JP2005353414A - 照明装置および散光式警光灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】LEDの利用効率が高く、しかも耐久性が高く簡素な構造の照明装置および散光式警光灯を提供する。
【解決手段】本照明装置41は、第1,第2および第3の固定部7,8,9と、発光ダイオード11と、光を反射する反射面13を担持し所定の回動中心軸線14の周りに回動可能に支持される可動部15と、可動部15を回動自在に支持するための受け部としての支持軸16と、可動部15を回動させるための電動モータ17とを備える。反射された光信号の照射方向を変遷させて、LED11の利用効率を高める。所定の回動中心軸線14に沿う方向について、支持軸16はLED11に対して反射面13を挟んだ反対側に配置され、電動モータ17は反射面13に対してLED11と同じ側に配置され、給電部材19,21を簡素化でき、耐久性も高くできる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、緊急自動車等で利用される散光式警光灯等のための照明装置、およびこれを用いた散光式警光灯に関する。
上述の照明装置には、光源として発光ダイオード(以下、LEDともいう。)を利用して、LEDからの光信号の照射方向を変化させながら光信号を周囲に照射するものがある。
例えば、従来の第1の照明装置として、多数のLEDを円筒形の支持部材の外周面に分散配置するものがある。複数のLEDが上下方向に沿って列をなし、多数列のLEDが、周方向に所定間隔ごとに全周にわたって配置されている。縦一列または隣接する複数列のLEDのみを点灯させ、点灯させた列を順に右もしくは左へ数列ずつずらしていくことにより光が回転しているように見えるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
また、特許文献1には、従来の第2の照明装置として、固定部に対して所定の軸線の周りに回転可能な可動部を設け、この可動部にLEDを設けるものや、可動部にLEDと反射部材とを設けるものが記載されている。可動部とともにLEDを回転させることにより、LEDからの光の向きを変化させる。通例、可動部に設けたLEDへの給電のためにスリップリング機構等が設けられる。
また、従来の第3の照明装置として、上下に並んで互いに対向して配置される一対の固定板と、この固定板に対して上下方向に沿って延びる所定の軸線の周りに回転可能な反射部材と、この反射部材を回転させるために下側の固定板に固定される電動モータと、上側の固定板に固定されるLEDとを有するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−315406号公報 特開平6−314509号公報
しかしながら、従来の第1の照明装置では、複数のLEDは予め定められた発光方向でそれぞれ固定されているので、各LEDは対応する発光方向への光信号にしか利用できず、全体としてLEDの利用効率が低くなっていた。
従来の第2の照明装置では、スリップリング機構に摩耗等が生じ易く、耐久性が低い。従って、LEDの長寿命であるメリットの一部しか享受できなかった。
従来の第3の照明装置では、電動モータおよびLEDへの給電のための配線等の給電部材が上下に分かれるので、構造が複雑化していた。
そこで、この発明の目的は、LEDの利用効率が高く、しかも耐久性が高く簡素な構造の照明装置を提供することである。また、この発明の他の目的は、そのような照明装置を用いた散光式警光灯を提供することである。
本発明の照明装置は、光信号の照射方向を所定の回動中心軸線の周りに変遷させながら、光信号を周囲に照射する照明装置であって、固定部と、この固定部に固定される少なくとも一つの発光ダイオードと、この発光ダイオードからの光を上記所定の回動中心軸線と交差する方向に向けて反射する反射面を担持し上記所定の回動中心軸線の周りに回動可能に支持される可動部と、上記所定の回動中心軸線に沿う方向について、上記発光ダイオードに対して上記反射面を挟んだ反対側に配置され、上記可動部を上記所定の回動中心軸線の周りに回動自在に支持するために上記固定部に設けられた受け部と、上記所定の回動中心軸線に沿う方向について、上記反射面に対して上記発光ダイオードと同じ側に配置され上記可動部を回動させるための電動モータとを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、LEDからの光を反射面で反射して光信号を得ることができる。反射面を電動モータにより回動させることにより、光信号の照射方向を変遷させることができる。これにより、少なくとも一つのLEDからの光信号を周囲の広い範囲に向けて発することができるので、照明装置全体としてLEDの利用効率を高めることができる。
また、LEDと電動モータを反射面に対して同側の固定部に配置したので、LEDおよび電動モータへの給電のための給電部材を同側にまとめて簡素化でき、ひいては照明装置の構造を簡素化できる。また、LEDが固定部に固定されるので、給電部材は固定されて摩耗等を生じる虞がなく、耐久性を高くできる。
また、受け部が反射面を挟んでLEDとは反対側に配置されるので、反射面およびLEDのレイアウトが受け部による規制を受けずに済み、反射面およびLEDをスペース効率よくレイアウトすることが可能となり、照明装置を小型化することができる。また、複数のLEDが設けられている場合には、LEDのレイアウトに、視認性の高いレイアウトを採用することも可能となる。
また、上述の構成において、上記電動モータの出力軸から同軸上に延設されて上記出力軸と一体回動可能であって、上記所定の回動中心軸線に対して斜め方向に延びている延設軸と、この延設軸と一体回動可能に設けられた小径の駆動ローラと、この駆動ローラの外周に摩擦係合することにより駆動される外周を有して上記可動部と一体回転可能な大径の従動ロータとを含む伝達機構をさらに備えることが好ましい。この場合、斜めの延設軸を介することにより、駆動ローラを電動モータの出力軸よりも上記所定の回動中心軸線側に配置することができるので、従動ロータを小径化できて、照明装置をより一層小型化することができる。
また、上記構成において、上記固定部は、金属部材を含み、上記発光ダイオードは、上記固定部に直接にまたは熱伝導部材を介して間接的に熱伝導可能に取り付けられていることが好ましい。この場合、通電時に発光ダイオードが発する熱を効果的に逃がすことができるので、発光ダイオードの温度上昇を抑制することができる。従って、例えば大電流通電時の発光ダイオードの温度上昇を抑制して発光ダイオードの長寿命を維持しつつ、大電流通電時に発せられる高輝度の光により光信号の視認性を高めることができる。
また、本発明の散光式警光灯は、複数の上記照明装置と、この複数の照明装置を共通に支持する金属部材を含み車両に取付可能な基台と、この基台に取り付けられて照明装置を覆う透光性のグローブとを備え、上記各照明装置の上記固定部は、上記基台に直接にまたは熱伝導部材を介して間接的に熱伝導可能に取り付けられていることを特徴とする。この発明によれば、グローブで覆われて発光ダイオードの温度が上昇し易い傾向にあるとしても、通電時に照明装置の発光ダイオードが発する熱を基台を通じて効果的に逃がすことができるので、発光ダイオードの温度上昇を抑制することができる。従って、例えば大電流通電時の発光ダイオードの温度上昇を抑制して発光ダイオードの長寿命を維持しつつ、大電流通電時に発せられる高輝度の光により散光式警光灯の光信号の視認性を高めることができる。
以下では、この発明の一実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、照明装置を、車両取付型の散光式警光灯に適用する場合に則して説明するが、照明装置は、例えば、据え置き型の表示灯等に適用することもできる。
図1は、本発明の照明装置を有する散光式警光灯の一部断面正面図である。
散光式警光灯1は、車両のルーフ2(図1に一点鎖線で一部を図示)に設置されて、周囲の全方向に向けて光信号を放光する。散光式警光灯1は、一方向に長い直線状の外形を有し、その長手方向を車両の左右方向Xに沿わせた状態で、複数、例えば、2つの取付部材3を介してルーフ2に固定される。ここで、車両の左右方向Xは、車両の進行方向(前後方向Yともいう。)と直交する方向であり、車両の幅方向でもある。
なお、以下では、車両への取付状態を基準にして方向について説明する。また、各図には、必要に応じて車両の左右方向X、前後方向Yおよび上下方向Zを図示している。
散光式警光灯1は、複数、例えば4つの照明装置4と、複数の照明装置4を共通に支持する基台5と、この基台5に取り付けられて基台5の上部および照明装置4を覆う透光性のグローブ6とを備えている。
基台5は、上記長手方向に沿って長尺の板状に、金属部材としてのアルミニウム製の押出成形部材により形成されている。基台5は、複数の照明装置4を共通に支持している。基台5の下部に、上述の取付部材3が固定されていて、この取付部材3を介して車両に取付可能とされている。基台5の周縁部にはシール材(図示せず)が設けられ、基台5の周縁部とグローブ6との間を封止し、グローブ6内への雨水の侵入を防止している。
複数の照明装置4は、散光式警光灯1の長手方向に並び、基台5の上部に取り付けられている。複数の照明装置4は同様に構成されている。
図2は、照明装置の正面図である。図3は、照明装置の平面図である。図4は、照明装置の側面図である。先ず、図2および図3を参照する。
照明装置4は、基台5に固定されている第1の固定部7と、第1の固定部7の上方に配置される第2の固定部8と、第1および第2の固定部7,8の側方に配置される第3の固定部9とを有している。
また、照明装置4は、第1の固定部7に固定される複数、例えば、6つの光源ユニット10を有している。各光源ユニット10は、発光ダイオード11(一部のみ図示。)と、レンズ12とを含んでいる。各光源ユニット10は、上方に向けて光を発する。
照明装置4は、LED11からの光であってレンズ12を透過した光を反射するための反射面13と、反射面13を担持し第2の固定部8に所定の回動中心軸線14の周りに回動可能に支持される可動部15と、可動部15を回動自在に支持するために第2の固定部8に固定された受け部としての支持軸16とを有している。支持軸16の軸線は、平面視で照明装置4の略中心位置に配置されて上下方向に沿って延びていて、上述の所定の回動中心軸線14に相当する。
また、照明装置4は、可動部15を回動させるための電動モータ17と、電動モータ17の出力軸17aの回動運動を可動部15に伝達する伝達機構18とを有している。
各LED11は、電線等の給電部材19を介して駆動回路20に接続されている。また、電動モータ17は、電線等の給電部材21を介して駆動回路22に接続されている。
電動モータ17を駆動することにより、反射面13を所定の回動中心軸線14の周りに回動させて、LED11からの光信号の照射方向D(図4参照)を所定の回動中心軸線14の周りに変遷させながら、光信号を周囲の全周にわたって照射することができ、回転光からなる光信号を得る。
図4を参照して、本実施形態では、支持軸16は、所定の回動中心軸線14に沿う方向(本実施形態では上下方向Zに相当する。)について、LED11に対して反射面13を挟んだ反対側に配置されている。一方で、電動モータ17は、所定の回動中心軸線14に沿う方向について、反射面13に対してLED11と同じ側に配置されている。具体的には、LED11と電動モータ17は、反射面13よりも下方に配置されていて、支持軸16は反射面13よりも上方に配置されている。
第1の固定部7は、熱の良導体としての金属部材、例えばアルミニウム合金を含む板状部材であり、基台5にねじ止め固定されている。第1の固定部7は光源ユニット10を支持している。
図3および図4を参照して、第2の固定部8は、上下方向に沿って延びる複数の柱部材23と、複数の柱部材23の上端部に複数の接続部24を介して取り付けられた単一の天板25とを含む。柱部材23は第1の固定部7の周囲に配置され、柱部材23の下端部が基台5にねじ止めにより固定(図示せず)されている。柱部材23の上端が、接続部24にねじ止め固定(図示せず)されている。天板25は矩形に形成され、矩形の四隅から4つの接続部24がそれぞれ対応する柱部材23に向けて延設されている。4つの接続部24と天板25とは一体に形成され、全体として平面視でH字形形状をなしている。第2の固定部8は、可動部15を支持している。
支持軸16は、天板25の中央部に固定されている。支持軸16は、軸受26を介して可動部15を回動自在に支持している。軸受26は、環状の転がり軸受または滑り軸受を利用できる。支持軸16が軸受26を挿通し、支持軸16の軸方向および径方向について軸受26の移動を規制する。
第3の固定部9は、電動モータ17および伝達機構18の一部を支持している。
可動部15は、支持軸16と同心に配置された筒部27と、筒部27の外周から径方向外方に延設される円板部28と、円板部28の下面から下方へ延びる複数の柱部29と、柱部29を介して円板部28に支持されて所定の回動中心軸線14に対して傾斜している傾斜板部30とを有している。
筒部27の内周は、軸受26を圧入状態で保持し、支持軸16の軸方向および径方向について軸受26を係止している。筒部27と円板部28とは一体に形成されている。
傾斜板部30の中央部が、所定の回動中心軸線14と交差し、且つ傾斜板部30の下面が所定の回動中心軸線14に対して所定の角度、例えば45度で傾いている。
反射面13は、傾斜板部30の下面に、アルミニウム蒸着により平面状に形成されている。反射面13は、下方から上下方向に沿う光を受けて、所定の回動中心軸線14と交差する方向、具体的には、直交する方向である水平方向(照射方向Dに相当する。)に向けて反射する。
光源ユニット10は、平面視で、反射面13の輪郭の内側に、反射面13の一部と重なり合うようにして、反射面13の真下に配置されている。
光源ユニット10のレンズ12は、LED11から所定の角度範囲内に発せられた光を、焦点12aを通る光軸12bと平行な平行光にするために設けられている。
各LED11は、放射状に光を発し、発光方向のうちでも光が最も強い方向が設定されている。各LED11は、上述の光が最も強い方向を上下方向Zに沿わせて、光が上方に向いて発せられるようにして、配置されている。また、LED11からの光をレンズ12に透過させることにより、レンズ12を透過した光は、上述の光が最も強い方向に沿う概ね平行光になっている。
各LED11は、第1の固定部7に熱伝導部材36を介して間接的に熱伝導可能に取り付けられている。また、第1の固定部7は、基台5に熱伝導部材37を介して間接的に熱伝導可能に取り付けられている。LED11が発する熱を、熱伝導部材36、第1の固定部7および熱伝導部材37を通じて基台5に効率よく逃がすことができるようにしてある。熱伝導部材36,37は、熱の良導体、例えば、熱伝導シート、熱伝導グリース等を用いることができる。
図5は、電動モータ17および伝達機構18の斜視図である。図5および図2を参照する。電動モータ17は、例えば、ブラシレスモータからなり、駆動回路22により出力軸17aを予め定める一方向に連続回転させることができる。
電動モータ17は、第3の固定部9に、揺動自在に支持されている。すなわち、第3の固定部9には、一対の支軸31を介して、支軸31の軸線31aの周りに揺動可能な揺動支持部32が支持されている。支軸31は、所定の回動中心軸線14と直交する方向と平行な方向である前後方向に沿って延びている。揺動支持部32に、電動モータ17のモータハウジング17bが一体移動可能に固定され、電動モータ17の出力軸17aが上方へ延びている。揺動支持部32と第3の固定部9との間には、引張コイルばね33が介在している。引張コイルばね33は、出力軸17aが所定の回動中心軸線14側に変位するような揺動方向に揺動支持部32を付勢する付勢手段として機能する。
伝達機構18は、電動モータ17の出力軸17aから同軸上に延設されて出力軸17aと一体回動可能な延設軸34と、この延設軸34と一体回動可能に設けられた小径の駆動ローラ35と、この駆動ローラ35により駆動され可動部15に一体回転可能な大径の従動ロータとしての上述の円板部28とを含んでいる。
本実施形態では、従動ロータとしての円板部28は、駆動ローラ35の外周35aに摩擦係合することにより駆動される外周28aを有している。
延設軸34は、電動モータ17の出力軸17aと一体に形成されて、長尺軸を構成している。延設軸34は、出力軸17aから軸方向に延設されている。揺動支持部32が引張コイルばね33により付勢された状態で、延設軸34は所定の回動中心軸線14に対して斜め方向に延びていて、延設軸34の先端にある駆動ローラ35が、円板部28の外周28aに当接して押しつけられている。
駆動ローラ35が上述の従動ロータと摩擦係合することにより、歯車の場合に生じる噛み合い音、歯打ち音等の騒音の発生を防止でき、動作音を低減することができる。
このように本実施形態によれば、LED11からの光をレンズ12を透過させて、反射面13で反射して光信号を得ることができる。反射面13を電動モータ17により回動させることにより、光信号の照射方向Dを変遷させることができる。これにより、LED11からの光信号を周囲の広い範囲、例えば、周囲の全方向に向けて発することができるので、照明装置4全体としてLED11の利用効率を高めることができる。例えば、周囲の広い範囲へ向けての光信号を高い視認性で少数、例えば少なくとも一つのLED11により得ることもできる。
また、LED11および電動モータ17を反射面13に対して同側にある第1および第3の固定部7,9に配置したので、LED11および電動モータ17への給電のための給電部材19,21を同側にまとめて簡素化でき、ひいては照明装置4の構造を簡素化できる。また、LED11が第1の固定部7に固定されるので、電線等の給電部材19は固定されて摩耗や疲労破壊等を生じる虞がなく、耐久性を高くできる。
また、発光ダイオードであれば、通常、長寿命を得ることができ、しかも、通例、指向性の高い発光特性を有して、周囲の所定位置にいる人に対して光を集中させて、視認性を高めるのに好ましい。さらに指向性が高くても、回動する反射面13を用いて発光方向を変遷させて、全周にわたり高い視認性を効率よく得ることができる。
また、受け部としての支持軸16が、反射面13を挟んでLED11とは反対側に配置されるので、反射面13およびLED11のレイアウトが受け部による規制を受けずに済み、反射面13およびLED11をスペース効率よくレイアウトすることが可能となり、照明装置4を小型化することができる。例えばLED11を所定の回動中心軸線14が通る位置に配置することが可能となり、LED11を回動中心軸線14からずれた位置のみに配置する場合に比べてスペース効率を高くできる。
また、複数のLED11が設けられている場合には、LED11のレイアウトに、視認性の高いレイアウトを採用することも可能となる。例えば、LED11を所定の回動中心軸線14が通る位置と、この位置を中心とした環状をなす複数の位置とに配置でき(図3参照)、光信号を、中抜きの環状光に比べて視認性の高いとされる面状光に見えるようにすることも可能となる。その結果、視認性をさらに高めることができる。
また、上述の伝達機構18において、斜めの延設軸34を介することにより、駆動ローラ35を電動モータ17の出力軸17aよりも所定の回動中心軸線14側に配置することができるので、従動ロータを小径化できて、照明装置4をより一層小型化することができる。例えば、LED11および反射面13よりも所定の回動中心軸線14からの距離が遠い位置に電動モータ17を配置するときに、駆動ローラ35と接する従動ロータの径方向の大きさを可動部15と同程度か、または可動部15よりも小さくすることができる。
また、LED11が、金属部材を含む第1の固定部7に熱伝導可能に取り付けられていることにより、通電時にLED11が発する熱を効果的に逃がすことができるので、LED11の温度上昇を抑制することができる。従って、例えば大電流通電時のLED11の温度上昇を抑制してLED11の長寿命を維持しつつ、大電流通電時に発せられる高輝度の光により光信号の視認性を高めることができる。
また、本実施形態の散光式警光灯1では、各照明装置4の第1の固定部7は基台5に熱伝導可能に取り付けられている。これにより、グローブ6で覆われてLED11の温度が上昇し易い傾向にあるとしても、通電時に照明装置4のLED11が発する熱を基台5を通じて効果的に逃がすことができるので、LED11の温度上昇を抑制することができる。従って、例えば大電流通電時のLED11の温度上昇を抑制してLED11の長寿命を維持しつつ、大電流通電時に発せられる高輝度の光により散光式警光灯1の光信号の視認性を高めることができる。
また、LED11が金属部材を含む第1の固定部7に熱伝導可能に取り付けられていることと、照明装置4の第1の固定部7が基台5に熱伝導可能に取り付けられていることとの両方により、LED11の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
また、電動モータ17に、ステッピングモータ等のブラシレスモータを使用することによりメンテナンスフリーの照明装置4、ひいては散光式警光灯1を実現できる。
また、可動部15の円板部28が、伝達機構18の従動ロータとして機能し、可動部15と伝達機構18の少なくとも一部同士を一体化している。これにより、組立工数を低減でき、軽量化を達成することかできる。
また、電動モータ17が揺動可能に支持されることにより、所定の回動中心軸線14に対する延設軸34の傾斜角度を調節可能とされている。これに加えて、第3の固定部9を取り付けるための固定部としてのねじ孔(図示せず)を選択可能に複数カ所に設け、電動モータ17を所定の回動中心軸線14からの距離を調節可能に基台5に固定できるようにする場合には、LED11の大きさや数に応じて電動モータ17の取付位置を異ならせることが可能となる。これにより、例えば、より多数のLED11を用いる場合には、電動モータ17を、所定の回動中心軸線14から遠ざかる方向にずらして基台5に固定できる。さらに、斜めの延設軸34により、LED11からの光を遮ることなく、電動モータ17からの回転力を従動ロータに伝えることができる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については説明を省略し、図示する場合には対応部分に同じ符号を付しておく。
例えば、基台5は、直接に車両に取り付けられてもよい。また、基台5は、複数の部材により構成され、複数の部材のうちの少なくとも一つが、複数の照明装置4を共通に支持する金属部材を含んでいてもよい。また、基台5および第1の固定部7の上述の金属部材としては、アルミニウムの他、鉄等を利用してもよい。
また、第1、第2および第3の固定部7〜9のうちの少なくとも2つの部分を、互いに一体に形成してもよい。また、このようなLED11および電動モータ17を支持する固定部を基台5と一体に形成することも考えられる。
また、少なくとも一つのレンズ12を廃止することも考えられる。また、複数の光源ユニット10が設けられていたが、少なくとも一つが設けられてもよい。
また、LED11の放熱性に問題がなければ、上記熱伝導部材36,37の少なくとも一方を廃止することも考えられる。例えば、各LED11を、第1の固定部7に直接に面接触した状態で熱伝導可能に取り付けてもよい。また、第1の固定部7を、基台5に直接に面接触した状態で熱伝導可能に取り付けてもよい。
図6は、可動部15、第2の固定部8の変形例を示す断面図である。
上述の実施形態では、支持軸16が第2の固定部8に固定され、軸受26が可動部15に保持されていたが、逆に、図6に示すように、支持軸16が可動部15に固定され、軸受26が第2の固定部8に保持されるようにしてもよい。この場合、支持軸26は、可動部15と一体回動し所定の回動中心軸線14に沿って延び、軸受26を介して第2の固定部8により支持される。第2の固定部8は、軸受26を受ける受け部としての受け座39を形成されている。また、受け座39は、第2の固定部8と別体で形成して固定してもよく、受け座39を第2の固定部8に設けてあればよい。
また、電動モータとして、直流モータを用いることも考えられる。また、上述の実施形態では、電動モータ17を一方向に連続回転させていたが、所定角度、例えば、360度を回動するごとに、回動方向を反転させて、往復回動させることも考えられる。
伝達機構18の延設軸34は、所定の回動中心軸線14に対して平行に延びる場合も考えられる。また、延設軸34は、電動モータ17の出力軸17aと別体に形成されて、一体回動可能に出力軸17aと連結されてもよい。
図7に示す変形例では、伝達機構18Aは、反射面13の下方に支持部材41を介して固定され可動部15と一体回動する環状の従動ロータ40を有している。従動ロータ40の外周40aに、電動モータ17の出力軸17aに固定された駆動ローラ35が摩擦係合していて、延設軸34は廃止されている。支持部材41は、傾斜板部30の外周縁部から下方に延設されていて、外周縁部のうちでも、反射面13と所定の回動中心軸線14との交点よりも下方にある部分から延設されている。光源ユニット10からの光は、従動ロータ40の内側を通って反射面13に達する。
また、上述の実施形態では、円板部28が従動ロータと一体に形成されていたが、従動ロータとして機能する部材(図示せず)を可動部15とは別体で形成して、可動部15に一体回動可能に連結してもよい。
また、上記付勢手段としての引張コイルばね33は、その一端を第3の固定部9と係合させ、他端を揺動支持部32および電動モータ17の少なくとも一方と係合させて、揺動支持部32および電動モータ17を、円板部28に対して上記揺動方向に付勢してあればよい。また、上記付勢手段として引張コイルばね33が用いられているが、これには限定されない。例えば、付勢手段としてねじりコイルばね(図示せず)、板ばね等のばね部品を用いてもよい。これらのばね部品の一端を第2の固定部8に係合させ、ばね部品の他端を揺動支持部32および電動モータ17の少なくとも一方に係合させることにより、揺動支持部32を円板部28に対して上記揺動方向に付勢することができる。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態の照明装置を備える散光式警光灯の一部断面正面図である。 図1の照明装置の拡大した正面図である。 図1の照明装置の拡大した平面図である。 図1の照明装置の拡大した側面図である。 図1の第3の固定部、電動モータ等の斜視図である。 受け部の変形例の断面図である。 伝達機構の変形例の模式図である。
符号の説明
1 散光式警光灯
2 ルーフ(車両)
4 照明装置
5 基台
6 グローブ
7 第1の固定部
8 第2の固定部
9 第3の固定部
11 発光ダイオード
13 反射面
14 所定の回動中心軸線
15 可動部
16 支持軸(受け部)
17 電動モータ
17a (電動モータの)出力軸
18,18A 伝達機構
28 円板部(従動ロータ)
28a 外周
34 延設軸
35 駆動ローラ
35a 外周
36,37 熱伝導部材
39 受け座(受け部)
40 従動ロータ
40a 外周
D 光信号の照射方向(交差する方向)

Claims (4)

  1. 光信号の照射方向を所定の回動中心軸線の周りに変遷させながら、光信号を周囲に照射する照明装置であって、
    固定部と、
    この固定部に固定される少なくとも一つの発光ダイオードと、
    この発光ダイオードからの光を上記所定の回動中心軸線と交差する方向に向けて反射する反射面を担持し上記所定の回動中心軸線の周りに回動可能に支持される可動部と、
    上記所定の回動中心軸線に沿う方向について、上記発光ダイオードに対して上記反射面を挟んだ反対側に配置され、上記可動部を上記所定の回動中心軸線の周りに回動自在に支持するために上記固定部に設けられた受け部と、
    上記所定の回動中心軸線に沿う方向について、上記反射面に対して上記発光ダイオードと同じ側に配置され上記可動部を回動させるための電動モータとを備えていることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置において、上記電動モータの出力軸から同軸上に延設されて上記出力軸と一体回動可能であって、上記所定の回動中心軸線に対して斜め方向に延びている延設軸と、この延設軸と一体回動可能に設けられた小径の駆動ローラと、この駆動ローラの外周に摩擦係合することにより駆動される外周を有して上記可動部と一体回転可能な大径の従動ロータとを含む伝達機構をさらに備えていることを特徴とする照明装置。
  3. 請求項2に記載の照明装置において、上記固定部は、金属部材を含み、上記発光ダイオードは、上記固定部に直接にまたは熱伝導部材を介して間接的に熱伝導可能に取り付けられていることを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の複数の照明装置と、この複数の照明装置を共通に支持する金属部材を含み車両に取付可能な基台と、この基台に取り付けられて照明装置を覆う透光性のグローブとを備え、上記各照明装置の上記固定部は、上記基台に直接にまたは熱伝導部材を介して間接的に熱伝導可能に取り付けられていることを特徴とする散光式警光灯。
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