JP2008009964A - 半導体集積回路のレイアウト作成装置及び作成方法 - Google Patents

半導体集積回路のレイアウト作成装置及び作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体集積回路のレイアウトデータの信頼性を向上すること。
【解決手段】本発明は、回路の仕様情報に基づき論理回路図を設計する論理回路図設計部と、論理回路図に基づきレイアウトデータを作成するレイアウトデータ作成部と、レイアウトデータから抽出する素子及び素子間の接続情報と論理回路図に基づきレイアウトデータから抽出する素子のノード及び素子間接続のノードに入力される電位の情報とが論理回路図の情報と一致するか否かを検証し、その結果を生成する論理接続検証部と、論理接続検証部において抽出した素子及び素子間の接続情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づき、レイアウトデータが回路の仕様情報から抽出したデザインルールに違反するか否かを検証して、その検証結果を生成するレイアウトデータ検証部と、作成したレイアウトデータを出力するデータ出力部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体集積回路のレイアウトを作成する際の作成装置及び作成方法に関する。
半導体集積回路の設計段階においては、回路の仕様情報に基づいて論理回路図を設計し、この論理回路図に基づいてレイアウトデータを作成する。この作成したレイアウトデータについて、設計者が意図した設計ルールどおりに正しく設計されたか否かの検証(以下「レイアウトチェック」と言う。)が行われる。
レイアウトチェックは、製造装置の制約から決まる幾何学的なデザインルールに違反していないか否かを検証するDRC(Design Rule Checking)、論理回路図設計段階で作られた素子及び素子間の接続の情報がレイアウトデータにおいて正しく実現されているか否かを検証するLVS(Layout Versus Schematic)、論理回路図の電気的な接続を検証するERC(Electric Rule Check)等のEDA(Electronic Design Automation)ツールを用いて行われる。このDRC、LVS等による検証でエラーが検出されなくなって初めてレイアウトデータが完成する。
特開平3−171648号公報
本発明は、LVSの検証を実行する過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいてDRCを実行することにより、作成するレイアウトデータの信頼性の向上を可能とする半導体集積回路のレイアウトデータ作成装置及び作成方法を提供する。
本発明の一実施形態に係る半導体集積回路のレイアウト作成装置は、半導体集積回路の仕様情報に基づいて論理回路図を設計する論理回路図設計部と、設計した前記論理回路図に基づいてレイアウトデータを作成するレイアウトデータ作成部と、作成した前記レイアウトデータから素子及び素子間の接続の情報を抽出し、前記論理回路図の情報と抽出した前記素子の情報及び前記素子間の接続の情報とが一致するか否かを検証し、さらに前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報を前記論理回路図の情報に基づいて抽出し、前記電位の情報と前記論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認して、その結果を生成する論理接続検証部と、前記論理接続検証部において抽出した前記素子及び前記素子間の接続の情報と前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいて、作成した前記レイアウトデータが前記半導体集積回路の仕様情報から抽出したデザインルールに違反しているか否かを検証して、その検証結果を生成するレイアウトデータ検証部と、前記レイアウトデータ作成部により作成したレイアウトデータを出力するデータ出力部と、を具備することを特徴としている。
本発明の一実施形態に係る半導体集積回路のレイアウト作成装置は、半導体集積回路の仕様情報に基づいて論理回路図を設計する論理回路図設計部と、設計した前記論理回路図に基づいて多層構造の半導体集積回路の層毎にレイアウトデータを作成するレイアウトデータ作成部と、作成した前記層毎のレイアウトデータから素子及び素子間の接続の情報を抽出し、前記論理回路図の情報と抽出した前記素子の情報及び前記素子間の接続の情報とが一致するか否かを検証し、さらに前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報を前記論理回路図の情報に基づいて抽出し、前記電位の情報と前記論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認して、その結果を生成する論理接続検証部と、前記論理接続検証部において抽出した前記素子及び前記素子間の接続の情報と前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいて、作成した前記層毎のレイアウトデータが前記半導体集積回路の仕様情報から抽出したデザインルールに違反しているか否かを検証して、その検証結果を生成するレイアウトデータ検証部と、前記層毎のレイアウトデータのうち異なる層のレイアウトデータ間の前記素子の位置及び前記素子間の接続位置を比較して、前記素子の位置及び前記素子間の接続位置の位置ずれを検証して、その検証結果を生成する層間レイアウト検証部と、前記レイアウトデータ作成部により作成したレイアウトデータを出力するデータ出力部と、を具備することを特徴としている。
本発明の一実施形態によれば、LVSの検証を実行する過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される接続の情報とに基づいてDRCを実行することにより、レイアウトデータについてデザインルールの許容最小寸法値を満足するか否かを検証するだけでなく、許容最小寸法値よりもより厳しいデザインルールが要求される場合にそのデザインルールを満足するか否かについても検証することができる。これにより、レイアウトチェックで検出されるエラーの中から擬似的エラーを自動的に排除することが可能となる。そのため、作成するレイアウトデータの信頼性を向上することができる。したがって、レイアウトデータの作成作業が効率化し、製品開発期間の短縮化及び製品開発コストの低減を実現できる。
(本発明に至る経緯)
以下、本発明に至る経緯について、図面を用いて説明する。
図1(A)は回路図の一部を構成するMOSトランジスタ100のレイアウトの一例の断面図であり、図1(B)はその回路図例である。活性領域101、ゲート配線102、ワード配線103、及びコンタクト104とから構成されるMOSトランジスタ100について、ゲート配線102は固定電位VDDに接続し、ワード配線103aは通常の信号であるSignalAに接続し、そしてワード配線103bは電源電位GNDに接続する。コンタクト104a及びコンタクト104bとゲート配線102との間隔値は、それぞれS1、S2であり、また、コンタクト104c及びコンタクト104dとゲート配線102との間隔値は、それぞれS3、S4である。デザインルールで定めるS1乃至S4の間隔値はS1=S2、S2<S3、S3=S4の関係にあり、且つS1及びS2は、デザインルールで定めるコンタクトとゲート配線との間の許容最小寸法間隔値である。ここで、デザインルールとは、具体的には、レイヤ(層)の定義をはじめ、素子層、拡散層、金属層やコンタクト等の幅や間隔、異なる層間の重なり等の許容最小寸法等を定めたものをいう。
また、図2(A)は回路図の一部を構成するMOSトランジスタ200のレイアウトの一例の断面図であり、図2(B)はその回路図例である。活性領域201、ゲート配線202、ワード配線203、及びコンタクト204とから構成されるMOSトランジスタ200について、ゲート配線202は固定電位VDDに接続し、ワード配線203aは回路内部で作られる特殊な信号であるSignalBに接続し、ワード配線203bは電源電位GNDに接続する。コンタクト204a及びコンタクト204bとゲート配線202との間隔値は、それぞれS5、S6であり、また、コンタクト204c及びコンタクト204dとゲート配線202との間隔値は、それぞれS7、S8である。デザインルールで定めるS5乃至S8の間隔値はS5=S6、S6>S7、S7=S8の関係にあり、且つS7及びS8はデザインルールで定めるコンタクトとゲート配線との間の許容最小寸法間隔値である。また、ワード配線203a、203bの線幅はW1>W2であり、W2が許容最小寸法値である。
また、図3は、回路図の一部を構成するワード配線のレイアウトの一例を抜き出して示した断面図であり、配線L1は通常の信号であるSignalCに接続し、配線L2は電源電位GNDに接続する。また、デザインルールで定める配線L1の線幅値W3と配線L2の線幅値W4とはW4>W3の関係にある。また、デザインルールで定める配線L2と配線L1との間隔値S9と配線L1同士の間隔値S10とはS9>S10の関係にあり、S10はデザインルールで定める配線間の許容最小寸法間隔値である。
ここで、一般的な半導体集積回路のレイアウトデータ作成方法のフローチャートの一例を図14に示す。
まず、設計者が半導体集積回路の仕様を決定する(ステップS101)。
次に、ステップS101において決定した仕様の情報に基づいて論理回路図を設計し(ステップS102)、この論理回路図の情報に基づいてレイアウトデータを作成する(ステップS103)。
次に、作成したレイアウトデータについて、LVS及びDRCによる検証を実行する。LVS及びDRCは各々独立した検証ツールであり、二つの検証を同時に平行して実行することも可能であり、また、一方の検証が終了した後に他方の検証を実行することも可能である。ここでは、便宜上、ステップS104〜ステップS105のLVSによる検証について説明した後に、ステップS106〜ステップ107のDRCによる検証について説明する。
ステップS104においてLVSを実行し、レイアウトデータからゲートレベルの接続情報を復元し、さらにゲートレベルの接続情報をトランジスタレベルの接続情報へ変換した上で、このトランジスタレベルの接続情報と論理回路図の情報とが一致するか否か、さらに素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認する。
例えば、これを図1(B)を用いて説明すると、レイアウトデータから、MOSトランジスタ100の接続情報、すなわち、図1(B)に示すとおりゲート配線102が固定電位VDDに接続しているという情報、ワード配線103aが通常の信号であるSignalAに接続しているという情報、そしてワード配線103bが電源電位GNDに接続しているという情報を抽出した上で、この接続情報と論理回路図の情報とが一致しているか否かをLVSで検証する。
ステップS104のLVSにおいてこのような検証を行い、トランジスタの接続情報と論理回路図の情報とが完全に一致する場合、及び素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが完全に一致する場合には、レイアウトデータにエラー箇所が存在しないと判定し(ステップS105)、この判定結果をレポートする。
一方、ステップS104による検証の結果、トランジスタの接続情報と論理回路図の情報とが完全に一致しない場合又は素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが完全に一致しない場合には、レイアウトデータにエラー箇所が存在すると判定し(ステップS105)、エラー箇所をレポートする(ステップS108)。
次に、LVSによる検証の結果、エラーとレポートされた箇所について、レイアウトデータに修正を加え(ステップS109)、この修正を加えたレイアウトデータについて、再度ステップS104〜ステップS105のLVSによる検証を実行する。ステップS104〜ステップS105の検証及びこれに続くステップS108〜ステップS109の修正作業は、ステップS105においてエラー箇所を検出しなくなるまで反復して実行する。
次に、ステップS106〜ステップS107のDRCによる検証について説明する。
ステップS106においてDRCを実行し、ステップS103において作成したレイアウトデータから配線の幅及び間隔(ライン・アンド・スペース)等の情報を二次元の図形として抽出した上で、この図形情報がステップS101の半導体集積回路の仕様情報から抽出するデザインルールに違反していないか否かを、予め設定する一定の検証基準値に基づいて検証する。
例えば、これを図1(A)を用いて説明すると、ワード配線103aとコンタクト104aとの間隔値S1、ワード配線103bとコンタクト104cとの間の間隔値S3等が、デザインルールで定める許容最小寸法値を満足するか否かをDRCで検証する。
DRCにおいてこのような検証を行い、レイアウトデータから抽出した図形情報おける全ての配線の幅及び間隔(ライン・アンド・スペース)等の値がデザインルールで定めた許容最小寸法値を満足する場合は、デザインルールに違反したエラー箇所がレイアウトデータに存在しないと判定し(ステップS107)、この判定結果をレポートする。
一方、レイアウトデータから抽出した図形情報における各々の配線の幅及び間隔(ライン・アンド・スペース)等の値の中にデザインルールで定めた許容最小寸法値を満足しないものが存在した場合は、デザインルールに違反したエラー箇所がレイアウトデータに存在すると判定し(ステップS107)、エラー箇所をレポートする(ステップS108)。
次に、DRCによる検証の結果、エラーとレポートされた箇所について、レイアウトデータに修正を加え(ステップS109)、この修正を加えたレイアウトデータについて、再度ステップS106〜ステップS107のDRCによる検証を実行する。ステップS106〜ステップS107の検証及びこれに続くステップS108〜ステップS109の修正作業は、ステップS107においてエラー箇所を検出しなくなるまで反復して実行する。
上記ステップS104〜ステップS105のLVSによる検証及びステップS106〜ステップS107のDRCによる検証双方においてエラー箇所を検出しなかった場合は、レイアウトデータが完成したと判定し(ステップS110)、完成したレイアウトデータを出力する(ステップS111)。
以上が、一般的なレイアウトデータの作成方法であるが、半導体集積回路の微細化が進む状況下にあって、上記のようなDRCを実行してデザインルールの許容最小寸法値を保証するだけでは、完成したレイアウトデータの信頼性を維持するのが不十分となってきている。
すなわち、微細化が進む半導体集積回路においては、例えば絶縁破壊によるショート等の不良を防止するためには、許容最小寸法値だけでなく、例えば図3の配線L2のように、電源電位GNDに接続する配線については通常の信号に接続する配線L1よりも線幅を太くしたり(W4>W3)、電源電位GNDに接続する配線L2と通常の信号に接続する配線L1との間の間隔値S9については、配線L1同士の間隔値S10よりもより広めの間隔を確保する(S9>S10)ことが要請される。このようなノードについてのデザインルールについても検証するためには、S9の値を基準としてDRCを実行することとなるが、これではS9よりも小さな値であるS10はデザインルールの許容最小寸法値を満足しているにもかかわらず、DRCがエラーと判定してしまう。このような許容最小寸法値を満足しているにもかかわらず、許容最小寸法値よりもより厳しいデザインルールを満足していないためにDRCがエラーと判定する場合を擬似的エラーという。
S10が擬似的エラーであるか、それともS10よりも小さな値である場合のような、そもそもデザインルールの許容最小寸法値を満足しない真性なエラーであるかの判定は、逐一レイアウトデータを確認しながら目視確認するという人的作業に頼らざるを得ない。そのため、作業に多大な時間と労力を費やしたにもかかわらず、人為的なミスにより真性なエラーが見逃される場合がある。
かかる擬似的エラーを検証結果から排除し、作成するレイアウトデータの信頼性を向上するためには、抽出する図形がいかなるノードであるかを識別した上で、許容最小寸法値及び許容最小寸法値よりもより厳しいデザインルール双方についての検証をDRCで実行できることが望ましい。
ところが、これまでのDRCは、レイアウトデータを純粋に図形として捉えて検証するだけであり、レイアウトデータがいかなるノードであるかについては識別しない。
そこで、本発明者は、LVSを実行する過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報等の情報に基づいてDRCを実行することで、レイアウトデータにノード識別レイヤー等がなくても、論理回路図のノード名でノードを識別することができることを見出した。
以下、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路のレイアウト作成装置及びレイアウト作成方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態においては、本発明の一実施形態に係る半導体集積回路のレイアウト作成装置及びレイアウト作成方法の例を示しており、本発明の一実施形態に係る半導体装置のレイアウト作成装置及びレイアウト作成方法は、それら実施形態に限定されるわけではない。
(実施形態1)
図4は、本発明の実施形態1に係る半導体集積回路のレイアウト作成装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態1に係るレイアウトデータ作成装置20は、図4に示すとおり、半導体集積回路の仕様情報10に基づいて論理回路図を設計する論理回路図設計部30と、論理回路図設計部30により設計された論理回路図の情報に基づいてレイアウトデータを作成するレイアウトデータ作成部40と、レイアウトデータ検証部50と、データ出力部80と、を備える。
また、レイアウトデータ検証部50は、論理接続検証部60及びレイアウトデータ検証部70を備える。
本実施形態1に係る半導体集積回路のレイアウト作成装置20において、論理回路図作成部30、レイアウトデータ作成部40、論理接続検証部60、レイアウトデータ検証部70、及びデータ出力部80におけるデータの流れを図5で示している。
なお、本発明の実施形態1に係る半導体集積回路のレイアウト作成装置20の構成及びデータの流れを、図5に示すとおり、論理接続検証部60は、素子接続抽出部62、論理接続復元部64、論理接続変換部66、論理接続検証部68からなるものとし、また、レイアウトデータ検証部70はレイアウトデータ認識部72及びレイアウトデータ検証部74からなるものとすることも可能である。いずれにせよ本発明の実施形態1に係る半導体集積回路レイアウト作成装置20における構成及びデータの流れは図4及び図5で示すものに限定されるものではない。
次に、本発明の実施形態1に係る半導体集積回路レイアウト作成装置20の動作フローについて、図面を参照して詳細に説明する。図6は、本発明の実施形態1に係るレイアウトデータ作成方法の処理の一例を示すフローチャートである。
図6で示すとおり、まず、設計者が半導体集積回路の仕様を決定する(半導体集積回路仕様情報10、ステップS101)。
次に、設計者が、論理回路図設計部30を用いて半導体集積回路仕様情報10に基づいて論理回路図を設計する(ステップS102)。
次に、ステップS102において設計された論理回路図に基づいて、レイアウトデータ作成部40がレイアウトデータを作成する(ステップS103)。
次に、論理接続検証部60が、LVSを実行し、レイアウトデータからゲートレベルの接続情報を復元し、さらにゲートレベルの接続情報をトランジスタレベルの接続情報へ変換した上で、このトランジスタレベルの接続情報と論理回路図の情報とが一致するか否か、さらに素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認する(ステップS104)。
例えば、これを図2(A)を用いて説明すると、レイアウトデータからMOSトランジスタ200の接続情報、すなわち、図2(A)に示すとおりゲート配線202が固定電位VDDに接続しているという情報、ワード配線203aが回路内部で作られる特殊な信号であるSignalBに接続しているという情報、そしてワード配線203bが電源電位GNDに接続しているという情報を抽出した上で、この接続情報と論理回路図の情報とが一致しているか否かをLVSで検証する。
ステップS104のLVSによる検証の結果、トランジスタの接続情報と論理回路図の情報及び素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが完全に一致する場合には、論理接続検証部60がレイアウトデータにエラー箇所が存在しないと判定し(ステップS105)、この判定結果をレポートし、レイアウトデータ検証部70が後記ステップS106以降の検証処理を実行する。
一方、ステップS104のLVSによる検証の結果、トランジスタの接続情報と論理回路図の情報とが完全に一致しない場合又は素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが完全に一致しない場合には、論理接続検証部60がレイアウトデータにエラー箇所が存在すると判定し(ステップS105)、レイアウトデータ作成部40にエラー箇所をレポートする(ステップS108)。
次に、LVSによる検証の結果、論理接続検証部60によりエラーとレポートされた箇所について、レイアウトデータ作成部40がレイアウトデータに修正を加え(ステップS109)、この修正を加えたレイアウトデータについて、論理接続検証部60が再度ステップS104〜ステップS105のLVSによる検証を実行する。ステップS104〜ステップS105の検証及びこれに続くステップS108〜ステップS109の修正作業は、ステップS105においてエラー箇所を検出しなくなるまで、レイアウトデータ作成部40及び論理接続検証部60が反復して実行する。
以上のLVSによる検証処理に続き、レイアウトデータ検証部70がDRCを実行する。
まず、レイアウトデータ検証部70が、ステップS103において作成したレイアウトデータから配線の幅及び間隔(ライン・アンド・スペース)等の情報を二次元の図形として抽出した上で、この図形情報がいかなるノードであるかをLVSを実行する過程で抽出したノードの情報に基づいて識別する。
例えば、これを図2を用いて説明すると、レイアウトデータ検証部70が、図2(A)に示すような図形の情報をレイアウトデータから抽出する。これだけでは単なる二次元の情報であり、この図形がいかなるノードであるかについては分からない。そこで、LVSを実行する過程で論理接続検証部60が抽出した図2(B)のようなノードの情報に基づいて、抽出した上記図形情報がいかなるノードであるかを識別する。これにより、202の図形がゲート配線であること、203a及び203bの図形がワード配線であることを識別できる。
このノードの内容を識別した図形情報が、レイアウトデータ検証部70が、ステップS101の半導体集積回路の仕様情報10から抽出するデザインルールに違反する否かを検証する(ステップS106)。
すなわち、本発明の実施形態1に係るDRCにおいては、デザインルールの許容最小寸法値(S7、W2)を満足しているか否かを検証することに加え、例えば、回路内部で作られる特殊な信号に接続しているゲート配線203aについては、絶縁破壊によるショート等の不良が発生するために、電源電位GNDに接続するワード配線203bの場合よりもゲート配線202との間隔値を広くしていること(S5>S7)、また、回路内部で作られる特殊な信号に接続されるゲート配線203aの線幅が電源電位GNDに接続されるワード配線203bの線幅よりも太くなっているか(W1>W2)等についての許容最小寸法値を予めデザインルールで定めておき、図形情報がこのデザインルールに違反するか否かを検証する。
DRCにおいてこのような検証を行い、レイアウトデータから抽出した図形情報における全ての配線の幅及び間隔(ライン・アンド・スペース)等の値がデザインルールで定めた許容最小寸法値を満足する場合は、レイアウトデータ検証部70は、デザインルールに違反したエラー箇所がレイアウトデータに存在しないと判定し(ステップS107)、レイアウトデータ作成部40にこの判定結果をレポートする。
ステップS107においてレイアウトデータ検証部70がレイアウトデータから抽出した図形情報にエラー箇所がないと判定した場合は、レイアウトデータ作成部40はレイアウトデータが完成したと判定し(ステップS110)、完成したレイアウトデータをデータ出力部80に与える。このデータ出力部80は、表示装置又はプリンタで構成され、完成したレイアウトデータを表示装置に表示し又はプリントアウトして、上記判定結果を出力する(ステップS111)。
一方、DRCによる検証の結果、レイアウトデータから抽出した図形情報おける各々の配線の幅及び間隔(ライン・アンド・スペース)等の値の中にデザインルールで定めた許容最小寸法値を満足しないものが存在した場合は、レイアウトデータ作成部70は、デザインルールに違反したエラー箇所がレイアウトデータに存在すると判定し(ステップS107)、レイアウトデータ作成部40にエラー箇所をレポートする(ステップS108)。
次に、DRCによる検証の結果、レイアウトデータ検証部70がエラーとレポートした箇所について、レイアウトデータ作成部40がレイアウトデータに修正を加え(ステップS109)、この修正を加えたレイアウトデータについて、レイアウトデータ検証部70が再度ステップS106〜ステップS107のDRCによる検証を実行する。ステップS106〜ステップS107の検証及びこれに続くステップS108〜ステップS109の修正作業は、ステップS107においてエラー箇所を検出しなくなるまで、レイアウトデータ作成部40及びレイアウトデータ検証部70が反復して実行する。
以上に説明したとおり、本発明の実施形態1によれば、LVSの検証を実行する過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいてDRCを実行することにより、レイアウトデータについてデザインルールの許容最小寸法値を満足するか否かを検証するだけでなく、許容最小寸法値よりもより厳しいデザインルールが要求される場合にそのデザインルールを満足するか否かについても検証することができる。これにより、レイアウトチェックで検出されるエラーの中から擬似的エラーを自動的に排除することが可能となる。また、後述する実施形態3と異なり、DRCの実行が一度で済むため、レイアウトチェックに要する時間を短縮することができる。これにより、作成するレイアウトデータの信頼性を向上することができる。したがって、レイアウトデータの作成作業が効率化し、製品開発期間の短縮化及び製品開発コストの低減を実現できる。
(実施形態2)
上述の実施形態1においてノード情報を抽出する手段としてLVSの検証を実行したが、本実施形態2においてはノード情報を抽出する手段としてLVSの検証の他に回路シミュレーションを実行する。
図7(A)は回路図の一部を構成するMOSトランジスタ300のレイアウトの一例の断面図であり、図7(B)はその回路図例である。活性領域301、ゲート配線302、ワード配線303、及びコンタクト304とから構成されるMOSトランジスタ300について、ゲート配線302a及び302bは固定電位VDDに接続し、ワード配線303aは通常の信号であるSignalDに接続し、そしてワード配線303bは電源電位GNDに接続する。ゲート配線同士の間隔値はS11であり、これがデザインルールの許容最小寸法値である。また、配線同士の中間領域にあるN1は、回路が動作していない時は電位が不定の状態にあるが、回路が動作した時に通常の信号SignalDと同等の信号レベルになるノード(以下、「中間ノード」という)である。
図8(A)は回路図の一部を構成するMOSトランジスタ400のレイアウトの一例の断面図であり、図8(B)はその回路図例である。活性領域401、ゲート配線402、ワード配線403、及びコンタクト404とから構成されるMOSトランジスタ400について、ゲート配線402a及び402bは固定電位VDDに接続し、ワード配線403aは回路内部で作られる特殊な信号であるSignalEに接続し、そしてワード配線403bは電源電位GNDに接続する。ゲート配線同士の間隔値はS12であり、図7のS11とはS11<S12の関係にある。また、N2は、N1と同様の中間ノードである。
N1及びN2のような中間ノードは、回路が動作していない時には電位が不定状態にあるため、LVSを実行する過程でN1及びN2のような中間ノードの情報を抽出することは困難である。そのため、中間ノードのような回路を動作してはじめて接続する電位が定まるノードについては、逐一レイアウトデータを確認しながら目視確認するという人的作業に頼らざるを得ない。人為的なミスによりエラーが見逃され、これにより絶縁破壊によるショート等の不良が発生する可能性があることは上述したとおりである。そのため、中間ノードについてのエラーをも予め排除したレイアウトデータを作成する必要がある。
そこで、本発明者は、中間ノードについては回路シミュレーションを実行してノードの情報を抽出し、これとLVSを実行する過程で抽出したノードの情報に基づいてDRCを実行することで、より詳細なレイアウトデータの検証が可能となることを見出した。
また、回路シミュレーションを実行する過程で、回路の動作に不具合があるか否かを検証するため、論理回路そのものの設計ミスを発見し修正できる。
このように本実施形態2においては、ノードの情報を抽出する方法としてLVSに加え回路シミュレーションを実行する。
本発明の実施形態2に係るレイアウト作成装置の構成は、上記図4に示したものと同様であるため、その図示及び構成説明は省略する。
また、図9は、本発明の実施形態2に係るレイアウトデータ作成方法の処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態2と実施形態1とは、ステップS104〜ステップS106の動作が相違するのみで、その他の動作は同様である。そのため、以下では、ステップS104〜ステップS106の動作を説明する。
ステップS104において、論理接続検証部60がLVSを実行し、レイアウトデータからゲートレベルの接続情報を復元し、さらにゲートレベルの接続情報をトランジスタレベルの接続情報へ変換した上で、このトランジスタレベルの接続情報と論理回路図の情報とが一致するか否かを検証し、さらに各ノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認する。なお、LVSの検証内容は実施形態1のステップS104と同様であり、また、LVSの判定結果に基づきなされるステップS108以降の動作は実施形態1と同様であるため、これらについては説明を省略する。
また、論理接続検証部60は、回路シミュレーションを実行して回路を動作させ(ステップS104)、回路の動作に不具合が発生するか否かを検証する(ステップS105)。また、回路を動作させることで中間ノードN1、N2の電位が定まり、中間ノードN1、N2がいかなる電位に接続するかを抽出することが可能となる。
ステップS105において、回路の動作に不具合が発生しない場合には、論理接続検証部60が、論理回路図にエラー箇所が存在しないと判定し、この判定結果を論理回路図設計部30に与える。
ステップS105において、回路の動作に不具合が発生した場合には、論理接続検証部60が、論理回路図にエラー箇所が存在すると判定し、この判定結果を論理回路図設計部30に与える(ステップS108)。
次に、論理接続検証部60がレポートしたエラー箇所について、論理回路図設計部30が論理回路図に修正を加える。この修正した論理回路図に基づいて、レイアウトデータ作成部40がレイアウトデータに修正を加える(ステップS109)。
次に、ステップS109において修正を加えた論理回路図及びレイアウトデータについて、論理接続検証部60が、再度ステップS104以降の検証を実行する。この検証処理は、ステップS105においてエラー箇所を検出しなくなるまで論理接続検証部60及びレイアウトデータ作成部40が反復して実行する。ステップS105においてエラー箇所を検出しなくなった場合は、ステップS106以降の検証処理を実行する。
以上のLVS及び回路シミュレーションによる検証処理に続き、レイアウトデータ検証部70がDRCを実行する。
ステップS106において、レイアウトデータ検証部70が、ステップS103において作成したレイアウトデータから配線の幅及び間隔(ライン・アンド・スペース)等の情報を二次元の図形として抽出した上で、この図形情報がいかなるノードであるかをステップS104〜ステップS105の過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報に基づいて識別する。本実施形態2のDRCにおいては、中間ノードN1、N2の内容をも識別した図形情報について、レイアウトデータ検証部70がステップS101の半導体集積回路の仕様情報10から抽出するデザインルールに違反している否かを検証する(ステップS106)。なお、中間ノードN1、N2の情報に基づいた図形の識別方法等については、実施形態1のステップS106と同様であるため、本実施形態2においては説明を省略する。
以上に説明したとおり、本発明の実施形態2によれば、LVSの検証を実行する過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいてDRCを実行することにより、レイアウトデータについてデザインルールの許容最小寸法値を満足するか否かを検証するだけでなく、許容最小寸法値よりもより厳しいデザインルールが要求される場合にそのデザインルールを満足するか否かについても検証することができる。これにより、レイアウトチェックで検出されるエラーの中から擬似的エラーを自動的に排除することが可能となる。また、後述する実施形態4と異なり、DRCの実行が一度で済むため、レイアウトチェックに要する時間を短縮することができ、これにより、作成するレイアウトデータの信頼性を向上することができる。したがって、レイアウトデータの作成作業が効率化し、製品開発期間の短縮化及び製品開発コストの低減を実現できる。また、回路シミュレーションを実行することで、レイアウトデータ作成の前提となる論理回路図についても設計ミスを発見し修正することが可能となる。
(実施形態3)
本実施形態3においては、まずDRCを実行してレイアウトデータがデザインルールの許容最小寸法値を満たすか否かについて検証した後にLVSを実行し、さらにLVSを実行する過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいてDRCを実行してノードについてのデザインルールを満足するか否かの検証を行う。
本発明の実施形態3に係るレイアウト作成装置の構成、上記図4に示したものと同様であるため、その図示及び構成説明は省略する。
また、図10は、本発明の実施形態3に係るレイアウトデータ作成方法の処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態3と実施形態1とは、ステップS104及びステップS108のDRCの内容を除き、その他の動作は同様である。そのため、以下では、ステップS104及びステップS108の動作について説明する。
ステップS104において、レイアウトデータ検証部70がDRCを実行し、ステップS103において作成したレイアウトデータから配線の幅及び間隔(ライン・アンド・スペース)等の情報を二次元の図形として抽出し、ステップS101の半導体集積回路の仕様情報から抽出するデザインルールに違反しているか否かを検証する。DRCの判定結果に基づきなされるステップS110以降の動作は実施形態1のステップS108以降の動作と同様であるため、これらについては説明を省略する。
ステップS104のDRCは、LVSよりも前に実行するため、LVSにより抽出するノードの情報に基づいて図形情報を識別することができない。そのため、ステップS104のDRCはノードについてのデザインルールについては検証しない。したがって、ステップS104でDRCを実行してエラーでないと判定されるレイアウトデータの中には、最小許容寸法値を満足しているがノードのデザインルールを満足しない箇所が含まれることがある。しかし、この擬似的エラーについては、ステップS106〜ステップS107においてLVSを実行する過程で抽出するノードの情報に基づいてステップS108のDRCがノードについてのデザインルールについて検証を行うことにより、最終的にレイアウトデータからノードについてのデザインルールを満足していない箇所を取り除くことができる。
ステップS108のDRCの動作は、上記実施形態1のステップS106の動作と同様であるため、本実施形態3においては説明を省略する。
以上に説明したとおり、LVSの検証を実行する過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいてDRCを実行することにより、レイアウトデータについてデザインルールの許容最小寸法値を満足するか否かを検証するだけでなく、許容最小寸法値よりもより厳しいデザインルールが要求される場合にそのデザインルールを満足するか否かについても検証することができる。これにより、レイアウトチェックで検出されるエラーの中から擬似的エラーを自動的に排除することが可能となる。これにより、作成するレイアウトデータの信頼性を向上することができる。したがって、レイアウトデータの作成作業が効率化し、製品開発期間の短縮化及び製品開発コストの低減を実現できる。
(実施形態4)
上述の実施形態3においてノード情報を抽出する手段としてLVSの検証を実行したが、本実施形態4においては素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とを抽出する手段としてLVSの検証の他に回路シミュレーションを実行する。
本発明の実施形態4に係るレイアウト作成装置の構成は、上記図4に示したものと同様であるため、その図示及び構成説明は省略する。
また、図11は、本発明の実施形態4に係るレイアウトデータ作成方法の処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態4と実施形態3とは、ステップS106〜ステップS107の動作が相違するのみで、その他の動作は同様である。そのため、以下では、ステップS106〜ステップS107の動作を説明する。
ステップS106において、論理接続検証部60がLVSを実行し、レイアウトデータからゲートレベルの接続情報を復元し、さらにゲートレベルの接続情報をトランジスタレベルの接続情報へ変換した上で、このトランジスタレベルの接続情報と論理回路図の情報とが一致するか否か、さらに各ノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認する。なお、LVSの検証内容は、実施形態1のステップS104と同様であるため、本実施形態4においては説明を省略する。また、LVSの判定結果に基づきなされるステップS110以降の動作は実施形態1のステップS108以降の動作と同様であるため、これについても説明を省略する。
また、論理接続検証部60は、回路シミュレーションを実行して回路を動作させ(ステップS106)、回路の動作に不具合が発生するか否かを検証する(ステップS107)。また、その過程で中間ノードを抽出する。なお、回路シミュレーションに係るステップS107以降の動作は実施形態2のステップS105以降の動作と同様であるため、本実施形態4においては説明を省略する。
以上に説明したとおり、本発明の実施形態4によれば、LVSの検証を実行する過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいてDRCを実行することにより、レイアウトデータについてデザインルールの許容最小寸法値を満足するか否かを検証するだけでなく、許容最小寸法値よりもより厳しいデザインルールが要求される場合にそのデザインルールを満足するか否かについても検証することができる。これにより、レイアウトチェックで検出されるエラーの中から擬似的エラーを自動的に排除することが可能となる。これにより、作成するレイアウトデータの信頼性を向上することができる。したがって、レイアウトデータの作成作業が効率化し、製品開発期間の短縮化及び製品開発コストの低減を実現できる。また、回路シミュレーションを実行することで、レイアウトデータ作成の前提となる論理回路図についても設計ミスを発見し修正することが可能となる。
(実施形態5)
本実施形態5においては、レイアウトデータのうちノードに依存するものについて検証を実行する。DRCを実行した後にLVSを実行し、さらにLVSを実行する過程で抽出したノード情報に基づいてDRCを実行する。また、本実施形態5は、ステップS104のDRC及びステップS105のLVSで検出するエラーについて修正処理を加えず、ステップS106〜ステップS107のDRCによって検出するエラーについて修正を加える。
本発明の実施形態5に係るレイアウト作成装置の構成は、上記図4に示したものと同様であるため、その図示及び構成説明は省略する。
また、図12は、本発明の実施形態5に係るレイアウトデータ作成方法の処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態5においては、ステップS104〜ステップS107について説明する。
ステップS104において、レイアウトデータ検証部70が、ステップS103において作成したレイアウトデータからノードに依存するレイアウトデータの情報を二次元の図形として抽出する。さらに、ステップS101の半導体集積回路の仕様情報からノードに依存するデザインルールを抽出し、図形情報がデザインルールに違反しているか否かを検証する。本実施形態5のステップS104のDRCの動作は実施形態3のステップS104の動作と同様であるため、本実施形態5においては説明を省略する。なお、本実施形態5のステップS104のDRCにより、エラーと判定されないものの中には、許容最小寸法値を満足するがノードについてのデザインルールを満足しないものが含まれることも実施形態3のステップS104と同様である。
次に、論理接続検証部60が、LVSを実行し、レイアウトデータからゲートレベルの接続情報を復元し、さらにゲートレベルの接続情報をトランジスタレベルの接続情報へ変換した上で、このトランジスタレベルの接続情報と論理回路図の情報とが一致するか否か、さらに素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認する(ステップS105)。本実施形態5のLVSにおいては、レイアウトデータ作成部40は実施形態1のようなステップS108以降の動作を実行せず、レイアウトデータ検証部70がステップS106の動作を実行する。なお、ステップS105におけるLVSの動作内容は、実施形態1のステップS104の動作と同様であるため、本実施形態5においては説明を省略する。
次に、レイアウトデータ検証部70がDRCを実行し、ステップS105のLVSを実行する過程で抽出した抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいて、ステップS104において抽出した図形情報を識別する。ステップS106のDRCのその他の動作内容は、実施形態1のステップS106の動作と同様であるため、本実施形態5においては説明を省略する。
ステップS104のDRCは、LVSよりも前に実行するため、LVSにより抽出する抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいて図形情報を識別することができない。そのため、ステップS104のDRCはノードについてのデザインルールについては検証しない。したがって、ステップS104でDRCを実行してエラーでないと判定されるレイアウトデータの中には、最小許容寸法値を満足しているがノードのデザインルールを満足しない箇所が含まれることがある。しかし、この擬似的エラーについては、ステップS105においてLVSを実行する過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいてステップS106のDRCがノードについてのデザインルールについて検証を行うことにより、最終的にレイアウトデータからノードについてのデザインルールを満足していない箇所を取り除くことができる。
以上に説明したとおり、本発明の実施形態5によれば、レイアウトデータの部分的な検証を実行することが可能となり、またレイアウトチェックに要する時間を少なくすることができる。また、本実施形態5においても、LVSの検証を実行する過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいてDRCを実行することにより、レイアウトデータについてデザインルールの許容最小寸法値を満足するか否かを検証するだけでなく、許容最小寸法値よりもより厳しいデザインルールが要求される場合にそのデザインルールを満足するか否かについても検証することができる。これにより、レイアウトチェックで検出されるエラーの中から擬似的エラーを自動的に排除することが可能となる。これにより、作成するレイアウトデータの信頼性を向上することができる。したがって、レイアウトデータの作成作業が効率化し、製品開発期間の短縮化及び製品開発コストの低減を実現できる。
(実施形態6)
本実施形態6においては、ノード情報を抽出する手段としてLVSの検証の他に回路シミュレーションを実行する。
本発明の実施形態6に係るレイアウトデータ作成装置の構成は、上記図4に示したものと同様であるため、その図示及び構成説明は省略する。
また、図13は、本発明の実施形態6に係るレイアウトデータ作成方法の処理の一例を示すフローチャートである。
本実施形態6と実施形態5とは、ステップS105の動作が相違するのみで、その他の動作は同様である。
また、ステップS105の動作は、実施形態2のステップS104の動作と同様であるため、本実施形態6においては説明を省略する。
以上に説明したとおり、本発明の実施形態6によれば、レイアウトデータの部分的な検証を実行することが可能となり、またレイアウトチェックに要する時間を少なくすることができる。また、本実施形態6においても、LVSの検証を実行する過程で抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいてDRCを実行することにより、レイアウトデータについてデザインルールの許容最小寸法値を満足するか否かを検証するだけでなく、許容最小寸法値よりもより厳しいデザインルールが要求される場合にそのデザインルールを満足するか否かについても検証することができる。これにより、レイアウトチェックで検出されるエラーの中から擬似的エラーを自動的に排除することが可能となる。これにより、作成するレイアウトデータの信頼性を向上することができる。したがって、レイアウトデータの作成作業が効率化し、製品開発期間の短縮化及び製品開発コストの低減を実現できる。また、回路シミュレーションを実行することで、レイアウトデータ作成の前提となる論理回路図についても設計ミスを発見し修正することが可能となる。
なお、上記実施形態1〜実施形態6の説明では、抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報とを抽出する手段としてLVS及び回路シミュレーションの場合を例に取ったが、ERCを用いても装置の構成及び動作は同様である。
また、本発明の一実施形態においては、回路図のうち特定のエリアを選択して、そのエリアに限定してレイアウトデータの検証を実行することも可能である。これにより、レイアウトデータを部分的に検証することが可能となり、また、レイアウトチェックに要する時間を少なくすることができる。
また、本発明の一実施形態においては、一つ又は複数のノードを選択してLVSを実行することも可能である。また、複数のノードを選択してLVSを実行する場合は、選択した各ノードについて順次又は同時に平行して検証を実行することが可能である。これにより、レイアウトデータを部分的に検証することが可能となり、また、レイアウトチェックに要する時間を少なくすることができる。
また、本発明の一実施形態において半導体集積回路の仕様情報から抽出するデザインルールは、抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報に依存しないデザインルールと、抽出した素子及び素子間の接続の情報と素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報に依存するデザインルールとに分けて抽出することができる。これにより、一つ又は複数の特定のデザインルールを選択してDRCを実行することも可能となる。これにより、レイアウトデータを部分的に検証することが可能となり、また、レイアウトチェックに要する時間を少なくすることができる。
また、本発明の一実施形態においては、一つ又は複数の特定のデザインルールを選択してDRCを実行することも可能である。また、複数のデザインルールを選択してDRCを実行する場合は、選択した各デザインルールについて順次又は同時に平行して検証を実行することが可能である。これにより、レイアウトデータを部分的に検証することが可能となり、また、レイアウトチェックに要する時間を少なくすることができる。
また、本発明の一実施形態によれば、レイアウトデータ作成部により作成するレイアウトデータは、論理回路図設計部により設計する論理回路図の情報に基づいて作成し、論理接続検証部及びレイアウトデータ検証部の検証により検出するエラーデータに基づいて修正することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト作成装置が提供される。これにより、作成されるレイアウトデータの信頼性を向上することが可能となる。
また、本発明の一実施形態によれば、作成したレイアウトデータから抽出した素子及び素子間の接続の情報と論理回路図の情報とが完全に一致しない場合、又は、素子のノード及び素子間の接続のノードに及び素子間の接続に入力される電位の情報と論理回路図の情報とが完全に一致しない場合は、レイアウトデータにエラーがあると判定することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト作成装置が提供される。これにより、作成されるレイアウトデータの信頼性を向上することが可能となる。
また、本発明の一実施形態によれば、作成したレイアウトデータが半導体集積回路の仕様情報に含まれるデザインルールに違反する場合は、レイアウトデータにエラーがあると判定することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト作成装置が提供される。これにより、作成されるレイアウトデータの信頼性を向上することが可能となる。
(実施形態7)
本実施形態7では、多層構造の半導体装置の製造において、層毎に作成するレイアウトデータに対してDRC及びLVSによるレイアウト検証処理を実行し、レイアウ検証後のレイアウトデータから層毎にマスク作成データを作成し、隣接する2つの層のマスク作成データに対してLVL(Layout Versus Layout)によるレイアウト検証処理を実行する。
図15は、本発明の実施形態7に係るレイアウトデータ作成装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態7に係るレイアウトデータ作成装置20は、図15に示すとおり、半導体集積回路の仕様情報10に基づいて論理回路図を設計する論理回路図設計部30と、論理回路図設計部30により設計された論理回路図の情報に基づいてレイアウトデータを作成するレイアウトデータ作成部40と、レイアウトデータ検証部50と、データ入出力部90と、を備える。また、レイアウトデータ作成装置20の外部には、レイアウトデータからフォトマスク製造用のマスク作成データを作成するマスク作成データ作成部100と、隣接する2つの層のマスク作成データ間のLVLを実行するLVL検証部(層間レイアウト検証部)110と、LVLを実行後の各層のマスク作成データに基づいて各層のフォトマスクを製造するフォトマスク製造装置120と、製造された各層のフォトマスクに基づいて半導体装置を製造する半導体装置製造装置130と、を備える。
LVL検証部110は、隣接する2つの層のマスク作成データ間のLVLを実行した際に、エラー箇所を抽出した場合は、そのエラー箇所レポートをデータ入出力部90に出力する。データ入出力部90は、レイアウトデータ作成部40から入力されるレイアウトデータをマスク作成データ作成部100に出力し、LVL検証部110から入力されるエラー箇所レポートをレイアウトデータ作成部40に出力する入出力処理を実行する。
次に、本実施形態7のレイアウトデータ作成装置20において実行されるレイアウトデータ作成処理について、図16に示すフローチャートと、図17及び図18に示すレイアウトの一例を参照して説明する。
まず、半導体集積回路仕様情報に基づいて半導体集積回路の仕様を決定し(ステップS201)、論理回路図設計部30は、この仕様に基づいて回路図を作成する(ステップS202)。次いで、レイアウトデータ作成部40は、作成された回路図を実際の多層構造Nのチップデータとして作成する為に、各層に対応するレイアウトデータN(但し、N=1,2,3,・・・,N−1,Nを含む)を作成する(ステップS203)。
この時、作成された多層構造の半導体集積回路のレイアウトの一例を図17に示す。図17は、半導体集積回路としてフラッシュメモリを適用した場合のメモリトランジスタ領域のレイアウトを示す平面図である。このメモリトランジスタ領域には、poly層11と、拡散層12と、を含む1層目のレイアウト(実線)と、配線層A13と、配線層B14と、コンタクト層15と、を含む2層目のレイアウト(実線及び点線)と、が含まれる。この場合、1層目のレイアウトに基づいて作成される1層目のマスク作成データ1と、2層目のレイアウトに基づいて作成される2層目のマスク作成データ2とを用いて、1層目の半導体集積回路と2層目の半導体集積回路が製造される。その後、1層目の半導体集積回路の上層に2層目の半導体集積回路が重ね合わされて、拡散層12の形成位置に配線層A13、配線層B14及びコンタクト層A15が接続される構成である。図17は、1層目のレイアウトに基づいてpoly層11と拡散層12までのレイアウトデータを完成させ、その上層に次に作成されるべき2層目のレイアウトデータのイメージを示している。
図18は、2層目のレイアウトに基づいて配線層A13と、配線層B14と、コンタクト層15までを完成させたレイアウトデータと、その下層に図17の1層目のレイアウトデータのイメージを示している。図17及び図18に示すように、多層構造の半導体集積回路を下の層のマスクから完成させていく場合、先に作成した下層のマスク作成データと、隣接する上層のマスク作成データを比較して、下層の位置が移動していないことを確認する必要がある。このため、本実施形態7では、後述するLVLによるレイアウト検証処理を図15のLVL検証部100において実行する。
図18に示す1層目と2層目の各レイアウトを重ね合わせた例では、1層目のレイアウトが図17に示した1層目のレイアウトとは異なる位置になっている。この場合、図17の1層目のレイアウトのままでは、2層目の配線層A13、配線層B14及びコンタクト層A15を接続することは不可能である。すなわち、1層目のレイアウト及び2層目のレイアウトは、各層内のレイアウトだけをDRC及びLVSでレイアウトチェックした場合は、エラー箇所が抽出されず、各層を重ね合わせた際に層間接続にエラー箇所が発生する可能性が有ることを示唆している。このため、本実施形態7では、隣接する各層のマスク作成データ間で後述するLVL処理を実行する必要がある。
次に、図16に戻り、ステップS204以下の処理について説明する。ステップS204において、レイアウトデータ検証部70は、まず、図17に示した1層目のレイアウトデータから素子及び配線に関わる図形を抽出し、各図形に対して1つ又は複数のデザインルールを選択してDRCを実行して、エラー箇所の有無を判定する。また、ステップS204において、論理接続検証部60が、LVSを実行し、図17に示した1層目のレイアウトデータからゲートレベルの接続情報を復元して、さらにゲートレベルの接続情報をトランジスタレベルの接続情報へ変換した上で、このトランジスタレベルの接続情報と論理回路図の情報とが一致するか否か、さらに素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認して、エラー箇所の有無を判定する。
ステップS204において、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方又は一方がエラー有りと判定した場合は、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方又は一方からエラー箇所レポートをレイアウトデータ作成部40に出力する(ステップS206)。この場合、レイアウトデータ作成部40は、エラー箇所レポートを確認してレイアウトデータを修正する(ステップS206)。以後、エラー箇所が無くなるまで、ステップS203〜ステップS206の処理を繰り返し実行する。
また、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方がエラー無しと判定した場合は、1層目のレイアウトの作成が完了し(ステップS207)、1層目のチップデータの作成が完成し(ステップS208)、1層目のチップデータをデータ入出力部90に出力する。1層目のチップデータは、データ入出力部90からマスク作成データ作成部100に出力される。マスク作成データ作成部100は、1層目のチップデータに基づいて1層目のマスク作成データ1を作成してLVL検証部110に出力する(ステップS209)。
LVL検証部110は、マスク作成データ1が入力されると、マスク作成データ1を保持し、1層目のマスク作成データ1かを判定する(N=1?)(ステップS210)。マスク作成データ1が1層目であると判定した場合は(ステップS210:Yes)、2層目のレイアウトデータ作成指示をデータ入出力部90に出力する。データ入出力部90は、2層目のレイアウトデータ作成指示をレイアウトデータ作成部40に出力する。以後、上記ステップS203〜ステップS209の処理を繰り返し実行して、2層目のレイアウトデータの作成処理、2層目のレイアウトデータのDRC、LVSのチェック処理、及びマスク作成データ2の作成処理を実行する。
次に、LVL検証部110は、マスク作成データ作成部100から2層目のマスク作成データ2が入力されると、マスク作成データ2を保持し、1層目のマスク作成データ1かを判定する(ステップS210)。マスク作成データ2が1層目でないと判定し(ステップS210:No)、ステップS211に移行する。
ステップS211において、LVL検証部110は、保持したマスク作成データ1(下層マスク)とマスク作成データ2(上層マスク)のLVL比較処理を実行する。このLVL比較処理では、マスク作成データ1とマスク作成データ2の差分を出力し、この差分からマスク作成データ1の位置が移動していないか否かを検証し、エラー箇所の有無を判定する。LVL検証部110がエラー有りと判定した場合は、エラー箇所レポートをデータ入出力部90に出力する(ステップS205)。このエラー箇所レポートは、データ入出力部90からマスク作成データ作成部100に出力される。この場合、レイアウトデータ作成部40は、エラー箇所レポートを確認してレイアウトデータを修正する(ステップS206)。以後、エラー箇所が無くなるまで、ステップS203〜ステップS211の処理を繰り返し実行する。したがって、LVL比較処理により下層のマスク作成データ1にエラー箇所が有ることが判定された場合、上層のマスク作成データ2との相対位置が適合するようにレイアウトデータを修正することが可能になる。すなわち、図18に示した1層目のレイアウトデータの拡散層12の位置を、2層目のレイアウトデータの配線層A13、配線層B14及びコンタクト層15の位置と合うように修正することが可能になる。
また、LVL検証部110は、エラー無しと判定した場合は(ステップS211:エラー無)、全ての層のマスク作成データに対するLVL比較処理が終了したか否かを確認する(ステップS212)。全ての層のマスク作成データに対するLVL比較処理が終了していない場合は(ステップS212:No)、次の層のレイアウトデータ作成指示をデータ入出力部90に出力する。このレイアウトデータ作成指示は、データ入出力部90からレイアウトデータ作成部40に出力される。この場合、上記ステップS203〜ステップS211の処理を再度実行する。また、LVL検証部110は、全ての層のマスク作成データに対するLVL比較処理が終了している場合は(ステップS212:Yes)、エラー無しの全てのマスク作成データNをフォトマスク製造装置120に出力する。したがって、上記ステップS203〜ステップS212の処理を繰り返し実行することにより、DRC、LVSによるレイアウト検証後のレイアウトデータから作成するマスク作成データに対して、隣接する層のマスク作成データ同士にLVLを適用してレイアウト検証処理を実行することが可能である。なお、LVL検証部110では、全ての層のマスク作成データに対するLVL比較処理が終了する前は、LVL比較処理を行った2つのマスク作成データのうち、上層側のマスク作成データを保持し、次に作成される更に上層のマスク作成データとのLVL比較処理を可能にしている。
次に、フォトマスク製造装置120は、ステップS211でLVLが検証された全てのマスク作成データN(N=1〜N)に基づいてEB描画装置等を用いて各層のマスクパターンを有する層毎のフォトマスクを製造する(ステップS213)。次に、半導体装置製造装置130は、フォトマスク製造装置120で製造された各層のフォトマスクを用いて基板上に半導体集積回路のパターン等を形成して半導体装置を製造する(ステップS214)。この半導体装置の製造後、本実施形態7の処理を終了する。
次に、本実施形態7に係る半導体装置の製造方法について説明する。本発明の実施形態7に係る半導体装置の製造方法は、レイアウトが検証された層毎のレイアウトデータ、及び隣接する層間の相対位置が検証されたマスク作成データに基づきマスクパターンが形成されたフォトマスクを用いて基板上にパターン転写を行うリソグラフィ工程又は電子ビーム等を用いる加工装置によりレイアウトデータを基板上にパターンを直接描画するリソグラフィ工程を含むものである。すなわち、本発明の実施形態7に係る半導体装置の製造方法は、レイアウトデータ作成装置20によりレイアウトが検証されて作成された各層のレイアウトデータに基づいて、マスク作成データ作成部100において各層のマスク作成データが作成される。各層のマスク作成データは、LVL検証部110において隣接する層のマスク作成データ同士がLVL比較処理されて、マスク作成データ間の相対位置が検証される。そして、フォトマスク製造装置120において、相対位置が検証された各層のマスク作成データを用いて、各層のマスクパターンをフォトマスクに形成する。この各層のフォトマスクを用いて、半導体装置製造装置603が露光により基板上に半導体集積回路のパターンを層毎に形成する。あるいは、本発明の実施形態7に係る半導体装置の製造方法は、各層のレイアウトデータを電子ビーム等の加工装置によりレイアウトデータを基板上に直接描画してパターンを形成するようにしてもよい。以上の工程で用いる基板(半導体基板)は、通常、トランジスタ、ダイオード等の機能素子が予め形成されている。また、上記のパターン転写を行う工程または電子ビーム等を用いる加工の前乃至後にポリシリコン、タングステン等の金属配線層を形成しておく。この配線層を上記のパターン転写を行う工程または電子ビーム等を用いる加工によって加工することで所望の金属配線が得られる。通常、このような金属配線層を複数層、上記の工程を繰り返しながら形成する。それらの各金属配線層間には、通常、絶縁膜を設ける。また、絶縁膜を挟む両側の配線層は、絶縁膜の所望箇所に接続導電体を形成することで相互の電気的接続を得る。以上の製造方法により、信頼性の向上したレイアウトデータに基づいてパターンを基板上に形成できる。ひいては、半導体装置の内部に組み込まれる各種の微細な半導体素子等を含む半導体集積回路を高い精度で形成することができる。したがって、この半導体装置の製造方法によれば、半導体装置の信頼性及び歩留まりを向上することが可能となる。
以上に説明したとおり、本発明の実施形態7によれば、DRC及びLVSによりレイアウトの検証が終了した各層のレイアウトデータからマスク作成データを作成し、隣接する層同士のマスク作成データにLVL比較処理を実行して、下層のマスク作成データのエラー箇所の有無を判定し、対応するレイアウトデータの再修正を可能とした。
したがって、多層構造の半導体装置を製造する際に、各層のレイアウトデータに対して適用するDRC及びLVSによるレイアウト検証処理に加えて、隣接する層同士のマスク作成データに対してLVLによるレイアウト検証処理を適用することができる。その結果、レイアウト検証処理の確度を向上させることが可能になり、レイアウト設計データの品質を更に向上させることができる。
また、本発明の実施形態7によれば、DRC及びLVSによるレイアウト検証処理とLVLによるレイアウト検証処理を一括して実行可能としたため、レイアウトデータの設計検討時間の効率化を図ることができる。
(実施形態8)
本実施形態8では、多層構造の半導体装置の製造において、層毎に作成するレイアウトデータに対してDRC及びLVSによるレイアウト検証処理を実行し、レイアウ検証後のレイアウトデータのうち隣接する2つの層のレイアウトデータに対してLVLによるレイアウト検証処理を実行する。
図19は、本実施形態8に係るレイアウト作成装置の構成例を示すブロック図である。図19に示すレイアウト作成装置20は、上記図15に示したものと同様であるため、その構成説明は省略する。また、図19に示すレイアウト作成装置20の外部には、上記図15に示したものと同様に、マスク作成データ作成部100、LVL検証部110、フォトマスク製造装置120、及び半導体装置製造装置130を配置している。この構成では、データ入出力部90の後段にLVL検証部110を配置し、LVL検証部110の後段にマスク作成データ作成部100を配置したことと、マスク作成データ作成部100からデータ入出力部90に出力するラインを追加したことが、図15の構成と異なる点である。
次に、本実施形態8のレイアウトデータ作成装置20において実行されるレイアウトデータ作成処理について、図20に示すフローチャートと、図17及び図18に示すレイアウトの一例を参照して説明する。
まず、半導体集積回路仕様情報に基づいて半導体集積回路の仕様を決定し(ステップS201)、論理回路図設計部30は、この仕様に基づいて回路図を作成する(ステップS202)。次いで、レイアウトデータ作成部40は、作成された回路図を実際の多層構造Nのチップデータとして作成する為に、各層に対応するレイアウトデータN(但し、N=1,2,3,・・・,N−1,Nを含む)を作成する(ステップS203)。
次に、ステップS204において、レイアウトデータ検証部70は、まず、図17に示した1層目のレイアウトデータから素子及び配線に関わる図形を抽出し、各図形に対して1つ又は複数のデザインルールを選択してDRCを実行して、エラー箇所の有無を判定する。また、ステップS204において、論理接続検証部60が、LVSを実行し、図17に示した1層目のレイアウトデータからゲートレベルの接続情報を復元して、さらにゲートレベルの接続情報をトランジスタレベルの接続情報へ変換した上で、このトランジスタレベルの接続情報と論理回路図の情報とが一致するか否か、さらに素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認して、エラー箇所の有無を判定する。
ステップS204において、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方又は一方がエラー有りと判定した場合は、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方又は一方からエラー箇所レポートをレイアウトデータ作成部40に出力する(ステップS206)。この場合、レイアウトデータ作成部40は、エラー箇所レポートを確認してレイアウトデータを修正する(ステップS206)。以後、エラー箇所が無くなるまで、ステップS203〜ステップS206の処理を繰り返し実行する。
また、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方がエラー無しと判定した場合は、1層目のレイアウトデータをデータ入出力部90に出力する。1層目のレイアウトデータは、データ入出力部90からLVL検証部110に出力される。
次に、LVL検証部110は、1層目のレイアウトデータが入力されると、そのレイアウトデータを保持し、1層目のレイアウトデータかを判定する(N=1?)(ステップS207)。レイアウトデータが1層目であると判定した場合は(ステップS207:Yes)、次の層のレイアウトデータ作成指示をデータ入出力部90に出力する。この次の層のレイアウトデータ作成指示は、データ入出力部90からレイアウトデータ作成部40に出力される。以後、上記ステップS203〜ステップS206の処理を繰り返し実行して、2層目のレイアウトデータの作成処理、及び2層目のレイアウトデータのDRC、LVSのチェック処理を実行する。
次に、LVL検証部110は、マスク作成データ作成部100から2層目のレイアウトデータが入力されると、そのレイアウトデータを保持し、1層目のレイアウトデータかを判定する(ステップS207)。レイアウトデータが1層目でないと判定し(ステップS207:No)、ステップS208に移行する。
ステップS208において、LVL検証部110は、保持した1層目のレイアウトデータ(下層レイアウト)と2層目のレイアウトデータ(上層レイアウト)のLVL比較処理を実行する。このLVL比較処理では、1層目のレイアウトデータと2層目のレイアウトデータの差分を出力し、この差分から1層目のレイアウトデータの位置が移動していないか否かを検証し、エラー箇所の有無を判定する。LVL検証部110がエラー有りと判定した場合は、エラー箇所レポートをデータ入出力部90に出力する(ステップS205)。このエラー箇所レポートは、データ入出力部90からレイアウトデータ作成部40に出力される。この場合、レイアウトデータ作成部40は、エラー箇所レポートを確認して1層目のレイアウトデータを修正する(ステップS206)。以後、エラー箇所が無くなるまで、ステップS203〜ステップS208の処理を繰り返し実行する。したがって、LVL比較処理により下層のレイアウトデータにエラー箇所が有ることが判定された場合、上層のレイアウトデータとの相対位置が適合するようにレイアウトデータを修正することが可能になる。すなわち、図18に示した1層目のレイアウトデータの拡散層12の位置を、2層目のレイアウトデータの配線層A13、配線層B14及びコンタクト層15の位置と合うように修正することが可能になる。
また、LVL検証部110は、エラー修正された1層目のレイアウトデータがデータ入出力部90から入力され、エラー無しと判定した場合は(ステップS208:エラー無)、1層目のレイアウトの作成が完了し(ステップS209)、1層目のチップデータの作成が完成する(ステップS210)。LVL検証部110は、1層目のチップデータをマスク作成データ作成部100に出力する。
次に、マスク作成データ作成部100は、1層目のチップデータに基づいて1層目のマスク作成データ1を作成する(ステップS211)。次に、マスク作成データ作成部100は、全ての層のマスク作成データの作成が終了したか否かを判定する(ステップS212)。全ての層のマスク作成データの作成が終了していないと判定した場合は(ステップS212:No)、次の層のレイアウトデータ作成指示をデータ入出力部90に出力する。このレイアウトデータ作成指示は、データ入出力部90からレイアウトデータ作成部40に出力される。この場合、上記ステップS203〜ステップS210の処理を再度実行する。また、マスク作成データ作成部100は、全ての層のマスク作成データの作成が終了している場合は(ステップS212:Yes)、全てのマスク作成データNをフォトマスク製造装置120に出力する。したがって、上記ステップS203〜ステップS212の処理を繰り返し実行することにより、DRC、LVSによるレイアウト検証後のレイアウトデータに対して、隣接する層のレイアウトデータ同士にLVLを適用してレイアウト検証処理を実行することが可能である。なお、LVL検証部110では、全ての層のレイアウトデータに対するLVL比較処理が終了する前は、LVL比較処理を行った2つのレイアウトデータのうち、上層側のレイアウトデータを保持し、次に作成される更に上層のレイアウトデータとのLVL比較処理を可能にしている。
ステップS213及びステップS214の各処理は、上記実施形態7において説明したものと同様であるため、その説明は省略する。
以上に説明したとおり、本発明の実施形態8によれば、DRC及びLVSによりレイアウトの検証が終了した各層のレイアウトデータのうち、隣接する層同士のレイアウトデータにLVL比較処理を実行して、下層のレイアウトデータのエラー箇所の有無を判定し、そのレイアウトデータの再修正を可能とした。
したがって、多層構造の半導体装置を製造する際に、各層のレイアウトデータに対して適用するDRC及びLVSによるレイアウト検証処理に加えて、隣接する層同士のレイアウトデータに対してLVLによるレイアウト検証処理を適用することができる。その結果、レイアウト検証処理の確度を向上させることが可能になり、レイアウト設計データの品質を更に向上させることができる。
(実施形態9)
本実施形態9では、多層構造の半導体装置の製造において、層毎に作成するレイアウトデータのうち隣接する2つの層のレイアウトデータに対してLVLによるレイアウト検証処理を実行し、レイアウ検証後の層毎のレイアウトデータに対してDRC及びLVSによるレイアウト検証処理を実行する。
本実施形態9に係るレイアウト作成装置の構成は、上記図19に示したものと同様であるため、その図示及び構成説明は省略する。
次に、本実施形態9のレイアウトデータ作成装置20において実行されるレイアウトデータ作成処理について、図21に示すフローチャートと、図17及び図18に示すレイアウトの一例を参照して説明する。
まず、半導体集積回路仕様情報に基づいて半導体集積回路の仕様を決定し(ステップS201)、論理回路図設計部30は、この仕様に基づいて回路図を作成する(ステップS202)。次いで、レイアウトデータ作成部40は、作成された回路図を実際の多層構造Nのチップデータとして作成する為に、各層に対応するレイアウトデータN(但し、N=1,2,3,・・・,N−1,Nを含む)を作成する(ステップS203)。レイアウトデータ作成部40は、作成した1層目に対応するレイアウトデータをデータ入出力部90に出力する。このレイアウトデータは、データ入出力部90からLVL検証部110に出力される。
次に、LVL検証部110は、レイアウトデータ1が入力されると、そのレイアウトデータを保持し、1層目のレイアウトデータかを判定する(N=1?)(ステップS204)。レイアウトデータが1層目であると判定した場合は(ステップS204:Yes)、次の層のレイアウトデータ作成指示をデータ入出力部90に出力する。この次の層のレイアウトデータ作成指示は、データ入出力部90からレイアウトデータ作成部40に出力される。以後、上記ステップS203の処理を繰り返し実行して、2層目のレイアウトデータの作成処理を実行する。
次に、LVL検証部110は、マスク作成データ作成部100から2層目のレイアウトデータが入力されると、そのレイアウトデータを保持し、1層目のレイアウトデータかを判定する(ステップS204)。レイアウトデータが1層目でないと判定し(ステップS204:No)、ステップS205に移行する。
ステップS205において、LVL検証部110は、保持した1層目のレイアウトデータ(下層レイアウト)と2層目のレイアウトデータ(上層レイアウト)のLVL比較処理を実行する。このLVL比較処理では、1層目のレイアウトデータと2層目のレイアウトデータの差分を出力し、この差分から1層目のレイアウトデータの位置が移動していないか否かを検証し、エラー箇所の有無を判定する。LVL検証部110は、エラー有りと判定した場合は、そのエラー箇所を保持し(ステップS206)、そのLVL比較処理終了後の1層目のレイアウトデータと2層目のレイアウトデータをデータ入出力部90に出力する。
また、LVL検証部110は、エラー無しと判定した場合は、そのLVL比較処理終了後の1層目のレイアウトデータと2層目のレイアウトデータをデータ入出力部90に出力する。これら1層目のレイアウトデータと2層目のレイアウトデータは、データ入出力部90からレイアウトデータ作成部40に出力される。更に、レイアウトデータ作成部40に入力された1層目のレイアウトデータと2層目のレイアウトデータは、レイアウトデータ検証部70と論理接続検証部60に出力されて、ステップS207においてDRCとLVSによるレイアウト検証処理が実行される。
次に、ステップS207において、レイアウトデータ検証部70は、まず、図17に示した1層目のレイアウトデータから素子及び配線に関わる図形を抽出し、各図形に対して1つ又は複数のデザインルールを選択してDRCを実行して、エラー箇所の有無を判定する。また、ステップS207において、論理接続検証部60が、LVSを実行し、図17に示した1層目のレイアウトデータからゲートレベルの接続情報を復元して、さらにゲートレベルの接続情報をトランジスタレベルの接続情報へ変換した上で、このトランジスタレベルの接続情報と論理回路図の情報とが一致するか否か、さらに素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認して、エラー箇所の有無を判定する。続いて、2層目のレイアウトデータに対しても同様に、DRC及びLVSを実行して、レイアウトを検証する。
ステップS207において、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方又は一方がエラー有りと判定した場合は、そのエラー箇所レポートとともにエラー箇所レポート出力指示をレイアウトデータ作成部40に出力する。このエラー箇所レポート出力指示は、レイアウトデータ作成部40からデータ入出力部90を介してLVL検証部110に出力される。LVL検証部110は、エラー箇所レポート出力指示が入力されると、先に保持したエラー箇所のレポートをデータ入出力部90に出力する。このエラー箇所レポートは、データ入出力部90を介してレイアウトデータ作成部40に出力される。したがって、本実施形態9では、LVL検証部110において判定されたエラー箇所と、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60において判定されたエラー箇所が、一括してエラー箇所レポートとしてレイアウトデータ作成部40に出力される(ステップS208)。
次に、レイアウトデータ作成部40は、エラー箇所レポートを確認してレイアウトデータを修正する(ステップS209)。以後、エラー箇所が無くなるまで、ステップS203〜ステップS209の処理を繰り返し実行する。この場合、レイアウトデータ作成部40は、エラー箇所レポートを確認して1層目のレイアウトデータを修正する(ステップS206)。したがって、LVL比較処理により下層のレイアウトデータにエラー箇所が有ることが判定された場合、上層のレイアウトデータとの相対位置が適合するようにレイアウトデータを修正することが可能になる。すなわち、図18に示した1層目のレイアウトデータの拡散層12の位置を、2層目のレイアウトデータの配線層A13、配線層B14及びコンタクト層15の位置と合うように修正することが可能になる。
また、ステップS207において、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方がエラー無しと判定した場合は、1層目のレイアウトデータと2層目のレイアウトデータの作成が完了し(ステップS210)、1層目のチップデータと2層目のチップデータの作成が完成する(ステップS211)。次に、レイアウトデータ作成部40は、1層目のチップデータと2層目のチップデータをデータ入出力部90に出力する。これら1層目のチップデータと2層目のチップデータは、データ入出力部90からマスク作成データ作成部100に出力される。
次に、マスク作成データ作成部100は、1層目のチップデータと2層目のチップデータに基づいて1層目のマスク作成データ1と2層目のマスク作成データ2を作成する(ステップS212)。次に、マスク作成データ作成部100は、全ての層のマスク作成データの作成が終了したか否かを判定する(ステップS213)。全ての層のマスク作成データの作成が終了していないと判定した場合は(ステップS213:No)、次の層のレイアウトデータ作成指示をデータ入出力部90に出力する。このレイアウトデータ作成指示は、データ入出力部90からレイアウトデータ作成部40に出力される。この場合、上記ステップS203〜ステップS212の処理を再度実行する。また、マスク作成データ作成部100は、全ての層のマスク作成データの作成が終了している場合は(ステップS213:Yes)、全てのマスク作成データNをフォトマスク製造装置120に出力する。したがって、上記ステップS203〜ステップS212の処理を繰り返し実行することにより、隣接する層のレイアウトデータ同士にLVLを適用してレイアウト検証処理を実行した後、そのレイアウト検証後のレイアウトデータに対してDRC、LVSを適用してレイアウト検証処理を実行することが可能である。なお、LVL検証部110では、全ての層のレイアウトデータに対するLVL比較処理が終了する前は、LVL比較処理を行った2つのレイアウトデータのうち、上層側のレイアウトデータを保持し、次に作成される更に上層のレイアウトデータとのLVL比較処理を可能にしている。
ステップS214及びステップS215の各処理は、上記実施形態7において説明したものと同様であるため、その説明は省略する。
以上に説明したとおり、本発明の実施形態9によれば、隣接する層同士のレイアウトデータにLVLによるレイアウト検証処理を実行して下層のレイアウトデータのエラー箇所の有無を判定した後、その各層のレイアウトデータにDRC及びLVSによりレイアウト検証処理を実行してエラー箇所の有無を判定し、エラー箇所レポートを一括して出力することを可能にするとともに、そのレイアウトデータの再修正を可能とした。
したがって、多層構造の半導体装置を製造する際に、各層のレイアウトデータに対して適用するDRC及びLVSによるレイアウト検証処理に加えて、隣接する層同士のレイアウトデータに対してLVLによるレイアウト検証処理を適用することができる。その結果、レイアウト検証処理の確度を向上させることが可能になり、レイアウト設計データの品質を更に向上させることができる。
また、本発明の実施形態9によれば、LVLを用いたレイアウト検証処理により判定されたエラー箇所と、DRC及びLVSを用いたレイアウト検証処理により判定されたエラー箇所とを一括してエラー箇所レポートとして出力するようにしたため、レイアウトデータをエラー修正する工数を削減することが可能になる。
(実施形態10)
本実施形態10では、多層構造の半導体装置の製造において、層毎に作成するレイアウトデータに対してDRC及びLVSによるレイアウト検証処理を実行し、レイアウ検証後の層毎のレイアウトデータのうち隣接する2つの層のレイアウトデータに対してLVLによるレイアウト検証処理を実行する。
本実施形態10に係るレイアウト作成装置の構成は、上記図19に示したものと同様であるため、その図示及び構成説明は省略する。
次に、本実施形態10のレイアウトデータ作成装置20において実行されるレイアウトデータ作成処理について、図22に示すフローチャートと、図17及び図18に示すレイアウトの一例を参照して説明する。
まず、半導体集積回路仕様情報に基づいて半導体集積回路の仕様を決定し(ステップS201)、論理回路図設計部30は、この仕様に基づいて回路図を作成する(ステップS202)。次いで、レイアウトデータ作成部40は、作成された回路図を実際の多層構造Nのチップデータとして作成する為に、各層に対応するレイアウトデータN(但し、N=1,2,3,・・・,N−1,Nを含む)を作成する(ステップS203)。
次に、ステップS204において、レイアウトデータ検証部70は、まず、図17に示した1層目のレイアウトデータから素子及び配線に関わる図形を抽出し、各図形に対して1つ又は複数のデザインルールを選択してDRCを実行して、エラー箇所の有無を判定する。また、ステップS204において、論理接続検証部60が、LVSを実行し、図17に示した1層目のレイアウトデータからゲートレベルの接続情報を復元して、さらにゲートレベルの接続情報をトランジスタレベルの接続情報へ変換した上で、このトランジスタレベルの接続情報と論理回路図の情報とが一致するか否か、さらに素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認して、エラー箇所の有無を判定する。
ステップS204において、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方又は一方がエラー有りと判定した場合は、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方又は一方でエラー箇所を保持する(ステップS205)。また、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60において、エラー無しと判定した場合は、ステップS206に移行する。ステップS205においてレイアウト検証処理が終了した1層目のレイアウトデータは、データ入出力部90に出力される。この1層目のレイアウトデータは、データ入出力部90からLVL検証部110に出力される。
次に、ステップS206において、LVL検証部110は、入力されたレイアウトデータが1層目のレイアウトデータかを判定する(N=1?)。レイアウトデータが1層目であると判定した場合は(ステップS206:Yes)、次の層のレイアウトデータ作成指示をデータ入出力部90に出力する。データ入出力部90は、次の層のレイアウトデータ作成指示をレイアウトデータ作成部40に出力する。以後、上記ステップS203〜ステップS205の処理を繰り返し実行して、2層目のレイアウトデータの作成処理、及び2層目のレイアウトデータのDRC、LVSのチェック処理を実行する。
次に、LVL検証部110は、マスク作成データ作成部100から2層目のレイアウトデータが入力されると、そのレイアウトデータを保持し、1層目のレイアウトデータかを判定する(ステップS206)。レイアウトデータが1層目でないと判定し(ステップS206:No)、ステップS207に移行する。
ステップS207において、LVL検証部110は、保持した1層目のレイアウトデータ(下層レイアウト)と2層目のレイアウトデータ(上層レイアウト)のLVL比較処理を実行する。このLVL比較処理では、1層目のレイアウトデータと2層目のレイアウトデータの差分を出力し、この差分から1層目のレイアウトデータの位置が移動していないか否かを検証し、エラー箇所の有無を判定する。LVL検証部110がエラー有りと判定した場合は、そのエラー箇所レポートとともにエラー箇所レポート出力指示をデータ入出力部90に出力する。これらのエラー箇所レポートとエラー箇所レポート出力指示は、データ入出力部90からレイアウトデータ作成部40に出力される。更に、エラー箇所レポート出力指示は、レイアウトデータ作成部40からレイアウトデータ検証部70と論理接続検証部60に出力される。レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の一方又は双方からは、先に保持したエラー箇所のレポートがレイアウトデータ作成部40に出力される。したがって、本実施形態10では、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60において判定されたエラー箇所と、LVL検証部110において判定されたエラー箇所が、一括してエラー箇所レポートとしてレイアウトデータ作成部40に出力される(ステップS208)。
次に、レイアウトデータ作成部40は、エラー箇所レポートを確認してレイアウトデータを修正する(ステップS209)。以後、エラー箇所が無くなるまで、ステップS203〜ステップS209の処理を繰り返し実行する。この場合、レイアウトデータ作成部40は、エラー箇所レポートを確認して1層目のレイアウトデータを修正する(ステップS206)。以後、エラー箇所が無くなるまで、ステップS203〜ステップS209の処理を繰り返し実行する。したがって、LVL比較処理により下層のレイアウトデータにエラー箇所が有ることが判定された場合、上層のレイアウトデータとの相対位置が適合するようにレイアウトデータを修正することが可能になる。すなわち、図18に示した1層目のレイアウトデータの拡散層12の位置を、2層目のレイアウトデータの配線層A13、配線層B14及びコンタクト層15の位置と合うように修正することが可能になる。
また、ステップS207において、LVL検証部110がエラー無しと判定した場合は、1層目のレイアウトデータと2層目のレイアウトデータの作成が完了し(ステップS210)、1層目のチップデータと2層目のチップデータの作成が完成する(ステップS211)。次に、レイアウトデータ作成部40は、1層目のチップデータと2層目のチップデータをデータ入出力部90に出力する。これら1層目のチップデータと2層目のチップデータは、データ入出力部90からマスク作成データ作成部100に出力される。
以後のステップS212〜ステップS215の処理は、上記実施形態7及び実施形態9で説明した処理と同様であるため説明を省略する。
以上に説明したとおり、本発明の実施形態10によれば、各層のレイアウトデータにDRC及びLVSによりレイアウト検証処理を実行してエラー箇所の有無を判定した後、そのレイアウト検証後のレイアウトデータのうち隣接する層同士のレイアウトデータにLVLによるレイアウト検証処理を実行して下層のレイアウトデータのエラー箇所の有無を判定し、エラー箇所レポートを一括して出力することを可能にするとともに、そのレイアウトデータの再修正を可能とした。
したがって、多層構造の半導体装置を製造する際に、各層のレイアウトデータに対して適用するDRC及びLVSによるレイアウト検証処理に加えて、隣接する層同士のレイアウトデータに対してLVLによるレイアウト検証処理を適用することができる。その結果、レイアウト検証処理の確度を向上させることが可能になり、レイアウト設計データの品質を更に向上させることができる。
また、本発明の実施形態10によれば、LVLを用いたレイアウト検証処理により判定されたエラー箇所と、DRC及びLVSを用いたレイアウト検証処理により判定されたエラー箇所とを一括してエラー箇所レポートとして出力するようにしたため、レイアウトデータをエラー修正する工数を削減することが可能になる。
(実施形態11)
本実施形態11では、多層構造の半導体装置の製造において、層毎に作成するレイアウトデータに対してDRC及びLVSによるレイアウト検証処理と、隣接する2つの層のレイアウトデータに対してLVLによるレイアウト検証処理と、を並行して実行する。
本実施形態11に係るレイアウト作成装置の構成は、上記図19に示したものと同様であるため、その図示及び構成説明は省略する。
次に、本実施形態11のレイアウトデータ作成装置20において実行されるレイアウトデータ作成処理について、図23に示すフローチャートと、図17及び図18に示すレイアウトの一例を参照して説明する。
まず、半導体集積回路仕様情報に基づいて半導体集積回路の仕様を決定し(ステップS201)、論理回路図設計部30は、この仕様に基づいて回路図を作成する(ステップS202)。次いで、レイアウトデータ作成部40は、作成された回路図を実際の多層構造Nのチップデータとして作成する為に、各層に対応するレイアウトデータN(但し、N=1,2,3,・・・,N−1,Nを含む)を作成する(ステップS203)。レイアウトデータ作成部40において作成された1層目のレイアウトデータは、データ入出力部90に出力される。この1層目のレイアウトデータは、データ入出力部90からLVL検証部110に出力される。
次に、ステップS204において、レイアウトデータ検証部70は、まず、図17に示した1層目のレイアウトデータから素子及び配線に関わる図形を抽出し、各図形に対して一部のデザインルールを選択してDRCを実行して、エラー箇所の有無を判定する。また、ステップS204において、論理接続検証部60が、LVSを実行し、図17に示した1層目のレイアウトデータからゲートレベルの接続情報を復元して、さらにゲートレベルの接続情報をトランジスタレベルの接続情報へ変換した上で、このトランジスタレベルの接続情報と論理回路図の情報とが一致するか否か、さらに素子のノード及び素子間の接続のノードに入力される電位の情報と論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認して、エラー箇所の有無を判定する。
ステップS204において、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方又は一方がエラー有りと判定した場合は、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方又は一方からエラー箇所レポートをレイアウトデータ作成部40に出力する(ステップS207)。
また、上記ステップS204の処理と並行してステップS205の処理が実行される。ステップS205において、LVL検証部110は、1層目のレイアウトデータが入力されると、そのレイアウトデータを保持し、1層目のレイアウトデータかを判定する(N=1?)(ステップS205)。レイアウトデータが1層目であると判定した場合は(ステップS205:Yes)、次の層のレイアウトデータ作成指示をデータ入出力部90に出力する。この次の層のレイアウトデータ作成指示は、データ入出力部90からレイアウトデータ作成部40に出力される。レイアウトデータ作成部40は、上記ステップS203の処理を実行して2層目のレイアウトデータを作成し、作成した2層目のレイアウトデータをデータ入出力部90に出力する。この2層目のレイアウトデータは、データ入出力部90からLVL検証部110に出力される。
次に、LVL検証部110は、2層目のレイアウトデータが入力されると、そのレイアウトデータを保持し、1層目のレイアウトデータかを判定する(ステップS205)。レイアウトデータが1層目でないと判定し(ステップS205:No)、ステップS206に移行する。
ステップS206において、LVL検証部110は、保持した1層目のレイアウトデータ(下層レイアウト)と2層目のレイアウトデータ(上層レイアウト)のLVL比較処理を実行する。このLVL比較処理では、1層目のレイアウトデータと2層目のレイアウトデータの差分を出力し、この差分から1層目のレイアウトデータの位置が移動していないか否かを検証し、エラー箇所の有無を判定する。LVL検証部110がエラー有りと判定した場合は、そのエラー箇所レポートをデータ入出力部90に出力する(ステップS207)。このエラー箇所レポートは、データ入出力部90からレイアウトデータ作成部40に出力される。
次に、レイアウトデータ作成部40は、レイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方又は一方から入力されたエラー箇所レポートと、LVL検証部110から入力されたエラー箇所レポートを確認してレイアウトデータを修正する(ステップS208)。以後、エラー箇所が無くなるまで、ステップS203〜ステップS208の処理を繰り返し実行する。この場合、レイアウトデータ作成部40は、エラー箇所レポートを確認して1層目のレイアウトデータと2層目のレイアウトデータを修正する(ステップS208)。したがって、LVL比較処理により下層のレイアウトデータにエラー箇所が有ることが判定された場合、上層のレイアウトデータとの相対位置が適合するようにレイアウトデータを修正することが可能になる。すなわち、図18に示した1層目のレイアウトデータの拡散層12の位置を、2層目のレイアウトデータの配線層A13、配線層B14及びコンタクト層15の位置と合うように修正することが可能になる。
また、ステップS204においてレイアウトデータ検証部70及び論理接続検証部60の双方がエラー無しと判定した場合、及びステップS206においてLVL検証部110がエラー無しと判定した場合は、1層目と2層目のレイアウトデータの作成が完成し(ステップS210)、1層目と2層目のチップデータの作成が完了する(ステップS211)。
以後のステップS211〜ステップS214の処理は、上記実施形態8で説明した処理と同様であるため説明を省略する。
以上に説明したとおり、本発明の実施形態11によれば、各層のレイアウトデータに対してDRC及びLVSによるレイアウト検証処理と、隣接する層同士のレイアウトデータに対してLVLによるレイアウト検証処理と、を並行して実行し、各レイアウト検証処理によりエラー箇所の有無を判定した後、エラー箇所レポートを各々出力することを可能にするとともに、そのレイアウトデータの再修正を可能とした。
したがって、多層構造の半導体装置を製造する際に、各層のレイアウトデータに対して適用するDRC及びLVSによるレイアウト検証処理に加えて、隣接する層同士のレイアウトデータに対してLVLによるレイアウト検証処理を適用することができる。その結果、レイアウト検証処理の確度を向上させることが可能になり、レイアウト設計データの品質を更に向上させることができる。
また、本発明の実施形態11によれば、DRC及びLVSによるレイアウト検証処理と、LVLによるレイアウト検証処理とを並行して実行するようにしたため、レイアウトデータをエラー修正する工数を削減することが可能になる。
なお、上記実施形態7〜11では、層毎のレイアウトデータに対してDRC及びLVSを用いたレイアウト検証処理を実行し、層毎のレイアウトデータ又は層毎のマスク作成データに対してLVLを用いたレイアウト検証処理を実行し、また、これらレイアウト検証処理の手順を変更する場合と、エラー箇所レポートを一括して出力する場合を示した。本発明の実施形態に係るレイアウト作成装置は、これらの処理手順に限定するものではなく、例えば、図17に示した1層目のレイアウトに含まれるpoly層と拡散層に対して、それぞれ一部のデザインルールを選択したDRCを適用してレイアウト検証処理を分割して処理するようにしてもよい。このような一部のデザインルールを選択したDRCを適用したレイアウト検証処理に対応して、LVLを用いたレイアウト検証処理を適用する層を分割するようにしてもよい。すなわち、本発明の実施形態に係るレイアウト作成装置は、レイアウト検証処理の対象となる多層構造の半導体装置の構造的特徴に応じて、DRC及びLVSを用いたレイアウト検証処理及びLVLを用いたレイアウト検証処理の処理手順等を適宜変更するようにしてもよい。
(A)は回路図の一部を構成するMOSトランジスタのレイアウトの一例の断面図、(B)は(A)の回路図例である。 (A)は回路図の一部を構成するMOSトランジスタのレイアウトの一例の断面図、(B)は(A)の回路図例である。 回路図の一部を構成するワード配線のレイアウトの一例を抜き出して示した断面図である。 本発明の実施形態1に係るレイアウト作成装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係るレイアウト作成装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係るレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る(A)は回路図の一部を構成するMOSトランジスタのレイアウトの一例の断面図、(B)は(A)の回路図例である。 本発明の実施形態2に係る(A)は回路図の一部を構成するMOSトランジスタのレイアウトの一例の断面図、(B)は(A)の回路図例である。 本発明の実施形態2に係るレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係るレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係るレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態5に係るレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態6に係るレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。 従来のレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態7に係るレイアウト作成装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態7に係るレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態7に係る多層構造の半導体集積回路のレイアウトの一例を示す平面図である。 本発明の実施形態7に係る多層構造の半導体集積回路のレイアウトの一例を示す平面図である。 本発明の実施形態8に係るレイアウト作成装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態8に係るレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態9に係るレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態10に係るレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態11に係るレイアウトデータ作成方法の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 半導体集積回路仕様情報
20 レイアウトデータ作成装置
30 論理回路図設計部
40 レイアウトデータ作成部
50 レイアウトデータ検証部
60 論理回路接続検証部
70レイアウトデータ検証部
80 データ出力部
62 素子接続抽出部
64 論理接続復元部
66 論理接続変換部
68 論理接続検証部
72 レイアウトデータ認識部
74 レイアウトデータ検証部
90 データ入出力部
100 マスク作成データ作成部
110 LVL検証部
120 フォトマスク製造装置
130 半導体装置製造装置

Claims (10)

  1. 半導体集積回路の仕様情報に基づいて論理回路図を設計する論理回路図設計部と、
    設計した前記論理回路図に基づいてレイアウトデータを作成するレイアウトデータ作成部と、
    作成した前記レイアウトデータから素子及び素子間の接続の情報を抽出し、前記論理回路図の情報と抽出した前記素子の情報及び前記素子間の接続の情報とが一致するか否かを検証し、さらに前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報を前記論理回路図の情報に基づいて抽出し、前記電位の情報と前記論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認して、その結果を生成する論理接続検証部と、
    前記論理接続検証部において抽出した前記素子及び前記素子間の接続の情報と前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいて、作成した前記レイアウトデータが前記半導体集積回路の仕様情報から抽出したデザインルールに違反しているか否かを検証して、その検証結果を生成するレイアウトデータ検証部と、
    前記レイアウトデータ作成部により作成したレイアウトデータを出力するデータ出力部と、を備えたとを特徴とする半導体集積回路のレイアウト作成装置。
  2. 前記論理接続検証部及び前記レイアウトデータ検証部による検証は、回路全体又は回路の中で指定した範囲に限定して実行することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路のレイアウト作成装置。
  3. 前記論理接続検証部における検証は、前記素子及び素子間の情報のうち一つ又は複数の素子及び素子間の接続の情報を任意に選択して実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路のレイアウト作成装置。
  4. 前記レイアウトデータ検証部における検証は、一つ又は複数のデザインルールを任意に選択して実行することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の半導体集積回路のレイアウト作成装置。
  5. 前記レイアウトデータ検証部における検証は、前記論理接続検証部において認識した素子及び素子の接続の情報に基づいて、作成したレイアウトデータが前記半導体集積回路の仕様情報から抽出するデザインルールに違反するか否かを検証することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の半導体集積回路のレイアウト作成装置。
  6. 半導体集積回路の仕様情報に基づいて論理回路図を設計する論理回路図設計部と、
    設計した前記論理回路図に基づいて多層構造の半導体集積回路の層毎にレイアウトデータを作成するレイアウトデータ作成部と、
    作成した前記層毎のレイアウトデータから素子及び素子間の接続の情報を抽出し、前記論理回路図の情報と抽出した前記素子の情報及び前記素子間の接続の情報とが一致するか否かを検証し、さらに前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報を前記論理回路図の情報に基づいて抽出し、前記電位の情報と前記論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認して、その結果を生成する論理接続検証部と、
    前記論理接続検証部において抽出した前記素子及び前記素子間の接続の情報と前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいて、作成した前記層毎のレイアウトデータが前記半導体集積回路の仕様情報から抽出したデザインルールに違反しているか否かを検証して、その検証結果を生成するレイアウトデータ検証部と、
    複数の前記層毎のレイアウトデータのうち異なる層のレイアウトデータ間の前記素子の位置及び前記素子間の接続位置を比較して、前記素子の位置及び前記素子間の接続位置の位置ずれを検証して、その検証結果を生成する層間レイアウト検証部と、
    前記レイアウトデータ作成部により作成したレイアウトデータを出力するデータ出力部と、を備えたことを特徴とする半導体集積回路のレイアウト作成装置。
  7. 前記層間レイアウト検証部は、複数の前記層毎のレイアウトデータのうち隣接する異なる層のレイアウトデータ間の前記素子の位置及び前記素子間の接続位置を比較して、前記素子の位置及び前記素子間の接続位置の位置ずれを検証して、その検証結果を生成することを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路のレイアウト作成装置。
  8. 前記層間レイアウト検証部は、複数の前記層毎のレイアウトデータから作成される複数のマスク作成データのうち異なる層のマスク作成データ間の前記素子の位置及び前記素子間の接続位置を比較して、前記素子の位置及び前記素子間の接続位置の位置ずれを検証して、その検証結果を生成することを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路のレイアウト作成装置。
  9. 半導体集積回路の仕様情報に基づいて論理回路図を設計する工程と、
    設計した前記論理回路図に基づいてレイアウトデータを作成する工程と、
    作成した前記レイアウトデータから素子及び素子間の接続の情報を抽出し、前記論理回路図の情報と抽出した前記素子の情報及び前記素子間の接続の情報とが一致するか否かを検証し、さらに前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報を前記論理回路図の情報に基づいて抽出し、前記電位の情報と前記論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認して、その結果を生成する工程と、
    前記抽出した前記素子及び前記素子間の接続の情報と前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいて、作成した前記レイアウトデータが前記半導体集積回路の仕様情報から抽出したデザインルールに違反しているか否かを検証して、その検証結果を生成する工程と、
    前記作成したレイアウトデータを出力する工程と、を有することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト作成方法。
  10. 半導体集積回路の仕様情報に基づいて論理回路図を設計する工程と、
    設計した前記論理回路図に基づいて多層構造の半導体集積回路の層毎にレイアウトデータを作成する工程と、
    作成した前記層毎のレイアウトデータから素子及び素子間の接続の情報を抽出し、前記論理回路図の情報と抽出した前記素子の情報及び前記素子間の接続の情報とが一致するか否かを検証し、さらに前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報を前記論理回路図の情報に基づいて抽出し、前記電位の情報と前記論理回路図の情報とが一致するか否かを照合確認して、その結果を生成する工程と、
    前記抽出した前記素子及び前記素子間の接続の情報と前記素子のノード及び前記素子間の接続のノードに入力される電位の情報とに基づいて、作成した前記層毎のレイアウトデータが前記半導体集積回路の仕様情報から抽出したデザインルールに違反しているか否かを検証して、その検証結果を生成する工程と、
    複数の前記層毎のレイアウトデータのうち異なる層のレイアウトデータ間の前記素子の位置及び前記素子間の接続位置を比較して、前記素子の位置及び前記素子間の接続位置の位置ずれを検証して、その検証結果を生成する工程と、
    前記作成したレイアウトデータを出力する工程と、を有することを特徴とする半導体集積回路のレイアウト作成方法。
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