JP2006098970A - 画像形成装置 - Google Patents

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啓之 榊原
Akira Kato
加藤  明
Michihito Yamazaki
道仁 山崎
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Abstract

【課題】 帯電DC電圧、現像DC電圧の立ち上がり時間、立ち下がり時間のばらつきにより生じるドラム上のかぶりトナーの低減を図る。
【解決手段】 帯電DC電圧、現像DC電圧の立ち上がり時間、立ち下がり時間をプリント前動作中に検出し、CRGもしくは画像形成装置に具備されているメモリ装置にその情報を記憶させ、その情報を基にプリント時には帯電DC電圧、現像DC電圧のON、OFFタイミングを決定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複写機やページプリンタ、ファクシミリ等に用いられる画像形成装置に関するものである。
また、例えば、画像を担持した記録材を加熱して表面性(艶など)を改質する装置、仮定着処理する装置等、広く被加熱材を加熱処理する手段、装置として使用できる。
帯電電圧と現像電圧の印加タイミングは、不要な現像を行わないよう通常はタイミングが設定されている(例えば、特許文献1参照)。例えば反転現像系の場合、帯電電圧と現像電圧印加タイミングは通常以下のように設定されている。まず、プリント信号の入力を受けてモータが駆動され、モータが正規回転に達した後、帯電電圧がONされる。次に現像電圧がONされるタイミングであるが、ドラム上の現像部対向位置において確実に帯電部が通過してから現像電圧をONするよう設定されている。これは、ドラム上の帯電部(−600V)に対して現像電圧(−450V)を印加しても現像されないが、ドラム上の非帯電部(0V)に対して現像電圧を印加すると現像されてしまい、黒帯びが発生してしまうからである。そして、通常は帯電電圧の立ち上がり最大時間を考慮して、現像電圧印加タイミングは設定される。つまり、帯電電圧印加を基点として現像電圧印加タイミングTは以下のように設定する。
T=t1+t2
t1…帯電位置から現像位置までドラムが回転するのに要する時間、
t2…帯電電圧が立ち上がるのに要する時間(最大時間)。
ここで、t2は高圧回路設計によって時間は異なるが、急激に高圧を立ち上げると帯電ローラのセットなどによって生じる容量成分の変化の影響を受け易いため、通常数百msecの時間をかけて立ち上がるように設計している。
この時間t2は高圧回路のコンデンサ容量によって異なるため、コンデンサ容量公差を考慮した上で最大時間を決定している。
特開平11−133809号公報
帯電電圧、現像電圧の立ち上がりが完了した定常状態では、ドラム上の暗電位(Vd)と現像電位(Vdc)との電位差(以後バックコントラストと呼ぶ)をかぶりトナー量の発生が低くなるように通常設定している。図1に反転現像系におけるバックコントラストとかぶり量の関係を示すが、この場合かぶり量が低くなる150Vにバックコントラストを設定する(帯電−600V、現像−450V)。
しかし、従来のように不要な現像による黒帯発生を防止するために、帯電DC電圧の立ち上がり最大時間を見込んで帯電DC電圧印加から現像DC電圧印加までの時間を設定している場合、通常の場合はドラム上の現像部対向位置において帯電部が通過してから、かなりの時間が経過した後に現像電圧を印加することとなる。つまり、バックコントラストが非常に高く、反転カブリ量が多い領域が多くなっていることになる。この反転カブリ量が多いと紙裏汚れや加圧ローラ汚れ等の不良が生じてしまう。
プロセススピードの高速化が進むにつれ、この反転カブリ領域は広がるため黒帯の発生を防ぎつつ、適切なタイミングで現像電圧を印加し、反転カブリ量を最小限に抑えることが望まれていた。
本発明は、以上の点に着目して成されたもので、帯電DC電圧、現像DC電圧の立ち上がり時間、立ち下がり時間のばらつきにより生じるドラム上のかぶりトナーの低減を図る画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本出願に係わる発明では、
像を担持する担持体と、その担持体を帯電する帯電手段と、帯電された像担持体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、像担持体上の静電潜像を現像して可視像を形成する現像手段と、可視像を転写部において転写材へ転写する転写手段と、該帯電手段、該現像手段へと電圧を印加する電圧印加手段と、所望の帯電電圧、所望の現像電圧に対する立ち上がり時間、立ち下がり時間を検出する検出手段と、像担持体が格納されるプロセスカートリッジもしくは画像形成装置の少なくとも一方に情報の書き込み可能なメモリ装置を有する画像形成装置において、該立ち上がり、立ち下がり時間を検出し、その情報をメモリ装置に記憶して、次のプリント時にはその検出時間に応じて帯電手段、現像手段への電圧印加タイミングを決定することによって達成できる。
[作用]
帯電DC電圧及び現像DC電圧の立ち上がり、立ち下がり時間を検出し、メモリ装置に記憶させることで、プリント動作時にかぶりトナーの発生が少なくなるように各高圧のONタイミング、OFFタイミングを決定できる。
請求項記載の発明によれば、
像を担持する担持体と、その担持体を帯電する帯電手段と、帯電された像担持体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、像担持体上の静電潜像を現像して可視像を形成する現像手段と、可視像を転写部において転写材へ転写する転写手段と、該帯電手段、該現像手段へと電圧を印加する電圧印加手段と、所望の帯電電圧、所望の現像電圧に対する立ち上がり時間、立ち下がり時間を検出する検出手段と、像担持体が格納されるプロセスカートリッジもしくは画像形成装置の少なくとも一方に情報の書き込み可能なメモリ装置を有する画像形成装置において、該立ち上がり、立ち下がり時間を検出し、その情報をメモリ装置に記憶して、次のプリント時にはその検出時間に応じて帯電手段、現像手段への電圧印加タイミングを決定する事で紙裏のかぶりが少ない良好な画像を常に得ることが可能となり、かぶりトナーの発生を低減することによって加圧ローラ汚れも防止できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
以下に実施例1を添付図面に基づいて説明する。
図2は、本実施例の画像形成装置の断面図である。図2において、潜像担持体としての感光ドラム1は、矢印A方向に回転し、帯電ローラ2によって一様に帯電され、感光ドラム1に静電潜像を書き込む露光手段であるレーザー光3により、その表面に静電潜像が形成される。この静電潜像を感光ドラム1に対して近接配置され、プロセスカートリッジとして、画像形成装置に対し着脱可能である現像装置4に付随している現像スリーブ5によってトナー6を現像し、トナー像として可視化する。可視化された感光ドラム1上のトナー像は、転写ローラ7に不図示の高圧回路より電圧が印加されることよって記録媒体である紙8に転写され、トナー像を転写された紙8は加圧ローラ10を駆動させる定着装置9により定着処理され装置外に排紙されプリント動作が終了する。転写されずに感光ドラム1上に残存した転写残トナーは、クリーニングブレード11により掻き取られ、廃トナー容器12に収納される。クリーニングされた感光ドラム1は上述作用を繰り返して画像形成を行う。プロセスカートリッジに具備されている13は、あらかじめ決められた情報を内蔵しつつ、別途異なる情報を書き込むことが可能なメモリ装置である。
本実施例にかかる帯電装置、現像装置、メモリ装置について図3を用いて詳細に説明する。帯電装置はドラムと当接する帯電ローラ2と帯電ローラに高圧を印加する高圧回路14とDC電圧印加から所望のDC電圧値に達するまで、あるいは所望の電圧値から電圧印加OFFした場合の減衰時間を監視するための検出手段であるCPU15とを備えている。現像装置も同様にドラムに対向する現像スリーブ5と、現像スリーブ5に高圧を印加する高圧回路16とDC電圧印加から所望のDC電圧値に達するまで、あるいは所望の電圧値から電圧印加OFFした場合の減衰時間を監視するための検出手段であるCPU17とを備えている。ここで本実施例では反転現像系を採用し、帯電ローラ2に印加するDC電圧は−600V、現像スリーブ5に印加するDC電圧は−450Vとする。ここで詳細は割愛するが帯電ローラ2にも現像スリーブ5にもそれぞれ最適なAC電圧が印加することが可能であり、AC電圧印加の有無は適時選択できる。感光ドラム1、帯電ローラ2、現像装置4を格納するプロセスカートリッジ容器に配置構成されているメモリ装置(不図示)は、不図示の画像形成装置との接点により、メモリ装置に内蔵されている情報を画像形成装置の制御回路(CPU)に転送することが可能であり、また逆に画像形成装置制御回路(CPU)からの情報をメモリ装置に記憶させることも可能なものである。
次に帯電DC電圧の立ち上がり、立ち下がり、現像DC電圧の立ち上がり、立ち下がりを検出し、その検出値に基づきプリント動作を行うまでの流れを図4に示すフローチャートと図5及び従来例を用いて説明する。
まず本実施例では、
〔1〕画像形成装置内にプロセスカートリッジが挿入されていて電源がONされた場合
〔2〕画像形成装置の電源がONになっている状態でプロセスカートリッジが挿入され、カートリッジドアが閉められた場合
に行われる、プリント前準備動作(以後前多回転と呼ぶ)中に帯電および現像DC電圧の立ち上がり、立ち下がりを検出する。この前多回転はプリント動作に備えるため、プリント信号とは関係なくドラム上の除電やトナー除去、転写ローラのクリーニングを行うために上記〔1〕及び〔2〕の場合に行われる。ここでの帯電および現像DC電圧の立ち上がり、立ち下がりを検出するための各高圧電源の印加タイミングを図5に示す。〔1〕、〔2〕の状態で前多回転開始可能な条件が整った場合、モータの駆動が開始される((1))。次にモータの駆動が安定した後、帯電DC電圧をONし((2))、更に現像DC電圧をONする((3))。
ここで、帯電DC電圧と現像DC電圧の印加タイミングのずれ時間、つまり現像DC電圧印加タイミングT1は帯電DC電圧印加タイミングを基点として以下のように設定している(従来例の項にも記述)。
T1=ta+tb
ta…帯電位置から現像位置までドラムが回転するのに要する時間(0.417sec)、
tb…帯電電圧が立ち上がるのに要する時間ばらつきの最大時間(0.3sec)。
ここで、本実施例ではドラム回転数0.6rps、帯電ローラから現像スリーブの角度90°、設計上の帯電電圧立ち上がり時間ばらつきのなかでの最大時間は0.3secであるためT1=0.417+0.3=0.717secである。
この帯電と現像のDC電圧印加タイミングは非常に重要であり、特に現像部においてドラム上の表面電位Vdと現像DC電圧VdcはVd<Vdcという関係にしておく必要がある。これはVd>Vdcという関係ではドラム上に潜像が形成されてはいないが、電圧の相対関係により長手方向全域に渡り現像してしまい黒帯の発生になってしまうからである。
前記した様にタイミング差を設けて各電圧をONにし、その時に帯電DC電圧の立ち上がり時間、現像DC電圧の立ち上がり時間を検出するが、本実施例では帯電DC電圧、現像DC電圧ともに現像DC電圧設定値である−450Vへの立ち上がり時間を検出する(図6のtと図7のt)。ここで、−450Vへの立ち上がり検出回路についてであるが、本実施例では各々の出力を分圧した出力値をCPUにて5msec毎に監視しているが、ほかの検出手段を用いても何ら問題無い。
次に帯電DC電圧、現像DC電圧をOFFし、各々の立ち下がり時間を同様に検出するが、ここでも黒帯の発生がないよう、ドラム上の帯電部において現像DCをOFFする。帯電DCのOFFを基点として、現像DCのOFFタイミングT2は以下のように設定している。
T2=ta−tc
ta…帯電位置から現像位置までドラムが回転するのに要する時間(0.417sec)、
tc…設計上の現像電圧が立ち下がるのに要する時間ばらつきの最大時間(0.2sec)。
上記したように時間を設定しているのは、今まで述べてきたのと同様黒帯発生を防止するためであり、ドラム上の非帯電部が現像部に到達する前に現像DC電圧をOFFするためである。ここで、T2=0.417−0.2=0.217secである。
このときに帯電DC電圧の立ち下がり時間、現像DC電圧の立ち下がり時間を検出するが、本実施例では帯電DC電圧は、−600Vから0Vまでの立ち下がり時間と現像DC電圧設定値である−450Vから0Vへの立ち下がり時間を検出し、現像電圧は現像DC電圧設定値である−450Vから0Vへの立ち下がり時間を検出する(図8のt、tと図9のt)。
なお、帯電DC電圧ONからOFFまでの時間であるが、本実施例においては帯電DC電圧、現像DC電圧の両方が立ち上がったと確認されてから0.5sec後に帯電DC電圧をOFFする制御にしている。
上記したように前多回転中に行われる、高圧の立ち上がり、立ち下がり時間の検出の際には設計上の公差ばらつきの最大時間を用いて黒帯の発生がないよう制御する。
上記した手法により帯電DC電圧、現像DC電圧の立ち上がり、立ち下がりを検出した後に、通常の前多回転でのプロセス工程である、ドラム上の除電、転写ローラ7のクリーニングを行って前多回転を終了し、プリント信号の入力を待つレディー状態とする。なお、プリント信号の入力前に電源のON、OFFやプロセスCRGの抜き差しによって、再度前多回転が開始された場合は上記プロセスを再度行い、画像形成装置内のCPUに記憶された帯電DC、現像DCの立ち上がり、立ち下がり時間に関するメモリ情報を更新する。
そして上記プロセスによって検出動作が行われた後に、プリント信号が入力され実際のプリント動作時における各高圧のON、OFFのタイミングは常に補正を行ったタイミングにて行う。
次に帯電DC電圧、現像DC電圧の立ち上がり、立ち下がり時間検出後の電圧印加タイミングの補正について説明する。
ここでは理解しやすいようまず、プリント信号が入力されプリント動作開始後の従来制御法による電圧印加開始後において、帯電電圧の立ち上がりとドラムの回転によって、現像部(固定位置)を通過するドラムの表面電位とそのときに現像スリーブに印加されていた現像DC電圧の関係を示す(図10)。時間軸の始点は帯電DC電圧印加であるが、帯電部から現像部にドラム1が回転するのに時間t要するため、その分現像部において立ち上がり開始ポイントが通過するのがずれる。
図10からも明らかなとおり従来の現像DC電圧印加タイミングは設計上のばらつきを考慮し、帯電DC電圧の立ち上がりが最も遅い場合においても、前述した相対関係が反転しないよう設定されている。しかし、時間tからt間の部分においてはバックコントラストの電位差が大きいために反転かぶりが多くなってしまっていた。
次に、本実施例の立ち上げタイミング補正について図11、図12を用いて説明する。
帯電DC電圧の立ち上がり時間(以後Tc1と呼ぶ)のほうが現像DC電圧立ち上がり時間(以後Td1と呼ぶ)よりも早く立ち上がる場合について(図11)であるが、この場合は帯電開始ポイントPと帯電−450V到達ポイントPの中間点が現像部対向位置に到達した時点(t)で現像DC電圧の印加を開始する。この時、帯電DC電圧のほうが現像DC電圧に比べ立ち上がり時間が早いため、電位関係が反転することはないため黒帯の発生はない。また、帯電と現像のバックコントラストもかぶりの少ない電位差である150V〜200Vに近い値を維持している時間が長くなりかぶり量の低減を図れる。
次にTc1のほうがTd1よりも長い場合について(図12)であるが、この場合は帯電−450V到達ポイントPが現像部対向位置に到達した時点で現像DC電圧の印加を開始する。この場合、帯電DC電圧のほうが現像DC電圧に比べ立ち上がり時間が遅いが、電位コントラストが反転することはないため黒帯の発生はない。また、前記したのと同様にかぶり量の低減も図れる。
ドラム上の帯電と現像のバックコントラストを上記したような関係に保つための、現像DC電圧の印加タイミングは以下のようになる(帯電DC電圧の印加タイミングを基準とする)。
1)Tc1≦Td1
T1=ta+(Tc1)/2
2)Tc1>Td1
T1=ta+Tc1
ta…帯電位置から現像位置までドラムが回転するのに要する時間。
次に各々のDC電圧の立ち下げタイミング補正について図13の従来例と本実施例の図14、図15を用いて説明する。
帯電DC電圧の立ち下がり時間(以後Tc2と呼ぶ)のほうが現像DC電圧立ち上がり時間(Td2と呼ぶ)よりも早く立ち下がる場合について(図14)であるが、この場合は帯電DC電圧が−450Vに立ち下がったポイントPと帯電OFF完了ポイントPの中間点(ドラム上位置)が現像部対向位置に到達した時点で現像DC電圧の立ち下げが完了(t12)するように現像DC電圧をOFFする(t11)。この場合、帯電DC電圧のほうが現像DC電圧に比べ立ち下がり時間が早いが、電位コントラストが反転することはないため黒帯の発生はない。また、帯電と現像のバックコントラストもかぶりの少ない電位差である150V〜200Vに近い値を維持している時間が従来例(図13)に比べ長くなりかぶり量の低減を図れる。
次にTc2のほうがTd2よりも長い場合について(図15)であるが、この場合は帯電DC電圧が−450Vに立ち下がったポイントPが現像部対向位置に到達した時点(t14)で現像DC電圧の立ち下げが完了するように現像DC電圧をOFFする(t13)。この場合も同様に黒帯の発生がなく従来例に比べかぶり量の低減を図れる。
ドラム上の帯電と現像のバックコントラストを上記したような関係に保つための、現像DC電圧の印加タイミングは以下のようになる(帯電DC電圧のOFFタイミングを基準とする)。
3)Tc2≦Td2
T1=ta+Tc3−{(Tc2)/2}−Td2
4)Tc2>Td2
T1=ta+Tc3−Tc2−Td2
以上の効果を確認すべく、次のような評価を行った。
帯電DC電圧と現像DC電圧の印加タイミングに従来制御法を用いた場合と、本実施例の印加タイミング補正有り制御法を用いた場合について、10枚/分(A4)の印字スピードの画像形成装置を用いて、紙裏のかぶり量の比較を行った。
具体的には、1枚プリント後に10sec停止を1サイクルとして5000サイクルの通紙を行い、紙裏のかぶりトナー量を測定し比較評価を行った。かぶりトナー量の測定は、TOKYO DENSHOKU CO.LTD製のDENSITOMETER TC−6DSを用い、プリント前の評価紙(ref)とプリント後の評価紙における紙裏での反射率の差をかぶり量として算出した。
かぶり量(%)=プリント前評価紙の反射率(%)−紙裏の最低反射率(%)…α
なお、プリント前の評価紙は5点(4角と中央)を測定して平均値を算出し、プリント後の評価紙については紙裏前面について測定を行い反射率の最低ポイントをかぶり量最大とみなして記録する。ここで、紙裏のかぶりトナー量を測定するのは、各高圧のON、OFFの時に生じるかぶりトナーは、ドラムから転写ローラへと転移、蓄積され、次のプリント時に紙裏へと転移していくためである。
以上の評価を行った結果を図16に示す。縦軸は上記算出式αであり数値が低いほどかぶり量が少ないことを意味している。従来の制御方法と比較して本実施例の制御方法は耐久を通じて、紙裏のかぶりトナー量を低減させる効果があることがわかる。
またトナー定着前において紙裏のかぶりトナー量が多いと、紙裏のかぶりトナーが加圧ローラに転移、固着することで加圧ローラ汚れが生じ、やがては加圧ローラに付着したトナーが塊となって紙裏に再転移して画質を乱すことが知られている。そこで従来例と本実施例において加圧ローラ汚れの生じやすい低温低湿環境において、1枚プリント3分停止を1サイクルとして5000サイクルの通紙を行い、加圧ローラ表面のトナー付着の有無を評価した。従来の制御法であると、加圧ローラ上にトナーの蓄積が観察されたが、本実施例の制御方法においてはトナー蓄積がまったく観察されなかった。
以上からも明らかなとおり、本実施例の制御方法にすることで不要なかぶりトナーの発生を低減することが可能となった。
なお、帯電DC電圧、現像DC電圧の立ち上がり、立ち下がり時間の検出は本実施例のように前多回転時のドラム除電や転写ローラクリーニングの前に限定されるものではなく、前多回転の最終プロセスでも何ら問題無い。また、検出プロセスは前多回転に限定されるものでもなく、その他のプロセス工程において行っても良い。
本実施例では、実施例1と構成は同じとし、前多回転中に帯電DC電圧、現像DC電圧の立ち上がり時間、立ち下がり時間を検出することも実施例1と同様とする。
但し前多回転中に行う立ち上がり、立ち下がりの検出を以下のように行う。
(1)帯電DC電圧立ち上がり…立ち上げから−400Vまで100Vずつ、及び−450Vへの時間を検出(図17)
(2)現像DC電圧立ち上がり…立ち上げから−400Vまで100Vずつ、及び−450Vへの時間を検出(図18)
(3)帯電DC電圧立ち下がり…実施例1と同様
(4)現像DC電圧立ち下がり…実施例1と同様
次に本実施例の立ち上げタイミング補正について図19、図20を用いて説明する。
帯電DC電圧の−450Vへの立ち上がり時間(Tc1)のほうが現像DC電圧の−450Vへの立ち上がり時間(Td1)よりも早く立ち上がる場合について(図19)であるが、以下のように帯電及び現像DC電圧の立ち上げを制御する。図19は現像部を通過する感光ドラム表面電位とその時の現像DC電圧の関係であり、それに伴うON、OFF或いはそれ以外の切替えタイミングは適宜調整するものとする。
(1)帯電DC電圧をONする
(2)帯電DC電圧が−100Vに達したと予想される時に現像DC電圧ONする(te2
(3)帯電DC電圧が−200Vに達したと予想される時間が経過したら、その時の出力値でホールドする(te3
(4)現像DC電圧が−100Vに達したと予想される時間が経過したら、帯電DC電圧を−300Vに向けて立ち上げる(te4
(5)帯電DC電圧が−200Vから−300Vへ達したと予想される時間が経過したら、(3)と同様その時の出力値でホールドする
(6)現像DC電圧が−200Vに達したと予想される時間が経過したら、帯電DC電圧を−400Vに向けて立ち上げる(te5
(7)帯電DC電圧が−300Vから−400Vへ達したと予想される時間が経過したら、(3)と同様その時の出力値でホールドする
(8)現像DC電圧が−300Vに達したと予想される時間が経過したら、帯電DC電圧を−600Vに向けて立ちあげる(te6
上記したようなDC電圧をホールドするために本実施例ではPWM制御にて目標値を適宜変更しているが、その他の制御にて行っても何ら問題無い。
次にTc1のほうがTd1よりも長い場合についてであるが、図20に示すように帯電DC電圧は−600Vに対して立ち上げを行うが、現像DC電圧については前述したのと同様に適時ホールドと立ち上げを繰り返し行う。
本実施例の制御法にすることで、反転かぶりの帯電と現像のバックコントラストもかぶりの少ない電位差である150V〜200Vに近い値を維持している時間が従来例、実施例1に比べ長くなりかぶり量の低減を図れる。
本実施例の効果を確認すべく実施例1と同様のかぶり量の評価を行った。図21に示されるとおり従来の制御方法と比較して、あるいは実施例1と比較して本実施例の制御方法は耐久を通じて、紙裏のかぶりトナー量を低減させる効果があることがわかる。
なお、本実施例のようなステップ的な立ち上げ制御を立ち下がりについて行っても効果があるのは言うまでも無い。
課題説明図 画像形成装置全体図 実施例1の主要部説明図 実施例1の説明フローチャート 各高圧電源の印加タイミングを示す図 帯電DC電圧立ち上がりを示す図 現像DC電圧立ち上がりを示す図 帯電DC電圧立ち下がりを示す図 現像DC電圧立ち下がりを示す図 従来例制御を示す図 本実施例制御(Tc1≦Td1)を示す図 本実施例制御(Tc1>Td1)を示す図 従来例制御を示す図 本実施例制御(Tc2≦Td2)を示す図 本実施例制御(Tc2>Td2)を示す図 かぶり量比較を示す図 実施例2の説明図 現像DC電圧立ち上がりを示す図 本実施例制御(Tc1≦Td1)を示す図 本実施例制御(Tc1>Td1)を示す図 かぶり量比較を示す図
符号の説明
1 感光ドラム
2 帯電ローラ
3 レーザー光
4 現像装置
5 現像スリーブ
6 トナー
7 転写ローラ
8 紙
9 定着装置
10 加圧ローラ
11 クリーニングブレード
12 廃トナー容器
13 メモリ装置
14 高圧回路
15 CPU
16 高圧回路
17 CPU

Claims (4)

  1. 像を担持する担持体と、その担持体を帯電する帯電手段と、帯電された像担持体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、像担持体上の静電潜像を現像して可視像を形成する現像手段と、可視像を転写部において転写材へ転写する転写手段と、該帯電手段、該現像手段へと電圧を印加する電圧印加手段と、所望の帯電電圧、所望の現像電圧に対する立ち上がり時間、立ち下がり時間を検出する検出手段と、像担持体が格納されるプロセスカートリッジもしくは画像形成装置の少なくとも一方に情報の書き込み可能なメモリ装置を有する画像形成装置において、該立ち上がり、立ち下がり時間を検出し、その情報をメモリ装置に記憶し、プリント時にその情報を基に帯電手段、現像手段への電圧印加タイミングを決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記帯電電圧、現像電圧の立ち上がり、立ち下がり時間の検出はプリント前動作中に行われることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 担持体が回転し現像手段と対向する部位を通過する時の担持体表面電位Vdと、その時に現像手段に印加される現像DC電圧Vdcが常にVd<Vdcなる関係にあることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電電圧、現像電圧の立ち上がり、立ち下がり時間の検出情報を基に帯電電圧と現像電圧の少なくともどちらか一方の電圧を段階的に立ち上げる、或いは立ち下げることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9513574B2 (en) 2013-11-18 2016-12-06 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
CN106556984A (zh) * 2015-09-28 2017-04-05 株式会社理光 电源装置和图像形成装置以及电源电压监视方法
JP2017090705A (ja) * 2015-11-11 2017-05-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2020016793A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 株式会社リコー 画像形成装置および画像形成装置の制御方法

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