JP2006039099A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 目標とする像担持体に形成すべき可視像の明暗の範囲を決定するためのコントラスト電位を精度良く取得することなどを可能とした画像形成装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】 画像形成装置は、感光ドラム1、帯電ローラ2、露光部3、現像器4、電位センサ8、電位センサ制御部107、現像高圧回路108、帯電高圧回路109、スイッチ110、コントローラ111等を備える。電位センサ制御部107の高圧電源107bにより感光ドラム1の表面電位と等しい電圧を発生し、電位センサ制御部107の分圧出力部107bにより電圧を減衰して出力する。現像高圧回路108の現像直流高圧生成部108bからの現像直流高圧出力を分圧出力部107bにより分圧する。コントローラ111は分圧結果と目標値との比較結果に基づき現像直流高圧生成部108bの現像直流高圧出力を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に像担持体の表面電位を検出可能な画像形成装置に関する。
先ず、各種の画像形成装置の概略構成について説明する。
図12は、単色画像形成用の画像形成装置の概略構成例を示す概略図である。
図12において、画像形成装置は、記録材に単色画像を電子写真方式で形成する。感光ドラム201は、接地されたアルミシリンダの外周面にアモルファスシリコン等の無機感光体の光導電層を形成した像担持体であり、不図示の駆動機構により矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。帯電ローラ202は、感光ドラム201の回転に従動して回転し、不図示の帯電高圧電源から所定の電圧が印加されることで、感光ドラム201の表面を所定の極性及び電位に均一に1次帯電処理する。帯電高圧電源による印加電圧は、電位センサ208で検出した感光ドラム表面電位を基に補正される。
次に、露光部203により、感光ドラム201の1次帯電処理された表面を目的の画像情報に応じて走査線に沿って露光し、画像情報の静電潜像を形成する。次に、現像器204は、不図示の現像高圧電源から所定の電圧が印加されることで、静電潜像をトナー像として現像する。このトナー像が、転写ローラ253と感光ドラム201との圧接部である転写ニップ部において、不図示の給紙部から所定のタイミングで給送された記録材Pに転写される。転写ローラ253にはトナーの帯電極性と逆極性の転写バイアス電圧が印加されている。その後、定着器207により、不図示の搬送機構により搬送された記録材Pのトナー像を永久画像として定着し、画像形成物として出力する。なお、206は残留トナー回収用のクリーナである。
図13は、カラー画像形成用の画像形成装置の概略構成例を示す概略図である。
図13において、画像形成装置は、複数色のトナー像を重ね合わせることにより記録材にカラー画像を電子写真方式で形成する。先ず、感光ドラム201上に静電潜像を形成し、これを4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の現像器204a〜204dで逐次トナー像として現像する。次に、1次転写ローラ253によりトナー像をその都度中間転写ベルト251上に転写することで、複数色のトナー像を重ね合わせ、2次転写ローラ257によりこれらを一括して記録材Pに転写する。その後、定着器207で記録材Pのトナー像を定着することでカラー画像を得る。
図14は、タンデム型多重転写方式の画像形成装置の構成を示す概略図である。
図14において、画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色ごとに感光ドラムや現像器等のプロセスユニットを独立に設け、1つのパスでフルカラー画像を形成可能である。1次帯電ローラ202a〜202dにより感光ドラム201a〜201dを一様に帯電した後、露光部203a〜203dにより画像信号に応じた露光を行うことで、感光ドラム201a〜201d上に静電潜像を形成する。その後、現像器204a〜204dによりトナー像を現像する。
次に、1次転写ローラ253a〜253dにより感光ドラム上のトナー像を中間転写ベルト251上に多重転写し、更に2次転写ローラ256、257によりトナー像を記録材Pに転写する。その後、定着器207で記録材Pのトナー像を定着することでカラー画像を得る。なお、206a〜206d、255は残留トナー回収用のクリーナである。
次に、画像形成装置における帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定方法について説明する。
図15は、従来例に係る画像形成装置の感光ドラム周辺部の構成を示す概略図である。
図15において、感光ドラム201の周囲には、帯電ローラ202、露光部203、電位センサ208、現像器204、除電部312等が配置されている。帯電ローラ202は、帯電高圧回路309により生成された帯電高圧出力(交流電圧+直流電圧)が供給されることで、感光ドラム表面を所定の電位で一様に帯電する。なお、帯電高圧回路309は、コントローラ411からのコントロール値に基づき所定の帯電高圧出力を出力している。露光部203は、レーザスキャナ及び光学系から構成されており、不図示の画像信号に基づき感光ドラム表面に静電潜像を形成する。電位センサ208は、感光ドラム201の表面電位を検出する。電位センサ制御部407は、電位センサ208の検出結果をコントローラ411へ出力する。
現像器204は、現像高圧回路408により生成された現像高圧出力(交流電圧+直流電圧)が供給されることで、感光ドラム上の静電潜像にトナーを付着させ可視像とする。なお、現像高圧回路408は、コントローラ411からのコントロール値に基づき所定の現像高圧出力を出力している。除電部312は、帯電ローラ202に対して感光ドラム回転方向上流側に配置されており、感光ドラム201の残留電荷を除電する。
ここで、現像高圧回路408の構成、及び現像直流高圧出力とコントロール値の関係について説明する。
図16は、現像高圧回路408の構成を示すブロック図である。
図16において、現像交流高圧生成部501は、現像高圧出力の交流成分を生成する。現像直流高圧生成部502は、現像高圧出力の直流成分を生成する。なお、現像交流高圧生成部501の出力は、現像直流高圧生成部502の出力に積み上げられて現像高圧出力(交流+直流)として出力される。
現像直流高圧検出部503は、現像直流高圧を検出するものであり、現像直流高圧生成部502の直流高圧出力を抵抗等で分圧し、分圧した結果を現像直流高圧制御部504に入力する。現像直流高圧制御部504は、コントローラ411から入力されるコントロール値と現像直流高圧検出部503の検出結果を基に、現像直流高圧生成部502の出力がコントロール値に基づく所定の値を保つように、現像直流高圧生成部502を制御する。
図17は、現像直流出力コントロール値と現像直流出力との関係(理想特性)を示す図である。
図17において、現像直流出力コントロール値(コントロール電圧)が2V以下の場合、現像直流高圧出力は0V(出力停止状態)であり、現像直流出力コントロール値が2Vを超えると、現像直流出力コントロール値と現像直流高圧出力はリニアな関係にあることを示している。現像直流出力コントロール値が6Vの場合は、現像直流高圧出力が−500Vとなり、また、現像直流出力コントロール値が10Vの場合は、現像直流高圧出力が−1000Vとなる関係を有している。
現像高圧回路408が図16に示す構成の場合、理想的には図17に示すような特性になるが、現実的には、図16における各構成部品のバラツキや回路構成により、図17に示す特性からずれた特性となる。その一例を図18に示す。
図18は、現像直流出力コントロール値と現像直流出力との関係(理想特性からずれた特性)を示す図である。
図18において、(a)を理想特性(図17の特性)とすると、理想特性から傾きがずれた特性が(b)であり、理想特性をオフセットした特性が(c)である。(b)、(c)共に、現像直流出力コントロール値が6Vの時における現像直流高圧出力は−500Vからずれている。
現像高圧回路408を理想特性からのずれを補正する目的で構成した例を図19を用いて説明する。
図19は、理想特性からのずれを補正する場合の現像高圧回路408の構成を示すブロック図である。
図19において、構成上での図16との違いは現像直流高圧検出部803である。図19に示す例は、所定の現像直流出力コントロール値が入力された際の現像高圧出力の直流成分の精度を向上させるために、現像直流高圧検出部803の分圧抵抗の片側に可変抵抗を接続する構成とし、現像高圧回路408を単品で予め調整しておく例である。
図19の場合、例えば、現像高圧回路408を画像形成装置に組み込む前に、低電圧源等の基準電源を用いて現像直流出力コントロール値6Vを入力し、その時の現像直流高圧生成部502の出力が−500Vとなるように、現像直流高圧検出部803の可変抵抗を調整する。調整結果の一例を図20に示す。
図20は、現像高圧回路408の可変抵抗を調整した場合の現像直流出力コントロール値と現像直流出力との関係を示す図である。
図20において、上述した調整により、図18の(b)に示すような特性の場合は、図20の(a)(図18の(a)と同じ理想特性)に示すように特性が補正される。図18の(c)に示すような特性の場合は、図20の(c)に示すように補正され、現像直流出力コントロール値6V付近(現像直流高圧出力−500V付近)の特性が大幅に改善される。つまり、上記調整時の現像直流出力コントロール値として、実際に使用頻度の高い出力レベルを選択し、その出力レベルで調整すれば、実使用領域での特性が大幅に改善されることになる。
次に、画像形成装置で画像形成を行う際の帯電直流高圧出力と現像直流高圧出力の基本的な決定方法について図15、図21、図22を用いて説明する。
図21は、帯電直流高圧出力と感光ドラムの表面電位との関係を示す図である。
図21において、図示の特性は、帯電ローラ202に印可される帯電高圧出力の直流分つまり帯電直流高圧出力と、電位センサ208で検出された感光ドラム201の表面電位との関係を示している。
図22は、帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定方法を示すフローチャートである。
本処理は、例えば、画像形成装置が画像形成プロセスを実行する直前、或いは電源投入後に定着器の温度が所定温度に達した場合、或いは電源投入から所定時間経過した場合、或いは温度等を検出する環境センサからの出力が所定値以上変化した場合など、様々な場合に行われる。
図22において、帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定シーケンスに入ると、まず、コントローラ411は、電位センサ制御リモート信号をONとする(ステップS2101)。次に、コントローラ411は、帯電直流高圧出力が予め決められた所定の電圧である帯電直流高圧VCHG1になるように、所定のコントローラ電圧を帯電高圧回路309に入力する。
帯電高圧回路309は、帯電直流高圧VCHG1を出力し、その際、露光部203で感光ドラム201の露光した部位と露光しない部位の表面電位をそれぞれ電位センサ208により検出する。ここで、露光部203で感光ドラム201の露光した部位の電位を明部電位(VLと表記)と呼び、帯電直流高圧出力がVCHG1の時の明部電位をVL1とする。また、露光部203で感光ドラム201の露光しなかった部位の電位を暗部電位(VDと表記)と呼び、帯電直流高圧出力がVCHG1の時の暗部電位をVD1とする(ステップS2102)。
次に、帯電直流高圧出力を変化させ、再度、VD、VLの測定を行う。図21の場合、コントローラ411は、帯電直流高圧出力がVCHG2になるように、所定のコントローラ電圧を帯電高圧回路309に入力する。帯電高圧回路309は、帯電直流高圧VCHG2を出力し、上記同様にVL2、VD2を測定する(ステップS2103)。
そして、上記VD1、VD2より図21に示すようなVD特性を得ることができ、上記VL1、VL2より図21に示すようなVL特性を得ることができる(ステップS2104)。
次に、コントローラ411は、コントローラ内の不図示のRAM等の記憶部から、かぶり(白地部へのトナーの付着)を防止するのための予め決定されている「かぶりとり電位」(Vbackと表記)と、不図示の環境センサの検出結果や、画像濃度調整制御、階調特性安定化制御等により予め決定されている「目標コントラスト電位」(VCONTと表記)(感光ドラムに形成すべき可視像の明暗の範囲を決定する電位)を読み出す(ステップS2105)。次に、コントローラ411は、VD特性にVbackのオフセットを設けた現像直流出力特性(VDEV=VD−Vback)を得る(ステップS2106)。更に、コントローラ411は、VDEV特性とVL特性との差特性(VD−Vback−VL)を得る(ステップS2107)。
次に、コントローラ411は、上記差特性(VD−Vback−VL)がコントラスト電位VCONT(図21の両方向矢印で示す範囲)と等しくなる時の、帯電直流高圧電圧VCHG0を算出し、上記記憶部に記憶する(ステップS2108)。次に、コントローラ411は、ステップS2108で算出した帯電直流高圧出力がVCHG0の時の現像直流高圧出力VDEV0を算出し、上記記憶部に記憶する(ステップS2109)。その後、コントローラ411は、電位センサ制御リモート信号をOFFとして(ステップS2110)、本シーケンスを終了する。
なお、図13に示したカラーの画像形成装置の場合は、トナー像の特性がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色で異なるため、予め各色用の目標コントラスト電位を記憶部に記憶しておき、図22のステップS2105〜ステップS2109で4色分の計算を行い、各色における帯電直流高圧出力VCHG0と現像直流高圧出力VDEV0を算出する。
また、帯電直流高圧出力に関しては、各色における帯電直流高圧出力VCHG0の中から、最大となる色の帯電直流高圧出力VCHG0を各色共通の帯電直流高圧出力VCHG0とする。
また、図14に示したタンデム型多重転写方式の画像形成装置の場合は、トナー像の特性がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色で異なるのと、各色で感光ドラムが共通化していないため、予め各色用の目標コントラスト電位を記憶部に記憶すると共に、図22のステップS2101〜ステップS2110の全ての処理を各色毎に実施し、各色における帯電直流高圧出力VCHG0と現像直流高圧出力VDEV0を算出する。
そして、実際に画像形成を行う際は、コントローラ411は、上記記憶部から上記のVCHG0とVDEV0を読み出して、帯電直流高圧出力がVCHG0になるように、所定のコントローラ電圧を帯電高圧回路309に入力すると共に、現像直流高圧出力がVDEV0になるように、所定のコントローラ電圧を現像高圧回路408に入力することで、画像形成を行う。
なお、上述した帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定シーケンスでは、VCHGを2ポイント用いて帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力を決定しているが、2ポイント以上であれば決定可能である。
上述した帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定シーケンスを基本シーケンスとし、画像形成装置の装置内湿度に応じて色毎に目標コントラスト電位を決定し、画像形成条件を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、上述した帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定シーケンスを基本シーケンスとし、所定の画像形成枚数毎に明部電位(VL)を測定し、帯電直流高圧出力と現像直流高圧出力を補正する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2808107号 特許第3217584号
しかしながら、従来の画像形成装置では、画像形成動作時の現像直流高圧出力の目標値は、電位センサによる感光ドラム表面電位の測定結果を基準として決定されるにも関わらず、実際に画像形成動作中の現像直流高圧出力は、現像高圧回路の出力電圧検出部の出力を基準として制御される。そのため、出力電圧検出部の定数のバラツキ、温度や湿度等の環境変化、更には回路を構成する各部品の劣化や経時変化等により、実際に現像器に印加される現像直流高圧出力が目標値からずれてしまうことがある。
また、現像直流高圧出力の目標値からのずれを低減するために、画像形成装置の組立時等に現像高圧回路の調整を行う場合もある。しかし、前記調整を行う場合は、初期的には精度が得られるものの、上記同様に、温度や湿度等の環境変化、更には回路を構成する各部品の劣化や経時変化等により、実際に現像器に印加される現像直流高圧出力が目標値からずれてしまうことがある。
現像直流高圧出力が目標値からずれると、画像形成装置で目標とするコントラスト電位が得られなくなり、画像形成装置で形成する画像において目標とする階調性が実現できなくなってしまったり、連続した画像形成動作中に濃度変化が発生したりするという問題があった。
本発明の目的は、目標とする像担持体に形成すべき可視像の明暗の範囲を決定するためのコントラスト電位を精度良く取得することなどを可能とした画像形成装置及びその制御方法を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電させた前記像担持体を露光する露光手段と、露光により前記像担持体に形成された潜像を可視像にする現像手段と、前記像担持体の表面電位を検出する電位検出手段と、前記現像手段に供給する現像電圧を構成する現像直流電圧を発生する現像直流電圧発生手段とを備え、前記電位検出手段を構成し、前記像担持体の表面電位と等しい電圧を発生する電源で発生した電圧を減衰して出力する分圧手段が、前記現像直流電圧発生手段から発生する現像直流電圧を検出する手段を兼ねることを特徴とする。
また、本発明は、像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電させた前記像担持体を露光する露光手段と、露光により前記像担持体に形成された潜像を可視像にする現像手段と、前記像担持体の表面電位を検出する電位検出手段と、前記現像手段に供給する現像電圧を構成する現像直流電圧を発生する現像直流電圧発生手段とを備えた画像形成装置の制御方法であって、前記電位検出手段が備える電源により前記像担持体の表面電位と等しい電圧を発生し、前記電位検出手段が備える分圧手段により前記電圧を減衰して出力し、前記現像直流電圧発生手段から発生した現像直流電圧を前記分圧手段により分圧し、分圧結果と目標値との比較結果に基づいて前記現像直流電圧発生手段から発生する現像直流電圧を制御することを特徴とする。
本発明によれば、電位検出手段の一部、即ち、分圧手段が、現像手段に供給する現像電圧を構成する現像直流電圧を検出する手段を兼ねる構成とする。電位検出手段が備える電源により像担持体の表面電位と等しい電圧を発生し、分圧手段により電圧を減衰して出力する。また、現像直流電圧発生手段から発生した現像直流電圧を分圧手段により分圧し、分圧結果と目標値との比較結果に基づき、現像直流電圧発生手段から発生する現像直流電圧を制御する。これにより、同一の検出回路、即ち、分圧手段を用いて、像担持体の表面電位検出と現像直流電圧制御を行うことで、現像直流電圧の出力範囲全域において精度が向上し、目標とする像担持体に形成すべき可視像の明暗の範囲を決定するためのコントラスト電位を精度良く得ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の感光ドラム周辺部の構成を示す概略図である。
図1において、画像形成装置は、感光ドラム1、帯電ローラ2、露光部3、現像器4、電位センサ8、制御部107a、高圧電源107b、分圧出力部(分圧回路)107cを有する電位センサ制御部107、現像交流高圧生成部108a、現像直流高圧生成部108bを有する現像高圧回路108、帯電高圧回路109、スイッチ110、コントローラ111を備えている。
本実施の形態は、上述した従来例(図15)に対して、電位センサ制御部107の高圧電源107bの出力と分圧出力部107cの入力との接続点であるA点と、現像高圧回路108の現像直流高圧生成部108bの現像直流高圧出力との間にスイッチ110を接続した点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上述した従来例(図15)の対応するものと同一なので、説明を省略する。
電位センサ制御部107は、コンローラ111からの電位センサ制御リモート信号に応じて、電位センサ8により感光ドラム1の表面電位を検出する。その際、電位センサ制御部107は、電位センサ8からの検出信号に基づき高圧電源107bを制御し、高圧電源107bで発生した高電圧が感光ドラム1の表面電位と等しくなるようにフィードバック制御(ゼロメソッド)を行う。そして、電位センサ制御部107は、感光ドラム1の表面電位に等しい高圧電源107bで発生した高電圧を、抵抗等で構成した分圧出力部107cにより検出し、例えば1/300等に減衰して出力する(電位センサ制御部107の出力がオープンの場合)。
現像高圧回路108において、現像交流高圧生成部108aは、所定の周波数、所定の振幅の交流高圧波形を生成する。現像直流高圧生成部108bは、コントローラ111からの現像直流高圧制御信号に基づいた直流高圧を生成する。この直流高圧に上記の交流高圧を積み上げて現像高圧回路108の現像高圧出力としている。現像高圧回路108は、現像高圧出力電圧を現像器4に供給する。
現像直流高圧生成部108bに関して更に詳しく説明する。現像高圧回路108の現像直流高圧出力は、スイッチ110を介し、電位センサ制御部107の高圧電源107bの出力と分圧出力部107cの入力との接続点であるA点に接続されている。スイッチ110がONしている時(電位センサ制御部107に対する電位センサ制御リモート信号はOFFの時)は、現像高圧回路108の現像直流高圧出力を電位センサ制御部107の分圧出力部107cで分圧し、分圧結果をコントローラ111へ入力可能な構成となっている。
コントローラ111は、目標とする現像直流高圧出力と電位センサ制御部107の分圧出力部107cの出力とを比較し、その比較結果に基づいて現像高圧回路108の現像直流高圧生成部108bへ現像直流高圧制御信号を入力する。現像直流高圧生成部108bは、コントローラ111からの現像直流高圧制御信号に基づいた現像直流高圧を生成する。
つまり、現像高圧回路108が不図示の現像高圧リモート信号により動作を開始すると、現像直流高圧に関しては、電位センサ制御部107の分圧出力部107cを現像直流高圧検出回路(図16の現像直流高圧検出部503、図19の現像直流高圧検出部803に相当する回路)として使用し、現像直流高圧を所定の値に保つフィードバック制御を行っているのである。
図2は、画像形成装置の電位センサ8及び電位センサ制御部107の構成を示すブロック図である。
図2において、電位センサ8は、圧電素子8a及び8b、音叉型振動子8e、測定電極8f、検出回路8gを備えている。電位センサ制御部107は、上記の制御部107a、高圧電源107b、分圧出力部107cの他に、更に駆動回路107dを備えている。
圧電素子8a及び8bは、音叉型振動子8eの両アームに配設されている。圧電素子8bは、音叉型振動子8eを振動させるための駆動用圧電素子であり、圧電素子8aは、音叉型振動子8eの振動を検出するための検出用圧電素子である。
次に、動作について説明する。コントローラ111から電位センサ制御部107に入力される電位センサ制御リモート信号がONの状態になると、電位センサ8及び電位センサ制御部107の動作が開始される。まず、電位センサ制御部107の駆動回路107dは、電位センサ8の圧電素子8bに駆動信号を入力する。すると、音叉型振動子8eは、振動を開始し、その先端部が左右それぞれ矢印8c、矢印8dで示す方向に振動する。音叉型振動子8eが振動を開始すると、圧電素子8aは、その振動を電気信号に変換し振動検出信号として出力する。
駆動回路107dは、駆動信号と振動検出信号の位相差が所定の値になるように駆動信号の周波数を制御する。これにより、音叉型振動子8eは共振状態で振動を継続する。一方、音叉型振動子8eが振動することで、測定電極8fと感光ドラム1との間の静電容量が周期的に変化し、これに伴い測定電極8fの電荷量が変化する。この電荷量の変化を検出回路8gで電圧に変換することで、測定電極8fと感光ドラム1との間の電位差に比例した交流電圧信号を得ることができる。
なお、電位センサ8を構成する各部は、後述する高圧電源107bの出力(図1及び図2のA点における出力)を基準電位として動作している。
そして、電位センサ制御部107の制御部107aは、検出回路8gからの出力である交流電圧信号の振幅がゼロとなるように、高圧電源107bの出力を制御する。ここで、交流電圧信号の振幅がゼロと言う状態は、音叉型振動子8eが振動し、測定電極8fと感光ドラム1との間の静電容量が周期的に変化しているにも関わらず、測定電極8fの電荷量が変化しない状態である。この状態は、感光ドラム1の表面電位と測定電極8fの電位、つまり感光ドラム1の表面電位と高圧発生部107bの出力が同電位であることを意味している。これにより、感光ドラム1の表面電位を得ることができる(ゼロメソッド)。
電位センサ制御部107は、この時の高圧発生部107bの出力電圧を分圧出力部107cにより例えば1/300に分圧し出力している。なお、1/300となるのは、電位センサ制御部107の出力がオープンの場合であり、電位センサ制御部107に何らかの回路が接続されることで、電位センサ制御部107の検出出力部の電位は、高圧発生部107bの出力電圧の1/300とは異なる値になる。
更に、電位センサ制御部107は、高圧電源107bの出力であり分圧出力部107cの入力である図1及び図2のA点を外部インターフェースとしており、A点に、図1のスイッチ110の片側が接続される。
図3は、電位センサ制御部107の出力がオープンの場合の感光ドラム1の表面電位と電位センサ制御部107の出力電圧との関係を示す図である。
図3において、感光ドラム1の表面電位が−600Vの場合、電位センサ制御部107の検出出力部の出力電圧は−2Vとなり、感光ドラム1の表面電位が−900Vの場合、電位センサ制御部107の検出出力部の出力電圧は−3Vとなるリニアな特性を示している。
図4は、コントローラ111における電位センサ制御部107と関連する部分の構成を示すブロック図である。
図4において、コントローラ111は、レベルシフト部111a、A/D変換部111b、CPU111c、RAM等の記憶部(不図示)、ルックアップテーブル(不図示)を備えている。
図5は、電位センサ制御部107の出力電圧及び感光ドラム1の表面電位とコントローラ111のA/D変換部111bの出力との関係を示す図である。
図5において、画像形成装置が必要とする感光ドラム1の表面電位測定範囲は−900V〜+60Vである。
図4におけるレベルシフト部111a、A/D変換部111b、CPU111cの動作を図5を用いて説明する。電位センサ制御部107の検出出力部の出力電圧はコントローラ111のレベルシフト部111aに入力される。レベルシフト部111aは、画像形成装置が必要とする感光ドラム1の表面電位測定範囲において、A/D変換部111bの入力が例えば0〜3.3Vとなるように、電位センサ制御部107の検出出力部の出力電圧のレベルをシフトする。
レベルシフト部111aは、感光ドラム1の表面電位が−900Vの時の電位センサ制御部107からの検出値をレベルシフトして、該レベルシフト部111aの出力電圧で3.3Vになるような、且つ、感光ドラム1の表面電位が+60Vの時の電位センサ制御部107からの検出値をレベルシフトして、該レベルシフト部111aの出力電圧で0Vになるような回路で構成されている。A/D変換部111bは、10bitで構成されており、3.3Vの入力時は3FF(hex)を、0Vの入力時は000(hex)をCPU111cにそれぞれ出力する。
コントローラ111は、予めルックアップテーブルを備えており、A/D変換部111bの出力を感光ドラム1の表面電位に変換することが可能であり、変換したデータを画像形成装置の不図示の操作部等に表示することもできる。
次に、上記構成を有する画像形成装置における帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定方法と現像直流高圧出力の制御方法に関する処理について説明する。
本処理は、例えば、画像形成装置が画像形成動作を実行する直前、或いは電源投入後に定着器の温度が所定温度に達した場合、或いは電源投入から所定時間経過した場合、或いは温度等を検出する環境センサからの出力が所定値以上変化した場合など、様々な場合に行われる。
まず、帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定方法であるが、これは上記図22のフローチャートに示したものと基本的に同様である。ただし、図22のステップS2101において、スイッチ110をOFFした状態で、コントローラ111から電位センサ制御部107への電位センサ制御リモート信号をONする。これにより、コントローラ111は、図2〜図5で説明した測定方法により、電位センサ基準での感光ドラム1の表面電位を得ることができる。つまり、ステップS2102〜ステップS2110の処理により、目標とする帯電直流高圧出力(VCHG0)を決定すると共に、電位センサ基準で決定された目標とする現像直流高圧出力(VDEV0)を得ることができる。
なお、図13に示すようなカラーの画像形成装置の場合は、トナー像の特性がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色で異なる。そのため、予め各色用の目標コントラスト電位(感光ドラム1に形成すべき可視像の明暗の範囲を決定する電位)を記憶しておき、図22のステップS2105〜ステップS2109で4色分の計算を行い、各色における帯電直流高圧出力VCHG0と現像直流高圧出力VDEV0を算出する。
また、帯電直流高圧出力に関しては、各色における帯電直流高圧出力VCHG0の中から、最大となる色のVCHG0を各色共通の帯電直流高圧出力VCHG0とする。
また、図14に示すようなタンデム型多重転写方式の画像形成装置の場合は、トナー像の特性がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色で異なるのと、各色で感光ドラムが共通化していない。そのため、予め各色用の目標コントラスト電位を記憶すると共に、図22のステップS2101〜ステップS2110の全ての処理を各色毎に実施し、各色における帯電直流高圧出力VCHG0と現像直流高圧出力VDEV0を算出する。
次に、上記により決定された目標とする現像直流高圧出力(VDEV0)を実際に出力する際の動作について説明する。
現像直流高圧出力を出力する際は、現像直流出力(VDEV0)を目標値とし、コントローラ111により現像高圧回路108の現像直流高圧生成部108bを制御する。以下、詳細を説明する。
現像直流高圧を出力する際は、まず、電位センサ制御部107への電位センサ制御リモート信号をOFFし、スイッチ110をONする。これにより、現像高圧回路108の現像直流高圧出力は、電位センサ制御部107の分圧出力部107cで分圧され、分圧結果がコントローラ111へ入力される。コントローラ111は、目標とする現像直流高圧出力と電位センサ制御部107の分圧出力部107cの出力とを比較し、その比較結果に基づいて現像高圧回路108の現像直流高圧生成部108bへ現像直流高圧制御信号を入力する。
つまり、目標とする現像直流高圧出力(VDEV0)に対し、分圧出力部107cからコントローラ111へ入力された信号が小さければ、コントローラ111は、現像直流高圧生成部108bへ現像直流高圧出力を上げるように現像直流高圧制御信号を出力する。逆に、目標とする現像直流出力(VDEV0)に対し、分圧出力部107cからコントローラ111へ入力された信号が大きければ、コントローラ111は、現像直流高圧生成部108bへ現像直流高圧出力を下げるように現像直流高圧制御信号を出力する。
現像直流高圧生成部108bは、コントローラ111から入力される現像直流高圧制御信号に基づき現像直流高圧を生成する。これにより、現像直流高圧生成部108bの出力は、常に目標とする現像直流高圧出力(VDEV0)一定となるように制御される。
更に、画像形成装置の装置内温度や湿度を検出し、装置内温度と湿度の何れか一方または両方が所定値以上変化した場合に、所定のタイミングで目標コントラスト電位を補正し、上述した帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定方法で、帯電直流高圧出力(VCHG0)と現像直流高圧出力(VDEV0)を補正する。その上で、上述した現像直流高圧出力の制御を行うことで、温度や湿度等の環境変化に対し、常に安定した濃度での画像形成を行うことができる。
また、連続した画像形成動作中に、所定の画像形成枚数経過毎に上記帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定プロセスを実施し、帯電直流高圧出力(VCHG0)と現像直流高圧出力(VDEV0)を補正する。また、連続した画像形成動作中に、所定時間経過毎に上記帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定プロセスを実施し、帯電直流高圧出力(VCHG0)と現像直流高圧出力(VDEV0)を補正する。更に、連続した画像形成動作中に、所定の画像形成枚数毎に明部電位(VL)を測定し、明部電位が所定値以上変動した場合に、帯電直流高圧出力(VCHG0)と現像直流高圧出力(VDEV0)を補正する。これにより、上述した現像直流高圧出力の制御を行うことで、連続した画像形成動作中における濃度変動を低減することができる。
また、連続した画像形成動作中に、帯電直流高圧出力(VCHG0)と現像直流高圧出力(VDEV0)を補正する際に、補正前の設定値と補正後の設定値で所定値以上(例えば5V)の差がある場合、直ちに補正後の設定値を目標値と設定すると、補正前の出力画像と補正後の出力画像で画像濃度差が目立ちやすい。そのため、このような場合は、補正後の設定値に向けて段階的に目標値を補正(算出し直し)していく。例えば、画像形成枚数1枚毎に2Vずつ補正する、或いは、画像形成枚数5枚で補正後目標値に達するように1枚あたりの補正量を算出して段階補正するなどが考えられる。
即ち、算出し直した後の設定値に向けて段階的に設定値を変更する方法、算出し直す前の設定値と算出し直した後の設定値とに予め決められた所定値以上の差が有る場合に、算出し直した後の設定値に向けて段階的に設定値を変更する方法、算出し直す前の設定値と算出し直した後の設定値とに予め決められた第1の所定値以上の差が有る場合に、予め決められた第2の所定値ずつ算出し直した後の設定値に向けて段階的に設定値を変更する方法、算出し直す前の設定値と算出し直した後の設定値とに予め決められた所定値以上の差が有る場合に、所定枚数の画像形成プロセスで設定値の変更が終わるように、画像形成プロセス毎の補正値を算出し、算出した補正値ずつ算出し直した後の設定値に向けて段階的に設定値を変更する方法の何れでもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、現像直流高圧出力の決定時と現像直流高圧出力の制御時とで、共に同一の検出回路(電位センサ制御部107の分圧出力部107c)を用いて感光ドラム1の表面電位測定と現像直流高圧出力制御を行うため、現像直流高圧出力電圧の出力範囲全域において精度が向上し、目標とするコントラスト電位(Vcont)を精度良く得ることができる。
また、温度や湿度等の環境変化による影響や、更には経時的な変化や各部の劣化等による影響に対しても、所望のコントラスト電位(Vcont)を得るために、帯電直流高圧出力と現像直流高圧出力を補正することで、常に目標コントラスト電位(Vcont)を正確に制御でき、画像形成装置で形成する画像において目標とする階調性を実現できると共に、連続した画像形成動作中の濃度変化を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の感光ドラム周辺部の構成を示す概略図である。
図6において、画像形成装置は、感光ドラム1、帯電ローラ2、露光部3、現像器4、電位センサ8、制御部107a、高圧電源107b、分圧出力部(分圧回路)107cを有する電位センサ制御部107、現像交流高圧生成部108a、現像直流高圧生成部108bを有する現像高圧回路108、帯電高圧回路109、スイッチ110、スイッチ113、コントローラ111を備えている。
本実施の形態は、上述した第1の実施の形態に対して、スイッチ113を更に備えた点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上述した第1の実施の形態(図1、図2、図4)の対応するものと同一なので、説明を省略する。
スイッチ113は、電位センサ制御部107の高圧電源107bの直流高圧出力と分圧出力部107cの入力との接続点であるA点とグランド(基準電位部)とを接続状態/非接続状態に切り換える。スイッチ113は、電位センサ測定系(電位センサ8、電位センサ制御部107、コントローラ111)が有するオフセット(実際の感光ドラム1の表面電位とコントローラ111が読み取った電位とのずれ分)のうち、A点からコントローラ111側を要因とするオフセット分を測定するのに用いられる。そして、測定したA点からコントローラ111側を要因とするオフセット値を用いて現像直流高圧出力値を補正するのである。
次に、上記構成を有する画像形成装置における電位センサ測定系に関するオフセットについて図7を参照しながら説明する。
図7は、感光ドラム1の表面電位と電位センサ8の検出値との関係を示す図である。
図7において、理想特性は(a)である。また、上記図3及び図5に示した電位センサ測定系の特性は理想特性である。しかし、実際には、電位センサ8の組立バラツキ、電位センサ8の測定電極8fに混入するノイズ成分、電位センサ制御部107の制御部107aやコントローラ111のレベルシフト部111aの定数バラツキ、A/D変換部111bでの誤差等により、実際の感光ドラム1の表面電位とコントローラ111のCPU111cが読み取る電位(読値)との間にはオフセットが発生する。例えば、Voffset1Vのオフセットが発生すると、(b)に示すような特性となり、Voffset2Vのオフセットが発生すると(c)に示すような特性となる。
ここで、例えば、図6に示した画像形成装置における電位センサ測定系のオフセットがVoffset1Vであったと仮定する。このオフセットVoffset1Vの要因は上述したように様々あるが、ここでは、Voffset1=オフセットA+オフセットBというように、要因を2分化する。図6に示すように、電位センサ制御部107の高圧電源107bの出力と分圧出力部107cの入力との接続点であるA点(図2のA点と同じ箇所)を境に、電位センサ8側を要因とするオフセットをオフセットA、逆に、コントローラ111側を要因とするオフセットをオフセットBとする。
次に、上述したオフセットAとオフセットBを測定する方法について図8を参照しながら説明する。
図8は、感光ドラム1の表面電位測定に関するオフセット測定方法を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理はコントローラ111がプログラムに基づき実行する。
図8において、オフセット測定シーケンスが開始されると、まず、コントローラ111は、電位センサ制御リモート信号をONとする。この時、スイッチ113、スイッチ110は共にOFFしている(ステップS801)。次に、コントローラ111は、感光ドラム1を図6の矢印方向に回転させながら、除電部112で感光ドラム1に残留している電荷を除電する(ステップS802)。その後、コントローラ111は、所定時間が経過するのを待つか、または感光ドラム1を所定回転数だけ回転させる(ステップS803)。
所定時間経過するか、または感光ドラム1を所定回転数だけ回転させたら、次に、コントローラ111は、電位センサ8と電位センサ制御部107により、除電された感光ドラム1の表面電位を測定する。この測定結果が上述したオフセットA+オフセットBである。コントローラ111は、オフセットA+オフセットBをコントローラ内の記憶部に記憶する(ステップS804)。
オフセットA+オフセットBの測定が完了すると、コントローラ111は、電位センサ制御リモート信号をOFFし、スイッチ113をONにする。なお、スイッチ110はOFFしている(ステップS805)。ステップS805では、電位センサ制御部107の高圧電源107bの出力がゼロVの状態を強制的に作り出している。次に、コントローラ111は、この時の電位センサ制御部107の分圧出力部107cから出力される検出出力を測定する。この測定結果がオフセットBである。コントローラ111は、オフセットBを上記記憶部に記憶する(ステップS806)。
次に、コントローラ111は、ステップS804で測定したオフセットA+オフセットBの値からステップS806で測定したオフセットBを減じることで、オフセットAを算出し、オフセットAを上記記憶部に記憶する(ステップS807)。最後に、コントローラ111は、スイッチ113をOFFする。この時、電位センサ制御リモート信号はOFFのままであり、スイッチ110もOFFのままである(ステップS808)。これにより、本シーケンスを終了する。
次に、帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定方法について図9〜図11を参照しながら説明する。
図9は、帯電直流高圧出力と感光ドラム1の表面電位との関係を示す図である。
図9において、図示の特性は、帯電ローラ2に印可される帯電高圧出力の直流分つまり帯電直流高圧出力と、電位センサ8で検出された感光ドラム1の表面電位との関係を示している。
図10及び図11は、帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定方法を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理はコントローラ111がプログラムに基づき実行する。
本処理は、例えば、画像形成装置が画像形成プロセスを実行する直前、或いは電源投入後に定着器の温度が所定温度に達した場合、或いは電源投入から所定時間経過した場合、或いは温度等を検出する環境センサからの出力が所定値以上変化した場合など、様々な場合に行われる。
図10及び図11において、帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定の決定シーケンスに入ると、まず、コントローラ111は、電位センサ制御リモート信号をONとする。この時、スイッチ113、スイッチ110は共にOFFしている(ステップS1001)。次に、コントローラ111は、帯電直流高圧出力が予め決められた所定の電圧VCHG1になるように、所定のコントローラ電圧を帯電高圧回路109に入力する。帯電高圧回路109は、帯電直流高圧VCHG1を出力し、その際、露光部3で感光ドラム1の露光した部位と露光しない部位の表面電位をそれぞれ電位センサ8により測定する(ステップS1002)。
ここで、露光部3で感光ドラム1の露光した部位の電位を明部電位(VL’と表記)と呼び、帯電直流高圧出力がVCHG1の時の明部電位をVL’1とし、露光部3で感光ドラム1の露光しなかった部位の電位を暗部電位(VD’と表記)と呼び、帯電直流高圧出力がVCHG1の時の暗部電位をVD’1とする。
なお、ここで測定した明部電位VL’1と暗部電位VD’1は、電位センサ8での測定となるため、上述したオフセットA+オフセットBを含んでおり、明部電位VL’1と暗部電位VD’1については、共に、感光ドラム1の表面電位+オフセットA+オフセットBの値が測定されている。
次に、帯電直流高圧出力を変化させ、再度、VD’,VL’の測定を行う。図9の場合、コントローラ111は、帯電直流高圧出力がVCHG2になるように、所定のコントローラ電圧を帯電高圧回路109に入力する。帯電高圧回路109は、帯電直流高圧VCHG2を出力し、上記同様にVL’2、VD’2を電位センサ8により測定する(ステップS1003)。
なお、ここで測定した明部電位VL’2と暗部電位VD’2も、電位センサ8での測定となるため、上述したオフセットA+オフセットBを含んでおり、明部電位VL’2と暗部電位VD’2については、共に、感光ドラム1の表面電位+オフセットA+オフセットBの値が測定されている。
そして、上記VD’1、VD’2から図9に示すようなVD’特性を得ることができ、上記VL’1、VL’2から図9に示すようなVL’特性を得ることができる(ステップS1004)。図9に示すように、VD’特性も、VL’特性も、それぞれ真のVD’特性、真のVL’特性から「オフセットA+オフセットB」分だけオフセットした特性となっている。
次に、コントローラ111は、上記記憶部から、かぶり(白地部へのトナーの付着)を防止するための予め決定されている「かぶりとり電位」(Vbackと表記)と、不図示の環境センサの検出結果や、画像濃度調整制御、階調特性安定化制御等により予め決定されている目標コントラスト電位(VCONTと表記)を読み出す(ステップS1005)。次に、コントローラ111は、VD’特性にVbackのオフセットを設けた現像直流高圧出力特性(VDEV’=VD’−Vback)を得る(ステップS1006)。更に、コントローラ111は、VDEV’特性とVL’特性との差特性(VD’−Vback−VL’)を得る(ステップS1007)。
次に、コントローラ111は、上記差特性(VD’−Vback−VL’)がコントラスト電位VCONTと等しくなる(図9中の両方向矢印で示す範囲)時の、帯電直流高圧電圧VCHG0を算出し、上記記憶部に記憶する(ステップS1008)。次に、コントローラ111は、ステップS1008で算出した帯電直流高圧出力がVCHG0の時の現像直流高圧出力VDEV(VDEVa)を算出し、上記記憶部に記憶する(ステップS1009)。次に、コントローラ111は、図8のステップS807で算出され、上記記憶部に記憶されているオフセットAを読み込む(ステップS1010)。
次に、コントローラ111は、ステップS1008で算出した帯電直流高圧出力がVCHG0の時の現像直流高圧出力VDEV(VDEVa)からオフセットAを減じた値(VDEVa−オフセットA)を算出し、この値をVDEV0として上記記憶部に記憶する(ステップS1011)。最後に、コントローラ111は、電位センサ制御リモート信号をOFFとする(ステップS1012)。これにより、本シーケンスを終了する。
上記ステップS1011について更に説明する。図6に示す画像形成装置は、現像直流高圧を出力する際、コントローラ111が電位センサ制御部107への電位センサ制御リモート信号をOFFし、スイッチ110をONしている。これにより、現像高圧回路108の現像直流高圧生成部108bの出力は、電位センサ制御部107の高圧電源107bの高圧直流出力と分圧出力部107cの入力との接続点であるA点に接続される。よって、現像直流高圧生成部108bの出力は、電位センサ制御部107の分圧出力部107cで検出されて、その検出出力をコントローラ111が読み取ることになる。
ここで、A点に現像直流高圧出力を接続してコントローラ111で検出するということは、上述したオフセットAは無視できることになり、コントローラ111での検出値にはオフセットBしか含まれていない。そこで、ステップS1011において、ステップS1009で算出したVDEVaからオフセットAを減じることで、現像直流高圧出力を電位センサ制御部107の分圧出力部107cに接続してコントローラ111で検出した場合に、コントラスト電位Vcontを正確に得るための、現像直流高圧出力の目標値であるVDEV0が算出できるのである。
なお、図13に示すようなカラーの画像形成装置の場合は、トナー像の特性がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色で異なる。そのため、予め各色用の目標コントラスト電位を記憶しておき、図10及び図11のステップS1005〜ステップS1011で4色分の計算を行い、各色における帯電直流高圧出力VCHG0と現像直流高圧出力VDEV0を算出する。
また、帯電直流高圧出力に関しては、各色における帯電直流高圧出力VCHG0の中から、最大となる色のVCHG0を各色共通の帯電直流高圧出力VCHG0とする。
また、図14に示すようなタンデム型多重転写方式の画像形成装置の場合は、トナー像の特性がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色で異なるのと、各色で感光ドラムが共通化していない。そのため、予め各色用の目標コントラスト電位を記憶すると共に、図10及び図11のステップS1001〜ステップS1011の全ての処理を各色毎に実施し、各色における帯電直流高圧出力VCHG0と現像直流高圧出力VDEV0を算出する。
上述した帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定シーケンスでは、VCHGを2ポイント用いて帯電直流高圧出力と現像直流高圧出力を決定したが、VCHGが2ポイント以上であれば決定可能である。
次に、上記により決定された目標とする帯電直流高圧出力(VCHG0)、目標とする現像直流高圧出力(VDEV0)を実際に出力する際の動作について説明する。
実際に画像形成を行う際は、コントローラ111は、コントローラ内の記憶部から上記のVCHG0とVDEV0を読み出して、帯電直流高圧出力がVCHG0になるように、所定のコントローラ電圧を帯電高圧回路109に入力すると共に、現像直流高圧出力がVDEV0になるように、現像直流高圧制御信号を現像高圧回路107に入力することで、画像形成を行う。
現像直流高圧出力(VDEV0)に関して更に説明すると、画像形成動作の際は、現像直流高圧出力(VDEV0)を目標値とし、コントローラ111により現像高圧回路108の現像直流高圧生成部108bを制御する。以下、詳細を説明する。
まず、コントローラ111は、電位センサ制御部107への電位センサ制御リモート信号をOFFし、スイッチ110をONする(スイッチ113はOFFである)。これにより、現像高圧回路108の現像直流高圧出力は電位センサ制御部107の分圧出力部107cで分圧され、分圧結果がコントローラ111へ入力される。コントローラ111は、目標とする現像直流高圧出力と電位センサ制御部107の分圧出力部107cの出力とを比較し、その比較結果に基づいて現像直流高圧生成部108bへ現像直流高圧制御信号を入力する。
つまり、目標とする現像直流高圧出力(VDEV0)に対し、分圧出力部107cからコントローラ111へ入力された信号が小さければ、コントローラ111は、現像直流高圧生成部108bへ現像直流高圧出力を上げるように現像直流高圧制御信号を出力する。逆に、目標とする現像直流出力(VDEV0)に対し、分圧出力部107cからコントローラ111へ入力された信号が大きければ、コントローラ111は、現像直流高圧生成部108bへ現像直流高圧出力を下げるように現像直流高圧制御信号を出力する。
現像直流高圧生成部108bは、コントローラ111から入力される現像直流高圧制御信号に基づき現像直流高圧を生成する。これにより、現像直流高圧生成部108bの出力は、常に目標とする現像直流高圧出力(VDEV0)一定となるように制御される。
本実施の形態においても、第1の実施の形態の後半で説明したように、帯電直流高圧出力と現像直流高圧出力を補正した上で現像直流高圧出力の制御を行うことで、温度や湿度等の環境変化に対し、常に安定した濃度での画像形成を行うことができる。また、連続した画像形成動作中に各種補正を行い、現像直流高圧出力の制御を行うことで、連続画像形成動作中における濃度変動を低減することができる。また、連続した画像形成動作中の段階補正についても同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、現像直流高圧出力の決定時と現像直流高圧出力の制御時とで、共に同一の検出回路(電位センサ制御部107の分圧出力部107c)を用いて感光ドラム1の表面電位測定と現像直流出力制御を行い、更に、感光ドラム1の表面電位測定を測定する表面電位測定系の有するオフセット電圧を考慮した補正を行うため、常に目標とするコントラスト電位(Vcont)を精度良く得ることができる。
また、温度や湿度等の環境変化による影響、更には経時的な変化や各部の劣化等による影響に対してもコントラスト電位(Vcont)を一定に制御できるため、画像形成装置で形成する画像において目標とする階調を実現できると共に、連続した画像形成動作中の濃度変化を抑制することができる。
[他の実施の形態]
上記第1及び第2の実施の形態では、帯電ローラによるローラ帯電方式の画像形成装置を例に挙げて説明した。本発明は、これに限定されるものではなく、コロナ放電による帯電方式の画像形成装置にも適用可能であり、同様の効果が得られる。
上記第1の実施の形態では、現像直流高圧出力を制御する例を説明した。この他にも、画像形成装置内で用いられるあらゆる直流電圧に関しても、その直流電圧出力をスイッチを介し、電位センサ制御部107の高圧電源107bの出力と分圧出力部107cの接続点に接続し、電位センサ制御部107への電位センサ制御リモート信号のOFF時にスイッチをONする。これにより、あらゆる直流電圧を精度良く出力することが可能となる。
上記第2の実施の形態では、現像直流高圧出力を制御し補正する例を説明した。この他にも、画像形成装置内で用いられるあらゆる直流電圧に関しても、その直流電圧出力をスイッチを介し、電位センサ制御部107の高圧電源107bの出力と分圧出力部107cの接続点に接続し、電位センサ制御部107への電位センサ制御リモート信号のOFF時にスイッチをONする。そして、コントローラ111での読み値からオフセットAを減じれば、電位センサ基準での測定が可能となる。同様にコントローラ111での読み値からオフセットBを減じれば、グランド基準での測定が可能となる。これにより、あらゆる直流電圧を精度良く出力することが可能となる。
上記第1及び第2の実施の形態では、画像形成装置を構成する各部品の相対的な配置、形状、材質、寸法等については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意とすることが可能である。
上記第1及び第2の実施の形態では、画像形成装置は特定の種類に限定されるものではなく、電子写真方式で画像形成を行う各種の画像形成装置(プリンタ、複写機、複合機)に適用可能である。
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図8のフローチャート、図10・図11のフローチャート、及び、図22のフローチャートのステップS2101に第1の実施の形態で説明した内容を付加したもの)をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することにより、達成することができる。
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記憶媒体から直接供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
また、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読出して実行することによりも、達成することができる。
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、ROM、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(登録商標)、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによりも実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の感光ドラム周辺部の構成を示す概略図である。 画像形成装置の電位センサ及び電位センサ制御部の構成を示すブロック図である。 電位センサ制御部の出力がオープンの場合の感光ドラムの表面電位と電位センサ制御部の出力電圧との関係を示す図である。 コントローラにおける電位センサ制御部と関連する部分の構成を示すブロック図である。 電位センサ制御部の出力電圧及び感光ドラムの表面電位とコントローラのA/D変換部の出力との関係を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の感光ドラム周辺部の構成を示す概略図である。 感光ドラムの表面電位と電位センサの検出値との関係を示す図である。 感光ドラムの表面電位測定に関するオフセット測定方法を示すフローチャートである。 帯電直流高圧出力と感光ドラムの表面電位との関係を示す図である。 帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定方法を示すフローチャートである。 図10のフローチャートの続きである。 単色画像形成用の画像形成装置の概略構成例を示す概略図である。 カラー画像形成用の画像形成装置の概略構成例を示す概略図である。 タンデム型多重転写方式の画像形成装置の概略構成例を示す概略図である。 従来例に係る画像形成装置の感光ドラム周辺部の構成を示す概略図である。 画像形成装置の現像高圧回路の構成を示すブロック図である。 現像直流出力コントロール値と現像直流出力との関係(理想特性)を示す図である。 現像直流出力コントロール値と現像直流出力との関係(理想特性からずれた特性)を示す図である。 理想特性からのずれを補正する場合の現像高圧回路の構成を示すブロック図である。 現像高圧回路の可変抵抗を調整した場合の現像直流出力コントロール値と現像直流出力との関係を示す図である。 帯電直流高圧出力と感光ドラムの表面電位との関係を示す図である。 帯電直流高圧出力及び現像直流高圧出力の決定方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 感光ドラム(像担持体に対応)
2 帯電ローラ(帯電手段に対応)
3 露光部(露光手段に対応)
4 現像器(現像手段に対応)
8 電位センサ(電位検出手段に対応)
107 電位センサ制御部(電位検出手段に対応)
107b 高圧電源(電源に対応)
107c 分圧出力部(分圧手段に対応)
108b 現像直流高圧生成部(現像直流電圧発生手段に対応)
109 帯電高圧回路(帯電直流電圧発生手段に対応)
110 スイッチ(第2の切替手段に対応)
111 コントローラ(制御手段に対応)
113 スイッチ(第1の切替手段に対応)

Claims (14)

  1. 像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電させた前記像担持体を露光する露光手段と、露光により前記像担持体に形成された潜像を可視像にする現像手段と、前記像担持体の表面電位を検出する電位検出手段と、前記現像手段に供給する現像電圧を構成する現像直流電圧を発生する現像直流電圧発生手段とを備え、
    前記電位検出手段を構成し、前記像担持体の表面電位と等しい電圧を発生する電源で発生した電圧を減衰して出力する分圧手段が、前記現像直流電圧発生手段から発生する現像直流電圧を検出する手段を兼ねることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電位検出手段の前記分圧手段により検出した現像直流電圧と目標値との比較結果に基づいて、前記現像直流電圧発生手段から発生する現像直流電圧を制御する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体を帯電させる帯電電圧を構成する帯電直流電圧を発生する帯電直流電圧発生手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記帯電直流電圧発生手段からの2つ以上の異なる帯電直流電圧の各出力時において、前記像担持体の露光部位の明部電位と非露光部位の暗部電位を前記電位検出手段で検出して得た明部電位特性及び暗部電位特性と、前記像担持体に形成すべき可視像の明暗の範囲を決定するコントラスト電位を基に、画像形成時の前記帯電直流電圧発生手段の帯電直流電圧設定値と前記現像直流電圧発生手段の現像直流電圧設定値を算出することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体を帯電させる帯電電圧を構成する帯電直流電圧を発生する帯電直流電圧発生手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記帯電直流電圧発生手段からの2つ以上の異なる帯電直流電圧の各出力時において、前記像担持体の露光部位の明部電位と非露光部位の暗部電位を前記電位検出手段で検出して得た明部電位特性及び暗部電位特性と、前記像担持体に形成すべき可視像の明暗の範囲を決定するコントラスト電位と、前記電位検出手段に関わるオフセット値を基に、画像形成時の前記帯電直流電圧発生手段の帯電直流電圧設定値と前記現像直流電圧発生手段の現像直流電圧設定値を算出することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記帯電直流電圧設定値と前記現像直流電圧設定値は、前記オフセット値により補正されることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 第1の切替手段を更に備え、
    前記オフセット値は、残留電荷を除電した前記像担持体の表面電位を前記電位検出手段で検出した結果に相当する第1のオフセット電圧と、前記第1の切替手段により前記現像直流電圧発生手段の出力と前記分圧手段との接続点と前記分圧手段の基準電位部とを接続状態にした際の前記分圧手段の出力に相当する第2のオフセット電圧であることを特徴とする請求項1又は4記載の画像形成装置。
  7. 第2の切替手段を更に備え、
    前記第2の切替手段により前記現像直流電圧発生手段の出力と前記分圧手段とを接続状態又は非接続状態にすることが可能であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1のオフセット電圧の測定時は、前記第2の切替手段により前記現像直流電圧発生手段の出力と前記分圧手段とを非接続状態とすると共に、前記電位検出手段の電位検出動作を開始させ、前記現像直流電圧発生手段が現像直流電圧を出力している期間は、前記第2の切替手段により前記現像直流電圧発生手段の出力と前記分圧手段とを接続状態にすると共に、前記電位検出手段の電位検出動作を停止させることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  9. 前記帯電直流電圧設定値と前記現像直流電圧設定値を算出する時期は、画像形成動作を実行する直前、電源投入後に定着手段の温度が所定温度に達した時点、電源投入から所定時間経過した時点を含む群から選択されることを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
  10. 前記帯電直流電圧設定値と前記現像直流電圧設定値を算出し直す条件は、連続した画像形成動作中における所定の画像形成枚数毎、連続した画像形成動作中における所定時間経過毎、連続した画像形成動作中における前記電位検出手段で検出した明部電位が所定値以上変動した場合、画像形成装置内の温度と湿度の何れか一方又は両方が所定値以上変化した場合を含む群から選択されることを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
  11. 前記帯電直流電圧設定値と前記現像直流電圧設定値を算出し直した際の設定値変更方法は、算出し直した後の設定値に向けて段階的に設定値を変更する方法、算出し直す前の設定値と算出し直した後の設定値とに予め決められた所定値以上の差が有る場合に、算出し直した後の設定値に向けて段階的に設定値を変更する方法、算出し直す前の設定値と算出し直した後の設定値とに予め決められた第1の所定値以上の差が有る場合に、予め決められた第2の所定値ずつ算出し直した後の設定値に向けて段階的に設定値を変更する方法、算出し直す前の設定値と算出し直した後の設定値とに予め決められた所定値以上の差が有る場合に、所定枚数の画像形成プロセスで設定値の変更が終わるように、画像形成プロセス毎の補正値を算出し、算出した補正値ずつ算出し直した後の設定値に向けて段階的に設定値を変更する方法を含む群から選択されることを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
  12. 像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電させた前記像担持体を露光する露光手段と、露光により前記像担持体に形成された潜像を可視像にする現像手段と、前記像担持体の表面電位を検出する電位検出手段と、前記現像手段に供給する現像電圧を構成する現像直流電圧を発生する現像直流電圧発生手段とを備えた画像形成装置の制御方法であって、
    前記電位検出手段が備える電源により前記像担持体の表面電位と等しい電圧を発生し、前記電位検出手段が備える分圧手段により前記電圧を減衰して出力し、前記現像直流電圧発生手段から発生した現像直流電圧を前記分圧手段により分圧し、分圧結果と目標値との比較結果に基づいて前記現像直流電圧発生手段から発生する現像直流電圧を制御することを特徴とする制御方法。
  13. 像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電させた前記像担持体を露光する露光手段と、露光により前記像担持体に形成された潜像を可視像にする現像手段と、前記像担持体の表面電位を検出する電位検出手段と、前記現像手段に供給する現像電圧を構成する現像直流電圧を発生する現像直流電圧発生手段と、前記像担持体を帯電させる帯電電圧を構成する帯電直流電圧を発生する帯電直流電圧発生手段とを備え、前記電位検出手段の一部が、前記現像直流電圧発生手段から発生する現像直流電圧を検出する手段を兼ねる画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記帯電直流電圧発生手段からの2つ以上の異なる帯電直流電圧の各出力時において、前記像担持体の露光部位の明部電位と非露光部位の暗部電位を前記電位検出手段で検出して得た明部電位特性及び暗部電位特性と、前記像担持体に形成すべき可視像の明暗の範囲を決定するコントラスト電位を基に、画像形成時の前記帯電直流電圧発生手段の帯電直流電圧設定値と前記現像直流電圧発生手段の現像直流電圧設定値を算出するモジュールを備えることを特徴とするプログラム。
  14. 像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電させた前記像担持体を露光する露光手段と、露光により前記像担持体に形成された潜像を可視像にする現像手段と、前記像担持体の表面電位を検出する電位検出手段と、前記現像手段に供給する現像電圧を構成する現像直流電圧を発生する現像直流電圧発生手段と、前記像担持体を帯電させる帯電電圧を構成する帯電直流電圧を発生する帯電直流電圧発生手段とを備え、前記電位検出手段の一部が、前記現像直流電圧発生手段から発生する現像直流電圧を検出する手段を兼ねる画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記帯電直流電圧発生手段からの2つ以上の異なる帯電直流電圧の各出力時において、前記像担持体の露光部位の明部電位と非露光部位の暗部電位を前記電位検出手段で検出して得た明部電位特性及び暗部電位特性と、前記像担持体に形成すべき可視像の明暗の範囲を決定するコントラスト電位と、前記電位検出手段に関わるオフセット値を基に、画像形成時の前記帯電直流電圧発生手段の帯電直流電圧設定値と前記現像直流電圧発生手段の現像直流電圧設定値を算出するモジュールを備えることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010088157A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Brother Ind Ltd 電源装置及び電源装置を有する画像形成装置
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US11520247B2 (en) 2019-10-10 2022-12-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Controlling charging voltage

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