JP2007081802A - 構内自動交換機および構内自動交換機システム - Google Patents

構内自動交換機および構内自動交換機システム Download PDF

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Abstract

【課題】メッセージ欠落の発生を防止することができる構内自動交換機および構内自動交換機システムを得ることを目的とする。
【解決手段】収容する電話機のうち、同報対象となる同報対象電話機2の使用状態を示す電話機状態メッセージを他の構内自動交換機1に同報送信する構内自動交換機1であって、同報対象電話機の使用状態を含む電話機状態情報が蓄積される電話機状態蓄積部102と、同報対象電話機2の台数が多い場合には同報周期時間を短くし、台数が少ない場合には同報周期時間を長くなるように変更して電話機状態メッセージを作成し、変更した同報周期時間の間隔で他の構内自動交換機1に同報送信する電話機状態管理部103とを備えた構内自動交換機。
【選択図】図1

Description

本発明は、内線端末を収容するネットワークで接続された構内自動交換機および構内自動交換機システムに関し、詳しくは、内線端末の使用状態をネットワーク経由で通知する構内自動交換機および構内自動交換機システムに関するものである。
近年、ネットワーク技術の向上により、従来の構内自動交換機(以下、PBX:Private Branch Exchangeともいう)をネットワーク接続し、ネットワーク経由で各種電話交換サービスを実現するPBXシステムの普及が進みつつある。
このようなPBXシステムにおいて、PBXに収容された任意電話機の呼状態といった使用状態の情報をメッセージとしてネットワーク経由で各PBXへ通知し、通知を受けると各PBXは、電話機上のLEDといった使用状態を表示する手段に、通知された電話機の使用状態の表示を行うサービスがある。このようなサービスの一例として、本社などの電話交換装置が、支社などの加入者交換装置に接続される内線電話の呼状態を表示することができる局呼状態表示システムが(特許文献1)に開示されている。
このようなサービスにおいて使用状態を確実に表示するためには、メッセージを確実に到達させることが重要となる。一つの方法として、電話機の使用状態を表示する手段を備えた電話機を収容するPBXに対してのみ使用状態を通知するメッセージを送信し、使用状態通知先のPBXからはメッセージ受信到達確認を使用状態通知元のPBXへ返信するという方法がある。この方法によれば、ネットワーク経由でメッセージが送信先に到達したかを確認することが出来るため、ネットワーク障害によりメッセージ欠落が発生した場合、再送を実施することが可能となる。
もう一つの方法として、ネットワーク接続している全PBXに送信すべき電話機の使用状態の情報を蓄積して、蓄積した使用状態の情報を少しずつ定期的な周期でメッセージとして同報送信する方法がある。ネットワーク接続されたPBXのうちで、電話機の使用状態を表示できる電話機を収容するPBXの台数が多い場合は、メッセージ到達確認による送信方法よりも、定期的な周期で同報送信する方法の方が状態変化時の使用状態通知元のPBXの送受信が軽減されるため採用される傾向にある。
特開平11−346264号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、各PBXへ使用状態を通知する対象電話機となる同報対象電話機台数を増加させると、単位時間当たりに蓄積される電話機の使用状態の情報数が増加し、ネットワーク上に同報送信するメッセージ数が増加する。そのため、ネットワーク負荷が増大し、その結果メッセージ欠落が発生するという問題があった。
また、同報送信する周期を予め短く設定して、その短い周期間隔で同報送信することも考えられる。
しかしながら、単に同報送信する周期を短く固定してしまうと、それだけ送信動作を行うための処理量が増えることとなり、使用状態通知元のPBXの送信動作にかかる装置負荷が高くなり、かえって送信動作を正しく行えずにメッセージ欠落が発生するという問題がある。
さらに、メッセージ欠落が発生しないように、予め所定数の使用状態の情報がメッセージとして同報送信されるように設定することも考えられるが、同報対象電話機の台数が増加して1周期あたりに蓄積される使用状態が増えすぎると、送信されないメッセージが定期的に蓄積されていくことになるために、バッファの容量を超えた使用状態が送信されないこととなり、結局はメッセージの欠落が発生することになるという問題もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、メッセージ欠落の発生を防止することができる構内自動交換機および構内自動交換機システムを得ることを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、収容する電話機のうち、同報対象となる同報対象電話機の使用状態を示す電話機状態メッセージを他の構内自動交換機に同報送信する構内自動交換機であって、同報対象電話機の使用状態を少なくとも含む前記電話機状態情報が蓄積される電話機状態蓄積部と、同報対象電話機の台数が多い場合には同報周期時間を短くし、台数が少ない場合には同報周期時間を長くなるように変更し、前記同報周期時間内に前記電話機状態蓄積部に蓄積された電話機状態情報を含むようにして前記電話機状態メッセージを作成して、前記変更した同報周期時間の間隔で前記他の構内自動交換機に同報送信する電話機状態同報送信部とを備えたものである。
本発明によれば同報対象電話機の台数にあわせ電話機状態メッセージの同報周期時間を変更するとともに、所定数以下の電話機状態情報を含む電話機状態メッセージを作成して同報送信するので、ネットワーク負荷や装置負荷の増大を防ぎつつ、メッセージ欠落の発生を防止することができる構内自動交換機および構内自動交換機システムが得られる。
本発明の第1の発明の構内自動交換機は、収容する電話機のうち、同報対象となる同報対象電話機の使用状態を示す電話機状態メッセージを他の構内自動交換機に同報送信する構内自動交換機であって、同報対象電話機の使用状態を少なくとも含む電話機状態情報が蓄積される電話機状態蓄積部と、同報周期時間を同報対象電話機の台数が多い場合には短くし、同報対象電話機の台数が少ない場合には長くなるように変更し、同報周期時間内に電話機状態蓄積部に蓄積された電話機状態情報を含むようにして電話機状態メッセージを作成して、変更した同報周期時間の間隔で他の構内自動交換機に同報送信する電話機状態同報送信部とを備えたものである。
この構成によれば、単位時間あたりに蓄積される電話機状態情報の数の割合は同報対象電話機の台数に比例するが、同報周期時間を、同報対象電話機の台数が多い場合は短く、台数が少ない場合は長く変更することによって、一周期の間にはほぼ一定の数の電話機状態情報が蓄積されるようにできる。さらに、蓄積されたほぼ一定の数の電話機状態情報を夫々含む電話機状態メッセージを作成して同報送信することにより、ネットワークに送出される電話機状態メッセージ数がほぼ一定の数となり、トラフィック量を一定とすることでネットワーク負荷の増大を抑制できるので、ネットワーク負荷増大によるメッセージ欠落の発生を防止することができる。また、周期を同報対象電話機の台数に応じて変更して送信することにより、必要以上に短い周期で同報送信することがないために、送信動作を行うための処理量が増えることがなく、使用状態通知元のPBXの送信動作にかかる装置負荷を抑えられるので、装置負荷増大によるメッセージ欠落の発生を防止することができる。
第2の発明の構内自動交換機は、電話機状態同報送信部は、1回の同報周期時間内に予め設定された数以下の電話機状態情報を電話機状態メッセージにして同報送信するものである。この構成によれば、所定の数以下の数の電話機状態情報が含まれるように電話機状態メッセージを作成するので、予めネットワークに影響がない程度の数を所定の数に設定しておけば、何らかの影響で一周期の間にネットワークに影響するような数の電話機状態情報が蓄積されてしまった場合でも、同報送信される電話機状態情報の数が確実に制限されるため、ネットワークに送出されるトラフィック量が制限されるので、ネットワーク負荷が増大して、メッセージ欠落の発生を防止することができる。
第3の発明の構内自動交換機は、電話機状態情報を蓄積する際に、1周期前の同報送信が失敗したか否かを判定し、1周期前の同報送信が失敗したと判定された場合は、蓄積すべき電話機状態情報が使用状態を初期化することを示すものであり、かつ蓄積すべき電話機状態情報の電話機と同一の電話機について既に電話機状態情報の蓄積が電話機状態蓄積部にあるか否かをさらに判定し、蓄積すべき使用状態を初期化することを示す電話機状態情報と同一の電話機についての電話機状態情報の蓄積が既にあると判定された場合に、当該同一電話機についての既に蓄積されている電話機状態情報を破棄した後、蓄積すべき電話機状態情報を電話機状態蓄積部に蓄積する電話機状態蓄積管理部をさらに備えたものである。
この構成によれば、同報送信できない間に電話機状態を蓄積する場合は、状態初期化前の不要な電話機状態情報は廃棄してから蓄積するべき電話機状態情報を蓄積するので、状態初期化の電話機状態情報と一緒に状態初期化前の不要な電話機状態情報が蓄積されることがなく、復帰後のネットワーク負荷の増大を防止することにより、復帰後にもネットワーク負荷増大によるメッセージ欠落を防止できる。
第4の発明の構内自動交換機は、電話機状態情報を蓄積する際に、1周期前の同報送信が失敗したか否かを判定し、1周期前の同報送信が失敗したと判定された場合は、蓄積すべき電話機状態情報と同一の電話機状態情報の蓄積が電話機状態蓄積部に既にあるか否かをさらに判定し、同一の電話機状態情報の蓄積が既にあると判定された場合には、当該同一の既に蓄積された電話機状態情報を破棄した後、蓄積すべき電話機状態情報を電話機状態蓄積部に蓄積する電話機状態蓄積管理部をさらに備えたものである。
この構成によれば、同報送信できない間に電話機状態を蓄積する場合は、同一の電話機状態情報は廃棄してから蓄積するべき電話機状態情報を蓄積するので、同一の電話機についての同一の電話機状態情報が重複して蓄積されることがなく、復帰後のネットワーク負荷の増大を防止できる。
第5の発明の構内自動交換機システムは、電話機を収容した第1の発明から第4の発明いずれかに記載の構内自動交換機を複数備えたものである。この構成によれば、ネットワーク負荷や装置負荷の増大を防ぐことができる複数の構内自動交換機がネットワークを構成するので、よりネットワーク負荷や装置負荷の増大を防止することにより、復帰後にもネットワーク負荷増大によるメッセージ欠落を防止できる。
第6の発明の構内自動交換機は、電話機の使用状態を示す電話機状態情報を他の構内自動交換機に送信可能な構内自動交換機であって、収容する電話機のうち電話機状態を他の構内自動交換機に送出可能な同報対象電話機であるか否かを示す状態表示送出可否と内線番号とを対に格納する表示可否テーブルと、電話機の表示器番号とその電話機の内線番号とを対に格納する表示器テーブルと、同報対象電話機の使用状態を少なくとも含む電話機状態情報が蓄積される電話機状態蓄積部と、電話機状態蓄積部に蓄積された電話機状態情報を含む電話機状態メッセージを作成して他の構内自動交換機に同報周期時間毎に同報送信する電話機状態管理部と、同報対象電話機の使用状態を電話機状態蓄積部に保存するとともに、電話機状態メッセージを受信して表示器テーブルを参照して表示器を制御する送受信部とを有し、電話機状態管理部は、表示可否テーブルを参照して同報対象電話機の台数を算出し、算出した台数に応じて同報対象電話機の台数が多い場合には同報周期時間を短くし同報対象電話機の台数が少ない場合には同報周期時間を長くなるように同報周期時間を更新することを特徴とする構内自動交換機である。
この構成によれば、同報対象電話機の台数が多い場合は同報周期時間を短く、台数が少ない場合は同報周期時間を長く変更することによって、一周期の間にはほぼ一定の数の電話機状態情報が蓄積されるようにできる。さらに、蓄積されたほぼ一定の数の電話機状態情報を夫々含む電話機状態メッセージを作成して同報送信することにより、ネットワークに送出される電話機状態メッセージ数がほぼ一定の数となる。こうして、トラフィック量を一定とすることでネットワーク負荷の増大を抑制できるので、ネットワーク負荷増大によるメッセージ欠落の発生を防止することができる。また、周期を同報対象電話機の台数に応じて変更して送信することにより、必要以上に短い周期で同報送信することがないために、送信動作を行うための処理量が増えることがなく、使用状態通知元のPBXの送信動作にかかる装置負荷を抑えられるので、装置負荷増大によるメッセージ欠落の発生を防止することができる。
第7の発明の構内自動交換機は、電話機の使用状態を示す電話機状態情報を他の構内自動交換機に送信可能な構内自動交換機であって、ネットワークに接続しメッセージ送受信を行い、データ送信開始後所定時間経過しても送信完了しない場合同報送信失敗を検知するネットワークIF部と、収容する電話機のうち電話機状態を他の構内自動交換機に送出可能な同報対象電話機であるか否かを示す状態表示送出可否と内線番号とを対に格納する表示可否テーブルと、電話機の表示器番号とその電話機の内線番号とを対に格納する表示器テーブルと、同報対象電話機の使用状態を少なくとも含む電話機状態情報が蓄積される電話機状態蓄積部と、電話機状態蓄積部に蓄積された電話機状態情報を含む電話機状態メッセージを作成して他の構内自動交換機に同報周期時間毎に同報送信し、ネットワークIF部が同報送信失敗を検知すると輻輳を原因とする旨を保存する電話機状態管理部と、同報対象電話機の使用状態を電話機状態蓄積部に保存するとともに、電話機状態メッセージを受信して表示器テーブルを参照して表示器を制御する電話機状態送受信部とを有し、電話機状態管理部は、表示可否テーブルを参照して同報対象電話機の台数を算出し、算出した台数に応じて同報対象電話機の台数が多い場合には同報周期時間を短くし同報対象電話機の台数が少ない場合には同報周期時間を長くなるように同報周期時間を更新することを特徴とする構内自動交換機である。
特に、ネットワークIF部は、さらに、同報送信失敗の場合にネットワーク輻輳を原因とするものであることを検知して電話機状態管理部に通知し、電話機状態送受信部は、同報対象電話機の使用状態が更新されたときに、電話機状態管理部に保存された1周期前の同報送信失敗を参照し、ネットワーク輻輳を原因とする場合は、蓄積すべき電話機状態情報と同一の電話機であり、かつ、電話機状態情報が使用状態を初期化するものである場合に、既に蓄積されている電話機状態情報を破棄して新たに蓄積する電話機状態情報を蓄積することを特徴とするものである。
さらに、電話機状態送受信部は、同報対象電話機の使用状態が更新されたときに、電話機状態管理部に保存された1周期前の同報送信失敗を参照し、蓄積すべき電話機状態情報と同一の電話機状態情報が既に蓄積されている場合に、蓄積されている同一の電話機に対する電話機状態情報を破棄して新たに蓄積する電話機状態情報を蓄積することを特徴とするものである。
この構成によれば、同報対象電話機の台数が多い場合は同報周期時間を短く、台数が少ない場合は同報周期時間を長く変更することによって、一周期の間にはほぼ一定の数の電話機状態情報が蓄積されるようにできる。さらに、蓄積されたほぼ一定の数の電話機状態情報を夫々含む電話機状態メッセージを作成して同報送信することにより、ネットワークに送出される電話機状態メッセージ数がほぼ一定の数となる。こうして、トラフィック量を一定とすることでネットワーク負荷の増大を抑制できるので、ネットワーク負荷増大によるメッセージ欠落の発生を防止することができる。また、周期を同報対象電話機の台数に応じて変更して送信することにより、必要以上に短い周期で同報送信することがないために、送信動作を行うための処理量が増えることがなく、使用状態通知元のPBXの送信動作にかかる装置負荷を抑えられるので、装置負荷増大によるメッセージ欠落の発生を防止することができる。
特に、同報送信できない間に電話機状態を蓄積する場合は、状態初期化前の不要な電話機状態情報は廃棄してから蓄積するべき電話機状態情報を蓄積するので、状態初期化の電話機状態情報と一緒に状態初期化前の不要な電話機状態情報が蓄積されることがなく、復帰後のネットワーク負荷の増大を防止することにより、復帰後にもネットワーク負荷増大によるメッセージ欠落を防止できる。さらに、同報送信できない間に電話機状態を蓄積する場合は、同一の電話機状態情報は廃棄してから蓄積するべき電話機状態情報を蓄積するので、同一の電話機についての同一の電話機状態情報が重複して蓄積されることがなく、復帰後のネットワーク負荷の増大を防止できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の構内自動交換機システムを示す図である。図1において、構内自動交換機システムは、電話機2を収容する構内自動交換機1が専用線公衆網3(専用線契約をした公衆網、ネットワークと略称)を介して接続された構成を備えている。
構内自動交換機1は、電話機制御部101と、ネットワーク接続電話機状態蓄積部102(以下、蓄積部102という)と、ネットワーク接続電話機状態管理部103(以下、管理部103という)と、ネットワーク接続電話機状態送受信部104(以下、送受信部104という)と、ネットワークI/F部105と、内線番号対状態表示可否テーブル106(以下、表示可否テーブル106という)と、LED番号対状態表示内線番号テーブル107(以下、LEDテーブル107という)とを備えている。
図6は内線番号対状態表示可否テーブルの一例を示す図である。表示可否テーブル106には、図6に示すように、電話機を特定する電話機特定情報の一例である内線番号に対応してその内線番号の送出可否情報に相当する状態表示送出可否が対に格納される。状態表示送出可否は、対応する内線番号の電話機の電話機状態を他の構内自動交換機1に送出することを許可するか否かを示す情報である。図6においては、内線番号「101」の電話機は同報対象であることを示す「可」が格納されており、内線番号「102」の電話機は同報対象でないことを示す「否」が格納されている。表示可否テーブル106に格納されるデータを設定する方法は、例えば、電話機から特番入力により設定したり、LAN経由の専用PCソフトなどで設定することができる。
図5はLED番号対状態表示内線番号テーブルの一例を示す図である。LEDテーブル107には、図5に示すように、電話機上のLEDのLED番号と、対応する状態表示内線番号としてそのLEDにおいて電話機状態の表示対象となる電話機のPBX番号と内線番号とが対に格納されている。LEDテーブル107に格納されるデータを設定する方法は、例えば、電話機から特番入力により設定したり、LAN経由の専用PCソフトなどで設定することができる。
電話機制御部101は、電話機2上のハンドセットやキーやLEDの入出力制御を行う。また、電話機制御部101は、収容する電話機2の使用状態の変化を検出する。
蓄積部102(電話機状態蓄積部に相当)は、電話機の内線番号と、例えば「通話中」、「保留中」、「待機中」などのその電話機の使用状態とを含む情報を電話機状態情報が送受信部104により保存されることにより蓄積される。
管理部103(電話機状態管理部に相当)は、同報周期時間として設定した間隔で電話機状態情報を取り出して、取り出した電話機状態情報を夫々に含む電話機状態メッセージを作成して、同報送信する。同報周期時間は、同報送信する毎に、表示可否テーブル106を参照して、同報対象電話機の台数を算出し、算出した同報対象電話機の台数に応じて同報周期時間を決定し、決定した同報周期時間で更新して設定する。このとき、管理部103は、台数が多いときは同報周期時間が短くなるように、台数が少ないときは同報周期時間が長くなるようにして同報対象電話機の台数に応じた同報周期時間を決定する。
また、管理部103には、同報送信する電話機状態情報の数の上限を設定することができる。管理部103は、予め設定された上限以下の数の電話機状態情報を取り出し、取り出した電話機状態情報と構内自動交換機1を識別するために自PBX番号を夫々に含む電話機状態メッセージを作成して、ネットワークI/F部105を介してネットワークへ同報送信する。
送受信部104(電話機状態送受信部に相当)は、電話機制御部101が検出した電話機のうちの同報対象電話機の最新の使用状態を蓄積部102に保存するとともに、ネットワークI/F部105を介して電話機状態メッセージを受信して、受信した電話機状態メッセージに基づいて、構内自動交換機1が収容する電話機上のLEDの点灯を電話機制御部101に制御させる。LEDの点灯制御は、具体的には、受信した電話機状態メッセージに含まれる「PBX番号と内線番号」と、LEDテーブル107の「PBX番号と内線番号」とが一致した場合、対に格納されているLED番号のLEDの点灯制御をさせることになる。
ネットワークI/F部105は、専用線公衆網3と接続された各PBXとメッセージ送受信を行うインタフェースである。
つぎに、本構内自動交換機システムの動作について説明する。図2は、電話機状態情報を保存して蓄積する手順の一例を示すフローチャートであり、図3は、ネットワークへ電話機状態メッセージを同報送信する手順の一例を示すフローチャートであり、図4は、電話機上のLEDの点灯制御を行う手順の一例を示すフローチャートである。
まず、任意のPBXに収容された電話機の使用状態の変化が発生した場合の処理手順について、図2のフローチャートに基づいて説明する。電話機に対する着信や発信といった呼状態変化により、電話機制御部101は、電話機の使用状態の変化を検知すると、送受信部104に、電話機の内線番号と更新された使用状態とを通知する(ステップS201)。
送受信部104は、表示可否テーブル106を参照し、使用状態が更新された電話機が同報対象電話機であるか否かを判定する(ステップS202)。具体的には、通知された電話機の内線番号に対応する状態表示送信可否に基づいて、状態表示送信可否が「可」である場合は、使用状態が更新された電話機が同報対象電話機であると判定し、状態表示送信可否が「否」である場合は、使用状態が更新された電話機が同報対象電話機でないと判定する。同報対象電話機でないと判定されれば、更新された使用状態を保存せずに終了する。
一方、同報対象電話機であると判定されれば、送受信部104は、蓄積部102に通知された電話機の内線番号と電話機の使用状態を含む電話機状態情報を保存する(ステップS203)。
続いて、上記手順にて保存されて蓄積された電話機状態情報を管理部103がネットワーク3へ電話機状態メッセージを同報送信する手順について、図3のフローチャートに基づいて説明を行う。
管理部103は、管理部103に設定されている同報周期時間を経過したかを監視する(ステップS301)。
同報周期時間が経過したら、管理部103は、同報周期時間内に蓄積部102に蓄積されている電話機状態情報のうち、予め設定された上限以下の数の電話機状態情報を取り出す。取り出した電話機状態情報と送信元の構内自動交換機1を特定するためのPBX番号とを夫々に含む電話機状態メッセージを作成して、ネットワーク接続している他の構内自動交換機1へ同報送信する(ステップS302)。つまり、管理部103は、取り出した電話機状態情報の数と同数の電話機状態メッセージを作成する。
同報送信すると、管理部103は、表示可否テーブル106を参照して、同報対象電話機の台数を算出し、算出した同報対象電話機の台数に応じて、台数が多いときは同報周期時間が短くなるように、台数が少ないときは同報周期時間が長くなるように同報周期時間を決定し、管理部103に設定されている同報周期時間を更新する(ステップS303)。
具体的には、管理部103は、表示可否テーブル106を参照して、状態表示送出可否が「可」となっている内線電話機の合計数を同報対象電話機の台数として算出する。また、管理部103は、算出した同報対象電話機の台数から(数1)に基づいて同報周期時間Tを算出する。このとき、管理部103には、同報周期時間の最小値Tmと、算出の基本値となる同報間隔Tbと、同報間隔Tbの前提となる自PBX内の登録電話機数Pbとが予め設定されており、算出した同報対象電話機の台数Prを(数1)に代入して同報周期時間Tを算出する。
T[秒]=Tb[秒]×(Pb÷Pr)・・・(数1)
ただし、T≦Tmの場合
T[秒]=Tm[秒]
算出した同報周期時間Tに更新する。
このように、同報対象電話機の台数が多いときは、単位時間当たりに蓄積部102に蓄積される電話機状態情報が多くなるので、その分、同報周期時間を短くすれば、同報時までに蓄積される電話機状態情報の総数が増大することを抑えられる。また、同報対象電話機の台数が少ないときは、単位時間当たりに蓄積部102に蓄積される電話機状態情報が少なくなるので、その分、同報周期時間を長くしても、同報時までに蓄積される電話機状態情報の総数が増大することがない。すなわち、同報対象電話機の台数が多くても、少なくても、同報周期時間の長さを調節することによって、一周期の間に蓄積される電話機状態情報の総数をほぼ一定にすることができる。
また、同報周期時間を同報対象電話機の台数に応じて変更した間隔で送信することができ、しかも同報周期時間の最小値Tmに制限されることにより、必要以上に短い周期で同報送信することがないために、送信動作を行うための処理量が増えることがなく、使用状態通知元のPBXの送信動作にかかる装置負荷を抑えられるので、メッセージ欠落が発生を防止することができる。
次に、上記手順にて同報された電話機状態メッセージを他の構内自動交換機1が受信した時に、他の構内自動交換機1の送受信部104が行う処理手順について、図4のフローチャートに基づいて説明する。
他の構内自動交換機1において、送受信部104は、ネットワークI/F部105を介してネットワークに接続された構内自動交換機1から同報された電話機状態メッセージを受信する(ステップS401)。
送受信部104は、電話機制御部101を介して接続している全電話機に対してLEDの表示制御の判定が終了したか確認する(ステップS402)。判定が終了していればLEDの表示制御の処理を終了する。このとき、例えば、ステップS403の確認が終了した電話機がステップS403の確認が終了した旨を保持しておき、ステップS402では、送受信部104は、電話機にステップS403の確認が終了したか否かを問い合わせて確認をする。
終了していなければ、送受信部104は、構内自動交換機1に収容された電話機2上の状態表示用LEDのうち、受信した電話機状態メッセージに含まれるPBX番号と内線番号とに対応してLEDテーブル107に格納されたLED番号の(即ち表示対象とする)LEDがあるか否かを確認する(ステップS403)。すなわち、送受信部104は、受信した電話機状態メッセージの表示対象とするLEDが、構内自動交換機1に収容された電話機2上にあるか否かを確認して、LEDがなければステップS402に進む。
表示対象とするLEDがあれば、送受信部104は、電話機状態情報に基づいて、電話機制御部101を介して、収容する電話機上のLEDを点灯制御する(ステップS404)。たとえば、電話機状態情報の使用状態が「通話中」である場合にLEDを点灯させ、「保留中」である場合にLEDを点滅させ、「待機中」である場合に消灯させるようにLEDの点灯制御を行う。
このようにして、構内自動交換機に収容された電話機の使用状態に対応して他の構内自動交換機に収容された電話機上のLEDの点灯を制御することによって、ネットワークを介して接続された構内自動交換機に収容された電話機の使用状態を把握することができる。
以上のように、電話機状態メッセージの同報周期時間について、同報送信の対象となる電話機台数が多い場合は同報周期時間が短く、逆に台数が少ない場合は同報周期時間が長くなるように、同報周期時間を決定するので、一周期の間に電話機状態蓄積部に蓄積される電話機状態情報がほぼ一定となる。さらに、蓄積されたほぼ一定の数の電話機状態情報を夫々含む電話機状態メッセージを作成して同報送信することにより、ネットワークに送出される電話機状態メッセージ数がほぼ一定の数となり、トラフィック量を一定とすることでネットワーク負荷の増大を抑制できるので、ネットワーク負荷増大によるメッセージ欠落の発生を防止することができる。また、周期を同報対象電話機の台数に応じて変更して送信することにより、必要以上に短い周期で同報送信することがないために、送信動作を行うための処理量が増えることがなく、使用状態通知元のPBXの送信動作にかかる装置負荷がを抑えられるので、メッセージ欠落の発生を防止することができる。
さらに、同報送信する所定数以下の電話機状態情報を取り出して電話機状態メッセージを作成するので、予めネットワークに影響がない程度の数を所定の数に設定しておけば、何らかの影響で一周期の間にネットワークに影響するような数の電話機状態情報が蓄積されてしまった場合でも、同報送信される電話機状態情報の数が制限されるため、ネットワークに送出されるトラフィック量が制限されるので、ネットワーク負荷が増大して、メッセージ欠落が発生することがない。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、一時的に同報送信が出来ない場合に、蓄積すべき電話機状態情報の使用状態の初期化を行うものである。初期化とは、一時蓄積されている電話機状態情報を検索して、蓄積すべき電話機状態情報と同一電話機に対する電話機状態情報の蓄積があれば、一時蓄積されている電話機状態情報を破棄するものである。尚、以下の実施の形態2においては、一時的に同報送信ができない場合としてネットワーク輻輳である場合を例に挙げて説明するが、ネットワーク輻輳に限定されるものではない。
実施の形態2においては、管理部103と、送受信部104と、ネットワークI/F部105との構成以外は、実施の形態1と同様であるので、その説明は省略する。
ネットワークI/F部105は、実施の形態1の機能に加えて、ネットワーク輻輳を検知する。例えば、ネットワークI/F部105は、ネットワークへのデータ送信が、送信開始後の一定時間経過しても完了しない場合、ネットワーク輻輳であると検知する。ネットワーク輻輳であると検知すると、管理部103にその旨を通知する。
管理部103は、実施の形態1の機能に加えて、ネットワークI/F部105でネットワーク輻輳で同報送信が失敗したことを検知すると、同報失敗理由として「ネットワーク輻輳」である旨を保存する機能をさらに備えている。管理部103は、電話機状態情報を同報送信しようとする度に1周期前の同報失敗理由を更新する。管理部103は、同報失敗理由として、例えば、ネットワークが輻輳しているために1周期前の同報送信に失敗した場合は、「ネットワーク輻輳」である旨を保存し、また、1周期前の同報送信が失敗しなかった場合は、「成功」の旨を保存する。
送受信部104は、実施の形態1の機能に加えて、同報対象電話機の使用状態が更新されたときに、管理部103に保存された1周期前の同報失敗理由を参照し、1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」であるか否かを判定し、1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」であった場合は、蓄積すべき電話機状態情報が使用状態を初期化することを示すものであり、かつ、蓄積された電話機状態情報に同一電話機のものがあるか否かを判定する。
1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」であると判定され、蓄積すべき電話機状態情報が使用状態を初期化することを示すものであり、かつ、蓄積された電話機状態情報に蓄積すべき電話機状態情報と同一電話機のものがあると判定された場合は、蓄積されている同一電話機に対する電話機状態情報を破棄してから、蓄積すべき電話機状態情報を蓄積する。使用状態を初期化することを示すものとしては、例えば「通話中」、「保留中」、「待機中」でいうところの「待機中」の旨の情報がある。
つぎに動作について説明する。図7は、電話機状態情報を保存して蓄積する手順の他の一例を示すフローチャートである。電話機に対する着信や発信といった呼状態変化により、電話機制御部101は、電話機の使用状態の変化を検知すると、送受信部104に、電話機の内線番号と更新された使用状態とを通知する(ステップS701)。
送受信部104は、表示可否テーブル106を参照し、使用状態が更新された電話機が同報対象電話機であるか否かを判定する(ステップS702)。具体的には、送受信部104は、通知された電話機の内線番号に対応して表示可否テーブル106に格納されている状態表示送信可否に基づいて、状態表示送信可否が「可」である場合は、使用状態が更新された電話機が同報対象電話機であると判定し、同じく状態表示送信可否が「否」である場合は、使用状態が更新された電話機が同報対象電話機でないと判定する。同報対象電話機でないと判定されれば、更新された使用状態を蓄積せずに終了する。
同報対象電話機であれば、送受信部104は、管理部103内に保持されている1周期前の同報失敗理由を参照し、1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」であるか否かを判定する(ステップS703)。1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」でないと判定されれば、ステップS706に進む。
1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」と判定されれば、送受信部104は、S701で通知された電話機状態情報の使用状態を初期化することを示す待機中であり、かつ、蓄積された電話機状態情報に蓄積された電話機状態情報に同一電話機のものがあるか否かを判定する(ステップS704)。S701で通知された電話機状態情報が使用状態を初期化することを示す待機中であり、かつ、蓄積された電話機状態情報に蓄積すべき電話機状態情報と同一電話機に対するものがあればステップS705に進み、なければステップS706に進む。
使用状態を初期化する電話機状態情報と同一の電話機に対する電話機状態情報の蓄積があれば、送受信部104は、蓄積部102に蓄積している電話機の電話機状態メッセージを破棄する(ステップS705)。例えば、蓄積メッセージ中に同一電話機の電話機状態メッセージがないか検索し、通話中や保留中といった電話機状態情報が蓄積されていた場合は、これらを全て破棄することになる。送受信部104は、蓄積部102に電話機状態メッセージを蓄積する(ステップS706)。
このように、同報送信に失敗した後に蓄積する場合には、同報対象として登録された電話機の電話機状態情報として使用状態の初期化がある場合は、その電話機の電話機状態情報は使用状態の初期化だけとなり、他の不要な電話機状態情報が廃棄される。そのため、復帰後に電話機状態メッセージを同報送信するときに、不要な電話機状態情報の同報送信を防止するので、復帰後の同報送信時のネットワーク負荷の増大によるメッセージ欠落の発生を防止できる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。この実施の形態3は、一時的に同報送信が出来ない場合に、蓄積すべき電話機状態情報と同一の電話機状態情報が一時蓄積されているときは、蓄積すべき電話機状態情報と同一の一時蓄積されている電話機状態情報を破棄するものである。尚、以下の実施の形態3においても、一時的に同報送信ができない場合としてネットワーク輻輳である場合を例に挙げて説明するが、ネットワーク輻輳に限定されるものではない。
実施の形態3においては、送受信部104の構成以外は、実施の形態2と同様であるので、その説明は省略する。
送受信部104は、実施の形態1の機能に加えて、同報対象電話機の使用状態が更新されたときに、管理部103に保存された1周期前の同報失敗理由を参照し、1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」であるか否かを判定し、1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」であった場合は、蓄積すべき電話機状態情報と同一の電話機状態情報が蓄積されているか否かを判定する。1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」であると判定され、蓄積すべき電話機状態情報と同一の電話機状態情報が蓄積されていると判定された場合は、蓄積されている同一電話機に対する電話機状態情報を破棄してから、蓄積すべき電話機状態情報を蓄積する。
つぎに動作について説明する。図8は、電話機状態情報を保存して蓄積する手順の他の一例を示すフローチャートである。電話機に対する着信や発信といった呼状態変化により、電話機制御部101は、電話機の使用状態の変化を検知すると、送受信部104に、電話機の内線番号と更新された使用状態とを通知する(ステップS801)。
送受信部104は、表示可否テーブル106を参照し、使用状態が更新された電話機に対応する内線番号の状態表示設定が「可」であるかを検査することで、使用状態が更新された電話機が、同報対象電話機かどうか判断する(ステップS802)。
同報対象電話機でなければ、蓄積せずに終了する。同報対象電話機であれば、ステップS803に進む。
送受信部104は、管理部103内に保持されている、1周期前の同報失敗理由を参照し、1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」であるか否かを判定する(ステップS803)。1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」であると判定されれば、ステップS806に進む。
1周期前の同報失敗理由が「ネットワーク輻輳」であると判定されれば、送受信部104は、蓄積された電話機状態情報の中に同一の電話機状態情報があるかを判定する(ステップS804)。蓄積された電話機状態情報の中に同一の電話機状態情報がないと判定されればステップS806に進む。
蓄積された電話機状態情報の中に同一の電話機状態情報があると判定されると、送受信部104は、蓄積部102に蓄積していた同一の電話機状態情報を取り出し、これを破棄する(ステップS805)。送受信部104は、蓄積部102に電話機状態情報を蓄積する(ステップS806)。
このように、1周期前の同報送信に失敗した後に蓄積される電話機状態情報は、不要な電話機状態情報を重複して蓄積しないように、同一の電話機の同一の既に蓄積された電話機状態情報が廃棄される。そのため、復帰後に電話機状態メッセージを同報送信するときに、不要な電話機状態情報の同報送信を防止するので復帰後の同報送信時のネットワーク負荷増大によるメッセージ欠落の発生を防止できる。
以上の実施の形態2と実施の形態3では、同報送信ができなかった理由が、ネットワーク輻輳である場合を例に挙げて説明したが、同報送信ができなかった理由はネットワーク輻輳に限定されず、他の理由で同報送信ができなかった場合でも同様である。
以上の実施の形態では、ネットワーク接続電話機状態蓄積部に電話機状態情報を蓄積しておき、管理部103が、蓄積された電話機状態情報を含むメッセージを作成して同報送信する態様を例に挙げて説明したが、送受信部104が、蓄積する際に、電話機状態情報から電話機状態メッセージを作成して、作成した電話機状態メッセージを蓄積部102に蓄積しておき、管理部103が蓄積された電話機状態メッセージを同報送信してもよい。
以上のように、本発明にかかる構内自動交換機および構内自動交換機システムは、ネットワーク負荷に制限がある場合に有用である。
本発明の構内自動交換機システムを示す図 電話機状態情報を保存して蓄積する手順の一例を示すフローチャート ネットワークへ電話機状態メッセージを同報送信する手順の一例を示すフローチャート 電話機上のLEDの点灯制御を行う手順の一例を示すフローチャート LED番号対状態表示内線番号テーブルの一例を示す図 内線番号対状態表示可否テーブルの一例を示す図 電話機状態情報を保存して蓄積する手順の他の一例を示すフローチャート 電話機状態情報を保存して蓄積する手順の他の一例を示すフローチャート
符号の説明
1 構内自動交換機
2 電話機
3 専用線公衆網(ネットワーク)
101 電話機制御部
102 ネットワーク接続電話機状態蓄積部(蓄積部)
103 ネットワーク接続電話機状態管理部(管理部)
104 ネットワーク接続電話機状態送受信部(送受信部)
105 ネットワークI/F部
106 内線番号対状態表示可否テーブル(表示可否テーブル)
107 LED番号対状態表示内線番号テーブル(LEDテーブル)

Claims (13)

  1. 収容する電話機のうち、同報対象となる同報対象電話機の使用状態を示す電話機状態メッセージを他の構内自動交換機に同報送信する構内自動交換機であって、
    同報対象電話機の使用状態を少なくとも含む前記電話機状態情報が蓄積される電話機状態蓄積部と、
    同報周期時間を同報対象電話機の台数が多い場合には短くし、同報対象電話機の台数が少ない場合には長くなるように変更し、前記同報周期時間内に前記電話機状態蓄積部に蓄積された電話機状態情報を含むようにして前記電話機状態メッセージを作成して、前記変更した同報周期時間の間隔で前記他の構内自動交換機に同報送信する電話機状態同報送信部とを備えたことを特徴とする構内自動交換機。
  2. 前記電話機状態同報送信部は、1回の前記同報周期時間内に予め設定された数以下の電話機状態情報を電話機状態メッセージにして同報送信することを特徴とする請求項1記載の構内自動交換機。
  3. 前記電話機状態情報を蓄積する際に、1周期前の同報送信が失敗したか否かを判定し、
    1周期前の同報送信が失敗したと判定された場合は、蓄積すべき電話機状態情報が使用状態を初期化することを示すものであり、かつ蓄積すべき電話機状態情報の電話機と同一の電話機について既に電話機状態情報の蓄積が前記電話機状態蓄積部にあるか否かをさらに判定し、
    蓄積すべき使用状態を初期化することを示す電話機状態情報と同一の電話機についての電話機状態情報の蓄積が既にあると判定された場合に、当該同一電話機についての既に蓄積されている電話機状態情報を破棄した後、前記蓄積すべき電話機状態情報を前記電話機状態蓄積部に蓄積する電話機状態蓄積管理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の構内自動交換機。
  4. 前記電話機状態情報を蓄積する際に、1周期前の同報送信が失敗したか否かを判定し、
    1周期前の同報送信が失敗したと判定された場合は、蓄積すべき電話機状態情報と同一の電話機状態情報の蓄積が前記電話機状態蓄積部に既にあるか否かをさらに判定し、
    同一の電話機状態情報の蓄積が既にあると判定された場合には、当該同一の既に蓄積された電話機状態情報を破棄した後、前記蓄積すべき電話機状態情報を前記電話機状態蓄積部に蓄積する電話機状態蓄積管理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の構内自動交換機。
  5. 電話機を収容した請求項1から請求項4のいずれかの構内自動交換機を複数備えたことを特徴とする構内自動交換機システム。
  6. 電話機の使用状態を示す電話機状態情報を他の構内自動交換機に送信可能な構内自動交換機であって、
    収容する電話機のうち電話機状態を前記他の構内自動交換機に送出可能な同報対象電話機であるか否かを示す状態表示送出可否と内線番号とを対に格納する表示可否テーブルと、
    電話機の表示器番号とその電話機の内線番号とを対に格納する表示器テーブルと、
    前記同報対象電話機の使用状態を少なくとも含む前記電話機状態情報が蓄積される電話機状態蓄積部と、
    前記電話機状態蓄積部に蓄積された前記電話機状態情報を含む電話機状態メッセージを作成して前記他の構内自動交換機に同報周期時間毎に同報送信する電話機状態管理部と、
    前記同報対象電話機の使用状態を前記電話機状態蓄積部に保存するとともに、前記電話機状態メッセージを受信して前記表示器テーブルを参照して表示器を制御する送受信部とを有し、
    前記電話機状態管理部は、前記表示可否テーブルを参照して前記同報対象電話機の台数を算出し、算出した台数に応じて同報対象電話機の台数が多い場合には同報周期時間を短くし同報対象電話機の台数が少ない場合には同報周期時間を長くなるように前記同報周期時間を更新することを特徴とする構内自動交換機。
  7. 前記電話機状態管理部は、予め定めた同報周期時間の最小値を有し、更新した前記同報周期時間が前記最小値よりも短くなる場合は前記最小値に制限することを特徴とする請求項6記載の構内自動交換機。
  8. 前記電話機状態管理部は、同報送信する前記電話機状態情報の数の上限を設定することができることを特徴とする請求項6記載の構内自動交換機。
  9. 複数の電話機を収容した請求項6から請求項8のいずれか1に記載の構内自動交換機をネットワークを介して複数接続したことを特徴とする構内自動交換システム。
  10. 電話機の使用状態を示す電話機状態情報を他の構内自動交換機に送信可能な構内自動交換機であって、
    ネットワークに接続しメッセージ送受信を行い、データ送信開始後所定時間経過しても送信完了しない場合同報送信失敗を検知するネットワークIF部と、
    収容する電話機のうち電話機状態を前記他の構内自動交換機に送出可能な同報対象電話機であるか否かを示す状態表示送出可否と内線番号とを対に格納する表示可否テーブルと、
    電話機の表示器番号とその電話機の内線番号とを対に格納する表示器テーブルと、
    前記同報対象電話機の使用状態を少なくとも含む前記電話機状態情報が蓄積される電話機状態蓄積部と、
    前記電話機状態蓄積部に蓄積された前記電話機状態情報を含む電話機状態メッセージを作成して前記他の構内自動交換機に同報周期時間毎に同報送信し、前記ネットワークIF部が前記同報送信失敗を検知すると輻輳を原因とする旨を保存する電話機状態管理部と、
    前記同報対象電話機の使用状態を前記電話機状態蓄積部に保存するとともに、前記電話機状態メッセージを受信して前記表示器テーブルを参照して表示器を制御する電話機状態送受信部とを有し、
    前記電話機状態管理部は、前記表示可否テーブルを参照して前記同報対象電話機の台数を算出し、算出した台数に応じて同報対象電話機の台数が多い場合には同報周期時間を短くし同報対象電話機の台数が少ない場合には同報周期時間を長くなるように前記同報周期時間を更新することを特徴とする構内自動交換機。
  11. 前記ネットワークIF部は、さらに、同報送信失敗の場合にネットワーク輻輳を原因とするものであることを検知して前記電話機状態管理部に通知し、
    前記電話機状態送受信部は、前記同報対象電話機の使用状態が更新されたときに、前記電話機状態管理部に保存された1周期前の前記同報送信失敗を参照し、前記ネットワーク輻輳を原因とする場合は、蓄積すべき前記電話機状態情報と同一の電話機であり、かつ、前記電話機状態情報が使用状態を初期化するものである場合に、既に蓄積されている前記電話機状態情報を破棄して新たに蓄積する前記電話機状態情報を蓄積することを特徴とする請求項10記載の構内自動交換機。
  12. 前記電話機状態送受信部は、前記同報対象電話機の使用状態が更新されたときに、前記電話機状態管理部に保存された1周期前の前記同報送信失敗を参照し、蓄積すべき前記電話機状態情報と同一の前記電話機状態情報が既に蓄積されている場合に、蓄積されている同一の電話機に対する前記電話機状態情報を破棄して新たに蓄積する前記電話機状態情報を蓄積することを特徴とする請求項10記載の構内自動交換機。
  13. 複数の電話機を収容した請求項10から請求項12のいずれか1に記載の構内自動交換機をネットワークを介して複数接続したことを特徴とする構内自動交換システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016178380A (ja) * 2015-03-18 2016-10-06 ソフトバンク株式会社 音声通知システム、音声管理サーバ、及び端末管理サーバ

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