JP2008063699A - 指袋を有する靴下 - Google Patents

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政光 池中
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Abstract

【課題】所定のサイズの靴下でありながら、着用者の指の長さに応じて指袋をフィットさせることができる指袋を有する靴下を提供する。
【解決手段】横編機により無縫製で筒状に編成された指袋を有する靴下であって、指袋の少なくとも親指を挿入する第一指指袋または人差指を挿入する第二指指袋は、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織で編成された部分を有する。指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織の部分がガーター編、または、リンクス編で形成され、指袋の指股部近くにおいて、帯状に全周に亘って形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、指袋を有する靴下、特に、横編機により無縫製で筒状に編成された指袋を有する靴下に関する。
指袋を有する靴下を横編機を用いて編成する場合、例えば5本指の靴下の場合には、各指袋は1本ずつ指先から編成して指股部まで1つの筒状体として編成いく。このとき、指袋は、隣接する指袋を順次1本ずつ編成しては、指股部で接合していき、最終的に全ての指袋が接合された状態で5本胴を編成する。
ところで、靴下におけるサイズは、爪先部から踵部までの寸法で設定されている。靴下がフリーサイズの場合、人の足の大きさに関係なく、靴下を足にフィットさせる必要があることから、例えば、特許文献1に示すように、靴下の爪先部と踵部の間の部分を伸縮性のある糸で編成することで、着用者の足にフィットさせて履き心地を良くしたものが提案されている。
また、指袋を有する5本指の靴下では、指先や指股の部分に大きな力が作用するので、これら箇所は十分な強度が要求される一方で、指股部では、通気性が要求される。そこで、特許文献2に開示されている靴下では、指股部近くをタック編で編成して、通気性を良好にするとともに強度を向上し、さらに、編地を足の幅方向に伸びるようにしている。
実開昭64−26306号公報 実用新案登録第3015037号公報
ところで、人の足の指の長さは、親指が一番長い場合(エジプト型)や、人差指が一番長い場合(ギリシャ型)や、指の長さがほとんど揃っている場合(スクエア型)など、様々である。
そして、横編機で編成される指袋を有する靴下は、通常、親指が一番長いエジプト型で編成し、そのサイズは、フリーサイズか、または所定のサイズに編成される。
しかしながら、ニット靴下は、ある程度の伸縮性は備えてはいるものの、足の指の長さは、上記したように個人差があるので、例えば、靴下の形状がエジプト型であり、着用者の足の指が、親指である第一指よりも第二指が長い場合には、着用者にとっては、第二指が指袋により押え付けられた状態になって、靴下のフィット性が悪くなる場合がある。また、靴下の形状がエジプト型であって、着用者の足がスクエア型である場合には、靴下装着時に、親指である第一指の先が余ってしまう。
この不具合に対して、着用者の指の長さに応じて、指袋の編成コース数を増減させて仕上がり寸法を決定することが考えられるが、個々の要望どおりに靴下を編成すると多品種となってしまい、製品管理が煩雑となる。
このために、従来から、指袋を有する靴下は、足全体の大きさに応じて所定のサイズが設けられているが、これらサイズに対しても指袋の長さは固定され、しかも、第一指が最も長くなるように形成されることが多い。
また、特許文献1に開示されている、爪先部から踵部までの靴下胴部全体を伸縮可能にした靴下は、着用者の足のサイズに合わせて全体的に伸縮はできても、各指袋に対して着用者の指に良好にフィットさせるように伸縮させることはできない。
さらに、特許文献2に記載の5本の指袋を有する靴下は、指袋の指股部近くに、タック編を行った部分を形成しているが、このタック編は、足の幅方向への伸びを良好にはできるが、指の長さ方向への伸縮性は得られないので、着用者の指に良好にフィットさせることができない。
本発明は、靴下のサイズに関わらず、着用者の指の長さに応じて指袋をフィットさせることができる指袋を有する靴下を提供することを目的とする。
本発明の指袋を有する靴下は、横編機により無縫製で筒状に編成された指袋を有する靴下であって、指袋の少なくとも親指を挿入する第一指指袋または人差指を挿入する第二指指袋は、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織で編成された部分を有することを特徴とする。ここで、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織とは、編目が自由長の状態の編地を、指の長さ方向に引っ張ったときの伸び率が大きい編組織のことをいう。
前記した指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織の部分は、ガーター編、または、リンクス編で形成されていることが好ましい。
本発明の指袋を有する靴下は、指袋を5本備え、少なくとも第一指指袋または第二指指袋に対して、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織の部分が指袋の指股部近くにおいて、帯状に全周に亘って形成されていることが好ましい。
指袋の全周に渡って帯状の伸縮編組織部分を形成するには、指袋の甲側の編地と足の裏側の編地とにおいて同じコースで帯状に編成することもできるし、指袋の甲側の編地と足の裏側の編地とにおいてコースを数コースずらした状態で帯状に編成することもできる。
本発明の指袋を有する靴下は、指袋を5本備え、少なくとも第一指指袋または第二指指袋に対して、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織の部分が指袋の指股部近くにおいて、甲側の編地または足の裏側の編地の一方に帯状に形成されるように編成されていてもよい。
なお、指袋を有する靴下としては、5本の指袋を有する靴下に限らず、足袋のように2本の指袋を有する靴下など5本より少ない指袋を有する靴下であっても、本発明を適用できる。
本発明の指袋を有する靴下は、指袋の少なくとも親指を挿入する第一指指袋または人差指を挿入する第二指指袋に、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織で編成された部分を有するので、指袋に指の長さ方向への良好な伸縮性が得られることになり、第一指と第二指との長さに個人差があっても着用時に常に足の指を良好にフィットさせることができる。
従って、例えば、靴下の形状をスクエア型とする場合には、ギリシャ型の人が着用する際には、少なくとも第二指指袋に、エジプト型の人が着用する場合には、第一指指袋に、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織で編成された部分を形成することにより、着用者の第一指または第二指の長さに応じて指袋を伸縮させて、指を指袋に良好にフィットさせることができる。さらに、第一指指袋と第二指指袋の両方に伸縮編組織の部分を形成すれば、靴下の形状に関わらず、足の形状がエジプト型、ギリシャ型、スクエア型の何れの場合であっても、指を指袋に良好にフィットさせることができる。
また、本発明の指袋を有する靴下は、編組織を変化させるだけで、編地に、伸縮性が良好になる部分を形成できるので、例えば、弾性糸を用いて伸縮性を上げるなど、種類の異なる糸を給糸することなく編地の伸縮性を良好にできる。
指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織で編成された部分がガーター編またはリンクス編で編成することにより、良好な伸縮性が得られる。
特に、靴下が指袋を5本備え、少なくとも第一指指袋または第二指指袋に対して、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織の部分が、指袋の指股部近くにおいて、帯状に全周に亘って形成されるようにすれば、指袋を、その全周に対して指の長さ方向へ良好に伸縮させることができる。さらに、全ての指袋に指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織部分を形成すれば、全ての指袋を着用者のそれぞれの指にフィットさせることができる。さらに、各指袋に帯状の柄が形成された状態にできるので、デザイン的にも良好な靴下が得られる。
また、靴下が指袋を5本備え、少なくとも第一指指袋または第二指指袋に対して、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織の部分が、指袋の指股部近くにおいて、甲側の編地または足の裏側の編地の一方に帯状に形成されるようにすれば、指に指袋をフィットさせるだけでなく、指の屈伸動作箇所に伸縮編組織を形成することにより、指の屈伸動作に合わせて指袋を良好に伸縮させることもできる。さらに、全ての指袋に指の長さ方向への伸縮率が大きい帯状の編組織部分を甲側または裏側の編地の一方に形成すれば、全ての指袋に対して、着用者のそれぞれの指に指袋をフィットさせることができながら、指の屈伸運動に合わせて指袋の状態を変化させることもできる。
次に本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて以下に詳細に説明する。以下に示す実施形態は、左右方向に延び、かつ、前後方向に互いに対向する前後一対の針床を有し、後針床が左右にラッキング可能で、しかも、前後の針床間で編目の目移しが可能ないわゆる2枚ベッドの横編機を用いて指袋を有する靴下を製作する。
本実施形態では、2枚ベッドの横編機としては、べら針を備えた横編機だけでなく、先端にフックを備えた針本体と、2枚の薄板を重ね合わせて構成したスライダーとからなる複合針を備えた2枚ベッドの横編機(例えば、株式会社島精機製作所製のSWG041)を用いることもできる。また、横編機は、4枚ベッドの横編機を用いることもできる。
2枚ベッドの横編機で靴下を編成する場合は、前後の各針床においてそれぞれ1本おきの針を用いて編成を行う。例えば、前針床の奇数番目の針を主として靴下の甲側の編地(以下前側編地部という。)を編成するために用い、後針床の偶数番目の針を主として靴下の裏側の編地(以下後側編地部という。)を編成するために用いる。
1本おきの針を用いて編成を行う場合には、前針床で前側編地部を編成する際、前針床において編目が係止されている針と対向する後針床の針は空針とする。また、後針床で後側編地部を編成する際には、後針床において編目が係止されている針と対向する前針床の針は空針とする。このように空針を設けることにより、前後の編地部の編目を、それぞれ対向する針床の空針に目移しすることができる。
また、空針を用いることにより、リンクス、ガーター、リブなどの表目と裏目が混在した組織柄を編成したり、前後の編目を編幅方向に移動させて互いに接合することができる。
また、4枚ベッドの横編機を用いる場合は、例えば、下部前針床で、主として前側編地部を編成し、下部後針床で、主として後側編地部を編成する。そして、上部後針床を前側編地部を編成する際の空針として前側編地部の目移し、裏目の形成等に用い、上部前針床を後側編地部を編成する際の空針として後側編地部の目移し、裏目の形成等に用いる。
以下に示す実施形態は、5本の指袋をそれぞれ個別に筒状に編成するのであり、まず、2本の指袋を指股部まで編成して、これらを接合し、次の指袋を指股部まで編成して、隣接する指袋と接合して3本胴を編成する。さらに次の指袋を指股部まで編成して3本胴と接合して4本胴を編成し、残りの指袋を指股部まで編成して、4本胴と接合して5本胴を編成する。
<第1実施形態>
図1は、5本の指袋を備える靴下(左足)を甲側から見た平面図である。図2は、本実施形態において、指袋の指股部の近くに形成する伸縮編組織の部分を編成する際の編成工程図を示している。
第1実施形態で編成される靴下1は、5本の指袋を備え、図1において正面側が甲側編地部1A(前側編地部)となり、背面側が裏側編地部1B(後側編地部)となる。また、靴下1は、指先先端部の位置が第1指指袋21が最も突出しており、第1指指袋21、第2指指袋22、第3指指袋23、第4指指袋24、第5指指袋25の順に指先先端部の位置が下がっている。第1指指袋21は親指に対応し、第2指指袋22は人差指、第3指指袋23は中指、第4指指袋24は薬指、第5指指袋25は小指に対応する。
さらに、第1指指袋21と第2指指袋22の間に第1指股部31を、第2指指袋22と第3指指袋23の間に第2指股部32を、第3指指袋23と第4指指袋24の間に第3指股部33を、第4指指袋24と第5指指袋25の間に第4指股部34を形成する。
本実施形態では、第1指指袋21、第2指指袋22、第3指指袋23、第4指指袋24、第5指指袋25を個別に筒状に編成する。これら指袋の全ては、指先から編み始めて、それから指股近くまでは、平編組織で編成する。その後、ガーター編で帯状の伸縮編組織部分7を編成している。図1では、伸縮編組織部分7はメッシュ部分で示している。
本実施形態では、第1指指袋21と第2指指袋22とを編成した後、これら指袋を接合し、さらに、第3指指袋23を編成して、この第3指指袋23を第2指指袋22と接合して3本胴41を編成する。次に、第4指指袋24を編成して、第4指指袋24と3本胴41とを接合して4本胴51を形成する。第5指指袋25を編成して、第5指指袋25と4本胴51とを接合して5本胴61を形成する。5本胴61は、膨らみを有するように踵部分を形成した後、足挿入口11まで編成する。
本実施形態では、靴下の足の甲側編地部1Aを、主として前針床の針を使用して編成する。靴下の足の裏側編地部1Bを、主として後針床の針を使用して編成する。
第1実施形態にかかる靴下1の足挿入口11と各指袋の伸縮編組織部分7を除いた部分は、平編組織で編成している。
次に、各指袋に形成される伸縮編組織部分7をガーター編で編成する際の編成方法について図2に基づいて説明する。図2の編成工程図および後記する図3の編成工程図において、左の数字および英文字は編成工程のステップを示し、左のFは前針床を、Bは後針床を示している。上方のa〜pの英文字は針の位置を示している。また、編地部の編目のうち、そのステップで使用する編目を実線白丸で示し、前コースの編目を点線白丸で示している。各ステップの下側の白丸は前針床Fの針に係止される編目を示し、上側の白丸は後針床Bの針に係止される編目を示す。
図2おいて、ステップSは、指袋が針抜き状態で平編組織で編成された状態の編目が、前後の針床の編針に係止された状態を示す。ステップSにおいて、後針床Bに係止される編目が後側編地部(足の裏側編地部1B)の編目を示し、前針床Fに係止される編目が前側編地部(足の甲側編地部1A)の編目を示している。
このステップSの状態から、まず、給糸口を右から左に移動させながら編糸を給糸して、前針床Fのo,m,k,i,g,e,c,aの針に編目を形成する(ステップ1)。このステップ1の編成により、指袋の前側編地部が表目で編成される。
ステップ1の状態から、給糸口を左から右に移動させながら編糸を給糸して、後針床Bのb,d,f,h,j,l,n,pの針に編目を形成する(ステップ2)。このステップ2の編成により、指袋の後側編地部が表目で編成される。
次に、前針床Fのo,m,k,i,g,e,c,aの針に係止されている前側編地部の編目を対向する後針床Bの空針に目移しする(ステップ3)。そして、給糸口を右から左に移動させながら編糸を給糸して、後針床Bのo,m,k,i,g,e,c,aの針に編目を形成する(ステップ4)。このステップ4の編成により、指袋の前側編地部が裏目で編成される。
後針床Bの針に係止されている全ての編目を対向する前針床Fの空針に目移しする(ステップ5)。ステップ5の状態から、給糸口を左から右に移動させながら編糸を給糸して、前針床Fのb,d,f,h,j,l,n,pの針に編目を形成する(ステップ6)。このステップ6の編成により、指袋の後側編地部が裏目で編成される。
そして、前針床Fのb,d,f,h,j,l,n,pの針に係止されている後側編地部の編目を対向する後針床Bの針に目移しする(ステップ7)。
ステップ1からステップ7の工程をそれぞれの指袋で設定したコース数が得られるまで繰り返すことにより、図1に示すような帯状の伸縮編組織部分7がガーター編により指袋の全周に亘って形成される。本実施形態では、伸縮編組織部分7の長さは、指袋の長さの約1/3としている。
第一実施形態の靴下は、各指袋に指股部近くにおいて、伸縮編組織部分7が帯状に全周に亘って形成されているので、全ての指袋を、着用者のそれぞれの指にフィットさせることができる。さらに、各指袋にガーター編の帯状柄が形成された状態にできるので、デザイン的にも良好な靴下が得られる。
なお、本実施形態では、ガーター編は、1コース毎に表目と裏目とを編成したが、複数コースごと、例えば、2コース表目、2コース裏目の編成を行ったり、2コース表目、1コース裏目の編成を行うようにしてもよい。
<第2実施形態>
図1に示す帯状の伸縮編組織部分7は、リンクス編で編成してもよく、リンクス編で帯状の伸縮編組織部分7を編成する第二実施形態の編成工程について、図3に示す形態の編成工程図に基づいて説明する。
図3のステップSは、第1実施形態のステップSと同じ状態であり、このステップSの状態から、まず、前針床Fのa,e,i,mの針に係止されている前側編地部の編目を、後針床の対向する針に目移しする(ステップ1)。
給糸口を右から左に移動させながら編糸を給糸して、前針床Fのo,k,g,cと後針床Bのm,i,e,aの針に編目を形成する(ステップ2)。このステップ2の編成により、指袋の前側編地部が表目と裏目が交互に形成されながら編成される。
後針床Bのa,d,e,h,i,l,m,pの針に係止されている編目を前針床Fの対向する針に目移しする(ステップ3)。このステップ3の状態から、給糸口を左から右に移動させながら編糸を給糸して、後針床Bのb,f,j,nの針と前針床Fのd,h,l,pの針に編目を形成する(ステップ4)。このステップ4の編成により、指袋の後側編地部が表目と裏目が交互に形成されながら編成される。
次に、前針床Fのc,d,g,h,k,l,o,pの針に係止されている編目を後針床Bの対向する針に目移しする(ステップ5)。ステップ5の状態から、給糸口を右から左に移動させながら編糸を給糸して、後針床Bのo,k,g,cと前針床Fのm,i,e,aの針に編目を形成する(ステップ6)。このステップ6の編成により、指袋の前側編地部が表目と裏目が交互に形成されながら編成される。このステップ6の編成では、ステップ2で編成した前のコースの編目が表目の場合には、この表目に連続して裏目が形成され、前のコースの編目が裏目の場合には、この裏目に連続して表目が形成された状態になる。
次に、後針床Bのb,c,f,g,j,k,n,oの針に係止されている編目を前針床Fの対向する針に目移しする(ステップ7)。ステップ7の状態から、給糸口を左から右に移動させながら編糸を給糸して、前針床Fのb,f,j,nと後針床Bのd,h,l,pの針に編目を形成する(ステップ8)。このステップ8の編成により、指袋の後側編地部が表目と裏目が交互に形成されながら編成される。このステップ8の編成でも、ステップ4で編成した前のコースの編目が表目の場合には、この表目に連続して裏目が形成され、前のコースの編目が裏目の場合には、この裏目に連続して表目が形成された状態になる。そして、前針床Fのa,b,e,f,i,j,m,nの針に係止されている編目を後針床Bの対向する針に目移しする(ステップ9)。
ステップ2からステップ9の工程をそれぞれの指袋で設定したコース数が得られるまで繰り返すことにより、図1に示すような帯状の伸縮編組織部分7がリンクス編により指袋の全周に亘って形成される。
なお、本実施形態では、リンクス編は、ステップ2とステップ4、ステップ6とステップ8による編成を1コースずつ行ったが、ステップ2とステップ4の編成を複数コース行った後、ステップ6とステップ8の編成を複数コース行うようにしてもよい。例えば、ステップ2とステップ4の編成を2コース行った後、ステップ6とステップ8の編成を2コース行う。さらに、1コースの編成に対して、表目を2目ずつ、裏目を2目ずつ交互に編成していくようにしてもよい。
<第3実施形態>
図4の第3実施形態は、各指袋の指股部の近くに所定の幅の帯状の伸縮編組織部分7を形成するとともに、靴下の裏側編地部である後側編地部の指の付け根部分となる箇所に、伸縮編組織部分7と同じ編組織で後側編地部に形成した伸縮編組織部分7に連続する第一クッション部81を形成している。
さらに、第3実施形態では、後側編地部の踵部分を、伸縮編組織部分7と同じ編組織で編成して、第二クッション部82を形成している。伸縮編組織部分7と第一クッション部81と第二クッション部82は、第一実施形態や第二実施形態で編成した伸縮編組織部分7と同じ編組織で編成することができる。なお、図4は、靴下の裏側から見た平面図である。
なお、図4において、第一クッション部81と第二クッション部82以外の構成部分は、図1に示す靴下と同じ構成であるので、説明を省略する。
本実施形態では、第一クッション部81と第二クッション部82を形成することにより、靴下の裏側のクッション性を良好にできる。
<第4実施形態>
図1に示す靴下では、各指袋の指股部の近くに所定の幅の帯状の伸縮編組織部分7を指袋の全周に亘って形成したが、図5の第4実施形態では、指袋の甲側編地に形成する帯状の伸縮編組織部分71と、裏側編地に形成する帯状の伸縮編組織部分72とを、指の長さ方向にずらして、この帯状の幅の一部が連続するように形成している。
本実施形態では、裏側編地に形成する帯状の伸縮編組織部分72を指股部の近くに形成し、甲側編地に形成する帯状の伸縮編組織部分71は、伸縮編組織部分72よりも指先側に形成している。
なお、図5において、伸縮編組織部分71および伸縮編組織部分72以外の構成部分は、図1に示す靴下と同じ構成であるので、説明を省略する。
第4実施形態の靴下は、伸縮編組織部分71と伸縮編組織部分72は、指の関節部分で動きの激しい部分に対応させて形成している。その結果、指の長さに応じて指に指袋をフィットさせられるだけでなく、指の動きに合わせて、これら伸縮編組織部を伸縮させることができるので、指の動きに合わせて指袋の状態を良好に変化させることができる。
また、第一実施形態では、各指袋に形成した伸縮編組織部分7は、前側編地部と後側編地部の双方に連続して形成したが、前側編地部だけに帯状の伸縮編組織部を形成するようにしてもよいし、後側編地部だけに帯状の伸縮編組織部を形成するようにしてもよい。
この場合も、伸縮編組織部は、指の関節部分で動きの激しい部分に対応させて形成する。その結果、指の長さに応じて指に指袋をフィットさせられるだけでなく、指の動きに合わせて、これら伸縮編組織部を伸縮させることができるので、指の動きに合わせて指袋の状態を変化させることができる。
さらに、伸縮編組織部分は、指袋の指先部分にのみ形成してもよいし、指袋全体を伸縮編組織部分として編成してもよい。指袋の指先部分にのみ伸縮編組織部分を形成する場合には、指股が伸びないので、靴下が履き易くなる。
本発明の編成方法は、横編機を用いて無縫製で編成される指袋を有する靴下を編成する場合に適している。
本発明の靴下の編成方法の第1実施形態であって、靴下の甲側から見た平面図を示す。 第1実施形態にかかる靴下の編成工程図である。 第2実施形態にかかる靴下の編成工程図である。 本発明の靴下の編成方法の第3実施形態であって、靴下の裏側から見た平面図を示す。 本発明の靴下の編成方法の第4実施形態であって、靴下の甲側と裏側の平面図を示す。
符号の説明
1 靴下 11 足挿入口
1A 甲側編地部 1B 裏側編地部
21 第1指指袋 22 第2指指袋
23 第3指指袋 24 第4指指袋
25 第5指指袋
31 第1指股部 32 第2指股部 33 第3指股部
34 第4指股部
41 3本胴
51 4本胴
61 5本胴
7 伸縮編組織部分 71 伸縮編組織部分 72 伸縮編組織部分
81 第一クッション部 82 第二クッション部

Claims (5)

  1. 横編機により無縫製で筒状に編成された指袋を有する靴下であって、指袋の少なくとも親指を挿入する第一指指袋または人差指を挿入する第二指指袋は、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織で編成された部分を有することを特徴とする指袋を有する靴下。
  2. 指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織の部分がガーター編で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の指袋を有する靴下。
  3. 指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織の部分がリンクス編で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の指袋を有する靴下。
  4. 指袋を5本備え、少なくとも第一指指袋または第二指指袋に対して、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織の部分が指袋の指股部近くにおいて、帯状に全周に亘って形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の指袋を有する靴下。
  5. 指袋を5本備え、少なくとも第一指指袋または第二指指袋に対して、指の長さ方向への伸縮率が大きい編組織の部分が指袋の指股部近くにおいて、甲側の編地または足の裏側の編地の一方に帯状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の指袋を有する靴下。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011038229A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Naigai Co Ltd 靴下
JP2013014857A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Leg Knit Kurisu:Kk サポートソックス
JP2013185263A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Hikoyoshi Jin 整形外科靴下

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