JP2006277866A - 記憶媒体駆動装置の空気清浄方法及び空気清浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記憶媒体駆動装置内のナノレベルの微小な塵埃を効率的に除去し、記憶媒体駆動装置内の空気を清浄化することを目的とする。
【解決手段】記憶媒体駆動装置の空気清浄方法において、コロナ放電を生じさせるイオン化電極が内設されるとともに装置内に空気を流入する空気流入ノズルを、装置のハウジングに設けられた空気流入口に挿入し、装置内のイオン化された塵埃を集塵する集塵電極が内設されるとともに記憶媒体駆動装置外に空気を排出する空気排出ノズルを、装置のハウジングに設けられた空気排出口に挿入し、イオン化電極及び集塵電極に電圧を印加して装置内の塵埃を帯電し、集塵電極に塵埃を集塵し、空気排出ノズルで装置外部に排出することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばハードディスク駆動装置(HDD)といった記憶媒体駆動装置の内部の塵埃を除去する為の記憶媒体駆動装置の空気清浄方法及び空気清浄装置に関する。
例えばHDDには、データを記録するための磁気ディスクと、記録/再生ヘッドを搭載するヘッドスライダを支持するヘッドアクチュエータが組み込まれる。ヘッドアクチュエータが磁気ディスクの外側に向かって順方向に最大限に揺動すると、ヘッドアクチュエータは休止位置に位置決めされる。ヘッドアクチュエータの先端はランプ部材に受け止められる。その一方で、ヘッドアクチュエータが休止位置から順方向とは反対の逆方向に向かって揺動すると、ヘッドアクチュエータの先端はランプ部材から離脱する。従来は、コンタクトスタートストップ(CSS)方式が一般的であったが、最近では前述のようなヘッドを媒体から離間して退避させるアンロード方式、すなわち、ランプロード方式が主流になっている。
特開平04−291083号公報
近年、このようなHDDでは、ヘッドスライダの浮上量、つまりヘッドスライダと磁気ディスク媒体間の離間距離が、10nm以下となりつつある。したがって、密封されたディスクエンクロージャー(DE)内にナノオーダーの塵埃(10−500nm)が発生した場合、塵埃がヘッドスライダと磁気ディスク間に噛み込まれ、ヘッドクラッシュを発生するといった障害リスクを有する。そのため、DE内の各部品の洗浄を徹底的に実施するとともに、クリーンルーム内での組立てにより徹底的にDE内部に塵埃が混入しないようにしていた。しかしながら、部品レベルでの洗浄強化やクリーンルームの浄化の改善で対応しても、塵埃計の性能限界があった。つまり、管理できる塵埃は0.5μm程度の大きさが限界であり、かつ完全に塵埃を無くすことはできなかった。
したがって、ヘッドスライダと磁気ディスク媒体の間に塵埃を噛み込んで、ヘッドスライダの読出/書込ヘッド素子部に微細な傷を付け、ヘッド素子部の特性劣化が生じることがあった。また、噛み込んだ瞬間に浮上量が上昇しリード又はライトができない障害が発生することがあった。さらに、最悪は磁気ディスク媒体に傷をつけデータが破壊される重要障害を引き起こすことがあった。
なお、特許文献1には、磁気ディスク装置に空気清浄機を一体的に設け、特定の条件で集塵するものが開示されているが、構成的には磁気ディスク装置の小型化に逆行し、集塵タイミングを制御する必要があり、コストアップになる。また、開示のような空気循環式の空気清浄機は、空気を循環させてフィルタで単純に塵埃を吸い出して集塵するものであるが、微小な塵埃を十分に除去することができなかった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、記憶媒体駆動装置内のナノオーダーの微小な塵埃を効率的に除去し、記憶媒体駆動装置内の空気を清浄化する記憶媒体駆動装置の空気清浄方法及び空気清浄装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、記憶媒体駆動装置の空気清浄方法において、前記記憶媒体駆動装置内の塵埃をイオン化するためのイオン化電極が内設されるとともに前記記憶媒体駆動装置内に空気を流入する空気流入ノズルを、前記記憶媒体駆動装置のハウジングに設けられた空気流入口に挿入し、前記記憶媒体駆動装置内のイオン化された塵埃を集塵する集塵電極が内設されるとともに前記記憶媒体駆動装置外に空気を排出する空気排出ノズルを、前記記憶媒体駆動装置のハウジングに設けられた空気排出口に挿入し、前記イオン化電極及び前記集塵電極に電圧を印加して前記記憶媒体駆動装置内の塵埃を帯電し、前記集塵電極に塵埃を集塵し、前記空気排出ノズルで前記記憶媒体駆動装置外部に排出し、集塵処理終了後前記空気流入ノズル及び前記空気排出ノズルをはずすことを特徴とする。
記憶媒体駆動装置の空気清浄装置において、前記記憶媒体駆動装置内の塵埃をイオン化するためのイオン化電極と、前記イオン化電極が内設されるとともに前記記憶媒体駆動装置内に空気を流入する空気流入ノズルと、前記記憶媒体駆動装置内の帯電された塵埃を集塵する集塵電極と、前記集塵電極が内設されるとともに前記記憶媒体駆動装置外に空気を排出する空気排出ノズルとを備えてなることを特徴とする。
前記空気(気体)は酸素ガスであることを特徴とする。
前記記憶媒体駆動装置は、ヘッドを媒体から離間して退避させるアンロード方式を採用していることを特徴とする。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る本発明の一実施形態の記憶媒体駆動装置の外部構造を概略的に示す図であり、すなわちハードディスク駆動装置(HDD)11の外部構造を示す。また、図2は、本発明に係る本発明の一実施形態の記憶媒体駆動装置の内部構造を概略的に示す図であり、すなわちハードディスク駆動装置(HDD)11の内部構造を示す。
このHDD11は箱形の筐体すなわちハウジングを備える。ハウジングは、例えば平たい直方体の密閉収容空間を区画する箱形のベース13を備える。ベース13は例えばアルミニウムといった金属材料から鋳造に基づき成形されればよい。
ベース13には蓋体すなわちカバー14が結合される。カバー14とベース13との間の隙間やねじ孔などの外気と通じる孔は全て密封シールで覆われ、DE(ディスクエンクロージャー)として完全に密閉される。カバーは例えばプレス加工に基づき1枚の板材から成形されればよい。板材には例えばステンレス鋼の金属板などが用いられればよい。板材は積層材などから構成されてもよい。
収容空間には、記録媒体としての1枚以上の磁気ディスク媒体15が収容される。磁気ディスク15はスピンドルモータ16の回転軸に装着される。スピンドルモータ16は例えば5400rpmや7200rpm、10000rpm、15000rpmといった高速度で磁気ディスク媒体15を回転させることができる。
収容空間にはヘッドアクチュエータ17がさらに収容される。このヘッドアクチュエータ17はアクチュエータブロック18を備える。アクチュエータブロック18は、垂直方向に延びる支軸19に回転自在に連結される。アクチュエータブロック18には、支軸19から水平方向に延びる複数のアクチュエータアーム21が区画される。アクチュエータブロック18は例えば押し出し成形に基づきアルミニウムから成型されればよい。
個々のアクチュエータアーム21の先端には、アクチュエータアーム21から前方に延びるヘッドサスペンション22が取り付けられる。ヘッドサスペンション22の先端にはいわゆるジンバルばね(図示されず)が接続される。ジンバルばねの表面に浮上ヘッドスライダ23は固定される。こうしたジンバルばねの働きで浮上ヘッドスライダ23はヘッドサスペンション22に対してその姿勢を変化させることができる。
浮上ヘッドスライダ23にはいわゆる磁気ヘッドすなわち電磁変換素子(図示されず)が搭載される。この電磁変換素子は、例えば、薄膜コイルパターンで生成される磁界を利用して磁気ディスク媒体15に情報を書き込む薄膜磁気ヘッドといった書き込み素子と、スピンバルブ膜やトンネル接合膜の抵抗変化を利用して磁気ディスク媒体15から情報を読み出す巨大磁気抵抗効果(GMR)素子やトンネル接合磁気抵抗効果(TMR)素子といった読み出し素子とで構成されればよい。
磁気ディスク媒体15の回転に基づき磁気ディスク媒体15の表面で気流が生成されると、気流の働きで浮上ヘッドスライダ23には正圧すなわち浮力および負圧が作用する。浮力および負圧とヘッドサスペンション22の押し付け力とが釣り合うことで磁気ディスク15の回転中に比較的に高い剛性で浮上ヘッドスライダ23は浮上し続けることができる。
こういった浮上ヘッドスライダ23の浮上中にヘッドアクチュエータ17が支軸19回りで回転すると、浮上ヘッドスライダ23は磁気ディスク15の半径線に沿って移動することができる。その結果、浮上ヘッドスライダ23上の電磁変換素子は最内周記録トラックと最外周記録トラックとの間でデータゾーンを横切ることができる。こうして浮上ヘッドスライダ23上の電磁変換素子は目標の記録トラック上に位置決めされる。
アクチュエータブロック18にはボイスコイルモータ(VCM)24が連結される。アクチュエータブロック18には、支軸19から水平方向に延びる支持体25が一体に形成される。支持体25にはVCM24のコイル26が巻き付けられる。支持体25は、VCM24に固定される永久磁石(図示されず)に向き合わせられる。電流の供給に応じてコイル26で磁界が生成されると、アクチュエータブロック18すなわちヘッドアクチュエータ17の揺動は引き起こされる。
本実施例のHDDはランプロード方式を採用している。ヘッドサスペンション22の先端には、ヘッドサスペンション22の先端から前方に延びるロード部材すなわちロードタブ27が固定される。ロードタブ27はヘッドアクチュエータ17の揺動に基づき磁気ディスク15の半径方向に移動することができる。ロードタブ27の移動経路上には磁気ディスク15の外側でランプ部材28が配置される。ロードタブ27はランプ部材28の表面に受け止められる。
ランプ部材28は、磁気ディスク15の外側でベース13の底板に例えばねじ留めされる取り付け台29を備える。取り付け台29には、ヘッドアクチュエータ17の支軸19に向かって水平面に沿って突き出る突片31が形成される。突片31は例えば一体成型に基づき取り付け台29に一体化される。突片31の先端は最外周記録トラックの外側で非データゾーンに向き合わせられる。ランプ部材28およびロードタブ27は協働でいわゆるロードアンロード機構を構成する。ランプ部材28は例えば硬質プラスチック材料から成型されればよい。
このようなHDDは、クリーンルームで前述した各部品が取り付けられ、ベース13とカバー14がはめられ、螺子で螺合される。そして、最終的に、カバーやベースに密封シールを貼り付け、収容空間は完全に密閉される。その直前に、空気清浄装置50で収容空間内に存在する塵埃パーティクルを除去する。
図3は、本発明の一実施形態の空気清浄装置の内部構造を概略的に示す図である。
空気清浄装置50は、空気を流入するための空気流入ノズル60と空気を排出するための空気排出ノズル70が設けられ、空気清浄装置とHDD内部との間を空気が循環するように構成されている。空気流入ノズル60と空気排出ノズル70はカバー14の空気流入口42と空気排出口41にそれぞれ挿入される。
空気流入ノズル60と空気排出ノズル70の外周は、空気流入口42と空気排出口41とその弾力で密着するとともに電気絶縁するために絶縁樹脂などの材料で構成された絶縁導管61、71で構成される。
空気流入口42と空気排出口41は、カバー14をプレスで成型する際に形成される。空気流入口42と空気排出口41は、図2に点線で図示されているように、ヘッドや媒体を傷つけないように、信号処理回路(リード/ライトチャネル)とヘッド回路(ヘッドIC)に接続するフレキシブル回路基板(FPC)31が搭載される空間、すなわちボイスコイルモータ24の横の空間に、対向する位置のカバー側に設けるのが良い。
また、ヘッドアクチュエータやFPC31などの部品は形状が複雑であり、そこに付着した塵埃は洗浄で落としきれずに残っていることが多く、装置内汚染の主原因となっている。したがって、汚染源付近で集塵を効率的に行うために、FPC31やヘッドアクチュエータのボイスコイルモータ24付近に空気流入口42と空気排出口41を設けるのが良い。なお、本実施例では、カバーに空気流入口42と空気排出口41を設けたがベース側に設けても良い。
空気流入口42には空気流入ノズル60を挿入し易くするための環状のリブ44と、空気排出口41には空気排出ノズル(集塵ノズル)70を挿入し易くするための環状のリブ43を有している。
また、円筒形のイオン化電極62は空気流入ノズル60の絶縁導管61内にはめ込まれている。さらに、イオン化電極62の円筒の中央部分にニードル型のイオン化電極64が内設されている。イオン化電極62、64はそれぞれ電源63に接続され、イオン化電極62はマイナス電極として、イオン化電極64はプラス電極として機能する。コロナ放電を生じさせるために、イオン化電極62の表面とイオン化電極64のニードルの先端部分との間の距離Lは例えば約1〜3mmに設定されている。
集塵電極72である円筒形のプラス電極は空気排出ノズル70の絶縁導管71内にはめ込まれている。電源73の一端は集塵電極72に接続され、他端はグランドに接続される。
なお、各ノズルの内径は例えば3〜10mmに設定すれば良い。
カバーの強度が落ちるので、空気流入口42と空気排出口41の孔のサイズは小さい方が良い。従って、各ノズルの内径も小さい方が良い。本実施例では、各ノズルの内径を約3mm、イオン化電極62の先端とイオン化電極64の表面との間の距離Lを約1mmとした。
なお、電極62、72は、銅Cuや金Auなどの導電体で構成され、イオン化電極64はタングステンなどで構成しても良い。イオン化電極64はニードル型(ニードル放電方式)の例で説明したが、ワイヤ型(イオン化線方式)やプレート型で構成しても良い。また、イオン化電極64はできるだけ空気流入口42の近傍で効率的に放電を生じさせ、電子を装置内に有効に送り込むには、細いノズルに挿入可能なニードル型やワイヤ型が効果的である。
ファン65は、図3のように空気流入ノズル60に内設しても良いが、空気流入ノズル60に接続される空気流路上に設けられていれば良い。ファン75は、図3のように空気流入ノズル70に内設しても良いが、空気排出ノズル70に接続される空気流路上に設けられていれば良い。
また、図4は、ニードル型イオン化電極保持部材の拡大図である。図4(a)は、十字型の保持部材91であり、中心孔にイオン化電極64を挿入してイオン化電極64を支持するためのリング91aを有し、ノズル内でイオン化電極64を位置決め保持するための十字の支持部材91bが4本設けられている。図4(b)は、リング型の保持部材92であり、中心孔にイオン化電極64を挿入してイオン化電極64を支持するためのリング92aを有し、ノズル内でイオン化電極64を位置決め保持するためのリング状支持部材92bが設けられている。これらの保持部材91、92を少なくとも2本使用してノズルにはめ込むことにより、ノズル内にニードル型のイオン化電極64を安定して位置決めして支持することが可能である。
なお、保持部材は、デルリンなどの樹脂材で絶縁性があり、固定保持する形態であれば実施例に限定されない。
空気清浄処理の手順は下記のとおりである。
(1)空気流入口42に空気流入ノズル60を挿入する。また、空気排出口41には空気排出ノズル70を挿入する。
(2)次に、電源63は例えば約10〜30kVの高電圧をイオン化電極、つまりマイナス電極62、プラス電極64にそれぞれ印加する。
(3)空気排出ノズル70内には、プラス電極(集塵電極)72が設けられており、電源73は例えば12Vの電圧を印加する。
(4)空気清浄処理を行う際に、ヘッドスライダ23を磁気ディスク媒体上にロードせずに、つまりラッチ機構にヘッドアセンブリをラッチさせたまま、磁気ディスク媒体15を高速回転させ、DE内の空気を対流させ攪拌し、塵埃パーティクルを浮遊させる。
(5)上記(2)のステップによりコロナ放電が生じ、浮遊粒子は帯電される。具体的には、コロナ放電により放射状の強い電界が現れ、放電部(ニードル型のプラス電極64とマイナス電極62)付近の気体分子がプラズマ状態となり、大量の電子が発生して空気中に拡散し、空気の分子がマイナスイオン化される。このようにして、帯電されたマイナスイオン化エアー(−イオン化Air)はファン65によりDE(HDD)内部に送り込まれ、DE内の塵埃パーティクルを帯電し、マイナスイオン化させる。
(6)マイナスイオン化された塵埃パーティクルPは、空気排出ノズル70内のプラスに帯電された集塵電極72に静電気作用により引き寄せられ、さらに、ファン75による吸引力により吸引されて空気清浄装置50内の図示しないフィルタに集塵される。集塵後の空気は循環させてDE内に戻しても良いし、そのまま排気しても良い。
空気清浄処理時間は例えば10分間行う。空気は例えば約10〜100cc/secでDE内に流入する。流入する空気(気体)は、コロナ放電により発生するオゾンガスを抑制するために酸素ガスなどのガスを使用しても良い。酸素ガスはオゾンガスを発生せず、オゾンガスがDE内の部品を腐食するのを防止する効果が期待できる。
(7)空気清浄処理終了後は、空気流入口42と空気排出口41から各ノズルをはずし、空気流入口42と空気排出口41を密封シール81で覆う。
なお、空気清浄処理を行う前に、空気流入口42と空気排出口41以外は、装置外からの空気の流入を防止するため、密封シールを貼っておくのが良い。すなわち、ねじ孔などやカバーとベースの間を塞ぐために、それらの箇所に図示しない他の密封シールを貼っておく。
ヘッドロード/アンロード方式を採用したHDDに適用する場合は、CSS方式を採用したHDDに比較して製造出荷後の塵埃発生率が低い為、製造出荷前の空気清浄処理で十分に塵埃を除去可能である。この空気清浄処理方法は、ヘッドの不使用時にヘッドを退避させヘッドの使用時にヘッドをロードさせるヘッドロード/アンロード方式(ランプロード方式など)を採用したHDDなどに有効であり、CSS方式を採用したHDDを開示する特許文献1のように空気清浄装置を一体化してHDDを大型化したり、空気清浄のための通常動作時(リード/ライト時)に不要な部品を搭載したりする必要が全く無い。
その後、各種試験やサーボトラックライトなどが行われ、最終的に製造工場から出荷される。製品出荷後DEは密封状態が保たれるが、故障等のメンテナンス時に必要があれば再度空気清浄処理を行っても良い。
本実施例の静電式の空気清浄装置は、一般的な空気清浄装置よりも、製造時に混入する微小な塵埃を確実に除去することが可能になる。また、従来測定困難である程に小さなナノレベル塵埃を効率的に集塵するとともに確実に除去することが可能になる。したがって、ヘッドスライダ、ヘッド素子などのヘッドや磁気ディスク媒体に対する塵埃の影響を防止して、ヘッドや磁気ディスク媒体の損傷などの障害発生率を大幅に低減することができる。
また、塵埃除去率を向上させることで、DE内に配置される吸着剤や乾燥剤の寿命を長く保つ効果がある。
本実施例では、コロナ放電方式で説明したが、他の気中放電方式により、気体中に電子を発生させてイオン化エアーを生成しても良い。
本実施例では、 磁気ディスク及び磁気ヘッドスライダを使用する密閉型の磁気ディスク装置で説明したが、光磁気ディスク及び磁気ヘッドスライダを使用する光磁気ディスク装置や、光ディスク及び光ヘッドスライダを使用する光ディスク装置などの記憶媒体駆動装置で密閉構造を採用したものにも本発明は応用できる。
以上のように本発明によれば、記憶媒体駆動装置内部のナノレベルの塵埃を効率的に集塵するとともに除去することができ、記憶媒体駆動装置の障害発生率を低減することが可能な信頼性の高い記憶媒体駆動装置の空気清浄方法及び空気清浄装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態の記憶媒体駆動装置の外部構造を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態の記憶媒体駆動装置の内部構造を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態の空気清浄装置の内部構造を概略的に示す図である。 ニードル型のイオン化電極保持部材の拡大図である。
符号の説明
11 磁気ディスク駆動装置(記憶媒体駆動装置)
14 カバー
17 ヘッドアクチュエータ
23 ヘッドスライダ
41 空気排出口
42 空気流入口
50 空気清浄装置
60 空気流入ノズル
70 空気排出ノズル
62 64 イオン化電極
72 集塵電極

Claims (5)

  1. 記憶媒体駆動装置の空気清浄方法において、
    前記記憶媒体駆動装置内の塵埃をイオン化するためのイオン化電極が内設されるとともに前記記憶媒体駆動装置内に空気を流入する空気流入ノズルを、前記記憶媒体駆動装置のハウジングに設けられた空気流入口に挿入し、
    前記記憶媒体駆動装置内のイオン化された塵埃を集塵する集塵電極が内設されるとともに前記記憶媒体駆動装置外に空気を排出する空気排出ノズルを、前記記憶媒体駆動装置のハウジングに設けられた空気排出口に挿入し、
    前記イオン化電極及び前記集塵電極に電圧を印加して前記記憶媒体駆動装置内の塵埃を帯電し、
    前記集塵電極に塵埃を集塵し、前記空気排出ノズルで前記記憶媒体駆動装置外部に排出し、
    集塵処理終了後前記空気流入ノズル及び前記空気排出ノズルをはずすこと、
    を特徴とする記憶媒体駆動装置の空気清浄方法。
  2. 前記空気は酸素ガスであることを特徴とする請求項1記載の記憶媒体駆動装置の空気清浄方法。
  3. 前記記憶媒体駆動装置は、ヘッドを媒体から離間して退避させるアンロード方式を採用していることを特徴とする空気清浄方法。
  4. 記憶媒体駆動装置の空気清浄装置において、
    前記記憶媒体駆動装置内の塵埃をイオン化するためのイオン化電極と、
    前記イオン化電極が内設されるとともに前記記憶媒体駆動装置内に空気を流入する空気流入ノズルと、
    前記記憶媒体駆動装置内の帯電された塵埃を集塵する集塵電極と、
    前記集塵電極が内設されるとともに前記記憶媒体駆動装置外に空気を排出する空気排出ノズルと、
    を少なくとも備えてなることを特徴とする記憶媒体駆動装置の空気清浄装置。
  5. 前記空気は酸素ガスであることを特徴とする請求項4記載の記憶媒体駆動装置の空気清浄装置。

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