手段の上流側で行うと共に、粗大物の排出のための搬送時に、被搬送物の塊状物を解砕することを特徴とする搬送装置における被搬送物分離方法。
  7. 請求項5または請求項6に記載の搬送装置における被搬送物分離方法であって、前記被搬送物が処理すべき下水から捕捉されたし渣であり、後続する処理工程で処理されるのに適しない大きさの粗大物を排出することを特徴とする搬送装置における被搬送物分離方法。
JP2006292114A 2006-10-27 2006-10-27 搬送装置における被搬送物分離装置および被搬送物分離方法 Withdrawn JP2008105830A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012000585A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Kubota Corp 汚水処理設備、汚水処理方法及び汚水処理設備の改築方法

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