JP2005262518A - 加熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷却ファン機構や冷却制御部への給電が停止したときであっても、加熱機構の部品寿命の短縮化を防止することができる加熱処理装置を提供する。
【解決手段】 電力の供給により発熱する熱源88と、加熱対象物を加熱処理する加熱領域82に前記熱源88からの熱を拡散供給する加熱機構89と、外部カバー80に形成された吸引口80aから外気を吸引して前記加熱機構89を冷却する冷却ファン機構96と、少なくとも前記熱源88への電力の供給が遮断された後の所定時間だけ前記冷却ファン機構96を作動させる冷却制御部とを備えてなり、前記外部カバー80に、前記吸引口80aとは異なる開口80bを形成し、前記加熱機構89からの熱を放出するように構成してある。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電力の供給により発熱する熱源と、加熱対象物を加熱処理する加熱領域に前記熱源からの熱を拡散供給する加熱機構とを備えてなる加熱処理装置に関する。
加熱処理装置は、その作動時には、熱源から発生し、加熱機構により加熱領域に供給される熱が加熱対象物に吸収され、または外部に熱損失として放熱されるのであるが、停止時には熱源への電力の供給が遮断されても予熱が残り、予熱を消費する加熱対象物が存在しないために装置内に熱が籠り、許容温度以上に加熱されることになる。特に前記加熱機構が異常に加熱されて通常の寿命よりも極端に短い間に破損する虞があった。
そこで、外部カバーに形成された吸引口から外気を吸引して前記加熱機構を冷却する冷却ファン機構と、少なくとも前記熱源への電力の供給が遮断された後の所定時間だけ前記冷却ファン機構を作動させる冷却制御部とを備えて、熱源への電力の供給が遮断されても、前記加熱機構が所定温度に低下するまでの間は強制的に冷却するように構成することが考えられる。
特開2003−326789号公報
しかし、上述した冷却ファン機構およびそれを作動させる冷却制御部を設けても、冷却ファン機構や冷却制御部への給電が停止すると最早冷却することは困難であり、加熱機構の異常加熱による部品寿命の短縮化を回避することができなくなる。
本発明は、上述の従来欠点に鑑み、冷却ファン機構や冷却制御部への給電が停止したときであっても、加熱機構の部品寿命の短縮化を防止することができる加熱処理装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による加熱処理の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、電力の供給により発熱する熱源と、加熱対象物を加熱処理する加熱領域に前記熱源からの熱を拡散供給する加熱機構と、外部カバーに形成された吸引口から外気を吸引して前記加熱機構を冷却する冷却ファン機構と、少なくとも前記熱源への電力の供給が遮断された後の所定時間だけ前記冷却ファン機構を作動させる冷却制御部とを備えてなる加熱処理装置であって、前記外部カバーに、前記吸引口とは異なる開口を形成し、前記加熱機構からの熱を放出するように構成してある点にある。
上述の構成によれば、冷却ファン機構への予期しない給電の停止により冷却作動できない場合であっても、外部カバーに形成された開口から加熱機構の熱が放出されるので、加熱機構が異常加熱されるような事態が抑制され、部品寿命の短縮化を回避することができるようになるのである。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記開口が前記加熱熱機構の直上に形成されるとともに、前記冷却ファン機構からの冷却風が前記開口から前記加熱機構に向けて供給されるガイド板を前記開口に設けてある点にある。
冷却ファン機構からの冷却風がガイド板により偏流されて加熱熱機構の直上に形成された開口から加熱機構に到ることになるので、冷却ファン機構により効果的に加熱機構を冷却することができるようになるのである。しかも、冷却ファン機構への予期しない給電の停止により冷却作動できない場合であっても、直上の開口から熱が排出されるので、加熱機構が異常加熱されるような事態が抑制され、部品寿命の短縮化を回避することができるようになるのである。さらに、外部カバーに形成された開口から手を挿入すれば加熱機構に触れて危険な場合も考えられるが、開口にガイド板を設けることにより、その危険性を回避し、安全性を高めることも可能になるのである。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第二特徴構成に加えて、前記ガイド板が、前記冷却ファン機構からの冷却風が前記開口から前記加熱機構に向けて供給される第一姿勢と、前記加熱機構からの熱を放出する第二姿勢とに切替自在に設けてある点にある。
上述の構成によれば、冷却ファン機構の作動中にはガイド板を第一姿勢にして冷却風が加熱機構に到るように構成しながらも、冷却ファン機構への予期しない給電の停止により冷却作動できない場合にはガイド板を第二姿勢に切替えることにより効果的に熱を上方に放出できるようになるのである。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第三特徴構成に加えて、前記熱源及び加熱機構への給電が可能な第一給電状態と、前記熱源及び加熱機構への給電が停止され、前記冷却ファン機構へ給電が可能な第二給電状態と、前記冷却ファン機構への給電が停止される第三給電状態に切替可能な給電回路を備え、前記第三給電状態に切り替わったときに、前記ガイド板を前記第一姿勢から前記第二姿勢に切替える姿勢切替機構を設けてある点にある。
冷却ファン機構を作動させる必要のある第二給電状態から第三給電状態に切り替わるときに、姿勢切替機構により自動的にガイド板が前記第一姿勢から前記第二姿勢に切替えられるので、装置の操作者がどのような状態であるかを気に掛けてガイド板の姿勢を切替えるような操作が一切不要にあるのである。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一から第四の何れかの特徴構成に加えて、前記加熱機構が、前記加熱領域で熱を循環供給する加熱ファン機構である点にある。
熱源からの熱を加熱領域に拡散供給する加熱機構として加熱ファン機構を用いることにより、効率的に加熱領域を所定温度に昇温することが可能になるのであるが、加熱ファンのモータや軸受部が異常に加熱されることにより破損する虞が高いものである。そのような加熱ファン機構を備えた加熱処理装置に上述の第一から第四の何れかの特徴構成を備えることにより、効果的に冷却でき、部品寿命を伸ばすことができるようになるのである。
また本発明による画像形成装置の特徴構成は、記録媒体に昇華性インクが吐出されて画像が形成された記録媒体を加熱する、上述した第一から第五の何れかの特徴構成による加熱処理装置を備えてなる点にある。
昇華性インクが吐出されて画像が形成された記録媒体を加熱するために上述した加熱処理装置を用いる画像形成装置が、好適な応用装置となる。
以上説明した通り、冷却ファン機構や冷却制御部への給電が停止したときであっても、加熱機構の部品寿命の短縮化を防止することができる加熱処理装置を提供することができるようになった。
以下に本発明による加熱処理装置が画像形成装置に適用される場合について説明する。図1に示すように、画像形成装置1は、シート状の記録媒体Mにインク滴を吐出して画像を形成する印字処理部1Aと、印字処理部1Aから排出された記録媒体Mを受入れて乾燥させる乾燥処理部1Bと、乾燥処理部1Bで乾燥処理された記録媒体Mをループ状に蓄積するループ形成ユニット1Cと、ループ形成ユニット1Cで蓄積された記録媒体Mを加熱定着する加熱処理装置としての定着処理部1Dを備えて構成されている。
当該画像形成装置で使用される記録媒体Mは、図2に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂材料でなる所定の剛性を備えたシート状の基材M1と、その上面に一体的に設けられたフッ素樹脂等耐候性の高い材料でなる保護層M2と、保護層M2の上面に剥離可能に接着剤を介して密着貼付されたインク受容層M3とで構成される。
印字処理部1Aで昇華性染料を含む水性インクによりインク受容層M3の表面に写真画像、イラスト、文字等の画像を印字し、乾燥処理部1Bで乾燥した後に定着処理部1Dで加熱処理することにより、昇華性染料Iが昇華して保護層M2に浸透することにより定着される。その後インク受容層M3を剥離することにより、非常に光沢感のある鮮やかな画像が記録されたシートが得られるもので、当該記録媒体Mは、野外に設置される看板や、電車、バス等の車体に貼付される広告用の画像記録媒体等に好適に使用されるものである。
図1に示すように、汎用のコンピュータ101と、モニタ装置102と、キーボード103及びマウス104と、現像済みの写真フィルムFの画像情報を光電変換するフィルムスキャナ105等を備えて画像処理システム100が構成され、コンピュータ101にはCD−R、MO、コンパクトフラッシュカード、フロッピーディスク等の種々の電子データ記録メディアに記録された画像データ等を読み出すメディアドライブユニット101aが内蔵されてなり、フィルムスキャナ105により読み取られた写真画像データや電子データ記録メディアから読み出された画像データ等が当該画像処理システム100で編集処理され、通信制御ラインL1を介してプリントデータとして上述の画像形成装置に入力されることにより記録媒体Mに所定の画像が形成されて出力される。
図1、図3及び図4に示すように、前記印字処理部1Aは、シート状の記録媒体Mを搬送する印字搬送部10と、印字搬送部10により搬送される記録媒体Mにインク滴を吐出して画像を形成する印字部20を備えて構成され、前記画像処理システム100と接続された通信制御ラインL1を介して入力されたプリントデータに基づいて記録媒体Mに印字出力される。
前記印字搬送部10は、ロール状に巻回された長尺状の記録媒体Mが一対のコロ11により回転自在に支持された記録媒体収容部10aから記録媒体Mを引き出して、副走査方向に搬送するステッピングモータで駆動される駆動ローラ12と押さえコロ13でなる給送部と、給送部により搬送される記録媒体Mのプラテン14上での浮き上がりを防止する吸引部15とから構成される。つまり記録媒体Mは、駆動ローラ12と押さえコロ13で挟持搬送されるのである。
前記印字部20は、“黒”、“シアン”、“マゼンタ”、“イエロー”、“ライトシアン”、“ライトマゼンタ”の6色の昇華性インクを吐出してカラー画像を形成するインクジェット式のプリントヘッド21と、プリントヘッド21を記録媒体Mの幅方向に往復移動可能に支持するガイドロッド22,22と、プリントヘッド21をガイドロッド22に沿って往復駆動するステッピングモータ及びタイミングベルトを備えた駆動機構(図示せず)等を備えて構成され、印字搬送部10によって副走査方向に搬送される記録媒体Mに対して、副走査方向と直行する主走査方向に往復移動しながら画像を形成する。
前記プリントヘッド21には、ピエゾ素子等からなる吐出機構(図示せず)にインクを供給するインクカートリッジ23が取付けられるとともに、必要に応じて下降して記録媒体Mを主走査方向に沿って切断するカッター24が設けられている。
前記乾燥処理部1Bは、印字処理部1Aから排出された記録媒体Mを受入れて乾燥させる乾燥部30と、乾燥部30で乾燥される記録媒体Mを搬送する受入れ搬送部40を備えて構成されている。
図3及び図5に示すように、前記乾燥部30は、装置背面下部に配置されたヒータ31と、ヒータ31による熱気を案内通路32を介して吸引し記録媒体Mのインク塗布面に向けて吐出す送風ファン33とで構成され、前記受入れ搬送部40は、印字処理部1Aの駆動ローラ12で送り出される記録媒体Mを乾燥部30の下流側で受け入れて搬送する受入れローラ41で構成されている。
前記ループ形成ユニット1Cは、乾燥処理部1Bからの記録媒体Mに対して無用のテンションを掛けることなくループ状に収容する第一蓄積部50と、第一蓄積部50に蓄積された記録媒体Mを受け入れて後段の定着処理部1Dに無用のテンションを掛けることなく供給するべく、同じくループ状に蓄積する第二蓄積部70を備え、印字処理部1A及び乾燥処理部1Bと、定着処理部1D間で夫々の処理速度つまり記録媒体Mの搬送速度の差を吸収するように構成されている。
前記第一蓄積部50には、図3及び図5に示すように、印字処理部1Aから排出される記録媒体Mを受入れ搬送する受入れローラ41と、受入れローラ41により搬送された記録媒体Mを下流側に搬送する中間ローラ51と、受入れローラ41と中間ローラ51の間に配置された一対の受入れガイド板56,57が設けられ、後述の第一ループ制御部によりループ形成制御がなされる。従って、受入れローラ41は受入れ搬送部40と兼用されている。
前記第一ループ制御部は、受入れローラ41により搬送され、受入れガイド板56,57で案内された記録媒体Mの先端部がセンサS2により検知された後の所定時間後に中間ローラ51と中間ローラ51に圧接配置された第一コロ52との間で挟持されたと判断されると、中間ローラ51を停止させるとともに前記受入れガイド板56,57のうちの右側のガイド板57の下端を右方に揺動開放させることにより、その下部空間に搬入される記録媒体Mが受入れローラ41と中間ローラ51との間でループ状に蓄積されるように制御する。
前記第二蓄積部70には、中間ローラ51と、排出ローラ71と、中間ローラ51と排出ローラ71との間で記録媒体Mを案内する一対の排出ガイド板72,73が設けられ、同じく後述する第二ループ制御部によりループ形成制御がなされる。
前記第二ループ制御部は、中間ローラ51と第三コロ54により搬送され、排出ガイド板72,73で案内された記録媒体Mの先端がセンサS3により検知された後の所定時間後に排出ローラ71に挟持されたと判断されると、排出ローラ71を停止させるとともに排出ガイド板72,73のうち左方のガイド板73の下端を左方に揺動開放させることにより、中間ローラ51により搬送される記録媒体Mが排出ローラ71と中間ローラ51との間でループ状に蓄積されるように制御する。
前記受入れガイド板57及び排出ガイド板73は、詳述しないが、揺動軸に連結されたセクタギヤ機構58,74を夫々ステッピングモータにより正逆回転駆動することにより、記録媒体Mに対するガイド板として作用する初期位置と、ループ形成のために揺動開放する開放位置とに位置切替可能に構成されている。
前記第二蓄積部70で蓄積された記録媒体Mは、その後所定のタイミングで駆動される排出ローラ71により定着処理部1Dに搬送される。このように、印字処理部1Aから排出される記録媒体Mは、第一蓄積部50に収容された後に第二蓄積部70に収容されるように搬送され、さらに第二蓄積部70から定着処理部1Dに搬送される。そして第一蓄積部50から第二蓄積部70に記録媒体が搬送された後に印字処理部1Aからの新たな記録媒体Mが第一蓄積部50に搬送されることにより、記録媒体Mの印字、乾燥、定着の各処理が連続してなされるように構成されている。
本発明による加熱処理装置としての前記定着処理部1Dは、図3に示すように、金属製の外部カバー80と、外部カバー80内に配置された加熱カバー81とを備え、加熱カバー81は、断熱材(図示せず)によって上下左右前後の全面から実質的に閉鎖され、この加熱カバー81の内部が水平方向に搬送される記録媒体Mの加熱領域82として構成されている。
前記加熱領域82には、ループ形成ユニット1Cから供給される記録媒体Mを搬送する加熱搬送機構83が設けられ、前記加熱搬送機構83は、記録媒体Mの搬送方向上流側から順に受入れ搬送ローラ84、第一搬送ローラ群85、定着処理部1Dの中心付近に配置された第二搬送ローラ群86、最も下流側に配置された第三搬送ローラ群87とからなり、図示しないステッピングモータと伝動機構によって何れのローラも互いに同期した周速度で回転駆動される。また、各ローラの周面は摩擦係数が高く且つ耐熱性の高いシリコンゴム等の材料で構成されている。
前記加熱領域82には、記録媒体Mの搬送面の上方で加熱領域82の中央よりも上流寄りに配置された熱源としての複数の棒状の発熱体88と、記録媒体Mの搬送面の上方で加熱領域82の中央よりも下流寄りに配置され、熱源からの熱を拡散供給する加熱機構としての加熱ファン機構89とからなり、内部の空気を所定の温度(例えば180度前後)に加熱する第一加熱機構91と、第一搬送ローラ群85と第二搬送ローラ群86の間に配置された第一加熱パネル92と、第二搬送ローラ群86と第三搬送ローラ群87の間に配置された第二加熱パネル93とからなり、記録媒体Mの裏面から接触加熱する第二加熱機構94を備えてあり、これにより加熱された記録媒体Mは、定着処理が完結されて機外に設けられたポリエチレン製の膜で形成されたスロープ状の排出シュート95上に排出される。
図3及び図6に示すように、前記加熱ファン機構89は、ファンモータ89aとその出力軸に連結された送風羽根89bと送風羽根89bの回転軸を支持するベアリング89c等を備えたクロスフローファンで構成され、一対のクロスフローファン89が記録媒体Mの搬送方向に直交する姿勢で送風羽根89b回転軸心方向に配置され、且つ、モータ部89a及びベアリング部89cが前記加熱カバー81の外部に露出するように配置されている。
さらに外部カバー80には、吸引口80aが形成され、前記吸引口80aからフィルタ80dを通して外気を吸引して前記加熱ファン機構89のベアリング部等を冷却する冷却ファン機構96が設けられるとともに、前記吸引口80aとは異なる開口80bが形成され、前記加熱ファン機構89からの熱が前記開口80bから放出されるように構成されている。
前記開口80bは、前記加熱熱ファン機構89の中央部直上に形成され、前記冷却ファン機構96からの冷却風が前記開口80bから前記加熱ファン機構89に向けて供給されるガイド板80cが設けられている。前記ガイド板80cは、前記冷却ファン機構96からの冷却風が前記開口80bから前記加熱ファン機構89に向けて供給される第一姿勢(図6中、実線で示す)と、前記加熱ファン機構89からの熱を放出する第二姿勢(図6中、破線で示す)とに切替自在にヒンジ機構により取り付けられている。
上述の構成により、冷却ファン機構96の作動中にはガイド板80cを第一姿勢にしてガイド板80cに案内されながら冷却風が加熱ファン機構89に到るように構成しながらも、冷却ファン機構96への予期しない給電の停止により冷却作動できない場合にはガイド板80cを第二姿勢に切替えることにより加熱ファン機構89から効果的に熱を上方に放出できるようになる。
図7に示すように、前記定着処理部1Dへの給電回路は、AC電源からの交流電圧がブレーカ200を介してトランス201により降圧され、ダイオードブリッジ回路202、平滑回路203により直流電圧に変換され、安定化電源回路204から出力される直流電圧がCPUを備えた制御基板205に供給されるように構成され、その直流ラインに前記冷却ファン機構96や、前記ループ形成ユニット1Cの制御部が接続されるとともに、電源スイッチ206を介して前記発熱体88や加熱ファン機構89等の負荷に給電されるように構成されている。
つまり、電源スイッチ206の閉成時が前記発熱体88及び加熱ファン機構89への給電が可能な第一給電状態となり、電源スイッチ206の開成時が前記発熱体88及び加熱ファン機構89への給電が停止され、前記冷却ファン機構96へ給電が可能な第二給電状態となり、ブレーカ200の開成時が前記冷却ファン機構96への給電が停止される第三給電状態となる給電回路が構成されている。
前記制御基板205に搭載されているCPUは、ブレーカ200及び電源スイッチ206が閉成されると定着処理部1Dの加熱熱源88,92への給電を開始し、図示しない温度センサによる検出温度が目標値に維持されるように加熱熱源88,92及び加熱ファン機構89を作動させるとともに、前記冷却ファン機構96を作動させて前記加熱ファン機構89の異常な温度上昇を防止する。
通常、上述の画像形成装置の使用後には前記電源スイッチ206のみが開成操作されるように設定されており、前記電源スイッチ206の開成操作により前記制御基板のCPUは加熱熱源88,92への給電を停止する一方で、前記冷却ファン機構96を所定時間タイマー設定して作動させることにより、前記加熱ファン機構89を冷却するように構成されている。つまり、CPUによる当該制御部が、熱源への電力の供給が遮断された後の所定時間だけ前記冷却ファン機構96を作動させる冷却制御部となる。
しかし、人為的または停電等の事故により前記電源スイッチ206とともに前記ブレーカ200が遮断されると、冷却ファン機構96が停止するために前記加熱ファン機構89の強制冷却が不可能になる。そこで、図示していないが、前記ガイド板80cにバネ機構とソレノイド機構97を取り付けて、バネ機構により非給電時には第二姿勢に維持され、給電時にはソレノイドコイルに通電して第一姿勢に維持される姿勢切替機構を取り付けることにより、少なくとも前記ブレーカ200が閉成されている間は前記制御基板205のCPUがソレノイドを駆動してバネ機構の付勢力に抗して第一姿勢に維持するように構成してあり、前記ブレーカ200が開成されたときには、バネ機構により自動的に第二姿勢に切替えて、加熱ファン機構89が効果的に放熱できるように構成されている。
即ち、前記ソレノイド、バネ機構、及びCPUの当該制御部が、前記第三給電状態に切り替わったときに、前記ガイド板80cを前記第一姿勢から前記第二姿勢に切替える姿勢切替機構となる。
以下に本発明による加熱処理装置の別実施形態を説明する。上述した実施形態では、熱源からの熱を拡散供給する加熱機構として加熱ファン機構を備えたものを説明したが、加熱機構としては加熱ファン機構に限定するものではなく、加熱領域を仕切るカバー体等、熱源への給電の停止により異常に加熱され、部品寿命の短縮化またはその他の不都合を招く虞のあるものが対象となるものである。
上述した実施形態では、姿勢切替機構を、ガイド板80cにバネ機構とソレノイド機構97を取り付けて、バネ機構により非給電時には第二姿勢に維持され、給電時にはソレノイドコイルに通電して第一姿勢に維持されるものを説明したが、その具体構成は特に限定されるものではなく、適宜公知の技術を用いて構成することができるものである。
上述した実施形態では、ガイド板を第一姿勢と第二姿勢との間で切替えるものを説明したが、常に第一姿勢に固定されるものであっても、放熱効果が発揮されることは言うまでもない。
上述した実施形態では、開口80bが加熱ファン機構89の直上に形成されるとともに、冷却ファン機構96からの冷却風が前記開口80bから前記加熱ファン機構89に向けて供給されるガイド板80cを前記開口80bに設けてあるものを説明したが、図8に示すように、加熱ファン機構89の直上に形成される開口80bに筒状の立ち上り部80eを垂直方向に形成して、放熱効果を高めるとともに、その立ち上り部80eの側壁に立ち上り部80eの軸心と交差する方向から加熱ファン機構89に向けて冷却風を供給する冷却ファン機構96を設けるように構成してもよい。この場合には、開口80bに向けての放熱の流れを阻害しないように外部から冷却風を供給できるという利点があり、冷却ファン機構96の作動中にはエゼクタ効果により開口80bから外部空気が吸込まれ、冷却効率が増すという利点がある。
上述した実施形態では、画像形成装置に好適な加熱処理装置について説明したが、加熱処理装置の利用分野はこれに限定されるものではなく、電力の供給により発熱する熱源と、加熱対象物を加熱処理する加熱領域に前記熱源からの熱を拡散供給する加熱機構と、外部カバーに形成された吸引口から外気を吸引して前記加熱機構を冷却する冷却ファン機構と、少なくとも前記熱源への電力の供給が遮断された後の所定時間だけ前記冷却ファン機構を作動させる冷却制御部とを備えてなる加熱処理装置一般に適用できるものである。
本発明による画像形成装置の概略の構成を示す外観斜視図 記録媒体の説明図 画像形成装置の概略の構成を示す側断面図 印字処理部の概略の構成を示す側断面図 ループ形成ユニットの概略の構成を示す側断面図 加熱処理装置の要部の説明図であり、(a)は(b)のA−A線矢示図 加熱処理装置への電源供給回路図 別実施形態を示す加熱処理装置の要部の説明図であり、(a)は(b)のB−B線矢示図
符号の説明
1:画像形成装置
1A:印字処理部
1B:乾燥処理部
1C:ループ形成ユニット
1D:加熱処理装置(定着処理部)
80:外部カバー
80a:吸引口
80b:開口
82:加熱領域
88:熱源
89:加熱機構(加熱ファン機構)
96:冷却ファン機構
M:記録媒体

Claims (6)

  1. 電力の供給により発熱する熱源と、加熱対象物を加熱処理する加熱領域に前記熱源からの熱を拡散供給する加熱機構と、外部カバーに形成された吸引口から外気を吸引して前記加熱機構を冷却する冷却ファン機構と、少なくとも前記熱源への電力の供給が遮断された後の所定時間だけ前記冷却ファン機構を作動させる冷却制御部とを備えてなる加熱処理装置であって、
    前記外部カバーに、前記吸引口とは異なる開口を形成し、前記加熱機構からの熱を放出するように構成してある加熱処理装置。
  2. 前記開口が前記加熱機構の直上に形成されるとともに、前記冷却ファン機構からの冷却風が前記開口から前記加熱機構に向けて供給されるガイド板を前記開口に設けてある請求項1記載の加熱処理装置。
  3. 前記ガイド板が、前記冷却ファン機構からの冷却風が前記開口から前記加熱機構に向けて供給される第一姿勢と、前記加熱機構からの熱を放出する第二姿勢とに切替自在に設けてある請求項2記載の加熱処理装置。
  4. 前記熱源及び加熱機構への給電が可能な第一給電状態と、前記熱源及び加熱機構への給電が停止され、前記冷却ファン機構へ給電が可能な第二給電状態と、前記冷却ファン機構への給電が停止される第三給電状態に切替可能な給電回路を備え、前記第三給電状態に切り替わったときに、前記ガイド板を前記第一姿勢から前記第二姿勢に切替える姿勢切替機構を設けてある請求項3記載の加熱処理装置。
  5. 前記加熱機構が、前記加熱領域で熱を循環供給する加熱ファン機構である請求項1から4の何れかに記載の加熱処理装置。
  6. 記録媒体に昇華性インクが吐出されて画像が形成された記録媒体を加熱する請求項1から5の何れかに記載された加熱処理装置を備えてなる画像形成装置。
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