JP2005241102A - エリミネータ - Google Patents

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知恵子 中村
Atsushi Nakamura
篤史 中村
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    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/08Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates
    • F24F13/081Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates for guiding air around a curve
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Abstract

【課題】 圧力損失が少なく、かつ、ミストの捕集効果に優れているエリミネータを提供することである。
【解決手段】 流体を案内する流路における曲部に設けられるエリミネータであって、
前記エリミネータはエレメントが複数設けられたものであり、
前記エレメントは、
前記曲部に沿った形状を有する曲面部と、
前記流路の下流側に前記曲面部から延在した延在面部と、
前記延在面部の下流側端に設けられた樋部
とを具備してなり、
前記樋部は、前記延在面部をそのまま延長させた場合に、その延長仮想面によって該樋部内が分割されるように該延在面部の面より突出させられてなり、
前記延在面部は、隣接するエレメントAとエレメントBとの間では、その長さが相違していて、隣接するエレメントAの樋部とエレメントBの樋部とが流体の流れ方向に対して直交する方向において異なる位置にあるように構成されてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばミストを除去する為のエリミネータに関する。
例えば、吸収塔内の排ガスの塔内速度(同伴速度)が高速化されても、洗浄後の排ガスに含まれて吸収塔から排出される吸収液のミスト(液滴)の量を少なくすることを目的として、吸収塔の液溜めに貯留した吸収液を吸収塔内で噴射ノズルから噴射させると共に、その噴射流と排ガスとを吸収塔内を下方から上方に向け同伴流させながら気液接触させ、排ガス中の目的成分を吸収除去させると共に、排ガスに同伴するミスト状吸収液を吸収塔上部に設けたミストエリミネータで捕獲するようにした湿式排ガス処理装置において、前記ミストエリミネータの下部に、該ミストエリミネータから流下する吸収液を受ける収容器を設け、その収容器には下方に向け所要長さ延出させた返送液配管の上端部を連通させると共に、該配管の下端部に吸収塔内の所定位置で前記返送液を放出できるように開口を設けた湿式排ガス処理装置が提案(特開2003−1045号公報)されている。
又、排ガスから二酸化炭素を高い回収効率で連続的に回収することを目的として、煙道に配置され、前記煙道を流れる排ガスからSO及びCOを除去する為の脱硫装置一体型二酸化炭素除去装置であって、排ガスからSOを吸収する為の吸収塔と、前記吸収塔に接続された、前記煙道よりも大きい断面積を有する配管と、前記配管内に配置された、脱硫後の排ガス中の水滴を除去するミストエリミネーターと、水滴除去された排ガス中の水分を吸着するためのハニカム構造の水分吸着体が充填された除湿部ドラム回転体と、除湿された排ガス中のCOを吸着する為のハニカム構造のCO吸着体が充填されたCO回収部ドラム回転体とを備えることを特徴とする脱硫装置一体型二酸化炭素除去装置が提案(特開2003−181242号公報)されている。
又、気液接触部のガス流速を増加させた場合でも、吸収液ミストの飛散を増加させないことを目的として、排ガス入口部から導入する排ガス中の硫黄酸化物を吸収させる為の脱硫剤含有吸収液を排ガス流れ方向に複数段設けたスプレノズルから噴霧するスプレ部を備え、排ガス出口部から浄化ガスを排出する吸収塔と該吸収塔の下部に設けられた吸収液タンクとスプレ部に吸収液タンクから吸収液を循環供給する循環系統を備えた湿式排煙脱硫装置において、吸収塔は、間口が比較的狭くなっている排ガス入口部から排ガス出口部に向けて排ガスが鉛直でない方向に流れるガス流路を備え、スプレ部を吸収塔の排ガス入口部に配置し、ミストエリミネータを排ガス出口部に配置し、吸収液タンク上方に位置するガス流路の断面積を排ガス入口部のガス流路の断面積より大きくし、吸収液タンクは、排ガス入口部の後流側であって、排ガス出口部の前流側の吸収塔下部に配置したことを特徴とする湿式排煙脱硫装置が提案(特開2003−210935号公報)されている。
又、コンパクトにして液滴の捕捉能力を向上させることを目的として、液滴を含む蒸気流から液滴を捕捉するエリミネータにおいて、横断面が逆V字形状であって蒸気流に対し上流に位置する前翼と後流に位置する後翼とで所定の頂角をなし、所定間隔で積み重ねられた複数枚の羽根と、この羽根の、蒸気流と対向する面に設けられた液滴捕捉手段とから構成され、前記後翼下端が、少なくとも下段の羽根の前記液滴捕捉手段の頂部高さまで延長されることを特徴とするエリミネータが提案(特開2003−247764号公報)されている。
又、煙突内に蓄積する煤塵対策として、煙突筒内の煤塵の付着・成長を防止し、煙突からの煤塵の飛散を大幅に低減することを目的として、媒塵を含む排ガスの流れ方向に対して、ミストエリミネータの後流に設置される煙突であって、煙突頂部方向へ向かって洗浄水を供給する水洗用ノズルが、煙突本体内部の下部に備えられており、該水洗用ノズルの後流には、供給される洗浄水を回収する回収手段が設けられていることを特徴とする煙突が提案(特開2003−294230号公報)されている。
すなわち、各種のプロセスガスや排ガス等のガス中に含まれるミストは、大気汚染、機械装置の腐蝕、原材料の損失などの様々なトラブルの原因となることから、除去する必要が有る。
このミストの捕集原理を簡単に述べる。
一般に、ミストを含むガスがその流れ方向を変えると、比重の大きなミストに慣性力が働き、ミストは図4に示される如く、ガスとは違った相対運動を起こす。ここで、等間隔に配列された図5のようなプロファイルの間を流れるガス中のミストの運動について考えると、半径rの点にあるミストは遠心力とガスの粘性による抵抗を受け、Re(レイノルズ数)<2の範囲で、半径方向の運動方程式は下記のようになる。
Figure 2005241102
ここで、小さなミストを対象とする場合、上記(1)式の加速度項は無視できるから、そしてミストの質量は体積×密度であるから、半径方向のミスト運動速度vは下記のようになる。
Figure 2005241102
そして、ガスが角度αを屈折する時間をtとすると、ミストがこの間に半径方向に移動する距離S’は下記のようになる。
Figure 2005241102
従って、ミストがプロファイルに衝突すれば捕集されるものと仮定すると、ミストの捕集効率ηは下記のようになる。
Figure 2005241102
さて、上記した捕集原理に基づいて、図6に示される如く、各種のミストエリミネータが提案(日本碍子株式会社のカタログ(ユーロホルム・ブリンクミストエリミネータカタログ)されている。
ところで、これ等のミストエリミネータの殆どは直線状の流体通路に設置されたものである。
そして、直線状の流路に折曲部(屈曲部)を有するミストエリミネータが設置されているものであるから、その前後ではガス圧力に差(圧力損失)が出来てしまう。そして、圧力損失が大きいと、装置全体でのエネルギーコストが増大する。従って、圧力損失を低減することは非常に重要である。
しかしながら、これまでのミストエリミネータにあっては、圧力損失とミスト捕集とは逆比例の関係にある。つまり、ミストを出来るだけ完璧に捕集しようとすると、圧力損失は大きくなり、圧力損失を小さくしようとすると、ミスト捕集が不十分なものになる。
さて、このような観点からなされたミストエリミネータの発明は非常に少なく、僅かに、特開昭51−122819号公報の技術があるに過ぎなかった。
この特開昭51−122819号公報提案のミストエリミネータは、図7や図8及び図9に示されるものである。
すなわち、図7からも判る通り、直線状の流路にミストエリミネータを配設するのでは無く、流路1における直角に近い角度に曲がっている曲部に、図8や図9に示される如くの爪3を有する変流板(ミストエリミネータ)2を配設することを提案したものである。
この提案の技術によれば、ミストは爪3によって捕集されのであるが、直線状の部分にミストエリミネータを配設してガス流を特別に曲げるようにはしないので、圧力損失がそれだけ少なくなると謳われている。
特開昭51−122819号公報
特開昭51−122819号公報の提案になる技術は、流路の曲部にミストエリミネータ(変流板)を配設したものであるから、系全体で考えると、圧力損失は確実に少なくなる。
しかしながら、上記提案のものにあっても、数多くの問題点が残されていることが判って来た。
すなわち、変流板2に爪3がなければ、ミストは捕集できない。
ところが、変流板2に爪3を設けているが故に、この爪3が有る個所ではガスの流路幅が狭くなっている。従って、ガスの流れが悪くなり、圧力損失が起きてしまう。
又、特開昭51−122819号公報の提案になる技術のものでは、ミストが爪3に捕集されなない割合のものが多いことに気付いた。
従って、本発明が解決しようとする課題は、圧力損失が少なく、かつ、ミストの捕集効果に優れているエリミネータを提供することである。
前記の課題は、エレメントが複数設けられたエリミネータであって、
前記エレメントは、
曲面部と、
前記曲面部の下流側端から延在した延在面部と、
前記延在面部の下流側端に設けられた樋部
とを具備してなり、
前記樋部は、前記延在面部をそのまま延長させた場合に、その延長仮想面によって該樋部内が分割されるように該延在面部の面より突出させられてなる
ことを特徴とするエリミネータによって解決される。
特に、流体を案内する流路における曲部に設けられるエリミネータであって、
前記エリミネータはエレメントが複数設けられたものであり、
前記エレメントは、
前記曲部に沿った形状を有する曲面部と、
前記流路の下流側に前記曲面部から延在した延在面部と、
前記延在面部の下流側端に設けられた樋部
とを具備してなり、
前記樋部は、前記延在面部をそのまま延長させた場合に、その延長仮想面によって該樋部内が分割されるように該延在面部の面より突出させられてなる
ことを特徴とするエリミネータによって解決される。
又、前記の課題は、エレメントが複数設けられたエリミネータであって、
前記エレメントは、
曲面部と、
前記曲面部の下流側端から延在した延在面部と、
前記延在面部の下流側端に設けられた樋部
とを具備してなり、
前記延在面部は、隣接するエレメントAとエレメントBとの間では、その長さが相違していて、隣接するエレメントAの樋部とエレメントBの樋部とが流体の流れ方向に対して直交する方向において異なる位置にあるように構成されてなる
ことを特徴とするエリミネータによって解決される。
特に、流体を案内する流路における曲部に設けられるエリミネータであって、
前記エリミネータはエレメントが複数設けられたものであり、
前記エレメントは、
前記曲部に沿った形状を有する曲面部と、
前記流路の下流側に前記曲面部から延在した延在面部と、
前記延在面部の下流側端に設けられた樋部
とを具備してなり、
前記延在面部は、隣接するエレメントAとエレメントBとの間では、その長さが相違していて、隣接するエレメントAの樋部とエレメントBの樋部とが流体の流れ方向に対して直交する方向において異なる位置にあるように構成されてなる
ことを特徴とするエリミネータによって解決される。
尚、上記のエリミネータにおいて、並列的に配設されるエレメント間の間隔は10〜150mm(好ましくは、20mm以上。100mm以下。)であり、かつ、エレメントの延在面部の流体の流れ方向における長さが5〜500mm(好ましくは10mm以上。特に、20mm以上。更には、35mm以上。尚、長さは500mm以上あっても、捕集の面からは問題ないものの、経済性などを考慮して500mm以下とした。好ましくは200mm以下であり、更には150mm以下。)であることが望ましい。
本発明においては、エリミネータを構成するエレメントを、曲面部と、前記曲面部の下流側端から、例えば5〜500mm(好ましくは、10mm以上、更には20mm以上、特に35mm以上。200mm以下、特に150mm以下。)延在した延在面部と、前記延在面部の下流側端に設けられた樋部とで構成し、前記樋部は、前記延在面部をそのまま延長させた場合に、その延長仮想面によって該樋部内が分割されるように該延在面部の面より突出構成させたので、ミストを捕集する樋部の開口部における延在面部の面から飛び出している高さを小さくすることが出来る。つまり、延在面を境にして樋部の開口側と反対側に有る部分を延在面部の面より突出(退避)構成(延在面部をそのまま延長させると、その延長仮想面が樋部の内容積部分を横切るように構成)させたので、樋の大きさが同じでも、前記突出(退避)構成させた分だけでも、樋部の開口部における延在面部の面から飛び出している高さを小さく出来る。このことは、図8や図9に示される爪3の高さを低くしたことに相当し、従って圧力損失がそれだけ少なくなる。又、本発明では、曲面部と樋部との間に、例えば5〜500mm(好ましくは、10mm以上、更には20mm以上、特に35mm以上。200mm以下、特に150mm以下。)延在した延在面部を設けているので、エレメントで方向転換させられたミストは延在面部に沿ってその長さを通過する間に慣性の法則で延在面に近づき、このミストが延在面に近づくが故に、延在面部の下流側端に設けられた樋部の開口部における延在面部の面から飛び出している高さを小さくしていても、ミストが確実に樋の中に進入するようになる。
そして、本発明のエリミネータが流体を案内する流路における曲部に設けられていると、流体の流れの方向をわざわざ変更させるものではないから、その分だけ系全体での圧力損失は小さくなる。
又、エリミネータを構成するエレメントを、曲面部と、前記曲面部の下流側端から、例えば5〜500mm(好ましくは、10mm以上、更には20mm以上、特に35mm以上。200mm以下、特に150mm以下。)延在した延在面部と、前記延在面部の下流側端に設けられた樋部とで構成し、隣接するエレメントAとエレメントBとの間では、その長さが相違していて、隣接するエレメントAの樋部とエレメントBの樋部とが流体の流れ方向に対して直交する方向において異なる位置にあるように構成させていると、樋の部分では流路幅がそれだけ狭まらない。すなわち、エリミネータが配設されているダクトの幅をWとし、樋の幅をZとし、エレメントの数が10とすると、樋の位置が同じであると、樋の部分において流体が流れ得る幅はW−10Zとなるのに対して、樋の位置を全て異ならせていると、樋の部分において流体が流れ得る幅はW−Zに過ぎない。従って、上記のように構成させていると、それだけ流路幅が狭くならず、圧力損失を小さくできる。
尚、上記二つの要素を共に備えさせていると、圧力損失はより少なく、かつ、ミストの捕集がより確実なものになる。
図1及び図2は本発明になるエリミネータの一実施形態を示すもので、図1は要部の水平方向での断面における概略図、図2はエリミネータの要部斜視図である。
図1から判る通り、ミストを含む流体は、流体を案内する流路、即ち、水平方向に設置されたダクトのケーシング11によって案内されている。つまり、流体は、図1中、矢印で示す通り、下から上に向かって流れ、そして屈曲部において90°方向転換させられ、右から左側に向かって流れている。すなわち、ケーシング11は、図1から判る通り、屈曲部11aを有する。
この屈曲部11aにエリミネータ12が配設されている。すなわち、複数のエレメント12a,12b,……,12nを、互いに、10〜100mm、例えば20mm離して並列配置することによってエリミネータ12が構成されている。
エレメント12a,12b,……,12nの各々は、図1及び図2から判る通り、ケーシング11の屈曲部11aに沿った(対応した)形状を有する曲面板13a,13b,……,13nを有している。
この曲面板13a,13b,……,13nの上流端には、この上流端における接線方向に沿って、平面状の案内板14a,14b,……,14nが一体的に設けられている。尚、流体の流れ方向における案内板14a,14b,……,14nの長さに格別な制約は無いが、案内板14a,14b,……,14nの長さL14は約0〜50mm程度である。
曲面板13a,13b,……,13nの下流端には、この下流端における接線方向に沿って、平面状の案内板15a,15b,……,15nが一体的に設けられている。この案内板15a,15b,……,15nは、隣接するもの同士の間では、その長さが異なるように設計されている。すなわち、互いに隣接する案内板を外側から順に15(k−1),15k,15(k+1)とし、そして案内板15(k−1)の流体の流れ方向における長さをL15(k−1)、案内板15kの流体の流れ方向における長さをL15k、案内板15(k+1)の流体の流れ方向における長さをL15(k+1)とすると、L15(k−1)≠L15k≠L15(k+1)であるよう設計されている。勿論、全ての案内板の長さが異なるようにしておいても良いが、エレメントの数が多くなる場合には、図1,2に示される如く、繰り返して構成するようにしても良い。繰り返しで構成する場合にあっては、繰り返し数の数だけ長さが同じものが有るが、同じ長さのものは少なくとも隣接させないことが大事である。尚、同じ長さのものは出来るだけ離れているようにエレメントを並列配設する。そして、案内板15a,15b,……,15nの長さL15a,L15b,……,L15nは10〜200mm程度、例えば35mm程度に構成されている。
案内板15a,15b,……,15nの下流端には樋16a,16b,……,16nが設けられている。この樋16a,16b,……,16nは、曲面板13a,13b,……,13nの部分によって方向転換を受け、そして案内板15a,15b,……,15nに沿って案内されて来たミストを捕集する為のものである。従って、樋16a,16b,……,16nには、各々、開口部17が構成されている。つまり、開口部17からミストは樋内に進入し、捕集されるのである。樋16a,16b,……,16nは、断面が、略コ字形に構成されている。尚、断面コ字形に限らず、断面c形であっても良い。そして、断面コ字形に構成された樋16a,16b,……,16nは、図1,2からも判る通り、案内板15a,15b,……,15nをそのまま延長させた場合に、この延長仮想面によって樋16a,16b,……,16n内が二分割されるように案内板15a,15b,……,15nの面より表裏において突出・退避させられている。すなわち、案内板15a,15b,……,15nの裏面(図1,2の例で言うと、案内板の上面)より寸法X(5〜10mm、例えば8mm程度)だけ飛び出している。そして、寸法Xだけ飛び出させた分だけ、樋16a,16b,……,16nにおける開口部17側に在る突出面は案内板15a,15b,……,15nに近づいたものとなっている。すなわち、樋16a,16b,……,16nの内容積を同一とすれば、寸法Xだけ樋の位置が変位させられ、開口部17側の突出面の突出高さYを小さくしている。
上記のようにミストエリミネータを構成させていると、ダクト11中をガスと共に流れて来たミストは、曲面板13a,13b,……,13nによって方向転換を受け、そして案内板15a,15b,……,15nに沿って流れて来る。
ところで、エレメント15(k−1)とエレメント15kとの間を流れて来るミスト、特にエレメント15k側にあるミストは、曲面板13(k−1)によって方向転換を受ける際、慣性力・遠心力の法則により、エレメント15k(k−1)側に近づくようになる。そして、案内板15(k−1)と案内板15kとの間を更に流れて行く中に、ミストは更に案内板15(k−1)側に近づく。そして、約20mm程度を流れて行く中に、ミストの殆ど(約90%以上)は案内板15(k−1)スレスレの位置に在るようになる。そして、案内板15(k−1)の下流端まで流れて来ると、この位置には樋16(k−1)が口を開けて待っているので、開口部17から樋16(k−1)の中に飛び込むようになる。すなわち、ミストが樋によって捕集される。そして、捕集されたミストは樋16(k−1)の中を自身の重さによって下に落ちて行き(図1,2中、紙面に垂直方向であって、紙面より下側に落ちて行く)、流体中から分離・除去される。
ところで、樋16(k−1)の開口部17が案内板15(k−1)の面から飛び出してなければ、ミストの捕集は出来ない。つまり、上記の寸法Yを大きく設計することが好ましい。しかしながら、その飛出長(高さ)Yを大きくしていると、ミストが捕集されるのみならず、流れているガスをも捕集することになり、それだけガスの流れに対する抵抗が大きなものとなる。従って、抵抗、即ち、圧力損失を小さくする為には、Yの値は出来るだけ小さいことが好ましい。
しかしながら、本発明にあっては、案内板15(k−1)を設け、隣接するエレメントの案内板15(k−1)と案内板15kとの間を流れて来る間に、ミストは案内板15(k−1)スレスレの位置を流れて来るようにしたから、即ち、案内板15a,15b,……,15nを特別に設けたから、Y値を小さなものとしても、殆どのミストが捕集できるものとなった。そして、Y値を小さなものとしたから、樋15(k−1)によって案内板15(k−1)と案内板15kとの間を流れて来るガスが受ける抵抗、即ち、圧力損失は小さなものになる。
しかも、Y値を小さくしても、樋15kの一部を樋15(k−1)側に飛び出させ、樋の内容積を小さくしているものでは無いから、捕集されたミストを樋の外に逃がし難いものである。
又、隣接する案内板15(k−1)の長さL15(k−1)と案内板15kの長さL15kとを異ならしめているから、案内板15kの下流端に設けられている樋16kが案内板15(k−1)側に飛び出していても、これが大きな圧力損失を引き起こすことは無いようになっている。と言うのは、樋16kが在る位置では、案内板15(k−1)は既に無く、この部分を流れているガスの流露幅はケーシング内壁と案内板15kとの間の距離となっており、案内板15(k−1)と案内板15kとの幅に比べたならばk倍に広がっているからである。すなわち、樋16kの一部を樋16(k−1)側に飛び出させたことによる圧力損失は非常に小さなものに減少するのである。
図3は本発明になるエリミネータの他の実施形態を示す要部斜視図である。
前記実施形態のものはガスの流れ方向が水平方向のものであったから、樋は上下方向に沿って設けられている。従って、樋に捕集されたミストは自身の重さで樋の中を下に落下して行く。
しかしながら、樋の部分を流れるガス流が垂直方向(上から下)にある場合(ミストを捕集する樋がほぼ水平方向にある場合)には、樋によって捕集されたミストの排出をスムーズなものとする為、樋を傾けたものとしなければならない。
図3に示される実施形態のものは、樋を傾けたものとした。従って、図3中、樋によって捕集されたミストは、樋の傾きに沿って矢印で示される如くに流れ、ダクト外に排出されるものとなる。
その他の基本的な構造は前記実施形態と同様であるから、同様部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
本発明になるエリミネータの水平方向での断面概略図 図1の要部斜視図 本発明になるエリミネータの他の実施形態の要部斜視図 ミストとガスとの相対速度の説明図 ミストに働く移動量を示す説明図 従来のミストエリミネータの説明図 従来のミストエリミネータの説明図 従来のミストエリミネータの説明図 従来のミストエリミネータの説明図
符号の説明
11 ケーシング
12 エリミネータ
12a エレメント
13a 曲面板(曲面部)
15a 案内板(延在面部)
16a 樋
17 開口部

代 理 人 宇 高 克 己

Claims (6)

  1. エレメントが複数設けられたエリミネータであって、
    前記エレメントは、
    曲面部と、
    前記曲面部の下流側端から延在した延在面部と、
    前記延在面部の下流側端に設けられた樋部
    とを具備してなり、
    前記樋部は、前記延在面部をそのまま延長させた場合に、その延長仮想面によって該樋部内が分割されるように該延在面部の面より突出させられてなる
    ことを特徴とするエリミネータ。
  2. 流体を案内する流路における曲部に設けられるエリミネータであって、
    前記エリミネータはエレメントが複数設けられたものであり、
    前記エレメントは、
    前記曲部に沿った形状を有する曲面部と、
    前記流路の下流側に前記曲面部から延在した延在面部と、
    前記延在面部の下流側端に設けられた樋部
    とを具備してなり、
    前記樋部は、前記延在面部をそのまま延長させた場合に、その延長仮想面によって該樋部内が分割されるように該延在面部の面より突出させられてなる
    ことを特徴とするエリミネータ。
  3. エレメントが複数設けられたエリミネータであって、
    前記エレメントは、
    曲面部と、
    前記曲面部の下流側端から延在した延在面部と、
    前記延在面部の下流側端に設けられた樋部
    とを具備してなり、
    前記延在面部は、隣接するエレメントAとエレメントBとの間では、その長さが相違していて、隣接するエレメントAの樋部とエレメントBの樋部とが流体の流れ方向に対して直交する方向において異なる位置にあるように構成されてなる
    ことを特徴とするエリミネータ。
  4. 流体を案内する流路における曲部に設けられるエリミネータであって、
    前記エリミネータはエレメントが複数設けられたものであり、
    前記エレメントは、
    前記曲部に沿った形状を有する曲面部と、
    前記流路の下流側に前記曲面部から延在した延在面部と、
    前記延在面部の下流側端に設けられた樋部
    とを具備してなり、
    前記延在面部は、隣接するエレメントAとエレメントBとの間では、その長さが相違していて、隣接するエレメントAの樋部とエレメントBの樋部とが流体の流れ方向に対して直交する方向において異なる位置にあるように構成されてなる
    ことを特徴とするエリミネータ。
  5. エレメント間の間隔が10〜150mmであり、かつ、エレメントの延在面部の流体の流れ方向における長さが5〜500mmであることを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかのエリミネータ。
  6. 樋部は、前記延在面部をそのまま延長させた場合に、その延長仮想面によって該樋部内が分割されるように該延在面部の面より突出させられてなることを特徴とする請求項3又は請求項4のエリミネータ。
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