JP2006143162A - 電磁力式鉄道電車車輪浮き上がり脱線防止装置。 - Google Patents

電磁力式鉄道電車車輪浮き上がり脱線防止装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の鉄道電車脱線防止は、車輪のフランヂをはじめとし、補助レールを設ける事や車体の低重心化等物理的対策が中心であった。強い地震や車体共振等による強い震動やカーブ走行時の過度な速度による許容値を超えた車輪のレールからの浮き上がり防止や抑制には限界があるという問題があった。
【解決手段】 鉄道電車の車輪のレールからの許容値を超えた前記浮き上がりに対して、浮き上がり感知センサー、車載コンピューターを介して、電磁石を作動させる事によりレールを強力に牽引し、結果的に浮き上がりを解消又は抑制できる。これにより、脱線事故をより防止し、鉄道電車の安全運行に資することが出来る。
【選択図】図１

Description

本発明は鉄道電車の車輪のレールからの浮き上がりを原因とする脱線防止装置に関するもの。
従来の鉄道電車の車輪のレールからの浮き上がり脱線防止装置技術としては、広く一般に知られているフランヂや車体の低重心化、又は補助レール等の物理的装置又は技術がある。
以下、図３及び図４により従来の脱線防止装置又は技術について説明する。図３の６はフランヂである。フランヂは車輪のレールからのはみ出し防止とカーブ走行時に於ける有効な車輪のレールからの浮き上がりによる円滑な運転を可能にしている。
従来の脱線防止技術については、図３の４Ａのように補助レールがある。補助レールは横方向への車輪のズレを抑制し、結果的に車輪のレールからの浮き上がりを回避しようとするものである。
又、図４のように電車車体の重心を下げる等の技術がある。
以上に述べた従来の脱線防止装置や技術では、強い地震や車体共振等による強い震動、或いはカーブ走行時に於ける過度な速度による許容値を超えた車輪のレールからの浮き上がりを防止又は抑制には限界があった。
本発明は、このような従来の脱線防止装置や技術とは別に、電磁力的に車輪のレールからの浮き上がりに対処し、鉄道電車の安全運行を実現する事を目的とするものである。
そして本発明は上記目的を達成するために、鉄道電車の台車下部のレール真上に固定した電磁石を作動させ、その磁力の強力な牽引力により、結果的に車輪のレールからの浮き上がりを抑制せしめるものである。又、電磁石作動タイミングについては、電車の台車下部端のレール真上に設けた浮き上がり感知センサーにより、車載コンピューターが電車駆動モーター電源を遮断すると共に、制御するものである。
又、車載コンピューターは既設脱線防止システムにも接続され電磁石作動やその作動解除について、ソフト上確立させるものである。
上記課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、強い地震や車体共振等による強い震動、或いはカーブ走行時に於ける過度な速度による許容値を超えた車輪のレールからの浮き上がりを強力な電磁力により抑制又は解消するため、鉄道電車車輪のレールからの浮き上がり脱線事故を防止する事ができる。
上述したように本発明の電磁力式鉄道電車車輪浮き上がり脱線防止装置は、強い地震時やカーブ走行時に於ける車輪のレールからの浮き上がり脱線事故を防止することが出来、鉄道電車の安全運行に資する効果を発揮するものである。
また、本発明は鉄道電車に本装置を装着させるのみで、既設レール等の改良又は改修を要しないため、経済的にも安価に採用できる効果がある。
 発明の実施するための最良の形態
以下、本発明の実施形態を図１に基づいて説明する。
図１及び図２においては、１はレールを牽引する電磁石で、台車に固定されている。２は車輪のレールからの浮き上がり感知センサーで台車に固定されている。３は車載コンピューターで車体に固定されている。４はレール。５は車輪本体。６はフランヂ。７は台車で緩行装置を介して車体に固定されいてる。８は車体である。
１の電磁石は３の車載コンピューターを介して、２の浮き上がりセンサーに接続されている。尚、３の車載コンピューターは本発明のほか既設脱線防止システムからも接続を受ける事になる。
以下、上記構成の動作を説明する。まず、２の浮き上がり感知センサーにより車輪のレールからの浮き上がりが感知されると、３の車載コンピューターにより、許容値を超えた浮き上がりが計算された時は、電車の駆動モーター電源が遮断されると共に、１の電磁石が作動し、その磁力により強力にレールを牽引し、車輪のレールからの浮き上がりを解消又は抑制する。以上により鉄道電車の車輪のレールからの浮き上がり脱線事故を防止出来る。
又、１の電磁石の作動及び作動解除については、３の車載コンピューターを介し、既設脱線防止システムによっても制御されるものである。従って鉄道電車脱線事故を未然に防止出来るものである。
本発明の実施形態を示す鉄道電車の部分側面図 同鉄道電車の断面図 従来の鉄道電車の脱線防止装置の断面図 同鉄道電車の脱線防止技術の側面図
符号の説明
１ 電磁石
２ 浮き上がり感知センサー
３ 車載コンピューター
４ レール
４Ａ 補助レール
５ 車輪
６ フランヂ
７ 台車
８ 車体

Claims (1)

  1. 鉄道電車の台車下部のレール真上に固定された、車輪のレールからの浮き上がりを感知する、感知センサーと、車載コンピューターの稼働で、許容値を超えた前記浮き上がりに対して、前記台車下部のレール真上に固定された電磁石本体を作動させ、その磁力によりレールを強力に牽引する事により、結果的に前記浮き上がりを解消又は抑制する電磁力式鉄道電車車輪浮き上がり脱線防止装置。
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