JP2005239339A - 手巻きウインチ - Google Patents

Abstract

【課題】ワイヤの整列巻きが可能な手巻きウインチの提供
【解決手段】この発明の手巻きウインチは、巻取りドラム３の前方に隣接して、エンドレスの螺旋溝４を設けた筒体５を回転可能に設置し、二股状のガイド６の基部を螺旋溝４中を摺動可能に装着し、二股状のガイド６が巻取りドラム３の軸方向に平行に移動するように案内するためのスライド溝７を設けた案内部材Ａを、筒体５の上方に設置し、二股状のガイド６の下部を、案内部材Ａのスライド溝７に移動可能に装着し、巻取りドラム３の回転と筒体５の回転が同期するように、歯車等で連結している。
【選択図】 図１

Description

本発明は、ワイヤの整列巻きが可能な手巻きウインチに関するものである。

手巻きウインチでワイヤを巻き取る際には、巻取りドラムの一カ所又は数カ所にまとまって巻き取られる乱巻き現象が起こりやすいという問題点があった。

また、例えば、ワイヤに負荷がかかった状態で乱巻きが起こり、乱巻きの山部から谷部へワイヤが落ち込むと、一瞬ヤイヤが弛み、それによって積み荷などが落下するという危険性を伴う問題点があった。
特開２００３−２９２２９１号公報

この発明は、背景技術で記述した問題点を解消するためになされたもので、ワイヤの整列巻きが可能な手巻きウインチの提供を目的とするものである。

この発明の手巻きウインチは、ワイヤを手巻きハンドルを回しながら、前記ワイヤを巻取りドラムに巻き取る手巻きウインチであって、前記巻取りドラムの前方に隣接して、エンドレスの螺旋溝を設けた筒体を回転可能に設置し、二股状のガイドの基部を前記螺旋溝中を摺動可能に装着し、前記二股状のガイドが前記巻取りドラムの軸方向に平行に移動するように案内するためのスライド溝を設けた案内部材を、前記筒体の上方に設置し、前記二股状のガイドの下部を、前記案内部材のスライド溝に移動可能に装着し、前記巻取りドラムの回転軸に装着した歯車と前記筒体の回転軸に装着した歯車を直接噛み合わせるか、又は巻取りドラムの回転軸に装着した歯車の回転力が、前記筒体の回転軸に装着した歯車に伝達されるように、巻取りドラムの回転軸に装着した歯車と前記筒体の回転軸に装着した歯車とをチエンで連結したことを特徴とするものである。

この発明は上述のように構成されているので、次のような効果を奏する。
（１）巻取ドラムを回転させると、それに連動して筒体が回転し、二股状のガイドの基部は筒体の螺旋溝中を摺動しながら駆動力を付与され、案内部材のスライド溝中を巻取ドラムの軸方向に平行に往復移動するので、二股ガイドの二股部にワイヤを装着して、ワイヤを巻き取ることにより、ワイヤを、常に、巻取ドラムの軸方向に平行に移動させながら、巻き取ることができるので、一カ所だけに偏る乱巻きを防止できる。
（２）ワイヤの整列巻きができる。

ワイヤの整列巻きが可能な手巻きウインチの提供という目的を、エンドレスの螺旋溝を設けた筒体と基部を前記螺旋溝中を摺動可能に装着した二股状のガイドと該二股状のガイドを巻取りドラムの軸方向に平行に移動するように案内するためのスライド溝を設けた案内部材との組合せによって実現できた。

本発明の実施の一例を図面を参照しながら説明する。図１に示すように、ワイヤ１を手巻きハンドル２を回しながら、ワイヤ１を巻取りドラム３に巻き取る手巻きウインチであって、巻取りドラム３の前方に隣接して、エンドレスの螺旋溝４を設けた筒体５を回転可能に設置している。

二股状のガイド６の基部を螺旋溝４中を摺動可能に装着し、二股状のガイド６が巻取りドラム３の軸方向に平行に移動するように案内するためのスライド溝７を設けた案内部材Ａを、筒体５の上方に設置し、二股状のガイド６の下部を、案内部材Ａのスライド溝７に移動可能に装着している。

したがって、筒体５を回転すると、二股状のガイド６は螺旋溝４に沿って動くが、その移動方向が案内部材Ａによって、規制され、常にスライド溝７中を往復移動し、巻取りドラム３の軸方向に平行に移動することになる。

なお、筒体５の螺旋溝４は、筒体５が１回転すると、二股状のガイド６が案内部材Ａのスライド溝７を１往復できるように刻設されている。

巻取りドラム３の回転軸に装着した歯車８と筒体５の回転軸に装着した歯車９を直接噛み合わせるか、又は巻取りドラム３の回転軸に装着した歯車８の回転力が、筒体５の回転軸に装着した歯車９に伝達されるように、図示は省略したが、巻取りドラム３の回転軸に装着した歯車８と筒体５の回転軸に装着した歯車９とをチエンで連結している。

実施に際して、ワイヤを巻き取るときには、まず、二股状のガイド６にワイヤ１を装着し、手巻きハンドル２を回すと、それに連動して、筒体５が回転し、二股状のガイド６は、螺旋溝４を摺動しながら駆動力受け、案内部材Ａのスライド溝７中を巻取りドラム３の軸方向に平行に往復移動しながら、ワイヤ１を巻取りドラム３に整列的に送り込むる。

なお、図示は省略したが、二股状のガイド６には、ワイヤ１にバックテンションを付与するためのワイヤを挟み込み部材が装着されている。

ワイヤが多層巻き構造の手巻きウインチの乱巻き防止手段としての利用が可能である。

本発明の実施の一例を示す概略斜視図

符号の説明

１ ワイヤ
２ 手巻きハンドル
３ 巻取りドラム
４ 螺旋溝
５ 筒体
６ 二股状のガイド
７ スライド溝
８ 歯車
９ 歯車
Ａ 案内部材

Claims (1)

1. ワイヤ（１）を手巻きハンドル（２）を回しながら、前記ワイヤ（１）を巻取りドラム（３）に巻き取る手巻きウインチであって、前記巻取りドラム（３）の前方に隣接して、エンドレスの螺旋溝（４）を設けた筒体（５）を回転可能に設置し、二股状のガイド（６）の基部を前記螺旋溝（４）中を摺動可能に装着し、前記二股状のガイド（６）が前記巻取りドラム（３）の軸方向に平行に移動するように案内するためのスライド溝（７）を設けた案内部材（Ａ）を、前記筒体（５）の上方に設置し、前記二股状のガイド（６）の下部を、前記案内部材（Ａ）のスライド溝（７）に移動可能に装着し、前記巻取りドラム（３）の回転軸に装着した歯車（８）と前記筒体（５）の回転軸に装着した歯車（９）を直接噛み合わせるか、又は巻取りドラム（３）の回転軸に装着した歯車（８）の回転力が、前記筒体（５）の回転軸に装着した歯車（９）に伝達されるように、巻取りドラム（３）の回転軸に装着した歯車（８）と前記筒体（５）の回転軸に装着した歯車（９）とをチエンで連結したことを特徴とする手巻きウインチ

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