JP2005349858A - バックルプリテンショナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 着座時の快適性を保つと共に、車両急減速時にサブマリン現象の発生を抑えることができるバックルプリテンショナ装置を得る。
【解決手段】 バックル11のバックル本体12をタングプレートとの係合位置から乗員の腰部に対応する腰部対応位置まで案内するための略L字状のレール16を設ける。車両急減速時になりガスジェネレータ24が作動してガスを発生させると、このガスによってシリンダ36内のピストン22が車両前方に移動され、ピストン22に連結されたワイヤ40によってバックルステー14が引っ張られ、バックルステー14がレール16の形状に沿って移動される。この結果、バックルステー14に支持されているバックル本体12は、タングプレートとの係合位置からウエビングベルトの乗員拘束位置へと回動した後に腰部対応位置へと引き込まれる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートと係合するバックルを車両急減速時にウエビングベルトの乗員拘束方向に引き込むバックルプリテンショナ装置に関する。
シートベルト装置では、ウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートをバックルに挿入して係合させることで、着座状態の乗員の身体がウエビングベルトによって拘束される。
またさらに、シートベルト装置には、乗員に装着されたウエビングベルトを車両急減速時にバックルごと所定量引き戻し、乗員の拘束性を向上させるプリテンショナ装置が取り付けられたものがあり、その例が下記特許文献1及び特許文献2に開示されている。
ところで、例えば、後部座席を備えた車両では、乗員は様々な姿勢で着座することが多い。このため、乗員がウエビングベルトを装着しても、乗員の腰部等の適正位置にウエビングベルトが掛けられていないことがある。このような状態で車両が急減速してプリテンショナ装置が作動してしまうと、乗員にはウエビングベルトから大きな負荷がかかってしまう。
このような問題点を解消するために、座席のリクライニング可能な角度を狭めて過度のリクライニング角を設定できなくしたり、座席の座部(シートクッション)の前方の硬度を上げて乗員の腰部が座席の適正位置から前方にずれ難くなるようにする等の対策が施されている。
しかしながら、このような対策が施されたものでは、乗員が座席に着座している際の快適さが低下してしまう、という欠点があった。
特開平5−254395号公報 特開平8−40205号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、着座時の快適性を保つと共に、車両急減速時にサブマリン現象の発生を抑えることができるバックルプリテンショナ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置は、乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートと係合するバックルと、前記バックルに連結され、車両急減速時に作動することにより前記バックルを前記ウエビングベルトの乗員拘束方向へ引っ張る引張手段と、前記引張手段の作動により前記バックルを、通常時での前記タングプレートとの係合位置から当該係合位置よりも車両下方の位置を経て当該車両下方の位置よりも車両後方に位置しかつ着座状態の乗員の腰部と対応する腰部対応位置へ案内する案内手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置では、乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートがバックルに係合されると、乗員の身体がウエビングベルトによって拘束される。
このように乗員がウエビングベルトを装着した状態で、車両急減速時になると、バックルに連結された引張手段が作動する。引張手段が作動すると、バックルがウエビングベルトの乗員拘束方向へ引っ張られる。この結果、バックルはウエビングベルトの乗員拘束方向へ引き込まれ、乗員の身体は、ウエビングベルトによって、より一層しっかりと拘束される。
この場合において、引張手段の作動により引っ張られるバックルは、案内手段によって、通常時でのタングプレートとの係合位置からこの係合位置よりも車両下方の位置へと案内され、次いで、この車両下方の位置よりも車両後方に位置しかつ着座状態の乗員の腰部と対応する腰部対応位置へ案内される。このため、このバックルと係合したタングプレートも車両下方に移動してから車両後方の腰部対応位置へ案内されることになり、ウエビングベルトは、乗員の腰部を確実に拘束する。従って、本バックルプリテンショナ装置は、サブマリン現象の発生を抑えることができる。
またこのように、本バックルプリテンショナ装置では車両急減速時においてバックルが腰部対応位置へ案内される構成となっているため、座席のリクライニング可能な角度の範囲を狭めたり、座席の座部の前方の硬度を上げる等の対策を施すことなく、本バックルプリテンショナ装置をそのまま一般的な座席に適用することができる。従って、乗員が座席に着座している際の快適さを保つことができる。
請求項2に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置は、乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートと係合するバックルと、前記バックルに連結され、車両急減速時に作動することにより前記バックルを前記ウエビングベルトの乗員拘束方向へ引っ張る引張手段と、前記引張手段の作動により前記バックルを、通常時での前記タングプレートとの係合位置から当該係合位置よりも車両下方の位置まで回転運動させることにより案内すると共に、前記車両下方の位置から当該車両下方の位置よりも車両後方に位置しかつ着座状態の乗員の腰部と対応する腰部対応位置まで直線運動させることにより案内する案内手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置では、乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートがバックルに係合されると、乗員の身体がウエビングベルトによって拘束される。
このように乗員がウエビングベルトを装着した状態で、車両急減速時になると、バックルに連結された引張手段が作動する。引張手段が作動すると、バックルがウエビングベルトの乗員拘束方向へ引っ張られる。この結果、バックルはウエビングベルトの乗員拘束方向へ引き込まれ、乗員の身体は、ウエビングベルトによって、より一層しっかりと拘束される。
この場合において、引張手段の作動により引っ張られるバックルは、案内手段によって、通常時でのタングプレートとの係合位置からこの係合位置よりも車両下方の位置へと回転運動(ここでいう回転運動とは、所定の曲率半径を持つ曲線上の移動であって回転中心を必ずしも1点に定めないものをいい、例えば、楕円の周上等を移動する曲線運動を含む)されて案内され、次いで、この車両下方の位置よりも車両後方に位置しかつ着座状態の乗員の腰部と対応する腰部対応位置へ直線運動されて案内される。このため、このバックルと係合したタングプレートも車両下方に移動してから車両後方の腰部対応位置へ案内されることになり、ウエビングベルトは、乗員の腰部を確実に拘束する。従って、本バックルプリテンショナ装置は、サブマリン現象の発生を抑えることができる。
またこのように、本バックルプリテンショナ装置では車両急減速時においてバックルが腰部対応位置へ案内される構成となっているため、座席のリクライニング可能な角度の範囲を狭めたり、座席の座部の前方の硬度を上げる等の対策を施すことなく、本バックルプリテンショナ装置をそのまま一般的な座席に適用することができる。従って、乗員が座席に着座している際の快適さを保つことができる。
請求項3に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記バックルは、前記タングプレートと係合するバックル本体と、前記バックル本体を支持するバックルステーと、を有し、前記案内手段は、前記係合位置から前記腰部対応位置への前記バックル本体の移動経路に対応し、略L字状に屈曲して形成され、前記屈曲部分が前記ウエビングベルトの乗員拘束位置に対応して前記係合位置よりも車両下方に配置されたレールと、前記バックルステーを、前記レールに沿って移動可能に前記レールに保持する保持部材と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置では、バックルステーが、保持部材によってレールに沿って移動可能にこのレールに保持されている。このため、車両急減速時では、引張手段の作動によりバックルが引っ張られると、バックルステーが、レールの形状に沿って移動される。
この場合において、バックルステーは、まず、通常の状態での位置から車両下方に移動し、次いで、ウエビングベルトの乗員拘束方向へ引き込まれる。
この結果、バックルステーによって支持されるバックル本体は、タングプレートとの係合位置から一旦車両下方のウエビングベルトの乗員拘束位置に移動し、その後に腰部対応位置へと引き込まれる。
従って、請求項3に記載のバックルプリテンショナ装置は、ウエビングベルトによって乗員の腰部をより一層確実に拘束することができ、好適である。
また、本バックルプリテンショナ装置は、引張手段によって生じる力を、係合位置から乗員拘束位置までバックル本体が移動するようにバックルを移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体が引き込まれるようにバックルを移動させる力との2つの力として利用するため、この引張手段によってバックルが引っ張られる力を有効に活用することができる。
請求項4に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記バックルは、前記タングプレートと係合するバックル本体と、前記バックル本体を支持すると共に、当該バックル本体が前記係合位置から前記ウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動可能かつ前記ウエビングベルトの前記腰部対応位置へ移動可能となるように支持されたバックルステーと、を有し、前記案内手段は、前記引張手段の作動によって移動されかつ前記係合位置の前記バックル本体が前記乗員拘束位置へ回動するように前記バックルステーを押圧する案内用ピストンと、前記乗員拘束位置及び前記腰部対応位置に対応して設けられ、前記案内用ピストンによって押圧されたバックルステーの回動を静止すると共に、前記バックル本体が前記腰部対応位置へ移動するように前記回動の静止されたバックルステーを前記ウエビングベルトの前記乗員拘束方向へ案内するストッパと、を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置では、バックルステーは、バックル本体がタングプレートとの係合位置からウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動可能かつウエビングベルトの腰部対応位置へ移動可能となるように支持されている。
このような本バックルプリテンショナ装置では、車両急減速時になると、引張手段が作動して案内用ピストンが移動される。
次いで、この案内用ピストンによって、バックルステーが押圧されて回動する。
この結果、バックルステーによって支持されるバックル本体が、タングプレートとの係合位置から乗員拘束位置へ回動する。
次いで、バックル本体が乗員拘束位置まで回動すると、回動しているバックルステーは、ストッパによって静止される。
次いで、このバックルステーは、ストッパによってウエビングベルトの乗員拘束方向へ案内され、この結果、バックル本体が乗員拘束位置から腰部対応位置へと引き込まれる。
従って、請求項4に記載のバックルプリテンショナ装置は、ウエビングベルトによって乗員の腰部をより一層確実に拘束することができ、好適である。
また、本バックルプリテンショナ装置は、引張手段によって生じる力を、係合位置から乗員拘束位置までバックル本体が回動するようにバックルを移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体が引き込まれるようにバックルを移動させる力との2つの力として利用するため、この引張手段によって生じる力を有効に活用することができる。
請求項5に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記バックルは、前記タングプレートと係合するバックル本体と、前記バックル本体を支持するバックルステーと、を有し、前記案内手段は、前記バックル本体が前記係合位置から前記引張手段の作動により前記ウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動可能となるように通常時には前記バックルステーの前記バックル本体とは反対側の基端部に当接して前記バックルステーを回動可能に支持すると共に、前記引張手段の継続した作動により破断して前記バックル本体が前記乗員拘束位置から前記腰部対応位置へ移動するように前記バックルステーを前記ウエビングベルトの前記乗員拘束方向へ案内するリブを有する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置では、バックルステーの基端部は、バックル本体がタングプレートとの係合位置からウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動可能となるように、リブによって、支持されている。
このような本バックルプリテンショナ装置では、車両急減速時になると、引張手段が作動して、バックルが引っ張られる。
この結果、バックルステーが回動し、バックルステーに支持されているバックル本体が、係合位置から乗員拘束位置へ回動する。
次いで、バックル本体が乗員拘束位置まで回動すると、バックルステーは、引張手段の継続した作動により、リブを破断してウエビングベルトの乗員拘束方向へ移動される。この結果、バックル本体は、乗員拘束位置から腰部対応位置へと引き込まれる。
従って、請求項5に記載のバックルプリテンショナ装置は、ウエビングベルトによって乗員の腰部をより一層確実に拘束することができ、好適である。
また、本バックルプリテンショナ装置は、引張手段によって生じる力を、係合位置から乗員拘束位置までバックル本体が回動するようにバックルを移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体が引き込まれるようにバックルを移動させる力との2つの力として利用するため、この引張手段によってバックルが引っ張られる力を有効に活用することができる。
請求項6に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記バックルは、前記タングプレートと係合するバックル本体と、前記バックル本体を支持すると共に、前記バックル本体が前記係合位置から前記ウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動可能となるように前記バックル本体とは反対側の基端部が回動可能に軸支され、この軸支部分から前記軸支される位置を保つ軸支位置保持壁を介して前記バックル本体側に延伸された長孔が設けられたバックルステーと、を有し、前記引張手段は、前記バックルステーの中間部に連結され、前記案内手段は、前記バックルステーの基端部を軸支すると共に、前記引張手段の継続した作動により前記バックルステーの前記軸支位置保持壁を破断して前記バックルステーを前記長孔に沿って移動可能に支持する支持部材と、前記乗員拘束位置及び前記腰部対応位置に対応して設けられ、前記引張手段の作動により回動された前記バックルステーの回動を静止すると共に、前記バックル本体が前記腰部対応位置へ移動するように前記バックルステーを前記ウエビングベルトの乗員拘束方向へ案内するストッパと、を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置では、バックルステーの基端部は、バックル本体がタングプレートとの係合位置からウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動可能となるように、支持部材によって、回動可能に軸支されている。
このような本バックルプリテンショナ装置では、車両急減速時になると、引張手段が作動してバックルステーの中間部が引張手段によって引っ張られる。
この結果、バックルステーが回動し、バックルステーに支持されているバックル本体が、係合位置から乗員拘束位置へ回動する。
次いで、バックル本体が乗員拘束位置まで回動すると、ストッパによって、バックルステーの回動が静止される。
次いで、引張手段の継続した作動によりバックルステーの軸支位置保持壁は、支持部材によって破断されて、この支持部材はバックルステーの長孔のバックル本体側へ進入し、バックルステーはウエビングベルトの乗員拘束方向へ移動される。この結果、バックル本体は、乗員拘束位置から腰部対応位置へと引き込まれる。
従って、請求項6に記載のバックルプリテンショナ装置は、ウエビングベルトによって乗員の腰部をより一層確実に拘束することができ、好適である。
また、本バックルプリテンショナ装置は、引張手段によって生じる力を、係合位置から乗員拘束位置までバックル本体が回動するようにバックルを移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体が引き込まれるようにバックルを移動させる力との2つの力として利用するため、この引張手段によってバックルが引っ張られる力を有効に活用することができる。
請求項7に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置は、請求項1に記載の発明において、前記バックルは、前記タングプレートと係合するバックル本体と、前記バックル本体を支持すると共に、前記バックル本体とは反対側の基端部が回動可能に軸支されたリンク機構とされたバックルステーと、を有し、前記引張手段は、前記バックルステーのリンク機構の節部に連結され、前記案内手段は、前記バックルステーの基端部を回動可能に軸支する軸支部材を有する、ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置では、バックルステーはリンク機構とされており、その基端部は、バックル本体がタングプレートとの係合位置からウエビングベルトの腰部対応位置へ移動可能となるように、軸支部材によって、回動可能に軸支されている。
このような本バックルプリテンショナ装置では、車両急減速時になると、引張手段が作動してリンク機構とされたバックルステーの節部が引張手段によって引っ張られる。
この結果、リンク機構とされたバックルステーは節部で折れ曲りながら回動し、バックルステーに支持されているバックル本体が、タングプレートとの係合位置から腰部対応位置へと回動しながら引き込まれる。
従って、請求項7に記載のバックルプリテンショナ装置は、ウエビングベルトによって乗員の腰部をより一層確実に拘束することができ、好適である。
また、本バックルプリテンショナ装置は、引張手段によって生じる力を、係合位置から腰部対応位置までバックル本体が回動するようにバックルを移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体が引き込まれるようにバックルを移動させる力との2つの力として利用するため、この引張手段によってバックルが引っ張られる力を有効に活用することができる。
請求項8に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記バックルは、前記タングプレートと係合するバックル本体と、基端部が回動可能に軸支されると共に当該基端部の軸周りに係合歯が設けられた第1バックルステーと、前記第1バックルステーの先端部に連結され、当該第1バックルステーに対して前記ウエビングベルトの乗員拘束方向に相対移動可能とされ、前記バックル本体を支持する第2バックルステーと、を有し、前記引張手段は、前記第2バックルステーの前記バックル本体とは反対側に連結され、前記案内手段は、前記第1バックルステーの前記係合歯に噛み合わされ、前記引張手段の作動により前記バックル本体が前記係合位置から前記ウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動する方向と対応する方向に移動するラックを有する、ことを特徴とする。
請求項8に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置では、第2バックルステーによって支持されるバックル本体がタングプレートとの係合位置からウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動可能となるように、第2バックルステーのバックル本体とは反対側に連結された第1バックルステーの基端部は、回動可能に軸支されている。
このような本バックルプリテンショナ装置では、車両急減速時になると、引張手段が作動してラックが移動される。このラックの移動方向は、バックル本体が係合位置から乗員拘束位置へ回動する方向に対応している。
このため、ラックによって、このラックと噛み合わされている第1バックルステーの基端部の係合歯が移動されて第1バックルステーが回動し、第2バックルステーに支持されるバックル本体が、係合位置から乗員拘束位置へ回動する。
次いで、バックル本体が乗員拘束位置まで回動すると、第2バックルステーは、引張手段によって、第1バックルステーに対してウエビングベルトの乗員拘束方向へ移動される。この結果、バックル本体は、乗員拘束位置から腰部対応位置へと引き込まれる。
従って、請求項8に記載のバックルプリテンショナ装置は、ウエビングベルトによって乗員の腰部をより一層確実に拘束することができ、好適である。
また、本バックルプリテンショナ装置は、引張手段によって生じる力を、係合位置から乗員拘束位置までバックル本体が回動するようにバックルを移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体が引き込まれるようにバックルを移動させる力との2つの力として利用するため、この引張手段によってバックルが引っ張られる力を有効に活用することができる。
請求項9に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の発明において、前記引張手段は、車両急減速時に着火して多量のガスを発生させるガスジェネレータと、シリンダ内に収容され、前記ガスジェネレータから発生したガスによって移動されるピストンと、一端が前記バックルに連結されると共に他端が前記ピストンに連結され、前記ピストンの移動力を前記ウエビングベルトの乗員拘束方向への引張力として前記バックルに伝達する伝達部材と、を有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明に係るバックルプリテンショナ装置では、車両急減速時になると、ガスジェネレータが着火して多量のガスが発生される。
次いで、このガスの圧力を受けて、シリンダ内に収容されたピストンが、移動される。
次いで、一端がバックルに連結されると共に他端がピストンに連結された伝達部材によって、ピストンの移動力がバックルに伝達される。この移動力はウエビングベルトの乗員拘束方向への引張力として扱われて、バックルがウエビングベルトの乗員拘束方向へ引っ張られ、乗員拘束位置へと引き込まれる。
このように、請求項9に記載のバックルプリテンショナ装置では、引張手段を簡単な構成により実現することができる。
以上説明した如く本発明に係るバックルプリテンショナ装置は、着座時の快適性を保つと共に、車両急減速時にサブマリン現象の発生を抑えることができる。
(第1の実施の形態)
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置10の概略が側面図にて示されている。
バックルプリテンショナ装置10は、ベースプレート32を備えている。ベースプレート32は、例えば、取付ボルトによって車体のシートレールを介して車両前後方向に位置調整可能に支持された座席のフレーム側面(以上、符号のないものについては、図示省略)に固定されている。
ベースプレート32の車両上下方向中央かつ車両前後方向中央には、ローラ34が設けられている。ローラ34は、車両左右方向を軸方向として回転自在にベースプレート32に軸支されている。
また、ベースプレート32には、その下端部の車両前方にシリンダ36が連結されている。このシリンダ36には、ピストン22が車両前後方向に移動可能に収容されている。
また、ベースプレート32の車両後方かつ車両上方には、ガスジェネレータ24が設けられている。ガスジェネレータ24には、図示しない加速度センサ(減速度を検知するセンサ)が取り付けられており、ガスジェネレータ24は、車両の減速度が所定値に達したことを加速度センサが検知した場合に、この加速度センサが作動し着火することによりガスを発生させる。
ガスジェネレータ24には、パイプ38の一端が連結されている。このパイプ38の他端は、シリンダ36の車両後方側でその内部に連結されている。従って、このパイプ38によってガスジェネレータ24とシリンダ36とは連通している。このため、ガスジェネレータ24で発生したガスは、パイプ38を通ってシリンダ36内部(さらに言えば、その車両後方側)に流れ込むようになっている。
また、ベースプレート32の車両前方かつ車両上方には、レール16が連結されている。レール16は、基本的には長尺状の板状体とされている。レール16の長尺方向一端部はベースプレート32に固定されており、レール16は、ベースプレート32側から車両前方に向かって車両上方に幾分傾斜して延出している。レール16のベースプレート32側端部とは反対側の端部では、レール16は、ベースプレート32側から延出している延出方向と略直交する方向に沿って車両上方に幾分延出している。従って、レール16は、略L字状に形成されている。
このようなレール16には、案内孔20が形成されている。案内孔20は、レール16のベースプレート32側からレール16の長尺方向中央部まで延伸された長孔とされている。
この案内孔20には、保持ピン28が組み付けられている。保持ピン28は、案内孔20の形状に沿って直線状に移動可能とされている。また、この保持ピン28には、後述するバックル11が取り付けられており、案内孔20は、バックル11を保持している。
またさらに、このレール16には、案内孔18が形成されている。案内孔18は、レール16の中央部からベースプレート32とは反対側にレール16の外径に沿って延伸されており、略L字状とされている。
この案内孔18には、保持ピン26が組み付けられている。保持ピン26は、案内孔18の形状に沿って略L字状に移動可能とされている。また、この保持ピン26には、バックル11が取り付けられており、案内孔18は、バックル11を保持している。
バックル11は、バックル本体12と、バックルステー14とを備えている。
バックルステー14は、長尺状の板状体とされている。バックルステー14の長尺方向一端部には、上述の保持ピン28が挿通しており、バックルステー14の長尺方向一端部は案内孔20の形状に沿って直線状に移動可能に保持されている。また、バックルステー14の長尺方向中央部には、上述の保持ピン26が挿通しており、バックルステー14の長尺方向中央部は案内孔18の形状に沿って略L字状に移動可能に保持されている。
またさらに、バックルステー14の長尺方向一端部(ベースプレート32側)では、自身の長尺方向と略直交する方向に沿って車両下方に幾分延出している。従って、バックルステー14は、全体として略L字状に形成されている。
このバックルステー14の延出部分には、ワイヤ40の一端が、連結ピン30によって組み付けられている。ワイヤ40は、その中間部がローラ34に掛け回されており、さらに他端がピストン22の車両後方側に連結されている。
従って、ピストン22がシリンダ36内部を車両前方に移動した場合には、バックルステー14がほぼ車両後方から引っ張られるようになっている。
また、バックルステー14の他端(ベースプレート32とは反対側)には、バックル本体12が連結されている。バックル本体12は、バックルステー14によって支持されている。バックル本体12は、乗員拘束用のウエビングベルト(図示省略)の中間部に挿通されているタングプレート(図示省略)と係合可能とされている。
以上説明したようなバックルプリテンショナ装置10は、通常時では、バックル本体12が移動可能な範囲で最も上方とされる位置に配置された状態で、使用される(図1(A)参照)。
次に、本発明の第1の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置10の作用について説明する。
バックルプリテンショナ装置10では、乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートがバックル11のバックル本体12に係合されると、乗員の身体がウエビングベルトによって拘束される。
このように乗員がウエビングベルトを装着した状態で、車両急減速時になり、ガスジェネレータ24に取り付けられた図示しない加速度センサによって車両の減速度が所定値に達したことが検知されると、ガスジェネレータ24では、この加速度センサによって着火されて多量のガスが発生する。
次いで、このガスは、ガスジェネレータ24からパイプ38を通ってシリンダ36の内部(さらに言えば、ピストン22の車両後方側)へと案内される。この結果、シリンダ36内部では、流入されたガスによってピストン22が車両前方に移動される。
この結果、ピストン22に連結されたワイヤ40によって、バックルステー14が引っ張られる。この結果、ウエビングベルトはさらに引き戻され、乗員の身体は確実に拘束される。
ここで、バックルステー14の中央部がレール16の案内孔20の延伸方向に沿って車両後方に移動されると共に、バックルステー14の長尺方向一端部(ベースプレート32側の端部)がレール16の案内孔18の延伸方向に沿って車両下方に移動しさらに車両後方に移動される。
この結果、バックルステー14の移動に伴って、バックル本体12は、通常時でのタングプレートとの係合位置(図1(A)参照)から一旦車両下方の乗員拘束位置(図1(B)参照)に移動し、さらに乗員拘束方向に位置する腰部対応位置(図1(C)参照)に引き込まれる。
このように、バックル本体12は、通常時でのタングプレートとの係合位置からウエビングベルトで乗員を拘束する拘束位置まで回動し、この後に乗員の腰部対応位置まで引き込まれる。このため、バックル本体12と係合したタングプレートも腰部対応位置へ案内されることになり、ウエビングベルトは、乗員の腰部を確実に拘束する。この結果、ウエビングベルトは、乗員の腰部の拘束性を向上することができる。従って、バックルプリテンショナ装置10は、サブマリン現象の発生を抑えることができる。
またこのように、バックルプリテンショナ装置10では、車両急減速時においてバックル本体12が腰部対応位置へ案内される構成となっているため、座席のリクライニング可能な角度の範囲を狭めたり、座席の座部の前方の硬度を上げる等の対策を施すことなく、そのまま一般的な座席に適用することができる。従って、乗員が座席に着座している際の快適さを保つことができる。
また、本バックルプリテンショナ装置10は、ガスジェネレータ24、ピストン22、及びワイヤ40によって生じる力を、係合位置から乗員拘束位置までバックル本体12が移動するようにバックル11を移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体12が引き込まれるようにバックル11を移動させる力との2つの力として利用するため、ガスジェネレータ24、ピストン22、及びワイヤ40によってバックル11が引っ張られる力を有効に活用することができる。
また前述のように、バックルプリテンショナ装置10では、バックル11のバックルステー14を引っ張る手段を、ガスジェネレータ24、ピストン22、及びワイヤ40を含んで成る簡単な構成で実現することができる。
(第2の実施の形態)
図2には、本発明の第2の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置50の概略が側面図にて示されている。
バックルプリテンショナ装置50は、シリンダ52を備えている。このシリンダ52は、車両前後方向を軸方向として車室内で車両(図示省略)に固定されている。
シリンダ52の内部には、案内用ピストン54が車両前後方向に移動可能に収容されている。案内用ピストン54は、自身から車両前方に延出され、しかもその先端部が丸みを帯びて形成された棒状のロッド55を有しており、案内用ピストン54が車両前方へ移動するとロッド55がシリンダ52の車両前方側に形成された突出孔52Aを経て外部に突出可能とされている。このような案内用ピストン54は、後述するバックル67に対応しており、ロッド55がシリンダ52の外部に突出した際には、バックル67のバックル本体68がタングプレートとの係合位置から乗員拘束位置へ回動するようにバックル67のバックルステー70を押圧する。
また、シリンダ52の車両後方側には、ガスジェネレータ56がパイプ57を介して設けられている。ガスジェネレータ56には、図示しない加速度センサ(減速度を検知するセンサ)が取り付けられており、ガスジェネレータ56は、車両の減速度が所定値に達したことを加速度センサが検知した場合に、作動し着火することによりガスを発生させる。ガスジェネレータ56の内部とシリンダ52の内部とは、パイプ57によって連通しており、ガスジェネレータ56で発生したガスは、パイプ57を通ってシリンダ52内部(さらに言えば、その車両後方側)に流れ込むようになっている。
また、シリンダ52の車両前方側であって車両下方側には、案内路58の一端が連結されている。案内路58のシリンダ52への車両前後方向の連結位置は、シリンダ52内の案内用ピストン54のロッド55がシリンダ52外部に最も突出した際に、案内用ピストン54よりも車両後方のシリンダ52内部と連通する位置とされている。
案内路58の他端には、シリンダ60が連結されている。シリンダ60は、車両前後方向を軸方向としてシリンダ52の車両下方で車室内で車両に固定されている。このシリンダ60の車両前方側かつ車両上方側には、案内路58の他端が連結されている。従って、このシリンダ60の内部とシリンダ52の内部とは連通している。
シリンダ60の内部には、ピストン62が車両前後方向に移動可能に収容されている。
また、このシリンダ60よりも車両前方には、ローラ64が設けられている。ローラ64は、車両左右方向を軸方向として回転自在に車室内で車両に軸支されている。
また、シリンダ52よりも車両前方には、バックル67が設けられている。バックル67は、バックル本体68と、バックルステー70とを有している。
バックルステー70は、長尺状の板状体とされている。
このバックルステー70の一端部には、ワイヤ63の一端が連結ピン66によって取り付けられている。このワイヤ63は、その中間部がローラ64に車両下方から掛け回されており、さらに他端部がシリンダ60の車両前方側を挿通し、他端がピストン62の車両前方側に連結されている。
従って、ピストン62がシリンダ60内部を車両後方に移動した場合には、バックルステー70が引っ張られるようになっている。
このバックルステー70の他端には、バックル本体68が連結されている。バックル本体68は、バックルステー70によって支持されている。バックル本体68は、乗員拘束用のウエビングベルト(図示省略)の中間部に挿通されているタングプレート(図示省略)と係合可能とされている。
また、バックルステー70の一端部の車両前方かつ車両下方には、ストッパ72が設けられている。このストッパ72は、車室内で車両に固定されている。ストッパ72は、直方体状(図2では、その側面が図示されている)とされている。ストッパ72は、乗員拘束位置及び腰部対応位置に対応して設けられており、その上面が車両後方から車両前方に向かって車両上方に幾分傾斜して設けられている。このストッパ72は、案内用ピストン54によって押圧されたバックルステー70の回動を静止すると共に、バックル本体68が腰部対応位置へ移動するようにバックルステー70をウエビングベルトの乗員拘束方向へ案内する。
このようなストッパ72には、捩じりコイルスプリング74が設けられている。捩じりコイルスプリング74は、中央部が螺旋状に巻かれており、その両端部74A、74Bは、直線状に中央部から延出している。これらの両端部74A、74Bが成す角は、鋭角とされている。捩じりコイルスプリングの端部74Aは、ストッパ72に固定されており、端部74Bは、車両後方から車両前方に向かって車両上方に傾斜して配置されている。この捩じりコイルスプリング74の端部74Bは、バックルステー70の下側部(長尺方向に沿った外周部のうち下方にあるもの)に当接しており、通常時では、捩じりコイルスプリング74は、バックル本体68がタングプレートとの係合位置に位置するようにバックルステー70を上方に付勢している。
従って、以上説明したようなバックルプリテンショナ装置50は、通常時では、バックル本体68が移動可能な範囲で最も上方とされる位置に配置された状態で、使用される(図2(A)参照)。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置50の作用について説明する。
バックルプリテンショナ装置50では、乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートがバックル67のバックル本体68に係合されると、乗員の身体がウエビングベルトによって拘束される。
このように乗員がウエビングベルトを装着した状態で、車両急減速時になり、ガスジェネレータ56に取り付けられた図示しない加速度センサによって車両の減速度が所定値に達したことが検知されると、ガスジェネレータ56では、この加速度センサによって着火されて多量のガスが発生する。
次いで、このガスは、ガスジェネレータ56からパイプ57を通ってシリンダ52の内部(さらに言えば、案内用ピストン54の車両後方側)へと案内される。この結果、シリンダ52内部では、流入されたガスによって案内用ピストン54が車両前方に移動される。
この結果、案内用ピストン54のロッド55は、シリンダ52の突出孔52Aから車両前方に突出し、バックルステー70の上側部(長尺方向に沿った外周部のうち上方にあるもの)が案内用ピストン54のロッド55によって押圧されて、バックルステー70は、捩じりコイルスプリング74による付勢力に抗して、タングプレートとの係合位置から乗員拘束位置へと回動する。
次いで、案内用ピストン54の基端部がシリンダ52内部の車両前方の端まで移動すると、バックルステー70は、ストッパ72によってその回動が静止される。これと共に、ガスジェネレータ56からシリンダ52の内部に流れ込んだガスは、案内路58を経てシリンダ60へと流れ込む。
この結果、このガスによって、シリンダ60内部のピストン62の車両前方側が押圧され、ピストン62は、車両後方に移動する。
このようにピストン62が車両後方に移動すると、ピストン62に連結されたワイヤ63によって、バックルステー70が引っ張られる。
バックルステー70がワイヤ63によって引っ張られると、バックルステー70は、その上側部が案内用ピストン54の先端部に押圧された状態で、しかもその下側部がストッパ72の上面に当接した状態で案内されながら、ウエビングベルトで乗員を拘束する方向に引き込まれる。
このようにバックルステー70が移動するので、バックル本体68は、通常時でのタングプレートとの係合位置(図2(A)参照)から一旦車両下方の乗員拘束位置(図2(B)参照)に移動し、さらに乗員拘束方向に位置する腰部対応位置(図2(C)参照)に引き込まれる。
このように、バックル本体68は、通常時でのタングプレートとの係合位置からウエビングベルトで乗員を拘束する拘束位置まで回動し、この後に乗員の腰部対応位置まで引き込まれる。このため、バックル本体68と係合したタングプレートも腰部対応位置へ案内されることになり、ウエビングベルトは、乗員の腰部を確実に拘束する。この結果、ウエビングベルトは、乗員の腰部の拘束性を向上することができる。従って、バックルプリテンショナ装置50は、サブマリン現象の発生を抑えることができる。
またこのように、バックルプリテンショナ装置50では、車両急減速時においてバックル本体68が腰部対応位置へ案内される構成となっているため、座席のリクライニング可能な角度の範囲を狭めたり、座席の座部の前方の硬度を上げる等の対策を施すことなく、そのまま一般的な座席に適用することができる。従って、乗員が座席に着座している際の快適さを保つことができる。
また、本バックルプリテンショナ装置50は、ガスジェネレータ56、案内用ピストン54、ピストン62、及びワイヤ63によって生じる力を、係合位置から乗員拘束位置までバックル本体68が移動するようにバックル67を移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体68が引き込まれるようにバックル67を移動させる力との2つの力として利用するため、ガスジェネレータ56、案内用ピストン54、ピストン62、及びワイヤ63によって生じる力を有効に活用することができる。
また前述のように、バックルプリテンショナ装置50では、バックル67のバックルステー70を引っ張る手段を、ガスジェネレータ56、ピストン62、及びワイヤ63を含んで成る簡単な構成で実現することができる。
(第3の実施の形態)
図3には、本発明の第3の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置80の概略が側面図にて示されている。
バックルプリテンショナ装置80は、シリンダ82を備えている。シリンダ82は、軸方向を車両後方から車両前方に向かって車両上方に幾分傾斜させた状態で車室内で車両(図示省略)に取り付けられている。
シリンダ82の内部には、ピストン84がシリンダ82の軸方向に沿って車両前後方向に移動可能に収容されている。
また、このシリンダ82の軸方向に沿った車両前方側は、開口されている。この開口されている箇所(以下、開口部という)の車両下方側の下端壁は、開口部の車両上方側の上端壁よりもシリンダ82の軸方向に沿って車両前方に延出されて、後述するバックル91の回動を静止するためのストッパ96とされており、後述するバックル本体92の乗員拘束位置に対応している。
これらの上端壁と下端壁とには、互いに対向する方向(シリンダ82の軸方向に直交する方向であって、車両上下方向両端)に突出した一対のリブ86が一体に形成されている。リブ86は、通常時には、バックル本体92がタングプレートとの係合位置から、乗員拘束位置へ回動可能となるようにバックルステー94の回転部94Aに当接してバックルステー94を回動可能に支持している。さらに、リブ86は、バックルステー94がストッパ96に当接した状態で、後述のワイヤ98によってシリンダ82の軸方向に沿って車両後方に引っ張られることにより、破断してバックル本体92が乗員拘束位置から腰部対応位置へ移動するようにバックルステー94をウエビングベルトの乗員拘束方向へ案内する。
また、シリンダ82の内部には、その軸方向に沿って一対のリブ86よりも車両後方に、ストッパ100が設けられている。ストッパ100は、シリンダ82に一体に形成されており、シリンダ82を閉止している。このストッパ100は、車両急減速時にシリンダ82内部に引き込まれたバックルステー94の移動を静止する。
バックル91は、バックル本体92と、バックルステー94とを有している。
バックルステー94は、基本的には長尺状の板状体とされている。バックルステー94の長尺方向の基端部には、円柱状の回転部94Aが一体に設けられている。この回転部94Aは、その周方向において一対のリブ86に回転可能に支持されている。
このバックルステー94の回転部94Aの外周には、ワイヤ98の一端が連結されている。ワイヤ98は、その一端が回転部94Aの外周右回り方向に幾分巻き付けられており、中間部がストッパ100を挿通しており、他端がシリンダ82の軸方向に沿ってピストン84の車両前方側に連結されている。
従って、ピストン84がシリンダ82の軸方向に沿って車両後方に移動すると、ワイヤ98が引っ張られ、バックル本体92が乗員拘束位置側へ回動するようにバックルステー94が回動するようになっている。
一方、バックルステー94の先端部には、バックル本体92が連結されている。バックル本体92は、バックルステー94に支持されている。バックル本体92は、乗員拘束用のウエビングベルト(図示省略)の中間部に挿通されているタングプレート(図示省略)と係合可能とされている。
また、シリンダ82には、パイプ102を介してガスジェネレータ90が連結されている。パイプ102の一端は、シリンダ82の軸方向においてストッパ100よりも車両後方の下端壁に連結されている。このパイプ102の他端は、ガスジェネレータ90に連結されている。従って、ガスジェネレータ90の内部とシリンダ82の内部とは、パイプ102によって連通している。
ガスジェネレータ90には、図示しない加速度センサ(減速度を検知するセンサ)が取り付けられており、ガスジェネレータ90は、車両の減速度が所定値に達したことを加速度センサが検知した場合に、作動し着火することによりガスを発生させる。ガスジェネレータ90で発生したガスは、パイプ102を通ってシリンダ82内部(さらに言えば、シリンダ82の軸方向においてその車両前方側)に流れ込むようになっている。
次に、本発明の第3の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置80の作用について説明する。
バックルプリテンショナ装置80では、乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートがバックル91のバックル本体92に係合されると、乗員の身体がウエビングベルトによって拘束される。
このように乗員がウエビングベルトを装着した状態で、車両急減速時になり、ガスジェネレータ90に取り付けられた図示しない加速度センサによって車両の減速度が所定値に達したことが検知されると、ガスジェネレータ90では、この加速度センサによって着火されて多量のガスが発生する。
次いで、このガスは、ガスジェネレータ90からパイプ102を通ってシリンダ82の内部(さらに言えば、シリンダ82の軸方向に沿って車両後方)へと案内される。この結果、シリンダ82内部では、流入されたガスによってピストン84が、シリンダ82の軸方向に沿って車両後方に移動される。
この結果、ピストン84に連結されたワイヤ98が引っ張られ、バックルステー94の回転部94Aがリブ86に当接したまま回転(図3においては、右回り回転)される。これに伴って、バックルステー94全体が回転部94Aを回転軸として回動する。
次いで、バックルステー94の下側部(長尺方向に沿った外周部のうち下方にあるもの)がストッパ96に当接すると、このストッパ96によって、バックルステー94の回動が静止される。
次いで、シリンダ82内部のピストン84の移動に伴って、ワイヤ98が継続して引っ張られることにより、バックルステー94の回転部94Aが、シリンダ82の一対のリブ86を破断する。このため、バックルステー94は、シリンダ82の軸方向に沿って車両後方側、すなわちシリンダ82の内部へ引き込まれる。
次いで、バックルステー94の回転部94Aがシリンダ82内部のストッパ100に当接すると、バックルステー94のシリンダ82内部への引込みが静止される。
このようにバックルステー94が移動するので、バックル本体92は、通常時でのタングプレートとの係合位置(図3(A)参照)から一旦車両下方の乗員拘束位置(図3(B)参照)に移動し、さらに車両後方の腰部対応位置(図3(C)参照)に引き込まれる。
このように、バックル本体92は、通常時でのタングプレートとの係合位置からウエビングベルトで乗員を拘束する拘束位置まで回動し、この後に乗員の腰部対応位置まで引き込まれる。このため、バックル本体92と係合したタングプレートも腰部対応位置へ案内されることになり、ウエビングベルトとは、乗員の腰部を確実に拘束する。この結果、ウエビングベルトは、乗員の腰部の拘束性を向上することができる。従って、バックルプリテンショナ装置80は、サブマリン現象の発生を抑えることができる。
またこのように、バックルプリテンショナ装置80では、車両急減速時においてバックル本体92が腰部対応位置へ案内される構成となっているため、座席のリクライニング可能な角度の範囲を狭めたり、座席の座部の前方の硬度を上げる等の対策を施すことなく、そのまま一般的な座席に適用することができる。従って、乗員が座席に着座している際の快適さを保つことができる。
また、本バックルプリテンショナ装置80は、ガスジェネレータ90、ピストン84、及びワイヤ98によって生じる力を、係合位置から乗員拘束位置までバックル本体92が移動するようにバックル91を移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体92が引き込まれるようにバックル91を移動させる力との2つの力として利用するため、ガスジェネレータ90、ピストン84、及びワイヤ98によってバックル91が引っ張られる力を有効に活用することができる。
また前述のように、バックルプリテンショナ装置80では、バックル91のバックルステー94を引っ張る手段を、ガスジェネレータ90、ピストン84、及びワイヤ98を含んで成る簡単な構成で実現することができる。
(第4の実施の形態)
図4には、本発明の第4の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置110の概略が側面図にて示されている。
バックルプリテンショナ装置110は、シリンダ112を備えている。シリンダ112は、軸方向を車両後方から車両前方に向かって車両上方に幾分傾斜させた状態で、車室内で車両(図示省略)に取り付けられている。
シリンダ112の内部には、ピストン114がシリンダ112の軸方向に沿って車両前後方向に移動可能に収容されている。
また、シリンダ112の軸方向に沿った車両前方側であってその車両下方側には、ガスジェネレータ118がパイプ116を介して設けられている。ガスジェネレータ118には、図示しない加速度センサ(減速度を検知するセンサ)が取り付けられており、ガスジェネレータ118は、車両の減速度が所定値に達したことを加速度センサが検知した場合に、作動し着火することによりガスを発生させる。ガスジェネレータ118の内部とシリンダ112の内部とは、パイプ116によって連通されており、ガスジェネレータ118で発生したガスは、パイプ116を通ってシリンダ112内部(さらに言えば、シリンダ112の軸方向に沿った車両前方側)に流れ込むようになっている。
また、シリンダ112よりも車両前方かつ車両上方には、ローラ120が設けられている。ローラ120は、車両左右方向を軸方向として回転自在に車室内で車両に軸支されている。
また、シリンダ112及びローラ120よりも車両上方には、後述するバックル123が設けられている。バックル123は、バックル本体124と、バックルステー126とを有している。
バックルステー126は、長尺状の板状体とされている。このバックルステー126の長尺方向の一端部126Aは、支持ピン122によって挿通されており、室内で車両に回動自在に軸支されている。さらに、バックルステー126には、支持ピン122が挿通している孔に連続して、バックルステー126の長尺方向に延伸して長孔とされた案内孔127が形成されている。
案内孔127と支持ピン122が挿通している孔との境界部分には、バックルステー126の長尺方向と直交する幅方向において互いに対向する一対の軸位置保持壁129が一体に形成されている。軸位置保持壁129は、バックルステー126が後述のストッパ130に当接した状態で、後述のワイヤ132によって引っ張られることにより破断して、バックル本体124が乗員拘束位置から腰部対応位置へ移動できるようになっている。
一方、バックルステー126の長尺方向の他端部126Bには、バックル本体124が連結されている。バックル本体124は、バックルステー126によって支持されている。バックル本体124は、乗員拘束用のウエビングベルト(図示省略)の中間部に挿通されているタングプレート(図示省略)と係合可能とされている。
このようなバックルステー126の長尺方向中央部には、連結ピン128によってワイヤ132の一端が連結されている。ワイヤ132は、その中間部がローラ120に車両下方から掛け回されており、さらにシリンダ112の軸方向に沿った車両前方側を挿通している。ワイヤ132の他端部は、シリンダ112の軸方向に沿ってピストン114の車両前方側に連結されている。
従って、ピストン114が、シリンダ112の軸方向に沿って車両後方に移動されると、ワイヤ132が引っ張られてバックルステー126が支持ピン122の軸周りに回動するようになっている。
また、ローラ120の車両前方であって車両上方には、ストッパ130が設けられている。このストッパ130は、車室内で車両に固定されている。ストッパ130は、直方体状(図4では、その側面が図示されている)とされている。ストッパ130は、乗員拘束位置及び腰部対応位置に対応して設けられており、その上面が車両後方から車両前方に向かって車両上方に幾分傾斜して設けられている。このストッパ130は、ワイヤ132によって引っ張られたバックルステー126の回動を静止すると共に、バックル本体124が腰部対応位置へ移動するようにバックルステー126をウエビングベルトの乗員拘束方向へ案内する。
次に、本発明の第4の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置110の作用について説明する。
バックルプリテンショナ装置110では、乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートがバックル123のバックル本体124に係合されると、乗員の身体がウエビングベルトによって拘束される。
このように乗員がウエビングベルトを装着した状態で、車両急減速時になり、ガスジェネレータ118に取り付けられた図示しない加速度センサによって車両の減速度が所定値に達したことが検知されると、ガスジェネレータ118では、この加速度センサによって着火されて多量のガスが発生する。
次いで、このガスは、ガスジェネレータ118からパイプ116を通ってシリンダ112の内部(さらに言えば、シリンダ112の軸方向に沿ってピストン114の車両前方側)へと案内される。この結果、シリンダ112内部では、流入されたガスによってピストン114が、シリンダ112の軸方向に沿って車両後方に移動される。
この結果、ピストン114に連結されたワイヤ132によって、バックルステー126が引っ張られる。
バックルステー126がワイヤ132によって引っ張られると、バックルステー126は、支持ピン122の位置を軸位置として回動する。
次いで、バックルステー126の下側部(長尺方向に沿った外周部のうち下方にあるもの)がストッパ130に当接すると、このストッパ130によって、バックルステー126の回動が静止される。
次いで、シリンダ112内部のピストン114の移動に伴って、ワイヤ132が継続して引っ張られることにより、バックルステー126を回動自在に支持していた支持ピン122が、その挿通していた孔と案内孔127との境界部分に形成されている軸位置保持壁129を破断する。このため、バックルステー126は、ストッパ130の上面に当接した状態で、案内孔127の長尺方向に沿って車両後方側へ引き込まれる。
次いで、支持ピン122がバックルステー126の案内孔127のバックル本体124側端部に当接すると、バックルステー126の引込みが静止される。
このようにバックルステー126が移動するので、バックル本体124は、通常時でのタングプレートとの係合位置(図4(A)参照)から一旦車両下方の乗員拘束位置(図4(B)参照)に移動し、さらに乗員拘束方向に位置する腰部対応位置(図4(C)参照)に引き込まれる。
このように、バックル本体124は、通常時でのタングプレートとの係合位置からウエビングベルトで乗員を拘束する拘束位置まで回動し、この後に乗員の腰部対応位置まで引き込まれる。このため、バックル本体123と係合したタングプレートも腰部対応位置へ案内されることになり、ウエビングベルトは、乗員の腰部を確実に拘束する。この結果、ウエビングベルトは、乗員の腰部の拘束性を向上することができる。従って、バックルプリテンショナ装置110は、サブマリン現象の発生を抑えることができる。
またこのように、バックルプリテンショナ装置110では、車両急減速時においてバックル本体124が腰部対応位置へ案内される構成となっているため、座席のリクライニング可能な角度の範囲を狭めたり、座席の座部の前方の硬度を上げる等の対策を施すことなく、そのまま一般的な座席に適用することができる。従って、乗員が座席に着座している際の快適さを保つことができる。
また、本バックルプリテンショナ装置110は、ガスジェネレータ118、ピストン114、及びワイヤ132によって生じる力を、係合位置から乗員拘束位置までバックル本体124が移動するようにバックル123を移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体124が引き込まれるようにバックル123を移動させる力との2つの力として利用するため、ガスジェネレータ118、ピストン114、及びワイヤ132によってバックル123が引っ張られる力を有効に活用することができる。
また前述のように、バックルプリテンショナ装置110では、バックル123のバックルステー126を引っ張る手段を、ガスジェネレータ118、ピストン114、及びワイヤ132を含んで成る簡単な構成で実現することができる。
(第5の実施の形態)
図5には、本発明の第5の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置140の概略が側面図にて示されている。
バックルプリテンショナ装置140は、シリンダ142を備えている。シリンダ142は、軸方向を車両前後方向として車室内で車両(図示省略)に取り付けられている。
シリンダ142の内部には、ピストン144が車両前後方向に移動可能に収容されている。
また、シリンダ142の車両前方側であって車両下方側には、ガスジェネレータ148がパイプ146を介して設けられている。ガスジェネレータ148には、図示しない加速度センサ(減速度を検知するセンサ)が取り付けられており、ガスジェネレータ148は、車両の減速度が所定値に達したことを加速度センサが検知した場合に、作動し着火することによりガスを発生させる。ガスジェネレータ148の内部とシリンダ142の内部とは、パイプ146によって連通しており、ガスジェネレータ148で発生したガスは、パイプ146を通ってシリンダ142内部(さらに言えば、その車両前方側)に流れ込むようになっている。
また、シリンダ142よりも車両前方には、ローラ150が設けられている。ローラ150は、車両左右方向を軸方向として回転自在に車室内で車両に軸支されている。
また、ローラ150よりも車両上方には、後述するバックル153が設けられている。バックル153は、バックル本体154と、バックルステー160とを有している。
バックルステー160は、2枚のリンク156、158を有するリンク機構とされている。
リンク156は、長尺状の板状体とされており、その長尺方向の一端部156Aは、支持ピン152によって回動自在に軸支されている。リンク156の長尺方向の他端部156Bは、リンク158に連結されている。
リンク158もリンク156と同様に長尺状の板状体とされている。リンク158の長尺方向の一端部158Aは、連結ピン164によってリンク156の端部156Bに対して相対回転可能に連結されている。
一方、リンク158の長尺方向の他端部158Bには、バックル本体154が連結されている。バックル本体154は、リンク158、ひいてはバックルステー160によって支持されている。バックル本体154は、乗員拘束用のウエビングベルト(図示省略)の中間部に挿通されているタングプレート(図示省略)と係合可能とされている。
このようなバックルステー160では、連結ピン164にワイヤ162の一端が連結されている。ワイヤ162は、その中間部がローラ150に車両下方から掛け回されており、さらにシリンダ142の車両前方側を挿通している。ワイヤ162の他端は、ピストン144の車両前方側に連結されている。
従って、ピストン144が、車両後方に移動されると、ワイヤ162が引っ張られてバックルステー160が回動するようになっている。
また、ローラ150の車両前方には、ストッパ163が設けられている。このストッパ163は、直方体状(図5では、その側面が図示されている)とされている。ストッパ163は、腰部対応位置に対応して設けられており、その上面が車両後方から車両前方に向かって車両上方に幾分傾斜して設けられている。このストッパ163は、バックル本体154が腰部対応位置に移動した状態で、ワイヤ162によって引っ張られたバックルステー160の回動を静止する。
本実施の形態では、このようなバックルステー160は、ワイヤ162の引張力によって回動している際、リンク156とリンク158との連結部分(すなわち、連結ピン164)がローラ150の近傍に引き寄せられた場合には、ワイヤ162に作用する引張力の向きが、リンク156を回転させた場合に描かれる円周の接線方向とほぼ等しくなるように設定されている。
次に、本発明の第5の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置140の作用について説明する。
バックルプリテンショナ装置140では、乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートがバックル153のバックル本体154に係合されると、乗員の身体がウエビングベルトによって拘束される。
このように乗員がウエビングベルトを装着した状態で、車両急減速時になり、ガスジェネレータ148に取り付けられた図示しない加速度センサによって車両の減速度が所定値に達したことが検知されると、ガスジェネレータ148では、この加速度センサによって着火されて多量のガスが発生する。
次いで、このガスは、ガスジェネレータ148からパイプ146を通ってシリンダ142の内部(さらに言えば、その車両前方側)へと案内される。この結果、シリンダ142内部では、流入されたガスによってピストン144が、シリンダ142の軸方向に沿って車両後方に移動される。
この結果、ピストン144に連結されたワイヤ162によって、バックルステー160の連結ピン164(バックルステー160のリンク156とリンク158との連結部分)が引っ張られる。
バックルステー160がワイヤ162によって引っ張られると、バックルステー160は、支持ピン152の位置を中心として折れ曲りながら回動する。
次いで、シリンダ142内部のピストン144の移動に伴ってワイヤ162が継続して引っ張られることにより、バックルステー160は、リンク機構の作用でリンク156とリンク158との連結部分が先立ってローラ150側に折れ曲りながら引き込まれる。
次いで、バックルステー160のリンク158の下側部(長尺方向に沿った外周部のうち下方にあるもの)がストッパ163に当接すると、このストッパ163によって、リンク158、ひいてはバックルステー160の移動が静止される。この結果、バックル本体154は、腰部対応位置でその移動が静止される。
このようにバックルステー160が移動するので、バックル本体154は、通常時でのタングプレートとの係合位置(図5(A)参照)から乗員拘束方向に位置する腰部対応位置側へと回動しながら引き込まれ(図5(B)参照)、最終的には腰部対応位置(図5(C)参照)に引き込まれる。
このように、バックル本体154は、通常時でのタングプレートとの係合位置から回動しながら乗員の腰部対応位置まで引き込まれる。このため、バックル本体154と係合したタングプレートも腰部対応位置へ案内されることになり、ウエビングベルトは、乗員の腰部を確実に拘束する。この結果、ウエビングベルトは、乗員の腰部の拘束性を向上することができる。従って、バックルプリテンショナ装置140は、サブマリン現象の発生を抑えることができる。
またこのように、バックルプリテンショナ装置140では、車両急減速時においてバックル本体154が腰部対応位置へ案内される構成となっているため、座席のリクライニング可能な角度の範囲を狭めたり、座席の座部の前方の硬度を上げる等の対策を施すことなく、そのまま一般的な座席に適用することができる。従って、乗員が座席に着座している際の快適さを保つことができる。
また、本バックルプリテンショナ装置140は、ガスジェネレータ148、ピストン144、及びワイヤ162によって生じる力を、係合位置から乗員拘束位置までバックル本体154が移動するようにバックル153を移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体154が引き込まれるようにバックル153を移動させる力との2つの力として利用するため、ガスジェネレータ148、ピストン144、及びワイヤ162によってバックル153が引っ張られる力を有効に活用することができる。
また前述のように、バックルプリテンショナ装置140では、バックル153のバックルステー160を引っ張る手段を、ガスジェネレータ148、ピストン144、及びワイヤ162を含んで成る簡単な構成で実現することができる。
(第6の実施の形態)
図6には、本発明の第6の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置170の概略が側面図にて示されている。
バックルプリテンショナ装置170は、シリンダ172を備えている。シリンダ172は、軸方向を車両前方から車両後方に向かって幾分車両上方に傾斜した状態で車室内で車両(図示省略)に取り付けられている。
シリンダ172の内部には、ピストン174がシリンダ172の軸方向に沿って車両前後方向に移動可能に収容されている。
このピストン174の軸方向に沿った車両後方側には、ラック175が一体に形成されている。このラック175は、その軸方向に沿って中央部から車両後方側端部(ピストン174とは反対側の端部)までがシリンダ172の外部に常時突出している。さらにラック175の上側部(長尺方向に沿った外周部のうち上方にあるもの)の車両後方側には、ラック歯176が複数連続して一体に設けられている。
また、シリンダ172の軸方向に沿って車両前方側には、ガスジェネレータ178がパイプ180を介して設けられている。ガスジェネレータ178には、図示しない加速度センサ(減速度を検知するセンサ)が取り付けられており、ガスジェネレータ178は、車両の減速度が所定値に達したことを加速度センサが検知した場合に、作動し着火することによりガスを発生させる。ガスジェネレータ178の内部とシリンダ172の内部とは、パイプ180によって連通しており、ガスジェネレータ178で発生したガスは、パイプ180を通ってシリンダ172内部(さらに言えば、シリンダ172の軸方向に沿って車両前方側)に流れ込むようになっている。
また、シリンダ172よりも車両後方かつ車両上方には、ローラ182が設けられている。ローラ182は、車両左右方向を軸方向として回転自在に車室内で車両に軸支されている。
また、ローラ182よりも車両上方には、後述するバックル181が設けられている。バックル181は、バックル本体183と、バックルステー190とを有している。
バックルステー190は、基端側バックルステー184と、先端側バックルステー188とを有している。
基端側バックルステー184は、側面視にて略V字状に形成されている。基端側バックルステー184は、その基端部184Aが略円柱状に形成されており、保持ピン194によって車両左右方向を軸方向として回転自在に車室内で車両に軸支されている。この略円柱状の基端部184Aの外周の一部には、ピストン174のラック歯176に対応する係合歯186が連続して一体に形成されており、通常時には、ラック歯176に噛み合わされている。
また、基端側バックルステー184の基端部184Aからは、側面視にて略V字状に形成された長尺状の板状体が延出している。このような基端側バックルステー184の基端部184Aとは反対側の先端部184Bには、車両左右方向を軸方向として一体に形成された円柱状の係合部185が設けられている。
基端側バックルステー184の係合部185には、先端側バックルステー188が連結されている。先端側バックルステー188は、長尺状の板状体とされている。
先端側バックルステー188には、その基端部188Aから長尺方向に沿って延伸された案内孔189が形成されている。この案内孔189の内周縁のうち延伸方向に沿った部分には、のこぎり歯状に形成された移動抑止片189Aが、案内孔189の延伸方向両端部を除いて複数連続して形成されている。
このような案内孔189には、基端側バックルステー184の係合部185が挿通しており、基端側バックルステー184と先端側バックルステー188とが連結されている。通常時では、この案内孔189の延伸方向端部のうち先端側バックルステー188の基端部188A側の端部に、基端側バックルステー184の係合部185が挿通しており、基端側バックルステー184が先端側バックルステー188に対して移動できないようになっている。また、先端側バックルステー188が後述のワイヤ192によって引っ張られた場合には、移動抑止片189Aが係合部185によって破断されることで、先端側バックルステー188が案内孔189の延伸方向に沿って基端側バックルステー184に対して移動可能とされている。
一方、先端側バックルステー188の先端部188Bには、バックル本体183が連結されている。バックル本体183は、乗員拘束用のウエビングベルト(図示省略)の中間部に挿通されているタングプレート(図示省略)と係合可能とされている。
このような先端側バックルステー188の基端部188Aには、ワイヤ192の一端が連結されている。ワイヤ192は、その中間部がローラ182の車両下方を経由して(ワイヤ192に弛みを持たせて)、他端がシリンダ172の軸方向に沿ってピストン174のラック175の車両後方側側部に連結されている。
従って、ピストン174が、シリンダ172の軸方向に沿って車両後方に移動されると、バックルステー190が回動すると共に、ワイヤ192が引っ張られるようになっている。
次に、本発明の第6の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置170の作用について説明する。
バックルプリテンショナ装置170では、乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートがバックル181のバックル本体183に係合されると、乗員の身体がウエビングベルトによって拘束される。
このように乗員がウエビングベルトを装着した状態で、車両急減速時になり、ガスジェネレータ178に取り付けられた図示しない加速度センサによって車両の減速度が所定値に達したことが検知されると、ガスジェネレータ178では、この加速度センサによって着火されて多量のガスが発生する。
次いで、このガスは、ガスジェネレータ178からパイプ180を通ってシリンダ172の内部(さらに言えば、シリンダ172の軸方向に沿ってピストン174の車両前方側)へと案内される。この結果、シリンダ172内部では、流入されたガスによってピストン174及びラック175が、シリンダ172の軸方向に沿って車両後方に移動される。
この結果、ラック175に設けられているラック歯176が、シリンダ172の軸方向に沿って車両後方に移動する。このため、ラック175のラック歯176と噛み合っている係合歯186も移動し、基端側バックルステー184の基端部184Aは、保持ピン194の軸周りに回動する。
従って、バックルステー190は、保持ピン194の軸周りに車両下方に回動する。
このバックルステー190が所定量回動すると、シリンダ172の軸方向に沿ってラック175の車両後方側側部とバックルステー190の先端側バックルステー188の基端部188Aとを連結しているワイヤ192の中間部が、ローラ182の外周に車両下方から当接する。
ワイヤ192がローラ182に当接すると、ワイヤ192は緊張した状態となり、ピストン174及びラック175の移動力が、引張力としてバックルステー190の先端側バックルステー188に伝達される。
ピストン174及びラック175の移動力が引張力として先端側バックルステー188に伝達されると、案内孔189の移動抑止片189Aが基端側バックルステー184の係合部185によって破断され、案内孔189の延伸方向端部のうち先端側バックルステー188の先端部188B側の端部が係合部185に当接するまで移動する。この結果、先端側バックルステー188が案内孔189の延伸方向に沿って基端側バックルステー184に対して移動し、ほぼ車両後方側に引き込まれる。
次いで、基端側バックルステー184の係合部185が先端側バックルステー188の案内孔189の延伸方向端部のうち先端側バックルステー188の先端部188B側の端部に当接すると、先端側バックルステー188の引込みが静止される。
このようにバックルステー190(さらに言えば、基端側バックルステー184に連結された先端側バックルステー188)が移動するので、バックル本体183は、通常時でのタングプレートとの係合位置(図6(A)参照)から一旦車両下方の乗員拘束位置(図6(B)参照)に移動し、さらに乗員拘束方向に位置する腰部対応位置(図6(C)参照)に引き込まれる。
このように、バックル本体183は、通常時でのタングプレートとの係合位置からウエビングベルトで乗員を拘束する拘束位置まで回動し、この後に乗員の腰部対応位置まで引き込まれる。このため、バックル本体183と係合したタングプレートも腰部対応位置へ案内されることになり、ウエビングベルトは、乗員の腰部を確実に拘束する。この結果、ウエビングベルトは、乗員の腰部の拘束性を向上することができる。従って、バックルプリテンショナ装置170は、サブマリン現象の発生を抑えることができる。
またこのように、バックルプリテンショナ装置170では、車両急減速時においてバックル本体183が腰部対応位置へ案内される構成となっているため、座席のリクライニング可能な角度の範囲を狭めたり、座席の座部の前方の硬度を上げる等の対策を施すことなく、そのまま一般的な座席に適用することができる。従って、乗員が座席に着座している際の快適さを保つことができる。
また、本バックルプリテンショナ装置170は、ガスジェネレータ178、ピストン174、及びワイヤ192によって生じる力を、係合位置から乗員拘束位置までバックル本体183が移動するようにバックル181を移動させる力と、乗員拘束位置から腰部対応位置までバックル本体183が引き込まれるようにバックル181を移動させる力との2つの力として利用するため、ガスジェネレータ178、ピストン174、及びワイヤ192によってバックル181が引っ張られる力を有効に活用することができる。
また前述のように、バックルプリテンショナ装置170では、バックル181のバックルステー190を引っ張る手段を、ガスジェネレータ178、ピストン174、及びワイヤ192を含んで成る簡単な構成で実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置の概略を示す側面図であり、(A)は通常時及び作動初期、(B)は作動中期、(C)は作動終期における状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置の概略を示す側面図であり、(A)は通常時及び作動初期、(B)は作動中期、(C)は作動終期における状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置の概略を示す側面図であり、(A)は通常時及び作動初期、(B)は作動中期、(C)は作動終期における状態を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置の概略を示す側面図であり、(A)は通常時及び作動初期、(B)は作動中期、(C)は作動終期における状態を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置の概略を示す側面図であり、(A)は通常時及び作動初期、(B)は作動中期、(C)は作動終期における状態を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係るバックルプリテンショナ装置の概略を示す側面図であり、(A)は通常時及び作動初期、(B)は作動中期、(C)は作動終期における状態を示す図である。
符号の説明
10 バックルプリテンショナ装置
12 バックル本体
14 バックルステー
16 レール
22 ピストン
24 ガスジェネレータ
26 保持ピン(保持部材)
28 保持ピン(保持部材)
40 ワイヤ(伝達部材)
50 バックルプリテンショナ装置
54 案内用ピストン
56 ガスジェネレータ
62 ピストン
63 ワイヤ(伝達部材)
68 バックル本体
70 バックルステー
72 ストッパ
80 バックルプリテンショナ装置
84 ピストン
86 リブ
90 ガスジェネレータ
92 バックル本体
94 バックルステー
98 ワイヤ(伝達部材)
110 バックルプリテンショナ装置
114 ピストン
118 ガスジェネレータ
120 ローラ
122 支持ピン(支持部材)
124 バックル本体
126 バックルステー
130 ストッパ
132 ワイヤ(伝達部材)
140 バックルプリテンショナ装置
144 ピストン
148 ガスジェネレータ
150 ローラ
152 支持ピン(支持部材)
154 バックル本体
160 バックルステー
162 ワイヤ(伝達部材)
170 バックルプリテンショナ装置
174 ピストン
175 ラック
178 ガスジェネレータ
183 バックル本体
184 基端側バックルステー(第1バックルステー)
186 係合歯
188 先端側バックルステー(第2バックルステー)
190 バックルステー
192 ワイヤ(伝達部材)

Claims (9)

  1. 乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートと係合するバックルと、
    前記バックルに連結され、車両急減速時に作動することにより前記バックルを前記ウエビングベルトの乗員拘束方向へ引っ張る引張手段と、
    前記引張手段の作動により前記バックルを、通常時での前記タングプレートとの係合位置から当該係合位置よりも車両下方の位置を経て当該車両下方の位置よりも車両後方に位置しかつ着座状態の乗員の腰部と対応する腰部対応位置へ案内する案内手段と、
    を備えたことを特徴とするバックルプリテンショナ装置。
  2. 乗員拘束用のウエビングベルトの中間部に挿通されたタングプレートと係合するバックルと、
    前記バックルに連結され、車両急減速時に作動することにより前記バックルを前記ウエビングベルトの乗員拘束方向へ引っ張る引張手段と、
    前記引張手段の作動により前記バックルを、通常時での前記タングプレートとの係合位置から当該係合位置よりも車両下方の位置まで回転運動させることにより案内すると共に、前記車両下方の位置から当該車両下方の位置よりも車両後方に位置しかつ着座状態の乗員の腰部と対応する腰部対応位置まで直線運動させることにより案内する案内手段と、
    を備えたことを特徴とするバックルプリテンショナ装置。
  3. 前記バックルは、
    前記タングプレートと係合するバックル本体と、
    前記バックル本体を支持するバックルステーと、
    を有し、
    前記案内手段は、
    前記係合位置から前記腰部対応位置への前記バックル本体の移動経路に対応し、略L字状に屈曲して形成され、前記屈曲部分が前記ウエビングベルトの乗員拘束位置に対応して前記係合位置よりも車両下方に配置されたレールと、
    前記バックルステーを、前記レールに沿って移動可能に前記レールに保持する保持部材と、
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバックルプリテンショナ装置。
  4. 前記バックルは、
    前記タングプレートと係合するバックル本体と、
    前記バックル本体を支持すると共に、当該バックル本体が前記係合位置から前記ウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動可能かつ前記ウエビングベルトの前記腰部対応位置へ移動可能となるように支持されたバックルステーと、
    を有し、
    前記案内手段は、
    前記引張手段の作動によって移動されかつ前記係合位置の前記バックル本体が前記乗員拘束位置へ回動するように前記バックルステーを押圧する案内用ピストンと、
    前記乗員拘束位置及び前記腰部対応位置に対応して設けられ、前記案内用ピストンによって押圧されたバックルステーの回動を静止すると共に、前記バックル本体が前記腰部対応位置へ移動するように前記回動の静止されたバックルステーを前記ウエビングベルトの前記乗員拘束方向へ案内するストッパと、
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバックルプリテンショナ装置。
  5. 前記バックルは、
    前記タングプレートと係合するバックル本体と、
    前記バックル本体を支持するバックルステーと、
    を有し、
    前記案内手段は、前記バックル本体が前記係合位置から前記引張手段の作動により前記ウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動可能となるように通常時には前記バックルステーの前記バックル本体とは反対側の基端部に当接して前記バックルステーを回動可能に支持すると共に、前記引張手段の継続した作動により破断して前記バックル本体が前記乗員拘束位置から前記腰部対応位置へ移動するように前記バックルステーを前記ウエビングベルトの前記乗員拘束方向へ案内するリブを有する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバックルプリテンショナ装置。
  6. 前記バックルは、
    前記タングプレートと係合するバックル本体と、
    前記バックル本体を支持すると共に、前記バックル本体が前記係合位置から前記ウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動可能となるように前記バックル本体とは反対側の基端部が回動可能に軸支され、この軸支部分から前記軸支される位置を保つ軸支位置保持壁を介して前記バックル本体側に延伸された長孔が設けられたバックルステーと、
    を有し、
    前記引張手段は、前記バックルステーの中間部に連結され、
    前記案内手段は、
    前記バックルステーの基端部を軸支すると共に、前記引張手段の継続した作動により前記バックルステーの前記軸支位置保持壁を破断して前記バックルステーを前記長孔に沿って移動可能に支持する支持部材と、
    前記乗員拘束位置及び前記腰部対応位置に対応して設けられ、前記引張手段の作動により回動された前記バックルステーの回動を静止すると共に、前記バックル本体が前記腰部対応位置へ移動するように前記バックルステーを前記ウエビングベルトの乗員拘束方向へ案内するストッパと、
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバックルプリテンショナ装置。
  7. 前記バックルは、
    前記タングプレートと係合するバックル本体と、
    前記バックル本体を支持すると共に、前記バックル本体とは反対側の基端部が回動可能に軸支されたリンク機構とされたバックルステーと、
    を有し、
    前記引張手段は、前記バックルステーのリンク機構の節部に連結され、
    前記案内手段は、前記バックルステーの基端部を回動可能に軸支する軸支部材を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のバックルプリテンショナ装置。
  8. 前記バックルは、
    前記タングプレートと係合するバックル本体と、
    基端部が回動可能に軸支されると共に当該基端部の軸周りに係合歯が設けられた第1バックルステーと、
    前記第1バックルステーの先端部に連結され、当該第1バックルステーに対して前記ウエビングベルトの乗員拘束方向に相対移動可能とされ、前記バックル本体を支持する第2バックルステーと、
    を有し、
    前記引張手段は、前記第2バックルステーの前記バックル本体とは反対側に連結され、
    前記案内手段は、前記第1バックルステーの前記係合歯に噛み合わされ、前記引張手段の作動により前記バックル本体が前記係合位置から前記ウエビングベルトの乗員拘束位置へ回動する方向と対応する方向に移動するラックを有する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバックルプリテンショナ装置。
  9. 前記引張手段は、
    車両急減速時に着火して多量のガスを発生させるガスジェネレータと、
    シリンダ内に収容され、前記ガスジェネレータから発生したガスによって移動されるピストンと、
    一端が前記バックルに連結されると共に他端が前記ピストンに連結され、前記ピストンの移動力を前記ウエビングベルトの乗員拘束方向への引張力として前記バックルに伝達する伝達部材と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項記載のバックルプリテンショナ装置。
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