JP2005348310A - 動画像符号化方法,動画像符号化装置,動画像符号化プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】符号量歪みDと符号量Rとを算出して符号化シンタックスを決定する符号化において,符号化中のラグランジュ乗数λの変動を抑制し,符号化効率の向上を図る。
【解決手段】量子化パラメータ値Qとあらかじめ定められたラグランジュ乗数λの初期値を設定し(S1),各符号化対象ブロックごとに,複数の量子化パラメータ値Qの候補を決定し(S5),同一のラグランジュ乗数λに対し,符号化モードと複数の量子化パラメータ値Qの候補の組の中からD+λRを最小にする符号化モードと量子化パラメータ値Qを選択して符号化対象ブロックを符号化する(S6)。以上の符号化を各符号化対象ブロックについて繰り返し(S12),所定のブロック数ごとに,量子化パラメータ値の候補を決定する契機とは独立にラグランジュ乗数λを変更する(S10)。
【選択図】図2

Description

本発明は,動画像符号化技術に関し,特に,動画像を与えられた符号量でH.264またはMPEG−4,MPEG−2などの規格に基づき効率的に符号化する動画像符号化方法とその関連技術に関するものである。
従来の動画像符号化技術として,例えば,H.264映像符号化方式を策定する際に提案された図4に示す方法がある(例えば,非特許文献1参照)。
図4に示す従来の符号化処理フローにおいては,まず,量子化パラメータ値Qと,Qの関数であるラグランジュ乗数λの初期値を設定する(ステップS41)。次に,最初のブロック(i=1)から順番に符号化を開始し(ステップS42,S43),動きベクトルを探索し決定する(ステップS44)。
次に,符号化モードの各候補について符号量歪みDと符号量Rを算出してD+λRを計算し,D+λRを最小化する符号化モードで符号化する(ステップS45)。符号化モードの候補としては,例えば画面内予測符号化を行うか画面間予測符号化を行うかのモードあるいは予測ブロックの大きさによってINTRA4×4,INTRA16×16,INTER16×16,INTER16×8,INTER8×16,INTER8×8,INTER8×4,INTER4×8,INTER4×4,SKIP,DIRECTのモードがある。
次のブロックを符号化する前に,符号量を制御するために量子化パラメータ値Qとラグランジュ乗数λを更新する(ステップS46)。上記ステップS43からステップS46までの処理を,iをインクリメントしながら(ステップS48),iがiMAX になるまで全てのブロックについて繰り返す(ステップS47)。
図4に示すとおり,従来は,量子化パラメータ値Qを変化させることにより,符号量を制御している。例えばH.264映像符号化方式においては,符号量歪みDと符号量Rを算出して符号化モードを選択する際に,単一の量子化パラメータ値Qを用いている。
S.Ma, W.Gao and Y.Lu, "Rate controll on JVT standard", Document JVT_DO30, Klagenfurt, Austria, 22-26 July, 2002.
ラグランジュ未定乗数法の観点からは,ラグランジュ乗数λをなるべく定数に保ったまま符号量歪みDと符号量Rを算出してD+λRを最小にするような符号化モードを選択していくのが最も効率の高い符号化方法である。
ところが,従来の方法においては,λはQの関数となっており,符号量を制御するために量子化パラメータ値Qを更新すると,同時にλも更新することになり,λの変動が大きくなってしまい,符号化効率が低下するという問題がある。
また,従来の方法においては,D+λRを計算して符号化モードを選択する際に,量子化パラメータ値Qを固定している。ところが,例えばこれから符号化する領域の複雑度が高い場合には,複雑度を考慮しないで決定した場合の量子化パラメータ値Qよりも大きな値で符号化した方が全体の符号化効率は上がる可能性が高いが,単一の量子化パラメータ値Qで符号化することをあらかじめ決定してしまっているためにその値をとることができず,符号化効率が上がらないという問題がある。
本発明は,上記従来技術の問題点を解決し,符号化中のラグランジュ乗数λの変動を抑制し,符号化効率を向上させることができる新しい動画像符号化技術を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために,本発明は,符号量歪みDと符号量Rとを算出してD+λRの値をもとに符号化シンタックスを決定する動画像符号化方法において,符号化時にラグランジュ乗数λは量子化パラメータ値Qとは独立に変更し,λに関して符号量Rとλとの関係などから別途λを更新することにし,かつ複数の量子化パラメータ値Qを含む符号化モードの中からD+λRを最小化する符号化モードを選択することにする。
これにより,符号化中のλの変動を抑制し,符号化効率を向上させることができる。複数の量子化パラメータ値QについてD+λRを最小化する符号化モードを選択するため,計算量は増大するが,動きべクトルの探索に要する計算量の膨大さに比べればその増加量は微小である。なお,符号化シンタックスとは,符号化の文字(“1”または“0”)がどのように配列されているかという符号化の構文を意味する。
すなわち,第1の本発明は,符号量歪みDと符号量Rとを算出して符号化シンタックスを決定する符号化装置による動画像符号化方法において,同一のラグランジュ乗数λに対し,複数の量子化パラメータ値の候補を含む符号化モードの中からD+λRを最小にする符号化モードと量子化パラメータ値を選択することを特徴とし,符号化中にラグランジュ乗数λを更新する契機と量子化パラメータ値を更新する契機とを独立にすることを特徴とする。
また,第2の本発明は,符号量歪みDと符号量Rを算出して符号化シンタックスを決定する符号化装置による動画像符号化方法において,同一のラグランジュ乗数λに対し,複数の動きベクトルの候補ならびに複数の量子化パラメータ値の候補を含む符号化モードの中からD+λRを最小にする符号化モードと量子化パラメータ値と動きベクトルとを選択することを特徴とし,符号化中にラグランジュ乗数λを更新する契機と量子化パラメータ値を更新する契機とを独立にすることを特徴とする。
また,第3の本発明は,第1または第2の本発明に係る動画像符号化方法において,あらかじめ決められた数の符号化対象ブロックを符号化した契機で,ラグランジュ乗数λを更新することを特徴とする。
また,第4の本発明は,第1または第2の本発明に係る動画像符号化方法において,発生符号量と,その符号化範囲における目標符号量との差が所定の値を超えた契機で,ラグランジュ乗数λを更新することを特徴とする。
また,第5の本発明は,第1または第2の本発明に係る動画像符号化方法において,ラグランジュ乗数λを更新する毎に,そのラグランジュ乗数λと,そのラグランジュ乗数λの値で符号化した範囲における発生符号量Rまたはその範囲におけるブロック平均の平均符号量Rave との関係を示す組(λ,R)または(λ,Rave )の情報を順次保持し,次回ラグランジュ乗数λを更新する際に,保持した組(λ,R)または(λ,Rave )の情報を基にラグランジュ乗数λを更新することを特徴とする。
また,第6の本発明は,第1または第2の本発明に係る動画像符号化方法において,ラグランジュ乗数λを更新する毎に,ラグランジュ乗数λと,そのラグランジュ乗数λの値で符号化した範囲におけるブロック平均の平均符号量Rave と,その平均符号量Rave と平均量子化パラメータ値の積で定義されるブロック平均の複雑さ指標Xave との組(λ,Rave ,Xave )の情報を順次保持し,次回ラグランジュ乗数λを更新する際に,保持した組(λ,Rave ,Xave )の情報の関係を基にラグランジュ乗数λを更新することを特徴とする。
また,第7の本発明は,第6の本発明に係る動画像符号化方法において,ラグランジュ乗数λを更新する毎に,ラグランジュ乗数λと,そのラグランジュ乗数λの値で符号化した範囲におけるブロック平均の平均符号量Rave と,その平均符号量Rave と平均量子化パラメータ値の積で定義されるブロック平均の複雑さ指標Xave との前記保持された組(λ,Rave ,Xave )の情報から,ラグランジュ乗数λがXave /(Rave 2 に比例するモデル式に基づいてラグランジュ乗数λを更新することを特徴とする。
図1は,本発明の動画像符号化装置の構成例を示す図である。動画像符号化装置1は,画像入力部10,量子化パラメータ値Qの候補選出部11,各量子化パラメータ値Qi に対する符号化部12−i(i=1,2,…,N),量子化パラメータ値Qによらない符号化部13,量子化パラメータ値Qの評価部14,ラグランジュ乗数λの評価・変更部15,符号化ストリーム出力部16からなる。
画像入力部10は,符号化対象の画像信号を入力する。Qの候補選出部11は,各符号化対象ブロックごとに,複数の量子化パラメータ値Qi の候補を決定する。Qi に対する符号化部12−iは,それぞれ同一のラグランジュ乗数λに対し,各量子化パラメータ値Qi の候補を含む符号化モードの中からD+λR(D:符号量歪み,R:符号量)を最小にする符号化モードにより,符号化対象ブロックを符号化する。Qによらない符号化部13は,動きベクトルやヘッダ情報その他の量子化パラメータに依存しない符号化を行う部分である。
Qの評価部14は,各Qi に対する符号化部12−iによる符号化結果の中で,D+λRが最も小さい量子化パラメータ値と符号化モードの組を選出する。λの評価・変更部15は,Qの候補選出部11により量子化パラメータ値Qの候補を決定する契機とは独立に,所定数の符号化対象ブロックごとに,または各符号化対象ブロック当たりの発生符号量の平均値と目標平均符号量との差が所定の値を超えた契機でラグランジュ乗数λを更新する。新しいラグランジュ乗数λは,例えば現在のラグランジュ乗数λと,そのラグランジュ乗数λの値で符号化した範囲におけるブロック平均の平均符号量Rave との関係を示す組(λ,Rave )の情報を順次保持しておき,その組(λ,Rave )の情報をもとに決定する。
本発明によれば,符号量歪みDと符号量Rを算出して符号化シンタックスを決定する動画像符号化装置において,計算量の微小な増加で,より高効率な動画像映像符号化を行うことができる。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態として,第1,第3および第5の本発明を同時に採用した場合の例を説明する。図2は,本発明の第1の実施の形態に係る動画像符号化処理フローの一例を示している。
まず,初期の量子化パラメータ値Qとラグランジュ乗数λの初期値を設定し(ステップS1),ブロック番号i=1として(ステップS2),最初のブロックの符号化を開始する(ステップS3)。
動きベクトルを探索し決定した後に(ステップS4),複数の量子化パラメータ値Qの候補を決定する(ステップS5)。なお,最初のブロックの複数の量子化パラメータ値Qとしては,例えば従来の方法で求められる量子化パラメータ値とそれに1をプラスマイナスした量子化パラメータ値の計3つを用いる。
次に,複数の符号化モードの各候補(例えば画面内予測符号化か画面間予測符号化を行うかあるいは予測ブロックの大きさによってINTRA4×4,INTRA16×16,INTER16×16,INTER16×8,INTER8×16,INTER8×8,INTER8×4,INTER4×8,INTER4×4,SKIP,DIRECTがある)と量子化パラメータ値Qの組のそれぞれについて符号量歪みDと符号量Rを算出してD+λRを計算し,D+λRを最小化する符号化モードと量子化パラメータ値Qで符号化する(ステップS6)。これまでに同一のλのもとで符号化したブロックの発生符号量Rの和Rsum を算出しメモリに記憶しておく(ステップS7)。
ラグランジュ乗数λを更新するか否かを判断し(ステップS8),λを更新する場合には,現在のλと,これまでに符号化したブロックの発生符号量Rの和Rsum の組の情報を記憶し(ステップS9),後述する方法によりλを変更する(ステップS10)。その後,ステップS11へ進む。
ステップS8で,λを更新しないと判断した場合には,λを変更しないでステップS11へ進む。ステップS11では,最後のiMAX 番目のブロックまで符号化が終了したかを判断し,最後のブロックまで符号化が終了したならそのフレームの符号化処理を終了する。まだ,次のブロックがある場合には,iに1を加算した後(ステップS12),ステップS3へ戻って,次のi番目のブロックについて同様に処理を繰り返す。
ステップS8において,ラグランジュ乗数λを更新するか否かは,例えばあらかじめ定められた数のブロックからなる1ビデオパケット分の符号化が終了したかどうかで判断する。1ビデオパケット分の符号化を終了するまではラグランジュ乗数λの値は一定に保ち,1ビデオパケット分の符号化を終了した場合に,ステップS10において,ラグランジュ乗数λの値を更新する。
λの更新にあたっては,例えば,これまでに符号化を終了したパケットごとに,ステップS9において(λ,Rsum )の組を過去の数ビデオパケット(例えば20ビデオパケット)について保持しておき,次のビデオパケットの目標符号量に最も近いRsum を有する2つの(λ,Rsum )の組から目標符号量の値に内挿あるいは外挿したλの値を次のビデオパケットにおけるラグランジュ乗数λの値とする。なお,初めから1または2個目のビデオパケットのラグランジュ乗数λの値を与えるため,2組以上の(λ,Rsum )の組の初期値をあらかじめ与えておく。
なお,ビデオパケットの発生符号量Rsum ではなく,あるラグランジュ乗数λの値で符号化した範囲におけるブロック平均の平均符号量Rave を算出し,λとRave の組の情報を記憶してもよい。ただし,この例では,ラグランジュ乗数λを更新するまでのブロック数は常に一定であるので,ブロック平均の平均符号量Rave の代わりに,一定のブロック数のビデオパケットの発生符号量Rsum を用いている。これによって,Rsum をブロック数で割り算し,Rave を算出する処理を省略している。
ステップS5において,第2番目のブロック以降の複数の量子化パラメータ値Qの候補は,例えば次のような方法で決定する。
(1)一つ前のブロックの符号化に用いた量子化パラメータ値Qと,それに1をプラスマイナスした量子化パラメータ値の計3つを候補とする。
(2)同一のλである過去の数ブロックについての各ブロックの発生符号量Rと量子化パラメータ値Qとの組(R,Q)を,ステップS7で保持しておき,その情報をもとに目標符号量の値に最も近い符号量を与える量子化パラメータ値Qを予測し,その値Qと,それに1をプラスマイナスした量子化パラメータ値の計3つを候補とする。
ここでは,複数の量子化パラメータ値Qの候補としては,例えば最初に従来の方法で求められる量子化パラメータ値とそれに1をプラスマイナスした量子化パラメータ値の計3つを用い,第2番目以降のブロックでは,直前の量子化パラメータ値Qまたは過去の符号化情報から目標符号量をもとに選出した量子化パラメータ値Qと,それに1をプラスマイナスした量子化パラメータ値の計3つを用いる例を述べたが,複数の量子化パラメータ値の候補の決定方法はこれに限定されず,例えば2つおきに全ての量子化パラメータ値を候補とする方法など,他の方法を用いてもよいことは言うまでもない。
また,第1の実施の形態では,上記ステップS8におけるλの更新の契機について,あらかじめ定められた数のブロックからなる1ビデオパケット単位でラグランジュ乗数λの値を更新する例を述べたが,あらかじめ決められた数のブロックを定める方法はビデオパケットを用いる方法に限定されず,例えば,同じ水平行に属する全てのマクロブロックの間では,λの値を一定とする方法などを用いてもよいことは言うまでもない。
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態として,第2,第4,第6および第7の本発明を同時に採用した場合の例を説明する。図3は,本発明の第2の実施の形態に係る動画像符号化処理フローの一例を示している。
まず,初期の量子化パラメータ値Qとラグランジュ乗数λの初期値を設定し(ステップS21),ブロック番号iを1として(ステップS22),最初のブロックの符号化を開始する(ステップS23)。
動きベクトルを探索し,複数の動きベクトルの候補を決定する(ステップS24)。複数の動きベクトルの候補の選出方法としては,例えば符号量歪みDと,符号量Rと,動きベクトルを求めるためのラグランジュ乗数λmotionからD+λmotion・Rの小さい値を与える順に動きベクトルを複数個(例えば5個)選択する。
次に,複数の量子化パラメータ値Qの候補を決定する(ステップS25)。複数の量子化パラメータ値Qとしては,例えば従来の方法で求められる量子化パラメータ値と,その量子化パラメータ値に1をプラスマイナスした量子化パラメータ値の計3つを用いる。
複数の符号化モードの各候補(例えば画面内予測符号化か画面間予測符号化を行うかあるいは予測ブロックの大きさによってINTRA4×4,INTRA16×16,INTER16×16,INTER16×8,INTER8×16,INTER8×8,INTER8×4,INTER4×8,INTER4×4,SKIP,DIRECTがある)と量子化パラメータ値Qと動きベクトルの組のそれぞれについて,符号量歪みDと符号量Rを算出してD+λRを計算し,D+λRを最小化する符号化モードと量子化パラメータ値Qと動きベクトルの組で符号化する(ステップS26)。
符号化したブロックの発生符号量Rと,量子化パラメータ値Qとをメモリに記憶する(ステップS27)。また,同一のλを用いて符号化しているブロックのブロック数をカウントしておく。
ラグランジュ乗数λを更新するか否かを判断し(ステップS28),λを更新する場合には,現在のλの値と,そのλの値で符号化した範囲におけるブロック平均の平均符号量Rave と,Rave と平均量子化パラメータ値の積で定義されるブロック平均の複雑さ指標Xave の組(λ,Rave ,Xave )の情報を記憶する(ステップS29)。この組(λ,Rave ,Xave )の情報は,過去数回の更新数(例えば20回)分について保持しておく。次に,後述する方法によりラグランジュ乗数λを変更する(ステップS30)。その後,ステップS31へ進む。
ステップS28で,λを更新しないと判断した場合には,λを変更しないでステップS31へ進む。ステップS31では,最後のiMAX 番目のブロックまで符号化が終了したかを判断し,最後のブロックまで符号化が終了したならそのフレームの符号化処理を終了する。まだ,次のブロックがある場合には,iに1を加算した後(ステップS32),ステップS23へ戻って,次のi番目のブロックについて同様に処理を繰り返す。
ステップS28において,ラグランジュ乗数λを更新するか否かは,例えば発生した符号量のブロック当たりの平均値と,ブロック当たりの目標平均符号量との比較によって決定する。この例では,発生した符号量のブロック当たりの平均値が,ブロック当たりの目標平均符号量に比べて10%以内の差に収まっている場合には,ラグランジュ乗数λの値を一定に保ち,10%以内の差に収まらない場合には,ラグランジュ乗数λの値を更新するようにしている。
ステップS30におけるλの更新にあたっては,ステップS29において記憶しておいた過去数回分の,ラグランジュ乗数λと,平均符号量Rave と,複雑さ指標Xave との組(λ,Rave ,Xave )の情報をもとに,λがXave /(Rave 2 に比例するモデル式であるところの,
λ=k・Xave /(Rave 2
の比例係数kを求め,更新されたラグランジュ乗数λを適用する領域におけるブロック平均の目標符号量Rave と,ブロック平均の複雑さ指標Xave の予測値とから,
λ=k・Xave /(Rave 2
に代入して得られるλの値に,ラグランジュ乗数の値を更新する。
第2の実施の形態では,上記ステップS28におけるλの更新の契機について,発生した符号量のブロック当たりの平均値が,ブロック当たりの目標平均符号量に比べて10%以内の差に収まっている場合には,ラグランジュ乗数λの値は一定に保ち,10%以内の差に収まらない場合にはλの値を更新する例を述べたが,必ずしも10%に限定されず,他の割合の範囲内で収まっているかどうかでλの値を更新しても良いことは言うまでもない。
以上の動画像符号化の処理は,ハードウェアやファームウェアによって実現することができるだけでなく,コンピュータとソフトウェアプログラムとによっても実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
動画像符号化装置の構成の一例を示す図である。 動画像符号化処理フローの一例を示す図である。 動画像符号化処理フローの一例を示す図である。 従来の符号化処理フローを示す図である。
符号の説明
1 動画像符号化装置
10 画像入力部
11 Qの候補選出部
12−i Qi に対する符号化部
13 Qによらない符号化部
14 Qの評価部
15 λの評価・変更部
16 符号化ストリーム出力部

Claims (10)

  1. 符号量歪みDと符号量Rとを算出して,ラグランジュ乗数λをもとにD+λRを最小にする符号化シンタックスを決定する符号化装置による動画像符号化方法において,
    あらかじめ定められたラグランジュ乗数λの初期値を設定する第1の過程と,
    複数の量子化パラメータ値の候補を決定する第2の過程と,
    同一のラグランジュ乗数λに対し,前記複数の量子化パラメータ値の候補を含む符号化モードの中からD+λRを最小にする符号化モードと量子化パラメータ値を選択し,符号化対象データを符号化する第3の過程と,
    前記量子化パラメータ値の候補を決定する契機とは独立に,前記第2および第3の過程の1回ないし複数回の繰り返しにおいて前記ラグランジュ乗数λを更新する第4の過程とを有する
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  2. 符号量歪みDと符号量Rを算出して,ラグランジュ乗数λをもとにD+λRを最小にする符号化シンタックスを決定する符号化装置による動画像符号化方法において,
    あらかじめ定められたラグランジュ乗数λの初期値を設定する第1の過程と,
    複数の量子化パラメータ値の候補を決定する第2の過程と,
    同一のラグランジュ乗数λに対し,複数の動きベクトルの候補および前記複数の量子化パラメータ値の候補を含む符号化モードの中からD+λRを最小にする符号化モードと量子化パラメータ値と動きベクトルとを選択し,符号化対象データを符号化する第3の過程と,
    前記量子化パラメータ値の候補を決定する契機とは独立に,前記第2および第3の過程の1回ないし複数回の繰り返しにおいて前記ラグランジュ乗数λを更新する第4の過程とを有する
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  3. 請求項1または請求項2記載の動画像符号化方法において,
    あらかじめ決められた数の符号化対象データを符号化した契機で,前記第4の過程を実行する
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  4. 請求項1または請求項2記載の動画像符号化方法において,
    前記第3の過程における発生符号量と,その符号化範囲における目標符号量との差が所定の値を超えた契機で,前記第4の過程を実行する
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  5. 請求項1または請求項2記載の動画像符号化方法において,
    前記第4の過程では,ラグランジュ乗数λを更新する毎に,そのラグランジュ乗数λと,そのラグランジュ乗数λの値で符号化した範囲における発生符号量または符号化対象データ毎の平均符号量との関係を示す情報を順次保持し,次回ラグランジュ乗数λを更新する際に,保持したラグランジュ乗数λと符号量との関係を示す情報を基にラグランジュ乗数λを更新する
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  6. 請求項1または請求項2記載の動画像符号化方法において,
    前記第4の過程では,ラグランジュ乗数λを更新する毎に,ラグランジュ乗数λと,そのラグランジュ乗数λの値で符号化した範囲における符号化対象データ毎の平均符号量Rave と,その平均符号量Rave と平均量子化パラメータ値の積で定義される符号化対象データの平均の複雑さ指標Xave との組(λ,Rave ,Xave )を順次保持し,次回ラグランジュ乗数λを更新する際に,保持した(λ,Rave ,Xave )の関係を基にラグランジュ乗数λを更新する
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  7. 請求項6記載の動画像符号化方法において,
    前記第4の過程では,ラグランジュ乗数λを更新する毎に,ラグランジュ乗数λと,そのラグランジュ乗数λの値で符号化した範囲における符号化対象データ毎の平均符号量Rave と,その平均符号量Rave と平均量子化パラメータ値の積で定義される符号化対象データの平均の複雑さ指標Xave との前記保持された(λ,Rave ,Xave )の組から,ラグランジュ乗数λがXave /(Rave 2 に比例するモデル式に基づいてラグランジュ乗数λを更新する
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  8. 符号量歪みDと符号量Rとを算出して,ラグランジュ乗数λをもとにD+λRを最小にする符号化シンタックスを決定する動画像符号化装置において,
    各符号化対象データごとに,複数の量子化パラメータ値の候補を決定する量子化パラメータ値の候補選出手段と,
    同一のラグランジュ乗数λに対し,前記複数の量子化パラメータ値の候補を含む符号化モードの中からD+λRを最小にする符号化モードと量子化パラメータ値を選択し,符号化対象データを符号化する符号化および評価手段と,
    前記量子化パラメータ値の候補を決定する契機とは独立に,所定数の符号化対象データごとに,または各符号化対象データ当たりの発生符号量の平均値と目標平均符号量との差に基づき,前記ラグランジュ乗数λを更新するラグランジュ乗数の評価・変更手段とを備える
    ことを特徴とする動画像符号化装置。
  9. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の動画像符号化方法を,コンピュータに実行させるための動画像符号化プログラム。
  10. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の動画像符号化方法を,コンピュータに実行させるための動画像符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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